JP2003097470A - 回転式圧縮機 - Google Patents

回転式圧縮機

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JP2003097470A
JP2003097470A JP2001293876A JP2001293876A JP2003097470A JP 2003097470 A JP2003097470 A JP 2003097470A JP 2001293876 A JP2001293876 A JP 2001293876A JP 2001293876 A JP2001293876 A JP 2001293876A JP 2003097470 A JP2003097470 A JP 2003097470A
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JP
Japan
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compression mechanism
mass balance
mechanism part
rotor
rotary
Prior art date
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JP2001293876A
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English (en)
Inventor
Makoto Onuki
誠 大貫
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機構部に対する質量バランスを採るため
に電動機構部に設けた質量バランス部材が高速で回転し
たときにも、大きな騒音が出たり、ロータの回転抵抗が
大きくならないようにする。また、隘路となっている電
動機構部を高圧冷媒がスムースに流れるようにする、 【解決手段】 密閉容器1内に回転式の圧縮機構部C
と、その圧縮機構部Cに回転軸4を介して回転力を付与
する電動機構部Mを備えた回転式圧縮機100におい
て、質量バランス部材16を覆うカバー部材18、19
を設けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、空調用冷媒を圧縮
するための回転式圧縮機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種の圧縮機としては、例えば図3〜
図5に示した内部高圧式の回転式圧縮機(以下、単に圧
縮機と云う)100Xが周知である。この圧縮機100
Xにおいては、密閉容器1内の上部にステータ2、ロー
タ3などからなる電動機構部Mを備えると共に、その下
部に電動機構部Mのロータ3と回転軸4を介して連結さ
れた圧縮機構部Cを備えている。 【0003】圧縮機構部Cは、シリンダ5と、その両端
を封止している上軸受6および下軸受7とで囲繞形成さ
れた圧縮室8と、上軸受6および下軸受7に支持された
回転軸4の偏心部4Aに嵌合・遊嵌などにより設けら
れ、回転軸4の回転により偏心回転する円筒状のローラ
9と、このローラ9の外周に当接してローラ9の偏心回
転に追従して往復運動し、前記圧縮室8を低圧部8Lと
高圧部8Hとに区分するベーン10とから構成され、図
示しないアキュムレータを介して導入される気体の冷媒
を圧縮室8の高圧部8Hで圧縮し、冷媒噴出口11に連
結した誘導管12を介して密閉容器1の圧縮機構部Cと
電動機構部Mとの中間部に噴出し、その密閉容器1の内
部空間に噴出した高圧冷媒を上部に設けた吐出口13か
ら吐出して、図示しない空調装置の冷媒回路に高圧冷媒
を供給するようになっている。 【0004】一方、密閉容器1内の上部に設置されてい
る電動機構部Mは、密閉容器1の上部内側に固定された
ステータ2と、そのステータ2が形成する回転磁界によ
って回転するロータ3の他にも、そのロータ3の回転鉄
心の上端に配設された上端面部材14、下端部に配設さ
れた下端面部材15を備えている。 【0005】そして、それぞれの端面部材14、15に
は質量バランス部材16を適宜の位置に配設して、偏心
部4Aを下端部に備えてローラ9を偏心回転させる回転
軸4との質量バランスを採り、振動を抑えるようにして
いる。なお、17はオイル分離用の円板であり、回転軸
4に水平に取り付けられている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記構成の回転式圧縮
機においては、高速回転するロータの端面部材に質量バ
ランス部材が分散設置されているため、圧縮機構で圧縮
して密閉容器内に噴出した高圧冷媒の流れが質量バラン
ス部材によって乱され、騒音の原因となる、ロータ
の回転抵抗となる、隘路となっている電動機構部を高
圧冷媒がスムースに流れないため圧縮効率が低下する、
と云った問題点があり、その解決が求められていた。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
課題を解決するため、回転式の圧縮機構部と、その圧縮
機構部に回転動力を付与する電動機構部とを密閉容器内
に備えて外部から取り込む気体を圧縮機構部により圧縮
して吐出する回転式圧縮機の電動機構部が、密閉容器に
固定されたステータと、そのステータが形成する回転磁
界により回転力が付与されるロータと、そのロータに取
り付けられて圧縮機構部に回転力を伝達する回転軸と、
圧縮機構部に対する質量バランス部材とを備えて構成さ
れる回転式圧縮機において、質量バランス部材を覆うカ
バー部材を設けるようにした回転式圧縮機を提供するも
のである。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を主に
図1と図2に基づいて詳細に説明する。なお、理解を容
易にするため、これらの図においても前記図面において
説明した部分と同様の機能を有する部分には、同一の符
号を付した。 【0009】本発明の圧縮機100は、図1に示したよ
うに上端面部材14に設けた質量バランス部材16はカ
バー部材18によって覆われ、下端面部材15に設けた
質量バランス部材16はカバー部材19によって覆われ
ている。 【0010】カバー部材18は、図2(A)に示したよ
うに、中心部に軸挿入穴18Aを備えた円形の天板部1
8Bの外周端部より側板部18Cが垂設され、軸挿入穴
18Aの部分にオイル分離用の円板17を回転軸4に固
定する支持棒17Aを遊嵌し、その状態で側板部18C
の下端部に適宜の間隔で設けた複数個の爪部18Dを内
側に折り曲げて上端面部材14の外周端部を挟み込むな
ど方法でロータ3の上部に固定され、天板部18Bと側
板部18Cとで上端面部材14に設けた質量バランス部
材16を覆っている。 【0011】カバー部材19は、図2(B)に示したよ
うに、中心部に軸挿入穴19Aを備えた半球状の部材で
あり、軸挿入穴19Aの部分に回転軸4と上軸受6の軸
支部を遊嵌し、その状態で上端部に適宜の間隔で設けた
複数個の爪部19Bを内側に折り曲げて下端面部材15
の外周端を挟み込むなどの方法でロータ3の下部に固定
し、下端面部材15に設けた質量バランス部材16を覆
っている。 【0012】したがって、上記構成になる本発明の圧縮
機100においては、圧縮機構部Cを駆動するために電
動機構部Mのロータ3が高速で回転し、上端面部材14
と下端面部材15とが高速回転しても、上端面部材14
に設けてある質量バランス部材16はカバー部材18に
よって覆われ、下端面部材15に設けてある質量バラン
ス部材16はカバー部材19によって覆われているの
で、圧縮機構部Cが圧縮し、誘導管12を介して密閉容
器1の圧縮機構部Cと電動機構部Mとの中間部に噴出
し、密閉容器1の上部に設けた吐出口13から吐出して
いる高圧冷媒蒸気を切り裂いて回転することがない。そ
のため、大きな騒音を出したり、ロータ3の回転抵抗と
なることもないし、隘路となっている電動機構部Mの部
分を高圧冷媒がスムースに流れるため圧縮効率は改善さ
れる。 【0013】また、カバー部材18の上方には、カバー
部材18と離間してオイル分離用の円板17が設けられ
てあり、この円板17は圧縮機100の運転時には高速
で回転して接触した冷媒蒸気を周囲に跳ね飛ばし、冷媒
蒸気に含まれている冷凍機油のミストを分離する。 【0014】すなわち、圧縮機構部Cが圧縮し、誘導管
12を介して密閉容器1の圧縮機構部Cと電動機構部M
との中間部に噴出し、密閉容器1の上部に設けた吐出口
13から吐出する過程で高速で回転する円板17に触れ
た冷媒蒸気と、その冷媒蒸気に含まれている冷凍機油の
ミストは遠心力により周囲に跳ね飛ばされる。 【0015】その際、密度の大きい冷凍機油のミストに
はより強い力が作用し、且つ、運動量も大きいため冷媒
蒸気に含まれている冷凍機油のミストは減速することな
く電動機構部Mのコイルや密閉容器1の内壁に激しく衝
突して速度を大きく落とし、冷凍機油のミスト同士が凝
縮して下方に滴下する。 【0016】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸
脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。 【0017】例えば、質量バランス部材16は、例えば
図5(C)に示したように板部材により構成することも
できる。また、図5(C)に示したように構成した質量
バランス部材16に、塊状部材16Aを配設して質量調
節するようにしても良い。 【0018】また、圧縮機構部Cが圧縮した高圧の冷媒
蒸気が、密閉容器1の内部に直接噴出し、密閉容器1の
上部に設けた吐出口13から吐出するものであっても良
い。 【0019】また、カバー部材18は、図2(A)に示
したカバー部材18の天板部18Bを省略した形状とす
ることも可能である。 【0020】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は圧縮機構
部に対する質量バランス部材を備えて構成される回転式
圧縮機において、質量バランス部材を覆うカバー部材を
設けるようにした回転式圧縮機であるので、質量バラン
ス部材を備えたロータ部が高速で回転しても、圧縮機構
部により圧縮され、密閉容器の上部に設けた吐出口から
吐出している高圧冷媒蒸気を切り裂いて回転することが
ない。そのため、大きな騒音を出したり、ロータの回転
抵抗となることもないし、隘路となっている電動機構部
の部分を高圧冷媒がスムースに流れるため圧縮効率は改
善される。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の回転式圧縮機の構成を示す説明図であ
る。 【図2】図1の回転式圧縮機に用いたカバー部材の説明
図であり、(A)は上部側に設けたカバー部材の説明
図、(B)は下部側に設けたカバー部材の説明図であ
る。 【図3】従来の回転式圧縮機の構成を示す説明図であ
る。 【図4】図3におけるA−A線矢視図である。 【図5】質量バランス部材の形状例を示す説明図であ
る。 【符号の説明】 1 密閉容器 2 ステータ 3 ロータ 4 回転軸 5 シリンダ 6 上軸受 7 下軸受 8 圧縮室 8H 高圧部 8L 低圧部 9 ローラ 10 ベーン 11 冷媒噴出口 12 誘導管 13 吐出口 14 上端面部材 15 下端面部材 16 質量バランス部材 16A 塊状部材 17 円板 17A 支持棒 18 カバー部材 18A 軸挿入穴 18B 天板部 18C 側板部 18D 爪部 19 カバー部材 19A 軸挿入穴 19B 爪部 100、100X 回転式圧縮機 C 圧縮機構部 M 電動機構部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 回転式の圧縮機構部と、その圧縮機構部
    に回転動力を付与する電動機構部とを密閉容器内に備え
    て外部から取り込む気体を圧縮機構部により圧縮して吐
    出する回転式圧縮機の電動機構部が、密閉容器に固定さ
    れたステータと、そのステータが形成する回転磁界によ
    り回転力が付与されるロータと、そのロータに取り付け
    られて圧縮機構部に回転力を伝達する回転軸と、圧縮機
    構部に対する質量バランス部材とを備えて構成される回
    転式圧縮機において、質量バランス部材を覆うカバー部
    材が設けられたことを特徴とする回転式圧縮機。
JP2001293876A 2001-09-26 2001-09-26 回転式圧縮機 Pending JP2003097470A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103410736A (zh) * 2013-08-02 2013-11-27 广东美芝制冷设备有限公司 低背压旋转式压缩机及具有其的制冷设备
JP2014070586A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Daikin Ind Ltd 回転式圧縮機
CN109555700A (zh) * 2018-12-03 2019-04-02 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 制冷设备及其压缩机

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