JP2003104312A - 印刷物の結束制御方法及び結束制御装置 - Google Patents

印刷物の結束制御方法及び結束制御装置

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JP2003104312A
JP2003104312A JP2001294578A JP2001294578A JP2003104312A JP 2003104312 A JP2003104312 A JP 2003104312A JP 2001294578 A JP2001294578 A JP 2001294578A JP 2001294578 A JP2001294578 A JP 2001294578A JP 2003104312 A JP2003104312 A JP 2003104312A
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machine
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speed
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JP2001294578A
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Shinichiro Senoo
慎一郎 妹尾
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷物の結束制御方法及び結束制御装置に関
し、印刷機の運転速度が変化する場合でも正確な部数で
印刷物を結束できるようにする。 【解決手段】 印刷機の搬出部から結束機へ搬送機によ
って連続搬送される印刷物を結束機により所定部数毎に
結束するに際し、搬出部からの印刷物の搬出に同期して
パルス信号を発生させ(ステップS30)、このパルス
信号を搬送機による印刷物の予測搬送時間に応じて遅延
処理し(ステップS40,S50)、遅延処理したパル
ス信号をカウントして(ステップS60、S70)、カ
ウント値が所定値に達したら結束機を作動させる(ステ
ップS80、S90)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機により生産
された印刷物を結束機により所定部数ごとに結束する際
の印刷物の結束制御方法に関し、特に、運転速度の昇速
過程中でも正紙の生産が可能な輪転印刷機に用いて好適
の印刷物の結束制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は一般的な商業用輪転印刷機(以
下、単に輪転印刷機という)の構成を示すブロック図で
ある。輪転印刷機は、巻取ロールから帯状の用紙(ウェ
ブ)を連続的に繰り出す給紙部2、複数の印刷ユニット
が設けられウェブに各色の絵柄を印刷する印刷部3、印
刷部3において印刷を施されたウェブを乾燥する乾燥部
4、乾燥部4で加熱されたウェブを冷却する冷却部5、
ウェブの張力やウェブパス長を調整するウェブパス部
6、ウェブをシート状の印刷物に断裁加工する折部(折
機)7、そして折部7から搬出された印刷物を結束する
スタッカバンドラ(結束機)10を備えている。
【0003】給紙部2から折部7までの各部は、輪転印
刷機の制御装置により一体的に総合制御されており、こ
のうち印刷物の生産速度に関係する給紙部2、印刷部
3、折部7等の各部は、各部を駆動する駆動モータの同
期制御によりウェブの走行速度(印刷速度)に同期した
速度で運転されている。一方、スタッカバンドラ10
は、上記各部とは別に独立して運転されており、また、
折部7からスタッカバンドラ10への印刷物の搬送はコ
ンベア(搬送機)11によって行われる。
【0004】スタッカバンドラ10は、折部7から搬送
される印刷物の部数をカウントし、指定された所定部数
毎に印刷物を結束するようになっている。印刷物の部数
のカウント方法としては、コンベア11からスタッカバ
ンドラ10への印刷物の受け渡し部分等にセンサを設け
て、センサにより印刷物を検知する方法も考えられる
が、コンベア11上を印刷物が重なって搬送される場合
等もあるため、センサにより印刷物を一部ずつ正確に検
知することは難しい。このため、従来は、鋸胴の1回転
に対して1パルス信号を折部7からスタッカバンドラ1
0へ出力し、スタッカバンドラ10では、このパルス信
号のカウント値が所定値に達したら結束を実施してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、輪転印刷機
は、通常、調整速度において各部の調整を行った後に生
産速度まで昇速し、一定の生産速度に達した後に本印刷
が開始される。調整速度から生産速度までの昇速過程で
は、見当修正装置の追従遅れによって見当(絵柄見当及
び断裁見当)のズレが発生したり、インキ供給装置から
のインキ供給量の追従遅れによってインキ濃度が不足し
たりするため、昇速過程において印刷された印刷物は商
品にならない紙(損紙)として扱われる。
【0006】これに対し、本出願人は、本発明の創案過
程において、調整速度から生産速度までの昇速過程にお
いて印刷された印刷物も正紙として扱うことが可能な印
刷機の加速制御方法について発明した。この加速制御方
法は、急加速運転と定速運転(或いは緩加速或)とを繰
り返し行いながら調整速度から生産速度まで昇速する方
法であり、急加速運転中に発生した見当のズレやインキ
濃度の追従遅れを定速運転中に回復させながら段階的に
昇速することによって、印刷品質の低下を抑制できるよ
うにしたものである。
【0007】ところが、このように昇速過程中に印刷し
た印刷物を正紙として扱うことが可能になったとして
も、従来のようなカウント方法で印刷物の結束部数をカ
ウントしていたのでは、最終的に多くの損紙を発生させ
てしまうことになりかねない。つまり、印刷物が折部7
からスタッカバンドラ10に供給されるまでにはコンベ
ア11による搬送時間の分だけのタイムラグがあるた
め、折部7から出力されるパルス信号の時間間隔と実際
にコンベア11からスタッカバンドラ10に受け渡され
る印刷物の時間間隔とにズレが生じてしまう。具体的に
は、昇速過程では、印刷物が折部7からスタッカバンド
ラ10まで搬送される間に印刷物の生産速度は次第に増
加していくため、実際の印刷物の供給時間間隔よりもパ
ルス信号の時間間隔のほうが短くなる。
【0008】このため、折部7から出力されるパルス信
号をカウントして結束を行うと、実際に供給される印刷
物の部数よりも多くカウントしてしまい、その結果、結
束部数に不足が生じてしまう。結束部数に不足がある束
を商品として扱うことができない場合には、たとえ各印
刷物の印刷品質に問題がなくとも全体として損紙として
扱われることになる。
【0009】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、印刷機の運転速度が変化する場合でも正確な
部数で印刷物を結束できるようにした、印刷物の結束制
御方法及び結束制御装置を提供することを目的とする。
また、運転速度が変化する場合でも正確な部数で印刷物
を結束できるようにした、輪転印刷機を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の印刷物の結束制御方法は、印刷機の搬出部
から結束機へ搬送機によって連続搬送される印刷物を結
束機により所定部数毎に結束するに際し、搬出部からの
印刷物の搬出に同期してパルス信号を発生させ(信号発
生ステップ)、このパルス信号を搬送機による印刷物の
予測搬送時間に応じて遅延処理し(遅延処理ステッ
プ)、遅延処理したパルス信号をカウントしてカウント
値が所定値に達したら結束機を作動させる(結束ステッ
プ)。これにより、実際に印刷物が搬送機から結束機に
受け渡されるタイミングにあわせてパルス信号がカウン
トされるので、印刷機の運転速度が変わった場合でも実
際に結束機に受け渡された印刷物の部数とパルス信号の
カウント値との間にズレが生じることがなく、正確な部
数で印刷物を結束することができる。
【0011】なお、遅延処理ステップでは、搬送機の搬
送速度と搬送距離に基づき印刷物毎に搬送時間を予測
し、対応するパルス信号毎に遅延時間を設定するのが好
ましい。このように印刷物毎に搬送時間を予測してパル
ス信号の遅延時間を設定することで、搬送機の搬送速度
が変化した場合にも実際に結束機に受け渡された印刷物
の部数とパルス信号のカウント値との間にズレが生じる
ことがなく、正確な部数で印刷物を結束することができ
る。
【0012】上記の印刷物の結束制御方法は、以下の構
成の印刷物の結束制御装置を用いて実施することができ
る。この結束制御装置は、受信手段と遅延処理手段と送
信手段とを備え、受信手段により搬出部からの印刷物の
搬出に同期したパルス信号を印刷機から受信し、遅延処
理手段により搬送機による搬出部から結束機までの印刷
物の予測搬送時間に応じて受信手段が受信したパルス信
号を遅延処理し、遅延処理手段により遅延処理されたパ
ルス信号を結束カウント信号として送信手段により結束
機に送信することを特徴としている。このように搬出部
からの印刷物の搬出に同期したパルス信号を遅延処理し
て結束機の結束のための結束カウント信号とすること
で、結束機に印刷物を所定部数毎に正確に結束させるこ
とが可能になる。なお、遅延処理手段には、搬送機の搬
送速度と搬送距離に基づき印刷物毎に搬送時間を予測
し、対応するパルス信号毎に遅延時間を設定するような
機能を持たせるのが好ましい。これにより、搬送機の搬
送速度の変化にも対応することが可能になる。
【0013】また、本発明は、上記の印刷物の結束制御
方法を実施可能な輪転印刷機も提供する。この輪転印刷
機は、印刷が施された帯状の用紙をシート状の印刷物に
断裁加工する折機と、折機から搬出された印刷物を所定
部数毎に結束する結束機と、折機から結束機まで印刷物
を連続して搬送する搬送機とを備えるとともに、信号発
生手段と結束制御手段とを備えている。そして、信号発
生手段により折機からの印刷物の搬出と同期してパルス
信号を発生し、結束制御手段によりパルス信号を搬送機
による印刷物の予測搬送時間に応じて遅延処理し、遅延
処理されたパルス信号をカウントしてカウント値が所定
値に達したら結束機を作動させることを特徴としてい
る。
【0014】信号発生手段は、折機の鋸胴や印刷ユニッ
トに設けることができる。鋸胴が1回転することにより
1枚の印刷物が断裁され、また、印刷ユニットが1回転
することにより1枚の印刷物に対応した絵柄が印刷され
るので、鋸胴1回転で或いは印刷ユニット1回転で1パ
ルス出力することにより、折機からの印刷物の搬出と同
期してパルス信号を発生させることができる。
【0015】なお、上記の輪転印刷機としては、運転速
度を可変制御する速度制御手段を備えており、速度制御
手段による運転速度の昇速過程中に生産された印刷物も
正紙に含むような輪転印刷機であることが好ましい。こ
れにより、昇速過程中でも正紙を生産することができ且
つ正確な部数で結束することができるので、損紙を大幅
に低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)第1実施形態 図1は本発明の第1実施形態にかかる輪転印刷機の構成
を示すブロック図である。図中、従来と同一の部位につ
いては同一の符号を付して示している。輪転印刷機は、
ウェブの走行ラインを形成する給紙部2、印刷部3、乾
燥部4、冷却部5、ウェブパス部6及び折部(折機)7
からなる印刷機本体と、印刷機本体とは独立して設置さ
れ、印刷機本体の搬出部である折部7とコンベア11を
介して接続されたスタッカバンドラ(結束機)10とを
備えている。給紙部2の巻取ロールから繰り出されたウ
ェブは、印刷部3で印刷を施された後、乾燥部4、冷却
部5及びウェブパス部6を経て折部7においてシート状
の印刷物に断裁加工され、折部7から搬出された印刷物
は、コンベア11によってスタッカバンドラ10に搬送
され、スタッカバンドラ10において所定部数毎に結束
される。
【0017】また、輪転印刷機は、運転速度を制御する
ための速度制御装置(速度制御手段)25を備えてい
る。速度制御装置25は、給紙部2、印刷部3、冷却部
5、ウェブパス部6、折部7の各部を駆動する駆動モー
タを同期制御することにより、運転速度を可変制御でき
るようになっている。また、速度制御装置25は、印刷
開始時には、見当(絵柄見当及び断裁見当)のズレやイ
ンキ濃度のズレが許容範囲に収まる範囲での急加速運転
と、見当修正装置(図示略)によるウェブの見当のズレ
の回復やインキ供給装置(図示略)からのインキ供給量
の追従によるインキ濃度の回復が見込める範囲での定速
運転(或いは緩加速運転)とを交互に繰り返しながら、
調整速度から通常の生産速度まで運転速度を段階的に昇
速させるようになっている。このような段階的昇速によ
り、見当のズレやインキ濃度の不足を防止することがで
き、昇速過程中に印刷された印刷物も正紙として扱うこ
とができる。
【0018】さらに、輪転印刷機は、スタッカバンドラ
10による印刷物の結束を制御するための結束制御装置
(結束制御手段)20を備えている。結束制御装置20
は、受信部(受信手段)21、記憶部(RAM等のメモ
リ)22、送信部(送信手段)23及び遅延処理部(遅
延処理手段)24から構成されている。受信部21は、
胴入れに同期して折部7から出力されるパルス信号(胴
入信号)と、パルス信号発信器27から出力されるパル
ス信号(鋸胴パルス信号)とを受信する機能を有してい
る。パルス信号発信器27は折部7に設けられており、
折部7に備えられた図示しない鋸胴の回転を検出し、鋸
胴の1回転に同期して1つのパルス信号を出力する。受
信部21は、受信した胴入信号はそのまま送信部23に
送信する一方、鋸胴パルス信号を受信すると記憶部22
に一時的に格納するとともに、遅延処理部21に受信通
知信号を出力するようになっている。なお、鋸胴はウェ
ブをシート状の印刷物に断裁するローラであり、鋸胴が
1回転することによりウェブから印刷物が1枚切り離さ
れるようになっている。
【0019】送信部23は、結束開始のための結束トリ
ガ信号と、結束部数のカウント用のパルス信号(結束カ
ウント信号)とをスタッカバンドラ10に送信する機能
を有している。送信部23は、受信部21からの胴入信
号を受信するとそのまま結束トリガ信号としてスタッカ
バンドラ10に出力する。また、送信部23は、遅延処
理部24からのトリガ信号が入力されると記憶部22に
記憶されているパルス信号を順に読み出し、結束カウン
ト信号としてスタッカバンドラ10に出力する。スタッ
カバンドラ10では、送信部23から送信された結束ト
リガ信号をトリガとしてカウントを開始し、続いて送信
部23から送信される結束カウント信号をカウントし
て、そのカウント値が所定値に達したら結束動作を実施
する。
【0020】遅延処理部24は、受信部21で受信した
鋸胴パルス信号に対して送信部23から送信する結束カ
ウント信号を遅延させる機能を有している。具体的に
は、受信部21からの受信通知信号に対して送信部23
へのトリガ信号の出力を遅延させることで、鋸胴パルス
信号に対して結束カウント信号を遅延させる。遅延処理
部21は、受信通知信号に対するトリガ信号の出力の遅
延時間をコンベア11による折部7からスタッカバンド
ラ10までの印刷物の予測搬送時間に等しく設定する。
【0021】第1実施形態では、コンベア11の速度は
輪転印刷機の運転速度にかかわらず常に一定であるもの
とする。この場合、コンベア11による搬送長をL、搬
送速度をVとすると、予測搬送時間Tは以下の式(数
1)で表すことができる。
【0022】
【数1】T=L/V コンベア11の速度が一定であることから、予測搬送時
間は全ての印刷物について同一となる。したがって、図
2に示すように、スタッカバンドラ10に送信される結
束カウント信号は、折部7からの鋸胴パルス信号に対し
て、一律に一定の遅延時間Tだけ遅延されて出力される
ことになる。
【0023】以上のような構成により、第1実施形態に
かかる輪転印刷機によれば、図3に示すような制御ルー
チンにより印刷物の結束制御が行われる。まず、ステッ
プS10では、コンベア11から搬送長さL及び搬送速
度Vに関する情報を読み込む。搬送長Lについては予め
入力しておき、搬送速度Vについてのみコンベア11か
ら読み込むようにしてもよい。そして、ステップS20
では、搬送長さL及び搬送速度Vから遅延時間Tを演算
する。なお、搬送長さL及び搬送速度Vがともに既知の
場合には、予め遅延時間Tを設定しておいてもよい。
【0024】ステップS30では、折部7から結束制御
装置20へ鋸胴の胴入れタイミングに同期して胴入信号
を入力する。結束制御装置20は、入力された胴入信号
を結束トリガ信号としてスタッカバンドラ10に送信す
る。スタッカバンドラ10は結束トリガ信号の入力をト
リガとしてカウントの準備を行う。ステップS40で
は、折部7から結束制御装置20へ鋸胴によるウェブの
断裁に同期したタイミングで鋸胴パルス信号を入力す
る。入力された鋸胴パルス信号はステップS50で記憶
部22に一時格納する。ステップS60では、鋸胴パル
ス信号の入力からの経過時間を計測する。そして、ステ
ップS20で演算した遅延時間Tが経過した時点でステ
ップS70に進み、記憶部22からの鋸胴パルス信号を
読み出して結束カウント信号として出力する。
【0025】ステップS80では、出力された結束カウ
ント信号をカウントし、そのカウント値Cをインクリメ
ントする。そして、ステップS90でカウント値Cが所
定値C0に達したか判定する。この所定値C0は所望す
る印刷物の結束部数に相当する。カウント値Cが未だ所
定値C0に達しない場合には再びステップS40に戻
り、カウント値Cが所定値C0に達した場合にはステッ
プS100に進む。
【0026】ステップS100では、スタッカバンドラ
10を作動させ、スタッカバンドラ10上に積み重ねら
れていた印刷物の束を結束する。これにより、所望の部
数が結束された印刷物の束が完成する。ステップS11
0では、カウント値Cをリセット(C=0)する。そし
て、ステップS120で今回の印刷ジョブが終了したか
判定し、終了するまでの間、ステップS40からステッ
プS110までの処理を繰り返し行う。
【0027】このような方法で印刷物の結束制御を行う
ことにより、実際に印刷物がコンベア11からスタッカ
バンドラ10に受け渡されるタイミングにあわせてパル
ス信号(結束カウント信号)をカウントすることができ
る。したがって、速度制御装置25によって印刷中に生
産速度が変更された場合や、印刷開始時に調整速度から
生産速度へ輪転印刷機の運転速度が段階的に加速された
場合でも、実際にスタッカバンドラ10に受け渡された
印刷物の部数と結束カウント信号のカウント値との間に
ズレが生じることがなく、正確な部数で印刷物を結束す
ることが可能になる。
【0028】(B)第2実施形態 第1実施形態ではコンベアの搬送速度が一定であるもの
としていたが、第2実施形態ではコンベアの搬送速度が
変化する場合の印刷物の結束制御について説明する。な
お、第2実施形態にかかる輪転印刷機の構成は、第1実
施形態と同様に図1のブロック図を用いて表される。
【0029】第2実施形態では、遅延処理部24は以下
の式(数2及び数3)により印刷物毎に鋸胴パルス信号
に対する結束カウント信号の遅延処理を行う。なお、以
下の式においてΔTは所定の微小時間を示し、VΔT
微小時間ΔTにおけるコンベア11の平均搬送速度を示
している。
【0030】
【数2】Σ(ΔT×VΔT)=L
【0031】
【数3】ΣΔT=T 遅延処理部24は、受信部21からの受信通知信号を受
けると、微小時間ΔT毎にコンベア11の搬送速度VΔ
Tをサンプリングし、微小時間ΔT内における搬送距離
(ΔT×VΔT)を積分していく。そして、その積分値
がコンベア11の搬送長Lに一致したとき(数2が成立
したとき)に送信部23へトリガ信号を出力する。そし
て、数2が成立したときときの数3の積分値が、印刷物
が折部7からスタッカバンドラ10に搬送されるまでの
予測搬送時間Tにあたり、受信した鋸胴パルス信号に対
する結束カウント信号の遅延時間となる。
【0032】予測搬送時間Tはコンベア11の速度が一
定の場合には第1実施形態と同様に全ての結束カウント
信号について一定となるが、コンベア11の速度が変化
する場合には、予測搬送時間Tは印刷物毎に異なったも
のになる。したがって、例えば図4に示すようにコンベ
ア11の搬送速度が次第に加速しているときには、結束
カウント信号の鋸胴パルス信号に対する遅延時間は、後
の結束カウント信号程短くなっていく。
【0033】図5は第2実施形態にかかる輪転印刷機に
おいて行われる印刷物の結束制御の制御ルーチンを示す
フローチャートである。まず、ステップS210では、
コンベア11から搬送長さLに関する情報を読み込む。
なお、搬送長Lは予め入力しておくようにしてもよい。
そして、ステップS220では、折部7から結束制御装
置20へ鋸胴の胴入れタイミングに同期して胴入信号を
入力する。結束制御装置20は、入力された胴入信号を
結束トリガ信号としてスタッカバンドラ10に送信す
る。スタッカバンドラ10は結束トリガ信号の入力をト
リガとしてカウントの準備を行う。
【0034】ステップS230では、折部7から結束制
御装置20へ鋸胴によるウェブの断裁に同期したタイミ
ングで鋸胴パルス信号を入力する。入力された鋸胴パル
ス信号はステップS240で記憶部22に一時格納す
る。ステップS250では、上記のようにコンベア11
の搬送速度を周期的にサンプリングしながら遅延処理を
行う。そして、遅延時間Tが経過した時点(数2の成立
時点)でステップS260に進み、記憶部22からの鋸
胴パルス信号を読み出して結束カウント信号として出力
する。
【0035】ステップS270では、出力された結束カ
ウント信号をカウントし、そのカウント値Cをインクリ
メントする。そして、ステップS280でカウント値C
が所定値C0に達したか判定する。カウント値Cが未だ
所定値C0に達しない場合には再びステップS230に
戻り、カウント値Cが所定値C0に達した場合にはステ
ップS290に進む。
【0036】ステップS290では、スタッカバンドラ
10を作動させ、コンベア11により搬送されスタッカ
バンドラ10上に積み重ねられていた印刷物の束を結束
する。ステップS300では、カウント値Cをリセット
(C=0)する。そして、ステップS310で今回の印
刷ジョブが終了したか判定し、終了するまでの間、ステ
ップS230からステップS300までの処理を繰り返
し行う。
【0037】このような方法で印刷物の結束制御を行う
ことにより、第1実施形態と同様の効果が得られるのに
加えて、さらに、コンベア11の搬送速度が変化する場
合でも、実際にスタッカバンドラ10に受け渡された印
刷物の部数と結束カウント信号のカウント値との間にズ
レが生じることがなく、正確な部数で印刷物を結束する
ことが可能になる。
【0038】(C)その他 以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明
は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することがで
きる。例えば、上述の実施形態では、パルス信号発信器
27を折部7に備えて鋸胴の回転を検出し、鋸胴の回転
に同期してパルス信号を出力するようになっているが、
折機からの印刷物の搬出に同期してパルス信号を出力で
きればよい。したがって、印刷部3の印刷ユニットの回
転を検出し、印刷ユニットの1回転に同期して1つのパ
ルス信号を出力するようにしてもよい。また、結束開始
のためのトリガ信号についても同様であり、印刷ユニッ
トにおける胴入れに同期したタイミングでトリガ信号を
出力するようにしてもよい。
【0039】また、本発明は、印刷機の搬出部から結束
機まで複数の搬送機を介して印刷物を搬送する場合にお
いて、一部の搬送機は一定速度であり、他の一部の搬送
機は速度可変である場合にも適用することができる。こ
の場合には、一定速度の搬送機については第1実施形態
の方法で予測搬送時間を演算し、速度可変の搬送機につ
いては第2実施形態の方法で予測搬送時間を演算すれば
よい。なお、搬送機の速度が変化する場合、その速度変
化パターンが予め既知の場合には、第2実施形態のよう
に搬送速度を実際にサンプリングするのではなく、速度
変化パターンから印刷物の搬送時間を演算して予測する
ようにしてもよい。
【0040】さらに、本発明の印刷物の結束制御方法及
び結束制御装置は、実施形態のような輪転印刷機のみな
らず、搬出部から搬出された印刷物を搬送機によって結
束機まで自動搬送し、結束機により所定部数の束に結束
する印刷機であれば、形式を問わず適用することができ
る。また、本発明の輪転印刷機は、実施形態のように各
部に独立した駆動モータを備え、各駆動モータを同期制
御するいわゆるシャフトレス輪転機のみならず、メイン
モータの駆動力を共通のシャフトを介して各部に供給す
るメインモータ駆動式の輪転機にも適用することができ
る。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の印刷物の
結束制御方法及び結束制御装置によれば、実際に印刷物
が搬送機から結束機に受け渡されるタイミングにあわせ
てパルス信号をカウントすることができるので、印刷機
の運転速度が変わった場合でも実際に結束機に受け渡さ
れた印刷物の部数とパルス信号のカウント値との間にズ
レが生じることがなく、正確な部数で印刷物を結束する
ことができるという利点がある。
【0042】特に、搬送機の搬送速度と搬送距離に基づ
き印刷物毎に搬送時間を予測し、対応するパルス信号毎
に遅延時間を設定することにより、搬送機の搬送速度が
変化した場合にも実際に結束機に受け渡された印刷物の
部数とパルス信号のカウント値との間にズレが生じるこ
とがなく、正確な部数で印刷物を結束することができる
という利点がある。
【0043】また、本発明の輪転印刷機によれば、折機
からの印刷物の搬出と同期したパルス信号を搬送機によ
る印刷物の予測搬送時間に応じて遅延処理し、この遅延
処理されたパルス信号をカウントすることで、輪転印刷
機の運転速度が変わった場合でも実際に折機から結束機
に受け渡された印刷物の部数とパルス信号のカウント値
との間にズレが生じることがなく、正確な部数で印刷物
を結束することができるという利点がある。
【0044】特に、運転速度を可変制御する速度制御手
段を備え、速度制御手段による運転速度の昇速過程中に
生産された印刷物も正紙に含むような輪転印刷機である
場合には、昇速過程中でも正紙を生産することができ且
つ正確な部数で結束することができるので、損紙を大幅
に低減することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる輪転印刷機の構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかるパルス信号の遅
延処理を説明するためのタイムチャートである。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる印刷物の結束制
御の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態にかかるパルス信号の遅
延処理を説明するためのタイムチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態にかかる印刷物の結束制
御の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】一般的な輪転印刷機の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
2 給紙部 3 印刷部 4 乾燥部 5 冷却部 6 ウェブパス部 7 折部(折機) 10 スタッカバンドラ(結束機) 11 コンベア(搬送機) 20 結束制御装置(結束制御手段) 21 受信部(受信手段) 22 記憶部 23 送信部(送信手段) 24 遅延処理部(遅延処理手段) 25 速度制御装置(速度制御手段) 27 パルス信号発信器(信号発生手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷機の搬出部から結束機へ搬送機によ
    って連続搬送される印刷物を上記結束機により所定部数
    毎に結束する際における印刷物の結束制御方法であっ
    て、 上記搬出部からの印刷物の搬出に同期してパルス信号を
    発生させる信号発生ステップと、 上記搬送機による印刷物の予測搬送時間に応じて上記パ
    ルス信号を遅延処理する遅延処理ステップと、 遅延処理した上記パルス信号をカウントしてカウント値
    が所定値に達したら上記結束機を作動させる結束ステッ
    プとを備えたことを特徴とする、印刷物の結束制御方
    法。
  2. 【請求項2】 上記遅延処理ステップでは、上記搬送機
    の搬送速度と搬送距離に基づき印刷物毎に搬送時間を予
    測することを特徴とする、請求項1記載の印刷物の結束
    制御方法。
  3. 【請求項3】 印刷機の搬出部から結束機へ搬送機によ
    って連続搬送される印刷物を上記結束機により所定部数
    毎に結束する印刷物の結束制御装置において、 上記搬出部からの印刷物の搬出に同期したパルス信号を
    上記印刷機から受信する受信手段と、 上記搬送機による印刷物の予測搬送時間に応じて上記受
    信手段が受信したパルス信号を遅延処理する遅延処理手
    段と、 上記遅延処理手段により遅延処理されたパルス信号を結
    束カウント信号として上記結束機に送信する送信手段と
    を備えたことを特徴とする、印刷物の結束制御装置。
  4. 【請求項4】 上記遅延処理手段は、上記搬送機の搬送
    速度と搬送距離に基づき印刷物毎に搬送時間を予測する
    ことを特徴とする、請求項3記載の印刷物の結束制御装
    置。
  5. 【請求項5】 印刷が施された帯状の用紙をシート状の
    印刷物に断裁加工する折機と、 折機から搬出された印刷物を所定部数毎に結束する結束
    機と、 上記折機から上記結束機まで印刷物を連続して搬送する
    搬送機と、 上記折機からの印刷物の搬出と同期してパルス信号を発
    生する信号発生手段と、 上記搬送機による印刷物の予測搬送時間に応じて上記パ
    ルス信号を遅延処理し、遅延処理された上記パルス信号
    をカウントしてカウント値が所定値に達したら上記結束
    機を作動させる結束制御手段とを備えたことを特徴とす
    る、輪転印刷機。
  6. 【請求項6】 運転速度を可変制御する速度制御手段を
    備え、上記速度制御手段による運転速度の昇速過程中に
    生産された印刷物を正紙に含むことを特徴とする、請求
    項5記載の輪転印刷機。
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