JP2003095969A - ヒスタミンh2受容体拮抗剤 - Google Patents

ヒスタミンh2受容体拮抗剤

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JP2003095969A
JP2003095969A JP2001296206A JP2001296206A JP2003095969A JP 2003095969 A JP2003095969 A JP 2003095969A JP 2001296206 A JP2001296206 A JP 2001296206A JP 2001296206 A JP2001296206 A JP 2001296206A JP 2003095969 A JP2003095969 A JP 2003095969A
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aloeira
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JP2001296206A
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Yasuto Takahashi
慶人 高橋
Sayuri Yamaguchi
さゆり 山口
Shintaro Inoue
紳太郎 井上
Kyoichi Ogura
享一 小倉
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Kanebo Ltd
Suntory Ltd
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Kanebo Ltd
Suntory Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒスタミンの刺激による胃酸分泌及びメラニン
生成を特異的且つ効果的に抑制し、さらに人体に対して
安全性の高いヒスタミンH2受容体拮抗剤を提供する。 【解決手段】アロエイラの抽出物を有効成分として含有
することを特徴とするヒスタミンH2受容体拮抗剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アロエイラ抽出物
からなるヒスタミンH2受容体拮抗剤に関する。本発明
のヒスタミンH2受容体拮抗剤は、ヒスタミンH2受容体
(以下、H2受容体と略す)を介して起こる胃酸分泌及
びメラニン生成を特異的且つ効果的に抑制し、これらに
より生ずる消化性潰瘍及び皮膚への過剰な色素沈着を緩
和するのに優れた効果を有する。
【0002】
【従来の技術】消化性潰瘍の大きな要因には胃酸の過剰
な分泌が挙げられる。胃腺細胞からの胃酸分泌はH2受
容体を介した刺激により促進されることが知られており
(Nature,236,p385,1972)、これまでにH2受容体拮抗
作用を有する胃酸分泌抑制剤が多数開発され、広く臨床
に用いられている。しかし、現在用いられているH2受
容体拮抗剤は望ましくない中枢神経作用、抗アンドロゲ
ン作用等を有し、長期間投与における胃粘膜防御因子の
低下、投与中断後の潰瘍再発が問題とされている。最
近、H2受容体拮抗剤が一般大衆薬として認可され、こ
れら副作用の問題に関心が集まっている。
【0003】一方、従来、しみ、そばかす等、皮膚の過
剰な色素沈着の抑制を目的として、メラノサイトのチロ
シナーゼ活性を阻害する有効成分が開発されてきてい
る。それらの有効成分としては、アスコルビン酸又はそ
の誘導体、プラセンタエキス、甘草エキス、ハイドロキ
ノン又はその誘導体、コウジ酸等が知られている。しか
し、これらのチロシナーゼ阻害剤はメラニン生成を抑制
する作用はあるものの、活性が低く充分な効果の得られ
ないものや安全性に問題があるものが多く、最近ではチ
ロシナーゼ活性阻害とは異なる作用を有する、効果的且
つ選択的なメラニン生成抑制剤の開発が求められてい
る。
【0004】これまでチロシナーゼ活性阻害以外の作用
でメラニン生成を抑制する技術として、メラノサイトに
対してメラニン合成を促すような刺激を遮断する方法が
脚光を浴びている。紫外線等により炎症を起こした皮膚
においてメラノサイトを活性化し、メラニン生成を促進
する体内物質としては、主にメラノサイト刺激ホルモン
(MSH)、エンドセリン−1(ET−1)等が知られ
ている(J.Cell.Sci.,107,p205,1994, J.Invest.Derma
tol.,105,p32,1995)。これらの物質は、特異的な受容
体を介してメラノサイトを刺激する。特にET−1につ
いてはその受容体への結合を阻害する方法によるメラニ
ン生成抑制の報告がなされている(Pigment.Cell.Res.,
7,p373,1994)。また、最近になってヒスタミンがH2
受容体を介してメラニン合成を促進することが明らかに
なった(J.Invest.Dermatol.,114,p334,2000)。色素沈
着に対するこれらの物質の生理的な寄与度は必ずしも明
らかにされてはいないが、皮膚の炎症後の過剰な色素沈
着の防止においては、特に炎症反応と深く関係している
ヒスタミンの刺激を防ぐことが重要であると考えられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】斯かる状況下、本発明
の目的は、合成薬剤とは異なり比較的副作用の少ない天
然物の中でH2受容体拮抗作用のあるものを見出し、優
れたH2受容体拮抗剤、及び胃酸分泌抑制剤、並びに優
れた美白効果を有する皮膚外用剤を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
した結果、植物アロエイラの抽出物がヒスタミンによる
H2受容体を介したメラノサイトの活性化を抑制するこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、アロエイラ抽出物を有効
成分として含有することを特徴とするH2受容体拮抗
剤、及び該剤を含有する飲食品組成物、皮膚外用剤、並
びにアロエイラ抽出物を含有する美白化粧料にある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるアロエイラ
(Schinus aroeira)は、南米、特にブラジルに自生す
るウルシ科植物で、抽出物の主な成分はタンニンであ
る。従来の利用としては、樹皮を煎じたものを下痢、喀
血に内服する。また傷薬として用いられることが知られ
ている。さらに浴剤として腫瘍にも用いられている。
【0009】本発明のH2受容体に拮抗する作用を示す
成分本体がアロエイラに含まれる如何なる物質であるか
は、未だ究明されてはいないが、それによって本発明の
効果が否定されるものではなく、また本発明の技術範囲
が限定されるものでもない。
【0010】アロエイラからアロエイラ抽出物を得るた
めの溶媒としては、水、メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコール等の低級アルコール類、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール等の多価アルコール類、アセトン等のケトン
類、酢酸エチル等のエステル類、ジエチルエーテル等の
エーテル類、及びベンゼン等の芳香族化合物を用いるこ
とができ、これらの中より二種以上を組み合せて用いる
こともできる。
【0011】抽出は、低温抽出、常温抽出、又は加熱抽
出が用いられ、抽出時間に制限はないが、一般的に30
分から1週間が好ましい。また、加熱温度も制限はない
が、一般的に60℃から90℃が好ましい。アロエイラ
は、一般的には植物全体もしくは葉、茎、根、樹皮等を
乾燥、もしくは生植物をそのまま、又は裁断して抽出に
供する。そして、一般的には、原料植物の乾物換算1質
量部に対し上記抽出溶媒2〜100質量部が用いられ
る。
【0012】これらの抽出物は、抽出液を濾過しその濾
液をそのまま使用してもよいが、通常、濾液を常圧、も
しくは減圧下で濃縮した濃縮液か、又は更に溶媒を蒸発
させ乾固させて固形物を使用するのが一般的である。ま
た、抽出物中の有効成分の濃度を高めるために、吸着ク
ロマトグラフィー等の精製手段を付すことも可能であ
る。
【0013】本発明のH2受容体拮抗剤は医薬品または
医薬部外品として、あるいは化粧品、食品、入浴剤に配
合して用いることができる。H2受容体拮抗活性を有す
るシラカバ、ビワ、ゲンノショウコ、キナ、ハマメリ
ス、ケイ、シャクヤク及びユーカリからなる群より選ば
れる少なくとも1つの植物の抽出物を同時に用いること
もできる。香粧品(化粧料)に用いる場合には、他の美
白剤、例えば、胎盤エキス、アスコルビン酸リン酸エス
テル塩、火棘等と組み合わせることが好ましく、また、
グリチルリチン酸等の抗炎症剤、αヒドロキシ酸、各種
植物エキス、N−メチル−L−セリン等の保湿剤、水溶
性又は油溶性紫外線吸収剤、水添ビサボロール等の経皮
吸収促進剤と組み合わせて用いることが好ましい。医薬
品や機能性食品として用いる場合には常法により、賦形
剤等と混合して錠剤、粉末剤、顆粒剤、カプセル剤、エ
キス剤として製剤化して経口で用いるか、抽出エキスを
そのまま調味して飲料とすることができる。また、軟膏
剤として経皮投与することもできる。
【0014】本発明のH2受容体拮抗剤の配合量は、製
剤総量を基準として、エタノール抽出物の場合は、乾固
物換算で、全組成の0.001〜5質量%(以下、%で
示す)が好ましく、特に0.01〜0.3%が好まし
い。また、配合する組成物の色や匂いと調和するという
点では5%以下が好ましい。本発明のH2受容体拮抗剤
を化粧料に配合する場合は、通常医薬品や医薬部外品、
化粧料に用いられる他の成分を同時に配合することがで
きる。
【0015】本発明において皮膚外用剤とは、医薬品、
医薬部外品、化粧品の区別なく、皮膚に外用されるもの
を全て指し、入浴剤をも包含するものである。本発明に
係る皮膚外用剤の形態は特に限定されるものではない
が、例えば、水溶液、アルコール水溶液、エマルジョ
ン、軟膏、錠剤、パウダー、乳液、又はローション等の
一般的な化粧料の形態とすることができる。
【0016】食品や機能性食品に使用する場合の形態は
特に限定されるものではないが、例えば、飴、チュウイ
ンガム、チョコレート、乳飲料、ヨーグルト、乳酸飲
料、コーヒー飲料、ジュース、アイスクリーム、プディ
ング、ゼリーの他、錠剤、カプセル錠剤等一般的な食品
の形態とすることができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。尚、実施例に先立ち、アロエイラ抽出物のヒスタ
ミンによるメラノサイト活性化抑制を指標としたH2受
容体拮抗作用の評価方法について述べる。
【0018】・細胞内cAMP量測定方法 ヒスタミンはメラノサイト細胞膜上に存在するH2受容
体に働きかけ、細胞内のcAMP量を増加させることで
メラノサイトを活性化し、メラニン合成を促進する。し
たがってヒスタミンによる細胞内cAMP量の増加に対
する各植物抽出物の影響を調べることで、ヒスタミンに
よるメラノサイト活性化の抑制能を評価することができ
る。また、前述したMSHも別の特異的受容体を介して
ヒスタミンと同じくcAMP量を増加させメラノサイト
を活性化するメラニン合成誘導因子であることから、こ
のMSHによって増加するcAMP量に対する各植物抽
出物の影響を調べることでヒスタミンに対する作用の特
異性すなわちH2受容体拮抗能を明らかにすることがで
きる。
【0019】(a)培養メラノサイト 市販品のヒト正常表皮色素細胞(Melanocell
/新生児包皮:クラボウ社製)を用いた。
【0020】(b)細胞培養用培地 MCDB153HAA(和光純薬社製)をベースとし、
インシュリン(5μg/mL)、EGF(上皮細胞成長
因子:10ng/mL)、及びbFGF(塩基性線維芽
細胞成長因子:1ng/mL)を加えたMGM培地(M
elanocyte Growth Medium)を
用いた。また、細胞の増殖培養時には、培地1mL当た
りTPA(ホルボールミリステートアセテート)を1n
g、ハイドロコーチゾンを500ng、BPE(牛脳下
垂体抽出液、クラボウ社製)を4μL添加した。
【0021】(c)細胞培養 正常ヒトメラノサイトを増殖用MGM培地を用いて12
穴のプラスチックプレートに1穴あたり1.2×105
個の割合で播き、95%(V/V)空気−5%(V/
V)炭酸ガスの雰囲気下、37℃で3日間静置培養した
(以下の培養も同条件で行った)。
【0022】培養上清を吸引除去し、MGM培地に交換
し5時間静置培養した。それぞれの植物抽出物を添加
し、10分間静置培養した後、1μmol/Lのヒスタ
ミン又は100nmol/LのNDP−MSH([Nl
4,D−Phe7]−α−MSH;MSHよりcAMP
合成促進活性の強い構造類似体)を添加し、さらに30
分静置培養した。培養後、以下のごとく細胞を処理し
た。
【0023】(d)cAMP抽出 エタノールを添加して反応を停止し、セルスクレーパー
で細胞をかきとり、培養上清とともに回収した。350
0回転/分で遠心し細胞破砕物を除き、濃縮遠心により
培養上清を乾固した。
【0024】(e)cAMP定量 培養上清の乾固物中のcAMPをアマシャム社製cAM
P[125I]アッセイシステムを用いて定量した。
【0025】・試験例1 下記製造例1で得られた抽出物を終濃度0、0.000
1、0.0003、0.001%のいずれかになるよう
にヒトメラノサイト培養系に添加し、さらに、各濃度の
試料について各々ヒスタミン添加、NDP−MSH添
加、無添加の3種類の試料について、メラノサイト活性
化抑制能を調べた(表1)。その結果、ヒスタミンを添
加した試料については、ヒスタミンによるメラノサイト
内のcAMP量の増加を抑え、メラノサイトの活性化を
抑制することがわかった。一方、NDP−MSHを添加
した試料ではNDP−MSHによるメラノサイト内のc
AMP量の増加は抑制しない。従って、アロエイラ抽出
物は、ヒスタミンによるメラノサイトの活性化を特異的
に抑制することがわかり、H2受容体拮抗作用を有する
ことがわかった。
【0026】
【表1】
【0027】・製造例1 アロエイラ50%エタノール抽出物を以下の以下のごと
く製造した。樹皮乾燥物100gをミルにて粉砕し、5
0%エタノール1000mLにて1週間抽出を行った。
これを濾紙に通し、更に濾過孔径0.22μmの膜(ミ
リポア社製)で濾過した。ついで凍結乾燥して15gの
粉末を得た。
【0028】・製造例2 アロエイラ熱水抽出物を以下の以下のごとく製造した。
樹皮乾燥物100gをミルにて粉砕し、水1000mL
を加え、80℃で60分抽出を行った。冷却後これを濾
紙に通し、更に濾過孔径0.22μmの膜(ミリポア社
製)で濾過した。ついで凍結乾燥して14gの粉末を得
た。
【0029】・製造例3 アロエイラ50%メタノール抽出物を以下の以下のごと
く製造した。樹皮乾燥物100gをミルにて粉砕し、5
0%メタノール1000mLにて1週間抽出を行った。
これを濾紙に通し、更に濾過孔径0.22μmの膜(ミ
リポア社製)で濾過した。ついで凍結乾燥して10gの
粉末を得た。
【0030】・製造例4 アロエイラ50%アセトン抽出物を以下の以下のごとく
製造した。樹皮乾燥物100gをミルにて粉砕し、50
%アセトン1000mLにて1週間抽出を行った。これ
を濾紙に通し、更に濾過孔径0.22μmの膜(ミリポ
ア社製)で濾過した。ついで凍結乾燥して9gの粉末を
得た。
【0031】・実施例1(クリーム) 下記親水性成分を湯浴で80℃に加温し、混合した下記
親油性成分に攪拌しながら徐々に加えた。これを、ホモ
ゲナイザーで攪拌して、各成分を充分乳化分散させた
後、攪拌しながら徐々に冷却し、アロエイラ50%エタ
ノール抽出物配合クリームを得た。
【0032】「親水性成分」 パラオキシ安息香酸メチル 0.1g プロピレングリコール 6.7g 「親油性成分」 スクワラン 4.7g 白色スクワラン 24.1g ステアリルアルコール 8.7g ミリスチン酸イソプロピル 6.0g モノステアリン酸イソプロピル 1.3g ポリオキシ(12〜16)エチレン アルキルエーテルリン酸 2.3g モノステアリン酸グリセリン 2.0g パラオキシ安息香酸 0.1g 製造例1の抽出物 1.0g
【0033】・実施例2(ローション) 製造例1のアロエイラ50%エタノール抽出物0.1g
を以下の組成物に加えて常法により100gのローショ
ンを得た。 エタノール 10.0g 乳酸 0.3g クエン酸ナトリウム 0.1g グリセリン 2.0g 防腐剤、香料及び界面活性剤 適 量 精製水 残 量
【0034】・実施例3〜6(入浴剤) 下記に示す組成で常法により入浴剤を調製した。 実施例(%) 3 4 5 6 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 硫酸ナトリウム 85 85 85 85 香料及び界面活性剤 適量 適量 適量 適量 有機色素 適量 適量 適量 適量 製造例1のアロエイラ50% 0.01 0 0 0 エタノール抽出物 製造例2のアロエイラ 0 0.01 0 0 熱水抽出物 製造例3のアロエイラ50% 0 0 0.01 0 メタノール抽出物 製造例4のアロエイラ50% 0 0 0 0.01 アセトン抽出物 炭酸水素ナトリウム 残量 残量 残量 残量
【0035】調製法:各成分を混合し、入浴剤を調製し
た。尚、この入浴剤は使用時に約3000倍に希釈され
る。
【0036】・実施例7(飴) 製造例1のアロエイラ50%エタノール抽出物を用い
て、下記の組成の飴を製造した。 グラニュー糖 230g 水飴 100g クエン酸 5g 香料 0.6g 色素 0.6g 製造例1のアロエイラ50% 0.3g エタノール抽出物
【0037】・実施例8(チョコレート) 製造例2のアロエイラ熱水抽出物を用いて、下記の組成
のチョコレートを製造した。 ビターチョコレート 175g 粉糖 225g 全脂粉乳 100g 製造例2のアロエイラ 1g 熱水抽出物
【0038】・実施例9(コーヒー飲料) 製造例3のアロエイラ50%メタノール抽出物を用い
て、下記の組成のコーヒー飲料を製造した。 グラニュー糖 40g 脱脂粉乳 25g カラメル 1g コーヒー抽出物 10g 香料 0.5g ポリグリセリン脂肪酸エステル 0.25g 食塩 0.25g 製造例3のアロエイラ50% 0.5g メタノール抽出物 水 422.5g
【0039】・実施例10(ジュース) 製造例4のアロエイラ50%アセトン抽出物を用いて、
下記の組成のジュースを製造した。 冷凍濃縮温州みかん果汁 50g 果糖ブドウ糖液糖 55g クエン酸 1g L−アスコルビン酸 0.1g 香料 1g 色素 0.5g 製造例4のアロエイラ50% 1g アセトン抽出物 水 391.3g
【0040】以下の実施例における数値は%を示す。 ・実施例11(化粧水) 下記処方に従い常法により化粧水を調製した。 エタノール 10.0 モノラウリン酸ポリオキシエチレン ソルビタン(20E.O.) 3.0 1,3−ブチレングリコール 4.0 メチルパラベン 0.05 フェノキシエタノール 0.3 製造例1のアロエイラ50%エタノール抽出物 0.1 N−ラウロイルサルコシンイソプロピル 0.1 ラズベリーケトングルコシド 0.1 杏エキス 1.0 小麦胚芽エキス 0.5 亜鉛含有酵母エキス 0.5 リンドウエキス 0.5 アニスエキス 0.1 油溶性甘草エキス 0.1 サイシンエキス 0.1 亜麻仁エキス 0.1 オランダカラシエキス 0.1 ニンジンエキス 0.1 スイカズラエキス 0.1 ナイアシンアミド 0.1 乳酸菌ホエイ 0.1 精製水 to 100
【0041】・実施例12(乳液) 下記処方に従い常法により乳液を調製した。 エタノール 10.0 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(2E.O.) 0.2 ポリオキシエチレンセチルエーテル(2E.O.) 0.1 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.3 メチルフェニルポリシロキサン 1.0 ジメチルポリシロキサン 1.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0 N−ラウロイルサルコシンイソプロピル 5.0 パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 1.0 製造例1のアロエイラ50%エタノール抽出物 2.0 ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 1.0 ジプロピレングリコール 1.0 濃グリセリン 2.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 水酸化カリウム 0.15 エデト酸二ナトリウム 0.01 精製水 to 100
【0042】・実施例13(乳液) 下記処方に従い常法により乳液を調製した。 エタノール 10.0 大豆リン脂質 1.0 コレステロール 0.1 製造例1のアロエイラ50%エタノール抽出物 1.0 N−ラウロイルサルコシンイソプロピル 3.0 L−セリン 2.0 ポリオキシエチレンメチルグルコシド 2.0 ポリグリセリン 1.0 流動パラフィン 1.0 シクロペンタポリシロキサン 1.0 カルボキシビニルポリマー 0.2 トリエタノールアミン 1.0 キサンタンガム 0.1 メチルパラベン 0.1 精製水 to 100
【0043】・実施例14(O/W型クリーム) 下記処方に従い常法によりO/W型クリームを調製し
た。 セタノール 5.0 親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0 ポリオキシエチレンセチルエーテル 0.1 製造例1のアロエイラ50%エタノール抽出物 5.0 N−ラウロイルサルコシンイソプロピル 5.0 ブチルパラベン 0.1 メチルフェニルポリシロキサン 2.0 スクワラン 2.0 ショ糖脂肪酸エステル 0.5 メチルパラベン 0.1 L−ヒアルロン酸ナトリウム 0.1 アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.1 水酸化ナトリウム 0.05 メチルパラベン 0.1 精製水 to 100
【0044】・実施例15(W/O型クリーム) 下記処方に従い常法によりW/O型クリームを調製し
た。 モノイソステアリン酸ソルビタン 1.0 製造例1のアロエイラ50%エタノール抽出物 1.0 2,2’−ジヒドロキシ−5,5’− ジ−n−プロピルビフェニル 1.0 N−ラウロイルサルコシンイソプロピル 5.0 ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン) メチルポリシロキサン共重合体 1.0 シクロペンタポリシロキサン 8.0 塩化ナトリウム 1.0 塩化マグネシウム 1.0 ジプロピレングリコール 7.0 メチルパラベン 0.1 微粒子酸化チタン 2.0 精製水 to 100
【0045】 ・実施例16(サンスクリーン) メチルフェニルポリシロキサン 1.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0 パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 3.0 4−tert−ブチル−4’−メトキシ ベンゾイルメタン 1.0 ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジン プロピオン酸2−エチルヘキシル 1.0 製造例1のアロエイラ50%エタノール抽出物 1.0 フェニルベンズイミダゾールスルホン酸 ナトリウム 3.0 親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0 ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸 ナトリウム(2E.O.) 0.3 ブチルパラベン 0.1 ステアロイル−L−グルタミン酸カリウム 0.3 微粒子酸化チタン 3.0 微粒子酸化亜鉛 7.0 メチルパラベン 0.1 精製水 to 100
【0046】 ・実施例17(日中用美白クリーム) (A) POE変性ジメチルポリシロキサン(注1) 1 POEセチル共変性ジメチルポリシロキサン(注2) 0.5 メチルフェニルポリシロキサン 5 デカメチルシクロペンタシロキサン 22 シリコンエラストマー(注3) 2 パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 1 (B) 製造例1のアロエイラ50%エタノール抽出物 1 グリセリン 5 ジプロピレングリコール 10 メチルパラベン 0.2 アスコルビン酸硫酸エステルナトリウム 0.1 アスコルビン酸燐酸エステルナトリウム 0.1 γ−アミノ酪酸 0.2 リンゴ種子核抽出物(抗酸化剤) 0.1 塩化ナトリウム 0.9 香料 0.1 純水 残 量 注1;東レ・ダウコーニングシリコーン社製 BY22−008 注2;ゴールドシュミット・テー・ハー社製 ABIL EM90 注3;東レ・ダウコーニングシリコーン社製 トレフィルE−507
【0047】・実施例18(化粧水) 下記の処方に従い、常法により化粧水を調製した。 エタノール 10 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 1 グリセリン 3 1,3−ブチレングリコール 2 ジプロピレングリコール 3 ポリエチレングリコール1500 1 リン酸二水素カリウム 0.07 リン酸一水素カリウム 0.03 メチルパラベン 0.1 製造例1のアロエイラ50%エタノール抽出物 0.5 精製水 残 量
【0048】・実施例19(乳液) 下記の処方に従い、成分Bを成分Aに添加し攪拌するこ
とにより、常法により乳液を調製した。 A成分 ステアリン酸 1 ステアリン酸グリセリンエステル 2 セタノール 1 コレステロール 0.5 ワセリン 2 スクワレン 5 流動パラフィン 5 ジメチルポリシロキサン 1 (シリコンKF−96;100cs、信越化学工業社製) ブチルパラベン 0.1 B成分 製造例1のアロエイラ50%エタノール抽出物 1 アシルグルタミン酸塩 1 アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.2 (PEMULEN TR−1、BF.Goodrich社製) グリセリン 2 ジプロピレングリコール 3 精製水 残 量
【0049】 ・実施例20(スキンクリーム) A成分 ステアリン酸 2 ステアリン酸グリセリンエステル 2 セタノール 3 コレステロール 0.5 ワセリン 2 スクワレン 5 流動パラフィン 10 ジメチルポリシロキサン 1 (シリコンKF−96;100cs、信越化学工業社製) ブチルパラベン 0.1 B成分 製造例1のアロエイラ50%エタノール抽出物 1 火棘抽出物 0.5 アシルグルタミン酸塩 1 カルボキシビニルポリマー 0.15 アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.15 (PEMULEN TR−1、BF.Goodrich社製) グリセリン 5 ジプロピレングリコール 3 N−メチル−L−セリン 1 精製水 残 量
【0050】
【発明の効果】以上の如く、本発明により、ヒスタミン
の刺激による胃酸分泌及びメラニン生成を特異的且つ効
果的に抑制し、これらによって生ずる消化性潰瘍及び皮
膚への過剰な色素沈着を緩和するのに優れた、人体に対
して安全性の高いH2受容体拮抗剤を提供できることは
明らかである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 1/04 A61P 1/04 17/00 17/00 43/00 113 43/00 113 (72)発明者 井上 紳太郎 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 カ ネボウ株式会社基礎科学研究所内 (72)発明者 小倉 享一 大阪府三島郡島本町若山台1丁目1番1号 サントリー株式会社健康食品開発部内 Fターム(参考) 4B018 MD48 ME11 ME14 4C083 AA032 AA111 AA112 AB032 AB212 AB242 AB282 AB312 AB332 AB342 AC022 AC072 AC102 AC122 AC172 AC182 AC212 AC242 AC302 AC352 AC422 AC432 AC442 AC472 AC482 AC532 AC542 AC582 AC622 AC642 AC662 AC852 AD092 AD112 AD152 AD162 AD172 AD202 AD222 AD332 AD352 AD492 AD572 AD642 CC04 CC05 CC19 CC25 DD23 DD27 DD31 DD32 DD33 EE16 EE17 4C088 AB21 AC02 AC05 AC11 BA08 BA09 BA10 CA05 CA06 CA07 CA11 CA13 MA07 NA14 ZA68 ZA89 ZC42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アロエイラ抽出物を有効成分として含有
    することを特徴とするヒスタミンH2受容体拮抗剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヒスタミンH2受容体拮
    抗剤を含有する皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 アロエイラ抽出物を含有する美白化粧
    料。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のヒスタミンH2受容体
    拮抗剤を含有する胃酸分泌抑制剤。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のヒスタミンH2受容体拮
    抗剤を含有する飲食品組成物。
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