JP2003093638A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003093638A
JP2003093638A JP2001290292A JP2001290292A JP2003093638A JP 2003093638 A JP2003093638 A JP 2003093638A JP 2001290292 A JP2001290292 A JP 2001290292A JP 2001290292 A JP2001290292 A JP 2001290292A JP 2003093638 A JP2003093638 A JP 2003093638A
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JP2001290292A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験装置等において正確に遊技機の動作確認
を行えるように試験信号を出力することができる第3種
パチンコ遊技機を提供する。 【解決手段】 払出検出手段が遊技球を検出したことに
基づく払出信号と、特別可変入賞検出手段が遊技球を検
出したことに基づく特別可変入賞信号と、特別検出手段
が遊技球を検出したことに基づく特別検出信号と、始動
検出手段が遊技球を検出したことに基づく始動検出信号
と、権利発生状態を特定可能な権利発生信号と、特別可
変入賞装置の状態を特定可能な特別可変入賞装置状態信
号と、特定入賞検出手段が遊技球を検出したことに基づ
く特定入賞検出信号とを外部に出力可能であり、特別検
出手段による遊技球の検出と始動検出手段による遊技球
の検出とが同時に発生した場合には予め定められた順序
に従って制御動作が行われ、特別可変入賞装置状態信号
と権利発生信号とが予め定められた順序で出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技球を用いて遊
技が行われ、特別領域に設けられた特別検出手段で遊技
球が検出されたことを条件に権利発生状態となり、権利
発生状態となっている期間中に、始動領域に設けられた
始動検出手段により遊技球が検出されたことにもとづい
て、可変入賞装置を遊技者にとって不利な状態から遊技
者にとって有利な状態に変化させることが可能な遊技機
に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機として、遊技球を発射装置によっ
て遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口
などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定個の賞球が
遊技者に払い出されるものがある。また、遊技球が特別
装置作動領域(特別領域)に入賞した場合に権利発生状
態を生起させるものがある。権利発生状態中に、例え
ば、始動口に遊技球が入賞したことにもとづいて、さら
に所定の遊技価値(有利な状態)が遊技者に与えられ
る。このようなパチンコ遊技機は、一般に第3種パチン
コ遊技機と呼ばれる。
【0003】なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に
設けられた大入賞口などの可変入賞球装置の状態が、遊
技球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になるこ
とや、景品としての遊技球払出の条件が成立しやすくな
る状態になることである。
【0004】第3種パチンコ遊技機には、遊技球が普通
図柄作動口に入賞すると普通図柄表示装置において数字
等の普通図柄(識別情報)の可変表示(変動)が開始さ
れ、可変表示の表示結果(停止識別情報)が特定の表示
結果(いわゆる当り図柄)になると、普通電動役物が作
動して特定入賞口に遊技球が入賞可能な状態になり、遊
技球が特定入賞口に入賞し、特別装置作動領域に入賞し
たことがセンサまたはスイッチによって検知されると、
権利が発生し、権利発生状態において始動口に遊技球が
入賞すると大入賞口が開放して打球が入賞しやすい大当
り遊技状態に移行するものがある。
【0005】また、遊技球が普通電動役物作動口に入賞
すると普通電動役物が作動して特定入賞口が開放し、遊
技球が特定入賞口に入賞し特別装置作動判定図柄ゲート
に到達したことがセンサによって検知されると、特別装
置作動判定図柄表示装置(以下、可変表示装置とい
う。)において図柄の変動(識別情報の可変表示)が開
始されるように構成されたものもある。そして、可変表
示装置の表示結果があらかじめ定められた特定表示態様
の組合せとなることを、通常、「当り」という。なお、
可変表示装置における図柄の変動中では、遊技球は、特
別装置作動判定図柄ゲートの検出位置に貯留されてい
る。
【0006】当りが発生すると、貯留されていた遊技球
が誘導装置によって特別装置作動領域(特別領域)に誘
導され、特別装置作動領域に設けられているセンサによ
って検出されると権利が発生し、権利発生状態において
始動口に遊技球が入賞すると大入賞口が開放して打球が
入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。
【0007】そして、大入賞口の開放期間において、所
定個(例えば10個)の遊技球が大入賞口に入賞すると
大入賞口は閉鎖する。そして、権利発生状態が継続して
いる限り、再度、大入賞口が開放可能である。1回の大
入賞口の開放から閉鎖までをラウンドと呼ぶ。権利発生
状態は、始動口に例えば16個の遊技球が入賞するまで
継続する。ただし、権利発生状態の継続中に、再度権利
を発生させるための動作(特別領域への遊技球の入賞)
が行われた場合には、権利発生状態は終了する。なお、
各開放について開放時間の上限期間(例えば9.5秒)
が決められ、入賞数が所定個に達しなくても上限期間が
経過すると大入賞口は閉鎖する。
【0008】また、第3種パチンコ遊技機には、普通図
柄表示装置における可変表示の表示結果が特別な表示結
果になった場合に、以後の可変表示の表示結果が特定の
表示結果になる確率が高くなる高確率状態(確率変動状
態;確変状態)に移行するものもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、第3
種パチンコ遊技機は、センサによる遊技球の検出等に応
じて遊技状態が変化し、大入賞口等の可変入賞球装置の
動作状態が変化する。また、複数のセンサの遊技球の検
出順序が異なると、異なる遊技状態に変化することもあ
る。遊技機に試験装置等の外部機器を接続して、遊技機
から出力される試験信号を用いて遊技機の遊技状態を認
識することによって遊技機の試験を行う場合があるが、
遊技機が出力する試験信号が正しく複数のセンサの遊技
球の検出順序を示していないと、試験装置等の外部機器
において、遊技機の遊技状態を正しく把握できない場合
がある。すなわち、試験装置等の外部機器において正確
に遊技機の動作確認を行えなくなる場合がある。
【0010】そこで、本発明は、試験装置等の外部機器
において正確に遊技機の動作確認を行えるように試験信
号を出力することができる第3種パチンコ遊技機を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
遊技球を用いて遊技が行われ、特別領域に設けられた特
別検出手段(例えば特定球検出スイッチ439aや特別
領域スイッチ48a)で遊技球が検出されたことを条件
に権利発生状態となり、権利発生状態となっている期間
中に、始動領域(例えば作動入賞口422や始動入賞装
置20における始動口)に設けられた始動検出手段(例
えば作動球検出スイッチ423や始動口スイッチ20
a)により遊技球が検出されたことにもとづいて、特別
可変入賞装置(例えば大入賞口)を遊技者にとって不利
な状態(例えば閉鎖状態)から遊技者にとって有利な状
態(例えば開放状態)に変化させる制御を行うことが可
能な遊技機であって、遊技の進行を制御する遊技制御手
段(CPU56等)と、遊技球を払い出すことが可能な
払出手段(例えば球払出装置97)によって払い出され
た遊技球を検出可能な払出検出手段(例えば賞球カウン
トスイッチ301A)と、遊技領域から特別検出手段に
至る経路に設けられ、遊技球を検出可能な特定入賞検出
手段(例えば入賞球検出スイッチ431や特定入賞口ス
イッチ32a)と、特別可変入賞装置への遊技球の入賞
を検出可能な特別可変入賞検出手段(例えば入賞球検出
スイッチ454やカウントスイッチ51a)とを備え、
遊技制御手段が、少なくとも、払出検出手段が遊技球を
検出したことにもとづく払出信号と、特別可変入賞検出
手段が遊技球を検出したことにもとづく特別可変入賞信
号(例えば特別電動役物入賞信号)と、特別検出手段が
遊技球を検出したことにもとづく特別検出信号(例えば
特別装置作動領域通過信号)と、始動検出手段が遊技球
を検出したことにもとづく始動検出信号(例えば始動球
入賞信号)と、権利発生状態を特定可能な権利発生信号
(例えば特別装置作動信号)と、特別可変入賞装置の変
化状態を特定可能な特別可変入賞装置状態信号(例えば
特別電動役物開放信号や特別電動役物作動中信号)と、
特定入賞検出手段が遊技球を検出したことにもとづく特
定入賞検出信号(例えば特定入賞口入賞信号1)とを外
部に出力可能であり、遊技制御手段が、権利発生状態が
生起していない状態において特別検出手段による遊技球
の検出と始動検出手段による遊技球の検出とが同時に発
生した場合にはあらかじめ定められた優先順位に従って
いずれか一方の検出が先に発生したものとして処理を行
い(例えば、2msタイマ割込処理内で、作動球検出ス
イッチ423や始動口スイッチ20aの検出信号にもと
づく処理を行う特別電役プロセス処理(ステップS2
8)や特別電動役物プロセス処理(ステップS128)
よりも先に、特定球検出スイッチ439aや特別領域ス
イッチ48aの検出信号にもとづく処理を行う普通電役
プロセス処理(ステップS27)や作動判定図柄プロセ
ス処理(ステップS127)を実行し)、その処理にも
とづいて特別可変入賞装置状態信号と権利発生信号とを
あらかじめ定められた順序で(図41および図72参
照)出力可能であることを特徴とする。
【0012】遊技制御手段が、権利発生状態が生起して
いない状態にて特別検出手段による遊技球の検出と始動
検出手段による遊技球の検出とが同時に発生した場合に
は、特別検出手段による遊技球の検出にもとづいて権利
発生状態とした(例えば、特別電役プロセス処理(ステ
ップS28)や特別電動役物プロセス処理(ステップS
128)よりも先に実行される普通電役プロセス処理
(ステップS27)や作動判定図柄プロセス処理(ステ
ップS127)におけるステップS313やS614)
後に、始動検出手段による遊技球の検出にもとづいて特
別可変入賞装置を有利な状態に変化させる処理を行い
(例えば、普通電役プロセス処理(ステップS27)や
作動判定図柄プロセス処理(ステップS127)よりも
あとに実行される特別電役プロセス処理(ステップS2
8)や特別電動役物プロセス処理(ステップS128)
におけるステップS302やS622)、その処理にも
とづいて権利発生信号を出力してから特別可変入賞装置
状態信号を出力可能(図37〜図40参照、また、図7
0,図71,図62,図72参照)であるように構成さ
れていてもよい。
【0013】本発明の他の態様の遊技機は、遊技球を用
いて遊技が行われ、特別領域に設けられた特別検出手段
(例えば特定球検出スイッチ439aや特別領域スイッ
チ48a)で遊技球が検出されたことを条件に権利発生
状態となり、権利発生状態となっている期間中に、始動
領域(例えば作動入賞口422や始動入賞装置20にお
ける始動口)に設けられた始動検出手段(例えば作動球
検出スイッチ423や始動口スイッチ20a)により遊
技球が検出されたことにもとづいて、特別可変入賞装置
(例えば大入賞口)を遊技者にとって不利な状態(例え
ば閉鎖状態)から遊技者にとって有利な状態(例えば開
放状態)に変化させる制御を行うことが可能な遊技機で
あって、遊技の進行を制御する遊技制御手段(CPU5
6等)と、遊技球を払い出すことが可能な払出手段(例
えば球払出装置97)によって払い出された遊技球を検
出可能な払出検出手段(例えば賞球カウントスイッチ3
01A)と、遊技領域から特別検出手段に至る経路に設
けられ、遊技球を検出可能な特定入賞検出手段(例えば
入賞球検出スイッチ431や特定入賞口スイッチ32
a)と、特別可変入賞装置への遊技球の入賞を検出可能
な特別可変入賞検出手段(例えば入賞球検出スイッチ4
54やカウントスイッチ51a)とを備え、遊技制御手
段が、少なくとも、払出検出手段が遊技球を検出したこ
とにもとづく払出信号と、特別可変入賞検出手段が遊技
球を検出したことにもとづく特別可変入賞信号(例えば
特別電動役物入賞信号)と、特別検出手段が遊技球を検
出したことにもとづく特別検出信号(例えば特別装置作
動領域通過信号)と、始動検出手段が遊技球を検出した
ことにもとづく始動検出信号(例えば始動球入賞信号)
と、権利発生状態を特定可能な権利発生信号(例えば特
別装置作動信号)と、特別可変入賞装置の変化状態を特
定可能な特別可変入賞装置状態信号(例えば特別電動役
物開放信号や特別電動役物作動中信号)と、特定入賞検
出手段が遊技球を検出したことにもとづく特定入賞検出
信号(例えば特定入賞口入賞信号1)とを外部に出力可
能であり、遊技制御手段において特別可変入賞装置状態
信号と権利発生信号とは同一の出力ポートから出力可能
に構成され(図23および図59参照)、遊技制御手段
が、権利発生状態が生起していない状態において特別検
出手段による遊技球の検出と始動検出手段による遊技球
の検出とが同時に発生した場合には、特別検出手段によ
る遊技球の検出にもとづいて権利発生状態とした後に、
始動検出手段による遊技球の検出にもとづいて特別可変
入賞装置を遊技者にとって有利な状態に変化させる処理
を行い(例えば、2msタイマ割込処理内で、作動球検
出スイッチ423や始動口スイッチ20aの検出信号に
もとづく処理を行う特別電役プロセス処理(ステップS
28)や特別電動役物プロセス処理(ステップS12
8)よりも先に、特定球検出スイッチ439aや特別領
域スイッチ48aの検出信号にもとづく処理を行う普通
電役プロセス処理(ステップS27)や作動判定図柄プ
ロセス処理(ステップS127)を実行し)、その処理
にもとづいて遊技制御手段が、特別可変入賞装置状態信
号と権利発生信号とを同時に出力可能(図23,図2
6,図27,図37参照、また、図59,図61,図6
2,図69参照)であることを特徴とする。
【0014】特別可変入賞装置状態信号が、特別可変入
賞装置を動作させる電気的駆動源(例えばソレノイド4
53)に対して遊技制御手段から出力された駆動信号に
もとづく特別可変入賞装置駆動信号(例えば特別電動役
物開放信号)と、遊技制御手段における電気的駆動源の
駆動処理の実行にもとづく特別可変入賞装置処理信号
(例えば特別電動役物作動中信号)とを含むように構成
されていてもよい。
【0015】遊技者にとって不利な状態から遊技者にと
って有利な状態に変化可能な普通可変入賞装置(例えば
可変入賞検出装置430や普通電動役物50、振分部材
35および誘導部40)と、普通可変入賞装置への遊技
球の入賞を検出可能な普通可変入賞検出手段(例えば入
賞球検出スイッチ431や特別領域スイッチ48a)と
を備え、普通可変入賞検出手段が遊技球を検出したこと
にもとづく普通可変入賞信号(例えば普通電動役物入賞
信号)と、普通可変入賞装置の変化状態を特定可能な普
通可変入賞装置状態信号(例えば普通電動役物開放信号
や普通電動役物作動中信号)とを外部に出力可能である
ように構成されていてもよい。
【0016】普通可変入賞装置状態信号が、普通可変入
賞装置を動作させる電気的駆動源(例えば普通電役ソレ
ノイドやソレノイド472)に対して遊技制御手段から
出力された駆動信号にもとづく普通別可変入賞装置駆動
信号(例えば普通電動役物開放信号)と、遊技制御手段
における電気的駆動源の駆動処理の実行にもとづく普通
可変入賞装置処理信号(例えば普通電動役物作動中信
号)とを含むように構成されていてもよい。
【0017】普通可変入賞装置が遊技者にとって有利な
状態に変化する回数または時間が増加する特定状態(例
えば高確率状態)となっていることを特定可能な普通可
変入賞装置特定状態信号(例えば普通電動役物開放延長
状態信号)を外部に出力可能であるように構成されてい
てもよい。
【0018】遊技制御手段が、特別可変入賞装置が遊技
者にとって有利な状態から不利な状態になるタイミング
と、普通可変入賞装置が遊技者にとって有利な状態から
不利な状態になるタイミングとが同時に発生した場合に
は、特別可変入賞装置状態信号の出力を先に停止するよ
うに構成されていてもよい。
【0019】遊技球の入賞により普通可変入賞装置を遊
技者にとって有利な状態に変化させる条件を成立させる
普通可変入賞装置作動口(例えば普通電動役物作動口1
1)と、普通可変入賞装置作動口への遊技球の入賞を検
出可能な普通可変入賞装置作動口検出手段(例えば普通
電役作動口スイッチ11a)とを備え、普通可変入賞装
置作動口検出手段が遊技球を検出したことにもとづく普
通可変入賞装置作動口信号(例えば普通電動役物作動口
信号)を外部に出力可能であるように構成されていても
よい。
【0020】識別情報を可変表示可能な普通可変表示装
置を備え、普通可変表示装置の可変表示結果があらかじ
め定められた特定表示態様になったことにもとづく普通
可変表示特別信号(普通図柄当り信号)と、普通可変表
示装置の可変表示の実行を特定可能な普通可変表示可変
表示中信号(例えば図柄変動中信号)と、普通可変表示
装置の可変表示が終了したことを特定可能な普通可変表
示確定信号(例えば図柄確定信号)とを外部に出力可能
であるように構成されていてもよい。
【0021】遊技制御手段が、普通可変表示装置におけ
る可変表示時間を短縮させる制御を実行可能であり、普
通可変表示装置における可変表示時間を短縮させる制御
の実行にもとづく普通可変表示短縮信号(例えば普通図
柄変動時間短縮状態信号)を外部に出力可能であるよう
に構成されていてもよい。
【0022】普通可変表示装置が、識別情報を可変表示
可能な複数の可変表示領域を備え、可変表示領域毎の可
変表示の実行を特定可能な普通可変表示領域可変表示中
信号(例えば1桁目〜3桁目図柄変動中信号)と、可変
表示領域毎の可変表示結果を特定可能な普通識別情報信
号(例えば1桁目〜3桁目図柄データ)とを外部に出力
可能であるように構成されていてもよい。
【0023】普通可変表示装置の可変表示結果が特定表
示態様になる確率が向上している普通可変表示確率変動
状態であることを特定可能な普通可変表示確率変動状態
信号(例えば普通図柄高確率状態信号)を外部に出力可
能であるように構成されていてもよい。
【0024】遊技球の入賞により普通可変表示装置の可
変表示開始の条件を成立させる普通可変表示作動口(例
えば始動球通過口404)と、普通可変表示作動口への
遊技球の入賞を検出可能な普通可変表示作動口検出手段
(例えば始動球検出スイッチ405)と、普通可変表示
作動口検出手段によって検出された遊技球数のうち未だ
可変表示の実行に用いられていない遊技球数を記憶可能
な普通可変表示保留数記憶手段(例えば普通図柄始動記
憶)とを備え、普通可変表示作動口検出手段が遊技球を
検出したことにもとづく普通可変表示作動口信号(例え
ば普通図柄作動口入賞信号)と、普通可変表示保留数記
憶手段に記憶されている遊技球数を特定可能な普通可変
表示保留信号(例えば普通図柄保留1個目〜4個目信
号)とを外部に出力可能であるように構成されていても
よい。
【0025】遊技制御手段から送信される制御コマンド
にもとづいて普通可変表示装置を制御する制御手段(表
示制御用CPU101等)を備え、普通可変表示装置を
制御する制御手段が、制御コマンドが正常に受信されな
かったことにもとづいて普通可変表示エラー状態信号
(例えば図柄表示装置エラー信号)を外部に出力可能で
あるように構成されていてもよい。
【0026】判定識別情報を可変表示可能な判定可変表
示装置(例えば可変表示装置12)を備え、判定可変表
示装置の可変表示結果があらかじめ定められた特別表示
態様になったことを条件に遊技球を特別領域に誘導し、
判定可変表示装置の可変表示結果が特別表示態様以外で
あった場合には遊技球を特別領域とは異なる通常領域に
誘導する誘導手段(例えば誘導部材42)と、通常領域
に誘導される遊技球を検出する通常検出手段(例えば通
常領域スイッチ49a)と、遊技球の入賞により判定可
変表示装置の可変表示開始の条件を成立させる判定可変
表示作動口(例えば特別装置作動判定図柄ゲート41)
と、判定可変表示作動口への遊技球の入賞を検出可能な
判定可変表示作動口検出手段(例えば図柄ゲートスイッ
チ41a)とを備え、通常検出手段が遊技球を検出した
ことにもとづく通常検出信号(例えば停留球排出口通過
信号)と、判定可変表示作動口検出手段が遊技球を検出
したことにもとづく判定可変表示作動口信号(例えば特
別装置作動判定図柄ゲート信号)と、判定可変表示作動
口検出手段の遊技球の検出が有効であることを特定可能
な判定可変表示作動口有効信号(例えば特別装置作動判
定図柄有効信号)と、判定可変表示装置の可変表示結果
があらかじめ定められた特別表示態様になったことにも
とづく判定可変表示特別信号(例えば特別装置作動判定
図柄当り信号)と、判定可変表示装置の可変表示の実行
を特定可能な判定可変表示可変表示中信号(例えば図柄
変動中信号)と、判定可変表示装置の可変表示が終了し
たことを特定可能な判定可変表示確定信号(例えば図柄
確定信号)と、誘導手段の動作状態を特定可能な誘導手
段動作信号(例えば特別装置作動領域誘導部動作信号)
とを外部に出力可能であるように構成されていてもよ
い。
【0027】判定可変表示装置の可変表示結果が特別表
示態様になる確率が向上している判定可変表示確率変動
状態であることを特定可能な判定可変表示確率変動状態
信号(特別装置作動判定図柄高確率信号)を外部に出力
可能であるように構成されていてもよい。
【0028】判定可変表示装置が、識別情報を可変表示
可能な複数の判定可変表示領域を備え、判定可変表示領
域毎の可変表示の実行を特定可能な判定可変表示領域可
変表示中信号(例えば1桁目〜2桁目図柄変動中信号)
と、判定可変表示領域毎の可変表示結果を特定可能な判
定識別情報信号(例えば1桁目〜2桁目図柄データ)と
を外部に出力可能であるように構成されていてもよい。
【0029】遊技制御手段から送信される制御コマンド
にもとづいて判定可変表示装置を制御する制御手段(例
えば表示制御用CPU101等)を備え、判定可変表示
装置を制御する制御手段が、制御コマンドが正常に受信
されなかったことにもとづいて判定可変表示エラー状態
信号(例えば図柄表示装置エラー信号)を外部に出力可
能であるように構成されていてもよい。
【0030】払出手段によって払い出された遊技球が貯
留される貯留部(例えば下皿4)に所定量以上の遊技球
が貯留されているか否かを検出するための貯留状態検出
手段(例えば満タンスイッチ48)と、払出手段に供給
される遊技球が所定量以上確保されているか否かを検出
するための供給遊技球検出手段(例えば球切れ検出スイ
ッチ187)とを備え、貯留状態検出手段が貯留部に所
定量以上の遊技球が貯留されていることを検出した場
合、または、供給遊技球検出手段が払出手段に供給され
る遊技球が所定量以上確保されていないことを検出した
場合に、エラー状態信号(例えば遊技機エラー状態信
号)を外部に出力可能であるように構成されていてもよ
い。
【0031】特別検出手段の遊技球の検出が有効である
ことを特定可能な特別検出手段有効信号(例えば特別装
置作動領域有効信号)を外部に出力可能であるように構
成されていてもよい。
【0032】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の一
実施形態を図面を参照して説明する。まず、遊技機の一
例であるパチンコ遊技機の全体の構成について説明す
る。図1はパチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外
枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けら
れた遊技枠(図示せず)とで構成される。また、パチン
コ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁
状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠
に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、
機構部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付
けられる種々の部品(遊技盤401を除く。)とを含む
構造体である。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿
(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給
皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿(下
皿)4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)
5が設けられている。打球供給皿3が満杯になると、遊
技球は余剰玉受皿4に導かれる。さらに遊技球が払い出
されると満タンスイッチ48がオンする。ガラス扉枠2
の背面には、遊技盤401が着脱可能に取り付けられ
る。なお、遊技盤401は、それを構成する板状体と、
その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体
である。また、満タンスイッチ48は、払い出された遊
技球が貯留される貯留部(この例では下皿4)に所定量
以上の遊技媒体が貯留されているか否かを検出するため
の貯留状態検出手段の一例である。
【0033】遊技領域403の外側の左右上部には、効
果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊
技領域403の外周には、天枠ランプ28a、左枠ラン
プ28bおよび右枠ランプ28c等が設けられている。
そして、この例では、左枠ランプ28bの近傍に、賞球
残数があるときに点灯する賞球ランプ51が設けられ、
天枠ランプ28aの近傍に、補給球が切れたときに点灯
する球切れランプ52が設けられている。さらに、図1
には、パチンコ遊技機1に隣接して設置され、プリペイ
ドカードが挿入されることによって球貸しを可能にする
カードユニット50も示されている。
【0034】カードユニット50には、使用可能状態で
あるか否かを示す使用可表示ランプ151、カード内に
記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在
する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられる
度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ1
52、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技
機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器15
3、カードユニット50内にカードが投入されているこ
とを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体として
のカードが挿入されるカード挿入口155、およびカー
ド挿入口155の裏面に設けられているカードリーダラ
イタの機構を点検する場合にカードユニット50を解放
するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0035】図2はいわゆる普通図柄タイプの第3種パ
チンコ遊技機の遊技盤401を正面からみた正面図であ
る。遊技盤401は、パチンコ遊技機の本体に着脱可能
に取付けられる。
【0036】図2に示すように、遊技盤401の前面に
は、発射された打球を誘導するための誘導レール402
が設けられている。また、遊技盤401の前面には、遊
技領域403が設けられている。遊技領域403の中央
付近には、普通図柄表示装置(可変表示装置)410が
設けられている。普通図柄表示装置410は、背面に形
成されている取付基板411によって、遊技盤401の
前面に取付けられている。この実施の形態では、普通図
柄表示装置410には、「左」、「中」、「右」の3つ
の図柄表示エリアがあるLCD表示器(液晶表示装置)
412が設けられている。取付基板411には、3つの
図柄表示エリアを囲む窓枠を有する表示窓411aが形
成されている。なお、普通図柄表示装置410として、
LED表示器、7セグメントLCD、7セグメントLE
D、回転ドラム等、他の形態の表示器を用いることもで
きる。
【0037】取付基板411の上部には、入賞口413
と、4個のLEDからなる普通図柄始動記憶表示器41
4が設けられている。普通図柄始動記憶表示器414
は、上限数(例えば4個)に達するまで、後述する始動
球検出スイッチ405による通過検出がある毎に、点灯
している表示部を1つずつ増やす。そして、普通図柄表
示装置410での普通図柄の変動が開始される毎に、点
灯している表示部を1つ減らす。
【0038】普通図柄表示装置410の下部には、始動
球通過口(ゲート)404が設けられている。始動球通
過口404を通過した打球は、始動球通過口404に設
けられた始動球検出スイッチ(ゲートスイッチ)405
によって検出される。なお、この実施の形態では、始動
球検出スイッチ405が打球を検出したことに応じて、
普通図柄表示装置410において図柄表示エリアにおけ
る図柄の変動が開始されるように制御される。また、始
動球通過口404の下部には、入賞口406が設けられ
ている。入賞口406は、始動球通過口404を通過し
た打球を入賞球として受け入れる。
【0039】普通図柄表示装置410の右側には、回転
体420が配置されている。回転体420は、遊技盤4
01の前面に取付けられる取付板を有し、その取付板の
前面に包囲枠が突設され、包囲枠の内側の回転体モータ
471(図2において図示せず)によって時計回り方向
に回転駆動される構造をなしている。回転体420の外
周部には、1個の打球を受け入れる球受凹部421が形
成されている。球受凹部421は、回転体420が回転
して包囲枠の上部に形成されている作動入賞口422
(始動領域の一例)から入った打球を受け入れることが
可能な構成とされている。球受凹部421に受け入れら
れた打球は、取付板の背面に導かれ、(始動検出手段の
一例)によって検出される。作動球検出スイッチ423
が権利発生状態中に打球を検出することで、後述する可
変入賞球装置450が開放制御される大当り遊技状態
(特定遊技状態)が発生する。
【0040】普通図柄表示装置410の左側方には、普
通可変入賞装置としての可変入賞検出装置430が設け
られている。可変入賞検出装置430では、遊技領域4
03から特別検出手段(この例では特定球検出スイッチ
439a)に至る経路に設けられた特定入賞検出手段お
よび普通可変入賞装置への遊技球の入賞を検出可能な普
通可変入賞検出手段としての入賞球検出スイッチ431
によって入賞球が検出される。可変入賞検出装置430
の上端部分には、普通可変入賞口432が設けられてい
る。普通可変入賞口432には、左右一対の開閉片43
3a,433bが設けられている。開閉片433a,4
33bは、遊技盤401の裏面に配された普通電役ソレ
ノイド472(図2において図示せず)の駆動にもとづ
いて傾動位置と垂直位置との間で変動自在とされる。開
閉片433a,433bは、普通電役ソレノイド472
がオンしているときには普通可変入賞口432を開放す
る傾動状態となり、普通電役ソレノイド472がオフし
ているときには普通可変入賞口432を閉鎖する垂直状
態となる。なお、この実施の形態では左右一対の開閉片
433a,433bが傾動状態となることによって普通
可変入賞口432を開放するものが例示されているが、
他の構造(例えば開閉板が垂直状態から水平状態に変化
して遊技球を受け止めて可変入賞口に導く構造)のもの
を用いてもよい。また、垂直位置にある開閉片433
a,433bの上方には、普通可変入賞口432への打
球の入賞を阻止する障害釘434が設けられている。可
変入賞検出装置430の下端部分には、入賞球検出スイ
ッチ431によって検出された打球を下方に通過させる
入賞球通過口435が設けられている。
【0041】入賞球通過口435の下部には、入賞球通
過口435からの打球を受け入れて権利発生状態の発生
の有無を決定する振分装置436が設けられている。な
お、この実施の形態では、可変入賞検出装置430と振
分装置436とで可変入賞球装置が構成されている。ま
た、この実施の形態では、可変入賞検出装置430と振
分装置436とで構成される可変入賞球装置が、普通図
柄表示装置410における表示結果にもとづいて遊技者
にとって有利な状態である開放状態になる普通電動役物
(特定可変入賞装置)に相当する。
【0042】図3は、振分装置436の構成例を示す説
明図である。図3に示すように、振分装置436には、
入賞空間形成部材437によって、入賞球通過口435
からの打球が受け入れられる入賞空間が形成されてい
る。入賞空間形成部材437は、C字状の枠部437a
と、入賞口437bと、透明な前面被覆部437cとを
有している。入賞空間形成部材437によって形成され
る入賞空間のほぼ中央には、左右一対の停留凹部438
aを前端に有する入賞球停留部材438が設けられてい
る。入賞球停留部材438は、背面側設けられている入
賞球停留ソレノイド473(図3において図示せず)の
駆動によって、遊技盤401に対して前後方向に動作す
る。入賞球停留ソレノイド473がオンして入賞球停留
部材438が前方に位置しているときには、停留凹部4
38aが入賞空間に突出された状態となる。また、入賞
球停留ソレノイド473がオフして入賞球停留部材43
8が後方に位置しているときには、停留凹部438aが
遊技盤401の内部に入り込んで入賞空間から没入され
た状態となる。入賞球停留部材438の上方には、遊技
盤401の裏面の特定球検出スイッチ439a(図3に
おいて図示せず)に入賞空間内の打球を導く特別領域4
39が設けられている。
【0043】さらに、入賞球停留部材438の下方に
は、特別領域439に入らなかった打球を通常の入賞球
として処理するための普通入賞口440が設けられてい
る。なお、特別領域439の前方部分に位置する前面被
覆部437cには、打球を特別領域439に誘導するた
めの誘導突起437dが形成されている。また、普通入
賞口440に入賞した遊技球は入賞球スイッチ440a
(図3において図示せず)によって検出される。
【0044】振分装置436内での入賞球の動作につい
て説明する。普通図柄表示装置410における表示結果
が当り図柄である場合に、開閉片433a,433bが
駆動されて可変入賞口432が所定時間開放される。可
変入賞口432から打球が入賞すると、1個目と2個目
の入賞球は、図3に示すように、遊技領域403から突
出している停留凹部438a上に停留される。次いで、
3個目の入賞球があると、3個目の入賞球は、1個目、
2個目の入賞球および誘導突起437dによって特別領
域439に誘導される。そして、3個目の入賞球が特定
球検出スイッチ439aによって検出され、権利発生状
態が発生する。なお、停留凹部438a上に停留されて
いる1個目と2個目の入賞球は、所定時間経過後に停留
凹部438aが後方に移動されることで停留凹部438
aでの停留が解除され、普通入賞口440に導かれて通
常の入賞球として処理される。
【0045】次に、普通図柄表示装置410の下方位置
に設けられている可変入賞球装置450の構成について
説明する。可変入賞球装置450は、遊技盤401の表
面に取付けられる取付基板451を有する。取付基板4
51の中央部分には、特別可変入賞口451aが設けら
れている。この実施の形態では、特別可変入賞口451
aに開閉部材452が設けられ、開閉部材452が特別
可変入賞口(大入賞口)451aを開閉する手段とな
る。開閉部材452は、大当り状態においてソレノイド
453によって開状態とされる。特別可変入賞口451
aから遊技盤401の背面に導かれた入賞球は、特別可
変入賞検出手段としての入賞球検出スイッチ454によ
って検出される。また、特別可変入賞口451aの左右
には、通常の入賞口455が設けられている。
【0046】さらに、遊技盤401には、入賞口460
が設けられ、遊技球の入賞口460への入賞は、対応し
て設けられている入賞口スイッチによって検出される。
遊技領域403の左右周辺には、サイドランプ飾り46
1、風車ランプ462が内蔵されている左右の風車が設
けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウ
ト口463がある。
【0047】次に、この実施の形態におけるパチンコ遊
技機の動作について説明する。打球発射装置から発射さ
れた打球は、誘導レール402を通って遊技領域403
に入り、その後、遊技領域403を下りてくる。打球が
始動球通過口404を通って始動球検出スイッチ405
で検出されると、図柄の変動を開始できる状態であれ
ば、普通図柄表示装置410の3つの図柄表示部に表示
されている図柄(例えば、数字)が連続的に変化する状
態になる。始動球通過口404は、遊技球の入賞により
普通可変表示装置の可変表示開始の条件を成立させる普
通可変表示作動口に相当する。また始動球検出スイッチ
405は、普通可変表示作動口への遊技球の入賞を検出
可能な普通可変表示作動口検出手段に相当する。図柄の
変動を開始できる状態でなければ、普通可変表示作動口
検出手段によって検出された遊技球数を所定数まで記憶
可能な普通可変表示保留数記憶手段としての普通図柄始
動記憶を1増やす。ただし、上限値の4に達している場
合には増やさない。
【0048】普通図柄表示装置410内の画像の回転
は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の図柄
の組み合わせが所定の組み合わせ(例えば「7」「7」
「7」)となると、可変入賞検出装置430の開閉片4
33a,433bが、一定時間経過するまで開放し、入
賞球が振分装置436に導かれる。
【0049】次いで、振分装置436の入賞空間内の特
別領域439に打球が誘導されて特定球検出スイッチ4
39aに遊技球が導かれると、権利発生状態となる。権
利発生状態が継続しているときに、遊技球が回転体42
0の球受凹部421に入賞して作動球検出スイッチ42
3をオンさせると、大当り状態が発生して可変入賞球装
置450の特別可変入賞口451aが開放される。そし
て、大当り状態は、権利発生状態が継続していれば、打
球が回転体420の球受凹部421に入賞する毎に繰り
返される。ただし、権利発生状態の継続は、権利発生状
態中に再度入賞空間内の特定球検出スイッチ439aに
打球が誘導されたとき、または、作動球検出スイッチ4
23において所定個数(例えば、16個)の入賞球が検
出されたことによって終了する。
【0050】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて図4を参照して説明する。図4は、遊技機を裏面か
ら見た背面図である。
【0051】図4に示すように、遊技機裏面側では、可
変表示装置410におけるLCD表示器412の表示制
御を行う図柄制御基板80を含む可変表示制御ユニット
49、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された
遊技制御基板(主基板)31が設置されている。また、
球払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が
搭載された払出制御基板37が設置されている。さら
に、遊技盤401に設けられている普通図柄始動記憶表
示器414、サイドランプ飾り461、風車ランプ46
2等を点灯制御するランプ制御手段が搭載されたランプ
制御基板35、スピーカ27(図1において図示せず)
からの音発生を制御する音制御手段が搭載された音制御
基板70も設けられている。また、DC30V、DC2
1V、DC12VおよびDC5Vを作成する電源回路が
搭載された電源基板910や発射制御基板91が設けら
れている。
【0052】遊技機裏面において、上方には、各種情報
を遊技機外部に出力するための各端子を備えたターミナ
ル基板160が設置されている。ターミナル基板160
には、少なくとも、球切れ検出スイッチの出力を導入し
て外部出力するための球切れ用端子、賞球個数信号を外
部出力するための賞球用端子および球貸し個数信号を外
部出力するための球貸し用端子が設けられている。ま
た、中央付近には、主基板31からの各種情報を遊技機
外部に出力するための各端子を備えた情報端子盤34が
設置されている。
【0053】さらに、各基板(主基板31や払出制御基
板37等)に含まれる記憶内容保持手段(例えば、電力
供給停止時にもその内容を保持可能な変動データ記憶手
段すなわちバックアップRAM)に記憶されたバックア
ップデータをクリアするための操作手段としてのクリア
スイッチ921が搭載されたスイッチ基板190が設け
られている。スイッチ基板190には、クリアスイッチ
921と、主基板31等の他の基板と接続されるコネク
タ922が設けられている。
【0054】貯留タンク38に貯留された遊技球は誘導
レールを通り、賞球ケース40Aで覆われた球払出装置
に至る。球払出装置の上部には、遊技媒体切れ検出手段
としての球切れスイッチ187が設けられている。球切
れスイッチ187が球切れを検出すると、球払出装置の
払出動作が停止する。球切れスイッチ187は遊技球通
路内の遊技球の有無を検出するスイッチであるが、貯留
タンク38内の補給球の不足を検出する球切れ検出スイ
ッチ167も誘導レールにおける上流部分(貯留タンク
38に近接する部分)に設けられている。球切れ検出ス
イッチ167が遊技球の不足を検知すると、遊技機設置
島に設けられている補給機構から遊技機に対して遊技球
の補給が行われる。なお、球切れスイッチ187は、払
出手段に供給される遊技球が所定量以上確保されている
か否かを検出するための供給遊技球検出手段の一例であ
る。
【0055】入賞にもとづく景品としての遊技球や球貸
し要求にもとづく遊技球が多数払い出されて打球供給皿
3が満杯になり、さらに遊技球が払い出されると、遊技
球は余剰球受皿4に導かれる。さらに遊技球が払い出さ
れると、満タンスイッチ48がオンする。その状態で
は、球払出装置内の払出モータの回転が停止して球払出
装置の動作が停止するとともに発射装置の駆動も停止す
る。
【0056】図5は、球払出装置97の構成例を示す分
解斜視図である。この例では、賞球ケース40Aとして
の3つのケース140,141,142の内部に球払出
装置97が形成されている。ケース140,141の上
部には、球切れスイッチ187の下部の球通路と連通す
る穴170,171が設けられ、遊技球は、穴170,
171から球払出装置97に流入する。
【0057】球払出装置97は駆動源となる払出モータ
(例えばステッピングモータ)289を含む。払出モー
タ289の回転力は、払出モータ289の回転軸に嵌合
しているギア290に伝えられ、さらに、ギア290と
噛み合うギア291に伝えられる。ギア291の中心軸
には、凹部を有するスプロケット292が嵌合してい
る。穴170,171から流入した遊技球は、スプロケ
ット292の凹部によって、スプロケット292の下方
の球通路293に1個ずつ落下させられる。
【0058】球通路293には遊技球の流下路を切り替
えるための振分部材311が設けられている。振分部材
311はソレノイド310によって駆動され、賞球払出
時には、球通路293における一方の流下路を遊技球が
流下するように倒れ、球貸し時には球通路293におけ
る他方の流下路を遊技球が流下するように倒れる。な
お、払出モータ289およびソレノイド310は、払出
制御基板37に搭載されている払出制御用CPUによっ
て制御される。また、払出制御用CPUは、主基板31
に搭載されている遊技制御用のCPUからの指令に応じ
て払出モータ289およびソレノイド310を制御す
る。
【0059】賞球払出時に選択される流下路の下方には
球払出装置によって払い出された遊技球を検出可能な払
出検出手段としての賞球センサ(賞球カウントスイッ
チ)301Aが設けられ、球貸し時に選択される流下路
の下方には球払出装置によって払い出された遊技球を検
出する払出検出手段としての球貸しセンサ(球貸しカウ
ントスイッチ)301Bが設けられている。賞球カウン
トスイッチ301Aの検出信号と球貸しカウントスイッ
チ301Bの検出信号は払出制御基板37の払出制御用
CPUに入力される。払出制御用CPUは、それらの検
出信号にもとづいて、実際に払い出された遊技球の個数
を計数する。
【0060】なお、ギア291の周辺部には、払出モー
タ位置センサ296を形成する複数の突起部295が形
成されている。突起部295は、ギア291の回転すな
わち払出モータ289の回転に伴って発光体(図示せ
ず)からの光を、払出モータ位置センサの受光部(図示
せず)に対して透過させたり遮蔽したりする。払出制御
用CPUは、受光部からの検出信号によって払出モータ
289の位置を認識することができる。
【0061】また、この実施の形態では、払出手段とし
ての球払出装置97は球貸しも賞球払出も実行可能な構
成であるが、球貸しを行う機構と賞球払出を行う機構と
が独立していても本発明を適用することができる。球貸
しを行う機構と賞球払出を行う機構とが独立している場
合には、賞球払出と球貸しとを同時実行可能なので、遊
技球の相対的な払出速度を速くすることができる。ま
た、遊技球の流下路を切り替えるための振分部材311
およびソレノイド310は不要である。さらに、払出手
段として、例えば、モータが正転すると賞球払出が行わ
れモータが逆転すると球貸しが行われるような構造のも
のなど、他の構造のものを用いることもできる。
【0062】図6は、主基板31における回路構成の一
例を示すブロック図である。なお、図6には、払出制御
基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、発射
制御基板91および図柄制御基板80も示されている。
主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1
を制御する基本回路53と、始動球検出スイッチ40
5、作動球検出スイッチ423、入賞球検出スイッチ4
31,454、特定球検出スイッチ439a、入賞口4
06,413,440,455,460に入賞した遊技
球を検出する入賞口スイッチ406a,413a,44
0a,455a,455b,460aの検出信号や賞球
カウントスイッチ301Aの検出信号を基本回路53に
与えるスイッチ回路58と、普通可変入賞口432の開
閉片433a,433bを開閉する普通電役ソレノイド
472、入賞球停留部材438を動作させる入賞球停留
ソレノイド473および大入賞口(特別電動役物)を開
放するための大入賞口ソレノイド453を基本回路53
からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、回
転体420を回転させる回転体モータ471を駆動する
モータ回路64とが搭載されている。
【0063】なお、始動球検出スイッチ405、作動球
検出スイッチ423、入賞球検出スイッチ431,45
4、特定球検出スイッチ439a、入賞口406,41
3,440,455,460に入賞した遊技球を検出す
る入賞口スイッチ406a,413a,440a,45
5a,455b,460a等のスイッチは、センサと称
されているものでもよい。すなわち、遊技球を検出でき
る遊技媒体検出手段(この例では遊技球検出手段)であ
れば、その名称を問わない。このことは、他の実施の形
態でも同様である。また、スイッチ回路58には、補給
球の球切れ時に検出信号をオフ状態にする球切れスイッ
チ187からの信号、下皿満タン時に検出信号をオン状
態にする満タンスイッチ48からの信号、およびクリア
スイッチ921からの信号も入力される。
【0064】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れる記憶手段(変動データを記憶する手段)としてのR
AM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU5
6およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態で
は、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されて
いる。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコン
ピュータである。なお、1チップマイクロコンピュータ
は、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、R
OM54およびI/Oポート部57は外付けであっても
内蔵されていてもよい。
【0065】また、RAM(CPU内蔵RAMであって
もよい。)55の一部または全部が、電源基板910に
おいて作成されるバックアップ電源よってバックアップ
されているバックアップRAMである。すなわち、遊技
機に対する電力供給が停止しても、所定期間は、RAM
55の一部または全部の内容は保存される。
【0066】遊技球を打撃して発射する打球発射装置は
発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モー
タ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力
は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわ
ち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の
操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御され
る。
【0067】この実施の形態では、ランプ制御基板35
に搭載されているランプ制御手段が、遊技盤に設けられ
ている普通図柄始動記憶表示器414、サイドランプ飾
り461および風車ランプ462の表示制御を行うとと
もに、枠側に設けられている天枠ランプ28a、左枠ラ
ンプ28b、右枠ランプ28c、賞球ランプ51および
球切れランプ52の表示制御を行う。なお、各ランプは
他の種類の発光体でもよく、この実施の形態および他の
実施の形態で用いられているLEDも他の種類の発光体
でもよい。すなわち、ランプやLEDは発光体の一例で
ある。また、普通図柄を可変表示する普通図柄表示装置
410の表示制御(具体的にはLCD表示器412の表
示制御)は、図柄制御基板80に搭載されている表示制
御手段によって行われる。
【0068】なお、この実施の形態では、ランプ制御基
板35に搭載されているランプ制御手段が各種発光体の
点灯制御を行い、音制御基板70に搭載されている音制
御手段がスピーカ27の制御を行い、図柄制御基板80
に搭載されている表示制御手段が普通図柄表示装置41
0の表示制御を行っているが、演出制御基板を設け、演
出制御基板に搭載されている演出制御手段が、発光体、
音、図柄表示装置の制御を行ってもよい。このことは、
他の実施の形態でも同様である。
【0069】図7は、図柄制御基板80内の回路構成
を、LCD表示器412、主基板31の出力ポート(ポ
ート0,2)570,572および出力バッファ回路6
20,62Aとともに示すブロック図である。出力ポー
ト(出力ポート2)572からは表示制御コマンドのコ
マンドデータである8ビットのデータが出力され、出力
ポート570からはコマンドデータの取り込みを指示す
るための1ビットのストローブ信号(INT信号)が出
力される。
【0070】表示制御用CPU101は、制御データR
OM102に格納されたプログラムに従って動作し、主
基板31からノイズフィルタ107および入力バッファ
回路105Bを介してINT信号が入力されると、入力
バッファ回路105Aを介して表示制御コマンドを受信
する。入力バッファ回路105A,105Bとして、例
えば汎用ICである74HC540,74HC14を使
用することができる。なお、表示制御用CPU101が
I/Oポートを内蔵していない場合には、入力バッファ
回路105A,105Bと表示制御用CPU101との
間に、I/Oポートが設けられる。
【0071】そして、表示制御用CPU101は、受信
した表示制御コマンドに従って、LCD表示器412に
表示される画面の表示制御を行う。具体的には、表示制
御コマンドに応じた指令をVDP103に与える。VD
P103は、キャラクタROM86から必要なデータを
読み出す。VDP103は、入力したデータに従ってL
CD表示器412に表示するための画像データを生成
し、R,G,B信号および同期信号をLCD表示器41
2に出力する。
【0072】なお、図7には、VDP103をリセット
するためのリセット回路83、VDP103に動作クロ
ックを与えるための発振回路85、および使用頻度の高
い画像データを格納するキャラクタROM86も示され
ている。キャラクタROM86に格納される使用頻度の
高い画像データとは、例えば、LCD表示器412に表
示される人物、動物、または、文字、図形もしくは記号
等からなる画像などである。
【0073】入力バッファ回路105A,105Bは、
主基板31から図柄制御基板80へ向かう方向にのみ信
号を通過させることができる。従って、図柄制御基板8
0側から主基板31側に信号が伝わる余地はない。すな
わち、入力バッファ回路105A,105Bは、入力ポ
ートともに不可逆性情報入力手段を構成する。図柄制御
基板80内の回路に不正改造が加えられても、不正改造
によって出力される信号が主基板31側に伝わることは
ない。
【0074】高周波信号を遮断するノイズフィルタ10
7として、例えば3端子コンデンサやフェライトビーズ
が使用されるが、ノイズフィルタ107の存在によっ
て、表示制御コマンドに基板間でノイズが乗ったとして
も、その影響は除去される。また、主基板31のバッフ
ァ回路620,62Aの出力側にもノイズフィルタを設
けてもよい。
【0075】図8は、この実施の形態の遊技機の動作概
要を示すフローチャートである。また、図9は、この実
施の形態の遊技機の動作概要を示すタイミング図であ
る。図8に示すように、遊技球が普通図柄に係る作動口
(普通図柄作動口、この例では始動球通過口404)に
入賞すると、図8および図9に示すように、普通図柄表
示装置(この例では普通図柄表示器410)が作動する
(ステップS401,S402)。すなわち、普通図柄
表示装置において普通図柄の変動(可変表示)が開始さ
れる。
【0076】普通図柄表示装置における表示結果(停止
図柄の組合せ)が普通電動役物を作動させることになる
図柄の組合せ(当り図柄)であった場合には、普通電動
役物が作動して、普通電動役物に係る入賞口(特定入賞
口)の入口が開放する(ステップS403,S404,
S405)。そして、特定入賞口に入賞した遊技球が特
別装置作動領域を通過すると特別装置が作動する(ステ
ップS406,S407)。すなわち、権利発生状態に
なる。
【0077】その状態で、遊技球が第3種始動口(この
例では作動入賞口422)に入賞すると、第3種特別電
動役物が作動して、大入賞口(この例では特別可変入賞
口451a)が開放する(ステップS408,S40
9,S410)。第3種始動口に最大個数(この例では
16個)の遊技球が入賞するか、新たに遊技球が特別装
置作動領域を通過するまでの間、特別装置の作動が継続
する(ステップS411,S412,S413)。
【0078】なお、普通図柄表示装置における当り図柄
があらかじめ定められた特定図柄となって特別装置が作
動した場合には、特別装置の作動終了後、普通図柄表示
装置の抽選確率(当りとなる確率)が高確率になる。特
定図柄が表示されたが特別装置が作動しなかった場合に
は、普通電動役物の作動終了後から特別装置の作動まで
高確率になる。ただし、この実施の形態では、普通図柄
表示装置の抽選確率が連続して高確率になる場合、それ
による特別装置が連続して作動する回数は、初回の作動
を含み最大5回までとする。
【0079】次に遊技機の動作について説明する。図1
0は、主基板31における遊技制御手段(CPU56お
よびROM,RAM等の周辺回路)が実行するメイン処
理を示すフローチャートである。遊技機に対して電源が
投入され、リセット端子の入力レベルがハイレベルにな
ると、CPU56は、ROM54に格納されているプロ
グラムに従って、ステップS1以降のメイン処理を開始
する。メイン処理において、CPU56は、まず、必要
な初期設定を行う。
【0080】初期設定処理において、CPU56は、ま
ず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込
モードを割込モード2に設定し(ステップS2)、スタ
ックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定す
る(ステップS3)。そして、内蔵デバイスレジスタの
初期化を行う(ステップS4)。また、内蔵デバイス
(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)お
よびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化(ステッ
プS5)を行った後、RAMをアクセス可能状態に設定
する(ステップS6)。
【0081】この実施の形態で用いられるCPU56
は、I/Oポート(PIO)およびタイマ/カウンタ回
路(CTC)も内蔵している。
【0082】この実施の形態で用いられているCPU5
6には、マスク可能な割込のモードとして3種類のモー
ドが用意されている。なお、マスク可能な割込が発生す
ると、CPU56は、自動的に割込禁止状態に設定する
とともに、プログラムカウンタの内容をスタックにセー
ブする。
【0083】3種類のうちの割込モード2は、CPU5
6の特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内
蔵デバイスが出力する割込ベクタ(1バイト:最下位ビ
ット0)から合成されるアドレスが、割込番地を示すモ
ードである。すなわち、割込番地は、上位アドレスが特
定レジスタの値とされ下位アドレスが割込ベクタとされ
た2バイトで示されるアドレスである。従って、任意の
(飛び飛びではあるが)偶数番地に割込処理を設置する
ことができる。各内蔵デバイスは割込要求を行うときに
割込ベクタを送出する機能を有している。初期設定処理
のステップS2において、CPU56は割込モード2に
設定される。
【0084】次いで、CPU56は、入力ポート1を介
して入力されるクリアスイッチ921の出力信号の状態
を1回だけ確認する(ステップS7)。その確認におい
てオンを検出した場合には、CPU56は、通常の初期
化処理を実行する(ステップS11〜ステップS1
5)。クリアスイッチ921がオンである場合(押下さ
れている場合)には、ローレベルのクリアスイッチ信号
が出力されている。
【0085】クリアスイッチ921がオンの状態でない
場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバック
アップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデ
ータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か
確認する(ステップS8)。この実施の形態では、電力
供給の停止が生じた場合には、バックアップRAM領域
のデータを保護するための処理が行われている。そのよ
うな保護処理が行われていた場合をバックアップありと
する。そのような保護処理が行われていないことを確認
したら、CPU56は初期化処理を実行する。
【0086】この実施の形態では、バックアップRAM
領域にバックアップデータがあるか否かは、電力供給停
止時処理においてバックアップRAM領域に設定される
バックアップフラグの状態によって確認される。この例
では、例えば、バックアップフラグ領域に「55H」が
設定されていればバックアップあり(オン状態)を意味
し、「55H」以外の値が設定されていればバックアッ
プなし(オフ状態)を意味する。
【0087】バックアップありを確認したら、CPU5
6は、バックアップRAM領域のデータチェック(この
例ではパリティチェック)を行う(ステップS9)。遊
技機への電力供給が停止する際に実行される電力供給停
止時処理において、チェックサムが算出され、チェック
サムはバックアップRAM領域に保存されている。ステ
ップS9では、算出したチェックサムと保存されている
チェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停
止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM
領域のデータは保存されているはずであるから、チェッ
ク結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結
果が正常でないということは、バックアップRAM領域
のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっている
ことを意味する。そのような場合には、内部状態を電力
供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給
の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期
化処理を実行する。
【0088】チェック結果が正常であれば、CPU56
は、遊技制御手段の内部状態と表示制御手段等の電気部
品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すた
めの遊技状態復旧処理を行う(ステップS10)。そし
て、バックアップRAM領域に保存されていたPC(プ
ログラムカウンタ)の退避値がPCに設定され、そのア
ドレスに復帰する。遊技状態復旧処理においてPCが電
力供給停止時前の状態に復元され、かつ、各種データ
(例えば各乱数を生成するためのカウンタ)がバックア
ップRAMに保存されていることから、遊技機への電力
供給が停止した後所定時間(バックアップRAMのデー
タ保持可能期間)内に電力供給が復旧すれば、例えば、
後述する判定用乱数、表示用乱数および初期値用乱数を
生成するためのカウンタのカウント値は、電力供給停止
時前の状態から継続されることになる。
【0089】初期化処理では、CPU56は、まず、R
AMクリア処理を行う(ステップS11)。また、所定
の作業領域(例えば、普通図柄判定用乱数カウンタ、普
通図柄判定用バッファ、プロセスフラグ、払出コマンド
格納ポインタ、賞球中フラグ、球切れフラグ、払出停止
フラグなど制御状態に応じて選択的に処理を行うための
フラグ)に初期値を設定する作業領域設定処理を行う
(ステップS12)。さらに、球払出装置97からの払
出が可能であることを指示する払出許可状態指定コマン
ドを払出制御基板37に対して送信する処理を行う(ス
テップS13)。また、他のサブ基板(ランプ制御基板
35、音制御基板70、図柄制御基板80)を初期化す
るための初期化コマンドを各サブ基板に送信する処理を
実行する(ステップS14)。初期化コマンドとして、
普通図柄表示装置410において表示される初期図柄を
示すコマンド(図柄制御基板80に対して)や賞球ラン
プおよび球切れランプの消灯を指示するコマンド(ラン
プ制御基板35に対して)等がある。
【0090】そして、2ms毎に定期的にタイマ割込が
かかるようにCPU56に設けられているCTCのレジ
スタの設定が行われる(ステップS15)。すなわち、
初期値として2msに相当する値が所定のレジスタ(時
間定数レジスタ)に設定される。
【0091】初期化処理の実行(ステップS11〜S1
5)が完了すると、メイン処理で、表示用乱数更新処理
(ステップS17)および初期値用乱数更新処理(ステ
ップS18)が繰り返し実行される。表示用乱数更新処
理および初期値用乱数更新処理が実行されるときには割
込禁止状態とされ(ステップS16)、表示用乱数更新
処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割
込許可状態とされる(ステップS19)。表示用乱数更
新処理および初期値用乱数更新処理が実行されるときに
は割込禁止状態になっているので、それらの乱数更新処
理が実行されている最中に後述する2msタイマ割込が
生じ割込処理で乱数更新処理が実行され、カウント値に
矛盾が生じてしまうことが防止される。
【0092】表示用乱数とは、普通図柄表示装置410
に停止表示される図柄を決定するための乱数等であり、
表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発生するための
カウンタのカウント値を更新する処理である。また、初
期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を発生するため
のカウンタのカウント値を更新する処理である。初期値
用乱数とは、当りとするか否かを決定するための乱数を
発生するためのカウンタ(当り判定用乱数発生カウン
タ)等のカウント値の初期値(最大値を越えて値が戻さ
れた後の値)を決定するための乱数である。
【0093】タイマ割込が発生すると、CPU56は、
図11に示すように、レジスタの退避処理(ステップS
20)を行った後、ステップS21〜S33の遊技制御
処理およびステップS34の試験信号出力処理を実行す
る。遊技制御処理において、CPU56は、まず、スイ
ッチ回路58を介して、始動球検出スイッチ405、作
動球検出スイッチ423、入賞球検出スイッチ431,
454、特定球検出スイッチ439a、入賞口スイッチ
406a,413a,455a,455b,460a等
のスイッチの検出信号を入力し、それらの状態判定を行
う(スイッチ処理:ステップS21)。
【0094】次いで、パチンコ遊技機1の内部に備えら
れている自己診断機能によって種々の異常診断処理を行
い、その結果に応じて必要ならば警報を発するための処
理を行う(エラー処理:ステップS22)。
【0095】次に、遊技制御に用いられる当り判定用の
乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカ
ウント値を更新する処理を行う(ステップS23)。C
PU56は、さらに、表示用乱数および初期値用乱数を
生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を
行う(ステップS24,S25)。
【0096】図12は、各乱数を示す説明図である。各
乱数は、以下のように使用される。 (1)ランダム1:普通図柄による当りを発生させるか
否か決定する(当り判定用) (2)ランダム2−1〜2−3:左右中のはずれ図柄決
定用 (3)ランダム3:当りを発生させる普通図柄の組合せ
を決定する(当り図柄決定用) (4)ランダム4:普通図柄表示装置410における普
通図柄の変動パターンを決定する(変動パターン決定
用) (5)ランダム5:ランダム1の初期値を決定する(ラ
ンダム1初期値決定用)
【0097】なお、ステップS23では、CPU56
は、(1)の当り判定用乱数および(3)の当り図柄決
定用乱数を生成するためのカウンタのカウントアップ
(1加算)を行う。すなわち、それらが判定用乱数であ
り、それら以外の乱数が表示用乱数または初期値用乱数
である。なお、遊技効果を高めるために、上記(1)〜
(5)の乱数以外の乱数も用いられている。
【0098】さらに、CPU56は、普通図柄プロセス
処理を行う(ステップS26)。普通図柄プロセス処理
では、普通図柄表示装置410の表示状態および普通電
動役物の作動状態を所定の順序で制御するための普通図
柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて
実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、
遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0099】また、普通電役プロセス処理を行う(ステ
ップS27)。普通電役プロセス処理では、遊技状態に
応じて可変入賞検出装置430を所定の順序で制御する
ための普通電役プロセスフラグに従って該当する処理が
選び出されて実行される。そして、普通電役プロセスフ
ラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0100】また、特別電役プロセス処理を行う(ステ
ップS28)。特別電役プロセス処理では、遊技状態に
特別可変入賞口451aによる大入賞口を含む特別電動
役物を所定の順序で制御するための特別電役プロセスフ
ラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。
そして、特別電役プロセスフラグの値は、遊技状態に応
じて各処理中に更新される。
【0101】次いで、CPU56は、表示制御コマンド
をRAM55の所定の領域に設定して表示制御コマンド
を送信する処理を行う(コマンド制御処理:ステップS
29)。さらに、CPU56は、例えばホールコンピュ
ータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報
などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステップ
S30)。
【0102】また、CPU56は、試験信号を出力する
ための試験信号出力処理(ステップS34)を実行した
後、所定の条件が成立したときにソレノイド回路59に
駆動指令を行う(ステップS31)。すなわち、普通可
変入賞口432の開閉片433a,433bを開閉する
普通電役ソレノイド472、入賞球停留部材438を動
作させる入賞球停留ソレノイド473および大入賞口内
を開放するための大入賞口ソレノイド453を駆動する
ための信号出力を行う。さらに、モータの駆動を指令す
る信号をモータに与える(ステップS32)。すなわ
ち、回転体420を回転させる回転体モータ471を駆
動するための信号出力を行う。
【0103】そして、CPU56は、入賞球検出スイッ
チ454や入賞口スイッチ406a,413a,440
a,455a,455b,460aの検出信号にもとづ
く賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステ
ップS33)。具体的には、入賞球検出スイッチ454
や入賞口スイッチ406a,413a,440a,45
5a,455b,460aがオンしたことにもとづく入
賞検出に応じて、払出制御基板37に賞球個数を示す払
出制御コマンドを出力する。払出制御基板37に搭載さ
れている払出制御用CPUは、賞球個数を示す払出制御
コマンドに応じて球払出装置97を駆動する。その後、
レジスタの内容を復帰させ(ステップS35)、割込許
可状態に設定する(ステップS36)。
【0104】以上の制御によって、この実施の形態で
は、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。
なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御
処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割
込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、
遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにし
てもよい。
【0105】図13は、図11に示された遊技制御処理
において実行される普通図柄プロセス処理(ステップS
26)を示すフローチャートである。普通図柄プロセス
処理では、CPU56は、ステップS71のゲートスイ
ッチ処理を実行した後に、普通図柄プロセスフラグの値
に応じてステップS72〜S78に示された処理のうち
のいずれかの処理を実行する。
【0106】図14に示すように、ゲートスイッチ処理
では、普通図柄変動開始の条件となる始動球通過口40
4の遊技球通過にもとづく始動球検出スイッチ405の
オンを検出する(ステップS651)。始動球検出スイ
ッチ405がオンしていたら、普通図柄始動記憶が最大
値(この例では「4」)に達しているか否か確認する
(ステップS652)。達していなければ、普通図柄始
動記憶の値を+1する(ステップS653)。なお、普
通図柄始動記憶の値に応じて普通図柄始動記憶表示器4
14のLEDが点灯される。そして、CPU56は、当
り判定用乱数(ランダム1)等の各値を抽出し、それら
の値を記憶する(ステップS654)。なお、普通図柄
始動記憶は、バックアップRAMに形成されている。
【0107】ステップS72の普通図柄変動待ち処理で
は、CPU56は、普通図柄始動記憶の値が0以外であ
れば、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄判定処理
を示す値に更新する。普通図柄始動記憶の値が0であれ
ば何もしない。
【0108】図15は、ステップS73の普通図柄判定
処理を示すフローチャートである。普通図柄判定処理に
おいて、CPU56は、普通図柄始動記憶の値(普通図
柄始動記憶数)を確認する(ステップS51)。普通図
柄始動記憶数が0でなければ、始動記憶;1(1番目の
始動記憶)に対応する乱数値格納エリアに格納されてい
る各値を読み出すとともに(ステップS52)、普通図
柄始動記憶数値を1減らし、かつ、各乱数値格納エリア
(バッファ)の値をシフトする(ステップS53)。す
なわち、始動記憶;n(n=2,・・・,4)に対応す
る乱数値格納エリアに格納されている各値を、始動記
憶:n−1に対応する乱数値格納エリアに格納する。な
お、そのときの普通図柄始動記憶数に対応した乱数値格
納エリアの内容をクリアする。例えば、普通図柄始動記
憶数が4であった場合には、始動記憶;4に対応した乱
数値格納エリアの内容をクリアする。
【0109】なお、普通図柄始動記憶数を1減らした場
合には、ランプ制御基板35に対して、普通図柄始動記
憶表示器414の表示数を1減らすためのランプ制御コ
マンドが送信される。
【0110】そして、CPU56は、ステップS52で
読み出した値、すなわち抽出されている当り判定用乱数
の値にもとづいて当り/はずれを決定する(ステップS
54)。ここでは、当り判定用乱数は0〜299の範囲
の値をとることにする。そして、図16に示すように、
通常状態(非高確率状態)では、例えばその値が「3」
である場合に「当り」と決定し、それ以外の値である場
合には「はずれ」と決定する。また、高確率状態では、
例えばその値が「3」,「7」,「79」,「10
3」,「107」のいずれかである場合に「当り」と決
定し、それ以外の値である場合には「はずれ」と決定す
る。
【0111】ステップS54において、当りと判定され
たときには、当り図柄用乱数(ランダム3)の値に従っ
て当り図柄を決定する(ステップS55)。この実施の
形態では、普通図柄表示装置410において表示される
左右中の普通図柄はそれぞれ図柄番号0〜9の10種類
あり、左右中が揃った図柄で停止する場合が当りである
とする。つまり、左右中の図柄がそろったものが、普通
電動役物の作動開始の条件となるあらかじめ定められた
特定の表示結果に相当する。また、奇数の図柄番号の図
柄が揃った図柄で停止する場合に、確率変動を生じさせ
るとする。すなわち、奇数の図柄番号の図柄を確変図
柄、偶数の図柄を非確変図柄とする。そして、ランダム
3の値に応じて当り図柄が決定される。また、変動パタ
ーン決定用乱数(ランダム4)を抽出し、ランダム4の
値にもとづいて普通図柄の変動パターンを決定する(ス
テップS56)。
【0112】はずれと判定された場合には、CPU56
は、当りとしない場合の停止図柄の決定を行う。この実
施の形態では、ステップS52で読み出した値、すなわ
ち抽出されているランダム2−1の値に従って左図柄を
決定する(ステップS57)。また、ランダム2−2の
値に従って中図柄を決定する(ステップS58)。そし
て、ランダム2−3の値に従って右図柄を決定する(ス
テップS59)。ここで、決定された中図柄が左右図柄
と一致した場合には、中図柄に対応した乱数の値に1加
算した値に対応する図柄を中図柄の停止図柄として、当
り図柄と一致しないようにする。さらに、CPU56
は、変動パターン決定用乱数(ランダム4)の値を抽出
し、ランダム4にもとづいて図柄の変動パターンを決定
する(ステップS61)。
【0113】図柄の変動パターンを決定したら、普通図
柄の変動パターンと停止図柄を図柄制御基板80に通知
するために、変動パターンおよび停止図柄を示す表示制
御コマンドを送信するための制御を行う(ステップS6
6,S67)。具体的には、所定の格納領域(RAM)
に変動パターンおよび停止図柄を示す表示制御コマンド
をRAM55に格納する。あるいは、それらの情報があ
らかじめ記憶されているROM54のアドレスを示す情
報をRAM55に格納する。格納された内容は、遊技制
御処理におけるコマンド制御処理(ステップS29)で
参照される。
【0114】そして、変動期間の終了タイミングを決定
するために、普通図柄変動時間タイマをスタートさせる
(ステップS68)。普通図柄変動時間タイマには、決
定されている変動パターンの変動期間に対応した時間が
設定される。また、普通図柄プロセスフラグを普通図柄
変動処理を示す値に更新する(ステップS69)。
【0115】普通図柄変動処理(ステップS74)で
は、CPU56は、普通図柄変動時間タイマがタイムア
ウトするのを待つ。タイムアウトしたら、普通図柄プロ
セスフラグを普通図柄停止処理を示す値に更新する。
【0116】普通図柄停止処理(ステップS75)で
は、CPU56は、普通図柄の変動停止を示す表示制御
コマンド(確定コマンド)を図柄制御基板80に対して
送出する制御を行う。また、変動の結果(停止図柄)が
当り図柄である場合には、停止図柄が確変図柄であるの
か非確変図柄であるのかを示す情報をRAM55の所定
の領域に記憶する。なお、この領域の情報は、後述する
プロセス処理(ステップS27)における大当り終了処
理で参照される。また、停止図柄が確変図柄であるのか
非確変図柄であるのかを示す情報は、各変動毎にRAM
55において記憶され、1つの変動についての情報が、
次の変動についての情報によって上書きされることはな
い。
【0117】また、確率変動フラグがオンしている場合
には、すなわち、高確率状態であれば、確変継続回数を
−1する。確変継続回数はRAM55の所定領域(ワー
クエリア)に設定されている値であり、図柄の変動がそ
の回数だけ実行されると高確率状態が終了することにな
る回数である。従って、確変継続回数の値が0になって
いる場合には、確率変動フラグをリセットする。すなわ
ち、高確率状態を終了させる。そして、普通図柄プロセ
スフラグを普通図柄変動待ち処理を示す値に更新する。
【0118】図17は、図11に示された遊技制御処理
における普通電役プロセス処理(ステップS28)の一
例を示すフローチャートである。普通電役プロセス処理
において、CPU56は、特定入賞口としての普通可変
入賞口432に遊技球の入賞があったか否か確認する特
定入賞口処理(ステップS310)を実行した後、普通
電役プロセスフラグの値に応じて、普通電動役物通常処
理(ステップS311)、普通電動役物開放処理(ステ
ップS312)、普通電役開放中処理(ステップS31
3)または普通電役閉鎖処理(ステップS314)を実
行する。
【0119】普通電動役物通常処理では、CPU56
は、普通図柄の変動の結果(停止図柄)が当り図柄であ
る場合には、普通電役プロセスフラグを普通電動役物開
放処理に対応した値に更新する。普通電役開放処理(ス
テップS312では、可変入賞口432を開放するため
に開閉片433a,433bを開放状態に動作させる普
通電役ソレノイド472を駆動するための制御を行う。
そして、開放時間の上限期間を決めるためのタイマをス
タートさせ、普通図柄プロセスフラグを普通電役開放中
処理を示す値に更新する。なお、このタイマのタイマ値
は、大入賞口の1回の開放時間の上限期間(例えば9.
5秒)よりも短い。
【0120】普通電役開放中処理(ステップS313)
では、開放時間を決めるためのタイマがタイムアウトす
るのを待つ。その間、特定球検出スイッチ439aが遊
技球を検出したら、そのときが権利発生状態でなければ
(権利発生状態フラグがリセット状態であれば)権利発
生状態フラグをセットする。また、そのときが権利発生
状態であれば(権利発生状態フラグがセット状態であれ
ば)権利発生状態フラグをリセットする。なお、権利発
生状態フラグがセットされているときが権利発生状態で
ある。そして、タイマがタイムアウトしていたら、普通
図柄プロセスフラグを普通電役閉鎖処理を示す値に更新
する。また、タイマがタイムアウトする前でも、所定個
(例えば3個)の遊技球が入賞球検出スイッチ431に
よって検出されると、普通図柄プロセスフラグを普通電
役閉鎖処理を示す値に更新する。
【0121】普通電役閉鎖処理(ステップS314)で
は、普通電動役物を閉鎖状態にするために、普通電役ソ
レノイド472の駆動を解除して開閉片433a,43
3bを垂直位置にするための制御を行う。
【0122】なお、普通電動役物の開放時点が、権利発
生状態中であるとき、または権利発生状態中ではないが
大当り遊技中(すなわち最終ラウンド中)であって、普
通電動役物の閉鎖時点が最終ラウンド後であって、普通
電動役物の開放中に特定球検出スイッチ439aが遊技
球を検出しなかった場合には、その旨の内部フラグをセ
ットしておく。この内部フラグは、後述するプロセス処
理(ステップS27)における通常処理において参照さ
れる。そして、普通図柄プロセスフラグを普通図柄変動
待ち処理を示す値に更新する。
【0123】ただし、大入賞口の作動終了条件が成立し
ていたら(最終ラウンドの大入賞口の閉鎖条件が成立し
ていたら)、上記の内部フラグのセットおよび普通図柄
プロセスフラグの更新を行わず、次に(この実施の形態
では2ms後に)普通図柄プロセス処理が起動されたら
行うことにする。この処理は、大入賞口の作動終了条件
の成立と普通電動役物の閉鎖タイミングとが同時に発生
した場合に、普通電動役物の閉鎖に伴う処理よりも大入
賞口の作動終了条件の検知が先に行われるようにするた
めに設けられている。
【0124】図18は、図11に示された遊技制御処理
における特別電役プロセス処理(ステップS28)の一
例を示すフローチャートである。回転体420の上部に
形成されている作動入賞口422への遊技球入賞検出に
関する制御や可変入賞球装置450の特別可変入賞口4
51a(大入賞口)の制御は特別電役プロセス処理にお
いて実行される。CPU56は、内部状態(この例では
特別電役プロセスフラグ)に応じて、ステップS300
〜S305の処理を順次実行する。
【0125】ステップS300の通常処理では、権利発
生状態フラグがオンするのを待つ。権利発生状態フラグ
がオフ状態である場合には何もしない(リターンす
る)。権利発生状態フラグがオンした場合には、特別電
役プロセスフラグの値を作動球検出待ち処理を示す値に
更新する。そして、ステップS301に移行する。
【0126】作動球検出待ち処理(ステップS301)
では、回転体420の球受凹部421に遊技球が入賞し
て作動球検出スイッチ423がオンするのを待つ。作動
球検出スイッチ423がオンしたら、特別電役プロセス
フラグの値を大入賞口開放前処理を示す値に更新する。
そして、ステップS302に移行する。
【0127】大入賞口開放前処理(ステップS302)
では、大入賞口を開放するために大入賞口ソレノイド4
53を駆動するための制御を行い、開放時間の上限期間
を決めるためのタイマ(例えば9.5秒が設定されるタ
イマ)をスタートさせ、特別電役プロセスフラグの値を
大入賞口開放中処理を示す値に更新する。そして、ステ
ップS303に移行する。
【0128】大入賞口開放中処理(ステップS303)
では、CPU56は、開放時間の上限期間を決めるため
のタイマのチェックと、大入賞口に入賞した遊技球を検
出する入賞球検出スイッチ454の検出回数のチェック
を行う。入賞球検出スイッチ454の検出回数があらか
じめ決められた回数(例えば10回すなわち10個の遊
技球検出)になるか、または、開放時間の上限期間を決
めるためのタイマがタイムアウトすると、大入賞口を閉
鎖するために大入賞口ソレノイド453の駆動を解除す
るための制御を行う。そして、その大入賞口の開放が最
終ラウンドでなければ、特別電役プロセスフラグの値を
作動球入賞確認処理を示す値に更新する。最終ラウンド
であれば、特別電役プロセスフラグの値を大当り終了処
理を示す値に更新する。
【0129】作動球入賞確認処理(ステップS304)
では、作動球検出スイッチ423において所定個数(例
えば、16個)の遊技球が検出されているか否か確認す
る。所定個数の遊技球が検出されていれば、権利発生状
態フラグをオフし、次の大入賞口の開放が最終ラウンド
であることを示す内部フラグをセットして、特別電役プ
ロセスフラグの値を大入賞口開放前処理を示す値に更新
する。まだ所定個数の遊技球が検出していなければ、す
なわち、権利発生状態の終了条件がまだ成立していなけ
れば、最終ラウンドであることを示す内部フラグをセッ
トせず、特別電役プロセスフラグの値を大入賞口開放前
処理を示す値に更新する。なお、再度権利を発生させる
ための動作(特別領域への遊技球の入賞すなわち特定球
検出スイッチ439aによる遊技球の検出)が行われて
いる場合には、権利発生状態は終了する。
【0130】大当り終了処理(ステップS305)で
は、大当り遊技中に用いられていた内部フラグのクリア
処理等を行う。また、後述する各条件に従って確率変動
フラグをセットする処理を行う。そして、特別電役プロ
セスフラグの値を通常処理を示す値に更新する。
【0131】図19は、I/Oポート57として用いる
ことが可能なI/Oエクスパンダの一例を示すブロック
図である。図19に示すI/Oエクスパンダは、それぞ
れが8つの出力ビットを有する出力ポート0〜出力ポー
ト3を内蔵している。出力ポート0の各ビットをP00
〜P07、出力ポート1の各ビットをP10〜P17、
出力ポート2の各ビットをP20〜P27、出力ポート
3の各ビットをP30〜P37とする。
【0132】I/Oエクスパンダは、リセット(RES
ET)入力端子を有し、リセット入力端子にローレベル
が入力されると、全ての出力(P00〜P07,P10
〜P17,P20〜P27,P30〜P37)をローレ
ベルにする。また、ポート選択手段としてのアドレスデ
コーダは、CPU56からのアドレス信号(A0〜A
7)およびアドレスセット用信号(CSIO)に応じて
出力ポート0〜出力ポート3を選択するための信号を生
成する。例えば、出力ポート0のビットをハイレベルに
したいときには、出力ポート0に割り当てられているア
ドレスを指定するアドレス信号が与えられるとともに、
該当ビットを「1」にしたデータがデータバスに出力さ
れる。また、ローアクティブであるCSIOがローレベ
ルにされ、ローアクティブであるWR信号がローレベル
にされる。
【0133】出力ポート0〜出力ポート3からの出力信
号は出力ポート0〜出力ポート3においてラッチされて
いるので、CPU56は、出力状態を読み取ることもで
きる。例えば、出力ポート0の出力状態を読み取るとき
には、CPU56から、出力ポート0に割り当てられて
いるアドレスを指定するアドレス信号が出力されるとと
もに、ローアクティブであるCSIOがローレベルにさ
れ、ローアクティブであるRD信号がローレベルにされ
る。すると、アドレスデコーダから読み出しのための制
御信号が出力ポート0に出力されるので、出力ポート0
からデータバスに対して、出力ポート0の出力状態が出
力される。
【0134】なお、このI/Oエクスパンダは、外部拡
張デバイスに対するチップセレクト機能を有する。すな
わち、アドレスデコーダは、外部拡張デバイスに対する
アドレス信号を入力すると、対応するチップセレクト信
号CE0〜CE7をローレベルにする。
【0135】このようなI/OエクスパンダICを使用
することによって、多数の出力ポートが1チップのIC
で実現される。従って、主基板31においてI/Oポー
ト57に割り当てる面積を小さくすることができ、その
結果、主基板31のサイズを小型化できる。また、この
ようなI/Oエクスパンダは出力ポート用に固定されて
いるので、出力モードにするのか入力モードのするのか
を一々設定する必要がない。すなわち、CPU56の周
辺回路制御負荷が軽減される。一般に、主基板31に多
数の汎用の入出力ポートが設置されている場合には、そ
れらに対する設定処理を行うことが要求されることもあ
るが、この実施の形態では、そのような設定処理に関す
る負荷が軽減される。
【0136】図20は、I/Oエクスパンダを利用した
I/Oポート57の具体的構成例を示すブロック図であ
る。この例では、2つのI/Oエクスパンダ571,5
72と1つの個別の出力ポート573とが使用されてい
る。出力ポート573は、8ビットの出力ポートであ
る。また、図20には、入力ポート578,579も示
されている。
【0137】この例では、I/Oエクスパンダ571の
出力ポート0は、払出制御基板37への払出制御コマン
ドに関するストローブ信号(STB)、図柄制御基板8
0への表示制御コマンドに関するストローブ信号(ST
B)、ランプ制御基板35へのランプ制御コマンドに関
するストローブ信号(STB)および音声制御基板70
への音声制御コマンドに関するストローブ信号(ST
B)を出力するポートとして使用される。
【0138】I/Oエクスパンダ571の出力ポート1
は、払出制御基板37への払出制御コマンドを構成する
払出制御信号を出力するポートとして使用される。I/
Oエクスパンダ571の出力ポート2は、図柄制御基板
80への表示制御コマンドを構成する表示制御信号を出
力するポートとして使用される。I/Oエクスパンダ5
71の出力ポート3は、ランプ制御基板35へのランプ
制御コマンドを構成するランプ制御信号を出力するポー
トとして使用される。I/Oエクスパンダ572の出力
ポート0は、音声制御基板70への音声制御コマンドを
構成する音声制御信号を出力するポートとして使用され
る。
【0139】出力バッファ回路581〜585は、CP
U56からI/Oエクスパンダ571,572の各出力
ポートを介して出力された制御コマンドを他の電気部品
制御基板(マイクロコンピュータが搭載され遊技機に設
けられている電気部品を制御する電気部品制御手段が搭
載された基板)に送出するためのバッファ回路である。
このような構成によれば、他の電気部品制御基板から主
基板31の内部に入力される信号が阻止されるので、他
の電気部品制御基板から主基板31に信号が与えらる可
能性がある信号ラインをより確実になくすことができ
る。このように、単方向にのみ信号伝達可能な出力バッ
ファ回路581〜585を設けることによって、主基板
31から他の電気部品制御基板への一方向性の信号伝達
をより確実にすることができる。なお、この実施の形態
では、電気部品制御基板に搭載されている電気部品制御
手段は、払出制御基板37、ランプ制御基板35、音制
御基板70および図柄制御基板80に搭載されている制
御手段であり、遊技制御手段からの制御コマンドにもと
づいて電気部品の制御を行う。また、電気部品とは、遊
技機に設けられている部品(機構部品や回路等)であっ
て、電気的に動作するものである。
【0140】I/Oエクスパンダ572の出力ポート1
は、ホールコンピュータ等の外部機器に対する情報出力
信号を出力するポートとして使用される。従って、I/
Oエクスパンダ572の出力ポート1の先には情報出力
回路が設けられている。情報出力回路の出力は、情報端
子盤34(図4参照)に伝達される。
【0141】I/Oエクスパンダ572の出力ポート2
は、ソレノイド472,473,453に対するソレノ
イド信号を出力するポートとして使用される。ソレノイ
ド信号は、ソレノイド回路59で増幅されて各ソレノイ
ド472,473,453に与えられる。
【0142】I/Oエクスパンダ572の出力ポート3
および出力ポート573は、遊技制御動作に関する試験
信号を出力するポートとして使用される。試験信号は、
試験信号端子に出力され、試験信号端子に試験装置を接
続すれば試験信号を採取できるので、試験装置において
容易に遊技制御動作の確認を行うことができる。
【0143】なお、試験信号端子は主基板31に設けら
れていてもよいし、量産時の主基板31のコスト低減の
ため中継基板等に設けられていてもよい。また、コネク
タを用いる場合には、主基板31にコネクタ接続用の配
線パターンを用意しておいて、試験時にのみコネクタを
搭載するようにしてもよい。
【0144】入力ポート578,579には、スイッチ
回路58を介して各種スイッチ情報が入力される。
【0145】以上のように、この実施の形態では、本来
的に出力ポートに固定されているI/Oエクスパンダ5
71,572を使用するとともに、それだけでは足りな
い出力ポートは個別の出力ポート573で実現されてい
る。すなわち、少ない出力ポートの増設に関しては個別
の出力ポート573が用いられる。なお、出力ポート5
73に代えてI/Oエクスパンダを使用してもよい。
【0146】図21は、入力ポート578,579の信
号入力状態の具体例を示すブロック図である。この例で
は、入賞口スイッチ406a,413a,455a,4
55b,460a,440aからの検出信号がスイッチ
回路58を介して入力ポート578に入力される。ま
た、賞球カウントスイッチ301A、満タンスイッチ4
8、始動球検出スイッチ405、作動球検出スイッチ4
23、入賞球検出スイッチ431、入賞球検出スイッチ
454および特定球検出スイッチ439aからの検出信
号がスイッチ回路58を介して入力ポート579に入力
される。なお、クリアスイッチ921の操作信号および
球切れスイッチ187からの検出信号もスイッチ回路5
8を介して入力ポート579に入力される(図21にお
いて図示せず)。
【0147】なお、スイッチ回路58は、例えば74H
C4049等のICによる入力バッファ回路として実現
されている。
【0148】図21に示すように、遊技球の入賞口への
入賞を検出するための検出信号および賞球カウントスイ
ッチ301Aの検出信号は、スイッチ回路58を構成す
る入力回路(例えばレシーバ回路)と遊技制御手段に信
号を入力させるための入力ポート578,579との間
で分岐して、試験信号の一部として出力されている。こ
の例では、普通入賞口1信号〜普通入賞口6信号とし
て、入賞口スイッチ406a,413a,455a,4
55b,460a,440aの検出信号が出力される。
【0149】賞球カウントスイッチ301Aの検出信号
は、払出検出手段が遊技球を検出したことにもとづく払
出信号(この例では賞球信号1)として出力される。始
動球検出スイッチ405の検出信号は、普通可変表示作
動口検出手段が遊技球を検出したことにもとづく普通可
変表示作動口信号としての普通図柄作動口入賞信号とし
て出力される。大入賞口に入賞した遊技球を検出する入
賞球検出スイッチ454の検出信号は、特別可変入賞検
出手段が遊技球を検出したことにもとづく特別可変入賞
信号としての特別電動役物入賞信号1として出力され
る。特定入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞球検出
スイッチ431の検出信号は、普通可変入賞検出手段が
遊技球を検出したことにもとづく普通可変入賞信号とし
ての普通電動役物入賞信号、および特定入賞検出手段が
遊技球を検出したことにもとづく特定入賞検出信号とし
ての特定入賞口入賞信号1として出力される。
【0150】試験信号としての各信号は、主基板31に
おける一領域である試験信号取出用部位に設けられてい
る試験信号端子まで配線パターンによって伝達される。
試験信号取出用部位にはコネクタを実装可能である。
【0151】図22に示すように、I/Oエクスパンダ
572の出力ポート2から出力され普通可変入賞口43
2を開放状態にするするための普通電役ソレノイド47
2を駆動する駆動信号は、出力ポート572とソレノイ
ド回路59を構成するドライバ回路(増幅回路)との間
で分岐して、試験信号の一つである普通電動役物開放信
号(普通可変入賞装置の状態を特定可能な普通可変入賞
装置状態信号に相当、また、普通可変入賞装置状態信号
のうち普通可変入賞装置を動作させる電気的駆動源に対
して遊技制御手段から出力された駆動信号にもとづく普
通可変入賞装置駆動信号に相当)として出力されてい
る。また、大入賞口を開閉するためのソレノイド453
を駆動する駆動信号は、出力ポート572とソレノイド
回路59を構成するドライバ回路(増幅回路)との間で
分岐して、試験信号の一つである特別電動役物開放信号
(特別可変入賞装置の状態を特定可能な特別可変入賞装
置状態信号に相当、また、特別可変入賞装置状態信号の
うち特別可変入賞装置を動作させる電気的駆動源に対し
て遊技制御手段から出力された駆動信号にもとづく特別
可変入賞装置駆動信号に相当)として出力されている。
なお、入賞球停留ソレノイド473を駆動する駆動信号
も、出力ポート572とソレノイド回路59を構成する
ドライバ回路(増幅回路)との間で分岐して試験信号と
して出力されるようにしてもよい。
【0152】図23は、CPU56が試験信号出力処理
(ステップS34)において作成する試験信号の出力の
様子を示すブロック図である。I/Oエクスパンダ57
2の出力ポート3からは、特別装置作動領域通過信号、
始動球入賞信号、特別装置作動信号、特別電動役物作動
中信号、普通電動役物作動中信号、特別装置作動領域有
効信号、および普通図柄当り信号が出力される。また、
出力ポート573からは、普通図柄保留1個目信号〜普
通図柄保留4個目信号、普通図柄高確率状態信号、普通
図柄変動時間短縮状態信号、普通電動役物開放延長状態
信号、および遊技機エラー状態信号が出力される。
【0153】特別装置作動領域通過信号は、特定球検出
スイッチ439aの検出信号がオン状態になった場合に
オン状態になる試験信号であり、特別検出手段が遊技球
を検出したことにもとづく特別検出信号に相当する。な
お、特定球検出スイッチ439aの入力ポート579へ
の入力を分岐させて特別装置作動領域通過信号としても
よい。
【0154】始動球入賞信号は、作動球検出スイッチ4
23がオン状態になった場合にオン状態になる試験信号
であり、始動検出手段が遊技球を検出したことにもとづ
く始動検出信号に相当する。特別装置作動信号は、特定
球検出スイッチ439aの検出信号がオン状態になって
特別装置の作動が開始されたときにオン状態になり、特
別装置の作動が終了したときにオフ状態になる試験信号
である。すなわち、権利発生中にオン状態になる試験信
号であり、権利発生状態を特定可能な権利発生信号に相
当する。
【0155】特別電動役物作動中信号は、特別電動役物
が作動している場合にオン状態になる試験信号であり、
特別可変入賞装置の状態を特定可能な特別可変入賞装置
状態信号に相当する。また、特別可変入賞装置状態信号
のうち、遊技制御手段における電気的駆動源(この実施
の形態ではソレノイド)の駆動処理の実行にもとづいて
出力される特別可変入賞装置処理信号に相当する。普通
電動役物作動中信号は、普通電動役物が作動している場
合、具体的には、普通電役ソレノイド472の駆動を開
始したときにオン状態になり、普通電役ソレノイド47
2の駆動を解除してから所定期間後にオフ状態になる試
験信号であり、普通可変入賞装置の状態を特定可能な普
通可変入賞装置状態信号に相当する。また、普通可変入
賞装置状態信号のうち、遊技制御手段における電気的駆
動源(この実施の形態ではソレノイド)の駆動処理の実
行にもとづいて出力される普通可変入賞装置処理信号に
相当する。特別装置作動領域有効信号は、特別装置作動
領域が有効である場合、具体的には、普通電動役物作動
中信号がオン状態になっている場合にオン状態になる試
験信号であり、特別検出手段の検出が有効な状態にある
ことを特定可能な特別検出手段有効信号に相当する。普
通図柄当り信号は、普通図柄表示装置の表示結果が当り
図柄であるときにオン状態になり、特別装置作動領域有
効信号がオフ状態になるときにオフ状態になる信号であ
り、普通可変表示装置の可変表示結果があらかじめ定め
られた特定表示態様になったことにもとづく普通可変表
示特別信号に相当する。
【0156】普通図柄保留1個目信号〜普通図柄保留4
個目信号は、普通図柄始動記憶表示器414の表示LE
D数に応じて出力される試験信号であり、普通可変表示
保留数記憶手段に記憶されている遊技球数を特定可能な
普通可変表示保留信号に相当する。
【0157】普通図柄高確率状態信号は、普通図柄表示
装置410の表示結果が当り図柄になる確率が高確率状
態にあるときにオン状態になる試験信号であり、普通可
変表示装置410の可変表示結果が特定表示態様になる
確率が向上している普通可変表示確率変動状態であるこ
とを特定可能な普通可変表示確率変動状態信号に相当す
る。普通図柄変動時間短縮状態信号は、普通図柄の変動
時間が短縮される状態であるときにオン状態になる試験
信号であり、普通可変表示装置における可変表示時間を
短縮させる制御の実行にもとづく普通可変表示短縮信号
に相当する。この実施の形態では、高確率状態にあると
きに普通図柄の変動時間が短縮される状態になるとす
る。従って、普通図柄変動時間短縮状態信号は、普通図
柄高確率状態信号がオン状態であるときにオン状態とな
り、オフ状態であるときにオフ状態となる。また、例え
ば、普通可変表示作動口検出手段によって検出された遊
技球数のうち未だ可変表示の実行に用いられていない遊
技球数を記憶可能な普通可変表示保留数記憶手段の記憶
数が所定数以上の場合に、普通図柄の変動時間が短縮さ
れる状態になるように構成してもよい。
【0158】普通電動役物開放延長状態信号は、所定の
条件が成立すると、普通電動役物の開放期間を延長する
機能を有する遊技機において、普通電動役物の開放期間
を延長する状態(開放時間が通常よりも延長されている
場合と開放回数が増加している場合とを含む)になって
いる場合にオン状態になる信号であり、普通可変入賞装
置が遊技者にとってさらに有利な態様の開放状態になっ
ていることを特定可能な普通可変入賞装置特定状態信号
に相当する。そして、遊技機エラー状態信号は、エラー
状態にあるときにオン状態になる信号である。
【0159】CPU56は、図11に示された試験信号
出力処理において、遊技状態に応じて、上記の各試験信
号を作成して出力ポートを介して出力するのであるが、
遊技制御処理(ステップS21〜S33)の中で試験信
号を出力するように構成してもよい。
【0160】また、この実施の形態では、権利発生状態
を特定可能な権利発生信号としての特別装置作動信号
と、特別可変入賞装置としての大入賞口の状態を特定可
能な特別可変入賞装置状態信号としての特別電動役物作
動中信号とが、同一の出力ポート(この例ではI/Oエ
クスパンダ572のポート2)に割り当てられている。
従って、権利発生状態となる条件の成立を検出する特別
検出手段(この例では特定球検出スイッチ439a)の
検出信号と、特別可変入賞装置(この例では大入賞口)
を遊技者にとって不利な状態(閉鎖状態等)から有利な
状態(開放状態等)に変化させるための条件の成立を検
出する始動検出手段(この例では作動球検出スイッチ4
23)の検出信号とが、同時にオン状態になった場合
に、試験信号出力処理において、特別検出手段の検出に
もとづく権利発生信号と、始動検出手段の検出にもとづ
く特別可変入賞装置状態信号とを同時にオン状態にする
ことができる。すなわち、それらの信号が同一の出力ポ
ートに割り当てられ、CPU56は一般に同一の出力ポ
ートに対するデータをまとめて出力ポートに出力するの
で、出力ポートの出力側で、権利発生信号と特別可変入
賞装置状態信号とが同時にオン状態になるように観測す
ることができる。なお、試験信号出力処理は、2ms毎
に起動されるので、試験信号出力処理が起動される前
に、特別検出手段の検出信号がオン状態になるタイミン
グと始動検出手段の検出信号がオン状態になるタイミン
グとがずれていたとしても、試験信号出力処理が起動さ
れるときに双方の信号がオン状態になっていたら、同時
にオン状態になったことになる。また、遊技制御手段
は、権利発生状態となる前に特別検出手段による遊技球
の検出と始動検出手段による遊技球の検出とが同時に発
生した場合には、特別検出手段による遊技球の検出にも
とづいて権利発生状態とした後に、始動検出手段による
遊技球の検出にもとづいて特別可変入賞装置を有利な状
態に変化させる。つまり、遊技制御手段は、権利発生状
態となる前に特別検出手段による遊技球の検出と始動検
出手段による遊技球の検出とが同時に発生した場合には
あらかじめ定められた順序に従って制御動作を行ってい
る。このような制御によって、始動検出手段による遊技
球の検出が無効になってしまうことはない。
【0161】このような遊技機の構成によれば、試験信
号端子に試験装置を接続し、遊技機の外部において試験
装置によって試験信号を観測した場合に、遊技機の状態
が、特別検出手段の検出と始動検出手段の検出とが同時
に発生した場合の遊技状態にあることを直ちに認識する
ことができる。
【0162】なお、この実施の形態では、特別電動役物
開放信号はソレノイド453に対する駆動信号を分岐し
て用いているが、特別電動役物作動中信号と同様に、C
PU56が特別電動役物開放信号を作成してI/Oエク
スパンダ572のポート2から出力するようにしてもよ
い。特別電動役物開放信号がオン状態およびオフ状態に
なるタイミングは、特別電動役物作動中信号がオン状態
およびオフ状態になるタイミングと同じでよい。従っ
て、特別電動役物開放信号をI/Oエクスパンダ572
のポート2から出力するようにした場合には、特別検出
手段の検出信号と始動検出手段の検出信号とが同時にオ
ン状態になった場合に、権利発生状態を特定可能な権利
発生信号としての特別装置作動信号と、特別可変入賞装
置としての大入賞口の状態を特定可能な特別可変入賞装
置状態信号としての特別電動役物作動中信号および特別
電動役物開放信号とを、同時にオン状態にすることがで
きる。
【0163】また、特別電動役物開放信号および特別電
動役物作動中信号がオフ状態であるときにオン状態にな
る特別電動役物閉鎖信号および特別電動役物未作動信号
も試験信号として出力するようにしてもよい。
【0164】また、特別電動役物作動中信号を、ソレノ
イド453に対する駆動信号を分岐して用い、特別電動
役物開放信号を、CPU56が作成してI/Oエクスパ
ンダ572のポート2から出力するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、普通電動役物開放信号はソ
レノイド472に対する駆動信号を分岐して用いている
が、普通電動役物作動中信号と同様に、CPU56が普
通電動役物開放信号を作成してI/Oエクスパンダ57
2のポート2から出力するようにしてもよい。さらに、
普通電動役物開放信号をCPU56が作成してI/Oエ
クスパンダ572のポート2から出力し、普通電動役物
作動中信号は、ソレノイド472に対する駆動信号を分
岐して用いるようにしてもよい。また、普通電動役物開
放信号および普通電動役物作動中信号がオフ状態である
ときにオン状態になる普通電動役物閉鎖信号および普通
電動役物非作動信号も試験信号として出力するようにし
てもよい。
【0165】なお、権利発生信号と特別可変入賞装置状
態信号とを別の出力ポートに割り当てた場合には、同一
の試験信号処理内で信号出力を行ったとしても、厳密に
は出力のずれが生じている。よって、それらの信号を観
測する試験装置の側で、同時にオン状態になったと判断
されない場合もある。しかし、権利発生信号と特別可変
入賞装置状態信号とを同一出力ポートに割り当てておけ
ば、そのような問題は生じない。
【0166】また、権利発生信号と特別可変入賞装置状
態信号とを別の出力ポートに割り当てた場合には、CP
U56は、試験信号出力処理において、特別検出手段の
検出信号と始動検出手段の検出信号とを、あらかじめ定
められた順序で確認することが好ましい。例えば、特別
検出手段の検出信号を先に確認する。その場合には、特
別検出手段の検出信号と始動検出手段の検出信号とが同
時にオン状態になったときには、特別検出手段の検出信
号にもとづく権利発生信号が特別可変入賞装置状態信号
よりも先にオン状態にされる。
【0167】また、CPU56が、試験信号出力処理に
おいて、始動検出手段の検出信号を先に確認する場合に
は、特別検出手段の検出信号と始動検出手段の検出信号
とが同時にオン状態になったときには、特別検出手段の
検出信号にもとづく権利発生信号のみを出力するように
構成される。すなわち、始動検出手段の検出信号がオン
状態になっても、権利発生信号をオン状態にしていない
場合には、特別可変入賞装置状態信号をオン状態にしな
いように構成される。すなわち、遊技制御手段は、権利
発生信号を出力した後に(オン状態にした後に)、特別
可変入賞装置状態信号を出力(オン状態にする)可能に
構成されている。権利発生状態にならないうちに、特別
可変入賞装置状態信号が特別可変入賞装置の開放状態を
示すオン状態になったのでは、遊技状態として矛盾した
状態だからである。
【0168】なお、権利発生信号と特別可変入賞装置状
態信号とが同一の出力ポートに割り当てられている場合
にも、特別検出手段の検出信号と始動検出手段の検出信
号とをあらかじめ定められた順序で確認するようにして
もよい。その場合には、CPU56は、同一出力ポート
の権利発生信号が割り当てられているビットと特別可変
入賞装置状態信号が割り当てられているビットとに、別
個にデータを出力する。
【0169】図24および図25は、I/Oエクスパン
ダ572のポート3および出力ポート573から出力さ
れる試験信号の試験信号端子121,122への接続状
態の例を示す説明図である。試験信号端子122には、
この実施の形態では使用されない普通入賞口7入賞信
号、普通電動役物入賞信号2、普通電動役物入賞信号
3、特別電動役物入賞信号2、特別電動役物入賞信号
3、特定入賞口入賞信号2、特定入賞口入賞信号3の出
力端子が割り当てられている。このように、通常の遊技
機において用いられる信号を一方の試験信号端子121
に集約し、通常の遊技機において用いられない信号を他
方の試験信号端子122に集約すれば、通常の遊技機を
開発する限り、試験信号端子121に信号取出部として
のコネクタだけを主基板31に実装すればよく、試験信
号端子122にコネクタを実装する必要はない。また、
主基板31において、試験信号端子122に入力される
配線パターンを設けておく必要もない。なお、試験信号
端子121,122には、信号取出部(例えばコネク
タ)を実装可能であるが、実装可能であるとは、例え
ば、コネクタのピン等を接続するためのスルーホールや
配線パターンが設けられていることである。また、試験
信号端子121,122には、コネクタ等の信号取出部
が実装されていてもよい。コネクタ等の信号取出部が実
装されている場合には、コネクタ等の信号取出部を含ん
だ態様で試験信号端子121,122が形成されている
ことになる。
【0170】なお、この実施の形態では、使用される可
能性の高い試験信号を試験信号端子121に割り当て、
使用される可能性の低い試験信号を試験信号端子122
に割り当てた、すなわち、使用頻度の高い試験信号と使
用頻度の低い試験信号とを分けたが、CPU56が作成
する試験信号と、入力ポートの入力側または出力ポート
の出力側(ハードウェア)で分岐することによって作成
される試験信号とを分けるようにしてもよい。
【0171】また、入力ポートの入力側で分岐すること
によって作成される試験信号(各種スイッチに関する試
験信号等)については、各種スイッチ等からの信号を主
基板31に入力させる前に中継基板に入力させ、中継基
板において分岐させて、主基板31に入力される信号と
試験信号とを作成するようにしてもよい。
【0172】さらに、出力ポートの出力側で分岐するこ
とによって作成される試験信号(各種ソレノイドに関す
る試験信号等)については、出力ポートからの信号を主
基板31から中継基板に入力させ、中継基板において分
岐させて、各種ソレノイド等に供給される駆動信号と試
験信号とを作成するようにしてもよい。
【0173】図26および図27は、試験信号出力処理
(ステップS34)を示すフローチャートである。試験
信号出力処理において、CPU56は、まず、情報バッ
ファ1,2の内容を0クリアする(ステップS901,
902)。情報バッファ1は、図23に示されたI/O
エクスパンダ572のポート3の出力を格納するバッフ
ァ(RAM)である。情報バッファ2は、図23に示さ
れた出力ポート573の出力を格納するバッファ(RA
M)である。
【0174】CPU56は、特定球検出スイッチ439
aの検出信号がオン状態になったら、情報バッファ1の
ビット0をセット(「1」にする)する(ステップS9
03,S904)。また、作動球検出スイッチ423の
検出信号がオン状態になったら、情報バッファ1のビッ
ト1をセットする(ステップS905,S906)。ま
た、権利発生フラグがセットされていれば、情報バッフ
ァ1のビット2をセットする(ステップS907,S9
08)。さらに、大入賞口開放中であれば、情報バッフ
ァ1のビット3をセットする(ステップS909,S9
10)。なお、大入賞口開放中であるか否かは、特別電
役プロセスフラグの値によって確認できる。
【0175】また、CPU56は、有効信号オンタイマ
の動作状態を確認し(ステップS911)、動作状態で
なければ普通電動役物(可変入賞検出装置430)の動
作状態を確認し、普通電動役物の開放が開始されたら
(ステップS912)、情報バッファ1のビット4,5
をセットする(ステップS913,S914)。さら
に、有効信号オンタイマをスタートさせる。なお、普通
電動役物の開放が開始されたか否かは、普通電役プロセ
スフラグの値によって確認できる。また、有効信号オン
タイマは、普通電動役物作動中信号および特別装置作動
領域有効信号のオフタイミングを決めるためのタイマで
ある。有効信号オンタイマが動作中であれば、そのタイ
マがタイムアウトしていなければ(ステップS91
6)、情報バッファ1のビット4,5をセットする(ス
テップS917,S918)。
【0176】また、CPU56は、当り信号オンタイマ
の動作状態を確認し(ステップS921)、動作状態で
なければ、普通図柄が当り図柄で停止した時点では情報
バッファ1のビット6をセットするとともに当り信号オ
ンタイマをスタートさせる(ステップS922,S92
3,S924)。なお、当り図柄で停止したか否かは、
普通図柄プロセスフラグの値等によって確認できる。ま
た、当り信号オンタイマは、普通図柄当り信号のオフタ
イミングを決めるためのタイマである。当り信号オンタ
イマが動作中であれば、そのタイマがタイムアウトして
いなければ(ステップS925)、情報バッファ1のビ
ット6をセットする(ステップS926)。
【0177】CPU56は、さらに、保留記憶手段の内
容をロードし(ステップS931)、ロードした値に応
じて、情報バッファ2のビット0〜3をセットする(ス
テップS932)。また、高確率状態であれば、情報バ
ッファ2のビット4をセットする(ステップS933,
S934)。変動時間短縮状態であれば、情報バッファ
2のビット5をセットする(ステップS935,S93
6)。開放延長状態であれば、情報バッファ2のビット
6をセットする(ステップS937,S938)。な
お、高確率状態、変動時間短縮状態および開放延長状態
であるか否かは、遊技制御中にセット/リセットされる
内部フラグによって確認される。
【0178】また、遊技機エラー状態であれば、情報バ
ッファ2のビット7をセットする(ステップS939,
S940)。遊技機エラー状態は、例えば、内部フラグ
としての賞球停止フラグがセットされている状態であ
る。
【0179】そして、CPU56は、情報バッファ1の
内容をI/Oエクスパンダ572のポート3に出力し、
情報バッファ2の内容を出力ポート573に出力する
(ステップS941,S942)。
【0180】試験信号出力処理は、2ms毎に起動され
るタイマ割込処理で1回実行されている。図23に示さ
れたように、特別装置作動信号と特別電動役物作動中信
号とは同一のI/Oエクスパンダ572のポート3から
出力されるので、権利発生状態が生起していない状態に
おいて特別検出手段による遊技球の検出(この例では特
別領域に設けられている特定球検出スイッチ439aに
よる遊技球の検出)と始動検出手段による遊技球の検出
(この例では作動球検出スイッチ423による遊技球の
検出)とが同時に発生した場合には、特別可変入賞装置
状態信号としての特別電動役物作動中信号と権利発生信
号としての特別装置作動信号とが同時に出力される
(「1」になる)。
【0181】なお、遊技制御処理において、特別検出手
段による遊技球の検出にもとづく処理を実行する普通電
役プロセス処理(ステップS27)は、始動検出手段に
よる遊技球の検出にもとづく処理を実行する特別電役プ
ロセス処理(ステップS28)よりも先に実行されてい
る。また、特別電役プロセス処理(ステップS28)に
おいて、始動検出手段による遊技球の検出が確認される
と、大入賞口を開放する。すなわち、権利発生状態が生
起していない状態において特別検出手段による遊技球の
検出と始動検出手段による遊技球の検出とが同時に発生
(1タイマ割込間隔内での発生を含む)した場合には、
特別検出手段による遊技球の検出が先に発生したものと
見なして処理が行われている。
【0182】次に、試験信号の出力の様子の具体例を説
明する。上述したように、試験信号には、入力ポートの
入力側から分岐した信号と、出力ポートの出力側から分
岐した信号と、CPU56が作成して出力ポートを介し
て出力した信号とがある。図28〜図30は、普通図柄
作動口に遊技球が入賞してから特別装置が作動するまで
の例を示す。図28は、普通図柄作動口としての始動球
通過口404を遊技球が通過し始動球検出スイッチ40
5が遊技球を検出して、普通図柄表示装置410が作動
(普通図柄の可変表示を実行)し、停止図柄が当り図柄
であり、遊技球が特別装置作動領域を通過した場合の例
を示す。
【0183】始動球検出スイッチ405の検出信号は、
普通可変表示作動口検出手段が遊技球を検出したことに
もとづく普通可変表示作動口信号としての普通図柄作動
口入賞信号として出力される。また、CPU56は、普
通図柄表示装置410における停止図柄が当り図柄であ
った場合には普通図柄当たり信号を出力する(オン状態
にする)。そして、ソレノイド出力処理において普通電
役ソレノイド472を駆動する駆動信号を出力するとと
もに、普通電動役物作動中信号を出力する(オン状態に
する)。また、入賞球検出スイッチ431の検出信号
は、普通可変入賞検出手段が遊技球を検出したことにも
とづく普通可変入賞信号としての普通電動役物入賞信
号、および特定入賞検出手段が遊技球を検出したことに
もとづく特定入賞検出信号としての特定入賞口入賞信号
1として出力される。CPU56は、特定球検出スイッ
チ439aの検出信号がオン状態になった場合に特別装
置作動領域通過信号を出力する(オン状態にする)。ま
た、特別装置作動信号を出力する(オン状態にする)。
【0184】また、図29は、普通図柄作動口としての
始動球通過口404を遊技球が通過し始動球検出スイッ
チ405が遊技球を検出して、普通図柄表示装置410
が作動(普通図柄の可変表示を実行)し、停止図柄が当
り図柄であり、遊技球が特別装置作動領域を通過しなか
った場合の例を示す。この場合には、図28に示された
例とは異なり、CPU56は、特別装置作動信号をオン
状態にしない。
【0185】図30は、普通図柄作動口としての始動球
通過口404を遊技球が通過し始動球検出スイッチ40
5が遊技球を検出して、普通図柄表示装置410が作動
(普通図柄の可変表示を実行)し、停止図柄がはずれ図
柄であった場合の例を示す。
【0186】図31〜図33は、遊技球が特別装置作動
領域を通過した場合の特別装置の作動開始(権利発生状
態の開始)から作動終了までの例を示す。図31は、第
3種始動口としての作動入賞口422にあらかじめ決め
られた個数(n:この例では16個)の遊技球が入賞す
ることによって特別装置の作動が終了した例を示す。
【0187】CPU56は、作動口検出スイッチ423
の検出信号がオン状態になると始動球入賞信号を出力す
る(オン状態にする)とともに、ソレノイド出力処理に
おいて大入賞口を開放するためにソレノイド453を駆
動する駆動信号を出力するとともに、特別電動役物作動
中信号を出力する(オン状態にする)。この信号出力制
御は、作動口検出スイッチ423が16個の遊技球を検
出するまで繰り返される。そして、入賞球検出スイッチ
454の検出信号は特別電動役物入賞信号1として出力
される。
【0188】また、図32は、特別電動役物の作動中
に、新たな遊技球が特別装置作動領域を通過したことに
よって特別装置の作動が終了した例を示す。この場合に
は、CPU56は、遊技球が特別装置作動領域を通過し
た時点で特別装置作動信号をオフ状態にするが、特別電
動役物の作動は中断されない。図32において、mは、
図31に示されたnよりも小さい数である。
【0189】図33は、特別電動役物の非作動中に、新
たな遊技球が特別装置作動領域を通過したことによって
特別装置の作動が終了した例を示す。この場合には、C
PU56は、遊技球が特別装置作動領域を通過した時点
で特別装置作動信号をオフ状態にし、新たな特別電動役
物の作動を開始しない。
【0190】なお、普通電動役物作動中信号と特別電動
役物作動中信号とを別の出力ポートに割り当てた場合、
特別電動役物の作動終了の条件と、普通電動役物の作動
終了の条件とが同時に成立したときには、CPU56
は、普通電動役物作動中信号よりも先に、特別電動役物
作動中信号をオフ状態にする(特別電動役物作動中信号
の出力を停止する。)。
【0191】図34は、普通図柄表示装置410に停止
図柄として特定図柄(確変図柄)が表示され、特別装置
の作動が開始された後、特別装置の作動が終了した場合
の例を示す。この場合には、CPU56は、最後に特別
電動役物の作動が終了したら、普通図柄高確率状態信号
および普通図柄変動時間短縮状態信号を出力する(オン
状態にする)。
【0192】図35は、遊技機エラー状態信号の出力例
を示すタイミング図である。図35に示す例では、満タ
ンスイッチ48がオンしたとき、および、球切れスイッ
チ187が球切れ状態を示したときに、CPU56は、
遊技機エラー信号をオン状態にする。
【0193】次に、図柄制御基板80から出力される試
験信号について説明する。まず、主基板31の遊技制御
手段から図柄制御基板80に送信される表示制御コマン
ドについて説明する。主基板31のCPU56は、普通
図柄の変動開始の条件が成立すると、図柄制御基板80
に対して、図36に示すように、可変表示の態様を示す
変動パターンコマンドを送信し、次いで、左図柄指定コ
マンド、中図柄指定コマンドおよび右図柄指定コマンド
を送信する。そして、変動時間(可変表示期間)が終了
すると、全図柄停止コマンドを送信する。
【0194】図柄制御基板80において、表示制御用C
PU101は、受信した変動パターンコマンドで指定さ
れた態様で普通図柄の変動が行われるように、普通図柄
表示装置410を制御する。そして、変動時間が終了す
ると、受信している左図柄指定コマンド、中図柄指定コ
マンドおよび右図柄指定コマンドで指定された普通図柄
を普通図柄表示装置410に表示する。
【0195】図37は、試験信号としての特別電動役物
作動中信号と特別装置作動信号との出力の様子を示すタ
イミング図である。図37に示すように、2ms毎に起
動されるタイマ割込処理において、スイッチ処理によっ
て特定球検出スイッチ439aおよび作動球検出スイッ
チ423の検出信号がオン状態になったことが確認され
ると、普通電役プロセス処理において権利発生状態フラ
グがセットされ、次いで、特別電役プロセス処理におい
て大当り遊技状態となって大入賞口が開放される。そし
て、試験信号出力処理において、権利発生状態フラグに
もとづいて特別装置作動信号が出力され、大入賞口が開
放されたことにもとづいて特別電動役物作動中信号が出
力される(図26参照)。そして、図26に示された処
理によって、特別電動役物作動中信号と特別装置作動信
号とは同時に外部出力される。
【0196】なお、上記の例では特別電動役物作動中信
号と特別装置作動信号とは同時に外部出力されるが、権
利発生状態が生起していない状態において特別検出手段
による遊技球の検出と始動検出手段による遊技球の検出
とが同時に発生(1タイマ割込間隔内での発生を含む)
した場合に、特別装置作動信号を先に出力するように構
成することもできる。例えば図38に示すように、特別
電動役物作動中信号が割り当てられているポートと特別
装置作動信号が割り当てられているポートとを別にす
る。
【0197】そして、図39および図40のフローチャ
ートに示すように、試験信号を出力するようにすれば、
I/Oエクスパンダ572のポート3に割り当てられて
いる特別装置作動信号が先に出力され、出力ポート57
3に割り当てられている特別電動役物作動中信号があと
に出力される(ステップS941,S942)。なお、
図26および図27に示された処理とは異なり、CPU
56は、大入賞口開放中であれば(ステップS90
9)、情報バッファ2のビット7をセットする(ステッ
プSS910A)。また、遊技機エラー状態であれば
(ステップS939)、情報バッファ1のビット3をセ
ットする(ステップS940A)。
【0198】図41は、試験信号としての特別電動役物
作動中信号と特別装置作動信号との出力の様子を示すタ
イミング図である。図41に示すように、2ms毎に起
動されるタイマ割込処理において、スイッチ処理によっ
て特定球検出スイッチ439aおよび作動球検出スイッ
チ423の検出信号がオン状態になったことが確認され
ると、普通電役プロセス処理において権利発生状態フラ
グがセットされ、次いで、特別電役プロセス処理におい
て大当り遊技状態となって大入賞口が開放される。そし
て、試験信号出力処理において、権利発生状態フラグに
もとづいて特別装置作動信号が出力され、大入賞口が開
放されたことにもとづいて特別電動役物作動中信号が出
力される(図40参照)。そして、図40に示された処
理によって、特別電動役物作動中信号よりも前に特別装
置作動信号が外部出力される。
【0199】このように、特別装置作動信号を先に出力
するように構成した場合には、遊技機に外部に設置され
試験信号を入力する試験装置等において、権利発生状態
が生起していない状態において特別検出手段による遊技
球の検出と始動検出手段による遊技球の検出とが同時に
発生(1タイマ割込間隔内での発生を含む)した場合
に、容易にそのことを確認することができるとともに、
権利発生状態が生起してから大入賞口が開放されたとい
う動作を確認することができる。
【0200】なお、所定期間(この例では2ms)毎に
起動される試験信号出力処理において、権利発生状態が
生起していない状態において特別検出手段による遊技球
の検出と始動検出手段による遊技球の検出とが同時に発
生(1タイマ割込間隔内での発生を含む)した場合に
は、その時点で実行される試験信号出力処理において特
別電動役物作動中信号の出力を行わないようにし、次に
起動される試験信号出力処理において特別電動役物作動
中信号を出力するようにしてもよい。そのように構成し
た場合には、特別電動役物作動中信号の出力と特別装置
作動信号の出力との間に所定期間の差ができるので、試
験信号出力処理においてより確実な確認を行うことがで
きる。なお、その場合には、特別電動役物作動中信号と
特別装置作動信号とを同一ポートに割り当ててもよい。
【0201】図42および図43は、図柄制御基板80
に設けられている試験信号端子123,124の例を示
す説明図である。図柄制御基板80において、試験信号
端子123,124には、信号取出部(例えばコネク
タ)を実装可能であるが、実装可能であるとは、例え
ば、コネクタのピン等を接続するためのスルーホールや
配線パターンが設けられていることである。また、試験
信号端子123,124には、コネクタ等の信号取出部
が実装されていてもよい。コネクタ等の信号取出部が実
装されている場合には、コネクタ等の信号取出部を含ん
だ態様で試験信号端子123,124が形成されている
ことになる。
【0202】図42に示すように、試験信号端子123
には、普通可変表示装置の可変表示の実行を特定可能な
普通可変表示可変表示中信号としての図柄変動中信号、
普通可変表示装置の可変表示が終了したことを特定可能
な普通可変表示装置確定信号としての図柄確定信号、普
通可変表示エラー状態信号としての図柄表示装置エラー
信号および1桁目〜3桁目図柄変動中信号が接続されて
いる。なお、試験信号端子123には予備端子も用意さ
れている。また、この実施の形態では、1桁目〜3桁目
図柄は、それぞれ、左図柄、中図柄、右図柄に対応す
る。1桁目図柄変動中信号は、左図柄が変動中にオン状
態になる試験信号である。2桁目図柄変動中信号は、中
図柄が変動中にオン状態になる試験信号である。3桁目
図柄変動中信号は、右図柄が変動中にオン状態になる試
験信号である。そして、図柄変動中信号は、左中右図柄
のいずれかが変動しているときにオン状態になる試験信
号である。
【0203】図43に示すように、試験信号端子124
には、1桁目図柄データbit0〜bit5および1桁
目図柄色データbit0〜bit1と、2桁目図柄デー
タbit0〜bit5および2桁目図柄色データbit
0〜bit1と、3桁目図柄データbit0〜bit5
および3桁目図柄色データbit0〜bit1とが接続
されている。図柄データbit0〜bit5は、停止図
柄を示すデータであり、図柄色データbit0〜bit
1は停止図柄の色を示すデータである。
【0204】遊技制御手段から送信される制御コマンド
にもとづいて普通可変表示装置を制御する制御手段(電
気部品制御手段)としての表示制御用CPU101は、
主基板31から受信した変動パターンコマンド、左図柄
指定コマンド、中図柄指定コマンド、右図柄指定コマン
ドおよび全図柄停止コマンドにもとづいて上記の各試験
信号を作成し、出力ポートを介して試験信号端子12
3,124に出力する。
【0205】図44は、図柄制御基板80における試験
信号の出力例を示すタイミング図である。図44に示す
例では、図柄制御基板80における表示制御用CPU1
01は、主基板31から変動パターン指定コマンドを受
信すると、1桁目図柄変動中信号、2桁目図柄変動中信
号、3桁目図柄変動中信号および図柄変動中信号をオン
状態にする。また、全図柄停止コマンドを受信すると、
1桁目図柄変動中信号、2桁目図柄変動中信号、3桁目
図柄変動中信号および図柄変動中信号をオフ状態にす
る。そして、全図柄停止コマンドを受信してから50m
s以上、図柄確定信号をオン状態にする。また、1桁目
図柄データ、1桁目図柄色データ、2桁目図柄データ、
2桁目図柄色データ、3桁目図柄データ、および3桁目
図柄色データとして、受信している左図柄指定コマン
ド、中図柄指定コマンドおよび右図柄指定コマンドにも
とづくデータ(確定図柄データ)を出力する。
【0206】図44に示すように、表示制御用CPU1
01は、普通可変表示装置410の可変表示の実行を特
定可能な普通可変表示可変表示中信号しての図柄変動中
信号を外部に出力可能である。また、この実施の形態で
は、普通可変表示装置410には、複数の識別情報(左
中右図柄)のそれぞれを可変表示するそれぞれの普通可
変表示領域が設けられている。そして、表示制御用CP
U101は、普通可変表示領域毎の可変表示の実行を特
定可能な普通可変表示領域可変表示中信号としての1桁
目〜3桁目図柄変動中信号と、普通可変表示領域毎の可
変表示結果を特定可能な普通識別情報信号としての1桁
目〜3桁目図柄データとを外部に出力可能である。
【0207】なお、普通可変表示装置410の可変表示
結果があらかじめ定められた特定表示態様(当り図柄)
になったことにもとづく普通可変表示特別信号に相当す
る普通図柄当り信号は、遊技制御手段から出力されてい
る。
【0208】また、表示制御用CPU101は、変動パ
ターン指定コマンド、図柄指定コマンド、または全図柄
停止コマンドが欠落した場合などに、図柄表示装置エラ
ー信号をオン状態にする。すなわち、遊技制御手段から
送信される制御コマンドにもとづいて普通可変表示装置
410を制御する表示制御手段は、制御コマンドが正常
に受信されなかったことにもとづいて普通可変表示エラ
ー状態信号としての図柄表示装置エラー信号を外部に出
力可能である。
【0209】実施の形態2.次に、本発明の他の実施の
形態について説明する。図45は、いわゆる判定図柄タ
イプの第3種パチンコ遊技機の遊技盤6を正面からみた
正面図である。打球発射装置から発射された遊技球は、
外レール201と内レール202との間を通って遊技領
域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打球が
普通電動役物作動口11を通って普通電役作動口スイッ
チ11aで検出されると、普通電動役物50が作動して
特定入賞口32が開放した状態になる。普通電動役物作
動口11は、遊技球の入賞により普通可変入賞装置を遊
技者にとって有利な状態に変化させる条件を成立させる
普通可変入賞装置作動口に相当し、普通電役作動口スイ
ッチ11aは、普通可変入賞装置作動口への遊技球の入
賞を検出可能な普通可変入賞装置作動口検出手段に相当
する。
【0210】特定入賞口32に入賞した遊技球は、遊技
領域7から特別検出手段(この例では特別領域スイッチ
48a)に至る経路に設けられた特定入賞検出手段およ
び普通可変入賞装置への遊技球の入賞を検出可能な普通
可変入賞検出手段としての特定入賞口スイッチ32aで
検出されるととともに、振分部材35に入る。その後、
誘導部40における判定可変表示作動口としての特別装
置作動判定図柄ゲート41を通過すると、例えばLCD
表示器を用いた可変表示装置12において図柄が変動を
始める。なお、特別装置作動判定図柄ゲート41の部分
には、特別装置作動判定図柄ゲート41を通過した遊技
球を検出する判定可変表示作動口検出手段としての図柄
ゲートスイッチ41aが設けられている。なお、特別装
置作動判定図柄ゲート41は、遊技球の入賞により判定
可変表示装置の可変表示開始の条件を成立させる判定可
変表示作動口に相当し、図柄ゲートスイッチ41aは、
判定可変表示作動口への遊技球の入賞を検出可能な判定
可変表示作動口検出手段に相当する。また、遊技機全体
の構成は、図1および図4に示す構成と同じでよい。な
お、可変表示装置12として、LED表示器、7セグメ
ントLCD、7セグメントLED、回転ドラム等、他の
形態の表示器を用いることもできる。
【0211】遊技領域7において、普通入賞口17,1
8,19,24に入賞した遊技球は、それぞれ、入賞口
スイッチ17a,18a,19a,24aで検出され
る。入賞口スイッチ17a,18a,19a,20a,
24aおよび特定入賞口スイッチ32aで遊技球が検出
されると、所定個の遊技球が景品として払い出される。
また、権利発生中において大入賞口に入賞した遊技球
は、特別可変入賞検出手段としてのカウントスイッチ5
1aによって検出される。カウントスイッチ51aで遊
技球が検出されると、所定個の遊技球が景品として払い
出される。そして、カウントスイッチ51aによる遊技
球の検出数が所定数になると大入賞口は閉成する。
【0212】図46は、普通電動役物50、振分部材3
5および誘導部40の構成を詳細に示す正面図である。
普通電動役物50には左右の開閉翼片33,34が設け
られ、開閉翼片33,34が外側に倒れることによって
特定入賞口32が入賞しやすい状態になる。すなわち、
普通電動役物50が作動している状態になる。なお、普
通電動役物50は、遊技球が普通電動役物作動口11に
入賞して普通電役作動口スイッチ11aで検出されたこ
とに応じて作動開始する。また、開閉翼片33,34
は、ソレノイド(図示せず:以下、普通電役ソレノイド
という。)によって外側に倒れる。
【0213】なお、普通電動役物50、振分部材35お
よび誘導部40からなる構造において、特定入賞口32
以降の領域が特定領域を形成する。また、この実施の形
態では、普通電動役物50、振分部材35および誘導部
40の各部材が分かれて設けられているが、それらの部
材が一体として形成されていてもよい。
【0214】特定入賞口32に遊技球が入賞すると、遊
技球は特定入賞口スイッチ32aで検出される。特定入
賞口スイッチ32aで遊技球が検出されると、所定個の
遊技球が景品として払い出される。特定入賞口32に入
賞した遊技球は、振分部材35に進入する。この実施の
形態では、振分部材35として、3つの穴を有し、揺動
可能な、いわゆる3穴クルーンが用いられている。3穴
クルーンに進入した遊技球は3穴のうちのいずれかに入
る。3穴のうちの一つは、誘導部40に至る連通穴36
である。他の穴39に入った遊技球は排出される。
【0215】連通穴36を流下した遊技球は、作動判定
手段としての特別装置作動判定図柄ゲート41の部分を
通過して、誘導動作手段としての誘導部材42に至る。
誘導部材42は遊技球を受けるような凹部を有する。特
別装置作動判定図柄ゲート41の部分に設けられている
図柄ゲートスイッチ41aで遊技球が検出されると、複
数の判定識別情報を可変表示可能な判定可変表示装置と
しての可変表示装置12において図柄の変動が開始され
る。また、遊技球は誘導部材42に貯留される。図46
に示す構造から明らかなように、誘導部材42に遊技球
が貯留される場合、その遊技球は特別装置作動判定図柄
ゲート41の部分に停留しない。すなわち、遊技球貯留
中では、作動判定手段が遊技球を検出することになる位
置に遊技球は存在しない。
【0216】なお、遊技球が特別装置作動判定図柄ゲー
ト41の部分を通った後では、図柄ゲートスイッチ41
aの検出がソフトウェア的に無効にされる。ソフトウェ
ア的に無効にされるとは、遊技制御手段が、図柄ゲート
スイッチ41aの検出信号を無視することである。ま
た、特別装置作動判定図柄ゲート41の部分の上部に
は、通過阻止部材としてのシャッター45が設けられて
いる。シャッター45は、ソレノイド(図示せず:以
下、シャッターソレノイドという。)によって、図柄ゲ
ートスイッチ41aの検出が無効にされるのと同タイミ
ングで閉状態になる。シャッター45によって、後続の
遊技球が特定入賞口32に入賞したとしても、誘導部材
42にまで導かれることが防止される。すなわち、シャ
ッター45によって流下が阻止され、左右に設けられて
いる排出口47に導かれる。また、図柄ゲートスイッチ
41aの検出が無効にされることによって、後続の遊技
球によって可変表示装置12における変動開始の条件が
再度成立してしまうことが防止される。
【0217】なお、図柄ゲートスイッチ41aの検出の
ソフトウェア的な無効期間は、例えば、誘導部材42の
回転動作終了時まで継続する。また、誘導部材42の回
転終了時には、シャッター45が開状態にされる。すな
わち、誘導部材42の動作終了に関連して、図柄ゲート
スイッチ41aの検出の無効が解除され、シャッター4
5はシャッターソレノイドによって開状態にされる。
【0218】可変表示装置12における図柄の変動は、
あらかじめ決められている所定時間が経過すると停止す
る。すると、誘導部材42は、ステッピングモータであ
る誘導部材駆動モータ(図示せず)によって、左方向ま
たは右方向に回転する。可変表示装置12における停止
図柄が当り図柄(例えば左右図柄が揃った図柄の組み合
わせ)であった場合には誘導部材42は右回りに回転し
て、誘導部材に貯留されていた遊技球を特別排出口43
側に誘導する。
【0219】可変表示装置12における停止図柄が当り
図柄でなかった場合には誘導部材42は左回りに回転し
て、誘導部材に貯留されていた遊技球を排出口44側に
誘導する。なお、回転体21は、ステッピングモータで
ある回転体モータ(図示せず)によって回転する。
【0220】誘導部材42の右側方には、誘導部材42
が右回転すると、誘導部材42に貯留されている遊技球
を検出する特別領域スイッチ(特別検出手段)48aが
設けられている。また、誘導部材42の左側方には、誘
導部材42が左回転すると、誘導部材42に貯留されて
いる遊技球を検出する通常領域スイッチ(排出検出手
段)49aが設けられている。なお、特別領域とは特別
領域スイッチ48aの側に誘導される遊技球のみが進入
可能な領域であり、特別領域スイッチ48aが設置され
ている位置は特別領域に含まれ、通常領域スイッチ49
aが設置されている位置は通常領域に含まれる。
【0221】図46は、特別領域スイッチ48aおよび
通常領域スイッチ49aの作用を説明するための説明図
である。図47(A)に示すように、はずれ時には誘導
部材42は左回りに等速で回転するのであるが、回転開
始後、所定時間(貯留球が通常領域スイッチ49aに達
するまでの時間)が経過すると、誘導部材42に貯留さ
れている遊技球は、通常領域スイッチ49aで検出され
る。そして、通常領域スイッチ49aから、遊技球を検
出したことを示す検出信号が主基板31の遊技制御手段
に出力される。また、図47(B)に示すように、当り
時には誘導部材42は右回りに等速で回転するのである
が、回転開始後、所定時間(貯留球が特別領域スイッチ
48aに達するまでの時間)が経過すると、誘導部材4
2に貯留されている遊技球は、特別領域スイッチ48a
で検出される。そして、特別領域スイッチ48aから、
遊技球を検出したことを示す検出信号が主基板31の遊
技制御手段に出力される。
【0222】特別領域スイッチ48aおよび通常領域ス
イッチ49aは、それぞれ、誘導部材42に貯留されて
いる遊技球が誘導部材42から離れる前に遊技球を検出
できるような位置に設けられている。すなわち、誘導部
材42は、少なくとも遊技球が特別領域スイッチ48a
または通常領域スイッチ49aで検出されるまで、遊技
球を保持している。
【0223】特別領域スイッチ48aおよび通常領域ス
イッチ49aの存在によって、誘導部材42が回転を開
始した後、遊技球は早めに検出される。すなわち、当り
である場合には、遊技球は、特別領域スイッチ48a
で、誘導部材42が回転を開始してから短時間で検出さ
れる。特別領域スイッチ48aが遊技球を検出すると権
利発生状態となる。
【0224】主基板31に搭載されている遊技制御手段
は、特別領域スイッチ48aの検出信号にもとづいて、
早めに権利の発生を認識することができる。なお、さら
に、特別排出口43にスイッチを設け、特別領域スイッ
チ48aで遊技球が検出された後、特別排出口43のス
イッチが遊技球を検出したら、遊技制御手段は、遊技状
態を権利発生状態とするようにしてもよい。
【0225】また、遊技球が誘導部材42に停留してい
る状態で特別領域スイッチ48aまたは通常領域スイッ
チ49aが遊技球を検出するので、誘導部材42の動作
終了の直後に停電等の電力供給断が生じても、電源バッ
クアップされているRAM内に特別領域スイッチ48a
または通常領域スイッチ49aが遊技球を検出した情報
を保存することができる。その結果、電力供給が再開さ
れたときに、例えば、電力供給停止直前に誘導部材42
から特別領域の側に遊技球が誘導されたにもかかわら
ず、特別領域スイッチ48aによって検出されなかった
ことになる(実施には特別領域を通過したが)という事
態の発生を回避することができる。
【0226】権利発生状態において、遊技球が始動入賞
装置20における始動口に入賞すると、その遊技球は始
動検出手段としての始動口スイッチ20a(図3参照)
で検出される。遊技制御手段は、始動口スイッチ20a
の検出結果に応じて大入賞口を開放するために開閉板5
1を駆動する。なお、開閉板51は、ソレノイド(図示
せず:以下、大入賞口ソレノイドともいう。)によって
駆動される。
【0227】なお、普通電役作動口スイッチ11a、特
定入賞口スイッチ32a、カウントスイッチ51a、始
動口スイッチ20a、図柄ゲートスイッチ41a、入賞
口スイッチ17a,17b,18a,24aとして、マ
イクロスイッチや遊技球通過を検知可能な近接スイッチ
等を用いることができる。
【0228】図48は、主基板31における回路構成の
一例を示すブロック図である。なお、図48には、払出
制御手段が搭載された払出制御基板37、ランプ制御手
段が搭載されたランプ制御基板35、音制御手段が搭載
された音制御基板70、発射制御基板91、および表示
制御手段が搭載された図柄制御基板80も示されてい
る。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技
機1を制御する基本回路53と、普通電役作動口スイッ
チ11a、特定入賞口スイッチ32a、カウントスイッ
チ51a、始動口スイッチ20a、図柄ゲートスイッチ
41a、入賞口スイッチ17a,17b,18a,24
a、特別領域スイッチ48a、通常領域スイッチ49
a、および賞球カウントスイッチ301Aからの信号を
基本回路53に与えるスイッチ回路58が備えられてい
る。
【0229】なお、図48には示されていないが、スイ
ッチ回路58には、補給球の球切れ時に検出信号をオフ
状態にする球切れスイッチ187からの信号、下皿満タ
ン時に検出信号をオン状態にする満タンスイッチ48か
らの信号、およびクリアスイッチ921からの信号も入
力される。
【0230】また、主基板31には、普通電役ソレノイ
ド、シャッターソレノイドおよび大入賞口ソレノイドを
基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回
路59と、誘導部材駆動モータおよび回転体モータを基
本回路53からの指令に従って駆動するモータ回路64
が搭載されている。
【0231】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れる記憶手段の一例であるRAM55、プログラムに従
って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部5
7を含む。この実施の形態では、ROM54,RAM5
5はCPU56に内蔵されている。すなわち、CPU5
6は、1チップマイクロコンピュータである。なお、1
チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM55
が内蔵されていればよく、ROM54およびI/Oポー
ト部57は外付けであっても内蔵されていてもよい。
【0232】また、CPU56等の駆動電源である+5
V電源から電力が供給されていない間、RAM55の少
なくとも一部は、電源基板910から供給されるバック
アップ電源によってバックアップされ、遊技機に対する
電力供給が停止しても内容は保存される。そして、RA
M55の電源バックアップされている領域(バックアッ
プRAM)には、遊技状態を復元するために必要なデー
タが記憶される。そして、+5V電源が復旧すると、C
PU56は動作状態に復帰するが、そのとき、必要なデ
ータがバックアップRAMに保存されているので、停電
等からの復旧時に停電等の発生時の遊技状態に復旧させ
ることができる。例えば、遊技進行状態を示す内部フラ
グや、スイッチの検出状態を示す内部フラグは、バック
アップRAMに保存されている。なお、RAM55の全
領域が電源バックアップされていてもよい。
【0233】さらに、主基板31には、電源投入時に基
本回路53をリセットするためのシステムリセット回路
65が設けられている。
【0234】遊技球を打撃して発射する打球発射装置は
発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モー
タ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力
は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわ
ち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の
操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御され
る。
【0235】なお、この実施の形態では、ランプ制御基
板35に搭載されているランプ制御手段が、遊技盤6に
設けられている装飾ランプ25の表示制御を行うととも
に、枠側に設けられている天枠ランプ28a、左枠ラン
プ28b、右枠ランプ28c、賞球ランプ51および球
切れランプ52の表示制御を行う。また、判定図柄を変
動表示する可変表示装置12に対する表示制御は、図柄
制御基板80に搭載されている表示制御手段によって行
われる。
【0236】図49は、この実施の形態の遊技機の動作
概要を示すフローチャートである。また、図50は、こ
の実施の形態の遊技機の動作概要を示すタイミング図で
ある。図49に示すように、遊技球が普通電動役物作動
口11に入賞すると、図49および図50に示すよう
に、普通電動役物50が作動し特定入賞口32が開放す
る(ステップS421,S422,S423)。
【0237】遊技球が特定入賞口32に入賞し特別装置
作動判定図柄ゲート41を通過すると、特別図柄作動判
定図柄表示装置(この例では可変表示装置12)が作動
し図柄(判定図柄)の変動が開始される。また、遊技球
は特別装置作動領域誘導装置(この例では誘導部材4
2)に停留される(ステップS424,S425,S4
26)。ただし、特別装置作動判定図柄ゲート41を通
過しなかった遊技球は、特別装置作動領域誘導装置に誘
導されることはない。
【0238】特別図柄作動判定図柄表示装置の作動が停
止して特別図柄が作動することになる図柄の組合せが停
止表示された場合、すなわち、当り図柄が停止表示され
た場合には、特別装置作動領域誘導装置が作動して、停
留されている遊技球を特別装置作動領域(この例では、
上述した特別領域)に誘導する(ステップS427,S
428,S429)。誘導された遊技球が特別装置作動
領域を通過すると、特別装置が作動する。すなわち、権
利発生状態になる。ただし、当り図柄が停止表示されな
かった場合(はずれ図柄が表示された場合)には、遊技
球は、特別装置作動領域には誘導されず、通常領域に誘
導される。
【0239】その状態で、遊技球が第3種始動口(この
例では始動入賞装置20における始動口)に入賞する
と、第3種特別電動役物が作動して大入賞口が開放する
(ステップS431,S432,S433)。第3種始
動口に最大個数(この例では16個)の遊技球が入賞す
るか、新たに遊技球が特別装置作動領域を通過するまで
の間、特別装置の作動が継続する(ステップS434,
S435,S436)。
【0240】次に遊技機の動作について説明する。図5
1は、主基板31における遊技制御手段(CPU56お
よびROM,RAM等の周辺回路)が実行するメイン処
理を示すフローチャートである。遊技機に対して電源が
投入され、リセット端子の入力レベルがハイレベルにな
ると、CPU56は、ROM54に格納されているプロ
グラムに従って、ステップS1以降のメイン処理を開始
する。メイン処理において、CPU56は、まず、必要
な初期設定を行う。
【0241】初期設定処理において、CPU56は、ま
ず、割込禁止に設定する(ステップS101)。次に、
割込モードを割込モード2に設定し(ステップS10
2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレ
スを設定する(ステップS103)。そして、内蔵デバ
イスレジスタの初期化を行う(ステップS104)。ま
た、内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウ
ンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)
の初期化(ステップS105)を行った後、RAMをア
クセス可能状態に設定する(ステップS106)。
【0242】この実施の形態で用いられるCPU56
は、I/Oポート(PIO)およびタイマ/カウンタ回
路(CTC)も内蔵している。
【0243】この実施の形態で用いられているCPU5
6には、マスク可能な割込のモードとして3種類のモー
ドが用意されている。なお、マスク可能な割込が発生す
ると、CPU56は、自動的に割込禁止状態に設定する
とともに、プログラムカウンタの内容をスタックにセー
ブする。
【0244】3種類のうちの割込モード2は、CPU5
6の特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内
蔵デバイスが出力する割込ベクタ(1バイト:最下位ビ
ット0)から合成されるアドレスが、割込番地を示すモ
ードである。すなわち、割込番地は、上位アドレスが特
定レジスタの値とされ下位アドレスが割込ベクタとされ
た2バイトで示されるアドレスである。従って、任意の
(飛び飛びではあるが)偶数番地に割込処理を設置する
ことができる。各内蔵デバイスは割込要求を行うときに
割込ベクタを送出する機能を有している。初期設定処理
のステップS102において、CPU56は割込モード
2に設定される。
【0245】次いで、CPU56は、入力ポート1を介
して入力されるクリアスイッチ921の出力信号の状態
を1回だけ確認する(ステップS107)。その確認に
おいてオンを検出した場合には、CPU56は、通常の
初期化処理を実行する(ステップS111〜ステップS
115)。クリアスイッチ921がオンである場合(押
下されている場合)には、ローレベルのクリアスイッチ
信号が出力されている。
【0246】クリアスイッチ921がオンの状態でない
場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバック
アップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデ
ータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か
確認する(ステップS108)。この実施の形態では、
電力供給の停止が生じた場合には、バックアップRAM
領域のデータを保護するための処理が行われている。そ
のような保護処理が行われていた場合をバックアップあ
りとする。そのような保護処理が行われていないことを
確認したら、CPU56は初期化処理を実行する。
【0247】この実施の形態では、バックアップRAM
領域にバックアップデータがあるか否かは、電力供給停
止時処理においてバックアップRAM領域に設定される
バックアップフラグの状態によって確認される。この例
では、例えば、バックアップフラグ領域に「55H」が
設定されていればバックアップあり(オン状態)を意味
し、「55H」以外の値が設定されていればバックアッ
プなし(オフ状態)を意味する。
【0248】バックアップありを確認したら、CPU5
6は、バックアップRAM領域のデータチェック(この
例ではパリティチェック)を行う(ステップS10
9)。遊技機への電力供給が停止する際に実行される電
力供給停止時処理において、チェックサムが算出され、
チェックサムはバックアップRAM領域に保存されてい
る。ステップS109では、算出したチェックサムと保
存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等
の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バック
アップRAM領域のデータは保存されているはずである
から、チェック結果(比較結果)は正常(一致)にな
る。チェック結果が正常でないということは、バックア
ップRAM領域のデータが、電力供給停止時のデータと
は異なっていることを意味する。そのような場合には、
内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができない
ので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に
実行される初期化処理を実行する。
【0249】チェック結果が正常であれば、CPU56
は、遊技制御手段の内部状態と表示制御手段等の電気部
品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すた
めの遊技状態復旧処理を行う(ステップS110)。そ
して、バックアップRAM領域に保存されていたPC
(プログラムカウンタ)の退避値がPCに設定され、そ
のアドレスに復帰する。遊技状態復旧処理においてPC
が電力供給停止時前の状態に復元され、かつ、各種デー
タ(例えば各乱数を生成するためのカウンタ)がバック
アップRAMに保存されていることから、遊技機への電
力供給が停止した後所定時間(バックアップRAMのデ
ータ保持可能期間)内に電力供給が復旧すれば、例え
ば、後述する判定用乱数、表示用乱数および初期値用乱
数を生成するためのカウンタのカウント値は、電力供給
停止時前の状態から継続されることになる。
【0250】初期化処理では、CPU56は、まず、R
AMクリア処理を行う(ステップS111)。また、所
定の作業領域(例えば、判定図柄判定用乱数カウンタ、
判定図柄判定用バッファ、プロセスフラグ、払出コマン
ド格納ポインタ、賞球中フラグ、球切れフラグ、払出停
止フラグなど制御状態に応じて選択的に処理を行うため
のフラグ)に初期値を設定する作業領域設定処理を行う
(ステップS112)。さらに、球払出装置97からの
払出が可能であることを指示する払出許可状態指定コマ
ンドを払出制御基板37に対して送信する処理を行う
(ステップS113)。また、他のサブ基板(ランプ制
御基板35、音制御基板70、図柄制御基板80)を初
期化するための初期化コマンドを各サブ基板に送信する
処理を実行する(ステップS114)。初期化コマンド
として、可変表示装置12において表示される初期図柄
を示すコマンド(図柄制御基板80に対して)や賞球ラ
ンプおよび球切れランプの消灯を指示するコマンド(ラ
ンプ制御基板35に対して)等がある。
【0251】そして、2ms毎に定期的にタイマ割込が
かかるようにCPU56に設けられているCTCのレジ
スタの設定が行われる(ステップS115)。すなわ
ち、初期値として2msに相当する値が所定のレジスタ
(時間定数レジスタ)に設定される。
【0252】初期化処理の実行(ステップS111〜S
115)が完了すると、メイン処理で、表示用乱数更新
処理(ステップS117)および初期値用乱数更新処理
(ステップS118)が繰り返し実行される。表示用乱
数更新処理および初期値用乱数更新処理が実行されると
きには割込禁止状態とされ(ステップS116)、表示
用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理の実行が終
了すると割込許可状態とされる(ステップS119)。
表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が実行
されるときには割込禁止状態になっているので、それら
の乱数更新処理が実行されている最中に後述する2ms
タイマ割込が生じ割込処理で乱数更新処理が実行され、
カウント値に矛盾が生じてしまうことが防止される。
【0253】表示用乱数とは、可変表示装置12に停止
表示される図柄を決定するための乱数等であり、表示用
乱数更新処理とは、表示用乱数を発生するためのカウン
タのカウント値を更新する処理である。また、初期値用
乱数更新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウ
ンタのカウント値を更新する処理である。初期値用乱数
とは、当りとするか否かを決定するための乱数を発生す
るためのカウンタ(当り判定用乱数発生カウンタ)等の
カウント値の初期値(最大値を越えて値が戻された後の
値)を決定するための乱数である。
【0254】図52は、2msイマ割込処理を示すフロ
ーチャートである。CPU56は、タイマ割込が発生す
ると、レジスタの退避処理(ステップS120)を行っ
た後、ステップS121〜S133の遊技制御処理を実
行する。遊技制御処理において、CPU56は、まず、
スイッチ回路58を介して、各スイッチの状態を入力
し、それらの状態判定を行う(スイッチ処理:ステップ
S121)。
【0255】次いで、パチンコ遊技機1の内部に備えら
れている自己診断機能によって種々の異常診断処理を行
い、その結果に応じて必要ならば警報を発するための処
理を行う(エラー処理:ステップS122)。
【0256】次に、遊技制御に用いられる当り判定用の
乱数等の各判定用乱数を示す各カウンタを更新する処理
を行う(ステップS123)。CPU56は、さらに、
可変表示装置12における停止図柄の種類を決定する乱
数等の表示用乱数を示す各カウンタを更新する処理を行
う(ステップS124)。また、初期値用乱数を生成す
るためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う
(ステップS125)。
【0257】また、CPU56は、普通電役プロセス処
理を行う(ステップS126)。普通電役プロセス処理
では、遊技状態に応じて普通電動役物を所定の順序で制
御するための普通電役プロセスフラグに従って該当する
処理が選び出されて実行される。そして、普通電役プロ
セスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新さ
れる。
【0258】次いで、作動判定図柄プロセス処理を行う
(ステップS127)。作動判定図柄プロセス処理で
は、遊技状態に応じて可変表示装置12の表示状態を所
定の順序で制御するための作動判定図柄プロセスフラグ
に従って該当する処理が選び出されて実行される。そし
て、作動判定図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応
じて各処理中に更新される。
【0259】また、特別電動役物プロセス処理を行う
(ステップS128)。特別電動役物プロセス処理で
は、遊技状態に応じて大入賞口を所定の順序で制御する
ための特別電役プロセスフラグに従って該当する処理が
選び出されて実行される。そして、特別電役プロセスフ
ラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0260】次いで、CPU56は、表示制御手段に対
する表示制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定
して表示制御コマンドを送出する処理を行う(作動判定
図柄コマンド制御処理:ステップS129)。
【0261】さらに、CPU56は、例えばホール管理
用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確
率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う
(ステップS130)。
【0262】また、CPU56は、試験信号を出力する
ための試験信号出力処理(ステップS134)を実行し
た後、所定の条件が成立したときにソレノイド回路59
に駆動指令を与える(ソレノイド出力処理:ステップS
131)。ソレノイド回路59は、駆動指令に応じて普
通電役ソレノイド、シャッターソレノイドおよび大入賞
口ソレノイドを駆動する。さらに、所定の条件が成立し
たときにモータ回路64に駆動指令を与える(モータ制
御処理:ステップS132)。モータ回路64は、駆動
指令に応じて誘導部材駆動モータおよび回転体モータを
駆動する。
【0263】そして、CPU56は、各入賞口への入賞
を検出するためのスイッチ17a,18a,19a,2
4a,32a,51aの検出出力にもとづく賞球数の設
定などを行う賞球処理を実行する(ステップS13
3)。具体的には、入賞検出に応じて払出制御基板37
に払出制御コマンドを出力する。払出制御基板37に搭
載されている払出制御用CPU371は、払出制御コマ
ンドに応じて球払出装置97を駆動する。その後、レジ
スタの内容を復帰させ(ステップS135)、割込許可
状態に設定する(ステップS136)。
【0264】以上の制御によって、この実施の形態で
は、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。
なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御
処理が実行されたが、タイマ割込処理では例えば割込が
発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技
制御処理はメイン処理において実行されるようにしても
よい。
【0265】図53は、普通電動役物プロセス処理(ス
テップS126)を示すフローチャートである。普通電
動役物プロセス処理において、CPU56は、特定入賞
口32に遊技球の入賞があったか否か確認する特定入賞
口処理(ステップS600)を実行した後、普通電動役
物通常処理(ステップS611)または普通電動役物作
動処理(ステップS612)を実行する。
【0266】普通電動役物通常処理では、CPU56
は、普通電役作動口11に遊技球の入賞があったことが
検出されていたら、普通電役プロセスフラグを普通電動
役物作動処理に対応した値に更新する。また、普通電動
役物作動処理では、CPUは、普通電役ソレノイドを所
定期間、所定回数駆動するための処理を行う。この実施
の形態では、特定入賞口32は、低確率状態では、約1
秒の間に2回の開放が行われる。具体的には、約0.1
秒間開放し(普通電役ソレノイド161を駆動し)、約
0.5秒間閉鎖し(普通電役ソレノイド161の駆動を
停止し)、さらに約0.4秒間開放する。なお、開放中
に9個の遊技球が特定入賞口32に入賞したら特定入賞
口32の開放は終了する。このように、特定入賞口32
が最初に短時間開放することによって、遊技者は、普通
電動役物が動作状態になることを容易に確認することが
できる。なお、高確率状態では、特定入賞口32は、1
回(5.8秒間または9個の遊技球が特定入賞口32に
入賞するまで)開放する。そして、特定入賞口32の開
放を終了させたら、普通電役プロセスフラグを普通電動
役物通常処理に対応した値に更新する。
【0267】図54は、作動判定図柄プロセス処理(ス
テップS127)を示すフローチャートである。作動判
定図柄プロセス処理において、CPU56は、作動判定
図柄プロセスフラグの値に応じて、作動判定図柄通常処
理(ステップS611)、作動判定図柄変動処理(ステ
ップS612)、作動判定図柄停止処理(ステップS6
13)、作動領域誘導処理(ステップS614)を順次
実行する。
【0268】作動判定図柄通常処理(ステップS61
1)では、CPU56は、図柄ゲートスイッチ41aに
よって遊技球が検出されたら、作動判定図柄プロセスフ
ラグの値を作動判定図柄変動処理に応じた値に更新す
る。
【0269】作動判定図柄変動処理(ステップS61
2)では、CPU56は、可変表示装置12の停止図柄
を当り図柄とするか否かの判定等を行い、判定図柄の変
動時間(可変表示期間)に対応した変動時間タイマをス
タートさせる。そして、作動判定図柄プロセスフラグの
値を作動判定図柄停止処理に応じた値に更新する。
【0270】作動判定図柄停止処理(ステップS61
3)では、CPU56は、変動時間タイマがタイムアウ
トしていたら、可変表示装置12における判定図柄の変
動を停止させるために、図柄制御基板80に対して停止
コマンド(確定コマンド)を操守写るための制御を行
う。その後、作動判定図柄プロセスフラグの値を作動領
域誘導処理に応じた値に更新する。
【0271】作動領域誘導処理(ステップS614)で
は、CPU56は、可変表示装置12における停止図柄
が当り図柄である場合には、遊技球を特別領域に誘導さ
せるように、所定期間誘導部材146を右回転させるた
めの制御を行う。そして、特別装置作動チェック処理を
行う。具体的には、特別領域スイッチ127が遊技球を
検出したか否かのチェックを行い、検出したら権利発生
状態フラグ(特別装置作動フラグ)をオンする。また、
可変表示装置12における停止図柄がはずれ図柄である
場合には、遊技球を通常領域に誘導させるように、所定
期間誘導部材42を左回転させるための制御を行う。そ
の後、作動判定図柄プロセスフラグの値を作動判定図柄
通常処理に応じた値に更新する。
【0272】図55は、特別電動役物プロセス処理(ス
テップS128)を示すフローチャートである。特別電
動役物プロセス処理において、CPU56は、始動口内
モータ回転処理(ステップS620)を実行し、次い
で、始動口入賞処理(ステップS621)を実行した
後、特別電役プロセスフラグの値に応じて、特別電動役
物待機時処理(ステップS622)または大入賞口開放
処理(ステップS623)を実行する。
【0273】始動口内モータ回転処理(ステップS62
0)では、CPU56は、始動口内モータを回転させる
ために、始動口内モータに対して励磁パターンを出力す
るための処理を行う。
【0274】始動口入賞処理(ステップS621)で
は、CPU56は、始動口に遊技球の入賞があったか否
か確認する。具体的には、始動口スイッチ20aの検出
信号がオン状態になったか否か確認する。そして、権利
発生状態フラグがオンであって、始動口スイッチ20a
の検出信号がオン状態になったことが検出されていた
ら、大入賞口開放フラグをオンする。また、大入賞口開
放回数カウンタの値を1増やす。さらに、後述する大入
賞口開放時の制御コマンド(例えばランプ制御基板37
へのランプ制御コマンド)を送出するための制御を行
う。
【0275】特別電動役物待機時処理(ステップS62
2)では、CPU56は、大入賞口開放フラグをオンで
あれば、大入賞口を開放するために大入賞口ソレノイド
を駆動開始するための制御を行った後、特別電役プロセ
スフラグの値を大入賞口開放処理に応じた値に更新す
る。
【0276】大入賞口開放処理(ステップS623)で
は、CPU56は、大入賞口閉鎖条件(所定期間経過、
または所定個の遊技球の入賞)が成立しているか否か確
認し、成立していたら、大入賞口ソレノイドの駆動を停
止するための制御を行った後、特別電役プロセスフラグ
の値を特別電動役物待機時処理に応じた値に更新する。
なお、権利発生状態の終了条件(所定個の遊技球の始動
口への入賞または特別領域スイッチ48aの遊技球の検
出)が成立していたら、権利発生状態フラグをオフす
る。このとき、権利発生状態を発生させる契機となった
当り図柄が確変図柄であった場合には確変フラグをオン
する。すなわち、遊技機の状態を高確率状態にする。従
って、この実施の形態では、最後に大入賞口が閉鎖した
ときに高確率状態に変化しうる。なお、次に権利発生フ
ラグがオンするときに、高確率状態は終了し通常状態
(低確率状態)に戻る。
【0277】なお、2msの1タイマ割込処理中で、特
別電動役物プロセス処理よりも前に、作動判定図柄プロ
セス処理が実行されている。従って、遊技球の特別領域
の通過と遊技球の始動口22への入賞が同時に(1タイ
マ割込内で)発生した場合には、作動判定図柄プロセス
処理における作動領域誘導処理(ステップS614)に
含まれる特別装置作動チェック処理が、特別電動役物プ
ロセス処理における始動口入賞処理(ステップS62
1)および特別電動役物待機時処理(ステップS62
2)よりも先に実行される。すなわち、遊技球の特別領
域の通過と遊技球の始動口への入賞が同時に発生した場
合には、遊技制御手段は、権利発生状態フラグをオンし
て権利発生状態としてから、遊技球の始動口への入賞を
検知して大入賞口を開放するための制御を行う。
【0278】次に、この実施の形態における試験信号に
ついて説明する。図56および図57は、入力ポート5
78,579の信号入力状態の具体例を示すブロック図
である。この例では、普通電動役物作動スイッチ11
a、および入賞口スイッチ17a,18a,19a,2
4aからの検出信号がスイッチ回路58を介して入力ポ
ート578に入力される。また、賞球カウントスイッチ
301A、満タンスイッチ48、始動口スイッチ20
a、図柄ゲートスイッチ41a、特別領域スイッチ48
a、通常領域スイッチ49a、特定入賞口スイッチ32
aおよびカウントスイッチ51aからの検出信号がスイ
ッチ回路58を介して入力ポート579に入力される。
なお、クリアスイッチ921の操作信号もスイッチ回路
58を介して入力ポート579に入力される(図56お
よび図57において図示せず)。
【0279】なお、スイッチ回路58は、例えば74H
C4049等のICによる入力バッファ回路として実現
されている。また、I/Oポート57の全体的な構成
は、実施の形態1の構成(図20に示された構成)と同
じである。
【0280】図56および図57に示すように、遊技球
のゲート通過と入賞口への入賞を検出するための検出信
号および賞球カウントスイッチ301Aの検出信号は、
スイッチ回路58を構成する入力回路(例えばレシーバ
回路)と遊技制御手段に信号を入力させるための入力ポ
ート578,579との間で分岐して、試験信号の一部
として出力されている。この例では、普通電動役物作動
口入賞信号として、普通電動役物作動スイッチ11aの
検出信号が出力される。また、普通入賞口2信号〜普通
入賞口5信号として、入賞口スイッチ17a,18a,
19a,24aの検出信号が出力される。
【0281】また、賞球カウントスイッチ301Aの検
出信号は、払出検出手段が遊技球を検出したことにもと
づく払出信号(この例では賞球信号1)として出力され
る。特別装置作動判定図柄ゲート41を通過した遊技球
を検出する図柄ゲートスイッチ41aの検出信号は、判
定可変表示作動口が遊技球を検出したことにもとづく判
定可変表示作動口信号としての特別装置作動判定図柄ゲ
ート通過信号として出力される。通常領域の遊技球通過
を検出するための通常領域スイッチ49aの検出信号
は、通常検出手段が遊技球を検出したことにもとづく通
常検出信号としての停留球排出口通過信号として出力さ
れる。大入賞口に入賞した遊技球を検出するカウントス
イッチ41aの検出信号は、特別可変入賞検出手段が遊
技球を検出したことにもとづく特別可変入賞信号として
の特別電動役物入賞信号1として出力される。特定入賞
口スイッチ32aの検出信号は、普通可変入賞検出手段
が遊技球を検出したことにもとづく普通可変入賞信号と
しての普通電動役物入賞信号、および特定入賞検出手段
が遊技球を検出したことにもとづく特定入賞検出信号と
しての特定入賞口入賞信号1として出力される。
【0282】試験信号としての各信号は、主基板31に
おける一領域である試験信号取出用部位に設けられてい
る試験信号端子まで配線パターンによって伝達される。
試験信号取出用部位にはコネクタを実装可能である。
【0283】図58に示すように、I/Oエクスパンダ
572の出力ポート2から出力され普通電動役物50を
作動状態にするするための普通電役ソレノイドを駆動す
る駆動信号は、出力ポート572とソレノイド回路59
を構成するドライバ回路(増幅回路)との間で分岐し
て、試験信号の一つである普通電動役物開放信号(普通
可変入賞装置の状態を特定可能な普通可変入賞装置状態
信号に相当、また、普通可変入賞装置状態信号のうち普
通可変入賞装置を動作させる電気的駆動源に対して遊技
制御手段から出力された駆動信号にもとづく普通可変入
賞装置駆動信号に相当)として出力されている。また、
大入賞口を開閉するための大入賞口ソレノイドを駆動す
る駆動信号は、出力ポート572とソレノイド回路59
を構成するドライバ回路(増幅回路)との間で分岐し
て、試験信号の一つである特別電動役物開放信号(特別
可変入賞装置の状態を特定可能な特別可変入賞装置状態
信号に相当、また、特別可変入賞装置状態信号のうち特
別可変入賞装置を動作させる電気的駆動源に対して遊技
制御手段から出力された駆動信号にもとづく特別可変入
賞装置駆動信号に相当)として出力されている。誘導部
材42を回転させる誘導部材駆動モータを駆動する駆動
信号は、特別装置作動領域誘導部動作信号(誘導手段の
動作状態を特定可能な誘導手段動作信号に相当)として
出力されている。
【0284】図59は、CPU56が試験信号出力処理
(ステップS134)において作成する試験信号の出力
の様子を示すブロック図である。I/Oエクスパンダ5
72の出力ポート3からは、特別装置作動領域通過信
号、始動球入賞信号、特別装置作動信号、特別電動役物
作動中信号、普通電動役物作動中信号、特別装置作動領
域有効信号、特別装置作動判定図柄当り信号、および特
別装置作動判定図柄ゲート有効信号が出力される。ま
た、出力ポート573からは、特別装置作動判定図柄高
確率状態信号、普通電動役物開放延長状態信号、および
遊技機エラー状態信号が出力される。
【0285】特別装置作動領域通過信号は、特別領域ス
イッチ48aの検出信号がオン状態になった場合にオン
状態になる試験信号であり、特別検出手段が遊技球を検
出したことにもとづく特別検出信号に相当する。なお、
特別領域スイッチ48aの入力ポート579への入力を
分岐させて特別装置作動領域通過信号としてもよい。
【0286】始動球入賞信号は、始動口スイッチ20a
がオン状態になった場合にオン状態になる試験信号であ
り、始動検出手段が遊技球を検出したことにもとづく始
動検出信号に相当する。特別装置作動信号は、特別領域
スイッチ48aの検出信号がオン状態になって特別装置
の作動が開始されたときにオン状態になり、特別装置の
作動が終了したときにオフ状態になる試験信号である。
すなわち、権利発生中にオン状態になる試験信号であ
り、権利発生状態を特定可能な権利発生信号に相当す
る。
【0287】特別電動役物作動中信号は、特別電動役物
が作動している場合にオン状態になる試験信号であり、
特別可変入賞装置の状態を特定可能な特別可変入賞装置
状態信号に相当する。また、特別可変入賞装置状態信号
のうち、遊技制御手段における電気的駆動源(この実施
の形態ではソレノイド)の駆動処理の実行にもとづいて
出力される特別可変入賞装置処理信号に相当する。普通
電動役物作動中信号は、普通電動役物が作動している場
合、具体的には、普通電役ソレノイドの駆動を開始した
ときにオン状態になり、普通電役ソレノイドの駆動を解
除してから所定期間後にオフ状態になる試験信号であ
り、普通可変入賞装置の状態を特定可能な普通可変入賞
装置状態信号に相当する。また、普通可変入賞装置状態
信号のうち、遊技制御手段における電気的駆動源(この
実施の形態ではソレノイド)の駆動処理の実行にもとづ
いて出力される普通可変入賞装置処理信号に相当する。
【0288】特別装置作動領域有効信号は、特別装置作
動領域が有効である場合、具体的には、可変表示装置1
2に当り図柄が停止表示されてから誘導部材42の駆動
が解除されるまでオン状態になる試験信号であり、特別
検出手段の検出が有効な状態にあることを特定可能な特
別検出手段有効信号に相当する。特別装置作動判定図柄
当り信号は、可変表示装置12の表示結果が当り図柄で
あったときにオン状態になり、特別装置作動領域有効信
号がオフ状態になるときにオフ状態になる信号であり、
判定可変表示装置の可変表示結果があらかじめ定められ
た特別表示態様になったことにもとづく判定可変表示特
別信号に相当する。
【0289】特別装置作動判定図柄高確率状態信号は、
可変表示装置12の表示結果が当り図柄となる確率が高
確率状態にあるときにオン状態になる試験信号であり、
判定可変表示装置の可変表示結果が特別表示態様になる
確率が向上している判定可変表示確率変動状態であるこ
とを特定可能な判定可変表示確率変動状態信号に相当す
る。普通電動役物開放延長状態信号は、所定の条件が成
立すると、普通電動役物の開放期間を延長する機能を有
する遊技機において、普通電動役物の開放期間を延長す
る状態(開放時間が通常よりも延長されている場合と開
放回数が増加している場合とを含む)になっている場合
にオン状態になる信号であり、普通可変入賞装置が遊技
者にとってさらに有利な態様の開放状態になっているこ
とを特定可能な普通可変入賞装置特定状態信号に相当す
る。そして、遊技機エラー状態信号は、エラー状態にあ
るときにオン状態になる信号である。
【0290】CPU56は、図52に示された試験信号
出力処理(ステップS134)において、上記の各試験
信号を作成して出力ポートを介して出力するのである
が、遊技制御処理(ステップS121〜S133)の中
で試験信号を出力するように構成してもよい。
【0291】また、この実施の形態では、権利発生状態
を特定可能な権利発生信号としての特別装置作動信号
と、特別可変入賞装置としての大入賞口の状態を特定可
能な特別可変入賞装置状態信号としての特別電動役物作
動中信号とが、同一の出力ポート(この例ではI/Oエ
クスパンダ572のポート2)に割り当てられている。
従って、権利発生状態となる条件の成立を検出する特別
検出手段(この例では特別領域スイッチ48a)の検出
信号と、特別可変入賞装置(例えば大入賞口)を遊技者
にとって不利な状態(閉鎖状態等)から有利な状態(開
放状態等)に変化させるための条件の成立を検出する始
動検出手段(この例では始動口スイッチ20a)の検出
信号とが、同時にオン状態になった場合に、試験信号出
力処理において、特別検出手段の検出にもとづく権利発
生信号と、始動検出手段の検出にもとづく特別可変入賞
装置状態信号とを同時にオン状態にすることができる。
すなわち、それらの信号が同一の出力ポートに割り当て
られ、CPU56は一般に同一の出力ポートに対するデ
ータをまとめて出力ポートに出力するので、出力ポート
の出力側で、権利発生信号と特別可変入賞装置状態信号
とが同時にオン状態になるように観測することができ
る。なお、試験信号出力処理は、2ms毎に起動される
ので、試験信号出力処理が起動される前に、特別検出手
段の検出信号がオン状態になるタイミングと始動検出手
段の検出信号がオン状態になるタイミングとがずれてい
たとしても、試験信号出力処理が起動されるときに双方
の信号がオン状態になっていたら、同時にオン状態にな
ったことになる。
【0292】このような遊技機の構成によれば、試験信
号端子に試験装置を接続し、遊技機の外部において試験
装置によって試験信号を観測した場合に、遊技機の状態
が、特別検出手段の検出と始動検出手段の検出とが同時
に発生した場合の遊技状態にあることを直ちに認識する
ことができる。
【0293】なお、この実施の形態では、特別電動役物
開放信号は大入賞口ソレノイドに対する駆動信号を分岐
して用いているが、特別電動役物開放信号をI/Oエク
スパンダ572のポート2から出力するようにしてもよ
い。特別電動役物開放信号がオン状態およびオフ状態に
なるタイミングは、特別電動役物作動中信号がオン状態
およびオフ状態になるタイミングと同じでよい。従っ
て、特別電動役物開放信号をI/Oエクスパンダ572
のポート2から出力するようにした場合には、特別検出
手段の検出信号と始動検出手段の検出信号とが同時にオ
ン状態になった場合に、権利発生状態を特定可能な権利
発生信号としての特別装置作動信号と、特別可変入賞装
置としての大入賞口の状態を特定可能な特別可変入賞装
置状態信号としての特別電動役物作動中信号および特別
電動役物開放信号とを、同時にオン状態にすることがで
きる。
【0294】また、特別電動役物開放信号および特別電
動役物作動中信号がオフ状態であるときにオン状態にな
る特別電動役物閉鎖信号および特別電動役物未作動信号
も試験信号として出力するようにしてもよい。
【0295】また、特別電動役物作動中信号を、大入賞
口ソレノイドに対する駆動信号を分岐して用い、特別電
動役物開放信号を、CPU56が作成してI/Oエクス
パンダ572のポート2から出力するようにしてもよ
い。また、この実施の形態では、普通電動役物開放信号
は普通電役ソレノイドに対する駆動信号を分岐して用い
ているが、普通電動役物作動中信号と同様に、CPU5
6が普通電動役物開放信号を作成してI/Oエクスパン
ダ572のポート2から出力するようにしてもよい。さ
らに、普通電動役物開放信号をCPU56が作成してI
/Oエクスパンダ572のポート2から出力し、普通電
動役物作動中信号は、普通電役ソレノイドに対する駆動
信号を分岐して用いるようにしてもよい。また、普通電
動役物開放信号および普通電動役物作動中信号がオフ状
態であるときにオン状態になる普通電動役物閉鎖信号お
よび普通電動役物非作動信号も試験信号として出力する
ようにしてもよい。
【0296】なお、権利発生信号と特別可変入賞装置状
態信号とを別の出力ポートに割り当てた場合には、同一
の試験信号処理内で信号出力を行ったとしても、厳密に
は出力のずれが生じている。よって、それらの信号を観
測する試験装置の側で、同時にオン状態になったと判断
されない場合もある。しかし、権利発生信号と特別可変
入賞装置状態信号とを同一出力ポートに割り当てておけ
ば、そのような問題は生じない。
【0297】また、権利発生信号と特別可変入賞装置状
態信号とを別の出力ポートに割り当てた場合には、CP
U56は、試験信号出力処理において、特別検出手段の
検出信号と始動検出手段の検出信号とを、あらかじめ定
められた順序で確認することが好ましい。例えば、特別
検出手段の検出信号を先に確認する。その場合には、特
別検出手段の検出信号と始動検出手段の検出信号とが同
時にオン状態になったときには、特別検出手段の検出信
号にもとづく権利発生信号が特別可変入賞装置状態信号
よりも先にオン状態にされる。
【0298】また、CPU56が、試験信号出力処理に
おいて、始動検出手段の検出信号を先に確認する場合に
は、特別検出手段の検出信号と始動検出手段の検出信号
とが同時にオン状態になったときには、特別検出手段の
検出信号にもとづく権利発生信号のみを出力するように
構成される。すなわち、始動検出手段の検出信号がオン
状態になっても、権利発生信号をオン状態にしていない
場合には、特別可変入賞装置状態信号をオン状態にしな
いように構成される。すなわち、遊技制御手段は、権利
発生信号を出力した後に(オン状態にした後に)、特別
可変入賞装置状態信号を出力(オン状態にする)可能に
構成されている。権利発生状態にならないうちに、特別
可変入賞装置状態信号が特別可変入賞装置の開放状態を
示すオン状態になったのでは、遊技状態として矛盾した
状態だからである。
【0299】なお、権利発生信号と特別可変入賞装置状
態信号とが同一の出力ポートに割り当てられている場合
にも、特別検出手段の検出信号と始動検出手段の検出信
号とをあらかじめ定められた順序で確認するようにして
もよい。その場合には、CPU56は、同一出力ポート
の権利発生信号が割り当てられているビットと特別可変
入賞装置状態信号が割り当てられているビットとに、別
個にデータを出力する。
【0300】図60は、I/Oエクスパンダ572のポ
ート3および出力ポート573から出力される試験信号
の試験信号端子121への接続状態の例を示す説明図で
ある。なお、試験信号の試験信号端子122への接続状
態は、例えば図25に示された例と同様である。従っ
て、この実施の形態でも、試験信号端子122には、こ
の実施の形態では使用されない普通入賞口7入賞信号、
普通電動役物入賞信号2、普通電動役物入賞信号3、特
別電動役物入賞信号2、特別電動役物入賞信号3、特定
入賞口入賞信号2、特定入賞口入賞信号3の出力端子が
割り当てられている。このように、通常の遊技機におい
て用いられる信号を一方の試験信号端子121に集約
し、通常の遊技機において用いられない信号を他方の試
験信号端子122に集約すれば、通常の遊技機を開発す
る限り、試験信号端子121に信号取出部としてのコネ
クタだけを主基板31に実装すればよく、試験信号端子
122にコネクタを実装する必要はない。また、主基板
31において、試験信号端子122に入力される配線パ
ターンを設けておく必要もない。なお、試験信号端子1
21,122には、信号取出部(例えばコネクタ)を実
装可能であるが、実装可能であるとは、例えば、コネク
タのピン等を接続するためのスルーホールや配線パター
ンが設けられていることである。また、試験信号端子1
21,122には、コネクタ等の信号取出部が実装され
ていてもよい。コネクタ等の信号取出部が実装されてい
る場合には、コネクタ等の信号取出部を含んだ態様で試
験信号端子121,122が形成されていることにな
る。
【0301】なお、この実施の形態でも、使用される可
能性の高い試験信号を試験信号端子121に割り当て、
使用される可能性の低い試験信号を試験信号端子122
に割り当てたが、すなわち、使用頻度の高い試験信号と
使用頻度の低い試験信号とを分けたが、CPU56が作
成する試験信号と、入力ポートの入力側または出力ポー
トの出力側(ハードウェア)で分岐することによって作
成される試験信号とを分けるようにしてもよい。
【0302】また、入力ポートの入力側で分岐すること
によって作成される試験信号(各種スイッチに関する試
験信号等)については、各種スイッチ等からの信号を主
基板31に入力させる前に中継基板に入力させ、中継基
板において分岐させて、主基板31に入力される信号と
試験信号とを作成するようにしてもよい。
【0303】さらに、出力ポートの出力側で分岐するこ
とによって作成される試験信号(各種ソレノイドに関す
る試験信号等)については、出力ポートからの信号を主
基板31から中継基板に入力させ、中継基板において分
岐させて、各種ソレノイド等に供給される駆動信号と試
験信号とを作成するようにしてもよい。
【0304】図61および図62は、試験信号出力処理
(ステップS134)を示すフローチャートである。試
験信号出力処理において、CPU56は、まず、情報バ
ッファ1,2の内容を0クリアする(ステップS95
1,952)。情報バッファ1は、図59に示されたI
/Oエクスパンダ572のポート3の出力を格納するバ
ッファ(RAM)である。情報バッファ2は、図59に
示された出力ポート573の出力を格納するバッファ
(RAM)である。
【0305】CPU56は、特別領域スイッチ48aの
検出信号がオン状態になったら、情報バッファ1のビッ
ト0をセット(「1」にする)する(ステップS95
3,S954)。また、始動口スイッチ20aの検出信
号がオン状態になったら、情報バッファ1のビット1を
セットする(ステップS955,S956)。また、権
利発生フラグがセットされていれば、情報バッファ1の
ビット2をセットする(ステップS957,S95
8)。さらに、大入賞口開放中(大入賞口開放フラグセ
ット)であれば、情報バッファ1のビット3をセットす
る(ステップS959,S960)。
【0306】また、CPU56は、オフタイマの動作状
態を確認し(ステップS961)、動作状態でなければ
可変表示装置12の動作状態を確認し、判定図柄の変動
中でなければ(ステップS962)、情報バッファ1の
ビット7をセットする(ステップS963)。オフタイ
マが動作中であれば、そのタイマがタイムアウトしてい
なければ(ステップS964)、情報バッファ1のビッ
ト5,6をセットする(ステップS965,S96
6)。なお、オフタイマは、特別装置作動判定図柄当り
信号および特別装置作動領域有効信号のオフタイミング
を決めるためのタイマである。
【0307】また、CPU56は、判定図柄の変動が終
了したタイミングではステップS971)、オフタイマ
をスタートさせ、情報バッファ1のビット5,6をセッ
トする(ステップS972,S973,S974)。さ
らに、普通電動役物の作動中であれば情報バッファ1の
ビット4をセットする(ステップS975,S97
6)。
【0308】また、高確率状態であれば、情報バッファ
2のビット0をセットする(ステップS981,S98
2)。開放延長状態であれば、情報バッファ2のビット
1をセットする(ステップS983,S984)。な
お、高確率状態、変動時間短縮状態および開放延長状態
であるか否かは、遊技制御中にセット/リセットされる
内部フラグによって確認される。
【0309】また、遊技機エラー状態であれば、情報バ
ッファ2のビット3をセットする(ステップS985,
S986)。遊技機エラー状態は、例えば、内部フラグ
としての賞球停止フラグがセットされている状態であ
る。
【0310】そして、CPU56は、情報バッファ1の
内容をI/Oエクスパンダ572のポート3に出力し、
情報バッファ2の内容を出力ポート573に出力する
(ステップS987,S988)。
【0311】試験信号出力処理は、2ms毎に起動され
るタイマ割込処理で1回実行されている。図59に示さ
れたように、特別装置作動信号と特別電動役物作動中信
号とは同一のI/Oエクスパンダ572のポート3から
出力されるので、権利発生状態が生起していない状態に
おいて特別検出手段による遊技球の検出(この例では特
別領域に設けられている特別領域スイッチ48aによる
遊技球の検出)と始動検出手段による遊技球の検出(こ
の例では始動口スイッチ20aによる遊技球の検出)と
が同時に発生した場合には、特別可変入賞装置状態信号
としての特別電動役物作動中信号と権利発生信号として
の特別装置作動信号とが同時に出力される(「1」にな
る)。
【0312】次に、試験信号の出力の様子の具体例を説
明する。試験信号には、入力ポートの入力側から分岐し
た信号と、出力ポートの出力側から分岐した信号と、C
PU56が作成して出力ポートを介して出力した信号と
がある。図63〜図64は、普通電動役物作動口に遊技
球が入賞してから特定入賞口(普通電動役物に係る入賞
口)に入賞するまでの例を示す。
【0313】図63は、低確率状態において、遊技球が
普通電動役物作動口11に入賞し普通電動役物作動口ス
イッチ11aが遊技球を検出して普通電動役物が作動す
る場合の例を示す。普通電動役物作動口入賞信号とし
て、普通電動役物作動スイッチ11aの検出信号が出力
される。CPU56は、普通電動役物作動スイッチ11
aの検出信号がオン状態になると、ソレノイド出力処理
において普通電役ソレノイドを駆動する駆動信号を出力
するとともに、普通電動役物作動中信号を出力する(オ
ン状態にする)。また、特定入賞口スイッチ32の検出
信号は、普通可変入賞検出手段が遊技球を検出したこと
にもとづく普通可変入賞信号としての普通電動役物入賞
信号、および特定入賞検出手段が遊技球を検出したこと
にもとづく特定入賞検出信号としての特定入賞口入賞信
号1として出力される。
【0314】図64は、高確率状態において、遊技球が
普通電動役物作動口11に入賞し普通電動役物作動口ス
イッチ11aが遊技球を検出して普通電動役物が作動す
る場合の例を示す。この例では、高確率状態では普通電
動役物は2回開放するが、普通電動役物作動中信号は、
普通電動役物の1回目の開放時から2回目の閉鎖時まで
オン状態になっている。また、CPU56は、普通電動
役物開放延長状態信号を出力している(オン状態にして
いる)。
【0315】図65〜図66は、特定入賞口(普通電動
役物に係る入賞口)に入賞してから特別装置作動領域誘
導部の動作停止までの例を示す。図65は、特別装置作
動判定図柄表示装置としての可変表示装置12の表示結
果が当り図柄であった場合を示す。図柄ゲートスイッチ
41aの検出信号は、特別装置作動判定図柄ゲート通過
信号として出力される。また、CPU56は、図柄ゲー
トスイッチ41aの検出信号がオン状態になると、特別
装置作動判定図柄ゲート有効信号をオフ状態にするとと
もに、表示制御手段に対して、可変表示装置12におい
て可変表示を開始させるための制御コマンドを送出す
る。制御コマンドの構成および出力タイミングは実施の
形態1の場合と同様である(図36参照)。ただし、こ
の実施の形態では、可変表示装置において左右図柄が可
変表示(変動)されるので、図柄に関する制御コマンド
として、左図柄指定コマンドと右図柄指定コマンドが使
用される。
【0316】可変表示装置12における可変表示が終了
すると、CPU56は、特別装置作動判定図柄当り信号
および特別装置作動領域有効信号を出力する(オン状態
にする)。そして、回転体モータを駆動して誘導部材4
2を右回転させ、誘導部材42に貯留されている遊技球
を特別領域スイッチ48aの側に誘導する。また、特別
装置作動領域誘導部動作信号を出力する(オン状態にす
る)。
【0317】所定期間が経過すると、CPU56は、回
転体モータの駆動を停止し、特別装置作動判定図柄ゲー
ト有効信号をオン状態にするとともに、特別装置作動判
定図柄当り信号、特別装置作動領域有効信号および特別
装置作動領域誘導部動作信号の出力を停止する(オフ状
態にする)。そして、特別領域スイッチ48aが遊技球
を検出すると権利発生状態となり、CPU56は、特別
装置作動領域通過信号を出力するとともに、特別装置作
動信号を出力する(オン状態にする)。
【0318】図66は、可変表示装置12の表示結果が
はずれ図柄であった場合を示す。この場合には、可変表
示装置12における可変表示が終了すると、CPU56
は、回転体モータを駆動して誘導部材42を左回転さ
せ、誘導部材42に貯留されている遊技球を通常領域ス
イッチ49aの側に誘導する。また、特別装置作動領域
誘導部動作信号を出力する。通常領域スイッチ49aの
検出信号は、通常検出手段が遊技球を検出したことにも
とづく通常検出信号としての停留球排出口通過信号とし
て出力されている。
【0319】なお、遊技球が特別装置作動領域を通過し
た場合の特別装置の作動開始から作動終了までの試験信
号の出力の様子は、実施の形態1(普通図柄タイプ)の
場合と同様である(図32〜図34参照)。また、実施
の形態1の場合と同様に、例えば、満タンスイッチ48
がオンしたとき、および、球切れスイッチ187が球切
れ状態を示したときに、CPU56は、遊技機エラー信
号をオン状態にする(図35参照)。
【0320】また、この実施の形態では、図67(A)
に示すように、特別装置作動領域誘導部としての誘導部
材42が遊技球を特別領域側に誘導しているときに、特
別装置作動領域スイッチとしての特別領域スイッチ48
aが遊技球を検出しなかった場合に、CPU56は、停
留遊技球誘導エラーとして遊技機エラー状態信号をオン
状態にする。また、図67(B)に示すように、特別装
置作動領域誘導部としての誘導部材42が遊技球を特別
領域側に誘導しているときに、停留球排出口スイッチと
しての通常領域スイッチ49aが遊技球を検出した場合
に、停留遊技球誘導エラーとして遊技機エラー状態信号
をオン状態にする。
【0321】なお、特別装置作動領域誘導部としての誘
導部材42が遊技球を通常領域側に誘導しているとき
に、特別領域スイッチ48aが遊技球を検出した場合
に、停留遊技球誘導エラーとして遊技機エラー状態信号
をオン状態にし、特別装置作動領域誘導部としての誘導
部材42が遊技球を通常領域側に誘導しているときに、
通常領域スイッチ49aが遊技球を検出しなかった場合
に、停留遊技球誘導エラーとして遊技機エラー状態信号
をオン状態にする。
【0322】さらに、誘導部40における左右に設けら
れいる排出口47を通過する遊技球を検出するためのス
イッチ(排出口スイッチ)を設けた場合には、図68に
示すように、最後の特定入賞口に遊技球が入賞してか
ら、所定期間内に全ての入賞球のうち1つ以上の入賞球
が、特別装置作動判定図柄ゲートスイッチとしての図柄
ゲートスイッチ41aも、排出口スイッチも通過しなか
った場合には、特別装置作動領域誘導部球詰まりエラー
として遊技機エラー状態信号をオン状態にする。なお、
排出口スイッチは左右それぞれの排出口47に対応して
設けられていてもよいし、それぞれの排出口47からの
経路を遊技機裏面で合流させて合流後の経路に1つの排
出口スイッチを設けてもよい。
【0323】なお、この実施の形態でも、実施の形態1
の場合と同様に、図柄制御基板80に搭載されている表
示制御手段(遊技制御手段から送信される制御コマンド
にもとづいて判定可変表示装置を制御する制御手段)
が、試験信号としての図柄変動中信号、図柄確定信号、
図柄表示装置エラー信号(この実施の形態では判定可変
表示エラー状態信号に相当)および1桁目〜2桁目図柄
変動中信号を作成する。また、1桁目図柄データbit
0〜bit5および1桁目図柄色データbit0〜bi
t1と、2桁目図柄データbit0〜bit5および2
桁目図柄色データbit0〜bit1とを作成する。そ
して、表示制御手段は、主基板31から受信した変動パ
ターンコマンド(この実施の形態では判定図柄に関する
変動パターンコマンド)、左図柄指定コマンド、右図柄
指定コマンドおよび全図柄停止コマンドにもとづいて上
記の各試験信号を作成し、出力ポートを介して試験信号
端子に出力する。試験信号の出力例は図44に示された
例と同様であるが、この実施の形態では、3桁目図柄デ
ータbit0〜bit5および3桁目図柄色データbi
t0〜bit1は使用されない。
【0324】この実施の形態では、図柄変動中信号は可
変表示装置12の可変表示の実行を特定可能な判定可変
表示可変表示中信号に相当し、図柄確定信号は可変表示
装置12の可変表示が終了したことを特定可能な判定可
変表示確定信号に相当する。また、この実施の形態で
は、可変表示装置12には、複数の識別情報(左右図
柄)のそれぞれを可変表示するそれぞれの判定可変表示
領域が設けられている。そして、表示制御用CPU10
1は、判定通可変表示領域毎の可変表示の実行を特定可
能な判定可変表示領域可変表示中信号としての1桁目〜
2桁目図柄変動中信号と、判定可変表示領域毎の可変表
示結果を特定可能な判定識別情報信号としての1桁目〜
2桁目図柄データとを外部に出力可能である。
【0325】図69は、試験信号としての特別電動役物
作動中信号と特別装置作動信号との出力の様子を示すタ
イミング図である。図69に示すように、2ms毎に起
動されるタイマ割込処理において、スイッチ処理によっ
て特別領域スイッチ48aおよび始動口スイッチ20a
の検出信号がオン状態になったことが確認されると、判
定図柄プロセス処理において権利発生状態フラグがセッ
トされ、次いで、特別電役プロセス処理において大当り
遊技状態となって大入賞口が開放される。そして、試験
信号出力処理において、権利発生状態フラグにもとづい
て特別装置作動信号が出力され、大入賞口が開放された
ことにもとづいて特別電動役物作動中信号が出力される
(図62参照)。そして、図62に示された処理によっ
て、特別電動役物作動中信号と特別装置作動信号とは同
時に外部出力される。
【0326】なお、上記の例では特別電動役物作動中信
号と特別装置作動信号とは同時に外部出力されるが、権
利発生状態が生起していない状態において特別検出手段
による遊技球の検出と始動検出手段による遊技球の検出
とが同時に発生(1タイマ割込間隔内での発生を含む)
した場合に、特別装置作動信号を先に出力するように構
成することもできる。例えば図70に示すように、特別
電動役物作動中信号が割り当てられているポートと特別
装置作動信号が割り当てられているポートとを別にす
る。
【0327】そして、図71および図62のフローチャ
ートに示すように、試験信号を出力するようにすれば、
I/Oエクスパンダ572のポート3に割り当てられて
いる特別装置作動信号が先に出力され、出力ポート57
3に割り当てられている特別電動役物作動中信号があと
に出力される(ステップS987,S988)。なお、
図71に示された処理に続いて図62に示された処理が
実行される。また、図61および図62に示された処理
とは異なり、CPU56は、大入賞口開放中であれば
(ステップS959)、情報バッファ2のビット3をセ
ットする(ステップSS960A)。
【0328】図72は、試験信号としての特別電動役物
作動中信号と特別装置作動信号との出力の様子を示すタ
イミング図である。図72に示すように、2ms毎に起
動されるタイマ割込処理において、スイッチ処理によっ
て特別領域スイッチ48aおよび始動口スイッチ20a
の検出信号がオン状態になったことが確認されると、判
定図柄プロセス処理において権利発生状態フラグがセッ
トされ、次いで、特別電役プロセス処理において大当り
遊技状態となって大入賞口が開放される。そして、試験
信号出力処理において、権利発生状態フラグにもとづい
て特別装置作動信号が出力され、大入賞口が開放された
ことにもとづいて特別電動役物作動中信号が出力される
(図62参照)。そして、図62に示された処理によっ
て、特別電動役物作動中信号よりも前に特別装置作動信
号が外部出力される。
【0329】このように、特別装置作動信号を先に出力
するように構成した場合には、遊技機に外部に設置され
試験信号を入力する試験装置等において、権利発生状態
が生起していない状態において特別検出手段による遊技
球の検出と始動検出手段による遊技球の検出とが同時に
発生(1タイマ割込間隔内での発生を含む)した場合
に、容易にそのことを確認することができるとともに、
権利発生状態が生起してから大入賞口が開放されたとい
う動作を確認することができる。
【0330】なお、所定期間(この例では2ms)毎に
起動される試験信号出力処理において、権利発生状態が
生起していない状態において特別検出手段による遊技球
の検出と始動検出手段による遊技球の検出とが同時に発
生(1タイマ割込間隔内での発生を含む)した場合に
は、その時点で実行される試験信号出力処理において特
別電動役物作動中信号の出力を行わないようにし、次に
起動される試験信号出力処理において特別電動役物作動
中信号を出力するようにしてもよい。そのように構成し
た場合には、特別電動役物作動中信号の出力と特別装置
作動信号の出力との間に所定期間の差ができるので、試
験信号出力処理においてより確実な確認を行うことがで
きる。なお、その場合には、特別電動役物作動中信号と
特別装置作動信号とを同一ポートに割り当ててもよい。
【0331】以上に説明したように、上記の各実施の形
態では、権利発生状態となる条件の成立を検出する特別
検出手段の検出信号と、特別可変入賞装置(例えば大入
賞口)を遊技者にとって不利な状態(閉鎖状態等)から
有利な状態(開放状態等)に変化させるための条件の成
立を検出する始動検出手段の検出信号とが同時にオン状
態になった場合に、試験信号出力処理において、特別検
出手段の検出にもとづく権利発生信号と、始動検出手段
の検出にもとづく特別可変入賞装置状態信号とを同時に
オン状態にすることができるので、試験信号端子に試験
装置を接続し、遊技機の外部において試験装置によって
試験信号を観測したときに、特別検出手段の検出と始動
検出手段の検出とが同時に発生した場合に、そのような
遊技状態にあることを直ちに認識することができる。
【0332】なお、上記の実施の形態では、普通図柄表
示装置および普通電動役物を有する遊技機と(実施の形
態1)、特別装置作動判定図柄表示装置および普通電動
役物を有する遊技機と(実施の形態2)とを例示した
が、普通図柄表示装置、特別装置作動判定図柄表示装置
および普通電動役物を有する遊技機、普通電動役物のみ
を有し普通図柄表示装置および特別装置作動判定図柄表
示装置を有していない遊技機、特別装置作動判定図柄表
示装置のみを有し普通図柄表示装置および普通電動役物
を有していない遊技機であっても、特別検出手段の検出
と始動検出手段の検出とが同時に発生した場合に、その
ような遊技状態にあることを遊技機外部において直ちに
認識することができるように試験信号を作成することが
できる。
【0333】そして、遊技機に接続される試験装置等に
おいて、試験信号を観測することによって、入賞率や出
玉率を容易に測定することができる。
【0334】しかし、遊技領域に可動部材が設けられ、
所定の条件が成立すると、可動部材を動作させるように
構成された遊技機もある。可動部材が遊技領域に設けら
れている場合には、可動部材の動作が、遊技媒体の入賞
領域への入賞率に影響を及ぼすこともある。従って、可
動部材を備えた遊技機における入賞率を所定の値に設定
するには、可動部材の動作が入賞率にどの程度影響を及
ぼしているのかを把握しなければならない。しかし、可
動部材の動作状態を視認しても、入賞率にどの程度影響
を及ぼしているのかを把握することは難しい。また、入
賞率が、設定した値になっているのかどうかを測定する
必要が生ずる場合があるが、可動部材を備えた遊技機に
おいて、可動部材の動作が入賞率に影響を及ぼすように
構成されている場合には、その測定は困難である。
【0335】そこで、可動部材を備えた遊技機におい
て、可動部材を動作させるためのソレノイド等の電気的
駆動源を動作させるための駆動信号も分岐して試験信号
として出力する。例えば、電気的駆動源を動作させるた
めの駆動信号を出力するための出力ポートの出力側で分
岐させる。すなわち、遊技領域に設けられるとともに遊
技演出に用いられ電気的駆動源によって動作する可動演
出装置を備えた遊技機において、可動演出装置の動作を
制御する制御手段(例えば遊技制御手段)を備え、制御
手段が搭載される制御基板(例えば主基板31)に、電
気的駆動源を動作させるための駆動信号の伝送に用いら
れる駆動信号伝送経路と、駆動信号伝送経路から分岐し
て制御基板上の所定の駆動信号取出用部位に繋げるため
の駆動信号分岐伝送経路とを設ける。そのように構成す
れば、遊技機の外部で、遊技機の制御基板の駆動信号取
出用部位(試験信号端子)から容易に可動演出装置を動
作させる駆動信号を取り出すことができ、可動演出装置
の動作(動作中か動作中でないか)を目視以外によって
確実に確認することができる。また、入賞率を観測した
場合には、試験信号にもとづいて、可動演出装置の動作
が入賞率に与える影響を容易に確認することができる。
また、複数の可動演出装置を備えている場合には、それ
ぞれの可動演出装置についての駆動信号を区分して伝送
可能に試験信号を分岐させる。そのように構成すれば、
各可動演出装置毎に、可動演出装置の動作を目視以外に
よって確実に確認することができる。
【0336】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明で
は、遊技制御手段が、少なくとも、払出検出手段が遊技
球を検出したことにもとづく払出信号と、特別可変入賞
検出手段が遊技球を検出したことにもとづく特別可変入
賞信号と、特別検出手段が遊技球を検出したことにもと
づく特別検出信号と、始動検出手段が遊技球を検出した
ことにもとづく始動検出信号と、権利発生状態を特定可
能な権利発生信号と、特別可変入賞装置の変化状態を特
定可能な特別可変入賞装置状態信号と、特定入賞検出手
段が遊技球を検出したことにもとづく特定入賞検出信号
とを外部に出力可能であり、遊技制御手段が、権利発生
状態が生起していない状態において特別検出手段による
遊技球の検出と始動検出手段による遊技球の検出とが同
時に発生した場合にはあらかじめ定められた優先順位に
従っていずれか一方の検出が先に発生したものとして処
理を行い、その処理にもとづいて特別可変入賞装置状態
信号と権利発生信号とをあらかじめ定められた順序で出
力可能であるように構成したので、遊技機の外部におい
て、特別検出手段の検出と始動検出手段の検出とが同時
に発生した場合の遊技状態を認識することができる効果
がある。
【0337】請求項2記載の発明では、遊技制御手段
が、権利発生状態が生起していない状態にて特別検出手
段による遊技球の検出と始動検出手段による遊技球の検
出とが同時に発生した場合には、特別検出手段による遊
技球の検出にもとづいて権利発生状態とした後に、始動
検出手段による遊技球の検出にもとづいて特別可変入賞
装置を有利な状態に変化させる処理を行い、その処理に
もとづいて権利発生信号を出力してから特別可変入賞装
置状態信号を出力可能であるように構成されているの
で、遊技機の外部において、権利発生信号によって権利
発生状態の発生を認識してから可変入賞装置状態信号に
よって特別可変入賞装置が遊技者に有利な状態になった
ことを認識することができる。
【0338】請求項3記載の発明では、遊技機を、遊技
制御手段が、少なくとも、払出検出手段が遊技球を検出
したことにもとづく払出信号と、特別可変入賞検出手段
が遊技球を検出したことにもとづく特別可変入賞信号
と、特別検出手段が遊技球を検出したことにもとづく特
別検出信号と、始動検出手段が遊技球を検出したことに
もとづく始動検出信号と、権利発生状態を特定可能な権
利発生信号と、特別可変入賞装置の変化状態を特定可能
な特別可変入賞装置状態信号と、特定入賞検出手段が遊
技球を検出したことにもとづく特定入賞検出信号とを外
部に出力可能であり、遊技制御手段において特別可変入
賞装置状態信号と権利発生信号とは同一の出力ポートか
ら出力可能に構成され、遊技制御手段が、権利発生状態
が生起していない状態において特別検出手段による遊技
球の検出と始動検出手段による遊技球の検出とが同時に
発生した場合には、特別検出手段による遊技球の検出に
もとづいて権利発生状態とした後に、始動検出手段によ
る遊技球の検出にもとづいて特別可変入賞装置を遊技者
にとって有利な状態に変化させる処理を行い、その処理
にもとづいて特別可変入賞装置状態信号と権利発生信号
とを同時に出力可能であるように構成したので、遊技機
の外部において、特別検出手段の検出と始動検出手段の
検出とが同時に発生した遊技状態であることを確認する
ことができる。また、特別可変入賞装置状態信号と権利
発生信号とがは同一の出力ポートに割り当てられている
ので、遊技制御手段は容易に同時出力を行うことができ
る。
【0339】請求項4記載の発明では、特別可変入賞装
置状態信号が、特別可変入賞装置を動作させる電気的駆
動源に対して遊技制御手段から出力された駆動信号にも
とづく特別可変入賞装置駆動信号と、遊技制御手段にお
ける電気的駆動源の駆動処理の実行にもとづく特別可変
入賞装置処理信号とを含むように構成されているので、
遊技機の外部において、特別可変入賞装置を動作させる
電気的駆動源の駆動と制御処理との状態が一致している
か否かを確認することができる。
【0340】請求項5記載の発明では、遊技者にとって
不利な状態から遊技者にとって有利な状態に変化可能な
普通可変入賞装置と、普通可変入賞装置への遊技球の入
賞を検出可能な普通可変入賞検出手段とを備え、普通可
変入賞検出手段が遊技球を検出したことにもとづく普通
可変入賞信号と、普通可変入賞装置の変化状態を特定可
能な普通可変入賞装置状態信号とを外部に出力可能であ
るように構成されているので、遊技機の外部において、
普通可変入賞装置への遊技球の入賞状態と普通可変入賞
装置の動作状態とを確認することができる。
【0341】請求項6記載の発明では、普通可変入賞装
置状態信号が、普通可変入賞装置を動作させる電気的駆
動源に対して遊技制御手段から出力された駆動信号にも
とづく普通別可変入賞装置駆動信号と、遊技制御手段に
おける電気的駆動源の駆動処理の実行にもとづく普通可
変入賞装置処理信号とを含むように構成されているの
で、遊技機の外部において、普通可変入賞装置を動作さ
せる電気的駆動源の駆動と制御処理との状態が一致して
いるか否かを確認することができる。
【0342】請求項7記載の発明では、普通可変入賞装
置が遊技者にとって有利な状態に変化する回数または時
間が増加する特定状態となっていることを特定可能な普
通可変入賞装置特定状態信号を外部に出力可能であるよ
うに構成されているので、遊技機の外部において、普通
可変入賞装置が遊技者にとってさらに有利な態様の開放
状態になっていることを容易に確認することができる。
【0343】請求項8記載の発明では、遊技制御手段
が、特別可変入賞装置が遊技者にとって有利な状態から
不利な状態になるタイミングと、普通可変入賞装置が遊
技者にとって有利な状態から不利な状態になるタイミン
グとが同時に発生した場合には、特別可変入賞装置状態
信号の出力を先に停止するように構成されているので、
双方のタイミングが同時に発生した場合に、遊技機の外
部において、それぞれのタイミングの発生を確実に確認
することができる。
【0344】請求項9記載の発明では、遊技球の入賞に
より普通可変入賞装置を遊技者にとって有利な状態に変
化させる条件を成立させる普通可変入賞装置作動口と、
普通可変入賞装置作動口への遊技球の入賞を検出可能な
普通可変入賞装置作動口検出手段とを備え、普通可変入
賞装置作動口検出手段が遊技球を検出したことにもとづ
く普通可変入賞装置作動口信号を外部に出力可能である
ように構成されているので、遊技機の外部において、普
通可変入賞装置が作動する契機の発生を確認することが
できる。
【0345】請求項10記載の発明では、識別情報を可
変表示可能な普通可変表示装置を備え、普通可変表示装
置の可変表示結果があらかじめ定められた特定表示態様
になったことにもとづく普通可変表示特別信号と、普通
可変表示装置の可変表示の実行を特定可能な普通可変表
示可変表示中信号と、普通可変表示装置の可変表示が終
了したことを特定可能な普通可変表示確定信号とを外部
に出力可能であるように構成されているので、遊技機の
外部において、普通可変表示装置の動作状態を確認する
ことができる。
【0346】請求項11記載の発明では、遊技制御手段
が、普通可変表示装置における可変表示時間を短縮させ
る制御を実行可能であり、普通可変表示装置における可
変表示時間を短縮させる制御の実行にもとづく普通可変
表示短縮信号を外部に出力可能であるように構成されて
いるので、遊技機の外部において、遊技機が普通可変表
示装置における可変表示時間を短縮させる制御を実行中
であることを確認することができる。
【0347】請求項12記載の発明では、普通可変表示
装置が、識別情報を可変表示可能な複数の通可変表示領
域を備え、可変表示領域毎の可変表示の実行を特定可能
な普通可変表示領域可変表示中信号と、可変表示領域毎
の可変表示結果を特定可能な普通識別情報信号とを外部
に出力可能であるように構成されているので、遊技機の
外部において、普通可変表示領域毎に普通可変表示装置
の動作状態を確認することができる。
【0348】請求項13記載の発明では、普通可変表示
装置の可変表示結果が特定表示態様になる確率が向上し
ている普通可変表示確率変動状態であることを特定可能
な普通可変表示確率変動状態信号を外部に出力可能であ
るように構成されているので、遊技機の外部において、
遊技機が普通可変表示確率変動状態であることを確認す
ることができる。
【0349】請求項14記載の発明では、遊技球の入賞
により普通可変表示装置の可変表示開始の条件を成立さ
せる普通可変表示作動口と、普通可変表示作動口への遊
技球の入賞を検出可能な普通可変表示作動口検出手段
と、普通可変表示作動口検出手段によって検出された遊
技球数のうち未だ可変表示の実行に用いられていない遊
技球数を記憶可能な普通可変表示保留数記憶手段とを備
え、普通可変表示作動口検出手段が遊技球を検出したこ
とにもとづく普通可変表示作動口信号と、普通可変表示
保留数記憶手段に記憶されている遊技球数を特定可能な
普通可変表示保留信号とを外部に出力可能であるように
構成されているので、遊技機の外部において、普通可変
表示装置の可変表示開始の条件を成立と普通可変表示保
留数とを確認することができる。
【0350】請求項15記載の発明では、遊技制御手段
から送信される制御コマンドにもとづいて普通可変表示
装置を制御する制御手段を備え、普通可変表示装置を制
御する制御手段が、制御コマンドが正常に受信されなか
ったことにもとづいて普通可変表示エラー状態信号を外
部に出力可能であるように構成されているので、遊技機
の外部において、普通可変表示装置の制御に関するエラ
ー状態を確認することができる。
【0351】請求項16記載の発明では、判定識別情報
を可変表示可能な判定可変表示装置を備え、判定可変表
示装置の可変表示結果があらかじめ定められた特別表示
態様になったことを条件に遊技球を特別領域に誘導し、
判定可変表示装置の可変表示結果が特別表示態様以外で
あった場合には遊技球を特別領域とは異なる通常領域に
誘導する誘導手段と、通常領域に誘導される遊技球を検
出する通常検出手段と、遊技球の入賞により判定可変表
示装置の可変表示開始の条件を成立させる判定可変表示
作動口と、判定可変表示作動口への遊技球の入賞を検出
可能な判定可変表示作動口検出手段とを備え、通常検出
手段が遊技球を検出したことにもとづく通常検出信号
と、判定可変表示作動口検出手段が遊技球を検出したこ
とにもとづく判定可変表示作動口信号と、判定可変表示
作動口検出手段の遊技球の検出が有効であることを特定
可能な判定可変表示作動口有効信号と、判定可変表示装
置の可変表示結果があらかじめ定められた特別表示態様
になったことにもとづく判定可変表示特別信号と、判定
可変表示装置の可変表示の実行を特定可能な判定可変表
示可変表示中信号と、判定可変表示装置の可変表示が終
了したことを特定可能な判定可変表示確定信号と、誘導
手段の動作状態を特定可能な誘導手段動作信号とを外部
に出力可能であるように構成されているので、遊技機の
外部において、判定可変表示装置を備えた遊技機におけ
る判定可変表示装置に関わる動作状態を確認することが
できる。
【0352】請求項17記載の発明では、判定可変表示
装置の可変表示結果が特別表示態様になる確率が向上し
ている判定可変表示確率変動状態であることを特定可能
な判定可変表示確率変動状態信号を外部に出力可能であ
るように構成されているので、遊技機の外部において、
遊技機が判定可変表示確率変動状態であることを確認す
ることができる。
【0353】請求項18記載の発明では、判定可変表示
装置が、識別情報を可変表示可能な複数の判定可変表示
領域を備え、判定可変表示領域毎の可変表示の実行を特
定可能な判定可変表示領域可変表示中信号と、判定可変
表示領域毎の可変表示結果を特定可能な判定識別情報信
号とを外部に出力可能であるように構成されているの
で、判定可変表示領域毎に判定可変表示装置の動作状態
を確認することができる。
【0354】請求項19記載の発明では、遊技制御手段
から送信される制御コマンドにもとづいて判定可変表示
装置を制御する制御手段を備え、判定可変表示装置を制
御する制御手段が、制御コマンドが正常に受信されなか
ったことにもとづいて判定可変表示エラー状態信号を外
部に出力可能であるように構成されているので、遊技機
の外部において、判定可変表示装置の制御に関するエラ
ー状態を確認することができる。
【0355】請求項20記載の発明では、払出手段によ
って払い出された遊技球が貯留される貯留部に所定量以
上の遊技球が貯留されているか否かを検出するための貯
留状態検出手段と、払出手段に供給される遊技球が所定
量以上確保されているか否かを検出するための供給遊技
球検出手段とを備え、貯留状態検出手段が貯留部に所定
量以上の遊技球が貯留されていることを検出した場合、
または、供給遊技球検出手段が払出手段に供給される遊
技球が所定量以上確保されていないことを検出した場合
に、エラー状態信号を外部に出力可能であるように構成
されているので、遊技機の外部において、貯留部に所定
量以上の遊技球が貯留されていること、または、払出手
段に供給される遊技球が所定量以上確保されていないこ
とを確認することができる。
【0356】請求項21記載の発明では、特別検出手段
の遊技球の検出が有効であることを特定可能な特別検出
手段有効信号を外部に出力可能であるように構成されて
いるので、遊技機の外部において、特別検出手段の検出
が有効な状態にあることを確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。
【図2】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。
【図3】 振分装置の構成例を示す説明図である。
【図4】 遊技機を裏面から見た背面図である。
【図5】 球払出装置の構成例を示す分解斜視図であ
る。
【図6】 主基板における回路構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図7】 図柄制御基板内の回路構成を示すブロック図
である。
【図8】 実施の形態1の遊技機の動作概要を示すフロ
ーチャートである。
【図9】 実施の形態1の遊技機の動作概要を示すタイ
ミング図である。
【図10】 主基板におけるCPUが実行するメイン処
理を示すフローチャートである。
【図11】 2msタイマ割込処理(遊技制御処理)を
示すフローチャートである。
【図12】 各乱数を示す説明図である。
【図13】 普通図柄プロセス処理を示すフローチャー
トである。
【図14】 ゲートスイッチ処理を示すフローチャート
である。
【図15】 普通図柄判定処理を示すフローチャートで
ある。
【図16】 当り/はずれの判定処理を示すフローチャ
ートである。
【図17】 普通電役プロセス処理の一例を示すフロー
チャートである。
【図18】 特別電役プロセス処理を示すフローチャー
トである。
【図19】 I/Oエクスパンダの一例を示すブロック
図である。
【図20】 I/Oエクスパンダを利用したI/Oポー
トの具体的構成例を示すブロック図である。
【図21】 入力ポートの信号入力状態の具体例を示す
ブロック図である。
【図22】 I/Oエクスパンダの使用例を示すブロッ
ク図である。
【図23】 CPUが作成する試験信号を示すブロック
図である。
【図24】 試験信号端子の一例を示す説明図である。
【図25】 試験信号端子の一例を示す説明図である。
【図26】 試験信号出力処理を示すフローチャートで
ある。
【図27】 試験信号出力処理を示すフローチャートで
ある。
【図28】 普通図柄作動口に遊技球が入賞してから特
別装置が作動するまでの試験信号の出力例を示すタイミ
ング図である。
【図29】 普通図柄作動口に遊技球が入賞してから特
別装置が作動するまでの試験信号の出力例を示すタイミ
ング図である。
【図30】 普通図柄作動口に遊技球が入賞してから特
別装置が作動するまでの試験信号の出力例を示すタイミ
ング図である。
【図31】 遊技球が特別装置作動領域を通過した場合
の特別装置の作動開始から作動終了までの試験信号の出
力例を示すタイミング図である。
【図32】 遊技球が特別装置作動領域を通過した場合
の特別装置の作動開始から作動終了までの試験信号の出
力例を示すタイミング図である。
【図33】 遊技球が特別装置作動領域を通過した場合
の特別装置の作動開始から作動終了までの試験信号の出
力例を示すタイミング図である。
【図34】 特別装置の作動が開始された後特別装置の
作動が終了した場合の試験信号の出力例を示すタイミン
グ図である。
【図35】 遊技機エラー状態信号の出力例を示すタイ
ミング図である。
【図36】 主基板から図柄制御基板に送信される制御
コマンド例を示す説明図である。
【図37】 特別電動役物作動中信号と特別装置作動信
号との出力の様子を示すタイミング図である。
【図38】 CPUが作成する試験信号を示すブロック
図である。
【図39】 試験信号出力処理を示すフローチャートで
ある。
【図40】 試験信号出力処理を示すフローチャートで
ある。
【図41】 特別電動役物作動中信号と特別装置作動信
号との出力の様子を示すタイミング図である。
【図42】 図柄制御基板における試験信号端子の一例
を示す説明図である。
【図43】 図柄制御基板における試験信号端子の一例
を示す説明図である。
【図44】 図柄制御基板における試験信号の出力例を
示すタイミング図である。
【図45】 実施の形態2の遊技盤を正面から見た正面
図である。
【図46】 普通電動役物、振分部材および誘導部の構
成を詳細に示す正面図である。
【図47】 特別領域スイッチおよび通常領域スイッチ
の作用を説明するための説明図である。
【図48】 遊技制御基板(主基板)の回路構成を示す
ブロック図である。
【図49】 実施の形態2の遊技機の動作概要を示すフ
ローチャートである。
【図50】 実施の形態2の遊技機の動作概要を示すタ
イミング図である。
【図51】 主基板におけるCPUが実行するメイン処
理を示すフローチャートである。
【図52】 2msタイマ割込処理(遊技制御処理)を
示すフローチャートである。
【図53】 普通電動役物プロセス処理を示すフローチ
ャートである。
【図54】 作動判定図柄プロセス処理を示すフローチ
ャートである。
【図55】 特別電動役物プロセス処理を示すフローチ
ャートである。
【図56】 入力ポートの信号入力状態の具体例を示す
ブロック図である。
【図57】 入力ポートの信号入力状態の具体例を示す
ブロック図である。
【図58】 I/Oエクスパンダの使用例を示すブロッ
ク図である。
【図59】 CPUが作成する試験信号を示すブロック
図である。
【図60】 試験信号端子の一例を示す説明図である。
【図61】 試験信号出力処理を示すフローチャートで
ある。
【図62】 試験信号出力処理を示すフローチャートで
ある。
【図63】 普通電動役物作動口に遊技球が入賞してか
ら特定入賞口に入賞するまでの試験信号の出力例を示す
タイミング図である。
【図64】 普通電動役物作動口に遊技球が入賞してか
ら特定入賞口に入賞するまでの試験信号の出力例を示す
タイミング図である。
【図65】 特定入賞口に入賞してから特別装置作動領
域誘導部の動作停止までの試験信号の出力例を示すタイ
ミング図である。
【図66】 特定入賞口に入賞してから特別装置作動領
域誘導部の動作停止までの試験信号の出力例を示すタイ
ミング図である。
【図67】 遊技機エラー状態信号の出力例を示すタイ
ミング図である。
【図68】 遊技機エラー状態信号の出力例を示すタイ
ミング図である。
【図69】 特別電動役物作動中信号と特別装置作動信
号との出力の様子を示すタイミング図である。
【図70】 CPUが作成する試験信号を示すブロック
図である。
【図71】 試験信号出力処理を示すフローチャートで
ある。
【図72】 試験信号出力処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
11 普通電動役物作動口 11a 普通電役作動口スイッチ 20 始動入賞装置 20a 始動口スイッチ 21 回転体 31 主基板 32 特定入賞口 32a 特定入賞口スイッチ 35 振分部材 40 誘導部 41 特別装置作動判定図柄ゲート 41a 図柄ゲートスイッチ 42 誘導部材 43 特別排出口 44 排出口 48a 特別領域スイッチ 49a 通常領域スイッチ 51a カウントスイッチ 80 図柄制御基板 404 始動球通過口(ゲート) 405 始動球検出スイッチ 410 普通図柄表示装置(可変表示装置) 412 LCD表示器 420 回転体 422 作動入賞口 423 作動球検出スイッチ 430 可変入賞検出装置(特定可変入賞球装置,普
通電動役物) 431 入賞球検出スイッチ 432 普通可変入賞口 436 振分装置(特定可変入賞装置,普通電動役
物) 439 特別領域 439a 特定球検出スイッチ 450 可変入賞球装置(特別可変入賞装置) 451a 特別可変入賞口(大入賞口)

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球を用いて遊技が行われ、特別領域
    に設けられた特別検出手段で遊技球が検出されたことを
    条件に権利発生状態となり、該権利発生状態となってい
    る期間中に、始動領域に設けられた始動検出手段により
    遊技球が検出されたことにもとづいて、特別可変入賞装
    置を遊技者にとって不利な状態から遊技者にとって有利
    な状態に変化させる制御を行うことが可能な遊技機であ
    って、 遊技の進行を制御する遊技制御手段と、 遊技球を払い出すことが可能な払出手段によって払い出
    された遊技球を検出可能な払出検出手段と、 遊技領域から前記特別検出手段に至る経路に設けられ、
    遊技球を検出可能な特定入賞検出手段と、 前記特別可変入賞装置への遊技球の入賞を検出可能な特
    別可変入賞検出手段とを備え、 前記遊技制御手段は、 少なくとも、前記払出検出手段が遊技球を検出したこと
    にもとづく払出信号と、 前記特別可変入賞検出手段が遊技球を検出したことにも
    とづく特別可変入賞信号と、 前記特別検出手段が遊技球を検出したことにもとづく特
    別検出信号と、 前記始動検出手段が遊技球を検出したことにもとづく始
    動検出信号と、 前記権利発生状態を特定可能な権利発生信号と、 前記特別可変入賞装置の変化状態を特定可能な特別可変
    入賞装置状態信号と、 前記特定入賞検出手段が遊技球を検出したことにもとづ
    く特定入賞検出信号とを外部に出力可能であり、 前記遊技制御手段は、権利発生状態が生起していない状
    態にて前記特別検出手段による遊技球の検出と前記始動
    検出手段による遊技球の検出とが同時に発生した場合に
    はあらかじめ定められた優先順位に従っていずれか一方
    の検出が先に発生したものとして処理を行い、当該処理
    にもとづいて前記特別可変入賞装置状態信号と前記権利
    発生信号とを、あらかじめ定められた順序で出力可能で
    あることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技制御手段は、権利発生状態が生起し
    ていない状態にて特別検出手段による遊技球の検出と始
    動検出手段による遊技球の検出とが同時に発生した場合
    には、前記特別検出手段による遊技球の検出にもとづい
    て権利発生状態とした後に、前記始動検出手段による遊
    技球の検出にもとづいて特別可変入賞装置を有利な状態
    に変化させる処理を行い、当該処理にもとづいて権利発
    生信号を出力してから特別可変入賞装置状態信号を出力
    可能である請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 遊技球を用いて遊技が行われ、特別領域
    に設けられた特別検出手段で遊技球が検出されたことを
    条件に権利発生状態となり、該権利発生状態となってい
    る期間中に、始動領域に設けられた始動検出手段により
    遊技球が検出されたことにもとづいて、特別可変入賞装
    置を遊技者にとって不利な状態から遊技者にとって有利
    な状態に変化させる制御を行うことが可能な遊技機であ
    って、 遊技の進行を制御する遊技制御手段と、 遊技球を払い出すことが可能な払出手段によって払い出
    された遊技球を検出可能な払出検出手段と、 遊技領域から前記特別検出手段に至る経路に設けられ、
    遊技球を検出可能な特定入賞検出手段と、 前記特別可変入賞装置への遊技球の入賞を検出可能な特
    別可変入賞検出手段とを備え、 前記遊技制御手段は、 少なくとも、前記払出検出手段が遊技球を検出したこと
    にもとづく払出信号と、 前記特別可変入賞検出手段が遊技球を検出したことにも
    とづく特別可変入賞信号と、 前記特別検出手段が遊技球を検出したことにもとづく特
    別検出信号と、 前記始動検出手段が遊技球を検出したことにもとづく始
    動検出信号と、 前記権利発生状態を特定可能な権利発生信号と、 前記特別可変入賞装置の変化状態を特定可能な特別可変
    入賞装置状態信号と、 前記特定入賞検出手段が遊技球を検出したことにもとづ
    く特定入賞検出信号とを外部に出力可能であり、 前記遊技制御手段において前記特別可変入賞装置状態信
    号と前記権利発生信号とは同一の出力ポートから出力可
    能に構成され、 前記遊技制御手段は、権利発生状態が生起していない状
    態にて前記特別検出手段による遊技球の検出と前記始動
    検出手段による遊技球の検出とが同時に発生した場合に
    は、前記特別検出手段による遊技球の検出にもとづいて
    権利発生状態とした後に、前記始動検出手段による遊技
    球の検出にもとづいて前記特別可変入賞装置を遊技者に
    とって有利な状態に変化させる処理を行い、当該処理に
    もとづいて前記特別可変入賞装置状態信号と前記権利発
    生信号とを同時に出力可能であることを特徴とする遊技
    機。
  4. 【請求項4】 特別可変入賞装置状態信号は、特別可変
    入賞装置を動作させる電気的駆動源に対して遊技制御手
    段から出力された駆動信号にもとづく特別可変入賞装置
    駆動信号と、前記遊技制御手段における前記電気的駆動
    源の駆動処理の実行にもとづく特別可変入賞装置処理信
    号とを含む請求項1から請求項3のうちのいずれかに記
    載の遊技機。
  5. 【請求項5】 遊技者にとって不利な状態から遊技者に
    とって有利な状態に変化可能な普通可変入賞装置と、前
    記普通可変入賞装置への遊技球の入賞を検出可能な普通
    可変入賞検出手段とを備え、 前記普通可変入賞検出手段が遊技球を検出したことにも
    とづく普通可変入賞信号と、 前記普通可変入賞装置の変化状態を特定可能な普通可変
    入賞装置状態信号とを外部に出力可能である請求項1か
    ら請求項4のうちのいずれかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 普通可変入賞装置状態信号は、普通可変
    入賞装置を動作させる電気的駆動源に対して遊技制御手
    段から出力された駆動信号にもとづく普通別可変入賞装
    置駆動信号と、前記遊技制御手段における前記電気的駆
    動源の駆動処理の実行にもとづく普通可変入賞装置処理
    信号とを含む請求項5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 普通可変入賞装置が遊技者にとって有利
    な状態に変化する回数または時間が増加する特定状態と
    なっていることを特定可能な普通可変入賞装置特定状態
    信号を外部に出力可能である請求項5または請求項6記
    載の遊技機。
  8. 【請求項8】 遊技制御手段は、特別可変入賞装置が遊
    技者にとって有利な状態から不利な状態になるタイミン
    グと、普通可変入賞装置が遊技者にとって有利な状態か
    ら不利な状態になるタイミングとが同時に発生した場合
    には、特別可変入賞装置状態信号の出力を先に停止する
    請求項5から請求項7のうちのいずれかに記載の遊技
    機。
  9. 【請求項9】 遊技球の入賞により普通可変入賞装置を
    遊技者にとって有利な状態に変化させる条件を成立させ
    る普通可変入賞装置作動口と、該普通可変入賞装置作動
    口への遊技球の入賞を検出可能な普通可変入賞装置作動
    口検出手段とを備え、 前記普通可変入賞装置作動口検出手段が遊技球を検出し
    たことにもとづく普通可変入賞装置作動口信号を外部に
    出力可能である請求項5から請求項8のうちのいずれか
    に記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 識別情報を可変表示可能な普通可変表
    示装置を備え、 前記普通可変表示装置の可変表示結果があらかじめ定め
    られた特定表示態様になったことにもとづく普通可変表
    示特別信号と、 前記普通可変表示装置の可変表示の実行を特定可能な普
    通可変表示可変表示中信号と、 前記普通可変表示装置の可変表示が終了したことを特定
    可能な普通可変表示確定信号とを外部に出力可能である
    請求項1から請求項9のうちのいずれかに記載の遊技
    機。
  11. 【請求項11】 遊技制御手段は、普通可変表示装置に
    おける可変表示時間を短縮させる制御を実行可能であ
    り、 前記普通可変表示装置における可変表示時間を短縮させ
    る制御の実行にもとづく普通可変表示短縮信号を外部に
    出力可能である請求項10記載の遊技機。
  12. 【請求項12】 普通可変表示装置は、識別情報を可変
    表示可能な複数の可変表示領域を備え、 前記可変表示領域毎の可変表示の実行を特定可能な普通
    可変表示領域可変表示中信号と、 前記可変表示領域毎の可変表示結果を特定可能な普通識
    別情報信号とを外部に出力可能である請求項10または
    請求項11記載の遊技機。
  13. 【請求項13】 普通可変表示装置の可変表示結果が特
    定表示態様になる確率が向上している普通可変表示確率
    変動状態であることを特定可能な普通可変表示確率変動
    状態信号を外部に出力可能である請求項10から請求項
    12のうちのいずれかに記載の遊技機。
  14. 【請求項14】 遊技球の入賞により普通可変表示装置
    の可変表示開始の条件を成立させる普通可変表示作動口
    と、該普通可変表示作動口への遊技球の入賞を検出可能
    な普通可変表示作動口検出手段と、該普通可変表示作動
    口検出手段によって検出された遊技球数のうち未だ可変
    表示の実行に用いられていない遊技球数を記憶可能な普
    通可変表示保留数記憶手段とを備え、 前記普通可変表示作動口検出手段が遊技球を検出したこ
    とにもとづく普通可変表示作動口信号と、 前記普通可変表示保留数記憶手段に記憶されている遊技
    球数を特定可能な普通可変表示保留信号とを外部に出力
    可能である請求項10から請求項13のうちのいずれか
    に記載の遊技機。
  15. 【請求項15】 遊技制御手段から送信される制御コマ
    ンドにもとづいて普通可変表示装置を制御する制御手段
    を備え、 前記普通可変表示装置を制御する制御手段は、前記制御
    コマンドが正常に受信されなかったことにもとづいて普
    通可変表示エラー状態信号を外部に出力可能である請求
    項10から請求項14のうちのいずれかに記載の遊技
    機。
  16. 【請求項16】 判定識別情報を可変表示可能な判定可
    変表示装置を備え、 前記判定可変表示装置の可変表示結果があらかじめ定め
    られた特別表示態様になったことを条件に遊技球を特別
    領域に誘導し、前記判定可変表示装置の可変表示結果が
    前記特別表示態様以外であった場合には遊技球を前記特
    別領域とは異なる通常領域に誘導する誘導手段と、 前記通常領域に誘導される遊技球を検出する通常検出手
    段と、 遊技球の入賞により前記判定可変表示装置の可変表示開
    始の条件を成立させる判定可変表示作動口と、 前記判定可変表示作動口への遊技球の入賞を検出可能な
    判定可変表示作動口検出手段とを備え、 前記通常検出手段が遊技球を検出したことにもとづく通
    常検出信号と、 前記判定可変表示作動口検出手段が遊技球を検出したこ
    とにもとづく判定可変表示作動口信号と、 前記判定可変表示作動口検出手段の遊技球の検出が有効
    であることを特定可能な判定可変表示作動口有効信号
    と、 前記判定可変表示装置の可変表示結果があらかじめ定め
    られた特別表示態様になったことにもとづく判定可変表
    示特別信号と、 前記判定可変表示装置の可変表示の実行を特定可能な判
    定可変表示可変表示中信号と、 前記判定可変表示装置の可変表示が終了したことを特定
    可能な判定可変表示確定信号と、 前記誘導手段の動作状態を特定可能な誘導手段動作信号
    とを外部に出力可能である請求項1から請求項15のう
    ちのいずれかに記載の遊技機。
  17. 【請求項17】 判定可変表示装置の可変表示結果が特
    別表示態様になる確率が向上している判定可変表示確率
    変動状態であることを特定可能な判定可変表示確率変動
    状態信号を外部に出力可能である請求項16記載の遊技
    機。
  18. 【請求項18】 判定可変表示装置は、識別情報を可変
    表示可能な複数の判定可変表示領域を備え、 前記判定可変表示領域毎の可変表示の実行を特定可能な
    判定可変表示領域可変表示中信号と、 前記判定可変表示領域毎の可変表示結果を特定可能な判
    定識別情報信号とを外部に出力可能である請求項16ま
    たは請求項17記載の遊技機。
  19. 【請求項19】 遊技制御手段から送信される制御コマ
    ンドにもとづいて判定可変表示装置を制御する制御手段
    を備え、 前記判定可変表示装置を制御する制御手段は、前記制御
    コマンドが正常に受信されなかったことにもとづいて判
    定可変表示エラー状態信号を外部に出力可能である請求
    項16から請求項18のうちのいずれかに記載の遊技
    機。
  20. 【請求項20】 払出手段によって払い出された遊技球
    が貯留される貯留部に所定量以上の遊技球が貯留されて
    いるか否かを検出するための貯留状態検出手段と、 払出手段に供給される遊技球が所定量以上確保されてい
    るか否かを検出するための供給遊技球検出手段とを備
    え、 前記貯留状態検出手段が前記貯留部に所定量以上の遊技
    球が貯留されていることを検出した場合、または、前記
    供給遊技球検出手段が前記払出手段に供給される遊技球
    が所定量以上確保されていないことを検出した場合に、
    エラー状態信号を外部に出力可能である請求項1から請
    求項19のうちのいずれかに記載の遊技機。
  21. 【請求項21】 特別検出手段の遊技球の検出が有効で
    あることを特定可能な特別検出手段有効信号を外部に出
    力可能である請求項1から請求項20のうちのいずれか
    に記載の遊技機。
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