JP2003099582A - 画像データを用いた状況分析支援方法及びシステム - Google Patents

画像データを用いた状況分析支援方法及びシステム

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JP2003099582A
JP2003099582A JP2002153247A JP2002153247A JP2003099582A JP 2003099582 A JP2003099582 A JP 2003099582A JP 2002153247 A JP2002153247 A JP 2002153247A JP 2002153247 A JP2002153247 A JP 2002153247A JP 2003099582 A JP2003099582 A JP 2003099582A
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Chieko Konuma
小沼  知恵子
Shoji Muramatsu
彰二 村松
Yoshiki Kobayashi
小林  芳樹
Hiroshi Shojima
正嶋  博
Yoshiaki Usami
芳明 宇佐美
Masanori Miyoshi
雅則 三好
Kazuya Takahashi
一哉 高橋
Yasuyuki Niguchi
康之 荷口
Hisao Ootawa
久雄 大田和
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】詳細なマーケティング情報を提供し、マーケテ
ィング分析を行い易くすること。 【解決手段】分析対象の画像データを格納する画像デー
タ格納手段と、分析対象の画像データとその他の情報と
を関連付けて、画像データに付加したい情報を画像デー
タを加工し、画像データとそれに付随する情報とを同時
に提示するとともに、状況分析のために新たな観点の属
性で顧客画像を分類分けした結果の情報を、前記付随情
報に追加していく形で画像データを加工する。 【効果】データベースの発展,充実化は以後の分析作業
を大幅にやり易くし、作業者の負担の軽減に役立つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品企画時に実施
するマーケティング情報分析に使用して好適な画像デー
タを用いた状況分析支援方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】商品の販売状況を調査することは、PO
S(Point of Sales)システムに見られるように経営戦
略上必要なプロセスとなっている。販売状況を把握する
ためには、より精度の高い情報収集が求められており,
画像データもPOSシステムから得られる販売実績デー
タ同様に、重要な情報媒体と考えられる。画像データを
使用した従来技術には、以下のような既存技術がある。
【0003】まず、特開平7−28902号公報には、
アパレル業界での売筋商品分析システムとして、商品の
画像データと販売時の顧客データ(レジの店員が入力し
ているPOSデータ及び購買理由のアンケート結果)を
統合して、メーカほかの業界関係者が商品販売状況を調
査することを容易にしている。特に、商品の画像データ
と売上げ情報,アンケート結果を同時に表示させること
によって、分析作業者が、POSデータ,アンケート結
果,メーカの企画意図と商品の画像データを同一画面上
で見ることができるので、その商品がなぜ売れ筋商品な
のか、死に筋商品なのかの分析が容易になる。これは、
画像データを見ながら、企画意図やアンケート結果を分
析できるためである。
【0004】また、特開平7−262274号公報に
は、顧客データ自動収集装置が述べられ、自動販売機で
の商品購入時に顧客の画像データを取得し、画像処理に
よって顧客の特徴を抽出してマーケティング分析に活用
することが開示され、特開平6−187427号公報に
は、画像処理によって顧客の動向を解析し、商品の販売
状況と比較して、商品の売れ筋,死に筋などの状況を分
析するシステムが述べられている。これらは、顧客の動
向を画像データとして取得し、自動解析によって顧客の
年齢,性別,服装,行動パターンを数値化し、マーケテ
ィングに使用する技術である。この解析結果の数値から
は、購買層の詳細情報と、実際には購買に至らなかった
場合の顧客の行動情報を獲得することが可能となる。
【0005】さらに、特開2000−322660号公
報には、商品購入時の顧客の画像データと、POSレジ
スタから取得した販売時情報とを用いて、顧客画像付き
販売時情報としてデータベース化することが開示されて
いる。このデータベースにより、どんな顧客がどの商品
を購入したかを確認でき、固定客率を出力したり、レジ
係が入力した顧客の属性情報の精度の検証が可能とな
る。
【0006】このほか、顧客の画像データを利用するも
のとして、特開平11−328266号公報がある。
【0007】一方、音声データを使用した従来技術に
は、以下のような既存技術がある。特開2000−22
7976号公報はPOSシステムにカメラとマイクを設
けてレジ精算終了後の顔画像と音声を記録する技術があ
るが、顧客画像データ及び/又は販売情報としてのデー
タベースを自動取得する機能がないため、販売支援とし
てはまだ負担が大きいという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】商品企画の評価や、購
買層の解析には、実際に購入している顧客の詳細情報が
必要となるが、特開平7−28902号公報で述べられ
ている売筋商品分析システムでは、顧客の詳細情報(年
齢,性別)をレジの店員が入力するに止まっており、サ
ラリーマン風なのか学生風なのかの情報を取得すること
はできない。これは、レジの店員が入力する項目を増や
すことによって解決することもできるが、実際には、主
婦,女子高生,自然派,家族同伴、など商品によって多
数の項目が考えられるため店員が商品販売時にその都度
入力することは不可能である。
【0009】つぎに、特開平6−187427号公報や
特開平7−262274号公報では、顧客の詳細情報を
獲得するために、顧客の画像データを取得し、それを自
動的に数値化し、データベースに保存する方式を取って
いる。この方式では、予め調査項目(服装の色など)が
決定している場合には有効に活用できるが、商品毎や商
店などによって調査項目が異なる場合や、調査項目が追
加された場合には、再度情報を取ることができず、柔軟
性に欠けたシステムとなっている。また、自動的に数値
化する場合、人間のもつ感性の部分には個人差が多く、
数値化が困難となるため企画を評価する際に数値データ
だけに頼ることは望ましくない。
【0010】さらに、特開2000−322660号公
報による顧客画像データ付き販売時情報としてのデータ
ベースは、商品を購入者の属性をより詳しく知ること
で、状況分析支援として有力であるが、各種の観点での
分析に当ってはまだ分析者の負担が大きいという課題が
ある。
【0011】そこで、本発明の目的は、顧客画像データ
付き販売時情報としてのデータベースを用いて状況分析
を行う際に、より、分析作業者の負担を軽減することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、その一面にお
いて、分析対象の画像データとその画像に関係する付随
情報とを関連付けた画像データベースを作成し、この画
像データベースを用いて状況を分析した結果を、前記画
像データベース自体に反映させてこの画像データベース
に新たなデータを付加することを特徴とする。
【0013】ここで、新たなデータとは、画像データを
新たな属性にて分類分けして付随データ内に付加される
データであり、あるいは、分析結果に応じて画像データ
内に付加されるデータである。また、マーケティング分
析においては、分析対象は顧客であって、付随データと
は販売情報や顧客の属性情報であり得る。より具体的に
は、必要に応じて髪型等の特定の観点での属性によって
顧客画像データを振分け分析したと仮定すれば、この結
果を、前記付随データに加えることであり、このような
データベースの発展,充実化は以後の分析作業を大幅に
やり易くし、作業者の負担の軽減に役立つ。
【0014】本発明は、他の一面において、商品の購入
者を複数の購入者層に分類し、購入者層毎の購入状況を
保持する商品モデルと、顧客層毎の来店状況を保持して
いる店舗モデルとを用いて、商品の販売を予測すること
を特徴とする。
【0015】ここで、より具体的には、商品を販売して
いる店舗に入店した顧客がその商品を購入する確率と、
この店舗に入店した顧客層毎の顧客数とから、この店舗
における商品の販売数を予測することを特徴とする。
【0016】本発明のさらに他の一面においては、複数
の店舗から顧客画像データを収集し、公開できない情報
を隠蔽した顧客画像データに対し、付随情報を付加して
顧客画像データベースを作成し、このデータベースを販
売する事業形態を特徴とする。
【0017】ここで、顧客画像データを状況分析に使用
する見返りに、顧客に対し特典を提供することもでき
る。
【0018】これにより、状況(マーケティング)分析
を行う際に、購買時の顧客画像データと、POSデータ
などから得られる販売実績などの付随情報とをリンクさ
せて、分析を行う作業者に詳細なマーケティング情報を
提供でき、特に、一度取得した画像データと付随情報
を、マーケティング分析を実施する過程で加工し、より
詳細な情報を含むデータベースを構築することによっ
て、以後のマーケティング分析をさらに行いやすくする
ことが可能となる。
【0019】本発明のさらに他の一面においては、分析
対象の画像データとその画像に関係する音声を含む付随
情報とを関連付けた画像・音声データベースを作成し、
この画像・音声データベースを用いて状況を分析した結
果を、前記画像・音声データベース自体に反映させてこ
の画像・音声データベースに新たなデータを付加するこ
とを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、マーケティ
ングの状況分析を行う際に、購買時の顧客の画像データ
と、POSデータから得られる販売実績のデータとをリ
ンクさせ、かつ、分析結果を反映したデータベースとし
て、分析作業者に詳細なマーケティング情報を提供する
ものである。本実施形態での画像データとは、商品購入
時の画像データだけに留まらず、顧客が店舗の前を歩い
ているときの画像データから、店舗に入るとき、商品陳
列棚の前など、様々な画像データが考えられる。さら
に、本実施形態によれば、セキュリティー分析にもマー
ケティング分析と同様の効果をもたらす。
【0021】また、本発明の実施形態は、マーケティン
グの状況分析を行う際に、購買時の顧客の画像データ
と、顧客の音声データと、POSデータから得られる販
売実績のデータとをリンクさせ、かつ、分析結果を反映
したデータベースとして、分析作業者に詳細なマーケテ
ィング情報を提供するものである。
【0022】以下に、本発明の一実施形態を説明する。
【0023】図1を用いて、本発明における一実施例の
概要を説明する。まず、顧客の外観の分析を行うために
必要となる画像データは、画像データ格納手段100に
て取得し、マーケティング分析に有用な情報を付加し
て、顧客画像データ200に格納される。マーケティン
グに有用な情報が付加された画像データは、POSシス
テム10から収集された売上実績などの販売情報400
と、画像データ統合手段300にて統合される。統合さ
れた情報は、マーケティングデータベース500として
データベース化され、販売動向表示装置600や販売シ
ミュレータ700によってマーケティング分析や商品企
画,出店企画,改装企画など様々な経営戦略に活用され
る。本実施例では、顧客画像データ200と販売情報4
00とを関連付けて作業者に提供するだけでなく、画像
データ統合手段300にある情報入力手段316におい
て、作業者が行った作業や画像データに付加したいマー
ケティング情報を、画像データに付加,加工することが
可能であり、マーケティング分析を効果的に行うことが
できる。図1で示した実施例の詳細を、技術要素毎に説
明する。
【0024】まず、画像データ格納手段100の詳細に
ついて、図2を用いて説明する。画像データ格納手段1
00では、顧客の購買状況を静止画もしくは動画(以
後、静止画,動画を含めて画像データと記載する)にて
記録することを目的としている。顧客画像データ200
には、一連の長時間画像データだけでは、効果的な利用
が困難となるため、画像データを撮像したときの状況や
撮像タイミングを制御し、その内容を記録することが必
要となる。このため、画像データ格納手段100は、画
像撮像手段110,撮像タイミング生成手段120,画
像データ加工手段130から構成されている。画像撮像
手段110は、通常のテレビカメラ,デジタルカメラ
で、撮像タイミング生成手段120から入力される撮像
タイミング121に従って画像を取得できる機能を持
つ。画像撮像手段110で使用されるカメラには、本実
施例の目的を達成するために設置するカメラや、既存の
セキュリティー用に設置されたカメラなどがある。撮像
タイミング生成手段120で生成されるタイミング12
1には、商品購入時のキャッシャーにおける購入金清
算時のタミングをPOS端末の操作から作るタイミン
グ、顧客がある特定の商品の前にきたときのタイミン
グを画像センサ,赤外線センサ,焦電センサ,LEDセン
サなどを使用して人の動作や周囲の変化に反応して作る
タイミング、店舗に顧客が入ってきたときのタイミン
グ、店舗の外を歩いていたときのタイミング、エレ
ベータに乗り降りするタイミング、などがある。
【0025】画像データ加工手段130では、撮像タイ
ミング生成手段120で生成されたタイミングで撮像し
た画像データと撮像タイミング121を生成した要因と
を統合して、顧客画像データ200のデータベースに記
録する。記録する際のデータフォーマットについては、
図4を用いて後述する。
【0026】次に、図3を用いて画像データ加工手段1
30の一実施例の詳細を説明する。
【0027】ここでは、画像撮像手段110で使用する
カメラが、アナログ出力のカメラであることを想定して
いる。アナログの画像データは、ケーブル111を通し
てアナログ・デジタル(A/D)変換器131を介して
フレームバッファ132へ入力される。中央演算ユニッ
ト(CPU)135は、フレームバッファ132にある
画像データをバス136を介してメモリ133に格納す
る制御を行う。この時、撮像タイミング生成手段120
からは、CPU135に対してシリアルインタフェース
122を介して、撮像タイミングの情報が入力される。
CPU135は、メモリ133に格納した画像データと
シリアルインタフェース122から入力されたタイミン
グ情報とを関連付け顧客画像データ200にネットワー
クインタフェース134を介して記録する。
【0028】上記の画像データ加工手段130では、撮
像手段としたカメラをアナログカメラとしたため、A/
D変換器131およびフレームバッファ132が必要で
あったが、デジタルカメラを使用した場合には、A/D
変換器131およびフレームバッファ132の代わりに
デジタルインタフェースを持った機器を付加すれば良
い。また、CPU135が撮像タイミング生成手段12
0から得る信号をシリアルインタフェース122を介し
て取得したが、シリアルインタフェースの他にも同様の
目的を達成できる手段であれば変更が可能である。この
ことは、顧客画像データ200に記録するときの伝送手
段101にも当てはまる。また、上記実施例では、撮像
タイミングを画像撮像手段110に送信することによっ
て顧客の画像を取得したが、画像データ加工手段130
に撮像タイミングを送信してタイミングに従った画像デ
ータを取得しても良い。つまり、画像撮像手段110で
は画像を撮像するタイミングを意識する必要がなく、所
望したタイミングの画像データの取得は画像データ加工
手段130で行う。この場合には、画像取得手段110で
は常に画像を取得して画像データ加工手段130に送付
する必要がある。
【0029】さらに、上記実施例では、シリアルインタ
フェース122から入力される情報を画像取得のタイミ
ングに関する情報としたが、顧客情報であってもよい。
この場合、POS端末やその他の情報端末より、顧客の
ICカードやメンバーズカードから顧客情報を入力する
ことも可能である。
【0030】次に、図4を用いて顧客画像データ200
におけるデータフォーマットの一例を説明する。データ
フォーマットには、画像データの持つ様々な情報を格納
するヘッダー情報と画像そのものである画像データを規
定している。ヘッダー情報には、ファイルサイズ、
ヘッダーサイズ、画像データのファイルフォーマット
の種別、そして、画像データに関係する付随情報、が
ある。この付随情報には、画像を撮像したときの日
時,場所,天気,気温などの環境要因と、顧客の年
齢,性別,服装,髪型,身長,体格など顧客に関する情
報と、顧客の購入品情報、並びにその他の検索タ
グ、がある。これらの情報は、画像データを記録する際
に画像データ格納手段100にて付加された情報と、本
発明により画像の分析やマーケティング分析に使用され
る度に付加され増加して、充実していったものである。
環境要因については、その日の天気,気温については、
別センサやネットワークで情報を取得することができ
る。そして、顧客の情報についても、購入時に使用する
ICカード,メンバーズカードなどから顧客の年齢,性
別などの情報を取得することができる。また、購入品に
ついては、POS端末から顧客が購入した商品の一覧,
購入金額を取得することができる。
【0031】一方、顧客の服装,髪型,身長,体格,同
伴者の情報などは、上記の情報提供媒体からの取得は困
難である。そこで、本実施形態においては、画像認識処
理を行うか、人手による分析作業の結果により順次付加
し、充実させていく。画像認識処理では、顔認識,色認
識,形状認識など様々な計算機による認識方法がある
(特開平09−304181号公報など)。認識性能が
高い方法を用いることによって、人手による作業は大幅
に軽減することができる。さらに、服装の趣向や流行の
アクセサリー,バッグ等の所持については、画像認識処
理で全て判断することは困難であるため、人手による作
業が必要不可欠である。しかし、処理する画像データは
膨大な量に上るため、人手による作業には、作業者の能
力を十分に発揮させる仕組みが必要となる。次に、人手
を介する画像データの分析について説明する。
【0032】図5を用いて、画像データ統合手段300
について説明する。画像データ統合手段300は、顧客
画像データ200と販売情報400とを関連付けてマー
ケティングデータベース500を構築する機能と、顧客
画像データ200に新たな情報を付加する機能とを持
つ。まず、顧客画像データ200と販売情報400とを
関連付ける機能に関しては、販売情報400で管理され
ている商品名,日時,場所などの情報を用いて、顧客画
像データ200内にある情報を演算装置310にて検索
して関連付けるものである。この演算装置310には、
顧客画像データ200を作業者が閲覧するモニタ上に表
示する情報表示手段315、及び、ユーザーインタフェ
ース画面320などを介して顧客画像データ200に情
報を書き込む情報入力手段316がある。
【0033】次に、情報入力手段316を介して、顧客
画像データ200に新たな情報を付加する機能について
説明する。先に述べたように情報を追加する方法には自
動処理と人手による方法とがある。図5中のユーザーイ
ンタフェース画面320には、画像認識処理を用いて自
動で情報追加を行う自動処理実行ボタン321,画像デ
ータが既に持っている情報を表示する情報表示ボタン3
22,人手によって既存情報以外の情報を追加するテキ
スト入力ボタン323がある。追加作業を行う作業員
は、表示された画像データ324を分析して、服装や持
ち物,グループ構成,購入者の外見を追加情報として追
加する。この時の付加情報は、マーケティングで有用な
情報を記載する。そのため、購入者が購入時に迷った状
況や、似た商品との比較の有無など、購入者の行動も付
加される。もちろん、十分な精度で分析することができ
れば、これらの分析を画像処理により自動で処理しても
良い。画像処理で自動処理できれば、人手作業を減らす
ことができ非常に効率的な情報分析を行うことが可能と
なる。また、人手作業では、分析する画像データに制限
がでる。しかし、テレビ視聴率などの市場調査結果に有
るように、サンプリングデータの抽出を工夫すれば、非
常に少ないサンプリング数でも十分な調査結果を得るこ
とができることが知られている。つまり、人手作業で処
理できる量の情報であっても十分にマーケティング分析
のデータとして使用できる情報を画像データから抽出す
ることが可能である。人手での入力情報には、購入者の
持ち物でTVコマーシャルや流行になっているものがあ
るか否かや、購入者の行動状況などコンピュータによる
画像認識処理で抽出することが困難な情報がある。
【0034】以上に説明した作業の内容は、マーケティ
ング分析の対象によって変化するものであり、必要なと
きに画像データを分析し新しい分析結果を情報に追加し
ていく必要がある。ここで、情報入力手段316におい
て入力される情報については、上記に説明したような顧
客画像に関する付随情報の他に、画像データそのものに
対する書き込み処理等の入力も含む。この書き込み処理
とは、マーケティング分析時に注目すべき動作や特徴に
対して、画像データに直接マーキングする処理を意味す
る。
【0035】次に、本実施例で作成するデータの有効性
について、図6を用いて説明する。
【0036】図6(a)では、購入者の分類分けをして
いない場合のデータを示している。一方、図6(b)で
は、各商品の購入者を分類分けしたデータを示してい
る。商品の一例としてシャンプーに関するデータであ
る。シャンプーAに注目すると、5月:100,6月:
150と売上を1.5 倍に伸ばしている。しかし、図6
(a)だけの情報からでは、どのような購入者層が増加
したのかを調査することができない。一方、図6(b)
を用いて分析すると分類3の顧客層が売上を大きく伸ば
していることが分かる。そのため、5月以降の宣伝効果
や販売戦略が分類3の購入者層に効果があったことが推
察できる。経営戦略として、宣伝効果や販売戦略がどの
購入者層に効果があり、その原因は何であったかを知る
ことは、次回以降の戦略を立てるのに有用な情報であ
る。本実施例では、先述したようにマーケティング分析
担当者が欲している、画像データを解析することによっ
て初めて得られる情報を分類に追加することにより、よ
り高い分析効果を発揮することが可能となる。また、図
5の説明で述べた通り、マーケティング分析をする内容
によって、分類の項目や、分け方が変わってくる。その
ため、新しいマーケティングをする度に、必要に応じて
分けるべき属性や分類を新しく作成したり、再度調査し
直したりする必要がある。当然のことであるが、繰り返
し同一の画像データを使用することによって、新しいマ
ーケティングをする際の新規調査の必要性は低下し、情
報の再利用率は向上する。本実施例では、画像データに
分析データを書き戻す仕組みがあるため、分析情報の蓄
積が可能となり再利用に対する利便性が良い。つまり、
本実施例によれば、徐々に手間をかけずに画像データを
用いたマーケティング分析を行うことが可能となる。
【0037】次に、マーケティングデータベース500
で扱う情報について説明する。データベースには、購入
者分析に使用する二つの情報がモデルとして記録されて
いる。一つ目は、商品モデルであり、図7に商品モデル
の棒グラフを示す。商品モデルでは、商品毎に調査した
購入者の分類情報を持っている。例えば、年齢別(図7
a),性別(図7b),服装別(図7c)などがある。
二つ目は、店舗モデルである。この店舗モデルは、年齢
層,性別,服装などで分類付けられた人々が店舗にどの
程度入店しているかを商品モデルと同様の形式で記録し
た情報である。この商品モデルと店舗モデルは、図6で
説明した図表と同様の形式で閲覧できるように記録され
ている。
【0038】これまでは、顧客画像データの取得方法と
情報の記録方法について説明したが、以下では実際にマ
ーケティング分析をする際の実施例について述べる。
【0039】まず、販売シミュレータ(演算装置)70
0について、図8を用いて説明する。
【0040】図8は、シミュレーションに使用するデー
タの種別を表わしている。図8で扱うシミュレーション
は、既存店舗で収集した情報を用いて、対象店舗の売上
をシミュレーションするというものである。既存店舗に
実施例で説明した設備を用いて、図7に示したような商
品モデル520を作成する。次に、商品モデル520を
作成した既存店舗における店舗モデル530を作成す
る。この店舗モデルには、入店した顧客の情報(分類別
人数)が含まれている。商品モデル520と店舗モデル
530を使用すれば、入店した顧客の何割が対象製品を
購入したかという顧客分類別の商品毎の購入率を算出す
ることができる。顧客分類別の購入率が同一地域におい
て似通っているとの仮定が成り立てば、販売シミュレー
タ700において、既存店舗で算出した購入率を使用し
て、対象店舗の販売予測を行い、対象店舗の店舗モデル
510の作成を行うことができ、マーケティングデータ
ベース500を構築することができる。
【0041】次に、商品毎の販売数を予測する簡単な数
式を説明する。通常、商品の販売数は、来店者数と購入
確率の積というように、店舗毎の顧客層を無視して販売
数を予測していた。顧客層を無視して販売数を予測した
場合には、店舗毎に異なる客層の存在によって、予測結
果に十分な信頼性を持てないことが多い。そこで、次式
に示すように、来店客の分類毎に商品の販売数を予測す
れば、精度の良い予測が可能となる。
【0042】 商品の販売数=分類1の来店者人数×分類1の購入確率 分類2の来店者人数×分類2の購入確率 分類3の来店者人数×分類3の購入確率 分類4の来店者人数×分類4の購入確率 分類5の来店者人数×分類5の購入確率 上記の商品毎の販売数を予測するシミュレーション以外
にも、商品の入換の効果や商品のレイアウトの変更など
をシミュレーションすることができる。また、購入商品
の相関関係(商品Aと商品Bとが同時に購入される関
係)が分かれば、商品の陳列方法や品揃えなどを検討
し、シミュレーションによって販売数を予測することが
できる。これらのシミュレーションによって、より効果
的な商品を販売することが可能となる。
【0043】さらに、商品毎のモデルではなく、大型シ
ョッピングモールなどのテナントに対しても商品毎のシ
ミュレーションと同様のシミュレーションを実施するこ
とができる。つまり、商品モデル520の代わりにテナ
ントモデルを作成して使用することで、テナントに入る
店の種類の選択や、配置替えの影響をシミュレーション
することができる。
【0044】次に、販売動向表示装置600について図
9を用いて説明する。表示装置600の内容は、POSシ
ステムなどから得られる販売実績結果630,購入層の
分類内訳620,購入者の画像データ640がある。マ
ーケティング分析の担当者は、売上実績630と分類6
20とから商品の購入層の分析を行い、顧客の外見や所
持品などのより感性的な分析は画像データ640を用い
て行う。画像データの表示に関しては、キーワード入力
部610を用いて検索を行い、より分析に効果的な画像
データを表示できるようにしている。
【0045】また、図10に示すように、商品の購入検
討をした顧客画像650と実際に購入に至った顧客画像
660とを同時に表示させることによって、実際に購入
に至るための戦略を検討する材料を与えることができ
る。また、図10に示すような購入検討者650と購入
者660との比較によってマーケティング以外の活用も
可能である。例えば、図10の表示機能を用いて、不正
な商品取得(万引き行為)を取り締まることができる。商
品の仕入れ数,在庫,販売実績から、対象商品が万引き
行為にあったか否かが分かり、画像データを用いること
によって万引き行為を働いた顧客候補を抽出することが
できる。調査によって抽出された顧客に注意を払うこと
によって、万引き行為への対処が可能となる。この時、
監視目的のために設置した映像撮像手段110から得ら
れた画像データが効果的に活用できる。
【0046】さらに、上記で説明した万引き行為への対
処に本発明を利用する実施例の他に、同様な構成で他の
セキュリティーに関する実施例を実現することができ
る。例えば、マンションなどの入り口にカメラを設置
し、IDカードや鍵を用いて出入りしている不信人物を
監視することができる。つまり、マンションの入り口の
出入りを全て画像データとして記録し、同じIDカード
や鍵で出入りしている人物を表示して、常に同一人物が
出入りしているかを検証することができる。具体的に
は、最近の出入りの画像データを210に記録し、調査
したい日程の画像を220に記録していると見なすと、
本実施例で説明したシステムと全く同様のシステムで出
入りしている人物の検証を行うことができる。
【0047】上記で述べた実施例においては、顧客の了
解を得ずに顧客の画像データを使用している。しかし、
顧客の情報を顧客の了解を得ずに公開することは好まし
くない。また、顧客情報を収集する店舗でも、店舗の売
上等の情報を公開することには抵抗感がある。そのた
め、公開を望まない情報を隠蔽する機能がマーケティン
グ及びセキュリティー分析を行うシステムには必要とな
る。
【0048】図11を用いて、一実施例におけるマーケ
ティング分析処理のフローチャートを説明する。まず、
マーケティング分析の依頼1310がある。分析依頼13
10を受けた後、分析に必要な情報の収集を行う。情報の
収集は、キーワードで画像データを検索したり、売上情
報を整理する処理などがある。情報収集1320の後、
店舗や顧客が隠蔽したい情報を削除、もしくは隠蔽する
処理1330を行う。この情報隠蔽1330は、隠蔽情
報抽出処理1331により、店舗や顧客が公開したくな
い情報を抽出し、情報隠蔽処理1332によって、情報
の削除、もしくは隠蔽を行う。この時、情報の削除・隠
蔽は、例えば図4で説明した画像データのデータから隠
蔽したい情報を削除することによって実現できる。ま
た、二店舗以上の情報を統合することで、個々の店舗情
報を隠蔽する方法もある。最後に、公開を好まない情報
を隠蔽した状態で、マーケティング分析に必要な情報を
提供する。以上のような隠蔽機能を実施例としてシステ
ムに付加する。
【0049】これまでは、画像データの取得,記録,活
用についての実施例を説明した。以下に、本発明を用い
た異なる事業形態の一実施例について図12を用いて説
明する。顧客の画像データはプライバシーなどの問題が
あるため、自由な流通形態に任せることはできない。し
かし、説明した実施例では、画像を取得する店舗、画像
データの加工や解析を行う会社(もしくは部署)、情報
を活用する会社(部署)は多数の企業から構成される場
合も考えられる。さらに顧客のプライバシーの他に、画
像データを提供した店舗側でも、店舗の売上数量や、売
れ筋商品などが外部に漏れる危険性があり、情報の取扱
いが重要である。ここで説明する実施例は、画像データ
加工1100において、店舗名の情報や店舗側が秘密に
したい情報などを隠蔽する機能を持つ事業形態である。
画像データ加工1100を画像データ取得1000(店
舗を想定)と画像データ活用(店舗,商品メーカ,コン
サルティング会社を想定)との間で画像データをやり取
りする組織とする。ここで、一実施形態での情報のやり
取りを説明する。
【0050】まず、商品メーカの企画担当者が、自社商
品の売上状況について調査する場合を想定する。この場
合、商品メーカ(画像データ活用1200)と店舗(画
像データ取得1000)とは取引関係(商品の納入12
10,代金の支払い及び発注1220)があるが、先述
したように画像データや店舗の売上情報などの秘密情報
があるため店舗側から商品メーカに情報を出すことはで
きない。そこで、商品メーカの担当者は、画像データ加
工1100を行っている会社に調査の依頼1120を行うこ
とになる。画像データ加工1100は、多数の店舗と秘
密保持などの契約を行い、画像データ,売上情報などの
情報を管理している。画像データ加工1100では、商
品調査の依頼1120が来ると、データベース化された
情報を店舗の秘密を保持した状態で商品メーカ(画像デ
ータ活用1200)に提供する(情報提供1110)。
この時、商品メーカではある特定の店舗の売上げではな
く、多数の店舗での情報が欲しいため、画像データ加工
1100は店舗が守りたい店舗固有の情報まで画像デー
タ加工1100が提供する必要はない。また、顧客のプ
ライバシーについては、調査内容によっては顧客個人が
限定できない状況で画像データを提供することができ
る。また、画像データに関しては、ある特定者のみ閲覧
できる様、制限を設けることができる。このことは、セ
キュリティー分析において監視者が監視領域の映像を閲
覧するのと同様である。店舗(画像データ取得100
0)では、画像データを画像データ加工1100に販売
する一方、店舗の経営状態や他店舗との比較を画像デー
タ加工1100に依頼1010、もしくは共同で調査す
ることができる。これらの機能は、情報隠蔽1330を
処理フローに導入することによって達成される。
【0051】上記の事業形態では、顧客や店舗が情報の
使用や公開に否定的な場合の説明を行った。しかし、顧
客も情報を提供することによって利益が得られるのであ
れば、多くの顧客は条件付きで情報提供に承諾する。そ
こで、顧客から画像データをマーケティング分析に使用
してもよいとの承諾を得る事業形態について図13を用
いて説明する。図13では、顧客2000が情報活用組
織2100に対し、画像データの使用を認めた場合、情
報活用組織2100では顧客2000に対し商品の値引
き,メンバー特典などの動機づけを行う事業形態を示し
ている。この事業形態により顧客は、個人情報を条件付
で提供することによって、店舗より特典を得ることがで
きる。従来から、顧客管理のために同様の事業形態が存
在しているが、画像データは特に顧客の秘密保持に対す
る要望が強いため、画像データの提供に対して店舗側は
特別な特典をつける必要がある。この様な仕組みによ
り、より多くの画像データを含んだ情報を収集すること
ができる。
【0052】これまでに説明した実施形態については、
複数の手段を一つの手段で解決したものや、一つの手段
と同じ機能を複数の手段で実現したものも含む。例え
ば、図12で説明した事業形態では、画像データ取得1
000と画像データ加工1100とは、別々の企業であるこ
とを前提としたが、二つの手段(組織)は同一企業内に
あっても良い。この場合、画像データ取得1000であ
る店舗が多数ある場合には、一企業でも店舗に関する情
報を隠蔽した状態でマーケティング分析に有用な情報を
商品メーカ(画像データ活用1200)に提供すること
ができるためである。
【0053】図14は、本発明の一実施例の処理フロー
であり、図1の構成を参照しながら説明する。まず、マ
ーケティング分析を行う際に必要となる画像データの取
得100Aと販売情報の取得10Aとを行う。本実施例
において、画像データとは顧客の来店時,購入検討時,
購入時,出展時などの画像を想定しており、販売情報と
はPOSによって得られる実際の販売実績の情報であ
る。これら取得されたデータは、画像データであれば顧
客画像データ200に、販売情報であれば販売情報40
0に格納される。そして、格納された情報は、画像デー
タ統合手段300によって画像データと販売情報とが統合
処理300Aされる。統合された情報は、画像データを
用いたマーケティング分析が行い易いように、画像デー
タとして画像データと販売情報とが関連付けられて管理
される。次に、マーケティング分析処理について説明す
る。マーケティング分析300Cを実行するためには、
顧客画像データ200や販売情報400から実施したい
マーケティング分析に関連した情報を検索し、マーケテ
ィング分析に使用できる情報に編集する必要がある。こ
の検索,編集の処理は図14中ではマーケティングデー
タベース作成300Bとしている。マーケティングデータ
ベース作成300Bで作成された情報はマーケティング
データベース500として格納される。以後、このマー
ケティングデータベース500が販売動向の解析や予測
に使用される。また、別のマーケティング分析を行う場
合には、新たにマーケティングデータベース作成処理3
00Bを実施して、新しいマーケティングデータベース
500を作成することになる。マーケティング分析30
0Cを実施しているときに、マーケティング分析を行っ
ている担当者は、分析の過程で新しい情報を顧客画像デ
ータ200に付加したいという必要性が出てくる。これ
は、今までの顧客画像データや販売情報として管理され
ていなかった情報をマーケティング分析の担当者が発見
するためである。このような発見は、高い確率で発生す
る。このことは、マーケティングの最も重要な仕事の一
つが、商品をより多く、適切に販売するための情報を見
つけ出すことであり、普通の人では発見できない情報を
見抜くことであることを考えると理解できる。本実施例
では、マーケティング分析の担当者が発見した情報や、
それまでは管理されていなかった情報を付随情報として
新たに追加処理300Dを行うことができる。
【0054】以上のように、図14では、本実施例にお
ける、画像データや販売情報を取得し、それらの情報を
関連付け、関連付けられた情報からマーケティング分析
に必要な情報を作成し、分析を行い、分析中に発見され
た新しい情報を付加するという一連の処理を説明した。
次に、図14で説明した処理フローの中で本発明の特徴
的な処理フローとその効果について説明する。
【0055】図15は、本発明の特徴的処理フローの説
明図である。マーケティングデータベースの作成処理3
00Bは、販売情報400と関連付けられた顧客画像デ
ータ200Dを検索することによって実施することがで
きる。つまり、マーケティング分析300Cで使用でき
る情報は、顧客画像データ200Dで情報として管理さ
れていなければならない。顧客画像データ200Dで管
理されている情報とは、図4で一例を示したように、画
像データを取得した際に取得できる情報である。例え
ば、商品購入時に取得した場合を考えると、画像データ
を取得した際に取得できる情報とは、購入時の日時,場
所,天気,気温,レジの作業者が個人の判断基準で入力
した年齢,性別などである。図14で説明したように、
本実施例ではマーケティング分析300Cの過程で発見
された情報を付随情報として顧客画像データ200に追
加することができる。この新しく追加された情報200
Eは、画像データ取得時や販売情報取得時には分析でき
なかった情報や、マーケティング分析に使用すると想定
していなかった情報であり、データや情報の取得時以
降、必要となった情報である。この新しく追加された情
報200Eを顧客画像データ200Dに追加すること
で、次回以降のマーケティングデータベース作成300
Bやマーケティング分析300Cでは、追加された情報
200Eを活用することができる。本実施例によれば、
マーケティングデータベース作成300B,マーケティ
ング分析300C,付随情報追加300Dを繰り返し実
行することで顧客画像データ200=200D+200
Eが充実し、より高度なマーケティング分析を行うこと
が可能となる。
【0056】最後に、本発明がどのようにマーケティン
グ分析に効果があるかについて、図16及び図17を用
いて説明する。まず、図16は、シャンプーの購買層に
関するマーケティング分析を想定した場合の顧客画像デ
ータ表示画面の一実施例である。表示画面320には、
顧客の画像データ324の表示と、顧客画像データが持
つ付随情報を表示する領域201D,付随情報201D
にない情報を付加したい場合に使用する情報入力部32
3Aを持つ。使用する顧客画像データがはじめてマーケ
ティング分析に使用される場合は、付随情報には、図1
6(a)の付随情報201Dのように、画像データを取
得する際の情報しか入力されていない。つまり、付随情
報には、商品の購入時間および購入品などPOS端末か
ら得ることができる情報か、レジの店員が入力すること
ができる顧客の性別,身長,年齢など限られた情報のみ
入力されている。本実施例では、現実的かつ一般的な付
随情報として、情報を取得した日時,場所,天気,気温
及び購入品が入力されている。本実施例の場合、シャン
プーに関するマーケティング分析であるため、既に入力
されている日時などの付随情報に加えて、顧客の髪型,
年齢などの情報が必要となる。このようなマーケティン
グ分析を行った結果、分析作業者が情報入力部323A
を用いて顧客の髪型,年齢を有力したとする。
【0057】図16(b)はその結果の顧客画像データ
表示画面320の一例である。この画面320の付随情
報表示領域202Dには、新たに入力した付随情報とし
て購入者の髪型と年齢層とが加わっている。このよう
に、顧客画像データに新たな付随情報が加わり、以後、
より高度なマーケティング分析を少ない労力で実施する
ことができる。
【0058】より高度なマーケティング分析を行うため
には、従来であればマーケティング分析者が売り場に出
て顧客の観察を行ったり、一定の顧客に対してアンケー
ト調査をすることによって収集していた情報が必要とな
っていた。本実施例では、必要となった際に、マーケテ
ィング分析を実施する担当者が、商品を購入した際の画
像データを見ながら、マーケティング分析を実施する担
当者の感性で、付随情報を入力することができる。これ
らの付随情報は、シャンプーのマーケティング分析に留
まらず、化粧品や嗜好品のマーケティング分析にも有用
な情報である。
【0059】本実施例によれば、マーケティング分析を
繰り返し行うことによって、付随情報が増加し、データ
ベースが充実していき、より高度なマーケティング分析
を少ない労力で実施することができる。
【0060】次に、図17を用いて、マーケティング分
析の過程でどのように新しい付随情報が応用されるかに
ついて具体的に説明する。図17では、二種類のシャン
プー(ミントの香りとフルーツの香り)の販売動向と購
入者との関係について調査し、マーケティング分析を行
うことを想定している。これら販売実績と購入者との関
係の調査結果は、今後の販売や宣伝の戦略作りに活用さ
れる。図17(a)には、二種類のシャンプーの月別販
売実績と顧客の分類(長髪,短髪)毎の販売実績が示さ
れている。これらのマーケティングデータは、以前のマ
ーケティング分析時に使用した髪型(長髪,短髪)の情
報が有効利用されている。ミントの香りのシャンプーに
ついては、図17(a)に示されているように、6月の
長髪顧客の販売実績が5月のそれより3倍以上になって
いる。ここで、従来では、長髪の顧客が6月にミントの
香りのシャンプーを購入する傾向にあるとの結果が得ら
れ、長髪の顧客がよく来店する店舗にミントの香りのシ
ャンプーを多数用意することが検討される。更に、本実
施例では、購入時の顧客情報を画像データとして管理し
ているため、同じ長髪の顧客であっても、どの年齢層が
変化したのかを必要に応じ確認することができる。図1
7(b)では、長髪の顧客について老年,中年,若年の
3つの年齢層に分けてマーケティング分析を行ってい
る。この図17(b)からは、ミントの香りのシャンプ
ーを6月に多く購入したのは、長髪の中年の顧客が多い
ことが分かる。この場合の販売戦略としては、中年の長
髪の顧客がよく行く店舗にミントの香りのシャンプーを
多数用意することが考えられる。それ以外にも、マーケ
ティング分析担当者が、ミントをキーワードとした宣伝
や販売を中年女性向けに実施するなどの発想を持つこと
が可能となる。このシャンプーの実施例のように、より
詳細な分類分けを実施することによって、より高度なマ
ーケティング分析を行うことが可能となる。
【0061】図18を用いて、本発明における他の一実
施例の概要を説明する。まず、分析対象の音声データを
格納する音声データ格納手段3200は、画像データ格
納手段100の撮像タイミングに連動して取得を開始
し、所定時間の間、またはレジの精算が終了した時点で
終了して、マーケティング分析に有用な情報を付加し
て、顧客音声データ3300に格納される。マーケティ
ングに有用な情報が付加された音声データは、POSシ
ステム10から収集された売上実績などの販売情報40
0と、顧客画像データ200と、画像・音声データ統合
手段3400にて統合される。統合された情報は、マー
ケティングデータベース500としてデータベース化さ
れ、販売動向表示装置600や販売シミュレータ700
によってマーケティング分析や商品企画,出店企画,改
装企画など様々な経営戦略に活用される。本実施例で
は、顧客画像データ200と販売情報400とを関連付
けて作業者に提供するだけでなく、画像・音声データ統
合手段3400にある情報入力手段316において、作
業者が行った作業や画像データに付加したいマーケティ
ング情報や音声データを、画像・音声データベースに付
加,加工することが可能であり、マーケティング分析を
効果的に行うことができる。図18で示した実施例の詳
細を以下に説明する。
【0062】まず、音声データ格納手段3200の詳細
について、図19を用いて説明する。
【0063】音声データ格納手段3200では、顧客の
購買状況の音声を記録することを目的としている。顧客
音声データ3300には、一連の長時間画像データだけ
では、効果的な利用が困難となるため、音声データを撮
像したときの状況や撮像タイミングを制御し、その内容
を記録することが必要となる。このため、音声データ格
納手段3200は、音声入力手段3110,音声データ
加工手段3130から構成されている。音声入力手段3
110は、撮像タイミング生成手段120から入力され
る撮像タイミング121に従う画像を取得するタイミン
グに連動して音声を取得できる機能を持つ。
【0064】音声データ加工手段3130では、撮像タ
イミング生成手段120で生成されたタイミングと連動
して入力した音声データと撮像タイミング121を生成
した要因とを統合して、顧客音声データ3300のデー
タベースに記録する。記録する際のデータフォーマット
については、図21を用いて後述する。
【0065】次に、図20を用いて音声データ加工手段
3130の一実施例の詳細を説明する。音声データは、
ケーブル3111を通してバッファ3132へ入力され
る。中央演算ユニット(CPU)135は、バッファ3
132にある音声データをバス3136を介してメモリ
3133に格納する制御を行う。この時、撮像タイミン
グ生成手段120からは、CPU135に対してシリア
ルインタフェース122を介して、撮像タイミングの情報
が入力される。CPU135は、メモリ3133に格納した
音声データとシリアルインタフェース122から入力さ
れたタイミング情報に連動させて関連付け顧客音声デー
タ3300にネットワークインタフェース134を介し
て記録する。記録時間は、開始から所定時間の間でも、
POS端末の終了タイミングでも、手動で入力したタイ
ミングでも良い。
【0066】上記の音声データ加工手段3130では、
CPU135が撮像タイミング生成手段120から得る
信号をシリアルインタフェース122を介して取得した
が、シリアルインタフェースの他にも同様の目的を達成
できる手段であれば変更が可能である。このことは、顧
客音声データ3300に記録するときの伝送手段3101に
も当てはまる。
【0067】次に、図21を用いて顧客音声データ33
00におけるデータフォーマットの一例を説明する。デ
ータフォーマットは、顧客画像データ200の画像に関
する付随情報の一部に音声データポインタ3102を格
納し、該ポインタにより顧客音声データ3300のファ
イルサイズ,ヘッダーサイズ,ファイルフォーマット,
音声データ等で構成する本体がポイントされる。一方、
販売情報400は、顧客画像データ200の画像に関す
る付随情報の一部に販売情報ポインタ3103が格納さ
れ、該ポインタによりポイントされる構成である。デー
タフォーマットは、画像データの持つ様々な情報にリン
クして格納するため、画像の分析やマーケティング分析
に使用される度に画像データとともに付加され増加し
て、充実していく。データを付加し増加させて充実する
には、画像認識処理(特開平9−304181号公報な
ど)を行うか、人手による分析作業方法がある。しか
し、画像認識処理による方法でも、顧客の要望や嗜好の
把握はかなり困難である。そこで、POS端末で精算す
る際の会話内容の音声をリアルタイムに認識して分析す
れば、要望や不満、更には嗜好等が把握できる。
【0068】そこで、購買時の顧客画像データに音声認
識処理(特開2002−73061号公報など)を行っ
た音声データをリンクさせて、データベースを作成する
ことにより、会話から顧客の要望や嗜好の把握が可能に
なり、マーケティング情報に購買嗜好を反映させたマー
ケティング分析を行いやすくすることが可能となる。
【0069】いま、本実施形態においては、画像認識処
理や音声認識処理を行うか、人手による分析作業の結果
により順次付加し、充実させていく。画像認識処理で
は、顔認識,色認識,形状認識など様々な計算機による
認識方法があり(特開平9−304181号公報な
ど)、加えて、音声認識処理(特開2002−7306
1号公報など)を併用することによって、認識性能を更
に高めて、人手による作業を大幅に軽減する。しかし、
服装の趣向等ついては、画像認識処理や音声認識処理で
全て判断することは困難であるため、人手による作業を
行うが、処理する画像データや音声データは膨大な量に
上るため、人手による作業には、作業者の能力を十分に
発揮させる仕組みが必要となる。次に、人手を介する画
像データや音声データの分析について説明する。
【0070】図22を用いて、画像・音声データ統合手
段3400について説明する。画像・音声データ統合手
段3400は、顧客画像データ200と顧客音声データ
3300と販売情報400とを関連付けてマーケティングデ
ータベース500を構築する機能と、顧客画像データ2
00と顧客音声データ3300に新たな情報を付加する
機能とを持つ。
【0071】まず、顧客画像データ200と顧客音声デ
ータ3300と販売情報400とを関連付ける機能に関
しては、販売情報400で管理されている商品名,日
時,場所などの情報を用いて、顧客画像データ200や
顧客音声データ3300内にある情報を演算装置310
にて検索して関連付けるものである。この演算装置310
には、顧客画像データ200や顧客音声データ3300
を作業者が閲覧するモニタ上に表示する情報表示手段3
15、及び、ユーザーインタフェース画面320などを
介して顧客画像データ200や顧客音声データ3300
に情報を書き込む情報入力手段316がある。
【0072】次に、情報入力手段316を介して、顧客
画像データ200や顧客音声データ3300に新たな情
報を付加する機能について説明する。先に述べたように
情報を追加する方法には自動処理と人手による方法とが
ある。図22中のユーザーインタフェース画面320に
は、画像認識処理や音声認識処理を用いて自動で情報追
加を行う自動処理実行ボタン321,画像データや音声
データが既に持っている情報を表示する情報表示ボタン
322,人手によって既存情報以外の情報を追加するテ
キスト入力ボタン323がある。追加作業を行う作業員
は、表示された画像データ324や音声データ3324
を分析して、服装や持ち物,購入者の要求や嗜好を追加
情報として追加する。この時の付加情報は、マーケティ
ングで有用な情報を記載する。そのため、購入者が購入
時に迷った状況や、店員とのやり取りの音声内容など、
購入者の行動や問合せ内容も付加される。もちろん、十
分な精度で分析することができれば、これらの分析を画
像処理や音声処理により自動で処理しても良い。画像処
理や音声処理で自動処理できれば、人手作業を減らすこ
とができ非常に効率的な情報分析を行うことが可能とな
る。
【0073】以上に説明した作業の内容は、マーケティ
ング分析の対象によって変化するものであり、必要なと
きに画像データや音声データを分析し新しい分析結果を
情報に追加していく必要がある。
【0074】次に、販売動向表示装置600の他の実施
例について図23を用いて説明する。表示装置600の
内容は、POSシステムなどから得られる販売実績結果
630,購入層の分類内訳620,購入者の画像データ6
40,購入者の音声データ3330がある。マーケティ
ング分析の担当者は、売上実績630と分類620とか
ら商品の購入層の分析を行い、顧客の外見や所持品など
のより感性的な分析は画像データ640を用いて行い、
顧客の要求や嗜好等の分析は音声データ3330を用いて行
う。画像データや音声データの表示に関しては、キーワ
ード入力部610を用いて検索を行い、より分析に効果
的な画像データや音声データを表示できるようにしてい
る。
【0075】図24は、本発明の一実施例の処理フロー
であり、図18の構成を参照しながら説明する。まず、
マーケティング分析を行う際に必要となる画像データの
取得100Aと音声データの取得3200Aと販売情報
の取得10Aとを行う。本実施例において、音声データ
とは顧客の来店時,購入検討時,購入時,出展時などの
音声を想定している。これら取得された音声データは、
顧客画像データ200や販売情報400と同様に、音声
データであれば顧客音声データ3300に格納される。
そして、格納された情報は、画像・音声データ統合手段
3400によって画像データと音声データと販売情報と
が統合処理3400Aされる。統合された情報は、画像
データや音声データを用いたマーケティング分析が行い
易いように、画像データとして画像データと音声データ
と販売情報とが関連付けられて管理される。
【0076】次に、マーケティング分析処理について説
明する。マーケティング分析300Cを実行するために
は、顧客画像データ200や顧客音声データ3300や
販売情報400から実施したいマーケティング分析に関
連した情報を検索し、マーケティング分析に使用できる
情報に編集する必要がある。この検索,編集の処理は図
24中ではマーケティングデータベース作成300Bと
している。マーケティングデータベース作成300Bで
作成された情報はマーケティングデータベース500と
して格納される。マーケティング分析300Cを実施し
ているときに、マーケティング分析を行っている担当者
は、分析の過程で新しい情報を顧客画像データ200や
顧客音声データ3300に付加したいという必要性が出
てくる。これは、今までの顧客画像データや顧客音声デ
ータや販売情報として管理されていなかった情報をマー
ケティング分析の担当者が発見するためである。本実施
例では、マーケティング分析の担当者が発見した情報
や、それまでは管理されていなかった情報を付随情報と
して新たに追加処理300Dを行うことができる。
【0077】次に、本発明がどのようにマーケティング
分析に効果があるかについて、図25を用いて説明す
る。まず、図25は、シャンプーの購買層に関するマー
ケティング分析を想定した場合の顧客画像データと顧客
音声データ表示画面の一実施例である。表示画面320
には、顧客の画像データ324と顧客の音声データ33
24の表示と、顧客画像データが持つ付随情報を表示す
る領域201D,付随情報201Dにない情報を付加し
たい場合に使用する情報入力部323Aを持つ。使用す
る顧客画像データがはじめてマーケティング分析に使用
される場合は、付随情報には、図25(a)の付随情報
201Dのように、画像データを取得する際の情報、つ
まり、商品の購入時間および購入品などPOS端末から
得ることができる情報か、レジの店員が入力することが
できる顧客の性別,身長,年齢など限られた情報のみ入
力されている。本実施例では、情報を取得した日時,場
所,天気,気温及び購入品が入力されている。本実施例
の場合、シャンプーに関するマーケティング分析である
ため、既に入力されている日時などの付随情報に加え
て、顧客の髪型,年齢などの情報が必要となる。そこ
で、このようなマーケティング分析を行った結果、分析
作業者が情報入力部323Aを用いて顧客の髪型,年齢
を有力したとする。更に、また、顧客の音声データを認
識すると、携帯用の小型シャンプーを希望している結果
となり、分析作業者が情報入力部323Aを用いて、顧客
は携帯用シャンプーを所望しているものとする。
【0078】図25(b)はその結果の顧客画像データ
表示画面320の一例である。この画面320の付随情
報表示領域202Dには、新たに入力した付随情報とし
て購入者の髪型と年齢層と携帯用シャンプー所望が加わ
っている。このように、顧客画像データに新たな付随情
報が加わり、以後、より高度なマーケティング分析を少
ない労力で実施することができる。
【0079】より高度なマーケティング分析を行うため
には、本実施例では、必要となった際に、マーケティン
グ分析を実施する担当者が、商品を購入した際の画像デ
ータを見たり音声データを聞いたりしながら、マーケテ
ィング分析を実施する担当者の感性で、付随情報を入力
することができる。これらの付随情報は、シャンプーの
マーケティング分析に留まらず、希望品や嗜好品のマー
ケティング分析にも有用な情報である。
【0080】本実施例によれば、顧客画像データのもつ
付随情報をより充実させることにより、これまでできな
かった詳細なマーケティング分析が可能となる。また、
マーケティング分析を繰り返し実施することで、顧客画
像データや顧客音声データおよびその付随情報が増加
し、より高度な分析を少ない労力で実施することが可能
となる。
【0081】本実施例では付随情報として髪型,年齢層
を追加したが、考えられるその他の付随情報としては、
服装,体格,所持しているバック,靴,アクセサリー,
雑誌,グループ構成など無数の情報が考えられる。
【0082】上記の実施例では、商品名を基準にマーケ
ティング分析を説明したが、顧客を基準にマーケティン
グ分析を行ってもよい。つまり、今回得られた年齢層の
付随情報をキーワードとして、情報を検索,集計しマー
ケティングデータベースを構築することも可能である。
このとき本実施例のマーケティング分析の結果として
は、長髪の中年女性は通常フルーツの香りのシャンプー
を購入する傾向にあるが、6月にはその傾向が変化し、
ミントの香りのシャンプーを購入する顧客が多いと予想
できる。このような情報の分析支援は、商品に対する嗜
好が細分化され、流行のサイクルが早い現在に有効であ
る。
【0083】以上の実施例によれば、マーケティング分
析を行う際に、POSデータなどから得られる販売実績
のデータと、購買時の顧客画像データとをリンクさせ
て、分析を行う作業者に詳細なマーケティング情報の提
供を可能にすることができ、特に、一度取得した画像デ
ータをマーケティング分析を実施する過程で加工し、以
後のマーケティング分析を行いやすくすることが可能と
なる。
【0084】また、購買時の顧客画像データと音声デー
タをリンクさせて、データベースを作成するので、会話
から顧客の要望や嗜好の把握が可能になり、マーケティ
ング情報に購買嗜好を反映させたマーケティング分析を
行いやすくすることが可能となる。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、マーケティング分析作
業者に詳細なマーケティング情報を提供できる。特に、
画像データをマーケティング分析の過程で加工し、以後
のマーケティング分析を行い易くすることが可能であ
る。
【0086】また、画像に音声を統合させると、顧客の
要望や嗜好の把握が可能になり、マーケティング情報に
購買者嗜好を反映させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のマーケティング分析支援
システムの全体ブロック図。
【図2】本発明の一実施形態の画像データ格納手段のブ
ロック図。
【図3】本発明の一実施形態の画像データ加工手段のブ
ロック図。
【図4】本発明の一実施形態における画像データのデー
タ構成図。
【図5】本発明の一実施形態の画像データ統合手段のブ
ロック図。
【図6】本発明の一実施形態の画像データによる分析例
を説明する図。
【図7】本発明の一実施形態のデータを扱う際のモデル
を説明した図。
【図8】本発明の一実施形態のシミュレーションに関す
る説明図。
【図9】本発明の一実施形態の販売動向表示装置を説明
した図。
【図10】本発明の一実施形態の画像表示装置の活用形
態を説明した図。
【図11】本発明の一実施例におけるマーケティング分
析処理のフローチャート図。
【図12】本発明を用いた異なる事業形態の一実施例を
説明した図。
【図13】顧客画像データをマーケティング分析への使
用承諾を得る事業形態説明図。
【図14】本発明の一実施例の全体処理フロー図。
【図15】本発明の一実施例における要部の処理フロー
図。
【図16】本発明の一実施例による商品購買層に関する
マーケティング分析を想定した場合の顧客画像データ表
示画面の一例図。
【図17】本発明の一実施例による顧客画像データのマ
ーケティング分析への応用例図。
【図18】本発明の他の一実施形態のマーケティング分
析支援システムの全体ブロック図。
【図19】本発明の一実施形態の音声データ格納手段の
ブロック図。
【図20】本発明の一実施形態の音声データ加工手段の
ブロック図。
【図21】本発明の一実施形態における音声データのデ
ータ構成図。
【図22】本発明の一実施形態の画像・音声データ統合
手段のブロック図。
【図23】本発明の他の一実施形態の販売動向表示装置
を説明した図。
【図24】本発明の他の一実施例の全体処理フロー図。
【図25】本発明の他の一実施例による商品購買層に関
するマーケティング分析を想定した場合の顧客画像デー
タ及び顧客音声データ表示画面の一例図。
【符号の説明】
10…POSシステム、100…画像データ格納手段、
200…顧客画像データ、300…画像データ統合手
段、316…情報入力手段、400…販売情報、500
…マーケティングデータベース、600…販売動向表示
装置、700…販売シミュレータ、3200…音声デー
タ格納手段、3300…顧客音声データ、3400…画
像・音声データ統合手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 芳樹 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 正嶋 博 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 宇佐美 芳明 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 三好 雅則 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 高橋 一哉 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 荷口 康之 茨城県ひたちなか市大字稲田1410番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア製品事 業部内 (72)発明者 大田和 久雄 茨城県ひたちなか市大字稲田1410番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア製品事 業部内 Fターム(参考) 5B082 AA13 EA07

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分析対象の画像データを格納する画像デー
    タ格納手段と、分析対象の画像データとその画像に関係
    する付随情報とを関連付け、画像データベースを作成
    し、状況分析を支援する画像データを用いた状況分析支
    援方法において、 前記画像データベースを用いて状況を分析した結果を、
    前記画像データベースに反映させてこの画像データベー
    スに新たなデータを付加することを特徴とする画像デー
    タを用いた状況分析支援方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記新たなデータは、
    前記画像データを新たな属性にて分類分けして前記付随
    データ内に付加されるデータであることを特徴とする画
    像データを用いた状況分析支援方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記新たなデータは、
    前記分析結果に応じて前記画像データ内に付加されるデ
    ータであることを特徴とする画像データを用いた状況分
    析支援方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、状況分
    析とはマーケティング分析であって、 前記分析対象とは顧客であって、前記付随データとは販
    売情報及び/又は顧客の属性情報であることを特徴とす
    る画像データを用いた状況分析支援方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれかにおいて、状況分
    析とはセキュリティー分析であって、 前記分析対象とは不審者であって、前記付随データには
    不審者に関する属性情報を含むことを特徴とする画像デ
    ータを用いた状況分析支援方法。
  6. 【請求項6】分析対象の画像データを格納する画像デー
    タ格納手段と、分析対象の画像データとその画像に関係
    する付随情報とを関連付けて作成された画像データベー
    スと、このデータベースの持つ情報を表示する表示装置
    を備えた画像データを用いた状況分析支援システムにお
    いて、 前記表示中の前記画像データベースに対して、新たなデ
    ータを付加するための入力操作手段を設けたことを特徴
    とする画像データを用いた状況分析支援システム。
  7. 【請求項7】分析対象の画像データを格納する画像デー
    タ格納手段と、分析対象の画像データとその画像に関係
    する付随情報とを関連付けて作成された画像データベー
    スと、このデータベースの持つ情報を表示する表示装置
    を備えた画像データを用いた状況分析支援システムにお
    いて、 前記表示中の前記画像データベースに基づく分析作業及
    び/又は新たなデータを付加するための入力作業を、自
    動的に実施するか人手作業によって実施するかを選択す
    る選択操作手段を設けたことを特徴とする画像データを
    用いた状況分析支援システム。
  8. 【請求項8】商品の購入者を複数の購入者層に分類し、
    分類された購入者層毎の購入状況を保持している商品モ
    デルと、店舗に関連する顧客を複数の顧客層に分類し、
    分類された顧客層毎の来店状況を保持している店舗モデ
    ルとを用いて、商品の販売を予測することを特徴とする
    画像データを用いた状況分析支援方法。
  9. 【請求項9】請求項8において、商品を販売している店
    舗に入店した顧客がその商品を購入する確率と、この店
    舗に入店した顧客層毎の顧客数とから、この店舗におけ
    る前記商品の販売数を予測することを特徴とする画像デ
    ータを用いた状況分析支援方法。
  10. 【請求項10】マーケティング分析対象の顧客画像デー
    タを格納する画像データ格納手段と、前記顧客画像デー
    タとその画像に関係する付随情報とを関連付け、顧客画
    像データベースを作成し、マーケティング分析を支援す
    る画像データを用いた状況分析支援方法において、 商品の購入を検討している顧客画像データと、商品を実
    際に購入した時の顧客画像データとを比較し、対象商品
    を不正に店舗外へ持ち出した顧客の候補を推定すること
    を特徴とする画像データを用いた状況分析支援方法。
  11. 【請求項11】店舗で取得した顧客画像データを複数の
    店舗から収集し、公開できない情報を隠蔽した前記顧客
    画像データに対し、その顧客画像に関係する付随情報を
    付加して顧客画像データベースを作成し、このデータベ
    ースを販売することを特徴とする画像データを用いた状
    況分析支援方法。
  12. 【請求項12】請求項11において、店舗で取得した顧
    客画像データについて、この顧客画像データを状況分析
    に使用することへの承諾を当該顧客から得ることへの見
    返りに、顧客に対し特典を提供することを特徴とする画
    像データを用いた状況分析支援方法。
  13. 【請求項13】分析対象の画像データとその画像に関係
    する音声データを含む付随情報とを関連付け、画像・音
    声データベースを作成し、状況分析を支援する画像デー
    タを用いた状況分析支援方法において、前記画像・音声
    データベースを用いて状況を分析した結果を、前記画像
    ・音声データベースに反映させてこの画像・音声データ
    ベースに新たなデータを付加することを特徴とする画像
    データを用いた状況分析支援方法。
  14. 【請求項14】請求項13において、分析対象の音声デ
    ータを格納する音声データ格納手段は、分析対象の画像
    データを格納する画像データ格納手段が画像データを撮
    像する撮像タイミングを生成する手段と連動して取込み
    開始を行うことを特徴とする画像データを用いた状況分
    析支援方法。
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