JP2003092155A - コイル線と端子間のアーク溶接方法及び接続構造 - Google Patents

コイル線と端子間のアーク溶接方法及び接続構造

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JP2003092155A
JP2003092155A JP2001281052A JP2001281052A JP2003092155A JP 2003092155 A JP2003092155 A JP 2003092155A JP 2001281052 A JP2001281052 A JP 2001281052A JP 2001281052 A JP2001281052 A JP 2001281052A JP 2003092155 A JP2003092155 A JP 2003092155A
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JP
Japan
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coil wire
terminal
arc
arc welding
electrode
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JP2001281052A
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English (en)
Inventor
Osami Sugano
修己 菅野
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Nittoku Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nittoku Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 太いコイル線に対して電気的接続が確実に得
られるコイル線と端子間のアーク溶接方法及び接続構造
を提供する。 【解決手段】 コイル線7と端子5間のアーク溶接方法
において、コイル線7の一方の端部7bをアーク溶接機
の電極に導通し、アーク溶接機の電極棒9をコイル線7
の他方の端部7aに近づけて放電させ、コイル線7の端
部7aを溶かして端子5を包み込むように溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイル線と端子間
のアーク溶接方法及び接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コイル線に対する端子の接続構造
は、半田を用いた接続構造にかえて、鉛による環境汚染
の心配のないアーク溶接を用いた接続構造を採用する傾
向がある。
【0003】従来、この種のアーク溶接方法として、例
えば特開平11−307381号公報に開示されたもの
がある。これについて説明すると、図3において、1は
アーク溶接機を構成するトーチ、2はトーチを支持する
支持体、3はアーク溶接機の直流電源、4はコイル線7
の巻回されたスプール、4aはスプール4の両端部に形
成されたフランジ、5はスプール4aに埴設されかつコ
イル線7の終端がからげられた端子、6は端子5の電位
を正側電極に固定するための電極プローブ、8は端子5
に電気的に導通する下方突出片である。
【0004】このアーク溶接による接続方法では、端子
5を垂直上向き状態に位置決めしたのち、矢印10に示
されるように支持体2を上下に移動させてトーチ1に保
持された電極棒9の先端を端子5の先端近傍に位置決め
し、矢印11に示されるようにプローブ6を前後に水平
移動させてプローブ6の先端を下方突出片8に接触させ
る。そして、電極棒9へ通電して溶接が行われる。これ
により、電極棒9の先端と端子5の先端との間にアーク
が形成されて、端子5はその先端部が所定長さ部分が溶
融し、端子5にからげられたコイル線7を包むようにし
て固まる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のコイル線と端子間のアーク溶接方法及び接続
構造にあっては、コイル線7の外径が例えば1mmを超
える程大きい場合、放電エネルギによって端子5を溶か
してもコイル線7の外周面を包み込むように溶接するこ
とが難しく、電気的接続が確実に得られないという問題
点があった。
【0006】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、太いコイル線に対して電気的接続が確実に得
られるコイル線と端子間のアーク溶接方法及び接続構造
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、コイル線
と端子間のアーク溶接方法に適用する。
【0008】そして、アーク溶接機の一方の電極をコイ
ル線に導通し、アーク溶接機の他方の電極をコイル線の
端部に近づけて放電させ、このコイル線の端部を溶かし
て端子に溶接することを特徴とするものとした。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、アー
ク溶接機の一方の電極をコイル線の一端に導通し、アー
ク溶接機の他方の電極をコイル線の他端に近づけて放電
させることを特徴とするものとした。
【0010】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、溶接する前にコイル線の少なくとも端子に溶接す
る側の端部で絶縁被覆を部分的に剥離することを特徴と
するものとした。
【0011】第4の発明は、コイル線と端子間の接続構
造に適用する。
【0012】そして、アーク溶接機の電極棒をコイル線
の端部に近づけて放電し、コイル線の端部を溶かして端
子を包み込むように溶接したことを特徴とするものとし
た。
【0013】
【発明の作用および効果】第1、第4の発明によると、
コイル線のボリュームが端子より大きい場合、放電エネ
ルギによってコイル線を溶かすことにより、コイル線の
溶融部が端子を包むようにして固まり、電気的接続が確
実に得られる。
【0014】第2の発明によると、アーク溶接機の両方
の電極を十分に離すことが可能となり、電極どうしが干
渉することを防止できる。
【0015】第3の発明によると、絶縁被覆を予め剥離
しているため、絶縁被覆の溶けた焼けカスが溶接部に付
着することがない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0017】図1はコイル線と端子間のアーク溶接方法
の概略を示す図である。図において、1はアーク溶接機
を構成するトーチ、2はトーチを支持する支持体、3は
アーク溶接機の直流電源、7はスプール4に巻かれたコ
イル線、5はスプール4に設けられた燐青銅製の端子で
ある。コイル線7の端部7aを帯板状の端子5によって
カシメ固定される。
【0018】そして本発明の要旨とするところである
が、コイル線7と端子5間のアーク溶接方法は、従来方
法とは逆に、コイル線7の端部7aを溶かして端子5を
包み込むように溶接する。
【0019】絶縁被覆を有するコイル線7は、この溶接
が行われる部位を予め絶縁被覆を剥離する処理が行われ
る。コイル線7が線材供給源からスプール4に供給され
る過程で、図示しない剥離装置によってコイル線7の両
端部で絶縁被覆が部分的に剥離される。
【0020】このアーク溶接による接続方法では、溶接
開始に先立ち、コイル線7の他方の端部7bをアーク溶
接機の正側電極に導通し、アーク溶接機の負側電極に導
通する電極棒9をコイル線7の一方の端部7aの同軸上
で進退可能にセットする。
【0021】こうして前処理が行われた後、電極棒9の
先端とコイル線7の先端との距離を適切に調整して、電
極棒9へ所定のタイミングチャートにしたがって通電す
る。これにより、電極棒9の先端とコイル線7の先端と
の間にアークが形成されて、コイル線7はその先端部が
所定長さ部分が溶融し、端子5を包むようにして固ま
り、溶接が行われる。
【0022】図2の(a),(b)図は、溶接後の状態
を示しており、コイル線7の溶融部7cは半球状になっ
て端子5のカシメ部5aの先端部を包んでいる。
【0023】以上のように構成され、コイル線7の外径
が例えば1mmを超えてコイル線7のボリュームが端子
5より大きい場合、従来のようにボリュームの小さい端
子5を溶かすと、コイル線7の外周面を包み込むように
溶接することが難しい。これに対処して本発明は、放電
エネルギによってコイル線7を溶かすことにより、コイ
ル線7の溶融部が端子5を包むようにして固まり、電気
的接続が確実に得られる。
【0024】コイル線7の溶接させる部位の絶縁被覆を
予め剥離しているため、絶縁被覆の溶けた焼けカスが溶
接部に付着することがない。また、コイル線7の端部7
bをアーク溶接機の正側電極を導通させることが容易に
行える。
【0025】なお、コイル線7の絶縁被覆を剥離しない
場合でも、コイル線7の端部7bをアーク溶接機の正側
電極を導通させて、電極棒9をコイル線7の先端に近づ
けて通電することにより溶接を行うことができる。
【0026】他の実施の形態として、アーク溶接機の正
側電極19を端子5に押し付けて導通させるようにして
もよい。
【0027】この溶接方法の手順を図3を基に説明す
る。 ・(a)図に示すように、絶縁被覆を有するコイル線7
は、所定長さ部分20で予め絶縁被覆を剥離する。 ・(b)図に示すように、コイル線7の絶縁被覆を剥離
した部位20に帯板状の端子5をカシメ固定し、両者を
導通させる。 ・(c)図に示すように、端子5にアーク溶接機の正側
電極19を押し付けて導通させる。続いて、電極棒9の
先端とコイル線7の先端との距離を適切に調整して、電
極棒9へ所定のタイミングチャートにしたがって通電す
る。
【0028】これにより、(d)図に示すように、電極
棒9の先端とコイル線7の先端との間にアークが形成さ
れて、コイル線7はその先端部が溶融し、この溶融部7
cが端子5を包むようにして固まり、溶接が行われる。
【0029】この場合、アーク溶接機の正側電極19を
端子5に押し付けて導通させることにより、アーク溶接
機の導通作業が容易に行える。
【0030】さらに他の実施の形態として、端子5に形
成された突起5bをコイル線7に押し付けて導通させる
ようにしてもよい。
【0031】この溶接方法の手順を図4を基に説明す
る。 ・(a)図に示すように、絶縁被覆を有するコイル線7
は、所定長さ部分22で予め絶縁被覆を剥離する。 ・(b)図に示すように、コイル線7の絶縁被覆を有す
る部位に帯板状の端子5をカシメ固定する。このとき、
端子5に形成された突起5bがコイル線7に食い込み、
両者を導通させる。 ・(c)図に示すように、端子5にアーク溶接機の正側
電極19を押し付けて導通させる。続いて、電極棒9の
先端とコイル線7の先端との距離を適切に調整して、電
極棒9へ所定のタイミングチャートにしたがって通電す
る。
【0032】これにより、(d)図に示すように、電極
棒9の先端とコイル線7の先端との間にアークが形成さ
れて、コイル線7はその先端部が所定長さ部分が溶融
し、この溶融部7cが端子5を包むようにして固まり、
溶接が行われる。
【0033】この場合、図3に示す溶接方法に比べて、
コイル線7の絶縁被覆を剥離した部位22の面積を削減
できる。
【0034】本発明は上記の実施の形態に限定されず
に、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がな
しうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す溶接方法の構成図。
【図2】同じく溶接部の平面図および正面図。
【図3】他の実施の形態を示す溶接方法の説明図。
【図4】さらに他の実施の形態を示す溶接方法の説明
図。従来例を示す溶接方法の構成図。
【符号の説明】 1 溶接用トーチ 5 端子 6 コイル線 9 電極棒

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル線と端子間のアーク溶接方法にお
    いて、 アーク溶接機の一方の電極をコイル線に導通し、 アーク溶接機の他方の電極をコイル線の端部に近づけて
    放電させ、 このコイル線の端部を溶かして端子に溶接することを特
    徴とするコイル線と端子間のアーク溶接方法。
  2. 【請求項2】 前記アーク溶接機の一方の電極を前記コ
    イル線の一端に導通し、 アーク溶接機の他方の電極をコイル線の他端に近づけて
    放電させることを特徴とする請求項1に記載のコイル線
    と端子間のアーク溶接方法。
  3. 【請求項3】 溶接する前に前記コイル線の少なくとも
    端子に溶接する側の端部で絶縁被覆を部分的に剥離した
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のコイル線と
    端子間のアーク溶接方法。
  4. 【請求項4】 コイル線と端子間の接続構造において、 アーク溶接機の電極棒をコイル線の端部に近づけて放電
    させ、 コイル線の端部を溶かして端子を包み込むように溶接し
    たことを特徴とするコイル線と端子間のアーク溶接構
    造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106507020A (zh) * 2016-11-24 2017-03-15 杭州雄迈集成电路技术有限公司 基于差分补偿的同轴自适应模拟高清传输抗衰减装置及方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106507020A (zh) * 2016-11-24 2017-03-15 杭州雄迈集成电路技术有限公司 基于差分补偿的同轴自适应模拟高清传输抗衰减装置及方法

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