JP2003098442A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2003098442A
JP2003098442A JP2001293944A JP2001293944A JP2003098442A JP 2003098442 A JP2003098442 A JP 2003098442A JP 2001293944 A JP2001293944 A JP 2001293944A JP 2001293944 A JP2001293944 A JP 2001293944A JP 2003098442 A JP2003098442 A JP 2003098442A
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opening
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JP2001293944A
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Katsuji Watanabe
勝司 渡辺
Rei Nakayama
玲 中山
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は通気口金の機能を損なわず、かつ光源
ユニットを接続して内視鏡を使用する際において開閉弁
の閉塞忘れが起きない操作性の良い携帯型の内視鏡装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】内視鏡1の外装の内部を外部に対しての連
通/閉鎖状態の選択が可能な開閉弁と、照明光を供給す
るバッテリ型光源4を上記内視鏡1に装着する接続部と
を備え、上記接続部は上記開閉弁が上記内視鏡の内部を
外部に対し閉塞状態にあるとき、上記バッテリ型光源4
が上記内視鏡1に装着可能となる態様に変わるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯して内視鏡を
使用するに適した内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は、医療分野および工業分
野で広く用いられるようになった。内視鏡による診断あ
るいは検査の対象部位は生体やプラント等の内部である
ので、内視鏡には対象部位を照明する手段が必要であ
る。このため、一般的な内視鏡では、内視鏡の外部装置
として光源装置を用意し、この光源装置内のランプの出
射光を内視鏡に設けたライトガイドファイバーに導光
し、このライトガイドファイバーで導光された照明光を
挿入部の先端側に設けた照明窓から出射して診断あるい
は検査の対象部位を照明するようになっている。通常、
内視鏡の外部装置として使用される光源装置では商用電
源から供給される電源を利用して光源装置内のランプを
発光させるものである。
【0003】これに対し、例えば、特許第299780
1号の先行技術にあっての内視鏡装置は、電源に乾電池
を用いた、所謂バッテリ型光源を内視鏡の操作部に着脱
自在に直接取り付けるようにしたものが提案されてい
る。このように、バッテリ型光源を着脱自在に取り付け
るようにした内視鏡は持ち運びが容易であると共に、商
用電源の無い所での使用が可能になるので、緊急時の使
用などに適している。
【0004】また、内視鏡は全体が水密に構成されてい
るので、観察後はそのまま薬液に浸漬し、外面部の洗滌
が行える。一方、内視鏡をガス滅菌する場合には、滅菌
装置の内部で内視鏡が陰圧下にさらされるので、内視鏡
の破損防止のため、図9に示すように内視鏡の操作部1
00の下方部位に通気口金101を突き出して設け、こ
の通気口金101を開放させて内視鏡の内部を外部に連
通させる状態にさせる。さらに、内視鏡の水漏れ検査を
行う際は、上記通気口金101に送気チューブを接続
し、内視鏡の内部に空気を送り込むことによって、水中
に浸漬した内視鏡から泡の発生の有無を確認することに
より水漏れの検査を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
内視鏡は通気口金101をバッテリ型光源の接続部と別
体のものとして構成しており、内視鏡の操作の妨げにな
らない位置に設置するべく、把持部102の下方部位
(挿入部側部位)に配置していた。すなわち、通気口金
101を固定するベース部品103を、把持部102の
下方端に連結して設け、そのベース部品103に通気口
金101を固定する構造をとっていた。
【0006】この結果、操作部100の全長が長くなっ
たり、操作部100の重量が増えるなど、内視鏡の取り
回し性を悪化させる原因となっていた。
【0007】(先行技術として挙げた特許第29978
01号の内視鏡装置にあっては上記把持部102の下方
部位に上記通気口金101に加え、鉗子挿入口および鉗
子栓が設けられているが、ここでは通気口金のみについ
て言及した。)本発明は上記課題に着目してなされたも
ので、通気口金の機能を損なわず、かつ光源ユニットを
接続して内視鏡を使用する際において開閉弁機構の閉塞
忘れが起きない操作性の良い携帯型の内視鏡装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、内視鏡に光源ユニットを着
脱自在に装着するようにした内視鏡装置において、上記
内視鏡は観察対象を照明する照明光を出射端へ導光する
ライトガイドと、内視鏡外装の内部を外部に対して連通
/閉鎖状態の選択が可能な開閉弁機構と、上記ライトガ
イドの入射端に照明光を供給する光源ユニットを上記内
視鏡に装着する接続機構とを備え、上記接続機構は上記
開閉弁機構が上記内視鏡の内部を外部に対し閉塞状態に
あるとき、上記光源ユニットが上記内視鏡に装着可能と
なる態様に変わる機構部を備えたことを特徴とするもの
である。請求項2に係る発明は、上記開閉弁機構は、上
記接続機構に対し相対的に移動して内視鏡の内部と外部
を連通/閉鎖する各位置に操作手段によって選択される
弁体を有し、上記弁体が連通状態に位置する際には上記
接続機構に上記光源ユニットの接続を妨げる位置に上記
弁体が位置し、上記弁体が閉鎖状態に位置する際には上
記接続機構に上記光源ユニットの接続を妨げない位置に
上記弁体が位置するように構成したことを特徴とする請
求項1に記載の内視鏡装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
各実施形態について説明する。
【0010】[第1実施形態](構成)図1〜図6は本
発明の第1実施形態に係る内視鏡装置を示す。図1に示
すように、内視鏡装置1は外装が水密構造の内視鏡2
と、この内視鏡2に着脱自在に接続されるライトガイド
ケーブル3と、この内視鏡2に着脱自在で接続されるバ
ッテリ型光源(光源ユニット)4とから構成されてい
る。内視鏡2は、細長の挿入部5と、この挿入部5の基
端に設けれた操作部6と、この操作部6の後端部に設け
た接眼部7とを有している。また、挿入部5は先端側か
ら順に、硬質の先端部8、湾曲自在の湾曲部9、柔軟性
を有する可撓管部10とから構成される。
【0011】操作部6の側面部には熱伝導性の良好な部
材で形成したライトガイド口金11が側方へ突き出して
設けられており、このライトガイド口金11には内視鏡
2内に配置された後述のライトガイドファイバ50の一
端が固定されている。さらに、操作部6の側面部には、
ライトガイド口金11を中心として配置される接続環5
1が設けられている。この接続環51にはライトガイド
ケーブル3の接続部3aを着脱自在に接続したり、水密
構造のバッテリ型光源4の接続部12を着脱自在に接続
したりすることができる。
【0012】また、操作部6には術者が把持するための
把持部13が設けられている。この把持部13の後方側
部位には、上述したライトガイド口金11の他に、湾曲
部9の湾曲操作を行うための湾曲操作レバー14や吸引
操作を行うための吸引ボタン15等が設けられている。
吸引ボタン15の基端付近からは内視鏡2内に設けた図
示しない吸引チャンネルに連通する吸引口金16が突き
出して設けられている。
【0013】この吸引口金16は図示しないチューブを
介して同じく図示しない吸引装置に接続されている。上
記吸引ボタン15を操作することにより吸引チャンネル
および吸引口金16を通じて体腔内の液体などを吸引排
出することができる。
【0014】上記挿入部5内には照明光を導光(伝送)
するライトガイドファイバ50が挿通されており、この
ライトガイドファイバ50の基端側部分は操作部6の内
部で屈曲され、図3に示すように、その基端(後端)部
分がライトガイド口金11内に密に配置固定されてい
る。このライトガイドファイバ50の先端は挿入部5の
先端部8に設けた照明窓20に固定されている。
【0015】そして、例えば、ライトガイド口金11に
バッテリ型光源4を装着したとき、バッテリ型光源4の
内部に設けた照明ランプ21(図6参照)を発光させた
時、この照明ランプ21の照明光はバッテリ型光源4内
の集光レンズ22(図6参照)で集光され、ライトガイ
ド口金11のライトガイドファイバ光入射端面に設けら
れている透明のガラス部材から成るライトガイドカバー
18を通って、ライトガイドファイバ50に供給され
る。そして、このライトガイドファイバ50により導光
された照明光は先端部8の照明窓20からその照明窓2
0に対向する前方に向かって出射され、検査対象部位を
照らすことができるようにしている。この照明光によっ
て照明された被写体は照明窓20近傍に取り付けた対物
レンズ23により、その結像位置に光学像を結ぶ。結像
位置には内視鏡2に内蔵された図示しないイメージガイ
ドファイバの先端面が配置され、このイメージガイドフ
ァイバにより、光学像が後端側に伝送される。このイメ
ージガイドファイバの後端は接眼部7に配置され、接眼
部7の接眼レンズを介して術者はその像を拡大観察する
ことができる。
【0016】図3に示すように、上記ライトガイド口金
11の外周部に同心的に配置されて接続環51が固定的
に設けられている。この接続環51の外周には接続用の
雄ネジ部51aが設けられている。この接続環51の雄
ネジ部51aには上記ライトガイドケーブル3の接続部
3a及びバッテリ型光源4の接続部12が接続される。
上記ライトガイドケーブル3の接続部3a及びバッテリ
型光源4の接続部12にはそれぞれ回動自在な接続環3
c,24が設けられている。各接続環3c,24の内周
面には雌ネジ部3d,24aが形成されている。そし
て、接続環3c,24の雌ネジ部3d,24aを接続環
51の雄ネジ部51aに螺合させることにより、内視鏡
2とライトガイドケーブル3またはバッテリ型光源4と
を着脱自在に接続することができるようになっている。
【0017】上記ライトガイド口金11の操作部側外周
部分には内視鏡2の内部を水密的に閉鎖する水密リング
54が被嵌され、さらに、カムピン55が固定されてい
る。ライトガイド口金11はカム管56に進退可能に挿
通されており、ライトガイド口金11の上記カムピン5
5が上記カム管56に形成したカム溝56aに係合する
ように組み付けられている。この構造のため、上記ライ
トガイド口金11はカム管56に対し抜け止めされ、そ
の動きがカム溝56aによって許容される回動範囲内に
制限されている。なお、カムピン55及びカム溝56a
は複数組設けて構成しても良い。
【0018】上記接続環51の外端縁には図3の(d)
に示すような形状のガイド溝51bが設けられている。
このガイド溝51bには後述する開閉キャップ52に固
定されたピン53が係合される。上記接続環51は上記
支持体57に固定されている。操作部6の内部構成枠に
固定された支持体57に回転自在に挿嵌した上記カム管
56は支持体57の内方突き出し部と上記接続環51の
間で挟み込まれる定位置で保持され、その位置で回転自
在である。カム管56の外周には操作部内を水密に維持
するためと、カム管56の回転に抵抗力をもたせるため
の水密リング58が設けられている。
【0019】図3の(a)に示すように、上記カム管5
6の外端面(開閉キャップ取付け側端面)には開閉キャ
ップ52に設けられた凸部59が係合する凹部60が形
成されている。また、開閉キャップ52の内径はライト
ガイド口金11の外径より大きく形成されている。
【0020】そこで、図3の(a)の破線で示すよう
に、開閉キャップ52のピン53を接続環51のガイド
溝51bに係合させて、開閉キャップ52を接続環51
に装着したとき、上記凸部59と凹部60が係合すると
共に、ライトガイド口金11の外端部が開閉キャップ5
2の開口部より突き出るようになっている。
【0021】上記ライトガイド口金11は円筒状に構成
されているが、このライトガイド口金11の内端部外面
一部には平面部11aが設けられ、これに対応した支持
体57の挿嵌受け部にはその平面部11aに係合する回
り止め部57aを突き出して設けられ、これによりライ
トガイド口金11の回転を阻止する回り止め手段を構成
している。ただし、ライトガイド口金11はその軸方向
に移動自在である。
【0022】さらにライトガイド口金11の外周にはそ
の内端から上記水密リング54までの長手方向にわた
り、溝状に空気連通路11bが形成されている。加え
て、ライトガイド口金11のライトガイドカバー18側
の端部近傍にはその全外周に亘ってマーキング61が施
されている。
【0023】上述の構成で内視鏡内部と外部を閉鎖状態
にしたり連通状態にしたりする開閉弁機構を構成してい
るが、ここでは、一操作手段として機能する開閉キャッ
プ52を用いて、上記カム管56を回転操作することに
より、ライトガイド口金11を軸方向に進退させること
ができる。そして、図3の(a)において中心線より左
側部分で示すように、ライトガイド口金11を突き出し
位置に設定することで、内視鏡内部と外部が連通する状
態になり、図3の(a)において中心線より右側部分で
示すように、ライトガイド口金11を引き込み位置に設
定することで、内視鏡内部と外部が閉鎖する状態にな
る。つまり、内視鏡外装の内部を外部に対しての連通/
閉鎖状態の選択が可能な開閉弁機構を構築している。
【0024】図2に示すように、上記バッテリ型光源4
の接続環24には雌ネジ部24aが形成されているネジ
本体24bと、その外周部に被覆したゴムなどの低熱伝
達性で弾性のある素材からなる筒状のネジカバー24c
とから構成される。上記ネジカバー24cはその先端部
分がネジ本体24bの先端より先に突き出るようにその
筒部が延長されている。
【0025】そして、図2に示すように、内視鏡2とバ
ッテリ型光源4を連結するとき、接続環51に設けられ
ている指標49と、バッテリ型光源4に設けられている
指標4aとを一致させて、ライトガイド口金11にバッ
テリ型光源4を取り付ける。これによって、バッテリ型
光源4に設けられている位置きめピン26が接続環51
に設けられているピン受け部25に係入して定められた
位置関係に位置決め固定される。
【0026】この状態で、接続環24の内周面に形成さ
れている雌ネジ24aと接続環51の雄ネジ部51aと
を螺合させると、内視鏡2とバッテリ型光源4とが一体
的に連結固定され、接続環24の内周側の接続口金27
に設けた水密リング28が接続環51の内周面に密着
し、連結部内の水密が確保される。さらに、上記螺合が
完了する際、ネジカバー24cの内周面が操作部6の側
面に突設した口金台座6cの外周面に弾性力をもって当
接し、接続環24と接続環51の螺合が容易に緩まない
ように保持する。
【0027】一方、上記バッテリ型光源4は、図示しな
い乾電池などの電源手段を内蔵し、この電源電圧を内蔵
された図示しない変圧回路によって照明ランプ21の規
定電圧に変換し、その電圧を照明ランプ21に印加す
る。このときの電源電圧レベルを、内蔵された図示しな
い残量検出回路により随時モニターし、LEDなどの残
量表示手段38に表示するようにしている。
【0028】また、ライトガイドケーブル3の後端部に
設けられているライトガイドコネクタ3bは図示しない
既存の光源装置に接続されるようになっており、このラ
イトガイドコネクタ3bを光源装置に接続することによ
って、光源装置内部に設けられている照明ランプからの
照明光がライトガイドコネクタ3b、ライトガイドケー
ブル3内の図示しないライトガイドファイバ及び接続部
3aを介して、内視鏡2のライトガイドファイバ50に
供給される。つまり、この内視鏡2にライトガイドケー
ブル3を装着(接続)することにより、通常の内視鏡と
同様に光源装置に接続して使用することができるように
なる。
【0029】図5に示す水密検査キャップ29はこれを
内視鏡2の接続環51に装着したとき、接続環51との
間を水密にシールするための水密リング30を有し、口
金部29aの一方の開口端部には図示しない送気ポンプ
からの加圧空気を送り込むためのチューブ31が接続さ
れる。この点が上記開閉キャップ52と異なる。
【0030】(作用)次に、本実施形態における内視鏡
装置1の作用について説明する。バッテリ型光源4を用
いての携帯用途の場合、内視鏡2の接続環51にバッテ
リ型光源4の接続口金27を差し込み、バッテリ型光源
4の接続環24で接続口金27を内視鏡2の接続環51
に螺合固定する。このとき、バッテリ型光源4の接続口
金27が接続環51の底部に当接し、ライトガイド口金
11の照明光入射端部が、バッテリ型光源4の集光レン
ズ22の集光位置に位置決めされる。つまり、図6に示
すような位置関係になる。即ち接続口金27の開口部よ
り深さLの位置に位置決めされる。そして、バッテリ型
光源4の図示しないスイッチをONにすることにより照
明ランプ21が点灯する。また、これと同時に残量検出
回路も起動し、乾電池の出力電圧値をモニタしてその電
圧値を電池残量に換算し随時残量表示手段38に表示す
る。
【0031】照明ランプ21から出射される照明光は集
光レンズ22により集光され、内視鏡2のライトガイド
口金11に配置されたライトガイドファイバ50に効率
よく入射される。ライトガイドファイバ50に入射した
照明光はその先端側に伝送され、照明窓20から前方側
に出射され、挿入部5が挿入された体腔内の患部等の被
写体を照明する。また、照明された被写体は対物レンズ
23によりイメージガイドファイバの先端面に結像さ
れ、その後端側に伝送された像を接眼部7より観察し
て、患部等の内視鏡診断などを行うことが出来る。
【0032】観察終了後はバッテリ型光源4の電源をO
FFにして内視鏡2から取り外す。続いて、内視鏡2を
滅菌する場合、まずはそのままの状態で洗滌液などに浸
漬して外面に付着した汚れを洗い落とす。このとき、ラ
イトガイド口金11は図3の(a)の中心線右側半分で
示す状態にあり、内視鏡2の内部は外部に対して閉鎖さ
れる密閉状態にあるので洗滌液が内視鏡2の内部に浸入
することはない。
【0033】続いて、洗滌後の内視鏡2をガス滅菌する
際は開閉キャップ52を接続環51に装着する。このと
き、開閉キャップ52のピン53をガイド溝51bに係
入させることで、開閉キャップ52の凸部59がカム管
56の凹部60に嵌合する。この係合状態で、ピン53
が上記ガイド溝51bの終端に当接するまで開閉キャッ
プ52を接続環51に対し回転させる。このとき、開閉
キャップ52と一緒にカム管56も回転し、カム溝56
aに係合したカムピン55が規定ピッチ分移動する。こ
のことで、ライトガイド口金11がその長手方向に移動
し、図3の(a)の中心線左側半分で示す状態になる。
従って、水密リング54がカム管56から外れ、ライト
ガイド口金11の連通路11bが外部に開口した連通状
態になる。また、このとき、図4に示すように開閉キャ
ップ52からライトガイド口金11のマーキング61が
突き出した状態になるので、開通操作が確実に行われた
ことを目視により確認することができる。なお、閉鎖状
態では図3の(a)の中心線右側の状態で示すように、
マーキング61が見えない。
【0034】この内外が連通した状態の内視鏡2を、ガ
ス滅菌装置内に入れて、滅菌作業を行う。滅菌装置内が
陰圧状態になっても内視鏡本体(特に湾曲部9を被覆し
ているゴム)が破損することを防ぐことができる。
【0035】滅菌が終了した後、開閉キャップ52を元
の位置に回転させると、ライトガイド口金11がカム管
56内に入り込み、水密リング54によって水密状態に
なる。この状態で、接続環51から開閉キャップ52を
取り外すことができる。
【0036】ライトガイドケーブル3を使用する場合も
同様の手順でガス滅菌を行う。
【0037】また、内視鏡2の内部に加圧空気を送り込
んで、水漏れの検査を行う場合には、図5に示すよう
に、水密検査キャップ29を接続環51に接続する。こ
の接続手順および開閉弁機構の作用は上記開閉キャップ
52の場合と同じため、その説明を省略する(図5の中
心線より右側は閉鎖状態、左側は連通状態を表す)。
【0038】なお、水密検査キャップ29を装着した状
態において、図示しない送気ポンプより加圧空気を送り
込むと、連通路11bから内視鏡2の内部を加圧するこ
とができる。この状態で、内視鏡2の本体を水中に浸漬
させて、空気漏れの有無を確認する。
【0039】(効果)本実施形態の構成によれば、バッ
テリ型光源接続部に従来の通気口金の機能を持たせるこ
とにより、内視鏡2の操作部6の小型・軽量化が達成で
き、結果として内視鏡装置の操作性が向上する。また、
内視鏡ケースが軽量で小型になるので、携帯使用時の運
搬が楽になる。
【0040】また、接続部の連通路11bが閉鎖状態に
ならないと、開閉キャップ52が外れない構成にしてい
るので、内視鏡2の使用時(光源接続時)は必ず閉鎖状
態となり、閉め忘れ防止になる。
【0041】開閉状態がマーキング表示されるようにし
たので、開閉操作が確実に完了したことを目視確認で
き、結果として中途半端な開閉操作によって内視鏡2を
破損させてしまうことを防止できる。
【0042】さらに、上記開閉弁機構部と上記バッテリ
型光源接続機構部を一箇所にまとめて一体的に構成する
と共に、これを上記内視鏡の操作部に配置することによ
って、従来、操作部下方に設けられていた通気口金およ
びそれを保持するベース部材を不要とすることができ、
操作部の小型・軽量化が実現できる。
【0043】[第2実施形態](構成)図7及び図8は
本発明の第2実施形態に係る内視鏡装置を示すものであ
る。図7は内視鏡の操作部に設けたバッテリ型光源の接
続部および開閉弁機構を示す断面図であり、図8は上記
接続部の外観図である。
【0044】本実施形態においては、開閉キャップを使
用せず、内視鏡の操作部に一体的に設けられた操作手段
によって弁操作するようにした点が前述した第1実施形
態のものと異なる。
【0045】図7に示すように、本実施形態でのライト
ガイド口金70はその内端側部分の外周には水密リング
71が被嵌して設けられ、この水密リング71により内
視鏡2の内部を水密的に閉鎖するようになっている。さ
らに、ライトガイド口金70の内端側部分にはカムピン
55が固定されている。ライトガイド口金70はカム管
72に進退可能に挿通されるが、ライトガイド口金70
の上記カムピン55が上記カム管72のカム溝72aに
係合するように構成される。このため、上記ライトガイ
ド口金70はカム管72に対し抜け止め構造となり、そ
の動きがカム回動範囲内に制限される。なお、この場合
にもカムピン55は複数設けて構成しても良い。
【0046】また、接続環73は上記支持体74に固定
されるが、操作部6の内部構成枠に固定された支持体7
4との間で上記カム管72を挟みこむようにして、カム
管72を回転自在に挿嵌支持するようになっている。ま
た、上記カム管72の外周には内視鏡の操作部内を水密
にし、かつカム管72の回転抵抗力をもたせるための水
密リング75が設けられている。また、上記カム管72
には操作レバー76が一体的に設けられ、この操作レバ
ー76は図7及び図8に示すように、接続環73に形成
したスリット部77を通して、その他端が操作部6の外
側方に延出している。上記操作レバー76が位置する操
作部側面には操作レバー76の回動位置に対応して、そ
のときの開閉弁の状態を示す表示78が施されている。
【0047】さらに、円筒状に構成されたライトガイド
口金70の内端部には上記実施形態と同様の平面部70
aを設けてなり、支持体74との挿嵌部部分との間で回
り止め手段を構成している。また、このライトガイド口
金70の内端からライトガイド口金70の段付き部70
cまでの長手方向にわたり、溝状の空気連通路70bが
形成されている。溝状の空気連通路70bの外端は上記
カム管72の外端から外へ突き出すように形成されてい
る。
【0048】上述の構成で、操作レバー76を回動して
ライトガイド口金70をその軸方向に進退させること
で、内視鏡内部と外部を連通状態にしたり閉鎖状態にす
る開閉弁機構を構成している。図7の(a)において、
中心線より右側半分の部分は閉鎖状態を示しており、左
側半分の部分は連通状態にしたときを示している。その
他は前述した第1実施形態の場合に準ずる。
【0049】(作用)バッテリ型光源4を用いた携帯用
途の場合、内視鏡2の接続環73にバッテリ型光源4の
接続口金27を差し込み、接続環24で螺合固定する。
このとき、バッテリ型光源4の接続口金27がライトガ
イド口金70の段付き部70cに当接し、ライトガイド
口金70の照明光入射端がバッテリ型光源4の集光レン
ズ22の集光位置に位置決めされる。
【0050】観察終了後、内視鏡2をガス滅菌する場
合、先ずはバッテリ型光源4を取り外した状態で洗滌液
などに浸漬して外観に付着した汚れを洗い落とす。この
とき、操作レバー76は図8に示す「CLOSE」の表
示位置にあり、ライトガイド口金70は図7の中心線右
側の状態、即ち水密リング71が支持体74に押圧し内
視鏡の内部は外部に対して閉鎖状態にあるので、洗滌液
が内視鏡2の内部に浸入することはない。
【0051】続いて、洗滌後の内視鏡2をガス滅菌する
際、操作レバー76を「OPEN」の表示位置まで回動
させる。これによりカム管72が回転し、カム溝72a
に係合したカムピン55が規定ピッチ分移動することで
ライトガイド口金70がその長手方向に移動する(図7
の中心線左側の状態)。従って、水密リング71が支持
体74の当接面から離れ、連通路70bが外部と連通し
た状態になる。
【0052】この状態の内視鏡2を、ガス滅菌装置内に
入れて滅菌作業を行うことにより、滅菌装置内が陰圧状
態になっても内視鏡本体(特に湾曲部9を被覆している
ゴム)が破損することを防ぐことができる。
【0053】滅菌終了後、バッテリ型光源4をライトガ
イド口金70に接続しようとしたとき、操作レバー76
の位置が「OPEN」のままであると、(連通状態に切
り換える際のライトガイド口金70の移動量(図7の
「Y」)に対して、接続環73のネジの螺合長(図7の
「Z」)が短いため、)バッテリ型光源4の接続口金2
7がライトガイド口金70の段付き部70cに当接した
とき、接続環24の雌ネジ部が接続環73の雄ネジ部7
3aに届かず、固定が出来ない。即ち、開閉弁が連通状
態のままでは、バッテリ型光源4を接続、固定すること
が出来ない構成になっている。
【0054】操作レバー76を「CLOSE」位置まで
回転させると、ライトガイド口金70がカム管72に嵌
入し、水密リング71が、支持体74に押圧し水密状態
になる。この状態で、バッテリ型光源4をライトガイド
口金70に接続することができる。
【0055】(効果)第2実施形態特有の効果として、
第1実施形態に示した内視鏡本体と別体の開閉キャップ
が不要となるため、キャップ紛失の虞がなく使い勝手が
良くなる。また、連通状態ではバッテリ型光源が取り付
かない構成になっているので、使用後の洗滌時に操作レ
バーの切換え忘れによる水没水漏れを防止することが出
来る。
【0056】尚、本発明は前述した各実施形態に限定さ
れるものではなく、他の形態にも適用が可能である。ま
た、前述した説明によれば、以下に列挙する事項および
以下に列挙した事項を任意に組み合わせた事項のものが
得られる。
【0057】(1)内部を水密構造にした内視鏡装置に
おいて、観察対象を照明する照明光を出射端へ導光する
ライトガイドと、その内部を外部に対して連通/閉鎖状
態を選択可能にする開閉弁機構と、を有する内視鏡と、
上記ライトガイドの入射端に照明光を供給する光源と、
上記光源に電力を供給する電源手段と、を有する光源ユ
ニットと、上記開閉弁機構を、上記内視鏡の内部を外部
に対し閉塞状態にしたとき、上記光源ユニットが上記内
視鏡に着脱自在に装着可能となる接続機構と、を備えた
ことを特徴とする内視鏡装置。
【0058】(2)上記開閉弁機構と上記接続機構とを
一体的に構成するとともに、上記内視鏡の操作部に配置
したことを特徴とする付記1の内視鏡装置。
【0059】(3)上記開閉弁機構は、上記接続機構に
対し相対的に移動して内部と外部を連通あるいは閉鎖す
る弁体と、これを操作するためのキャップから成り、上
記キャップは上記弁体を閉鎖状態にしたときのみ、上記
接続機構から離脱するように構成されていることを特徴
とする付記2の内視鏡装置。
【0060】(4)上記開閉弁機構は、上記接続機構に
対し相対的に移動して内部と外部を連通あるいは閉鎖す
る弁体と、これを操作する操作手段から成り、連通状態
では、上記光源ユニットを上記接続機構に接続する際、
この接続を妨げる位置に上記弁体が位置し、閉鎖状態で
は、上記接続を妨げない位置に上記弁体が位置するよう
に構成したことを特徴とする付記2の内視鏡装置。
(5)上記ライトガイドの照明光入射端が、上記弁体に
配置・固定されていることを特徴とする付記3、4の内
視鏡装置。(6)上記電源手段は乾電池である付記1の
内視鏡装置。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
視鏡の挿入部を小型・軽量化して内視鏡装置の操作性を
向上させると共に、内視鏡の内部を外部に対して連通/
閉鎖状態を選択可能にする開閉弁機構は閉塞状態にした
とき、光源ユニットが上記内視鏡に装着可能となるた
め、光源ユニットを接続して内視鏡を使用する際におい
て開閉弁機構の閉塞忘れが起きない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る内視鏡装置の全
体を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る内視鏡の操作部
にバッテリ型光源を接続する部分の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る内視鏡の操作部
に設けられた上記バッテリ型光源の接続部および開閉弁
機構の説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る内視鏡の接続部
に開閉キャップを装着して開閉弁機構を開放状態にした
ときの外観図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る内視鏡の接続部
とこれに装着する水密検査キャップの断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る内視鏡の接続部
とこれに装着する上記バッテリ型光源の断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る内視鏡の操作部
に設けたバッテリ型光源の接続部および開閉弁機構を示
す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る内視鏡の接続部
の外観図である。
【図9】従来の内視鏡の操作部付近を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…内視鏡装置2…内視鏡3…ライトガイドケーブル4
…バッテリ型光源11…ライトガイド口金12…接続部
13…把持部24…接続環52…開閉キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H040 CA04 CA07 DA21 DA22 4C061 AA00 AA29 BB02 CC02 DD03 FF11 FF46 FF50

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡に光源ユニットを着脱自在に装着す
    るようにした内視鏡装置において、上記内視鏡は観察対
    象を照明する照明光を出射端へ導光するライトガイド
    と、内視鏡外装の内部を外部に対して連通/閉鎖状態の
    選択が可能な開閉弁機構と、上記ライトガイドの入射端
    に照明光を供給する光源ユニットを上記内視鏡に装着す
    る接続機構とを備え、上記接続機構は上記開閉弁機構が
    上記内視鏡の内部を外部に対し閉塞状態にあるとき、上
    記光源ユニットが上記内視鏡に装着可能となる態様に変
    わる機構部を備えたことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】上記開閉弁機構は、上記接続機構に対し相
    対的に移動して内視鏡の内部と外部を連通/閉鎖する各
    位置に操作手段によって選択される弁体を有し、上記弁
    体が連通状態に位置する際には上記接続機構に上記光源
    ユニットの接続を妨げる位置に上記弁体が位置し、上記
    弁体が閉鎖状態に位置する際には上記接続機構に上記光
    源ユニットの接続を妨げない位置に上記弁体が位置する
    ように構成したことを特徴とする請求項1に記載の内視
    鏡装置。
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JP5914782B1 (ja) * 2014-07-25 2016-05-11 オリンパス株式会社 内視鏡及び内視鏡システム
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