JP2003091964A - テープ巻装体の検査装置及び検査方法、並びにテープ巻取装置及びテープ巻取方法 - Google Patents

テープ巻装体の検査装置及び検査方法、並びにテープ巻取装置及びテープ巻取方法

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JP2003091964A
JP2003091964A JP2001286586A JP2001286586A JP2003091964A JP 2003091964 A JP2003091964 A JP 2003091964A JP 2001286586 A JP2001286586 A JP 2001286586A JP 2001286586 A JP2001286586 A JP 2001286586A JP 2003091964 A JP2003091964 A JP 2003091964A
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winding
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tape winding
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Kunio Suzuki
邦夫 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ巻き直し工程を経ることなくテープの
良・不良選別を行って、コストの低減及び製品歩留まり
の向上を図ることができるテープ巻装体の検査装置及び
検査方法、並びにテープ巻取装置及びテープ巻取方法を
提供すること。 【解決手段】 テープリールRへ磁気テープMを巻き付
ける前に、テープ検査装置10によって供給パンケーキ
6の外観形状を測定する。不良テープ部は供給パンケー
キ6の外観形状に現れるので、これをレーザ変位センサ
101で検出し、不良テープ部の存在箇所を特定する。
製品カセットのテープ巻き付け長に満たない位置に不良
テープ部が存在する場合には、不良テープ回収手段によ
って回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばテープ状記
録媒体である磁気テープを収容するテープカセットの製
造工程に用いて好適なテープ巻装体の検査装置及び検査
方法、並びにテープ巻取装置及びテープ巻取方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、テープカセットの製造プロセ
スにおける、カセット内に組み込まれたテープリールへ
磁気テープを巻き付ける工程には、例えば特開2000
−90636号公報に記載されているようなテープ巻取
装置(ワインダー)が用いられている。
【0003】この種のテープ巻取装置は、所定幅に裁断
された長尺の磁気テープを供給する供給部と、上記テー
プリールを回転駆動可能な状態でカセットを支持する巻
取部とを備え、その間のテープパス経路には、供給され
る磁気テープを検尺する検尺装置を始めとして、磁気テ
ープの表裏面をクリーニングテープでクリーニングする
クリーニングユニットや、テープ張力を一定に保持する
テンション制御ユニット、更には、テープリールにあら
かじめ巻装されたリーダーテープを切断し、磁気テープ
と接合するテープスプライスユニット等が設けられてい
るのが一般的である。
【0004】また、供給部に配置される磁気テープ巻装
体は、例えば内径76.2mm、外径114.3mmの
リールハブ上に、数千mの長さの磁気テープが巻装され
たパンケーキからなり、その最大径は例えば410mm
のものが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、供給パンケ
ーキは、前工程における各種調整不具合により、例えば
磁性層塗膜の厚みムラやピンホール、巻き形状不良な
ど、部分的に発生した品質低下部を含んでいる場合があ
る。このような品質低下部を部分的に含むパンケーキ
は、品質低下部発生部分の割合やテープ製品単価等に応
じて、パンケーキ中から良品テープ部を選別して製品に
供する良品部選別法と、良品テープ部も含めて全て廃棄
する全部廃棄法の、何れかの方法で処理されているのが
現状である。
【0006】良品部選別法は、比較的高価格の製品に限
られており、いわゆるテープ巻き直し工程において作業
員が前工程の不良発生場所データで目視により不良部と
良品部とを選別し、不良部分を廃棄して良品部分を抜粋
する作業を伴う。この方法では、特別なテープ処理機を
作業員がつきっきりで操作する必要があるために、生産
性が悪く、また、追加費用の発生が大きな問題となって
いる。
【0007】他方、比較的低価格の製品は全部廃棄法が
普通で、良品部選別は行われず、パンケーキのまま不良
廃棄されている。このため、廃棄数量が多くなると、未
回収の不良コストが発生するという問題を有している。
【0008】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、テー
プ巻き直し工程を経ることなく、テープの良・不良選別
を行って、コストの低減および生産性の向上を図ること
ができるテープ巻装体の検査装置及び検査方法、並びに
テープ巻取装置及びテープ巻取方法を提供することを課
題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するに
当たり、本発明のテープ巻装体の検査装置は、テープ巻
装体の巻径位置におけるテープの外観形状を光学的に検
出するセンサ手段と、センサ手段をテープ巻装体の半径
方向へ移動させる第1の移動手段と、センサ手段を、テ
ープ巻装体の外周テープ面と正対する位置から、所定角
度範囲にわたってテープ巻装体の周りを揺動させる第2
の移動手段と、センサ手段の出力に基づいてテープ巻装
体の外観形状の良否を判別するコントローラとを備えた
ことを特徴としている。
【0010】センサ手段は、第1,第2の移動手段によ
って、テープ巻装体に対して相対移動しながら、テープ
巻装体の巻径位置におけるテープの外観形状を検出す
る。第1の移動手段は、テープ巻装体のテープ繰り出し
による巻径の減少に追従して、センサ手段と外周テープ
面との間の相対距離を一定に保つ作用を行う。また、第
2の移動手段は、テープ巻装体の周りにセンサ手段を移
動させ、テープ巻装体の積層巻面の外観形状の測定を可
能とする。本発明は、テープ巻装体の外観形状から不良
テープ部を特定するようにしており、これにより、テー
プを繰り出すことなくテープの良・不良判別を行うこと
が可能となる。
【0011】また、本発明のテープ巻装体の検査方法
は、少なくとも、テープ巻装体の外周テープ面の形状を
測定する工程と、テープ巻装体の積層巻面の形状を測定
する工程と、これら各工程の測定結果に基づいてテープ
巻装体の形状の良否を判別する工程とを有することを特
徴としている。
【0012】外周テープ面の形状を測定する工程では、
テープ面の形状不良を検出するようにし、また、積層巻
面の形状を測定する工程では、テープの巻き乱れの部位
を検出してテープエッジの損傷の可能性を判断するとと
もに、良品テープの巻取可能長さを把握する。本発明の
方法により、テープ巻き直し工程を必要とすることなく
テープの良・不良選別が可能となる。
【0013】一方、本発明のテープ巻取装置は、所定幅
に裁断された長尺のテープをリールハブに巻装してなる
テープ巻装体を有する供給部と、カセットを支持し、カ
セット内のテープリールを回転駆動させて、供給された
所定長のテープをテープリールへ巻き付ける巻取部とを
備えたテープ巻取装置であって、テープ巻装体の近傍に
配置されテープ巻装体の外観形状を検査するテープ検査
手段と、テープ検査手段によって不良と判別されたテー
プ部分を回収する不良テープ回収手段と、テープ検査手
段の検査結果に基づいて、テープの供給先を、巻取部と
不良テープ回収手段との間で切り替える切替手段とを備
えたことを特徴としている。
【0014】本発明では、供給部に設けられるテープ巻
装体の外観形状を検査して、巻取部に巻き取るべきテー
プ長に相当する領域内のテープの良・不良判別を行う。
検査の結果、不良テープ部の存在が認められない場合に
は、巻取部での所定長のテープ巻取作用を行うが、不良
テープ部の存在が認められた場合には、切替手段によっ
てテープの供給先を巻取部から不良テープ回収手段へ切
り替え、当該不良テープ回収手段での不良テープ部の回
収作用を行う。これにより、テープ巻き直し工程を経る
ことなく、テープの良・不良選別を行いながら、良品テ
ープ部のみを抽出してカセットの製造を行うことが可能
となるので、カセット製造コストの低減が図られる。
【0015】また、本発明のテープ巻取方法は、テープ
巻装体から所定長のテープを繰り出して、カセット内の
テープリールへ巻き付けるテープ巻取方法であって、テ
ープリールへのテープの巻き付け前に、テープ巻装体の
外観形状の検査工程を設けたことを特徴としている。
【0016】本発明では、テープリールへのテープの巻
き付け前に、テープ巻装体の外周部形状の検査を行うよ
うにしている。これにより、テープリールへのテープの
巻き付けの前に、当該テープの良・不良情報を得ること
ができるので、良・不良テープを選別しながらカセット
の製造を行うことが可能となり、カセット製品コストの
低減と生産性の向上を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明の実施の形態によるテープ
巻取装置の概略構成を示している。本実施の形態のテー
プ巻取装置1は、主として、所定幅(製品幅)に裁断さ
れた長尺の磁気テープMを供給する供給部2と、カセッ
トCを支持し当該カセットC内の一対のテープリール
R,Rのうち一方を回転駆動させて磁気テープMを巻き
付ける巻取部3と、供給部2から供給される磁気テープ
Mのうち不良テープ部Mzを回収する不良テープ回収部
4とを備えている。
【0019】供給部2は、テープ巻装体として、リール
ハブ5,5に巻装された磁気テープパンケーキ(以下、
供給パンケーキという。)6,6を有し、これら供給パ
ンケーキ6,6のうち一方から巻取部3へ磁気テープM
を供給する。供給パンケーキ6の近傍には、リールハブ
5に巻装された磁気テープMの外観形状の検査を主たる
目的として構成されたテープ検査装置10が配置されて
いる。なお、テープ検査装置10は、本発明に係るテー
プ巻装体の検査装置あるいはテープ検査手段に対応し、
その詳細については後述する。
【0020】供給部2と巻取部3との間に形成されるテ
ープパス経路(以下、第1のテープパスともいう。)に
は、テープ張力を制御するためのテンション制御ユニッ
ト11、走行する磁気テープMに向けて照射された検査
光の透過光(あるいは反射光)を受光して、テープ面の
シワやキズ等の欠陥を検出するための欠陥検査ユニット
19、及び、磁気テープMの表裏面をクリーニングテー
プでクリーニングするクリーニングユニット(図示略)
などが配備されている。巻取部3の上方には、テープリ
ールR,Rにあらかじめ巻装された透明なリーダーテー
プを引き出して切断し、その各端部に磁気テープMの始
端及び終端をそれぞれ接合する公知のテープスプライス
ユニット7が設けられている。
【0021】不良テープ回収部4は、本実施の形態では
巻取リール8で構成され、巻取モータ(図示略)に接続
された巻取軸8aを備えている。なお、不良テープ回収
部4は、本発明に係る不良テープ回収手段に対応する構
成要素である。
【0022】巻取リール8の入口側には、この巻取リー
ル8と供給部2側とを結ぶテープパス経路(以下、第2
のテープパスともいう。)を、テープスプライスユニッ
ト7と協働して形成するスプライス部12が設けられて
いる。スプライス部12は、テープスプライスユニット
7の図1において右斜め上方に位置し、真空吸引力でテ
ープを吸着する吸着面13aを下面に有する吸着ブロッ
ク13と、吸着ブロック13をガイドレール14に沿っ
て図示する位置から左斜め下方へスライド移動させるス
プライス本体15とを有している。スプライス本体15
もまたガイドレール16に沿って、巻取装置1のフロン
トパネル17に対して上下移動可能とされる。
【0023】図2はテープスプライスユニット7の一構
成例を示す底面図である。テープスプライスユニット7
は、図2Aに示すように2列のテープ吸着面71a,7
1bを有する第1ブロック71と、単列のテープ吸着面
72aを有する第2ブロック72とを有し、両ブロック
71,72ともにガイドレール73,74に沿って移動
可能に構成されている。
【0024】上記スプライス部12の吸着ブロック13
がガイドレール14にガイドされて左斜め下方へ移動す
ると、図2Bに示すように第2ブロック72が移動して
空いた空間位置に吸着ブロック13が位置し、第1ブロ
ック71の吸着面71aに吸着された供給部2からの磁
気テープMの端部と、吸着ブロック13の吸着面13a
に吸着された不良テープ部Mzの端部とが同一直線状に
対向配置される。そして、図示しない接合テープを貼着
することにより両テープの端部間が接合され、供給部2
と不良テープ回収部4の巻取リール8との間に形成され
る第2のテープパスが形成される。これらテープスプラ
イスユニット7及びスプライス部12とにより、本発明
に係る切替手段が構成される。
【0025】図1を参照して、巻取部3の直下方には、
所定長の磁気テープMの巻き付けが完了したカセットC
の排出部9が設けられている。この排出部9は、磁気テ
ープMの巻き付けが完了したカセットCを巻取部3から
下方へ滑落させるシュート91と、シュート91から滑
落したカセットCを一時的に保持する一対の保持部材9
2,92とを有する。保持部材92,92に保持された
カセットCは、後述するようにテープ検査装置10及び
欠陥検査ユニット19の出力に応じて、良品カセットを
次工程へ搬送するコンベヤ9Aと、不良カセットを収容
する廃棄ボックス9Bの何れかに供給されるようになっ
ている。
【0026】図3Aは、排出部9の一構成例を示してい
る。保持部材92,92は、カセットCの底部両側縁を
支持するように設けられ(図では一方側のみ示してい
る)、図3Bに示すように回動軸93の周りに回動でき
るようになっている。この回動軸93には、図示せずと
も駆動モータの駆動軸が取り付けられており、保持部材
92の回動制御が可能となっている。カセットCは、保
持部材92の回動によって、コンベヤ9Aに供給される
ようになっている。一方、保持部材92の近傍には、シ
ュート91を滑落するカセットCのストッパ的な役割を
果たすゲート部材94と、カセットCをゲート部材94
側に押し出すプッシャ95が設けられている。ゲート部
材94は図示しない駆動シリンダ等に連結され、図3C
に示すように上方移動可能となっている。また、プッシ
ャ95は駆動シリンダ等から構成され、図3Cに示すよ
うに、開放されたゲート部材94を介して、カセットC
を廃棄ボックス9Bへ向けて押圧するようになってい
る。以上のようにして、本発明に係るカセット選別手段
が構成される。
【0027】次に、図4は、テープ検査装置10を主要
構成要素として描いたテープ巻取装置1の概略構成を示
している。
【0028】供給部2において、リールハブ5は、減速
器22及びハブホルダ5aを介して供給モータ21によ
って回転駆動される。供給モータ21のモータドライバ
21Dには、テープ巻取装置1の運転制御をも司るコン
トローラ18から供給モータ21の回転速度指令及びト
ルク指令が与えられ、供給モータ21が所要の回転速度
制御及びトルク制御をなされて駆動される。一方、供給
モータ21のエンコーダ21Eからは、供給モータ21
の回転、すなわち供給パンケーキ6の回転に応じて発生
するパルス信号による回転角度信号がモータドライバ2
1Dに入力され、コントローラ18からの回転速度の指
令に対する供給モータ21のずれの調整がなされる。コ
ントローラ18には、モータドライバ21Dから供給モ
ータ21の回転速度、発生トルク、回転角度の情報がフ
ィードバックされ、これによりモータドライバ21Dへ
の指令の調整がなされるようになっている。
【0029】また、巻取部3において、テープリールR
は、巻取モータ31に対して減速器32を介して連結さ
れるリールホルダ33によって回転駆動される。巻取モ
ータ31のモータドライバ31Dには、コントローラ1
8から巻取モータ31の回転速度指令及びトルク指令が
与えられ、巻取モータ31が所要の回転速度制御及びト
ルク制御がなされて駆動される。一方、巻取モータ31
のエンコーダ31Eからは、巻取モータ31の回転に応
じて発生するパルス信号による回転角度信号がモータド
ライバ31Dに入力され、コントローラ18からの回転
速度の指令に対する巻取モータ31のずれの調整がなさ
れる。コントローラ18には、モータドライバ31Dか
ら巻取モータ31の回転速度、発生トルク、回転角度の
情報がフィードバックされ、これによりモータドライバ
31Dへの指令の調整がなされるようになっている。
【0030】このとき、テンション制御ユニット11の
張力検出器の検出信号がコントローラ18に入力され、
所要の張力となるように、各モータドライバ21D,3
1Dへの回転速度、トルク等の指令の調整がなされる。
【0031】次に、本発明に係るテープ検査装置10の
詳細について説明する。
【0032】テープ検査装置10には、供給パンケーキ
6の形状を非接触で測定するための変位センサ101
が、本発明に係るセンサ手段として設けられている。変
位センサ101は、本実施の形態では、例えばCCDレ
ーザ式変位センサで構成され、分解能±1μmの高精度
タイプのものが用いられている。また、標準距離30m
mにおける最小スポット径はφ30μmであり、測定可
能レンジ両端の25mmと35mmでは、スポット径は
φ250μmまで大きくなる。なお、このような構成の
変位センサ101としては、例えば、株式会社キーエン
ス製CCDレーザ変位センサ(センサヘッドLK−03
0、アンプユニットLK−2000)が好適に用いられ
る。
【0033】変位センサ101は、図5に示すように、
そのレーザ光Lの照射窓101wが供給パンケーキ6の
外周テープ面6Aと所定の間隙をおいて正対し得る位置
に配置されている。そして、供給パンケーキ6の外周テ
ープ面6Aで反射したレーザ光の反射光を受光し、その
出力をセンサアンプ101A(図4)を介してコントロ
ーラ18に供給することにより、供給パンケーキ6との
間の相対距離が測定されるようになっている。
【0034】さて、図4に示すように、変位センサ10
1は、断面略コの字形状の取付ブラケット102を介し
て、スライドベース103に支持されている。スライド
ベース103は、その底面部中央に、第1のボールネジ
104と螺合するネジ孔が穿設されたネジブロック10
5が設けられ、このネジブロック105の両側には、静
止系に敷設された一対の直線レール106,106に対
して移動自在に支持されるガイドブロック107,10
7がそれぞれ設けられている。第1のボールネジ104
及び一対の直線レール106,106は、供給パンケー
キ6の径方向に沿って互いに平行に延在し、第1のボー
ルネジ104の回転に応じてスライドベース103及び
これに支持される変位センサ101を供給パンケーキ6
に対して進退させるようになっている。
【0035】これらの構成により、本発明に係る第1の
移動手段が構成される。
【0036】一方、スライドベース103の上面には、
第1のボールネジ104及び直線レール106と直交す
る方向に直線レール110が敷設されている。そして、
このスライドベース103の直上方に、直線レール11
0に対して移動自在に支持されるガイドブロック111
を底部に備えたスライドプッシャ112が配置されてい
る。スライドプッシャ112の底部にはまた、直線レー
ル110と平行に延在する第2のボールネジ108と螺
合するネジ孔が穿設されたネジブロック109を備えて
いる。スライドプッシャ112は、第2のボールネジ1
08の回転に応じて、直線レール110に沿って供給パ
ンケーキ6の軸心方向へ移動されるようになっている。
【0037】スライドベース103の上面の供給パンケ
ーキ6側には、その反対方向側が凸なる円弧レール11
3が所定の曲率で敷設されており、この円弧レール11
3に対して取付ブラケット102が移動自在に支持され
ている。また、スライドプッシャ112及び取付ブラケ
ット102には、両者の間でコイルバネからなる引張バ
ネ116を支持する支軸114及び115がそれぞれ立
設されている。一方の取付ブラケット102側の支軸1
15には、カム部材117が回転可能に取り付けられて
おり、このカム部材117がスライドプッシャ112の
側面に当接して、一対の支軸114,115間の最接近
距離を規制している。
【0038】したがって、スライドプッシャ112が直
線レール110上を図4において左方へ移動すると、取
付ブラケット102はカム部材117を介してスライド
プッシャ112に押圧されて円弧レール113の上を移
動する。一方、スライドプッシャ112が直線レール1
10上を図4において右方へ移動すると、取付ブラケッ
ト102は引張バネ116を介してスライドプッシャ1
12に引っ張られて円弧レール113の上を移動する。
これにより、変位センサ101は、供給パンケーキ6の
周りを所定量揺動(首振り)できるようになっている。
【0039】以上、これらの構成により、本発明に係る
第2の移動手段が構成される。
【0040】ここで、第1のボールネジ104は、第1
モータ118により駆動される。第1モータ118のモ
ータドライバ118Dには、コントローラ18から第1
モータ118の回転速度指令及び回転角度指令が与えら
れ、第1モータ118が所要の回転速度制御及び回転角
度制御がなされて駆動される。また、第1モータ118
のエンコーダ118Eから、第1モータ118の回転に
応じて発生するパルス信号による回転角度信号がモータ
ドライバ118Dに入力される。コントローラ18は、
モータドライバ118Dから第1モータ118の回転速
度、回転角度等の情報がフィードバックされ、モータド
ライバ118Dへの指令の調整がなされる。そして、供
給パンケーキ6の外周位置が、常に、変位センサ101
の検出可能範囲内にあるようになされる。
【0041】一方、第2のボールネジ108は、第2モ
ータ119により駆動される。第2モータ119のモー
タドライバ119Dには、コントローラ18から第2モ
ータ119の回転速度指令及び回転角度指令が与えら
れ、第2モータ119が所要の回転速度制御及び回転角
度制御がなされて駆動される。また、第2モータ119
のエンコーダ119Eから、第2モータ119の回転に
応じて発生するパルス信号による回転角度信号がモータ
ドライバ119Dに入力される。コントローラ18は、
モータドライバ119Dから第2モータ119の回転速
度、回転角度等の情報がフィードバックされ、モータド
ライバ119Dへの指令の調整がなされる。
【0042】なお、これら第2のボールネジ108、直
線レール110及び第2モータ119等により、本発明
の請求項3に係る駆動機構が構成される。
【0043】さて、コントローラ18は、第1,第2モ
ータ118,119の駆動を制御することにより、供給
パンケーキ6に対し、変位センサ101を図5に示す経
路に沿って移動させる。変位センサ101は、経路w1
〜w9を経て、供給パンケーキ6の所定部位にレーザ光
Lを照射し、その反射光を受光するようになっており、
その検出出力をセンサアンプ101Aを介してコントロ
ーラ18へ供給する。コントローラ18は、変位センサ
101の出力に基づいて、供給パンケーキ6との相対距
離を測定し、供給パンケーキ6の上記所定部位の外観形
状の良否を判別するように構成されている。
【0044】ここで、変位センサ101は、経路w1〜
w9のうち、w1,w5及びw9では第2モータ119
による首振り動作が行われ、w2,w3,w4,w6,
w7及びw8では第1モータ118による前後の移動動
作が行われる。なお、図5において、w1〜w9の各動
線の終点から供給パンケーキ6に向かう細い実線は、変
位センサ101から照射されるレーザ光Lを示してい
る。例えば経路w1の終点からは、供給パンケーキの積
層巻面6Bを斜めに見ていることを示している。このと
きの距離が30mmとなるように、変位センサ101の
首振り角度及び回転半径が設定される。経路w3は積層
巻面6Bと平行であるため、スポット径が最小のφ30
μm、つまり、変位センサ101の最高感度で、積層巻
面6Bの形状検査を行うことが可能となる。
【0045】また、図5に示すように、変位センサ10
1が供給パンケーキ6の外周テープ面6Aと正対する位
置(首振り角ゼロの位置)では、変位センサ101と供
給パンケーキ6の距離は29mmに設定される。この位
置関係は、テープ巻取作業が行われて、供給パンケーキ
6の巻き径が減少していく間においても、第1モータ1
18の駆動により変位センサ101を追従させることに
よって保持されるようになっている。したがって、テー
プ巻取作業中は、供給パンケーキ6の外周テープ面6A
に対してレーザ光Lを照射し、変位センサ101による
測距作用を行うようにしている。
【0046】コントローラ18は、供給パンケーキ6の
1回転中のそれぞれの角度に対する直径Dsを記憶し、
平均直径Dsavを演算で求める。供給パンケーキ6の
平均直径Dsavは磁気テープMが繰り出されるに従っ
て減少するが、算出したDsavを用いて微小時間内の
供給長さを精度良く演算し、供給開始から停止までの累
積演算により、磁気テープMの供給長さを求める作用を
行う。
【0047】一方、コントローラ18は、変位センサ1
01を用いた供給パンケーキ6の外観形状データを以下
の手法で取得するように構成されている。
【0048】図6及び図7は、供給パンケーキ6の外周
テープ面6Aの形状検査を行う上で必要となる、外周テ
ープ面6Aに関するデータの取得方法の一例を示してい
る。
【0049】図6は、テープ検査装置10の変位センサ
101と、供給パンケーキ6の外周テープ面6Aとの相
対位置関係を示している。図6では、変位センサ101
の首振り角度がゼロのとき、供給パンケーキ6の外周テ
ープ面6Aの幅方向における中心からやや下方へずれた
位置Kにレーザ光Lのスポットが当たる様子を示してい
る。磁気テープMが必ずしもリールハブ5の中心に巻か
れるとは限らず、また、途中で巻き位置がずれれば図示
のようになり得るので、一般的な状況が図示にある状態
ということができる。
【0050】図6を参照して、変位センサ101が円弧
レール113に沿って供給パンケーキ6の積層巻面6B
側へ移動する場合を考える。円弧レール113のカム部
材117は点Oから点Hへ移動するまでのスライドプッ
シャ112の移動量をYとしたとき、角度OCHは図6
においてaで示され、 a=Arc sin(Y/Ro) (1) の式で求められる。ここで、Cは、円弧レール113の
半径中心を意味し、円弧レール113上の変位センサ1
01は、常に、点Cに向けてレーザ光Lを照射する。ま
た、Roは、カム部材117の中心と点C間の距離(O
C=HC)である。
【0051】変位センサ101のレーザ照射面101w
の回転半径中心をRsとし、首振り角度ゼロで測定した
距離Vを用いて、外周テープ面6A上の照射ポイントP
の幅位置PKを求めると、次のようになる。 PK=(Rs−V)tan a (2)
【0052】直線L−Lは、首振り角度ゼロにおけるレ
ーザ照射面101wに含まれる直線で、積層巻面6B,
6Fに対して垂直である。直線L−Lから照射ポイント
Pまでの距離FPは、理想パンケーキ(テープ巻始めか
ら巻き終わりまで巻き乱れが全くなく、不良テープ部も
存在しないパンケーキ。)では距離V(=JK)に等し
いが、変位センサ101で測定した距離Z(=SP)を
用いて計算すると、次のようになる。 FP={(Rs/cos a)−Rs+Z}cos a (3)
【0053】ここで、FP−Vは、照射ポイントPにお
ける理想パンケーキ形状に対する凹凸の大きさを意味す
るため、これにより、P点におけるテープ外周面6Aの
形状の検査を行うことが可能となる。本実施の形態で
は、FP−Vの値が所定以上である場合(例えば50μ
m以上)である場合は、外周テープ面6Aの形状不良で
あると判断するようにしている。
【0054】テープ外周面6Aの後面側のテープエッジ
Pb(図7)の検出は、変位センサ101の受光出力の
不連続点で確認することができる。すなわち、円弧レー
ル113上の変位センサ101の更なる移動によって、
レーザ光Lの照射ポイントがテープ外周面6aから積層
巻面6Bに至ると、変位センサ101による測定値Zの
推移が不連続的に変動するので、この点をテープエッジ
Pbと判断するようにしている。
【0055】なお、変位センサ101が円弧レール11
3に沿って供給パンケーキ6の前面側の積層巻面6F側
へ移動する場合も、上記と同様な手法でテープ外周面6
Aの形状検査が行われるとともに、前面側のテープエッ
ジPf(図7)が検出されるようになっている。
【0056】直線PbPfの長さは、理想的には、検査
対象である磁気テープMの幅W(図7)の大きさに相当
する。しかし、図7に誇張して示すように、直線PbP
fの長さがWにならない場合、つまり、テープ幅Wより
も大きくなる場合は、テープエッジが揃えられないで巻
かれた、いわゆる乱巻きの状態にあると考えられ、次式
からテープ外層部の乱巻き指数を得るようにしている。 Qo={(PbPf)−W}/2 (4)
【0057】この指数Qoが所定以上である場合には、
テープエッジ部分に折れ等の永久歪みがある蓋然性が高
く、製品として供することが不可能であるため、磁気テ
ープMの巻き不良と判断する。本実施の形態では、Qo
≧100μmの場合は、外層部における磁気テープMの
巻き不良と判断するようにしている。
【0058】一方、供給パンケーキ6の積層巻面6B,
6Fの形状を測定、換算するためには、理想パンケーキ
のテープエッジを確定する必要があるので、首振り角度
ゼロのときのレーザ照射ポイントKを基準とする後面側
の幅Wbを、 Wb=(PbK)−Qo (5) の式で算出し、前面側の幅Wfを、 Wf=(KPf)−Qo (6) の式で算出する。なお、磁気テープMが良好に巻かれて
いる場合には、Qoがほぼゼロとなるために、Wb=
(PbK)、Wf=(KPf)となる。
【0059】次に、これら算出したWb,Wfを用い
て、積層巻面6B,6Fの形状検査を行う際の変位セン
サ101の首振り角度を求める。本実施の形態における
変位センサ101は、上述のように、Z=30mmのと
きが最高感度であるので、後面側の積層巻面6Bに対す
るレーザ光の照射角(変位センサ101の首振り角度)
Abは、 Ab=Arc sin{Wb/(Rs−30)} (7) で求められ、同様に、前面側の積層巻面6Fに対するレ
ーザ光の照射角Afは、 Af=Arc sin{Wf/(Rs−30)} (8) で求められる。
【0060】本発明では、供給パンケーキ6の積層巻面
6B,6Fの外観形状を検査するに当たり、レーザ光L
を積層巻面6B,6Fに対して斜め方向に照射するよう
にしている。図8A,Bは、後面側の積層巻面6Bの形
状検査をレーザ光照射角Abで行って得られるデータの
一例及びそのデータ処理方法の説明図である。また、直
線B−Bは、理想形状の供給パンケーキの積層巻面を示
しており、積層巻面6Bの形状を表す折れ線は、理想パ
ンケーキ形状からのテープの飛び出し及び凹みを模式的
に表している。更に、図8A中の斜線は、積層巻面6B
上を移動しながら連続的に測定している変位センサ10
1のレーザ光Lを示し、その間隔tは、コントローラ1
8のデータ取り込み周期に対応している。
【0061】図8Bは、測定データに基づいて算出した
理想パンケーキに対する形状のズレ量を、積層巻面の層
厚方向に関してプロットしたものである。ここで、例え
ば、理想パンケーキ上のP点における形状の変位量P
Q’は、直線PQRで示されるレーザ光Lpによって測
定され、その変位量は、 PQ’=PQsin Ab (9) で求めるようにしている。なお、図中の数値は、(9)
式で算出された各点における変位量の具体例である。本
実施の形態では、この変位量が100μm以上の場合に
は、当該部位におけるテープのエッジの損傷の蓋然性が
高いために、不良テープ部であると判断するようにして
いる。
【0062】この方法によれば、実測点(○印)が目標
点(□印)よりも手前となるため、積層巻面6Bの形状
を忠実に再現することは不可能である。しかし、本発明
における積層巻面の形状検査が、供給パンケーキの外層
から良品部分がカセットへの巻き込み長さ分あるかどう
かを調べることを主眼としており、奥側の巻きの飛び出
しが見えなくても、手前の巻きの飛び出し量が見え、そ
れが許容範囲内であれば良品、範囲外であれば不良と判
断できるため、問題にはならない。
【0063】次に、以上のように構成される本実施の形
態の作用について説明する。
【0064】図10は、本実施の形態のテープ巻取装置
1の作用を示す工程フローである。図1を参照して、供
給部2のハブホルダ5aに対し、所定幅に裁断された長
尺の磁気テープMを巻装した供給パンケーキ6をセット
する(ST1)。この作業は、作業者の手作業で行われ
てもよいし、自動搬送によって行われてもよい。
【0065】続いて、供給パンケーキ6から磁気テープ
Mを繰り出し、テンション制御ユニット11、欠陥検査
ユニット19、テープスプライスユニット7及びスプラ
イス部12を介して、不良テープ回収部4の巻取リール
8へテープパスし、所定長の磁気テープMを巻取リール
8で巻き取る(ST2,ST3)。これは、供給パンケ
ーキ6の保護層としての機能を果たす最外層テープ部分
を、製品として供することなく、供給パンケーキ6から
除去、廃棄するために行われる。
【0066】次に、リールハブ5の回転が停止された
後、供給パンケーキ6の外観形状の検査工程が行われる
(ST4)。この検査工程は、供給パンケーキ6の外周
テープ面6Aの形状を測定する工程と、供給パンケーキ
6の最外層テープの巻き乱れの程度を測定する工程と、
供給パンケーキ6の積層巻面6B,6Fの形状を測定す
る工程とからなる。
【0067】外周テープ面6Aの形状を測定する工程で
は、第2モータ119の駆動によりスライドプッシャ1
12を直線レール110に沿って供給パンケーキ6の軸
心方向へ移動させ、変位センサ101を円弧レール11
3に沿って供給パンケーキ6の周りを揺動させることに
よって行われる。これにより、変位センサ101からの
レーザ光Lは、外周テープ面6Aをそのテープ幅方向へ
走査され、上記(1)〜(3)式を用いて、当該テープ
幅方向の各点における理想パンケーキに対する凹凸量
(FP−V)が測定される。
【0068】そこで本実施の形態では、外周テープ面6
Aの形状検査を行うに当たり、例えば図9Aで示すよう
に、テープ外周面6Aをそのテープ幅方向に複数の領域
に区画し、各領域ごとに測定した変位データの平均値に
基づいて外周テープ面6Aの形状の良否を判別するよう
にしている。このとき、テープ外周面6Aのテープエッ
ジ近傍領域におけるデータ計算区画(読み取り間隔)
を、テープ外周面6Aの中央領域におけるデータ計算区
画よりも狭く設定して、テープエッジ近傍領域における
形状測定を比較的微細に行うようにしている。これは、
例えばテープ裁断工程において損傷を受けたテープエッ
ジがテープ巻装状態で外周テープ面6Aの形状不良とな
って現れることに鑑み、当該部位を比較的微細に測定す
ることによって、テープの良・不良選別を間違いなく行
うことができるようにしたものである。
【0069】具体的には、テープ幅が約12.7mmの
1/2インチテープの場合、図9Aに示したようにテー
プ幅方向に関して例えば20のブロックに分割し、各ブ
ロックに相当する読み込みデータの平均値、最大値、最
小値などを求め、テープ面の凹凸を数値化する。このと
き、テープ中心から10.0mm幅の部位はデータ計算
区画を1.0mmピッチで行う一方、テープエッジに向
かうにつれて、0.4mm及び0.2mmと間隔を狭
め、最終的に、0.15mmピッチでデータ計算を行う
ようにすれば、例えば図9Bに示したようなテープエッ
ジ部分の形状の盛り上がり又はへたりが強調された変位
データを得ることができ、テープの良否の判断を間違い
なく行うことができるようになる。本実施の形態では、
図中一点鎖線で示す理想パンケーキの形状P1と比較
し、その凹凸の大きさdが所定の大きさ(50μm)以
上であれば不良テープ、それ未満ならば良品であると判
断する。
【0070】上述のように、外周テープ面6Aのテープ
幅方向に関して、変位センサ101によるデータ計算区
画を変更すると区画内のデータ数が減り、平均値の精度
が悪くなる。そこで、テープエッジ近傍におけるレーザ
光Lの走査速度をテープ中央部における走査速度よりも
低速とすることによってデータ数を確保することができ
る。その点、本実施の形態においては、変位センサ10
1を円弧レール113に沿って移動させる構成であるの
で、第2モータ119の回転速度を一定としながらもテ
ープエッジ近傍における走査速度を低速化でき、狭幅の
区画でもデータ読み取り数を確保することができる。
【0071】次に、最外層テープの巻き乱れの程度を測
定する工程では、乱巻き指数Qoを上記(4)〜(6)
式を用いて算出し、これが所定値(本実施の形態では1
00μm)以上であれば、テープ不良であると判断す
る。
【0072】更に、積層巻面6B,6Fの形状を測定す
る工程では、上記(7),(8)式を用いてレーザ光L
の照射角Ab,Afを決定し、上記(9)式を用いて理
想パンケーキに対する積層巻面6B,6Fの、供給パン
ケーキ6の外層から同じ深さの飛び出し量を算出する。
本実施の形態によれば、積層巻面6B,6Fに対して照
射するレーザ光Lが斜めであることと、コントローラ1
8によるデータ読み取り周期が数m秒要するということ
で、積層巻面6B,6Fの形状を忠実に再現することは
できないが、理想パンケーキに対する飛び出し量の大小
比較は可能である。また、テープ良品部分が供給パンケ
ーキ6の外層部から連続していれば、奥側(リールハブ
5側)の飛び出し量を検出することができるので、特に
問題は生じない。
【0073】以上の各工程は、変位センサ101がw1
〜w9(図5)の経路を移動する間に行われる。例え
ば、破線で示す経路w1,w2,w4,w6,w8及び
w9は高速で単に移動させるのみとする一方、実線で示
す経路w3,w5及びw7は低速で供給パンケーキ6の
変位データ及び変位センサ101の位置データを取り込
みながら変位センサ101を移動させるようにすれば、
経路w3の過程で積層巻面6Bの形状を測定する工程
が、経路w5で外周テープ面6Aの形状を測定する工程
が、そして、経路w7で積層巻面6Fの形状を測定する
工程が、それぞれ行われることになる。また、最外層テ
ープの巻き乱れの程度を測定する工程は、上記各経路の
いずれにおいても行うことができる。
【0074】以上の各検査工程は、供給パンケーキ6の
周面の例えば(30°間隔で)12箇所に対して各々行
われる。そして、テープ不良が検出された場合は、当該
不良テープ部Mzを巻取リール8(図1)で巻き取る作
用が行われる(ST2,3)。
【0075】一方、以上の各検査工程において、テープ
不良が検出されなかった場合は、供給部2と不良テープ
回収部4との間を連絡する第2のテープパスから、供給
部2と巻取部3との間を連絡する第1のテープパスへ切
り替え(ST5)、巻取部3へセットされたカセットC
のテープリールRに対して、所定長の磁気テープMを巻
き付ける工程が行われる(ST6)。
【0076】ここで、巻取部3にセットされたカセット
Cは、テープスプライスユニット7によって一対のテー
プリールR,Rに予め巻装された透明なリーダーテープ
Lが切断され、供給部2側の磁気テープMとの接合がな
される。これにより、第1のテープパスが形成される。
図2Aは、切断されたリーダーテープLの一方側の端部
が第1ブロック71の吸着面71bに吸着保持されてい
る状態を示している。
【0077】供給パンケーキ6から繰り出される磁気テ
ープMのテープ長は、テープ検査装置10によって検出
される。上述のように、供給パンケーキ6の外周テープ
面6Aは、変位センサ101の検出可能範囲内にあるよ
うになされるが、このとき、第1モータ118の回転に
よる変位センサ101の移動量と、変位センサ101か
らのパルス信号とによって、供給パンケーキ6の周面の
半径rをコントローラ18によって演算する。同時に、
供給パンケーキ6を回転駆動させる供給モータ21の回
転角情報をそのエンコーダ21Eからのパルス数によっ
て得て、所定の回転角位置での供給パンケーキ6の半径
rの情報を取り出すようにする。これらの半径rの測定
点は、供給パンケーキ6の1回転に関して複数の等角度
間隔位置、例えば8箇所の位置でそれぞれ半径ri を測
定し、その算術平均による演算を行うようにして、供給
パンケーキ6の各1回転における平均半径の2倍とした
平均直径を算出する。そして、この1回転の平均直径に
よってこの1回転(もしくは所要回転角)における供給
パンケーキ6からの磁気テープMの繰り出し長を測長す
る。
【0078】所定長の磁気テープMの繰り出しが確認さ
れると、テープリールRに対する磁気テープMの巻き付
けが完了とされ(ST7)、供給パンケーキ6及びテー
プリールRの回転駆動が解除される。そして、テープス
プライスユニット7によって磁気テープMの終端とリー
ダーテープの端部とを接合し、カセットCを完成させ
る。完成したカセットCは、巻取部3から排出部9へ排
出され(ST8)、シュート91の下流側に設けられた
一対の保持部92,92によって保持される(図1,図
3A)。
【0079】保持部材92,92上で待機されたカセッ
トCは、巻取部3にセットされた次なるカセットに巻き
付けられる供給パンケーキ6の磁気テープMの検査結果
に応じて、良品カセットを搬送するコンベヤ9Aと、不
良カセットを回収する廃棄ボックス9Bの何れかに供給
される。
【0080】すなわち、供給パンケーキ6の外周テープ
面6Aの形状を測定する工程において、外周テープ面6
Aの凹凸量が所定値を超えていることを理由としてテー
プ不良と判断された場合には、既に繰り出された磁気テ
ープMの対応部分にも同様な欠陥がある可能性が高いた
め、保持部材92,92に保持されているカセットCに
は当該欠陥を有する磁気テープMが混在しているとし
て、図3Cに示したように当該カセットCを廃棄ボック
ス9Bへ供給する。また、欠陥検査ユニット19(図
1)によって磁気テープMのテープ面にシワやキズ、ピ
ンホール等の塗布欠陥が検出された場合にも、上記と同
様に、当該カセットCを廃棄ボックス9Bへ排出する。
この欠陥検査ユニット19は、テープ検査装置10によ
るテープ検査では検出できない不良を検出する目的で装
備されている。一方、それ以外の場合には、図3Bに示
したように、カセットCを供給コンベヤ9Aへ供給す
る。これにより、製品カセット内への不良テープの混入
を低減することができる。
【0081】以上の作用が繰り返されることによって、
カセットCに対するテープ巻取工程が行われる。なお、
上方側の供給パンケーキ6からの磁気テープMの繰り出
しが完了した後は、下方側の供給パンケーキ6からの磁
気テープMの繰り出しが行われる。この場合、テープ検
査装置10は、図1に示す状態から下方へ移動して、当
該下方側の供給パンケーキ6のテープ検査を行うように
なっている。
【0082】以上、本実施の形態によれば、テープリー
ルRへの磁気テープMの巻き付け前に、供給パンケーキ
6の外周部形状の検査工程を設け、供給パンケーキ6の
外観形状から不良テープ部Mzを特定するようにしてい
るので、従来必要とされていたテープ巻き直し工程を廃
止して、設備コスト及び工程コストの低減を図ることが
できるとともに、生産性を向上させることができる。ま
た、供給パンケーキ6中の不良テープ部Mzの検出を自
動的に行うことができるので、高精度な良・不良選別を
行うことができる。
【0083】また、本実施の形態では、第1のテープパ
スと第2のテープパスとの間でテープパス経路を切り替
える切替手段として、テープスプライスユニット7を用
いているので、既存の設備を利用して本発明を実施する
ことができる。また、不良テープ回収手段を巻取リール
8で構成しているので、不良テープ回収手段の構成を簡
素化でき、かつその占有面積も小さくできるので、設備
設置スペースの増大を抑制して、効率良く不良テープ部
Mzの回収を行うことができる。
【0084】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0085】例えば以上の実施の形態では、巻取部3に
セットされるカセットCのテープリールRには全て同一
長の磁気テープMが巻き付けられるようにしたが、これ
に代えて、供給パンケーキ6の不良テープ部Mzの存在
箇所に応じて、テープリールRへのテープ巻き付け長を
調整するようにしてもよい。
【0086】図11は、この場合の工程フローを示して
いる。すなわち、製品カセットとして、例えば、T−1
20、T−90及びT−80の3種類を用意する。それ
ぞれの長さ規格は、およそ247m、186m及び16
6mである。そこで、供給パンケーキ6の外観形状検査
工程(ST11)において、不良テープ部Mzが247
mよりも長いテープ長の場所に存在することが検出され
た場合には、T−120用のカセットCを巻取部3へセ
ットし巻き付けを行う(ST12,ST13)。一方、
不良テープ部Mzが247m以下であって186mより
も長い位置にある場合には、T−90用のカセットCを
巻取部3へセットし巻き付けを行う(ST14,ST1
5)。更に、不良テープ部Mzが186m以下であって
166mよりも長い位置にある場合には、T−80用の
カセットCを巻取部3へセットし巻き付けを行う(ST
16,ST17)。以上のような方法により、一種類の
テープ長のカセットを製造する場合に比べて、良品テー
プ部の利用率を高めることができ、良品テープ部分の有
効利用を図ることができる。なお、不良テープ部Mzが
166m以下の位置にある場合には、不良テープ回収部
4へ回収するようにする(ST18)。
【0087】また、以上の実施の形態では、不良テープ
回収手段として、巻取リール8で不良テープ部Mzを巻
き取る構成を採用したが、これに代えて、第2のテープ
パスへ導いた不良テープ部Mzを吸引力で回収する構成
にしてもよい。
【0088】更に、供給パンケーキ6の外観形状検査工
程で得られたデータを、裁断工程や磁性層塗布工程等の
前工程へフィードバックして、これら各工程の設備の調
整に供することも可能である。
【0089】また、以上の実施の形態では、テープ状記
録媒体としての磁気テープMの巻き付け工程に本発明を
適用した例について説明したが、これに限らず、コンピ
ュータやワードプロセッサ等の印字用テープ、電子写真
の現像用カラーリボン等の他のテープ製造工程に対して
も、本発明は適用可能である。
【0090】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下の効果を得ることができる。
【0091】本発明のテープ巻装体の検査装置によれ
ば、テープ巻装体からテープを繰り出すことなくテープ
の良・不良判別を行うことができると同時に、テープ巻
き直し工程を経ることなく不良テープ部の存在箇所を検
出することができる。これにより、テープ製造コストの
低減を図ることができるとともに、生産性の向上を図る
ことができる。
【0092】請求項2の発明によれば、テープ巻装体の
外観形状を非接触で測定することができる。
【0093】請求項3及び請求項4の発明によれば、駆
動機構によるスライドプッシャの直線的な移動によっ
て、センサ手段をテープ巻装体の周りに揺動させること
ができ、装置構成を簡素化することができる。
【0094】また、本発明のテープ巻装体の検査方法に
よれば、テープ面の凹凸及び、テープの巻き乱れを検出
することができ、これらの大きさによって不良テープ部
の存在を確認することができる。
【0095】請求項6から請求項9の発明によれば、テ
ープ巻装体の外観形状を非接触で測定することができる
とともに、テープ巻装体の凹凸分布を高精度に検出する
ことができる。
【0096】請求項10の発明によれば、テープ巻装体
の外観形状をより高い正確性をもって測定することがで
きるので、不良テープ部の存在を高精度に検出すること
ができる。
【0097】更に、本発明のテープ巻取装置によれば、
テープ巻き直し工程を経ることなくテープの良・不良選
別を行いながら、良品テープ部のみを抽出してカセット
の製造を行うことが可能となり、カセット製造コストの
低減と、テープ生産性の向上を図ることができる。
【0098】請求項12の発明によれば、既存の設備を
有効に用いることができるので、従来の巻取装置に大幅
な変更を加えることなく本発明を実施することができ
る。
【0099】請求項13の発明によれば、不良テープ回
収手段の構成を簡素化でき、かつ、その占有面積も小さ
くできるので、設備設置スペースの増大を抑制して、効
率良く不良テープ部の回収を行うことができる。
【0100】請求項14の発明によれば、不良テープ部
を含むカセットの次工程への供給を未然に防止して、製
品の信頼性を高めることができる。
【0101】そして、本発明のテープ巻取方法によれ
ば、テープリールへのテープの巻き付け前に、当該テー
プの良・不良情報を得ることができるので、良・不良テ
ープを選別しながらカセットの製造を行うことが可能と
なり、カセット製品コストの低減と生産性の向上を図る
ことができる。
【0102】請求項16の発明によれば、テープ巻装体
の外観形状測定を非接触で行うことができるとともに、
高精度な検出データを得ることができる。
【0103】請求項17の発明によれば、不良テープ部
の存在箇所に応じてテープ巻き付け長を調整するように
しているので、良品テープ部の利用率を高めることがで
きる。
【0104】請求項18の発明によれば、一本のテープ
巻装体から製品カセットの製造と、不良テープ部の回収
を効率良く行うことができ、生産性の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるテープ巻取装置の概
略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるテープスプライス
ユニットの一構成例を示す底面図であり、Aは第1のテ
ープパスを形成している状態を示し、Bは第2のテープ
パスへ切り替えた直後の状態を示している。
【図3】本発明の実施の形態における製品カセットの排
出部の構成を概略的に示す側断面図であり、Aは保持部
材によってカセットが保持されている状態を示し、Bは
次工程へ連絡する供給コンベアへカセットを排出してい
る状態を示し、Cは不良カセットを収容する廃棄ボック
スへカセットを排出している状態を示している。
【図4】本発明の実施の形態によるテープ巻装体の検査
装置の構成を示す斜視図である。
【図5】テープ巻装体に対するセンサ手段の移動経路を
示す図である。
【図6】テープ巻装体の外周部とセンサ手段との間の相
対距離を算出する方法を説明する図である。
【図7】テープ巻装体の積層巻面の形状の一例を示す図
である。
【図8】本発明の実施の形態によるテープ巻装体の検査
装置の一作用を説明する図であり、Aはテープ巻装体の
積層巻面の形状測定工程を示し、Bはその検出データを
示している。
【図9】本発明の実施の形態によるテープ巻装体の検査
装置の一作用を説明する図であり、Aはテープ巻装体の
外周テープ面の形状測定工程におけるデータ計算区画の
一例を示し、Bはその検出データに基づく外周テープ面
の凹凸分布の一例を示している。
【図10】本発明の実施の形態によるテープ巻取装置の
作用を説明する工程フロー図である。
【図11】本発明の実施の形態の変形例によるテープ巻
取装置の作用を説明する工程フロー図である。
【符号の説明】
1…テープ巻取装置、2…供給部、3…巻取部、4…不
良テープ回収部、5…リールハブ、6…供給パンケーキ
(テープ巻装体)、7…テープスプライスユニット(切
替手段)、8…巻取リール、9…排出部(カセット選別
手段)、10…テープ検査装置、12…スプライス部
(切替手段)、18…コントローラ、21…供給モー
タ、31…巻取モータ、82…保持部材、84…ゲート
部材、101…変位センサ(センサ手段)、102…取
付ブラケット、103…スライドベース、104…第1
のボールネジ、106,110…直線レール、108…
第2のボールネジ、112…スライドプッシャ、113
…円弧レール、114,115…支軸、116…引張バ
ネ、117…株部材、118…第1モータ、119…第
2モータ、M…磁気テープ、Mz…不良テープ部。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定幅に裁断された長尺のテープをリー
    ルハブに巻装してなるテープ巻装体の検査装置であっ
    て、 前記テープ巻装体の巻径位置における前記テープの外観
    形状を光学的に検出するセンサ手段と、 前記センサ手段を、前記テープ巻装体の半径方向へ移動
    させる第1の移動手段と、 前記センサ手段を、前記テープ巻装体の外周テープ面と
    正対する位置から、所定角度範囲にわたって前記テープ
    巻装体の周りを揺動させる第2の移動手段と、 前記センサ手段の出力に基づいて前記テープ巻装体の外
    観形状の良否を判別するコントローラとを備えたことを
    特徴とするテープ巻装体の検査装置。
  2. 【請求項2】 前記センサ手段が、レーザー変位センサ
    からなることを特徴とする請求項1に記載のテープ巻装
    体の検査装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の移動手段が、 前記センサ手段を支持する取付ブラケットと、 前記第1の移動手段により前記テープ巻装体の半径方向
    へ移動可能なスライドベースの上面に敷設され、前記取
    付ブラケットを前記テープ巻装体の周りに移動可能に支
    持する円弧レールと、 前記取付ブラケットを、前記円弧レールに沿って移動さ
    せるスライドプッシャと、 前記スライドプッシャを、前記テープ巻装体の軸心方向
    へ移動可能な駆動機構とを含むことを特徴とする請求項
    1に記載のテープ巻装体の検査装置。
  4. 【請求項4】 前記取付ブラケットには、前記スライド
    プッシャからの押圧力を受けるカム部材を回転可能に支
    持する支軸が立設され、前記支軸には、前記スライドプ
    ッシャに一端が支持されるコイルバネの他端が係止され
    ることを特徴とする請求項3に記載のテープ巻装体の検
    査装置。
  5. 【請求項5】 所定幅に裁断された長尺のテープをリー
    ルハブに巻装してなるテープ巻装体の検査方法であっ
    て、 少なくとも、 前記テープ巻装体の外周テープ面の形状を測定する工程
    と、 前記テープ巻装体の積層巻面の形状を測定する工程と、 前記の各工程の測定結果に基づいて、前記テープ巻装体
    の形状の良否を判別する工程とを有することを特徴とす
    るテープ巻装体の検査方法。
  6. 【請求項6】 前記外周テープ面の形状を測定する工程
    が、前記テープ巻装体へレーザ光を照射し、その反射光
    を受光して前記テープ巻装体との相対距離を測定するレ
    ーザ変位センサを用いて行われるとともに、 前記外周テープ面をそのテープ幅方向に複数の領域に区
    画し、前記各領域ごとに測定した変位データの平均値に
    基づいて、前記外周テープ面の形状の良否が判別される
    ことを特徴とする請求項5に記載のテープ巻装体の検査
    方法。
  7. 【請求項7】 前記領域のうち、前記外周テープ面のテ
    ープ幅方向の端部側に区画される領域が、前記外周テー
    プ面のテープ幅方向中央部に区画される領域よりも狭く
    設定されることを特徴とする請求項6に記載のテープ巻
    装体の検査方法。
  8. 【請求項8】 前記外周テープ面のテープ幅方向の端部
    側におけるレーザ光の走査速度が、前記外周テープ面の
    テープ中央部におけるレーザ光の走査速度よりも小とさ
    れることを特徴とする請求項7に記載のテープ巻装体の
    検査方法。
  9. 【請求項9】 前記積層巻面の形状を測定する工程が、
    前記テープ巻装体へレーザ光を照射し、その反射光を受
    光して前記テープ巻装体との相対距離を測定するレーザ
    変位センサを用いて行われ、 前記積層巻面に対して斜め方向に照射したレーザ光を、
    照射角一定で、前記積層巻面のテープ積層厚方向へ走査
    させながら行われることを特徴とする請求項5に記載の
    テープ巻装体の検査方法。
  10. 【請求項10】 前記の各工程が、前記テープ巻装体の
    周方向に関して複数箇所で行われることを特徴とする請
    求項5に記載のテープ巻装体の検査方法。
  11. 【請求項11】 所定幅に裁断された長尺のテープをリ
    ールハブに巻装してなるテープ巻装体を有する供給部
    と、カセットを支持し、前記カセット内のテープリール
    を回転駆動させて、前記供給された所定長のテープを前
    記テープリールへ巻き付ける巻取部とを備えたテープ巻
    取装置であって、 前記テープ巻装体の近傍に配置され、前記テープ巻装体
    の外観形状を検査するテープ検査手段と、 前記テープ検査手段によって不良と判別されたテープ部
    分を回収する不良テープ回収手段と、 前記テープ検査手段の検査結果に基づいて、前記テープ
    の供給先を、前記巻取部と前記不良テープ回収手段との
    間で切り替える切替手段とを備えたことを特徴とするテ
    ープ巻取装置。
  12. 【請求項12】 前記切替手段が、前記巻取部の近傍に
    配置され前記テープを切断及び接合可能なテープスプラ
    イスユニットを含むことを特徴とする請求項11に記載
    のテープ巻取装置。
  13. 【請求項13】 前記不良テープ回収手段が、 前記不良と判断されたテープ部分を巻き取る巻取軸を有
    する巻取リールと、 前記巻取リールを回転駆動する巻取モータとを含むこと
    を特徴とする請求項11に記載のテープ巻取装置。
  14. 【請求項14】 前記巻取部にて前記テープの巻き付け
    を完了したカセットの排出先を、前記テープ検査手段か
    らの出力に応じて切り替えるカセット選別手段を備えた
    ことを特徴とする請求項11に記載のテープ巻取装置。
  15. 【請求項15】 テープ巻装体から所定長のテープを繰
    り出して、カセット内のテープリールへ巻き付けるテー
    プ巻取方法であって、 前記テープリールへの前記テープの巻き付け前に、 前記テープ巻装体の外観形状の検査工程を設けたことを
    特徴とするテープ巻取方法。
  16. 【請求項16】 前記検査工程が、静止した前記テープ
    巻装体の外周テープ面及び積層巻面に対してレーザ光を
    照射し、その反射光を受光して前記テープ巻装体との相
    対距離を測定するレーザ変位センサを用いて行われるこ
    とを特徴とする請求項15に記載のテープ巻取方法。
  17. 【請求項17】 前記検査工程で検出された不良テープ
    部の存在箇所に応じて、前記テープリールへのテープ巻
    付け長を調整することを特徴とする請求項15に記載の
    テープ巻取方法。
  18. 【請求項18】 前記検査工程で検出された不良テープ
    部を、回収手段で回収する工程を有することを特徴とす
    る請求項15に記載のテープ巻取方法。
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