JP2003097607A - 鉄道車両用ディスクブレーキ - Google Patents
鉄道車両用ディスクブレーキInfo
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- JP2003097607A JP2003097607A JP2001294274A JP2001294274A JP2003097607A JP 2003097607 A JP2003097607 A JP 2003097607A JP 2001294274 A JP2001294274 A JP 2001294274A JP 2001294274 A JP2001294274 A JP 2001294274A JP 2003097607 A JP2003097607 A JP 2003097607A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 制輪子に、ディスクの傾動に対する追従の自
由度を持たせて制動の安定化を図った鉄道車両用ディス
クブレーキの簡素化や部品数削減などを可能ならしめ
る。 【解決手段】 制輪子12を支持する第1支持部材13
を設け、その第1支持部材を第2支持部材17で傾動可
能に支持し、さらに、第2支持部材をキャリパボディ1
に固定されたトルク受け用の第3支持部材14でディス
ク軸方向摺動可能に支え、ディスクDの傾動に対する制
輪子12の追従が、第1支持部材13の傾動によってな
されるようにした。
由度を持たせて制動の安定化を図った鉄道車両用ディス
クブレーキの簡素化や部品数削減などを可能ならしめ
る。 【解決手段】 制輪子12を支持する第1支持部材13
を設け、その第1支持部材を第2支持部材17で傾動可
能に支持し、さらに、第2支持部材をキャリパボディ1
に固定されたトルク受け用の第3支持部材14でディス
ク軸方向摺動可能に支え、ディスクDの傾動に対する制
輪子12の追従が、第1支持部材13の傾動によってな
されるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、構造の簡素化や
部品数削減等を可能ならしめた鉄道車両用のディスクブ
レーキに関する。
部品数削減等を可能ならしめた鉄道車両用のディスクブ
レーキに関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両用ディスクブレーキに関して、
例えば、実用新案登録第2591560号公報に見られ
るように、案内部材(トルクピン)で制輪子を支持し、
案内部材をキャリパボディに固定されたトルク受け体で
ディスク方向に摺動可能に保持し、案内部材とトルク受
け体間に、制輪子をディスクから離れる方向に付勢する
弾性部材を設けた制輪子のトルク受け構造が実用化され
ている。
例えば、実用新案登録第2591560号公報に見られ
るように、案内部材(トルクピン)で制輪子を支持し、
案内部材をキャリパボディに固定されたトルク受け体で
ディスク方向に摺動可能に保持し、案内部材とトルク受
け体間に、制輪子をディスクから離れる方向に付勢する
弾性部材を設けた制輪子のトルク受け構造が実用化され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如きトルク受け
構造においては、案内部材はトルク受け体に対して傾動
自由度が少ない状態で係合させるのが一般的である。ま
た、制輪子も、案内部材に一体的に係合させるのが一般
的である。
構造においては、案内部材はトルク受け体に対して傾動
自由度が少ない状態で係合させるのが一般的である。ま
た、制輪子も、案内部材に一体的に係合させるのが一般
的である。
【0004】この状況では、ディスクが傾動したときの
制動において、制輪子がディスクの傾きに追従できる範
囲が限られたものになり、追従可能範囲を越えてディス
クが傾動したときにディスクとの摩擦面積が減少して設
計通りの制動力が得られない。
制動において、制輪子がディスクの傾きに追従できる範
囲が限られたものになり、追従可能範囲を越えてディス
クが傾動したときにディスクとの摩擦面積が減少して設
計通りの制動力が得られない。
【0005】このため、台車側の部材に対するキャリパ
の取付部(上記公報は支持枠と称している)をキャリパ
ボディから分割し、取付部とキャリパボディを傾動可能
に係合させて制輪子の傾動自由度を大きくすると云った
ことがなされているが、このような方法を採ると、ディ
スクブレーキが複雑かつ大がかりなものになる。
の取付部(上記公報は支持枠と称している)をキャリパ
ボディから分割し、取付部とキャリパボディを傾動可能
に係合させて制輪子の傾動自由度を大きくすると云った
ことがなされているが、このような方法を採ると、ディ
スクブレーキが複雑かつ大がかりなものになる。
【0006】なお、ディスクの傾動(回転中のいわゆる
振れ)は、ディスクの加工精度、取付精度等に起因する
ものであり、これを無くすのは技術的に難しい。
振れ)は、ディスクの加工精度、取付精度等に起因する
ものであり、これを無くすのは技術的に難しい。
【0007】そこで、この発明は、鉄道車両用ディスク
ブレーキの性能の安定化を、簡素かつ部品数の少ない構
造によって可能ならしめることを課題としている。
ブレーキの性能の安定化を、簡素かつ部品数の少ない構
造によって可能ならしめることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、ディスクに制輪子を押圧する
ピストンとそのピストンを摺動可能に保持するキャリパ
ボディを備える鉄道車両用ディスクブレーキにおいて、
制輪子を支持する第1支持部材と、第1支持部材を車軸
と直角な面に対して傾動可能に支持する第2支持部材
と、キャリパボディに固定されて第2支持部材をディス
ク軸方向摺動可能に支持する第3支持部材を備えさせた
のである。
め、この発明においては、ディスクに制輪子を押圧する
ピストンとそのピストンを摺動可能に保持するキャリパ
ボディを備える鉄道車両用ディスクブレーキにおいて、
制輪子を支持する第1支持部材と、第1支持部材を車軸
と直角な面に対して傾動可能に支持する第2支持部材
と、キャリパボディに固定されて第2支持部材をディス
ク軸方向摺動可能に支持する第3支持部材を備えさせた
のである。
【0009】このディスクブレーキは、第1支持部材を
第2支持部材で傾動可能かつディスク軸方向摺動可能に
支持し、その第1支持部材と第2支持部材の間に第1支
持部材をディスクから離れる方向に付勢する弾性部材を
設け、第2支持部材と第3支持部材の摺動面に抵抗とな
る摺動抵抗体を設けるとより好ましいものになる。
第2支持部材で傾動可能かつディスク軸方向摺動可能に
支持し、その第1支持部材と第2支持部材の間に第1支
持部材をディスクから離れる方向に付勢する弾性部材を
設け、第2支持部材と第3支持部材の摺動面に抵抗とな
る摺動抵抗体を設けるとより好ましいものになる。
【0010】
【作用】制動中にディスクが傾動すると、傾動の自由度
をもつ第1支持部材が傾動し、これにより、第1支持部
材に支持された制輪子がディスクの傾動に追従し、制輪
子がディスクの端面と平行になってディスク端面に対し
傾いて押圧されること(それによる摩擦面積の減少)が
無くなる。
をもつ第1支持部材が傾動し、これにより、第1支持部
材に支持された制輪子がディスクの傾動に追従し、制輪
子がディスクの端面と平行になってディスク端面に対し
傾いて押圧されること(それによる摩擦面積の減少)が
無くなる。
【0011】また、第1支持部材に傾動の自由度をもた
せたので、キャリパの取付部を分割してそれにキャリパ
ボディを傾向可能に係合させると云った複雑かつ大がか
りになる構造を採用する必要がない。さらに制輪子の傾
きによって第2支持部材がこじられることも無くなる。
せたので、キャリパの取付部を分割してそれにキャリパ
ボディを傾向可能に係合させると云った複雑かつ大がか
りになる構造を採用する必要がない。さらに制輪子の傾
きによって第2支持部材がこじられることも無くなる。
【0012】また、第1支持部材を設けたことによっ
て、従来は案内部材の中に組込んでいた制輪子戻し用の
弾性部材を第1支持部材と第2支持部材間に設けること
ができ、制輪子戻し機構も簡素化できる。さらに、ディ
スクと制輪子間の非制動時隙間を常時一定させる摩耗補
償機構も、摺動抵抗体で第2支持部材に適度の摺動抵抗
を加えるだけで簡単に構成できる。
て、従来は案内部材の中に組込んでいた制輪子戻し用の
弾性部材を第1支持部材と第2支持部材間に設けること
ができ、制輪子戻し機構も簡素化できる。さらに、ディ
スクと制輪子間の非制動時隙間を常時一定させる摩耗補
償機構も、摺動抵抗体で第2支持部材に適度の摺動抵抗
を加えるだけで簡単に構成できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明のディスクブレー
キの実施形態を図1乃至図3に基づいて説明する。
キの実施形態を図1乃至図3に基づいて説明する。
【0014】図1の1は、キャリパボディである。この
キャリパボディ1は、ディスクD(図2のディスクDは
車輪の両側面に一体に形成されたもの)に対面させる対
向一対のシリンダ部1a、1b、ディスクを跨いで両シ
リンダ部を連結するブリッジ部1c、台車側の部材に固
定する取付部1dを一体に形成して成る。
キャリパボディ1は、ディスクD(図2のディスクDは
車輪の両側面に一体に形成されたもの)に対面させる対
向一対のシリンダ部1a、1b、ディスクを跨いで両シ
リンダ部を連結するブリッジ部1c、台車側の部材に固
定する取付部1dを一体に形成して成る。
【0015】シリンダ部1a、1bには、油穴1eで連
通させるシリンダ2をそれぞれ複数設け、各シリンダに
ピストン3を組付けている。なお、各ピストンの組付け
部と、シリンダ部1a、1bの天の側と地の側にそれぞ
れ設ける摺動部、トルク受け部はほぼ同一構造であるの
で、ここでは、図3に詳細を示すシリンダ部1aの地の
側について説明し、他の部位の図解、説明を省く。
通させるシリンダ2をそれぞれ複数設け、各シリンダに
ピストン3を組付けている。なお、各ピストンの組付け
部と、シリンダ部1a、1bの天の側と地の側にそれぞ
れ設ける摺動部、トルク受け部はほぼ同一構造であるの
で、ここでは、図3に詳細を示すシリンダ部1aの地の
側について説明し、他の部位の図解、説明を省く。
【0016】鋳物製キャリパの場合、シリンダ2の内面
が傷み易いので、図示のブレーキは、キャリパボディに
形成した穴に強化用のピストンホルダ4を組付け、その
ピストンホルダ4の内側にカップ状ピストン3を挿入し
ている。
が傷み易いので、図示のブレーキは、キャリパボディに
形成した穴に強化用のピストンホルダ4を組付け、その
ピストンホルダ4の内側にカップ状ピストン3を挿入し
ている。
【0017】5はカップシール、6はピストンシール、
7はピストンブーツ、8はピストンとの間にボール9を
介在してピストン3の前部開口に傾動の自由度をもたせ
て挿入したピストンインサート、10はそのピストンイ
ンサート8の先端に取付けた断熱板であり、ピストン3
による押圧力が断熱板10、制輪子ガイドプレート11
を介して制輪子12に伝わり、制輪子12がディスクD
に押圧される。
7はピストンブーツ、8はピストンとの間にボール9を
介在してピストン3の前部開口に傾動の自由度をもたせ
て挿入したピストンインサート、10はそのピストンイ
ンサート8の先端に取付けた断熱板であり、ピストン3
による押圧力が断熱板10、制輪子ガイドプレート11
を介して制輪子12に伝わり、制輪子12がディスクD
に押圧される。
【0018】図3の13は、ガイド孔を有する第1支持
部材である。制輪子ガイドプレート11に一体的に係合
させたこの第1支持部材13で制輪子12を直接又はガ
イドプレート11を介して間接的に支持する。
部材である。制輪子ガイドプレート11に一体的に係合
させたこの第1支持部材13で制輪子12を直接又はガ
イドプレート11を介して間接的に支持する。
【0019】シリンダ部1a、1bの天の側と地の側に
は、第3支持部材(トルク受け部材)14をボルト15
で締結して設けており、その第3支持部材14に嵌めた
スリーブ16に第2支持部材17(トルクピン)が挿入
されてディスク軸方向スライド自在に保持されている。
スリーブ16は、鋳物製の第3支持部材14に直接ピン
穴を設けると穴面が傷むので、ピストンホルダ4と同
様、それを防止する目的で設けている。
は、第3支持部材(トルク受け部材)14をボルト15
で締結して設けており、その第3支持部材14に嵌めた
スリーブ16に第2支持部材17(トルクピン)が挿入
されてディスク軸方向スライド自在に保持されている。
スリーブ16は、鋳物製の第3支持部材14に直接ピン
穴を設けると穴面が傷むので、ピストンホルダ4と同
様、それを防止する目的で設けている。
【0020】18は、第2支持部材17の外周に嵌めて
スリーブ16に接触させた摺動抵抗体であり、これが第
2支持部材17の摺動に適度の抵抗を加える。この摺動
抵抗体18としては、ゴムリング、樹脂リング、弾性を
有する金属製リングなどを利用できる。
スリーブ16に接触させた摺動抵抗体であり、これが第
2支持部材17の摺動に適度の抵抗を加える。この摺動
抵抗体18としては、ゴムリング、樹脂リング、弾性を
有する金属製リングなどを利用できる。
【0021】第2支持部材17は、それぞれの部材に対
応して設けた第1支持部材13に先端の大径部を遊嵌さ
せており、そのため、第2支持部材17に支持された第
1支持部材13は車軸と直角な面に対して傾動自在とな
っている。この第1支持部材13に与えた傾動の自由度
は、勿論ディスクに許容される傾動量を上回る設計にし
ている。
応して設けた第1支持部材13に先端の大径部を遊嵌さ
せており、そのため、第2支持部材17に支持された第
1支持部材13は車軸と直角な面に対して傾動自在とな
っている。この第1支持部材13に与えた傾動の自由度
は、勿論ディスクに許容される傾動量を上回る設計にし
ている。
【0022】また、第2支持部材17の先端の大径部と
第1支持部材13の後部内面に設けた凸部13aとの間
に第1支持部材13をディスクDから離れる方向に付勢
するコイルばね、皿ばね、ゴムなどの弾性部材19を設
けており、第1支持部材13は、第2支持部材17に対
して弾性部材19の圧縮代の範囲内でディスク軸方向に
動くことができる。
第1支持部材13の後部内面に設けた凸部13aとの間
に第1支持部材13をディスクDから離れる方向に付勢
するコイルばね、皿ばね、ゴムなどの弾性部材19を設
けており、第1支持部材13は、第2支持部材17に対
して弾性部材19の圧縮代の範囲内でディスク軸方向に
動くことができる。
【0023】20は第1支持部材13の孔の入口を塞ぐ
防水キャップ、21は第1支持部材13と第3支持部材
14との間を封止するピンブーツ、22は第3支持部材
14の後部開口を塞ぐ防水キャップである。
防水キャップ、21は第1支持部材13と第3支持部材
14との間を封止するピンブーツ、22は第3支持部材
14の後部開口を塞ぐ防水キャップである。
【0024】次に、例示のディスクブレーキの動作を説
明する。シリンダ2に圧力源から流体圧を供給すると、
ピストン3が前進して制輪子12をディスクDに押圧す
る。このとき、制輪子12を支持している第1支持部材
13は弾性部材19を圧縮して制輪子に追従する。
明する。シリンダ2に圧力源から流体圧を供給すると、
ピストン3が前進して制輪子12をディスクDに押圧す
る。このとき、制輪子12を支持している第1支持部材
13は弾性部材19を圧縮して制輪子に追従する。
【0025】また、ディスクDが傾動すると第1支持部
材13が傾動して制輪子12がディスクの傾動に追従
し、そのため、制輪子12がディスクの端面に平行に接
する。
材13が傾動して制輪子12がディスクの傾動に追従
し、そのため、制輪子12がディスクの端面に平行に接
する。
【0026】制輪子12のディスク回転方向への動き
は、第1、第2支持部材13、17を介して第3支持部
材14に受け止められ、これによりディスクDに制動ト
ルクが発生する。
は、第1、第2支持部材13、17を介して第3支持部
材14に受け止められ、これによりディスクDに制動ト
ルクが発生する。
【0027】また、シリンダ2の圧力を開放すると、弾
性部材19の復元力で第1支持部材13が制輪子12を
伴って押し戻される。弾性部材19の力をピストン3の
摺動抵抗よりも大きくしておけば、ピストン3は強制引
き戻しを行わなくても弾性部材19の力で復帰し、ブレ
ーキがより簡素になる。
性部材19の復元力で第1支持部材13が制輪子12を
伴って押し戻される。弾性部材19の力をピストン3の
摺動抵抗よりも大きくしておけば、ピストン3は強制引
き戻しを行わなくても弾性部材19の力で復帰し、ブレ
ーキがより簡素になる。
【0028】制輪子12の摩擦面が摩耗すると、第2支
持部材17が、ピストン3に押された第1支持部材13
に引っ張られ、スリーブ16に対しスリップして摩耗量
相当分ディスク側に前進する。従って、各制動時のピス
トンストロークと、除圧後にディスクDと制輪子12間
に確保される間隙は常に一定する。
持部材17が、ピストン3に押された第1支持部材13
に引っ張られ、スリーブ16に対しスリップして摩耗量
相当分ディスク側に前進する。従って、各制動時のピス
トンストロークと、除圧後にディスクDと制輪子12間
に確保される間隙は常に一定する。
【0029】なお、第1支持部材13に傾動の自由度を
もたせると、制輪子12の傾きによって第2支持部材
(トルクピン)17がこじられることが無くなり、制輪
子の戻し機構を案内部(第2支持部材17の軸線上)か
ら外れた位置に設けてもブレーキの動きが安定する。
もたせると、制輪子12の傾きによって第2支持部材
(トルクピン)17がこじられることが無くなり、制輪
子の戻し機構を案内部(第2支持部材17の軸線上)か
ら外れた位置に設けてもブレーキの動きが安定する。
【0030】また、ピストン3からの押圧力を傾動可能
なピストンインサート8を介して制輪子ガイドプレート
11に伝えるようにしたので、制輪子12の傾動がピス
トン3によって妨げられることがなく、制輪子12の傾
動によりピストン3がこじられることもない。
なピストンインサート8を介して制輪子ガイドプレート
11に伝えるようにしたので、制輪子12の傾動がピス
トン3によって妨げられることがなく、制輪子12の傾
動によりピストン3がこじられることもない。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、この発明のディスク
ブレーキは、制輪子を支える第1支持部材を設け、その
第1支持部材を第2支持部材で傾動可能に支え、第2支
持部材をトルクを受ける第3支持部材でディスク軸方向
摺動可能に支えるので、ディスクの傾動に対する制動性
能安定化のための制輪子の追従が簡素かつ部品数の少な
い構造で実現でき、製造の容易化、コスト削減、メンテ
ナンスの容易化等が図れる。
ブレーキは、制輪子を支える第1支持部材を設け、その
第1支持部材を第2支持部材で傾動可能に支え、第2支
持部材をトルクを受ける第3支持部材でディスク軸方向
摺動可能に支えるので、ディスクの傾動に対する制動性
能安定化のための制輪子の追従が簡素かつ部品数の少な
い構造で実現でき、製造の容易化、コスト削減、メンテ
ナンスの容易化等が図れる。
【0032】また、制輪子の傾きに第1支持部材が追従
するので、第2支持部材がこじられることがなく、作動
の安定性も高まる。
するので、第2支持部材がこじられることがなく、作動
の安定性も高まる。
【0033】第1支持部材と第2支持部材間に制輪子戻
し用の弾性部材を介在し、かつ摺動抵抗体で第2支持部
材に摺動抵抗を加えたものは、非制動時のディスクと制
輪子間隙間を常時一定に保つ制輪子戻し機構と摩耗補償
機構の簡素化も図れ、より好ましい形態の鉄道車両用デ
ィスクブレーキを提供することが可能になる。
し用の弾性部材を介在し、かつ摺動抵抗体で第2支持部
材に摺動抵抗を加えたものは、非制動時のディスクと制
輪子間隙間を常時一定に保つ制輪子戻し機構と摩耗補償
機構の簡素化も図れ、より好ましい形態の鉄道車両用デ
ィスクブレーキを提供することが可能になる。
【図1】この発明のディスクブレーキの実施形態を示す
側面図
側面図
【図2】図1のA−A線に沿った断面図
【図3】図2の鎖線枠で囲った部分の拡大断面図
1 キャリパボディ
1a、1b シリンダ部
1c ブリッジ部
1d 取付部
1e 油穴
2 シリンダ
3 ピストン
4 ピストンホルダ
5 カップシール
6 ピストンシール
7 ピストンブーツ
8 ピストンインサート
9 ボール
10 断熱板
11 制輪子ガイドプレート
12 制輪子
13 第1支持部材
14 第3支持部材(トルク受け部材)
15 ボルト
16 スリーブ
17 第2支持部材(トルクピン)
18 摺動抵抗体
19 弾性部材
20、22 防水キャップ
21 ピンブーツ
D ディスク
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 3J058 AA43 AA48 AA53 AA62 AA66
AA69 AA73 AA77 AA84 AA87
BA16 BA55 BA62 CA65 CB14
CB23 CC03 CC22 CC36 FA21
Claims (2)
- 【請求項1】 ディスクに制輪子を押圧するピストンと
そのピストンを摺動可能に保持するキャリパボディを備
える鉄道車両用ディスクブレーキにおいて、 制輪子を支持する第1支持部材と、第1支持部材を車軸
と直角な面に対して傾動可能に支持する第2支持部材
と、キャリパボディに固定されて第2支持部材をディス
ク軸方向摺動可能に支持する第3支持部材を備えること
を特徴とする鉄道車両用ディスクブレーキ。 - 【請求項2】 第1支持部材を第2支持部材で傾動可能
かつディスク軸方向摺動可能に支持し、その第1支持部
材と第2支持部材の間に第1支持部材をディスクから離
れる方向に付勢する弾性部材を設け、第2支持部材と第
3支持部材の摺動面に抵抗となる摺動抵抗体を設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用ディスクブレ
ーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001294274A JP2003097607A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 鉄道車両用ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001294274A JP2003097607A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 鉄道車両用ディスクブレーキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003097607A true JP2003097607A (ja) | 2003-04-03 |
Family
ID=19115911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001294274A Pending JP2003097607A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 鉄道車両用ディスクブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003097607A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009162245A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-23 | Kayaba Ind Co Ltd | 車両用キャリパブレーキ装置 |
JP2010106987A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Kayaba Ind Co Ltd | 車両用キャリパブレーキ装置 |
JP2011236958A (ja) * | 2010-05-10 | 2011-11-24 | Kyb Co Ltd | キャリパブレーキ装置 |
JP2013231517A (ja) * | 2013-08-19 | 2013-11-14 | Kyb Co Ltd | キャリパブレーキ装置 |
-
2001
- 2001-09-26 JP JP2001294274A patent/JP2003097607A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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