JP2003100518A - 整合器 - Google Patents

整合器

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JP2003100518A
JP2003100518A JP2001289697A JP2001289697A JP2003100518A JP 2003100518 A JP2003100518 A JP 2003100518A JP 2001289697 A JP2001289697 A JP 2001289697A JP 2001289697 A JP2001289697 A JP 2001289697A JP 2003100518 A JP2003100518 A JP 2003100518A
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JP
Japan
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coils
coil
matching device
side coil
input
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JP2001289697A
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English (en)
Inventor
Yasumi Nakahira
靖美 中平
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Hitachi Media Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Media Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏れ磁束を低減して磁気結合を向上しながら
浮遊容量も低減できる整合器を、従来の形状を大きくす
ることなく実現する。 【解決手段】 入力側コイルN1どうしおよび出力側コ
イルN2どうしを直列に接続して磁気回路を構成する整
合器において、積層構造の入力側コイルN1と出力側コ
イルN2の両方または片側のコイルを2つ以上のコイル
(N1−1、N1−2、N2−1、N2−2)に分けて
それぞれを挟み込む構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非対称デジタル加
入者線伝送装置に用いられ、入力側コイルどうしおよび
出力側コイルどうしを直列に接続して磁気回路を構成す
る整合器に関する。そして特に、整合器の入力側コイル
と出力側コイル間に発生する漏れ磁束を低減し、各コイ
ル間の磁気結合効率を向上させ、かつ、入力側コイルと
出力側コイル間に発生する浮遊容量を低減する構成に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来例の整合器における第1の
コイル構造例とその不具合を示す図である。符号1は入
力側コイルN1と出力側N2を巻装するコイルボビン、
2は磁性体である。この例では、コイルN1の導体断面
積Sn1≠コイルN2の導体断面積Sn2となってい
る。従って、コイルから発生する磁束Φが大きく、磁気
結合に寄与しないことになる。また外部に漏れる磁束Φ
も大きくなり、磁気結合性が悪い。
【0003】図10は、従来例の整合器における第2の
コイル構造例とその不具合を示す図である。符号3はコ
イル間絶縁材である。この例では、N1コイルの幅Wn
1≠N2コイルの幅Wn2となっている。従ってN2コ
イルとコイルボビン1の隙間から磁気結合に寄与しない
で外部に漏れる磁束ΔΦが増えて、磁気結合性が悪い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、入力側コイルN1から発生した磁束が出力側コイル
N2に鎖交し難く、外部への磁束の漏れが大きくなり、
入力側コイルN1と出力側コイルN2の磁気結合が悪く
なる。この構造では、コイル間に発生する浮遊容量は容
易に低減できるが、入力側コイルN1から出力側コイル
N2への信号伝達、或いは電力変換の効率が悪くなるば
かりではなく、整合器外部へ漏れる磁束の発生が多く、
整合器周囲にある電子部品或いは電子回路に不要な信号
を与え、動作に悪影響を与える問題がある。
【0005】通常、磁気結合と浮遊容量には相反する関
係があり、漏れ磁束を減らして磁気結合を良くすると浮
遊容量が増大し、高い周波数帯における損失またはコイ
ル間の信号の漏洩を招くことにもなる。
【0006】本発明の目的は、漏れ磁束を低減して磁気
結合を向上しながら浮遊容量も低減できる整合器を、形
状を大きくすることなく実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の手段は、入力側コイルどうしおよび
出力側コイルどうしを直列に接続して磁気回路を構成す
る整合器において、積層構造の入力側コイルと出力側コ
イルの両方または片側のコイルを2つ以上のコイルに分
けてそれぞれを挟み込む構造としたことを特徴とするも
のである。従って、各コイルから発生する磁束はコイル
の細分化に伴って少なくなり、外部に漏れる磁束は少な
くなる。
【0008】本発明の第2の手段は、入力側コイルどう
しおよび出力側コイルどうしを直列に接続して磁気回路
を構成する整合器において、積層構造の入力側コイルと
出力側コイルの断面積およびコイル幅をほぼ等しくした
ことを特徴とするものである。従って、入力側コイルで
発生した磁束と出力側コイルが鎖交し易くなり、外部に
漏れる磁束が少なくなる。
【0009】以上、第1、第2の手段によって入力側コ
イルと出力側コイルの磁気結合が向上する。なお、各コ
イルを細分化することで増加した浮遊容量は、各コイル
間の絶縁材の誘電率を低いものにするか、絶縁材の厚さ
を増して積層している各コイル間の層間距離を増すこと
で低減できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係
る整合器のコイル構造の説明図である。なお、従来例と
同一個所には同一符号を付す。
【0011】入力側コイルの巻数N1を二等分割して、
巻数N1−1=巻数N1−2の2つのコイルに分ける。
また出力側コイルも同様に、N2−1、N2−2の2つ
のコイルに分け、巻数N2−1=巻数N2−2とする。
そして、Sn1−1をコイルN1−1導体断面積、Sn
1−2をコイルN1−2導体断面積、Sn2−1をコイ
ルN2−1導体断面積、Sn2−2をコイルN2−2導
体断面積としたとき、Sn1−1=Sn2−1=Sn1
−2=Sn2−2の関係式を成立させる。このような構
成にすると、各コイルの断面積を合わせて一次側コイル
と二次側コイルを交互に重ねることで、各コイルは磁束
と鎖交し易くなる。
【0012】ここで各コイル間の磁束Φも小さくなり、
かつ漏れ磁束Φ´は、Φ´≒Φ/2であるため、磁気結
合に寄与しなかった漏れ磁束Φ´も小さくなる。その結
果、コイル間の磁気結合性が向上する。
【0013】図2は、本発明の第2実施形態に係る整合
器のコイル構造の説明図である。第2の実施の形態にお
いて、Wn1−1をN1−1コイル幅、Wn1−2をN
1−2コイル幅、Wn2−1をN2−1コイル幅、Wn
2−2をN2−2コイル幅としたとき、Wn1−1=W
n2−1=Wn1−2=Wn2−2の関係式を成立させ
る。このような構成にすると、各コイル幅を合わせて一
次側コイルと二次側コイルを交互に重ねることで、各コ
イルは磁束と鎖交し易くなる。磁気結合に寄与しないで
外部に漏れる磁束Φも小さくなる。
【0014】従って、コイル間の磁気結合性が向上す
る。なお、この構造は、各コイル間の浮遊容量が増加す
る結果となるが、コイル間絶縁材の誘電率を下げ、絶縁
材の厚さを増すことで調整できる。
【0015】図3、図4は第2実施形態の第1、第2の
変形例を示す図であり、コイルの積層位置が異なってい
るが、第2実施形態と同じ設定で同じ効果を有する。
【0016】図5は、本発明の整合器のコイル結線状態
と巻数の関係を示す説明図である。巻数の関係は、N1
−1=N1−2=N1/2、N2−1=N2−2=N2
/2となっている。
【0017】本発明によれば、図6に示す磁気結合を評
価する漏れインダクタンスの周波数特性例に示す通り、
従来構造による磁気結合状態に比べて約1.4倍の磁気
結合の向上が見られる。さらに具体的に言えば、本例の
最下層コイルの空芯自己インダクタンス値は各周波数に
おいて約5.5μHであり、これに対して漏れインダク
タンス値は5.2μH〜4.3μHとなり、空芯自己イ
ンダクタンス値を下回った値を実現している。
【0018】また、図7の浮遊容量の周波数特性例に示
す通り、従来の磁気結合構造に比べて約60%の浮遊容
量を低減し、目標としている50pF以内を実現しいる
ことが判る。これらの結果を持つ整合器に、100mV
(r.m.s.)の微小信号を入力した場合の周波数応
答特性と挿入損失の例を図8に示す。この図の通り、各
周波数における応答特性は従来構造の整合器よりも良
く、損失も少ないといえる。また一定の周波数、この場
合100kHzを境に周波数応答が大きく改善され、挿
入損失も大幅に改善されている様子が判る。
【0019】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、大きさを変
えずに、高速デジタル加入者線伝送装置における信号伝
送速度の向上に寄与できる整合器を供給することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る整合器のコイル構
造の説明図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る整合器のコイル構
造の説明図である。
【図3】第2実施形態の整合器における第1変形例を示
す図である。
【図4】第2実施形態の整合器における第2変形例を示
す図である。
【図5】本発明の整合器のコイル結線状態と巻数の関係
を示す説明図である。
【図6】磁気結合漏れインダクタンス値で評価した周波
数特性の比較図である。
【図7】一次側コイルと二次側コイルの浮遊容量周波数
特性の比較図である。
【図8】周波数応答特性と挿入損失特性の比較図であ
る。
【図9】従来例の整合器における第1の構造例とその不
具合を示す図である。
【図10】従来例の整合器における第2の構造例とその
不具合を示す図である。
【符号の説明】
1 コイルボビン 2 磁性体 3 コイル間絶縁材 N1、N2 コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力側コイルどうしおよび出力側コイル
    どうしを直列に接続して磁気回路を構成する整合器にお
    いて、積層構造の入力側コイルと出力側コイルの両方ま
    たは片側のコイルを2つ以上のコイルに分けてそれぞれ
    を挟み込む構造としたことを特徴とする整合器。
  2. 【請求項2】 入力側コイルどうしおよび出力側コイル
    どうしを直列に接続して磁気回路を構成する整合器にお
    いて、積層構造の入力側コイルと出力側コイルの断面積
    をほぼ等しくしたことを特徴とする整合器。
  3. 【請求項3】 入力側コイルどうしおよび出力側コイル
    どうしを直列に接続して磁気回路を構成する整合器にお
    いて、積層構造の入力側コイルと出力側コイルのコイル
    幅をほぼ等しくしたことを特徴とする整合器。
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