JP2003091258A - プラズマディスプレイパネル駆動方法及びプラズマディスプレイパネル駆動装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル駆動方法及びプラズマディスプレイパネル駆動装置

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JP2003091258A
JP2003091258A JP2002199143A JP2002199143A JP2003091258A JP 2003091258 A JP2003091258 A JP 2003091258A JP 2002199143 A JP2002199143 A JP 2002199143A JP 2002199143 A JP2002199143 A JP 2002199143A JP 2003091258 A JP2003091258 A JP 2003091258A
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plasma display
field
group
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JP2002199143A
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Kazuhiro Yamada
和弘 山田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の更新レートが小さい場合であっても、
低消費電力、階調数を確保しつつフリッカが発生し難い
プラズマディスプレイパネル駆動方法を提供する。 【解決手段】 1フィールドを時分割して得られる複数
のサブフィールドの中から、入力画像信号の輝度レベル
にもとづいてサブフィールドを選択し、当該サブフィー
ルドにおいて、セルに電圧を印加して書き込み、書き込
み結果に対応するサブフィールドにおいて、セルを発光
させることにより階調表示する駆動方法であって、1フ
ィールドは、2以上のSサブフィールド群と、1以上の
Aサブフィールド群とを含み、Sサブフィールド群は、
最初の書き込みがなされる前までは、継続して消灯する
状態が維持され、最初の書き込みがなされた以降から発
光状態が維持されるように設定され、Aサブフィールド
群は、書き込みがなされた場合にのみ発光するように設
定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報端末機器やパ
ーソナルコンピュータのディスプレイデバイス、あるい
はテレビジョンの画像表示装置などに用いられるプラズ
マディスプレイパネルの駆動方法及び駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータやテレビ等に用いら
れているディスプレイ装置において、プラズマディスプ
レイパネルは、大型で薄型軽量化を実現することのでき
るディスプレイデバイスとして注目されている。このプ
ラズマディスプレイパネルは、ガス中のプラズマ放電に
伴って発生する紫外線を蛍光体(赤、緑、青)に照射す
ることでカラー表示を実現するディスプレイデバイスで
ある。
【0003】このプラズマディスプレイパネルを駆動す
るのがプラズマディスプレイパネル駆動装置であり、こ
のプラズマディスプレイパネル駆動装置は、画像1フィ
ールドを複数のサブフィールドに時分割し、サブフィー
ルド毎に放電回数を制御して階調表示する。図19は、
一般的なプラズマディスプレイパネル100の電極構成
と、このプラズマディスプレイパネル100を階調表示
するための3つの駆動回路、即ち、データドライバ20
0、走査ドライバ220及び維持ドライバ210を示す
図である。
【0004】プラズマディスプレイパネル100は、図
示していない前面ガラス基板上に配置された複数の走査
電極101及び複数の維持電極102と、図示していな
い前記前面ガラス基板と対向する背面ガラス基板上に配
置された複数のデータ電極103とを有する。データド
ライバ200は、複数のデータ電極103に対して選択
的に電圧を印加し、走査ドライバ220は、複数の走査
電極101に対して選択的に電圧を印加し、また、維持
ドライバ210は、複数の維持電極102に一斉に電圧
を印加する。
【0005】走査電極101及び維持電極102は、そ
れぞれに平行に配置され、データ電極103は、これら
に直交するように配置されている。1対の走査電極10
1及び維持電極102において、データ電極103が交
差する2点間の近傍が、表示の最小単位となるセル10
4である。以下、1フィールドを複数のサブフィールド
に時分割して駆動するプラズマディスプレイパネルの駆
動方法を以下に簡単に説明する。
【0006】図20は、一般的なプラズマディスプレイ
パネルの駆動方法において、走査電極101、維持電極
102及びデータ電極103に印加される電圧波形を示
す図である。以下、1サブフィールド中における電圧の
印加手順について説明する。まず、維持電極102に印
加される消去パルス301によって、各電極を被覆する
誘電体に蓄積された電荷が消去される(消去工程)。
【0007】ここで、1サブフィールドにおいて消去工
程が実行される期間を消去期間と呼ぶ。次に、走査電極
101に高電圧の初期化パルス302が印加され、パネ
ル内の全セルにおいて放電(以下、「初期化放電」とい
う。)がなされ、走査電極101を被覆する誘電体に負
の電荷が蓄積され、アドレス電極を被覆する誘電体に正
の電荷が蓄積される(初期化工程)。
【0008】ここで、1サブフィールドにおいて初期化
工程が実行される期間を初期化期間と呼ぶ。なお、初期
化工程の実行直後、上述の初期化放電により空間電荷が
パネル内全面に均一に生成されているため、この空間電
荷が次の書き込み放電の種となり、書き込み放電の発生
が容易となる。
【0009】また、この初期化工程の実行により、走査
電極101及びアドレス電極を被覆する誘電体に蓄積さ
れた電荷が有効に作用し、走査パルス及びデータパルス
の振幅を低くすることができる。続いて、走査電極10
1に順次負極性の走査パルス303が印加され、同時に
アドレス電極に正極性のデータパルス304が印加され
ることによりその交点に存在するセル内で書きみ放電を
発生させる。
【0010】なお、アドレス電極へのデータパルス30
4の印加は、外部から取得された画像信号にもとづき選
択的になされる。このとき、維持電極102に正極性の
維持書き込みパルス306が印加されることにより、書
き込み放電の際に走査電極101上の誘電体に正の電荷
が蓄積され、維持電極102上の誘電体には負の電荷が
蓄積される(書き込み工程)。
【0011】ここで、1サブフィールドにおいて書き込
み工程が実行される期間を書き込み期間と呼ぶ。書き込
み放電が不完全に終わると、続く維持期間において発光
すべき放電セルが発光しない場合があり、このような書
き込みの失敗を書き込み不良という。このような書き込
み不良が発生すると、発光すべきときに発光しないた
め、画質が劣化する。
【0012】次に、走査電極101と維持電極102に
交互に高圧の維持パルス305が印加される。このと
き、書き込み期間に書き込み放電が発生したセル、即
ち、維持電極102上の誘電体に負の電荷を蓄積させた
セルにおいてのみ維持放電が発生する(維持工程)。
【0013】ここで、1サブフィールドにおいて維持工
程が実行される期間を維持期間と呼ぶ。この維持放電
が、画像の表示に寄与する発光となる。なお、維持期間
は走査電極101に維持パルスを印加して終了するた
め、維持期間終了後は維持電極102上に正の電荷が蓄
積されている。
【0014】図21に示すように、上記一連の電圧の印
加が1フィールドを構成する全てのサブフィールドにお
いてに実施される。なお、図中において、1フィールド
をn個のサブフィールドに時分割したとき、先頭のサブ
フィールドをSF1とし、以降のサブフィールドをSF
2、SF3、・・・SFnと記載することとし、また、
他の図においても同様に記載する。
【0015】このように、各サブフィールドにおいて、
初期化工程、書き込み工程、維持工程及び消去工程があ
るプラズマディスプレイパネルの駆動方法をADS(Ad
dress Displayperiod Separated sub-field method)駆
動方式という。上述のADS駆動方式は、例えば、特開
平6−186927号公報の「表示パネルの駆動方法及
び装置」、特開平5−307935号公報の「プラズマ
ディスプレイ装置」において開示されている。
【0016】このようなADS駆動方式によりプラズマ
ディスプレイパネルを駆動した場合、各サブフィールド
において、本来発光させたくない初期化期間において、
初期化放電による微弱な発光が発生し、低階調表示の
際、不要な輝度上昇が生じてコントラストが悪化すると
いう問題がある。このような問題を解決する方法として
特開2000−242224号公報に開示されている
「AC型プラズマディスプレイパネルの駆動方法」があ
る。
【0017】この駆動方法では、図22に示すように、
消去工程を一部のサブフィールドにおいて廃止し、維持
期間の最後の維持パルスと初期化工程を同時に行うこと
により、発光すべきではない期間における発光を抑止
し、低階調表示における輝度上昇を防いでいる。なお、
消去工程を廃止することにより上述の書き込み不良が発
生し易くなるが、前面ガラス基板の最上層である誘電体
保護層の材質改善などにより、駆動方式以外のアプロー
チで書き込み不良の改善が可能となっており、消去工程
を一部のサブフィールドにおいて実施しないとしても問
題はない。
【0018】なお、このようなプラズマディスプレイパ
ネルの駆動方式をリアルブラック駆動方式ということと
し、後述のSTCE駆動方式と区別するため、ここで
は、ADS駆動方式に含まれるものとして説明する。図
23は、リアルブラック駆動方式において、走査電極1
01、維持電極102及びデータ電極103に印加され
る電圧波形を示す図である。
【0019】ADS駆動方式と異なる点は、リアルブラ
ック駆動方式では、書き込み期間における印加電圧のベ
ース電圧がADS駆動方式よりも低く、走査パルス31
3の電位がADS駆動方式における走査パルス303よ
り低くなっていること、及び、維持期間の一部と初期化
期間とが重複し、この重複した期間における初期化パル
ス312が連続段階的に電圧減少基調で印加されている
と共に、若干電圧を低減した維持パルス315が印加さ
れていることにある。
【0020】ところで、プラズマディスプレイパネルの
消費電力は、同画面サイズのCRTの消費電力に比べて
大きいため、恒常的な電力消費低減化の要請がある。上
記要請に応えるプラズマディスプレイパネルの駆動方式
として、特開2000−227778号公報の「プラズ
マディスプレイパネルの駆動方法」がある。この駆動方
法では、図24に示すように連続した複数のサブフィー
ルドのうち、いずれか1つのサブフィールドに対しての
み書き込みを行い、最後尾のサブフィールドにのみ消去
期間を設けている。
【0021】このとき、書き込みが行われる直前のサブ
フィードまでは、維持期間における消灯が維持され、書
き込みが行われたサブフィールド以降から維持期間にお
ける点灯が維持される。このように、書き込みがなされ
たサブフィールドの前後で、維持期間における消灯及び
点灯の状態を切替えることにより、ADS駆動方式より
も書き込み回数が減少し、書き込みに要する電力、即
ち、書き込み放電に消費される電力が削減される。
【0022】このように書き込みをサブフィールド毎に
実施せず、隣り合う維持期間において継続して消灯及び
点灯し、書き込みをトリガとして、消灯及び点灯の状態
を切替える駆動方式をSTCE(Single Tri
ggered Continuous Emissio
n)駆動方式という。ちなみに、STCE駆動方式にお
いて、上述のように書き込みをトリガとして、維持期間
において維持放電を開始する方法を選択書き込み法ある
いは正論理書き込みと呼び、逆に、初期化放電がなされ
た以降、維持期間において、書き込みがなされるまで、
維持放電が継続してなされ、書き込みをトリガとして、
維持期間において維持放電を中止する方法を選択消去法
あるいは負論理書き込みと呼ぶ。
【0023】以下、特筆しない限り、STCE駆動方式
によるプラズマディスプレイパネルの駆動は、選択書き
込み法にもとづいて行われるものとする。図25は、S
TCE駆動方式において、走査電極101、維持電極1
02及びデータ電極103に印加される電圧波形を示す
図である。STCE駆動方式がADS駆動方式と異なる
点は、STCE駆動方式を適用するサブフィールド群に
おいて、先頭に位置するサブフィールドにのみに初期化
期間が設けられ、この初期化期間において初期化パルス
332が印加され、2つ目以降のサブフィールドには、
初期化期間がないこと、及び、図示していない消去工程
が最後尾に位置するサブフィールドにのみに設けられ、
この消去工程において正極性で高電圧の消去パルスが維
持電極102に印加されることである。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、STC
E駆動方式は、消費電力が低減される反面、同数のサブ
フィールドを有するADS駆動方式に比べ、階調数が少
ないという問題がある。より具体的には、例えば、図2
4に示すように、1フィールドをそれぞれ輝度の重み付
けが異なる12個のサブフィールドに時分割したとき、
書き込みが全くなされないか、又は、いずれか1つのサ
ブフィールドにおいて書き込みななされるため、0階調
から12階調までの合計13階調しか表現できないのに
対し、12個のサブフィールドを有するADS駆動方式
では、4096階調もの階調表示が可能である。
【0025】このようなSTCE駆動方式における階調
数の不足を軽減する方法として、図26に示すように、
1フィールドを2つのサブフィールド群に時分割し、そ
れぞれのサブフィールド群において、上述のSTCE駆
動方式により電圧の印加を実施する方法がある。これに
より、書き込み回数は、最大1回から最大2回に増加
し、消費電力が若干増加するが、4×10=40階調を
表現することができる。
【0026】この他にも、1フィールドを2つのサブフ
ィールド群に時分割し、一方のサブフィールド群におい
ては、STCE駆動方式により電圧の印加を実施し、他
方のサブフィールド群においては、ADS駆動方式によ
り電圧の印加を実施する方法もある。より具体的には、
例えば、図26中の3つのサブフィードからなるサブフ
ィード群において、各サブフィールドの輝度の重みが異
なっているとしたとき、このサブフィード群においてA
DS駆動方式を用い、他方のサブフィード群において
は、STCE駆動方式を用いれば、8×10=80階調
を表現することができる。
【0027】しかしながら、このような場合、書き込み
回数は、最大で4回となり、消費電力の低減効果も若干
減少する。このように、近年、STCE駆動方式を適用
するサブフィールド群を1フィールド中に複数設定し、
又は、STCE駆動方式とADS駆動方式とを組み合わ
せた駆動方式が試みられている。
【0028】このように消費電力の低減化には有効なS
TCE駆動方式及び階調表示能力に優れるADS駆動方
式ではあるが、以下のような問題がある。つまり、人間
は、更新レートが60フレーム/秒未満の映像を見る
と、残像効果が得られないため、画面全体が明滅して見
える現象(以下、「フリッカ」という。)を感じ易いと
いう性質を有しており、欧州において普及しているPA
L(Phase Alternation by Li
ne)方式のビデオ規格においては、画像の更新レート
が50フレーム/秒であるためこのフリッカの問題が顕
在化する。
【0029】PAL方式のビデオ信号にもとづいてプラ
ズマディスプレイパネルで画像を表示した場合、STC
E駆動方式では、ADS駆動方式に比べ、発光するサブ
フィールドが1フィールド期間の特定の期間に集中し易
く、そのため発光輝度のピーク間隔が1/50秒、見か
け上の画像の更新レートが50フレーム/秒となりフリ
ッカが発生し易い。
【0030】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたものであり、画像の更新レート(フレーム/秒)が
小さい場合であっても、低消費電力、階調数を確保しつ
つ、フリッカが発生し難いプラズマディスプレイパネル
駆動方法及びプラズマディスプレイパネル駆動装置を提
供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るプラズマディスプレイパネル駆動方
法は、1フィールドを時分割して得られる複数のサブフ
ィールドの中から、入力画像信号の輝度レベルにもとづ
いてサブフィールドを選択し、選択したサブフィールド
において、セルに電圧を印加して書き込み、当該書き込
み結果に対応するサブフィールドにおいて、セルを発光
させて維持することにより階調表示するプラズマディス
プレイパネル駆動方法であって、前記1フィールドは、
2以上の第1サブフィールド群と、1以上の第2サブフ
ィールド群とを含み、前記第1サブフィールド群は、最
初の書き込みがなされる前までは、継続して消灯又は発
光する状態が維持され、当該最初の書き込みがなされた
以降から前記状態とは相反する状態が継続されるように
設定されており、前記第2サブフィールド群は、書き込
みがなされた場合にのみ発光又は消灯するように設定さ
れていることを特徴とする。
【0032】また、本発明に係るプラズマディスプレイ
パネル駆動装置は、上述のプラズマディスプレイパネル
駆動方法を使用することを特徴とする。
【0033】
〔実施の形態1〕
<構成>図1は、本実施の形態に係るプラズマディスプ
レイ表示装置の構成図である。
【0034】図1に示すプラズマディスプレイ表示装置
は、プラズマディスプレイパネル340、データ検出部
350、表示制御部360、サブフィールド変換部37
0、データドライバ400、走査ドライバ420及び走
査ドライバ410から構成される。プラズマディスプレ
イパネル340は、一対の前面基板及び背面基板を有
し、前面基板側には、画面水平方向に伸びる複数の走査
電極401及び複数の維持電極402が配列され、ま
た、背面基板側には、画面垂直方向に伸びる複数のデー
タ電極403が配列されている。
【0035】上記複数の走査電極401及び複数の維持
電極402と、複数のデータ電極403とは、マトリッ
クス状に配列されている。走査電極401及び維持電極
402とデータ電極403との各交差点に放電セル40
4が形成されている。各放電セル404は、その内部に
放電ガスが封入され、画面上の画素を構成している。
【0036】通常画面水平方向に隣接する3つの放電セ
ル(赤、緑、青)により1つの画素が形成される。デー
タ検出部350には、映像データが入力される。この映
像データは、プラズマディスプレイパネル340の各セ
ル毎の階調値を示すものであって、例えば、各セルが2
56階調で表示される場合、1セル当たりの階調値は8
bitで表される。
【0037】データ検出部350は、画像データ(セル
毎の階調値)を、順次サブフィールド変換部370に転
送する。この画像データの転送は、例えば、プラズマデ
ィスプレイパネル340におけるセルの配列順序に従っ
て行う。サブフィールド変換部370は、階調値と1フ
ィールド中におけるどのサブフィールドで書き込みを行
うかを示す情報とが対応づけられた変換テーブルを有
し、例えば、1フィールドを10個のサブフィールドに
時分割した場合、データ検出部350から転送される注
目セルの画像データと前記変換テーブルとにもとづい
て、当該注目セルについての書込SF指定データ(SF
1〜SF10の中、どのサブフィールドで書き込みを行
うかを示す情報)を作成し、それにもとづいて、サブフ
ィールドSF1〜SF10毎にどの放電セルで書き込み
を行うかを示す書込セル指定データを作成して、データ
ドライバ400に送る。
【0038】表示制御部360には、上記映像信号と同
期して、同期信号(例えば、水平同期信号(Hsyc)、垂
直同期信号(Vsyc))が入力される。表示制御部360
は、この同期信号にもとづいて、データ検出部350に
画像データの転送タイミングを指示するタイミング信
号、サブフィールド変換部370に、サブフィールドメ
モリ371への書き込み及び読み出しのタイミングを指
示するタイミング信号、並びに、データドライバ40
0、走査ドライバ420、走査ドライバ410に、各パ
ルスを印加するタイミングを指示するタイミング信号を
送る。
【0039】データドライバ400は、複数のデータ電
極403に接続されている。このデータドライバ400
は、全放電セル404において安定した書き込み放電を
行うことができるように、各サブフィールドの書き込み
期間に、複数のデータ電極403に対して選択的に書き
込みパルスを印加する。走査ドライバ420は、複数の
走査電極401に接続されている。
【0040】この走査ドライバ420は、全放電セル4
04において安定した初期化放電、書き込み放電、維持
放電及び消去放電を行うことができるように、各サブフ
ィールドの初期化期間、書き込み期間及び消去期間にお
いて、複数の走査電極401にそれぞれ初期化パルス、
維持パルス、走査パルス及び消去パルスを印加する。走
査ドライバ410は、複数の維持電極402に接続され
ている。この走査ドライバ410は、全放電セル404
において安定した初期化放電、書き込み放電、維持放電
及び消去放電を行うことができるように、各サブフィー
ルドの初期化期間、書き込み期間及び消去期間におい
て、複数の維持電極402に、維持パルス、並びに書き
込み動作、消去動作用のパルスを印加する。 <駆動方式についての説明>以下、本第1の実施の形態
に係る駆動方式について説明する。
【0041】図2は、本実施の形態に係る駆動方式にお
いて、1フィールド中に実施される工程を示す図であ
る。本実施の形態では、図2に示すように、1フィール
ドを10個のサブフィールド(SF1〜SF10)に時
分割している。このうち、SF1〜SF4までの連続す
るサブフィールド群においては、STCE駆動方式を適
用するものとし、このサブフィールド群をSTCE1と
呼ぶこととする。
【0042】つまり、STCE1においては、サブフィ
ールド毎に書き込みが実施されず、0又は1回のみ書き
込みが実施され、STCE1の先頭のサブフィールドで
あるSF1からこの書き込みが実施されたSFmの1つ
前のSFm−1までが、維持期間において継続して消灯
するサブフィードとなり、SFmからこのSTCE1の
最後尾のサブフィールドであるSF4までが、維持期間
において継続して点灯するサブフィードとなる。
【0043】なお、STCE1において、書き込みが実
施されなかった場合、STCE1内の全てのサブフィー
ドが消灯するサブフィードとなる。また、SF5〜SF
8までの連続するサブフィールド群においても、上述と
同様にSTCE駆動方式を適用するものとし、このサブ
フィールド群をSTCE2と呼ぶこととする。
【0044】SF9〜SF10までの連続するサブフィ
ールド群において、ADS駆動方式を適用するものと
し、このサブフィールド群をADS1と呼ぶこととす
る。つまり、ADS1においては、各サブフィールドに
おいて、初期化工程、書き込み工程、維持工程及び消去
工程が実施される。ここで、便宜的にSTCE駆動方式
が適用されるサブフィールド群をSサブフィールド群と
呼び、また、ADS駆動方式が適用されるサブフィール
ド群をAサブフィールド群と呼ぶこととする。
【0045】つまり、本実施の形態では、1フィールド
は、2つのSサブフィールド群と1つのAサブフィール
ド群とからなる。図3は、サブフィールド変換部370
内に格納されている変換テーブルを示す図である。この
変換テーブルにおいて、枠内に斜線が引かれているサブ
フィールドは、維持期間において消灯状態にあることを
示し、逆に、枠内が白地のままのサブフィールドは、維
持期間において点灯状態にあることを示している。
【0046】枠内の黒丸は、書き込みが実施されたこと
を示し、また、枠内の白丸は、書き込みがなされること
なしに発光するというSTCE駆動特有の動作部分を示
している。以下、このような駆動方法を実施する理由に
ついて述べる。図3が示すように、PMW1及びPMW
2においては、各Pフィールド群において継続して発光
する頻度がADS1よりも多いために、発光輝度の極大
点がPMW1及びPMW2それぞれに現れ易い。
【0047】これにより、1フレームの画像更新レート
が、50フレーム/秒であったとしても、1フレーム中
に輝度のピークが2つ存在することにより、画像更新レ
ートが擬似的に100フレーム/秒となり、人間の目に
はフリッカが感じられなくなる。ちなみに、階調数が0
〜7までの範囲においては、少なくともSTCE1では
1度も発光しないため、上述のような画像更新レートの
擬似的な増加の効果は得られないが、このような低輝度
の画像においては発光輝度の変動幅が小さいために、フ
リッカが発生し難い。
【0048】本実施の形態では、1フィールド中に2つ
のSサブフィールド群と1つのAサブフィールド群とを
設けているが、このAサブフィールド群は、Sサブフィ
ールド群だけでは不足する階調数を補う役割を果たす。
ここで、図2に示すように、1フィールドが、4つのサ
ブフィールドからなるSサブフィールド群が2つと、2
つサブフィールドからなるAサブフィールド群が1つと
からなる場合をケース1とし、一方、1フィールドが、
5つのサブフィールドからなるSサブフィールド群が2
つからなる場合をケース2とする。
【0049】ケース1及びケース2では、1フィールド
は、共に10個のサブフィードから構成されている。し
かしながら、ケース1において、重み付けの設定によっ
ては、最大階調数が5×5×3=75となり、一方、ケ
ース2では、最大階調数は、6×6=36となり、Aサ
ブフィールド群があることにより階調数が増加してい
る。
【0050】ところで、1フィールドにおけるAサブフ
ィールド群の位置は、通常の選択書き込み法において
は、少なくともフィールドの先頭を避けて設定すること
が好ましい。これは、Sサブフィールド群では、後方の
サブフィールドにおいて集中的に発光するため、Aサブ
フィールド群をSサブフィールド群の前に位置するよう
に設定すると、Aサブフィールド群における発光とSサ
ブフィールド群における発光との間に未発光の期間が存
在する頻度が多くなり、発光が間欠的になり易く、動画
を表示する場合、中間階調で実際の映像にはない色ボケ
や色ムラが生ずるために現れる偽りの輪郭、即ち、動画
擬似輪郭が発生し易くなることを軽減するためである。
【0051】なお、複数のSサブフィールド群のうち、
或るSサブフィールド群が極端に発光ピークのレベルが
小さくならないように、どのSサブフィールド群のサブ
フィールドにおいても、同様の輝度の重み付けが実施さ
れており、階調数と書き込みを行うサブフィールドとの
対応関係の差異があまりないように設定されている。以
上のように、本実施の形態によれば、プラズマディスプ
レイパネルの駆動において、1フィールド中に2つのS
サブフィールド群と1つのAサブフィールド群とを設け
ることにより、STCE駆動方式を適用したSサブフィ
ールド群だけでは不足する階調数を、ADS駆動方式を
適用したAサブフィールド群によって階調数を補いつ
つ、発光輝度のピーク点が各Sサブフィールド群に分散
されて現れ易くなるため、画像更新レート(フレーム/
秒)が見かけ上2倍となってフリッカが生じ難くなる。
【0052】なお、本実施の形態では、1フィールド中
に設定するSサブフィールド群の数は、2つであること
が好ましいとしたが、1フィールド中に3つ以上のSサ
ブフィールド群を設定することを制限するものではな
く、例えば、画像の更新レート(フレーム/秒)が非常
に小さい場合には、Sサブフィールド群を3つ以上1フ
ィールド中に設定することもフリッカ対策としては有効
である。
【0053】また、本実施の形態では、1フィールド中
に1つのAサブフィールド群を設定しているが、1フィ
ールド中に設定するAサブフィールド群の数を1つに制
限するものではない。より具体的には、図4に示すよう
に、1フィールド中に、順に、3つのサブフィールドか
らなるSサブフィールド群、3つのサブフィールドから
なるAサブフィールド群、3つのサブフィールドからな
るSサブフィールド群、3つのサブフィールドからなる
Aサブフィールド群を設定してもよい。
【0054】また、Aサブフィールド群は、2以上のサ
ブフィールドからなるが、このAサブフィールド群を単
なるサブフィールドに置き換えても構わず、例えば、上
述のケース1では、最大階調数は、5×5×2=50と
なり、ケース2では、最大階調数は、6×6=36な
り、階調数が増加する効果はなお得られる。ここで、1
フィールド中において、Aサブフィールド群をSサブフ
ィールド群よりも先行して配置するのは、先に述べた動
画擬似輪郭の軽減化を図るためである。
【0055】このため、Aサブフィールド群及びSサブ
フィールド群をそれぞれ、1フィールド中において複数
配置する場合、Sサブフィールド群を先頭にして、Sサ
ブフィールド群とAサブフィールド群とを交互に配置す
ることが好ましい。また、上述のように、1フィールド
中にAサブフィールド群が2つあることにより、1フィ
ールド中にAサブフィールド群が1つ配置されていると
きよりも、階調数が増加する効果が得られる。
【0056】図5は、このようなサブフィールド群の設
定を行うために、サブフィールド変換部370に内に置
かれる変換テーブルの内容を示す図である。図5に示す
ように、この駆動方法では、0〜447階調もの表現が
可能となる。また、本実施の形態では、STCE駆動方
式及びADS駆動方式によるプラズマディスプレイパネ
ルの駆動は、選択書き込み法にもとづいて行われるとし
たが、選択消去法にもとづいて行うとしてもよい。
【0057】図6は、選択消去法にもとづくSTCE駆
動方式において、走査電極101、維持電極102及び
データ電極103に印加される電圧波形を示す図であ
る。選択書き込み法にもとづくSTCE駆動方式と異な
る点は、選択消去法にもとづくSTCE駆動方式では、
初期化期間において、走査電極101の全てに先頭が負
極性でそれ以降が正極性の電圧パルス322aを印加す
ると共に、維持電極102の全てに正極性の電圧パルス
322bを印加することにある。
【0058】さらに、選択消去法にもとづくSTCE駆
動方式では、書き込み期間において、維持電極102に
は電圧を印加せず、発光を中止させるセルに対応する走
査電極101にのみ負極性の電圧パルス323を印加す
る点において、選択書き込み法にもとづくSTCE駆動
方式とは異なる。このように選択消去法にもとづくST
CE駆動方式によりプラズマディスプレイパネルを駆動
する場合、1フィールド中におけるSサブフィールド群
及びAサブフィールド群の位置関係は、Aサブフィール
ド群がSサブフィールド群よりも相対的に前に位置する
ように設定することが好ましい。
【0059】これは、先にも述べた動画擬似輪郭軽減化
の観点からの要請であり、選択消去法にもとづくSTC
E駆動方式においては、Sサブフィールド群では、前方
のサブフィールドにおいて集中的に発光するため、Aサ
ブフィールド群をSサブフィールド群の後に位置するよ
うに設定すると、Sサブフィールド群における発光とA
サブフィールド群における発光との間に未発光の期間が
存在する頻度が多くなり、発光が間欠的になり易く、動
画擬似輪郭が発生し易くなるためである。
【0060】より具体的には、例えば、図4は、選択書
き込み法にもとづくSTCE駆動方式を適用するSサブ
フィールド群とAサブフィールド群からなる1フィール
ドの構成を示しているが、このようなケースに選択消去
法にもとづくSTCE駆動方式及びADS駆動方式を適
用する場合、図7に示すように、1フィールド先頭か
ら、Aサブフィールド群、Sサブフィールド群、Aサブ
フィールド及びSサブフィールド群の順に設定すること
が好ましい。
【0061】図8は、このような設定を行うために、サ
ブフィールド変換部370に内に置かれる変換テーブル
の内容を示す図である。なお、この駆動方法では、図5
と同様に、0〜447階調の表現が可能となる。また、
本実施の形態におけるプラズマディスプレイパネルの駆
動方法は、画像更新レート(フレーム/秒)が比較的小
さいPAL方式のビデオ規格にもとづく画像表示におい
て、フリッカを解決する有効な方法となるが、NTSC
(National Television Stan
dards Committee)方式のビデオ規格に
もとづく画像表示に用いても構わず、また、これ以外の
方式のビデオ規格にもとづく画像表示に用いても構わな
い。 〔実施の形態2〕 <構成>本実施の形態に係るプラズマディスプレイ表示
装置の構成は、図1に示す構成と同様であり、維持期
間、消去期間及び初期化期間における電圧の印加パター
ンが実施の形態1とは異なる。 <駆動方式についての説明>図9は、本実施の形態に係
る駆動方式において、1フィールド中に実施される工程
の一例を示す図である。
【0062】図9に示すように、1フィールドは、12
のサブフィールド(SF1〜SF12)に時分割され、
1フィールド中に、順に、2つのサブフィールドからな
るSサブフィールド群、2つのサブフィールドからなる
Aサブフィールド群、2つのサブフィールドからなるS
サブフィールド群、2つのサブフィールドからなるAサ
ブフィールド群、2つのサブフィールドからなるSサブ
フィールド群、2つのサブフィールドからなるAサブフ
ィールド群から構成されている。
【0063】これらSサブフィールド群は、選択書き込
み法にもとづくSTCE駆動方式が適用される。ここ
で、サブフィールド群の境界に位置するSF2とSF3
とに着目して説明する。SF2は、Sサブフィールド群
における最後尾のサブフィールドであり、また、SF3
は、Aサブフィールド群における先頭のサブフィールド
である。
【0064】実施の形態1においては、SF2の最後の
期間では、消去工程が実施され、SF3の最初の期間で
は、初期化工程が実施されるが、本実施の形態では、S
F2においては消去工程を実施せず、SF2で実施する
維持工程の一部と、SF3で実施する初期化工程とを並
行して実施する点で実施の形態1とは異なる。同様のこ
とが、サブフィールド群の境界に位置するSF4及びS
F5と、SF6及びSF7と、SF8及びSF9と、S
F10及びSF11とにおいても実施される。
【0065】維持工程の一部と初期化工程とを並行して
実施する際の電圧印加パターンは、図23に示す維持パ
ルス315及び初期化パルス312の印加パターンと同
様である。以下、このような駆動方法を実施する理由に
ついて述べる。1フィールド中に3つのSサブフィール
ド群と3つのAサブフィールド群とを交互に設けること
により、STCE駆動方式を適用したSサブフィールド
群だけでは不足する階調数を、ADS駆動方式を適用し
たAサブフィールド群によって階調数を補いつつ、発光
輝度のピーク点が各Sサブフィールド群に分散されて現
れ易くなるため、画像更新レート(フレーム/秒)が見
かけ上3倍となってフリッカが生じ難くなる。
【0066】さらに、本実施の形態では、維持工程の一
部と初期化工程とを並行して実施するため、発光すべき
ではない期間における発光を抑止し、即ち、低階調表示
の際、不要な輝度上昇が生じてコントラストが悪化する
ことを防止することができる。以上のように、本実施の
形態によれば、プラズマディスプレイパネルの駆動にお
いて、1フィールド中に3つのSサブフィールド群と3
つのAサブフィールド群とを設けることにより、実施の
形態1と同様に、フリッカ発生の抑制及び階調数の確保
の効果が得られ、さらに、本実施の形態では、維持工程
の一部と初期化工程とを並行して実施するため、発光す
べきではない期間における発光を抑止し、即ち、低階調
表示の際、不要な輝度上昇が生じてコントラストが悪化
することを防止することができる。
【0067】なお、本実施の形態では、1フィールド中
に設定するSサブフィールド群及びAサブフィールド群
の数は、3つに制限するものではなく、少なくとも1つ
のAサブフィールド群と、少なくとも2つのSサブフィ
ールド群とが設定されていればよい。また、本実施の形
態では、STCE駆動方式によるプラズマディスプレイ
パネルの駆動は、選択書き込み法にもとづいて行われる
としたが、選択消去法にもとづいて行うとしてもよい。
【0068】その場合、図10に示すように、動画擬似
輪郭軽減化の観点から、1フィールド中におけるSサブ
フィールド群及びAサブフィールド群の位置関係は、A
サブフィールド群がSサブフィールド群よりも相対的に
前に位置するように設定することが好ましい。これは、
実施の形態1においても説明したように、選択消去法に
もとづくSTCE駆動方式においては、Sサブフィール
ド群では、前方のサブフィールドにおいて集中的に発光
するため、Aサブフィールド群をSサブフィールド群の
後に位置するように設定すると、Sサブフィールド群に
おける発光とAサブフィールド群における発光との間に
未発光の期間が存在する頻度が多くなり、発光が間欠的
になり易く、動画擬似輪郭が発生し易くなるためであ
る。
【0069】また、本実施の形態におけるプラズマディ
スプレイパネルの駆動方法は、画像更新レート(フレー
ム/秒)が比較的小さいPAL方式のビデオ規格にもと
づく画像表示において、フリッカを解決する有効な方法
となるが、NTSC方式のビデオ規格にもとづく画像表
示に用いても構わず、また、これ以外の方式のビデオ規
格にもとづく画像表示に用いても構わない。 〔実施の形態3〕 <構成>本実施の形態に係るプラズマディスプレイ表示
装置の構成は、図1に示す構成と同様であり、1フレー
ム中における初期化期間及び消去期間の配置が実施の形
態2とは異なる。 <駆動方式についての説明>図11は、本実施の形態に
係る駆動方式において、1フィールド中に実施される工
程の一例を示す図である。
【0070】図11に示すように、1フィールドは、1
2のサブフィールド(SF1〜SF12)に時分割さ
れ、1フィールド中に、順に、2つのサブフィールドか
らなるSサブフィールド群、2つのサブフィールドから
なるAサブフィールド群、2つのサブフィールドからな
るSサブフィールド群、2つのサブフィールドからなる
Aサブフィールド群、2つのサブフィールドからなるS
サブフィールド群、2つのサブフィールドからなるAサ
ブフィールド群から構成されている。
【0071】これらSサブフィールド群は、選択書き込
み法にもとづくSTCE駆動方式が適用される。ここ
で、1フィールドの中央付近のサブフィールドで、か
つ、サブフィールド群の境界に位置するSF6とSF7
とに着目して説明する。SF6は、Sサブフィールド群
における最後尾のサブフィールドであり、また、SF7
は、Aサブフィールド群における先頭のサブフィールド
である。
【0072】上述の実施の形態2におけるプラズマディ
スプレイパネルの駆動方法においては、SF6で実施す
る維持工程の一部と、SF7で実施する初期化工程とを
並行して実施するが、本実施の形態では、SF6の最後
に消去工程を実施し、SF7先頭で通常の初期化工程を
実施する点で実施の形態2におけるプラズマディスプレ
イパネルの駆動方法とは異なる。
【0073】つまり、このSF7及びSF6のみに着目
すれば、実施例1と同様になる。以下、このような駆動
方法を実施する理由について述べる。先に述べた実施の
形態2におけるプラズマディスプレイパネルの駆動方法
のように、1フィード中における先頭のサブフィールド
においてのみ、他の工程と重複することなく初期化のみ
を行う初期化工程を実行した場合、この初期化の実施か
ら1フィールドの間、例えば、PALのビデオ規格(5
0フィールド/秒)では、即ち20ms間、壁電荷が形
成されないため、フィールド期間の後期のサブフィール
ドにおいて書き込み不良が発生し易くなる。
【0074】このため、1フィールドの先頭のサブフィ
ールドに加え、フィールドの中央付近に配置されたサブ
フィールド群の先頭のサブフィールド(SF7)におい
ても他の工程と重複することなく初期化のみを行う初期
化工程を実行する。厳密にいえば、SF7において、初
期化放電により画像表示と無関係な発光が生じて輝度を
上昇させ、コントラストが若干悪化するが1フィールド
から見れば微小な期間であり、問題とはならない。
【0075】以上のように、本実施の形態によれば、1
フィールドの中央付近のサブフィールドで、かつ、サブ
フィールド群の境界に位置する2つのサブフィールド、
即ち、フィールドの部分的範囲において、消去工程及び
初期化工程を実施することにより、実施の形態2と同様
に、フリッカ発生の抑制、階調数の確保、コントラスト
劣化の軽減化を図りつつ、書き込み不良の発生を抑制す
ることができる。
【0076】なお、本実施の形態におけるプラズマディ
スプレイパネルの駆動方法は、画像更新レート(フレー
ム/秒)が比較的小さいPAL方式のビデオ規格にもと
づく画像表示において、フリッカを解決する有効な方法
となるが、NTSC方式のビデオ規格にもとづく画像表
示に用いても構わず、また、これ以外の方式のビデオ規
格にもとづく画像表示に用いても構わない。
【0077】また、本実施の形態では、図11に示すよ
うに、壁電荷の再形成のために、1フィールドの中央付
近のサブフィールドで、かつ、サブフィールド群の境界
に位置する2つのサブフィールドにおいて、消去工程及
び他の工程とが重複しない初期化工程を実施しているが
(ケース3)、これに限らず、例えば、図12に示すよ
うに、1フィールドにおいて、前方がAサブフィールド
群に属するサブフィールドと後方がSサブフィールド群
に属するサブフィールドとからなる組全てにおいて、壁
電荷の再形成のための消去工程及び他の工程とが重複し
ない初期化工程を実施してもよい(ケース4)。
【0078】このようにすることにより、さらに、書き
込み不良の軽減化が図られる。ただし、コントラスト劣
化の軽減化の効果については、希釈される。また、図1
3に示すように、各サブフィールド群の境界に接するサ
ブフィールド(SF2及びSF3、SF4及びSF5、
SF6及びSF6、SF8及びSF9、SF10及びS
F11)において、消去工程及び他の工程と重複しない
初期化工程を実施してもよい(ケース5)。
【0079】このようにすることにより、さらに、書き
込み不良の軽減化が図られる。ただし、コントラスト劣
化の軽減化の効果については、希釈される。また、図1
4に示すように、フィールドの先頭のサブフィールドに
加えてAサブフィールド群の全サブフィールドにおいて
他の工程と重複しない初期化工程を実施するとしてもよ
い(ケース6)。
【0080】その場合、Aサブフィールド群の前に位置
するSサブフィールド群の最後のサブフィードにおい
て、消去工程を実施する。また、本実施の形態では、S
TCE駆動方式によるプラズマディスプレイパネルの駆
動は、選択書き込み法にもとづいて行われるとしたが、
選択消去法にもとづいて行うとしてもよい。
【0081】図15は、このような選択消去法を上述の
ケース3に適用した場合の1フィールドにおける工程を
示す図である。ちなみに、動画擬似輪郭軽減化の観点か
ら、1フィールド中におけるSサブフィールド群及びA
サブフィールド群の位置関係は、Aサブフィールド群が
Sサブフィールド群よりも相対的に前に位置するように
配置されている。
【0082】図16は、選択消去法を上述のケース4に
適用した場合の1フィールドにおける工程を示す図であ
る。上述と同様、動画擬似輪郭軽減化の観点から、1フ
ィールド中におけるSサブフィールド群及びAサブフィ
ールド群の位置関係は、Aサブフィールド群がSサブフ
ィールド群よりも相対的に前に位置するように配置され
ている。
【0083】図17は、選択消去法を上述のケース5に
適用した場合の1フィールドにおける工程を示す図であ
る。上述と同様、動画擬似輪郭軽減化の観点から、1フ
ィールド中におけるSサブフィールド群及びAサブフィ
ールド群の位置関係は、Aサブフィールド群がSサブフ
ィールド群よりも相対的に前に位置するように配置され
ている。
【0084】図18は、選択消去法を上述のケース6に
適用した場合の1フィールドにおける工程を示す図であ
る。上述と同様、動画擬似輪郭軽減化の観点から、1フ
ィールド中におけるSサブフィールド群及びAサブフィ
ールド群の位置関係は、Aサブフィールド群がSサブフ
ィールド群よりも相対的に前に位置するように配置され
ている。
【0085】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るプラズマディスプレイパネル駆動方法は、1フィ
ールドを時分割して得られる複数のサブフィールドの中
から、入力画像信号の輝度レベルにもとづいてサブフィ
ールドを選択し、選択したサブフィールドにおいて、セ
ルに電圧を印加して書き込み、当該書き込み結果に対応
するサブフィールドにおいて、セルを発光させて維持す
ることにより階調表示する駆動方法であって、前記1フ
ィールドは、2以上の第1サブフィールド群と、1以上
の第2サブフィールド群とを含み、前記第1サブフィー
ルド群は、最初の書き込みがなされる前までは、継続し
て消灯又は発光する状態が維持され、当該最初の書き込
みがなされた以降から前記状態とは相反する状態が継続
されるように設定されており、前記第2サブフィールド
群は、書き込みがなされた場合にのみ発光又は消灯する
ように設定されていることを特徴とする。
【0086】これにより、1フィールド中に第1サブフ
ィールド群が2以上あるために、継続して発光する期間
が2つに分けられる。つまり、継続して発光する期間に
おいては、発光輝度のピークが出現し易いため、1フィ
ールド中に2回以上の高輝度な発光が実行される。従っ
て、継続して発光する期間が2以上あると画像の更新周
波数が擬似的に2以上倍となるため、フリッカの発生が
抑制される。
【0087】しかも、第1サブフィールド群において
は、発光及び消灯の状態を切替えるときにのみに1回、
書き込みを実施すれは足り、第2サブフィールド群より
も書き込みに要する電力消費が抑えられる。さらに、1
フィールド中に第2サブフィールド群があることによ
り、1フィールド内にあるサブフィールド数あたりの最
大階調数を高めることができ、第1サブフィールド群だ
けでは不足する階調数が補われる。
【0088】ここで、第1サブフィールド群は、STC
E駆動方式が適用されるSサブフィールド群のことであ
り、また、第2サブフィールド群は、ADS駆動方式が
適用されるAサブフィールド群又は1つのサブフィール
ドを意味する。このように、Sサブフィールド群を2以
上と、Aサブフィールド群を1以上とで1フィールドを
構成することにより、消費電力化及び階調数を確保しつ
つ、フリッカの発生が抑制されている。
【0089】また、前記1フィールドは、前記第1サブ
フィールド群と、前記第2サブフィールドとが順次交互
に配置されてなるとしてもよい。これにより、1フィー
ルドにおいて、継続して発光する第1サブフィールド群
同士がより分離された配置となる。つまり、1フィール
ドにおける輝度のピーク点の時間間隔が大きくなること
により、上述の画像の更新周波数が擬似的に増大する効
果がより得られ易くなる。
【0090】また、前記第1サブフィールド群は、最初
の書き込みがなされる前までは、継続して消灯する状態
が維持され、当該最初の書き込みがなされた以降から発
光する状態が継続されるように設定されており、前記1
フィールドの先頭には、前記第1サブフィールド群があ
るとしてもよい。これにより、第1サブフィールド群の
後に第2サブフィールド群が配置されることとなる。
【0091】即ち、第1サブフィールド群では、発光す
る期間が後方に集中するため、発光が集中する後方に隣
接するように第2サブフィールド群を配置することによ
り、これら第1サブフィールド群及び第2サブフィール
ド群の発光は連続的に実行され、消灯状態から第2サブ
フィールド群が発光する頻度が少なく、前記期間の近傍
における動画擬似輪郭発生が抑制される。
【0092】また、前記第1サブフィールド群は、最初
の書き込みがなされる前までは、継続して発光する状態
が維持され、当該最初の書き込みがなされた以降から消
灯する状態が継続されるように設定されており、前記1
フィールドの先頭には、前記第2サブフィールド群があ
るとしてもよい。これにより、第2サブフィールド群の
後に第1サブフィールド群が配置されることとなる。
【0093】即ち、第1サブフィールド群では、発光す
る期間が前方に集中するため、発光が集中する前方に隣
接するように第2サブフィールド群を配置することによ
り、これら第2サブフィールド群及び第1サブフィール
ド群の発光は連続的に実行され、第2サブフィールド群
の発光後に、消灯状態となる頻度が少なく、前記期間の
近傍における動画擬似輪郭発生が抑制される。
【0094】また、前記プラズマディスプレイパネル駆
動方法は、前記第1サブフィールド群の最後尾のサブフ
ィールドにおいて、全ての前記セルに対して壁電荷の消
去を行う消去ステップを備えるとしてもよい。これによ
り、第1サブフィールド群の直後のサブフィールドにお
いて、壁電荷の消去により、書き込みの信頼性が向上す
る。
【0095】また、前記プラズマディスプレイパネル駆
動方法は、前記第2サブフィールド群に属する全てのサ
ブフィールドにおいて、全てのセルに対して壁電荷の消
去を行う消去ステップを備えるとしてもよい。これによ
り、第2サブフィールド群内のサブフィールドにおい
て、壁電荷の消去により、書き込みの信頼性が向上する
また、前記プラズマディスプレイパネル駆動方法は、前
記第1サブフィールド群に属する最後尾のサブフィール
ドと、前記第2サブフィールド群それぞれに属する最後
尾のサブフィールドとにおいて、全てのセルに対して壁
電荷の消去を行う消去ステップを備えるとしてもよい。
【0096】これにより、前記第1サブフィールド群及
び前記第2サブフィールド群の直後のサブフィールドに
おいて、壁電荷の消去により書き込みの信頼性が向上す
る。また、前記プラズマディスプレイパネル駆動方法
は、前記第1サブフィールド群の最後尾のサブフィール
ドにおける前記維持ステップの実行と一部並行して、当
該第1サブフィールド群の直後にあるサブフィールドに
おける初期化パルスを先行して印加し、全てのセルを一
斉に初期化放電させて壁電荷を形成する初期化ステップ
を備えるとしてもよい。
【0097】これにより、第1サブフィールド群におけ
る維持ステップの実施中に、当該第1サブフィールド群
の直後にあるサブフィールド初期化ステップを実行する
ことにより、本来発光させない方が望ましい初期化によ
る発光が目立たなくなり、低階調表示における不要な輝
度上昇が抑制される。また、前記プラズマディスプレイ
パネル駆動方法は、前記第2サブフィールド群内の隣り
合う2のサブフィールドにおいて、前方に位置するサブ
フィールドの前記維持ステップの実行と一部並行して、
後方に位置するサブフィールドにおける初期化パルスを
先行して印加し、全てのセルを一斉に初期化放電させて
壁電荷を形成する初期化ステップを備えるとしてもよ
い。
【0098】これにより、前記第2サブフィールド群に
属する全てのサブフィールドにおける維持ステップの実
施中に、当該第2サブフィールド群の直後にあるサブフ
ィールド初期化ステップを実行することにより、本来発
光させない方が望ましい初期化による発光が目立たなく
なり、低階調表示における不要な輝度上昇が抑制され
る。
【0099】また、前記プラズマディスプレイパネル駆
動方法は、前記消去を実行したサブフィールドの次のサ
ブフィールドにおいて、初期化パルスを印加して全ての
前記セルを一斉に初期化放電させて壁電荷を形成する初
期化ステップを備えるとしてもよい。これにより、書き
込みの信頼性の向上化が図られる。
【0100】また、前記プラズマディスプレイパネル駆
動方法は、前記1フィールドの先頭のサブフィールドに
おいてのみ、前記初期化パルスを印加して全放電セルを
一斉に初期化放電させて壁電荷を形成する初期化ステッ
プを備えるとしてもよい。これにより、1フィールド中
における、初期化ステップの実行回数が一回となり、低
階調表示における不要な輝度上昇が抑制される。
【0101】また、前記プラズマディスプレイパネル駆
動方法は、前記1フィールドの先頭及び前記1フィール
ドの中央付近に配置された第1サブフィールド群又は第
2サブフィールド群の先頭でのみ、前記初期化パルスを
印加して全てのセルを一斉に初期化放電させて壁電荷を
形成する初期化ステップを備えるとしてもよい。これに
より、前記1フィールドの先頭及び前記1フィールドの
中央付近に位置するサブフィールドにおける書き込みの
信頼性の向上化が図られる。
【0102】また、前記プラズマディスプレイパネル駆
動方法は、前記第1サブフィールド群内の先頭のサブフ
ィールドにおいて初期化パルスを印加して全てのセルを
一斉に初期化放電させて壁電荷を形成する初期化ステッ
プを備えるとしてもよい。これにより、第1サブフィー
ルド群内のサブフィールドにおける書き込みの信頼性の
向上化が図られる。
【0103】また、前記プラズマディスプレイパネル駆
動方法は、前記第1サブフィールド群内の先頭のサブフ
ィールドと、前記第2サブフィールド群内の先頭のサブ
フィールドとにおいて、前記初期化パルスを印加して全
てのセルを一斉に初期化放電させて壁電荷を形成する初
期化ステップを備えるとしてもよい。これにより、さら
に、第1サブフィールド群内のサブフィールドにおける
書き込みの信頼性の向上化が図られる。
【0104】また、前記初期化ステップでは、前記第1
サブフィールド群における前記初期化放電は、当該第1
サブフィールド群の直前が第2サブフィールド群でない
場合に限り実行するとしてもよい。これにより、初期化
ステップの実行回数が抑制され、低階調表示における不
要な輝度上昇が抑制される。
【0105】また、前記プラズマディスプレイパネル駆
動方法は、前記第2サブフィールド群の全てのサブフィ
ールドにおいて前記初期化パルスを印加する初期化ステ
ップを備えるとしてもよい。これにより、前記第2サブ
フィールド群の全てのサブフィールドにおける書き込み
の信頼性の向上化が図られる。
【0106】また、本発明に係るプラズマディスプレイ
パネル駆動装置は、上記いずれかのプラズマディスプレ
イパネル駆動方法を使用することを特徴とする。これに
より、1フィールド中に第1サブフィールド群が2以上
あるために、継続して発光する期間が2つに分けられ
る。つまり、継続して発光する期間においては、発光輝
度のピークが出現し易いため、1フィールド中に2回以
上の高輝度な発光が実行される。
【0107】従って、継続して発光する期間が2以上あ
ると画像の更新周波数が擬似的に2以上倍となるため、
フリッカの発生が抑制される。しかも、第1サブフィー
ルド群においては、発光及び消灯の状態を切替えるとき
にのみに1回、書き込みを実施すれは足り、第2サブフ
ィールド群よりも書き込みに要する電力消費が抑えられ
る。
【0108】さらに、1フィールド中に第2サブフィー
ルド群があることにより、1フィールド内にあるサブフ
ィールド数あたりの最大階調数を高めることができ、第
1サブフィールド群だけで不足する階調数が補われる。
ここで、第1サブフィールド群は、STCE駆動方式が
適用されるSサブフィールド群のことであり、また、第
2サブフィールド群は、ADS駆動方式が適用されるA
サブフィールド群又は1つのサブフィールドを意味す
る。
【0109】このように、Sサブフィールド群を2以上
と、Aサブフィールド群を1以上とで1フィールドを構
成することにより、消費電力化及び階調数を確保しつ
つ、フリッカの発生が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るプラズマディスプレイ表示
装置の構成図である。
【図2】Sサブフィールド群、Aサブフィールド群、S
サブフィールド群、Aサブフィールド群の順からなる1
フィールドの構成を示す図である。
【図3】サブフィールド変換部内に格納されている変換
テーブルを示す図である。
【図4】Sサブフィールド群、Aサブフィールド群、S
サブフィールド群、Aサブフィールド群の順からなる1
フィールドの構成を示す図である。
【図5】サブフィールド変換部に内に置かれる変換テー
ブルを示す図である。
【図6】選択消去法にもとづくSTCE駆動方式におい
て、走査電極、維持電極及びデータ電極に印加される電
圧波形を示す図である。
【図7】選択消去法にもとづくSTCE駆動方式おけ
る、1フィールドの構成を示す図である。
【図8】サブフィールド変換部に内に置かれる変換テー
ブルの内容を示す図である。
【図9】本実施の形態に係る駆動方式において、1フィ
ールド中に実施される工程の一例を示す図である。
【図10】動画擬似輪郭軽減化を考慮した場合におけ
る、1フィールドの構成を示す図である。
【図11】本実施の形態に係る駆動方式において、1フ
ィールド中に実施される工程の一例を示す図である。
【図12】1フィールドにおいて、前方がAサブフィー
ルド群に属するサブフィールドと後方がSサブフィール
ド群に属するサブフィールドとからなる組全てにおい
て、壁電荷の再形成のための消去工程及び他の工程とが
重複しない初期化工程を示す図である。
【図13】各サブフィールド群の境界に接するサブフィ
ールドにおいて、消去工程及び他の工程と重複しない初
期化工程を示す図である。
【図14】フィールドの先頭のサブフィールドに加えて
Aサブフィールド群の全サブフィールドにおいて他の工
程と重複しない初期化工程を示す図である。
【図15】このような選択消去法を図11に適用した場
合の1フィールドにおける工程を示す図である。
【図16】選択消去法を図12に適用した場合の1フィ
ールドにおける工程を示す図である。
【図17】選択消去法を図13に適用した場合の1フィ
ールドにおける工程を示す図である。
【図18】選択消去法を図14に適用した場合の1フィ
ールドにおける工程を示す図である。
【図19】一般的なプラズマディスプレイパネルの電極
構成と、このプラズマディスプレイパネルを階調表示す
るための3つの駆動回路とを示す図である。
【図20】一般的なプラズマディスプレイパネルの駆動
方法において、走査電極、維持電極及びデータ電極に印
加される電圧波形を示す図である。
【図21】ADS駆動方式において、1フィールド中に
実施される工程を示す図である。
【図22】リアルブラック駆動方式において、1フィー
ルド中に実施される工程を示す図である。
【図23】リアルブラック駆動方式において、走査電
極、維持電極及びデータ電極に印加される電圧波形を示
す図である。
【図24】STCE駆動方式において、1フィールド中
に実施される工程を示す図である。
【図25】STCE駆動方式において、走査電極、維持
電極及びデータ電極に印加される電圧波形を示す図であ
る。
【図26】STCE駆動方式の他のバリエーションを示
す図である。
【符号の説明】
340 プラズマディスプレイパネル 350 データ検出部 360 表示制御部 370 サブフィールド変換部 371 サブフィールドメモリ 400 データドライバ 401 走査電極 402 維持電極 403 データ電極 404 放電セル 410 走査ドライバ 420 走査ドライバ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1フィールドを時分割して得られる複数
    のサブフィールドの中から、入力画像信号の輝度レベル
    にもとづいてサブフィールドを選択し、選択したサブフ
    ィールドにおいて、セルに電圧を印加して書き込み、当
    該書き込み結果に対応するサブフィールドにおいて、セ
    ルを発光させて維持することにより階調表示するプラズ
    マディスプレイパネル駆動方法であって、 前記1フィールドは、2以上の第1サブフィールド群
    と、1以上の第2サブフィールド群とを含み、 前記第1サブフィールド群は、最初の書き込みがなされ
    る前までは、継続して消灯又は発光する状態が維持さ
    れ、当該最初の書き込みがなされた以降から前記状態と
    は相反する状態が継続されるように設定されており、 前記第2サブフィールド群は、書き込みがなされた場合
    にのみ発光又は消灯するように設定されていることを特
    徴とするプラズマディスプレイパネル駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記1フィールドは、前記第1サブフィ
    ールド群と、前記第2サブフィールドとが順次交互に配
    置されてなることを特徴とする請求項1に記載のプラズ
    マディスプレイパネル駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記第1サブフィールド群は、最初の書
    き込みがなされる前までは、継続して消灯する状態が維
    持され、当該最初の書き込みがなされた以降から発光す
    る状態が継続されるように設定されており、 前記1フィールドの先頭には、前記第1サブフィールド
    群があることを特徴とする請求項2に記載のプラズマデ
    ィスプレイパネル駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記第1サブフィールド群は、最初の書
    き込みがなされる前までは、継続して発光する状態が維
    持され、当該最初の書き込みがなされた以降から消灯す
    る状態が継続されるように設定されており、 前記1フィールドの先頭には、前記第2サブフィールド
    群があることを特徴とする請求項2に記載のプラズマデ
    ィスプレイパネル駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記プラズマディスプレイパネル駆動方
    法は、 前記第1サブフィールド群の最後尾のサブフィールドに
    おいて、全ての前記セルに対して壁電荷の消去を行う消
    去ステップを備えることを特徴とする請求項1に記載の
    プラズマディスプレイパネル駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記プラズマディスプレイパネル駆動方
    法は、 前記第2サブフィールド群に属する全てのサブフィール
    ドにおいて、全てのセルに対して壁電荷の消去を行う消
    去ステップを備えることを特徴とする請求項1に記載の
    プラズマディスプレイパネル駆動方法。
  7. 【請求項7】 前記プラズマディスプレイパネル駆動方
    法は、 前記第1サブフィールド群に属する最後尾のサブフィー
    ルドと、前記第2サブフィールド群それぞれに属する最
    後尾のサブフィールドとにおいて、全てのセルに対して
    壁電荷の消去を行う消去ステップを備えることを特徴と
    する請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル駆動
    方法。
  8. 【請求項8】 前記プラズマディスプレイパネル駆動方
    法は、 前記第1サブフィールド群の最後尾のサブフィールドに
    おける前記維持ステップの実行と一部並行して、当該第
    1サブフィールド群の直後にあるサブフィールドにおけ
    る初期化パルスを先行して印加し、全てのセルを一斉に
    初期化放電させて壁電荷を形成する初期化ステップを備
    えることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディス
    プレイパネル駆動方法。
  9. 【請求項9】 前記プラズマディスプレイパネル駆動方
    法は、 前記第2サブフィールド群内の隣り合う2のサブフィー
    ルドにおいて、前方に位置するサブフィールドの前記維
    持ステップの実行と一部並行して、後方に位置するサブ
    フィールドにおける初期化パルスを先行して印加し、全
    てのセルを一斉に初期化放電させて壁電荷を形成する初
    期化ステップを備えることを特徴とする請求項1に記載
    のプラズマディスプレイパネル駆動方法。
  10. 【請求項10】 前記プラズマディスプレイパネル駆動
    方法は、 前記消去を実行したサブフィールドの次のサブフィール
    ドにおいて、初期化パルスを印加して全ての前記セルを
    一斉に初期化放電させて壁電荷を形成する初期化ステッ
    プを備えることを特徴とする請求項5から7のいずれか
    に記載のプラズマディスプレイパネル駆動方法。
  11. 【請求項11】 前記プラズマディスプレイパネル駆動
    方法は、 前記1フィールドの先頭のサブフィールドにおいての
    み、前記初期化パルスを印加して全放電セルを一斉に初
    期化放電させて壁電荷を形成する初期化ステップを備え
    ることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプ
    レイパネル駆動方法。
  12. 【請求項12】 前記プラズマディスプレイパネル駆動
    方法は、 前記1フィールドの先頭及び前記1フィールドの中央付
    近に配置された第1サブフィールド群又は第2サブフィ
    ールド群の先頭でのみ、前記初期化パルスを印加して全
    てのセルを一斉に初期化放電させて壁電荷を形成する初
    期化ステップを備えることを特徴とする請求項1に記載
    のプラズマディスプレイパネル駆動方法。
  13. 【請求項13】 前記プラズマディスプレイパネル駆動
    方法は、 前記第1サブフィールド群内の先頭のサブフィールドに
    おいて初期化パルスを印加して全てのセルを一斉に初期
    化放電させて壁電荷を形成する初期化ステップを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレ
    イパネル駆動方法。
  14. 【請求項14】 前記プラズマディスプレイパネル駆動
    方法は、 前記第1サブフィールド群内の先頭のサブフィールド
    と、前記第2サブフィールド群内の先頭のサブフィール
    ドとにおいて、前記初期化パルスを印加して全てのセル
    を一斉に初期化放電させて壁電荷を形成する初期化ステ
    ップを備えることを特徴とする請求項1に記載のプラズ
    マディスプレイパネル駆動方法。
  15. 【請求項15】 前記初期化ステップでは、 前記第1サブフィールド群における前記初期化放電は、
    当該第1サブフィールド群の直前が第2サブフィールド
    群でない場合に限り実行することを特徴とする請求項1
    1から14のいずれかに記載のプラズマディスプレイパ
    ネル駆動方法。
  16. 【請求項16】 前記プラズマディスプレイパネル駆動
    方法は、 前記第2サブフィールド群の全てのサブフィールドにお
    いて前記初期化パルスを印加する初期化ステップを備え
    ることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の
    プラズマディスプレイパネル駆動方法。
  17. 【請求項17】 請求項1から9及び請求項11から1
    4のうちいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル
    駆動方法を使用したプラズマディスプレイパネル駆動装
    置。
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