JP2003101326A - 平板多重アンテナおよびそれを備えた電気機器 - Google Patents

平板多重アンテナおよびそれを備えた電気機器

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Abstract

(57)【要約】 【課題】小スペースで携帯端末や電化製品或いは壁等に
内蔵でき、低コストで、且つ性能が確保され、さらに複
数の周波数を送受信できる平板多重およびそれを備えた
電気機器を提供する。 【解決手段】コの字スリット部内に長さiと幅hで放射
素子部3の一部とグランド部4の一部から突出した形で
2つのL字型の導体線路5を形成している。これによ
り、放射素子部3とグランド部4で構成されるコの字で
形成された1つの使用周波数で機能するアンテナと、2
つの導体線路5で実現された空間6により、同時にもう
1つの異なる使用周波数で機能するループ状のアンテナ
が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導体平板で構成さ
れ、且つ小型で薄型であり、携帯端末や電化製品等の電
気機器あるいは壁等に内蔵することも容易な平板多重ア
ンテナおよびそれを備えた電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、基地局用や衛星放送用などの大型
アンテナを除き、携帯電話やモバイルコンピュータなど
(以下、一括して携帯端末と略す)をはじめとする専用
の各種アンテナの小型化が盛んに行われている。特に小
型化が求められる携帯端末用のアンテナは、その端末自
身の小型化に伴い、設置用スペースの問題、さらにアン
テナ体積の制約に反した性能の要求などの問題を抱えて
いる。また、最近盛んに検討されている家庭内における
無線ネットワーク構想においても、室内壁面へのアンテ
ナの導入やパーソナルコンピュータや電化製品(以下、
一括して電化製品と略す)などへのアンテナの導入に伴
い、そのアンテナ自身の大きさにも同様な問題が起こっ
ている。
【0003】上記の問題は、携帯端末や電化製品におい
て、その筐体もしくは本体ケース(以下、一括して筐体
と略す)内に専用のアンテナを内蔵する場合、新たに専
用のスペースを確保しなければならないことが要因とな
る。さらに製品の小型化や軽量化が伴う場合、当然のこ
とながらアンテナ自身の小体積化や軽量化も必要とな
り、これにより要求されるアンテナの性能を満たすこと
が困難になる。すなわち、アンテナを筐体に内蔵し、且
つ性能を確保するためには、筐体内にそれなりの設置ス
ペースの確保が必要になり、この結果これまで使用して
きた各仕様の変更などで、製品の製造コストの向上や開
発期間の長期化などが発生することになる。そのため、
この問題を回避するため、その殆どが本体の筐体外部に
別筐体などを使用し、且つ別途ケーブルなどを使用して
取り付ける外付けアンテナが使用されている。しかしこ
の方法では、その携帯端末や電化製品を移動した際、外
付けアンテナを一度取り外さなければならない場合が多
々あり、さらに再設置や再調整などの手間も発生し、場
合によってはケーブル等の引き回しや予期せぬトラブル
でのアンテナ故障、さらにこれら携帯端末や電化製品の
設置位置の自由度が制限されるなどの使用者には常に煩
わしさが付きまとうことになる。
【0004】さらに最近、1台で異なる周波数で使用さ
れる複数の無線通信システムに対応する携帯端末の需要
が多くなりつつある。これは、通信速度の高速化、情報
の大容量化、サービスの充実化や差別化などを目的とし
た新規通信システムへの対応、そして携帯端末の多様化
や既存通信システムから新たな通信システムへの移行期
間への対応などに伴うものである。しかし、1台の携帯
端末で使用する各周波数分の複数のアンテナを同時に使
用することは、前述の問題点をより悪化させることにな
る。そのため、1つのアンテナで使用する複数の周波数
を送受信できるようにすることが必要になってきてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のことより、携帯
端末や家庭内での無線ネットワーク用家電品に内蔵され
る各専用のアンテナは、製品の製造コストの向上や開発
期間の長期化などを生じることなく安易に導入でき、さ
らに使用者の煩わしさを軽減することを達成するもので
なくてはならない。さらに、アンテナ自身も低コストで
ある必要もある。そして、携帯端末の多様化等への対応
のため、複数の周波数を1つで送受信可能な多重アンテ
ナを実現する必要もある。
【0006】本発明の目的は,小スペースで携帯端末や
電化製品或いは壁等に内蔵でき、低コストで、且つ性能
が確保され、さらに複数の周波数を送受信できる平板多
重アンテナおよびそれを備えた電気機器を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の平板多重アンテナは、導体平板の一部分が
所定の幅と長さで削除され、残された部分でコの字形状
が構成され、削除された部分を境に水平に位置したそれ
ぞれの導体部分を放射素子部とグランド部として1つの
アンテナが形成されて成ると共に、削除された範囲内に
上記放射素子部およびグランド部の一部分に接続された
導体によるL字などの形状部を単数もしくは複数追加
し、これをコの字形状で達成されるアンテナへの給電線
路とし、さらに追加された単数もしくは複数のL字など
の形状部自体でもアンテナの放射部として機能させるよ
うにしたことである。
【0008】前記コの字形状における放射素子部の長さ
方向とは異なる方向に形成され、前記コの字形状におけ
る放射素子部と前記コの字形状におけるグランド部とを
繋げる導体部分をその一部として有するもう1つの放射
部を電気的に構成し、該放射素子部と該放射部から1つ
の周波数に対する電力を放射するようにするのが好まし
い。
【0009】前記削除された範囲に構成される導体によ
るL字などの形状部は、コの字形状部分に接続されてい
ることを利用し、さらに前記コの字形状における放射素
子部の長さ方向とは異なる方向に形成され、前記コの字
形状における放射素子部と前記コの字形状におけるグラ
ンド部とを繋げる導体部分をその一部として、コの字形
状で構成される電気的構成とは別の放射部を構成し、コ
の字形状で送受信が可能な周波数とは異なる周波数に対
する電力を放射するようにしている。
【0010】前記2つの構造を1つのアンテナ内に複合
して形成し、複数の周波数それぞれに対応しえる複数の
放射部を設けるようにしている。
【0011】所定の励振特性および所定の指向特性が得
られるように前記コの字形状で構成される放射素子部の
長さと前記該導体平板の長さが定められている。
【0012】所定の励振特性および所定の指向特性が得
られるように前記コの字形状で構成される放射素子部の
長さと前記グランド部の幅に差を持たせることが好まし
い。
【0013】所定の励振特性および所定の指向特性が得
られるように前記削除部分に構成され、放射素子部もし
くはコの字形状の給電線路となる単数のL字などの形状
部の設置位置は、コの字形状との電気的な干渉やサイズ
に伴い定められている。
【0014】所定の励振特性および所定の指向特性が得
られるように前記削除部分に構成され、放射素子部もし
くはコの字形状の給電線路となる複数のL字などの形状
部それぞれの設置位置は、コの字形状との電気的な干渉
やサイズ、隣接する他のL字などの形状部との電気的な
干渉やサイズに伴い定められている。
【0015】所定の励振特性および所定の指向特性が得
られるように前記削除部分に構成され、放射素子部もし
くはコの字形状の給電線路となる単数のL字などの形状
部とコの字形状により構成される放射素子部もしくはグ
ランド部との接続位置は、コの字形状との電気的な干渉
やサイズに伴い定められている。
【0016】所定の励振特性および所定の指向特性が得
られるように前記削除部分に構成され、放射素子部もし
くはコの字形状の給電線路となる複数のL字などの形状
部とコの字形状により構成される放射素子部もしくはグ
ランド部とのそれぞれの接続位置は、コの字形状との電
気的な干渉やサイズ、隣接する他のL字などの形状部と
の電気的な干渉やサイズに伴い定められている。
【0017】所定の励振特性および所定の指向特性が得
られるように前記削除部分に構成され、放射素子部もし
くはコの字形状の給電線路となる単数のL字などの形状
部の長さは、コの字形状との電気的な干渉やサイズに伴
い定められている。
【0018】所定の励振特性および所定の指向特性が得
られるように前記削除部分に構成され、放射素子部もし
くはコの字形状の給電線路となる複数のL字などの形状
部それぞれの長さは、コの字形状との電気的な干渉やサ
イズ、隣接する他のL字などの形状部との電気的な干渉
やサイズに伴い定められている。
【0019】所定の励振特性および所定の指向特性が得
られるように前記削除部分に構成され、放射素子部もし
くはコの字形状の給電線路となる単数のL字などの形状
部の幅は、コの字形状との電気的な干渉やサイズに伴い
定められている。
【0020】所定の励振特性および所定の指向特性が得
られるように前記削除部分に構成され、放射素子部もし
くはコの字形状の給電線路となる複数のL字などの形状
部それぞれの幅は、コの字形状との電気的な干渉やサイ
ズ、隣接する他のL字などの形状部との電気的な干渉や
サイズに伴い定められている。
【0021】所定の励振特性および所定の指向特性が得
られるように前記削除部分に構成され、放射素子部もし
くはコの字形状の給電線路となる単数のL字などの形状
部とコの字形状との間隔は、コの字形状との電気的な干
渉やサイズに伴い定められている。
【0022】所定の励振特性および所定の指向特性が得
られるように前記削除部分に構成され、放射素子部もし
くはコの字形状の給電線路となる複数のL字などの形状
部とコの字形状とのそれぞれの間隔は、コの字形状との
電気的な干渉やサイズ、隣接する他のL字などの形状部
との電気的な干渉やサイズに伴い定められている。
【0023】所定の励振特性および所定の指向特性が得
られるように前記削除部分に構成され、放射素子部もし
くはコの字形状の給電線路となる単数の導体線路の形状
は、コの字形状との電気的な干渉やサイズに伴い定めら
れている。
【0024】所定の励振特性および所定の指向特性が得
られるように前記削除部分に構成され、放射素子部もし
くはコの字形状の給電線路となる複数の導体線路それぞ
れの形状は、コの字形状との電気的な干渉やサイズ、隣
接する他のL字などの形状部との電気的な干渉やサイズ
に伴い定められている。
【0025】上記構造に関する内容は、本発明の平板多
重アンテナを使用周波数に適用する際、柔軟に適応さ
れ、所定の励振特性および所定の指向特性が得られるよ
うにするものでもある。
【0026】ここで、使用周波数とは、本発明の平板多
重アンテナをある筐体に内蔵した場合、その筐体内蔵位
置で決定される単数もしくは複数の使用周波数であり、
本発明の平板多重アンテナを壁等に敷設した場合、その
敷設状況化で決定される単数もしくは複数の使用周波数
である。
【0027】上記したコの字の形状と削除部分に構成さ
れる単数もしくは複数のL字などの形状は、以下に示す
給電構造の変形から、常に同距離を成す平行でなくても
よい。
【0028】前記コの字の形状で構成された放射素子部
の一部分と削除部分に構成される単数もしくは複数のL
字などの形状とを接続し、前記コの字の形状で構成され
た放射素子部と一体的に形成されてなる該導体線路をコ
の字の形状で構成されたアンテナへの給電線路の一部分
としてもよい。
【0029】前記コの字の形状で構成されたグランド部
の一部分と削除部分に構成される単数もしくは複数のL
字などの形状とを接続し、前記コの字形状で構成された
グランド部と一体的に形成されてなる該導体線路をコの
字形状で構成されたアンテナへの給電線路の一部分とし
てもよい。
【0030】前記コの字形状で構成された放射素子部と
グランド部で達成される、もしくは削除部分に構成され
る単数もしくは複数のL字型などの形状で構成された放
射素子部で達成されるアンテナへ給電するために、別の
給電線路が接触して電気的に接続するようにしてもよ
い。
【0031】基盤上に形成された配線パターンをアンテ
ナへの給電線路とし、前記コの字形状で構成された放射
素子部もしくはグランド部および削除部分に構成される
単数もしくは複数のL字型などの形状で構成された導体
線路、または削除部分に構成される単数もしくは複数の
L字型などの形状で構成された導体線路に、該給電線路
を電気的に接続するようにしてもよい。
【0032】単線もしくは複数本の撚り合せからなる内
導体と該内導体の外周に位置する外導体を有する同軸線
路をアンテナへの給電線路とし、前記コの字形状で構成
された放射素子部もしくはグランド部および削除部分に
構成される単数もしくは複数のL字型などの形状で構成
された導体線路、または削除部分に構成される単数もし
くは複数のL字型などの形状で構成された導体線路に、
前記同軸線路の一方端における内導体と外導体をそれぞ
れ接続するようにしてもよい。
【0033】前記コの字形状で構成された放射素子部の
一部分もしくはグランド部の一部分および削除部分に構
成される単数もしくは複数のL字型などの形状で構成さ
れた導体線路、または削除部分に構成される単数もしく
は複数のL字型などの形状で構成された導体線路とを、
前記同軸線路の内導体と外導体とでそれぞれ接続する場
合、通電性のあるはんだ材等による融着接続だけではな
く、コネクタ等の使用による接続もその使用目的に合わ
せ選択できる。
【0034】コの字形状で構成された放射素子部と給電
線路とを接続する放射素子部途中の位置は、インピーダ
ンス整合を考慮して決定されるのが好ましい。また、グ
ランド部と給電線路とを接続するグランド部途中の位置
も、インピーダンス整合を考慮して決定されるのが好ま
しい。
【0035】削除部分に構成される単数もしくは複数の
L字型などの形状で構成された導体線路と給電線路とを
接続する位置は、インピーダンス整合を考慮して決定さ
れるのが好ましい。また、グランド部と給電線路とを接
続するグランド部途中の位置も、インピーダンス整合を
考慮して決定されるのが好ましい。
【0036】削除部分に構成される単数もしくは複数の
L字型などの形状で構成された導体線路と給電線路とを
接続する場合の単数もしくは複数のL字型などの形状導
体の長さや幅、それぞれの間隔は、インピーダンス整合
を考慮して決定されるのが好ましい。また、グランド部
と給電線路とを接続するグランド部途中の位置や単数も
しくは複数のL字型などの導体線路との間隔も、インピ
ーダンス整合を考慮して決定されるのが好ましい。
【0037】上記した平板多重アンテナは、電気機器の
内部に設置して使用されるのが好ましい。
【0038】前記導体平板として、絶縁性の土台上に形
成された導体平面を用いてもよい。
【0039】前記導体平面は、土台上にめっき材などを
塗布するなどの加工方法により形成することができる。
【0040】本発明の平板多重アンテナは、携帯端末等
の筐体内において、隙間程度のスペースでも設置が可能
な小型、且つ薄型であり、さらに低コスト、そして内蔵
した製品における水平面において、内蔵したアンテナの
指向性が、無指向的に動作し得るという機能を有する。
【0041】また、本発明の平板多重アンテナによれ
ば、他のアンテナを近傍に配置させる場合に、他のアン
テナとの干渉を生じさせないように、他のアンテナと対
向する側と対向しない側のバランスを変えて指向特性の
制御が行えるため、アンテナ特性を大きく崩さずに他の
アンテナとの設置間隔を狭くすることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。
【0043】本発明の平板多重アンテナにおいて、一例
として2周波数に対して送受信を可能にする構造の特徴
を、図1から図2を用いて説明する。
【0044】図1は、後述する導体線路部分を省いた説
明図であり、本発明の平板多重アンテナを部分的に説明
する図である。
【0045】本発明の平板多重アンテナは、図1のよう
に幅a、長さbの導体平板1に幅cで長さdのスリット
部2を形成し、このスリット部2を境にモノポールアン
テナ形状の放射素子部3とアンテナのグランド部(幅
g)4をコの字に接続して形成している。このとき導体
平板1の幅a(放射素子部3の長さ)は、1つの使用周
波数における波長の概ね1/4の奇数倍としている。ま
た、スリット部2の幅c、放射素子部3の幅e、そして
放射素子部3とグランド部4を繋げる導体部の幅fは、
要求されるアンテナ特性に従い、そのサイズが決定され
るものである。次に、図2のようにコの字スリット部2
内に長さiと幅hで上記放射素子部3の一部と上記グラ
ンド部4の一部から突出した形で2つのL字型の導体線
路5を形成している。この構成によって、2つのアンテ
ナの機能を有している。まず、1つ目のアンテナについ
て説明する。外部の給電線路との接続位置は、図3に示
すように、2つの導体線路5のそれぞれの開放端側の端
部であるが、2つの導体線路5は、図1の形状で構成さ
れるアンテナの給電線路の役割を果たし、放射素子部3
とグランド部4とのそれぞれの接続位置は、図1のコの
字で形成されたアンテナのインピーダンス整合を考慮し
た位置となっている。次に、2つ目のアンテナについて
説明すると、2つの導体線路5により構成される空間6
の外周の長さは、図1のコの字で形成されたアンテナで
使用する周波数とは異なる使用周波数における波長とほ
ぼ同等とし、ループ状のアンテナを構成できるようにし
ている。なお、この空間6の外周の長さは、放射素子部
3およびグランド部4と導体線路5との間隔によって、
両者の間に強い電気的干渉が発生する場合、導体線路5
の長さiと幅hは、使用周波数で機能するように調整さ
れるものである。そして導体線路5も要求されるアンテ
ナ特性に従い、その各サイズが決定されるものである。
なお、上記の使用周波数は、本発明の平板多重アンテナ
を製品筐体に内蔵した場合、筐体を構成する誘電体性の
材料や他の導体部分の配置により決定される本発明の平
板多重アンテナ設置位置での複数の使用周波数である。
【0046】上記具体例として、図3のように、2つの
導体線路5それぞれの端で同軸線路7の内導体71と、
同軸線路7の外導体72とを接続することで、次の2つ
のアンテナが形成される。まず、1つ目は、図4のハッ
チング表示部分を放射素子とするコの字で形成された1
つの使用周波数で機能するアンテナを構成する。このと
き、2つの導体線路5は、そのアンテナの給電線路とな
る。2つ目のアンテナは、さらにこの接続により、図5
に示すように、2つの導体線路5で実現された空間6に
より、同時にもう1つの異なる使用周波数で機能するル
ープ状のアンテナが構成される。なお、導体線路5と同
軸線路7との接続は通電性のあるはんだ材等による融着
接続、あるいは通電性を保持し得る形状の専用のコネク
タやステイなどを用いてもよい。そして実施例にも示す
ように給電構造を変形することで、接触型や基板上設置
型の給電方法も使用できる。
【0047】また、コの字で形成された構造は図6に示
すように、スリット部2により構造上不連続部となる放
射素子部3の長さ方向と略直角な方向に、放射素子部3
とグランド部4を繋げる導体部の幅fの部分を通る長さ
が約bの放射部を成すもう1つのモノポールアンテナを
電気的に構成するものである。すなわち、放射素子部3
の一部とグランド部4の一部から突出させて導体線路5
をそれぞれ形成したその突出位置を給電点とし、放射素
子部3の長さaと導体平板1の長さbのそれぞれに電気
的な整合を決定できる構造になっている。そのため、放
射素子部3の長さaに合わせ導体平板1の長さbを調整
することで、放射素子部3の長さ方向と略直角な方向に
上記幅fの導体部を通る電気的整合の良好な、もう1つ
のモノポールアンテナを電気的に形成することができ
る。そしてこの電気的特性は、導体線路5により実現さ
れるループ状のアンテナの電気的整合にも寄与する。
【0048】また、本発明の平板多重アンテナに使用し
た同軸線路の一方端を、本平板多重アンテナを内蔵する
製品に別途設けられた給電回路もしくはその中継回路に
接続し、給電線路としての機能を持たせることで、小型
で、且つ薄型であり、さらに設置自由度の広い平板多重
アンテナを実現できる。
【0049】また、給電線路として同軸線路を使用して
いるため、製品内部に配置された他の機器類に対し、こ
の給電線路は邪魔にならないように本体内部で自由に引
き回すことができる。さらにその長さに関しても制約が
発生しない。
【0050】以上のことにより、携帯端末や家庭内での
無線ネットワーク用家電品の製品筐体や各種部品の設置
位置などの仕様に関し、大きな変更を必要とせず、さら
に筐体内の隙間程度のスペースでも内蔵でき、低コスト
で、且つ性能が確保されている多重アンテナを実現でき
る。
【0051】また、上記平板多重アンテナを携帯端末や
家庭内での無線ネットワーク用家電品の内部に設置すれ
ば、これら製品の移動などの際、外付けアンテナの取り
外し、再設置や再調整、そしてケーブル等の引き回しや
予期せぬトラブルでのアンテナ故障などの使用者に常に
付きまとっていた煩わしさを解消し、さらに本発明の良
質な特性から、製品設置位置に関して選択の自由度をよ
り広くできる効果も実現できる。
【0052】
【実施例】以下、本発明の実施例を各図により説明す
る。 (実施例1)本発明の第1実施例を図7〜図8により説
明する。図7は、コの字形状の放射素子部3の途中から
L字の導体線路5を1つ設置し、該導体線路5の先端と
同軸線路7の内導体71とを接続し、さらにコの字形状
のグランド部4の一部分と同軸線路7の外導体72とを
接続することで給電を行った場合の本発明の平板多重ア
ンテナ81の構造を示している。なお、該同軸線路5と
該放射素子部3との接続位置は、コの字形状で実現され
るアンテナ構造のインピーダンス整合を考慮した位置と
している。このとき図8のように、(a)の該放射素子
部3で1つの使用周波数で機能するアンテナ構造と、
(b)の該導体線路5と該放射素子部3と該グランド部
4の一部分等でループ状の放射素子部を構成し、他の使
用周波数で機能するもう1つのアンテナ構造が同時に実
現されており、2つの使用周波数で使用可能な平板多重
アンテナ81を実現している。 (実施例2)本発明の第2実施例を図9〜図10により
説明する。図9は、コの字形状のグランド部4の一部分
からL字の導体線路5を1つ設置し、コの字形状の放射
素子部3の一部分と同軸線路7の内導体71とを接続
し、さらに該導体線路5の先端と同軸線路7の外導体7
2とを接続することで給電を行った場合の本発明の平板
多重アンテナ82の構造を示している。なお、該同軸線
路5と該グランド部4との接続位置と該放射素子部3と
該同軸線路7の内導体71との接続位置それぞれは、コ
の字形状で実現されるアンテナ構造のインピーダンス整
合を考慮した位置としている。このとき図10のよう
に、(a)の該放射素子部3で1つの使用周波数で機能
するアンテナ構造と、(b)の該導体線路5と該放射素
子部3と該グランド部4の一部分等でループ状の放射素
子を構成し、他の使用周波数で機能するもう1つのアン
テナ構造が同時に実現されており、2つの使用周波数で
使用可能な平板多重アンテナ82を実現している。 (実施例3)本発明の第3実施例を図11〜図12によ
り説明する。図11は、コの字形状の放射素子部3の一
部分とグランド部4の一部分それぞれからL字の導体線
路5を1つずつ設置した場合の本発明の平板多重アンテ
ナ8において、2つの該導体線路5のそれぞれの長さが
同じ場合と異なる場合を示している。なお、該導体線路
5と該放射素子部もしくは該グランド部4とのそれぞれ
の接続位置は、それぞれの該導体線路5先端に同軸線路
等で給電が行われた際に、コの字形状で実現されるアン
テナ構造のインピーダンス整合を考慮した位置としてい
る。これら構造は、本発明の平板多重アンテナ8を使用
する際に、各種給電構造に対応するものである。さら
に、コの字形状による該放射素子部3と該グランド部4
との電気的な干渉などを考慮した場合に、意図的に実施
される構造でもある。なおこれら構造においても、上記
実施例1および2と同じく2つの使用周波数で使用可能
な平板多重アンテナ8が実現される。
【0053】図12は、図11と異なり、コの字形状に
よる該放射素子部3を該導体線路5よりも短くした場合
の構造である。この構造も図11と同様な効果と目的を
有し、且つ2つの使用周波数で使用可能な平板多重アン
テナ8が実現される。
【0054】以上の図11〜図12の構造は、所定の励
振特性および所定の指向特性が各使用周波数で得られる
ように、コの字形状による該放射素子部3と該導体線路
5の長さの組み合わせを変更できることを可能にした本
発明の平板多重アンテナ8の特徴でもある。 (実施例4)本発明の第4実施例を図13により説明す
る。図13は、コの字形状の放射素子部3の一部分から
L字の導体線路5を設置した場合の本発明の平板多重ア
ンテナ81において、該放射素子部3と該導体線路5の
それぞれの長さが異なる場合を示している。なお、該導
体線路5と該放射素子部とのそれぞれの接続位置は、図
7、図9のように同軸線路等で給電が行われた際に、コ
の字形状で実現されるアンテナ構造のインピーダンス整
合を考慮した位置としている。これら構造は、本発明の
平板多重アンテナ81を使用する際に、各種給電構造に
対応するものである。さらに、コの字形状による該放射
素子部3と該グランド部4との電気的な干渉などを考慮
した場合に、意図的に実施される構造でもある。なおこ
れら構造においても、上記各実施例同様2つの使用周波
数で使用可能な平板多重アンテナ81が実現される。
【0055】なお、図示していないが、コの字形状のグ
ランド部4の一部分からL字の導体線路5を設置した場
合でも、図13と同様な効果と目的を有し、且つ2つの
使用周波数で使用可能な平板多重アンテナが実現され
る。
【0056】以上は、所定の励振特性および所定の指向
特性が各使用周波数で得られるように、コの字形状によ
る該放射素子部3と該導体線路の長さの組み合わせを変
更できることを可能にした本発明の平板多重アンテナ8
1の特徴でもある。 (実施例5)本発明の第5実施例を図14〜図15によ
り説明する。図14は実施例3の本発明の平板多重アン
テナ8、図15は実施例4の本発明の平板多重アンテナ
81に、それぞれ同軸線路7を接続した場合の各種例を
示している。本発明の平板多重アンテナ8、81は、同
軸線路7の配置方向に柔軟に対応し得る。なお、本発明
の平板多重アンテナにおける給電構造の構成は、同軸線
路等を通電性のあるはんだ材等による融着接続で実施す
るだけではなく、コネクタ等の使用による接続もその使
用目的に合わせ選択できる。 (実施例6)本発明の第6実施例を図16〜図17によ
り説明する。各図は、実施例3で示した本発明の平板多
重アンテナ8を、一般的なノート型パーソナルコンピュ
ータ9(以下、ノート型パソコンと略す)のLCD10
上にその平板多重アンテナ8を2つ配置した場合の外観
を示している。図16は、ノート型パソコン9の左右対
称な位置に平板多重アンテナ8を配置した例で、図17
は、ノート型パソコン9の左側の位置に平板多重アンテ
ナ8を2つ配置した例である。平板多重アンテナ8のコ
の字形状の部分をLCD10上に出し、コの字形状によ
るグランド部4の大半をLCD10の背面に隠すよう
に、ノート型パソコン9のLCD10背面側の筐体との
隙間に置いている。このとき平板多重アンテナ8の固定
は、ノート型パソコン9の筐体に直接セロハンテープや
両面テープのような接着材付きテープもしくは接着材、
あるいは専用の固定用具で行っている。さらに給電に使
用する同軸線路は、この隙間でも自由に動かせる細径の
ものを使用し、本発明の平板多重アンテナ8同様にLC
D10の背面とノート型パソコン9のLCD10背面側
の筐体との隙間を通している。なお、このとき、本発明
の平板多重アンテナ8の各部のサイズは、ノート型パソ
コン9の筐体等に使用されている各種材料の誘電率やL
CD10などに使用されている導体部品の影響を加味
し、実際に内蔵した際の2つの使用周波数に合わせ、且
つ良好な励振特性が得られるように決定されている。 (実施例7)本発明の第7実施例を図18により説明す
る。図18は、図3に示した本発明の平板アンテナ8の
給電構造を変形させ、平面的な土台11上に構成した本
発明の平板アンテナ83を示している。平板アンテナ8
3は、土台11上にめっき材などを塗布するなどの加工
法により形成することができる。土台11は、平板多重
アンテナ83のコの字形状の放射素子部3とグランド部
4から、コの字形状で機能するアンテナのインピーダン
ス整合を考慮したそれぞれの位置で接続された2つの導
体線路5の隙間部分を空洞にし、2つの該導体線路5か
ら新たな2つの導体線路12、13を土台11の下方に
向けて延ばし、土台の下から給電できる構造としてい
る。この構造は、携帯電話への内蔵やある特定な場所へ
の固定を可能とした構造である。なお土台11は、絶縁
性からなり、平板多重アンテナ83に求められるサイズ
の小型化等に伴い、その材料(誘電率)を選択すること
が好ましい。また、基盤上に形成された配線パターン
(図示せず)を平板多重アンテナ83への給電線路と
し、基板上に土台11を搭載することによって、配線パ
ターンと上記導体線路12、13をそれぞれ接続するよ
うにしてもよい。
【0057】上記した本発明の実施例1〜7の平板多重
アンテナによれば、従来技術による携帯端末や家庭内に
おける無線ネットワーク用機器(電化製品)で使用され
る本体の筐体外部に別筐体などを使用し、且つ別途ケー
ブルなどを使用して取り付ける外付けアンテナに代わ
り、移動の際に生ずるアンテナ取り外しや再設置、再調
整などの手間を無くし、且つアンテナ自身の破損を防ぐ
ことができ、さらに携帯端末や電化製品の設置位置の自
由度を広げ、さらに製品の製造コストの向上や開発期間
の長期化などの原因となる筐体や各種部品の設置位置等
の仕様を大きく変更させることなく、さらに筐体内の隙
間程度のスペースでも内蔵でき、低コストで、且つ性能
が確保され、さらに単体で複数の周波数を送受信できる
アンテナを提供することが可能になる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、次のように優れた効果
を発揮する。
【0059】小スペースで携帯端末や電化製品或いは壁
等に内蔵でき、低コストで、且つ性能が確保され、さら
に単体で複数の周波数を送受信できる平板アンテナおよ
びそれを備えた電気機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平板多重アンテナを構成するための導
体平板の一部分説明図。
【図2】本発明の平板多重アンテナを構成するための導
体平板の構造図。
【図3】本発明の平板多重アンテナの構造図。
【図4】本発明の平板多重アンテナの1つ目の周波数に
対する共振部を示す図。
【図5】本発明の平板多重アンテナの2つ目の周波数に
対する共振部を示す図。
【図6】本発明の平板多重アンテナの1つ目の周波数に
対する共振部の電気的構造図。
【図7】本発明の実施例1に係わる平板多重アンテナの
構造図。
【図8】本発明の実施例1に係わる平板多重アンテナの
それぞれの周波数に対する共振部を示す図。
【図9】本発明の実施例2に係わる平板多重アンテナの
構造図。
【図10】本発明の実施例2に係わる平板多重アンテナ
のそれぞれの周波数に対する共振部を示す図。
【図11】本発明の実施例3に係わる平板多重アンテナ
の構造図。
【図12】本発明の実施例3に係わる平板多重アンテナ
の構造図。
【図13】本発明の実施例4に係わる平板多重アンテナ
の構造図。
【図14】本発明の実施例5に係わる平板多重アンテナ
の同軸線路接続例を示す図。
【図15】本発明の実施例5に係わる平板多重アンテナ
の同軸線路接続例を示す図。
【図16】本発明の実施例6に係わる平板多重アンテナ
を内蔵した一般的なノート型パーソナルコンピュータ内
部の概観図。
【図17】本発明の実施例6に係わる平板多重アンテナ
を内蔵した一般的なノート型パーソナルコンピュータ内
部の概観図。
【図18】本発明の実施例7に係わる平板アンテナの斜
視図。
【符号の説明】
1 導体平板 2 スリット部 3 放射素子部 4 グランド部 5 放射素子および導体線路 6 空間 7 同軸線路 71 同軸線路の内導体 72 同軸線路の外導体 8、81〜83 平板多重アンテナ 9 ノート型パソコン 10 LCD(液晶ディスプレイ) 11 土台 12、13 導体線路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01Q 21/30 H01Q 21/30 (72)発明者 鈴木 伸一郎 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 日 立電線株式会社内 (72)発明者 楯 尚史 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 日 立電線株式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA02 AA13 AB04 AB06 CA03 DB07 HA10 JA03 5J045 AA03 BA01 DA09 HA06 NA01 5J046 AA03 AA08 AA19 AB13 PA07 5J047 AA03 AB11 AB13 FC05 FC06

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体平板の一部分が所定の幅と長さで削除
    され、残された部分でコの字の形状が形成され、削除さ
    れた部分を境に水平に位置したそれぞれの導体部分を放
    射素子部とグランド部として1つのアンテナが形成され
    て成ると共に、削除された部分に上記コの字の形状で実
    現されるアンテナの給電線路となる導体線路が形成さ
    れ、当該導体線路自体も別のアンテナとして機能するこ
    とを特徴とする平板多重アンテナ。
  2. 【請求項2】前記コの字の形状で構成される放射素子部
    とグランド部により機能するアンテナの周波数と、前記
    コの字の形状で削除された部分に付加される単数もしく
    は複数の導体線路が放射部の一部として機能するアンテ
    ナの周波数が異なっていることを特徴とする請求項1に
    記載の平板多重アンテナ。
  3. 【請求項3】前記コの字の形状で構成される放射素子部
    の長さ方向とは異なる方向に形成され、前記コの字の形
    状で構成される放射素子部と前記コの字の形状で構成さ
    れるグランド部とを繋げる導体部分をその一部として有
    するもう1つの放射部を電気的に構成し、該放射素子部
    と該放射部から1つの周波数に対する電力を放射するこ
    とを特徴とする請求項1から2に記載の平板多重アンテ
    ナ。
  4. 【請求項4】前記コの字の形状で削除された部分に付加
    される単数もしくは複数の導体線路を放射部の一部とす
    る別のアンテナにおいても、請求項3記載の電気的効果
    が利用され、コの字の形状で構成される放射素子部とグ
    ランド部により機能するアンテナの周波数とは異なる周
    波数に対する電力を放射することを特徴とする請求項3
    に記載の平板多重アンテナ。
  5. 【請求項5】所定の励振特性および所定の指向特性が得
    られるように前記コの字の形状で構成される放射素子部
    の長さと前記該導体平板の長さが定められていることを
    特徴とする請求項1から4に記載の平板多重アンテナ。
  6. 【請求項6】所定の励振特性および所定の指向特性が得
    られるように前記コの字の形状に削除された部分に構成
    される導体線路の構造が定められていることを特徴とす
    る請求項1から5に記載の平板多重アンテナ。
  7. 【請求項7】前記コの字の形状で構成される放射素子部
    の長さは、1つの使用周波数の概ね1/4波長の奇数倍
    に設定されていることを特徴とする請求項1から6に記
    載の平板多重アンテナ。
  8. 【請求項8】前記コの字の形状で削除された部分に付加
    される単数もしくは複数の導体線路が、前記コの字形状
    で構成される放射素子ならびにグランド部の一部分を利
    用し、ループアンテナとして機能することを特徴とする
    請求項1から7に記載の平板多重アンテナ。
  9. 【請求項9】前記ループアンテナ形状の長さが、前記コ
    の字の形状で構成されるアンテナが機能する使用周波数
    と異なる使用周波数における概ね波長の倍数になってい
    ることを特徴とする請求項8に記載の平板多重アンテ
    ナ。
  10. 【請求項10】前記ループアンテナ形状の長さが、前記
    コの字の形状で構成されるアンテナや隣接する導体線路
    との電気的干渉等を考慮して調整されても、前記コの字
    の形状で構成されるアンテナが機能する使用周波数と異
    なる使用周波数で機能することを特徴とする請求項8又
    は9に記載の平板多重アンテナ。
  11. 【請求項11】前記導体平板は、絶縁性の土台上に形成
    された導体平面であることを特徴とする請求項1から1
    0のいずれかに記載の平板アンテナ。
  12. 【請求項12】前記コの字形状で構成される放射素子部
    もしくはグランド部および前記コの字形状に削除された
    部分に付加される導体線路、または前記コの字形状に削
    除された部分に付加される導体線路に、アンテナへ給電
    するための給電線路が接触して電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の
    平板アンテナ。
  13. 【請求項13】基盤上に形成された配線パターンをアン
    テナへの給電線路とし、前記コの字形状で構成される放
    射素子部もしくはグランド部および前記コの字形状に削
    除された部分に付加される導体線路、または前記コの字
    形状に削除された部分に付加される導体線路に、該給電
    線路が電気的に接続されてなることを特徴とする請求項
    1から11のいずれかに記載の平板アンテナ。
  14. 【請求項14】単線もしくは複数本の撚り合せからなる
    内導体と該内導体の外周に位置する外導体を有する同軸
    線路をアンテナへの給電線路とし、前記コの字形状で構
    成される放射素子部もしくはグランド部および前記コの
    字形状に削除された部分に付加される導体線路、または
    前記コの字形状に削除された部分に付加される導体線路
    に、前記同軸線路の一方端における内導体と外導体がそ
    れぞれ接続されていることを特徴とする請求項1から1
    1のいずれかに記載の平板アンテナ。
  15. 【請求項15】請求項1から14のいずれかに記載の平
    板多重アンテナをその内部に設置した電気機器。
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