JP2003092818A - 配線用ボックス - Google Patents

配線用ボックス

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JP2003092818A
JP2003092818A JP2001283397A JP2001283397A JP2003092818A JP 2003092818 A JP2003092818 A JP 2003092818A JP 2001283397 A JP2001283397 A JP 2001283397A JP 2001283397 A JP2001283397 A JP 2001283397A JP 2003092818 A JP2003092818 A JP 2003092818A
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wiring box
box
wiring
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JP2001283397A
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Masayuki Yasuda
真之 安田
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Mirai Industry Co Ltd
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Mirai Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バー材によりボックス本体の側壁を補強して外
力によるボックス本体の変形を防止することができる配
線用ボックスを提供する。 【解決手段】配線用ボックス11は開口を有する有底四
角箱状に形成されたボックス本体17を備え、そのボッ
クス本体17の相対向する側壁16にはバー材挿通部1
3が形成されている。バー材挿通部13には、各側壁1
6を貫通する挿通孔20が形成されている。前記挿通孔
20の両端側には保持溝21が開口形成されている。挿
通孔20内に挿通されたバー材12を保持溝21内で折
り曲げることにより、保持溝21内にバー材12の折り
曲げ箇所が保持されてバー材12の周方向への回転が防
止される。それと同時に、バー材12により配線用ボッ
クス11の相対向する側壁16の底壁15側が補強され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建築物内の
コンクリート壁の支骨をなす鉄筋に支持、固定される配
線用ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば建築物内のコンクリー
ト壁面にコンセント等の配線器具を取り付けるために、
コンクリート壁内には配線用ボックスが埋設されてい
る。この配線用ボックスは、コンクリート打設前に、コ
ンクリート壁形成のために構築された鉄筋にバー材によ
り支持されて位置決めされている。上記のように使用さ
れる配線用ボックスとしては特許第2829358号に
開示される構成のものが知られている。
【0003】この配線用ボックスは、四角板状をなす底
壁とその底壁の側縁に立設された側壁とにより前面に開
口を有する有底四角箱状に形成されたボックス本体を備
えている。そのボックス本体の相対向する左右両側壁の
外面両側部の相対向する位置にはそれぞれ略直方体状を
なす突出部が突設されている。同一側壁で前記相対向す
る突出部において、それら突出部の相対向する位置には
それぞれ金属棒製のバー材を挿通可能とする挿通孔が貫
通形成されている。また、各突出部の外端面には前記挿
通孔に連通し、同突出部の隣接する2面に跨って開口す
る溝部が形成されている。前記バー材は断面円形状をな
し、手により三次元方向に自在に曲げ変形可能であると
ともに、所要の突っ張り強度を有している。
【0004】さて、上記配線用ボックスを一対のバー材
を使用して鉄筋に支持させるには、まず、各バー材をそ
れぞれ相対向する突出部の挿通孔に挿通し、さらに、各
バー材の両端側を前記溝部に沿って外方へ折り曲げる。
そして、一対のバー材を配線用ボックスに取り付けた
後、それらバー材の両端側をそれぞれ鉄筋側へ折り曲
げ、同鉄筋に固定することにより、配線用ボックスを鉄
筋に対して所望する位置に位置決めして支持させること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
配線用ボックスは、挿通孔が形成された突出部が側壁の
両端側外面から外方へ突設されている。そのため、突出
部に挿通されて配線用ボックスに取り付けられたバー材
はボックス本体の側壁外面に沿って取り付けられ、突出
部を貫通している部分以外はボックス本体の外側に露出
している。従って、コンクリートが打設されたとき、側
壁にはコンクリート打設圧が直接的に作用し、その側壁
が変形してしまうおそれがあるという問題があった。
【0006】また、複数個の配線用ボックスの保管、運
搬時に、隣接するボックス本体同士の間で突出部が障害
となるため、ボックス本体同士を密接させることができ
ず、配線用ボックスの保管、運搬スペースを広く取らな
ければならず非常に不便であるという問題があった。
【0007】本発明は、このような従来技術に存在する
問題点に着目してなされたものである。その目的とする
ところは、バー材によりボックス本体の側壁を補強して
外力によるボックス本体の変形を防止することができる
配線用ボックスを提供することにある。その他の目的と
しては、保管、運搬時に複数個のボックス本体同士を密
接させることができ、狭いスペースで保管、運搬を行う
ことができる配線用ボックスを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、バー材が挿通されるバ
ー材挿通部を備え、同バー材挿通部に挿通されたバー材
の両端側を建築物内の構築物に固定することにより当該
構築物に支持される配線用ボックスであって、開口を有
する有底四角箱状をなすボックス本体備え、当該ボック
ス本体の相対向する側壁の底壁側に前記バー材挿通部を
一体形成するとともに、当該バー材挿通部に前記側壁内
を貫通する挿通孔を形成し、同挿通孔に挿通されたバー
材により前記側壁を補強するように形成したことを要旨
とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の配線用ボックスにおいて、前記挿通孔の両端側にボッ
クス本体のコーナ部を形成する隣接する2つの側壁に繋
がる保持溝を凹設し、前記挿通孔内に挿通されたバー材
の両端側を保持溝内で折り曲げることによりそのバー材
の折り曲げ箇所を保持溝内で保持可能に形成したことを
要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した配線用
ボックスの一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0011】図1に示すように、配線用ボックス11
は、バー材12を挿通可能なバー材挿通部13を備え、
当該バー材挿通部13に挿通されたバー材12の両端側
を建築物内の構築物としてのコンクリート壁の支骨をな
す鉄筋14に固定することにより、当該鉄筋14に支持
されるものである。前記バー材12は断面円形状に延び
て手により三次元方向に折り曲げ可能に形成され、所要
の突っ張り強度を有している。
【0012】前記配線用ボックス11について具体的に
説明する。なお、本実施形態の配線用ボックス11の上
下及び左右は図2における配線用ボックス11の上下及
び左右に対応する。
【0013】図1及び図2に示すように、合成樹脂材料
製の配線用ボックス11は、正面正方形状の底壁15及
びその底壁15の周縁に立設された平板状をなす側壁1
6より開口を有する有底四角箱状に形成されたボックス
本体17を備えている。図2に示すように、ボックス本
体17の上下に相対向する側壁16にはそれぞれ配線器
具、配線器具保持枠又はボックスカバー(いずれも図示
せず)を取り付けるための取付孔18が設けられてい
る。また、図1、図3及び図4に示すように、各側壁1
6にはそれぞれ配線、配管を挿通可能とするノック19
が2箇所ずつ形成されている。
【0014】図2に示すように、ボックス本体17の相
対向する左右各側壁16の底壁15側には、左右各側壁
16の長さ方向に延びるバー材挿通部13が底壁15及
び左右各側壁16に一体形成されている。図2に破線に
示すように、前記バー材挿通部13には、左右各側壁1
6の長さ方向に沿って延びる挿通孔20が貫通形成され
ている。そして、図5に破線に示すように、各挿通孔2
0内にバー材12が挿通されることにより、バー材挿通
部13が一体形成された前記左右各側壁16内にバー材
12を貫通させることができる。
【0015】図2に破線、図3及び図4に示すように、
ボックス本体17の4箇所のコーナ部には、それら各コ
ーナ部を形成する隣接する側壁16(左側壁16と上側
壁16、左側壁16と下側壁16、右側壁16と上側壁
16、右側壁16と下側壁16)に繋がる保持溝21が
開口形成されている。図4に示すように、各保持溝21
は前記挿通孔20の両端側に形成され、挿通孔20の延
長線上に位置する上下各側壁16から隣接する左右各側
壁16に延びるように凹設されている。また、各保持溝
21の幅は前記バー材12の直径より若干長く形成さ
れ、図5に二点鎖線に示すように、前記上下各側壁16
の外方から保持溝21を介して挿通孔20内へバー材1
2を挿通することができる。配線用ボックス11にバー
材12が取り付けられることにより、それら配線用ボッ
クス11及びバー材12よりなる配線用装置としての配
線用ボックス装置が形成されるようになっている。
【0016】図6に示すように、配線用ボックス11に
取り付けられたバー材12の両端部はそれぞれ建築物内
に設置された鉄筋14にバインド線25等により結束、
固定される。そして、バー材12が鉄筋14に固定され
ることにより鉄筋14に対して配線用ボックス11が支
持されるとともに、鉄筋14に位置決め固定される。
【0017】次に、上記構成の配線用ボックス11の使
用方法を作用とともに説明する。まず、複数個の配線用
ボックス11が保管又は運搬されている状況において、
配線用ボックス11の底壁15及び各側壁16の外面は
平面状に形成されているため、隣接するボックス本体1
7同士は密接可能となる。そのため、配線用ボックス1
1の保管スペース又は運搬スペースの省スペース化が図
られる。
【0018】さて、図5に2点鎖線に示すように、一対
のバー材12をそれぞれ一方の保持溝21から挿通孔2
0内を通過させて他方の保持溝21から突出させる。す
ると、各バー材挿通部13内にバー材12がそれぞれ挿
通されるとともに、ボックス本体17の左右各側壁16
内をバー材12が貫通する。
【0019】次いで、図5に実線に示すように、挿通孔
20に挿通されたバー材12の両端側の上下各側壁16
からの突出長さが同じとなるように挿通孔20内でのバ
ー材12の位置を調整する。次に、各バー材12の両端
側をそれぞれ挿通孔20の開口内周縁に当接した位置を
支点として折り曲げる。このとき、保持溝21の開口を
形成する相対向する内面に沿って各バー材12の両端側
を折り曲げることができ、各バー材12の端部を、同バ
ー材12の軸線上に位置するように折り曲げることがで
きる。そして、各バー材12の両端側はそれぞれ配線用
ボックス11の外方へ折り曲げられる。
【0020】折り曲げられた各バー材12の端部側外面
が保持溝21の内面に当接すると、バー材12は同バー
材12の軸方向に対して約90度をなすように折り曲げ
られる。図1及び図5に示すように、バー材12が保持
溝21内で折り曲げられた状態において、そのバー材1
2の折り曲げ箇所の相対向する外面は保持溝21の相対
向する内面に当接する。
【0021】そのため、そのバー材12の折り曲げ箇所
は保持溝21内で保持され、挿通孔20内におけるバー
材12の周方向への回転が防止可能となる。また、バー
材12の両端側はそれぞれ折り曲げられているため、そ
の折り曲げ箇所か保持溝21内面に当接することにより
バー材12の挿通孔20内からの抜脱が防止される。
【0022】その結果、一対のバー材12がそれぞれバ
ー材挿通部13に挿通された状態で配線用ボックス11
に取り付けられ、配線用ボックス装置が形成される。バ
ー材12の配線用ボックス11に対する取付状態におい
て、各バー材12は左右各側壁16内を同左右各側壁1
6の長さ方向に沿って貫通しているため、そのバー材1
2により左右各側壁16が補強される。また、各バー材
12の中央部は左右各側壁16により保護される。
【0023】続いて、図6に示すように、各バー材12
の両端部をそれぞれ鉄筋14方向へ折り曲げ、各バー材
12の両端部をそれぞれ鉄筋14に沿ってバインド線2
5で結束する。このとき、各バー材12の両端側は折り
曲げられているため、配線用ボックス11からバー材1
2が抜け落ちることがなく、バー材12を鉄筋14に取
付ける作業が速やかに行われる。その結果、鉄筋14に
対して配線用ボックス11が支持され、配線用ボックス
装置が鉄筋14に支持される。
【0024】さて、配線用ボックス11が鉄筋14に支
持された状態において、配線用ボックス11を挟むよう
に一対の型枠23を立設し、一方の型枠23を配線用ボ
ックス11の開口側端面に当接させる。さらに、その型
枠23により配線用ボックス11を鉄筋14方向へ押圧
すると、各バー材12は鉄筋14までの間隔が短くなる
方向に力が加わって撓み変形し、配線用ボックス11は
鉄筋14方向へ後退するとともに、バー材12の弾性力
により配線用ボックス11を型枠23方向へ押圧する。
その結果、型枠23に対して配線用ボックス11の開口
側端面が密接される。
【0025】このとき、前記押圧により各バー材12を
周方向へ回転させる力が作用しても、各バー材12の折
り曲げ箇所がそれぞれ保持溝21内に保持されているた
め、各バー材12のバー材挿通部13内における周方向
への回転が防止される。従って、配線用ボックス11の
型枠23への密接状態が維持される。
【0026】続いて、一対の型枠23間にコンクリート
(図示せず)を打設する。このとき、バー材12により
左右各側壁16が補強されているため、外力としてのコ
ンクリート打設圧によりボックス本体17の底壁15の
左右両側部及び左右各側壁16が変形するのが防止され
る。
【0027】また、コンクリート打設圧により各バー材
12を周方向へ回転させる力が作用しても、各バー材1
2の折り曲げ箇所外面の保持溝21内面への当接により
バー材12が周方向へ回転するのが防止される。加え
て、打設圧によりバー材12を下方へ移動させる力が作
用しても、各バー材12の保持溝21内面への係止によ
りバー材12がバー材挿通部13内から抜脱するのが防
止される。その結果、配線用ボックス11の型枠23へ
の密接状態が維持されるとともに、バー材12の回転及
び移動に伴う配線用ボックス11の位置ずれや傾きが防
止される。
【0028】そして、コンクリート硬化後、型枠23を
除去することによりコンクリート壁(図示せず)が構築
されるとともに、そのコンクリート壁に配線用ボックス
11が配設される。その後、配線用ボックス11に配線
器具(図示せず)が取り付けられる。配線用ボックス1
1はコンクリート壁の所望する位置に配設されているた
め、その配線用ボックス11に取り付けられた配線器具
はコンクリート壁の所望する位置に設置される。
【0029】上記実施形態の配線用ボックス11によれ
ば、以下のような特徴を得ることができる。 (1) 各バー材挿通部13の挿通孔20にそれぞれバ
ー材12が挿通されることにより配線用ボックス11の
左右各側壁16の底壁15側内をバー材12が貫通する
ため、それらバー材12により左右各側壁16を補強す
ることができる。従って、バー材12が配線用ボックス
11の側壁16外側に配設されていた従来と異なり、コ
ンクリート打設圧による側壁16の変形を防止すること
ができる。
【0030】(2) コンクリート打設圧による配線用
ボックス11の変形を防止することができるため、配線
用ボックス11への配線器具の取付が不可能になった
り、配線用ボックス11に取り付けられた配線器具が傾
いたり、がたついたりするといった不具合を防止するこ
とができる。
【0031】(3) バー材12を保持溝21内で折り
曲げることにより、ボックス本体17の各コーナ部を形
成する隣接する側壁16間に跨るようにバー材12を配
線用ボックス11に取り付けることができる。そのた
め、バー材12により配線用ボックス11のコーナ部を
補強することができ、コンクリート打設圧によるコーナ
部の変形を防止することができる。
【0032】(4) 配線用ボックス11の底壁15及
び側壁16外面は平面状に形成されているため、複数個
の配線用ボックス11を保管又は運搬したとき、隣接す
るボックス本体17同士を密接させることができる。そ
のため、配線用ボックス11の外面に突出部が突設され
ていた従来と異なり、配線用ボックス11の保管又は運
搬スペースの省スペース化を図ることができる。
【0033】(5) また、配線用ボックス11の外面
に突出部が突設されていた従来と異なり、配線用ボック
ス11の材料の節約を図ることができる。 (6) 挿通孔20は左右各側壁16の長さ方向全体に
貫通形成されているため、バー材12は挿通孔20に案
内されてバー材挿通部13内に挿通される。そのため、
配線用ボックス11の外面の相対向する位置に突設され
た突出部の相対向する位置にバー材12を挿通していた
従来と異なり、バー材12をバー材挿通部13に挿通し
て配線用ボックス11に取付ける作業を容易に行うこと
ができる。
【0034】(7) バー材12の中央部全体が左右各
側壁16内を貫通するため、バー材12の中央部は側壁
16により保護されている。そのため、バー材12の両
端部のみが突出部に保護されていた従来と異なり、コン
クリート打設圧がバー材12の中央部に直接的に作用す
ることがなくバー材12の中央部の変形を防止すること
ができる。従って、バー材12の中央部の変形によるバ
ー材12の両端側の突出長さのずれ等を防止して配線用
ボックス11の位置ずれや傾きを防止することができ
る。
【0035】(8) バー材12の折り曲げ箇所が保持
溝21内に保持されるため、挿通孔20内におけるバー
材12の周方向への回転を防止することができる。従っ
て、バー材12の回転による配線用ボックス11の傾き
や位置ずれを防止して、配線用ボックス11をコンクリ
ート壁の所望する位置に埋設することができるととも
に、その配線用ボックス11に取り付けられる配線器具
をコンクリート壁の所望する位置に取り付けることがで
きる。また、配線用ボックス11の開口側端面と型枠2
3との間に隙間が形成されるのを防止することができ、
その隙間から配線用ボックス11内にコンクリートが侵
入するといった不具合を防止することができる。
【0036】(9) また、バー材12の両端側の折り
曲げ箇所の保持溝21外面に対する係止によりバー材1
2の挿通孔20内からの抜脱を防止することができる。
従って、鉄筋14に取り付けられた配線用ボックス11
の位置ずれや傾きを防止することができ、その配線用ボ
ックス11に取り付けられる配線器具をコンクリート壁
の所望する位置に配置することができる。
【0037】なお、上記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ・ 保持溝21を省略し、バー材挿通部13に挿通され
たバー材12を側壁16外面に沿って折り曲げて、側壁
16外面とバー材12の折り曲げ箇所外面との係止によ
りバー材12のバー材挿通部13からの抜脱を防止して
もよい。
【0038】・ 底壁15と側壁16とにより形成され
るボックス本体17のコーナ部に繋がるように保持溝2
1を形成し、バー材挿通部13に挿通されたバー材12
を底壁15側へ折り曲げ可能に形成してもよい。例え
ば、上下各側壁16から底壁15へ繋がるように保持溝
21を形成してもよい。
【0039】・ 保持溝21を省略するとともに、側壁
16外面に同側壁16を切り起こして一対の突片を形成
する。そして、バー材挿通部13に挿通されたバー材1
2の両端側を折り曲げた後、そのバー材12の折り曲げ
箇所を一対の突片間に挿通し、前記突片をかしめて配線
用ボックス11にバー材12を回転を防止した状態で取
り付けてもよい。
【0040】・ また、保持溝21を省略するととも
に、側壁16にバー材12が嵌合可能な凹部を形成す
る。そして、バー材挿通部13に挿通されたバー材12
の両端側を折り曲げた後、そのバー材12の折り曲げ箇
所を凹部に嵌め込み、そのバー材12を固定ビスの頭部
と側壁16とで挟持するように同固定ビスを側壁16に
ねじ込んでバー材12を回転を防止した状態に取り付け
てもよい。
【0041】・ 実施形態では、バー材12を手により
三次元方向に折り曲げ可能なものを使用したが、折り曲
げ不能なバー材12を使用し、バー材12を折り曲げず
に鉄筋14に固定してもよい。
【0042】・ 実施形態では、建築物内の構築物とし
てコンクリート壁の支骨をなす鉄筋14に配線用ボック
ス11を固定したが、構築物としてコンクリート柱、コ
ンクリート床等の支骨をなす鉄筋14に配線用ボックス
11を固定してもよい。また、建築物内に立設されたC
型鋼、H型鋼等間に架設された構築物としての支持バー
に配線用ボックス11に挿通されたバー材12を固定し
て配線用ボックス11を取り付けてもよい。このように
構成した場合、外力等が配線用ボックス11に作用して
も左右各側壁16に挿通されたバー材12によりそれら
側壁16の変形を防止することができる。
【0043】・ 実施形態では、一個の配線用ボックス
11の左右各側壁16にバー材12を挿通したが、二個
以上の配線用ボックス11の相対向する側壁16にバー
材12を挿通し、それらバー材12を鉄筋14に固定し
て二本のバー材12に二個以上の配線用ボックス11を
支持させてもよい。このように構成した場合、配線用ボ
ックス11の側壁16外面は平面状に形成されているた
め、隣接するボックス本体17同士を密接させることが
できる。そのため、配線用ボックス11の外面に突出部
が突設されていた従来と異なり、配線用ボックス11に
取り付けられる配線器具を近づけて設置することができ
る。
【0044】次に上記実施形態及び別例から把握できる
技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記
する。 (1) バー材と、同バー材が挿通されるバー材挿通部
を備え、同バー材挿通部に挿通されたバー材の両端側を
建築物内の構築物に固定することにより当該構築物に支
持される配線用ボックスとよりなる配線用装置であっ
て、前記配線用ボックスは開口を有する有底四角箱状を
なすボックス本体を備え、同ボックス本体の相対向する
側壁の底壁側に前記バー材挿通部が一体形成されている
とともに、当該バー材挿通部に前記側壁内を貫通する挿
通孔が形成され、同挿通孔に挿通されたバー材により前
記側壁を補強するように形成したことを特徴とする配線
用装置。このように構成した場合、バー材により配線用
ボックスの側壁を補強して外力による配線用ボックスの
変形を防止することができる。 従って、配線用ボックス
への配線器具の取付が不可能になったり、配線用ボック
スに取り付けられた配線器具が傾いたり、がたついたり
するといった不具合を防止することができる。
【0045】(2) 前記挿通孔の両端側にボックス本
体のコーナ部を形成する隣接する2つの側壁に繋がる保
持溝を凹設し、前記挿通孔内に挿通されたバー材の両端
側を保持溝内で折り曲げることによりそのバー材の折り
曲げ箇所を保持溝内で保持可能に形成したことを特徴と
する前記技術的思想(1)に記載の配線用装置。このよ
うに構成した場合、挿通孔内におけるバー材の周方向へ
の回転を防止することができる。従って、配線用ボック
スを構築物の所望する位置に設置することができる。
【0046】(3) 前記バー材の折り曲げ箇所外面と
保持溝内面との係止によりバー材挿通部からのバー材の
抜脱を防止可能に形成したことを特徴とする請求項2に
記載の配線用ボックス。このように構成した場合、建築
物内の構築物に取り付けられたボックス本体の位置ずれ
や傾きを防止することができ、配線器具を建築物内の所
望する位置に配置することができる。
【0047】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1に記載
の発明によれば、バー材によりボックス本体の側壁を補
強して外力によるボックス本体の変形を防止することが
できる。また、保管、運搬時に複数個のボックス本体同
士を密接させることができ、狭いスペースで保管、運搬
を行うことができる。
【0048】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、挿通孔内におけるバー材の
周方向への回転を防止することができる。従って、バー
材の回転によるボックス本体の傾きや位置ずれを防止し
て、ボックス本体を建築物内の構築物の所望する位置に
固定することができ、そのボックス本体に取り付けられ
る配線器具を建築物内の所望する位置に取り付けること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の配線用ボックスの設置状態を示す斜
視図。
【図2】実施形態の配線用ボックスを示す正面図。
【図3】実施形態の配線用ボックスを示す側面図。
【図4】実施形態の配線用ボックスを示す底面図。
【図5】バー材挿通部にバー材を挿通した状態を示す斜
視図。
【図6】型枠間に設置された配線用ボックスを示す側断
面図。
【符号の説明】
11…配線用ボックス、12…バー材、13…バー材挿
通部、14…建築物内の構築物としての鉄筋、15…底
壁、16…側壁、17…ボックス本体、20…挿通孔、
21…保持溝。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バー材が挿通されるバー材挿通部を備え、
    同バー材挿通部に挿通されたバー材の両端側を建築物内
    の構築物に固定することにより当該構築物に支持される
    配線用ボックスであって、 開口を有する有底四角箱状をなすボックス本体備え、当
    該ボックス本体の相対向する側壁の底壁側に前記バー材
    挿通部を一体形成するとともに、当該バー材挿通部に前
    記側壁内を貫通する挿通孔を形成し、同挿通孔に挿通さ
    れたバー材により前記側壁を補強するように形成したこ
    とを特徴とする配線用ボックス。
  2. 【請求項2】前記挿通孔の両端側にボックス本体のコー
    ナ部を形成する隣接する2つの側壁に繋がる保持溝を凹
    設し、前記挿通孔内に挿通されたバー材の両端側を保持
    溝内で折り曲げることによりそのバー材の折り曲げ箇所
    を保持溝内で保持可能に形成したことを特徴とする請求
    項1に記載の配線用ボックス。
JP2001283397A 2001-09-18 2001-09-18 配線用ボックス Pending JP2003092818A (ja)

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