JP2003101762A - 透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置 - Google Patents

透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置

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JP2003101762A JP2002177086A JP2002177086A JP2003101762A JP 2003101762 A JP2003101762 A JP 2003101762A JP 2002177086 A JP2002177086 A JP 2002177086A JP 2002177086 A JP2002177086 A JP 2002177086A JP 2003101762 A JP2003101762 A JP 2003101762A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確に秘密情報を取り出すことの可能な,透
かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置を提
供する。 【解決手段】 透かし情報埋め込み装置においては,ド
ットの配列によって波の方向及び/又は波長を変化させ
たドットパターンを複数用意し,1つのドットパターン
に対して1つのシンボルを与え,ドットパターンを組み
合わせて配置することにより,機密情報が与えられる。
透かし情報検出装置においては,ドットパターンと同じ
波の方向と波長を持つ,ドットパターンと同数の二次元
ウェーブレットフィルタを備える。そして,透かし入り
画像中の任意の領域と複数の二次元ウェーブレットフィ
ルタとのコンボリューションを計算し,コンボリューシ
ョンが最大となる二次元ウェーブレットフィルタに対応
するドットパターンがその領域に埋め込まれていると判
断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,文書画像に対して
文字以外の形式で秘密情報を付加する方法と,印刷され
た秘密情報入り文書から秘密情報を検出する技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】画像や文書データなどにコピー・偽造防
止のための情報や機密情報を人の目には見えない形で埋
め込む「電子透かし」は,保存やデータの受け渡しがす
べて電子媒体上で行われることを前提としており,透か
しによって埋め込まれている情報の劣化や消失がないた
め確実に情報検出を行うことができる。これと同様に,
紙媒体に印刷された文書に対しても,文書が不正に改ざ
んされたりコピーされることを防ぐために,文字以外の
視覚的に目障りではない形式でかつ容易に改ざんが不可
能であるような秘密情報を印刷文書に埋め込む方法が必
要となっている。
【0003】印刷物として最も広く利用される白黒の二
値の文書に対する情報埋め込み方法としては,以下のよ
うな技術が知られている。
【0004】[1]特開2001−78006「白黒2
値文書画像への透かし情報埋め込み・検出方法及びその
装置」 任意の文字列を囲む最小矩形をいくつかのブロックに分
割し,それらを2つのグループ(グループ1,グループ
2)に分ける(グループの数は3つ以上でも良い)。例
えば信号が1の場合はグループ1のブロック中の特徴量
を増やしグループ2の各ブロック中の特徴量を減らす。
信号が0の場合は逆の操作を行う。ブロック中の特徴量
は,文字領域の画素数や文字の太さ,ブロックを垂直に
スキャンして最初に文字領域にぶつかる点までの距離な
どである。
【0005】[2]特開2001−53954「情報埋
め込み装置,情報読み出し装置,電子透かしシステム,
情報埋め込み方法,情報読み出し方法及び記録媒体」 1つの文字を囲む最小矩形の幅と高さをその文字に対す
る特徴量として定め,2つ以上の文字間での特徴量の大
小関係の分類パターンによりシンボルを表わすものとす
る。例えば3つの文字からは6つの特徴量が定義でき,
これらの大小関係のパターンの組合わせを列挙し,これ
らの組合わせを2つのグルーブに分類し,それぞれにシ
ンボルを与える。埋め込む情報が“0”であって,これ
を表わすために選択された文字の特徴量の組合わせパタ
ーンが“1”であった場合,6つの特徴量のうちいずれ
かを文字領域を膨らませるなどして変化させる。変化さ
せるパターンは変化量が最小となるように選択する。
【0006】[3]特開平9−179494「機密情報
記録方法」 400dpi以上のプリンタで印刷されることを想定す
る。情報を数値化し,基準点マークと位置判別マークと
の距離(ドット数)により情報の表現を行う。
【0007】[4]特願平10−200743「文書処
理装置」 万線スクリーン(細かい平行線で構成された特殊スクリ
ーン)のスクリーン線を後方に移動させるかどうかによ
り情報を表現する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記公
知技術[1],[2]では,文書画像の文字を構成する
画素や文字間隔・行間隔に対する変更を伴うためフォン
トやレイアウトの変更が発生する。加えて,上記公知技
術[3],[4]においても,検出時には,スキャナ等
の入力機器から読み取った入力画像の1画素単位の精密
な検出処理が必要となるため,紙面の汚れや印刷時や読
み取り時に雑音が付加された場合などには情報検出精度
に大きな影響を与える。
【0009】このように,上記公知技術[1]〜[4]
では,印刷された文書をスキャナなどの入力装置によっ
て再びコンピュータに入力して埋め込まれた秘密情報を
検出する場合に,印刷書類の汚れや入力の際に発生する
回転などの画像変形が原因で,入力画像に多くの雑音成
分が含まれるため,正確に秘密情報を取り出すことが困
難であるという問題点があった。
【0010】本発明は,従来の透かし情報埋め込み/検
出技術が有する上記問題点に鑑みてなされたものであ
り,本発明の目的は,正確に秘密情報を取り出すことの
可能な,新規かつ改良された透かし情報埋め込み装置,
及び,透かし情報検出装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,本発明の第1の観点によれば,透かし情報埋め込み
装置が提供される。本発明の透かし情報埋め込み装置
は,文書データを基にして,文書画像をページごとに作
成する文書画像形成部と,透かし画像を作成する透かし
画像形成部と,前記文書画像と前記透かし画像を重ね合
わせて透かし入り文書画像を作成する透かし入り画像合
成部とを備えている。
【0012】そして,前記透かし画像は,複数種類のド
ットパターンが規則正しく配置され,その中の少なくと
も一種類のドットパターンは特定の機密を表す機密情報
が与えられることを特徴としている。
【0013】また,ドットの配列によって波の方向及び
/又は波長を変化させたドットパターンを複数用意し,
1つの前記ドットパターンに対して1つのシンボルを与
え,前記ドットパターンを組み合わせて配置することに
より,前記機密情報が与えられるように構成してもよ
い。
【0014】前記シンボルは,前記機密情報の一部を成
す有効なシンボルと,前記機密情報とは無関係の無効な
シンボルとからなるように構成してもよい。
【0015】あるいは,ドットの配列によって波の方向
及び/又は波長を変化させたドットパターンを複数用意
し,1つの前記ドットパターンの配置の組み合わせに対
して1つのシンボルを与え,前記ドットパターンの配置
の組み合わせを組み合わせて配置することにより,前記
機密情報が与えられるようにすることも可能である。
【0016】さらに,前記透かし入り文書画像を紙に出
力する出力デバイスを備え,前記機密情報は,前記出力
デバイスが出力する紙上の任意の範囲内に,あるいは全
面に,繰り返し埋め込むようにしてもよい。
【0017】上記課題を解決するため,本発明の第2の
観点によれば,透かし情報検出装置が提供される。本発
明の透かし情報検出装置は,文書画像と複数種類のドッ
トパターンが埋め込まれた透かし画像とが重ね合わされ
て作成された透かし入り文書画像から,前記透かし画像
を検出する透かし検出部を備えている。
【0018】そして,前記透かし検出部は,透かし画像
と同じ複数種類のドットパターンを抽出するフィルタを
備え,前記透かし入り文書画像に対し,マッチングを行
うことにより,前記透かし画像を検出することを特徴と
している。
【0019】さらに,紙に印刷された透かし入り文書画
像を読み取る入力デバイスを備え,前記透かし検出部
は,前記入力デバイスで読み取った透かし入り文書画像
に対し,マッチングを行うことにより,前記透かし画像
を検出するようにしてもよい。
【0020】また,前記透かし画像は,ドットの配列に
よって波の方向及び/又は波長を変化させたドットパタ
ーンを複数用意し,1つの前記ドットパターンに対して
1つのシンボルを与え,前記ドットパターンを組み合わ
せて配置することにより,機密情報が与えられたもので
あり,前記フィルタは,前記ドットパターンと同じ波の
方向と波長を持つ,前記ドットパターンと同数の二次元
ウェーブレットフィルタからなるように構成してもよ
い。二次元ウェーブレットフィルタの一例として,ガボ
ールフィルタを用いることができる。
【0021】かかる場合,前記透かし入り画像中の任意
の領域と前記複数の二次元ウェーブレットフィルタとの
コンボリューション(たたみこみ積分)を計算し,コン
ボリューションが最大となる前記二次元ウェーブレット
フィルタに対応する前記ドットパターンが前記領域に埋
め込まれていると判断することが可能である。
【0022】また,前記透かし入り画像中の任意の領域
と任意の前記二次元ウェーブレットフィルタとのコンボ
リューションが一定の閾値を超えた場合,前記領域には
該二次元ウェーブレットフィルタに対応する前記ドット
パターンが埋め込まれていると判断することも可能であ
る。
【0023】また,前記機密情報が,前記入力デバイス
に入力される紙上の任意の範囲内または全面に繰り返し
埋め込まれている場合には,前記透かし入り画像中にお
いて同じ符号ビットに対応する位置におけるすべての信
号検出フィルタとのコンボリューションを前記複数の二
次元ウェーブレットフィルタごとに埋め込み時の繰り返
し回数と同じだけ加算し,その加算値が最も大きい前記
二次元ウェーブレットフィルタに対応する前記ドットパ
ターンが埋め込まれているものと判断することが可能で
ある。
【0024】また,本発明の他の観点によれば,上記の
透かし情報埋め込み装置の応用例として,以下の透かし
情報埋め込み装置が提供される。この透かし埋め込み装
置は,上記透かし情報埋め込み装置の構成要素に加え,
さらに,前記複数種類のドットパターンをどのような埋
め込みパターンで配置するかを選択するパターン判定部
を備えたことを特徴とする。
【0025】前記パターン判定部は,実際に前記ドット
パターンを配置する前に,前記ドットパターンの埋め込
みパターンをいくつか(例えば,2以上)変更して前記
ドットパターンの仮配置を行い,前記文書画像と前記透
かし画像とを重ね合わせても検出が可能な前記ドットパ
ターンの数(以下,有効ドットパターン数と称する)に
応じて,前記埋め込みパターンを選択することが可能で
ある。
【0026】より具体的には,前記仮配置を行った各埋
め込みパターンについて,前記各ドットパターンの前記
有効ドットパターン数の分散を算出し,分散が最も小さ
い前記埋め込みパターンを選択することが可能である。
なお,分散の代わりに標準偏差を算出し,標準偏差が最
も小さい前記埋め込みパターンを選択することも可能で
ある。
【0027】前記パターン判定部が選択した前記埋め込
みパターンに関する情報は,前記透かし入り文書画像に
ヘッダ情報として埋め込むことが可能である。この際,
その埋め込みパターンに関する情報を第三者に秘密にす
るために暗号化するようにすれば,埋め込みパターンを
知っている者だけが埋め込まれた透かし情報を復元する
ことが可能である。
【0028】前記文書画像を領域分割し,各分割領域ご
とに最適な前記埋め込みパターンを選択することも可能
である。領域分割の一例として,前記文書画像に対し
て,OCR(Optical Character R
eader:光学式文字読み取り装置)を用いて文字や
表などの解析処理(特性認識処理)を行い,前記文書画
像の特性に応じた領域分割を行うことが可能である。
【0029】文書画像に対する特性認識処理の結果,ド
ットパターン(透かし情報)を実質的にほとんど埋め込
めない領域(例えば,図の領域)があることが分かる場
合がある。このような分割領域には,前記ドットパター
ンの配置を行わないことも可能である。そして,前記ド
ットパターンの配置を行わない分割領域に関する情報
を,前記透かし入り文書画像にヘッダ情報として埋め込
むようにすれば,透かし情報の検出時に,その分割領域
からは透かし情報の検出を行わずに済み,検出効率の向
上を図ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら,
本発明にかかる透かし情報埋め込み装置,及び,透かし
情報検出装置の好適な実施の形態について詳細に説明す
る。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の
機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付
することにより重複説明を省略する。
【0031】(第1の実施の形態)図1は,本実施の形
態にかかる透かし情報埋め込み装置及び透かし情報検出
装置の構成を示す説明図である。
【0032】(透かし情報埋め込み装置10)透かし情
報埋め込み装置10は,文書データと文書に埋め込む機
密情報をもとに文書画像を構成し,紙媒体に印刷を行う
装置である。透かし情報埋め込み装置10は,図1に示
したように,文書画像形成部11と,透かし画像形成部
12と,透かし入り文書画像合成部13と,出力デバイ
ス14とにより構成されている。文書データ15は文書
作成ツール等により作成されたデータである。機密情報
16は紙媒体に文字以外の形式で埋め込む情報(文字列
や画像,音声データ)などである。
【0033】文書画像形成部11では,文書データ15
を紙面に印刷した状態の画像が作成される。具体的に
は,文書画像中の白画素領域は何も印刷されない部分で
あり,黒画素領域は黒の塗料が塗布される部分である。
なお,本実施の形態では,白い紙面に黒のインク(単
色)で印刷を行うことを前提として説明するが,本発明
はこれに限定されず,カラー(多色)で印刷を行う場合
であっても,同様に本発明を適用可能である。
【0034】透かし画像形成部12は,機密情報16を
ディジタル化して数値に変換したものをN元符号化(N
は2以上)し,符号語の各シンボルをあらかじめ用意し
た信号に割り当てる。信号は任意の大きさの矩形領域中
にドットを配列することにより任意の方向と波長を持つ
波を表現し,波の方向や波長に対してシンボルを割り当
てたものである。透かし画像は,これらの信号がある規
則に従って画像上に配置されたものである。
【0035】透かし入り文書画像合成部13は,文書画
像と透かし画像を重ね合わせて透かし入りの文書画像を
作成する。また,出力デバイス14は,プリンタなどの
出力装置であり,透かし入り文書画像を紙媒体に印刷す
る。したがって,文書画像形成部11,透かし画像形成
部12,透かし入り文書画像合成部13はプリンタドラ
イバの中の一つの機能として実現されていても良い。
【0036】印刷文書20は,元の文書データ15に対
して機密情報16を埋め込んで印刷されたものであり,
物理的に保管・管理される。
【0037】(透かし情報検出装置30)透かし情報検
出装置30は,紙媒体に印刷されている文書を画像とし
て取り込み,埋め込まれている機密情報を復元する装置
である。透かし情報検出装置30は,図1に示したよう
に,入力デバイス31と,透かし検出部32とにより構
成されている。
【0038】入力デバイス31は,スキャナなどの入力
装置であり,紙に印刷された文書20を多値階調のグレ
イ画像として計算機に取り込む。また,透かし検出部3
2は,入力画像に対してフィルタ処理を行い,埋め込ま
れた信号を検出する。検出された信号からシンボルを復
元し,埋め込まれた機密情報を取り出す。
【0039】以上のように構成される透かし情報埋め込
み装置10及び透かし情報検出装置30の動作について
説明する。まず,図1〜図11を参照しながら,透かし
情報埋め込み装置10の動作について説明する。
【0040】(文書画像形成部11)文書データ15は
フォント情報やレイアウト情報を含むデータであり,ワ
ープロソフト等で作成されるものとする。文書画像形成
部11は,この文書データ15を基に,文書が紙に印刷
された状態の画像をページごとに作成する。この文書画
像は白黒の二値画像であり,画像上で白い画素(値が1
の画素)は背景であり,黒い画素(値が0の画素)は文
字領域(インクが塗布される領域)であるものとする。
【0041】(透かし画像形成部12)機密情報16は
文字,音声,画像などの各種データであり,透かし画像
形成部ではこの情報から文書画像の背景として重ね合わ
せる透かし画像を作成する。
【0042】図2は,透かし画像形成部12の処理の流
れを示す流れ図である。まず,機密情報16をN元符号
に変換する(ステップS101)。Nは任意であるが,
本実施の形態では説明を容易にするためN=2とする。
従って,ステップS101で生成される符号は2元符号
であり,0と1のビット列で表現されるものとする。こ
のステップS101ではデータをそのまま符号化しても
良いし,データを暗号化したものを符号化しても良い。
【0043】次いで,符号語の各シンボルに対して透か
し信号を割り当てる(ステップS102)。透かし信号
とはドット(黒画素)の配列によって任意の波長と方向
を持つ波を表現したものである。透かし信号について
は,さらに後述する。
【0044】さらに,符号化されたデータのビット列に
対応する信号ユニットを透かし画像上に配置する(ステ
ップS103)。
【0045】上記ステップS102において,符号語の
各シンボルに対して割り当てる透かし信号について説明
する。図3は透かし信号の一例を示す説明図である。
【0046】透かし信号の幅と高さをそれぞれSw,S
hとする。SwとShは異なっていても良いが,本実施
の形態では説明を容易にするためSw=Shとする。長
さの単位は画素数であり,図3の例ではSw=Sh=1
2である。これらの信号が紙面に印刷されたときの大き
さは,透かし画像の解像度に依存しており,例えば透か
し画像が600dpi(dot per inch:解
像度の単位であり,1インチ当たりのドット数)の画像
であるとしたならば,図3の透かし信号の幅と高さは,
印刷文書上で12/600=0.02(インチ)とな
る。
【0047】以下,幅と高さがSw,Shの矩形を1つ
の信号の単位として「信号ユニット」と称する。図3
(1)は,ドット間の距離が水平軸に対してarcta
n(3)(arctanはtanの逆関数)の方向に密
であり,波の伝搬方向はarctan(−1/3)であ
る。以下,この信号ユニットをユニットAと称する。図
3(2)はドット間の距離が水平軸に対してarcta
n(−3)の方向に密であり,波の伝搬方向はarct
an(1/3)である。以下,この信号ユニットをユニ
ットBと称する。
【0048】図4は,図3(1)の画素値の変化をar
ctan(1/3)の方向から見た断面図である。図4
において,ドットが配列されている部分が波の最小値の
腹(振幅が最大となる点)となり,ドットが配列されて
いない部分は波の最大値の腹となっている。
【0049】また,ドットが密に配列されている領域は
それぞれ1ユニットの中に2つ存在するため,この例で
は1ユニットあたりの周波数は2となる。波の伝播方向
はドットが密に配列されている方向に垂直となるため,
ユニットAの波は水平方向に対してarctan(−1
/3),ユニットBの波はarctan(1/3)とな
る。なお,arctan(a)の方向とacrtan
(b)の方向が垂直のとき,a×b=−1である。
【0050】本実施の形態では,ユニットAで表現され
る透かし信号にシンボル0を割り当て,ユニットBで表
現される透かし信号にシンボル1を割り当てる。また,
これらをシンボルユニットと称する。
【0051】透かし信号には図3(1),(2)で示さ
れるもの以外にも,例えば図5(3)〜(5)で示され
るようなドット配列が考えられる。図5(3)は,ドッ
ト間の距離が水平軸に対してarctan(1/3)の
方向に密であり,波の伝搬方向はarctan(−3)
である。以下,この信号ユニットをユニットCと称す
る。図5(4)は,ドット間の距離が水平軸に対してa
rctan(−1/3)の方向に密であり,波の伝搬方
向はarctan(3)である。以下,この信号ユニッ
トをユニットDと称する。図5(5)は,ドット間の距
離が水平軸に対してarctan(1)の方向に密であ
り,波の伝搬方向はarctan(−1)である。な
お,図5(5)は,ドット間の距離が水平軸に対してa
rctan(−1)の方向に密であり,波の伝搬方向は
arctan(1)であると考えることもできる。以
下,この信号ユニットをユニットEと称する。
【0052】このようにして,先に割り当てた組み合わ
せ以外にも,シンボル0とシンボル1を割り当てるユニ
ットの組合わせのパターンが複数考えられるため,どの
透かし信号がどのシンボルに割り当てられているかを秘
密にして第三者(不正者)が埋め込まれた信号を簡単に
解読できないようにすることもできる。
【0053】さらに,図2に示したステップS102
で,機密情報を4元符号で符号化した場合には,例え
ば,ユニットAに符号語のシンボル0を,ユニットBに
シンボル1を,ユニットCにシンボル2を,ユニットD
にシンボル3を割り当てることも可能である
【0054】図3,図5に示した透かし信号の一例にお
いては,1ユニット中のドットの数をすべて等しくして
いるため,これらのユニットを隙間なく並べることによ
り,透かし画像の見かけの濃淡が均一となる。したがっ
て印刷された紙面上では,単一の濃度を持つグレー画像
が背景として埋め込まれているように見える。
【0055】このような効果を出すために,例えば,ユ
ニットEを背景ユニット(シンボルが割り当てられてい
ない信号ユニット)と定義し,これを隙間なく並べて透
かし画像の背景とし,シンボルユニット(ユニットA,
ユニットB)を透かし画像に埋め込む場合は,埋め込も
うとする位置の背景ユニット(ユニットE)とシンボル
ユニット(ユニットA,ユニットB)とを入れ替える。
【0056】図6(1)はユニットEを背景ユニットと
定義し,これを隙間なく並べて透かし画像の背景とした
場合を示す説明図である。図6(2)は図6(1)の背
景画像の中にユニットAを埋め込んだ一例を示し,図6
(3)は図6(1)の背景画像の中にユニットBを埋め
込んだ一例を示している。本実施の形態では,背景ユニ
ットを透かし画像の背景とする方法について説明する
が,シンボルユニットのみを配置することによって透か
し画像を生成しても良い。
【0057】次いで,符号語の1シンボルを透かし画像
に埋め込む方法について,図7を参照しながら説明す
る。
【0058】図7は,透かし画像へのシンボル埋め込み
方法の一例を示す説明図である。ここでは,例として
「0101」というビット列を埋め込む場合について説
明する。
【0059】図7(1),(2)に示すように,同じシ
ンボルユニットを繰り返し埋め込む。これは文書中の文
字が埋め込んだシンボルユニットの上に重なった場合,
信号検出時に検出されなくなることを防ぐためであり,
シンボルユニットの繰り返し数と配置のパターン(以
下,ユニットパターンと称する。)は任意である。
【0060】すなわち,ユニットパターンの一例とし
て,図7(1)のように繰り返し数を4(1つのユニッ
トパターン中に4つのシンボルユニットが存在する)に
したり,図7(2)のように繰り返し数を2(1つのユ
ニットパターン中に2つのシンボルユニットが存在す
る)にしたりすることができ,あるいは,繰り返し数を
1(1つのユニットパターン中には1つのシンボルユニ
ットだけが存在する)としてもよい。
【0061】また,図7(1),(2)は1つのシンボ
ルユニットに対して1つのシンボルが与えられている
が,図7(3)のようにシンボルユニットの配置パター
ンに対してシンボルを与えても良い。
【0062】1ページ分の透かし画像の中に何ビットの
情報量を埋め込むことができるかは,信号ユニットの大
きさ,ユニットパターンの大きさ,文書画像の大きさに
依存する。文書画像の水平方向と垂直方向にいくつの信
号を埋め込んだかは,既知として信号検出を行っても良
いし,入力装置から入力された画像の大きさと信号ユニ
ットの大きさから逆算しても良い。
【0063】1ページ分の透かし画像の水平方向にPw
個,垂直方向にPh個のユニットパターンが埋め込める
とすると,画像中の任意の位置のユニットパターンをU
(x,y),x=1〜Pw,y=1〜Phと表現し,U
(x,y)を「ユニットパターン行列」と称することに
する。また,1ページに埋め込むことができるビット数
を「埋め込みビット数」と称する。埋め込みビット数は
Pw×Phである。
【0064】図8は,機密情報を透かし画像に埋め込む
方法について示した流れ図である。ここでは1枚(1ペ
ージ分)の透かし画像に,同じ情報を繰り返し埋め込む
場合について説明する。同じ情報を繰り返し埋め込むこ
とにより,透かし画像と文書画像を重ね合わせたときに
1つのユニットパターン全体が塗りつぶされるなどして
埋め込み情報が消失するような場合でも,埋め込んだ情
報を取り出すことを可能とするためである。
【0065】まず,機密情報16をN元符号に変換する
(ステップS201)。図2のステップS101と同様
である。以下では,符号化されたデータをデータ符号と
称し,ユニットパターンの組合わせによりデータ符号を
表現したものをデータ符号ユニットDuと称する。
【0066】次いで,データ符号の符号長(ここではビ
ット数)と埋め込みビット数から,1枚の画像にデータ
符号ユニットを何度繰り返し埋め込むことができるかを
計算する(ステップS202)。本実施の形態ではデー
タ符号の符号長データをユニットパターン行列の第1行
に挿入するものとする。データ符号の符号長を固定長と
して符号長データは透かし画像には埋め込まないように
しても良い。
【0067】データ符号ユニットを埋め込む回数Dn
は,データ符号長をCnとして以下の式で計算される。
【0068】
【数1】
【0069】ここで剰余をRn(Rn=Cn−(Pw×
(Ph−1)))とすると,ユニットパターン行列には
Dn回のデータ符号ユニットおよびデータ符号の先頭R
nビット分に相当するユニットパターンを埋め込むこと
になる。ただし,剰余部分のRnビットは必ずしも埋め
込まなくても良い。
【0070】図9の説明では,ユニットパターン行列の
サイズを9×11(11行9列),データ符号長を12
(図中で0〜11の番号がついたものがデータ符号の各
符号語を表わす)とする。
【0071】次いで,ユニットパターン行列の第1行目
に符号長データを埋め込む(ステップS203)。図9
の例では符号長を9ビットのデータで表現して1度だけ
埋め込んでいる例を説明しているが,ユニットパターン
行列の幅Pwが十分大きい場合,データ符号と同様に符
号長データを繰り返し埋め込むこともできる。
【0072】さらに,ユニットパターン行列の第2行以
降に,データ符号ユニットを繰り返し埋め込む(ステッ
プS204)。図9で示すようにデータ符号のMSB
(most significant bit)または
LSB(least significant bi
t)から順に行方向に埋め込む。図9の例ではデータ符
号ユニットを7回,およびデータ符号の先頭6ビットを
埋め込んでいる例を示している。
【0073】データの埋め込み方法は図9のように行方
向に連続になるように埋め込んでも良いし,列方向に連
続になるように埋め込んでも良い。
【0074】以上,透かし画像形成部12における,透
かし画像について説明した。次いで,透かし情報埋め込
み装置10の透かし入り文書画像合成部13について説
明する。
【0075】(透かし入り文書画像合成部13)透かし
入り文書画像合成部13では,文書画像形成部11で作
成した文書画像と,透かし画像形成部で作成した透かし
画像を重ね合わせる。透かし入り文書画像の各画素の値
は,文書画像と透かし画像の対応する画素値の論理積演
算(AND)によって計算する。すなわち,文書画像と
透かし画像のどちらかが0(黒)であれば,透かし入り
文書画像の画素値は0(黒),それ以外は1(白)とな
る。
【0076】図10は,透かし入り文書画像の一例を示
す説明図である。図11は,図10の一部を拡大して示
した説明図である。ここで,ユニットパターンは図7
(1)のパターンを用いている。透かし入り文書画像
は,出力デバイス14により出力される。
【0077】以上,透かし情報埋め込み装置10の動作
について説明した。次いで,図1,及び,図12〜図2
0を参照しながら,透かし情報検出装置30の動作につ
いて説明する。
【0078】(透かし検出部32)図12は,透かし検
出部32の処理の流れを示す流れ図である。まず,スキ
ャナなどの入力デバイス31によって透かし入り文書画
像を計算機のメモリ等に入力する(ステップS30
1)。この画像を入力画像と称する。入力画像は多値画
像であり,以下では256階調のグレイ画像として説明
する。また入力画像の解像度(入力デバイス31で読み
込むときの解像度)は,上記透かし情報埋め込み装置1
0で作成した透かし入り文書画像と異なっていても良い
が,ここでは上記透かし情報埋め込み装置10で作成し
た画像と同じ解像度であるとして説明する。また,入力
画像は回転や伸縮などの補正が行われているものとす
る。
【0079】次いで,入力画像の大きさと信号ユニット
の大きさから,ユニットパターンがいくつ埋め込まれて
いるかを計算する(ステップS302)。例えば入力画
像の大きさがW(幅)×H(高さ)であるとして,信号
ユニットの大きさをSw×Sh,ユニットパターンはU
w×Uh個のユニットから構成されるとすると,入力画
像中に埋め込まれているユニットパターンの数(N=P
w×Ph)は以下のように計算される。
【0080】
【数2】
【0081】ただし,透かし情報埋め込み装置10と透
かし情報検出装置30で解像度が異なる場合には,それ
らの解像度の比によって入力画像中の信号ユニットの大
きさを正規化した後,上記の計算を行う。
【0082】次いで,ステップS302で計算したユニ
ットパターン数をもとに入力画像に対してユニットパタ
ーンの区切り位置を設定する(ステップS303)。図
13は入力画像(図13(1))と,ユニットパターン
の区切り位置を設定した後の入力画像(図13(2))
の一例を示している。
【0083】次いで,ユニットパターンの区切りごとに
シンボルユニットの検出を行い,ユニットパターン行列
を復元する(ステップS304)。以下に,信号検出の
詳細を説明する。
【0084】図14は,入力画像中における,図3
(1)に示したユニットAに対応する領域の一例を示し
た説明図である。図3では信号ユニットは二値画像であ
るが,ここでは多値画像である。二値画像を印刷した場
合,インクのにじみなどが原因で濃淡が連続的に変化す
るため,図14のようにドットの周囲が白と黒の中間色
になる。したがって図14を波の伝播方向と平行な方向
から見た断面図は図15のようになる。図4が矩形波で
あるのに対し,図15は滑らかな波となる。
【0085】また,実際には紙の厚さの局所的な変化
や,印刷文書の汚れ,出力デバイスや画像入力デバイス
の不安定性などの要因により,入力画像中には多くの雑
音成分が付加されることになるが,ここでは雑音成分の
ない場合について説明する。しかしながら,ここで説明
する方法を用いれば,雑音成分が付加された画像に対し
ても安定した信号検出を行うことができる。
【0086】以下では入力画像から信号ユニットを検出
するために,波の周波数と方向,および影響範囲を同時
に定義できる二次元ウェーブレットフィルタを用いる。
以下では,二次元ウェーブレットフィルタの一つである
ガボールフィルタを用いる例を示すが,ガボールフィル
タと同様な性質を持つフィルタであれば,必ずしもガボ
ールフィルタである必要はなく,さらには信号ユニット
と同じドットパターンを持つテンプレートを定義してパ
ターンマッチングを行うなどの方法でも良い。
【0087】以下にガボールフィルタG(x,y),x
=0〜gw−1,y=0〜gh−1を示す。gw,gh
はフィルタのサイズであり,ここでは上記透かし情報埋
め込み装置10で埋め込んだ信号ユニットと同じ大きさ
である。
【0088】
【数3】
【0089】信号検出には透かし画像に埋め込んだシン
ボルユニットと周波数,波の方向,および大きさが等し
いガボールフィルタを,埋め込んだ信号ユニットの種類
と同じ数だけ用意する。ここでは図3のユニットAとユ
ニットBに対応するガボールフィルタをフィルタA,フ
ィルタBと称する。
【0090】入力画像中の任意の位置でのフィルタ出力
値はフィルタと画像間のコンボリューションにより計算
する。ガボールフィルタの場合は実数フィルタと虚数フ
ィルタ(虚数フィルタは実数フィルタと半波長分位相が
ずれたフィルタ)が存在するため,それらの2乗平均値
をフィルタ出力値とする。例えば,フィルタAの実数フ
ィルタと画像間のコンボリューションがRc,虚数フィ
ルタとのコンボリューションがIcであったとすると,
出力値F(A)は以下の式で計算する。
【0091】
【数4】
【0092】図16は,ステップS303によって区切
られたユニットパターンU(x,y)中に埋め込まれて
いるシンボルユニットがユニットAであるかユニットB
であるかを判定する方法について説明する説明図であ
る。
【0093】ユニットパターンU(x,y)に対するシ
ンボル判定ステップを以下のように行う。 (1)フィルタAの位置を移動しながら,ユニットパタ
ーンU(x,y)中のすべての位置についてF(A)を
計算した結果の最大値をユニットパターンU(x,y)
に対するフィルタAの出力値とし,これをFu(A,
x,y)とする。 (2)ユニットパターンU(x,y)に対するフィルタ
Bの出力値を(1)と同様に計算し,これをFu(B,
x,y)とする。 (3)Fu(A,x,y)とFu(B,x,y)を比較
し,Fu(A,x,y)≧Fu(B,x,y)であれば
ユニットパターンU(x,y)に埋め込まれているシン
ボルユニットはユニットAであると判定し,Fu(A,
x,y)<Fu(B,x,y)であればユニットパター
ンU(x,y)に埋め込まれているシンボルユニットは
ユニットBであると判定する。
【0094】(1),(2)において,フィルタを移動
するステップ幅は任意であり,ユニットパターン上の代
表的な位置での出力値のみを計算してもよい。また,
(3)でFu(A,x,y)とFu(B,x,y)の差
の絶対値があらかじめ定めておいた閾値以下であった場
合には判定不能としてもよい。
【0095】また(1)において,フィルタをずらしな
がらコンボリューションを計算する過程で,F(A)の
最大値があらかじめ定めた閾値を超えた場合に,ただち
にU(x,y)に埋め込まれているシンボルユニットは
ユニットAであると判定して処理を中止しても良い。
(2)においても同様に,F(B)の最大値があらかじ
め定めた閾値を超えた場合に,ただちにU(x,y)に
埋め込まれているシンボルユニットはユニットBである
と判定しても良い。
【0096】以上,信号検出(ステップS304)の詳
細について説明した。再び,図12の流れ図に戻り,以
降のステップS305について説明する。ステップS3
05では,ユニットパターン行列のシンボルを連結して
データ符号を再構成し,元の情報を復元する。
【0097】図17は情報復元の一例を示す説明図であ
る。情報復元のステップは以下の通りである。 (1)各ユニットパターンに埋め込まれているシンボル
を検出する(図17)。 (2)シンボルを連結してデータ符号を復元する(図1
7)。 (3)データ符号を復号して埋め込まれた情報を取り出
す(図17)。
【0098】図18〜図20はデータ符号の復元方法の
一例を示す説明図である。復元方法は基本的に図8の逆
の処理となる。
【0099】まず,ユニットパターン行列の第1行から
符号長データ部分を取り出して,埋め込まれたデータ符
号の符号長を得る(ステップS401)。
【0100】次いで,ユニットパターン行列のサイズと
S401で得たデータ符号の符号長をもとに,データ符
号ユニットを埋め込んだ回数Dnおよび剰余Rnを計算
する(ステップS402)。
【0101】次いで,ユニットパターン行列の2行目以
降からステップS203と逆の方法でデータ符号ユニッ
トを取り出す(ステップS403)。図19の例ではU
(1,2)(2行1列)から順に12個のパターンユニ
ットごとに分解する(U(1,2)〜U(3,3),U
(4,3)〜U(6,4),・・・)。Dn=7,Rn
=6であるため,12個のパターンユニット(データ符
号ユニット)は7回取り出され,剰余として6個(デー
タ符号ユニットの上位6個に相当する)のユニットパタ
ーン(U(4,11)〜U(9,11))が取り出され
る。
【0102】次いで,ステップS403で取り出したデ
ータ符号ユニットに対してビット確信度演算を行うこと
により,埋め込んだデータ符号を再構成する(ステップ
S404)。以下,ビット確信度演算について説明す
る。
【0103】図20のようにユニットパターン行列の2
行1列目から最初に取り出されたデ−外符号ユニットを
Du(1,1)〜Du(12,1)とし,順次Du
(1,2)〜Du(12,2),・・・,と表記する。
また,剰余部分はDu(1,8)〜Du(6,8)とす
る。ビット確信度演算は各データ符号ユニットの要素ご
とに多数決を取るなどして,データ符号の各シンボルの
値を決定することである。これにより,文字領域との重
なりや紙面の汚れなどが原因で,任意のデータ符号ユニ
ット中の任意のユニットから正しく信号検出を行えなか
った場合(ビット反転エラーなど)でも,最終的に正し
くデータ符号を復元することができる。
【0104】具体的には例えばデータ符号の1ビット目
は,Du(1,1),Du(1,2),・・・,Du
(1,8)の信号検出結果が1である方が多い場合には
1と判定し,0である方が多い場合には0と判定する。
同様にデータ符号の2ビット目はDu(2,1),Du
(2,2),・・・,Du(2,8)の信号検出結果に
よる多数決によって判定し,データ符号の12ビット目
はDu(12,1),Du(12,2),・・・,Du
(12,7)(Du(12,8)は存在しないためDu
(12,7)までとなる)の信号検出結果による多数決
によって判定する。
【0105】ビット確信度演算は,図16の信号検出フ
ィルタの出力値を加算することによっても行うこともで
きる。これは,例えば図3(1)のユニットAに0のシ
ンボルが割り当てられ,図3(2)のユニットBに1の
シンボルが割り当てられているものとし,Du(m,
n)に対するフィルタAによる出力値の最大値をDf
(A,m,n),Du(m,n)に対するフィルタBに
よる出力値の最大値をDf(B,m,n)とすると,デ
ータ符号のMビット目は,
【0106】
【数5】
【0107】の場合は1と判定し,それ以外の場合は0
と判定する。ただし,N<Rnの場合はDfの加算はn
=1〜Rn+1までとなる。
【0108】ここではデータ符号を繰り返し埋め込む場
合について説明したが,データを符号化する際に誤り訂
正符号などを用いることにより,データ符号ユニットの
繰り返しを行わないような方法も実現できる。
【0109】以上詳細に説明したように,本実施の形態
によれば,以下のような優れた効果がある。 (1−1)ドットの配列の違いにより埋め込み情報を表
現するため,元の文書のフォント,文字間や行間のピッ
チに対する変更を伴わない。 (1−2)シンボルを割り当てているドットパターン
と,シンボルを割り当てていないドットパターンの濃度
(一定区間内のドットの数)が等しいため,人の目には
文書の背景に一様な濃度の網掛けがされているように見
え,情報の存在が目立たない。 (1−3)シンボルを割り当てているドットパターンと
割り当てていないドットパターンを秘密にしておくこと
で,埋め込まれている情報の解読が困難となる。 (1−4)情報を表わすパターンは細かいドットの集ま
りで,文書の背景として一面に埋め込まれているため,
埋め込みアルゴリズムが公開されたとしても,印刷され
た文書に対する埋め込み情報の改ざんが困難となる。 (1−5)波(濃淡変化)の方向の違いにより埋め込み
信号を検出するため(1画素単位の詳細な検出を行わな
いので),印刷文書に多少の汚れなどがあった場合で
も,安定した情報検出を行うことができる。 (1−6)同じ情報を繰り返し埋め込み,検出時には繰
り返し埋め込まれた情報のすべてを利用して情報復元を
行うため,大きなフォントの文字によって信号部分が隠
されたり,用紙が汚れていたりすることによる部分的な
情報の欠落が発生しても,安定して埋め込んだ情報を取
り出すことができる。
【0110】(第2の実施の形態)上記第1の実施の形
態の文書出力部では,透かしとして印刷物に挿入するデ
ータを誤り訂正符号などを用いて符号語(この符号語は
暗号化されていてもよい)に変換する。例えば2元符号
に変換した場合,0,1のビット列でデータが表現され
る。各シンボル(シンボル0,シンボル1)にはそれを
表現するドットパターンが対応する。これが文書画像の
背景として埋め込まれるが,1枚の紙に埋め込むことが
可能な最大信号数に比べて符号語のビット数(ドットパ
ターン配列の要素数)が小さい場合,ドットパターンの
配列は,紙面上に繰り返し埋め込まれることになる。
【0111】透かし信号は文書画像の背景として埋め込
まれるため,信号を表わすドットパターンの一部,また
は全部が文書画像の文字領域と重なっている場所から
は,信号検出時にドットパターンを検出できない。上記
第1の実施の形態で説明しているように,信号検出時に
おいて,符号語の各ビットが0であるか1であるかの判
定は,各ビットに対応する位置から検出されたドットパ
ターンがどちらであるかの多数決などの方法による。従
って,ドットパターンの検出が不可能となる位置(文字
領域と重なった領域)が符号語のあるビットに集中した
ような場合に,そのビットは,図21に示したように,
判定不可能になる。符号語に誤り訂正符号を用いたとし
ても,判定不可能なビットが誤り訂正能力を超えた場合
には情報を復元できない。
【0112】図22は,本実施の形態にかかる透かし情
報埋め込み装置及び透かし情報検出装置の構成を示す説
明図である。上記第1の実施の形態との相違点は,透か
し情報埋め込み装置40に,埋め込みパターン判定部4
2が追加されたことである。埋め込みパターン判定部4
2は,紙面上にどのような順序で透かし信号を配置する
かを決定する部分である。
【0113】その他の構成要素については,上記第1の
実施の形態と同様であるため重複説明を省略することと
し,本実施の形態の動作について,上記第1の実施の形
態への追加事項を中心に説明する。
【0114】図23は,埋め込みパターン判定部42,
および透かし画像形成部12の処理の流れを示してい
る。破線で囲まれた領域(ステップS501〜S50
5)が埋め込みパターン判定部42に相当する部分であ
る。
【0115】埋め込みパターン判定部42の概要は,あ
らかじめNp種類の信号埋め込みパターンを用意してお
き,実際に信号の配置を行う前に,仮にそれぞれの埋め
込みパターンに従って埋め込んだ場合に,文字と重なる
場所がどの程度の割合で特定のビットに集中するかどう
かを判断し,文字と重なる部分が符号語のすべてのビッ
トに最も広く散らばるような埋め込みパターンを選択す
ることである。
【0116】符号長をL,文書中に埋め込むことができ
る信号(ドットパターン)数のうち文字と重ならない信
号数をNとしたとき,符号語の各ビットの有効埋め込み
回数(文字と重ならずに埋め込むことができる回数)の
平均値VはN/Lである。したがって,理想的には符号
語のすべてのビットがV回ずつ文字と重ならない領域に
配置することができる埋め込みパターンが最も良いパタ
ーンになる。前述したように,有効埋め込み回数に偏り
があると,少ない回数しか埋め込めなかったビットは,
信号検出時に信号検出誤り,印刷後の紙面の汚れ,紙面
上への新たな書き込みなどにより信号の読み取りが不可
能になる可能性が高い。偏りが大きい場合には,汚れや
書き込みによっても全く影響を受けないビットが存在す
る一方で,信号読み取り不可能なビットが数多く出現す
ることになる。したがって,符号語のすべてのビットが
有効埋め込み回数の平均値に近い値である,すなわち各
ビットの有効埋め込み回数の分散(または標準偏差)が
最も小さいパターンを選択すればよい。
【0117】ステップS501では透かしとして印刷物
に挿入するデータを誤り訂正符号などを用いて符号語
(この符号語は暗号化されていてもよい)に変換する。
例えば2元符号に変換した場合,0,1のビット列でデ
ータが表現される。各シンボル(シンボル0,シンボル
1)にはそれを表現するドットパターンが対応する。
【0118】ステップS502〜S504ではNp種類
の埋め込みパターンについて(ステップS502),埋
め込もうとする符号語の各ビットが文字領域と重なる場
合の数を,各ビット毎にカウントする(ステップS50
3)。
【0119】図24は4種類の埋め込みパターンの例で
ある(Np=4)。図24(a)は水平方向に連続して
信号を埋め込み,(b)は垂直方向に連続,(c),
(d)は斜め方向に連続して信号を埋め込んでいる。こ
れ以外にも,渦巻き型に埋め込むなど,無数に考えられ
る。さらに,図25のように文書画像をいくつかのブロ
ックに分割し,それぞれのブロックで異なる埋め込みパ
ターンを用いても良い。
【0120】図26は符号語の例とそれに基づいてドッ
トパターンを配列した例である。このドットパターンを
繰り返し文書画像の背景として配置する。
【0121】図27(a)は図24(a)の埋め込みパ
ターンに従って図26の符号語を配置した例を示してい
る。ここでは図26のmビット目のドットパターンは1
2回埋め込まれている。図27(b)はドットパターン
の前景に印刷文字を重ねあわせたものである。図のよう
に,符号語のmビット目は1回目の配置では文字と重な
っていないが,2回目の配置では文字と重なっている。
図24の埋め込みパターンPに対して,符号語のmビッ
ト目が文字と重ならずに配置できた場合の数をN(P,
m)と表記する。符号語の各ビットの有効埋め込み回数
の総和T(P)はN(P,m)をm=1〜Lまで加算し
たものであり,平均有効埋め込み回数E(P)はT
(P)/Lとなる。これより,有効埋め込み回数の分散
は, V(P)=E{E(P)−N(P,m))} で計算できる。
【0122】すべての埋め込みパターンについてV
(P)を計算し,ステップS505によりV(P)が最
も小さくなる埋め込みパターンを当該の文書画像に対す
る埋め込みパターンであると確定する。
【0123】ステップS506ではステップS505で
確定した埋め込みパターンに従って透かし信号を配置
し,文書画像と重ねあわせる。このとき図28で示すよ
うにヘッダ情報領域にどの埋め込みパターンで埋め込ん
だかという情報を同時に埋め込む。ヘッダ情報領域は文
書によらず一定の埋め込みパターンで情報が配置されて
いるものとする。
【0124】次いで,透かし検出部32について説明す
る。図29は透かし検出部32の処理の流れを示してい
る。ステップS601では入力画像のうちヘッダ情報が
埋め込まれている部分の信号を検出し,ヘッダ情報を復
元する。ステップS602ではステップS601で復元
したヘッダ情報から信号埋め込みパターンを取り出す。
ステップS603ではステップS602で取り出した埋
め込みパターンに従って,透かし信号を読み取る。ステ
ップS604では符号語の各ビット毎に多数決をとり,
各ビットの値を確定し,符号を複合して情報を取り出
す。
【0125】なお,図23のステップS506では埋め
込みパターンをヘッダ情報埋め込み領域に記録したが,
埋め込みパターンが公開されており,かつ数種類に限定
されるならば埋め込みパターンの記録をせずに,検出時
にすべてのパターンで情報の復号を行って,正しく復号
できた(復号エラーの起きない,または意味のある情報
が取り出せた)情報を透かし情報として取り出すことも
可能である。
【0126】また,埋め込みパターンを秘密にする場合
も埋め込みパターンの記録を行う必要はない。これは透
かし情報が秘密の情報であった場合などに,埋め込みパ
ターンをより複雑にして,どのようなパターンがあるか
を公開せず,信号を埋め込んだパターンを秘密にしてお
くことで,より安全性を保つことを目的としている。こ
のような目的で利用する場合は,必ずしもステップS5
02〜S505の処理を行う必要はない。
【0127】また,埋め込みパターンのブロック分割
(図25)についての補説すると,信号埋め込みパター
ンの1つとして文書画像をいくつかのブロックに分割
し,それぞれのブロックで異なる埋め込みパターンを適
用する場合に,ブロックの分割方法としては図25に示
すように固定の大きさのブロックで分割する以外に,以
下で説明するような方法を用いても良い。
【0128】前提として,例えば横書きの文書に水平方
向に連続した埋め込みパターン(図24(a))を採用
した場合は,文字と重なる領域がある程度連続するた
め,符号長によっては,図21に示したような判定不可
能の状況が起こりやすい。縦書きの文書に垂直方向(図
24(b))に連続した埋め込みパターンを採用した場
合も同様である。
【0129】図30は縦書き,横書き,図などが混在し
た文書の例である。このような文書では図24のような
文書全体に対して1つの埋め込みパターンを適用するよ
りも,いくつかのブロックに分割して,それぞれに異な
る埋め込みパターンを適用する方が,符号語の各ビット
の有効埋め込み回数の分散値がより小さく押さえられ
る。分割方法は先に説明したような固定の大きさのブロ
ックに分割しても良いが,文書画像の特徴を解析して動
的な分割を行った方が分散値低減の効果が大きくなる。
【0130】図31(a)は図30の文書を縦書き,横
書き等の特徴によって分割した例である。この分割はO
CRの前処理として用いられる「OCRの表解析(特開
平04−033079)」などの方法を用いてもよい
し,図30の文書画像を縮小して,ある程度の大きさの
文字領域のかたまりを抽出し,そのかたまりを1つのブ
ロックとして分割しても良い。図31(a)の例では,
領域1,領域2,領域4は横書きの文字列の領域,領域
5は縦書きの文字列の領域,領域3は図の領域となって
いる。
【0131】これらの各領域毎に図23のステップS5
02〜S505を行い,各領域の埋め込みパターンを決
定する。図31(b)は領域毎に最適な埋め込みパター
ンが適用された例である。
【0132】文書画像がどのように分割されたかという
情報と,各領域に対する埋め込みパターンの情報は図2
8のヘッダ情報領域に記録しても良いし,秘密の情報と
しても良い。
【0133】また,文書画像中の図領域には信号を埋め
込むことが困難なため,図31(a)で領域分割した際
に,図領域と判定された領域には信号を埋め込まず,図
領域に信号を埋め込まなかったという情報をヘッダ情報
領域に記録するようにしてもよい。図領域に信号を埋め
込まないことによって,透かし検出時に元々信号がほと
んど埋め込まれていない領域から信号検出を行うという
処理を省略することができるため,処理時間の短縮や信
号検出誤りを防ぐことができる。
【0134】以上詳細に説明したように,本実施の形態
によれば,以下のような優れた効果がある。 (2−1)紙の背景に微小なドットパターンによって視
覚的に違和感のない方法で情報を埋め込む場合におい
て,前景の文字領域とドットパターンの重なりによって
検出付可能となる信号が,情報を表わす符号語の一部の
ビットに集中することがないので,信号検出時の検出誤
りや,紙の汚れなどの劣化,紙に上書がなされた場合で
も確実に情報を取り出すことができる。 (2−2)信号の埋め込みパターンを秘密にしておくこ
とで,埋め込みパターンを知っているものだけが情報を
取り出すことができるようになり,埋め込んだ情報を悪
意を持つ第三者に盗み見られる危険性が減少する。 (2−3)文書画像を構成要素の特徴毎に領域分割し,
分割された領域毎に最適な信号埋め込みパターンを適用
することで,(2−1)の効果をより高めることができ
る。 (2−4)文書画像を構成要素の特徴毎に領域分割し,
図領域など信号をほとんど埋め込むことができない部分
には信号を埋め込まないことで,透かし検出時の処理時
間を短縮し,また検出誤りを低減できる。
【0135】以上,添付図面を参照しながら本発明にか
かる透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装
置の好適な実施形態について説明したが,本発明はかか
る例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲
に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例
または修正例に想到し得ることは明らかであり,それら
についても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了
解される。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
以下のような優れた効果がある。 (1−1)ドットの配列の違いにより埋め込み情報を表
現するため,元の文書のフォント,文字間や行間のピッ
チに対する変更を伴わない。 (1−2)シンボルを割り当てているドットパターン
と,シンボルを割り当てていないドットパターンの濃度
(一定区間内のドットの数)が等しいため,人の目には
文書の背景に一様な濃度の網掛けがされているように見
え,情報の存在が目立たない。 (1−3)シンボルを割り当てているドットパターンと
割り当てていないドットパターンを秘密にしておくこと
で,埋め込まれている情報の解読が困難となる。 (1−4)情報を表わすパターンは細かいドットの集ま
りで,文書の背景として一面に埋め込まれているため,
埋め込みアルゴリズムが公開されたとしても,印刷され
た文書に対する埋め込み情報の改ざんが困難となる。 (1−5)波(濃淡変化)の方向の違いにより埋め込み
信号を検出するため(1画素単位の詳細な検出を行わな
いので),印刷文書に多少の汚れなどがあった場合で
も,安定した情報検出を行うことができる。 (1−6)同じ情報を繰り返し埋め込み,検出時には繰
り返し埋め込まれた情報のすべてを利用して情報復元を
行うため,大きなフォントの文字によって信号部分が隠
されたり,用紙が汚れていたりすることによる部分的な
情報の欠落が発生しても,安定して埋め込んだ情報を取
り出すことができる。
【0137】また,本発明によれば,以下のような優れ
た効果がある。 (2−1)紙の背景に微小なドットパターンによって視
覚的に違和感のない方法で情報を埋め込む場合におい
て,前景の文字領域とドットパターンの重なりによって
検出付可能となる信号が,情報を表わす符号語の一部の
ビットに集中することがないので,信号検出時の検出誤
りや,紙の汚れなどの劣化,紙に上書がなされた場合で
も確実に情報を取り出すことができる。 (2−2)信号の埋め込みパターンを秘密にしておくこ
とで,埋め込みパターンを知っているものだけが情報を
取り出すことができるようになり,埋め込んだ情報を悪
意を持つ第三者に盗み見られる危険性が減少する。 (2−3)文書画像を構成要素の特徴毎に領域分割し,
分割された領域毎に最適な信号埋め込みパターンを適用
することで,(2−1)の効果をより高めることができ
る。 (2−4)文書画像を構成要素の特徴毎に領域分割し,
図領域など信号をほとんど埋め込むことができない部分
には信号を埋め込まないことで,透かし検出時の処理時
間を短縮し,また検出誤りを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる透かし情報埋め込み
装置及び透かし情報検出装置の構成を示す説明図であ
る。
【図2】透かし画像形成部12の処理の流れを示す流れ
図である。
【図3】透かし信号の一例を示す説明図であり,(1)
はユニットAを,(2)はユニットBを示している。
【図4】図3(1)の画素値の変化をarctan(1
/3)の方向から見た断面図である。
【図5】透かし信号の一例を示す説明図であり,(3)
はユニットCを,(4)はユニットDを,(5)はユニ
ットEを示している。
【図6】背景画像の説明図であり,(1)はユニットE
を背景ユニットと定義し,これを隙間なく並べた透かし
画像の背景とした場合を示し,(2)は(1)の背景画
像の中にユニットAを埋め込んだ一例を示し,(3)は
(1)の背景画像の中にユニットBを埋め込んだ一例を
示している。
【図7】透かし画像へのシンボル埋め込み方法の一例を
示す説明図である。
【図8】機密情報を透かし画像に埋め込む方法について
示した流れ図である。
【図9】透かし検出部32の処理の流れを示す流れ図で
ある。
【図10】透かし入り文書画像の一例を示す説明図であ
る。
【図11】図10の一部を拡大して示した説明図であ
る。
【図12】透かし検出部32の処理の流れを示す流れ図
である。
【図13】図13は入力画像(図13(1))と,ユニ
ットパターンの区切り位置を設定した後の入力画像(図
13(2))の一例を示している。
【図14】入力画像中におけるユニットAに対応する領
域の一例を示した説明図である。
【図15】図14を波の伝播方向と平行な方向から見た
断面図である。
【図16】ユニットパターンU(x,y)中に埋め込ま
れているシンボルユニットがユニットAであるかユニッ
トBであるかを判定する方法について説明する説明図で
ある。
【図17】情報復元の一例を示す説明図である
【図18】データ符号の復元方法の一例を示す説明図で
ある。
【図19】データ符号の復元方法の一例を示す説明図で
ある。
【図20】データ符号の復元方法の一例を示す説明図で
ある。
【図21】ドットパターンの検出が不可能になる場合を
示す説明図である。
【図22】第2の実施の形態にかかる透かし情報埋め込
み装置及び透かし情報検出装置の構成を示す説明図であ
る。
【図23】埋め込みパターン判定部42の処理の流れを
示す流れ図である。
【図24】埋め込みパターンの例を示す説明図であり,
(a)は水平方向,(b)は垂直方向,(c)は右上か
ら左下への斜め方向,(d)は左上から右下への斜め方
向を示している。
【図25】文書画像を領域分割した場合を示す説明図で
ある。
【図26】符号語の例とそれに基づいてドットパターン
を配列した例を示す説明図である。
【図27】図24(a)の埋め込みパターンに従って図
6の符号語を配列した例を示す説明図である。
【図28】ヘッダ情報領域と透かし情報領域を示す説明
図である。
【図29】透かし検出部32の処理の流れを示す流れ図
である。
【図30】縦書き,横書き,図などが混在した文書の例
を示す説明図である。
【図31】図30の文書を縦書き,横書き,図などの特
徴によって分割した例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 透かし情報埋め込み装置 11 文書画像形成部 12 透かし画像形成部 13 透かし入り文書画像合成部 14 出力デバイス 15 文書データ 16 機密情報 20 印刷文書 30 透かし情報検出装置 31 入力デバイス 32 透かし検出部 40 透かし情報埋め込み装置 42 埋め込みパターン判定部

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透かし画像埋め込み装置において,文書
    データを基にして,文書画像をページごとに作成する文
    書画像形成部と,透かし画像を作成する透かし画像形成
    部と,前記文書画像と前記透かし画像を重ね合わせて透
    かし入り文書画像を作成する透かし入り画像合成部と,
    を備え,前記透かし画像は,複数種類のドットパターン
    が規則正しく配置され,その中の少なくとも一種類のド
    ットパターンは特定の機密を表す機密情報が与えられる
    ことを特徴とする,透かし情報埋め込み装置。
  2. 【請求項2】 ドットの配列によって波の方向及び/又
    は波長を変化させたドットパターンを複数用意し,1つ
    の前記ドットパターンに対して1つのシンボルを与え,
    前記ドットパターンを組み合わせて配置することによ
    り,前記機密情報が与えられることを特徴とする,請求
    項1に記載の透かし情報埋め込み装置。
  3. 【請求項3】 前記シンボルは,前記機密情報の一部を
    成す有効なシンボルと,前記機密情報とは無関係の無効
    なシンボルとからなることを特徴とする,請求項2に記
    載の透かし情報埋め込み装置。
  4. 【請求項4】 ドットの配列によって波の方向及び/又
    は波長を変化させたドットパターンを複数用意し,1つ
    の前記ドットパターンの配置の組み合わせに対して1つ
    のシンボルを与え,前記ドットパターンの配置の組み合
    わせを組み合わせて配置することにより,前記機密情報
    が与えられることを特徴とする,請求項1に記載の透か
    し情報埋め込み装置。
  5. 【請求項5】 さらに,前記透かし入り文書画像を紙に
    出力する出力デバイスを備え,前記機密情報は,前記出
    力デバイスが出力する紙上の任意の範囲内に繰り返し埋
    め込まれることを特徴とする,請求項1,2,3または
    4のいずれかに記載の透かし情報埋め込み装置。
  6. 【請求項6】 さらに,前記透かし入り文書画像を紙に
    出力する出力デバイスを備え,前記機密情報は,前記出
    力デバイスが出力する紙上の一部または全面に繰り返し
    埋め込まれることを特徴とする,請求項1,2,3また
    は4のいずれかに記載の透かし情報埋め込み装置。
  7. 【請求項7】 透かし画像検出装置において,文書画像
    と複数種類のドットパターンが埋め込まれた透かし画像
    とが重ね合わされて作成された透かし入り文書画像か
    ら,前記透かし画像を検出する透かし検出部を備え,前
    記透かし検出部は,透かし画像と同じ複数種類のドット
    パターンを抽出するフィルタを備え,前記透かし入り文
    書画像に対し,マッチングを行うことにより,前記透か
    し画像を検出することを特徴とする,透かし画像検出装
    置。
  8. 【請求項8】 さらに,紙に印刷された透かし入り文書
    画像を読み取る入力デバイスを備え,前記透かし検出部
    は,前記入力デバイスで読み取った透かし入り文書画像
    に対し,マッチングを行うことにより,前記透かし画像
    を検出することを特徴とする,請求項7に記載の透かし
    画像検出装置。
  9. 【請求項9】 前記透かし画像は,ドットの配列によっ
    て波の方向及び/又は波長を変化させたドットパターン
    を複数用意し,1つの前記ドットパターンに対して1つ
    のシンボルを与え,前記ドットパターンを組み合わせて
    配置することにより,機密情報が与えられたものであ
    り,前記フィルタは,前記ドットパターンと同じ波の方
    向と波長を持つ,前記ドットパターンと同数の二次元ウ
    ェーブレットフィルタからなることを特徴とする,請求
    項7または8に記載の透かし画像検出装置。
  10. 【請求項10】 前記透かし入り画像中の任意の領域と
    前記複数の二次元ウェーブレットフィルタとのコンボリ
    ューションを計算し,コンボリューションが最大となる
    前記二次元ウェーブレットフィルタに対応する前記ドッ
    トパターンが前記領域に埋め込まれていると判断するこ
    とを特徴とする,請求項9に記載の透かし情報検出装
    置。
  11. 【請求項11】 前記透かし入り画像中の任意の領域と
    任意の前記二次元ウェーブレットフィルタとのコンボリ
    ューションが一定の閾値を超えた場合,前記領域には該
    二次元ウェーブレットフィルタに対応する前記ドットパ
    ターンが埋め込まれていると判断することを特徴とす
    る,請求項9に記載の透かし情報検出装置。
  12. 【請求項12】 前記機密情報は,前記入力デバイスに
    入力される紙上の任意の範囲内または全面に繰り返し埋
    め込まれており,前記透かし入り画像中において同じ符
    号ビットに対応する位置におけるすべての信号検出フィ
    ルタとのコンボリューションを前記複数の二次元ウェー
    ブレットフィルタごとに埋め込み時の繰り返し回数と同
    じだけ加算し,その加算値が最も大きい前記二次元ウェ
    ーブレットフィルタに対応する前記ドットパターンが埋
    め込まれているものと判断することを特徴とする,請求
    項9に記載の透かし情報検出装置。
  13. 【請求項13】 前記二次元ウェーブレットフィルタ
    は,ガボールフィルタであることを特徴とする,請求項
    9,10,11または12のいずれかに記載の透かし情
    報検出装置。
  14. 【請求項14】 前記複数種類のドットパターンをどの
    ような埋め込みパターンで配置するかを選択するパター
    ン判定部をさらに備えたことを特徴とする,請求項1,
    2または3のいずれかに記載の透かし情報埋め込み装
    置。
  15. 【請求項15】 前記パターン判定部は,前記ドットパ
    ターンの埋め込みパターンを2以上変更して前記ドット
    パターンの仮配置を行い,前記文書画像と前記透かし画
    像とを重ね合わせても検出が可能な前記ドットパターン
    の数(有効ドットパターン数)に応じて,前記埋め込み
    パターンを選択することを特徴とする,請求項14に記
    載の透かし情報埋め込み装置。
  16. 【請求項16】 前記パターン判定部は,前記仮配置を
    行った2以上の各埋め込みパターンについて,前記各ド
    ットパターンの前記有効ドットパターン数の分散を算出
    し,分散が最も小さい前記埋め込みパターンを選択する
    ことを特徴とする,請求項15に記載の透かし情報埋め
    込み装置。
  17. 【請求項17】 前記パターン判定部が選択した前記埋
    め込みパターンに関する情報は,前記透かし入り文書画
    像にヘッダ情報として埋め込まれることを特徴とする,
    請求項14,15または16のいずれかに記載の透かし
    情報埋め込み装置。
  18. 【請求項18】 前記パターン判定部が選択した前記埋
    め込みパターンに関する情報は,暗号化されて前記透か
    し入り文書画像にヘッダ情報として埋め込まれることを
    特徴とする,請求項17に記載の透かし情報埋め込み装
    置。
  19. 【請求項19】 前記パターン判定部は,前記文書画像
    を領域分割し,各分割領域ごとに最適な前記埋め込みパ
    ターンを選択することを特徴とする,請求項14,1
    5,16,17または18のいずれかに記載の透かし情
    報埋め込み装置。
  20. 【請求項20】 前記パターン判定部は,前記文書画像
    に対して特性認識処理を行い,前記文書画像の特性に応
    じた領域分割を行うことを特徴とする,請求項19に記
    載の透かし情報埋め込み装置。
  21. 【請求項21】 前記パターン判定部は,前記文書画像
    に対する特性認識処理の結果,前記ドットパターンを実
    質的に配置できない分割領域には,前記ドットパターン
    の配置を行わず,前記ドットパターンの配置を行わない
    分割領域に関する情報は,前記透かし入り文書画像にヘ
    ッダ情報として埋め込まれることを特徴とする,請求項
    20に記載の透かし情報埋め込み装置。
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