JP2003102417A - タマネギの酵素処理方法 - Google Patents

タマネギの酵素処理方法

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JP2003102417A
JP2003102417A JP2001301114A JP2001301114A JP2003102417A JP 2003102417 A JP2003102417 A JP 2003102417A JP 2001301114 A JP2001301114 A JP 2001301114A JP 2001301114 A JP2001301114 A JP 2001301114A JP 2003102417 A JP2003102417 A JP 2003102417A
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Yukitoshi Maeda
幸俊 前田
Ryohei Yamamoto
良平 山本
Tadashi Kaneko
忠司 金子
Yoshihiro Oka
良博 岡
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Kurashiki Spinning Co Ltd
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Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
Japan Jiffy Foods Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タマネギの旨みを増強する方法を提供する。 【解決手段】 タマネギを、糖質分解酵素および核酸分
解酵素からなる群から選択される1以上の酵素、および
タンパク質分解酵素を含有する酵素組成物を用いて処理
する工程、および酵素組成物を不活化させる工程を含
む、タマネギの旨みを増強させる方法を提供する。酵素
組成物として特に好適に用いられるのは麹抽出物であ
り、麹抽出物を用いた場合には旨みの増強に加えてタマ
ネギの刺激臭の減少が認められる。本発明の方法で得ら
れる加工タマネギはさらに凍結乾燥してもよい。本発明
の方法で得られる加工タマネギは様々な加工食品の材料
として用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タマネギを加工し
て、旨みを増強し、刺激臭を減少させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】微生物の働きによる植物材料の加工は、
様々な場面で行われている。かかる加工には、植物に含
まれる成分を強化したり、香りを制御したり、消化吸収
性を改変したりするものも知られている。
【0003】タマネギを微生物や酵素を用いて加工する
方法としては、タマネギの破砕物をペクチナーゼまたは
セルラーゼにて処理してタマネギの甘みを増す方法(特
開昭56−18563号)や、タマネギを含む植物にペ
クチナーゼを作用させて、その香りを改変する方法(特
開昭52−47962号)などが知られている。また、
本発明者らは糸状菌等の微生物によりタマネギを含む植
物の好ましくない刺激臭を除去または軽減する方法につ
いて先に出願している(特願2000−179815
号)。
【0004】しかしながら現在まで、タマネギの旨みに
着目し、これを酵素により改変する方法については知ら
れていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、タマネギを
特定の酵素を用いて加工することによって、旨みを引き
出し、刺激臭を減少させる方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、タマネギを糖
質分解酵素および核酸分解酵素からなる群から選択され
る1以上の酵素、およびタンパク質分解酵素を含有する
酵素組成物を用いて処理する工程、および酵素組成物を
不活化させる工程を含む、タマネギの旨みを増強させる
方法を提供する。
【0007】本発明はさらに、タマネギを糖質分解酵素
および核酸分解酵素からなる群から選択される1以上の
酵素、およびタンパク質分解酵素を含有する酵素組成物
を用いて処理する工程、および酵素生成物を不活化させ
る工程を含む、タマネギの旨みを増強させると共にタマ
ネギ特有の刺激臭を減少させる方法を提供する。本発明
はさらに、タマネギを上記のごとき酵素処理に付した後
に乾燥させる工程を含む、タマネギの加工方法を提供す
る。
【0008】本発明はさらに、本発明の方法により得ら
れる、旨みが増強されたタマネギ、および該加工タマネ
ギを含有する加工食品を提供する。
【0009】本明細書において、「旨み」とは、タンパ
ク質、ペプチド、アミノ酸および核酸、又はタンパク
質、ペプチド、アミノ酸および核酸の分解物の呈味をい
う。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の方法において、タマネギ
は適当な大きさに細断もしくは破砕した後、酵素処理に
付す。タマネギの細断にあたっては、フードプロセッサ
等の従来から植物材料の細断に用いられている装置を適
宜用いれば良い。
【0011】タマネギはその表面に付着している微生物
の繁殖を防ぐため、適当な手段により滅菌するのが好ま
しい。滅菌方法としては、例えば100℃という高温下
で一定時間処理する滅菌方法が一般的であるが、その他
の従来から知られている方法で滅菌してもよい。
【0012】細断もしくは破砕し、滅菌したタマネギを
次いで糖質分解酵素および核酸分解酵素からなる群から
選択される1以上の酵素、およびタンパク質分解酵素を
含有する酵素組成物を用いて処理する。
【0013】本発明の方法において用いられる糖質分解
酵素としては、市販の酵素を用いても、糖質分解酵素を
産生する微生物の培養物から公知の方法で得たものであ
っても、糖質分解酵素を含有する微生物の抽出物を用い
てもよい。本発明に用いられる糖質分解酵素としてはセ
ルラ−ゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、アミラー
ゼ、グルコアミラーゼ、インベルターゼ、ラクターゼが
例示され、特に好適にはセルラーゼが用いられる。糖質
分解酵素を含む微生物としては例えばTrichoderma viri
deAspergillus nigerMyrothecuim verrucariaIrp
ex lacteusTrametes sanguineaが例示される。
【0014】核酸分解酵素としては、市販の酵素を用い
ても、核酸分解酵素を産生する微生物の培養物から公知
の方法で得たものであっても、核酸分解酵素を含有する
微生物の抽出物を用いてもよい。核酸分解酵素としては
デアミナーゼ、RNase、DNaseが例示され用い
られる。核酸分解酵素を含有することが知られている微
生物として例えばPenicillium citrinum, Strptmyces a
ureus, Bacillus subtilis, Aspergillus meleusが例示
される。また核酸分解酵素を含有することが知られてい
る微生物、例えば麹の抽出物を用いて酵素処理を行って
もよい。本発明において好適に用いられる麹としては米
麹、醤油麹、味噌麹等が例示される。かかる麹は市販さ
れている。
【0015】タンパク質分解酵素としては、市販の酵素
を用いても、タンパク質分解酵素を産生する微生物の培
養物から公知の方法で得たものであっても、タンパク質
分解酵素を含有する微生物の抽出物を用いてもよい。タ
ンパク質分解酵素としては例えばプロテアーゼ、ペプチ
ダーゼ等が例示され、好ましくはプロテアーゼが用いら
れる。またタンパク質分解酵素を多く含む事が知られて
いる微生物として例えば、Aspergillus oryzaeRhizop
us niveusBacillus subtilisAspergillusmeleus
挙げられる。
【0016】本発明の方法において、糖質分解酵素およ
び核酸分解酵素からなる群から選択される1以上の酵
素、およびタンパク質分解酵素を含有または生成する微
生物を用いてもよい。例えば麹は糖質分解酵素、核酸分
解酵素およびタンパク質分解酵素の3種を豊富に含むこ
とから、麹抽出物は本発明の酵素処理方法において特に
好適に用いられる。本発明において好適に用いられる麹
としては米麹、醤油麹、味噌麹等が例示される。かかる
麹は市販されているものを用いればよい。
【0017】本発明の方法において、糖質分解酵素の使
用量は限定的ではなくタマネギの性質や糖質分解酵素の
種類により適宜選択すればよい。糖質分解酵素として例
えばセルラーゼを用いる場合、その使用量は典型的に
は、タマネギ1gに対して15〜15000ユニット、
より好ましくは150〜1500ユニットを作用させ
る。ここでセルラーゼの1ユニットとは、50mM酢酸
緩衝液pH4.5mlにセルラーゼを溶解し、40℃で
60分間に0.2mmの東洋濾紙製ロ紙(No.51−
A特)を崩壊させる酵素量をいう。
【0018】本発明の方法において、核酸分解酵素の使
用量は限定的ではなくタマネギの性質や核酸分解酵素の
種類により適宜選択すればよい。典型的にはタマネギ1
gに対して10〜100000ユニット、より好ましく
は100〜1000ユニットを作用させる。ここで核酸
分解酵素の1ユニットとは、5'−アデニル酸0.1%を
含む50mMリン酸緩衝液pH5.6に核酸分解酵素を
溶解し、37℃で60分間に265nmの紫外吸光度を
0.0001減少させる酵素量をいう。
【0019】本発明の方法において、タンパク質分解酵
素の使用量は限定的ではなくタマネギの性質やタンパク
質分解酵素の種類により適宜選択すればよい。典型的に
はタマネギ1gに対して1〜1000ユニット、より好
ましくは10〜100ユニットを作用させる。ここでタ
ンパク質分解酵素の1ユニットとは、ミルクカゼイン
(メルク社製ハマーステインNo.2242)1.5%を
含む20mMリン酸緩衝液pH6.0にタンパク質分解
酵素溶液を溶解し、37℃で60分間に反応液1ml中
にチロシン100μgに相当するアミノ酸を生成させる
酵素量をいう。
【0020】微生物からの抽出物を用いる場合、酵素の
抽出には公知の方法いずれを用いてもよい。例えばこれ
に限定されないが。麹を用いる場合には麹へ適当な量の
水、例えば重量比で5倍量程度の水を加え、4℃で30
分間撹拌した後、フィルターを通して使用すればよい。
【0021】本発明の方法において微生物の抽出物や微
生物の培養上清等を用いる場合、微生物菌体を除いた状
態で用いる。微生物菌体を除去する方法としては、フィ
ルターで濾過する、遠心分離するなどの常套の手段を用
いればよい。
【0022】本発明の方法において酵素を組み合わせる
場合、使用するタマネギの性質、製造工程等の条件によ
って適宜な比率で用いられるのが良いが、好ましくは糖
質分解酵素10〜50ユニットに対して、タンパク質分
解酵素1〜5ユニット、核酸分解酵素50〜250ユニ
ットの比率で用いられるのが良い。
【0023】本発明の方法において酵素を作用させる条
件は、使用するタマネギの性質、製造工程等の条件によ
って適宜決められるのが良いが、処理時間30分間〜1
6時間、好ましくは1〜6時間、処理温度20〜60
℃、好ましくは30〜50℃、pH3〜7、好ましくは
pH4〜5の条件下で酵素を作用させるのが良い。
【0024】本発明の方法において酵素を組み合わせる
際の使用順序に関しては、タマネギの性質、製造工程等
の条件によって適宜決められるのが良いが、好ましくは
糖質分解酵素、タンパク質分解酵素、核酸分解酵素を同
時に用いて酵素処理を一度に行うのが良い。
【0025】本発明の方法において、麹抽出物を用いて
処理を行う場合、その使用量は限定的ではなく、使用す
るタマネギの性質、麹の種類や強さによって適宜選択す
ればよい。醤油麹を用いて処理する場合には典型的には
タマネギ1gに対して醤油麹0.2〜200mg、好ま
しくは2〜100mgに水0.1mlを加えて撹拌し、
フィルターを通した麹抽出物を作用させる。
【0026】本発明の方法において、酵素による処理が
終了した後、酵素を不活化させる。酵素の不活化は従来
知られたいずれの方法を用いて行っても良く、例えばこ
れに限定されないが加熱殺菌、加圧殺菌、ガンマー線殺
菌のごとき手段が例示される。
【0027】こうして得られるタマネギは、その旨みが
増強されており、食材として、あるいは様々な加工食品
の材料として好適に用いることができる。具体的には本
発明の方法にて得られるタマネギは、スープ、シチュ
ー、コロッケ、ハンバーグ、ピラフ、ジュース、マリ
ネ、グラタン、味噌汁など通常タマネギを使用する料理
の材料として好適に用いることができる。特に麹抽出物
を用いて処理したタマネギは、旨みが増強されるだけで
なくタマネギに特有の刺激臭が減弱されることから特に
好適に用いることができる。
【0028】本発明の方法にて処理されたタマネギは、
次いで凍結乾燥してもよい。凍結乾燥方法としては限定
的ではなく、従来知られている方法、条件に沿って行え
ばよい。本発明の方法によって得られるタマネギの凍結
乾燥物は調味料、香辛料、インスタント麺、カップ麺、
シリアル、菓子などの加工食品の材料として好適に用い
られる。
【0029】実施例1 生のタマネギをさいの目状に切り、フードプロセッサに
てさらにこれを粉砕した。タマネギに重量比で5倍量の
水を添加し、ステンレス容器に投入し、100℃にて1
0分間、加熱殺菌を行った。室温まで冷却した後、ナガ
セ生化学製セルラーゼXP425および天野製薬製プロ
テアーゼAアマノをタマネギ1kgに対してそれぞれ1
g(10000ユニット)添加し、40℃にて2時間静
置した。
【0030】コントロール1としては、以下のように調
製したものを用いた。実施例1と同様にして生のタマネ
ギをさいの目状に切り、フードプロセッサで粉砕し、そ
こへ重量比で5倍量の水を添加し、ステンレス容器に投
入し、100℃にて10分間、加熱殺菌を行った。室温
まで冷却した後、タマネギには何も添加せず、40℃に
て2時間静置した。
【0031】コントロール2としては、生のタマネギを
さいの目状に切り、次いでフードプロセッサにてさらに
これを粉砕したものを評価した。
【0032】2時間処理した実施例1およびコントロー
ル1および2のタマネギの、旨みと刺激臭について評価
した。評価は8名からなるパネラーによって4段階で行
った。表中の−は全く感じられない、±は少し感じられ
る、+は強く感じられる、および++はかなり強く感じ
られることを示す。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】実施例2 醤油麹を重量比で5倍量の水に懸濁して4℃、30分間
攪拌した後、0.2μm孔のメンブレンフィルターにて
濾過して醤油麹抽出液を得た。生のタマネギをさいの目
状に切り、フードプロセッサーで粉砕した。タマネギを
ステンレス製容器へ投入し、タマネギに対して重量比で
5倍量の水を添加した。100℃にて10分間、加熱殺
菌を行った後、室温まで冷却した。得られた殺菌済タマ
ネギ1kgに対して、上記醤油麹抽出液300mlを添
加し、40℃にて18時間静置した。
【0035】コントロール3として生のタマネギをさい
の目状に切り、フードプロセッサーで粉砕し、タマネギ
に5倍量の水を加えてステンレス製容器へ投入し、10
0℃にて10分間加熱殺菌を行った。室温まで冷却した
後、タマネギには何も添加せずに無菌条件下で40℃に
て18時間静置した。コントロール4としては、醤油麹
抽出液そのものを40℃にて18時間静置した。
【0036】各群を18時間後に取出し、味および刺激
臭について評価した。評価は8名のパネルにより実施例
1と同様4段階で行った。結果を表2に示す。なお、コ
ントロール2として生のタマネギをフードプロセッサで
粉砕したものと比較した。
【0037】実施例2で醤油麹抽出液にて処理したタマ
ネギは、明らかに旨みが増加していた。また、タマネギ
が有する刺激臭が明らかに減少していた。一方、コント
ロール4で示すように、醤油麹抽出液は、旨みも刺激臭
も示さないことから、醤油麹抽出液にて処理することに
よって、タマネギ自身の味およびにおいが変化したこと
がわかる。
【0038】
【表2】
【0039】実施例3 味噌麹を重量比で5倍量の水に懸濁して4℃、30分間
攪拌した後、0.2μm孔のメンブレンフィルターにて濾
過して味噌麹抽出液を得た。生のタマネギをさいの目状
に切り、フードプロセッサーで粉砕した。タマネギをス
テンレス製容器へ投入し、タマネギに対して重量比で5
倍量の水を添加した。100℃にて10分間、加熱殺菌
を行った後、室温まで冷却した。得られた殺菌済タマネ
ギ1kgに対して、上記味噌麹抽出液300mlを添加
し、40℃にて18時間静置した。
【0040】コントロール3として生のタマネギをさい
の目状に切り、フードプロセッサーで粉砕し、タマネギ
に5倍量の水を加えてステンレス製容器へ投入し、10
0℃にて10分間加熱殺菌を行った。室温まで冷却した
後、タマネギには何も添加せずに無菌条件下で40℃に
て18時間静置した。コントロール5としては、味噌麹
抽出液そのものを40℃にて18時間静置した。
【0041】各群を18時間後に取出し、味および刺激
臭について評価した。評価は8名のパネラーにより実施
例1と同様4段階で行った。結果を表3に示す。なお、
コントロール2として生のタマネギをフードプロセッサ
で粉砕したものと比較した。
【0042】実施例3で味噌麹抽出液にて処理したタマ
ネギは、明らかに旨みが増加していた。また、タマネギ
が有する刺激臭が減少していた。一方、コントロール5
で示すように、味噌麹抽出液は、旨みも刺激臭も示さな
いことから、味噌麹抽出液にて処理することによって、
タマネギ自身の味およびにおいが変化したことがわか
る。
【0043】
【表3】
【0044】実施例4 実施例1、実施例2で得たタマネギを、−10℃、0.
1気圧の条件下で20時間凍結乾燥処理した。また、上
記コントロール1(タマネギを粉砕後加熱殺菌し、40
℃にて2時間放置)、コントロール2(生のタマネギを
粉砕したもの)、コントロール3(タマネギを粉砕後加
熱殺菌し、40℃にて18時間放置)についてもそれぞ
れ同様にして凍結乾燥に付した。得られた凍結乾燥品に
ついて、味および匂いを上記と同様、8名のパネラーに
より検査した。結果を表4に示す。
【0045】
【表4】
【0046】表4に示す通り、本発明の方法で得られた
加工タマネギの凍結乾燥品は、実施例1および2の凍結
しないものと同様、旨みが増強されたものであった。ま
た、実施例2の処理品においては、凍結乾燥の前後にお
いていずれも刺激臭が弱くなっていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 良平 大阪府寝屋川市下木田町14番5号 倉敷紡 績株式会社技術研究所内 (72)発明者 金子 忠司 京都府宇治市大久保町1番地 日本ジフィ ー食品株式会社内 (72)発明者 岡 良博 京都府宇治市大久保町1番地 日本ジフィ ー食品株式会社内 Fターム(参考) 4B016 LC01 LC02 LG05 LK18 LP08 LP13 4B069 BA01 BA02 BA03 BA07 HA08 KA09 KA10 KB03 KC20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タマネギを、糖質分解酵素および核酸分
    解酵素からなる群から選択される1以上の酵素、および
    タンパク質分解酵素を含有する酵素生成物を用いて処理
    する工程、および酵素組成物を不活化させる工程を含
    む、タマネギの旨みを増強する方法。
  2. 【請求項2】 糖質分解酵素がセルロース分解酵素であ
    る、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 酵素組成物が麹抽出物である、請求項1
    または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 タマネギを、麹抽出物で処理する工程を
    含む、タマネギの旨みを増強させる方法。
  5. 【請求項5】 さらにタマネギの刺激臭が減少すること
    を特徴とする、請求項3または4記載の方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から5いずれかに記載の方法に
    より得られる、加工タマネギ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の加工タマネギを含有す
    る、加工食品。
  8. 【請求項8】 処理したタマネギを凍結乾燥させる工程
    をさらに含む、請求項1から5いずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の方法により得られる、凍
    結乾燥された加工タマネギ。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の凍結乾燥された加工タ
    マネギを含有する、加工食品。
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