JP2003103435A - 工作機械、工具判断方法および工具判断用プログラム - Google Patents

工作機械、工具判断方法および工具判断用プログラム

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JP2003103435A
JP2003103435A JP2001301453A JP2001301453A JP2003103435A JP 2003103435 A JP2003103435 A JP 2003103435A JP 2001301453 A JP2001301453 A JP 2001301453A JP 2001301453 A JP2001301453 A JP 2001301453A JP 2003103435 A JP2003103435 A JP 2003103435A
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JP2001301453A
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Kimikazu Shimizu
公千 清水
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加工に使用すべき正しい工具が取り出されたに
も拘わらず、正しい工具でないと判断されるといったこ
とが起こりにくい工作機械を提供すること。 【解決手段】マイコン64は、ドリルがアンダーカット
タイプと識別される場合(s21:YES)、このドリ
ルのアンダーカット部の径を工具データベースから読み
出す(s22)。次に、主軸52に保持されているドリ
ルの径を測定させる(s23)。次に、読み出されたア
ンダーカット部の径と、測定されたドリルの径との差を
算出する(s24)。そして、算出された差が、所定の
しきい値以上であれば(s28:YES)、警告処理を
実行し(s29)、所定のしきい値より小さければ(s
28:NO)、本工具判断処理を終了する。これによっ
て、主軸52に保持されたドリルが使用すべき正しいド
リルであると判断されたことになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械、工具径
判断方法および工具径判断用プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ドリルなどの工具により穴あけ加
工を行う工作機械では、所定の格納場所から取り出され
た工具が、加工に使用すべき正しい工具であることを確
認したうえで、加工を開始するように構成されている。
ここでは、加工に使用すべき工具の呼び径に対応する対
照値と、実際に取り出された工具の呼び径を測定した実
測値との差が所定のしきい値よりも小さければ、取り出
された工具が加工に使用すべき正しい工具であると判断
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような工
作機械では、工具における呼び径となっている部分であ
る呼び径部分の径を測定する必要があるため、この呼径
部分の長さが全体の長さと比べて極端に短い工具(例え
ば、アンダーカットタイプのドリル)の場合、例えば、
呼び径部分以外の部分の径を測定してしまうなど、呼び
径を正確に測定できないことがあった。そのため、実測
値が呼び径とは異なった値となり、加工に使用すべき正
しい工具が取り出されているにも拘わらず、正しい工具
でないと判断されてしまうことがあった。
【0004】本発明は、呼び径となっている部分の径を
実測しにくい形態の工具であっても、加工に使用すべき
正しい工具が取り出されたかどうかを正しく判断するこ
とができる工作機械、工具判断方法および工具判断用プ
ログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記問
題を解決するため請求項1に記載の工作機械は、径の異
なる第1径部分と第2径部分を有し、該第2径部分が前
記第1径部分よりも軸方向に長くなっている異径工具を
所定の格納場所から取り出して、該取り出した前記異径
工具によってワークを加工する工作機械であって、ワー
クの加工に使用すべき正しい前記異径工具の前記第2径
部分の径に相当する対照値と、前記格納場所から実際に
取り出された前記異径工具の前記第2径部分の径を測定
して得られた実測値とを比較して、両者の差が所定のし
きい値よりも小さければ、前記格納場所から実際に取り
出された前記異径工具がワークの加工に使用すべき正し
い工具であると判断し、前記しきい値以上であれば、前
記格納場所から実際に取り出された前記異径工具がワー
クの加工に使用すべき正しい工具ではないと判断する異
径工具判断手段を備えていることを特徴とする。
【0006】この工作機械において、異径工具は、径の
異なる第1径部分と第2径部分を有し、該第2径部分が
前記第1径部分よりも軸方向に長くなっている工具であ
る。例えば、第1径部分として呼び径となっている部分
を有し、第2径部分として呼び径となっている部分より
も径が細くなっている部分を有するアンダーカットタイ
プのドリルなどである。
【0007】この工作機械では、異径工具判断手段が、
ワークの加工に使用すべき正しい異径工具の第2径部分
の径に相当する対照値と、格納場所から実際に取り出さ
れた異径工具の第2径部分の径を測定して得られた実測
値とに基づいて、取り出された異径工具がワークの加工
に使用すべき正しい異径工具であるかどうかを判断す
る。
【0008】このように構成された工作機械によれば、
加工に使用すべき正しい工具が取り出されたかどうか
が、第1径部分よりも軸方向に長くなっている第2径部
分の径に基づいて判断されるため、第1径部分よりも径
を正確に測定することができる。よって、第1径部分と
して呼び径となっている部分を有する異径工具のよう
に、呼び径となっている部分の径を実測しにくい形態の
工具であっても、加工に使用すべき正しい工具が取り出
されたかどうかを正しく判断することができる。
【0009】また、請求項2に記載の工作機械は、径の
異なる第1径部分と第2径部分を有し、該第2径部分が
前記第1径部分よりも軸方向に長くなっている異径工
具、または、該異径工具の前記第1径部分および前記第
2径部分に対応する部分が同じ径である同径部分となっ
ている同径工具を、所定の格納場所から取り出して、該
取り出した工具によってワークを加工する工作機械であ
って、前記格納場所から取り出される工具が、前記異径
工具であるか、前記同径工具であるかを識別する工具識
別手段と、該工具径識別手段により前記異径工具と識別
された場合に、ワークの加工に使用すべき正しい前記異
径工具の前記第2径部分の径に相当する対照値と、前記
格納場所から実際に取り出された前記異径工具の前記第
2径部分の径を測定して得られた実測値とを比較して、
両者の差が所定のしきい値よりも小さければ、前記格納
場所から実際に取り出された前記異径工具がワークの加
工に使用すべき正しい前記異径工具であると判断し、前
記しきい値以上であれば、前記格納場所から実際に取り
出された前記異径工具がワークの加工に使用すべき正し
い前記異径工具ではないと判断する異径工具判断手段
と、前記工具径識別手段により前記同径工具と識別され
た場合に、ワークの加工に使用すべき正しい前記同径工
具の前記同径部分の径に相当する対照値と、前記格納場
所から実際に取り出された前記同径工具の前記同径部分
の径を測定して得られた実測値とを比較して、両者の差
が所定のしきい値よりも小さければ、前記格納場所から
実際に取り出された前記同径工具がワークの加工に使用
すべき正しい前記同径工具であると判断し、前記しきい
値以上であれば、前記格納場所から実際に取り出された
前記同径工具がワークの加工に使用すべき正しい前記同
径工具ではないと判断する同径工具判断手段とを備えて
いることを特徴とする。
【0010】この工作機械において、異径工具は、請求
項1に記載の異径工具と同じく、径の異なる第1径部分
と第2径部分を有し、該第2径部分が前記第1径部分よ
りも軸方向に長くなっている工具である。また、同径工
具は、異径工具の第1径部分および第2径部分に対応す
る部分が同じ径である同径部分となっている工具であ
る。例えば、同径部分として軸方向に同一の径となって
いる部分を有するストレートタイプのドリルなどであ
る。
【0011】この工作機械では、まず、工具識別手段
が、格納場所から取り出される工具が異径工具である
か、同径工具であるかを識別する。そして、工具径識別
手段により異径工具と識別された場合には、異径工具判
断手段が、ワークの加工に使用すべき正しい異径工具の
第2径部分の径に相当する対照値と、格納場所から実際
に取り出された異径工具の第2径部分の径を測定して得
られた実測値とに基づいて、取り出された異径工具がワ
ークの加工に使用すべき正しい異径工具であるかどうか
を判断する。一方、工具径識別手段により同径工具と識
別された場合には、同径工具判断手段が、ワークの加工
に使用すべき正しい同径工具の同径部分の径に相当する
対照値と、格納場所から実際に取り出された同径工具の
同径部分の径を測定して得られた実測値とに基づいて、
取り出された同径工具がワークの加工に使用すべき正し
い同径工具であるかどうかを判断する。
【0012】このように構成された工作機械によれば、
工具識別手段が、格納場所から取り出される工具が異径
工具であるか、同径工具であるかを識別するため、異径
工具および同径工具の両方について、取り出された工具
が加工に使用すべき正しい工具であることを確認するこ
とができる。
【0013】さらに、工具径識別手段により異径工具と
識別された場合には、加工に使用すべき正しい異径工具
が取り出されたかどうかが、第1径部分よりも軸方向に
長くなっている第2径部分の径に基づいて判断されるた
め、第1径部分よりも径を正確に測定することができ
る。よって、第1径部分として呼び径となっている部分
を有する異径工具のように、呼び径となっている部分の
径を実測しにくい形態の工具であっても、加工に使用す
べき正しい工具が取り出されたかどうかを正しく判断す
ることができる。
【0014】なお、上述した請求項2に記載の工作機械
において、工具識別手段が、格納場所から取り出される
工具が異径工具であるか同径工具であるかを識別するた
めの構成については特に限定されないが、例えば、請求
項3に記載の工作機械のように、前記格納場所から取り
出される工具と、該工具が前記異径工具であるか前記同
径工具であるかを識別する識別データとを対応づけた状
態で記憶している識別データ記憶手段を備えており、前
記工具識別手段が、前記識別データ記憶手段により記憶
されている前記識別データに基づいて、前記格納場所か
ら取り出される工具が前記異径工具であるか前記同径工
具であるかを識別するといった構成を考えることができ
る。
【0015】この工作機械において、識別データ記憶手
段は、例えば、識別データを工具が格納されている格納
場所に対応づけた状態で記憶するように構成されていれ
ばよい。また、上述した請求項1または請求項2に記載
の工作機械において、ワークの加工に使用すべき正しい
異径工具の第2径部分に相当する値である対照値として
は、ワークの加工に使用すべき正しい異径工具の第2径
部分に相当する値を記憶する記憶手段を設けておいて、
この記憶手段に記憶されている値を利用することができ
る。
【0016】例えば、請求項4に記載の工作機械は、ワ
ークの加工に使用すべき正しい前記異径工具の前記第2
径部分の径を記憶している第2径記憶手段を備えてお
り、前記対照値は、前記第2径記憶手段により記憶され
ている前記第2径部分の径を示す値であることを特徴と
する。
【0017】この工作機械が複数の格納場所それぞれに
異径工具を格納している場合、第2径記憶手段は、異径
工具の第2径部分の径をそれぞれの格納場所に対応づけ
た状態で記憶するように構成すればよい。この工作機械
は、異径工具判断手段が、第2径記憶手段により記憶さ
れている第2径部分の径を対照値として、この対照値
と、格納場所から実際に取り出された異径工具の第2径
部分の径を測定して得られた実測値とを比較することに
なる。
【0018】また、別の例として、請求項5に記載の工
作機械は、ワークの加工に使用すべき正しい前記異径工
具の前記第1径部分の径を記憶している第1径記憶手段
を備えており、前記対照値は、前記第1径記憶手段によ
り記憶されている前記第1径部分の径を示す値に所定の
係数を掛けた値であることを特徴とする。
【0019】この工作機械における異径工具は、第1径
部分と第2径部分との間に一定の関係式が成り立つよう
になっており、第1径部分の径を示す値に所定の係数を
掛けることによって、第2径部分の径に相当する値が算
出できるようになっている。また、この工作機械が複数
の格納場所それぞれに異径工具を格納している場合、第
1径記憶手段は、異径工具の第1径部分の径をそれぞれ
の格納場所に対応づけた状態で記憶するように構成すれ
ばよい。
【0020】この工作機械は、異径工具判断手段が、第
1径記憶手段により記憶されている第1径部分の径を示
す値に所定の係数を掛けた値を対照値として、この対照
値と、格納場所から実際に取り出された異径工具の第2
径部分の径を測定して得られた実測値とを比較すること
になる。
【0021】また、請求項6に記載の工具判断方法は、
径の異なる第1径部分と第2径部分を有し、該第2径部
分が前記第1径部分よりも軸方向に長くなっている異径
工具を、所定の格納場所から取り出して、該取り出した
前記異径工具によってワークを加工する工作機械におい
て、前記格納場所から実際に取り出された前記異径工具
がワークの加工に使用すべき正しい前記異径工具かどう
かを判断する工具判断方法であって、ワークの加工に使
用すべき正しい前記異径工具の前記第2径部分の径に相
当する対照値と、前記格納場所から実際に取り出された
前記異径工具の前記第2径部分の径を測定して得られた
実測値とを比較して、両者の差が所定のしきい値よりも
小さければ、前記格納場所から実際に取り出された前記
異径工具がワークの加工に使用すべき正しい前記異径工
具であると判断し、前記しきい値以上であれば、前記格
納場所から実際に取り出された前記異径工具がワークの
加工に使用すべき正しい前記異径工具ではないと判断す
ることを特徴とする。
【0022】また、工作機械が、前記格納場所から取り
出される工具と、該工具が前記異径工具であるか前記同
径工具であるかを識別する識別データとを対応づけた状
態で記憶している識別データ記憶手段を備えている場
合、前記工具識別手段が、前記識別データ記憶手段によ
り記憶されている前記識別データに基づいて、前記格納
場所から取り出される工具が前記異径工具であるか前記
同径工具であるかを識別するようにしてもよい。
【0023】このような方法によって、格納場所から実
際に取り出された異径工具がワークの加工に使用すべき
正しい異径工具かどうかを判断する工作機械は、上述し
た請求項1に記載の工作機械と同様の構成となるため、
同工作機械と同様の作用、効果を得ることができる。
【0024】また、請求項7に記載の工具判断方法は、
径の異なる第1径部分と第2径部分を有し、該第2径部
分が前記第1径部分よりも軸方向に長くなっている異径
工具、または、該異径工具の前記第1径部分および前記
第2径部分に対応する部分が同じ径である同径部分とな
っている同径工具を所定の格納場所から取り出して、該
取り出した工具によってワークを加工する工作機械にお
いて、前記格納場所から実際に取り出された工具がワー
クの加工に使用すべき正しい工具かどうかを判断する工
具判断方法であって、前記格納場所から取り出される工
具が、前記異径工具であるか、前記同径工具であるかを
識別して、前記格納場所から取り出される工具が前記異
径工具である場合には、ワークの加工に使用すべき正し
い前記異径工具の前記第2径部分の径に相当する対照値
と、前記格納場所から実際に取り出された前記異径工具
の前記第2径部分の径を測定して得られた実測値とを比
較して、両者の差が所定のしきい値よりも小さければ、
前記格納場所から実際に取り出された前記異径工具がワ
ークの加工に使用すべき正しい前記異径工具であると判
断し、前記しきい値以上であれば、前記格納場所から実
際に取り出された前記異径工具がワークの加工に使用す
べき正しい前記異径工具ではないと判断して、前記格納
場所から取り出される工具が前記同径工具である場合に
は、ワークの加工に使用すべき正しい前記同径工具の前
記同径部分の径に相当する対照値と、前記格納場所から
実際に取り出された前記同径工具の前記同径部分の径を
測定して得られた実測値とを比較して、両者の差が所定
のしきい値よりも小さければ、前記格納場所から実際に
取り出された前記同径工具がワークの加工に使用すべき
正しい前記同径工具であると判断し、前記しきい値以上
であれば、前記格納場所から実際に取り出された前記同
径工具がワークの加工に使用すべき正しい前記同径工具
ではないと判断することを特徴とする。
【0025】また、工作機械が、前記格納場所から取り
出される工具と、該工具が前記異径工具であるか前記同
径工具であるかを識別する識別データとを対応づけた状
態で記憶している識別データ記憶手段を備えている場
合、前記工具識別手段が、前記識別データ記憶手段によ
り記憶されている前記識別データに基づいて、前記格納
場所から取り出される工具が前記異径工具であるか前記
同径工具であるかを識別するようにしてもよい。
【0026】このような方法によって、格納場所から実
際に取り出された異径工具がワークの加工に使用すべき
正しい異径工具かどうかを判断する工作機械は、上述し
た請求項2に記載の工作機械と同様の構成となるため、
同工作機械と同様の作用、効果を得ることができる。
【0027】また、請求項8に記載の工具判断用プログ
ラムは、径の異なる第1径部分と第2径部分を有し、該
第2径部分が前記第1径部分よりも軸方向に長くなって
いる異径工具を、所定の格納場所から取り出して、該取
り出した前記異径工具によってワークを加工する工作機
械に、前記格納場所から実際に取り出された前記異径工
具がワークの加工に使用すべき正しい前記異径工具であ
るかどうかを判断させるための工具判断用プログラムで
あって、ワークの加工に使用すべき正しい前記異径工具
の前記第2径部分の径に相当する対照値と、前記格納場
所から実際に取り出された前記異径工具の前記第2径部
分の径を測定して得られた実測値とを比較して、両者の
差が所定のしきい値よりも小さければ、前記格納場所か
ら実際に取り出された前記異径工具がワークの加工に使
用すべき正しい前記異径工具であると判断し、前記しき
い値以上であれば、前記格納場所から実際に取り出され
た前記異径工具がワークの加工に使用すべき正しい前記
異径工具ではないと判断する異径工具判断手順を工作機
械に実行させるための工具判断用プログラムである。
【0028】この工具判定用プログラムは、例えば、F
Dなどの記録媒体、インターネットなどの通信回線など
を介して利用者に提供されるものである。このようなプ
ログラムによって制御される工作機械は、上述した請求
項1に記載の工作機械と同様の構成となるため、同工作
機械と同様の作用、効果を得ることができる。
【0029】また、請求項9に記載の工具判断用プログ
ラムは、径の異なる第1径部分と第2径部分を有し、該
第2径部分が前記第1径部分よりも軸方向に長くなって
いる異径工具、または、該異径工具の前記第1径部分お
よび前記第2径部分に対応する部分が同じ径である同径
部分となっている同径工具を、所定の格納場所から取り
出して、該取り出した工具によってワークを加工する工
作機械に、前記格納場所から実際に取り出された工具が
ワークの加工に使用すべき正しい工具であるかどうかを
判断させるための工具判断用プログラムであって、前記
格納場所から取り出される工具が、前記異径工具である
か、前記同径工具であるかを識別する工具識別手順と、
該工具径識別手順により前記異径工具と識別された場合
に、ワークの加工に使用すべき正しい前記異径工具の前
記第2径部分の径に相当する対照値と、前記格納場所か
ら実際に取り出された前記異径工具の前記第2径部分の
径を測定して得られた実測値とを比較して、両者の差が
所定のしきい値よりも小さければ、前記格納場所から実
際に取り出された前記異径工具がワークの加工に使用す
べき正しい前記異径工具であると判断し、前記しきい値
以上であれば、前記格納場所から実際に取り出された前
記異径工具がワークの加工に使用すべき正しい前記異径
工具ではないと判断する異径工具判断手順と、前記工具
径識別手順により前記同径工具と識別された場合に、ワ
ークの加工に使用すべき正しい前記同径工具の前記同径
部分の径に相当する対照値と、前記格納場所から実際に
取り出された前記同径工具の前記同径部分の径を測定し
て得られた実測値とを比較して、両者の差が所定のしき
い値よりも小さければ、前記格納場所から実際に取り出
された前記同径工具がワークの加工に使用すべき正しい
前記同径工具であると判断し、前記しきい値以上であれ
ば、前記格納場所から実際に取り出された前記同径工具
がワークの加工に使用すべき正しい前記同径工具ではな
いと判断する同径工具判断手順とを工作機械に実行させ
るための工具判断用プログラムである。
【0030】この工具判定用プログラムは、例えば、F
Dなどの記録媒体、インターネットなどの通信回線など
を介して利用者に提供されるものである。このようなプ
ログラムによって制御される工作機械は、上述した請求
項2に記載の工作機械と同様の構成となるため、同工作
機械と同様の作用、効果を得ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
例を挙げて説明する。 [全体構成]工作機械1は、プリント基板(本発明にお
けるワーク)Pに穴あけ加工を行うものであって、図1
に示すように、下部支持台10、下部支持台10の後側
の上面に載せられた上部支持台30、制御装置60など
によって構成される。
【0032】下部支持台10は、上面にx軸方向と平行
に配設された一対のレール11、レール11と平行に配
設されたx軸用ボールネジ12、x軸用ボールネジ12
を回転駆動するx軸用サーボモータ13、レール11の
上側に配設されていてx軸用ボールネジ12の回転に伴
ってx軸方向に移動するテーブル20などで構成され
る。
【0033】テーブル20は、プリント基板Pを固定す
る固定用ピン22、複数のドリル(本発明における工
具)Dそれぞれを所定の格納場所に格納するドリル格納
部24、ドリル径測定装置26などを備えている。この
ドリル径測定装置26は、発光部26aと受光部26b
とで構成されており、発光部26a−受光部26b間に
位置するドリルDの径を測定するものである。発光部2
6aから受光部26bに到達できる光量は、発光部26
a−受光部26b間に位置するドリルの径によって異な
るため、この光量の違いに基づいて、発光部26a−受
光部26b間に位置するドリルDの径が測定される。
【0034】上部支持台30は、前面にy軸方向と平行
に配設された一対のレール31と、レール31と平行に
配設されたy軸用ボールネジ32と、y軸用ボールネジ
32を回転駆動するy軸用サーボモータ33と、レール
31の前側に配設されていてy軸用ボールネジ32の回
転に伴ってy軸方向に移動するy軸方向移動板40とを
備えている。
【0035】y軸方向移動板40は、前面にz軸方向と
平行に配設された一対のレール41と、レール41と平
行に配設されたz軸ボールネジ42と、z軸ボールネジ
42を回転駆動するz軸用サーボモータ43と、レール
41の前側に配設されていてz軸ボールネジ42の回転
に伴ってz軸方向に移動するz軸方向移動部材50とを
備えている。
【0036】z軸方向移動部材50は、ドリルDを保持
する主軸52と、保持されたドリルDと共に主軸52を
回転駆動するドリル駆動モータ54とを備えている。制
御装置60は、表示装置61と、操作パネル62と、デ
ィスクドライブ63を備えている。また、制御装置60
には、図2に示すように、工作機械1の全体の動作を制
御するマイクロコンピュータ(以降、マイコンとする)
64と、記憶装置65が内蔵されている。
【0037】記憶装置65には、加工に使用するドリル
に関するデータである工具データベース、マイコン64
によって実行される加工プログラムなどが記憶されてい
る。工具データベースは、加工に使用するドリルに関す
るデータとして、図3に示すように、ドリル格納部24
における格納場所を示すポスト番号、ドリルD毎に割り
当てられた工具番号、ドリDルの呼び径、アンダーカッ
トタイプのドリルにおけるアンダーカット部の径、ドリ
ルDがストレートタイプであるかアンダーカットタイプ
であるかを識別するタイプ識別データなどで構成されて
いる。なお、工具データベースのうち、アンダーカット
部の径については、アンダーカットタイプのドリルDの
場合のみ用意されているデータである。
【0038】加工プログラムには、使用するドリルDの
工具番号毎に、この工具番号のドリルDによる加工位置
が記述されている。なお、上述したストレートタイプの
ドリルDは、本発明でいう同径工具のことである。ま
た、アンダーカットタイプのドリDルは、本発明でいう
異径工具のことである。
【0039】また、ストレートタイプのドリルDにおけ
る呼び径となっている部分は、本発明でいう同径部分の
ことである。また、アンダーカットタイプのドリルDに
おける呼び径となっている部分は、本発明でいう第1径
部分、アンダーカット部は、本発明でいう第2径部分の
ことである。
【0040】また、工具データベースを構成するタイプ
識別データを記憶している記憶装置65は、本発明にお
ける識別データ記憶手段として機能するものである。
[マイコン64の穴あけ加工処理]はじめに、マイコン
64の実行する穴あけ加工処理を図4に基づいて説明す
る。この穴あけ加工処理は、加工プログラムに従って実
行される。
【0041】まず、マイコン64は、加工プログラムに
記述されている工具番号に基づいて、この工具番号と同
じ工具番号となっているドリルDのポスト番号を工具デ
ータベースから読み出す(s11)。次に、マイコン6
4は、s11の処理で読み出されたポスト番号に基づい
て、このポスト番号で示されるドリル格納部24の格納
場所に格納されているドリルDを主軸52に保持させる
(s12)。
【0042】次に、マイコン64は、工具判断処理を実
行する(s13)。この処理は、主軸52に保持された
ドリルDが、使用すべき正しいドリルDであるかどうか
を判断するための処理であって、詳細は、後述する[マ
イコン64の工具判断処理]において説明する。
【0043】次に、マイコン64は、加工プログラムに
記述されている加工位置に穴あけ加工を行わせる(s1
4)。そして、マイコン64は、次に使用すべきドリル
の工具番号が加工プログラムに記述されているかどうか
をチェックする(s15)。
【0044】このs15の処理で、次に使用すべきドリ
ルDの工具番号が加工プログラムに記述されていれば
(s15:YES)、s11の処理に戻り、次に使用す
べきドリルDの工具番号が加工プログラムに記述されて
いなければ(s15:NO)、本穴あけ加工処理が終了
される。
【0045】[マイコン64の工具判断処理]次に、マ
イコン64の実行する工具判断処理を図5に基づいて説
明する。この工具判断処理は、図4におけるs13の処
理である。まず、マイコン64は、図4のs11の処理
で読み出されたポスト番号に基づいて、このポスト番号
に対応するドリルがアンダーカットタイプであるかスト
レートタイプであるかを識別する(s21)。この処理
においては、ポスト番号に対応するドリルDのタイプ識
別データをデータベースから読み出して、このタイプ識
別データが「1」であれば、アンダーカットタイプ、
「0」であればストレートタイプであると識別される。
【0046】このs21の処理で、アンダーカットタイ
プと識別された場合(s21:YES)、マイコン64
は、図4のs11の処理で読み出されたポスト番号に基
づいて、このポスト番号に対応するドリルのアンダーカ
ット部の径を工具データベースから読み出す(s2
2)。
【0047】次に、マイコン64は、主軸52に保持さ
れているドリルDの径を測定させる(s23)。この処
理においてマイコン64は、ドリルDをドリル径測定装
置26の発光部26a−受光部26b間に位置させた状
態でドリルDの径を測定させる。ここでは、ドリルDの
先端から軸方向に沿って2mm程度離れた部分の径が測
定されるように構成されており、これによって、アンダ
ーカットタイプのドリルDにおける呼び径となっている
部分を確実に外れた部分、つまり、アンダーカット部の
径が測定されることになる。
【0048】次に、マイコン64は、s22の処理で読
み出されたアンダーカット部の径d1と、s23の処理
で測定されたドリルDの径d2との差d0(=d1−d
2)を算出する(s24)。また、s21の処理で、ス
トレートタイプと識別された場合(s21:NO)、マ
イコン64は、図4のs11の処理で読み出されたポス
ト番号に基づいて、このポスト番号に対応するドリルD
の呼び径を工具データベースから読み出す(s25)。
【0049】次に、マイコン64は、主軸52に保持さ
れているドリルDの径を測定させる(s26)。この処
理においてマイコン64は、s23の処理と同様にドリ
ルDの先端から軸方向に沿って2mm程度離れた部分の
径が測定される。次に、マイコン64は、s25の処理
で読み出された呼び径d3と、s26の処理で測定され
たドリルDの径d4との差d0(=d3−d4)を算出
する(s27)。
【0050】そして、s24の処理またはs27の処理
の後、これらの処理で算出された差d0の値が、所定の
しきい値(例えば、±0.5mm)以上であれば(s2
8:YES)、マイコン64は、警告処理を実行する
(s29)。この処理においてマイコン64は、表示装
置34に、主軸52に保持されていたドリルDを格納位
置に戻すと共に、主軸52に保持されたドリルが使用す
べき正しいドリルDでないこと示すメッセージを表示装
置61に表示させた後、入力パネル36の処理開始キー
が押されるまで待機する。ここで表示装置34には、ド
リル格納部24の格納場所および正しいドリルDの工具
番号も通知されるようになっており、作業者は、表示さ
れたメッセージに従ってドリル格納部24に格納されて
いるドリルDを正しいドリルDに交換した後、入力パネ
ル36の処理再開キーを押すことになる。こうして、s
29の処理が終了した後、s21の処理に戻る。
【0051】一方、s28の処理で、s24の処理また
はs27の処理で算出された差d0の値が、所定のしき
い値より小さければ(s28:NO)、本工具判断処理
を終了する。これによって、主軸52に保持されたドリ
ルDが使用すべき正しいドリルDであると判断されたこ
とになる。
【0052】なお、以上説明した工具判断処理のs21
の処理で、ドリルDがアンダーカットタイプであるかス
トレートタイプであるかを識別するマイコン64は、本
発明における工具識別手段として機能するものである。
また、s21の処理でドリルがアンダーカットタイプと
判断された場合に、s22の処理からs24の処理、お
よび、s28の処理で、主軸52に保持されたドリルD
が使用すべき正しいドリルDであるかどうかを判断する
マイコン64は、本発明における異径工具判断手段とし
て機能するものである。なお、s22の処理で、工具デ
ータベースから読み出されたアンダーカット部の径は、
本発明でいう、異径工具の第2径部分の径に相当する対
照値のことである。
【0053】また、s21の処理でドリルがストレート
タイプと判断された場合に、s25の処理からs27の
処理、および、s28の処理で、主軸52に保持された
ドリルDが使用すべき正しいドリルDであるかどうかを
判断するマイコン64は、本発明における同径工具判断
手段として機能するものである。なお、s25の処理
で、工具データベースから読み出された呼び径は、本発
明でいう、同径工具の同径部分の径に相当する対照値の
ことである。
【0054】[効果]この工作機械1では、まず、図5
におけるs21の処理でアンダーカットタイプであると
識別された場合、s22の処理からs24の処理で主軸
52に保持されたドリルDが使用すべき正しいドリルD
であるかどうかを判断する。一方、図5におけるs21
の処理でストレートタイプであると識別された場合、s
25の処理からs27の処理で主軸52に保持されたド
リルDが使用すべき正しいドリルDであるかを判断す
る。
【0055】このように構成された工作機械1によれ
ば、図5におけるs21の処理でアンダーカットタイプ
であるかストレートタイプであるかを識別するため、ア
ンダーカットタイプおよびストレートタイプの両方につ
いて、取り出されたドリルDが加工に使用すべき正しい
ドリルDであることを確認することができる。
【0056】さらに、図5におけるs21の処理でアン
ダーカットタイプと識別された場合には、加工に使用す
べき正しいドリルDが取り出されたかどうかが、呼び径
となっている部分よりも軸方向に長くなっているアンダ
ーカット部の径に基づいて判断されるため、呼び径とな
っている部分よりも径を正確に測定することができる。
よって、呼び径となっている部分を有するアンダーカッ
トタイプのドリルDのように、呼び径となっている部分
の径を実測しにくい形態のドリルDであっても、加工に
使用すべき正しいドリルDが取り出されたかどうかを正
しく判断することができる。
【0057】[変形例]以上、本発明の実施形態につい
て説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限
定されず、このほかにも様々な形態で実施することがで
きる。例えば、本実施形態においては、図5におけるs
21の処理で、タイプ識別データが「1」であれば、ア
ンダーカットタイプ、「0」であればストレートタイプ
であると識別するように構成されたものを例示したが、
この識別方法については特に限定されない。例えば、本
発明では、工具データベースを構成するデータとして、
アンダーカットタイプのドリルDであればアンダーカッ
ト部の径が用意されているが、ストレートタイプのドリ
ルDについてもアンダーカット部に相当する部分の径を
データとして用意しておく。そして、s21の処理にお
いて、呼び径およびアンダーカット部(に相当する径)
を読み出し、呼び径およびアンダーカット部(に相当す
る径)とが異なっていればアンダーカットタイプである
と識別し、同一であればストレートタイプであると識別
することを考えることができる。また、s21の処理に
おいて、アンダーカット部の径を読み出すように構成し
て、このとき、アンダーカット部の径がデータとして用
意されていれば、アンダーカットタイプであると識別
し、アンダーカット部の径がデータとして用意されてい
なければストレートタイプであると識別することを考え
ることもできる。
【0058】また、図5におけるs22の処理で、ドリ
ルDのアンダーカット部の径を読み出すように構成され
たものを例示したが、呼び径の異なる複数のアンダーカ
ットタイプのドリルDについて、例えば、呼び径に所定
の係数を掛けることによりアンダーカット部の径が算出
されるといったように、呼び径とアンダーカット部の径
との間に一定の関係式が成り立つような場合、s22の
処理で呼び径を読み出して、この呼び径に基づいてアン
ダーカット部の径を算出するように構成してもよい。こ
の場合、工具データベースにアンダーカット部のデータ
を用意しておく必要が無くなるため、工具データベース
のデータ量を減らすことができる。
【0059】また、図5におけるs28の処理で、s2
4の処理またはs27の処理で算出された差d0の値
が、所定のしきい値以上である場合に、警告処理(s2
9)を実行するように構成されたものを例示したが、こ
のような場合に、警告処理以外の処理を実行するように
構成してもよい。例えば、工具データベースとして、同
一の工具番号のドリルDに対応するデータを用意してお
き、s24の処理またはs27の処理で算出された差d
0の値が所定のしきい値以上である場合に、図4におけ
るs11の処理に移行して、同一工具番号の異なる格納
場所に格納されているドリルDを主軸52に保持させる
ように構成してもよい。
【0060】また、図5におけるs21の処理で、ドリ
ルDがアンダーカットタイプであるかストレートタイプ
であるかを識別するように構成されたものを例示した
が、工具データベースが、アンダーカットタイプのドリ
ルDのみで構成されている場合には、工具判断処理がs
22の処理から開始されるように構成してもよい。
【0061】また、本実施形態においては、ドリル径測
定装置26が、発光部26aから受光部26bに到達で
きる光量の違いに基づいて、ドリルDの径を測定するよ
うに構成されたものを例示したが、ドリルDの径を測定
するための構成については特に限定されない。例えば、
ドリルDを挟み込んでその径を測定するような構成を利
用してもよい。
【0062】また、本実施形態においては、プリント基
板Pに穴あけ加工を行う工作機械1について例示した
が、プリント基板P以外の部材に対して穴あけ加工を行
う各種工作機械にも同様の構成を適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリント基板穴あけ機の外観図
【図2】プリント基板穴あけ機の制御系統を示すブロッ
ク図
【図3】工具データベースのデータ構成を示す図
【図4】穴あけ加工処理を示すフローチャート
【図5】工具判断処理を示すフローチャート
【符号の説明】
1・・・プリント基板穴あけ機機、10・・・下部支持
台、11・・・レール、12・・・x軸用ボールネジ、
13・・・x軸用サーボモータ、20・・・テーブル、
22・・・固定用ピン、24・・・ドリル格納部、26
a・・・発光部、26b・・・受光部、26・・・ドリ
ル径測定装置、30・・・上部支持台、31・・・レー
ル、32・・・y軸用ボールネジ、33・・・y軸用サ
ーボモータ、34・・・表示装置、36・・・入力パネ
ル、40・・・y軸方向移動板、41・・・レール、4
2・・・z軸ボールネジ、43・・・z軸用サーボモー
タ、50・・・z軸方向移動部材、52・・・主軸、5
4・・・ドリル駆動モータ、60・・・制御装置、61
・・・表示装置、62・・・操作パネル、63・・・デ
ィスクドライブ、64・・・マイコン、65・・・記憶
装置。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】径の異なる第1径部分と第2径部分を有
    し、該第2径部分が前記第1径部分よりも軸方向に長く
    なっている異径工具を所定の格納場所から取り出して、
    該取り出した前記異径工具によってワークを加工する工
    作機械であって、 ワークの加工に使用すべき正しい前記異径工具の前記第
    2径部分の径に相当する対照値と、前記格納場所から実
    際に取り出された前記異径工具の前記第2径部分の径を
    測定して得られた実測値とを比較して、両者の差が所定
    のしきい値よりも小さければ、前記格納場所から実際に
    取り出された前記異径工具がワークの加工に使用すべき
    正しい工具であると判断し、前記しきい値以上であれ
    ば、前記格納場所から実際に取り出された前記異径工具
    がワークの加工に使用すべき正しい工具ではないと判断
    する異径工具判断手段を備えていることを特徴とする工
    作機械。
  2. 【請求項2】径の異なる第1径部分と第2径部分を有
    し、該第2径部分が前記第1径部分よりも軸方向に長く
    なっている異径工具、または、該異径工具の前記第1径
    部分および前記第2径部分に対応する部分が同じ径であ
    る同径部分となっている同径工具を、所定の格納場所か
    ら取り出して、該取り出した工具によってワークを加工
    する工作機械であって、 前記格納場所から取り出される工具が、前記異径工具で
    あるか、前記同径工具であるかを識別する工具識別手段
    と、 該工具径識別手段により前記異径工具と識別された場合
    に、ワークの加工に使用すべき正しい前記異径工具の前
    記第2径部分の径に相当する対照値と、前記格納場所か
    ら実際に取り出された前記異径工具の前記第2径部分の
    径を測定して得られた実測値とを比較して、両者の差が
    所定のしきい値よりも小さければ、前記格納場所から実
    際に取り出された前記異径工具がワークの加工に使用す
    べき正しい前記異径工具であると判断し、前記しきい値
    以上であれば、前記格納場所から実際に取り出された前
    記異径工具がワークの加工に使用すべき正しい前記異径
    工具ではないと判断する異径工具判断手段と、 前記工具径識別手段により前記同径工具と識別された場
    合に、ワークの加工に使用すべき正しい前記同径工具の
    前記同径部分の径に相当する対照値と、前記格納場所か
    ら実際に取り出された前記同径工具の前記同径部分の径
    を測定して得られた実測値とを比較して、両者の差が所
    定のしきい値よりも小さければ、前記格納場所から実際
    に取り出された前記同径工具がワークの加工に使用すべ
    き正しい前記同径工具であると判断し、前記しきい値以
    上であれば、前記格納場所から実際に取り出された前記
    同径工具がワークの加工に使用すべき正しい前記同径工
    具ではないと判断する同径工具判断手段とを備えている
    ことを特徴とする工作機械。
  3. 【請求項3】前記格納場所から取り出される工具と、該
    工具が前記異径工具であるか前記同径工具であるかを識
    別する識別データとを対応づけた状態で記憶している識
    別データ記憶手段を備えており、 前記工具識別手段が、前記識別データ記憶手段により記
    憶されている前記識別データに基づいて、前記格納場所
    から取り出される工具が前記異径工具であるか前記同径
    工具であるかを識別することを特徴とする請求項2に記
    載の工作機械。
  4. 【請求項4】ワークの加工に使用すべき正しい前記異径
    工具の前記第2径部分の径を記憶している第2径記憶手
    段を備えており、 前記対照値は、前記第2径記憶手段により記憶されてい
    る前記第2径部分の径を示す値であることを特徴とする
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の工作機械。
  5. 【請求項5】ワークの加工に使用すべき正しい前記異径
    工具の前記第1径部分の径を記憶している第1径記憶手
    段を備えており、 前記対照値は、前記第1径記憶手段により記憶されてい
    る前記第1径部分の径を示す値に所定の係数を掛けた値
    であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれ
    かに記載の工作機械。
  6. 【請求項6】径の異なる第1径部分と第2径部分を有
    し、該第2径部分が前記第1径部分よりも軸方向に長く
    なっている異径工具を、所定の格納場所から取り出し
    て、該取り出した前記異径工具によってワークを加工す
    る工作機械において、前記格納場所から実際に取り出さ
    れた前記異径工具がワークの加工に使用すべき正しい前
    記異径工具かどうかを判断する工具判断方法であって、 ワークの加工に使用すべき正しい前記異径工具の前記第
    2径部分の径に相当する対照値と、前記格納場所から実
    際に取り出された前記異径工具の前記第2径部分の径を
    測定して得られた実測値とを比較して、両者の差が所定
    のしきい値よりも小さければ、前記格納場所から実際に
    取り出された前記異径工具がワークの加工に使用すべき
    正しい前記異径工具であると判断し、前記しきい値以上
    であれば、前記格納場所から実際に取り出された前記異
    径工具がワークの加工に使用すべき正しい前記異径工具
    ではないと判断することを特徴とする工具判断方法。
  7. 【請求項7】径の異なる第1径部分と第2径部分を有
    し、該第2径部分が前記第1径部分よりも軸方向に長く
    なっている異径工具、または、該異径工具の前記第1径
    部分および前記第2径部分に対応する部分が同じ径であ
    る同径部分となっている同径工具を所定の格納場所から
    取り出して、該取り出した工具によってワークを加工す
    る工作機械において、前記格納場所から実際に取り出さ
    れた工具がワークの加工に使用すべき正しい工具かどう
    かを判断する工具判断方法であって、 前記格納場所から取り出される工具が、前記異径工具で
    あるか、前記同径工具であるかを識別して、 前記格納場所から取り出される工具が前記異径工具であ
    る場合には、ワークの加工に使用すべき正しい前記異径
    工具の前記第2径部分の径に相当する対照値と、前記格
    納場所から実際に取り出された前記異径工具の前記第2
    径部分の径を測定して得られた実測値とを比較して、両
    者の差が所定のしきい値よりも小さければ、前記格納場
    所から実際に取り出された前記異径工具がワークの加工
    に使用すべき正しい前記異径工具であると判断し、前記
    しきい値以上であれば、前記格納場所から実際に取り出
    された前記異径工具がワークの加工に使用すべき正しい
    前記異径工具ではないと判断して、 前記格納場所から取り出される工具が前記同径工具であ
    る場合には、ワークの加工に使用すべき正しい前記同径
    工具の前記同径部分の径に相当する対照値と、前記格納
    場所から実際に取り出された前記同径工具の前記同径部
    分の径を測定して得られた実測値とを比較して、両者の
    差が所定のしきい値よりも小さければ、前記格納場所か
    ら実際に取り出された前記同径工具がワークの加工に使
    用すべき正しい前記同径工具であると判断し、前記しき
    い値以上であれば、前記格納場所から実際に取り出され
    た前記同径工具がワークの加工に使用すべき正しい前記
    同径工具ではないと判断することを特徴とする工具判断
    方法。
  8. 【請求項8】径の異なる第1径部分と第2径部分を有
    し、該第2径部分が前記第1径部分よりも軸方向に長く
    なっている異径工具を、所定の格納場所から取り出し
    て、該取り出した前記異径工具によってワークを加工す
    る工作機械に、前記格納場所から実際に取り出された前
    記異径工具がワークの加工に使用すべき正しい前記異径
    工具であるかどうかを判断させるための工具判断用プロ
    グラムであって、 ワークの加工に使用すべき正しい前記異径工具の前記第
    2径部分の径に相当する対照値と、前記格納場所から実
    際に取り出された前記異径工具の前記第2径部分の径を
    測定して得られた実測値とを比較して、両者の差が所定
    のしきい値よりも小さければ、前記格納場所から実際に
    取り出された前記異径工具がワークの加工に使用すべき
    正しい前記異径工具であると判断し、前記しきい値以上
    であれば、前記格納場所から実際に取り出された前記異
    径工具がワークの加工に使用すべき正しい前記異径工具
    ではないと判断する異径工具判断手順を工作機械に実行
    させるための工具判断用プログラム。
  9. 【請求項9】径の異なる第1径部分と第2径部分を有
    し、該第2径部分が前記第1径部分よりも軸方向に長く
    なっている異径工具、または、該異径工具の前記第1径
    部分および前記第2径部分に対応する部分が同じ径であ
    る同径部分となっている同径工具を、所定の格納場所か
    ら取り出して、該取り出した工具によってワークを加工
    する工作機械に、前記格納場所から実際に取り出された
    工具がワークの加工に使用すべき正しい工具であるかど
    うかを判断させるための工具判断用プログラムであっ
    て、 前記格納場所から取り出される工具が、前記異径工具で
    あるか、前記同径工具であるかを識別する工具識別手順
    と、 該工具径識別手順により前記異径工具と識別された場合
    に、ワークの加工に使用すべき正しい前記異径工具の前
    記第2径部分の径に相当する対照値と、前記格納場所か
    ら実際に取り出された前記異径工具の前記第2径部分の
    径を測定して得られた実測値とを比較して、両者の差が
    所定のしきい値よりも小さければ、前記格納場所から実
    際に取り出された前記異径工具がワークの加工に使用す
    べき正しい前記異径工具であると判断し、前記しきい値
    以上であれば、前記格納場所から実際に取り出された前
    記異径工具がワークの加工に使用すべき正しい前記異径
    工具ではないと判断する異径工具判断手順と、 前記工具径識別手順により前記同径工具と識別された場
    合に、ワークの加工に使用すべき正しい前記同径工具の
    前記同径部分の径に相当する対照値と、前記格納場所か
    ら実際に取り出された前記同径工具の前記同径部分の径
    を測定して得られた実測値とを比較して、両者の差が所
    定のしきい値よりも小さければ、前記格納場所から実際
    に取り出された前記同径工具がワークの加工に使用すべ
    き正しい前記同径工具であると判断し、前記しきい値以
    上であれば、前記格納場所から実際に取り出された前記
    同径工具がワークの加工に使用すべき正しい前記同径工
    具ではないと判断する同径工具判断手順とを工作機械に
    実行させるための工具判断用プログラム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008251597A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Disco Abrasive Syst Ltd 切削装置
EP1758004A3 (en) * 2005-08-26 2009-09-02 Yamazaki Mazak Corporation NC Machine Tool
CN109641335A (zh) * 2016-08-17 2019-04-16 Dmg森精机株式会社 工具交换装置
KR102331540B1 (ko) * 2021-04-15 2021-12-01 김태영 금속 홀 가공장치

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