JP2003098889A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003098889A
JP2003098889A JP2001287471A JP2001287471A JP2003098889A JP 2003098889 A JP2003098889 A JP 2003098889A JP 2001287471 A JP2001287471 A JP 2001287471A JP 2001287471 A JP2001287471 A JP 2001287471A JP 2003098889 A JP2003098889 A JP 2003098889A
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fixing
roller
curvature
rotating body
radius
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JP2001287471A
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Keiichi Seya
啓一 瀬谷
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着ニップ部における記録材の巻付き発生を
抑えて良好な記録材の分離性を長期に渡って維持可能な
画像形成装置を提供する。 【解決手段】 互いに対向配置されて圧接することで定
着ニップ部33を形成するとともに、少なくとも何れか
一方に、定着ニップ部に搬送される記録材7に形成され
たトナー画像を溶融可能な熱が与えられる回転体3,4
を備え、定着ニップ部33の、記録材搬送方向Xの下流
側出口部分33aにおける、回転体3,4の曲率半径R
1,R2をR1<R2とし、回転体3,4の表面変位を
それぞれ検出して、その検出値に基づき調整手段40で
曲率半径R1<R2の関係を維持するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、プリンタ、
ファクシミリ、スキャナ、これらの複合機等の画像形成
装置に関し、特に、定着ニップ部を形成する第1及び第
2の回転体の曲率半径の異なったものに関する。
【0002】
【従来の技術】トナー画像を形成する電子写真方式の画
像形成装置では、トナー画像を記録材に定着するための
定着装置を備えている。定着装置は、互いに対向配置さ
れて圧接することで定着ニップ部を形成するとともに、
少なくとも何れか一方に、定着ニップ部に搬送される記
録材に形成されたトナー画像を溶融可能な熱が与えられ
る第1及び第2の回転体を備えており、定着ニップ部に
記録材を通過させることで、熱と圧力によってトナーを
溶融して記録材に定着している。定着装置では、定着ニ
ップ部で記録材を良好に挟持するために、少なくとも一
方の回転体に弾性層を用いることが多い。
【0003】画像定着に際して問題となるのは、トナー
の持つ粘着性により定着後の記録材が定着ニップ部を形
成する回転体から分離しにくく、巻付き等の現象が発生
するし易いことである。そこで、記録材の剛性(コシ)
と、ニップ出口部分における回転体の曲面とによる曲率
分離現象を利用して記録材が回転体に巻付かないように
している。すなわち、一般にニップ部を形成する曲面を
有する回転体で記録材を挟んで搬送する場合、記録材は
ニップ出口部分における回転体の曲率半径の大きい側に
は沿い易いが、曲率半径の小さい側には沿い難いという
性質があるので、曲率半径の異なる回転体を対向配置し
て定着ニップ部を形成している。このような曲率半径が
異なり弾性層を有する回転体を用いて定着ニップ部を形
成した装置としては、特開平8−262911号等があ
る。
【0004】特開2000−284625号公報には、
記録材が熱を奪われ温度低下することにより定着不良を
起こすという問題を解決するために、定着ニップ部を形
成する一方の回転体としての加圧ローラの軸芯と表層と
の距離、すなわち、軸芯と表層との間に形成された空間
部の距離を加圧ローラに設けた発光部分と受光部分とか
らなる検出手段で検知し、その距離の変化で、定着ニッ
プ部を形成する他方の回転体としての定着ローラの温
度、回転速度あるいは圧接力を制御する構成が記載され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】弾性層を備えた回転体
においては、弾性層の経時劣化による弾性率の低下や磨
耗等により曲率半径を長期に渡って安定させることは難
しい。このため、曲率半径の異なる回転体を用いて定着
ニップ部を形成しても、回転体が弾性層を備えている
と、ニップ部出口部分での回転体の曲率が初期値より変
化してしまい、その影響で記録材の分離性が低下して、
記録材の巻付きのおそれがある。
【0006】特開2000−284625号公報には、
加圧ローラの軸芯と表層との距離の変化で圧接力を制御
する構成が記載されているが、この構成は、回転体の曲
率半径の大小関係を維持するように調整するものではな
い。
【0007】定着時にトナー画像を回転体で擦って定着
後の画像の光沢度を調整する装置が提案されているが、
画像の光沢度は高ければ必ずしもよいというものではな
い。光沢度が高くなり過ぎると、記録材の記録面が滑り
易くなって筆記が困難となることや、記録材上の画像形
成部と地肌部となる非画像部の光沢度の差が大きくなる
ことにより光の反射で画像が見にくくなるという不具合
で発生してしまう。
【0008】本発明は、定着ニップ部における記録材の
巻付き発生を抑えて良好な記録材の分離性を長期に渡っ
て維持可能な画像形成装置を提供することを目的とす
る。本発明は、定着ニップ部における記録材の巻付き発
生を抑えて良好な記録材の分離性を長期に渡って維持し
ながら、同時に、適切な光沢を画像に与えられる画像形
成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1では、多互いに対向配置されて圧接するこ
とで定着ニップ部を形成するとともに、少なくとも何れ
か一方に、定着ニップ部に搬送される記録材に形成され
たトナー画像を溶融可能な熱が与えられる第1及び第2
の回転体を備え、定着ニップ部の記録材搬送方向の下流
側出口部分における、第1及び第2の回転体の曲率半径
をR1,R2としたとき、R1<R2とした画像形成装
置では、第1及び第2の回転体の表面変位をそれぞれ検
出し、その検出値に基づき曲率半径R1<R2の関係を
維持する調整手段を有する画像形成装置を提案してい
る。本発明によると、第1の回転体と第2の回転体の曲
率半径R1,R2が変化すると調整手段によって曲率半
径の関係がR1<R2に維持される。
【0010】請求項2では、請求項1記載の画像形成装
置において、第1及び第2の回転体の、定着ニップ部の
下流側出口近傍の表面位置をそれぞれ検出する検出手段
と、第1の回転体と第2の回転体の圧接力を調整する圧
力調整機構と、検出手段の検出値に基づき曲率半径R1
<R2の関係を維持するように圧力調整機構を制御する
制御手段とを有する画像形成装置を提案している。本発
明によると、第1の回転体と第2の回転体の表面位置が
変化すると、検出手段がその変化を検知し調整手段によ
って曲率半径の関係がR1<R2に維持されるように圧
力調整機構が制御されて第1の回転体と第2の回転体の
圧接力が調整される。
【0011】請求項3では、請求項1または2記載の画
像形成装置において、第1及び第2の回転体の少なくと
も一方に弾性層を設けた画像形成装置を提案している。
本発明によると、第1または第2の回転体の少なくとも
一方に弾性層を設けているので、弾性層の変形を利用し
てR1<R2の関係を容易に設定できるととともに、弾
性層の変形により定着ニップ部における回転体と記録材
との密着性が高められ、定着エネルギーの熱伝導時のロ
スを抑えられる。
【0012】請求項4では、請求項1、2または3記載
の画像形成装置において、第1の回転体または第2の回
転体を無端状のベルト部材で構成し、このベルト部材を
大小径の異なる少なくとも2本のローラ部材に巻き掛け
た画像形成装置を提案している。
【0013】本発明によると、第1または第2の回転体
を構成するベルト部材を、大小径の異なる少なくとも2
本のローラ部材に巻き掛けているので、第1の回転体と
第2の回転体の曲率半径R1,R2が変化すると、調整
手段によってR1<R2が維持されるように第1の回転
体と第2の回転体の圧接力が制御されるとともに、無端
ベルトに伝達される熱量をローラ部材の径により調整で
きる。
【0014】請求項5では、請求項1乃至4の何れか1
つに記載の画像形成装置において、第1及び第2の回転
体を無端状のベルト部材で構成し、これらベルト部材を
少なくとも大小径の異なる2本のローラ部材にそれぞれ
巻き掛けた画像形成装置を提案している。本発明による
と、第1及び第2の回転体が無端ベルトで構成され、大
小径の異なる少なくとも2本のローラ部材にそれぞれ巻
き掛けられるので、第1の回転体と第2の回転体の曲率
半径R1,R2が変化すると、検出手段がその変化を検
知し調整手段によってR1<R2が維持されるように第
1の回転体と第2の回転体の圧接力が制御されるととも
に、無端ベルトに伝達される熱量をローラ部材の径によ
り調整でき、かつ、定着ニップ部における回転体と記録
材との密着性が高められて、定着エネルギーの熱伝導時
のロスをも抑えられる。
【0015】請求項6では、請求項1乃至5の何れか1
つに記載の画像形成装置において、第1または第2の回
転体のうち、トナー画像が形成された記録材の面と対向
する側に位置する回転体の表面粗さを0.1μm以上2
0μm以下とした画像形成装置を提案している。本発明
によると、第1の回転体と第2の回転体の曲率半径R
1,R2が変化すると、検出手段がその変化を検知し調
整手段によってR1<R2が維持されるように第1の回
転体と第2の回転体の圧接力が制御されるとともに、記
録材のトナー画像が定着ニップ部において適度な表面粗
さの回転体により擦られる。
【0016】請求項7では、請求項1乃至6の何れか1
つに記載の画像形成装置において、第1の回転体の表面
に当接して記録材を第1の回転体から分離する分離爪
と、分離爪よりも記録材搬送方向の下流側に配設され分
離爪によって第1の回転体から剥がされた記録材をガイ
ドする搬送案内部材とを有し、第1の回転体の断面にお
いてそのニップ出口点における接線とニップ出口点と上
記分離爪の先端を結ぶ線によってなす角をα、第1の回
転体の断面においてそのニップ出口点における接線とニ
ップ出口点と搬送案内部材の上流先端を結ぶ線によって
なす角をβとするとき、α<45°であり、α<β<α
+10°の関係を満たし、かつ、搬送案内部材の下流先
端における接線が、ニップ出口点における接線と搬送案
内部材よりもさらに記録材搬送方向の下流位置で交わる
画像形成装置を提案している。
【0017】本発明によると、記録材が曲率半径R1<
R2と自身のコシを利用した曲率分離現象で第1の回転
体から分離できない場合でも分離爪によって分離され
る。分離された記録材は、搬送案内部材の上流先端側で
は第1の回転体のニップ出口点における接線から大きく
外れることなく搬送案内部材に案内され、搬送案内部材
の下流先端側ではニップ出口点における接線側へ戻され
る。
【0018】本発明の別な態様としては、第1及び第2
の回転体をそれぞれローラ部材で構成してもよいし、第
1及び第2の回転体を無端ベルトとローラ部材の組み合
わせで構成してもよい。また、ベルト部材を巻き掛ける
ローラ部材としては同一のベルト部材を巻き掛けるもの
においては、同一径のものであってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。図1は本発明にかかる画像形
成装置の一形態であるレーザービームプリンタ(以下、
「プリンタ」と記す)を示す。このプリンタは、本体1
の外部の図示しないコンピュータ等の端末機器と通信可
能とされている。本体1の内部には、端末機器より伝送
された画像信号をレーザー駆動用信号に変換する画像処
理部5、レーザー光線出力部12、像担持体としてのド
ラム状の感光体9を有し、端末機器より伝存されてきた
画像信号に応じて画像処理部5でレーザー駆動用信号に
変換し、レーザー光線出力部12から感光体9へとレー
ザー光線を照射して感光体9の表面9aに静電潜像を形
成する。
【0020】静電潜像は、感光体9の周部に配置された
現像部6で、図示しない駆動モータで感光体9が回転駆
動されることで現像されてトナー画像とされる。本体1
の左下部に配置された給紙カセット16には、記録材と
しての用紙7が収納されている。用紙7は給紙ローラ8
により一枚ずつ給紙カセット16から取り出され、レジ
ストローラ対10より感光体9へ供給されるタイミング
が調整される。レジストローラ対10で送り出される用
紙7は搬送路18A内を通り、感光体9上の画像の先端
と用紙7の先端が一致するタイミングで給紙され、感光
体9と近接配置された転写手段を構成する転写ローラ1
1により感光体9上のトナー画像が転写される。
【0021】トナー画像が転写された用紙7は、転写ロ
ーラ11よりも矢印Xで示す記録材搬送方向(以下「搬
送方向X」と記す)に配置された定着装置2に向かって
搬送路18B内を搬送される。トナー画像は、用紙7が
定着装置2を通過することで加熱溶融されて用紙7に定
着される。定着装置2を通過した用紙7は、定着装置2
よりも搬送方向Xの下流側に配置された排出ローラ17
へ搬送路18C内を搬送され、本体1の上部に形成され
たトレイ19へ排出される。
【0022】これら一連の印字動作は、本体1内部に設
けた印字シーケンス回路15により制御され、潜像、現
像、転写の各プロセスを、現像部6で使用されるトナー
の数によって実行される。本形態では、現像部6にブラ
ックトナーを備えた現像装置が1つだけ設けてあり、各
プロセスは1枚の用紙7に対して1回だけ行われるが、
イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナーを供
給可能な現像装置を備えた現像部6とした場合には、各
プロセスが4回実行されることで、フルカラー画像が得
られることになる。
【0023】本形態では、像担持体としてドラム状の感
光体9を用いているが、ベルト状の感光体を用いてもよ
い。トナー画像は、感光体9から直接用紙7に転写する
方式としているが、感光体9に対して中間転写体を対向
配置し、感光体9のトナー画像を中間転写体に1次転写
してから用紙7に2時転写する転写方式であっても無論
構わない。 (第1の形態)定着装置2は、図2に示すように、互い
に対向配置されて圧接することで定着ニップ部33を形
成する回転体としての定着ローラ3と加圧ローラ4を備
えている。定着ローラ3は、図3に示すように、芯金3
1の外周にシリコーンゴム層からなる弾性層32を装着
した構成となっている。加圧ローラ4は、芯金34の外
周にシリコーンゴム層からなる弾性層35を装着した構
成となっている。このため、両者を圧接したときには、
定着ローラ3の表面32aと加圧ローラ4の表面35a
との間に、定着ニップ部33が平らな面として形成され
る。
【0024】本形態において、加熱ローラ3は、芯金3
1の内部に図示しないヒータが設けられている。このヒ
ータからは、定着ニップ部33においてトナー画像を溶
融するのに十分な熱量が供給される。ここでは、加熱ロ
ーラ3をその内側から加熱しているが、外側から加熱す
る形態であってよい。図中R1は、定着ニップ部33の
下流側の出口部分33aにおける弾性層32の曲率半径
を、R2は、出口部分33aにおける弾性層35の曲率
半径を示し、本形態ではR1<R2となるようにしてい
る。このR1<R2は、例えば、弾性層32,35の厚
みや材質を同一と仮定した場合、定着ローラ3の変形前
の半径r1を加圧ローラ4の変形前の半径r2より小さ
くすることで実現できる。
【0025】このように、定着ローラ3と加圧ローラ4
の、定着ニップ部33の出口部分33aにおける曲率半
径R1,R2の大小関係をR1<R2として定着ニップ
部33に用紙7を通過させることで、用紙7のコシと曲
率半径R1<R2との関係によって、用紙7は、定着ロ
ーラ3から離れ易くなり、定着ニップ部33での分離性
がよくなる。
【0026】画像形成装置は、図5に示すように、定着
ローラ3及び加圧ローラ4の表面変位をそれぞれ検出
し、その検出値に基づき曲率半径R1<R2の関係を維
持する調整手段40を備えている。調整手段40は、定
着ローラ3及び加圧ローラ4の、定着ニップ部33の出
口近傍33aの表面位置をそれぞれ検出する検出手段と
して反射型光学センサ21,22と、定着ローラ3と加
圧ローラ4の圧接力を調整する圧力調整機構41と、反
射型光学センサ21,22の検出値に基づき曲率半径R
1<R2の関係を維持するように、圧力調整機構41を
制御する制御手段42とを備えている。定着ローラ3
は、軸受3cに回転自在に支持された軸3bを中心に図
示しない駆動モータで回転駆動される。定着ローラ4
は、軸受4cに回転自在に支持された軸4bを中心に回
転自在とされている。
【0027】反射型光学センサ21,22は、図2,図
3に示すように、定着ニップ部33よりも搬送方向Xの
下流側で、用紙7と接触しない位置に配設されている。
反射型光学センサ21,22は、定着ローラ3と加圧ロ
ーラ4のそれぞれの表面、この形態では弾性層32,3
5の表面に検出光を照射して、その反射光から各ローラ
の表面位置を検出し、R1,R2の変化を検出してい
る。反射型光学センサ21,22は、制御手段42を構
成する印字シーケンス回路15にリード線を介して接続
されていて、検出情報を送信している。各センサは、ロ
ーラ表面とセンサとの距離が近づくと、出力が大きくな
るように構成されている。図4は、縦軸を用紙7の巻付
頻度とし、横軸を反射型光学センサの出力とした特性図
である。この図から各センサからの出力がおおきくなる
に従い用紙7の巻付頻度が高くなる。
【0028】圧力調整機構41は、一端235aを支軸
236によって揺動自在に支持され、軸受4cを下方か
ら支えるアーム部材235と、アーム部材235を加圧
方向と減圧方向に移動する加圧カム233と、加圧カム
233を回転駆動するステッピングモータ231と、ア
ーム部材235の他端235bと加圧カム233の間に
配置された加圧バネ234と、圧接力を検出する圧力セ
ンサ232とを備えている。圧力調整機構41は、加圧
カム233が回転すると、その回転方向によってアーム
部材235が支軸236を中心に加圧方向と減圧方向に
揺動し、定着ローラ3に対して加圧ローラ4を変位させ
る。
【0029】ステッピングモータ231と圧力センサ2
32とは、制御手段42を構成する駆動部14にリード
線によって接続されている。駆動部14と印字シーケン
ス回路15とは通信可能に接続されている。駆動部14
では、反射型光学センサ21,22の出力情報に基づき
ステッピングモータ231の駆動を制御して圧接力を調
整するとともに、圧力センサ232からの出力情報が、
定着に必要な圧接力に満たない場合には、ステッピング
モータ231の駆動を停止するとともに、装置全体の動
作を停止する。
【0030】例えば、経時劣化等の原因により弾性層3
2や弾性層35の表面位置に変化があると、反射型光学
センサ21または反射型光学センサ22がそれを検知す
る。この変位は、出口部分33aでの定着ローラ3と加
圧ローラ4の曲率半径R1またはR2に変化があったこ
とを意味する。図4に示すように用紙7の分離性能の劣
化と対応づけられていて、各反射型光学センサの出力が
大きくなるにつれ、用紙7の巻付き頻度が多くなる。こ
のため、反射型光学センサ21または反射型光学センサ
22の出力変化があると、その出力が所望の出力値とな
るまで、ステッピングモータ231を駆動して圧接力を
変化させて曲率半径R1や曲率半径R2を変化させる。
すなわち、定着ローラ3と加圧ローラ4の圧接力を調整
することで、変位した曲率半径R1と曲率半径R2の関
係を修正し、所望の出力値となるR1<R2の関係を維
持するように制御する。ここでいう所望の出力値とは、
定着ローラ3や加圧ローラ4の曲率半径R1、R2がR
1<R2に設定された機器の初期状態の時に検出される
出力値である。
【0031】このように制御することで、弾性層32や
弾性層35の表面位置が、経時劣化や磨耗等により変化
しても、常に曲率半径R1と曲率半径R2の関係を一定
の関係に保持することができるので、用紙7の分離性能
を長期に終わって安定して得ることができる。
【0032】回転体の表面位置をそれぞれ検出する検出
手段としては、反射型光学センサ21,22に限定され
るものではなく、例えばR1<R2の変化を機械的に検
出するセンサを用いてもよい。
【0033】曲率半径R1<R2の関係は、前記とは別
の方法により実現しても、用紙7の分離性の効果は同様
に効く。例えば、図6に示すように、定着ローラ3の半
径r1が、加圧ローラ4の半径r2より大きい場合で
も、定着ローラ3の弾性層32の弾性率を加圧ローラ4
の弾性層35の弾性率より小さくすれば、定着ニップ部
33における定着ローラ3側の断面の形状が凹状とな
り、加圧ローラ4の断面形状が凸状となる。このため定
着ニップ部33の出口部分33aでR1<R2の関係を
成立させることが可能となる。また、定着ローラ3や加
圧ローラ4の弾性層32,35は、定着ニップ部33に
おいて、加圧ローラ4と用紙7の密着性を高めるので、
定着エネルギーの熱伝導時のロスを抑える効果があり、
省エネ化にも役立つ。 (第2の形態)本形態は、図7,図8に示すように、定
着ニップ部53を構成する一方の回転体を無端状のベル
ト部材としての定着ベルト52で構成し、他方の回転体
を加圧ローラ4Aで構成したものである。
【0034】定着ベルト52は、搬送方向Xに間隔をお
いて配置されたローラ部材51,51に巻き掛けられて
いる。ローラ部材51,51のうち、一方のローラ部材
51は、図示しない駆動モータによって回転駆動される
駆動ローラを構成し、他方のローラ部材51は、内部に
熱源を有する加熱ローラを構成している。駆動ローラに
加熱ローラを何れか1つのローラ部材で構成してもよ
い。定着ベルト52は、加熱ローラとして機能する一方
のローラ部材51から定着に必要な熱を与えられて加熱
される。定着ベルト52には弾性がある。加圧ローラ4
Aは、芯金54のまわりのシリコーンゴム層からなる弾
性層55を有するローラであって、ローラ部材51,5
1の間に位置する定着ベルト52を内側に凹ませるよう
に配置されている。定着ローラ4Bは、軸受4cに回転
自在に支持された軸4bを中心に回転自在とされてい
る。この加圧ローラ4Aは、図5に示す圧力調整機構4
1によって軸受4cが支持されていて、その表面55a
が定着ベルト52の表面52aに圧接したときに密着
し、定着ニップ部53を形成する。搬送されてくる用紙
7は、定着ベルト52と加圧ローラ4Aとに挟持されて
定着ニップ部53を搬送される。
【0035】図8において、R1は、定着ニップ部53
の下流側の出口部分53aにおける定着ベルト52の曲
率半径を、R2は、出口部分53aにおける弾性層55
の曲率半径を示し、本形態ではR1<R2としている。
このR1<R2は、定着ベルト52と弾性層55の厚み
や材質を同一と仮定した場合、定着ベルト52の厚みt
+ローラ部材51の半径r3よりも加圧ローラ4Aの半
径r4を大きくすることで実現できる。定着ニップ部5
3よりも搬送方向Xの下流側で、用紙7と接触しない位
置には、定着ベルト52及び加圧ローラ4Aの、出口近
傍53aでの表面位置をそれぞれ検出する検出手段とし
て反射型光学センサ61、62が配設されている。これ
らセンサは、反射型光学センサ21、22と同様の機能
を有し、図5に示す印字シーケンス回路15に、反射型
光学センサ21、22に代えてリード線で接続される。
【0036】経時劣化等の原因により定着ベルト52や
弾性層55の表面位置に変化があると、反射型光学セン
サ61または反射型光学センサ62がそれを検知する。
この変位は、定着ニップ部53の出口部分での定着ベル
ト52と加圧ローラ4Aの曲率半径R1またはR2に変
化があったことを意味する。このため、反射型光学セン
サ61または反射型光学センサ62の出力変化がある
と、その出力が所望の出力値となるまで、図5のステッ
ピングモータ231を駆動して圧接力を変化させて曲率
半径R1や曲率半径R2を変化させる。すなわち、定着
ベルト52と加圧ローラ4Aの圧接力を調整すること
で、変位した曲率半径R1と曲率半径R2の関係を修正
し、所望の出力値となるR1<R2の関係を維持するよ
うに制御する。ここでいう所望の出力値とは、定着ベル
ト52や加圧ローラ4Aの曲率半径R1、R2がR1<
R2に設定された機器の初期状態の時に検出される出力
値である。
【0037】このように制御することで、定着ベルト5
2や弾性層55の表面位置が、経時劣化や磨耗等により
変化しても、常に曲率半径R1と曲率半径R2の関係を
一定の関係に保持することができるので、用紙7の分離
性能を長期に終わって安定して得ることができる。
【0038】他の方法によりR1<R2の関係を実現し
ても、用紙7の分離の効果としては同様に効く。例え
ば、定着ベルト52の厚みt+ローラ部材51の半径r
3が、加圧ローラ4Aの半径r4より大きい場合でも、
定着ベルト52の弾性率を加圧ローラ4Aの弾性層55
の弾性率より小さくすれば、定着ニップ部53における
定着ベルト52側の断面の形状が凹状となり、加圧ロー
ラ4Aの断面形状が凸状となる。このため定着ニップ部
53の出口でR1<R2の関係を成立させることが可能
となる。また、定着ベルト52の弾性や加圧ローラ4A
の弾性層55は、定着ニップ部53において、定着ベル
ト52と加圧ローラ4Aと用紙7の密着性を高めるの
で、定着エネルギーの熱伝導時のロスを抑える効果があ
り、省エネ化にも役立つ。 (第3の形態)本形態は、図9,図10に示すように、
定着ニップ部73を構成する一方の回転体を定着ローラ
3Aで構成し、他方の回転体を無端状のベルト部材とし
ての定着搬送ベルト74で構成したものである。定着ロ
ーラ3Aは、芯金72のまわりのシリコーンゴム層から
なる弾性層71を有するローラであって、図示しない駆
動モータによって矢印方向に回転駆動される。定着ロー
ラ3Aは、その内部に図示しない熱源としてのヒータが
配設されていて、定着に必要な熱を内部から与えられて
加熱される。
【0039】定着搬送ベルト74は弾性を有し、用紙7
の搬送と加圧を兼ねている。この定着搬送ベルト74
は、搬送方向Xに間隔をおいて配置されたローラ部材と
しての加圧兼搬送用ローラ75と搬送用ローラ76とに
巻き掛けられている。加圧兼搬送用ローラ75と搬送用
ローラ76は、その支軸75b,76bが、軸受75
c,76cによって回転自在に支持されている。これら
ローラの内、加圧兼搬送用ローラ75は、図5に示す圧
力調整機構41によって軸受76cが支持され、定着搬
送ベルト74の表面74aが定着ローラ3Aの表面71
aに圧接したときに密着し、定着ニップ部73を形成す
る。搬送されてくる用紙7は、定着ローラ3Aと定着搬
送ベルト74に挟持されて定着ニップ部73を搬送され
る。
【0040】図10において、R1は、定着ニップ部7
3の下流側の出口部分73aにおける定着ローラ3Aの
曲率半径を、R2は、出口部分73aにおける定着搬送
ベルト74の曲率半径を示し、本形態ではR1<R2と
している。弾性層71と定着搬送ベルト74の厚みや材
質を同一と仮定した場合、定着ローラ3Aの半径r5よ
りも定着搬送ベルト74の厚みt2+加圧兼搬送用ロー
ラ75の半径r6を大きくすることで実現できる。定着
ニップ部73よりも搬送方向Xの下流側で、用紙7と接
触しない位置には、定着ローラ3A及び定着搬送ベルト
74の、出口近傍73aでの表面位置をそれぞれ検出す
る検出手段として反射型光学センサ81,82が配設さ
れている。これらセンサは、反射型光学センサ21,2
2と同様の機能を有し、図5に示す印字シーケンス回路
15に、反射型光学センサ21,22に代えてリード線
で接続される。
【0041】経時劣化等の原因により弾性層71や定着
搬送ベルト74の表面位置に変化があると、反射型光学
センサ81または反射型光学センサ82がそれを検知す
る。この変位は、定着ニップ部73の出口部分での定着
ローラ3Aと定着搬送ベルト74の曲率半径R1または
R2に変化があったことを意味する。このため、反射型
光学センサ81または反射型光学センサ82の出力変化
があると、その出力が所望の出力値となるまで、図5の
ステッピングモータ231を駆動して圧接力を変化させ
て曲率半径R1や曲率半径R2を変化させる。すなわ
ち、定着ローラ3Aと定着搬送ベルト74との圧接力を
調整することで、変位した曲率半径R1と曲率半径R2
の関係を修正し、所望の出力値となるR1<R2の関係
を維持するように制御する。ここでいう所望の出力値と
は、定着ローラ3Aと定着搬送ベルト74の曲率半径R
1、R2がR1<R2に設定された機器の初期状態の時
に検出される出力値である。
【0042】このように制御することで、定着搬送ベル
ト74や弾性層71の表面位置が、経時劣化や磨耗等に
より変化しても、常に曲率半径R1と曲率半径R2の関
係を一定の関係に保持することができるので、用紙7の
分離性能を長期に終わって安定して得ることができる。
【0043】他の方法によりR1<R2の関係を実現し
ても、用紙7の分離の効果としては同様に効く。例え
ば、定着ローラ3Aの半径r5が、定着搬送ベルト74
の厚みt2+加圧兼搬送用ローラ75の半径r6より大
きい場合でも、定着ローラ3Aの弾性層71の弾性率を
定着搬送ベルト71よりも弾性率より小さくすれば、定
着ニップ部73における定着ローラ3Aの断面の形状が
凹状となり、定着搬送ベルト74の断面形状が凸状とな
る。このため定着ニップ部73の出口でR1<R2の関
係を成立させることが可能となる。また、定着ローラ3
Aの弾性層71や定着搬送ベルト74の弾性は、定着ニ
ップ部73において、定着ローラ3Aと用紙7の密着性
を高めるので、定着エネルギーの熱伝導時のロスを抑え
る効果があり、省エネ化にも役立つ。 (第4の形態)本形態は、図11,図12に示すよう
に、定着ニップ部93を構成する回転体を無端状のベル
ト部材としての定着ベルト92,96で構成したもので
ある。これら定着ベルト92,96には弾性がある。定
着ベルト92は、搬送方向Xに間隔をおいて配置された
ローラ部材91,91に巻き掛けられている。ローラ部
材91,91のうち、一方のローラ部材91は、図示し
ない駆動モータによって回転駆動される駆動ローラを構
成し、他方のローラ部材51は、内部に熱源を有する加
熱ローラを構成している。
【0044】定着ベルト96は、搬送方向Xに間隔をお
き、ローラ部材91、91と対向配置されたローラ部材
としての加圧ローラ94,95に巻き掛けられている。
加圧ローラ94,95の直径は、ローラ部材91,91
の直径よりもそれぞれ大きくされている。加圧ローラ9
4,95は、支軸94b,95bが、軸受94c,95
cによって回転自在に支持されている。これら加圧ロー
ラ94,95は、図5に示す圧力調整機構41によって
軸受94c,95cが支持され、定着ベルト96の表面
96aが定着ベルト92の表面92aに圧接したときに
密着して、直線的で搬送方向Xに長さを有する定着ニッ
プ部93を形成する。搬送されてくる用紙7は、これら
定着ベルト92,96に挟持されて定着ニップ部93を
搬送される。
【0045】図12において、R1は、定着ニップ部9
3の下流側の出口部分93aにおける定着ベルト92の
曲率半径を、R2は、下流側の出口部分93aにおける
定着ベルト96の曲率半径を示し、本形態ではR1<R
2としている。定着ベルト92,96の材質や厚さ、ロ
ーラ部材91,91と加圧ローラ94,95の材質を同
一と仮定した場合、ローラ部材91の半径r7+定着ベ
ルト92の厚さt3よりも、加圧ローラ94の半径r8
+定着ベルト96の厚さt4を大きくすることで実現で
きる。定着ニップ部93よりも搬送方向Xの下流側で、
用紙7と接触しない位置には、定着ベルト91,96
の、出口部分93aでの表面位置をそれぞれ検出する検
出手段として反射型光学センサ101、102が配設さ
れている。これらセンサは、反射型光学センサ21、2
2と同様の機能を有し、図5に示す印字シーケンス回路
15に、反射型光学センサ21、22に代えてリード線
で接続される。
【0046】経時劣化等の原因により定着ベルト92,
96の表面位置に変化があると、反射型光学センサ10
1または反射型光学センサ102がそれを検知する。こ
の変位は、出口部分93aでの定着ベルト92,96の
曲率半径R1やR2に変化があったことを意味する。こ
のため、反射型光学センサ101または反射型光学セン
サ102の出力変化があると、その出力が所望の出力値
となるまで、図5のステッピングモータ231を駆動し
て圧接力を変化させて曲率半径R1や曲率半径R2を変
化させる。すなわち、定着ベルト92と、定着ベルト9
6との圧接力を調整することで、変位した曲率半径R1
と曲率半径R2の関係を修正し、所望の出力値となるR
1<R2の関係を維持するように制御する。ここでいう
所望の出力値とは、定着ベルト92と定着ベルト96の
曲率半径R1、R2がR1<R2に設定された機器の初
期状態の時に検出される出力値である。
【0047】このように制御することで、定着ベルト9
2,96の表面位置が、経時劣化や磨耗等により変化し
ても、常に曲率半径R1と曲率半径R2の関係を一定の
関係に保持することができるので、用紙7の分離性能を
長期に終わって安定して得ることができる。
【0048】他の方法によりR1<R2の関係を実現し
ても、用紙7の分離の効果としては同様に効く。例え
ば、ローラ部材91の半径r7+定着ベルト92の厚さ
t3が、加圧ローラ94の半径r8+定着ベルト96の
厚さt4より大きい場合でも、定着ベルト92の弾性率
を定着ベルト92の弾性率より小さくすることや、ある
いはローラ部材91,91側にだけ弾性層を設けて変形
し易くすると、定着ニップ部93における定着ベルト9
2やローラ部材91の断面の形状が凹状となり、定着ベ
ルト96の断面形状が凸状となる。このため定着ニップ
部93の出口部分93aでR1<R2の関係を成立させ
ることが可能となる。また、定着ベルト92,96の弾
性は、定着ニップ部93において、定着ベルト92と用
紙7の密着性を高めるので、定着エネルギーの熱伝導時
のロスを抑える効果があり、省エネ化にも役立つ。 (第5の形態)本形態は、図13,図14に示すよう
に、定着ニップ部115を構成する一方の回転体を無端
状のベルト部材としての定着ベルト114で構成し、他
方の回転体を加圧ローラ4bで構成したものである。
【0049】定着ベルト114は、弾性を有し、搬送方
向Xに間隔をおいて配置された大小径の異なるローラ部
材111,112に巻き掛けられている。ローラ部材1
12の内部には熱源としてのヒータ113が内蔵されて
いて、定着ベルト52に定着に必要な熱を与えている。
本形態において、ローラ部材111は、図示しない駆動
モータによって回転駆動される駆動ローラを構成してい
る。
【0050】加圧ローラ4Bは、芯金116のまわりの
シリコーンゴム層からなる弾性層117を有するローラ
であって、ローラ部材111,112の間に位置する定
着ベルト114を内側に凹ませるように配置されてい
る。定着ローラ4Bは、軸受117cに回転自在に支持
された軸117bを中心に回転自在とされている。この
加圧ローラ4Bは、図5に示す圧力調整機構41によっ
て軸受117cが支持されていて、その表面117aが
定着ベルト114の表面114aに圧接したときに密着
して、定着ニップ部115を形成する。搬送されてくる
用紙7は、定着ベルト114と加圧ローラ4Bとに挟持
されて定着ニップ部115を搬送される。
【0051】図14において、R1は、定着ニップ部5
3の下流側の出口部分115aにおける定着ベルト11
4の曲率半径を、R2は、出口部分53aにおける弾性
層117の曲率半径を示し、本形態ではR1<R2とし
ている。このR1<R2は、定着ベルト114と弾性層
117の厚みや材質を同一と仮定した場合、定着ベルト
117の厚みt5+ローラ部材111の半径r9よりも
加圧ローラ4Bの半径r10を大きくすることで実現で
きる。定着ニップ部115よりも搬送方向Xの下流側
で、用紙7と接触しない位置には、定着ベル114及び
加圧ローラ4Bの、出口部分115aでの表面位置をそ
れぞれ検出する検出手段として反射型光学センサ12
1,122が配設されている。これらセンサは、反射型
光学センサ21、22と同様の機能を有し、図5に示す
印字シーケンス回路15に、反射型光学センサ21、2
2に代えてリード線で接続される。
【0052】経時劣化等の原因により定着ベルト114
や弾性層117の表面位置に変化があると、反射型光学
センサ121または反射型光学センサ122がそれを検
知する。この変位は、の出口部分115aでの定着ベル
ト114と加圧ローラ4Bの曲率半径R1またはR2に
変化があったことを意味する。このため、反射型光学セ
ンサ121または反射型光学センサ122の出力変化が
あると、その出力が所望の出力値となるまで、図5のス
テッピングモータ231を駆動して圧接力を変化させて
曲率半径R1や曲率半径R2を変化させる。すなわち、
定着ベルト114と加圧ローラ4Bの圧接力を調整する
ことで、変位した曲率半径R1と曲率半径R2の関係を
修正し、所望の出力値となるR1<R2の関係を維持す
るように制御する。ここでいう所望の出力値とは、定着
ベルト114や加圧ローラ4Bの曲率半径R1、R2が
R1<R2に設定された機器の初期状態の時に検出され
る出力値である。
【0053】このように制御することで、定着ベルト1
14や弾性層117の表面位置が、経時劣化や磨耗等に
より変化しても、常に曲率半径R1と曲率半径R2の関
係を一定の関係に保持することができるので、用紙7の
分離性能を長期に終わって安定して得ることができる。
【0054】また、定着ベルト114の厚みt5+ロー
ラ部材111の半径r9が、加圧ローラ4Bの半径r1
0より大きい場合でも、定着ベルト114の弾性率を加
圧ローラ4Bの弾性層117の弾性率より小さくすれ
ば、定着ニップ部114における定着ベルト52側の断
面の形状が凹状となり、加圧ローラ4Aの断面形状が凸
状となる。このため定着ニップ部115の出口部分11
5aでのR1<R2の関係を成立させることが可能とな
る。また、定着ベルト114の弾性や加圧ローラ4Bの
弾性層117は、定着ニップ部115において、用紙7
と加熱側となる定着ベルト114との密着性を高めるの
で、定着エネルギーの熱伝導時のロスを抑える効果があ
り、省エネ化にも役立つ。また、定着ベルト114を巻
きかけるローラ部材111、112に異なる径のものを
用いているので、ローラ径の最適化が図れ、スペースの
有効利用、ひいてはローラ部材111,112の熱容量
も小さくなる。このため、ヒータ113による加熱開始
時の温度立ち上がり時間が短くなり、熱エネルギーロス
を少なくする効果がある。(第6の形態)本形態は、図
15,図16に示すように、定着ニップ部133を構成
する一方の回転体を定着ローラ3Bで構成し、他方の回
転体を無端状のベルト部材としての定着搬送ベルト13
4で構成したものである。定着ローラ3Bは、芯金13
2のまわりのシリコーンゴム層からなる弾性層131を
有するローラであって、図示しない駆動モータによって
矢印方向に回転駆動される。
【0055】弾性を有する定着搬送ベルト134は、搬
送方向Xに間隔をおいて配置されたローラ部材としての
加圧ローラ135と加熱ローラ137とに巻き掛けられ
ている。加熱ローラ137の内部には、熱源としてのヒ
ータ137が内蔵されていて、加熱ローラ136を加熱
することで、定着搬送ベルト134を加熱している。こ
のため、定着搬送ベルト134は、用紙7が定着ニップ
部133へ到達する前から用紙7を加熱する予熱機能と
搬送機能を兼ね備えている。本形態の場合、定着ローラ
3Bを熱源で加熱してもよい。ヒータ136からの熱だ
けで定着ニップ部133においてトナー溶融が可能であ
れば、定着ローラ3Bを熱源で加熱しなくてもよい。
【0056】加熱ローラ136は、図示しない支持を中
心にして加圧ローラ135を揺動可能としている。加圧
ローラ135には、加熱ローラ136よりも直径の小さ
なローラ部材が用いられている。加圧ローラ135は、
その支軸135bが、軸受135cによって回転自在に
支持されている。加圧ローラ135は、図5に示す圧力
調整機構41によって軸受135cが支持され、定着搬
送ベルト134の表面134aが定着ローラ3Bの表面
131aに圧接したときに密着し、定着ニップ部133
を形成する。搬送されてくる用紙7は、定着ローラ3B
と定着搬送ベルト134に挟持されて定着ニップ部13
3を搬送される。
【0057】図16において、R1は、定着ニップ部1
33の下流側の出口部分133aにおける定着ローラ3
Bの曲率半径を、R2は、出口部分133aにおける定
着搬送ベルト134の曲率半径を示し、本形態ではR1
<R2としている。弾性層131と定着搬送ベルト13
4の厚みや材質を同一と仮定した場合、定着ローラ3B
の半径r11よりも定着搬送ベルト134の厚みt6+
加圧ローラ135の半径r12を大きくすることで実現
できる。定着ニップ部133よりも搬送方向Xの下流側
で用紙7と接触しない位置には、定着ローラ3B及び定
着搬送ベルト134の、出口近傍133aでの表面位置
をそれぞれ検出する検出手段として反射型光学センサ1
41,142が配設されている。これらセンサは、反射
型光学センサ21,22と同様の機能を有し、図5に示
す印字シーケンス回路15に、反射型光学センサ21,
22に代えてリード線で接続される。
【0058】経時劣化等の原因により弾性層131や定
着搬送ベルト134の表面位置に変化があると、反射型
光学センサ141または反射型光学センサ142がそれ
を検知する。この変位は、定着ニップ部133の出口部
分での定着ローラ3Bと定着搬送ベルト134の曲率半
径R1またはR2に変化があったことを意味する。この
ため、反射型光学センサ141または反射型光学センサ
142の出力変化があると、その出力が所望の出力値と
なるまで、図5のステッピングモータ231を駆動して
圧接力を変化させて曲率半径R1や曲率半径R2を変化
させる。すなわち、定着ローラ3Bと定着搬送ベルト1
34との圧接力を調整することで、変位した曲率半径R
1と曲率半径R2の関係を修正し、所望の出力値となる
R1<R2の関係を維持するように制御する。ここでい
う所望の出力値とは、定着ローラ3Bと定着搬送ベルト
134の曲率半径R1、R2がR1<R2に設定された
機器の初期状態の時に検出される出力値である。
【0059】このように制御することで、定着搬送ベル
ト134や弾性層131の表面位置が、経時劣化や磨耗
等により変化しても、常に曲率半径R1と曲率半径R2
の関係を一定の関係に保持することができるので、用紙
7の分離性能を長期に終わって安定して得ることができ
る。
【0060】他の方法によりR1<R2の関係を実現し
ても、用紙7の分離の効果としては同様に効く。例え
ば、定着ローラ3Bの半径r11が、定着搬送ベルト1
34の厚みt6+加圧ローラ135の半径r12より大
きい場合でも、定着ローラ3Bの弾性層131の弾性率
を定着搬送ベルト134の弾性率より小さくすれば、定
着ニップ部133における定着ローラ3Bの断面の形状
が凹状となり、定着搬送ベルト134の断面形状が凸状
となる。このため定着ニップ部133の出口部分133
aでのR1<R2の関係を成立させることが可能とな
る。また、定着ローラ3Bの弾性層131や定着搬送ベ
ルト134の弾性は、定着ニップ部133において、用
紙7と加熱側となる定着ベルト134との密着性を高め
るので、定着エネルギーの熱伝導時のロスを抑える効果
があり、省エネ化にも役立つ。
【0061】また、用紙7のトナー画像には、用紙7が
定着ニップ部133に到達する前に、ヒータ137によ
って加熱された加熱ローラ136から熱が転写搬送ベル
ト134を介して伝達されてプレヒートされるので、定
着ニップ部133での定着性がよくなると共に、温度の
立ち上がり時間を短くでき、定着時間の短縮を図ること
ができる。さらに、定着搬送ベルト134を巻きかける
加圧ローラ135を加熱ローラ136よりも小径として
いるので、すなわち、定着搬送ベルト134を異なる径
のローラ部材に着き掛けているので、ローラ径の最適化
が図れてスペースの有効利用ができるとともに、定着ニ
ップ部133での加圧ローラ135の熱容量が小さくな
って、予熱印加時の温度立ち上がり時間がより短くな
り、熱エネルギーロスを少なくする効果がある。 (第7の形態)本形態は、図17,図18に示すよう
に、定着ニップ部155を構成する回転体を無端状のベ
ルト部材としての定着ベルト154,158で構成した
ものである。これら定着ベルト154,158には弾性
がある。定着ベルト154は、搬送方向Xに間隔をおい
て配置されたローラ部材151と加熱ローラ152に巻
き掛けられている。ローラ部材151は、図示しない駆
動モータによって回転駆動される。ローラ部材151に
は、加熱ローラ152よりも直径が小さいものを用いて
いる。加熱ローラ152は、熱源としてのヒータ153
が内蔵されている。
【0062】定着ベルト158は、ローラ部材151と
加熱ローラ152と対向配置されたローラ部材としての
加圧ローラ156,158に巻き掛けられている。加圧
ローラ156,158の直径は同一径である。加圧ロー
ラ156には、ローラ部材151より大きいものが用い
られている。加圧ローラ156,157は、支軸156
b,157bが、軸受156c,157cによって回転
自在に支持されている。これら加圧ローラ156,15
7は、図5に示す圧力調整機構41によって軸受156
c,157cが支持され、定着ベルト158の表面15
8aが定着ベルト154の表面154aに圧接したとき
に密着して、直線的で搬送方向Xに長さを有する定着ニ
ップ部155を形成する。搬送されてくる用紙7は、こ
れら定着ベルト154,158に挟持されて定着ニップ
部155を搬送される。
【0063】図18において、R1は、定着ニップ部1
55の下流側の出口部分155aにおける定着ベルト1
54の曲率半径を、R2は、出口部分155aにおける
定着ベルト158の曲率半径を示し、本形態ではR1<
R2としている。定着ベルト154,158の材質や厚
さ、ローラ部材151や加熱ローラ152、加圧ローラ
156,157の材質を同一と仮定した場合、ローラ部
材151の半径r13+定着ベルト154の厚さt7よ
りも、加圧ローラ156の半径r14+定着ベルト15
8の厚さt8を大きくすることで実現できる。定着ニッ
プ部155よりも搬送方向Xの下流側で、用紙7と接触
しない位置には、定着ベルト154,158の、出口部
分155aでの表面位置をそれぞれ検出する検出手段と
して反射型光学センサ161、162が配設されてい
る。これらセンサは、反射型光学センサ21、22と同
様の機能を有し、図5に示す印字シーケンス回路15
に、反射型光学センサ21、22に代えてリード線で接
続される。
【0064】経時劣化等の原因により定着ベルト15
4、158の表面位置に変化があると、反射型光学セン
サ161や反射型光学センサ162がそれを検知する。
この変位は、出口部分155aでの定着ベルト154,
158の曲率半径R1やR2に変化があったことを意味
する。このため、反射型光学センサ161または反射型
光学センサ162の出力変化があると、その出力が所望
の出力値となるまで、図5のステッピングモータ231
を駆動して圧接力を変化させて曲率半径R1や曲率半径
R2を変化させる。すなわち、定着ベルト154と定着
ベルト158との圧接力を調整することで、変位した曲
率半径R1と曲率半径R2の関係を修正し、所望の出力
値となるR1<R2の関係を維持するように制御する。
ここでいう所望の出力値とは、定着ベルト154と定着
ベルト158の曲率半径R1、R2がR1<R2に設定
された機器の初期状態の時に検出される出力値である。
【0065】このように制御することで、定着ベルト1
54,158の表面位置が、経時劣化や磨耗等により変
化しても、常に曲率半径R1と曲率半径R2の関係を一
定の関係に保持することができるので、用紙7の分離性
能を長期に終わって安定して得ることができる。
【0066】他の方法によりR1<R2の関係を実現し
ても、用紙7の分離の効果としては同様に効く。例え
ば、ローラ部材151の半径r13+定着ベルト154
の厚さt7が、加圧ローラ156の半径r14+定着ベ
ルト158の厚さt8より大きい場合でも、定着ベルト
154の弾性率を定着ベルト154の弾性率より小さく
することや、あるいはローラ部材151にだけ弾性層を
設けて変形し易くすると、定着ニップ部155における
定着ベルト154やローラ部材151の断面の形状が凹
状となり、定着ベルト158の断面形状が凸状となる。
このため定着ニップ部155の出口部分155aでR1
<R2の関係を成立させることが可能となる。また、定
着ベルト154,158の弾性は、定着ニップ部155
において、用紙7と加熱側となる定着ベルト154との
密着性を高めるので、定着エネルギーの熱伝導時のロス
を抑える効果があり、省エネ化にも役立つ。また、定着
ベルト154を巻きかけるローラ部材151と加熱ロー
ラ152を異なる径のローラ部材としているので、ロー
ラ径の最適化が図れてスペースの有効利用、ひいてはロ
ーラ部材151と加熱ローラ152の熱容量も小さくな
る。このため、ヒータ153による加熱開始時の温度立
ち上がり時間が短くなり、熱エネルギーロスを少なくす
る効果がある。 (第8の形態)本形態は、図19,図20に示すよう
に、定着ニップ部172を構成する回転体を無端状のベ
ルト部材としての弾性がある定着ベルト172,174
で構成したものである。定着ベルト154は、搬送方向
Xに間隔をおいて配置された同一径のローラ部材17
1,171に巻き掛けられている。ローラ部材171の
一方は、図示しない駆動モータによって回転駆動され
る。
【0067】定着ベルト174は、ローラ部材171,
171と対向配置されたローラ部材としての加圧ローラ
175と加熱ローラ176に巻き掛けられている。加圧
ローラ175は、加熱ローラ176よりも小径で、ロー
ラ部材151より大きいものが用いられている。加熱ロ
ーラ176には、熱源としてのむヒータ177が内蔵さ
れている。加圧ローラ175と加熱ローラ176は、支
軸175b,176bが、軸受175c,176cによ
って回転自在に支持されている。加圧ローラ175と加
熱ローラ176は、図5に示す圧力調整機構41によっ
て軸受175c,176cが支持され、定着ベルト17
4の表面174aが定着ベルト172の表面172aに
圧接したときに密着して、直線的で搬送方向Xに長さを
有する定着ニップ部173を形成する。搬送されてくる
用紙7は、これら定着ベルト172,174に挟持され
て定着ニップ部173を搬送される。
【0068】図20において、R1は、定着ニップ部1
73の下流側の出口部分173aにおける定着ベルト1
72の曲率半径を、R2は、出口部分173aにおける
定着ベルト174の曲率半径を示し、本形態ではR1<
R2としている。定着ベルト172,174の材質や厚
さ、ローラ部材171や加圧ローラ175の材質を同一
と仮定した場合、ローラ部材171の半径r15+定着
ベルト172の厚さt9よりも、加圧ローラ175の半
径r16+定着ベルト174の厚さt10を大きくする
ことで実現できる。定着ニップ部173よりも搬送方向
Xの下流側で、用紙7と接触しない位置には、定着ベル
ト172,174の、出口部分173aでの表面位置を
それぞれ検出する検出手段として反射型光学センサ18
1、182が配設されている。これらセンサは、反射型
光学センサ21、22と同様の機能を有し、図5に示す
印字シーケンス回路15に、反射型光学センサ21、2
2に代えてリード線で接続される。
【0069】経時劣化等の原因により定着ベルト17
2、174の表面位置に変化があると、反射型光学セン
サ181や反射型光学センサ182がそれを検知する。
この変位は、出口部分173aでの定着ベルト172,
173の曲率半径R1やR2に変化があったことを意味
する。このため、反射型光学センサ181または反射型
光学センサ182の出力変化があると、その出力が所望
の出力値となるまで、図5のステッピングモータ231
を駆動して圧接力を変化させて曲率半径R1や曲率半径
R2を変化させる。すなわち、定着ベルト172と定着
ベルト174との圧接力を調整することで、変位した曲
率半径R1と曲率半径R2の関係を修正し、所望の出力
値となるR1<R2の関係を維持するように制御する。
ここでいう所望の出力値とは、定着ベルト172と定着
ベルト174の曲率半径R1、R2がR1<R2に設定
された機器の初期状態の時に検出される出力値である。
【0070】このように制御することで、定着ベルト1
72,174の表面位置が、経時劣化や磨耗等により変
化しても、常に曲率半径R1と曲率半径R2の関係を一
定の関係に保持することができるので、用紙7の分離性
能を長期に終わって安定して得ることができる。
【0071】他の方法によりR1<R2の関係を実現し
ても、用紙7の分離の効果としては同様に効く。例え
ば、ローラ部材171の半径r15+定着ベルト172
の厚さt9が、加圧ローラ175の半径r16+定着ベ
ルト174の厚さt10より大きい場合でも、定着ベル
ト172の弾性率を定着ベルト174の弾性率より小さ
くすることや、あるいはローラ部材171にだけ弾性層
を設けて変形し易くすると、定着ニップ部173におけ
る定着ベルト172やローラ部材171の断面の形状が
凹状となり、定着ベルト174の断面形状が凸状とな
る。このため定着ニップ部173の出口部分173aで
R1<R2の関係を成立させることが可能となる。ま
た、定着ベルト172,174の弾性は、定着ニップ部
173において、用紙7と加熱側となる定着ベルト17
4との密着性を高めるので、定着エネルギーの熱伝導時
のロスを抑える効果があり、省エネ化にも役立つ。ま
た、定着ベルト174を巻きかける加圧ローラ175と
加熱ローラ176とを異なる径のローラ部材としている
ので、ローラ径の最適化が図れてスペースの有効利用、
ひいては加圧ローラ175と加熱ローラ176の熱容量
も小さくなる。このため、ヒータ177による加熱開始
時の温度立ち上がり時間が短くなり、熱エネルギーロス
を少なくする効果がある。 (第9の形態)本形態は、図21,図22に示すよう
に、定着ニップ部195を構成する回転体を無端状のベ
ルト部材としての弾性がある定着ベルト194,196
で構成したものである。定着ベルト194は、搬送方向
Xに間隔をおいて配置された、異なる直径のローラ部材
191と加熱ローラ192とに巻き掛けられている。ロ
ーラ部材171は、図示しない駆動モータによって回転
駆動される。
【0072】定着ベルト196は、ローラ部材191と
加熱ローラ192と対向配置されたローラ部材としての
加圧ローラ197と加熱ローラ198とに巻き掛けられ
ている。加圧ローラ197は、加熱ローラ198よりも
小径で、ローラ部材191より大きいものが用いられて
いる。加熱ローラ192,198には、熱源としてのむ
ヒータ193,199が内蔵されている。加圧ローラ1
97と加熱ローラ198は、支軸197b,198b
が、軸受197c,198cによって回転自在に支持さ
れている。加圧ローラ197と加熱ローラ198は、図
5に示す圧力調整機構41によって軸受197c,19
8cが支持され、定着ベルト196の表面196aが定
着ベルト194の表面194aに圧接したときに密着し
て、直線的で搬送方向Xに長さを有する定着ニップ部1
95を形成する。搬送されてくる用紙7は、これら定着
ベルト194,196に挟持されて定着ニップ部195
を搬送される。
【0073】図22において、R1は、定着ニップ部1
95の下流側の出口部分195aにおける定着ベルト1
94の曲率半径を、R2は、出口部分195aにおける
定着ベルト196の曲率半径を示し、本形態ではR1<
R2としている。定着ベルト194,196の材質や厚
さ、ローラ部材191や加圧ローラ197の材質を同一
と仮定した場合、ローラ部材91の半径r17+定着ベ
ルト194の厚さt11よりも、加圧ローラ197の半
径r18+定着ベルト196の厚さt12を大きくする
ことで実現できる。定着ニップ部195よりも搬送方向
Xの下流側で、用紙7と接触しない位置には、定着ベル
ト194,196の、出口部分195aでの表面位置を
それぞれ検出する検出手段として反射型光学センサ20
1、202が配設されている。これらセンサは、反射型
光学センサ21、22と同様の機能を有し、図5に示す
印字シーケンス回路15に、反射型光学センサ21、2
2に代えてリード線で接続される。
【0074】経時劣化等の原因により定着ベルト19
4、196の表面位置に変化があると、反射型光学セン
サ201や反射型光学センサ202がそれを検知する。
この変位は、出口部分195aでの定着ベルト194,
196の曲率半径R1やR2に変化があったことを意味
する。このため、反射型光学センサ201または反射型
光学センサ202の出力変化があると、その出力が所望
の出力値となるまで、図5のステッピングモータ231
を駆動して圧接力を変化させて曲率半径R1や曲率半径
R2を変化させる。すなわち、定着ベルト194と定着
ベルト196との圧接力を調整することで、変位した曲
率半径R1と曲率半径R2の関係を修正し、所望の出力
値となるR1<R2の関係を維持するように制御する。
ここでいう所望の出力値とは、定着ベルト194と定着
ベルト196の曲率半径R1、R2がR1<R2に設定
された機器の初期状態の時に検出される出力値である。
【0075】このように制御することで、定着ベルト1
94,196の表面位置が、経時劣化や磨耗等により変
化しても、常に曲率半径R1と曲率半径R2の関係を一
定の関係に保持することができるので、用紙7の分離性
能を長期に終わって安定して得ることができる。
【0076】他の方法によりR1<R2の関係を実現し
ても、用紙7の分離の効果としては同様に効く。例え
ば、ローラ部材191の半径r17+定着ベルト194
の厚さt11が、加圧ローラ197の半径r18+定着
ベルト196の厚さt12より大きい場合でも、定着ベ
ルト194の弾性率を定着ベルト196の弾性率より小
さくすることや、あるいはローラ部材191にだけ弾性
層を設けて変形し易くすると、定着ニップ部195にお
ける定着ベルト194やローラ部材191の断面の形状
が凹状となり、定着ベルト196の断面形状が凸状とな
る。このため定着ニップ部195の出口部分953aで
R1<R2の関係を成立させることが可能となる。ま
た、定着ベルト194,196の弾性は、定着ニップ部
195において、用紙7と加熱側となる定着ベルト19
4,196との密着性を高めるので、定着エネルギーの
熱伝導時のロスを抑える効果があり、省エネ化にも役立
つ。また、定着ベルト194を巻きかけるローラ部材1
91と加熱ローラ192や、定着ベルト196を巻きか
ける加圧ローラ197と加熱ローラ198とを異なる径
のローラ部材としているので、ローラ径の最適化が図れ
てスペースの有効利用、ひいてはローラ部材191と加
熱ローラ192や加圧ローラ197と加熱ローラ198
の熱容量も小さくなる。このため、ヒータ193,19
9による加熱開始時の温度立ち上がり時間が短くなり、
熱エネルギーロスを少なくする効果がある。さらに変形
態では、用紙7に対してその両面から熱が与えられるの
で、トナー画像と対向してない定着ベルト196は、余
熱作用を持つことになり、より装置の立ち上がり時間を
短縮することができる。 (第10の形態)図23は、定着ニップ部223よりも
搬送方向Xの下流側に、分離爪227と、分離爪227
によって分離された用紙をガイドする搬送案内部材22
9とを設けるとともに、分離爪227と搬送案内部材2
29の位置関係を規定したものである。本形態に係る定
着ニップ部223は、ローラ部材211A,211Bに
巻き掛けられた回転体としての転写ベルト222の表面
222aと、加圧ローラ224,244に巻き掛けられ
た回転体としての加圧ベルト225の表面225aとを
圧接して密着させることで、搬送方向Xに直線的に形成
されている。ローラ部材221Bは、その内部に熱源と
してのヒータ226を備えた加熱ローラを構成してい
る。定着ベルト222と加圧ベルト225はそれぞれ弾
性層を有し、定着ニップ部223の下流側の出口部分2
23aにおける、定着ベルト222の曲率半径R1と、
加圧ベルト225の曲率半径R2とが、R1<R2とさ
れ、加熱側となる定着ベルトに用紙7が巻付きにくい構
成とされている。無論定着ベルト225側は、図5に示
す圧力調整機構41によって支持され、定着ニップ部2
23の圧接力を調整可能とされている。
【0077】分離爪227は、定着ニップ部223の下
流側の出口部分223aよりも下流側に配置されてい
る。分離爪227は、その基端227bがヒンジ228
によって揺動自在に支持され、基端227b側に配置し
た付勢手段としてのバネ226の作用により、その先端
227aがローラ部材221A上の定着ベルト222の
表面222aに弾性的に接触するように構成されてい
る。
【0078】搬送案内部材229は、分離爪227より
も搬送方向Xの下流側に配設され、分離爪229によっ
て定着ベルト227から剥がされた用紙7をガイドする
ものである。本形態において、定着ベルト222の断面
において、ニップ出口点Pにおける接線P1と、ニップ
出口点Pと先端227aを結ぶ直線P2によってなす角
をα、接線P1と、ニップ出口点P1と搬送案内部材2
29の上流先端229aを結ぶ直線P3によってなす角
をβとするとき、α<45°であり、α<β<α+10
°の関係を満たし、かつ、搬送案内部材229の下流先
端229bにおける接線P4が接線P1と、搬送案内部
材229よりもさらに搬送方向Xの下流位置で交わるよ
うに、分離爪227の先端227a位置を規定するとと
もに、搬送案内部材229の位置を規定している。
【0079】このようにα<45°とすると、用紙7曲
率半径R1<R2と自身のコシを利用した曲率分離現象
により定着ベルト222から分離できない場合でも、分
離爪227によって分離することができる。また、分離
され用紙7は、搬送案内部材229の上流先端229a
側ではニップ出口点Pにおける接線P1から大きく外れ
ることなく搬送案内部材229に案内されるので、本来
の搬送方向で接線P1と略一致するので、新たに用紙7
の搬送ローラを設ける必要がなくなる。また、分離爪2
27によって分離した用紙7は、分離爪227より下流
側の搬送案内部材229に沿って搬送されるが、搬送案
内部材229の下流先端229b側では接線P1側へ戻
される。これにより、正常に分離した場合の用紙7搬送
方向である接線P1へと用紙7の搬送が着実に修正され
ることになる。このため、簡単な構成で用紙7の分離を
より着実にでき、ジャムの発生を防止できる。本形態の
分離爪227や搬送案内部材229は、本発明の別な形
態に利用しても無論構わない。
【0080】ところで、トナー画像を有する用紙7の表
面を定着時にあるいは定着後に擦ると、トナー画像に光
沢を与えることができるが、画像部以外、すなわち、ト
ナー画像形成された用紙面における非画像部も擦れてし
まう。このため、非画像部においては滑り過ぎて筆記が
し難くなったり、あるいはトナー画像形成された用紙面
全体に光沢が出すぎて定着された画像が光で見にくくな
ってしまうことがある。
【0081】本願発明者は、上記形態の装置構成におい
て、用紙7の画像形成面と対面し、直接接触するベルト
部材やローラ部材の表面粗さだけ変更して、光沢度テス
トをしたところ、図24に記す結果が得られた。図24
において、縦軸は用事7の光沢度を示し、横軸は画像形
成面に接触する部材である回転体の表面粗さを示す。こ
の結果によると、表面粗さが0.1μmから20μm以
下のときに、光沢度が60%を確実に下回るので、過度
な光沢度の発生を抑えられる光沢度調整適性域とした。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、第1の回転体と第2の
回転体の曲率半径R1,R2が変化すると調整手段によ
って曲率半径の関係がR1<R2に維持されるので、定
着ニップ部における記録材の巻付き発生を抑えて良好な
記録材の分離性を長期に渡って維持することができるよ
うになる。
【0083】本発明によれば、第1の回転体と第2の回
転体の表面位置が変化すると、検出手段がその変化を検
知し調整手段によって曲率半径の関係がR1<R2に維
持されるように圧力調整機構が制御されて第1の回転体
と第2の回転体の圧接力が調整されるので、定着ニップ
部における記録材の巻付き発生を抑えて良好な記録材の
分離性を長期に渡って維持することができるようにな
る。
【0084】本発明によれば、第1または第2の回転体
の少なくとも一方に弾性層を設けているので、弾性層の
変形を利用してR1<R2の関係を容易に設定できて定
着ニップ部における記録材の巻付き発生を抑えて良好な
記録材の分離性を長期に渡って維持することができると
ともに、弾性層の変形により定着ニップ部における回転
体と記録材との密着性が高められ、定着エネルギーの熱
伝導時のロスを抑えられる。
【0085】本発明によれば、第1または第2の回転体
を構成するベルト部材を、大小径の異なる少なくとも2
本のローラ部材に巻き掛けているので、第1の回転体と
第2の回転体の曲率半径R1,R2が変化すると、調整
手段によってR1<R2が維持されるように第1の回転
体と第2の回転体の圧接力が制御されるとともに、無端
ベルトに伝達される熱量をローラ部材の径により調整で
きる。このため、定着ニップ部における記録材の巻付き
発生を抑えて良好な記録材の分離性を長期に渡って維持
しながら、熱印加時の温度立ち上がり時間を短くでき、
熱エネルギーロスを少なくして省エネ化をも図ることが
できる。
【0086】本発明によれば、第1及び第2の回転体が
無端ベルトで構成され、大小径の異なる少なくとも2本
のローラ部材にそれぞれ巻き掛けられるので、第1の回
転体と第2の回転体の曲率半径R1,R2が変化する
と、検出手段がその変化を検知し調整手段によってR1
<R2が維持されるように第1の回転体と第2の回転体
の圧接力が制御されるとともに、無端ベルトに伝達され
る熱量をローラ部材の径により調整でき、かつ、定着ニ
ップ部における回転体と記録材との密着性が高められ
て、定着エネルギーの熱伝導時のロスをも抑えられる。
このため、定着ニップ部における記録材の巻付き発生を
抑えて良好な記録材の分離性を長期に渡って維持しなが
ら、熱印加時の温度立ち上がり時間を短くでき、熱エネ
ルギーロスを少なくして省エネ化をも図ることができ
る。
【0087】本発明によれば、第1の回転体と第2の回
転体の曲率半径R1,R2が変化すると、検出手段がそ
の変化を検知し調整手段によってR1<R2が維持され
るように第1の回転体と第2の回転体の圧接力が制御さ
れるとともに、記録材のトナー画像が定着ニップ部にお
いて適度な表面粗さの回転体により擦られるので、定着
ニップ部における記録材の巻付き発生を抑えて良好な記
録材の分離性を長期に渡って維持しながら、用紙のすべ
りによる用紙上での筆記に関する不具合や反射を抑えた
適切な光沢を画像に与えることができる。
【0088】本発明によれば、記録材が曲率半径R1<
R2と自身のコシを利用した曲率分離現象で第1の回転
体から分離できない場合でも分離爪によって分離され、
搬送案内部材の上流先端側では第1の回転体のニップ出
口点における接線から大きく外れることなく搬送案内部
材に案内され、搬送案内部材の下流先端側ではニップ出
口点における接線側へ戻されるので、分離爪とガイド板
の配置の工夫することで、記録材の分離をより着実して
ジャム発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態である画像形成装置の全体構成
図である。
【図2】定着装置の一形態を示す斜視図である。
【図3】第1及び第2の回転体の第1形態を示す拡大図
である。
【図4】検出手段の出力と記録材の巻付頻度の関係を示
す特性図である。
【図5】調整手段の構成を示す図である。
【図6】図3に示す第1の形態の変形例を示す拡大図で
ある。
【図7】第1及び第2の回転体の第2形態を示す拡大図
である。
【図8】第2形態に係る定着ニップ部の下流側出口部分
近傍の拡大図である。
【図9】第1及び第2の回転体の第3形態を示す拡大図
である。
【図10】第3形態に係る定着ニップ部の下流側出口部
分近傍の拡大図である。
【図11】第1及び第2の回転体の第4形態を示す拡大
図である。
【図12】第4形態に係る定着ニップ部の下流側出口部
分近傍の拡大図である。
【図13】第1及び第2の回転体の第5形態を示す拡大
図である。
【図14】第5形態に係る定着ニップ部の下流側出口部
分近傍の拡大図である。
【図15】第1及び第2の回転体の第6形態を示す拡大
図である。
【図16】第6形態に係る定着ニップ部の下流側出口部
分近傍の拡大図である。
【図17】第1及び第2の回転体の第7形態を示す拡大
図である。
【図18】第7形態に係る定着ニップ部の下流側出口部
分近傍の拡大図である。
【図19】第1及び第2の回転体の第8形態を示す拡大
図である。
【図20】第8形態に係る定着ニップ部の下流側出口部
分近傍の拡大図である。
【図21】第1及び第2の回転体の第9形態を示す拡大
図である。
【図22】第9形態に係る定着ニップ部の下流側出口部
分近傍の拡大図である。
【図23】分離爪と搬送案内部材の構成と配置を示す拡
大図である。
【図24】回転体の表面粗さと光沢度の関係を示す特性
図である。
【符号の説明】
33,53,73,93,115,133 定着ニップ部 155,173,195,223 定着ニップ部 33a,53a,73a,93a,115a,133a
下流側出口部分 155a,173a,195a,223a 下流側出口
部分 3,3A,3B,52,92,114 第1の回転体 154,172,194,222 第1の回転体 4,4A,4B,74,96,134 第2の回転体 158,174,196,225 第2の回転体 21,22,61,62,81,82 検出手段 101,102,121,122 検出手段 141,142,161,162 検出手段 181,182,201,202 検出手段 51,75,76,91,94,95,111 ローラ部材 112,135,136,151,152 ローラ部材 156,157,171,191,192 ローラ部材 197,198,221A,221B,224 ローラ部
材 7 記録材 40 調整機構 42 制御手段 227 分離爪 227a 分離爪の先端 229 搬送案内部材 P ニップ出口点 P1 ニップ出口点における接線 P2 ニップ出口点と分離爪の先端を結ぶ線 P3 ニップ出口点と搬送案内部材の上流先端を結ぶ
線 P4 搬送案内部材の下流先端における接線 X 記録材搬送方向

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向配置されて圧接することで定着
    ニップ部を形成するとともに、少なくとも何れか一方
    に、上記定着ニップ部に搬送される記録材に形成された
    トナー画像を溶融可能な熱が与えられる第1及び第2の
    回転体を備え、上記定着ニップ部の、記録材搬送方向の
    下流側出口部分における、第1及び第2の回転体の曲率
    半径をR1,R2としたとき、R1<R2とした画像形
    成装置において、 第1及び第2の回転体の表面変位をそれぞれ検出し、そ
    の検出値に基づき曲率半径R1<R2の関係を維持する
    調整手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、 上記調整手段は、第1及び第2の回転体の、上記定着ニ
    ップ部の下流側出口近傍の表面位置をそれぞれ検出する
    検出手段と、第1の回転体と第2の回転体の圧接力を調
    整する圧力調整機構と、上記検出手段の検出値に基づき
    曲率半径R1<R2の関係を維持するように、上記圧力
    調整機構を制御する制御手段とを有することを特徴とす
    る画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像形成装置にお
    いて、 第1または第2の回転体の少なくとも一方に弾性層を設
    けたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載の画像形成装置
    において、 第1の回転体または第2の回転体が無端状のベルト部材
    で構成され、このベルト部材を大小径の異なる少なくと
    も2本のローラ部材に巻き掛けたことを特徴とする画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れか1つに記載の画像
    形成装置において、 第1及び第2の回転体は無端状のベルト部材で構成さ
    れ、これらベルト部材を少なくとも大小径の異なる2本
    のローラ部材にそれぞれ巻き掛けたことを特徴とする画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の何れか1つに記載の画像
    形成装置において、 第1または第2の回転体のうち、トナー画像が形成され
    た記録材の面と対向する側に位置する回転体の表面粗さ
    が0.1μm以上20μm以下であることを特徴とする
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6の何れか1つに記載の画像
    形成装置において、 第1の回転体の表面に当接して記録材を第1の回転体か
    ら分離する分離爪と、上記分離爪よりも記録材搬送方向
    の下流側に配設され、上記分離爪によって第1の回転体
    から剥がされた記録材をガイドする搬送案内部材とを有
    し、 第1の回転体の断面においてそのニップ出口点における
    接線と、ニップ出口点と上記分離爪の先端を結ぶ線によ
    ってなす角をα、第1の回転体の断面においてそのニッ
    プ出口点における接線と、ニップ出口点と上記搬送案内
    部材の上流先端を結ぶ線によってなす角をβとすると
    き、 α<45°であり、α<β<α+10°の関係を満た
    し、かつ、上記搬送案内部材の下流先端における接線
    が、上記ニップ出口点における接線と、上記搬送案内部
    材よりもさらに記録材搬送方向の下流位置で交わること
    を特徴とする画像形成装置。
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