JP2003091948A - データ記憶装置、ヘッドの位置決め装置およびヘッドの位置決め方法 - Google Patents

データ記憶装置、ヘッドの位置決め装置およびヘッドの位置決め方法

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JP2003091948A
JP2003091948A JP2001286861A JP2001286861A JP2003091948A JP 2003091948 A JP2003091948 A JP 2003091948A JP 2001286861 A JP2001286861 A JP 2001286861A JP 2001286861 A JP2001286861 A JP 2001286861A JP 2003091948 A JP2003091948 A JP 2003091948A
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Masahide Yamazaki
将英 山碕
Yutaka Ozawa
豊 小澤
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • G11B5/5552Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks using fine positioning means for track acquisition separate from the coarse (e.g. track changing) positioning means
    • G11B5/5556Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks using fine positioning means for track acquisition separate from the coarse (e.g. track changing) positioning means with track following after a "seek"

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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドの位置決め制御におけるモード切り替
え時の“つなぎ問題”およびショート・シークとロング
・シークの矛盾を解決する。 【解決手段】 ヘッドをフィード・バック制御によって
アクセス位置まで移動し位置決めさせる際に、所定の制
御モード切り替え時に、フィード・バック制御における
ゲインを変動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハード・ディスク
・ドライブに代表されるデータ記憶装置に関し、特にデ
ータ記憶装置においてデータの読み出しまたは書き込み
を行なうヘッドの位置制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハード・ディスク・ドライブは最も普及
しているコンピュータの外部記憶装置の一つである。ハ
ード・ディスク・ドライブの記憶媒体である磁気ディス
クは、周知のようにディスク表面を木の年輪状に分割し
たトラックをさらに放射状に区切ったセクタをデータの
記録最小単位としている。磁気ディスク外周になるほど
線記録密度を高くすることができる。そこで、現在磁気
ディスクのデータ記録方式として主流をなすゾーン・ビ
ット・レコーディング(Zoned Bit Recording)方式で
は、全てのトラックをいくつかのゾーンにグループ分け
し、各ゾーン内では線記録密度を一定とする。すると、
セクタの長さは通常512バイトであるから、磁気ディ
スクの外周に近いトラックほどセクタ数は多くなる。ハ
ード・ディスク・ドライブは、磁気ディスクに記憶され
ているデータを読み出し、または磁気ディスクにデータ
を書き込むための磁気ヘッドを備えている。この磁気ヘ
ッドは、VCM(Voice Coil Motor)によって揺動する
アクチュエータ機構に装着されている。磁気ヘッドがデ
ータの読み出しまたはデータの書き込みを行なう場合、
アクチュエータ機構を駆動することにより、磁気ヘッド
を所定のトラックに移動かつ位置決めさせる。磁気ヘッ
ドは、磁気ディスク上に記憶されたサーボ情報を手がか
りに所定の位置への移動制御がなされる。
【0003】このヘッドの位置決め制御は、ヘッドを移
動すべき目標位置(ターゲット位置)と現在のヘッドの
位置との距離に応じて、シーク・モード(Seek mod
e)、セトリング・モード(Settling mode)およびトラ
ック追従モード(Following mode)の3つのモードを切
り替えて行なっている。例えば、図2に示すように、X
にヘッドが位置しているときにターゲット位置までの移
動要求(Seek Request)がある場合には、ヘッドは、は
じめにシーク・モード(Seek mode)、次にセトリング
・モード(Settling mode)、そして最後にトラック追
従モード(Following mode)の順に制御されて位置決め
が実行される。なお、図2の縦軸方向は距離を、また横
軸方向は時間を示している。このようにシーク・モード
から始まるヘッドの移動をロング・シーク(Long See
k)という。一方、Xよりもターゲット位置に近いYに
ヘッドが位置しているときにヘッドの移動要求(Seek R
equest)がなされた場合には、はじめにセトリング・モ
ード(Settling mode)、次にトラック追従モード(Fol
lowing mode)で位置決め制御がなされる。このように
セトリング・モードから始まるヘッドの移動を、ショー
ト・シーク(Short Seek)という。なお、図2におい
て、ヘッドの現在位置がターゲット位置から距離Bを越
えている場合にシーク・モード(Seek mode)、同様に
距離Aを越えかつB未満の場合にセトリング・モード
(Settling mode)および距離A以下の場合にトラック
追従モード(Following mode)が選択されることを示し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】シーク・モードは、タ
ーゲット位置までの距離に応じてヘッドの移動速度を求
めそれに追従する制御である。また、セトリング・モー
ドは、ターゲット位置までの距離および速度によるフィ
ード・バックを行なう制御である。さらに、トラック追
従モードはセトリング・モードにさらに積分器を付け加
えた制御である。このように、各モードで制御の方法が
異なっているために、フィード・バックのパラメータが
異なることになる。制御モードの切り替えの際に、フィ
ード・バックのパラメータが突然切り替わるために、こ
の切り替え時の位置制御電流の挙動が不自然になる問題
が指摘されていた。この問題は、“つなぎ問題”と呼ば
れる。図12は、この“つなぎ問題”を示すグラフであ
る。このグラフは、ハード・ディスク・ドライブのヘッド
シーク時におけるヘッドの速度(velocity)、位置(po
sition)およびヘッド移動のためにアクチュエータに供
給する電流(DAC out)を示している。図12では、シ
ーク・モード(Seek mode)からセトリング・モード(S
ettling mode)への切り替えのタイミングで、大きくDA
C outが変化している。このDAC outの大きな変化は、ア
コースティック・ノイズ原因のとなり、またシーク時間
(seek time)の増加をも引き起こす。
【0005】また、シーク・モード、セトリング・モー
ドおよびトラック追従モードと経るロング・シークとセ
トリング・モードから始まるショート・シークで、フィ
ード・バックのパラメータとして同じセトリング・モー
ドのものを用いると矛盾を生じることがわかっていた。
それは、ロング・シークとショート・シークとでは、セ
トリング・モード突入時の初速度に違いがあるからであ
る。つまり、ロング・シークではヘッドがある初速度を
もってセトリング・モードに飛び込んでくるのに対し、
ショート・シークでは初速はゼロである。当然、初速を
もって飛び込んできた場合は、コントローラのフィード
・バック・ゲイン(feed back gain)は初速0の時より
も小さくてよいことになる。したがって、セトリング・
モードのフィード・バック・パラメータをショート・シ
ーク(初速0時)に最適な値にあわせたとすると、ロン
グ・シーク時(ある初速度をもちセトリング・モードに
突入)はヘッドがオーバー・シュートしてしまう。逆
に、ロング・シークに合わせたセトリング・モードのパ
ラメータでは、ショート・シーク時にはゲインが足らず
にアンダー・シュートになってしまう。これが、矛盾で
ある。この矛盾を克服するために、ロング・シーク時と
ショート・シーク時の2つのセトリング・パラメータを
用いる方法が試みられたが成功には至っていない。
【0006】そこで本発明は、モード切り替え時の“つ
なぎ問題”およびショート・シークとロング・シークの
矛盾を解決することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロング・シー
ク時にはセトリング・モードのフィード・バック・パラ
メータにゲイン(gain)補正係数を乗じて補正する方法
について検討した。そして、ゲイン補正係数を、ターゲ
ット位置までの距離に応じて変化する係数を採用したと
ころ、ロング・シーク特性、ショート・シーク特性の両
方を同時に向上し上記矛盾を解決し、かつ“つなぎ問
題”を低減することにも成功した。
【0008】本発明は、データを記憶する記憶媒体と、
記憶媒体の所定のアクセス位置においてデータの書き込
みおよび読み出しを行なうヘッドと、ヘッドをフィード
・バック制御によってアクセス位置まで移動し位置決め
させるコントローラとを備えている。そしてこのコント
ローラは、ヘッドの位置からアクセス位置までの距離に
応じてフィード・バック制御におけるゲインを変動させ
る。このゲインの変動を適切に行なうことにより、“つ
なぎ問題”を生じさせず、かつオーバー・シュート、ア
ンダー・シュートといった矛盾を解消できる。
【0009】前述のように、ロング・シークの際の、シ
ーク・モードからセトリング・モードへの移行の際に生
ずる不都合を解消するのが本発明の課題である。そし
て、セトリング・モードは、後述するように、位置−速
度フィード・バック制御によって実行される。したがっ
て本発明の位置決めコントローラは、ヘッドの位置から
アクセス位置までの距離およびそのときの速度に基づく
位置―速度フィード・バック制御を実行している際に、
ゲインを変動させることが望ましい。また、本発明の位
置決めコントローラは、ヘッドからアクセス位置までの
距離に応じて定めた目標速度に基づく速度フィード・バ
ック制御を実行した後に行われる位置―速度フィード・
バック制御の実行時に、ゲインを補正させる。
【0010】本発明において、ゲインの変動はセトリン
グ・モードを適用すべき期間の全てに適用する必要はな
く、位置−速度フィード・バック制御の実行時の所定期
間内に行なえば足りる。また、ロング・シークであって
も、ヘッドの移動距離には差異がある。この差異は、距
離Bに達したときのヘッドの速度に現れる。そもそも、
本発明において、ゲインを変動させるのは、ロング・シ
ークとショート・シークとで距離Bの位置におけるヘッ
ドの速度に差異があることに原因がある。したがって、
ロング・シークであっても、ゲインを変動させる必要が
ない場合がある。そこで本発明の位置決めコントローラ
は、ヘッドの位置がアクセス位置から所定の距離以上離
れている場合に、ゲインを変動させることができる。
【0011】本発明はまた、以下のデータ記憶装置によ
って前記課題を解決した。すなわちこのデータ記憶装置
は、データを記憶する記憶媒体と、記憶媒体上をシーク
して所定のトラックにアクセスするヘッドと、位置決め
コントローラとを備えている。そして、このコントロー
ラは、ヘッドのアクセス位置からの距離が距離Bを越え
るときに適用される第1のモードと、ヘッドのアクセス
位置からの距離が距離A(A<B)を越え距離B以下の
ときに適用される第2のモードと、ヘッドのアクセス位
置からの距離が前記距離A以下のときに適用される第3
のモードに基づいてヘッドの位置決め制御電流を出力す
る。そして、位置決めコントローラから出力される制御
電流に基づいてヘッドを位置決めするモータをさらに備
えている。本発明のコントローラは、ヘッドの当初の位
置がアクセス位置から距離Bを越えかつ距離C以下(た
だし、B<C)の場合に、第1のモード、第2のモード
および第3のモードの順にヘッドの位置決め制御を行な
う。また、ヘッドの当初の位置がアクセス位置から距離
Cを越える場合に、第1のモード、補正された第2のモ
ード、第2のモードおよび第3のモードの順にヘッドの
位置決め制御を行なう。
【0012】本発明のデータ記憶装置において、第1の
モードにおいて出力される第1の制御電流に対する第2
のモードにおいて出力される第2の制御電流との変動を
低減するように補正することによって、補正された第2
のモードを得る。また、この補正された第2のモード
は、ヘッドの位置に応じて補正の内容が変動することが
できる。ヘッドの位置に応じて適切な位置決め制御を実
行するためである。さらに本発明は、補正された第2の
モードを、ヘッドのアクセス位置からの距離が、距離B
以下かつ距離Bの1/2を越える範囲で適用することが
できる。
【0013】本発明の補正は、第2のモードについて実
行される。この第2のモードは、アクセスの指令を受け
た時点でヘッドが距離Aを越え距離B以下の範囲に位置
するものとして設定されたものとする。この場合、補正
された第2のモードは、ヘッドのオーバー・シュートを
低減するように第2のモードを補正したものであること
が望ましい。
【0014】本発明は、以上のデータ記憶装置に適用す
ることのできるヘッドの位置決め制御装置を提供する。
この装置は、データを記憶する記憶媒体上の所定のトラ
ックにアクセスする読み書きヘッドを位置決め制御する
装置である。そして、読み書きヘッドに対して所定のト
ラックにアクセスするように要求がなされたときの読み
書きヘッドの位置と所定のトラックとのヘッド−アクセ
ス・トラック間距離が、予め定められた閾値を越えてい
るか否か判断する判断部を備えている。また、読み書き
ヘッドを位置決めする制御電流を出力する制御電流出力
部を備えている。そして、この制御電流出力部は、判断
部の判断結果に基づいて、所定のパラメータに基づくフ
ィード・バック制御によって前記読み書きヘッドを位置
決めする制御電流を出力するか、または前記所定のパラ
メータにゲイン補正係数を乗じたフィード・バック制御
によって前記読み書きヘッドを位置決めする制御電流を
出力する。
【0015】本発明のヘッドの位置決め装置において、
制御電流出力部は、ヘッド−アクセス・トラック間距離
が閾値以下の場合には、所定のパラメータに基づくフィ
ード・バック制御によって読み書きヘッドを位置決めす
る制御電流を出力するか、またはヘッド−アクセス・ト
ラック間距離が閾値を越える場合には、所定のパラメー
タにゲイン補正係数を乗じたフィード・バック制御によ
って前記読み書きヘッドを位置決めする制御電流を出力
することができる。ここで、フィード・バック制御は、
例えば、図3〜図5に記載された回路および式によって
実行される。したがって、所定のパラメータに基づくフ
ィード・バック制御、あるいは所定のパラメータにゲイ
ン補正係数を乗じたフィード・バック制御とは、このよ
うな回路および式に基づいて実行されることを包含して
いる。また、本発明のヘッドの位置決め制御装置におい
て、制御電流出力部は、読み書きヘッドの現在位置と所
定のトラックとの距離に応じてゲイン補正係数を変動さ
せることができる。さらに本発明のヘッドの位置決め制
御装置は、前述したように、セトリング・モードの一部
をゲイン補正係数によって補正するものであるから、制
御電流出力部が、ゲイン補正係数を乗じたフィード・バ
ック制御による制御電流を出力した後、所定のパラメー
タに基づくフィード・バック制御による制御電流を出力
することができる。
【0016】本発明はまた、データを記憶する記憶媒体
上の所定のトラックにアクセスする読み書きヘッドを位
置決め制御する方法を提供する。この方法は、読み書き
ヘッドに対して所定のトラックにアクセスするように要
求がなされたときの読み書きヘッドの位置と所定のトラ
ックとのヘッド−アクセス・トラック間距離が、予め定
められた閾値を越えているか否か判断する。次に、この
判断結果に基づいて、所定のパラメータに基づくフィー
ド・バック制御によって読み書きヘッドを位置決めする
制御電流を出力するか、または所定のパラメータに基づ
くフィード・バック制御を補正したフィード・バック制
御によって読み書きヘッドを位置決めする制御電流を出
力するかの選択を行なう。
【0017】以上の補正したフィード・バック制御は、
所定のパラメータにゲイン補正係数を乗じたフィード・
バック制御として実行する。また、ヘッド−アクセス・
トラック間距離が閾値以下の場合には、所定のパラメー
タに基づくフィード・バック制御によって前記読み書き
ヘッドを位置決めする制御電流を出力する。一方、ヘッ
ド−アクセス・トラック間距離が閾値を越える場合に
は、所定のパラメータにゲイン補正係数を乗じたフィー
ド・バック制御によって前記読み書きヘッドを位置決め
する制御電流を出力する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、ハー
ド・ディスク・ドライブを例にして詳細に説明する。図
1は、ハード・ディスク・ドライブ1の主要部を示すブ
ロック図である。ハード・ディスク・ドライブ1は、ス
ピンドル・モータ3によって回転駆動される磁気ディス
ク2上を磁気ヘッド4がシークしかつ所定のトラック
(位置)に留まって磁気ディスク2に対してデータを書
き込み、または磁気ディスク2に書き込まれたデータを
読み出すデータ記憶再生装置である。磁気ディスク2
は、必要に応じて単数または複数搭載されるが、本実施
の形態においては、単数の例を示している。
【0019】磁気ディスク2は、ハード・ディスク・ド
ライブ1が動作しているとき、スピンドル・モータ3の
スピンドル軸を中心にして回転駆動され、ハード・ディ
スク・ドライブ1が非動作のとき、回転停止(静止)す
る。磁気ディスク2の表面には、磁気ディスク2の半径
方向に沿って複数の位置情報(サーボ情報)記憶領域が
放射状に形成されており、他の領域にはデータ記憶領域
が形成されている。このサーボ情報を磁気ヘッド4が読
み取ることにより磁気ヘッド4の位置を知ることができ
る。サーボ情報は、トラック識別データおよびバースト
・パターンとから構成される。トラック識別情報は各デ
ータ・トラックのトラック・アドレスを表す情報であ
る。磁気ヘッド4がこのトラック識別情報を読み取るこ
とにより、磁気ヘッド4の現在位置するトラック位置が
判断可能となる。バースト・パターンは各々信号が記憶
された領域が磁気ディスク2の半径方向に沿って一定間
隔で配列されたもので、互いに信号記憶領域の位相が異
なる複数の信号記憶領域列で構成されている。このバー
スト・パターンから出力される信号に基づいて、データ
・トラックに対する磁気ヘッド4のずれ量が判定可能と
なる。
【0020】磁気ヘッド4は、アクチュエータ5の先端
部に磁気ディスク2の表裏面に対応して2つ保持されて
いる。磁気ヘッド4は、磁気ディスク2に対してデータ
の書き込みおよび読み出しを実行する。また、磁気ディ
スク2に記憶されているサーボ情報を読み取る。磁気ヘ
ッド4は、アクチュエータ5と一体となって磁気ディス
ク2の半径方向に移動する。磁気ヘッド4が駆動しない
場合に退避するためのランプ(図示せず)が、磁気ディ
スク2よりも外方に配置されている。リード/ライト回
路11は、データの読み/書き処理を実行する。つま
り、HDC13を介してホスト・コンピュータから転送
された書き込みデータを書き込み信号(電流)に変換し
て磁気ヘッド4に供給する。磁気ヘッド4は、この書き
込み電流に基づいて磁気ディスク2に対してデータの書
き込みを実行する。一方、磁気ディスク2から読み出し
た読み出し信号(電流)をデジタル・データに変換して
HDC13を介してホスト・コンピュータに出力する。
このデジタル・データには、サーボ情報も含まれてい
る。サーボ・コントローラ14は、リード/ライト回路
11から出力される読み出しデータの中からサーボ情報
を抽出する。前述のように、サーボ情報は、トラック識
別データおよびバースト・パターンを含んでいる。サー
ボ情報は、抽出したサーボ情報をMPU12(Micro Pr
ocessing Unit)に転送する。
【0021】アクチュエータ5は、ボイス・コイル・モ
ータ(VCM)6によって駆動される。したがって、V
CM6が磁気ヘッド4を駆動するということもできる。
VCM6は、コイルを要素とする可動子と永久磁石を要
素とする固定子とから構成されており、このコイルに所
定の電流をVCMドライバ8から供給することにより、
可動子を駆動させ、磁気ヘッド4を磁気ディスク2上の
所定位置に移動あるいは停止させる。
【0022】HDC13(ハード・ディスク・コントロ
ーラ)は、ハード・ディスク・ドライブ1のインターフ
ェースとしての機能を有している。その機能の1つは、
ホスト・コンピュータから転送された書き込みデータを
受けるとともにリード/ライト回路11に転送する。ま
た、リード/ライト回路11から転送される読み出しデ
ータをホスト・コンピュータに転送する。さらに、ホス
ト・コンピュータからの指示コマンド等を受けるととも
に、MPU12に転送する。この指示コマンドには、磁
気ヘッド4へのシーク要求、さらには磁気ヘッド4が移
動すべきトラック、つまりターゲット位置に関する情報
が含まれている。
【0023】MPU12は、ハード・ディスク・ドライ
ブ1の制御を担う。したがって、磁気ヘッド4の位置決
め制御も実行する。MPU12は、ROM(Read Only
Memory)15に格納されたプログラムを解釈、実行す
る。MPU12は、サーボ・コントローラ14から転送
されたサーボ情報に基づいて磁気ヘッド4の位置を判断
し、判断した磁気ヘッド4の位置とターゲット位置との
距離に基づいて磁気ヘッド4への位置決め制御電流をデ
ジタル/アナログ変換器(DAC)7に出力する。DA
C7は、 MPU12から出力された位置決め制御電流
をアナログ信号(電圧信号)に変換するとともに、VC
Mドライバ8に出力する。VCMドライバ8は、DAC
7から受けた電圧信号を駆動電流に変換してVCM6に
供給する。
【0024】ところで、本実施の形態によるハード・デ
ィスク・ドライブ1の磁気ヘッド4の位置決め制御は、
シーク・モード(Seek mode)、セトリング・モード(S
ettling mode)およびトラック追従モード(Following
mode)の3つのモードを備えている。さらに、本実施の
形態は、ロング・シークの際に、セトリング・モードに
移行した直後から所定の期間だけゲインの補正を行な
う。図2に示すように、ロング・シークの際に、磁気ヘ
ッド4の現在位置からターゲット位置までの距離がB
(セトリング・モードの境界)に達すると、シーク・モ
ードからセトリング・モードに制御が移行する。ここ
で、磁気ヘッド4の現在位置からターゲット位置までの
距離がCを越えている場合には、磁気ヘッド4がセトリ
ング・モードの境界に達しても、通常のセトリング・モ
ードによる制御によらずに、ゲインが補正されたセトリ
ング・モードによる制御を行なう。この距離Cが、補正
されたセトリング・モードの適用有無の閾値となる。補
正されたセトリング・モードの制御は、図2のServo Ad
just Seamで示された期間行なわれ、その後は通常のセ
トリング・モードに移行し、さらに磁気ヘッド4の現在
位置からターゲット位置までの距離がAに達すると、セ
トリング・モードからトラック追従モードに制御が移行
する。なお、ロング・シークであっても、磁気ヘッド4
の現在位置からターゲット位置までの距離がC以下の場
合、およびショート・シークの場合は、ゲインが補正さ
れたセトリング・モードによる制御は行なわず、シーク
・モードから通常のセトリング・モードに直接移行する
か、直接セトリング・モードによる制御を実行する。
【0025】以上の制御モードによるフィード・バック
制御は、MPU12がサーボ・コントローラ14からの
磁気ヘッド4の現在位置情報、HDC13からのターゲ
ット位置に関する情報およびRAM16からの情報に基
づいて実現する。シーク・モード時におけるサーボ・コ
ントローラ14の構成を図3に示す。図3に示すよう
に、シーク・モードは、目標速度(Target velocity)
に対して磁気ヘッド4の現在速度(Current velocity)
を追従するようにフィード・バックをかける速度制御で
ある。図3に示すu(n)が、シーク・モードにおいて
DAC7に向けて出力される位置決め制御電流(DAC ou
t)である。
【0026】セトリング・モードにおけるフィード・バ
ック制御の構成を図4に示す。図4に示すように、セト
リング・モードは、磁気ヘッド4の現在位置(Current
Position)からターゲット位置(Target Position)ま
での距離およびそのときの速度をフィード・バックする
位置−速度制御である。図4に示すu(n)が、セトリ
ング・モードにおいてDAC7に向けて出力されるDAC
outである。図5は、ゲインが補正されたセトリング・
モードにおけるフィード・バック制御の構成を示してい
る。前述のように、セトリング・モードは、磁気ヘッド
4のターゲット位置までの距離およびそのときの速度を
フィード・バックする位置−速度制御である。これを単
純化すると、DAC outは、以下のように示すことができ
る。 DAC out=K1×distance(距離)+K2×velocity
(速度)… ここで、K1,K2をショート・シークで最大パフォー
マンスが得られるように補正し、ロング・シーク時は以
下のように、ゲイン補正係数ka, kb,…を乗じて補
正するというのが本実施の形態における趣旨である。 DAC out=ka×K1×distance+kb×K2×velocit
y… さらに、サーボのサンプリング周波数やTPIなどの変更
に対応しにくい速度係数kbは固定のままにし、変位に
かかる係数kaだけでも十分効果的であると考え、ka
をdistance(磁気ヘッド4からターゲット位置までの距
離)の一次関数としてkaのみでゲイン補正する下記の
方法を試みた。その結果、後述するように、モード切り
替え時の“つなぎ問題”およびショート・シークとロン
グ・シークの矛盾を解決することができた。 ka=a×distance+b(a,b は任意) …(B/2< distance<Bの場合) ka=1 …(distance <B/2の場合)
【0027】次に、トラック追従モードにおけるフィー
ド・バック制御の構成を図6に示す。図6に示すよう
に、トラック追従モードは、セトリング・モードに積分
器を加えた制御である。図6に示すu(n)が、トラッ
ク追従モードにおいてDAC7に向けて出力されるDAC
outである。
【0028】シーク・モード時のフィード・バック制御
に用いるパラメータ(K1,K2)、セトリング・モー
ド時のフィード・バック制御に用いるパラメータ(K
1,K2)、セトリング・モード時のゲイン補正のため
の係数ka,kbは、RAM16に格納されている。ま
た、シーク・モード、セトリング・モードおよびトラッ
ク追従モードを確定する、ターゲット位置からの距離
A,B,CもRAM16に格納されている。MPU12
は、RAM16から適時にパラメータ等を読み出して、
DAC outを算出する。
【0029】次に、以上の構成にかかるハード・ディス
ク・ドライブ1において、磁気ヘッド4にシークの要求
(Seek Request)がなされたときの動作手順を図7に示
すフローチャートを参照しつつ説明する。ホスト・コン
ピュータから磁気ヘッド4に対して移動の要求(Seek R
equest)があると、移動すべきターゲット位置(Target
Position)がセットされる。ターゲット位置は、ホス
ト・コンピュータから、HDC13を介してMPU12
に対して与えられる。MPU12は、“deltat"が“B"
より大きいか否かの判断を行なう(図7 ステップS1
01)。“deltat"は、ターゲット位置(Target Positi
on)から現在位置(Current Position)までの距離とし
て定義される。MPU12は、ホストから与えられたタ
ーゲット位置と入手したサーボ情報による現在位置とか
ら“deltat"を算出し、かつRAM16から“B"を読み
出して、両者の比較を行なう。なお、“B"は、図2に
示したように、シーク・モードとセトリング・モードと
の境界を示す値である。
【0030】“deltat"が“B"より大きい場合には、シ
ーク・モード(Seek Mode)で磁気ヘッド4の移動制御
を行なう(図7 ステップS103)。シーク・モード
による制御は、図3に示した通りである。“deltat"が
“B"以下の場合には、サーボ・コントローラ14は、
“deltat"が“A"より大きいか否かの判断を行なう(図
7 ステップS105)。 “deltat"が“A"より大きい
場合にはステップS107に進み、一方“deltat"が
“A"以下の場合にはトラック追従モード(Following M
ode)で磁気ヘッド4の移動制御を行なう(図7 ステッ
プS113)。
【0031】ステップS107では、MPU12が、
“trk_len"がCより大きいか否かの判断を行なう。“tr
k_len"は、シーク要求が生じた時点の磁気ヘッド4の位
置とターゲット位置との距離である。図2を用いて説明
すると、シーク要求が生じた時に磁気ヘッド4がX1の
位置にいたとすると、“trk_len”>Cとの判断とな
り、ステップS109による補正されたセトリング・モ
ードによる磁気ヘッド4の位置制御が行なわれる。一
方、シーク要求が生じた時に磁気ヘッド4がX2の位置
にいたとすると、“trk_len”<Cとの判断になり、ス
テップS111において通常のセトリング・モードによ
る磁気ヘッド4の位置制御が行なわれる。すなわち、
“trk_len”がCより大きいか否かの判断は、補正され
たセトリング・モードによる磁気ヘッド4の位置制御を
行なうか、通常のセトリング・モードによる磁気ヘッド
4の位置制御を行なうかの選択を行なう。
【0032】補正されたセトリング・モードによる磁気
ヘッド4の位置制御は、図5に記載されているように、
通常のセトリング・モードに対して、補正係数kaを用
いてゲインを補正して行なわれる。図8は、横軸に時
間、縦軸に位置を示すグラフ上に、ロング・シーク時お
よびショート・シーク時の磁気ヘッド4の理想的な移動
軌跡を示したものである。なお、縦軸の“0”の位置が
ターゲット位置を、“512”の位置がセトリング・モ
ードの境界を示している。したがって、“0”から“5
12”までの距離は、“B”である。そして、曲線a
は、セトリング・モードの境界に位置した磁気ヘッド4
がショート・シーク動作を行なったときの磁気ヘッド4
の移動軌跡を示している。また、曲線bは、ターゲット
位置より2×Bだけ離れた位置から磁気ヘッド4がロン
グ・シーク動作を行なったときの磁気ヘッド4の移動軌
跡を示している。なお、このロング・シークの移動軌跡
は、補正されたセトリング・モードを示している。
【0033】ロング・シークは、シーク開始から“51
2”の位置(縦軸参照)までは、シーク・モードによっ
て磁気ヘッド4の移動制御が行なわれる。ついで、補正
されたセトリング・モードによって磁気ヘッド4の移動
制御が行なわれる。この補正されたセトリング・モード
による磁気ヘッド4の移動制御は、“256”の位置
(縦軸参照)、つまりターゲット位置からB/2の距離
まで行なわれる。ここで、ゲインの補正は、ロング・シ
ークを示す曲線とショート・シークを示す曲線の差分を
補正し、B/2以降の位置でロング・シークを示す曲線
とショート・シークを示す曲線とを一致させる。この補
正は、図5のka(y(n))=a*y(n)+bのa
値を実験的に求める作業によって最適化される。
【0034】次に、セトリング・モードを種々替えて行
なった磁気ヘッド4の移動制御実験の結果について図9
〜図14を参照しつつ説明する。なお、図9〜図14に
おいて、上段のグラフは磁気ヘッド4の速度(velocit
y)および位置(position)を示し、下段のグラフはDAC
outを示している。なお、上段のグラフにおいて、T.
P.がターゲット位置を示している。
【0035】まず、図9および図10は、セトリング・
モードにおけるフィード・バック制御のパラメータを、
ロング・シークを基準として設定した場合の実験結果を
示している。そして、図9はショート・シークを実行し
た場合、図10はロング・シークを実行した場合を示し
ている。図9に示すように、ロング・シークを基準とし
てフィード・バック制御のパラメータを設定した状態で
ショート・シークを実行すると、上段のグラフにおい
て、“position”(位置)の曲線が示すように、磁気ヘ
ッド4がターゲット位置(T.P.)に到達するまでの
時間がかかってしまう。これは、ゲインが不足している
ためである。当然のことではあるが、図10に示すよう
に、ロング・シークを基準としてフィード・バック制御
のパラメータを設定した状態でロング・シークを実行す
ると、磁気ヘッド4がターゲット位置に到達するまでの
時間が短く(上段のグラフ参照)、かつDAC outのつな
ぎ部分も良好である。以上のように、図9および図10
より、セトリング・モードにおけるフィード・バック制
御のパラメータを、ロング・シークを基準として設定し
た場合、ショート・シークにおいてシーク時間がかかる
という問題が生じることがわかる。
【0036】次に、図11および図12は、セトリング
・モードにおけるフィード・バック制御のパラメータ
を、ショート・シークを基準として設定した場合の実験
結果を示している。そして、図11はショート・シーク
を実行した場合、図12はロング・シークを実行した場
合を示している。図11に示すように、ショート・シー
クを基準としてフィード・バック制御のパラメータを設
定した状態でショート・シークを実行すると、磁気ヘッ
ド4がターゲット位置に到達するまでの時間が短い(上
段のグラフ参照)。一方、図12に示すように、ショー
ト・シークを基準としてフィード・バック制御のパラメ
ータを設定した状態でロング・シークを実行すると、磁
気ヘッド4がターゲット位置に到達するまでの時間は短
いものの(上段のグラフ参照)、シーク・モードからセ
トリング・モードに移行する際に、明確な“つなぎ問
題”が観察されている(下段のグラフ参照)。以上のよ
うに、図11および図12より、セトリング・モードに
おけるフィード・バック制御のパラメータを、ショート
・シークを基準として設定した場合、ロング・シークに
おいて“つなぎ問題”が発生することがわかる。
【0037】次に、図13〜図14に、本実施の形態に
よる実験結果を示す。なお、本実施の形態とは、セトリ
ング・モードにおけるフィード・バック制御のパラメー
タを、ショート・シークを基準として設定し、かつセト
リング・モードにおいて前述したゲインの補正を行なう
ものである。図13はショート・シークを実行した結果
を、また図14にロング・シークを実行した結果を示
す。図13より、ショート・シークにおいて磁気ヘッド
4は速くターゲット位置に到達していることがわかる。
また、図14より、シーク・モードからセトリング・モ
ードに移行する際に、補正係数kaを用いたゲイン補正
を行なうことにより、“つなぎ問題”が発生しないこと
がわかる。図14の下段のグラフ中に、補正係数kaを
示しているが、磁気ヘッド4の位置、換言すればターゲ
ット位置までの距離に応じて補正係数kaを適宜変動さ
せることにより、“つなぎ問題”を解消することができ
る。以上のように、本実施の形態によれば、ショート・
シークおよびロング・シークの両者において、最適化さ
れた磁気ヘッド4の位置決め制御が実行される。なお、
以上の実施の形態では、シーク・モード(Seek mod
e)、セトリング・モード(Settling mode)およびトラ
ック追従モード(Following mode)の3つのモードを備
えている例について説明したが、2つの制御モードを備
えるハード・ディスク・ドライブ1について適用するこ
ともできる。また、シーク・モードからセトリング・モ
ードに移行する際にゲインの補正を行ったが、セトリン
グ・モードからトラック追従モードへ移行する際に適用
することもできる。要するに本発明は、フィード・バッ
クによる位置決め制御のモードの切り替えが発生する場
合に、適用することができるのであって、モードの数、
適用するタイミングは任意である。また、ハード・ディ
スク・ドライブ1以外のデータ記憶装置に適用すること
もできる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、データ記憶装置に
おいて、モード切り替え時の“つなぎ問題”およびショ
ート・シークとロング・シークの矛盾を解決することが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態によるハード・ディスク・ドラ
イブの主要構成を示すブロック図である。
【図2】 磁気ヘッドの位置決め制御のモードを説明す
る図である。
【図3】 シーク・モードにおけるフィード・バック制
御の構成を示す図である。
【図4】 セトリング・モードにおけるフィード・バッ
ク制御の構成を示す図である。
【図5】 セトリング・モードにおけるフィード・バッ
ク制御にゲイン補正を行なう際の構成を示す図である。
【図6】 トラック追従モードにおけるフィード・バッ
ク制御の構成を示す図である。
【図7】 本実施の形態によるハード・ディスク・ドラ
イブにおける、磁気ヘッドの位置決め制御の手順を示す
フローチャートである。
【図8】 本実施の形態において、ロング・シーク時お
よびショート・シーク時の磁気ヘッドの移動軌跡を模式
的に示した図である。
【図9】 ロング・シークを基準としてセトリング・モ
ードのフィード・バック制御のパラメータを設定した状
態でショート・シークを実行したときの、磁気ヘッドの
移動軌跡、速度およびDAC outを示すグラフである。
【図10】 ロング・シークを基準としてセトリング・
モードのフィード・バック制御のパラメータを設定した
状態でロング・シークを実行したときの、磁気ヘッドの
移動軌跡、速度およびDAC outを示すグラフである。
【図11】 ショート・シークを基準としてセトリング
・モードのフィード・バック制御のパラメータを設定し
た状態でショート・シークを実行したときの、磁気ヘッ
ドの移動軌跡、速度およびDAC outを示すグラフであ
る。
【図12】 ショート・シークを基準としてセトリング
・モードのフィード・バック制御のパラメータを設定し
た状態でロング・シークを実行したときの、磁気ヘッド
の移動軌跡、速度およびDAC outを示すグラフである。
【図13】 本実施の形態においてショート・シークを
実行したときの、磁気ヘッドの移動軌跡、速度およびDA
C outを示すグラフである。
【図14】 本実施の形態においてロング・シークを実
行したときの、磁気ヘッドの移動軌跡、速度およびDAC
outを示すグラフである。
【符号の説明】
1…ハード・ディスク・ドライブ、2…磁気ディスク、
3…スピンドル・モータ、4…磁気ヘッド、5…アクチ
ュエータ、6…VCM(ボイス・コイル・モータ)、7
…DAC、11…リード/ライト回路、12…MPU、
13…HDC(ハード・ディスク・コントローラ)、1
4…サーボ・コントローラ、15…ROM、16…RA
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山碕 将英 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 小澤 豊 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 Fターム(参考) 5D088 PP01 RR08 SS14 TT03 UU07 5D096 RR01 RR11 TT06

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記憶する記憶媒体と、 前記記憶媒体の所定のアクセス位置においてデータの書
    き込みおよび読み出しを行なうヘッドと、 前記ヘッドをフィード・バック制御によって前記アクセ
    ス位置まで移動し位置決めさせるとともに、前記ヘッド
    の位置から前記アクセス位置までの距離に応じて前記フ
    ィード・バック制御におけるゲインを変動させる位置決
    めコントローラと、を備えたことを特徴とするデータ記
    憶装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決めコントローラは、 前記ヘッドの位置から前記アクセス位置までの距離およ
    びそのときの速度に基づく位置−速度フィード・バック
    制御を実行し、当該位置−速度フィード・バック制御の
    実行時に前記ゲインを変動させることを特徴とする請求
    項1に記載のデータ記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決めコントローラは、 前記ヘッドの位置から前記アクセス位置までの距離に応
    じて定めた目標速度に基づく速度フィード・バック制御
    を実行した後に行われる前記位置−速度フィード・バッ
    ク制御の実行時に、前記ゲインを変動させることを特徴
    とする請求項2に記載のデータ記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記位置決めコントローラは、 前記位置−速度フィード・バック制御の実行時の所定期
    間内に前記ゲインを変動させることを特徴とする請求項
    3に記載のデータ記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記位置決めコントローラは、 前記ヘッドの位置が前記アクセス位置から所定の距離以
    上離れている場合に、前記ゲインを変動させることを特
    徴とする請求項1に記載のデータ記憶装置。
  6. 【請求項6】 データを記憶する記憶媒体と、 前記記憶媒体上をシークして所定のトラックにアクセス
    するヘッドと、 前記ヘッドのアクセス位置からの距離が距離Bを越える
    ときに適用される第1のモード、前記ヘッドのアクセス
    位置からの距離が距離A(A<B)を越え前記距離B以
    下のときに採用される第2のモードおよび前記ヘッドの
    アクセス位置からの距離が前記距離A以下のときに採用
    される第3のモードに基づいて前記ヘッドの位置決め制
    御電流を出力する位置決めコントローラと、 前記位置決めコントローラから出力される前記制御電流
    に基づいて前記ヘッドを位置決めするモータと、を備
    え、前記コントローラは、 前記ヘッドの当初の位置がアクセス位置から前記距離B
    を越えかつ距離C以下(ただし、B<C)の場合に、前
    記第1のモード、前記第2のモードおよび前記第3のモ
    ードの順に前記ヘッドの位置決め制御を行い、 前記ヘッドの当初の位置がアクセス位置から前記距離C
    を越える場合に、前記第1のモード、補正された前記第
    2のモード、前記第2のモードおよび前記第3のモード
    の順に前記ヘッドの位置決め制御を行なうことを特徴と
    するデータ記憶装置。
  7. 【請求項7】 補正された前記第2のモードは、 前記第1のモードにおいて出力される第1の制御電流に
    対する、前記第2のモードにおいて出力される第2の制
    御電流の変動を低減するように前記第2のモードを補正
    するものであることを特徴とする請求項6に記載のデー
    タ記憶装置。
  8. 【請求項8】 補正された前記第2のモードは、 前記ヘッドの位置に応じて補正の内容が変動することを
    特徴とする請求項6に記載のデータ記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記コントローラは、 前記補正された第2のモードを、前記ヘッドのアクセス
    位置からの距離が、前記第2のモードにおける所定の範
    囲で適用することを特徴とする請求項6に記載のデータ
    記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記第2のモードは、アクセスの指令
    を受けた時点で前記ヘッドが前記第2のモードの範囲に
    位置するものとして設定され、かつ、 前記補正された第2のモードは、前記ヘッドのオーバー
    ・シュートを低減するように前記第2のモードを補正す
    るものであることを特徴とする請求項6に記載のデータ
    記憶装置。
  11. 【請求項11】 データを記憶する記憶媒体上の所定の
    トラックにアクセスする読み書きヘッドを位置決めする
    ヘッド位置決め装置であって、 前記読み書きヘッドに対して前記所定のトラックにアク
    セスするように要求がなされたときの前記読み書きヘッ
    ドの位置と前記所定のトラックとのヘッド−アクセス・
    トラック間距離が、予め定められた閾値を越えているか
    否か判断する判断部と、 この判断結果に基づいて、所定のパラメータに基づくフ
    ィード・バック制御によって前記読み書きヘッドを位置
    決めする制御電流を出力するか、または前記所定のパラ
    メータにゲイン補正係数を乗じたフィード・バック制御
    によって前記読み書きヘッドを位置決めする制御電流を
    出力する制御電流出力部と、を備えたことを特徴とする
    ヘッドの位置決め装置。
  12. 【請求項12】 前記制御電流出力部は、 前記ヘッド−アクセス・トラック間距離が前記閾値以下
    の場合には、前記所定のパラメータに基づくフィード・
    バック制御によって前記読み書きヘッドを位置決めする
    制御電流を出力するか、または前記ヘッド−アクセス・
    トラック間距離が前記閾値を越える場合には、前記所定
    のパラメータにゲイン補正係数を乗じたフィード・バッ
    ク制御によって前記読み書きヘッドを位置決めする制御
    電流を出力することを特徴とする請求項11に記載のヘ
    ッドの位置決め装置。
  13. 【請求項13】 前記制御電流出力部は、 前記読み書きヘッドの現在位置と前記所定のトラックと
    の距離に応じて前記ゲイン補正係数を変動させることを
    特徴とする請求項11に記載のヘッドの位置決め装置。
  14. 【請求項14】 前記制御電流出力部は、 前記ヘッド−アクセス・トラック間距離が前記閾値を越
    える場合には、 前記ゲイン補正係数を乗じたフィード・バック制御によ
    る制御電流を出力した後、前記所定のパラメータに基づ
    くフィード・バック制御による制御電流を出力すること
    を特徴とする請求項11に記載のヘッドの位置決め装
    置。
  15. 【請求項15】 データを記憶する記憶媒体上の所定の
    トラックにアクセスする読み書きヘッドを位置決め制御
    する方法であって、 前記読み書きヘッドに対して前記所定のトラックにアク
    セスするように要求がなされたときの前記読み書きヘッ
    ドの位置と前記所定のトラックとのヘッド−アクセス・
    トラック間距離が、予め定められた閾値を越えているか
    否か判断し、 この判断結果に基づいて、所定のパラメータに基づくフ
    ィード・バック制御によって前記読み書きヘッドを位置
    決めする制御電流を出力するか、または前記所定のパラ
    メータに基づくフィード・バック制御を補正したフィー
    ド・バック制御によって前記読み書きヘッドを位置決め
    する制御電流を出力するかの選択を行なうことを特徴と
    するヘッドの位置決め方法。
  16. 【請求項16】 前記補正したフィード・バック制御
    は、 前記所定のパラメータにゲイン補正係数を乗じたフィー
    ド・バック制御であることを特徴とする請求項15に記
    載のヘッドの位置決め方法。
  17. 【請求項17】 前記ヘッド−アクセス・トラック間距
    離が前記閾値以下の場合には、所定のパラメータに基づ
    くフィード・バック制御によって前記読み書きヘッドを
    位置決めする制御電流を出力することを特徴とする請求
    項15に記載のヘッドの位置決め方法。
  18. 【請求項18】 前記ヘッド−アクセス・トラック間距
    離が前記閾値を越える場合には、前記所定のパラメータ
    にゲイン補正係数を乗じたフィード・バック制御によっ
    て前記読み書きヘッドを位置決めする制御電流を出力す
    ることを特徴とする請求項15に記載のヘッドの位置決
    め方法。
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