JP2003092319A - 半導体素子の評価方法 - Google Patents

半導体素子の評価方法

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JP2003092319A
JP2003092319A JP2001282000A JP2001282000A JP2003092319A JP 2003092319 A JP2003092319 A JP 2003092319A JP 2001282000 A JP2001282000 A JP 2001282000A JP 2001282000 A JP2001282000 A JP 2001282000A JP 2003092319 A JP2003092319 A JP 2003092319A
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Naoki Yasuda
直樹 安田
Takeshi Yamaguchi
豪 山口
Yukie Nishikawa
幸江 西川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MIS型キャパシタの界面準位密度、酸化膜
換算膜厚などの電気特性量を高精度かつ短時間に評価す
ること。 【解決手段】 Si基板の面方位、不純物濃度が変わっ
ても適用可能な基板表面容量と基板表面電位の表現式を
提案した。この表現式を用いて、極薄絶縁膜の理想C−
V特性を高精度かつ短時間に作成できる。この理想C−
V特性と、評価すべきMISキャパシタのC−V特性の
実測結果とを比較して、効率よく界面準密度等を評価す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、MIS(Metal
Insulator Semiconductor)キャパシタ構造を有する半
導体素子のゲート絶縁膜やその界面の電気的評価方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】CMOS素子の微細化に伴ってゲート絶
縁膜の薄膜化が進行し、トンネル電流の抑制の観点から
誘電率の高い絶縁膜(高誘電体絶縁膜:High−k絶
縁膜)の研究開発が進められている。これらの絶縁膜で
は構成元素の平均配位数が大きいため、SiO2膜に比
べて高い界面準位密度を示すであろうことが理論的・経
験的に予測されている(G. Lucovsky and J. C. Philli
ps, Mat. Res. SoCsymp. Proc. 567, 201 (1999)参
照)。界面準位密度はリーク電流とともに、ゲート絶縁
膜の良否を決定する量であり、極薄絶縁膜における界面
準位の正確な評価は必須の技術である。
【0003】界面準位密度の評価法には様々な方法が考
えられるが、MIS型キャパシタの作製という簡単なプ
ロセスだけで界面準位の評価が可能なC−V法がhig
h−k絶縁膜の研究開発で使う方法として適している。
一般に、C−V特性を用いた界面準位の評価法には、大
きく分類して次の3種類がある(E. H. Nicollian and
J. R. Brews, "MOS PhysiCs and Technology," John W
iley & Sons, New York (1982)参照)。
【0004】(1)高周波C−V特性と、理論C−V特
性とを比較する方法。 (2)低周波C−V特性と、理論C−V特性とを比較す
る方法。 (3)低周波C−V特性と、高周波C−V特性とを比較
する方法。
【0005】極薄絶縁膜ではリーク電流が流れるた
め、”低周波C−V特性”(界面準位の容量を含んだC
−V特性)が正確に測定できない。したがって、上記の
3つの方法のうち、低周波C−V特性の測定を含んだ
(2),(3)の方法は、極薄ゲート絶縁膜の界面準位
の評価方法として不適当であり、(1)の高周波C−V
特性の評価方法の使用が推奨されるべきである。上記の
Nicollianらの文献に記載されているように、
高周波C−V特性では界面準位によってC−Vカーブが
ゲート電圧Vg方向に伸び(stretch-out)、このVg
方向の電圧シフト量を基板の表面電位の関数として評価
する。その際に重要なのは、基準となる”理想C−V特
性”(すなわち、界面準位の存在しない場合のC−V特
性)を正確に知ることである。
【0006】厚い絶縁膜の場合、理想C−V特性は簡単
な解析式で表すことができる(例えば、D. K. Shroder,
"Semiconductor Material and Device Characterizati
on,"Chapter 6, John Wiley & Sons, New York (1990)
参照)。しかし、ゲート絶縁膜の膜厚(実効膜厚)が2
nm程度まで薄くなると、理想C−V特性は従来知られ
ていた解析式で表現できなくなる。これは基板表面のキ
ャリア量子化の影響が極薄絶縁膜で顕著に現れるためで
ある。そこで、極薄絶縁膜の理想C−V特性を得るため
に、従来、基板キャリアの量子化の効果を取り入れた数
値シミュレーションが使われていた。
【0007】数値シミュレーションを使う場合の問題点
は2つある。ひとつは、シミュレーションの仮定・方法
によって結果が異なることである(C. A. Richter, A.
R. Hefner, and E. M. Vogel, IEEE Electron Device L
ett. 22, 35 (2001)参照)。もうひとつは、計算時間が
かかることである。後者に関しては、例えば、手近に使
えるシミュレータ(クロック周波数450MHz)でC
−V特性の計算を行わせたところ、ひとつのC−V特性
を計算するのに2000秒以上もの時間がかかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
技術では、極薄絶縁膜を持つMIS型キャパシタの理想
C−V特性を高精度に、かつ短時間で構成する方法がな
かった。そのため、極薄絶縁膜の界面準位等の電気特性
の評価に支障を来たしていた。
【0009】この発明の目的は、MIS型半導体素子の
界面準位密度、酸化膜換算膜厚などの電気特性量を高精
度かつ短時間に評価することにある。より具体的には、
そのために必要な極薄絶縁膜の理想C−V特性を高精度
かつ短時間に作成する方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、C=1/
{Teq/εox+1/Cs}(Teq;ゲート絶縁膜のシリ
コン酸化膜換算膜厚,εox;ゲート絶縁膜の誘電率,C
s;基板表面容量)で表されるゲート容量Cと、Vg=
EoxTeq+φs+Vfb(Eox;シリコン酸化膜換算電
界,φs;基板表面電位,Vfb;フラットバンド電圧)
で表されるゲート電圧Vgの間のC−V特性に基づいて
MIS型半導体素子の評価を行う方法であって、理想的
なMISキャパシタについて測定されたC−V特性に基
づいて、基板表面容量Csと基板表面電位φsについてフ
ラットバンド状態より蓄積状態側においてシリコン酸化
膜換算電界Eox依存性を考慮した量子補正項を導入した
表現式を用いて、理想C−V特性を作成し、評価すべき
MISキャパシタのC−V特性を測定し、前記理想C−
V特性と前記評価すべきMISキャパシタについて測定
されたC−V特性とを比較して、そのC−V特性の相違
から評価すべきMISキャパシタのゲート絶縁膜及びそ
の界面の電気的特性を評価することを特徴とする。
【0011】具体的にこの発明において、理想C−V特
性を作成する際に基板表面容量及び基板表面電位に導入
される量子補正項は、経験的に、酸化膜換算電界Eoxの
依存性を考慮して、次のように構成される。酸化膜換算
電界Eoxの取り方を、基板表面の蓄積状態ではEox<
0、空乏状態でEox>0とするとき、基板表面容量Cs
は、Eox>0の空乏状態では、Cs=Cs(cl)(古典モデ
ル項のみ)とし、Eox<0の蓄積状態では、量子補正項
Cs(qc)を加味して、1/Cs=1/Cs(cl)+1/Cs(q
c)とする。ここで、量子補正項Cs(qc)は、Cs(qc)=A
|Eox|1/3+F(|Eox|)(但し、Aは定数)、F
(x)はx→0で発散する関数である。一方、表面電位
φsは、Eox>0の空乏状態では、φs=φs(cl)(古典
モデル項のみ)とし、Eox<0の蓄積状態では、量子補
正項φs(qc)を加味して、φs=φs(cl)+φs(qc)とす
る。ここで、量子補正項φs(qc)は、φs(qc)=B|Eox
2/3(Bは定数)と表される。
【0012】上述の表現式を用いると、異なるSi基板
の面方位、および幅広い基板不純物濃度(1015−10
18cm-3)に対して基板表面容量と基板表面電位を高精
度に表現できる。そのため、極薄絶縁膜の理想C−V特
性を高精度に作成することができる。また、解析式を用
いているため、短時間で理想C−V特性を作成できる。
したがって、評価すべきMISゲートについて実測した
C−V特性との比較を高精度・迅速に行うことができる
ようになり、極薄ゲート絶縁膜を持つMIS型キャパシ
タの界面準位密度、酸化膜換算膜厚などの電気特性量を
高精度かつ短時間に評価できるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態を説明する。 [実施の形態1]この発明において、MIS型半導体素
子の評価は、まず評価すべきMIS型半導体素子のC−
V特性を測定することから始まる。この測定は、既存の
LCRメータ、またはそれと同等の機能を持つ装置によ
って行うことができる。一方、界面準位等のない理想的
なMIS型半導体素子について測定されたC−V特性に
基づいて、量子補正を取り入れた基板表面容量および基
板表面電位の表現式を用いて理想C−V特性を作成す
る。そして、作成された理想C−V特性と測定されたC
−V特性を比較することによって、界面準位密度等の評
価を行う。上述した理想C−V特性を求めることがこの
発明の本質的な部分であり、以下この部分を中心として
具体的に説明する。
【0014】この発明が対象とするMIS型半導体素子
は、MISFETに代表されるもので、その主要部は、
図1(a)に示すように、シリコン基板1にゲート絶縁
膜2を介してゲート電極3が形成されたMISキャパシ
タを構成する。このMISキャパシタのC−V特性は、
図1(b)に示すように、ゲート絶縁膜自体の容量Cox
とSi基板表面の表面容量Csの直列接続で表される。
このことを数式で表現すると、次の様になる。
【0015】
【数1】C=1/{Teq/εox+1/Cs(Eox)} Vg=EoxTeq+φs(Eox)+Vfb
【0016】ここで、Teqはゲート絶縁膜のシリコン酸
化膜(SiO2)換算膜厚(以下、単に酸化膜換算膜厚
という)、εoxはゲート絶縁膜の誘電率、Cs(Eox)
は基板表面のシリコン酸化膜換算電界Eoxの関数である
基板表面容量、φsは酸化膜換算電界Eoxの関数である
基板表面電位、Vfbはフラットバンド電圧である。酸化
膜換算電界Eoxとは、シリコンの誘電率をεsi、基板表
面電界をEsiとして、Eox=εsiEs/εoxで定義され
るもので、以下、単に酸化膜換算電界という。数1に基
づけば、基板表面容量Csと基板表面電位φsの酸化膜換
算電界Eox依存性を知ることで、任意の酸化膜換算膜厚
Teqのゲート絶縁膜に対するC−V特性を作成できるこ
とがわかる。
【0017】Csとφsの酸化膜換算電界依存性は、基板
不純物濃度に依存する。このことは、フラットバンド状
態(Eox=0)のCsがデバイ長で決まり、デバイ長は
キャリア濃度(基板不純物濃度)に依存することから明
らかである。そこで、基板不純物濃度を変化させたMI
SキャパシタでC−V特性を測定し、数1に基づいてC
sとφsの酸化膜電界依存性を評価した。実験に用いたM
ISキャパシタのゲート絶縁膜は、膜厚Tox=4.5n
mのSiO2膜(シリコン熱酸化膜)である。実測した
C−V特性(C−Vg)から、下記数2により、基板表
面容量Csと表面電位φsの酸化膜電界依存性を評価し
た。
【0018】
【数2】1/Cs=1/C−Tox/εox φs=Vg−EoxTox−Vfb
【0019】酸化膜換算電界Eoxは、フラットバンド電
圧Vfbを基準とした電荷密度Qから、下記数3により評
価した。
【0020】
【数3】
【0021】測定で得られたC−V特性を図2に示す。
また、数2,数3から評価した基板表面容量Cs、表面
電位φsと酸化膜換算電界Eoxの関係が基板不純物濃度
(Nsub)にどのように依存しているかを、それぞれ図
3と図4に示す。図3と図4には、それぞれ古典モデル
から計算したCsとφsの酸化膜電界依存性も併せて示し
た。
【0022】p型シリコン基板を用いたMISキャパシ
タでは、ゲート電圧Vgを正方向に大きくしたとき、基
板表面は、空乏状態からフラットバンド状態を経て、反
転層が形成される蓄積状態へと変化する。このとき、蓄
積状態から空乏状態にわたる基板表面容量Csと基板表
面電位φsの酸化膜換算電界依存性の表現式に関する基
本的な考え方は次のとおりである。
【0023】フラットバンド状態から空乏状態にかけて
(図4において、Eox<0の範囲)は、古典モデルと実
験データがほぼ一致し、古典モデルでうまく表現できて
いる。これに対して、フラットバンド状態より蓄積状態
において(図4において、Eox>0の範囲)は、実験デ
ータが古典モデルの値からずれている。そこで、蓄積状
態における古典モデルからのズレを補正するという形で
経験式を導入する。その際、蓄積状態で酸化膜換算電界
Eoxが十分に大きな領域で、基板表面容量Csと基板表
面電位φsは、量子モデルが示す物理的に正しい酸化膜
電界依存性を持つ必要がある。
【0024】基板表面容量Csに関しては、反転層の場
合から類推されるように、Cs=εsi/Zavという関係
が成り立つ。ここでZavはSi基板表面電荷の界面から
の平均距離であり、ZavはSi基板表面電界Es(=εo
xEox/εsi)に対して−1/3乗の依存性を持つ。し
たがって、酸化膜換算電界が十分に大きい蓄積状態で
は、基板表面容量CsはEox1/3という電界依存性を持つ
べきである。
【0025】また、表面電位φsに関しては次のように
考察される。蓄積状態で酸化膜換算電界が大きくなる
と、図4に示したように、古典モデルの表面電位φsは
ある一定値にほとんど固定されてしまう。しかし、量子
モデルではφsは増加し続ける。それは、蓄積層のキャ
リアがSi基板界面からZavの距離にあるために、古典
モデルよりもEsZavだけ余分の電位降下が生じるから
である。Zavは基板表面電界Es(=εoxEox/εsi)
の−1/3乗に比例するので、酸化膜換算電界が大きく
なった蓄積状態では、Eox2/3に比例した余分の電位降
下が発生する。
【0026】一方、Csとφsは、両方ともフラットバン
ド状態では古典モデルに収束しなければならず、両者の
量子補正はフラットバンド状態でゼロになる必要があ
る。これらのことを考慮して作成した基板表面容量Cs
と基板表面電位φsの経験式モデルを以下に説明する。
ここでは古典モデルとの整合性を取るために、空乏状態
でEox>0、蓄積状態でEox<0と定義している。ま
ず、基板表面容量Csと基板表面電位φsの古典モデル
は、次の数4で表される。
【0027】
【数4】Cs(cl)=Kεsiε0{eUf(1−e-Us)+e-Uf
(eUs−1)}/2LDi・F(Us,Uf) F(Us,Uf)=[eUf{e-Us+Us−1}+e-Uf{e
Us−Us−1}]1/2
【0028】ここで、UsとUfは規格化された基板表面
ポテンシャルであり、基板表面電位φs(cl)及び基板バ
ルクのフェルミ電位φfを使ってそれぞれ、Us=qφs
(cl)/kT、Uf=qφf/kTと定義される。基板バル
クのフェルミ電位は基板不純物濃度NAとの間で、φf
=(kT/q)ln(NA/ni)の関係にある。ni
はSi基板の真性キャリア密度である。また、数4の基
板表面容量Cs(cl)の式中、右辺の第1ファクタKは表
面ポテンシャルの符号(|Us|/Us)を表している。
また、上の式で真性デバイ長LDiは次のように表され
る。
【0029】
【数5】LDi=(εsiε0kT/2q2ni)1/2
【0030】これらの式を用いて、酸化膜換算電界Eox
は以下のように表される。
【0031】
【数6】Eox=Us・kTεsiTeqF/qεoxLDi
【0032】以上が古典解析式モデルの説明である。こ
れに対してこの発明で提案するCsとφsの解析式は、基
板表面の空乏状態で上記の古典モデルを使い、一方、基
板表面の蓄積状態では古典モデルを修正した表現式を用
いて、図3、図4の実験結果を再現できるようにする。
即ちこの発明において、基板表面容量Csと基板表面電
位φsの解析式は、p型Si(100)基板の場合につ
いては、電界Eoxの単位をV/cmで表して、下記数7
及び数8を用いる。
【0033】
【数7】表面容量Cs ・Eox>0(空乏領域)では、Cs=Cs(cl) (古典モ
デル) ・Eox<0(蓄積領域)では、1/Cs=1/Cs(cl)+
1/Cs(qc) ここで、Cs(qc)(F/cm2)=4×10-8|Eox|
1/3+3×10-4|Eox|-1/3
【0034】
【数8】表面電位φs ・Eox>0(空乏領域)では、φs=φs(cl) (古典モ
デル) ・Eox<0(蓄積領域)では、φs=φs(cl)+φs(qc) ここで、φs(qc)(eV)=−8×10-6|Eox|2/3
【0035】これらの表現式によるCs、φsが、p型S
i(100)基板で基板濃度を変えたMISキャパシタ
のCsとφsの実験データ(図3、図4)とどの程度合う
かを図5から図10に示した。図5は、基板不純物濃度
Nsub=1016/cm3の場合の基板表面容量Csと
酸化膜換算電界Eoxの関係である。量子補正項Cs(qc)
の導入により、本発明の数7による解析式モデルと実験
値とがよい一致を示している。図6は、同じく基板不純
物濃度Nsub=1016/cm3の場合の基板表面電位
φsと酸化膜換算電界Eoxの関係であり、本発明の数8
による解析式モデルと実験値とがよい一致を示してい
る。
【0036】図7及び図8は、基板不純物濃度Nsub
=1017/cm3の場合について同様に、基板表面容量
Cs及び基板表面電位φsと酸化膜換算電界Eoxの関係
を示し、図9及び図10は、基板不純物濃度Nsub=
1018/cm3の場合について、基板表面容量Cs及び
基板表面電位φsと酸化膜換算電界Eoxの関係を示して
いる。以上のように、不純物濃度1016−1018[cm
-3]の範囲で、この発明の経験式は実験値とよい一致を
示すことがわかる。なお、シミュレーションとの比較で
Nsub=1015cm-3でも本発明の表現式が有効であ
ることを確認している。
【0037】これらの基板表面容量Cs、基板表面電位
φsの表現式を元にして、”理想C−V特性”は以下の
ように計算される。図11は、理想C−V特性の計算か
ら、評価すべき試料MISキャパシタの界面準位密度の
評価までを行う処理の流れを示している。まず、まず古
典モデルの表面電位φs(cl)をパラメータとして基板表
面容量Cs(cl)(古典モデル)と酸化膜換算電界Eox
を、それぞれ数4、数6から算出する(ステップS0
1)。次に各Eoxに対する基板表面容量Csと表面電位
φsを数7,数8から算出する(ステップS02)。最
後に、数1を用いてゲート絶縁膜を含めたMISキャパ
シタ全体のC−V特性を計算する(ステップS03)。
【0038】以上のようにして作成されるC−V特性
は、界面準位密度の極めて少ないシリコン熱酸化膜をゲ
ート絶縁膜として用いた参照MISキャパシタのC−V
特性データに基づいていれば、高周波C−V法(Ter
man法)で界面準位密度を求めるときの基準となる”
理想C−V特性”とみなすことができる。この様にして
作成される”理想C−V特性”を用いて、評価すべきM
ISキャパシタについて、高周波C−V法(Terma
n法)で界面準位密度を評価する手順は、以下のステッ
プS11からS14にまとめられる。
【0039】ステップS11:界面準位密度の評価を行
うべきMISキャパシタのゲート絶縁膜の酸化膜換算膜
厚(Teq)を導出する。界面準位密度が無視できる程度
に少ない参照絶縁膜(SiO2)のC−V特性から導出
したCs(Eox)、φs(Eox)特性をもとにして構成さ
れる”理想C−V特性”(数1)でTeqとVfbの値を調
整し、界面準位密度の評価を行うべきMISキャパシタ
について測定したC−V特性と”理想C−V特性”とで
蓄積状態の容量の飽和特性を一致させる。即ち、ゲート
電圧が十分に高い点、言い換えれば酸化膜換算電界Eox
が十分に大きい点での容量値を合わせる。このときのT
eqを、評価すべき絶縁膜の酸化膜換算膜厚として用い
る。
【0040】ステップS12:界面準位密度の評価を行
うべきMISキャパシタのCs−Vg特性を導出する。
界面準位密度の評価を行うべきMISキャパシタの高周
波C−V特性と、ステップ(1)で決めたTeqを用いる
と、評価すべきMISキャパシタの基板表面容量Csと
ゲート電圧Vgの関係(Cs−Vg)が得られる。ここ
で、基板表面容量Csは1/Cs=1/C−Teq/Eoxと
いう関係式から求めることができる。
【0041】ステップS13:理想C−V特性のVg
と、基板表面電位φsを抽出する。界面準位密度の評価
を行うべき絶縁膜の基板表面容量Csの各データ点に対
応する理想C−V特性は、次のようにして求められる。
まず、評価すべき絶縁膜の各Csデータ値に対応する古
典モデルの基板表面電位φs(cl)を求める。Csを表現す
る数7はφs(cl)を唯一のパラメータとする関数なの
で、この計算は、2分法のアルゴリズムを用いれば簡単
に行うことができる。一旦φs(cl)がわかれば、基板表
面電位φs(量子化補正済み)と理想C−V特性のゲー
ト電圧Vg(ideal)は、数1,数8から導出することが
できる。したがって、評価すべき絶縁膜のC−V特性の
各測定点において(φs,Vg,Vg(ideal))というデ
ータ・セットが得られることになる。
【0042】ステップS14:界面準位のエネルギー分
布(Dit)を導出する。界面準位密度のエネルギー分布
(Dit−E特性)は、データ・セット(φs,Vg,V
g(ideal))から、下記数9として導出することができ
る。
【0043】
【数9】Dit=(εox/qTeq)・{(dVg/dφ
s)−(dVg(ideal)/dφs)} E=q(φs+φf)
【0044】ここで、φfはSi基板バルクのフェルミ
準位である。以上の方法に基づいて、本実施例ではAu
/ZrO2/p−Si(100)構造のMISキャパシ
タの界面準位密度を評価した。ZrO2膜は、希釈フッ
酸で前処理を行ったp型Si基板(Nsub=1.5×
1015cm-3)に対してレーザー・アブレーション法で
堆積した。ZrO2の堆積時には0.1TorrのO2
スを流した。ZrO2の堆積後、Au電極を蒸着してM
ISキャパシタを作製した。ZrO2膜の堆積後にはア
ニールを行っていない。
【0045】このMISキャパシタのC−V特性の実測
結果を、シリコン熱酸化膜をゲート絶縁膜とする理想C
−V特性と比較してZrO2の酸化膜換算膜厚を求めた
ところ、Teq=0.98nmとなった(図13参照)。
また、上記の方法でこのMISキャパシタの実測Vgと
理想C−V特性のVg(ideal)を求め、エネルギー・レ
ベルの関数としてプロットすると図14のようになる。
数9に基づいて求められる界面準位密度のエネルギー分
布は、図15のようになる。
【0046】このように、第1の実施形態では、基板表
面容量および基板表面電位を表す高精度の解析式を用い
て極薄シリコン熱酸化膜を持つMISキャパシタの理想
C−V特性を作成し、評価すべきMISキャパシタの実
測したC−V特性との比較を行うので、従来のように数
値シミュレーションを行って理想C−V特性を作成する
よりも、評価・解析に要する時間を大幅に削減できる。
【0047】以上のようなMISキャパシタの評価を行
う評価システムは、具体的には図12のように、MIS
キャパシタの容量を測定する容量計と、測定制御及び界
面準密度等の計算処理を行う計算機とを備えて構成され
る。
【0048】[実施の形態2]この実施の形態では、A
u/CeO2/p−Si(111)構造のMISキャパ
シタで酸化膜換算膜厚Teqと誘電率を評価した。先の実
施の形態とはSi基板の面方位が違うので、基板表面容
量Csと基板表面電位φsの表現式のパラメータは新たに
決める必要がある。いくつかの基板不純物濃度のp型S
i(111)基板でCsとφsの評価を行ったところ、こ
の発明による理想C−V特性の表現式は、Si(11
1)基板上の絶縁膜でも有効であることがわかった。但
し、p型Si(111)基板に対する基板表面容量と基
板表面電位のパラメータは、p型Si(100)基板上
のパラメータとは少し異なり、下記数10及び数11の
ように表される。
【0049】
【数10】基板容量Cs ・Eox>0(空乏領域)では、Cs=Cs(cl) (古典モ
デル) ・Eox<0(蓄積領域)では、1/Cs=1/Cs(cl)+
1/Cs(qc) ここで、Cs(qc)(F/cm2)=5.5×10-8|Eox
1/3+3.0×10-4|Eox|-1/3
【0050】
【数11】表面電位φs ・Eox>0(空乏領域)では、φs=φs(cl) (古典モ
デル) ・Eox<0(蓄積領域)では、φs=φs(cl)+φs(qc) ここで、φs(qc)(eV)=−7.0×10-6|Eox|
2/3
【0051】本実施の形態の絶縁膜材料CeO2は、
1.5×1015cm-3の基板不純物濃度を持つp型Si
(111)基板上に形成した。CeO2の形成には、金
属Ceとオゾンを原料としたMBE(molecular beam e
pitaxy法)を用いた。アモルファス界面層の形成を避け
るため、オゾンを供給する前に0.6モノレーヤの金属
CeをSi基板上に蒸着し、その後でCeとオゾンを同
時に供給した。形成されたCeO2の物理膜厚(実膜
厚)は5nmと10nmであった。CeO2膜の形成
後、メタル・マスクを介してAuを蒸着し、Au/Ce
2/p−Si(111)構造のMISキャパシタを作
製した。フォーミングガス・アニール等の後アニールは
行わなかった。
【0052】CeO2キャパシタのC−V特性の実測結
果、および本発明の方法による理想C−V特性を図16
に示す。CeO2の酸化膜換算膜厚Teqは、実測C−V
特性と理想C−V特性の比較により、それぞれ0.38
nmと0.75nmと評価された。CeO2の物理膜厚
Tphysと酸化膜換算膜厚Teqから、図17に示すよう
に、本実施の形態のCeO2の比誘電率はε=52と見
積もられた。この誘電率はバルクCeO2で報告されて
いる値(約25)よりも大きい。その理由として、本実
施の形態のCeO2はSi基板との直接接合で形成され
ているので低誘電率の界面層が存在しないこと、また、
単結晶性が保たれた膜になっていることが挙げられる。
さらに、これらのCeO2膜のC−V特性が理想C−V
特性に極めて近く、界面準位が少ないことは、図16で
実測C−V特性と理想C−V特性がよく一致しているこ
とから明らかである。後アニール無しのMISキャパシ
タで既に良好な界面が形成されているのは、本実施の形
態のCeO2膜がSi基板との直接接合で形成されてい
ることに起因すると考えられる。
【0053】以上のように、この実施の形態において
も、基板表面容量および基板表面電位を表す高精度の解
析式を用いて極薄絶縁膜の理想C−V特性を作成し、実
測のC−V特性との比較を行うため、従来のように数値
シミュレーションを行って極薄絶縁膜の理想C−V特性
を作成するよりも、評価・解析に要する時間を大幅に削
減できる。
【0054】上述した各実施の形態における評価装置の
うち、理想C−V特性を作成する手段、および実測した
C−V特性と理想C−V特性を比較する手段は、ハード
ウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成しても
よい。ソフトウェアで構成する場合は、評価装置の機能
を実現するプログラムをフロッピー(登録商標)ディス
クやCD−ROMなどの記録媒体に収納し、コンピュー
タに読み込ませて実行させればよい。記録媒体は、磁気
ディスクや光ディスクなどの携帯可能なものに限定され
ず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒
体でもよい。
【0055】また、上述した各実施形態の評価装置を実
現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無
線通信を含む)を介して頒布してもよい。さらに、プロ
グラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態
で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、
あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
【0056】
【発明の効果】この発明の表現式を用いると、異なるS
i基板の面方位、および幅広い基板不純物濃度に対して
基板表面容量と基板表面電位を高精度に表現することが
できる。そのため、極薄絶縁膜の理想C−V特性を精度
よく作成できる。また、この発明では解析式を用いてい
るため、数値シミュレーションに比べて短時間で理想C
−V特性を作成できる。したがって、実測した極薄絶縁
膜のC−V特性との比較を高精度・迅速に行うことがで
き、極薄ゲート絶縁膜を持つMIS型キャパシタの界面
準位密度、酸化膜換算膜厚などの電気特性量を高精度か
つ短時間に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】MOSキャパシタ構造とその等価回路を示す図
である。
【図2】p型Si(100)基板の不純物濃度を変えた
MISキャパシタのC−V特性の実測結果を示す図であ
る。
【図3】図2から求めた基板表面容量と酸化膜電界の関
係を示す図である。
【図4】図2から求めた基板表面電位と酸化膜電界の関
係を示す図である。
【図5】本発明の基板表面容量の表現式と実測結果(図
3)を比較して示す図である。
【図6】本発明の基板表面電位の表現式と実測結果(図
4)を比較して示す図である。
【図7】本発明の基板表面容量の表現式と実測結果(図
3)を比較して示す図である。
【図8】本発明の基板表面電位の表現式と実測結果(図
4)を比較して示す図である。
【図9】本発明の基板表面容量の表現式と実測結果(図
3)を比較して示す図である。
【図10】本発明の基板表面電位の表現式と実測結果
(図4)を比較して示す図である。
【図11】本発明によるMISキャパシタの評価プロセ
スを示す図である。
【図12】本発明による評価システムの構成を示す図で
ある。
【図13】Au/ZrO2/p−Si(100)構造の
MISキャパシタのC−V特性(実測)と理想C−V特
性を比較して示す図である。
【図14】Au/ZrO2/p−Si(100)キャパ
シタのVg、および理想C−V特性のVgと、Si禁制
帯内エネルギー位置の関係を示す図である。
【図15】Au/ZrO2/p−Si(100)構造M
ISキャパシタの界面準位密度のエネルギー分布を示す
図である。
【図16】Au/CeO2/p−Si(111)構造の
MISキャパシタのC−V特性(実測)と理想C−V特
性を比較して示す図である。
【図17】CeO2の物理膜厚(実膜厚)Tphysと酸化
膜換算膜厚Teqの関係を示す図である。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…ゲート絶縁膜、3…ゲート電
極、Cox…ゲート絶縁膜容量、Cs…基板表面容量、
φs…基板表面電位、Teq…酸化膜換算膜厚。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 幸江 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 4M106 AA13 AB12 BA14 CA12 DJ20 5F140 AA37 BA01 BA20 BE07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C=1/{Teq/εox+1/Cs}(Te
    q;ゲート絶縁膜のシリコン酸化膜換算膜厚,εox;ゲ
    ート絶縁膜の誘電率,Cs;基板表面容量)で表される
    ゲート容量Cと、Vg=EoxTeq+φs+Vfb(Eox;
    シリコン酸化膜換算電界,φs;基板表面電位,Vfb;
    フラットバンド電圧)で表されるゲート電圧Vgの間の
    C−V特性に基づいてMIS型半導体素子の評価を行う
    方法であって、 理想的なMISキャパシタについて測定されたC−V特
    性に基づいて、基板表面容量Csと基板表面電位φsにつ
    いてフラットバンド状態より蓄積状態側においてシリコ
    ン酸化膜換算電界Eox依存性を考慮した量子補正項を導
    入した表現式を用いて、理想C−V特性を作成し、 評価すべきMISキャパシタのC−V特性を測定し、 前記理想C−V特性と前記評価すべきMISキャパシタ
    について測定されたC−V特性とを比較して、そのC−
    V特性の相違から評価すべきMISキャパシタのゲート
    絶縁膜及びその界面の電気的特性を評価することを特徴
    とするMIS型半導体素子の評価方法。
  2. 【請求項2】 前記理想C−V特性の作成に際して、 基板表面容量Csは、空乏状態では古典モデル項Cs(cl)
    のみで表し、蓄積状態では古典モデル項Cs(cl)に対し
    て|Eox|の1/3乗の成分を含んだ量子補正項Cs(q
    c)を加えて、1/Cs=1/Cs(cl)+1/Cs(qc)で表
    し、 基板表面電位φsは、空乏状態では古典モデル項φs(cl)
    のみで表し、蓄積状態では古典モデル項φs(cl)に|Eo
    x|の2/3乗の成分を含んだ量子補正項φs(qc)を加え
    て、φs=φs(cl)+φs(qc)で表すことを特徴とする請
    求項1記載のMIS型半導体素子の評価方法。
  3. 【請求項3】 前記理想C−V特性の基板表面容量Cs
    の表現式における量子補正項Cs(qc)は、Cs(qc)=A|
    Eox|1/3+F(|Eox|)(但し、Aは定数,F
    (x)はx→0で発散する関数)とし、基板表面電位φ
    sの量子補正項φs(qc)は、φs(qc)=B|Eox|2/3(但
    し、Bは定数)とすることを特徴とする請求項2記載の
    MIS型半導体素子の評価方法。
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