JP2003102082A - イヤホン - Google Patents

イヤホン

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JP2003102082A
JP2003102082A JP2001285364A JP2001285364A JP2003102082A JP 2003102082 A JP2003102082 A JP 2003102082A JP 2001285364 A JP2001285364 A JP 2001285364A JP 2001285364 A JP2001285364 A JP 2001285364A JP 2003102082 A JP2003102082 A JP 2003102082A
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earphone
ceramics
enclosure
porous
hearing aid
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JP2001285364A
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Yoshinori Hayashi
好典 林
Katsufumi Kondo
克文 近藤
Koichi Kawamoto
晃一 河本
Hiroshi Owaki
浩 大脇
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】清潔かつ装着感を向上した一体型補聴器を提供
する。 【解決手段】 一体型補聴器の筐体1をセラミクスで構
成する。これにより、紫外線や薬品等で殺菌消毒した場
合でも素材が劣化することがなくなる。また、透光性セ
ラミクスで形成したことにより、内部まで紫外線殺菌が
可能になる。また、セラミクスを多孔質にしたことによ
り、吸湿性を持たせることができ、汗を吸い取って装用
感を良くすることができる。また、多孔質の孔の中に吸
水性ポリマを充填することによってより吸湿性を高める
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気信号を音響
信号に変換するためのイヤホンの清潔化、装着感の向上
に関する。
【0002】ここで、この明細書において「イヤホン」
の語は、電気・音響変換素子を内蔵し外部から音声信号
が供給される一般的なイヤホンのみならず、一体型補聴
器のように、電気・音響変換素子および電気回路を内蔵
し、音声信号を内部で生成するものも含む語として用い
る。
【0003】
【従来の技術】上記イヤホンの一種である一体型補聴器
は、電気回路および電気・音響変換素子を内蔵し、マイ
クで受信した音声を増幅して外耳道に放出するものであ
る。その筐体は、一般的に樹脂で構成されており、樹脂
としてはPVA(ポリビニルアルコール)やアクリルな
どが用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、樹脂ケースの
場合、落下させたり踏んだりすると破損しやすく、内部
の電気回路も一緒に破損してしまう問題点があった。ま
た、材質の硬度が低いため長期間の使用によって傷がつ
きやすく、その傷に汚れが付着して見苦しくなるという
欠点があった。
【0005】また、外耳道に挿入して使用するものであ
るため、時々は紫外線等で殺菌することが好ましいが、
樹脂は紫外線を照射すると劣化が早まり、殺菌や消毒の
薬品によっては樹脂が劣化するおそれがあった。また、
さらに、樹脂は全く水分を吸収しないため、汗等の水分
が接触部にたまってしまい不快であるという欠点があっ
た。
【0006】この発明は、清潔かつ装着感を向上した一
体型補聴器などのイヤホンを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、外耳道に挿
入されるイヤホンであって、その筐体を、透光性セラミ
クスで形成したことを特徴とする。この発明は、上記発
明において、前記透光性セラミクスに発色性原材料を混
合することによって着色したことを特徴とする。
【0008】この発明は、外耳道に挿入されるイヤホン
であって、外耳道に接触する筐体を、多孔質セラミック
で形成したことを特徴とする。
【0009】この発明は、上記発明において、前記多孔
質セラミクスの孔に吸水性ポリマを充填したことを特徴
とする。この発明は、上記発明において、前記多孔質セ
ラミクスの孔に芳香性物質を充填したことを特徴とす
る。
【0010】イヤホンの筐体をセラミクスで構成するこ
とにより、強度および硬度が増し、落下させたり踏んだ
りした場合でも破損しにくくなり、紫外線や薬品等で殺
菌消毒した場合でも素材が劣化することがなくなる。ま
た、セラミクスを透光性にしたことにより、内部まで紫
外線殺菌が可能になる。また、セラミクスを多孔質にし
たことにより、吸湿性を持たせることができ、汗を吸い
取って装用感を良くすることができる。また、吸い取っ
た水分は、この吸湿性を持つセラミクスにより外気へ拡
散され、装用の際の不快感がなくなる。さらに、多孔質
の孔の中に吸水性ポリマを充填することによってより吸
湿性を高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施形態である
一体型補聴器の概略構造図である。一体型補聴器は、本
体および耳栓2からなっている。耳栓2はシリコンゴム
等でできている。本体のケースである筐体1は、セラミ
クスで構成されている。この筐体1の内部に電気回路が
内蔵されている。電気回路は、図2に示すようなもので
ある。マイク10から入力された外部音声をアンプ11
で増幅し、スピーカ12によって外耳道に放音する。ア
ンプ11には電源である電池13が接続されており、こ
の電池13とアンプ11との間には電源をオン/オフす
るためのスイッチ14が挿入されている。なお、この図
では電気回路はアンプ11だけであるが、話速変換回路
などの信号処理回路を設けることも可能である。
【0012】以下、上記セラミクス製の筐体1を製造す
る方法の一例を示す。 ゴム等の弾性材料で所望形状の型を作成し、この型
にPVA等のバインダを添加したセラミクス原材料の粉
末を充填する。材料粉末としては、例えば、基本材料で
ある硝酸アルミニウムシンモニウムに着色用の硝酸ニッ
ケル(黄用)、硝酸クロム(赤用)、硝酸鉄(青用)を
混合したものを用いる。各粉末は結晶水を飛ばし粒度調
整したものを用いる。
【0013】 原材料を充填した型を2000kg/
cm2 程度の静水圧加圧器で加圧し、加圧形成された原
材料成形物を型から取り出す。
【0014】 上記原材料成形物を所定の焼成パター
ンと雰囲気で焼成する(例えば、1200℃〜2000
℃の還元雰囲気中で1時間焼成する)。焼成温度によっ
てセラミクスの透光性が変化する。
【0015】なお、光沢が必要な場合には表面を研磨剤
で研磨すればよく、セラミクスの色は上記原材料の硝酸
ニッケル、硝酸クロム、硝酸鉄の混合割合で調整すれば
よい。
【0016】上記製造方法は、透光性のセラミクスの製
造に係るものであるが、原材料、加圧の度合い、焼成温
度などを変えることによって多孔質セラミクスを製造す
ることができる。多孔質の穴サイズ、穴の連続性、穴の
割合により装着感は異なるが、一般的に、穴サイズは5
〜30μm、穴の割合は20〜60%の範囲になるよう
にする。また、孔の連続性が大きいほど吸湿性は良好で
あるが遮音性が劣るため、両者を勘案して適当な形状に
決定する。
【0017】上述の多孔質セラミクスは吸湿性を有して
いて、装用された際には汗を吸い取って装用感を良くす
ることができる。また、吸い取った水分はこの吸湿性を
有するセラミクスにより外気へ拡散され、装用された際
の不快感がなくなる。なお、吸湿性をより良く持たせる
ためには、多孔質セラミクスの孔に吸水性ポリマ(ポリ
アクリル酸、ポリビニルアルコール、微粒子状シリカ
等)を充填する。具体的には、上記吸水性ポリマを加熱
して融解し、その液中にセラミクスを漬け込めばよい。
【0018】また、多孔質の孔のなかに香水など揮発性
のある芳香液をしみ込ませておき、装用者に香りを楽し
ませることができる。また、上記吸水性ポリマと芳香液
とを組み合わせることもできる。吸水性ポリマに装用者
が発汗する程度の温度になったとき揮発する芳香液を吸
水量の一部に相当する量だけしみ込ませておくことによ
り、その温度以上になったとき、汗を吸収するとともに
芳香を発散して汗の匂いを抑えることができる。
【0019】また、吸湿の度合い、湿度、温度、pHな
どで色が変化する物質を吸水性ポリマまたはセラミクス
原材料中に練り込んでおく。これにより、補聴器の装用
状態や装用者の身体状態などを色でチェックすることが
できるとともに、この色の変化を積極的に利用して装飾
性を出すことも可能である。吸水性ポリマを吸湿の度合
いに応じて色が変化するようにすることにより、また、
セラミクスの筐体を湿度に応じて色が変化するようにす
ることにより、色に応じて乾燥が必要か否かを知ること
ができる。また、セラミクスや吸水性ポリマを温度やp
Hで色が変化するようにすることにより、色によって体
温や汗の性質を知ることができ、装用者の健康状態を色
でチェックすることも可能になる。
【0020】なお、この実施形態ではイヤホンの一例と
して一体型補聴器について説明したが、この発明は、一
体型補聴器に限定されず、一般のイヤホンなどにも適用
することができる。
【0021】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、一体型
補聴器などのイヤホンの筐体をセラミクスで構成するこ
とにより、強度および硬度が増し、落下させたり踏んだ
りした場合でも破損しにくくなり、紫外線や薬品等で殺
菌消毒した場合でも素材が劣化することがなくなる。ま
た、セラミクスを透光性にしたことにより、内部まで紫
外線殺菌が可能になる。また、セラミクスを多孔質にし
たことにより、吸湿性を持たせることができ、汗を吸い
取って装用感を良くすることができる。また、吸い取っ
た水分はこの吸湿性を有するセラミクスにより外気へ拡
散され、装用された際の不快感がなくなる。さらに、多
孔質の孔の中に吸水性ポリマを充填することによってよ
り吸湿性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である補聴器の外観図
【図2】同補聴器の概略の回路図
【符号の説明】
1…筐体、2…耳栓、10…マイク、11…アンプ、1
2…スピーカ、13…電池、14…スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 河本 晃一 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 (72)発明者 大脇 浩 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 Fターム(参考) 5D005 BA14 BC02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外耳道に挿入されるイヤホンであって、
    その筐体を、透光性セラミクスで形成したことを特徴と
    するイヤホン。
  2. 【請求項2】 前記透光性セラミクスに発色性原材料を
    混合することによって着色した請求項1に記載のイヤホ
    ン。
  3. 【請求項3】 外耳道に挿入されるイヤホンであって、
    外耳道に接触する筐体を、多孔質セラミックで形成した
    ことを特徴とするイヤホン。
  4. 【請求項4】 前記多孔質セラミクスの孔に吸水性ポリ
    マを充填した請求項3に記載のイヤホン。
  5. 【請求項5】 前記多孔質セラミクスの孔に芳香性物質
    を充填した請求項3に記載のイヤホン。
JP2001285364A 2001-09-19 2001-09-19 イヤホン Withdrawn JP2003102082A (ja)

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