JP2003103244A - 汚染土壌の浄化装置 - Google Patents

汚染土壌の浄化装置

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JP2003103244A
JP2003103244A JP2001299449A JP2001299449A JP2003103244A JP 2003103244 A JP2003103244 A JP 2003103244A JP 2001299449 A JP2001299449 A JP 2001299449A JP 2001299449 A JP2001299449 A JP 2001299449A JP 2003103244 A JP2003103244 A JP 2003103244A
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soil
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JP2001299449A
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English (en)
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Haruhiko Ema
晴彦 江間
Sumio Yamauchi
澄男 山内
Kiwamu Arikawa
究 有川
Kozo Yoshikawa
孝三 吉川
Shigekazu Hatano
茂和 畑野
Yoshihiro Kita
吉博 北
Akihiro Hamazaki
彰弘 浜崎
Kazutoyo Murata
和豊 村田
Hiroyuki Iwabuchi
宏之 岩渕
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚染土壌の浄化装置において、土壌が汚染さ
れている物質を判別して適正な処理方法により効率よく
短期間で浄化処理を行うことで浄化処理効率を向上す
る。 【解決手段】 搬送コンベヤ102で搬送される汚染土壌
に対して、有害物質検出装置103を用いて含有する有害
物質を判別し、制御装置113がその判別結果に基づいて
移送コンベア108を制御し、汚染土壌に有害な無機物質
が含有していれば汚染土壌を重金属土壌処理装置105
に、VOCが含有していれば汚染土壌をVOC土壌処理
装置107に、汚染土壌が複合汚染されていれば複合汚染
土壌処理装置106にそれぞれ移送し、有害物質がなけれ
ばそのまま排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油、PCB、ダイ
オキシンなどの有害な有機物質や水銀や鉛等の重金属、
シアン類などの有害な無機物質により汚染された土壌を
浄化する汚染土壌の浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、生活排水、工場、事業所等か
らの排液などの浸漬による土壌汚染、また、工場跡地等
の土壌汚染により本来自然に分解不可能な化学物質で汚
染された土壌、地下水が増加し、その結果、生態系や社
会生活基盤としての土壌環境に深刻な影響を与えてい
る。そのため、このような汚染された土壌や地下水を浄
化処理する各種の方法が提案されている。しかし、上述
した油、PCB、ダイオキシン、水銀や鉛等の重金属、
シアン類などに関しては有効な処理方法がなく、焼却や
封じ込めなどの対策が行われているのが現状である。
【0003】従来から一般的に行われている焼却処理
は、油、PCB、ダイオキシン等の各種有害物質に汚染
された土壌をロータリキルン等の焼却設備により高温度
雰囲気下で焼却処理し、汚染土壌に含まれている各種の
有害物質を焼却して分解し、浄化土壌として環境に戻す
ものである。また、この焼却設備にて各種の有害物質が
分解されて排出されるガスは無害化され、燃焼ガスと共
に排ガスとして大気に放出される。
【0004】しかし、このような大規模な焼却設備に関
しては、膨大な汚染土壌を処理するのにエネルギコスト
が大きく、また、処理後の土壌の変質等により廃棄物の
取り扱いとなる可能性を含んでおり、再利用するのが困
難となる恐れがある。一方、前述した汚染土壌の封じ込
め処理は、本質的には汚染土壌の浄化対策とは言えず、
単に自然界からの遮断と言う消極的な処理方法である。
そのため、油、PCB、ダイオキシン等の各種有害物質
に汚染された土壌を適正に浄化して自然界に戻すための
経済的に有利な土壌の処理方法が望まれている。
【0005】そこで、例えば、特開平11−5075号
公報に開示された土壌浄化処理方法では、油汚染土に水
溶性有機溶剤を添加して混合攪拌し、汚染土中の油分を
抽出した後に固液分離し、その液状体を引き抜くことに
より汚染土内の油分を有機溶剤に混合された状態で汚染
土から分離除去し、固液分離で生じた液状体を蒸留して
有機溶剤を回収する一方、油分を分離して処理してい
る。従って、土中の油分の含有率を著しく低下させ、適
正に汚染土を浄化して再利用を可能とすることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した工
場跡地などの土壌を浄化処理する場合、大量の汚染土壌
を短期間で効率よく処理する必要がある。上述した従来
の土壌浄化処理方法では、油汚染土に水溶性有機溶剤を
添加して混合攪拌することで汚染土中の油分を抽出して
おり、この混合攪拌により土が微粒化してしまい、固液
分離に長時間を有すると共に、汚染土から液状体を引き
抜くときにフィルタが目詰まりして効率よく分離するこ
とができず、汚染土壌の処理に長期間を要してしまうと
いう問題がある。
【0007】また、この汚染土壌は前述した油、PC
B、ダイオキシン、水銀、シアン類などの有害物質によ
り汚染されているが、その汚染状態は様々である。その
ため、汚染土壌に含有されている有害物質の種別を特定
して適正な浄化処理方法を設定することは困難であり、
処理効率が低下してしまう要因となっている。
【0008】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、土壌が汚染されている物質を判別して適正な処
理方法により効率よく短期間で浄化処理を行うことで浄
化処理効率の向上を図った汚染土壌の浄化装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の汚染土壌の浄化装置は、汚染土壌
に含有する有害物質を分離する汚染土壌の浄化装置にお
いて、汚染土壌を搬送する搬送手段と、該搬送手段によ
り搬送中の汚染土壌に含有する有害物質を判別する有害
物質判別手段と、該有害物質判別手段が判別した各有害
物質に対応して設けられた複数の汚染土壌浄化手段と、
前記搬送手段により搬送された汚染土壌を該各汚染土壌
浄化手段に移送する移送手段とを具えたことを特徴とす
るものである。
【0010】請求項2の発明の汚染土壌の浄化装置で
は、前記有害物質判別手段は、汚染土壌にレーザ光を照
射して光の波長に基づいて有害な有機物質と無機物質と
を判別する発光分光分析手段を有することを特徴として
いる。
【0011】請求項3の発明の汚染土壌の浄化装置で
は、前記有害物質判別手段は、ガスクロマトグラフィ質
量分析手段を有することを特徴としている。
【0012】請求項4の発明の汚染土壌の浄化装置で
は、前記汚染土壌浄化手段は、前記汚染土壌から油、P
CB、ダイオキシンなどの有害な有機物質を分離する第
1浄化手段と、水銀や鉛等の重金属、前記汚染土壌から
シアン類などの無機物質を分離する第2浄化手段と、前
記汚染土壌から揮発性有機化合物を分離する第3浄化手
段とを有することを特徴としている。
【0013】請求項5の発明の汚染土壌の浄化装置で
は、前記第1浄化手段は、前記汚染土壌を投入する洗浄
槽と、該汚染土壌に含有する有害な有機物質を分離する
溶剤を前記洗浄槽に供給する溶剤供給手段と、前記洗浄
槽内の溶剤を循環して前記汚染土壌を浸漬洗浄する溶剤
循環手段と、前記洗浄槽内の溶剤を排出する溶剤排出手
段とを有することを特徴としている。
【0014】請求項6の発明の汚染土壌の浄化装置で
は、前記第2浄化手段は、前記汚染土壌を投入する洗浄
槽と、該汚染土壌に含有する有害な無機物質を分離する
洗浄液を前記洗浄槽に供給する洗浄液供給手段と、前記
洗浄槽内の洗浄液を循環して前記汚染土壌を浸漬洗浄す
る洗浄液循環手段と、前記洗浄槽内の洗浄液を排出する
洗浄液排出手段とを有することを特徴としている。
【0015】請求項7の発明の汚染土壌の浄化装置で
は、前記第3浄化手段は、前記汚染土壌を投入する処理
槽と、該処理槽内の汚染土壌を加熱処理して前記揮発性
有機化合物を熱分解する加熱手段とを有することを特徴
としている。
【0016】請求項8の発明の汚染土壌の浄化装置で
は、前記汚染土壌を前記処理槽に投入する前に該汚染土
壌の含水率を検出する含水率センサを設け、該含水率セ
ンサの検出結果に基づいて前記加熱手段を制御すること
を特徴としている。
【0017】請求項9の発明の汚染土壌の浄化装置で
は、前記移送手段は、汚染土壌を前記各汚染土壌浄化手
段に分類する搬送コンベヤであることを特徴としてい
る。
【0018】請求項10の発明の汚染土壌の浄化装置で
は、前記移送手段は、汚染土壌を前記各汚染土壌浄化手
段に分類する可動式フィーダであることを特徴としてい
る。
【0019】請求項11の発明の汚染土壌の浄化装置で
は、前記移送手段は、汚染土壌を前記各汚染土壌浄化手
段に分類する遠心式フィーダであることを特徴としてい
る。
【0020】請求項12の発明の汚染土壌の浄化装置で
は、前記有害物質判別手段により前記汚染土壌に含有す
る有害物質を判別する前に該汚染土壌を土壌粒子ごとに
分別する土壌粒子分別手段を設けたことを特徴としてい
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明するが、本発明は以下に説明する
実施の形態に限定されるものではない。
【0022】図1に本発明の第1実施形態に係る汚染土
壌の浄化システムの全体概略、図2に本実施形態の複合
汚染土壌処理装置の概略、図3に本実施形態のVOC汚
染土壌の浄化システムの概略を示す。
【0023】本実施形態では、本発明の汚染土壌の浄化
装置を汚染土壌の浄化装置として説明する。本実施形態
の汚染土壌の浄化システムは、図1に示すように、汚染
土壌を投入するホッパ101を有してこの汚染土壌を搬送
する搬送コンベヤ(搬送手段)102と、この搬送コンベ
ヤ102により搬送中の汚染土壌に含有する有害物質を判
別する有害物質検出装置(有害物質判別手段)103と、
この有害物質検出装置103が判別した各有害物質に対応
して設けられた複数の汚染土壌浄化手段としての4つの
土壌処理装置104,105,106,107と、搬送コンベヤ102
上の汚染土壌を各土壌処理装置104,105,106,107に移
送する移送コンベア(移送手段)108とから構成されて
いる。
【0024】この有害物質検出装置103は、汚染土壌に
レーザ光を照射して光の波長に基づいて有害な有機物質
と無機物質とを判別する発光分光分析装置109と、ガス
クロマトグラフィ質量分析装置110とから構成されてい
る。この発光分光分析装置109は、汚染土壌に対してレ
ーザ光を照射し、このレーザ光の照射に伴う汚染土壌か
らの発光の強度を測定し、この発光強度に基づいて有害
物質の種類及び量を検出するものである。本実施形態で
は、汚染土壌に含有する有害な有機物質に対して、この
有機物質を定量分析するレーザ誘起蛍光分析(Laser-In
duced Fluorescence Spectroscopy:LIFS)装置111
を適用し、汚染土壌に含有する有害な無機物質に対し
て、この無機物質を定量分析するレーザ誘起発光分析
(Laser-Induced Breakdown Spectroscopy:LIBS)
装置112を適用している。一方、ガスクロマトグラフィ
質量分析装置110は、汚染土壌中のガスを吸引してこの
吸引ガス中に含有する有害な揮発性有機化合物の有無を
検出するものである。この場合、検出効率を考慮すると
汚染土壌をトンネル内で搬送して汚染土壌中のガスを吸
引したり、汚染土壌を加熱することが望ましい。
【0025】また、4つの土壌処理装置は、汚染土壌か
ら油、PCB、ダイオキシンなどの有害な有機物質を分
離する油土壌処理装置(第1浄化手段)104と、水銀や
鉛等の重金属、シアン類などの無機物質を分離する重金
属土壌処理装置(第2浄化手段)105と、汚染土壌から
これら有害な有機物質及び無機物質を分離する複合汚染
土壌処理装置106と、汚染土壌から揮発性有機化合物(V
olatile Organic Compound :VOC)を分離するVO
C土壌処理装置(第3浄化手段)107とである。
【0026】そして、移送コンベア108は搬送コンベヤ1
02が搬送した汚染土壌を受け取り、回動あるいは移動す
ることで、受け取った汚染土壌を各土壌処理装置104,1
05,106,107に移送することができる。即ち、制御装置
113には、ガスクロマトグラフィ質量分析装置110、レー
ザ誘起蛍光分析装置111、レーザ誘起発光分析装置112の
検出結果が入力し、制御装置113はこの検出結果に基づ
いて移送コンベア108を制御し、汚染土壌を適正に浄化
処理可能な土壌処理装置104,105,106,107に搬送する
ようにしている。
【0027】以下、各土壌処理装置104,105,106,107
について詳細に説明する。まず、複合汚染土壌処理装置
106において、図2に示すように、汚染土壌を投入して
浄化処理するための洗浄槽11は可搬式であって、多数
の洗浄槽11を汚染土壌の処理場所に搬送して使用す
る。タンクユニット12は、精製溶剤タンク13と、排
出溶剤タンク14,15と、洗浄液タンク16とを有し
ている。精製溶剤タンク13は、汚染土壌に含有する有
害な有機物質(例えば、油、PCB、ダイオキシン等)
を抽出するための溶剤を貯留するものであって、精製溶
剤供給ポンプ(溶剤供給手段)17を有する供給配管1
8を介して各洗浄槽11に連結されている。一方、排出
溶剤タンク14,15は、洗浄槽11内で汚染土壌から
抽出した有機物質を含有する溶剤を貯留するものであっ
て、操作弁19及び抽出溶剤排出ポンプ20を有する排
出配管21を介して各洗浄槽11に連結されている。ま
た、供給配管17と排出配管21との間には、操作弁2
2及び循環ポンプ(溶剤循環手段)23を有する循環配
管24が連結されている。
【0028】従って、操作弁19,22を閉止した状態
で精製溶剤ポンプ17を駆動すると、精製溶剤タンク1
3内の溶剤を供給配管18を介して各洗浄槽11に供給
することができ、また、操作弁19を開放して抽出溶剤
排出ポンプ20を駆動すると、各洗浄槽11内の抽出溶
剤を排出配管21を介して各排出溶剤タンク14,15
に排出することができる。一方、操作弁19を閉止して
操作弁22を開放した状態で、循環ポンプ23を駆動す
ると、洗浄槽11に対して循環配管24により溶剤を循
環給排することができる。
【0029】また、洗浄液タンク16は、汚染土壌に含
有する有害な無機物質(水銀や鉛等の重金属、シアン類
等)を溶解抽出または分解する洗浄液を貯留するもので
あって、洗浄液供給ポンプ25を有する供給配管26を
介して各洗浄槽11に連結されている。そして、この各
洗浄槽11には操作弁27及び洗浄液排出ポンプ28を
有する排出配管29が連結されている。そして、また、
供給配管26と排出配管29との間には、操作弁30及
び循環ポンプ31を有する循環配管32が連結されてい
る。
【0030】従って、操作弁27,30を閉止した状態
で洗浄液ポンプ25を駆動すると、洗浄液タンク16内
の洗浄液を供給配管26を介して各洗浄槽11に供給す
ることができ、また、操作弁27を開放して洗浄液排出
ポンプ28を駆動すると、各洗浄槽11内の抽出洗浄液
を排出配管29を介して排出することができる。一方、
操作弁27を閉止して操作弁30を開放した状態で、循
環ポンプ31を駆動すると、洗浄槽11に対して循環配
管32により洗浄液を循環給排することができる。
【0031】なお、排出配管21には抽出溶剤に含まれ
る有害な有機物質の濃度を検出する濃度センサ(浄化度
合検出手段)33が装着される一方、排出配管29には
抽出洗浄液に含まれる有害な無機物質の濃度を検出する
濃度センサ(浄化度合検出手段)34が装着されてい
る。この場合、有害な有機物質、無機物質の種類に応じ
て高精度な濃度を検出する複数のセンサを配設すること
が望ましい。
【0032】また、浄化ユニット35は、洗浄槽11か
ら排出されて排出溶剤タンク14,15に貯留された抽
出溶剤から有機物質を除去して精製する溶剤精製装置3
6と、洗浄槽11から排出された抽出洗浄液から無機物
質を除去して精製する洗浄液精製装置37と、各洗浄槽
11にのガスを吸引して有機物質または無機物質が除去
された土壌に対して、残留した溶剤または洗浄液を除去
して乾燥する乾燥装置38とを有している。
【0033】この溶剤精製装置36は、砂などの粗粒子
を除去するストレーナ39と、油脂を除去するオイルス
トレーナ40と、ボイラ41が連結された蒸留塔42と
から構成されている。そして、排出溶剤タンク14,1
5とストレーナ39とが移送ポンプ43を有する移送配
管44により接続されている。一方、蒸留塔42と精製
溶剤タンク13とが凝縮器45及び返送配管46により
連結されている。また、ストレーナ39、オイルストレ
ーナ40、蒸留塔42には有機物質排出管47を介して
有機物質処理装置(貯溜タンク、処理装置)48が連結
されている。
【0034】従って、移送ポンプ43を駆動して排出溶
剤タンク14,15の抽出溶剤が移送配管44を通して
溶剤精製装置36に送られると、ここで、溶剤から油、
PCB、ダイオキシン等の有機物質が取り除かれ、浄化
された溶剤を凝縮器45を介して返送配管46を通って
精製溶剤タンク13に戻すことができる。一方、溶剤精
製装置36で除去された有機物質は有機物質排出管47
を通して有機物質処理装置48に送られ、ここで貯留保
管して無害化処理することができる。
【0035】洗浄液精製装置37は、砂ろ過塔49と樹
脂吸着塔50とから構成されており、洗浄液の排出配管
29の下流端部が砂ろ過塔49に連結され、樹脂吸着塔
50と洗浄液タンク16とが返送配管51により連結さ
れ、砂ろ過塔49及び樹脂吸着塔50には無機物質排出
管52を介して無機物質処理装置53が連結されてい
る。
【0036】従って、洗浄液排出ポンプ28を駆動して
各洗浄槽11から排出配管29を通して抽出洗浄液が洗
浄液精製装置37に送られると、ここで、洗浄液から水
銀や鉛等の重金属、シアン類等の無機物質が取り除か
れ、浄化された洗浄液を返送配管51を通して洗浄液タ
ンク16に戻すことができる。一方、洗浄液精製装置3
7で除去された無機物質は無機物質排出管52を通して
無機物質処理装置53に送られ、ここで無害化あるいは
濃縮処理することができる。
【0037】また、乾燥装置38は、洗浄槽11から排
出された溶剤(ミスト)を含んだエアを取り込んで含有
するミストを液状体とするノックアウトポット54と、
エアを冷却する熱交換器55と、ブロワ56と、溶剤蒸
気を吸着する活性炭塔57とから構成されている。洗浄
槽11はエア排出配管58を介してノックアウトポット
54に連結され、活性炭塔57はエア供給配管59を介
して洗浄槽11に連結されている。また、ノックアウト
ポット54及び熱交換器55は溶剤返送ポンプ64を有
する返送配管65を介して排出溶剤タンク15に連結さ
れている。
【0038】従って、ブロワ56を作動して洗浄槽11
内のエアを吸引すると、エアはノックアウトポット54
内で含有する溶剤ミストが分離され、また、熱交換器5
5で冷却されて溶剤蒸気が液状となり、更に、活性炭塔
57で浄化されて洗浄槽11に供給され、洗浄槽11内
に残留する溶剤を蒸発して土壌から除去することができ
る。
【0039】なお、ユーティリティユニット60として
ボイラユニット61、冷却ユニット62、コンプレッサ
ユニット63等が設けられている。このボイラユニット
61は洗浄槽11に供給するエアを必要に応じて加熱す
るためのものであり、冷却ユニット62は熱交換器55
で洗浄槽11から排出されたエアを冷却して溶剤蒸気を
凝縮するためのものであり、コンプレッサユニット63
は各種のポンプを作動するためのものである。
【0040】なお、汚染土壌に含まれる油、PCB、ダ
イオキシンなどの有害な有機物質を抽出するための溶剤
と、汚染土壌に含まれる水銀や鉛等の重金属、シアン類
などの有害な無機物質を溶解抽出または分解洗浄する洗
浄液は、事前に汚染土壌の調査を行うことで、汚染土壌
に含まれる有害物質の含有量や濃度に応じてその種類を
設定する必要がある。この場合、溶剤として親水性溶
剤、例えば、アルコールが好適であり、洗浄液として
水、アルカリ液、酸性液が好適である。具体的には、ア
ルコール貯留タンクや水タンク、アルカリ液タンク、酸
性液タンクを設ける必要がある。
【0041】複合汚染土壌処理装置106は上述した構成
となっているが、油土壌処理装置104と重金属土壌処理
装置105もほぼ同様の構成となっている。即ち、油土壌
処理装置104は、主に、複合汚染土壌処理装置106におけ
る洗浄槽11、精製溶剤タンク13、排出溶剤タンク1
4,15、溶剤精製装置36、乾燥装置38等から構成
されており、有害な無機物質を処理する洗浄液の処理設
備がない。一方、重金属土壌処理装置105は、主に、複
合汚染土壌処理装置106における洗浄槽11、洗浄液タ
ンク16、洗浄剤精製装置37、乾燥装置38等から構
成されており、有害な有機物質を処理する溶剤の処理設
備がない。
【0042】VOC土壌処理装置107において、図3に
示すように、汚染土壌は搬送トンネル71内を搬送され
てロータリキルン(処理槽)72に投入可能となってい
る。このロータリキルン72は収納容器73内を貫通し
て回転容器74が水平状態で回転可能に支持されてな
り、一端部に汚染土壌の投入用ホッパ75が装着され、
他端部に浄化土壌を排出する排出シュート76が装着さ
れている。また、回転容器74には熱分解ガスに混入す
る微粒子を分離するサイクロン77が連結されており、
分離した微粒子を排出可能となっている。
【0043】燃焼器(加熱手段)78には搬送トンネル
71で気化したVOCを含むガスとサイクロン77から
の熱分解ガスを供給可能となっており、燃焼器78では
このガスに燃料を供給して燃焼することで、VOCを熱
分解して無害化することができる。そして、この燃焼器
78の燃焼ガスをロータリキルン72の収納容器73に
供給可能となっており、この燃焼ガスにより回転容器7
4内の汚染土壌を加熱してVOCを気化させると共に熱
分解して無害化することができる。更に、このロータリ
キルン72の収納容器73に供給されて汚染土壌を加熱
した燃焼ガスは、ろ過装置79で混入していた重金属等
を回収し、煙突80から排出する。
【0044】ここで、上述した本実施形態の汚染土壌の
浄化システムによる浄化処理方法について説明する。こ
の場合、事前に土壌の浄化処理を行う現地の汚染状態を
事前に調査し、必要な機材や処理剤等を準備し、現地に
各種の装置を搬送して組み立てて浄化設備を設置する。
【0045】そして、汚染土壌を浄化処理するための設
備が設置されると、図1に示すように、まず、汚染土壌
はパワーショベル等を用いてホッパ101に投入され、搬
送コンベヤ102上を搬送される。有害物質検出装置103は
この搬送コンベヤ102上を搬送される汚染土壌に含有す
る有害物質を常時判別してその判別結果を制御装置113
に出力している。即ち、レーザ誘起蛍光分析装置111が
汚染土壌に含有する有害な有機物質を定量分析し、を適
用し、レーザ誘起発光分析装置112が汚染土壌に含有す
る有害な無機物質を定量分析すると共に、ガスクロマト
グラフィ質量分析装置110が汚染土壌中のガスを吸引し
て有害な揮発性有機化合物の有無を検出する。
【0046】制御装置113は、各分析装置110,111,112
の分析結果に基づいて、汚染土壌に有害な有機物質、無
機物質、VOCが含有しているかを判定し、汚染土壌に
有害な有機物質が含有していれば、移送コンベア108は
搬送コンベヤ102が搬送した汚染土壌を油土壌処理装置1
04に移送し、汚染土壌に有害な無機物質が含有していれ
ば、移送コンベア108は搬送コンベヤ102が搬送した汚染
土壌を重金属土壌処理装置105に移送し、汚染土壌にV
OCが含有していれば、移送コンベア108は搬送コンベ
ヤ102が搬送した汚染土壌をVOC土壌処理装置107に移
送する。そして、汚染土壌に有害な有機物質、無機物
質、VOCが含有して複合汚染されていれば、移送コン
ベア108は搬送コンベヤ102が搬送した汚染土壌を複合汚
染土壌処理装置106に移送する。そして、各土壌処理装
置104,105,106,107にて汚染土壌から有害物質を分離
する浄化処理を行う。なお、汚染土壌に有害物質が含有
されていなければ、移送コンベア108は無汚染土壌とし
て浄化処理を行わない。
【0047】例えば、複合汚染土壌処理装置106では、
図2に示すように、まず、各洗浄槽11内に汚染土壌を
所定量投入して密閉する。次に、精製溶剤ポンプ17に
より精製溶剤タンク13の溶剤(アルコール)を供給配
管18を介して各洗浄槽11に供給する。この場合、ま
ず、溶剤を洗浄槽11の下部から供給してろ過フィルタ
を浸水させ、次に溶剤を洗浄槽11の上部から供給して
汚染土壌を浸漬させることで、ろ過フィルタの目詰まり
を抑制することができる。
【0048】このようにして洗浄槽11内に溶剤が投入
されたら、精製溶剤ポンプ17を停止する一方、操作弁
22を開放して循環ポンプ23を作動し、循環配管24
を介して溶剤を洗浄槽11に所定時間(例えば、3〜4
時間)循環給排することで、汚染土壌に含有する有機物
質、つまり、油、PCB、ダイオキシンを抽出すること
ができる。
【0049】溶剤を洗浄槽11に所定時間循環して汚染
土壌に含有する油、PCB、ダイオキシンが抽出される
と、操作弁22を閉じると共に循環ポンプ23を停止す
る一方、操作弁19を開放して抽出溶剤排出ポンプ20
を作動し、各洗浄槽11内の抽出溶剤を排出配管21を
介して排出溶剤タンク14,15に排出する。そして、
前述と同様に、精製溶剤タンク13の新しい溶剤を洗浄
槽11に供給し、所定時間循環給排することで有機物質
を抽出する。この作業を予め設定された数サイクル行い
ながら、排出された溶剤における油、PCB、ダイオキ
シンの濃度を濃度センサ33により計測する。そして、
この濃度センサ33の計測値が予め設定された所定値以
下になったら、洗浄槽11の土壌に含有する有機物質の
残留量が公定法で定められた基準値以下になったものと
し、洗浄作業を終了する。
【0050】そして、洗浄槽11の土壌から有害な有機
物質が除去されたら、ブロワ56を作動して洗浄槽11
内のガスを吸引することで、洗浄槽11内の土壌に残留
する溶剤を蒸発してエアと共に排出してこの土壌を乾燥
させる。そして、排出されたエアをノックアウトポット
54内で隔壁に衝突させることで溶剤のミストを分離
し、また、熱交換器55で冷却することで溶剤蒸気を凝
縮し、更に、エアに含有する気体状の溶剤を活性炭塔5
7で吸着する。そして、ノックアウトポット54及び熱
交換器55で除去した残留溶剤を溶剤返送ポンプ64に
より返送配管65介してて排出溶剤タンク15に戻す。
【0051】このように洗浄槽11内の汚染土壌から有
害な有機物質が除去されたら、続いて、洗浄液ポンプ2
5により洗浄液タンク16内の洗浄液(例えば、水)を
供給配管26を介して各洗浄槽11に供給し、前述した
溶剤による有機物質の抽出方法と同様の方法で、洗浄槽
11内の汚染土壌を水により浸漬させる。そして、循環
ポンプ31により循環配管32を介して液を洗浄槽11
に循環することで、汚染土壌に含有する有害な無機物質
を溶解する。そして、水を洗浄槽11に所定時間循環す
ると、この液の循環を停止して洗浄剤排出ポンプ28に
より各洗浄槽11内の抽出水を洗浄液精製装置37に排
出する。そして、再び、新しい液を洗浄槽11に供給し
て循環し、この液の循環を所定時間行うことで有害な無
機物質を抽出する。この作業を数サイクル行いながら、
排出された液における有害物質の濃度を濃度センサ34
により計測する。そして、この濃度センサ334の計測
値が予め設定された所定値以下になったら、洗浄槽11
の土壌に含有する有害物質の残留量が公定法で定められ
た基準値以下になったものとし、洗浄作業を終了する。
【0052】そして、液による汚染土壌の浄化処理が完
了したら、同様に、アルカリ液を洗浄槽11に所定時間
循環給排してこの処理を数サイクル行うことで、汚染土
壌に含まれる有害な無機物質を除去する。更に、酸性液
を洗浄槽11に所定時間循環給排してこの処理を数サイ
クル行うことで、汚染土壌に含まれる有害な無機物質を
除去する。
【0053】一方、排出溶剤タンク14,15の抽出溶
剤(アルコール)を移送ポンプ43により移送配管44
を介して溶剤精製装置36に送り、ここで溶剤から油、
PCB、ダイオキシン等の有機物質を除去し、浄化され
た溶剤を精製溶剤タンク13に戻す。一方、溶剤精製装
置36で除去された有機物質は有機物質排出管47を通
して有機物質処理装置48に送られ、ここで無害化処理
する。この場合、油は焼却処理し、PCBは水熱分解処
理する。また、洗浄液精製装置37では、洗浄液(水、
アルカリ液、酸性液)から有害な無機物質を取り除き、
浄化された洗浄液を洗浄液タンク16に戻す。一方、洗
浄液精製装置37で除去された無機物質は無機物質排出
管52を通して無機物質処理装置53に送られ、ここで
無害化処理する。
【0054】その後、必要に応じてブロワ56を作動し
て洗浄槽11内のガスを吸引することで、洗浄槽11内
の土壌に残留する水分を蒸発して乾燥させる。
【0055】上述した処理により洗浄槽11内で汚染土
壌から有害な有機物質及び無機物質を分離除去される
と、洗浄槽11から浄化土壌を排出し、自然界に戻して
再利用が可能となる。
【0056】このように複合汚染土壌処理装置106で
は、溶剤による有機物質の分離処理と、洗浄液による無
機物質の分離処理を行ったが、油土壌処理装置104で
は、溶剤による有機物質の分離処理のみを行い、重金属
土壌処理装置105では、洗浄液による無機物質の分離処
理のみを行う。
【0057】また、VOC土壌処理装置107では、図3
に示すように、搬送トンネル71内の汚染土壌がロータ
リキルン72の回転容器74内に投入用ホッパ75から
投入される。このロータリキルン72では、燃焼器78
から送られた燃焼ガスにより汚染土壌が加熱処理され、
汚染土壌に含有するVOCが気化すると共に熱分解して
無害化される。そして、ロータリキルン72で無害化さ
れた浄化土壌は排出シュート76から排出される。一
方、熱分解ガスはVOCを含んでいる可能性があり、サ
イクロン77に送られて混入する微粒子(汚染土壌)が
分離されて排出される一方、ガスは燃焼器78に送られ
る。この燃焼器78では、搬送トンネル71で気化した
VOCを含むガスとサイクロン77からの熱分解ガスを
燃料を供給して燃焼することで、VOCを熱分解して無
害化する。また、この燃焼器78からロータリキルン7
2に送られた燃焼ガスを73はろ過装置79で重金属等
を回収して煙突80から排出される。
【0058】このように本実施形態の汚染土壌の浄化シ
ステムにあっては、搬送コンベヤ102で搬送される汚染
土壌に対して、有害物質検出装置103を用いて含有する
有害物質を判別し、この汚染土壌に有害な有機物質、無
機物質、VOCが含有しているかを分析し、制御装置11
3がその分析結果に基づいて移送コンベア108を制御し、
汚染土壌に有害な無機物質が含有していれば汚染土壌を
重金属土壌処理装置105に移送し、VOCが含有してい
れば汚染土壌をVOC土壌処理装置107に移送し、汚染
土壌が複合汚染されていれば複合汚染土壌処理装置106
に移送し、有害物質が含有されていなければそのまま排
出するようにしている。
【0059】従って、搬送中に汚染土壌に含有する有害
物質を判別して適正な土壌処理装置に移送して処理する
ため、浄化処理前に汚染土壌をサンプリングして分析す
る必要がなくなり、適正な処理方法により効率よく短期
間で浄化作業を行うことができる。
【0060】また、有害物質検出装置103が汚染土壌の
分析情報を制御装置113に出力し、制御装置113が移送コ
ンベア108を制御して汚染土壌の処理先を決定すること
で、フィードフォワード制御が可能となり、リアルタイ
ムで汚染土壌を分析して有害物質を判別することとな
り、浄化処理効率を向上することができる。そして、有
害物質が含有されていない土壌は浄化処理を行うことな
く排出することで、処理コストを低減することができ
る。
【0061】そして、複合汚染土壌処理装置106では、
複数の洗浄槽11に精製溶剤タンク13と洗浄液タンク
16とを連結し、各洗浄槽11内に投入された汚染土壌
に対して、まず、精製溶剤タンク13の溶剤を供給して
所定時間浸漬させることで、汚染土壌に含有する有機物
質(例えば、油、PCB、ダイオキシン等)を分離し、
次に、洗浄槽11内の溶剤を排出してから、洗浄液タン
ク16の洗浄液を供給して所定時間浸漬させることで、
汚染土壌に含有する無機物質(水銀や鉛等の重金属、シ
アン類等)を分離するようにしている。
【0062】従って、洗浄槽11の汚染土壌を溶剤によ
り浸漬して含有する有機物質を分離すると共に、洗浄液
により浸漬して含有する無機物質を浸漬分離しており、
汚染土壌と溶剤、また、汚染土壌と洗浄液とを混合攪拌
せずに分離することで、土の微粒化により分離処理に長
時間を要することがなく、また、フィルタが目詰まりす
ることもなく、汚染土壌の浄化処理を短期間で適正に行
うことができる。
【0063】上述の実施形態の複合汚染土壌処理装置10
6では、溶剤として親水性溶剤(例えば、アルコール)
を使用し、洗浄液として水、アルカリ液、酸性液を使用
して説明したが、親水性溶剤としてアルコールの他、ケ
トン等を用いることができ、溶剤として親水性溶剤の
他、疎水性溶剤として炭化水素類、芳香族類等を用いる
ことができる。また、この親水性溶剤(アルコール、ケ
トン等)と疎水性溶剤(炭化水素類、芳香族類等)とを
用い、含水状態にある汚染土壌中の水分を親水性溶剤で
脱水した後、有機物質に対して抽出・溶解能力の高い疎
水性溶剤により汚染土壌に含有する有害の有機物質を抽
出除去し、洗浄剤により無機物質を溶解・分解して除去
するようにしてもよい。また、この場合、親水性溶剤と
疎水性溶剤を混合した混合溶剤を用いることで、処理時
間を短縮することができる。また、上述した洗浄槽11
の構造も上述した実施形態に限定されるものではない。
【0064】なお、上述の実施形態では、本発明の移送
手段を移送コンベヤ108としたが、この構成に限定され
るものではない。図4に本発明の第2実施形態に係る汚
染土壌の浄化システムにおける可動式フィーダの概略、
図5に本発明の第3実施形態に係る汚染土壌の浄化シス
テムにおける遠心式フィーダの概略を示す。また、汚染
土壌を判別前や判別後に土壌の種類により選別して浄化
処理の効率化を図ってもよい。図6に本発明の第4実施
形態に係る汚染土壌の浄化システムの概略、図7に本発
明の第5実施形態に係る汚染土壌の浄化システムの概略
を示す。なお、前述した実施形態で説明したものと同様
の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説
明は省略する。
【0065】第2実施形態の汚染土壌の浄化システムに
おいて、図4に示すように、搬送手段及び移送手段とし
ての可動式フィーダ201はガイドレール202により各土壌
処理装置104,105,106,107の並設方向に沿って移動可
能であり、投入された汚染土壌を所定量だけ各土壌処理
装置104,105,106,107に移送することができる。この
可動式フィーダ201には有害物質検出装置103が装着さ
れ、この有害物質検出装置103の判別結果が制御装置113
に出力され、制御装置113はこの判別結果に基づいて可
動式フィーダ201を制御し、汚染土壌を適正に浄化処理
可能な土壌処理装置104,105,106,107に搬送すること
ができる。
【0066】このように汚染土壌を各土壌処理装置10
4,105,106,107に振り分ける可動式フィーダ201に汚
染土壌を直接投入することで、装置の配置スペースを減
少して装置の簡素化を図ることができると共に、作業性
を向上することができる。
【0067】第3実施形態の汚染土壌の浄化システムに
おいて、図5に示すように、搬送手段及び移送手段とし
ての遠心式フィーダ211は駆動モータ212により各土壌処
理装置104,105,106,107の並設方向に沿って移動可能
であり、投入口213から投入された汚染土壌を所定量だ
け各土壌処理装置104,105,106,107に移送することが
できる。この遠心式フィーダ211の投入口213には有害物
質検出装置103が装着され、この有害物質検出装置103の
判別結果が制御装置113に出力され、制御装置113はこの
判別結果に基づいて駆動モータ212を出力制御し、遠心
式フィーダ201から汚染土壌を適正に浄化処理可能な土
壌処理装置104,105,106,107に搬送することができ
る。
【0068】このように汚染土壌を各土壌処理装置10
4,105,106,107に振り分ける遠心式フィーダ211に汚
染土壌を直接投入することで、装置の配置スペースを減
少して装置の簡素化を図ることができると共に、作業性
を向上することができる。
【0069】第4実施形態の汚染土壌の浄化システム
は、前述した第1実施形態の汚染土壌の浄化システムに
よりVOC土壌処理装置107に移送された汚染土壌に対
してその土壌の含水率により選別して浄化処理の効率化
を図るものである。図6に示すように、可動式空洞共振
器221は浄化土壌の含水率をリアルタイムで検出するこ
とができるものであり、送信アンテナ222と受信アンテ
ナ223と演算器224とを有している。即ち、サンプル土壌
に対して、送信アンテナ222からマイクロ波を出力する
一方、受信アンテナ223でマイクロ波強度を検出しなが
ら、出力されたマイクロ波の周波数を検出することで共
鳴周波数、共鳴程度を得る。そして、演算器224はこの
共鳴周波数、共鳴程度並びにこの共振器221がないとき
の減衰状態から電磁場解析をすることによりサンプル土
壌の複素誘電率を導出し、散布の土壌の含水率と複素誘
電率との関係を検量線として予め記憶しておく。従っ
て、汚染土壌に対して同様の処理を行って得られた検量
線と、サンプル土壌の検量線とを比較することで、汚染
土壌の含水率をリアルタイムで検出できる。
【0070】そして、この可動式空洞共振器221はガイ
ドレール225により各ホッパ226,227,228の並設方向に
沿って移動可能であり、可動式空洞共振器221の検出結
果が制御装置229に出力され、制御装置229はこの検出結
果に基づいて可動式空洞共振器221を制御し、汚染土壌
を適正に各ホッパ226,227,228に移送することができ
る。なお、各ホッパ226,227,228は、高含水率土壌用
ホッパ226、中含水率土壌用ホッパ226、低含水率土壌用
ホッパ226である。
【0071】このようにVOC汚染土壌を含水率で複数
に選別して各ホッパ226,227,228からVOC土壌処理
装置107に投入することで、このVOC土壌処理装置107
では、含水率がほぼ一定なVOC汚染土壌を連続して加
熱処理することとなり、この加熱処理する際に用いる熱
量を一定に維持することで、運転コストを低下すること
ができる。
【0072】第5実施形態の汚染土壌の浄化システム
は、前述した第1実施形態の汚染土壌の浄化システムに
よる有害物質の判別処理を行う前に、汚染土壌に対して
その土壌の粒子により選別して浄化処理の効率化を図る
ものである。図7に示すように、搬送コンベヤ231の上
流側には汚染土壌を投入するホッパ232が装着され、搬
送コンベヤ231の下流側には大粒子用ホッパ233、中粒子
用ホッパ234、小粒子用ホッパ235が並設されている。ま
た、搬送コンベヤ231の上方には搬送中の汚染土壌の粒
子径を計測する計測センサ236が設けられており、この
計測センサ236の計測結果が制御装置237に出力され、制
御装置237はこの計測結果に基づいて搬送コンベヤ231を
制御し、汚染土壌を粒子で選別して各ホッパ233,234,
235に移送することができる。
【0073】このように汚染土壌を粒子径で複数に選別
して各ホッパ233,234,235に貯溜している。一般に、
大粒子径の土壌には汚染物質が付着しにくいため、この
大粒子用ホッパ233に貯留された土壌の浄化処理を不要
とすることができる。また、中粒子用ホッパ234及び小
粒子用ホッパ235に貯留された汚染土壌は第1実施形態
に記載したような有害物質の判別処理を行うが、この判
別処理を粒子径ごとに選別された汚染土壌ごとに行うこ
ととなり、この判別処理を高精度に、且つ、効率的に行
うことができ、作業性を向上することができる。
【0074】なお、上述した各実施形態を別々に説明し
たが、各実施形態の装置を組み合わせて一体に設置する
ようにしてもよく、この場合、各種の作業を連続して行
うことで、作業性を向上することができる。
【0075】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の汚染土壌の浄化装置によれば、
搬送手段により搬送中の汚染土壌に含有する有害物質を
判別する有害物質判別手段と、この有害物質判別手段が
判別した各有害物質に対応して設けられた複数の汚染土
壌浄化手段と、搬送された汚染土壌を各汚染土壌浄化手
段に移送する移送手段とを設けたので、搬送中に汚染土
壌に含有する有害物質を判別して適正な土壌処理装置に
移送して処理するため、浄化処理前に汚染土壌をサンプ
リングして分析する必要がなくなり、適正な処理方法に
より効率よく短期間で浄化作業を行うことができ、ま
た、フィードフォワード制御が可能となってリアルタイ
ムで汚染土壌を分析して有害物質を判別することとな
り、浄化処理効率を向上することができると共に、無害
な土壌は浄化処理を行うことなく排出することで、処理
コストを低減することができる。
【0076】請求項2の発明の汚染土壌の浄化装置によ
れば、有害物質判別手段として、汚染土壌にレーザ光を
照射して光の波長に基づいて有害な有機物質と無機物質
とを判別する発光分光分析手段を設けたので、有害な有
機物質と無機物質を確実に判別して浄化処理効率を向上
することができる。
【0077】請求項3の発明の汚染土壌の浄化装置によ
れば、有害物質判別手段として、ガスクロマトグラフィ
質量分析手段を設けたので、汚染土壌に含有する揮発性
有機化合物を確実に判別して浄化処理効率を向上するこ
とができる。
【0078】請求項4の発明の汚染土壌の浄化装置によ
れば、汚染土壌浄化手段として、汚染土壌から油、PC
B、ダイオキシンなどの有害な有機物質を分離する第1
浄化手段と、水銀や鉛等の重金属、汚染土壌からシアン
類などの無機物質を分離する第2浄化手段と、汚染土壌
から揮発性有機化合物を分離する第3浄化手段とを設け
たので、有害物質判別手段が判別した各種の有害物質を
各浄化手段により確実に汚染土壌から分離して浄化処理
することができる。
【0079】請求項5の発明の汚染土壌の浄化装置によ
れば、第1浄化手段を、汚染土壌を投入する洗浄槽と、
汚染土壌に含有する有害な有機物質を分離する溶剤を洗
浄槽に供給する溶剤供給手段と、洗浄槽内の溶剤を循環
して汚染土壌を浸漬洗浄する溶剤循環手段と、洗浄槽内
の溶剤を排出する溶剤排出手段とで構成したので、洗浄
槽の汚染土壌を溶剤により浸漬して含有する有機物質を
分離しており、汚染土壌と溶剤とを混合攪拌せずに分離
することで、土の微粒化により分離処理に長時間を要す
ることがなく、また、フィルタが目詰まりすることもな
く、汚染土壌の浄化処理を短期間で適正に行うことがで
きる。
【0080】請求項6の発明の汚染土壌の浄化装置によ
れば、第2浄化手段を、汚染土壌を投入する洗浄槽と、
汚染土壌に含有する有害な無機物質を分離する洗浄液を
洗浄槽に供給する洗浄液供給手段と、洗浄槽内の洗浄液
を循環して汚染土壌を浸漬洗浄する洗浄液循環手段と、
洗浄槽内の洗浄液を排出する洗浄液排出手段とで構成し
たので、洗浄槽の汚染土壌を洗浄液により浸漬して含有
する無機物質を分離しており、汚染土壌と洗浄液とを混
合攪拌せずに分離することで、土の微粒化により分離処
理に長時間を要することがなく、また、フィルタが目詰
まりすることもなく、汚染土壌の浄化処理を短期間で適
正に行うことができる。
【0081】請求項7の発明の汚染土壌の浄化装置によ
れば、第3浄化手段を、汚染土壌を投入する処理槽と、
処理槽内の汚染土壌を加熱処理して揮発性有機化合物を
熱分解する加熱手段とで構成したので、揮発性有機化合
物を熱処理により熱分解して無害化することとなり、汚
染土壌の浄化処理を短期間で適正に行うことができる。
【0082】請求項8の発明の汚染土壌の浄化装置によ
れば、汚染土壌を処理槽に投入する前に汚染土壌の含水
率を検出する含水率センサを設け、含水率センサの検出
結果に基づいて加熱手段を制御するので、含水率がほぼ
一定な汚染土壌を連続して加熱処理することとなり、こ
の加熱処理する際に用いる熱量を一定に維持すること
で、運転コストを低下することができる。
【0083】請求項9の発明の汚染土壌の浄化装置によ
れば、移送手段を、汚染土壌を各汚染土壌浄化手段に分
類する搬送コンベヤとしたので、簡単な構成で汚染土壌
を適正に各汚染土壌浄化手段に分類することができ、装
置を簡素化することができる。
【0084】請求項10の発明の汚染土壌の浄化装置に
よれば、移送手段を、汚染土壌を各汚染土壌浄化手段に
分類する可動式フィーダとしたので、装置の配置スペー
スを減少して装置の簡素化を図ることができると共に、
作業性を向上することができる。
【0085】請求項11の発明の汚染土壌の浄化装置に
よれば、移送手段を、汚染土壌を各汚染土壌浄化手段に
分類する遠心式フィーダとしたので、装置の配置スペー
スを減少して装置の簡素化を図ることができると共に、
作業性を向上することができる。
【0086】請求項12の発明の汚染土壌の浄化装置に
よれば、有害物質判別手段により汚染土壌に含有する有
害物質を判別する前に汚染土壌を土壌粒子ごとに分別す
る土壌粒子分別手段を設けたので、大粒子径の土壌の浄
化処理を不要とすることができると共に、汚染土壌の判
別処理を粒子径ごとに選別された汚染土壌ごとに行うこ
ととなり、この判別処理を高精度に、且つ、効率的に行
うことができ、作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る汚染土壌の浄化シ
ステムの全体概略図である。
【図2】本実施形態の複合汚染土壌処理装置の概略図で
ある。
【図3】本実施形態のVOC汚染土壌の浄化システムの
概略図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る汚染土壌の浄化シ
ステムにおける可動式フィーダの概略図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る汚染土壌の浄化シ
ステムにおける遠心式フィーダの概略図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係る汚染土壌の浄化シ
ステムの概略図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係る汚染土壌の浄化シ
ステムの概略図である。
【符号の説明】
11 洗浄槽 13 精製溶剤タンク 14,15 排出溶剤タンク 16 洗浄液タンク 17 供給ポンプ(溶剤供給手段) 20 排出ポンプ(溶剤排出手段) 23 循環ポンプ(溶剤循環手段) 25 供給ポンプ 28 排出ポンプ 31 循環ポンプ 35 浄化ユニット 36 溶剤精製装置 37 洗浄液精製装置 38 乾燥装置 72 ロータリキルン(処理槽) 77 サイクロン 78 燃焼器(加熱手段) 79 ろ過装置 102 搬送コンベヤ(搬送手段) 103 有害物質検出装置(有害物質判別手段) 108 移送コンベア(移送手段) 109 発光分光分析装置 110 ガスクロマトグラフィ質量分析装置 111 レーザ誘起蛍光分析装置 112 レーザ誘起発光分析装置 113 制御装置 104 油土壌処理装置(第1浄化手段) 105 重金属土壌処理装置(第2浄化手段) 106 複合汚染土壌処理装置 107 VOC土壌処理装置(第3浄化手段) 201 可動式フィーダ(搬送手段、移送手段) 211 遠心式フィーダ(搬送手段、移送手段) 221 可動式空洞共振器(搬送手段、移送手段) 226 ,227,228 ホッパ 229 制御装置 231 搬送コンベヤ 233 ,234,235 ホッパ 236 計測センサ 237 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有川 究 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 吉川 孝三 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 畑野 茂和 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 北 吉博 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 浜崎 彰弘 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 村田 和豊 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 岩渕 宏之 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 Fターム(参考) 2G043 AA01 BA14 CA06 DA01 DA05 EA01 EA10 EA18 GA07 GB07 GB19 JA01 KA09 4D004 AA41 AB02 AB03 AB06 AB07 AB10 CA12 CA40 CA42 CB04 CB05 CB09 CB31 CB34 CB37 CB42 CB43 CB44 CB45 CC04 DA01 DA02 DA06 DA09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚染土壌に含有する有害物質を分離する
    汚染土壌の浄化装置において、汚染土壌を搬送する搬送
    手段と、該搬送手段により搬送中の汚染土壌に含有する
    有害物質を判別する有害物質判別手段と、該有害物質判
    別手段が判別した各有害物質に対応して設けられた複数
    の汚染土壌浄化手段と、前記搬送手段により搬送された
    汚染土壌を該各汚染土壌浄化手段に移送する移送手段と
    を具えたことを特徴とする汚染土壌の浄化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の汚染土壌の浄化装置にお
    いて、前記有害物質判別手段は、汚染土壌にレーザ光を
    照射して光の波長に基づいて有害な有機物質と無機物質
    とを判別する発光分光分析手段を有することを特徴とす
    る汚染土壌の浄化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の汚染土壌の浄化装置にお
    いて、前記有害物質判別手段は、ガスクロマトグラフィ
    質量分析手段を有することを特徴とする汚染土壌の浄化
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の汚染土壌の浄化装置にお
    いて、前記汚染土壌浄化手段は、前記汚染土壌から油、
    PCB、ダイオキシンなどの有害な有機物質を分離する
    第1浄化手段と、水銀や鉛等の重金属、前記汚染土壌か
    らシアン類などの無機物質を分離する第2浄化手段と、
    前記汚染土壌から揮発性有機化合物を分離する第3浄化
    手段とを有することを特徴とする汚染土壌の浄化装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の汚染土壌の浄化装置にお
    いて、前記第1浄化手段は、前記汚染土壌を投入する洗
    浄槽と、該汚染土壌に含有する有害な有機物質を分離す
    る溶剤を前記洗浄槽に供給する溶剤供給手段と、前記洗
    浄槽内の溶剤を循環して前記汚染土壌を浸漬洗浄する溶
    剤循環手段と、前記洗浄槽内の溶剤を排出する溶剤排出
    手段とを有することを特徴とする汚染土壌の浄化装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の汚染土壌の浄化装置にお
    いて、前記第2浄化手段は、前記汚染土壌を投入する洗
    浄槽と、該汚染土壌に含有する有害な無機物質を分離す
    る洗浄液を前記洗浄槽に供給する洗浄液供給手段と、前
    記洗浄槽内の洗浄液を循環して前記汚染土壌を浸漬洗浄
    する洗浄液循環手段と、前記洗浄槽内の洗浄液を排出す
    る洗浄液排出手段とを有することを特徴とする汚染土壌
    の浄化装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の汚染土壌の浄化装置にお
    いて、前記第3浄化手段は、前記汚染土壌を投入する処
    理槽と、該処理槽内の汚染土壌を加熱処理して前記揮発
    性有機化合物を熱分解する加熱手段とを有することを特
    徴とする汚染土壌の浄化装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の汚染土壌の浄化装置にお
    いて、前記汚染土壌を前記処理槽に投入する前に該汚染
    土壌の含水率を検出する含水率センサを設け、該含水率
    センサの検出結果に基づいて前記加熱手段を制御するこ
    とを特徴とする汚染土壌の浄化装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の汚染土壌の浄化装置にお
    いて、前記移送手段は、汚染土壌を前記各汚染土壌浄化
    手段に分類する搬送コンベヤであることを特徴とする汚
    染土壌の浄化装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の汚染土壌の浄化装置に
    おいて、前記移送手段は、汚染土壌を前記各汚染土壌浄
    化手段に分類する可動式フィーダであることを特徴とす
    る汚染土壌の浄化装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の汚染土壌の浄化装置に
    おいて、前記移送手段は、汚染土壌を前記各汚染土壌浄
    化手段に分類する遠心式フィーダであることを特徴とす
    る汚染土壌の浄化装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の汚染土壌の浄化装置に
    おいて、前記有害物質判別手段により前記汚染土壌に含
    有する有害物質を判別する前に該汚染土壌を土壌粒子ご
    とに分別する土壌粒子分別手段を設けたことを特徴とす
    る汚染土壌の浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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