JP2003100167A - キーシート及びその製造方法 - Google Patents
キーシート及びその製造方法Info
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- JP2003100167A JP2003100167A JP2001289905A JP2001289905A JP2003100167A JP 2003100167 A JP2003100167 A JP 2003100167A JP 2001289905 A JP2001289905 A JP 2001289905A JP 2001289905 A JP2001289905 A JP 2001289905A JP 2003100167 A JP2003100167 A JP 2003100167A
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- Japan
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- resin
- layer
- key sheet
- synthetic resin
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- Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)
- Push-Button Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 高品位な虹色模様や縞模様等のグラデーショ
ンタイプの加飾デザインを具現化した美観に優れるキー
シート及びその簡易且つ低コストで製造可能な製造方法
を提供すること。 【解決手段】 樹脂キートップ本体12と透光性樹脂フ
ィルム13とを備え、透光性樹脂フィルム13の少なく
とも一部が樹脂キートップ本体12の上面12a側と略
同形状に湾曲して一体化されたキーシート11におい
て、透光性樹脂フィルム13上に透明又は半透明のイン
クを塗布して半硬化状態の合成樹脂層15を形成し、こ
の半硬化状態の合成樹脂層15上に金属薄膜層16を形
成した後、半硬化状態の合成樹脂層15を完全硬化させ
る。この合成樹脂層15を構成する素材は、ポリアクリ
ル/メラミン/イソシアネート系のインクであることが
好ましい。
ンタイプの加飾デザインを具現化した美観に優れるキー
シート及びその簡易且つ低コストで製造可能な製造方法
を提供すること。 【解決手段】 樹脂キートップ本体12と透光性樹脂フ
ィルム13とを備え、透光性樹脂フィルム13の少なく
とも一部が樹脂キートップ本体12の上面12a側と略
同形状に湾曲して一体化されたキーシート11におい
て、透光性樹脂フィルム13上に透明又は半透明のイン
クを塗布して半硬化状態の合成樹脂層15を形成し、こ
の半硬化状態の合成樹脂層15上に金属薄膜層16を形
成した後、半硬化状態の合成樹脂層15を完全硬化させ
る。この合成樹脂層15を構成する素材は、ポリアクリ
ル/メラミン/イソシアネート系のインクであることが
好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話や自動車
電話等の移動通信端末をはじめとする各種電子機器にお
いて、押釦スイッチとして用いられるキーシート及びそ
の製造方法に関するものである。より具体的には、透光
性樹脂フィルムが樹脂キートップ本体の上面側に湾曲一
体化された構成のキーシート及びその製造方法に関する
ものである。
電話等の移動通信端末をはじめとする各種電子機器にお
いて、押釦スイッチとして用いられるキーシート及びそ
の製造方法に関するものである。より具体的には、透光
性樹脂フィルムが樹脂キートップ本体の上面側に湾曲一
体化された構成のキーシート及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話や自動車電話等の移動通
信端末をはじめとする各種電子機器においては、軽量
化、小型化及び薄型化が要求されており、これらに用い
られる押釦スイッチのキーシートにおいても同様に軽量
化、小型化及び薄型化が要求されている。このような要
求に応えるものとして、透光性樹脂フィルムが樹脂キー
トップ本体の上面側に湾曲一体化された構成のキーシー
トが広く知られている。そして、この種のキーシートの
製造方法としては、例えば、特開昭54−154461
号公報や特公平7−54656号公報等にて開示されて
いるように、透光性樹脂フィルムと樹脂キートップ本体
とを射出成形法により湾曲一体化する方法が一般的に知
られている。
信端末をはじめとする各種電子機器においては、軽量
化、小型化及び薄型化が要求されており、これらに用い
られる押釦スイッチのキーシートにおいても同様に軽量
化、小型化及び薄型化が要求されている。このような要
求に応えるものとして、透光性樹脂フィルムが樹脂キー
トップ本体の上面側に湾曲一体化された構成のキーシー
トが広く知られている。そして、この種のキーシートの
製造方法としては、例えば、特開昭54−154461
号公報や特公平7−54656号公報等にて開示されて
いるように、透光性樹脂フィルムと樹脂キートップ本体
とを射出成形法により湾曲一体化する方法が一般的に知
られている。
【0003】現在、この種のキーシートのデザインや色
調は多様化しており、例えば、キーシートの色調は、黒
色・灰色等の無彩色、赤色・青色・黄色・緑色等の有彩
色、金・銀等のメタリック調など様々である。また、こ
の種のキーシートは、視認性や装飾性などの観点から、
透光性樹脂フィルムの裏面に、文字・数字・図形・記号
・符号或いは絵柄等を描画した表示部を有するものが多
い。
調は多様化しており、例えば、キーシートの色調は、黒
色・灰色等の無彩色、赤色・青色・黄色・緑色等の有彩
色、金・銀等のメタリック調など様々である。また、こ
の種のキーシートは、視認性や装飾性などの観点から、
透光性樹脂フィルムの裏面に、文字・数字・図形・記号
・符号或いは絵柄等を描画した表示部を有するものが多
い。
【0004】そして近年、例えば携帯電話等に用いられ
るキーシートにおいては、虹色模様や縞模様等のグラデ
ーションタイプの加飾デザインが市場において特に好評
である。一般に、このような虹色模様や縞模様等のグラ
デーションタイプの加飾デザインを具現化する方法とし
ては、透光性樹脂フィルムの裏面にホログラムフィルム
を転写する方法や、透光性樹脂フィルムの裏面に液晶性
高分子を塗布し配向させた後に硬化する方法等が知られ
ている。
るキーシートにおいては、虹色模様や縞模様等のグラデ
ーションタイプの加飾デザインが市場において特に好評
である。一般に、このような虹色模様や縞模様等のグラ
デーションタイプの加飾デザインを具現化する方法とし
ては、透光性樹脂フィルムの裏面にホログラムフィルム
を転写する方法や、透光性樹脂フィルムの裏面に液晶性
高分子を塗布し配向させた後に硬化する方法等が知られ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方
法においては、透光性樹脂フィルムを湾曲変形する際
に、ホログラムフィルム或いは液晶性高分子の配向状態
が破壊されて、虹色模様や縞模様等のグラデーションが
消失しやすいという問題があった。また、虹色模様や縞
模様等のグラデーションが消失した部分が白化して、高
品位な加飾デザインを具現化することが困難であった。
すなわち、上記従来の方法は生産安定性が低いものであ
り、透光性樹脂フィルムが樹脂キートップ本体の上面側
に湾曲一体化された構成のキーシートにおいて、高品位
な虹色模様や縞模様等のグラデーションタイプの加飾デ
ザインを具現化することができなかった。
法においては、透光性樹脂フィルムを湾曲変形する際
に、ホログラムフィルム或いは液晶性高分子の配向状態
が破壊されて、虹色模様や縞模様等のグラデーションが
消失しやすいという問題があった。また、虹色模様や縞
模様等のグラデーションが消失した部分が白化して、高
品位な加飾デザインを具現化することが困難であった。
すなわち、上記従来の方法は生産安定性が低いものであ
り、透光性樹脂フィルムが樹脂キートップ本体の上面側
に湾曲一体化された構成のキーシートにおいて、高品位
な虹色模様や縞模様等のグラデーションタイプの加飾デ
ザインを具現化することができなかった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、高品位な虹色模様や縞模
様等のグラデーションタイプの加飾デザインを具現化し
た美観に優れるキーシート及びその簡易且つ低コストで
製造可能な製造方法を提供することにある。
れたものであり、その目的は、高品位な虹色模様や縞模
様等のグラデーションタイプの加飾デザインを具現化し
た美観に優れるキーシート及びその簡易且つ低コストで
製造可能な製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、樹脂キートップ本体と透
光性樹脂フィルムとを備え、透光性樹脂フィルムの少な
くとも一部が樹脂キートップ本体の上面側と略同形状に
湾曲して、樹脂キートップ本体と透光性樹脂フィルムと
が一体化されたキーシートの製造方法であって、透光性
樹脂フィルム上に透明又は半透明のインクを塗布して半
硬化状態の合成樹脂層を形成し、該半硬化状態の合成樹
脂層上に金属薄膜層を形成した後、前記半硬化状態の合
成樹脂層を完全硬化させることを特徴とする。
に、請求項1に記載の発明は、樹脂キートップ本体と透
光性樹脂フィルムとを備え、透光性樹脂フィルムの少な
くとも一部が樹脂キートップ本体の上面側と略同形状に
湾曲して、樹脂キートップ本体と透光性樹脂フィルムと
が一体化されたキーシートの製造方法であって、透光性
樹脂フィルム上に透明又は半透明のインクを塗布して半
硬化状態の合成樹脂層を形成し、該半硬化状態の合成樹
脂層上に金属薄膜層を形成した後、前記半硬化状態の合
成樹脂層を完全硬化させることを特徴とする。
【0008】このように構成すると、半硬化状態の合成
樹脂層を完全硬化する際に、合成樹脂層の熱膨張、溶剤
揮発、分子振動等に基づく伸縮現象により、合成樹脂層
と金属薄膜層との界面に格子状の凹凸面が形成され、及
び/又は、金属薄膜層に格子状のクラックが形成され
る。これにより、高品位な虹色模様や縞模様等のグラデ
ーションタイプの加飾デザインを簡易且つ低コストで具
現化することができる。
樹脂層を完全硬化する際に、合成樹脂層の熱膨張、溶剤
揮発、分子振動等に基づく伸縮現象により、合成樹脂層
と金属薄膜層との界面に格子状の凹凸面が形成され、及
び/又は、金属薄膜層に格子状のクラックが形成され
る。これにより、高品位な虹色模様や縞模様等のグラデ
ーションタイプの加飾デザインを簡易且つ低コストで具
現化することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のキーシートの製造方法において、前記透明又は半透明
のインクが、ポリアクリル/メラミン/イソシアネート
系のインクであることを特徴とする。
のキーシートの製造方法において、前記透明又は半透明
のインクが、ポリアクリル/メラミン/イソシアネート
系のインクであることを特徴とする。
【0010】このようにポリアクリル/メラミン/イソ
シアネート系のインクを用いると、透光性樹脂フィルム
への良好な密着力が得られるとともに、硬化状態の進行
の調整が簡易に行なえるようになるため、高品位な虹色
模様や縞模様等のグラデーションタイプの加飾デザイン
を、より一層、簡易かつ低コストで実現することができ
る。しかも、このポリアクリル/メラミン/イソシアネ
ート系のインクは、エッチング等の公知の手法により容
易に除去可能であるため、合成樹脂層及び/又は金属薄
膜層の一部を除去して表示部を形成する等して、種々の
デザインを簡易かつ低コストで具現化することができ
る。
シアネート系のインクを用いると、透光性樹脂フィルム
への良好な密着力が得られるとともに、硬化状態の進行
の調整が簡易に行なえるようになるため、高品位な虹色
模様や縞模様等のグラデーションタイプの加飾デザイン
を、より一層、簡易かつ低コストで実現することができ
る。しかも、このポリアクリル/メラミン/イソシアネ
ート系のインクは、エッチング等の公知の手法により容
易に除去可能であるため、合成樹脂層及び/又は金属薄
膜層の一部を除去して表示部を形成する等して、種々の
デザインを簡易かつ低コストで具現化することができ
る。
【0011】請求項3に記載の発明は、樹脂キートップ
本体と透光性樹脂フィルムとを備え、透光性樹脂フィル
ムの少なくとも一部が樹脂キートップ本体の上面側と略
同形状に湾曲して、樹脂キートップ本体と透光性樹脂フ
ィルムとが一体化されたキーシートであって、透光性樹
脂フィルムの裏面に透明又は半透明の合成樹脂層が積層
されるとともに、該合成樹脂層の裏面に金属薄膜層が積
層され、前記合成樹脂層と金属薄膜層との界面に格子状
の凹凸面が形成されていることを特徴とする。
本体と透光性樹脂フィルムとを備え、透光性樹脂フィル
ムの少なくとも一部が樹脂キートップ本体の上面側と略
同形状に湾曲して、樹脂キートップ本体と透光性樹脂フ
ィルムとが一体化されたキーシートであって、透光性樹
脂フィルムの裏面に透明又は半透明の合成樹脂層が積層
されるとともに、該合成樹脂層の裏面に金属薄膜層が積
層され、前記合成樹脂層と金属薄膜層との界面に格子状
の凹凸面が形成されていることを特徴とする。
【0012】このように合成樹脂層と金属薄膜層との界
面に格子状の凹凸面を形成することにより、高品位な虹
色模様や縞模様等のグラデーションタイプの加飾デザイ
ンを具現化した美観に優れるキーシートを、簡易且つ低
コストで実現することができる。
面に格子状の凹凸面を形成することにより、高品位な虹
色模様や縞模様等のグラデーションタイプの加飾デザイ
ンを具現化した美観に優れるキーシートを、簡易且つ低
コストで実現することができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、樹脂キートップ
本体と透光性樹脂フィルムとを備え、透光性樹脂フィル
ムの少なくとも一部が樹脂キートップ本体の上面側と略
同形状に湾曲して、樹脂キートップ本体と透光性樹脂フ
ィルムとが一体化されたキーシートであって、透光性樹
脂フィルムの裏面に透明又は半透明の合成樹脂層が積層
されるとともに、該合成樹脂層の裏面に金属薄膜層が積
層され、前記金属薄膜層に格子状のクラックが形成され
ていることを特徴とする。
本体と透光性樹脂フィルムとを備え、透光性樹脂フィル
ムの少なくとも一部が樹脂キートップ本体の上面側と略
同形状に湾曲して、樹脂キートップ本体と透光性樹脂フ
ィルムとが一体化されたキーシートであって、透光性樹
脂フィルムの裏面に透明又は半透明の合成樹脂層が積層
されるとともに、該合成樹脂層の裏面に金属薄膜層が積
層され、前記金属薄膜層に格子状のクラックが形成され
ていることを特徴とする。
【0014】このように金属薄膜層に格子状のクラック
を形成することにより、高品位な虹色模様や縞模様等の
グラデーションタイプの加飾デザインを具現化した美観
に優れるキーシートを、簡易且つ低コストで実現するこ
とができる。
を形成することにより、高品位な虹色模様や縞模様等の
グラデーションタイプの加飾デザインを具現化した美観
に優れるキーシートを、簡易且つ低コストで実現するこ
とができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項3又は請
求項4に記載のキーシートにおいて、前記合成樹脂層及
び金属薄膜層の一部に、表示部が形成されていることを
特徴とする。
求項4に記載のキーシートにおいて、前記合成樹脂層及
び金属薄膜層の一部に、表示部が形成されていることを
特徴とする。
【0016】このように表示部を設けることにより、種
々のデザインを具現化した美観に優れるキーシートを簡
易且つ低コストで実現することができる。
々のデザインを具現化した美観に優れるキーシートを簡
易且つ低コストで実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具現化した実施の
形態について図1及び図2に基づいて説明する。
形態について図1及び図2に基づいて説明する。
【0018】図1及び図2に示すように、本実施形態の
キーシート11は、樹脂キートップ本体12と透光性樹
脂フィルム13とを備え、透光性樹脂フィルム13の少
なくとも一部が樹脂キートップ本体12の上面12a側
と略同形状に湾曲して一体化され、透光性樹脂フィルム
13の上面側に押圧部14が凸状に複数形成された構成
となっている。
キーシート11は、樹脂キートップ本体12と透光性樹
脂フィルム13とを備え、透光性樹脂フィルム13の少
なくとも一部が樹脂キートップ本体12の上面12a側
と略同形状に湾曲して一体化され、透光性樹脂フィルム
13の上面側に押圧部14が凸状に複数形成された構成
となっている。
【0019】透光性樹脂フィルム13の裏面13aの一
部には透明又は半透明の合成樹脂層15が積層されてい
るとともに、この合成樹脂層15の裏面15aには金属
薄膜層16が、さらにこの金属薄膜層16の裏面16a
にはインクを塗布することにより保護層18がそれぞれ
積層され、これにより押圧部14の略中央位置に、文字
・数字・図形・記号・符号或いは絵柄等を描画した文字
パターン17aが抜き文字状に形成されている。この文
字パターン17aには、インクを塗布することにより表
示部17が形成されている。
部には透明又は半透明の合成樹脂層15が積層されてい
るとともに、この合成樹脂層15の裏面15aには金属
薄膜層16が、さらにこの金属薄膜層16の裏面16a
にはインクを塗布することにより保護層18がそれぞれ
積層され、これにより押圧部14の略中央位置に、文字
・数字・図形・記号・符号或いは絵柄等を描画した文字
パターン17aが抜き文字状に形成されている。この文
字パターン17aには、インクを塗布することにより表
示部17が形成されている。
【0020】一方、合成樹脂層15と金属薄膜層16と
の界面には格子状の凹凸面が形成され、及び/又は、金
属薄膜層16に格子状のクラックが形成されている(図
示しない)。ここで、格子状の凹凸面及びクラックと
は、無数の微細な筋状の凹凸からなる凹凸パターン構造
(格子溝、回折格子)を意味し、光の干渉現象による干
渉縞により虹色模様や縞模様などのグラデーションが視
認されるものをいう。
の界面には格子状の凹凸面が形成され、及び/又は、金
属薄膜層16に格子状のクラックが形成されている(図
示しない)。ここで、格子状の凹凸面及びクラックと
は、無数の微細な筋状の凹凸からなる凹凸パターン構造
(格子溝、回折格子)を意味し、光の干渉現象による干
渉縞により虹色模様や縞模様などのグラデーションが視
認されるものをいう。
【0021】次に、上記各構成について詳述する。樹脂
キートップ本体12を構成する樹脂は、その種類や組
成、弾性率、色調など特に限定されるものではなく、例
えば、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、硬化性樹
脂或いは架橋ゴムなどから要求性能に応じて適宜選択し
て用いることができるが、成形加工性の良好な熱可塑性
樹脂を用いることが好ましい。また、この樹脂キートッ
プ本体12を構成する樹脂を用いると、樹脂キートップ
本体12の裏面側にLED(発光ダイオード)やEL
(エレクトロルミネセンス)などの照光器を付設するこ
とにより、照光機能を簡易に付与することができる。こ
の具体的な透光性を有する熱可塑性樹脂としては、例え
ば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素
樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン樹脂(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチ
レン樹脂、アクリロニトリル−塩素化ポリエチレン−ス
チレン樹脂等が挙げられる。これらのなかでも、透明
性、剛性、耐熱性、コストなどを考慮すると、ポリカー
ボネート樹脂を用いることが特に好ましい。
キートップ本体12を構成する樹脂は、その種類や組
成、弾性率、色調など特に限定されるものではなく、例
えば、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、硬化性樹
脂或いは架橋ゴムなどから要求性能に応じて適宜選択し
て用いることができるが、成形加工性の良好な熱可塑性
樹脂を用いることが好ましい。また、この樹脂キートッ
プ本体12を構成する樹脂を用いると、樹脂キートップ
本体12の裏面側にLED(発光ダイオード)やEL
(エレクトロルミネセンス)などの照光器を付設するこ
とにより、照光機能を簡易に付与することができる。こ
の具体的な透光性を有する熱可塑性樹脂としては、例え
ば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素
樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン樹脂(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチ
レン樹脂、アクリロニトリル−塩素化ポリエチレン−ス
チレン樹脂等が挙げられる。これらのなかでも、透明
性、剛性、耐熱性、コストなどを考慮すると、ポリカー
ボネート樹脂を用いることが特に好ましい。
【0022】透光性樹脂フィルム13は、可撓性を有
し、樹脂キートップ本体12の上面12a側と略同形状
に湾曲変形可能なものであれば、その組成や種類、弾性
率、色調など特に限定されるものではない。例えば、キ
ャスティング法、エクストリュージョン法、カレンダー
法、延伸法などの公知の成形方法により製造される樹脂
フィルムから、要求性能に応じて適宜選択して用いるこ
とができる。この具体的な透光性樹脂フィルム13とし
ては、オレフィン系フィルム、ビニル系フィルム、フッ
素系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、アセテー
ト系フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリアミド系
フィルム、ポリイミド系フィルム、アイオノマーフィル
ム等が例示される。これらの中でも、透明性の良好なポ
リエステル系フィルム、フッ素系フィルム、ポリカーボ
ネート系フィルム等を用いることがより好ましい。な
お、透光性樹脂フィルム13の透明性は、JIS K
7105に規定される試験法により測定されるヘイズ
(曇り値)が4%以下のものが最適である。
し、樹脂キートップ本体12の上面12a側と略同形状
に湾曲変形可能なものであれば、その組成や種類、弾性
率、色調など特に限定されるものではない。例えば、キ
ャスティング法、エクストリュージョン法、カレンダー
法、延伸法などの公知の成形方法により製造される樹脂
フィルムから、要求性能に応じて適宜選択して用いるこ
とができる。この具体的な透光性樹脂フィルム13とし
ては、オレフィン系フィルム、ビニル系フィルム、フッ
素系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、アセテー
ト系フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリアミド系
フィルム、ポリイミド系フィルム、アイオノマーフィル
ム等が例示される。これらの中でも、透明性の良好なポ
リエステル系フィルム、フッ素系フィルム、ポリカーボ
ネート系フィルム等を用いることがより好ましい。な
お、透光性樹脂フィルム13の透明性は、JIS K
7105に規定される試験法により測定されるヘイズ
(曇り値)が4%以下のものが最適である。
【0023】合成樹脂層15を構成する素材は、透明又
は半透明で、透光性樹脂フィルム13及び金属薄膜層1
6と密着するものであれば、特に限定されるものではな
いが、酸・アルカリ溶液などのエッチング溶液にて除去
可能なものであることが好ましい。この合成樹脂層15
を構成する具体的な素材としては、例えば、ブタジエン
系、ポリエステル/メラミン系、ポリアクリル/メラミ
ン系、ポリアクリル/メラミン/イソシアネート系、ポ
リエチレンイミン系、チタネート系、変性ポリオレフィ
ン系、芳香族ポリエステル系、脂肪族ポリエステル系の
インクが挙げられる。これらの中でも、ポリアクリル/
メラミン/イソシアネート系のインクは、透光性樹脂フ
ィルム13への良好な密着力が得られるとともに、イソ
シアネートの選定と配合量の調整により硬化状態の進行
の調整が行ないやすく、且つエッチング加工において良
好な剥離特性を持つために好ましい。このポリアクリル
/メラミン/イソシアネート系のインクの硬化成分はイ
ソシアネート樹脂及びメラミン樹脂であるが、速硬化性
であるものを用いることが好ましい。例えば、イソシア
ネート樹脂は、モノマー体、トリマー体、アダクト体、
イソシアヌレート体、ビュレット体などが挙げられる
が、トリマー体が速硬化性に優れるため好ましい。一
方、メラミン樹脂についても速硬化性であるものを用い
ることが好ましいが、一般的に速硬化性に優れるブチル
化メラミン等は透明性に劣るため、メチル化メラミン等
の透明性に優れるメラミン樹脂を選定し、硬化促進剤等
を添加して硬化スピードを上げることが望ましい。な
お、合成樹脂層15を構成する素材の色彩は、特に限定
されるものではなく、黒色・灰色等の無彩色であって
も、赤色・青色・黄色・緑色等の有彩色であっても構わ
ない。
は半透明で、透光性樹脂フィルム13及び金属薄膜層1
6と密着するものであれば、特に限定されるものではな
いが、酸・アルカリ溶液などのエッチング溶液にて除去
可能なものであることが好ましい。この合成樹脂層15
を構成する具体的な素材としては、例えば、ブタジエン
系、ポリエステル/メラミン系、ポリアクリル/メラミ
ン系、ポリアクリル/メラミン/イソシアネート系、ポ
リエチレンイミン系、チタネート系、変性ポリオレフィ
ン系、芳香族ポリエステル系、脂肪族ポリエステル系の
インクが挙げられる。これらの中でも、ポリアクリル/
メラミン/イソシアネート系のインクは、透光性樹脂フ
ィルム13への良好な密着力が得られるとともに、イソ
シアネートの選定と配合量の調整により硬化状態の進行
の調整が行ないやすく、且つエッチング加工において良
好な剥離特性を持つために好ましい。このポリアクリル
/メラミン/イソシアネート系のインクの硬化成分はイ
ソシアネート樹脂及びメラミン樹脂であるが、速硬化性
であるものを用いることが好ましい。例えば、イソシア
ネート樹脂は、モノマー体、トリマー体、アダクト体、
イソシアヌレート体、ビュレット体などが挙げられる
が、トリマー体が速硬化性に優れるため好ましい。一
方、メラミン樹脂についても速硬化性であるものを用い
ることが好ましいが、一般的に速硬化性に優れるブチル
化メラミン等は透明性に劣るため、メチル化メラミン等
の透明性に優れるメラミン樹脂を選定し、硬化促進剤等
を添加して硬化スピードを上げることが望ましい。な
お、合成樹脂層15を構成する素材の色彩は、特に限定
されるものではなく、黒色・灰色等の無彩色であって
も、赤色・青色・黄色・緑色等の有彩色であっても構わ
ない。
【0024】金属薄膜層16を構成する金属は、特に限
定されるものではなく、例えば、アルミニウム、クロ
ム、ニッケル、チタン、タングステン、ケイ素、マグネ
シウム、コバルト、タンタル、ゲルマニウム、モリブデ
ン、錫、鉛、亜鉛、鉄、金、銀、白金、銅などが挙げら
れる。これらのなかでも、廉価なアルミニウム或いはク
ロムを用いることが好ましい。なお、金属薄膜層16の
膜厚は、特に限定されるものではないが、高品位な虹色
模様や縞模様等のグラデーションタイプの加飾デザイン
を具現化するためには15〜60nm程度であることが
好ましい。
定されるものではなく、例えば、アルミニウム、クロ
ム、ニッケル、チタン、タングステン、ケイ素、マグネ
シウム、コバルト、タンタル、ゲルマニウム、モリブデ
ン、錫、鉛、亜鉛、鉄、金、銀、白金、銅などが挙げら
れる。これらのなかでも、廉価なアルミニウム或いはク
ロムを用いることが好ましい。なお、金属薄膜層16の
膜厚は、特に限定されるものではないが、高品位な虹色
模様や縞模様等のグラデーションタイプの加飾デザイン
を具現化するためには15〜60nm程度であることが
好ましい。
【0025】表示部17及び保護層18を構成するイン
クは、特に限定されるものではなく、例えば、アクリル
系、塩化ビニル系、酢酸ビニル系、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合系、ウレタン系、ビニル系、ポリカーボネー
ト系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリエステル/イ
ソシアネート系等の公知のインクを適宜好適に用いるこ
とができる。
クは、特に限定されるものではなく、例えば、アクリル
系、塩化ビニル系、酢酸ビニル系、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合系、ウレタン系、ビニル系、ポリカーボネー
ト系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリエステル/イ
ソシアネート系等の公知のインクを適宜好適に用いるこ
とができる。
【0026】次いで、本実施形態のキーシート11の製
造方法を、図3〜図7に基づいて説明する。このキーシ
ート11は、図3〜図8に示すように、透光性樹脂フィ
ルム13上に透明又は半透明のインクを塗布して半硬化
状態の合成樹脂層15を形成し、この半硬化状態の合成
樹脂層15上に金属薄膜層16を形成した後、半硬化状
態の合成樹脂層15を完全硬化させる工程(図3参照)
と、金属薄膜層16の一部にインクを塗布して保護層1
8を形成する工程(図4参照)と、合成樹脂層15及び
金属薄膜層16のうち保護層18にて覆われていない部
位を除去して文字パターン17aを形成する工程(図5
参照)と、文字パターン17aにインクを塗布して表示
部17を形成する工程(図6参照)と、透光性樹脂フィ
ルム13の少なくとも一部を、樹脂キートップ本体12
の上面12a側と略同形状に湾曲させて、樹脂キートッ
プ本体12と透光性樹脂フィルム13とを一体化する工
程(図7参照)とを経て製造される。
造方法を、図3〜図7に基づいて説明する。このキーシ
ート11は、図3〜図8に示すように、透光性樹脂フィ
ルム13上に透明又は半透明のインクを塗布して半硬化
状態の合成樹脂層15を形成し、この半硬化状態の合成
樹脂層15上に金属薄膜層16を形成した後、半硬化状
態の合成樹脂層15を完全硬化させる工程(図3参照)
と、金属薄膜層16の一部にインクを塗布して保護層1
8を形成する工程(図4参照)と、合成樹脂層15及び
金属薄膜層16のうち保護層18にて覆われていない部
位を除去して文字パターン17aを形成する工程(図5
参照)と、文字パターン17aにインクを塗布して表示
部17を形成する工程(図6参照)と、透光性樹脂フィ
ルム13の少なくとも一部を、樹脂キートップ本体12
の上面12a側と略同形状に湾曲させて、樹脂キートッ
プ本体12と透光性樹脂フィルム13とを一体化する工
程(図7参照)とを経て製造される。
【0027】以下、上記各工程について詳述する。ま
ず、図3に示すように、透光性樹脂フィルム13上に透
明又は半透明のインクを塗布し、このインクを以降の工
程にて支障のない程度まで硬化させて、半硬化状態の合
成樹脂層15を形成する。この半硬化状態の合成樹脂層
15の形成方法は、特に限定されるものではなく、例え
ば、未硬化のインクを透光性樹脂フィルム13上に塗布
した後に半硬化状態まで硬化させても、或いは、半硬化
状態のインクを透光性樹脂フィルム13上に直接塗布し
ても構わない。
ず、図3に示すように、透光性樹脂フィルム13上に透
明又は半透明のインクを塗布し、このインクを以降の工
程にて支障のない程度まで硬化させて、半硬化状態の合
成樹脂層15を形成する。この半硬化状態の合成樹脂層
15の形成方法は、特に限定されるものではなく、例え
ば、未硬化のインクを透光性樹脂フィルム13上に塗布
した後に半硬化状態まで硬化させても、或いは、半硬化
状態のインクを透光性樹脂フィルム13上に直接塗布し
ても構わない。
【0028】次いで、この半硬化状態の合成樹脂層15
上に金属薄膜層16を形成する。この金属薄膜層16の
形成方法は、特に限定されるものではなく、例えば、真
空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法
等の物理的な蒸着方法、熱CVD法、プラズマCVD
法、光CVD法等の化学的蒸着法、電気めっき方法等の
公知の薄膜形成方法を好適に用いることができる。これ
らの中でも、均一でむらのない金属薄膜層16を製膜す
るためには、蒸着法等のドライプロセスによる薄膜形成
方法を用いることが好ましい。
上に金属薄膜層16を形成する。この金属薄膜層16の
形成方法は、特に限定されるものではなく、例えば、真
空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法
等の物理的な蒸着方法、熱CVD法、プラズマCVD
法、光CVD法等の化学的蒸着法、電気めっき方法等の
公知の薄膜形成方法を好適に用いることができる。これ
らの中でも、均一でむらのない金属薄膜層16を製膜す
るためには、蒸着法等のドライプロセスによる薄膜形成
方法を用いることが好ましい。
【0029】そして、この状態で半硬化状態の合成樹脂
層15を完全硬化させる。この半硬化状態の合成樹脂層
15を完全硬化する際に、合成樹脂層15の熱膨張、溶
剤揮発、分子振動等に基づく伸縮現象により、合成樹脂
層15と金属薄膜層16との界面に格子状の凹凸面が形
成され、及び/又は、金属薄膜層16上に格子状のクラ
ックが形成される。
層15を完全硬化させる。この半硬化状態の合成樹脂層
15を完全硬化する際に、合成樹脂層15の熱膨張、溶
剤揮発、分子振動等に基づく伸縮現象により、合成樹脂
層15と金属薄膜層16との界面に格子状の凹凸面が形
成され、及び/又は、金属薄膜層16上に格子状のクラ
ックが形成される。
【0030】次いで、図4に示すように、金属薄膜層1
6の一部にインクを塗布して保護層18を抜き文字状に
形成する。この保護層18の形成方法は、特に限定され
るものではなく、スクリーン印刷、オフセット印刷、パ
ッド印刷法、グラビア印刷、タンポ印刷、インクジェッ
ト印刷、電子写真印刷、パッド印刷、転写印刷等の印刷
法、スプレー塗布法、ポッティング法、ディスペンサー
法、塗装法、スパッタリング法、蒸着法等など公知の手
法により行なえばよい。
6の一部にインクを塗布して保護層18を抜き文字状に
形成する。この保護層18の形成方法は、特に限定され
るものではなく、スクリーン印刷、オフセット印刷、パ
ッド印刷法、グラビア印刷、タンポ印刷、インクジェッ
ト印刷、電子写真印刷、パッド印刷、転写印刷等の印刷
法、スプレー塗布法、ポッティング法、ディスペンサー
法、塗装法、スパッタリング法、蒸着法等など公知の手
法により行なえばよい。
【0031】そして、図5に示すように、合成樹脂層1
5及び金属薄膜層16のうち保護層18にて覆われてい
ない部位を除去して文字パターン17aを抜き文字状に
形成する。この文字パターン17aの形成方法は、特に
限定されるものではなく、例えば、レーザーマーカ等を
用いた公知の手法を好適に用いることができるが、アル
カリ水溶液或いは酸水溶液などを用いたエッチング処理
による除去方法が簡便であるため好ましい。
5及び金属薄膜層16のうち保護層18にて覆われてい
ない部位を除去して文字パターン17aを抜き文字状に
形成する。この文字パターン17aの形成方法は、特に
限定されるものではなく、例えば、レーザーマーカ等を
用いた公知の手法を好適に用いることができるが、アル
カリ水溶液或いは酸水溶液などを用いたエッチング処理
による除去方法が簡便であるため好ましい。
【0032】次に、図6に示すように、文字パターン1
7aにインクを塗布して表示部17を形成する。これに
より、合成樹脂層15及び金属薄膜層16の一部に表示
部17が形成される。この表示部17の形成方法は、特
に限定されるものではなく、上記保護層18の形成方法
と同様に公知の手法により行なえばよい。
7aにインクを塗布して表示部17を形成する。これに
より、合成樹脂層15及び金属薄膜層16の一部に表示
部17が形成される。この表示部17の形成方法は、特
に限定されるものではなく、上記保護層18の形成方法
と同様に公知の手法により行なえばよい。
【0033】そして、上記のようにして裏面13aに合
成樹脂層15、金属薄膜層16、表示部17及び保護層
18が設けられた透光性樹脂フィルム13の少なくとも
一部を、樹脂キートップ本体12の上面12a側と略同
形状に湾曲させて、樹脂キートップ本体12と透光性樹
脂フィルム13とを一体化する。この樹脂キートップ本
体12と透光性樹脂フィルム13とを一体化する方法
は、特に限定されるものではなく、各種公知の方法が適
用可能であるが、以下に示す射出成形法を応用した方法
が簡便であるため好ましい。
成樹脂層15、金属薄膜層16、表示部17及び保護層
18が設けられた透光性樹脂フィルム13の少なくとも
一部を、樹脂キートップ本体12の上面12a側と略同
形状に湾曲させて、樹脂キートップ本体12と透光性樹
脂フィルム13とを一体化する。この樹脂キートップ本
体12と透光性樹脂フィルム13とを一体化する方法
は、特に限定されるものではなく、各種公知の方法が適
用可能であるが、以下に示す射出成形法を応用した方法
が簡便であるため好ましい。
【0034】すなわち、図7に示すように、所望する樹
脂キートップ本体12形状と略同形状のキャビティ21
aを有する上下一対の金型21,22を用い、この上下
一対の金型21,22間に透光性樹脂フィルム13を挟
持して型締めした後、樹脂キートップ本体12の原料と
なる溶融樹脂をゲート22aからキャビティ21a内に
射出して、樹脂キートップ本体12を成形するととも
に、樹脂キートップ本体12と透光性樹脂フィルム13
とを熱融着により一体化する方法である。
脂キートップ本体12形状と略同形状のキャビティ21
aを有する上下一対の金型21,22を用い、この上下
一対の金型21,22間に透光性樹脂フィルム13を挟
持して型締めした後、樹脂キートップ本体12の原料と
なる溶融樹脂をゲート22aからキャビティ21a内に
射出して、樹脂キートップ本体12を成形するととも
に、樹脂キートップ本体12と透光性樹脂フィルム13
とを熱融着により一体化する方法である。
【0035】なお、上記のように透光性樹脂フィルム1
3を上下一対の金型21,22間に挟持する際、予め透
光性樹脂フィルム13をキャビティ21aの内面形状と
略同一形状に予備成形しておくことが好ましい。このよ
うに透光性樹脂フィルム13を予備成形しておくと、溶
融樹脂の射出圧力による透光性樹脂フィルム13の伸
び、歪み等に伴う表示部17の変形を抑制することがで
き、高品位なキーシート11を実現することができる。
3を上下一対の金型21,22間に挟持する際、予め透
光性樹脂フィルム13をキャビティ21aの内面形状と
略同一形状に予備成形しておくことが好ましい。このよ
うに透光性樹脂フィルム13を予備成形しておくと、溶
融樹脂の射出圧力による透光性樹脂フィルム13の伸
び、歪み等に伴う表示部17の変形を抑制することがで
き、高品位なキーシート11を実現することができる。
【0036】以上詳述したように、本実施形態によれば
以下の作用効果が奏される。 (1) 透光性樹脂フィルム13上に透明又は半透明の
インクを塗布して半硬化状態の合成樹脂層15を形成
し、この半硬化状態の合成樹脂層15上に金属薄膜層1
6を形成した後、半硬化状態の合成樹脂層15を完全硬
化させた。
以下の作用効果が奏される。 (1) 透光性樹脂フィルム13上に透明又は半透明の
インクを塗布して半硬化状態の合成樹脂層15を形成
し、この半硬化状態の合成樹脂層15上に金属薄膜層1
6を形成した後、半硬化状態の合成樹脂層15を完全硬
化させた。
【0037】このように構成すると、半硬化状態の合成
樹脂層15を完全硬化する際に、合成樹脂層15の熱膨
張、溶剤揮発、分子振動等に基づく伸縮現象により、合
成樹脂層15と金属薄膜層16との界面に格子状の凹凸
面が形成され、及び/又は、金属薄膜層16に格子状の
クラックが形成される。これにより、虹色模様や縞模様
等のグラデーションタイプの加飾デザインを簡易且つ低
コストで具現化することができる。
樹脂層15を完全硬化する際に、合成樹脂層15の熱膨
張、溶剤揮発、分子振動等に基づく伸縮現象により、合
成樹脂層15と金属薄膜層16との界面に格子状の凹凸
面が形成され、及び/又は、金属薄膜層16に格子状の
クラックが形成される。これにより、虹色模様や縞模様
等のグラデーションタイプの加飾デザインを簡易且つ低
コストで具現化することができる。
【0038】しかも、上記従来の方法とは異なり、ホロ
グラムフィルムや液晶高分子を配向させたものではない
ため、透光性樹脂フィルム13を湾曲させる際に虹色模
様や縞模様等のグラデーションが消失したり、或いは白
化したりするなどの不具合が生じにくい。従って、高品
位な虹色模様や縞模様のグラデーションタイプの加飾デ
ザインを簡易且つ低コストで実現することができる。
グラムフィルムや液晶高分子を配向させたものではない
ため、透光性樹脂フィルム13を湾曲させる際に虹色模
様や縞模様等のグラデーションが消失したり、或いは白
化したりするなどの不具合が生じにくい。従って、高品
位な虹色模様や縞模様のグラデーションタイプの加飾デ
ザインを簡易且つ低コストで実現することができる。
【0039】また、半硬化状態の合成樹脂層15を完全
硬化させるのみで虹色模様や縞模様等のグラデーション
タイプの加飾デザインを具現化することができるため、
大量生産への優位性が得られる。さらに、合成樹脂層1
5を有彩色に着色することにより、虹色模様の加飾デザ
インと有彩色の色調との組み合せを具現化でき、種々の
デザインを実現することができる。加えて、これまで虹
色模様や縞模様等のグラデーションタイプの加飾デザイ
ンは全透過型でしか具現化できなかったのに対し、隠蔽
性型でも表現可能になった点で、新たなデザインバリエ
ーションにつながっていくものである。
硬化させるのみで虹色模様や縞模様等のグラデーション
タイプの加飾デザインを具現化することができるため、
大量生産への優位性が得られる。さらに、合成樹脂層1
5を有彩色に着色することにより、虹色模様の加飾デザ
インと有彩色の色調との組み合せを具現化でき、種々の
デザインを実現することができる。加えて、これまで虹
色模様や縞模様等のグラデーションタイプの加飾デザイ
ンは全透過型でしか具現化できなかったのに対し、隠蔽
性型でも表現可能になった点で、新たなデザインバリエ
ーションにつながっていくものである。
【0040】(2) 合成樹脂層15を構成する透明又
は半透明のインクとして、ポリアクリル/メラミン/イ
ソシアネート系のインクを用いると、透光性樹脂フィル
ム13への良好な密着力が得られるとともに、硬化状態
の進行の調整が簡易に行なえるようになる。従って、高
品位な虹色模様や縞模様等のグラデーションタイプの加
飾デザインを簡易かつ低コストで実現することができ
る。
は半透明のインクとして、ポリアクリル/メラミン/イ
ソシアネート系のインクを用いると、透光性樹脂フィル
ム13への良好な密着力が得られるとともに、硬化状態
の進行の調整が簡易に行なえるようになる。従って、高
品位な虹色模様や縞模様等のグラデーションタイプの加
飾デザインを簡易かつ低コストで実現することができ
る。
【0041】しかも、このポリアクリル/メラミン/イ
ソシアネート系のインクは、エッチング等の公知の手法
により容易に除去可能である。従って、合成樹脂層15
及び/又は金属薄膜層16の一部を除去して表示部17
を形成する等して、種々のデザインの美観に優れるキー
シート11を簡易かつ低コストで製造することができ
る。
ソシアネート系のインクは、エッチング等の公知の手法
により容易に除去可能である。従って、合成樹脂層15
及び/又は金属薄膜層16の一部を除去して表示部17
を形成する等して、種々のデザインの美観に優れるキー
シート11を簡易かつ低コストで製造することができ
る。
【0042】(3) 透光性樹脂フィルム13の裏面1
3aに透明又は半透明の合成樹脂層15を積層するとと
もに、合成樹脂層15の裏面15aに金属薄膜層16を
積層し、この合成樹脂層15と金属薄膜層16との界面
に格子状の凹凸面を形成した。
3aに透明又は半透明の合成樹脂層15を積層するとと
もに、合成樹脂層15の裏面15aに金属薄膜層16を
積層し、この合成樹脂層15と金属薄膜層16との界面
に格子状の凹凸面を形成した。
【0043】このように構成すると、高品位な虹色模様
や縞模様等のグラデーションタイプの加飾デザインを具
現化した美観に優れるキーシート11を、簡易且つ低コ
ストで実現することができる。
や縞模様等のグラデーションタイプの加飾デザインを具
現化した美観に優れるキーシート11を、簡易且つ低コ
ストで実現することができる。
【0044】(4) 透光性樹脂フィルム13の裏面1
3aに透明又は半透明の合成樹脂層15を積層するとと
もに、合成樹脂層15の裏面15aに金属薄膜層16を
積層し、この金属薄膜層16に格子状のクラックを形成
した。
3aに透明又は半透明の合成樹脂層15を積層するとと
もに、合成樹脂層15の裏面15aに金属薄膜層16を
積層し、この金属薄膜層16に格子状のクラックを形成
した。
【0045】このように構成すると、高品位な虹色模様
や縞模様等のグラデーションタイプの加飾デザインを具
現化した美観に優れるキーシート11を、簡易且つ低コ
ストで実現することができる。
や縞模様等のグラデーションタイプの加飾デザインを具
現化した美観に優れるキーシート11を、簡易且つ低コ
ストで実現することができる。
【0046】(5) 合成樹脂層15及び金属薄膜層1
6の一部に表示部17を形成した。このように構成する
と、略全面が虹色模様や縞模様等のグラデーションタイ
プの加飾デザインを有するとともに、コントラストの相
違により表示部17が明瞭に視認されるキーシート11
を実現することができ、種々のデザインの美観に優れる
キーシート11を簡易且つ低コストで実現することがで
きる。
6の一部に表示部17を形成した。このように構成する
と、略全面が虹色模様や縞模様等のグラデーションタイ
プの加飾デザインを有するとともに、コントラストの相
違により表示部17が明瞭に視認されるキーシート11
を実現することができ、種々のデザインの美観に優れる
キーシート11を簡易且つ低コストで実現することがで
きる。
【0047】
【実施例】以下、実施例を挙げて前記実施形態をさらに
具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を何ら制限
するものではない。
具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を何ら制限
するものではない。
【0048】なお、以下の実施例では、合成樹脂層15
を構成する素材としてポリアクリル/メラミン/イソシ
アネート系の青色透明のインクを用いた。このインク
は、ポリアクリル樹脂(三井武田ケミカル株式会社製
UA−906)と、キシレンジイソシアネートのトリマ
ー体からなるポリイソシアネート樹脂(三井武田ケミカ
ル株式会社製 D−110)と、透明性のあるメチル化
メラミン樹脂(住友化学工業株式会社製 スミマールM
56T)との混合物中に、青色顔料と、硬化促進剤とし
て希塩酸とを添加したものである。このインクにおける
ポリイソシアネート樹脂とポリアクリル樹脂の配合割合
は、ポリイソシアネート樹脂の反応性官能基であるイソ
シアネート基と、ポリアクリル樹脂の反応性官能基であ
るヒドロキシル基との比(NCO/OH)で1.5(モ
ル比)とした。また、ポリアクリル樹脂とメラミン樹脂
との配合割合は、固形分比率(ポリアクリル樹脂固形分
/メラミン樹脂固形分)で2.5とした。
を構成する素材としてポリアクリル/メラミン/イソシ
アネート系の青色透明のインクを用いた。このインク
は、ポリアクリル樹脂(三井武田ケミカル株式会社製
UA−906)と、キシレンジイソシアネートのトリマ
ー体からなるポリイソシアネート樹脂(三井武田ケミカ
ル株式会社製 D−110)と、透明性のあるメチル化
メラミン樹脂(住友化学工業株式会社製 スミマールM
56T)との混合物中に、青色顔料と、硬化促進剤とし
て希塩酸とを添加したものである。このインクにおける
ポリイソシアネート樹脂とポリアクリル樹脂の配合割合
は、ポリイソシアネート樹脂の反応性官能基であるイソ
シアネート基と、ポリアクリル樹脂の反応性官能基であ
るヒドロキシル基との比(NCO/OH)で1.5(モ
ル比)とした。また、ポリアクリル樹脂とメラミン樹脂
との配合割合は、固形分比率(ポリアクリル樹脂固形分
/メラミン樹脂固形分)で2.5とした。
【0049】(実施例1)まず、透光性樹脂フィルム1
3として厚さ50μmの2軸延伸ポリエステルフィルム
(ユニチカ株式会社製 TA−50)を用い、この透光
性樹脂フィルム13の表面のごみ・異物を完全に取り除
いた。
3として厚さ50μmの2軸延伸ポリエステルフィルム
(ユニチカ株式会社製 TA−50)を用い、この透光
性樹脂フィルム13の表面のごみ・異物を完全に取り除
いた。
【0050】次いで、図3に示すように、透光性樹脂フ
ィルム13上に、前述したポリアクリル/メラミン/イ
ソシアネート系の青色透明インクをロールコーターにて
塗布した後、遠赤外線ヒーターを用い、雰囲気温度18
0℃、20秒の処理条件で熱処理して硬化させ、厚さ約
2μmの青色透明の半硬化状態の合成樹脂層15を形成
した。さらに、この半硬化状態の合成樹脂層15上にバ
ッチ式巻き取り蒸着機にてアルミニウムを蒸着させ、厚
さ約40nmの金属薄膜層16を形成した。
ィルム13上に、前述したポリアクリル/メラミン/イ
ソシアネート系の青色透明インクをロールコーターにて
塗布した後、遠赤外線ヒーターを用い、雰囲気温度18
0℃、20秒の処理条件で熱処理して硬化させ、厚さ約
2μmの青色透明の半硬化状態の合成樹脂層15を形成
した。さらに、この半硬化状態の合成樹脂層15上にバ
ッチ式巻き取り蒸着機にてアルミニウムを蒸着させ、厚
さ約40nmの金属薄膜層16を形成した。
【0051】その後、上記のようにして半硬化状態の合
成樹脂層15及び金属薄膜層16が積層された透光性樹
脂フィルム13を適当な大きさに裁断し、得られた透光
性樹脂フィルム13を恒温槽にて放置して半硬化状態の
合成樹脂層15を完全硬化させた。この完全硬化された
合成樹脂層15と金属薄膜層16とが積層された透光性
樹脂フィルム13は、合成樹脂層15と金属薄膜層16
との界面に格子状の凹凸面が形成されるとともに、金属
薄膜層16に格子状のクラックが形成されていた。そし
て、この透光性樹脂フィルム13は、回折格子の干渉縞
に近似した虹色模様を呈するものであった。
成樹脂層15及び金属薄膜層16が積層された透光性樹
脂フィルム13を適当な大きさに裁断し、得られた透光
性樹脂フィルム13を恒温槽にて放置して半硬化状態の
合成樹脂層15を完全硬化させた。この完全硬化された
合成樹脂層15と金属薄膜層16とが積層された透光性
樹脂フィルム13は、合成樹脂層15と金属薄膜層16
との界面に格子状の凹凸面が形成されるとともに、金属
薄膜層16に格子状のクラックが形成されていた。そし
て、この透光性樹脂フィルム13は、回折格子の干渉縞
に近似した虹色模様を呈するものであった。
【0052】次いで、図4に示すように、金属薄膜層1
6の一部にポリエステル/イソシアネート系のインクを
塗布して、保護層18を抜き文字状に形成した。そし
て、図5に示すように、金属薄膜層16のうち保護層1
8にて覆われていない部位をアルカリ性水溶液にてエッ
チング処理して除去し、さらに合成樹脂層15のうち保
護層18にて覆われていない部位を加温された硫酸水溶
液にてエッチング処理して除去し、文字パターン17a
を抜き文字状に形成した。十分な中和、水洗及び乾燥終
了後、図6に示すように、ポリエステル/イソシアネー
ト系インクを文字パターン17aに塗布して表示部17
を形成した。
6の一部にポリエステル/イソシアネート系のインクを
塗布して、保護層18を抜き文字状に形成した。そし
て、図5に示すように、金属薄膜層16のうち保護層1
8にて覆われていない部位をアルカリ性水溶液にてエッ
チング処理して除去し、さらに合成樹脂層15のうち保
護層18にて覆われていない部位を加温された硫酸水溶
液にてエッチング処理して除去し、文字パターン17a
を抜き文字状に形成した。十分な中和、水洗及び乾燥終
了後、図6に示すように、ポリエステル/イソシアネー
ト系インクを文字パターン17aに塗布して表示部17
を形成した。
【0053】上記のようにして得られた透光性樹脂フィ
ルム13を、予備成型金型にて樹脂キートップ本体12
の上面12a側形状と略同形状に湾曲変形させた後、図
7に示すように、この透光性樹脂フィルム13を射出成
形機の上下一対の金型21,22間に挟持して型締め
し、熱可塑性樹脂としてのポリカーボネート樹脂をキャ
ビティ21a内に射出して、樹脂キートップ本体12を
射出成形するとともに、樹脂キートップ本体12と透光
性樹脂フィルム13とを一体化させた。そして、得られ
た成型品の外周を抜き加工にてカットして、キーシート
11を製造した。
ルム13を、予備成型金型にて樹脂キートップ本体12
の上面12a側形状と略同形状に湾曲変形させた後、図
7に示すように、この透光性樹脂フィルム13を射出成
形機の上下一対の金型21,22間に挟持して型締め
し、熱可塑性樹脂としてのポリカーボネート樹脂をキャ
ビティ21a内に射出して、樹脂キートップ本体12を
射出成形するとともに、樹脂キートップ本体12と透光
性樹脂フィルム13とを一体化させた。そして、得られ
た成型品の外周を抜き加工にてカットして、キーシート
11を製造した。
【0054】得られたキーシート11は、略全面が回折
格子の干渉縞に近似した青色金属光沢の縞模様を呈する
とともに、表示部17が抜き文字状に明瞭に視認される
ものであった。
格子の干渉縞に近似した青色金属光沢の縞模様を呈する
とともに、表示部17が抜き文字状に明瞭に視認される
ものであった。
【0055】(変形例)なお、本発明は、前記各実施形
態及び各実施例の構成に限定されるものではなく、この
発明の趣旨から逸脱しない範囲で、各部の構成を任意に
変更して具体化してもよい。
態及び各実施例の構成に限定されるものではなく、この
発明の趣旨から逸脱しない範囲で、各部の構成を任意に
変更して具体化してもよい。
【0056】・ 文字パターン17a及び表示部17を
形成する工程を省略すること。このようにしても、虹色
模様或いは縞模様のグラデーションタイプの加飾デザイ
ンを具現化した美観に優れるキーシート11を実現する
ことができる。
形成する工程を省略すること。このようにしても、虹色
模様或いは縞模様のグラデーションタイプの加飾デザイ
ンを具現化した美観に優れるキーシート11を実現する
ことができる。
【0057】・ 保護層18を形成する工程を省略する
こと。このようにしても、虹色模様或いは縞模様のグラ
デーションタイプの加飾デザインを具現化した美観に優
れるキーシート11を実現することができる。
こと。このようにしても、虹色模様或いは縞模様のグラ
デーションタイプの加飾デザインを具現化した美観に優
れるキーシート11を実現することができる。
【0058】・ 半硬化状態の合成樹脂層15を完全硬
化させる工程を、保護層18を形成した後、或いは、文
字パターン17aを形成した後、又は、表示部17を形
成した後のいずれかに行なうこと。このようにしても、
虹色模様或いは縞模様のグラデーションタイプの加飾デ
ザインを具現化した美観に優れるキーシート11を実現
することができる。
化させる工程を、保護層18を形成した後、或いは、文
字パターン17aを形成した後、又は、表示部17を形
成した後のいずれかに行なうこと。このようにしても、
虹色模様或いは縞模様のグラデーションタイプの加飾デ
ザインを具現化した美観に優れるキーシート11を実現
することができる。
【0059】・ 各種インクの被着面に、予め各種公知
のコーティング層を形成したり、各種公知の表面処理を
施したりすること。このようにすると、インクの定着性
や密着性、にじみ、発色性等を改善することができ、よ
り高品位なキーシート11を実現することができる。
のコーティング層を形成したり、各種公知の表面処理を
施したりすること。このようにすると、インクの定着性
や密着性、にじみ、発色性等を改善することができ、よ
り高品位なキーシート11を実現することができる。
【0060】(付記)次に、上記実施形態及び実施例か
ら把握される技術的思想について記載する。 (A) 樹脂キートップ本体と透光性樹脂フィルムとを
備え、透光性樹脂フィルムの少なくとも一部が樹脂キー
トップ本体の上面側と略同形状に湾曲して、樹脂キート
ップ本体と透光性樹脂フィルムとが一体化されたキーシ
ートの製造方法であって、透光性樹脂フィルム上に透明
又は半透明のインクを塗布して半硬化状態の合成樹脂層
を形成する工程と、前記半硬化状態の合成樹脂層上に金
属薄膜層を形成する工程と、前記半硬化状態の合成樹脂
層を完全硬化させる工程とを含むことを特徴とするキー
シートの製造方法。
ら把握される技術的思想について記載する。 (A) 樹脂キートップ本体と透光性樹脂フィルムとを
備え、透光性樹脂フィルムの少なくとも一部が樹脂キー
トップ本体の上面側と略同形状に湾曲して、樹脂キート
ップ本体と透光性樹脂フィルムとが一体化されたキーシ
ートの製造方法であって、透光性樹脂フィルム上に透明
又は半透明のインクを塗布して半硬化状態の合成樹脂層
を形成する工程と、前記半硬化状態の合成樹脂層上に金
属薄膜層を形成する工程と、前記半硬化状態の合成樹脂
層を完全硬化させる工程とを含むことを特徴とするキー
シートの製造方法。
【0061】(B) 前記金属薄膜層の一部にインクを
塗布して保護層を形成する工程と、前記合成樹脂層及び
金属薄膜層のうち保護層にて覆われていない部位を除去
して文字パターンを抜き文字状に形成する工程と、該文
字パターンにインクを塗布して表示部を形成する工程と
を含むことを特徴とする上記(A)に記載のキーシート
の製造方法。
塗布して保護層を形成する工程と、前記合成樹脂層及び
金属薄膜層のうち保護層にて覆われていない部位を除去
して文字パターンを抜き文字状に形成する工程と、該文
字パターンにインクを塗布して表示部を形成する工程と
を含むことを特徴とする上記(A)に記載のキーシート
の製造方法。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、高品位な虹色模様や縞模様等のグラデー
ションタイプの加飾デザインを具現化した美観に優れる
キーシートを、簡易且つ低コストで製造可能な製造方法
を提供することができる。
発明によれば、高品位な虹色模様や縞模様等のグラデー
ションタイプの加飾デザインを具現化した美観に優れる
キーシートを、簡易且つ低コストで製造可能な製造方法
を提供することができる。
【0063】また、請求項3に記載の発明によれば、高
品位な虹色模様や縞模様等のグラデーションタイプの加
飾デザインを具現化した美観に優れるキーシートを提供
することができる。
品位な虹色模様や縞模様等のグラデーションタイプの加
飾デザインを具現化した美観に優れるキーシートを提供
することができる。
【図1】 本発明のキーシートを示す斜視図。
【図2】 本発明のキーシートを示す断面図(図1のA
−A断面図)。
−A断面図)。
【図3】 本発明のキーシートの製造方法を示す断面
図。
図。
【図4】 本発明のキーシートの製造方法を示す断面
図。
図。
【図5】 本発明のキーシートの製造方法を示す断面
図。
図。
【図6】 本発明のキーシートの製造方法を示す断面
図。
図。
【図7】 本発明のキーシートの製造方法を示す断面
図。
図。
11…キーシート、12…樹脂キートップ本体、12a
…上面、13…透光性樹脂フィルム、15…合成樹脂
層、16…金属薄膜層、17…表示部。
…上面、13…透光性樹脂フィルム、15…合成樹脂
層、16…金属薄膜層、17…表示部。
Claims (5)
- 【請求項1】 樹脂キートップ本体と透光性樹脂フィル
ムとを備え、透光性樹脂フィルムの少なくとも一部が樹
脂キートップ本体の上面側と略同形状に湾曲して、樹脂
キートップ本体と透光性樹脂フィルムとが一体化された
キーシートの製造方法であって、 透光性樹脂フィルム上に透明又は半透明のインクを塗布
して半硬化状態の合成樹脂層を形成し、該半硬化状態の
合成樹脂層上に金属薄膜層を形成した後、前記半硬化状
態の合成樹脂層を完全硬化させることを特徴とするキー
シートの製造方法。 - 【請求項2】 前記透明又は半透明のインクが、ポリア
クリル/メラミン/イソシアネート系のインクであるこ
とを特徴とする請求項1に記載のキーシートの製造方
法。 - 【請求項3】 樹脂キートップ本体と透光性樹脂フィル
ムとを備え、透光性樹脂フィルムの少なくとも一部が樹
脂キートップ本体の上面側と略同形状に湾曲して、樹脂
キートップ本体と透光性樹脂フィルムとが一体化された
キーシートであって、 透光性樹脂フィルムの裏面に透明又は半透明の合成樹脂
層が積層されるとともに、該合成樹脂層の裏面に金属薄
膜層が積層され、前記合成樹脂層と金属薄膜層との界面
に格子状の凹凸面が形成されていることを特徴とするキ
ーシート。 - 【請求項4】 樹脂キートップ本体と透光性樹脂フィル
ムとを備え、透光性樹脂フィルムの少なくとも一部が樹
脂キートップ本体の上面側と略同形状に湾曲して、樹脂
キートップ本体と透光性樹脂フィルムとが一体化された
キーシートであって、 透光性樹脂フィルムの裏面に透明又は半透明の合成樹脂
層が積層されるとともに、該合成樹脂層の裏面に金属薄
膜層が積層され、前記金属薄膜層に格子状のクラックが
形成されていることを特徴とするキーシート。 - 【請求項5】 前記合成樹脂層及び金属薄膜層の一部
に、表示部が形成されていることを特徴とする請求項3
又は請求項4に記載のキーシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001289905A JP2003100167A (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-21 | キーシート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001289905A JP2003100167A (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-21 | キーシート及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003100167A true JP2003100167A (ja) | 2003-04-04 |
Family
ID=19112330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001289905A Pending JP2003100167A (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-21 | キーシート及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003100167A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006216493A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Polymatech Co Ltd | 加飾成形体 |
JP2009295353A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Sunarrow Ltd | キートップとその製造方法 |
-
2001
- 2001-09-21 JP JP2001289905A patent/JP2003100167A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006216493A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Polymatech Co Ltd | 加飾成形体 |
JP2009295353A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Sunarrow Ltd | キートップとその製造方法 |
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