JP3656610B2 - 板状アンテナおよびそれを備えた電気機器 - Google Patents

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    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/0407Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna
    • H01Q9/0421Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna with a shorting wall or a shorting pin at one end of the element

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、導体板で構成され、且つ小型で薄型であり、携帯端末や電化製品等の電気機器あるいは壁等に内蔵することも容易な板状アンテナおよびそれを備えた電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、基地局用や衛星放送用などの大型アンテナを除き、携帯電話やモバイルコンピュータなど(以下、一括して携帯端末と略す)をはじめとする専用の各種アンテナの小型化が盛んに行われている。特に小型化が求められる携帯端末用のアンテナは、その端末自身の小型化に伴い、設置用スペースの問題、さらにアンテナ体積の制約に反した性能の要求などの問題を抱えている。また、最近盛んに検討されている家庭内における無線ネットワーク構想においても、室内壁面へのアンテナの導入やパーソナルコンピュータや電化製品(以下、一括して電化製品と略す)などへのアンテナの導入に伴い、そのアンテナ自身の大きさにも同様な問題が起こっている。
【0003】
上記の問題は、携帯端末や電化製品において、その筐体もしくは本体ケース(以下、一括して筐体と略す)内に専用のアンテナを内蔵する場合、新たに専用のスペースを確保しなければならないことが要因となる。さらに製品の小型化や軽量化が伴う場合、当然のことながらアンテナ自身の小体積化や軽量化も必要となり、これにより要求されるアンテナの性能を満たすことが困難になる。すなわち、アンテナを筐体に内蔵し、且つ性能を確保するためには、筐体内にそれなりの設置スペースの確保が必要になり、この結果これまで使用してきた各仕様の変更などで、製品の製造コストの高上や開発期間の長期化などが発生することになる。そのため、この問題を回避するため、その殆どが本体の筐体外部に別筐体などを使用し、且つ別途ケーブルなどを使用して取り付ける外付けアンテナが使用されている。しかしこの方法では、その携帯端末や電化製品を移動した際、外付けアンテナを一度取り外さなければならない場合が多々あり、さらに再設置や再調整などの手間も発生し、場合によってはケーブル等の引き回しや予期せぬトラブルでのアンテナ故障、さらにこれら携帯端末や電化製品の設置位置の自由度が制限されるなどの使用者には常に煩わしさが付きまとうことになる。
【0004】
これら問題の解決を目的とし、携帯端末もしくは電化製品の筐体内の隙間等に内蔵し得る薄型の内蔵アンテナの代表的な公知例に、特開平5−22018号、特開平8−256009号がある。これら公知例のアンテナは、それぞれが薄型であり、且つ製造も容易なものとなっている。しかしながら、これら公知例のアンテナで高い放射利得を得るためには、広いグランド部が必要な構造であり、結果的に構造が大きくなりやすい。そのため高い放射利得を確保し、さらに構造を小さくするために、機器筐体内の高周波回路部の接地部(グランド)または接地導体(グランド)とアンテナのグランド部とを直に金属製のねじや溶接等で接続する等して高周波的に接続し、この導体部分にもアンテナ上の電流分布を存在させ、最終的にこれら機器筐体内のグランドをアンテナのグランド部の一部分として利用しなければならない。すなわち公知例のアンテナは、アンテナ設置位置もしくはスペース部分において、アンテナのグランド部と筐体内のグランドとを金属製のねじや溶接等で直に接続することが必要となり、結果的に製品の小型化や軽量化への要求には不向きで、且つ汎用性に乏しいものとなってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のことより、携帯端末や家庭内での無線ネットワーク用家電品に内蔵される各専用のアンテナは、製品の製造コストの高上や開発期間の長期化などを生じることなく安易に導入でき、さらに使用者の煩わしさを軽減することを達成するものでなくてはならない。さらに、アンテナ自身も低コストである必要もある。
【0006】
本発明の目的は,小スペースで携帯端末や電化製品或いは壁等に容易に内蔵でき、低コストで、且つ汎用性に優れ、さらに携帯端末や電化製品筐体内の接地導体部分をアンテナの一部分として利用することなく、単体で高い放射効率を実現する板状アンテナおよびそれを備えた電気機器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の板状アンテナは、導体板に切り込みを入れて、スロットを形成し、該スロットの長手方向の中心軸線を境界にして第一の放射導体と第二の放射導体を形成し、該スロットを形成する対向する二つの導体縁で給電するよう給電線路を接続し、前記導体板を絶縁性材料で覆い、かつ前記導体板を、外部のグランドと接続されていないようにしたことにある。
【0008】
前記導体板は、アンテナが搭載もしくは内蔵される機器における高周波回路部の接地部または該機器に設けられた接地導体とは別に形成されたものである。
【0009】
前記スロットは、前記導体板の中心より偏った位置に形成され、第二の放射導体は第一の放射導体より面積が広くなるように形成するのが好ましい。
【0010】
上記したスロットの長手方向に対応した前記第一の放射導体の寸法は、使用する電波の波長の概ね1/4の奇数倍に設定されているのが好ましい。
【0011】
また前記スロットの幅は、使用する電波の波長の1/8以下に設定されていることが好ましい。
【0012】
ここで、使用する電波の波長とは、本発明の板状アンテナを搭載する無線機器が通信に用いる電磁波の波長である。
【0013】
上記スロットの対向する導体縁同士は、常に同距離な平行でなくても良い。
【0014】
上記スロットの対向する導体縁の一部をスロット内部に延長し、延長した導体部に給電するようにしても良い。
【0015】
上記導体板は、絶縁性の土台上に形成されており、スロットの対向する導体縁の一部を土台の下方に向け延長し、延長した導体部を高周波回路の基板上に形成された配線パターンと電気的に接続することで給電するようにしても良い。
【0016】
前記導体板は、略全体がラミネート等により絶縁性材料に覆われた構成とする。なお、スロットに給電を行う給電部分については、その絶縁性材料は取り除かれている。また、この場合、絶縁性材料であるラミネート材(誘電体材料)の誘電率による影響を考慮して、ラミネート材を施さないときと比べ、使用する電波の波長に対し、アンテナの各部の寸法を若干小さくする必要がある。
【0017】
これら絶縁性材料の使用により、上記板状アンテナを外部のグランド部と高周波的に接続させない構成を容易に確保することができる。また、これにより、板状アンテナ単体での特性を容易に保持できるため、結果的に汎用性を高めることが可能となる。
【0018】
単線もしくは複数本の撚り合せからなる内導体と該内導体の外周に位置する外導体を有する同軸線路をアンテナへの給電線路とし、前記板状アンテナのスロットを形成する対向した二つの導体縁に、前記同軸線路の一方端における内導体と外導体をそれぞれ接続するようにしてもよい。
【0019】
前記スロットに給電するため、前記同軸線路の内導体と外導体とでそれぞれ接続する場合、通電性のあるはんだ材等による融着接続だけではなく、コネクタ等の使用による接続もその使用目的に合わせ選択できる。
【0020】
前記スロットへの給電位置は、インピーダンス整合を考慮して決定されるのが好ましい。
【0021】
上記した板状アンテナは、電気機器の内部に設置して使用されるのが好ましい。また、複数の板状アンテナを電気機器に搭載もしくは内蔵する場合には、それぞれの板状導体で切り込みの入った縁が、対向しないように配置するのが好ましい。
【0022】
本発明の板状アンテナは、携帯端末や電化製品の筐体内もしくは壁等において、隙間程度のスペースでも設置が可能な小型、且つ薄型であり、低コスト、且つ汎用性に優れている。本発明の構造では、第一の放射導体により第一のモノポールアンテナが形成され、第二の放射導体により、第一のモノポールアンテナとは異なる電流の方向を有する第二のモノポールアンテナが形成される。この為、さらに板状アンテナが搭載もしくは内蔵される筐体内の高周波回路部の接地部またはその筐体内に設けられた接地導体部分をアンテナの一部として利用することなく高い放射効率を実現し、交差するバランスの取れた2つのモノポールアンテナを実現できるので、本発明の板状アンテナを無線機器に搭載もしくは内蔵する場合、装置方向によらず無指向性を実現できる。
【0023】
また、本発明の板状アンテナによれば、他のアンテナを近傍に配置させる場合には、他のアンテナとの干渉を生じさせないように、他のアンテナと対向する側と対向しない側のバランスを変えて指向特性の制御が行えるため、アンテナ特性を大きく崩さずに他のアンテナとの設置間隔を狭くすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0025】
本発明の板状アンテナの特徴を、図1から図2を用いて説明する。
本発明の板状アンテナは、図1のように幅a、長さbの導体板1に幅cで長さdの一端が開放されたスロット2を形成し、このスロット2の長手方向の中心軸線を境界にして第一の放射導体3と第二の放射導体4を形成している。また、スロット2は、導体板1の中心より偏った位置に形成し、第二の放射導体4は第一の放射導体3より面積を広くしている。導体板1の幅aは、使用する電波の波長の概ね1/4の奇数倍としている。使用する電波の周波数が2.4GHz帯の場合、このときの電波の波長は約120mmとなる。その1/4では約30mmとなり、この長さが例えば導体板1の幅aとなる。なお、上記の使用する電波の波長とは、本発明の板状アンテナを搭載する無線機器が通信に用いる電磁波の波長のことである。また、スロット2の幅c、第一の放射導体3の幅e、第一の放射導体3と第二の放射導体4の境界部分における導体部の幅fは、要求されるアンテナ特性に従い、そのサイズが決定されるものである。
また、導体板1は、外部の接地部(グランド)と高周波的に接続されていない構成となっている。ここで、高周波的に接続されていないとは、本発明の板状アンテナは外部の接地部と常時同電位となる導体部分を有さないことである。すなわち、本発明の板状アンテナを電気機器に搭載もしくは内蔵した場合、板状アンテナは給電線のみによって、電気機器の送受信回路を構成する高周波回路部と電気的に接続されているだけであり、その機器内の接地導体部(グランド)と、導体板1は接触せずもしくは直に繋がらずに、それぞれが独立した構成となっている。実際に、本発明の板状アンテナをノートパソコンやPDAに代表される通信用電気機器の筐体に設置する場合は、その全体をラミネート材等の絶縁性フィルムで覆い、板状アンテナ周辺の導体を排除し、機器内の導体部分やグランド部と同電位にならないようにしている。
【0026】
次に図2のように、スロット2への給電方法の一例として、インピーダンス整合を考慮した位置でスロット2を構成する第一の放射導体3の一部分と同軸線路5の内導体51とを接続し、さらに同軸線路5の外導体52と第二の放射導体4の一部分とを接続することで給電構造を構成している。なお、これら接続は通電性のあるはんだ材等による融着接続、あるいは通電性を保持し得る形状の専用のコネクタやステイなどを用いてもよい。そして後で述べる実施例にも示すように給電構造を変形することで、接触型や回路基板上設置型の給電方法も使用できる。
【0027】
なお、図2では第一の放射導体3の一部分と同軸線路5の内導体51とを接続し、さらに同軸線路5の外導体52と第二の放射導体4の一部分とを接続しているが、実際には内導体51と外導体52は入れ替えても良い。これは後で述べる実施例においても同様である。
【0028】
図2のスロット2への給電により、図3に示すように、スロット2では相対する第一の放射導体3と第二の放射導体4との導体間で電界7が発生し、これに垂直なスロット2の開口方向に磁流(M)8が発生し、スロット2はスロットアンテナとして機能する。さらに第一の放射導体3上の長手方向に電流(J1)9と第二の放射導体4上の長さ方向(導体板1の長さ方向)に電流(J2)91と発生する。そしてこれら電流9、91によって、第一の放射導体3と第二の放射導体4は、それぞれが個々のモノポールアンテナとして機能する。以上のように、本発明の板状アンテナ6は、一つのスロットアンテナと、二つのモノポールアンテナを、同一導体板上に電気的に構成している。これにより、第二の放射導体4上の電流91により構成されるモノポールアンテナの長さ(導体板の長さb)は、電流91の定在波と板状アンテナ6全体のインピーダンス整合に寄与し、本板状アンテナ6の幅aと高さbを調整することで、第一および第二の放射導体の電気的な整合を決定できる構造になっている。さらに、第一の放射導体3の幅(図1のe)を調整することにより、本板状アンテナでは、磁流(M)8によるスロットアンテナの電力放射を調整でき、目的に応じ、スロットアンテナによる電力放射を抑制し、電流(J1)9と電流(J2)91による二つのモノポールアンテナでの電力放射のみの構成も可能となる。
【0029】
次に、板状アンテナ6の幅aと長さbを同様にした場合の励振特性を図4に示す。周波数帯を2.4GHz帯とし、この周波数帯における電波の波長に合わせ、板状アンテナの各寸法は、a=32mm、b=32mm、c=2mm、d=29mm、e=2mm、f=3mmとし、厚さ0.2mmの導体板を使用した。なおこれら寸法は、スロットアンテナによる電力放射を抑制し、二つのモノポールアンテナで電力を放射させる構造例である。また、板状アンテナへの給電は、直径0.8mmの細径同軸ケーブルを用い、図2の方法に従い、はんだ付けにより接続している。このときの励振特性は図4の通りとなり、VSWR(電圧定在波比)2以下(反射損失(Return Loss):約−10dB以下)が広帯域で実現されている。
【0030】
次に、図4の構造での指向特性を図5に示す。図5では、本発明の板状アンテナ6が座標系のyz面に置かれた状態で、(a)ではz軸を回転させxy面における指向特性を、(b)ではx軸を回転させyz面における指向特性を、そして(c)ではy軸を回転させxz面での指向特性を水平偏波(Hor.)と垂直偏波(Ver.)に分けて示している。(a)のxy面では、図3のJ1による水平偏波とJ2による垂直偏波が現れている。次に(b)のyz面では、図3のJ1による垂直偏波とJ2による水平偏波が現れている。そして(c)のxz面では、図3のJ1とJ2による水平偏波が現れている。各図の結果より、本発明の板状アンテナ6は、xy面、yz面、xz面全ての面の全方位において、水平偏波と垂直偏波の組み合わせで、Null点の無い良好な送受信特性を実現している(水平偏波と垂直偏波をそれぞれ個別に見ればNull点は存在するが、両者を組み合わせて見た場合は、Null点が無くなる)。なお、先に述べた公知例におけるアンテナではその構造上、本板状アンテナ6のような全面ならびに全方位に対し良好な指向特性は実現できないことは知られている。
【0031】
また、スロットの長さ(図1のd)に対して、板状アンテナ6の幅aもしくは長さbを調整することで、図5の指向特性を使用目的に合わせ傾けることも可能であるが、その詳細は後で述べる本発明の実施例で説明する。
【0032】
なお、本実施の形態の場合は、図3に示すように、磁流8の方向に対して電流9の方向は平行、電流91の方向は直交しているが、スロット2の長手方向の中心軸線を境にして形成された第一の放射導体3と第二の放射導体4の境界部分の導体部分が斜めに形成されている場合は、それに沿って電流91が流れるため、磁流8の方向と電流91の方向は直交しなくなる。
【0033】
次に、本発明の板状アンテナ6の第一および第二の放射導体の電気的な整合による帯域幅変化の特徴を示すため、図6の本板状アンテナ6の長さbを変化させたときの帯域幅[VSWR(電圧定在波比)2以下]の変化を図6〜図8に示す。まず、図6の構造において、第一の放射導体3の幅eとスロット2の幅cを固定し、第一の放射導体3の一部分と同軸線路5の内導体51との接続位置と同軸線路5の外導体52と第二の放射導体4との接続位置も固定し、板状アンテナ6の長さbを変化させた場合の帯域幅の変化を図7に示す。図7より、帯域幅が周期的に振動して変化することが判る。これは、図3に示した電流(J2)91の定在波の変化による効果である。ただし図7の結果では、この定在波の変化に伴うインピーダンスの変化により、励振のピーク周波数も動いてしまう。そのため次に、第一の放射導体3の一部分と同軸線路5の内導体51との接続位置と同軸線路5の外導体52と第二の放射導体4との接続位置を、板状アンテナ6の長さbの変化に伴い調整し、励振のピーク周波数を固定した評価結果を図8に示す。図8より、図7同様に帯域幅が振動して変化しており、さらに周期的な変化となっている。この特性も、図3に示した電流(J2)91の定在波の変化による効果である。以上の結果より、本板状アンテナ6は、第一および第二の放射導体の電気的な整合を利用することで、帯域幅を容易に決定できる構造になっていることが判る。なお図7〜図8の結果は、使用する周波数やアンテナ自体の大きさにより若干異なる場合もあるが、基本的な特性は変わらない。
【0034】
次に、本発明の板状アンテナ6のスロット幅cによる帯域幅変化の特徴を示すため、図9の本板状アンテナ6のスロット2の幅cを変化させたときの帯域幅[VSWR(電圧定在波比)2以下]の変化を図10〜図11に示す。まず、図9の構造において、第一の放射導体3の幅eを固定し、第一の放射導体3の一部分と同軸線路5の内導体51との接続位置と同軸線路5の外導体52と第二の放射導体4との接続位置も固定し、板状アンテナ6のスロット2の幅cを変化させた場合の帯域幅の変化を図10に示す。なお、このとき本板状アンテナ6の幅aと長さbは同等とし、そのサイズは図8の結果で良好な場合を参考にしている。図10より、スロット2の幅cの増加に伴い、帯域幅が狭くなっていくことが判る。ただし、図10の場合は、図7の場合よりも、インピーダンスの変化が大きく、スロット2の幅cの変化に伴い、励振のピーク周波数のずれも大きいことが実験により判っている。そのため次に、第一の放射導体3の一部分と同軸線路5の内導体51との接続位置と同軸線路5の外導体52と第二の放射導体4との接続位置を、スロット2の幅cの変化に伴い調整し、励振のピーク周波数を固定した評価結果を図11に示す。図11より、スロット2の幅cの増加に対し、帯域幅の変化が少なくなることが判る。さらにスロット2の幅cが、本板状アンテナ6の長さbの半分程度となっても帯域が保たれていることも判る。すなわち本板状アンテナ6は、第一および第二の放射導体の電気的な整合により、スロット2の幅cを広くしても、帯域を保つことが容易に実現できる構造となっていることが判る。なお図10〜図11の結果は、使用する周波数やアンテナ自体の大きさにより若干異なる場合もあるが、基本的な特性は変わらないものである。
【0035】
なお、本実施の形態においては、周波数帯を2.4GHz帯としたが、本発明の板状アンテナは、導体板の幅aが周波数帯における電波の波長の概ね1/4であれば、原理上どの周波数帯にも対応することができる。周波数帯が低くなるほど、幅aを長くしなければならないため、特に、家電機器や携帯端末への内蔵を考慮した場合には、板状アンテナのサイズからみて、使用周波数を0.1GHz(このとき波長の1/4の長さは、約750mm)以上とするのが好ましい。
【0036】
以上の図7〜図11の結果より、本板状アンテナ6は、第一および第二の放射導体の電気的な整合を保つようにそのサイズを決定し、且つスロットへの給電位置を考慮すれば、多少の構造の変化に対してもその有用な帯域幅を保つことが容易に実現できるアンテナ構造になっていることが判る。さらにこれら結果からも明らかな効果を組み合わせることで、構造決定の自由度が広く、設置用スペースに対し容易に対応しえる構造であることも言える。
【0037】
また、本発明の板状アンテナに使用した同軸線路の一方端を、本板状アンテナを内蔵する製品に別途設けられた給電回路もしくはその中継回路に接続し、給電線路としての機能を持たせることで、小型で薄型、且つ汎用性が高く、さらに設置自由度の広い板状アンテナを実現できる。
【0038】
また、給電線路として同軸線路を使用しているため、製品内部に配置された他の機器類に対し、この給電線路は邪魔にならないように本体内部で自由に引き回すことができる。
【0039】
以上のことにより、携帯端末や家庭内での無線ネットワーク用家電品の製品筐体や各種部品の設置位置などの仕様に関し、大きな変更を必要とせず、さらに筐体内の隙間程度のスペースでも内蔵でき、低コストで、且つ性能が確保されているアンテナを実現できる。
【0040】
また、上記板状アンテナを携帯端末や家庭内での無線ネットワーク用家電品の内部に設置すれば、これら製品の移動などの際、外付けアンテナの取り外し、再設置や再調整、そしてケーブル等の引き回しや予期せぬトラブルでのアンテナ故障などの使用者に常に付きまとっていた煩わしさを解消し、さらに本発明の良質な特性から、製品設置位置に関して選択の自由度をより広くできる効果も実現できる。
【0041】
【実施例】
以下、本発明の実施例を各図により説明する。
(実施例1)
本発明の第1実施例を図12〜図14により説明する。図12は、本発明の板状アンテナ61において、スロット2の長さdと第一の放射導体3と第二の放射導体4の境界部分における導体部の幅fとを足した長さa1の第一の放射導体3と、板状アンテナの長さbとを同様にし、長さa1よりも板状アンテナの幅aを大きくした場合の構造を示している。このとき、長さa1は使用する電波の波長の概ね1/4としている。図12のように、長さa1と板状アンテナ6の幅aによって生ずる差Δの部分10(以下、ギャップと定義する)が存在することでスロット2に発生する電磁界が、独自の整合をとるためにギャップ10の大きさに対応して傾くことになる。その結果、ギャップ10がない場合には、図5のような指向特性になるのに対し、本実施例では、図13のように指向特性がギャップ10の存在する方向にシフトさせることが可能となる。なお、このときの励振特性は図14のようになり、有用な広い帯域が得られている。また、このギャップ10の広さΔを操作することで図13の指向特性をさらにシフトさせることができる。
(実施例2)
本発明の第2実施例を図15〜図16により説明する。図15は、実施例1の構造において、ギャップ10の大きさと第一の放射導体3の幅eを固定し、板状アンテナ61の長さbを変化させた場合の実施例を示している。この場合、板状アンテナ61の長さbの変化に伴い、図3に示した電流(J2)91の定在波が変化し、これによりギャップ10によるスロット2で傾いた電磁界成分をより傾けることが可能となる。その結果、図16に示すように板状アンテナ61の長さbの変化に伴い、実施例1と同様にギャップ10の存在する方向に指向特性をシフトさせ、さらにギャップ10の無い方向の指向特性を抑制できることが判る。すなわち板状アンテナ61の長さbにより、その指向特性を制御できることが可能となっている。なお、このときの励振特性は実施例1と同様に有用な広い帯域が得られているが、ここではその表示は割愛する。
(実施例3)
本発明の第3実施例を図17により説明する。図17は、実施例1および2に示した本発明の板状アンテナ61の給電構造を変形させた板状アンテナ62を示している。第一の放射導体3からインピーダンス整合を考慮した位置で、導体線路11を第二の放射導体4に向けて延ばし、この導体線路11と同軸線路5の内導体51とを接続し、さらに第二の放射導体4には、スロットを構成する第一の放射導体3から延ばされた導体線路11が第二の放射導体4と接触しないように切り欠け部を形成し、同軸線路5の外導体52と第二の放射導体4の一部分とを接続した構造である。この構造により、同軸線路5の方向を図17(a)のように板状アンテナ62の長さ方向にしたり、図17(b)(c)のように板状アンテナ62の幅方向にしたりすることができ、同軸線路5を折ることなく配置できる方向の自由度を広げることが可能となる。
(実施例4)
本発明の第4実施例を図18により説明する。図18は、実施例1および2に示した本発明の板状アンテナ61の給電構造を変形させた板状アンテナ63を示している。第一の放射導体3からインピーダンス整合を考慮した位置で、導体線路11を第二の放射導体4に向けて延ばし、さらに第二の放射導体4からもインピーダンス整合を考慮した位置で導体線路12をスロットを構成する第一の放射導体3に向けて延ばし、スロットを構成する第一の放射導体3から延びた導体線路11と同軸線路5の内導体51とを接続し、さらに第二の放射導体4から延びた導体線路12と同軸線路5の外導体52を接続した構造である。この構造により、同軸線路5を折ることなく板状アンテナ63の幅方向に同軸線路5を配置することが可能となる。
(実施例5)
本発明の第5実施例を図19により説明する。図19は、実施例1および2に示した本発明の板状アンテナ61の給電構造を変形させ、平面的な上面部を有する立体的な土台13上に構成した本発明の板状アンテナ64を示している。板状アンテナ64は、土台13上にめっき材などを塗布するなどの加工法により形成することができる。土台13は、板状アンテナ64のスロット2にあたる部分を空洞にし、第一の放射導体3からインピーダンス整合を考慮した位置で導体線路11を、そして第二の放射導体4からもインピーダンス整合を考慮した位置で導体線路12を土台13の下方に向けて延ばし、土台の下から給電できる構造としている。この構造は、携帯電話への内蔵やある特定な場所への固定を可能とした構造である。なお土台13は、絶縁性からなり、板状アンテナ64に求められるサイズの小型化等に伴い、その材料(誘電率)を選択することが好ましい。また、回路基板上に形成された配線パターン(図示せず)を板状アンテナ64への給電線路とし、基板上に土台13を搭載することによって、配線パターンと上記導体線路11、12をそれぞれ接続するようにしてもよい。なお、導体線路11、12の断面積及び長さは、外部のグランドと高周波的に接続されないように設定されている。
(実施例6)
本発明の第6実施例を図20により説明する。図20は、設置位置の形状または状況により導体板の形状を立体的に変形させた板状アンテナ65、66を示している。板状アンテナ65、66のスロットを構成する第一の放射導体3と第二の放射導体4の両方に加工が施されており、導体板の全面が湾曲状に形成されている。
(実施例7)
本発明の第7実施例を図21により説明する。図21は、設置位置の形状または状況により導体板の形状を立体的に変形させた板状アンテナ67、68を示している。板状アンテナ67、68のスロットを構成する第一の放射導体3と第二の放射導体4の両方に加工が施されており、導体板が円筒状に形成されている。図21(a)に示された板状アンテナ67は、第一の放射導体3の長さ方向(すなわち、第二の放射導体4の幅方向)に対して曲げ加工を施したものであり、図21(b)に示された板状アンテナ68は、導体板の長さ方向に対して曲げ加工を施したものである。
(実施例8)
本発明の第8実施例を図22により説明する。図22は、設置位置の形状または状況により導体板の形状を立体的に変形させた板状アンテナ69、70を示している。図22(a)に示された板状アンテナ69は、第二の放射導体4の幅方向に折り目が1つ設けられるように折り曲げられて形成されている。図22(b)に示された板状アンテナ70は、導体板の長さ方向に折り目が1つ設けられるようにスロットを構成する第一の放射導体3と第二の放射導体4をそれぞれ1ヵ所折り曲げて形成されている。
(実施例9)
本発明の第9実施例を図23により説明する。図23は、設置位置の形状または状況により導体板の形状を立体的に変形させた板状アンテナ71〜74を示している。図23(a)に示された板状アンテナ71は、第二の放射導体4の幅方向に折り目が2つ設けられるように折り曲げられて形成されている。図23(b)に示された板状アンテナ72は、導体板の長さ方向に折り目が2つ設けられるようにスロットを構成する第一の放射導体3と第二の放射導体4をそれぞれ2ヵ所折り曲げて形成されている。図23(c)に示された板状アンテナ73は、第二の放射導体4の幅方向に折り目が3つ設けられるように折り曲げられて形成されている。図23(d)に示された板状アンテナ74は、導体板の長さ方向に折り目が3つ設けられるようにスロットを構成する第一の放射導体3と第二の放射導体4をそれぞれ3ヵ所折り曲げて形成されている。
(実施例10)
本発明の第10実施例を図24により説明する。図24は、設置位置の形状または状況により導体板の形状を変形させたものであり、導体板の外縁を円形状に形成し円板型とした板状アンテナ75〜77を示している。図24(a)、(b)に示された板状アンテナ75、76は、スロット2が直線形状に形成されているものであり、図24(c)に示された板状アンテナ77は、スロット2が略半円形状に形成されているものである。
(実施例11)
本発明の第11実施例を図25により説明する。図25は、設置位置の形状または状況により導体板の形状を変形させたものであり、導体板の外縁を曲線に形成した板状アンテナ78〜80を示している。図25(a)に示された板状アンテナ78は、スロットを構成する第一の放射導体3がS字曲線を描くように形成されていると共に、スロットを構成する第一の放射導体3と対向する第二の放射導体4の辺がその形状に合わせて曲線形状に形成されている。図25(b)に示された板状アンテナ79は、スロットを構成する第一の放射導体3の長さ方向(すなわち、第二の放射導体4の幅方向)に沿って、スロットを構成する第一の放射導体3および第二の放射導体4の両方がS字曲線を描くように形成されている。図25(c)に示された板状アンテナ80は、導体板の外縁が略眼鏡形状に形成されると共に、スロット2が湾曲形状に形成されている。
【0042】
板状アンテナの形状は、上述した各実施例の形状に限らず、板状アンテナを設置する設置位置の形状または状況により、それに応じた種々形状のものを用いることができる。スロットの形状ならびにその位置が決定されれば、導体板の形状は様々なものに変形してもよい。また、第一の放射導体3の長さは、使用する周波数帯における電波の波長の概ね1/4の奇数倍とすればよく、もう一方の第二の放射導体4の幅と同じでなくてもよい。
【0043】
これにより、板状アンテナを設置する内蔵位置のスペースもしくは構造に柔軟に適応可能となり、小型化を達成できる。さらに、板状アンテナの構造が自由に選べることから、要求される指向特性に柔軟に対応可能となる。
【0044】
なお、板状アンテナの形状の変形の有無に関わらず、板状アンテナの各部サイズは、板状アンテナが設置される筐体等に使用されている各種材料の誘電率や導体部品の影響を加味し、実際に内蔵した際の使用する周波数帯における電波の波長に合わせ、且つ良好な励振特性が得られるように決定される。
また、板状アンテナを機器の筐体に設置する場合は、その全体をラミネート材等の絶縁性フィルムで覆い、板状アンテナ周辺の導体を排除するなどして、機器内の導体部分や接地部(グランド)と同電位にならないようにすることで、アンテナ独自の特性を保持し、優れたアンテナ特性を得ることができる。
【0045】
さらに、板状アンテナは実施例1および2で示したように、指向特性をシフトさせ、且つ特定の方向の指向特性を抑制することが可能である。そのため複数のアンテナを隣接して設置する場合、隣接するアンテナ間で発生する電磁干渉を抑制でき、その結果通常のアンテナよりもその設置間の距離を短くすることができる。
【0046】
上記した本発明の実施例1〜11の板状アンテナによれば、従来技術による携帯端末や家庭内における無線ネットワーク用機器(電化製品)で使用される本体の筐体外部に別筐体などを使用し、且つ別途ケーブルなどを使用して取り付ける外付けアンテナに代わり、移動の際に生ずるアンテナ取り外しや再設置、再調整などの手間を無くし、且つアンテナ自身の破損を防ぐことができ、さらに携帯端末や電化製品の設置位置の自由度を広げ、さらに製品の製造コストの高上や開発期間の長期化などの原因となる筐体や各種部品の設置位置等の仕様を大きく変更させることなく、さらに筐体内の隙間程度のスペースでも内蔵でき、低コストで、且つ性能が確保されているアンテナを提供することが可能になる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、次のように優れた効果を発揮する。
【0048】
小スペースで携帯端末や電化製品或いは壁等に内蔵でき、低コストで、且つ性能が確保されている板状アンテナおよびそれを備えた電気機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板状アンテナで使用する導体板の構造図。
【図2】本発明の板状アンテナの構造図。
【図3】本発明の板状アンテナの電気的な構造図。
【図4】本発明の板状アンテナの励振特性を示す図。
【図5】本発明の板状アンテナの指向特性を示す図。
【図6】本発明の板状アンテナの構造図。
【図7】本発明の板状アンテナの構造変化に伴う帯域幅を示す図。
【図8】本発明の板状アンテナの構造変化に伴う帯域幅を示す図。
【図9】本発明の板状アンテナの構造図。
【図10】本発明の板状アンテナの構造変化に伴う帯域幅を示す図。
【図11】本発明の板状アンテナの構造変化に伴う帯域幅を示す図。
【図12】本発明の実施例1に係わる板状アンテナの構造図。
【図13】本発明の実施例1に係わる板状アンテナの指向特性を示す図。
【図14】本発明の実施例1に係わる板状アンテナの励振特性を示す図。
【図15】本発明の実施例2に係わる板状アンテナの構造図。
【図16】本発明の実施例2に係わる板状アンテナの指向特性を示す図。
【図17】本発明の実施例3に係わる板状アンテナの構造図。
【図18】本発明の実施例4に係わる板状アンテナの構造図。
【図19】本発明の実施例5に係わる板状アンテナの斜視図。
【図20】本発明の実施例6に係わる板状アンテナの斜視図。
【図21】本発明の実施例7に係わる板状アンテナの斜視図。
【図22】本発明の実施例8に係わる板状アンテナの斜視図。
【図23】本発明の実施例9に係わる板状アンテナの斜視図。
【図24】本発明の実施例10に係わる板状アンテナの構造図。
【図25】本発明の実施例11に係わる板状アンテナの構造図。
【符号の説明】
1 導体板
2 スロット
3 第一の放射導体
4 第二の放射導体
5 同軸線路
51 内導体
52 外導体
6、61〜80 板状アンテナ
7 電界
8 磁流
9、91 電流
10 ギャップ
11、12 導体線路
13 土台

Claims (10)

  1. 導体板に切り込みを入れて、スロットを形成し、該スロットの長手方向の中心軸線を境界にして第一の放射導体と第二の放射導体を形成し、該スロットを形成する対向する二つの導体縁で給電するよう給電線路を接続し、前記導体板を絶縁性材料で覆い、かつ前記導体板を、外部のグランドと接続されていないようにしたことを特徴とする板状アンテナ。
  2. 前記導体板は、アンテナが搭載もしくは内蔵される機器における高周波回路部の接地部または該機器に設けられた接地導体とは、別に形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の板状アンテナ。
  3. 前記スロットは、前記導体板の中心より偏った位置に形成され、前記第二の放射導体は前記第一の放射導体より面積が広いことを特徴とする請求項1または2に記載の板状アンテナ。
  4. 前記スロットの長手方向に対応した前記第一の放射導体の寸法は、使用する電波の波長の概ね1/4の奇数倍に設定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の板状アンテナ。
  5. 前記スロットの幅は、使用する電波の波長の1/8以下に設定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の板状アンテナ。
  6. 前記スロットの対向する導体縁の一部をスロット内部に延長し、延長した導体部に給電することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の板状アンテナ。
  7. 前記導体板は、絶縁性の土台上に形成されており、スロットの対向する導体縁の一部を土台の下方に向け延長し、延長した導体部を高周波回路の基板上に形成された配線パターンと電気的に接続することで給電することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の板状アンテナ。
  8. 単線もしくは複数本の撚り合せからなる内導体と該内導体の外周に位置する外導体を有する同軸線路をアンテナへの給電線路とし、前記スロットを形成する対向する二つの導体縁に、前記同軸線路の一方端における内導体と外導体がそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の板状アンテナ。
  9. 請求項1からのいずれかに記載の板状アンテナをその内部に設置した電気機器。
  10. 請求項1からのいずれかに記載の複数の板状アンテナを、それぞれのスロットの切り込みが入った導体板縁が対向しないように、搭載または内蔵した電気機器。
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