JP2003095662A - 溶融ガラスを製造するための方法および装置 - Google Patents

溶融ガラスを製造するための方法および装置

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JP2003095662A
JP2003095662A JP2002239477A JP2002239477A JP2003095662A JP 2003095662 A JP2003095662 A JP 2003095662A JP 2002239477 A JP2002239477 A JP 2002239477A JP 2002239477 A JP2002239477 A JP 2002239477A JP 2003095662 A JP2003095662 A JP 2003095662A
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glass
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melt
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シュテファン・シュミット
Rule Kirchhoff
ルーレ・キルヒホフ
Wilfried Linz
ヴィルフリート・リンツ
Norbert Osterhage
ノルベルト・オスターハーゲ
Gerhard Lautenschlaeger
ゲルハルト・ラウテンシュレーガー
Andreas Sprenger
アンドレアス・シュプレンガー
Klaus-Dieter Duch
クラウス−ディーター・ドゥフ
Frank Karetta
フランク・カレッタ
Ludwig Duersch
ルートヴィヒ・デュルシュ
Rainer Eichholz
ライナー・アイヒホルツ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッチの一部、あるいは異なる成分を有する
ガラスまたは泡の混ざったガラスのほんの僅かな一部と
いったものが流出口に達することが無いようにできる方
法を提供する。 【解決手段】 本発明は、溶融ガラスを製造するための
方法および装置に関する。本発明により、一方の溶融ガ
ラスの表面と他方の排出口開口部との間でのガラスの流
れの短絡が妨げられ、溶解槽中における全ての溶融粒子
の十分な滞在時間が達成されるよう溶解槽内を通して溶
融ガラスの流れを導くために措置が講じられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融ガラスを製造
するための方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融ガラスを製造するための装置は、多
くの場合、上面視して四角形状を呈している。この装置
は、周囲を取り囲む壁部ならびに底部を有した槽を備え
ている。この槽は、排出口を有する化石燃料加熱式の槽
とされている。この槽は、その排出口の上方に、自由に
開放されたガラス浴表面(Glasbadoberflaeche)(本明
細書中、溶融ガラスの表面と呼ぶ場合もある)を有して
いる。この装置については、著者トリヤー(W. Trier)
による「ガラス溶解炉(Glasschmelzoefen)」、シュプ
リンガー・フェアラーク・ベルリン(Springer Verlag
Berlin)、1984年の本を参照されたい。
【0003】このような槽には、例えばオーバーフロー
壁部(Ueberstroemwall)ないし火盾(Brueckenwall)
といったバッフル(Einbauten)が設けられている。
【0004】ヒータは、バーナを備えたいわゆる炉内上
部ヒータである。電気式の付加ヒータが溶融ガラス内に
設けられていることもある。側壁には、溶融ガラスのた
めの排出口(流出口ないし流れ口)が設けられている。
【0005】燃料で加熱された溶解装置(Schmelzaggre
gat)内では、ケイ酸塩ガラスの溶融物(アルカリ−ア
ルカリ土類ケイ酸ガラスの溶融物、アルカリホウケイ酸
ガラスの溶融物、アルミノホウケイ酸ガラスの溶融物、
溶融ガラスセラミクスなど)の表面上に、SiOに富
んだ粘性の高い層が、特にガラスの種類、表面温度、お
よび流動度に応じて様々な厚さで形成される。こういっ
た層は、特にSiOが多くなったり、気化し易い他の
ガラス成分(例えば、アルカリやホウ酸)が少なくなっ
たりすると、母材ガラス(Grundglas)よりも低い密度
を有する。こういった層は、SiOの割合が高いため
に極めて高い粘性を有しており、溶融物の表面上で、あ
まり動かずに比較的決まった場所を漂っている。この層
は、例えば清澄槽(Laeuterwanne)内の、しかも流れ口
の手前側といった、ガラス表面がそもそも何も無くむき
出しで滑らかでなければならないような領域に特に現れ
ることがある。
【0006】こういった層の一部が、意に反して、流れ
口の部分における取り出しの流れと一緒に吸い込まれる
ことによって、母材ガラスの中に、別の組成を有する粘
性の高いねばねばした表面のガラスが取り込まれる。こ
のようなねばねばしたガラスは、後続のコンディショニ
ングおよび均一化の工程では、母材ガラスの中にもはや
一様には混ざらないし、この母材ガラスの中に溶解され
ることもない。このため、ガラス中には、粘性の高い表
面付近のガラスの組成を有した脈理(Schlieren)や節
(Knoten)が形成され、品質を劣化させたり、もしくは
不良品を発生させたりする。
【0007】独国特許出願公開第3824829号明細
書では、溶解桶(Schmelzbecken)の中に一箇所に集中
させるようにして設けられた複数のMoパイプを用いる
ことによって、溶解装置内の温度差を均一化し、耐火物
侵食(Feuerfest-Korrosion)を防止する点について触
れられている。この構成を用いても、上述したようなメ
カニズムによって節を取り込むことはできず、むしろ逆
に、ガラス表面に向けてかなり奥まで押し込まれた内側
のパイプが、ガラス成分に乏しい表面層を吸い込んだ
り、ひいては節が形成されるのを容易にしてしまってい
る。
【0008】欧州特許出願公開第0275173号明細
書および米国特許第4029887号明細書には、本来
の溶解工程および清澄工程の後で溶融ガラスをコンディ
ショニングするために、電磁誘導ないし電気的に加熱す
ることができる耐火性不反応性金属(Refraktaermetal
l)製パイプを複数有した構成が記載されている。上記
の発明のいずれにも重要な要素は、パイプ内の溶融ガラ
スを加熱できる点である。これにより、清澄槽の後の段
階で所望の温度分布を設定することができるようにな
る。これらの発明が主に用いられる範囲は、溶解装置の
フィーダシステムへの使用である。この構成の欠点は、
節を含んだ流れに対して遮断効果が無いという点であ
る。このような流れは、溶解装置の表面から直接パイプ
の中に入ってしまう可能性がある。
【0009】米国特許第6044667号明細書では、
ヒータ素子を意図的に配置することによって、湧き出し
点(Quellpunkt)(「ホットスポット」)の空間的な位
置が影響を受ける。これは、特に熱い湧き出し点を溶解
装置の側壁や底から移すことを目的とするもので、これ
により腐食を低減して均すためのものである。こうする
ことによって、他に先んじて進行するような耐火物の消
耗(Feuerfest-Verschleiss)が回避される。節を左右
しようとするのには、この特許明細書に記載された構成
は適さない。
【0010】米国特許第5785726号明細書の特許
請求の範囲には、耐火性金属(Refraktaermetall)パイ
プにおいて或る特殊な気泡タイプを防止するための方法
が記載されており、このとき前記パイプの外側には、所
定の水素分圧値が設定される。節に対しては、この構成
は何ら影響を与えない。腐食生成物(Korrosionsproduk
te)や表面ガラスをパイプ内に吸い込まないようにする
溶解装置の流出口部分が具体的にどのように技術的に組
み立てられなければならないかという構成変形例に対す
る示唆は、この特許明細書中にはなされていない。
【0011】米国特許第4365987号明細書および
米国特許第4352687号明細書は、溶融ガラスのた
めの供給システムについて論じている。溶融ガラスの流
動度ならびに温度の均一化を図ることが目的で、この目
的は加熱によって達成される。溶解装置からの耐火性腐
食生成物(Feuerfest-Korroisionsprodukte)ないし節
について、ガラス品質との関連性は触れられていない。
【0012】欧州特許出願公開第0173355号明細
書は、溶解装置内における耐火材料の腐食防止について
触れている。これは、例えばMoといった耐火性金属か
らなる薄板を用いて壁部を成す石を覆うことによって達
成される。この場合もまた、高密度な溶融物の節(塊)
(Verdampfungsknoten)(本明細書中、溶融粒子と呼ぶ
場合もある)には何の影響も与えない。
【0013】米国特許第6227007号明細書の特許
請求の範囲には、耐火性金属によって覆われかつ下方に
沈められて埋め込まれた配置の流出口の構成が記載され
ている。ここで示された構成によって、耐火性腐食生成
物の吸い込みが防止されることになる。しかしながら、
下方に配置された流出口が上を向いて開口しているため
に、溶融物表面からのダイレクトな道のりにある、節を
含んだガラスが流出口の中に入ってしまう可能性があ
る。
【0014】様々な製造業者(例えばプランゼー社(F
a. Plansee)のパンフレット「溶解槽バッフルならびに
付属品(Wanneneinbauten und Zubehoerteile)」)の
パンフレットから、内側がモリブデンで裏打ちされて補
強されたセラミック材料からなる溶解槽流出口(Wannen
durchfluss)が知られている。比較的速くセラミック材
料が溶けた後、その後露出した状態に置かれたMo補強
部が、高い負荷のかかった流出口部分での腐食の進行を
防止する。しかしながら、ここで述べられている全ての
構成における欠点は、記載された流出口の実施形態が、
節をもたらすような溶融ガラス表面からの下降流を遮る
術を持たないことにある。
【0015】欠陥の無い品質を得るには、完全に溶け
た、均一でしかも清澄された(泡が無い)ガラスが排出
口を介して出てくると同時に、異なる組成を有した未溶
融のバッチ(Gemenge)(混合物)ないしガラスの一部
が一緒に取り出されないことが必要不可欠である。達成
すべきガラスの品質を考慮すると、たとえ僅かの量の欠
陥ガラスでも看過することはできない。
【0016】こういったことを回避する方向に全ての努
力が傾けられる。
【0017】かくして、排出口壁部をもっと良好に絶縁
して、この壁部の手前側の領域をさらに高い温度に保
ち、そこに存在する下降流を減少させることができるよ
うにする試みがなされた。こういった下降流が発生する
のは、通常二つの回転するローラ状の流れ(環状の流
れ)が形成されることによる(図3を参照)。もっと
も、排出口壁部の手前側の温度をさらに高温にすること
によって排出口の消耗はさらに激しくなるから、排出口
の冷却が必要になる。
【0018】溶解の出力を高めるための電気的な補助ヒ
ータ(付加ヒータ)及び/又はバッフル(防壁部)を有
する槽の場合、上記ローラ状の流れは、確かに図3にお
いて示されたものとは異なる様相を呈する。しかしそれ
でも、通常、流出口壁部の手前側における下向きの流れ
は発生する。
【0019】表面のガラスが溶融処理の流れ(Durchsat
zstroemung)に引き込まれないようにするための別の手
段は、表面ガラスをオーバーフロー口から排出させるよ
う試みることにある。ただし、これには、製造するため
に溶解されたガラスの一部が失われてしまうという欠点
がある。その上、表面ガラスがスループットの流れ(Du
rchsatzstroemung)に一切入らないようになるというこ
とは保証できるものではない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、化石
燃料で加熱される溶解槽で、しかもその中では溶融ガラ
スが大部分むき出しの表面を有してかつそれ故にバッチ
(混合物)を含まないような、そういった溶解槽を用い
てガラスを溶解するための方法であって、バッチを完全
に溶解することを保証するとともにガラスを完全に透き
通った状態に清澄して均質化することを保証し、しか
も、ほんの僅かなバッチの一部、あるいは、異なる成分
を有するガラスや泡の混ざったガラスのほんの僅かな一
部、といったようなものが流出口に達したり、他の残り
のガラスと一緒に製品の中に入ることが無くなるような
方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】この課題は、独立請求項
に記載した特徴により解決される。
【0022】本発明者らは、次のことを知見するに至っ
た。
【0023】すなわち、排出口も設けられている周囲を
取り囲む壁部の領域には、概ね下方に向けられた流れが
形成される。この流れを通して、完全に溶かされていな
いバッチや、異なる組成を有するガラス、あるいは、完
全に清澄されていないガラスがそのまま取り出しの流れ
に入り、排出口に進入して、上述したような不都合な結
果が引き起こされることが起こり得るのである。
【0024】ガラス浴がその表面を自由にさらけ出して
いるために、或る特定のガラスの種類の場合、ガラス浴
とは別の組成を有するような表面層が形成される可能性
がある。特にホウケイ酸ガラスがこの場合に相当する。
【0025】排出口壁部の手前側の際立った下向きの流
れによって、表面ガラスが次第にスループット流れ(Du
rchsatzstroemung)に捉えられ、極めて短い道のりで排
出口に達することになる。この道のりが短いために、ガ
ラスを均一化するための時間がもはや十分ではなくな
り、引き込まれた表面ガラス(異なる組成を有してい
る)によって、製品の中に節および/または脈理が生
じ、その結果不良品が生じるのである。
【0026】これに比べることができる問題は、排出口
壁部の手前側に完全に溶かされていないバッチが存在し
ているときに起こる。このバッチは、やはり同様に溶融
処理流(Durchsatztstroemung)に捉えられ、そのた
め、非常に短い道のりで排出口に達することができる。
この道のりが短いために、バッチが完全に溶けるための
時間がもはや十分ではなくなり、製品の中に石粒ないし
バッチの残りといった形での欠陥が生じるのである。
【0027】よく似た問題は、出口の手前に、泡立ち
や、あるいは非常に泡を多く含んだガラスが存在してい
るときに起こる。泡立ちの一部ないし泡は、溶融処理流
に捉えられ、非常に短い道のりで排出口に達することが
でき、再度泡が昇るための時間がもはや十分ではなくな
り、同じく製品中にガラス欠陥を生じさせるのである。
【0028】かくして、本発明によれば、次の問題が解
決される。
【0029】すなわち、場合によっては残りの溶融物と
は別の組成を有する層の形で存在する、溶融物の表面か
らのガラスの成分が排出口に達して、そのために節や脈
理が製品の中に生じるといったことが阻止される。
【0030】さらに、バッチが完全に溶解されることが
保証され、石粒やバッチの残りといった形で製品の中に
欠陥が生じることはもはやなくなる。
【0031】最後に、泡立ち(Schaum)、幾つもの泡
(Blasen)、節、あるいは脈理の発生が防止され、泡立
ちを多く含んだ、あるいは泡を多く含んだガラスが排出
口に至り、その結果製品の中に入ることが防止される。
【0032】本課題を解決するために、本発明者らは、
それぞれ単独で、あるいは組み合わせて用いることがで
きる以下の解決方法を提案する。
【0033】第一の解決方法は、次の点にある。すなわ
ち、排出口の上方で、その下にある領域を遮蔽し、これ
により、排出口壁部の手前側の下向きの流れを偏向す
る。
【0034】こうして、完全に溶かされていないバッチ
の一部および異なる組成を有するガラスおよび泡の入っ
たガラスが出口の上側の領域から直接排出口に達するこ
とはできなくなる。こうして、他のパラメータさえ正し
ければ、完璧なガラスの品質を得ることができる。
【0035】上述の遮蔽は、下方に配置された埋め込ま
れた排出口、というよりは溝、を組み合わせる場合にと
りわけ好ましいと言える。この溝は、壁部の本来の底部
の下側に位置する。
【0036】上述の遮蔽を行うための材料としては、腐
食が少なく、長い寿命を持ち、コストが安く、しかも、
ガラスを損なう可能性の低い耐火性の不活性な(金属な
いし非金属の)材料が挙げられる。これには、モリブデ
ンやタングステン、ならびにこれらの合金といった耐火
性不反応性金属(Refraktaermetall)(本明細書中、単
に耐火性金属と呼ぶ場合もある)が適している。
【0037】第二の解決方法は、遮蔽部を配置すること
にある。このとき、流出口、ないし流出口の領域は、高
温に対する耐性および各溶融ガラスに対する不反応性を
有する耐火性不反応性金属(Refraktaermetall)からな
る薄板、箱、パイプ、あるいはこれらに類似の部材によ
って覆われる。ここで、流出口壁部から延びる部材は、
所定の量だけ溶解槽ないし清澄槽内に突出している必要
があり、これによって、流出口(領域)が溶融物表面の
方向に遮蔽されるようになる。とりわけ好ましいのは、
耐火性金属部材の長さが200〜1000mmの間で作
られた場合である。この部材の厚さは、力学的な負荷に
合わせて、モリブデンに対しては例えば肉厚4〜20m
mの範囲にある。これによって与えられる物理的な遮蔽
のために、この部材を追加的に加熱する必要は無い。
【0038】各流出口壁部側には、冷たい壁部と熱いガ
ラス全体量との間の温度差が大きいために、強い下降流
が発生する。この流れが表面層を形成している一部を伴
い、この表面層の一部がこの流れとともに間髪を入れず
直に流出口に達する。
【0039】溶融物中に突き出した流出口の覆いの物理
的な遮断効果によって、節を含んだ下降する流れは、も
はやそのまま流出口に入ることはできなくなり、その代
わりに、溶解槽中ないし清澄槽中に強制的に戻される。
清澄槽中の溶融ガラスの温度が高いことと、滞在時間の
延長を強いられることで、取り込まれた節や脈理がガラ
ス基質の中に上手く溶け込むことができるようになっ
て、もはやガラスの品質を損なうことはあり得なくな
る。最も簡易な場合には、流出口の覆いは、溶解装置内
に所定量突出している薄板(Blech)ないしプレートで
も既に十分である。とは言え、もっと複雑な形状をした
ものもやはり想定可能で、条件次第では意味を持つよう
になる。
【0040】流出口の覆いに用いられる部材は、その周
り全てがガラスと接触しているために、高温で強いガラ
スの流れに常にさらされている。セラミック製の部材
は、この使用目的には適さない。というのも、セラミッ
ク製の耐火材料は、溶解装置の当該箇所でとりわけ強烈
な腐食作用に見舞われることが原因となって、すでに短
期間のうちに駄目になってしまうからであり、あるいは
また、自らが次第に溶解することでガラス中に脈理や石
粒をもたらすことになってしまうからである。この際も
たらされる脈理や石粒は、後続のコンディショニングや
均一化の工程においては、節と同様もはや溶解され得な
い。したがって、各溶融ガラスに対して不活性である耐
火性不反応性金属(耐火性金属)を選ぶ必要がある。こ
のため、この金属は、溶融ガラス内に溶解したり、溶融
ガラスと反応したり、あるいは、金属粒子ないし金属脈
理を放出したりするようなものであってはならない。耐
火性金属としては、例えば、特にMoないしWといった
ものはもちろんのこと、Pt、Ir、Pd、Au、Ta
及び/又はこれらの合金といったものも想定される。
【0041】必要によっては、流出口の覆いは、流出口
の手前の凹部(溜り部)と一緒に組み合わせることもで
き、これにより、耐火腐食生成物がこの溜り部に回収さ
れたり、あるいは、そこに設けられた床排出口を通して
取り除かれたりする。こうして、もはや耐火腐食生成物
が取り出し流れと一緒になって流出口に達したり、製品
内に入ったりすることは無くなる。
【0042】他の実施形態において、耐火性金属からな
る部材は、同じ効果を得るのに壁部の底部(壁底部)の
所定量上方に設けることができる。特に壁部の底部(壁
底部)の上方50〜250mmの間の高さが好ましい。
逆流を防止するために、例えば下に埋め込まれた流出口
と耐火性金属部材とを、二つのシステムの長所を余すと
ころなく使う目的で組み合わせることもできる。
【0043】0.5メートルほど清澄槽内に突出するM
o製パイプでも、節および脈理に関わるガラス品質の大
幅な改善を達成するのに十分である。溶融ガラスに比べ
て明らかに低温である流出口壁部の側において下降する
流れは、清澄槽に向けて新たにされることを余儀なくさ
れる。表面からの節をそのまま流出口に吸い込んでしま
う事態はこうして阻止される。常に低温の流出口壁部
は、もはや流出口の流れに関して悪い影響を与えない。
かなり延長された清澄槽中の滞在時間にともない、依然
として表面から引き込まれる節をさらに良好に溶かすこ
とができるようになる。
【0044】本発明のさらなる長所は、溢れ出した表面
層を取り除く際に発生するようなガラスの無駄が無くな
ることである。その上、通常よく見られる腐食は、セラ
ミック製の流出口が時間と共に溶融ガラスから被るもの
であるが、このような腐食は、各溶融ガラスに対して反
応しない耐火性金属を用いることで完全に起こらなくな
る。
【0045】第三の解決方法は、次の点にある。すなわ
ち、取出し溝部の領域に、それも、特にガラスの流れが
槽を後にする排出口の上側の部分に、付加的なヒータが
設けられる。この付加的なヒータの働きは、熱的なバリ
ヤ(熱的な遮蔽部)を作る点にあり、このバリヤによっ
て、下向きの流れが弱められるか、あるいは完全に阻止
される。こうして、完全に溶かされていないバッチ、又
は異なる組成を有するガラス、又は完全に清澄されてい
ないガラスが排出口にそのまま達する可能性が解消され
る。
【0046】いずれの場合においても、上部炉室の部分
には、バーナを備えた化石燃料で加熱される丸屋根部が
ある。大部分滑らかなガラス表面が出現して、この表面
を介して、熱せられた丸屋根部からガラス浴の中にエネ
ルギーが投入される。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳述する。
【0048】図1および図2に示された本発明に係る装
置は、溶解槽1を備えている。この溶解槽には、溶融物
2が入っている。この溶融物は、溶解槽1の所定の場所
で供給されるバッチ2.1(Gemenge)から補給され
る。この溶融物2の上方には、上部炉室3がある。この
炉室には、この図では概略的に示されているバーナ4が
設けられており、このバーナによって、溶融物2に熱が
伝えられるようになっている。
【0049】溶解槽1は、入って来るバッチ2.1に対
して中心を挟んで反対の側に、排出口開口部1.1を備
えている。
【0050】図1の実施形態においては、溝部1.4を
有する下方に配置されて埋め込まれた排出口と、カバー
プレート1.2とが設けられている。
【0051】図からさらに分かるように、溶解槽中に
は、ぐるぐる遍歴するローラ様の流れの型2.2が形成
される。排出口溝部1.4の上側かつ排出口開口部1.
1の手前側(上流側)のカバープレート1.2によっ
て、ガラス浴の上面から排出口開口部1.1に向かう直
接的な貫流が妨げられる。こうして、このカバープレー
ト1.2により、もはや排出口壁部1.5の手前側にお
ける下向きの流れのために表面のガラスが短時間のうち
に排出口開口部1.1に達することが無くなる。ガラス
は、カバープレート1.2によって強いられる「回り
道」をしなければならない。これにより、均一化、ある
いは、節および/または脈理の溶解を行なうために、よ
り多くの時間が費やされるようになる。さらに、カバー
プレート1.2を適切な寸法にすれば、一部のガラス
は、再び流れのローラに捉えられ、これにより、槽1の
中での滞在時間がさらに延び、そのために、一層良好に
均一化ならびに節および/または脈理の溶解が行なわれ
るようになる。
【0052】図2による実施形態の場合、付加的なヒー
タが設けられている。このヒータは、点線で示された領
域5にわたって、あるいはより好ましくは、影の付けら
れた領域5.1の中に延在している。
【0053】排出口開口部1.1の手前にあるこの(電
気的な)付加ヒータは、この領域の中の溶融物を局所的
に加熱する働きをする。これにより、下方に向かう流れ
を阻む熱的なバリヤが形成される。この熱的なバリヤ
は、下方に向かう流れの速度を低下させるか、あるい
は、このような流れを全く完全に止めてしまう。
【0054】このような流れの働きによって、一つに
は、下向きの流れの速度がより遅くなることから、表面
のガラスを一層少量にしか引き込まないようにできる。
また、他方では、引き込まれた表面のガラスが排出口開
口部1.1に達するのに要する時間が長くなる。こうし
て、均一化、あるいは、節および/または脈理の溶解を
行なうためにもっと多くの時間が使えるようになる。
【0055】この電気的な付加ヒータの加熱部分は、棒
形、板形、ブロック形、または球キャップ形の電極に形
成することができる。これらの電極は、側部電極として
(左側、右側、あるいは排出口壁部に)用いることがで
きるが、上部電極または底部電極として用いることもで
きる。
【0056】上記加熱部分は、投入されるヒータ出力
(ヒータ電力)が排出口開口部1.1の手前側に集中す
るように組み立てられるのが好ましい。ヒータ出力は、
ガラス浴2の広い領域にわたって分散させるべきもので
はない。これは、ガラスの流れの方向を横切るように加
熱部分を取り付けることで達成することができる。この
とき、加熱部分は、極端な場合、排出口開口部1.1よ
り2倍広くなる。
【0057】さらに、上記加熱部分は、投入されたヒー
タ出力が何よりも先ず排出口開口部1.1の上側で放出
されるように設けられるのが好ましい。これは、例え
ば、然るべき高さに配置された側部電極ないし上部電極
を用いることによって実現することができる。
【0058】図3は、従来技術を説明するための図であ
る。図には、ローラ状の流れ(環状流れ)2.2を再び
見ることができる。このローラ状の流れに、壁部1を通
りぬけるスループットの流れがさらにまだ重ね合わされ
ている。このローラ状の流れと、重ね合わされたスルー
プットの流れとによって、排出口壁部1.5の手前側に
顕著な下向きの流れが生じている。
【0059】この流れは、溶解する出力を増加させるた
めの付加ヒータおよび/または盾といったバッフルによ
っては何も基本的には変えられない。確かに、ローラ状
の流れは、図3におけるものとは異なった様相を呈す
る。しかしそれでも、排出口壁部1.5手前側の下向き
の流れは現れる。
【0060】図4は、遮蔽部1.2の可能な形態ならび
に配置に関する五つの変形例を示している。この遮蔽部
1.2は、ガラス浴表面2.3から排出口開口部1.1
への直接的な流れを妨げるのに用いられる。変形例A〜
Eを参照されたい。
【0061】遮蔽部1.2は、耐熱性を有して溶融物と
反応しない不反応性の金属(耐熱性不反応性金属ないし
耐熱性金属)からなる。遮蔽部は、図示された変形例の
場合には、異なる高さ位置にあるプレート1.2から形
成されている。図4Aに示された変形例の場合、プレー
トは、排出口開口部1.1を貫いて延在している。この
プレートは、従って溶解槽の排出口壁部1.5の両側に
またがっている。このことは、プレートが溶融物中に突
出していることを意味している。プレートは、排出口開
口部1.2の内側上部に直に載っている。
【0062】良く似た状況は図4Bにも見られる。ただ
し、この場合、排出口開口部1.1は、さらに下方、溶
解槽の床部(底部)1.3の直ぐ上に存在している。
【0063】図4Cおよび図4Dの実施形態の場合、プ
レートは、排出口璧部1.5内にはめ込まれている。こ
こでもまた、プレートは溶融物中に突出している。
【0064】図4Eに示された実施形態においては、下
に埋め込まれた流出口が設けられている。
【0065】図5Fおよび図5Gは、溶融物がガラス浴
表面から排出口開口部へ直に貫流するのを防ぐ手段とし
ての遮蔽部の特別な実施形態を示している。この遮蔽部
もまた、耐熱性金属から形成されている。
【0066】図6H〜図6Kの実施形態において、この
斜視図で示された遮蔽部1.2は、短く切り詰められた
ソケット状のパイプ(Rohrstutzen)(パイプソケッ
ト)の形状とされている。この遮蔽部は、排出口開口部
を介して両側に突出しており、それゆえ、溶融物に接触
する側においてだけでなく外側にも突出している。遮蔽
部としてのパイプソケットは、排出口開口部の内側縁部
に付いており、この排出口開口部の内側縁部を覆ってい
る。
【0067】図6Jおよび図6Kにおいては、図から分
かるように、流出口が再び下に埋められている。
【0068】図7および図8は、一方では本発明の、ま
た他方では従来技術の、それぞれ異なった作用を表す図
である。
【0069】図7に示された実施形態において、ガラス
浴表面(液面)2.3が再び見て取れる。排出口壁部の
手前側に、下降する流れが形成されている。節を中に含
んだ状態のこの溶融物の流れは、かくして、先ず下方に
向けられている。この流れは、本発明に係る耐熱性金属
部材1.2によって、溶融槽の内側に向けて偏向され
る。この道のりの途中で、節2.4が溶解される。均一
化は一層良好になる。
【0070】従来通りに構成された図8の溶解槽の形態
においては、これとは異なる様相を呈する。この場合、
溶融物は、ガラス浴表面2.3から排出口開口部1.1
に向かってそのまま流れる。ガラス浴表面に存在する節
2.4は、排出口開口部1.1を通り抜けてしまう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る溶解槽の第一の実施形態を概略
断面によって示す図である。
【図2】 本発明に係る溶解槽の第二の実施形態を概略
断面によって示す図である。
【図3】 従来技術による溶解槽を概略断面によって示
す図である。
【図4A】 耐火性不反応性金属部材の様々な構成のう
ちの一つを示す図である。
【図4B】 耐火性不反応性金属部材の様々な構成のう
ちの一つを示す図である。
【図4C】 耐火性不反応性金属部材の様々な構成のう
ちの一つを示す図である。
【図4D】 耐火性不反応性金属部材の様々な構成のう
ちの一つを示す図である。
【図4E】 耐火性不反応性金属部材の様々な構成のう
ちの一つを示す図である。
【図5F】 箱型の耐火性不反応性金属部材を示す図で
ある。
【図5G】 箱状の耐火性不反応性金属部材を示す図で
ある。
【図6H】 パイプ状の耐火性不反応性金属部材を示す
図である。
【図6I】 パイプ状の耐火性不反応性金属部材を示す
図である。
【図6J】 パイプ状の耐火性不反応性金属部材を示す
図である。
【図6K】 パイプ状の耐火性不反応性金属部材を示す
図である。
【図7】 耐火性不反応性金属部材が溶融物の流れに及
ぼす作用を説明するための図である。
【図8】 従来の流出口の構成を示す図である。
【符号の説明】
1・・・溶解槽(槽) 1.1・・・排出口開口部 1.2・・・遮蔽部(流れ妨害部、カバープレート、パ
イプソケット) 1.3・・・床部(底部) 1.4・・・溝部 1.5・・・排出口壁部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27B 3/20 F27B 3/20 (72)発明者 ヴィルフリート・リンツ ドイツ・55124・マインツ・シュールシュ トラーセ・21 (72)発明者 ノルベルト・オスターハーゲ ドイツ・55218・インゲルハイム・ムルタ トゥリシュトラーセ・47 (72)発明者 ゲルハルト・ラウテンシュレーガー ドイツ・07743・イェーナ・ザクセンエッ クヴェーグ・2ベー (72)発明者 アンドレアス・シュプレンガー ドイツ・55122・マインツ・ヤーコプ−シ ュテファン−シュトラーセ・12 (72)発明者 クラウス−ディーター・ドゥフ ドイツ・65232・タウヌスシュタイン・フ ュルステンロート・1 (72)発明者 フランク・カレッタ ドイツ・67596・ディッテルスハイム−ヘ スロッホ・ナッハ・デム・ツィーゲルオー フェン・9 (72)発明者 ルートヴィヒ・デュルシュ ドイツ・55130・マインツ・アレクサンダ ー−プレミング・シュトラーセ・11 (72)発明者 ライナー・アイヒホルツ ドイツ・55122・マインツ・アルベルト− アインシュタイン−シュトラーセ・17 Fターム(参考) 4K045 AA04 BA08 GD01 RB04 RB11 RC11

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッチ又はカレットから溶融ガラスを製
    造するための方法において、 化石燃料で加熱された溶解槽にバッチ又はカレットを投
    入して溶解し、 排出口開口部(1.1)を通して溶融物を前記溶解槽か
    ら取りだし、 一方の溶融ガラスの表面と他方の前記排出口開口部
    (1.1)との間でのガラスの流れの短絡が妨げられて
    前記溶解槽中における全ての溶融粒子の十分な滞在時間
    が達成されるよう前記溶解槽内を通して溶融ガラスの流
    れを導くために措置を講じることを特徴とする溶融ガラ
    スを製造するための方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、 前記排出口開口部(1.1)の手前側で前記流れの向き
    を変えることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の方法に
    おいて、 前記排出口開口部(1.1)の領域における前記溶融物
    をさらに加熱することを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 周囲を取り囲む壁部ならびに底部(1.
    3)を有する化石燃料で加熱される溶解槽(1)と、 溶融すべき素材を入れる部分と、 排出口開口部(1.1)と、 を備えているバッチ又はカレットから溶融ガラスを製造
    するための装置において、 溶融物がガラス浴表面から前記排出口開口部(1.1)
    へ直接排出されるのを防ぐための手段(1.2)が設け
    られていることを特徴とする溶融ガラスを製造するため
    の装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の装置において、 前記排出口開口部(1.1)の領域には、流れ妨害部
    (1.2)が設けられ、前記流れ妨害部によって、下向
    きの溶融物の流れが前記排出口開口部(1.1)から離
    れる方向に強制的に偏向されるように構成されているこ
    とを特徴とする装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の装置に
    おいて、 前記排出口開口部(1.1)の上側には、カバープレー
    ト(1.2)が設けられ、前記カバープレート(1.
    2)によって、下向きの溶融物の流れが前記排出口開口
    部(1.1)から離れる方向に強制的に偏向されるよう
    に構成されていることを特徴とする装置。
  7. 【請求項7】 請求項4から請求項6のいずれか1項に
    記載の装置において、 前記直接流出するのを防ぐ手段(1.2)は、前記排出
    開口部を遮蔽する遮蔽部からなり、該遮蔽部は、耐熱性
    で溶融物と反応しない不反応性の金属から形成されかつ
    前記排出口壁部(1.5)から前記溶解槽内部に向けて
    突出していることを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の装置において、 前記遮蔽部は、耐火性で溶融物と反応しない不反応性の
    金属製のプレートからなり、前記排出口開口部(1.
    1)の上側に設けられていることを特徴とする装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の装置において、 前記遮蔽部は、パイプソケットからなることを特徴とす
    る装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の装置において、 前記パイプソケットは、前記排出口開口部(1.1)の
    内側縁部に取り付けられ、この内側縁部を覆っているこ
    とを特徴とする装置。
  11. 【請求項11】 請求項4から請求項10のいずれか1
    項に記載の装置において、 前記直接流出するのを防ぐ手段(1.2)の下側には、
    溝部(1.4)が設けられ、前記溝部(1.4)は、前
    記溶解槽(1)の残りの部分の前記底部(1.3)に比
    べて下方に位置させられていることを特徴とする装置。
  12. 【請求項12】 請求項4から請求項11のいずれか1
    項に記載の装置において、 前記排出口開口部(1.1)の領域に、付加的なヒータ
    が設けられ、該付加的なヒータによって、下向きの溶融
    物の流れが前記排出口開口部(1.1)から離れる方向
    に強制的に偏向されるように構成されていることを特徴
    とする装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の装置において、 前記付加的なヒータは、棒形電極または板形電極または
    ブロック形電極または球キャップ形電極を備えているこ
    とを特徴とする装置。
  14. 【請求項14】 請求項12または請求項13に記載の
    装置において、 側部電極または底部電極または上部電極が設けられてい
    ることを特徴とする装置。
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