JP2003091608A - 昇降機保守契約システム、保守センタ、昇降機保守契約方法及びプログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 顧客が昇降機保守作業の契約後、迅速に保
守作業の変更を行う。 【解決手段】 保守会社管理の保守センタ１と、昇降機
を設置する建物所有者等が所有する顧客側端末２と、保
守員所持携帯端末３とがネットワーク４を介して接続さ
れ、顧客側端末は、保守契約を結ぶための画面の閲覧を
要求し、保守センタから提供される保守契約画面に保守
作業事項等を書込んで保守契約を指定し、保守センタ
は、要求に応じて適宜選択的に契約条項画面、保守作業
と保守費用関係画面、保守契約画面を提供し、保守契約
画面に保守作業に関する事項を書込んで保守契約を指定
すると、顧客リスト登録および作業予定リストを作成
し、さらに保守契約に基づく保守作業内容から保守費用
を計算し、作業予定リストに登録し、提供可能にする。
一方、保守員は、携帯端末３を介して担当顧客の作業予
定リストを要求表示し、保守契約ないし変更後の保守作
業内容を把握する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを利
用して昇降機の保守契約を行う昇降機保守契約システ
ム、保守センタ、昇降機保守契約方法及びプログラムに
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、エレベーターなどの保守契約は、
保守営業員がエレベーターが設置されている建物所有者
ないしエレベータ管理者などの顧客に出向き、エレベー
ターの保守作業内容や保守点検費用を説明し、顧客が保
守作業内容等に納得したときに契約を取り交わすといっ
た方法がとられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような昇降機の保守契約では、次のような種々の不都合
な点が多い。

【０００４】（１） 顧客が保守契約後に契約の破棄を
含む種々の契約内容を変更したいとき、すぐに契約内容
の変更ができないこと。

【０００５】（２） 保守契約の変更時、保守営業員が
前述同様に顧客に出向き、改めて契約内容を説明しなけ
ればならないこと。

【０００６】（３） また、保守時、保守員が顧客から
依頼された保守作業を行うことになるが、たまたま主た
る保守員の都合により別の保守員に変わる場合がある
が、別の保守員に適切な保守内容が伝達されていない、
或いは顧客の希望する保守作業ができないとか、適切な
対応に欠ける問題がある。

【０００７】（４） さらに、保守内容が顧客に非常に
分り難いこと。具体的には、契約内容がどのように実施
されているか、その保守の結果が安全面、性能面および
寿命等についてどの程度反映されているのか、顧客自体
が分らない場合が多い。

【０００８】（５） さらに、契約内容としては、フル
メンテナンスと基本作業のみをベースとした部品売りと
の２種しかなく、顧客の利用し易い状況になっていな
い。

【０００９】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、顧客に出向くことなく簡易、かつね迅速に昇降機の
保守契約や保守契約の変更を成し得る昇降機保守契約シ
ステム、保守センタ、昇降機保守契約方法及びプログラ
ムを提供することを目的とする。

【００１０】また、本発明の他の目的は、居ながらにし
て顧客自体が保守契約内容を直ちに変更したり、保守契
約に伴う保守費用を参照可能な昇降機保守契約システ
ム、保守センタ、昇降機保守契約方法及びプログラムを
提供することにある。

【００１１】さらに、本発明の他の目的は、保守員が外
部から顧客の作業予定リストを参照し、顧客の希望する
保守作業を適切に行いうる昇降機保守契約システム、保
守センタおよび昇降機保守契約方法を提供することにあ
る。

【００１２】

【課題を解決するための手段】（１） 上記課題を解決
するために、本発明に係わる昇降機保守契約システム
は、昇降機保守会社が管理する保守センタと昇降機を設
置する建物所有者、昇降機管理者等が所有する顧客側端
末とがネットワークを介して接続され、前記顧客側端末
は、ＵＲＬのもとに前記保守センタにアクセスし、保守
契約を結ぶための画面の閲覧を要求する手段と、前記保
守センタから提供される画面のうち、保守契約画面の所
定エリアに保守作業に関する事項を書込んで契約登録を
選択する手段とを有し、前記保守センタは、予め保守作
業の契約に関する一連の画面が記憶され、前記顧客端末
からアクセスを受けると、適宜選択的に契約条項画面、
保守作業と保守費用との関係を規定する画面、前記保守
契約画面を提供する手段と、この保守契約画面の所定エ
リアに保守作業に関する事項を書込んで契約登録を指定
したとき、当該保守作業に関する事項から顧客情報およ
び作業予定リストを作成する手段とを備えた構成であ
る。

【００１３】本発明は以上のような構成とすることによ
り、保守センタが昇降機の保守契約に関する画面を格納
し、顧客側端末から要求があったとき、顧客に保守契約
の内容を確認させるための画面を提供し、最終的に保守
契約画面の所定エリアに保守作業に関する事項を書込ん
で契約登録の指定があったとき、保守契約と判断し、顧
客情報および作業予定リストを作成するので、保守セン
タにおいては、頻繁に顧客に出向くことなく保守契約を
結ぶことができ、一方、顧客側端末では、画面上に記述
される保守作業内容と保守費用との細部を確認でき、従
来のような保守内容が分かり難いといった不都合をなく
すことが可能である。

【００１４】なお、前記保守センタとしては、作業予定
リストの作業内容をもとに保守費用を計算し、当該作業
予定リストに登録すれば、保守員のみならず、該当顧客
側端末からの要求により作業予定リストを提供すれば、
保守契約された保守費用を容易に知ることが可能であ
る。

【００１５】さらに、前記保守契約画面の所定エリアに
保守作業に関する事項を書込んで契約変更の指定があれ
ば、この保守作業に関する事項に基づいて当該顧客に対
応する作業予定リストを変更するようにすれば、顧客自
身が保守契約後であっても、簡易に保守契約の内容であ
る保守作業を変更することが可能となる。

【００１６】一方、保守員が所持する携帯端末について
も、らＵＲＬのもとにネットワークを経由して前記保守
センタをアクセス可能とし、かつ、保守員識別データお
よび顧客を識別するデータのもとに前記作業予定リスト
を要求したとき、保守センタが保守員識別データから正
当な保守員であると判定し、作業予定リストを要求元携
帯端末に転送するようにすれば、顧客側端末において保
守契約を変更したとか、あるいは保守員が急に変更され
た場合でも、顧客の希望する保守作業等の内容を正確に
把握でき、保守作業のサービス向上に貢献する。

【００１７】（２） 本発明に係わるネットワークに接
続される保守センタは、予め作成される少なくとも契約
条項画面、保守作業と保守費用との関係を規定する画
面、前記保守契約画面を記憶するＷｅｂ画面記憶手段
と、保守費用を含む保守作業に関連する各種の情報を記
憶する情報記憶手段と、ＣＰＵで構成されるセンタサー
バとを有し、このセンタサーバは、顧客である前記携帯
端末からの要求に基づいて選択的に契約条項画面、保守
作業と保守費用との関係を規定する画面、前記保守契約
画面を提供する契約関連画面提供手段と、前記顧客側端
末にて保守契約画面の所定エリアに保守作業に関する事
項を書込んで契約登録を指定したとき、この書き込んだ
事項から顧客情報リストおよび作業予定リストを作成す
るリスト作成手段と、この作業予定リストの内容に基づ
いて前記情報記憶手段に記憶される保守費用から当該顧
客の契約された保守作業の保守費用を計算し前記作業予
定リストに登録する保守費用算出登録手段とを備えた構
成である。

【００１８】この発明は以上のような構成とすることに
より、保守センタのセンタサーバが顧客側端末から要求
に応じて保守契約に関係する画面を提供し、保守作業内
容等を理解させた後、保守契約画面を提供し、保守作業
内容を含む顧客の要望を記述させることにより、確実に
顧客情報リストおよび作業予定リストを作成でき、自身
が保有する保守費用データに基づいて顧客の契約された
保守作業の保守費用を容易に計算することが可能であ
る。

【００１９】（３） 建物所有者、昇降機管理者等が所
有する顧客側端末と予め少なくとも契約条項画面、保守
作業と保守費用との関係を規定する画面、前記保守契約
画面を記憶し、かつ、保守作業に関する保守費用のデー
タを記憶する保守センタとがネットワークで接続されて
なるシステムにおいて、前記顧客側端末からＵＲＬのア
クセスのもとに所要とする画面要求を受けたとき、前記
保守センタが要求のあった画面を要求元顧客側端末に提
供するステップと、この要求元顧客側端末から提供され
た画面のうち、前記保守契約画面の所定エリアに保守作
業に関する事項の書込みおよび契約登録の指定があった
とき、前記保守センタが保守契約ありと判断し、前記保
守作業に関する事項に基づいて顧客情報リストおよび顧
客の作業予約リストを作成するステップと、このステッ
プにより作成された作業予約リストの内容に基づき、前
記保守センサが前記保守作業に関する保守費用のデータ
を参照し、保守作業に関する保守費用を計算し、前記作
業予約リストに登録するステップとを有する昇降機保守
契約方法である。

【００２０】本発明は以上のような方法とすることによ
り、顧客側端末から要求のあった画面を要求元顧客側端
末に提供した後、特に保守契約画面の所定エリアに保守
作業に関する事項の書込みおよび契約登録の指定があっ
たとき、保守センタが保守契約ありと判断し、保守作業
に関する事項に基づいて顧客情報リストおよび顧客の作
業予約リストを作成し、さらに保守作業に関する保守費
用を計算するので、保守センタにおいては、頻繁に顧客
に出向くことなく保守契約を結ぶことができ、一方、顧
客側端末では、画面上に記述される保守作業内容と保守
費用との細部を確認でき、従来のような保守内容が分か
り難いといった不都合をなくすことが可能である。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００２２】図１は本発明に係わる昇降機保守契約シス
テムの一実施の形態を示す系統構成図である。

【００２３】この昇降機保守契約システムは、昇降機の
保守員を抱える昇降機保守会社の保守センタ１と、保守
契約のもとに顧客となる建物所有者、昇降機管理者等が
所有する顧客側端末２と、昇降機の保守員が所持する携
帯端末３とが公衆回線網を含むインターネットなどのネ
ットワーク４に接続されている。

【００２４】この保守センタ１は、ＵＲＬによるアクセ
スのもとに顧客側端末２から画面要求があったとき、保
守契約に関係する画面を提供し、当該顧客側端末２から
保守作業内容に関する保守契約の指定があったとき、顧
客に保守員を派遣する機能を有し、具体的には、保守契
約および保守契約変更に関係する各種画面を格納するＷ
ｅｂ画面用データベース１１と、現地作業情報を含む顧
客リストファイル１２ａ、保守契約情報ファイル１２
ｂ、保守作業情報ファイル１２ｃ、各保守作業内容、部
品交換等の費用一覧、作業希望日時（昼、夜、休日等）
による費用割増等を記述する見積りデータファイル１２
ｄおよび各顧客の作業予定リストファイル１２ｅなどを
格納するデータ蓄積データベース１２と、顧客側端末２
や携帯端末３からのアクセスに基づいて所定の処理を実
行させるプログラムを格納するプログラムメモリ１３
と、必要なデータや処理途中のデータ等を格納するデー
タバッファメモリ１４と、プログラムメモリ１３に記憶
されるプログラムに基づいて所定の処理を実行するＣＰ
Ｕ等で構成されるセンタサーバ１５とが設けられてい
る。なお、保守契約情報ファイル１２ｂ、保守作業情報
ファイル１２ｃ、各保守作業内容、部品交換等の費用一
覧、作業希望日時（昼、夜、休日等）による費用割増等
を記述する見積りデータファイル１２ｄは、例えばＨＴ
ＭＬ言語で記述される画面を作成するために用いられ
る。

【００２５】前記Ｗｅｂ画面用データベース１１には、
ＨＴＭＬ言語で記述され、顧客側端末２から画面要求を
受けたとき、それぞれリンク先をもつ保守契約に関する
メニュー，例えば「保守契約情報の掲示」、「オプショ
ンに関する説明」、「保守作業内容・費用」、「保守契
約・変更」、その他の事項等のメニューを表示するホー
ムページ画面となる契約初期メニュー画面（図６参照）
の他、この画面のメニューの１つである「保守契約情報
の掲示」に連なるリンク先Ｗｅｂページ画面となる，例
えば保守契約条項を記述する保守契約情報画面、「オプ
ションに関する説明」に連なるリンク先Ｗｅｂページ画
面となる，例えば昇降機の各設備部品の交換、新設部品
の取付けとその費用を記述するオプション説明画面、
「保守作業内容・費用」に連なるリンク先Ｗｅｂページ
画面となる保守作業画面、「保守契約・変更」に連なる
リンク先Ｗｅｂページ画面となる，例えば顧客側端末２
の利用者が保守契約及び保守契約変更に関する事項を書
込み可能にした保守契約・変更画面（図７参照）等が記
憶されている。なお、保守契約画面と契約変更画面とに
分けてもよい。

【００２６】前記データ蓄積データベース１２は前述す
るように複数のファイル１２ａ〜１２ｅをもっており、
そのうち顧客情報ファイル１２ａには、既に保守契約済
みの各顧客情報である例えば顧客識別データ、郵便番
号、住所、会社名または氏名、責任者、電話番号その他
現地作業環境情報等を書込んだ顧客リストが記憶され、
保守契約情報ファイル１２ｂには、保守契約条項、オプ
ション情報その他必要な情報が記憶され、保守作業情報
ファイル１２ｃには、部品交換を含む保守作業内容、作
業手順情報が記憶されている。

【００２７】また、作業予定リストファイル１２ｅに
は、保守契約およびその変更に伴い、前述するファイル
等から所要の情報を取り込んで、例えば作業日時、顧客
識別データ、顧客名、作業内容、保守作業費用、変更有
無フラグ等の情報が登録されている。つまり、保守員所
持携帯端末３からある顧客の作業予定リストの要求があ
ったとき、当該携帯端末３に保守作業に関する作業予定
リストを表示するために必要な情報が格納されている。
さらに、保守員が決定されれば、保守員識別データを登
録することもある。

【００２８】また、センタサーバ１５は、顧客が所持す
る顧客側端末２、保守員が所持する携帯端末３との間で
例えばＨＴＭＬという言語で記述されたホームページや
Ｗｅｂページの情報（画面）をＨＴＴＰ（Hyper Text
Transfer Protocol）によりやり取りを行うサーバア
プリケーション、保守契約・変更画面の必要個所に保守
契約内容、保守契約変更内容を記述してもらう時などに
利用するＣＧＩ（Common Gateway Interface）スクリ
プト、メールソフトなどをもっている。

【００２９】このセンタサーバ１５は、機能的には、図
２に示すように顧客側端末２から画面要求を受けたとき
ホームページとなる契約初期メニュー画面を当該顧客側
端末２に提供し、当該契約初期メニュー画面のメニュー
を選択することにより、前述する任意選択的な個別画面
を提供する契約関連画面提供手段１５１、メニュー画面
の中の保守契約上必須となる保守契約・変更画面に必要
な事項情報を書き込んだ後、保守契約の指定ボタンをク
リックすると、書込んだ情報をデータバッファ１４また
はデータ蓄積データベース１２の空きエリアに記憶する
保守契約取得手段１５２、この記憶された情報の中から
必要な情報を取出して顧客リストファイル１２ａに登録
し、さらに作業予定リストファイル１２ｅにも必要な情
報を書込むリスト作成手段１５３、保守契約・変更画面
に保守契約の変更に関する必要な事項情報を書き込んだ
後、保守契約変更の指定ボタンをクリックすると、書込
んだ情報をデータバッファ１４またはデータ蓄積データ
ベース１２の空きエリアに記憶する保守契約変更取得手
段１５４、保守作業内容およびオプション内容に基づい
て見積りデータファイル１２ｄに記憶される保守作業内
容、部品交換等の単価一覧を参照し、保守費用を計算
し、作業予定リストファイル１２ｅに登録する保守費用
算出手段１５５等が設けられている。

【００３０】従って、保守員が所持する携帯端末３は、
ＵＲＬによるアクセスのもとに作業予定リストファイル
１２ｅから自身が保守作業をすべき顧客の作業予定リス
トを読み取って保存することが可能である。

【００３１】また、センタサーバ１５は、携帯端末３か
ら保守員を認証する保守員識別データ、顧客識別データ
を含む顧客名データの入力のもとに当該顧客名の保守作
業内容についてアクセスすると、保守員識別データと別
途データベース１２の所定エリアまたは作業予定リスト
ファイル１２ｅに登録されている保守員の識別用データ
とを比較し、正当な保守員か否かを判定する保守員判定
手段１６１、この判定手段１６１により正当な保守員と
判定したとき、作業予定リストファイル１２ｅの変更有
無フラグから保守作業内容の変更があるか否かを判断す
る変更有無判断手段１６２、この判断手段１６２により
変更ありと判断したとき、データ作業予定リストファイ
ル１２ｅの該当顧客名に関する作業変更画面を作成する
変更画面作成手段１６３およびこの作成手段１６３で作
成された作業変更画面を要求元携帯端末３に送信する変
更画面送信手段１６４が設けられている。

【００３２】前記顧客側端末２は、ＷＷＷブラウザの
他、メールソフトが搭載され、機能的には、ＷＷＷブラ
ウザを起動し、ＵＲＬのもとにセンタサーバ１５をアク
セスし、当該センタサーバ１５から保守契約に関するメ
ニューが記述された契約初期メニュー画面の提供を受け
る手段と、この画面に記述される各メニューの選択によ
り任意選択的な個別画面の提供を受け、保守契約条項画
面や希望保守作業内容と保守費用との関係を定める画面
を参照する手段と、この参照結果、顧客が保守契約を結
びたい要求があるとき、保守契約上必須の保守契約・変
更画面に必要事項を書込んで保守契約を結ぶ手段と、保
守契約後に前記同様の手順により保守契約・変更画面の
提供を受け、当該画面に保守契約変更に係わる必要事項
を書込んで保守契約変更を指定する手段が設けられてい
る。

【００３３】前記携帯端末３は、ネットワーク４と有線
または無線にて接続され、内部的には、音声通信機能の
他、ＷＷＷブラウザの他、メールソフトが搭載され、Ｈ
ＴＴＰにより前記センタサーバ１５と画像データや文字
データ等のメディアデータの授受を行う機能をもってい
る。

【００３４】次に、以上のような昇降機保守契約システ
ムの動作，ひいては本発明に係わる昇降機保守契約方法
およびプログラムによる一連の処理例について説明す
る。

【００３５】（１） 顧客側端末２による保守作業内容
の契約について（図４参照）。

【００３６】先ず、顧客端末２がＵＲＬのもとにセンタ
サーバ１５に対してアクセスし（ＳＴ１）、ホームペー
ジである契約初期メニュー画面（以下、保守契約画面と
呼ぶ）の提供を要求する。

【００３７】このとき、センタサーバ１５は、図５に示
すように顧客側端末２からアクセスを受けると、保守契
約画面の要求と判断し（Ｓ１）、Ｗｅｂ画面用データサ
ーバ１１から保守契約に関するメニューを記述した保守
契約画面情報を読み出し、要求元顧客側端末２に提供す
る（ＳＴ２，Ｓ２：契約初期メニュー画面提供ステッ
プ）。

【００３８】要求元顧客側端末２は、保守契約画面情報
を解読し、表示部に例えば図６に示すような保守契約画
面を表示する。この保守契約画面に掲げる保守契約に関
するメニューとしては、任意選択的な個別画面を選択す
るための「保守契約情報の掲示」、「オプションに関す
る説明」、保守作業内容と保守費用」、保守契約上必須
の画面を選択するための「保守契約・変更」、その他保
守契約に関するメニューである。

【００３９】ここで、顧客が顧客側端末３を介して「保
守契約情報の掲示」メニューを選択すると（ＳＴ３，Ｓ
３）、センタサーバ１５では、Ｗｅｂ画面用データサー
バ１１から「保守契約情報の掲示」メニューのリンク先
である保守契約条項画面情報を読み出し、顧客側端末２
に提供する（ＳＴ４，Ｓ４）。

【００４０】顧客側端末２は、保守契約条項画面情報に
基づき、表示部に保守契約条項画面（図示せず）を表示
する。この保守契約条項画面には、保守センタ側が尊守
する事項および顧客側が尊守する事項が箇条書きに記述
されている。引き続き、次メニューボタンを選択する
か、元に戻るボタンを選択し、「オプションに関する説
明」メニューを選択すると（Ｓ５）、同様にＷｅｂ画面
用データサーバ１１からオプション説明画面情報を読み
出し、、顧客側端末２に提供する（ＳＴ４，Ｓ４）。顧
客側端末２は、オプション説明画面情報に基づき、表示
部にオプション説明画面（図示せず）を表示する。この
オプション説明画面は、特に昇降機設備部品の交換と
か、新たな設備部品を追加する時、これら交換・追加部
品ごとに当該部品及び作業時間を考慮した費用が記述さ
れている。なお、設備部品の交換、設備部品の追加が夜
間や休日作業の場合には規定費用に対する割増費用も記
述されている。

【００４１】以下、同様に「保守作業内容と保守費用」
メニューを選択したとき、顧客側端末２の表示部に保守
作業画面が表示される。この保守作業画面は、通常行わ
れる保守作業内容であって、例えばかご清掃、照明交
換、ドア開閉の点検、エレベータの乗降速度の調整等で
あって、これら保守作業内容ごとに費用が記述されてい
る。

【００４２】従って、顧客は顧客側端末２から以上のよ
うな保守契約に関する個別画面を見た後、次に進むボタ
ンのクリックするか、「保守契約・変更」メニューを選
択したとき（ＳＴ５，Ｓ６）、センターサーバ１５は、
Ｗｅｂ画面用データサーバ１１から保守契約・変更画面
情報を読み出し、顧客側端末２に提供する（ＳＴ６，Ｓ
７）。

【００４３】顧客側端末２は、保守契約・変更画面情報
を解読し、表示部に図７に示すような保守契約・変更画
面を表示する。この保守契約・変更画面は、顧客が最終
的に保守契約等を結ぶために必要な事項を記述する画面
であって、例えば「保守契約条項等を確認済みか」、
「保守作業内容」、「オプション内容」、「作業希望日
時（例えば昼、夜、休日等）の選択」、「保守作業時間
（例えば一任、短い時間、１時間以内等）」の他、「顧
客に係わる情報（例えば顧客名、住所、責任者、電話番
号等）」を書込んだ後、保守契約の指定ボタン５１をク
リックすれば、顧客が希望する保守作業内容について保
守センタ１と保守契約を結んだことになる（ＳＴ７）。
なお、保守契約・変更画面にはキャンセルボタン５２の
他、保守契約変更の指定ボタン５３も付加されている。
この保守契約変更指定ボタン５３の操作については後記
する。

【００４４】センタサーバ１５は、保守契約の指定有無
を判断し（Ｓ８）、保守契約指定有りのとき、保守契約
・変更画面に書込んだ全ての情報をデータバッファメモ
リ１４またはデータ蓄積データベース１２に一時記憶し
た後（ＳＴ８、Ｓ９）、所要の事項を抽出し、データ蓄
積データベース１２の顧客リストファイル１２ａに新顧
客リストとして登録し（ＳＴ９、Ｓ１０）、また契約内
容情報の所要事項および顧客情報ファイル１２ａの顧客
リスト情報を抽出し、作業予定リストファイル１２ｅの
各項目に順次登録することにより作業予定リストを作成
する（ＳＴ１０、Ｓ１１）。しかる後、保守作業内容お
よびオプション内容、作業希望日時等に基づき、見積り
データファイル１２ｄを参照し、保守費用を算出し同様
に作業予定リストファイル１２ｅの該当個所に登録する
（ＳＴ１１、Ｓ１２）。

【００４５】従って、この本発明に係わる昇降機保守契
約方法の実施の形態によれば、昇降機の保守作業に関す
る契約を結びたい顧客側端末２がＵＲＬのもとにセンタ
サーバ１５にアクセスすれば、センタサーバ１５から顧
客側端末２に対し、保守契約条項画面や保守作業内容と
保守費用との関係を規定する画面を提供するので、顧客
である利用者は保守作業と保守費用との関係が容易に理
解でき、納得された後に顧客側端末２に保守契約・変更
画面を提供し、保守作業に必要な内容を書き込むことに
より、保守営業員が個別に顧客に出向くことなく、容易
に保守作業の契約を結ぶことができる。

【００４６】また、センタサーバ１５は、保守作業内容
と保守費用との関係を規定する画面の他、オプションに
関する画面も提供可能となっているので、顧客は保守内
容の詳細を知ることができる。

【００４７】（２） 顧客側端末２による契約変更につ
いて（図８参照）。

【００４８】顧客側端末２とセンタサーバ１５とにおけ
る情報授受等の処理のうち、ステップＳ１ないしＳ６ま
で処理は、図４と同じであるので、同一ステップ符号を
付し、図４の説明に譲る。すなわち、顧客は保守契約変
更に際しても、個別画面を順次見ながら保守作業内容等
と費用との関係を把握し、顧客側端末２の表示部に図７
に示す保守契約・変更画面を表示し、前述と同様に保守
作業内容、その他の内容を変更し、保守契約変更の指定
ボタン５３をクリックする（ＳＴ２１）。

【００４９】センタサーバ１５では、図５のステップＳ
８において保守契約の指定でない時、保守契約変更であ
るか否かを判断し（ＳＴ２１）、保守契約の変更と判断
したとき、保守契約・変更画面に書込んだ全ての契約変
更内容情報を取り込んでデータバッファメモリ１４また
はデータ蓄積データベース１２に一時記憶した後（ＳＴ
２２、Ｓ２２）、また保守契約変更情報の所要事項およ
び顧客情報ファイル１２ａの顧客リスト情報を抽出し、
作業予定リストファイル１２ｅの各項目を適宜変更し作
業予定リストを変更する（ＳＴ２３、Ｓ２３）。しかる
後、保守作業内容およびオプション内容、作業希望日時
等に基づき、見積りデータファイル１２ｄを参照し、再
度保守費用を算出し同様に作業予定リストファイル１２
ｅの該当顧客に対応する保守費用項目に登録し、また保
守契約変更フラグを設定する（ＳＴ２４、Ｓ２４，Ｓ２
５）。

【００５０】なお、保守契約変更に際し、顧客側端末２
は、ＵＲＬのもとにセンタサーバ１５にアクセスし、顧
客識別データを入力し、センタサーバ１５のデータ蓄積
データベース１２に格納される作業予定リストを要求す
る。センタサーバ１５は、顧客側端末２からの識別デー
タが正当な顧客の識別データであると判断すると、作業
予定リストファイル１２ｅから該当顧客の作業予定リス
トを読み出し要求元顧客側端末２に送信する。この顧客
側端末２は、該当顧客リストを表示部に表示した後、リ
ストの必要な内容を変更し、顧客識別データとともに返
送する。センタサーバ１５は、顧客識別データのもとに
リストファイル１２ｅに登録する一方、見積りデータフ
ァイル１２ｄを参照し、再度保守費用を算出し同様に作
業予定リストファイル１２ｅの該当個所に登録し、また
変更フラグを設定する方法であってもよい。なお、従っ
て、センタサーバ１５は、顧客側端末２から契約変更内
容を受けつけた後、保守作業内容について保守費用を計
算し、保守費用データを顧客側端末２に提示し、了解を
受けたときに顧客識別データのもとにリストファイル１
２ｅに登録してもよい。何れにせよ、顧客は任意の時期
にＵＲＬのもとにセンタサーバ１５にアクセスし、顧客
識別データのもとに自身の作業予定リストから保守費用
を見ることが可能である。

【００５１】顧客側端末２から保守費用の閲覧を要求さ
れた時、予め作成されている費用掲示画面の所定エリア
に、作業予定リストファイル１２ｅから該当顧客の作業
リストの内容を抽出し書込むことにより、要求された顧
客側端末２に提供することが可能である。

【００５２】従って、この発明に係わる昇降機保守契約
方法の実施の形態によれば、顧客は、自身の顧客側端末
２からセンタサーバ１５をアクセスし、このセンタサー
バ１５から提供される所要の保守契約・変更画面に保守
契約の変更内容を書き込むとか、あるいはセンタサーバ
１５から顧客の作業予定リストを呼出し、必要な部分を
変更し、センタサーバ１５側の作業予定リストファイル
１２ｅに返送し、再登録させることにより、簡易な手段
で顧客側端末２から保守契約内容を容易に変更でき、一
方、センタサーバ１５においても、保守契約内容に基づ
いて作業予定リストファイル１２ｅに格納される該当顧
客の作業予定リストを自動的に再登録により変更でき、
しかも変更フラグを設定することにより、変更された作
業予定リストであることを保守員等に伝えることができ
る。

【００５３】また、顧客側端末２がセンタサーバ１５の
データベース１２から顧客の作業予定リストを呼出し可
能であるので、自身の保守作業の内容等に応じた保守費
用を見ることができ、これに基づいて保守契約内容を再
三にわたり変更することができる。

【００５４】（３） 保守員所持携帯端末３からの作業
予定リストの要求について。

【００５５】通常、保守員は、データベース１２の作業
予定リストファイル１２ｅの中から自身が携行する携帯
端末３に担当顧客の作業予定リストを読み取って記憶す
るか、或いはセンタサーバ１２の出力機器（図示せず）
から担当顧客の作業予定リストを出力し、オプションを
含む保守作業内容、保守点検日、時間等を把握し、保守
を必要とする昇降機を設定する現場に出向くのが一般的
である。

【００５６】一方、担当保守員と保守作業の予定の関係
は、直前に行われるものでなく、既に２〜３週間前から
担当保守員が割当てられ、保守作業内容に応じた保守工
具、必要な設備部品等の手配が行われている。

【００５７】しかし、その後、顧客から保守作業内容の
変更が生じることは前述した通りである。そこで、本発
明においては、前述したように顧客側端末２から契約に
よる保守作業内容の変更を簡易に受け付け、作業予定リ
ストを自動的に変更可能にしたことは前述した通りであ
る。

【００５８】既に予定されている保守員の変更の他、予
定通りの保守員であるが作業予定リストが変更されてい
る場合がある。さらに、例えばエレベータの保守員は、
１人当たり８０台程度のエレベータ保守を担当してお
り、１台当たり２時間程度の時間を見込んでいるが、そ
れ以上の時間になったり、一方では、一部の保守員に時
間的な空きが生じる場合があり、随時保守員の変更を余
儀なくされることも事実である。従って、かかる状況を
踏まえ、保守員は、何れの場合でも顧客の保守作業内容
を正確に把握しておく必要がある。

【００５９】そこで、本発明に係わる昇降機保守契約方
法においては、図１に示すシステムを前提とし、図９に
示すような方法を用いて、適宜保守員所持の携帯端末３
からセンタサーバ１５に設置するデータ蓄積データベー
ス１２から担当顧客の作業予定リストを随時読み出し記
録するものである。

【００６０】保守員所持携帯端末３は、ＵＲＬのもとに
基地局を含むネットワーク４を経由しセンタサーバ１５
にアクセスする（ＳＴ３１）。ここで、端末３とセンタ
サーバ１５との通信回線が接続されると（ＳＴ３２）、
端末３から保守員自身の識別データと顧客名ないし顧客
識別データを入力し、作業予定リストを要求する（ＳＴ
３３）。

【００６１】センタサーバ１５は、端末３から保守員識
別データと顧客識別データとを受け取ると、データ蓄積
データベース１２等で管理されている保守員識別データ
と照合し、正当な保守員か否かを判断する（ＳＴ３
４）。正当な保守員と判断したとき、顧客名ないし顧客
識別データのもとに作業予定リストファイル１２ｅの中
から当該顧客名に対応する作業予定リストを読み出し、
要求元携帯端末３に作業予定リストを転送する（ＳＴ３
５）。

【００６２】携帯端末３では、転送されくる作業予定リ
ストを記憶するとともに編集し、表示部に例えば図１０
に示すような顧客の保守作業の予定表を表示する（ＳＴ
３６）。

【００６３】従って、図９に示すような昇降機保守契約
方法の実施の形態によれば、顧客側端末２から保守契約
後、その保守契約内容が変更されても、該当顧客の保守
員は、自身が所持する携帯端末３から事前に該当顧客の
作業予定リストを要求し、携帯端末３の表示部に表示し
確認することが可能であるので、保守員の変更ないし保
守契約内容に変更が生じても、顧客の保守作業内容を正
確に把握でき、顧客の望む保守作業を確実に実施でき
る。

【００６４】その他、本願発明は、上記実施の形態に限
定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施できる。また、各実施の形態は可能な限り
組み合わせて実施することが可能であり、その場合には
組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施
の形態には種々の上位，下位段階の発明が含まれてお
り、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせによ
り種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点
を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つ
かの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場
合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部
分が周知慣用技術で適宜補われるものである。

【００６５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンターネットを利用し、顧客に出向くことなく昇降機の
保守作業の契約やその後の保守作業の変更等の処理を行
うことができる昇降機保守契約システム、保守センタ、
昇降機保守契約方法及びプログラムを提供できる。

【００６６】また、本発明は、居ながらにして顧客自体
が保守契約内容を直ちに変更したり、保守契約に伴う保
守作業の保守費用を容易に参照できる昇降機保守契約シ
ステム、保守センタ、昇降機保守契約方法及びプログラ
ムを提供できる。

【００６７】さらに、本発明は、保守員が外部から顧客
の作業予定リストを参照し、顧客の希望する保守作業を
適切に実行でき、顧客に対する信頼性の向上に貢献でき
る昇降機保守契約システム、保守センタおよび昇降機保
守契約方法を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る昇降機保守契約システムの一実
施の形態を示す系統構成図。

【図２】 図１に示すセンタサーバの一実施の形態を示
す機能構成図。

【図３】 図１に示すセンタサーバの他の実施の形態を
示す機能構成図。

【図４】 本発明に係わる昇降機保守契約方法の一実施
の形態を説明する図。

【図５】 図１に示すセンタサーバの動作及びプログラ
ムによる一連の処理を説明するフローチャート。

【図６】 センタサーバから顧客側端末に提供される契
約初期メニュー画面を示す図。

【図７】 センタサーバから顧客側端末に提供される保
守契約・変更画面を示す図。

【図８】 本発明に係わる昇降機保守契約方法の他の実
施の形態を説明する図。

【図９】 本発明に係わる昇降機保守契約方法の他の実
施の形態を説明する図。

【図１０】 保守員所持端末によるセンタサーバから取
得し表示した顧客保守作業の予定表を示す図。

【符号の説明】

１…保守センタ ２…顧客側端末 ３…携帯端末 ４…ネットワーク １１…Ｗｅｂ画面用データベース １２…データ蓄積データベース １３…プログラムメモリ １５１…契約関連画面提供手段 １５２…保守契約取得手段 １５３…リスト作成手段 １５４…保守契約変更取得手段 １５５…保守費用算出手段

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 保守会社が管理する保守センタと昇降機
   を設置する建物所有者、昇降機管理者等が所有する顧客
   側端末とがネットワークを介して接続され、 前記顧客側端末は、ＵＲＬのもとに前記保守センタにア
   クセスし、保守契約を結ぶための画面の閲覧を要求する
   手段と、前記保守センタから提供される画面のうち、保
   守契約画面の所定エリアに保守作業に関する事項を書込
   んで保守契約を指定する手段とを有し、 前記保守センタは、予め保守作業の契約に関する一連の
   画面が記憶され、前記顧客側端末からアクセスを受ける
   と、適宜選択的に契約条項画面、保守作業と保守費用と
   の関係を規定する画面、前記保守契約画面を提供する手
   段と、前記顧客側端末において前記保守契約画面の所定
   エリアに保守作業に関する事項を書込んで保守契約が指
   定されたとき、当該保守作業に関する事項から顧客リス
   トの登録および作業予定リストを作成する手段とを備え
   たことを特徴とする昇降機保守契約システム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の昇降機保守契約システ
   ムにおいて、 前記保守センタは、予め保守作業内容、オプション内容
   と費用との関係が記憶され、前記保守契約画面に書込ま
   れた前記保守作業に関する事項から前記オプションを含
   む保守作業に関する内容を抽出し前記記憶された費用か
   ら保守契約に基づく保守費用を計算する手段と、この機
   能により計算された保守費用を作業予定リストに登録す
   る手段とを設けたことを特徴とする昇降機保守契約シス
   テム。
3. 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載の昇降機
   保守契約システムにおいて、 前記顧客側端末は、前記保守契約の登録後、ＵＲＬのも
   とに前記保守センタにアクセスし、保守契約を結ぶため
   の画面の閲覧を要求する手段と、この手段による要求に
   より提供される保守契約変更画面の所定エリアに保守契
   約変更に伴う保守作業に関する事項を書込んで保守契約
   の変更を指定する手段とを有し、 前記保守センタは、前記保守契約変更の指定を受けたと
   き、前記保守契約の変更に伴う保守作業に関する事項に
   基づいて再度作業予定リストを作成する手段を有するこ
   とを特徴とする昇降機保守契約システム。
4. 【請求項４】 請求項１または請求項２に記載の昇降機
   保守契約システムにおいて、 前記顧客側端末は、前記保守契約の登録後、ＵＲＬのも
   とに前記保守センタにアクセスし、前記作業予定リスト
   を要求する手段と、この手段により前記保守センタから
   提供される当該契約顧客に対応する前記作業予定リスト
   の内容を変更し顧客識別データとともに返送する手段と
   を有し、 前記保守センタは、前記顧客識別データのもとに返送さ
   れてくる前記作業予定リストを再度登録する手段を有す
   ることを特徴とする昇降機保守契約システム。
5. 【請求項５】 請求項１または請求項２に記載の昇降機
   保守契約システムにおいて、 前記ネットワークに無線または有線にて接続される保守
   員が所持する携帯端末を有し、 この携帯端末は、ＵＲＬのもとに前記ネットワークを経
   由して前記保守センタをアクセスし、通信回線の確立し
   たとき、保守員識別データおよび顧客を識別するデータ
   のもとに前記作業予定リストを要求する手段と、 前記保守センタは、前記保守員識別データから正当な保
   守員であると判定すると、前記顧客を識別するデータに
   対応する前記作業予定リストを要求元携帯端末に転送す
   る手段を設けたことを特徴とする昇降機保守契約システ
   ム。
6. 【請求項６】 建物所有者、昇降機管理者等が所有する
   顧客側端末が接続されるネットワークに接続される保守
   センタにおいて、 予め作成される少なくとも契約条項画面、保守作業と保
   守費用との関係を規定する画面、前記保守契約画面を記
   憶するＷｅｂ画面記憶手段と、保守費用を含む保守作業
   に関連する各種の情報を記憶する情報記憶手段と、ＣＰ
   Ｕで構成されるセンタサーバとを有し、 このセンタサーバは、前記顧客側端末からの要求に基づ
   いて選択的に契約条項画面、保守作業と保守費用との関
   係を規定する画面、前記保守契約画面を提供する契約関
   連画面提供手段と、前記顧客側端末にて前記保守契約画
   面の所定エリアに保守作業に関する事項を書込んで保守
   契約が指定されたとき、この書き込んだ事項から顧客リ
   ストの登録および作業予定リストを作成するリスト作成
   手段と、この作業予定リストの内容に基づいて前記情報
   記憶手段に記憶される保守費用から当該顧客の契約され
   た保守作業の保守費用を計算し前記作業予定リストに登
   録する保守費用算出手段とを備えたことを特徴とする保
   守センタ。
7. 【請求項７】 請求項６に記載の保守センタにおいて、 前記契約関連画面提供手段により提供される画面のう
   ち、前記顧客側端末にて保守契約画面の所定エリアに保
   守作業に関する事項を書込んで保守契約変更が指定され
   たとき、この書き込んだ事項に基づいて既保守契約済み
   の顧客に対応する作業予定リストを再度作成する再リス
   ト作成手段を設けたことを特徴とする保守センタ。
8. 【請求項８】 建物所有者、昇降機管理者等が所有する
   顧客側端末と予め少なくとも契約条項画面、保守作業と
   保守費用との関係を規定する画面、前記保守契約画面を
   記憶し、かつ、保守作業に関する保守費用のデータを記
   憶する保守センタとがネットワークで接続されてなるシ
   ステムにおいて、 前記顧客側端末からＵＲＬのアクセスのもとに所要とす
   る画面要求を受けたとき、前記保守センタが要求のあっ
   た画面を要求元顧客側端末に提供するステップと、 このステップで提供された画面のうち、前記要求元顧客
   側端末から前記保守契約画面の所定エリアに保守作業に
   関する事項の書込みおよび保守契約の指定があったと
   き、前記保守センタが保守契約ありと判断し、前記保守
   作業に関する事項に基づいて顧客リストの登録および顧
   客の作業予約リストを作成するステップと、 このステップにより作成された作業予約リストの内容に
   基づき、前記保守センサが前記保守作業に関する保守費
   用のデータを参照し、当該顧客の保守作業に関する保守
   費用を計算し、前記作業予約リストに登録するステップ
   とを有することを特徴とする昇降機保守契約方法。
9. 【請求項９】 請求項８に記載の昇降機保守契約方法に
   おいて、 前記顧客側端末からＵＲＬのアクセスのもとに所要とす
   る画面要求を受けたとき、前記保守センタが要求のあっ
   た画面を要求元顧客側端末に提供するステップと、 この要求元顧客側端末から前記提供された画面のうち、
   前記保守契約画面の所定エリアに保守作業に関する事項
   の書込みおよび契約変更登録の指定があったとき、前記
   保守センタが保守契約の変更ありと判断し、前記保守作
   業に関する事項に基づいて当該顧客の作業予定リストを
   変更するステップと、 このステップにより変更された作業予約リストの内容に
   基づき、前記保守センサが前記保守作業に関する保守費
   用のデータを参照し、当該顧客の保守作業に関する保守
   費用を計算し、前記作業予定リストに登録するステップ
   とを有することを特徴とする昇降機保守契約方法。
10. 【請求項１０】 請求項８に記載の昇降機保守契約方法
    において、 前記顧客側端末からＵＲＬのアクセスのもとに顧客を識
    別するデータを伴う作業予定リストの要求を受けたと
    き、保守センタが顧客を識別するデータに基づいて該当
    する作業予約リストに読み出し、要求元顧客側端末に送
    信するステップと、 この要求元顧客側端末から保守契約変更された作業予定
    リストを受けたとき、前記保守センタではその変更され
    た作業予定リストに基づいて当該顧客に対応する作業予
    約リストを変更するステップとを有することを特徴とす
    る昇降機保守契約方法。
11. 【請求項１１】 請求項８ないし請求項１０の何れか一
    項に記載の昇降機保守契約方法において、 前記ネットワークに無線または有線により接続される保
    守員所持携帯端末からＵＲＬのもとにアクセスを受けた
    後、保守員識別データおよび顧客名を表すデータを伴う
    作業予定リストの要求を受けたとき、前記保守センタが
    前記保守員識別データから正当な保守員であるかを判定
    するステップと、 このステップにより正当な保守員と判定したとき、前記
    顧客名を表すデータに対応する作業予定リストを読み出
    して要求元携帯端末に送信するステップとを有すること
    を特徴とする昇降機保守契約方法。
12. 【請求項１２】 少なくとも契約条項画面、保守作業と
    保守費用との関係を規定する画面等の個別画面、前記保
    守契約画面を記憶し、かつ、保守作業に関する保守費用
    のデータが記憶され、顧客側端末から要求に応じて昇降
    機の保守契約処理を行うコンピュータに、 前記顧客側端末からの画面要求に基づいて要求に応じた
    個別画面を提供する個別画面提供機能と、 この機能により提供した個別画面の閲覧後に前記顧客側
    端末から前記保守契約画面の要求を受けたとき、当該保
    守契約画面を提供する機能と、 この機能により提供した保守契約画面の所定エリアに保
    守作業に関する事項の書込みおよび保守契約の指定があ
    ったとき、当該保守作業に関する事項に基づいて顧客リ
    ストに登録し、かつ、作業予定リストを作成する機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
13. 【請求項１３】 少なくとも契約条項画面、保守作業と
    保守費用との関係を規定する画面等の個別画面、前記保
    守契約画面を記憶し、かつ、保守作業に関する保守費用
    のデータが記憶され、顧客側端末から要求に応じて昇降
    機の保守契約処理を行うコンピュータに、 前記顧客側端末からの画面要求に基づいて要求に応じた
    個別画面を提供する個別画面提供機能と、 この機能により提供した個別画面の閲覧後に前記顧客側
    端末から前記保守契約画面の要求を受けたとき、当該保
    守契約画面を提供する機能と、 この機能により提供した保守契約画面の所定エリアに保
    守作業に関する事項の書込みおよび保守契約変更の指定
    があったとき、当該保守作業に関する事項に基づいて作
    業予定リストを変更する機能とを実現させることを特徴
    とするプログラム。