JP2003104876A - シート状痩身パック料 - Google Patents

シート状痩身パック料

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JP2003104876A
JP2003104876A JP2002105550A JP2002105550A JP2003104876A JP 2003104876 A JP2003104876 A JP 2003104876A JP 2002105550 A JP2002105550 A JP 2002105550A JP 2002105550 A JP2002105550 A JP 2002105550A JP 2003104876 A JP2003104876 A JP 2003104876A
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Japan
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sheet
slimming
pack
general formula
shaped
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Application number
JP2002105550A
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English (en)
Inventor
Masahito Saito
雅人 齋藤
Takeshi Ikemoto
毅 池本
Mariko Hara
真理子 原
Nahoko Ozawa
奈帆子 小澤
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人体各部位の皮膚に貼付することにより、局所
あるいは全身の脂肪の減少のため有意に脂肪分解し、皮
下脂肪を減少させ、痩身効果を得るとともに、肥満体質
の改善や肥満の抑制又は肥満を防止し、皮膚に潤いを与
えることができ、利便性に優れるシート状痩身パック料
を提供する。 【解決手段】(a)下記の一般式(1)及び/又は一般
式(2)で示される化合物の1種又は2種以上と、
(b)水溶性高分子化合物とを含有するパック組成物
が、シート基材の一方の面に担持されていることを特徴
とするシート状痩身パック料。 【化1】 【化2】 (但し、両式中、R1は水素原子または水酸基もしくは
OCH3基、R2は水素原子または糖残基もしくは炭素数
2〜18のアシル基である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体各部位の皮膚
に貼付することにより、局所あるいは全身の脂肪の減少
のため有意に脂肪分解し、皮下脂肪を減少させ、痩身効
果を得るとともに、肥満体質の改善や肥満の抑制又は肥
満を防止し、皮膚に潤いを与えることができ、利便性に
優れるシート状痩身パック料に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】脂肪は
消費エネルギーに対し、過剰の摂取エネルギーが、白色
脂肪細胞の中性脂肪として蓄積して生じる物である。内
臓脂肪としての蓄積が大きい肥満は、美容上好ましくな
いばかりでなく、動脈硬化などの様々な疾病を引き起こ
す。一方、皮下脂肪の蓄積は、美容上好ましくなく、現
在皮下脂肪の減少あるいは蓄積の防止が重要な問題とな
っている。しかしながら、食欲抑制剤などの経口薬、食
事制限及び運動によるアプローチが主体である。近年、
化粧料を用い皮下脂肪あるいは内臓脂肪を減少させる種
々の方法が提案されているが、皮膚の局部を集中的に効
果的にケアすることは難しく、また使用上においても必
ずしも簡便かつ効果が高いものはなかった。
【0003】従来、痩身用の化粧料は、キサンチン誘導
体、βアドレナリン作用興奮薬、α2アドレナリン作用
抑制薬およびビピリジン誘導体などを配合した皮膚化粧
料が主流で、ローション、乳液、クリーム、ゲル状、パ
ック、入浴剤等の化粧料などに、必要によりマッサージ
によりその痩身効果を得るものであった。しかし、脂肪
分解作用のある成分を配合したクリーム、乳液等の化粧
料を肌に塗布するだけでは、汗等で流れ落ちたり、塗布
量が多いとべとついたりして、また、皮膚に塗布した
後、乾燥させて剥離するピールオフタイプのパックを
し、洗い流すものもあるが、皮膚に充分な効果を発揮し
たものではなかった。更に、使用後の感触においても潤
いを与えさらに簡便性の得るものは少なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、特定の化合物を含有する組成物をシート状に
することで手軽で効果を持続させることができ、その部
位の皮膚に対してきわめて効果的に充分な潤いを与える
ことが可能なことを見出し本発明に至った。すなわち、
上記の目的を達成する本発明は、(a)下記の一般式
(1)及び/又は一般式(2)で示される化合物の1種
または2種以上と、(b)水溶性高分子化合物とを含有
するパック組成物が、シート基材の一方の面に担持され
ていることを特徴とするシート状痩身パック料である。
【化3】
【化4】 (但し、両式中、R1は水素原子または水酸基もしくは
OCH3基、R2は水素原子または糖残基もしくは炭素数
2〜18のアシル基である。)
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いるパック組成物に含
有される上記一般式(1)で示される化合物は、例えば
ラズベリー果実などに含有されている成分でもあり、式
中のR1が水素原子でR2が水素原子である化合物のラズ
ベリーケトンは特徴的な芳香を持ち、また式中のR1
OCH3基でR2は水素原子である化合物のジンゲロンは
苦味質を有する物質である。これら化合物は、一部は本
発明者によりメラニン生成抑制作用を有する皮膚化粧料
として既に提案されているものである(特開2000−
239143号公報)。また、ラズベリーケトンやジン
ゲロン及びその誘導体が脂肪組織に蓄積された脂肪の分
解を促進、肥満の抑制、又は肥満体質の改善に有効であ
ることを見出しているが(特開2000−169325
号公報)、上記の様にラズベリーケトンやジンゲロンは
特有の芳香を有しているために配合量や汎用性の点で満
足できるものではなかったが、シート状にして肌に貼着
することによって、芳香性の強さが抑えられ、且つ低配
合量でも、これら化合物が体の内部に浸透するので優れ
た痩身効果が得られるのが本発明の特徴である。
【0006】本発明に用いられる前記一般式(1)で表
される化合物において、例えばR1が水酸基でR2が水素
原子ある、4−(3’,4’−dihydroxyph
enyl)−butane−2−oneは、前記公報等
に記載されている公知の方法で容易に合成することがで
きる。R2がグルコース残基のラズベリーケトングルコ
シドは、ラズベリー果実などの植物から適当な溶媒によ
って抽出し、必要により公知の方法で濃縮や乾固して用
いることもできる(フィトケミストリー 第29巻、第
12号 3853−3858頁 (1990年)。
【0007】また、本発明のパック組成物に含有される
前記一般式(2)で示される化合物は、公知の方法で合
成したり、天然物から抽出して得られる。これらの化合
物を含有するパック組成物をシート状にすることによっ
て、同様に低配合量でも、これら化合物が体の内部に浸
透するので優れた痩身効果が得られるのが本発明の特徴
である。
【0008】前記の一般式(1)、(2)において、R
2が糖残基の糖としては、グルコース、ガラクトース、
マンノース、ラムノース、キシロース、リボース、アラ
ビノース、グルコサミン、ガラクトサミン等の単糖類、
ムラクトース、マルトース、シュークロース、セロビオ
ース、イソマルトース、エピラクトース等の二糖類を挙
げることができる。また、R2のアシル基としては、内
部に不飽和結合を有してもよく、また芳香環、アミノ基
等の官能基を有してもよく、具体的には、プロピオニ
ル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、ヘキサノイ
ル、ラウロイル、パルミトイル、オレオイル等を挙げる
ことができる。
【0009】一般式(1)で示される化合物の具体的な
例としては、ラズベリーケトン[一般式(1)でR1
びR2が水素原子の化合物]、4−(3’,4’−di
hydroxyphenyl)−butane−2−o
ne[一般式(1)でR1が水酸基、R2が水素原子の化
合物]、ジンゲロン[4−(3’−methoxy−
4’−hydroxyphenyl)−butane−
2−one][一般式(1)でR1がOCH3基、R2
水素原子の化合物]、ヘキサノイルラズベリーケトン
[一般式(1)でR1が水素原子でR2がヘキサノイル基
の化合物]、ラズベリーケトングルコシド、ラズベリー
ケトンガラクトシド等の配糖体等が挙げられる。
【0010】一般式(2)で示される化合物の具体的な
例としては、4−(4’−hydroxypheny
l)−2−ol[一般式(2)でR1及びR2が水素原子
の化合物]、4−(3’,4’−dihydroxyp
henyl)−butane−2−ol][一般式
(1)でR1が水酸基、R2が水素原子の化合物]、4−
(3’−methoxy−4’−hydroxyphe
nyl)−butane−2−ol[一般式(2)でR
1がOCH3基、R2が水素原子の化合物]、それらのグ
ルコシド、ガラクトシド等の配糖体等が挙げられる。
【0011】これら一般式(1)及び/又は一般式
(2)で示される化合物のパック組成物中への総配合量
としては、該化合物の固形分換算で好ましくは0.00
1〜5.0質量%、特に好ましくは0.1〜2.0質量
%の範囲内で配合する。
【0012】本発明では、上記一般式(1)及び/又は
一般式(2)で示される化合物以外に、海藻抽出物、海
藻粉砕物、カフェイン、茶抽出物、茶粉砕物の1種、ま
たは2種以上の成分をパック組成物に配合することが、
痩身効果を増強するために好ましい。海藻としては、渇
藻類(Phaeophyceae)に属するヒバマタ属
(Fucus)、昆布属(Laminaria属)、ツ
ノマタ属(Chondrus)、スギノリ属(Giga
rtina)等、紅藻類(Phodophyta)に属
するイギス属(Ceramium)、緑藻属(Chlo
rophyta)等の海藻であり、その抽出物とは海藻
を水、エタノール、1,3−ブチレングリコールまたは
プロピレングリコール等の溶媒、それらの混合溶媒にて
抽出して得られる抽出液や海藻乾燥物等の抽出物であ
る。また、茶抽出物としては茶(Thea sinen
sis L.)の枝葉を上記溶媒で抽出したもの(緑茶
エキス)や枝葉を乾留して得られた茶エキス、アッサム
茶(TheasinesisL.var assami
ca Pierre)等の葉を乾燥し発酵したものを上
記溶媒で抽出した紅茶エキス、その他ウーロン茶やギャ
バ茶の抽出エキス等が挙げられる。海藻粉砕物または茶
粉砕物として、海藻、茶の枝葉、茶の枝葉の発酵物、そ
れらを乾燥したものなどを粉砕機で微粉砕した粉末であ
る。海藻粉砕物としては上記海藻の粉砕物以外にサンゴ
モ科の海藻(Corallinaceae)(石灰藻)
の堆積物の粉砕物も使用できる。本発明では上記海藻の
中でも特に褐藻類が好ましい。また、本発明で使用する
カフェインとは、無水カフェイン等のカフェインそのも
の以外に、カフェインを含む茶、コーヒー、マテ茶の粉
末、その抽出物、抽出物の分離精製物等のカフェインを
含有する物質が挙げられが無水カフェインが好ましい。
海藻抽出物、海藻粉砕物、カフェイン、茶抽出物、茶粉
砕物の総配合量(抽出液は乾燥残分換算)としては、
0.006〜1.0質量%が好ましい。
【0013】また、本発明のシート状痩身パック料のパ
ック組成物に配合される水溶性高分子化合物としては、
ポリアクリル酸またはその塩(ナトリウム塩、カリウム
塩、アミン塩、アンモニウム塩等)、ポリメタクリル酸
またはその塩(ナトリウム塩、カリウム、アミン塩、ア
ンモニウム塩等)、ポリアクリルアミド、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセ
ルロースおよびその塩、カラギーナン、キサンタンガ
ム、プルラン、寒天、ゼラチン、アルギン酸ナトリウ
ム、アラビアゴム、グルコマンナン、キトサン塩等の水
溶性の合成高分子化合物または天然高分子化合物、ある
いは上記水溶性の高分子化合物の単量体の共重合体等を
挙げることができる。上記水溶性高分子の中でも、ポリ
アクリル酸またはその塩、ポリメタクリル酸またはその
塩、カルボキシメチルセルロースおよびその塩、カラギ
ーナン、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム等の塩
生成基水溶性高分子、ゼラチン、ポリビニルアルコール
が本願発明の目的を達成する上で好ましい。これらの水
溶性高分子化合物は、いずれもパック組成物をゲル状態
にし、粘着性を付与するためのものである。本発明では
これら水溶性高分子化合物の1種または2種以上をパッ
ク組成物中に2〜98質量%の範囲内で配合することが
好ましい。特に、シート状痩身パック料のゲル体が皮膚
へしっかり貼着するための適度な粘着力を得るために
は、ポリアクリル酸またはその塩とポリビニルアルコー
ルを1/1〜3/1(ポリアクリル酸またはその塩/ポ
リビニルアルコールの質量比)の配合比率で併用し、そ
の総配合量が5〜20質量%になるように配合すること
が好ましい。ポリアクリル酸の量が多いと粘着力が弱く
なり、逆にポリビニルアルコールの量が多いと貼着時の
ゲル体が硬く感触が悪くなる傾向があるので上記配合比
が好ましい。
【0014】更に、本発明では、多価アルコールを20
〜50質量%、ソルビタンモノ高級脂肪酸エステルポリ
オキシエチレン付加物を0.1〜1.0質量%配合する
ことによって、製造されたゲル体の粘着力の均一性と安
定性が得られ粘着力のバラツキがなくなり、またゲル体
を肌へ貼着した時に経時でも安定した粘着力が維持がで
きるとともに、痩身効果も高まるので、これらの成分を
上記特定量にてパック組成物に配合することが好まし
い。多価アルコールとしては、グリセリン、ポリグリセ
リン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコ
ール、ソルビトール等が挙げられる。また、ゲル体を構
成する成分の分散溶解性を良くし、安定した粘着力と痩
身効果を高めるために配合されるソルビタンモノ高級脂
肪酸エステルポリオキシエチレン付加物としては、ソル
ビタンモノ高級脂肪酸エステルの脂肪酸としては炭素数
12〜18の飽和又は不飽和の高級脂肪酸が好ましく、
それらのエチレンオキサイドの総付加モル数としては1
5〜25モルが好ましく、これらの化合物の例として
は、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(2
0E.O.)、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソ
ルビタン(20E.O.)、モノパルミチン酸ポリオキ
シエチレンソルビタン(20E.O.)、モノラウリン
酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)が挙
げられる。
【0015】本発明で用いるシート基材としては、ナイ
ロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、
ポリウレタン等の合成繊維、絹、綿、麻、レーヨン、コ
ラーゲン等の天然繊維や再生繊維等からなる織布、不織
布、またはナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル、ポリウレタン等の合成樹脂の薄肉シー
ト、耐水紙、シルクフィブロインシート、コラーゲンシ
ート、キトサンシート、アロエシート、グルコマンナン
シート、プルランシート、トウモロコシデンプンシート
等を挙げることができる。これらのシート基材は、異種
材質のものと混合、積層してあってもよく、また透湿の
ための微細孔を有していてもよく、さらには構成原料、
シート基材を親水処理、疎水処理、起毛処理を施したも
のであってもよい。シート基材の厚みは、肌への密着性
と強度の点から、0.15〜1.00mm程度であるこ
とが好ましい。
【0016】本発明に係るシート状痩身パック料は、例
えば次のようにして製造することができる。すなわち、
水溶性高分子化合物と、前記の一般式(1)及び/又は
一般式(2)で示される化合物の1種又は2種以上を、
水等とを混合してゲル状のゲル状のパック組成物を製造
し、このパック組成物をシート基材の一方の面の上に一
定の厚みになるような塗工量でシート基材の片面上に塗
工し、次いで得られたシート状パック料を一定の形状に
切断して製品とする。この塗工方法等については特に上
記製造方法に限定されるものではない。そして必要に応
じて、パック組成物に含まれる水を揮発させ、ゲル状態
を調節することも可能である。シート基材に塗工するパ
ック組成物の塗工量は、シート基材の面積に対して好ま
しくは200〜1200g/m2、特に500〜100
0g/m2とすることが、パック組成物の効果を充分に
発揮させ、かつシート基材への塗工や取り扱いを容易に
するという点から好ましい。
【0017】また、上記パック組成物には、必要に応じ
て、痩身効果を期待できる他の成分やアルコール等の溶
媒;水不溶性ポリマーからなる接着性付与剤;血行促進
剤;美白剤;皮脂分泌促進剤;油剤;香料;塩類;キレ
ート剤;中和剤;防腐剤;顔料;色素;深層海洋水等
を、本発明の効果を損なわない範囲内で適宜配合するこ
とができる。
【0018】シート状痩身パック料に爽快感を付与する
香料としては下記表1の調合香料等が挙げられる。 [表1]
【0019】また、シート状痩身パック料においては、
シート基材に塗工されたパック組成物の表面に、シリコ
ーン等で離型処理された離型紙を積層することもでき
る。離型紙の材質としては、上記シート基材と同様のも
のを用いることができ、その大きさおよび形状は、シー
ト基材と同一、もしくはシート基材よりも若干大きくす
ることが使用上から好ましい。
【0020】本発明のシート状痩身パック料は、シート
基材に塗工されたパック組成物が乾燥しないように、ア
ルミニウム等を積層した密閉性の優れた袋に収納して密
閉保存することが好ましい。
【0021】本発明のシート状痩身パック料は、肥満お
よび脂肪の蓄積が気になりだした人の首筋、目元、口
元、腹部、尻部、肢体部等に対し貼着し、1時間から1
2時間放置してから剥離することにより、痩身効果が発
現するものである。また痩身効果が大いに得られるのに
は3時間以上貼着することが好ましい。このシート状痩
身パック料を皮膚に貼着するにあたっては、皮膚を洗浄
料やクレンジング料で洗浄した後に貼着することが好ま
しい。さらに、シート状痩身パック料を剥離した後、そ
の部位に基礎化粧料等を塗布することにより、パック組
成物の効果を増強することができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳細に説明する。
【0023】実施例1、比較例1 下記表2の処方組成からなるパック組成物をそれぞれ調
製した。表1の配合成分のゼラチンを精製水50gに溶
解し、またポリビニルアルコールを精製水50gに溶解
して、それぞれを加温下において攪拌混合し、ラズベリ
ーケトンを精製水10gとエタノール10gの溶液に溶
かし、次いでポリアクリル酸ナトリウムをグリセリンと
混合したものと残りの成分を加えて攪拌混合してゲル状
パック組成物1kgを得た。上記のように調製されたパ
ック組成物をポリオレフィンからなる不織布50g/m
2のシート基材の一方の面に600g/m2になるように
塗工し延展し、次いでこのパック組成物の露出面に離型
紙を貼付した後、直径2cmに円型に抜きシート状痩身
パック料(約0.204g)を作製した。比較例1はポ
リアクリル酸ナトリウム、エデト酸ニナトリウムは配合
せずに、シート状とは異なる単に液を皮膚に塗布する痩
身化粧水を作製した。
【0024】 [表2] 実施例1 比較例1 -------------------------------------------------------------------- ラズベリーケトン 1.0 1.0 グリセリン 25.0 25.0 ポリアクリル酸ナトリウム 3.0 − ポリビニルアルコール 2.0 2.0 ゼラチン 1.5 1.5 カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5 0.5 エタノール 1.0 4.0 エデト酸ニナトリウム 0.1 − メチルパラベン 0.05 0.05 プロピルパラベン 0.05 0.05 精製水 残余 残余 合計 100.0 100.0
【0025】上記実施例1、比較例1の効果を以下の方
法にて検討した。ラットの背中部の毛をそり、左に実施
例1のシート状痩身パック料を離型紙を剥離して24時
間貼りつけ、右には比較例1の化粧水を開始時のみ0.
188gを塗布し、1、3、12、24時間の4段階で
検討し、それぞれ血液採取し、血清のラズベリーケトン
の含有量(PK量)をGS−MSにて測定した。またあ
わせて、各段階でシート状痩身パック料貼付部と化粧水
塗布部の皮膚全層、皮下脂肪組織のラズベリーケトン含
有量を測定した。その結果を下記表3に示す。
【0026】[表3]
【0027】表3の結果より、シート状にした実施例1
のものは、単なる化粧水タイプの比較例1よりも、ラズ
ベリーケトンの体内部への浸透性に優れていた。
【0028】実施例2、比較例2 実施例1でのラズベリーケトン1質量%に代えて、ラズ
ベリーケトン0.5質量%、ジンゲロン0.2重量%、
4−(3’,4’−ジヒドロキシフェニル)−ブタン−
2−オン0.5質量%を用い、処方合計量が100質量
%になるように精製水量にて調整して、実施例1と同様
にしてシート状痩身パック料を作製した。また、比較例
2として、ポリアクリル酸ナトリウム、エデト酸ニナト
リウムは配合せずに、シート状とは異なる単に液を皮膚
に塗布する痩身化粧水を作製した。そして、得られた実
施例2のシート状痩身パック料と比較例2の痩身化粧水
を以下の方法にて官能評価を行った。
【0029】[官能評価方法]実施例2で作製したシー
ト状痩身パック料を30代と40代の女性パネラー各1
0名が毎日就寝前に左腿部内側に離型紙を剥離した5c
m×20cmのシート状痩身パック料を貼着し、そして
起床後剥離することで1週間連用した。同様に右腿部内
側の同面積に比較例2の化粧水を3g付け、1週間後に
左右の腿の全周囲の太さ(外周)を測定し、その減少量
の平均値を表4に示す。
【0030】 [表4] 30代 40代 左(実施例2) 右(比較例2) 左(実施例2) 右(比較例2) ------------------------------------------------------------------ 0.8cm 0.4cm 1.5cm 0.9cm
【0031】表4から明らかなように、本発明の実施例
2は比較例2に較べ優れた痩身効果が認められた。ま
た、皮膚に潤いがでたと評価するパネラー数としては、
実施例2が18名てあるのに対し、比較例2は7名であ
った。
【0032】実施例3〜6 下記表5の処方組成からなるゲル状パック組成物をそれ
ぞれ調製し、得られたパック組成物をピンク色に着色し
たポリエステル製不織布(100g/m2、100mm
×400mmの大きさ)のシート基材の一方の面に80
0g/m2になるように塗工し延展し、次いでパック組
成物の露出面には離型紙を貼付し、シート状痩身パック
料の製品を作製した。そして、得られたシート状痩身パ
ック料を下記方法にて官能評価を行った。その結果を表
5に示す。
【0033】[官能評価方法]実施例3〜6で作製した
4種類のシート状痩身パック料を異なる2種類のものを
組み合わせて6種のセツトのものを各3組用意し、30
代と40代の女性パネラー18名(総員)が異なる2種
類の組み合わせシート状痩身パック料を毎日就寝前に各
々を左右大腿部の同一部位に同じものを毎日貼着し、起
床後剥離することを10日間継続し、そして大腿部の痩
身効果として大腿部の全周囲の太さ(外周)を測り下記
基準にて評価した。また、パック料を貼着した時の粘着
力(パック料が使用時にずれ落ちない)についても下記
基準にて評価した。尚、9名が同じ実施例のシート痩身
パック料を使用することになる。 (1)痩身効果 太さの減少量が0.5cm以上の人数が8〜9名 --------- ◎ 太さの減少量が0.5cm以上の人数が5〜7名 --------- ○ 太さの減少量が0.5cm以上の人数が0〜4名 --------- × (2)粘着力の程度 適度な粘着性があると答えた人数が8〜9名 ---- ◎ 適度な粘着性があると答えた人数が5〜7名 ---- ○ 適度な粘着性があると答えた人数が0〜4名 ---- ×
【0034】 [表5] 実施例3 実施例4 実施例5 実施例6 ----------------------------------------------------------------- ラズベリーケトン 1.0 1.0 1.0 0.8 4−(3’,4’−ジヒドロキシ − − − 0.2 フェニル)−ブタン−2−オ−ル ポリアクリル酸ナトリウム 7.8 10.0 7.8 8.5 ポリビニルアルコール 4.2 2.0 4.2 3.5 カルボキシビニルポリマー 1.0 1.0 1.0 1.0 グリセリン 28.0 28.0 28.0 28.0 モノオレイン酸ポリオキシエチ 0.4 − 0.4 0.4 レンソルビタン(20E.O.) 酸化チタン 0.15 0.15 0.15 0.15 無水カフェイン 0.1 0.1 − 0.1 渇藻エキス(乾燥残分換算) 0.1 0.1 − 0.1 緑茶エキス(乾燥残分換算) 0.1 0.1 − − エタノール 2.0 2.0 2.0 2.0 酒石酸 0.05 0.05 0.05 0.05 メチルパラベン 0.1 0.1 0.1 0.1 エチルパラベン 0.1 0.1 0.1 0.1 香料(前記表1の香料) 0.1 0.1 0.1 0.1 精製水 残量 残量 残量 残量 ------------------------------------------------------------------ 粘着力 ◎ ○ ◎ ◎ 痩身効果 ◎ ○ ○ ◎
【0035】
【発明の効果】本発明が、人体各部位の皮膚に貼付する
ことにより、局所あるいは全身の脂肪の減少のため有意
に脂肪分解し、皮下脂肪を減少させ、痩身効果を得ると
ともに、肥満体質の改善や肥満の抑制又は肥満を防止
し、皮膚に潤いを与えることができ、利便性に優れるシ
ート状痩身パック料を提供できることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/48 A61K 7/48 9/70 405 9/70 405 31/05 31/05 31/522 31/522 31/7034 31/7034 35/78 35/78 C J Z 35/80 35/80 Z 47/10 47/10 47/30 47/30 47/32 47/32 47/34 47/34 A61P 3/04 A61P 3/04 17/16 17/16 (72)発明者 小澤 奈帆子 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 カ ネボウ株式会社基礎科学研究所内 Fターム(参考) 4C076 AA74 BB31 CC18 CC21 DD37 DD38 DD40 DD44 DD51 DD69 EE01 EE07 EE09 EE23 EE32 EE42 EE58 4C083 AA111 AA112 AB242 AC102 AC111 AC122 AC302 AC441 AC471 AC472 AC482 AC522 AC851 AC852 AD011 AD091 AD092 AD111 AD112 AD201 AD272 AD412 BB41 CC07 DD12 DD22 DD41 EE12 EE50 4C086 AA01 AA02 CB07 EA08 MA02 MA03 MA05 MA32 MA63 NA05 NA10 NA14 ZA70 4C088 AA12 AA13 AA14 AA15 AB45 AC05 AC15 BA08 BA09 BA10 CA03 MA02 MA04 MA05 MA08 MA32 MA63 NA05 NA10 NA14 ZA70 ZA89 4C206 AA01 AA02 CA17 CA19 CB14 MA02 MA03 MA05 MA52 MA83 NA05 NA10 NA14 ZA70 ZA89

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)下記の一般式(1)及び/又は一
    般式(2)で示される化合物の1種または2種以上と、
    (b)水溶性高分子化合物とを含有するパック組成物
    が、シート基材の一方の面に担持されていることを特徴
    とするシート状痩身パック料。 【化1】 【化2】 (但し、両式中、R1は水素原子または水酸基もしくは
    OCH3基、R2は水素原子または糖残基もしくは炭素数
    2〜18のアシル基である。)
  2. 【請求項2】 更に、(c)海藻抽出物、海藻粉砕物、
    カフェイン、茶抽出物、茶粉砕物の1種または2種以上
    を含有することを特徴とする請求項1記載のシート状痩
    身パック料。
  3. 【請求項3】 (b)水溶性高分子が、ポリアクリル酸
    またはその塩とポリビニルアルコールが1/1〜3/1
    の質量比で、5〜20質量%含有することを特徴とする
    請求項1または2記載のシート状痩身パック料。
  4. 【請求項4】 更に、(d)多価アルコール20〜50
    質量%、(e)ソルビタンモノ高級脂肪酸エステルポリ
    オキシエチレン付加物0.1〜1.0質量%含有するこ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載のシート
    状痩身パック料。
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