JP2003101319A - 車載アンテナ装置とその高周波伝送線路 - Google Patents

車載アンテナ装置とその高周波伝送線路

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JP2003101319A
JP2003101319A JP2001293623A JP2001293623A JP2003101319A JP 2003101319 A JP2003101319 A JP 2003101319A JP 2001293623 A JP2001293623 A JP 2001293623A JP 2001293623 A JP2001293623 A JP 2001293623A JP 2003101319 A JP2003101319 A JP 2003101319A
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vehicle
transmission line
flexible cable
high frequency
vehicle body
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JP2001293623A
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Tasuku Morooka
翼 諸岡
Ikuo Imazeki
郁夫 今関
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体に手を加えたり車体の気密性及び水密性
を損なうことがなく、しかも伝送品質を損なわずにアン
テナユニットへの直流電源の供給も可能にする。 【解決手段】 車体1とウインドウガラス2との間の隙
間に介在するパッキング21を利用し、このパッキング
21に挿通孔を設けてこれに平板型伝送路である高周波
フレキシブルケーブル41を通すことで車内外間の配線
を行うようにしている。また、高周波フレキシブルケー
ブル41の両端部にインピーダンス整合回路412a,
412bを設け、高周波フレキシブルケーブル41の特
性インピーダンスの変化をこのインピーダンス整合回路
412a,412bで吸収するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アンテナユニッ
トが車外に設置される車載アンテナ装置と、上記アンテ
ナユニットと車内に設置される無線ユニットとの間を接
続するために使用する高周波伝送線路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車携帯電話システムに代表さ
れる移動通信システムが急速に普及している。また、静
止軌道上或いは周回軌道上の放送衛星或いは通信衛星を
利用した移動体向けの衛星放送/通信システムも提唱さ
れている。
【0003】これらのシステムを利用するための車載無
線装置は、例えば車外にアンテナユニットを設置すると
共に車内に無線ユニットを設置し、これらのアンテナユ
ニットと無線ユニットとの間を同軸ケーブルを介して接
続するように構成される。そして、同軸ケーブルを車外
から車内に導入するためには、例えば車体に穴を穿設す
るか、或いは車体とドア又はトランクとの間の隙間を利
用するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車体に
穴を穿設することは車体に特別な加工を施すことになる
ため、車両価値の低下を招いたり美観を損なうことにな
りきわめて好ましくない。また、車体とドア又はトラン
クとの間の隙間を利用する場合には、同軸ケーブルの厚
みにより車体とドア又はトランクとの間の水密性及び気
密性が損なわれやすいと云う問題があった。
【0005】一方、ウインドウガラスの表裏両面に電極
を設け、これらの電極間の電磁誘導を利用して高周波信
号を伝送する手法も提案されている。この種の手法を採
用すれば、車体に穴を穿設したり車体とドア又はトラン
クとの間の隙間を利用することなく、車体の内部と外部
との間で高周波信号を伝送することができる。ところ
が、この手法は電磁誘導区間での信号減衰が大きく、こ
れが伝送品質の低下の原因になる。また、アンテナユニ
ットに例えば低雑音増幅器等の能動回路が含まれている
場合に、この能動回路に対し無線ユニットから直流電源
電圧を供給することができない。
【0006】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、車体に手を加えたり車
体の気密性及び水密性を損なうことがなく、しかも伝送
品質を損なわずにアンテナユニットへの直流電源の供給
も可能にした車載アンテナ装置とその高周波伝送線路を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明に係わる車載アンテナ装置は、車外に設置さ
れるアンテナユニットと、このアンテナユニットを車内
に設置される無線ユニットに接続する高周波伝送線路と
を具備する。そして、この高周波伝送線路を、車体とウ
インドウガラスとの間の隙間を通して車内から車外に引
き出される帯状をなす平面形伝送路と、この平面形伝送
路と上記アンテナユニットとの間を接続する車外伝送路
と、上記平面形伝送路と上記無線ユニットとの間を接続
する車内伝送路とを備えた構成とし、かつ第1及び第2
のインピーダンス整合回路を設けることにより、上記平
面形伝送路と車外伝送路との間及び平面形伝送路と車内
伝送路との間のインピーダンス特性を整合するようにし
たものである。
【0008】したがってこの発明によれば、高周波伝送
線路は車体とウインドウガラスとの間の隙間を利用して
車外から車内に導入される。このため、車体にケーブル
を通すための穴を設ける必要がなく、これにより車両価
値や美観の低下を招かずに済む。しかも、車体とウイン
ドウガラスとの隙間を通す部分が平面型伝送路により構
成されているため、同軸ケーブル等を用いる場合に比べ
隙間の気密性及び水密性を高く保つことができる。
【0009】また、アンテナユニットと無線ユニットと
の間を、電磁誘導を用いずに接続できる。このため、低
損失を維持して伝送品質を高く保つことができ、しかも
アンテナユニットに能動素子が含まれる場合に無線ユニ
ットから直流電源を供給できる利点がある。
【0010】さらに、平面型伝送路の両端側にはそれぞ
れ第1及び第2のインピーダンス整合回路が設けられて
いるため、車体やウインドウガラスの影響により平面形
伝送路上の電気的特性が変化しても、この変化を上記各
インピーダンス整合回路により吸収することができ、こ
れにより伝送路の特性を所期の特性に保持することがで
きる。
【0011】またこの発明は、車体とウインドウガラス
との間の隙間に設けられている封止部材(パッキング)
に、平面型伝送路を水密状態及び気密状態を保持して収
容するための凹部又は孔部を設けることも特徴とする。
このように構成すると、車体とウインドウガラスとの間
の隙間の気密性及び水密性をより一層高く保持すること
ができる。
【0012】さらに平面型伝送路を、誘電体基板に導波
路を形成した高周波フレキシブルケーブルにより構成
し、このフレキシブルケーブルを車体とウインドウガラ
スとの間の隙間において車体端縁部又はウインドウガラ
ス端縁部の形状に従いコ字型に折曲形成することも特徴
とする。このように構成すると、平面形伝送路を車体面
あるいはガラス面に密着させることができ、これにより
平面型伝送路の電気的特性を固定できるばかりか、平面
形伝送路の信頼性及び美観を高く保つことができる。
【0013】さらに第1及び第2のインピーダンス整合
回路をそれぞれ平面型伝送路の延長上に設け、導波路の
幅をそれぞれ伝送路の伝播波長λgの1/4長相当にわ
たり変化させるか、或いは導波路の幅をテーパ状に形成
することも特徴とする。このように構成すると、リアク
タンス素子により構成したインピーダンス整合回路を別
途用意する必要がなくなり、これにより高周波伝送線路
を簡単かつ安価に実現できる。
【0014】さら平面型伝送路を、高周波フレキシブル
ケーブルと、この高周波フレキシブルケーブルを被覆す
るシールド部材とにより構成することも特徴とする。こ
のように構成すると、車体が金属製の場合に車体から平
面型伝送路へ及ぶ電気的特性の影響を低減することがで
きる。なお、車体が樹脂等の非金属により構成されてい
る場合には、シールド部材を用いない開放型のフレキシ
ブルケーブルを使用することも可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施形態を説明する。図1は、この発明の一実施形態
に係わる車載アンテナ装置の取り付け状態を示す外観図
であり、1は車体、2は後部ウインドウガラスを示して
いる。
【0016】同図に示すようにアンテナユニット3は、
屋根の両サイドのウインドウガラス2に近い位置にそれ
ぞれ取着される。図2は、上記アンテナユニット3の取
着部位を拡大して示した図である。アンテナユニット3
は、図2に拡大して示したようにアンテナエレメント3
1と、低雑音増幅器を内蔵したアンテナ支持部32とか
ら構成され、このアンテナ支持部32が車体1の屋根に
例えば磁石や接着剤により固定される。
【0017】図3は、上記車載アンテナ装置の回路構成
を無線ユニットの構成と共に示したブロック図である。
先ずアンテナユニット3は、アンテナエレメント31
と、低雑音増幅器(LNA)33とから構成される。ア
ンテナエレメント31は例えば平面アンテナやヘリカル
アンテナ等により構成される。なお、ロッドアンテナに
より構成することも勿論可能である。低雑音増幅器33
は、無線ユニット5から供給される直流電源電圧Vccに
より動作し、上記アンテナエレメント31により受信さ
れた例えば2.6GHzの無線信号を所定の電力レベルに
増幅して無線ユニット5へ出力する。
【0018】一方、無線ユニット5は次のように構成さ
れる。すなわち、上記低雑音増幅器33から出力された
無線信号は、チューナ部(RX)51で周波数変換によ
りベースバンド信号に変換され、さらにディジタル信号
に変換されて復調部(DEM)52に入力される。復調
部52は、上記ディジタル信号を例えばスペクトラム逆
拡散を用いて復調することにより受信データを再生し、
さらにこの受信データについてデインタリーブと、誤り
訂正復号処理と、スクランブル解除処理とを行う。
【0019】この復調部52により再生される受信デー
タには制御データと音声/画像データとがあり、このう
ち制御データは制御部(CONT)55に、また音声/
画像データは音声/画像用の復号部(DEC)53にそ
れぞれ入力される。この復号部53で再生された音声デ
ータは、図示しない音声回路でアナログ信号に変換され
たのちスピーカ54に供給されて拡声出力される。これ
に対し画像データは、画像表示が可能な例えば液晶表示
器(LCD)からなる表示部57に供給されて表示され
る。
【0020】制御部55には、上記表示部(LCD)5
7の他に、キー入力部(KEY)56と、記憶部(ME
M)58が接続されている。制御部55は、キー入力部
56により入力されたチャネルデータに応じて上記受信
部51及び復調部52の動作を制御することにより、指
定チャネルの受信データを選択的に再生する。また、制
御データに文字データ等が含まれている場合には、この
文字データを表示部57に表示する。なお、表示部57
には受信中のチャネル番号や装置の動作状態を表す情報
等も表示される。メモリ58は、例えば受信データを一
時記憶するために使用される。
【0021】なお、上記表示部57としてはLCDに限
らずCRTやプラズマディスプレイ等のその他の表示デ
バイスを使用可能であり、また表示部57をタッチパネ
ル式の入力装置として兼用できるように構成することも
可能である。
【0022】ところで、上記アンテナユニット3と無線
ユニット5との間は、高周波伝送線路4を介して接続さ
れる。高周波伝送線路4は、高周波フレキシブルケーブ
ル41と、アンテナユニット3に一端が接続された車外
同軸ケーブル42と、車内同軸ケーブル43とから構成
される。高周波フレキシブルケーブル41と車外同軸ケ
ーブル42との間、及び高周波フレキシブルケーブル4
1と車内同軸ケーブル43との間の接続はそれぞれ、コ
ネクタ44,45により行われる。また、車内同軸ケー
ブル42と無線ユニット5との間の接続は、コネクタ5
9により行われる。
【0023】高周波フレキシブルケーブル41は、車体
1とウインドウガラス2との間の隙間を利用して配線さ
れる。図4はその状態を拡大して示した要部断面図であ
る。車体1とウインドウガラス2との間の隙間は、ゴム
又は樹脂製のパッキング21により気密及び水密に封止
されている。このパッキング21には、車内外間をコ字
型に連通する挿通孔が設けてあり、上記高周波フレキシ
ブルケーブル41はこの挿通孔に気密及び水密に挿通さ
れる。したがって、この挿通孔に挿通された状態で、高
周波フレキシブルケーブル41の形状は図4及び図5に
示すように車体1の端部に沿ってコ字形に折曲された状
態となる。
【0024】図6は上記高周波フレキシブルケーブル4
1の構成を示す平面図、図7はその断面構造を示す斜視
図である。高周波フレキシブルケーブル41はマイクロ
ストリップ線路からなり、可撓性を有する誘電体基板4
11の一方の面にストリップ導体412を形成するとと
もに、他方の面には平面導体413を形成してある。こ
の高周波フレキシブルケーブル41の伝播定数、伝播波
長及び特性インピーダンスは、誘電体基板411の厚さ
h及びその比誘電率εr と、ストリップ導体412の幅
Wとにより決定される。
【0025】また、高周波フレキシブルケーブル41の
両端部にはそれぞれインピーダンス整合回路412a,
412bが設けてある。これらのインピーダンス整合回
路412a,412bはそれぞれ、車体やウインドウガ
ラス2およびパッキング21による電磁界の影響を含ん
で設定された高周波フレキシブルケーブル41自体が持
つ特性インピーダンス(Z0)と、車外同軸ケーブル4
2及び車内同軸ケーブル43の特性インピーダンス(例
えばZa,Zb)とを整合するためのものである。そし
て、ストリップ導体412a、412bは、(Z0xZ
a)1/2および(Z0xZb)1/2の特性インピーダンスと
なる幅を持ち、各ストリップ線路の伝播波長(λga、
λgb)の1/4長から構成される。
【0026】このような構成であるから、車外に設置さ
れたアンテナユニット3と車内に設置された無線ユニッ
ト5との間を接続する場合には、先ず車体1とウインド
ウガラス2との間を気密及び水密封止しているパッキン
グ21の挿通孔に、高周波フレキシブルケーブル41を
挿通させる。このとき、パッキング21に設けられた挿
通孔はコ字型に形成されている。このため、パッキング
21に挿通された状態において高周波フレキシブルケー
ブル41は、図4に示したように車体1の端部形状に沿
ってコ字型に折曲された状態となる。また、パッキング
21の挿通孔の寸法は、高周波フレキシブルケーブル4
1の寸法と同等か又は若干小さく設定してある。このた
め、高周波フレキシブルケーブル41を挿通した状態に
おいて、車内外間の気密性及び水密性は保持される。
【0027】次に、この高周波フレキシブルケーブル4
1の車外側の端部及び車内側の端部にそれぞれコネクタ
44,45を取着する。そして、アンテナユニット3に
既に接続されている車外同軸ケーブル42の先端を、上
記コネクタ44を用いて高周波フレキシブルケーブル4
1に接続する。また、車内同軸ケーブル43の一端を、
上記コネクタ45を使用して高周波フレキシブルケーブ
ル41に接続すると共に、車内同軸ケーブル43の他端
を、コネクタ59を使用して無線ユニット5に接続す
る。
【0028】このように本実施形態によれば、車体1と
ウインドウガラス2との間の隙間を利用して、ここに平
板型伝送路である高周波フレキシブルケーブル41を通
すことで車内外間の配線を行うようにしている。このた
め、車体1にケーブルを通すための穴を設ける必要がな
くなって、車両価値や美観の低下を回避できる。また、
車内外を跨ぐ配線区間を平板型伝送路である高周波フレ
キシブルケーブル41を使用して配線しているので、一
般的な同軸ケーブル等を用いる場合に比べ車体1とウイ
ンドウ2との間の気密性及び水密性を高く保つことがで
きる。また、アンテナユニット3と無線ユニット5との
間を電磁誘導を用いずに接続できるので、低損失で伝送
品質の良好な伝送路を提供することができ、さらにはア
ンテナユニット3に低雑音増幅器33などの能動回路が
含まれている場合でも、無線ユニット5から直流電源を
供給して動作させることができる。
【0029】しかも、本実施形態ではパッキング21に
挿通孔を設けて、これに高周波フレキシブルケーブル4
1を挿通している。このため、気密性及び水密性をより
一層高く保つことができ、しかも高周波フレキシブルケ
ーブル41が車体1やウインドウガラス2の端部に直接
接触する心配がなくなり、これにより高周波フレキシブ
ルケーブル41を断線等から効果的に保護することがで
きる。
【0030】また、高周波フレキシブルケーブル41の
両端部にインピーダンス整合回路412a,412bを
設けているので、高周波フレキシブルケーブル41の特
性インピーダンスが車体1からの影響を受けて変化して
も、この変化を上記インピーダンス整合回路412a,
412bにより吸収することができ、これによりアンテ
ナユニットから無線ユニットまでの全配線区間に渡り特
性の優れた伝送線路を提供できる。
【0031】しかも、インピーダンス整合回路412
a,412bを、所定の特性インピーダンスを持つ高周
波フレキシブルケーブルを用いたλg/4長の変成器に
より構成したので、リアクタンス素子等を使用して別途
インピーダンス整合回路を構成する必要がなく、これに
よりインピーダンス整合を簡単かつ安価に実現できる利
点がある。
【0032】また、高周波フレキシブルケーブル41の
使用を車内外を跨ぐ区間のみに限定し、その他の車外区
間及び車内区間では通常の同軸ケーブル42,43を使
用しているので、伝送線路全体のインピーダンス特性を
安定に保つことができ、さらには断線等が生じ難く信頼
性の高い伝送線路を提供できる。
【0033】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施形態ではアンテナユ
ニット3を車体1に取着し、高周波フレキシブルケーブ
ル41を車体1の端部に沿ってコ字型に折曲するように
した。しかし、これに限定されるものではなく、アンテ
ナユニット3をウインドウガラス2面に取着し、高周波
フレキシブルケーブル41をウインドウガラス2の端部
に沿ってコ字型に折曲形成するようにしてもよい。この
ようにすると、高周波フレキシブルケーブル41はウイ
ンドウガラス2面に密着した状態で配設されるので、車
体1に密着配設する場合に比べ電気的特性の劣化を低減
して伝送品質を高く保つことができる。
【0034】また、前記実施形態ではパッキング21に
挿通孔を設け、この挿通孔に高周波フレキシブルケーブ
ル41を挿通させるようにしたが、パッキング21の車
体1又はウインドウガラス2と接する面に凹部を形成
し、この凹部内に高周波フレキシブルケーブル41を収
容するようにしてもよい。
【0035】さらに前記実施形態では、図6に示すよう
にインピーダンス整合回路412a,412bを、高周
波フレキシブルケーブル41のストリップ導体412の
幅をλg/4長に渡って幅広に形成したものとしたが、
これに限定されるものではなく、例えば図8に示すよう
に高周波フレキシブルケーブル41の両端部において、
ストリップ導体413の幅をテーパ状に可変させたもの
413a,413bとしてもよい。
【0036】さらに前記実施形態では、高周波フレキシ
ブルケーブル41としてマイクロストリップ線路を使用
した場合を例にとって説明した。しかし、これに限定さ
れるものではなく、他に例えば図9に示すようにフレキ
シブル誘電体基板414上に所定の間隔dを隔てて一対
の導体415,415を形成したスロット線路や、図1
0に示すようにフレキシブル誘電体基板416上に所定
の間隔dを隔てて幅Wの一対の導体417,417を形
成したコプレーナストリップ線路、図11に示すように
フレキシブル誘電体基板418上に幅Wのストリップ導
体419形成すると共に、このストリップ導体419の
両側にそれぞれ間隔dを隔てて一対の導体420,42
0を形成したコプレーナ線路を使用することが可能であ
る。
【0037】また、高周波フレキシブルケーブルをシー
ルドケースに収容してもよい。図12はその構成を示す
斜視図、図13はそのA−A矢視断面図である。同図に
示すように高周波フレキシブルケーブル61は、フレキ
シブル誘電体基板611にストリップ導体612を形成
した高周波フレキシブルケーブルを、箱形をなすシール
ドケース613内に収容したものである。シールドケー
ス613は、車体1の端部又はウインドウガラス2の端
部形状に応じて予めコ字型に折曲形成してある。このよ
うな構成であれば、高周波フレキシブルケーブル61の
剛性を高く保持できると共に、車体1が金属からなる場
合にその影響を低減して伝送特性を安定に保つことがで
きる。
【0038】なお、高周波フレキシブルケーブルをシー
ルドケースに収容した平面形伝送線路としては、他に例
えば図14に示すような種々構成が考えられる。すなわ
ち、図14(a)はフレキシブル誘電体基板614に所
定の間隔を隔てて一対の導体615,615を形成した
スロット線路をシールドケース613内に収容したも
の、図14(b)はフレキシブル誘電体基板616上に
所定の間隔を隔てて一対の導体617,617を形成し
たコプレーナストリップ線路をシールドケース613内
に収容したもの、図14(c)はフレキシブル誘電体基
板418上に所定幅のストリップ導体619形成すると
共にこのストリップ導体619の両側にそれぞれ所定の
間隔を隔てて一対の導体620,620を形成したコプ
レーナ線路をシールドケース613内に収容したもので
ある。
【0039】また、図14(d)は、側面導体を省略し
上面導体621と下面導体622からなるシールドケー
スを採用したトリプレート線路を示すものである。この
線路は、例えば車体が樹脂等の非金属製品により構成さ
れている場合のように、電気的特性が安定な部位で使用
される場合に有効である。
【0040】また前記実施形態では、地上局や放送衛星
又は通信衛星からの放送信号を受信する受信専用の車載
アンテナ装置を例にとって説明したが、インタラクティ
ブ放送や移動通信に使用する送受信用の車載アンテナ装
置にも、この発明は適用可能である。その他、平面形伝
送線路の構成や材質、形状、配線場所、インピーダンス
整合回路の構成と設置位置、アンテナユニットの設置場
所等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施できる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、車外
に設置されるアンテナユニットと、車内に設置される無
線ユニットとの間を接続するに際し、高周波フレキシブ
ルケーブル等の平面形伝送路を使用して車体とウインド
ウガラスとの間の隙間を通し、この平面形伝送路の両端
をそれぞれ同軸ケーブル等を用いた車外伝送路及び車内
伝送路を介してアンテナユニット及び無線ユニットに接
続する。さらに第1及び第2のインピーダンス整合回路
を設けることにより、上記平面形伝送路と車外伝送路と
の間及び平面形伝送路と車内伝送路との間のインピーダ
ンス特性を整合するようにしている。
【0042】したがってこの発明によれば、車体に手を
加えたり車体の気密性及び水密性を損なうことがなく、
しかも伝送品質を損なわずにアンテナユニットへの直流
電源の供給も可能にした車載アンテナ装置とその高周波
伝送線路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係わる車載アンテナ
装置の取り付け状態を示す外観図。
【図2】 図1に示した装置のアンテナユニットの取着
部位を拡大して示した図。
【図3】 図1に示した車載アンテナ装置の回路構成を
無線ユニットの構成と共に示したブロック図。
【図4】 高周波フレキシブルケーブルの配線状態を拡
大して示した要部断面図。
【図5】 高周波フレキシブルケーブルの外観形状を示
す図。
【図6】 高周波フレキシブルケーブルの構成を示す平
面図。
【図7】 高周波フレキシブルケーブルの断面構造を示
す斜視図。
【図8】 この発明に係わる車載アンテナ装置に使用す
るインピーダンス整合回路の他の実施形態を示す図。
【図9】 この発明に係わる車載アンテナ装置に使用す
る高周波フレキシブルケーブルの他の実施形態を示す
図。
【図10】 この発明に係わる車載アンテナ装置に使用
する高周波フレキシブルケーブルのその他の実施形態を
示す図。
【図11】 この発明に係わる車載アンテナ装置に使用
する高周波フレキシブルケーブルのさらに異なる実施形
態を示す図。
【図12】 この発明に係わる車載アンテナ装置に使用
する高周波フレキシブルケーブルの別の実施形態を示す
図。
【図13】 図12に示した高周波フレキシブルケーブ
ルの横断面図。
【図14】 この発明に係わる車載アンテナ装置に使用
する高周波フレキシブルケーブルの他の異なる実施形態
を示す図。
【符号の説明】
1…車体 2…ウインドウガラス 3…アンテナユニット 4…高周波伝送線路 5…無線ユニット 21…パッキング 31…アンテナエレメント 32…アンテナ支持部 33…低雑音増幅器(LNA) 41…高周波フレキシブルケーブル 42…車外同軸ケーブル 43…車内同軸ケーブル 44,45,59…コネクタ 51…受信部(RX) 52…復調部 53…音声復号部(DEC) 54…スピーカ 55…制御部(CONT) 56…キー入力部(KEY) 57…表示部(LCD) 58…記憶部(MEM) 411,414,416,418,611,614,6
16…フレキシブル誘電体基板 412,419,612,619…ストリップ導体 415,417,420,615,617,620,6
21,622…導体 412a,412b,413a,413b…インピーダ
ンス整合回路 413…平面導体 613…シールドケース
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 5/02 H05K 5/02 L 7/14 7/14 K Fターム(参考) 4E360 AB12 AB33 AB34 BA04 BA15 BC06 BD03 EA03 ED23 ED27 FA13 FA14 GA29 GA34 GB36 5E348 AA03 AA07 AA11 AA28 AA30 EE29 EE40 EF04 FF03 5J014 CA04 CA32 CA33 CA42 CA53 5J046 AA07 AA09 MA09 MA10 MA16 5J047 AA07 AA09 EB01 EB02 EB05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車外に設置されるアンテナユニットと、 このアンテナユニットと車内に設置される無線ユニット
    との間を接続するための高周波伝送線路とを具備し、 前記高周波伝送線路は、 車体とウインドウガラスとの間の隙間を通して車外から
    車内に導入される帯状をなす平面形伝送路と、 この平面形伝送路と前記アンテナユニットとの間を接続
    する車外伝送路と、 前記平面形伝送路と前記無線ユニットとの間を接続する
    車内伝送路と、 前記平面形伝送路と前記車外伝送路との間のインピーダ
    ンス特性を整合する第1のインピーダンス整合回路と、 前記平面形伝送路と前記車内伝送路との間のインピーダ
    ンス特性を整合する第2のインピーダンス整合回路とを
    備えたことを特徴とする車載アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記車体とウインドウガラスとの間の隙
    間を水密封止する封止部材に、前記平面型伝送路を水密
    状態を保持して収容するための凹部又は孔部を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の車載アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記平面型伝送路は、誘電体基板に導波
    路を形成した高周波フレキシブルケーブルからなり、前
    記車体とウインドウガラスとの間の隙間において車体端
    部又はウインドウガラス端部の形状に応じてコ字型に折
    曲形成されてなることを特徴とする請求項1記載の車載
    アンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記平面型伝送路は、誘電体基板に導波
    路を形成した高周波フレキシブルケーブルと、この高周
    波フレキシブルケーブルを被覆するシールド部材とを備
    えたことを特徴とする請求項1記載の車載アンテナ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2のインピーダンス整合
    回路はそれぞれ前記平面型伝送路の延長上に設けられ、
    導波路の幅をそれぞれ伝送路の伝播波長λgの1/4長
    にわたり変化させたものであることを特徴とする請求項
    1記載の車載アンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2のインピーダンス整合
    回路はそれぞれ前記平面型伝送路の延長上に設けられ、
    導波路の幅をテーパ状に形成したものであることを特徴
    とする請求項1記載の車載アンテナ装置。
  7. 【請求項7】 車外に設置されるアンテナユニットと、
    車内に設置される無線ユニットとの間を接続するために
    使用する高周波伝送線路において、 車体とウインドウガラスとの間の隙間を通して車外から
    車内に導入される帯状をなす平面形伝送路と、 この平面形伝送路と前記アンテナユニットとの間を接続
    する車外伝送路と、 前記平面形伝送路と前記無線ユニットとの間を接続する
    車内伝送路と、 前記平面形伝送路と前記車外伝送路との間のインピーダ
    ンス特性を整合する第1のインピーダンス整合回路と、 前記平面形伝送路と前記車内伝送路との間のインピーダ
    ンス特性を整合する第2のインピーダンス整合回路とを
    備えたことを特徴とする高周波伝送線路。
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