JP2003096788A - アンカーボルト - Google Patents

アンカーボルト

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JP2003096788A
JP2003096788A JP2001294810A JP2001294810A JP2003096788A JP 2003096788 A JP2003096788 A JP 2003096788A JP 2001294810 A JP2001294810 A JP 2001294810A JP 2001294810 A JP2001294810 A JP 2001294810A JP 2003096788 A JP2003096788 A JP 2003096788A
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Fujikazu Miyata
不二一 宮田
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MIYATA TEKKO KK
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MIYATA TEKKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主鉄筋及び中間鉄筋を布基礎の厚さ方向の中
央位置に配置させることができると共に、布基礎コンク
リートの厚さ方向中央に配置することができ、かつ位置
ずれの生じないアンカーボルトを提供する。 【解決手段】 アンカーボルト10は、金属棒製の上筋
部材11と、その下端側にて外周における径方向の対向
位置に固着されて上筋部材に平行かつ反対方向に延設さ
れる一対の金属丸棒である下筋部材15を設けている。
下筋部材は、長手方向中間部分にて上筋部材の軸心を中
心として所定角度捩られた捩れ部16を設け、捩れ部を
挟んだ互いに平行な上側棒17と互いに平行な下側棒1
8が所定角度捩れた関係で配置されている。アンカーボ
ルトは、一対の型枠の上端近傍及び下端近傍にて型枠に
沿って水平にかつ中央位置に配置された主鉄筋31及び
中間鉄筋32に対して、上側棒及び下側棒で挟むことに
より、両鉄筋に係止固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布基礎コンクリー
ト形成用の相対向する一対の型枠間の空間に上下に向け
て配設されると共に、上端側の一部が型枠から突出し、
型枠間に打ち込まれるコンクリートに埋設固定されるア
ンカーボルトに関する。
【0002】
【従来の技術】布基礎コンクリートは、その垂直部上
に、建物の土台をなす木製の基材が配置されるものであ
り、コンクリートの強度を高めるために垂直部の厚み方
向の中央位置でかつ上下端側の2箇所にて長手方向に沿
って水平に主鉄筋及び中間鉄筋が埋設されている。従
来、布基礎コンクリート21に埋設されるアンカーボル
ト1は、図8に示すように、ストレートな金属棒製で上
端にねじ溝2を有し下端がコンクリートとの付着強度を
高めるためにU字状に折り返されたU字部3になってお
り、主鉄筋31及び中間鉄筋32の側部に接触した状態
で針金等により鉄筋31,32に結束固定されている。
この場合、アンカーボルト1は、木製基材34の中央を
貫通する必要があるため、布基礎コンクリート21の幅
方向中央位置Cに配設されなければならない。そのため
に、主鉄筋31及び中間鉄筋32の位置をアンカーボル
ト1の径の分だけ型枠(図示しない)間の中央位置Cか
ら型枠側にずらせる必要があるが、そのために、鉄筋に
対するコンクリートの一方のかぶり厚が規定値より薄く
なり、その結果、布基礎コンクリートの耐久性が損なわ
れるおそれがある。
【0003】これに対して、図9に示すように、長手方
向の主鉄筋31近傍位置を中心として上側棒4aと下側
棒4bが鉄筋の径の分だけ平行移動するように曲げ加工
を施して曲り部4cを設けたアンカーボルト4が知られ
ている。また、アンカーボルト4は、下端にコンクリー
トからの抜け止め用として、上記U字部の代わりに、下
端に抜け止め凸部4dを設けている。このアンカーボル
ト4も、下側棒が主鉄筋31及び中間鉄筋32に側部接
触した状態で針金等により結束固定されている。これに
より、鉄筋31,32を型枠(図示しない)間の中央位
置Cに配置することができ、コンクリートのかぶり厚を
均一に保つことができると共に、アンカーボルト4の布
基礎コンクリート21からの突出部分をその厚み方向の
中央位置Cに配置させることができる。しかし、このア
ンカーボルト4の場合、上下方向の力を受けたときに、
曲り部4cが変形し易く、そのためにコンクリートにひ
びが入る等、布基礎コンクリート21の信頼性が低下す
るという問題がある。
【0004】上記各アンカーボルトの問題を解消するた
めに、例えば実開平2−33841号公報に示すアンカ
ーボルトが知られている。このアンカーボルト5は、図
10に示すように、上部外周に雄ねじ6aを刻設した所
要径と長さを有する上筋部材6と、上筋部材6の下端側
にてその外周における径方向の対向位置に溶接固着され
て上筋部材6に平行かつ反対方向に延設された一対の下
筋部材7とを備えている。この下筋部材棒7を主鉄筋3
1及び中間鉄筋32に挿通して挟むことにより、アンカ
ーボルト5は、型枠間の中央位置Cに配置される。その
結果、コンクリート打設後のコンクリートのかぶり厚を
均一に保つことができると共に、アンカーボルト5の本
体6を布基礎コンクリート21の厚みの中央位置Cに配
置することができる。また、上下方向の力を受けたとき
のアンカーボルト5の変形もないので、コンクリートに
ひびが入る等がなく、布基礎コンクリート21の信頼性
を確保することもできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公開公報
に示したアンカーボルト5についても、主鉄筋及び中間
鉄筋31,32に沿って移動が可能であり、コンクリー
ト打設によって生じるアンカーボルト5の位置ずれを防
止するため、アンカーボルトを両鉄筋31,32に嵌め
合わせた状態で針金等により結束固定する必要がある。
そのため、アンカーボルトの組付け作業の手間が大きく
なるという問題がある。
【0006】本発明は、上記した問題を解決しようとす
るもので、主鉄筋及び中間鉄筋を型枠間の中央位置に配
置させることができると共に、布基礎コンクリートの厚
さ方向中央に配置することができ、かつコンクリートの
打設により位置ずれの生じないアンカーボルトを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に上記請求項1の発明の構成上の特徴は、布基礎コンク
リート形成用の相対向する一対の型枠間の空間に上下に
向けて配設されると共に上端側の一部が型枠から突出
し、型枠間に打設されるコンクリートに埋設固定される
アンカーボルトにおいて、ストレートな金属棒製で上端
側にねじ溝が形成された上筋部材と、上筋部材のねじ溝
に螺着されるナット部材と、上筋部材の下端側にて上筋
部材の外周における径方向の対向位置に固着されて上筋
部材の軸線方向に平行にかつ反対方向に延設された一対
の金属丸棒であって、金属丸棒の長手方向中間部分にて
上筋部材の軸心を中心として所定角度捩られた捩れ部を
設け、捩れ部を挟んだ互いに平行な上側棒と互いに平行
な下側棒が所定角度捩れた関係で配置されている一対の
下筋部材とを備え、一対の型枠間の空間にて、上下2箇
所でかつ型枠間の中央位置に配置されて、型枠に沿って
水平に延びた主鉄筋及び中間鉄筋に対して、下筋部材の
上側棒及び下側棒で挟むことにより、主鉄筋及び中間鉄
筋位置に係止固定されることにある。
【0008】上記のように構成した請求項1の発明にお
いては、布基礎コンクリートが形成される相対向する一
対の型枠間の空間の厚さ方向の中央位置に主鉄筋及び中
間鉄筋を水平に配設した状態で、アンカーボルトを、そ
の下筋部材を捩りながら主鉄筋及び中間鉄筋に嵌め合わ
せることにより、一対の上側棒の隙間に主鉄筋が挟ま
れ、上側棒に対して捩れた状態にある一対の下側棒の隙
間に中間鉄筋が挟まれた状態となる。このように、下筋
部材は、上側棒と下側棒とが捩れた位置関係にあるた
め、下筋部材によって主鉄筋及び中間鉄筋に対して軸心
を中心とした回転方向の力が作用し、そのために主鉄筋
と中間鉄筋を締め付けた状態になっている。
【0009】その結果、下筋部材は主鉄筋と中間鉄筋に
強固に固定され、両鉄筋に対して直角方向のみならず平
行方向にも動かないようにされる。また、下筋部材が主
鉄筋と中間鉄筋を挟んでいるため、上筋部材が布基礎コ
ンクリートの幅方向の中央位置に確実に配置される。
【0010】また、請求項2の発明の構成上の特徴は、
前記請求項1に記載のアンカーボルトにおいて、下筋部
材の外周面の軸方向に沿った複数箇所に、周方向に延び
た線状の凸部を設けたことにある。これにより、下筋部
材に設けた凸部がコンクリートに引っ掛かるため、アン
カーボルトの布基礎コンクリートからの引き抜き強度が
高められる。
【0011】また、上記請求項3の発明の構成上の特徴
は、布基礎コンクリート形成用の相対向する一対の型枠
間の空間に上下に向けて配設されると共に上端側の一部
が型枠から突出し、型枠間に打設されるコンクリートに
埋設固定されるアンカーボルトにおいて、軸穴の内周面
に軸方向にねじ溝が形成された筒状の取付部材と、取付
部材の軸穴に螺着されるボルト部材と、取付部材の外周
における径方向の対向位置に固着されて取付部材の軸方
向に平行にかつ反対方向に延設された一対の金属丸棒で
あって、金属丸棒の長手方向中間部分にて取付部材の軸
心を中心として所定角度捩られた捩れ部を設け、捩れ部
を挟んだ互いに平行な上側棒と互いに平行な下側棒が所
定角度捩れた関係で配置されている一対の筋部材とを備
え、一対の型枠間の空間にて、上下2箇所でかつ型枠間
の中央位置に配置されて、型枠に沿って水平に延びた主
鉄筋及び中間鉄筋に対して、筋部材の上側棒及び下側棒
で挟むことにより、主鉄筋及び中間鉄筋位置に係止固定
されることにある。
【0012】上記のように構成した請求項3の発明にお
いても、請求項1の発明に係るアンカーボルトと同様
に、筋部材を捩りながら主鉄筋及び中間鉄筋に嵌め合わ
せることにより、一対の上側棒の隙間に主鉄筋が挟ま
れ、上側棒に対して捩れた状態にある一対の下側棒の隙
間に中間鉄筋が挟まれた状態となり、筋部材によって主
鉄筋及び中間鉄筋に対して軸心を中心とした回転方向の
力が作用し、そのために主鉄筋と中間鉄筋を締め付けた
状態で両鉄筋に強固に固定される。
【0013】また、このアンカーボルトの先端の取付部
材の軸孔に、建物の土台となる基材を貫通したボルト部
材が螺着されることにより、基材に固定される。その
際、基材の表面に凹部を設けてボルト部材の頭部を収容
させることにより、基材表面からのボルト部材の突出を
防止することができ、基材表面を平坦面として使用する
ことができる。
【0014】また、請求項4の発明の構成上の特徴は、
前記請求項3に記載のアンカーボルトにおいて、下筋部
材の外周面の軸方向に沿った複数箇所に、周方向に延び
た線状の凸部を設けたことにある。これにより、下筋部
材に設けた凸部がコンクリートに引っ掛かるため、アン
カーボルトの布基礎コンクリートからの引き抜き強度が
高められる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を用いて説明する。図1〜図3は第1実施形態
であるアンカーボルトを正面図、平面図及び各矢視図に
より示し、図4は、アンカーボルトの組立状態を概略的
に示し、図5はアンカーボルトの使用状態を斜視図によ
り示したものである。
【0016】アンカーボルト10は、鉄等の金属製の棒
状体を組み合わせたものであって、上筋部材11と一対
の下筋部材15とを一体で備えている。以下、図におい
て、上筋部材11を上側とし下筋部材15を下側として
説明する。上筋部材11は、例えば径16mmφ、長さ
200mmの丸棒であり、上端側にねじ溝12が形成さ
れており、ねじ溝12にはナット13が螺着されてい
る。
【0017】下筋部材15は、上筋部材11より径の小
さい、例えば12mmφで長さが440mmの丸棒から
なり、その長手方向一端側寄りの中間部分に所定長さの
捩れ部16を設けている。捩れ部16は、一端側にて所
定の小角度θ1(例えば略20°程度)で折り曲げら
れ、他端側にて同等角度で折り返されて形成され、捩れ
部16を挟んだ一端側が上側棒17になっており、反対
側が上棒部17に平行でかつ上棒部17より長さの長い
下側棒18になっている。一対の下筋部材15は、上筋
部材11の下端にてその径方向の対向位置に上記一端側
が溶接によって固定され、上筋部材11の軸心に平行に
かつその反対側に延出して取り付けられている。
【0018】さらに、各下筋部材15は、図1〜図3に
示すように、下側棒18が上筋部材11の軸線に対して
互いに対向して配置され、かつ上側棒17の軸線を中心
として互いが接近する方向に所定角度θ2(通常は略4
5°)回動されている。これにより、各下筋部材15の
互いの捩れ部16が空間を隔てて交叉している。すなわ
ち、上側棒17に対して下側棒18は、図2及び図3に
示すように、上記所定角度θ2だけ捩れた関係で配置さ
れている。また、下筋部材15は、その外周面の軸方向
に沿った複数箇所に、周方向に延びた多数の線状の凸部
15aを設けている。凸部15aは、鉄筋にプレス加工
を施すことにより簡易かつ安価に形成される。
【0019】つぎに、アンカーボルトの使用について、
図4及び図5により説明する。布基礎コンクリート21
は、平坦部22と平坦部22から突出する垂直部23と
により構成されており、まず平坦部22が形成され、平
坦部22に対して一対の型枠25列を用いて垂直部23
が形成される。平坦部22には例えば3本の水平な横鉄
筋33が埋設されている。一対の型枠25間の空間部分
には、型枠25の上端側及び下端側にて型枠間の中央位
置Cに配置された主鉄筋31及び中間鉄筋32が、型枠
25に沿って水平に延設されている。主鉄筋31及び中
間鉄筋32に対して、アンカーボルト10を、図3
(c)に示す下筋部材15の下側棒18の間から捩りな
がら嵌め合わせ、下側棒18で中間鉄筋32を挟み、上
側棒17で主鉄筋31を挟むことにより、アンカーボル
ト10が主鉄筋31及び中間鉄筋32位置に強固に係止
固定される。ここで、予め上筋部材11と下筋部材15
の寸法を規定しておき、上筋部材11の下端を主鉄筋3
1に接触させることにより、アンカーボルト10の上下
方向の位置決めを自動的に行うことができる。
【0020】このようにアンカーボルト10が型枠25
間にセットされた状態で、型枠25間にコンクリートを
打設することにより、図5に示すように、アンカーボル
ト10が固定された布基礎コンクリート21の垂直部2
3が形成される。アンカーボルト10が立設固定された
布基礎コンクリート21の垂直部23上には、図5(右
側部分)に示すように、土台である木製基材34が配設
される。アンカーボルト10は、基材34を貫通し、突
出した上端のねじ溝12にワッシャ13aを介してナッ
ト13を螺着することにより、基材34に固定される。
【0021】以上に説明したように、本実施形態におい
ては、下筋部材15は、上側棒17と下側棒18とが捩
れた位置関係にあるため、下筋部材15によって主鉄筋
31及び中間鉄筋32に対して軸心を中心とした回転方
向の力が作用し、そのために主鉄筋31と中間鉄筋32
を締め付けた状態になっている。その結果、下筋部材1
5は、主鉄筋31と中間鉄筋32に対して直角方向のみ
ならず平行方向にも動かないように強固に固定される。
これにより、アンカーボルト10を鉄筋31,32に、
針金等で結束固定する必要がないの、アンカーボルト組
付けの手間を削減することができ、作業コストを低減す
ることができる。また、下筋部材15が主鉄筋31と中
間鉄筋32を挟んでいるため、上筋部材11が布基礎コ
ンクリート21の幅方向の中央位置Cに確実に配置され
る。
【0022】また、アンカーボルト10の下筋部材15
には、その外周面にて軸方向に沿った複数箇所に、周方
向に延びた多数の線状の凸部15aを設けていることに
より、凸部15aがコンクリートに引っ掛かるため、ア
ンカーボルト10の布基礎コンクリート21からの引き
抜き強度がさらに高められる。これにより、アンカーボ
ルト10の先端をU字形状にしたり、下端に抜け止め凸
部を設ける必要がない。その結果、安価にアンカーボル
トの布基礎コンクリート21からの引き抜き強度を高め
ることができる。
【0023】つぎに、第2の実施形態について説明す
る。本実施形態のアンカーボルト40は、図6に示すよ
うに、取付部材であるつば付長ナット41と、上記下筋
部材15と同様の構成の一対の筋部材45とを一体で備
えている。つば付長ナット41は、軸方向長さが例えば
50mm程度であり、軸孔全体にねじ溝が形成されてお
り、一端に円環状の薄板であるつば部42が取付られて
おり、また他端にはコンクリートの侵入を防止するため
の詰め栓43が固定されている。筋部材45は、上記下
筋部材15と同様に、捩れ部46と、上側棒47と、下
側棒48とを備えている。一対の筋部材45は、上記実
施形態と同様に、つば付長ナット41の外周側に捩れた
状態で固定されている。アンカーボルト40の主鉄筋3
1及び中間鉄筋32への取り付けについては、上記アン
カーボルト10と同様に、一対の筋部材45によって行
われる。その結果、このアンカーボルト40について
も、上記アンカーボルト10と同様の効果が得られる。
【0024】アンカーボルト40が型枠25間にセット
された状態で、型枠25間にコンクリートを打設するこ
とにより、図5に示したと同様に、アンカーボルト40
が固定された布基礎コンクリート21の垂直部23が形
成される。また、つば付長ナット41の下端には詰め栓
43が固定されているため、つば付長ナット41内への
コンクリートの侵入を防止することができる。アンカー
ボルト40が立設固定された布基礎コンクリート21の
垂直部23上には、図7に示すように、土台である木製
基材34が配設される。アンカーボルト10は、基材3
4上面に設けた凹部34aにワッシャ49aを装着し、
ワッシャ49aを介して貫通孔34bにボルト49を挿
通させ、つば付ナット42に螺着させることにより、基
材34に固定される。
【0025】このように、本実施形態においては、アン
カーボルト40が基材34表面から突出しないので、基
材表面を平坦な状態に維持することができる。そのた
め、基材34をそのまま建物の床面として使用すること
ができ、基材の有効活用を図ることができる。
【0026】なお、上記実施形態において、アンカーボ
ルトの具体的寸法、捩れの程度等については、特に限定
されるものではなく、用途に応じて変更して実施するこ
とができる。
【0027】
【発明の効果】上記請求項1の発明によれば、下筋部材
は主鉄筋と中間鉄筋に強固に固定され、鉄筋に対して直
角方向のみならず平行方向にも動かないように固定され
るようになっている。その結果、型枠内にコンクリート
を打設する等によっても、アンカーボルトが位置ズレす
ることがない。また、アンカーボルトを、針金等によっ
て主鉄筋及び中間鉄筋に結束しなくても、確実に固定さ
れるため、アンカーボルトの配設作業が簡易になり作業
コストを低減できる。また、下筋部材が主鉄筋と中間鉄
筋を挟んでいるため、上筋部材が布基礎コンクリートの
幅方向の中央位置に確実に配置される。
【0028】また、請求項3の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、アンカーボルトの上端側を、基
材表面から突出させないようにすることができるため、
基材表面を平坦な状態に維持することができる。そのた
め、基材をそのまま建物の床面として使用することがで
き、基材の有効活用を図ることができる。
【0029】また、アンカーボルトの下筋部材に周方向
に延びた凸部を設けたことにより、アンカーボルトの先
端をU字形状にしたり、先端に係合加工を施すことな
く、安価にアンカーボルトの布基礎コンクリートからの
引き抜き強度を高めることができる(請求項2、4の発
明の効果)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるアンカーボルトを
示す正面図(図2に示すA方向矢視図)である。
【図2】同アンカーボルトを示す平面図である。
【図3】同アンカーボルトを示す図2のB方向矢視図、
C方向矢視図及びD方向矢視図である。
【図4】同アンカーボルトを鉄筋へ取り付けた状態を示
す正面図である。
【図5】鉄筋に取り付けられたアンカーボルトにコンク
リートを打設した状態及び基材に取付けた状態を示す斜
視図である。
【図6】第2実施形態であるアンカーボルトを示す正面
図である。
【図7】同アンカーボルトの使用状態を示す正面断面図
である。
【図8】従来例1であるアンカーボルトの使用状態を示
す正面断面図である。
【図9】従来例2であるアンカーボルトの使用状態を示
す正面断面図である。
【図10】従来例3であるアンカーボルトの使用状態を
示す正面断面図である。
【符号の説明】
10…アンカーボルト、11…上筋部材、15…下筋部
材、16…捩れ部、17…上側棒、18…下側棒、21
…布基礎コンクリート、23…垂直部、25…型枠、3
1…主鉄筋、32…中間鉄筋、40…アンカーボルト、
41…つば付長ナット、45…筋部材、46…捩れ部、
47…上側棒、48…下側棒。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布基礎コンクリート形成用の相対向する
    一対の型枠間の空間に上下に向けて配設されると共に上
    端側の一部が型枠から突出し、該型枠間に打設されるコ
    ンクリートに埋設固定されるアンカーボルトにおいて、 ストレートな金属棒製で上端側にねじ溝が形成された上
    筋部材と、 該上筋部材のねじ溝に螺着されるナット部材と、 前記上筋部材の下端側にて該上筋部材の外周における径
    方向の対向位置に固着されて該上筋部材の軸線方向に平
    行にかつ反対方向に延設された一対の金属丸棒であっ
    て、該金属丸棒の長手方向中間部分にて該上筋部材の軸
    心を中心として所定角度捩られた捩れ部を設け、該捩れ
    部を挟んだ互いに平行な上側棒と互いに平行な下側棒が
    前記所定角度捩れた関係で配置されている一対の下筋部
    材とを備え、 前記一対の型枠間の空間にて、上下2箇所でかつ該型枠
    間の中央位置に配置されて、該型枠に沿って水平に延び
    た主鉄筋及び中間鉄筋に対して、前記下筋部材の上側棒
    及び下側棒で挟むことにより、該主鉄筋及び中間鉄筋位
    置に係止固定されることを特徴とするアンカーボルト。
  2. 【請求項2】 前記下筋部材の外周面の軸方向に沿った
    複数箇所に、周方向に延びた線状の凸部を設けたことを
    特徴とする前記請求項1に記載のアンカーボルト。
  3. 【請求項3】 布基礎コンクリート形成用の相対向する
    一対の型枠間の空間に上下に向けて配設されると共に上
    端側の一部が型枠から突出し、該型枠間に打設されるコ
    ンクリートに埋設固定されるアンカーボルトにおいて、 軸穴の内周面に軸方向にねじ溝が形成された筒状の取付
    部材と、 該取付部材の軸穴に螺着されるボルト部材と、 前記取付部材の外周における径方向の対向位置に固着さ
    れて該取付部材の軸方向に平行にかつ反対方向に延設さ
    れた一対の金属丸棒であって、該金属丸棒の長手方向中
    間部分にて該取付部材の軸心を中心として所定角度捩ら
    れた捩れ部を設け、該捩れ部を挟んだ互いに平行な上側
    棒と互いに平行な下側棒が前記所定角度捩れた関係で配
    置されている一対の筋部材とを備え、 前記一対の型枠間の空間にて、上下2箇所でかつ該型枠
    間の中央位置に配置されて、該型枠に沿って水平に延び
    た主鉄筋及び中間鉄筋に対して、前記筋部材の上側棒及
    び下側棒で挟むことにより、該主鉄筋及び中間鉄筋位置
    に係止固定されることを特徴とするアンカーボルト。
  4. 【請求項4】 前記筋部材の外周面の軸方向に沿った複
    数箇所に、周方向に延びた線状の凸部を設けたことを特
    徴とする前記請求項3に記載のアンカーボルト。
JP2001294810A 2001-09-26 2001-09-26 アンカーボルト Pending JP2003096788A (ja)

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JP2011252381A (ja) * 2011-07-27 2011-12-15 Miyata Tekko Corp アンカーボルト及びアンカーボルトの使用方法

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