JP2003101727A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2003101727A
JP2003101727A JP2001289102A JP2001289102A JP2003101727A JP 2003101727 A JP2003101727 A JP 2003101727A JP 2001289102 A JP2001289102 A JP 2001289102A JP 2001289102 A JP2001289102 A JP 2001289102A JP 2003101727 A JP2003101727 A JP 2003101727A
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JP2001289102A
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English (en)
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Nobutada Fukuzawa
延正 福澤
Yoshiaki Watanabe
吉章 渡辺
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿自動給紙装置と画像読取装置内の走査系
との副走査方向の読取りの相対位置検出を確実に行うこ
とができる、小型で高精度の画像読取装置を得ること。 【解決手段】 原稿流し読み台11上に原稿30を副走
査方向に搬送する原稿搬送手段12と、該原稿搬送手段
で搬送されてくる原稿の画像情報を該原稿流し読み台を
介して照明手段4により照明し、該照明された原稿の画
像情報を該原稿流し読み台を介して結像手段9によって
読取手段10面上に結像させ、画像情報を読み取る画像
読取光学手段と、を有する画像読取装置において、該原
稿流し読み台のエッジ面19は拡散面又は光吸収面であ
ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読取装置に関
し、特に原稿を搬送しながらその原稿の画像情報をCC
D等のラインセンサーで読取る画像読取装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より原稿の画像情報を副走査方向に
ライン走査し、その画像情報を読取り手段としてのCC
D等のラインセンサー上に結像させ、そのCCDから得
られる出力信号を利用して、該原稿の画像情報を読取る
ようにした画像読取装置が種々提案されている。
【0003】図3は従来の画像読取装置の要部概略図で
あり、同図では例えばフロースキャンを用いて画像読取
りを行う場合の光学系を示している。図4は原稿載置ガ
ラス台と該原稿載置ガラス台を上方から見たときの要部
上面図である。
【0004】図3の画像読取装置においては、原稿50
が固定され、該画像読取装置内の走査系(画像読取部)
71が原稿50を走査して該原稿50の画像情報を読取
る第1の読取装置と、不図示の原稿自動給紙装置(以
下、「DF」とも称す。)から原稿80を搬送して順次
送りながら該原稿80の画像情報を読取る第2の読取装
置とが設けられている。
【0005】ここで第1の読取装置は、原稿載置ガラス
台51上に置かれた原稿50を照明光源54により照明
し、該照明された原稿50の画像情報をスリット55を
通し、走査用の第1、第2、第3のミラー56,57,
58を介して結像レンズ59によりCCD等のラインセ
ンサー60上に結像させ、該原稿50の画像情報をデジ
タル的に読取っている。
【0006】この第1の読取装置において、原稿50の
画像情報を副走査方向に走査する方法としては、例えば
走査用の第1、第2、第3のミラー56,57,58を
図中矢印A方向(副走査方向)に一定の関係を維持しつ
つ移動させて行なっている。このときの走査用の各ミラ
ーの走査速度は、例えば第1ミラー56の速度をVとし
たとき、第2、第3のミラー57,58の走査速度はV
/2となるように設定している。また、照明光源54お
よびスリット55は上記第1ミラー56と一体で走査を
行う。
【0007】第2の読取装置は、原稿80を読取る前に
照明光源54、スリット55、第1、第2、第3のミラ
ー56,57,58、結像レンズ59、そしてラインセ
ンサー60の走査系71が原稿流し読みガラス台(原稿
搬送部ガラス)81の下部に移動する。尚、光源54、
スリット55、第1、第2、第3のミラー56,57,
58だけを移動させるだけでも良い。
【0008】次に原稿自動給紙装置(不図示)から原稿
80が順次搬送されてきて原稿流し読み台(原稿流し読
みガラス台)81の上部を通過する際に照明光源54で
原稿80を照明し、該照明された原稿80の画像情報に
基づく反射光束がスリット55を通し、走査用の第1、
第2、第3のミラー56,57,58を介して結像レン
ズ59によりCCD等のラインセンサー60面上に結像
する。そして原稿80が原稿流し読み台81の上を順次
搬送され通過していくので、その間に副走査方向の原稿
80の画像情報に基づく信号を得ることにより、該原稿
80の画像情報の読取りが行われる。
【0009】このように画像読取装置の先端部に走査系
を設けると同時に原稿を搬送する簡易なDFを設けるだ
けでシート状の原稿に限られるが、原稿の自動読取りが
可能になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の画
像読取装置においては、原稿自動給紙装置(不図示)か
ら原稿流し読み台81上に原稿80が搬送される際に、
その原稿受け渡し部に高低差があるため原稿80が反っ
てしまい、所謂原稿80に曲率がついた状態で搬送され
ている。
【0011】特に画像読取装置が図3に示すように構成
されている場合、原稿自動給紙装置(不図示)により原
稿80が搬送されてきて、また原稿自動給紙装置に返っ
ていくが、このとき原稿流し読み台81上付近で原稿8
0がUターンをすることになる。その時、原稿80が原
稿搬送ローラ82で給紙されて離れていくまで、ほぼ原
稿搬送ローラ82の形状に習って曲率を持つことにな
る。そのため原稿80に反り(曲率)がつき易くなって
いた。
【0012】ただ、この種の画像読取装置には多大の利
点もある。例えば原稿自動給紙装置により原稿が搬送さ
れてきて原稿流し読み台81上付近でUターンをして、
また同じ原稿自動給紙装置に返っていくことで、原稿自
動給紙装置に置かれた原稿が同じ原稿自動給紙装置に戻
るので、原稿自動給紙装置の小型化、しいては画像読取
装置の小型化を可能としてきた。
【0013】図5は前記図3に示した第2の読取装置に
おける原稿搬送時の読取部を拡大した拡大図である。こ
のような画像読取装置においては結像手段としての結像
レンズ(不図示)の光軸Nが原稿搬送ローラ82の中心
Oの真下の位置、即ち読取位置Xにあるときは、通常の
画像読取りが行えるが、主に原稿自動給紙装置と画像読
取装置の取り付け誤差により、結像レンズの光軸Nが原
稿搬送ローラ82の中心Oの真下の読取位置Xにないと
き、即ち読取位置Xから副走査方向(Y方向)に所定量
ずれた場合には以下に示す問題点が生じてくる。
【0014】次に上記の問題点を図6を用いて説明す
る。
【0015】図6は図5に示した原稿搬送時の読取部を
さらに拡大した拡大図(原稿80は不図示)である。同
図においては原稿自動給紙装置(不図示)と画像読取装
置内の走査系(不図示)との副走査方向(Y方向)の読
取りの相対位置が、原稿搬送ローラ82の中心Oの真下
の読取位置Xから副走査方向へΔだけ距離がずれた状態
が図示されている。このとき前記図5に示すように原稿
が曲率(反り)を持つことになり、その曲率がついたこ
とにより、照明光源54からの照明光のうち原稿80で
正反射された全反射成分が、読取素子であるCCD、つ
まり原稿の画像情報に含まれ易くなってしまう。
【0016】そのため、従来の画像読取装置において
は、例えば艶がある原稿が搬送されて読取られた場合、
その原稿の画像情報に原稿の艶による正反射成分がのっ
てしまい、特に黒地部のような高濃度が出にくく、薄く
なってしまうという不都合が生じていた。特に画像読取
装置および原稿自動給紙装置を小型化しようとした場
合、上記問題が発生し易い。
【0017】そこで従来では上記の問題の対策手段の一
つとして、例えば本出願人が特願2001−14614
0号で提案しているように調整手段を設けることが考え
られてきている。ここで調整手段としては、例えば走査
系が、原稿流し読みガラス台の下部に移動して静止した
ときの位置を調整する方法がある。また原稿自動給紙装
置が画像読取装置上に配置されるときの位置調整、つま
り取り付け(配置)部材の位置を調整する方法等もあ
る。
【0018】尚、調整位置を検出する検出手段として
は、原稿自動給紙装置と画像読取装置内の走査系との副
走査方向(Y方向)の読取りの相対位置ズレを画像読取
り用のラインセンサーからの出力信号を利用して検出す
る手段がある。
【0019】そしてその検出手段からの情報により画像
読取装置内の走査系の副走査方向の位置を補正し、原稿
搬送ローラ82の中心Oの真下の読取位置Xに、ほぼ結
像レンズの光軸Nが配置されるような系が考えられてき
た。
【0020】原稿自動給紙装置の位置の検出方法として
は、画像読取装置内の走査系を、あらかじめ予定された
上記原稿搬送ローラ82の中心Oの真下付近で副走査方
向に前後に移動させラインセンサー60からの出力をモ
ニターすることによる検出方法が考えられている。
【0021】上記の検出方法のモニター信号の例を図7
に示す。ここで横軸は上記原稿搬送ローラ82の中心O
の真下付近での副走査方向の位置をあらわし、縦軸はそ
の位置でのラインセンサー60からのCCD出力を表し
ている。
【0022】原稿流し読み台81と原稿搬送ローラ82
との間の距離が長くなると、ラインセンサー60で受光
する光量が少なくなるので出力は低下する。原稿流し読
み台81と原稿搬送ローラ82との間の距離が最小と成
る位置に結像レンズ59の光軸が位置するとラインセン
サー60からの出力は最大となる。
【0023】ここで図7に示したようにラインセンサー
60からのCCD出力は原稿搬送ローラ82の中心Oの
真下の読取位置Xでピークを持ち、そこからずれるに従
って低下してくるのが解る。つまり、前記のようにライ
ンセンサー60からの出力をモニターし、そのピーク位
置を検出することにより原稿搬送ローラ82の中心Oの
真下の読取位置Xが求められ、その位置に画像読取装置
内の走査系の位置を配置することにより原稿自動給紙装
置と画像読取装置内の走査系との副走査方向(Y方向)
の読取りの相対位置ズレを補正することができ、上記の
問題を解決できる。
【0024】しかしながら、さらに画像読取装置および
原稿自動給紙装置を小型化しようとして行くと上記の位
置検出方法を用いた調整時に一部の画像読取装置におい
ては、誤判定が生じる場合があることが解った。その誤
判定の状況のモニター信号の例を図8に示す。同図に示
すようにラインセンサー60からのCCD出力は原稿搬
送ローラ82の中心Oの真下の読取位置Xでピークを示
してしるがもう一つピークがあるのが解る。
【0025】このようなモニター信号が得られる誤判定
の原因の解析を行ったところ原稿流し読み台81のエッ
ジ面99からの反射光の影響があるのが解った。画像読
取装置および原稿自動給紙装置を小型化しようとした場
合、上記第1の読取装置と第2の読取装置の位置を近接
して配置し、さらに流し読みガラス台81の上を順次搬
送され通過し、その間に副走査方向の原稿80の画像情
報を読取る位置をできるだけ第1の読取装置側(図3の
右方向)にする必要がある。
【0026】そのため、画像読取装置内の走査系が上記
原稿搬送ローラ82の中心Oの真下付近で副走査方向に
前後に移動させられ、図9に概略図を示すようにモニタ
ー信号を得るためある位置Zにきたときに原稿照明光の
一部が原稿流し読み台のエッジ面99で正反射すること
があった。そして、その正反射光が原稿搬送ローラ82
を照射してしまい、そしてさらに原稿搬送ローラ82の
表面で正反射された反射光が読取素子であるCCDに入
射してしまい、ラインセンサー60からのモニター信号
のノイズになり検出位置の誤判定になる場合があるのが
解った。
【0027】原稿流し読み台81は通常、大きな原板か
ら切り取って(割って)作製されるが、その大きさ
(幅)については±0.2〜0.5mm程度に管理され
ているが切り取った(割った)後のエッジ面については
特別管理されていない。そのためエッジ面の角度がちょ
うど上記のようにエッジ面99で正反射され、その反射
光が原稿搬送ローラ82を照射してしまい、そしてさら
に原稿搬送ローラ82の表面で正反射されて、その反射
光が読取素子であるCCDに入射してしまう場合が一部
ではあるが起こってしまっていた。
【0028】また、普通に原稿を読取る時はエッジ面か
ら離れた位置で読取るのでそのエッジ面の影響はない
が、上記のように原稿自動給紙装置の位置の検出方法と
して画像読取装置内の走査系を、予め予定された上記原
稿搬送ローラ82の中心Oの真下付近で副走査方向に前
後に移動させラインセンサー60からの出力をモニター
することによる検出方法を行った場合には問題になるの
が解明された。
【0029】本発明は原稿自動給紙装置と画像読取装置
内の走査系との副走査方向の読取りの相対位置検出を確
実に行うことにより、小型で高精度の画像読取装置の提
供を目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の画像読
取装置は原稿流し読み台上に原稿を副走査方向に搬送す
る原稿搬送手段と、該原稿搬送手段で搬送されてくる原
稿の画像情報を該原稿流し読み台を介して照明手段によ
り照明し、該照明された原稿の画像情報を該原稿流し読
み台を介して結像手段によって読取手段面上に結像さ
せ、該原稿の画像情報を読み取る画像読取光学手段と、
を有する画像読取装置において、該原稿流し読み台のエ
ッジ面は拡散面又は光吸収面であることを特徴としてい
る。
【0031】請求項2の発明の画像読取装置は原稿流し
読み台上に原稿を副走査方向に搬送する原稿搬送手段
と、該原稿搬送手段で搬送されてくる原稿の画像情報を
該原稿流し読み台を介して照明手段により照明し、該照
明された原稿の画像情報を該原稿流し読み台を介して結
像手段によって読取手段面上に結像させ、該原稿の画像
情報を読み取る画像読取光学手段と、を有する画像読取
装置において、該原稿搬送手段は原稿搬送ローラを利用
して原稿を搬送しており、該原稿流し読み台のエッジ面
は、該照明手段からの光束のうち、該エッジ面での正反
射光が該原稿搬送ローラで反射して該結像手段を介し、
該読取手段面上に入射しない形状より成っていることを
特徴としている。
【0032】請求項3の発明は請求項1又は2の発明に
おいて、前記原稿搬送手段と前記画像読取光学手段との
副走査方向の相対的な位置を検出する検出手段と、該検
出手段で得た信号を利用して、該原稿搬送手段と該画像
読取光学手段との相対的位置を調整する調整手段と、を
有していることを特徴としている。
【0033】請求項4の発明の画像読取装置は原稿を固
定し走査系を利用して原稿の画像情報を読取る第1の読
取装置と、該原稿を搬送して順次送りながら該原稿の画
像情報を読取る第2の読取装置と、を有する画像読取装
置において、該第2の読取装置は、原稿流し読み台上に
原稿を副走査方向に搬送する原稿搬送手段と、該原稿搬
送手段で搬送されてくる原稿の画像情報を該原稿流し読
み台を介して照明手段により照明し、該照明された原稿
の画像情報を該原稿流し読み台を介して結像手段によっ
て読取手段面上に結像させ、該原稿の画像情報を読み取
る画像読取光学手段と、を有し、該原稿流し読み台のエ
ッジ面は拡散面又は光吸収面であることを特徴としてい
る。
【0034】請求項5の発明の画像読取装置は原稿を固
定し走査系を利用して原稿の画像情報を読取る第1の読
取装置と、該原稿を搬送して順次送りながら該原稿の画
像情報を読取る第2の読取装置と、を有する画像読取装
置において、該第2の読取装置は、原稿流し読み台上に
原稿を副走査方向に搬送する原稿搬送手段と、該原稿搬
送手段で搬送されてくる原稿の画像情報を該原稿流し読
み台を介して照明手段により照明し、該照明された原稿
の画像情報を該原稿流し読み台を介して結像手段によっ
て読取手段面上に結像させ、該原稿の画像情報を読み取
る画像読取光学手段と、を有し、該原稿搬送手段は原稿
搬送ローラを利用して原稿を搬送しており、該原稿流し
読み台のエッジ面は、該照明手段からの光束のうち、該
エッジ面での正反射光が該原稿搬送ローラで反射して該
結像手段を介し、該読取手段面上に入射しない形状より
成っていることを特徴としている。
【0035】請求項6の発明は請求項4又は5の発明に
おいて、前記原稿搬送手段と前記画像読取光学手段との
副走査方向の相対的な位置を検出する検出手段と、該検
出手段で得た信号を利用して、該原稿搬送手段と該画像
読取光学手段との相対的位置を調整する調整手段と、を
有していることを特徴としている。
【0036】請求項7の発明は請求項4、5又は6の発
明において、前記原稿流し読み台のエッジ面は前記第1
の読取装置側のエッジ面であることを特徴としている。
【0037】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1は本発明の実
施形態1の要部概略図であり、同図では例えばフロース
キャンを用いて画像読取りを行う場合の光学系を示して
いる。
【0038】図中、1は原稿載置台(原稿載置ガラス
台)であり、原稿30を載置している。2は先端原稿突
き当て銘板、3はシェーディング板、4は照明手段とし
ての例えばキセノンランプ等の照明光源である。15は
反射板(ミラー)であり、照明光源4から放射された光束
のうち、原稿の読取り位置に直接向かわない光束を反射
させて効率良く原稿面側に集光している。5は主走査方
向に縦長のスリットであり、原稿面からの迷光を遮断し
ている。6,7,8は各々順に走査用の第1、第2、第
3のミラーであり、原稿面からの画像情報に基づく光束
を後述する結像レンズ9に導いている。9は結像手段と
しての結像レンズであり、原稿の画像情報を一定の倍率
で縮小して後述するラインセンサー10面上に結像させ
ている。10は読取手段としてのラインセンサー(CC
D)であり、主走査方向に複数の読取素子を配置してい
る。
【0039】尚、照明光源4、反射板15、スリット
5、走査用の第1、第2、第3のミラー6,7,8、結
像レンズ9、そしてラインセンサー10等の各要素は走
査系(画像読取部及び画像読取光学手段)21の一要素
を構成している。
【0040】11は原稿流し読み台(原稿流し読みガラ
ス台)であり、原稿載置ガラス台1の副走査方向の外れ
た位置に配置されている。本実施形態では原稿流し読み
台11のエッジ面19を拡散面より形成している。尚、
このエッジ面19は照明手段4が設けられている側(第
1の読取装置側)のエッジ面である。
【0041】12は搬送手段(原稿搬送手段)の一要素
を構成する原稿搬送ローラであり、原稿自動給紙装置
(不図示)から原稿20を順次搬送している。
【0042】22は演算手段であり、走査系(画像読取
部)21を副走査方向に変位させたときのラインセンサ
ー10からの出力信号を用いて結像レンズ9の光軸Nが
原稿搬送ローラ12の真下にくる位置を求めている。2
3は駆動手段であり、演算手段22からの信号に基づい
て走査系21の結像レンズ9の光軸Nが原稿搬送ローラ
12の真下にくるように駆動している。
【0043】本実施形態において通常の画像読取りを行
う際には原稿載置ガラス台1に載置された原稿30を照
明光源4により照明し、該照明された該原稿30からの
画像情報に基づく光束をスリット5を通し、走査用の第
1、第2、第3のミラー6,7,8を介して結像レンズ
9によりラインセンサー10面上に結像させ、該ライン
センサー10により該原稿30の画像情報を光源4、ス
リット5、走査用の第1、第2、第3のミラー6,7,
8等を副走査方向に走査して読み取っている(第1の読
取装置)。
【0044】一方、フロースキャンを用いて画像読取り
を行う際には、原稿20を読取る前に照明光源4、スリ
ット5、第1、第2、第3のミラー6,7,8、結像レ
ンズ9、そしてラインセンサー10の走査系21が原稿
流し読み台(原稿搬送部ガラス)11の下部に移動す
る。尚、光源4、スリット5、第1、第2、第3のミラ
ー6,7,8だけを移動させるだけでも良い。
【0045】その後、原稿自動給紙装置(不図示)から
原稿20が順次搬送されてきて、原稿搬送ローラ12に
より原稿流し読み台11の上部を原稿20が通過する。
その際に照明光源4で原稿20を照明し、該照明された
原稿20からの画像情報に基づく反射光束がスリット5
を通過し、第1、第2、第3のミラー6,7,8を介し
て結像レンズ9によりCCD等のラインセンサー10面
上に結像する。そして原稿20が原稿流し読み台11の
上を順次搬送され通過していくので、その間に副走査方
向の原稿20の画像情報に基づく信号を得ることによ
り、該原稿20の画像情報を読取っている(第2の読取
装置)。
【0046】本実施形態における第2の読取装置は、原
稿流し読み台11上に原稿20を副走査方向に搬送する
原稿搬送ローラ12と、該原稿搬送ローラ12で搬送さ
れてくる原稿20の画像情報を該原稿流し読み台11を
介して照明手段4により照明し、該照明された原稿20
の画像情報を該原稿流し読み台11を介して結像レンズ
9によってラインセンサー10面上に結像させ、画像情
報を読み取る画像読取光学手段とを有している。
【0047】また第2の読取装置においては、原稿20
が原稿搬送ローラ12で給紙されて離れていくまで、ほ
ぼ原稿搬送ローラ12の形状に習って曲率を持つことに
なる。
【0048】そのとき従来の問題点でも述べたが、原稿
自動給紙装置と画像読取装置内の走査系との副走査方向
(Y方向)の読取りの相対位置が、原稿搬送ローラ12
の中心の真下の読取位置Xから副走査方向へΔだけ距離
がずれた場合、原稿が曲率(反り)を持つことになり、
その曲率がついたことにより、照明光源4からの照明光
のうち原稿20で正反射された全反射成分が、読取素子
であるCCD、つまり原稿の画像情報に含まれ易くなっ
てしまう。
【0049】そのため、従来の画像読取装置において
は、例えば艶がある原稿が搬送されて読取られた場合、
その原稿の画像情報に原稿の艶による正反射成分がのっ
てしまい、特に黒地部のような高濃度が出にくく、薄く
なってしまうという不都合が生じていた。特に画像読取
装置および原稿自動給紙装置を小型化しようとした場
合、上記問題点が発生し易い。
【0050】上記問題点の対策手段の一つとしては、本
出願人が特願2001−146140号で提案している
調整手段を設けることが考えられてきている。尚、調整
位置を検出する検出手段としては、前述した如く原稿自
動給紙装置と画像読取装置内の走査系との副走査方向
(Y方向)の読取りの相対位置ズレを画像読取り用のラ
インセンサー10からの出力信号を利用して検出する手
段がある。そしてその検出手段(ラインセンサー10)
で得た信号を利用して画像読取装置内の走査系の副走査
方向の位置を補正し、原稿搬送ローラ12の中心の真下
の読取位置Xに、ほぼ結像レンズの光軸Nが配置される
ような系が考えられてきた。
【0051】原稿自動給紙装置の位置の検出方法として
は、画像読取装置内の走査系を、予め予定された上記原
稿搬送ローラ12の中心の真下付近で副走査方向に前後
に移動させ、ラインセンサー10からの出力をモニター
することによる検出方法が考えられている。
【0052】そして、ラインセンサー10からの出力を
モニターし、そのピーク位置を検出することにより原稿
搬送ローラ12の中心の真下の読取位置Xが求められ、
その位置に画像読取装置内の走査系の位置を配置するこ
とにより、原稿自動給紙装置と画像読取装置内の走査系
との副走査方向の読取りの相対位置ズレを補正すること
ができ、上記の問題点を解決できるようになっている。
【0053】しかしながら、本発明のように画像読取装
置及び原稿自動給紙装置を更に小型化しようとした場
合、上記第1の読取装置と第2の読取装置の位置とを近
接して配置し、さらに原稿流し読み台11の上を順次搬
送され、その間に副走査方向の原稿20の画像情報を読
取る位置を、できるだけ第1の読取装置側(図1の右方
向)にする必要がある。そのため上記の位置検出方法を
用いた調整時に一部の画像読取装置においては、誤判定
が生じる場合があることが解った。
【0054】その誤判定の理由は、前述したようにライ
ンセンサー10からのモニター信号は原稿搬送ローラ1
2の中心Oの真下の読取位置Xでピークを示している
が、もう一つピークが発生してしまうためである(図8
参照)。その原因の解析を行ったところ、このようなモ
ニター信号が得られる誤判定の原因は、原稿流し読み台
11のエッジ面からの反射光の影響であるのが判明し
た。
【0055】これは原稿搬送ローラ12の真下は原稿流
し読み台11の中央よりも第1の読取装置側に位置する
ようにしており、これにより副走査方向の長さを短くし
て装置の小型化を図っている。
【0056】この結果、画像読取装置内の走査系がある
位置Zにきたときに原稿照明光の一部が原稿流し読み台
11のエッジ面で正反射され、その反射光が原稿搬送ロ
ーラ12を照射してしまい、そしてさらに原稿搬送ロー
ラ12の表面で正反射された反射光が読取素子であるC
CD10に入射してしまい、ラインセンサー10からの
モニター信号のノイズになり検出位置の誤判定になる場
合があるのが解った。
【0057】そこで本実施形態においては、上記の問題
点を解決する為に図2に示すように原稿流し読み台11
の第1の読取装置側のエッジ面19を荒し拡散面とする
ことにより、原稿照明光の一部が該エッジ面19で正反
射されるのを防止している。尚、図2において図1に示
した要素と同一要素には同符番を付している。
【0058】ここでエッジ面19を拡散面にする方法と
しては、例えば砂ずり加工や研磨加工による荒ずり加工
方法やグラインダ等を使った加工方法が適用できる。
【0059】図2では、例えばエッジ面19をメッシュ
(粒度)#100〜500にした例を示している。この
ように本実施形態ではエッジ面19を拡散面にすること
により、原稿照明光がエッジ面19を照射しても図2に
示したように拡散されてしまうため拡がりを持ち、正反
射光のように一方向に強く反射されることはなくなる。
そのため原稿照明光の一部が原稿流し読み台11のエッ
ジ面19で反射され、その反射光が原稿搬送ローラ12
を照射してしまい、そしてさらに原稿搬送ローラ12の
表面で正反射された反射光のCCD10に入射する光量
は検出できないレベル以下までに低下し、モニター信号
に前述のような誤判定の原因となるもう一つピークが発
生することはなくなる。
【0060】これによりモニター信号は原稿搬送ローラ
12の中心の真下の読取位置Xでのみピークをもつだけ
になり、読取位置Xの検出が正確にできるようになる。
【0061】そして本実施形態を実施することで正確に
求められた読取位置Xのその位置に画像読取装置内の走
査系21の位置を配置することにより、原稿自動給紙装
置と画像読取装置内の走査系21との副走査方向の読取
りの相対位置ズレを補正することができ、原稿20から
の正反射光の影響がない小型で高精度の画像読取装置を
提供することができる。
【0062】また、例えば艶がある原稿が搬送されて読
取られた場合でも、その原稿の画像情報に原稿の艶によ
る正反射成分がのってしまい、特に黒地部のような高濃
度部の出力が高くなり、高濃度(黒地)が出にくく薄く
なってしまうという不都合の発生も防止することができ
る。
【0063】(実施形態2)次に本発明の実施形態2に
ついて説明する。
【0064】本実施形態において前述の実施形態1と異
なる点は原稿流し読み台のエッジ面を黒色塗装等により
光吸収面としたことである。その他の構成及び光学的作
用は実施形態1と略同様であり、これにより同様な効果
を得ている。
【0065】即ち、本実施形態ではエッジ面を黒色塗装
等により光吸収面とすることにより、原稿照明光が該エ
ッジ面を照射しても、そのエッジ面で吸収されてしまう
ため反射光が強く反射されることはない。これにより小
型で高精度の画像読取りが可能な画像読取装置を提供す
ることができる。
【0066】尚、この他、原稿流し読み台のエッジ面
を、照明手段からの光束のうち、該エッジ面での正反射
光が該原稿搬送ローラで反射して該結像手段を介し、該
読取手段面上に入射しない形状より形成しても良い。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く原稿流し読み
台のエッジ面を拡散面又は光吸収面とすることにより、
原稿照明光の一部が該エッジ面で正反射されるのを防止
することができ、これにより原稿自動給紙装置と画像読
取装置内の走査系との副走査方向の読取りの相対位置検
出を確実に行うことができる、小型で高精度の画像読取
装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】 図1に示した原稿搬送時の読取部を拡大した
拡大図
【図3】 従来の画像読取装置の要部概略図
【図4】 原稿載置ガラス台と該原稿載置ガラス台を上
方から見たときの要部上面図
【図5】 図3の原稿搬送時の読取部を拡大した拡大図
【図6】 図5の原稿搬送時の読取部をさらに拡大した
拡大図
【図7】 ラインセンサーからのCCD出力を示した図
【図8】 ラインセンサーからのCCD出力を示した図
【図9】 図3に示した原稿搬送時の読取部を拡大した
拡大図
【符号の説明】
1 原稿載置台 2 先端原稿突き当て銘板 3 シェーディング板 4 照明手段 5 スリット 6,7,8 走査用のミラー 9 結像手段 10 読取手段 11 原稿流し読み台 12 原稿搬送手段(原稿搬送ローラ) 15 反射板 19 エッジ面 21 走査系 20,30 原稿 22 演算手段 23 駆動手段
フロントページの続き Fターム(参考) 2H076 AA58 BA02 BA24 BB05 2H108 AA06 CA01 CB00 5B047 AA01 BA01 BB02 BC04 BC11 BC14 CB09 5C051 AA01 BA03 DB01 DB21 DB28 DC04 DC07 5C072 AA01 CA02 DA01 DA21 EA05 NA01 RA20 XA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿流し読み台上に原稿を副走査方向に
    搬送する原稿搬送手段と、該原稿搬送手段で搬送されて
    くる原稿の画像情報を該原稿流し読み台を介して照明手
    段により照明し、該照明された原稿の画像情報を該原稿
    流し読み台を介して結像手段によって読取手段面上に結
    像させ、該原稿の画像情報を読み取る画像読取光学手段
    と、を有する画像読取装置において、 該原稿流し読み台のエッジ面は拡散面又は光吸収面であ
    ることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿流し読み台上に原稿を副走査方向に
    搬送する原稿搬送手段と、該原稿搬送手段で搬送されて
    くる原稿の画像情報を該原稿流し読み台を介して照明手
    段により照明し、該照明された原稿の画像情報を該原稿
    流し読み台を介して結像手段によって読取手段面上に結
    像させ、該原稿の画像情報を読み取る画像読取光学手段
    と、を有する画像読取装置において、 該原稿搬送手段は原稿搬送ローラを利用して原稿を搬送
    しており、 該原稿流し読み台のエッジ面は、該照明手段からの光束
    のうち、該エッジ面での正反射光が該原稿搬送ローラで
    反射して該結像手段を介し、該読取手段面上に入射しな
    い形状より成っていることを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿搬送手段と前記画像読取光学手
    段との副走査方向の相対的な位置を検出する検出手段
    と、該検出手段で得た信号を利用して、該原稿搬送手段
    と該画像読取光学手段との相対的位置を調整する調整手
    段と、を有していることを特徴とする請求項1又は2記
    載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 原稿を固定し走査系を利用して原稿の画
    像情報を読取る第1の読取装置と、該原稿を搬送して順
    次送りながら該原稿の画像情報を読取る第2の読取装置
    と、を有する画像読取装置において、 該第2の読取装置は、原稿流し読み台上に原稿を副走査
    方向に搬送する原稿搬送手段と、該原稿搬送手段で搬送
    されてくる原稿の画像情報を該原稿流し読み台を介して
    照明手段により照明し、該照明された原稿の画像情報を
    該原稿流し読み台を介して結像手段によって読取手段面
    上に結像させ、該原稿の画像情報を読み取る画像読取光
    学手段と、を有し、 該原稿流し読み台のエッジ面は拡散面又は光吸収面であ
    ることを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 原稿を固定し走査系を利用して原稿の画
    像情報を読取る第1の読取装置と、該原稿を搬送して順
    次送りながら該原稿の画像情報を読取る第2の読取装置
    と、を有する画像読取装置において、 該第2の読取装置は、原稿流し読み台上に原稿を副走査
    方向に搬送する原稿搬送手段と、該原稿搬送手段で搬送
    されてくる原稿の画像情報を該原稿流し読み台を介して
    照明手段により照明し、該照明された原稿の画像情報を
    該原稿流し読み台を介して結像手段によって読取手段面
    上に結像させ、該原稿の画像情報を読み取る画像読取光
    学手段と、を有し、 該原稿搬送手段は原稿搬送ローラを利用して原稿を搬送
    しており、 該原稿流し読み台のエッジ面は、該照明手段からの光束
    のうち、該エッジ面での正反射光が該原稿搬送ローラで
    反射して該結像手段を介し、該読取手段面上に入射しな
    い形状より成っていることを特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記原稿搬送手段と前記画像読取光学手
    段との副走査方向の相対的な位置を検出する検出手段
    と、該検出手段で得た信号を利用して、該原稿搬送手段
    と該画像読取光学手段との相対的位置を調整する調整手
    段と、を有していることを特徴とする請求項4又は5記
    載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記原稿流し読み台のエッジ面は前記第
    1の読取装置側のエッジ面であることを特徴とする請求
    項4、5又は6記載の画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006211032A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Ricoh Co Ltd 画像読取装置および画像形成装置

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