JP2003091085A - 電子写真感光体用支持体 - Google Patents
電子写真感光体用支持体Info
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Abstract
ピッチに影響されずに濃度ムラの発生を防ぎ、良好な画
像を与える電子写真感光体及び画像形成装置を提供する
こと。 【解決手段】表面に切削加工により凹凸が形成される電
子写真感光体用支持体の表面の凹凸形状を粗さ計にて測
定した粗さ曲線において、Rtの1/2以上の高さの斜
面が送り方向の5山以内に存在し、かつRtの1/3未
満の高さの斜面が3山以上連続しないことを特徴とする
電子写真感光体用支持体。
Description
装置に使用される電子写真感光体用支持体および該支持
体を用いた電子写真感光体および該感光体を用いた画像
形成装置に関する。
る電子写真感光体は、電子写真感光体用支持体(以下、
支持体と呼ぶ)を切削加工した後、感光層を形成する
か、或いは切削加工した後に陽極酸化被膜や下引き層な
どを形成した上に感光層を形成することによって使用さ
れている。通常、高解像度が要求される画像形成装置に
おいては、該電子写真感光体にレーザー光やLED等を
照射し画像を形成するといった技術が使用されている。
射し画像を形成する場合、特にハーフ画像等において濃
度ムラが発生するといった問題点が生じている。該濃度
ムラは、前記の様な電子写真感光体にレーザー光やLE
Dを照射した場合、光が支持体上で散乱せずに反射する
ことを原因として生じると考えられる。支持体には通常
アルミニウム或いはアルミニウム合金からなる金属素管
を使用することが多く、前記の様に支持体は表面性状を
均一に保つために切削加工が行われる。レーザー光やL
EDが支持体上で散乱しないことで濃度ムラを生じる場
合、切削加工を施した後の支持体表面は規則的な凹凸が
存在するため、規則的に濃度ムラを生成してしまうとい
った問題点が生じる。
画像形成装置においてはこのような実状に鑑み、特許第
2996742号では支持体表面の粗さを規定すること
により濃度ムラを防ぐ方法が提案されているが、本特許
を満たす条件でも、近年の高画質の複写機、プリンター
では濃度ムラの発生を防ぐことは難しい。また、特開2
001−100446号公報では切削ピッチをある条件
下に納めることで濃度ムラの発生を防ぐことが提案され
ているが、同じく効果としては不十分であり、かつ画質
が上がる毎に有効なピッチ範囲が狭まるので、切削ピッ
チ幅の管理が難しくなってくる。さらに、このような高
画質の感光体を管理するには今までの粗さ計のJIS規
格による測定値での管理では不十分で、切削ピッチ毎、
また切削ピッチ管での波形の均一な光散乱性が必要とな
る。
を解決するべく、レーザー光、LED等を電子写真感光
体に照射して画像を形成する際に、濃度ムラを発生しな
い電子写真感光体を提供し、さらには支持体の切削加工
の際の切削ピッチに影響されずに濃度ムラの発生を防ぐ
ことを目的とする。
を解決すべく鋭意検討を行ったところ、感光体を構成す
る支持体表面の表面粗さの各々の斜面の高さに着目し、
これらが特定の関係を有する場合には、切削ピッチに左
右されずに濃度ムラの発生を防止できることを見いだし
本発明に到達した。すなわち、本発明は、支持体表面に
切削加工により凹凸を形成する際、該凹凸形状を粗さ計
にて測定した粗さ曲線において、Rtの1/2以上の高
さの斜面が送り方向の5山以内に存在し、かつRtの1
/3未満の高さの斜面が3山以上連続しないことを特徴
とする電子写真感光体用支持体、及び該支持体を用いた
電子写真感光体及び画像形成装置に関する。本発明によ
れば、電子写真感光体用支持体における切削加工後の支
持体表面(切削表面)の粗さ曲線において、特定の粗さ
曲線の形状を有する支持体を使用することにより、切削
ピッチに影響されずに濃度ムラの発生を防ぐことが可能
となる。
粗さ曲線は粗さ計(サーフコム:(株)ミツトヨ社製)
により測定される。精密旋盤を使用し、焼結ダイヤモン
ドバイトを研磨粗さ狙いで特定のRmax(μm)に仕
上げた後、支持体を切削する。支持体を切削する際の切
削バイトは、粒径が0.2μm以上15μm以下のもの
を用い、切削バイトの切削面における研磨仕上げ粗さが
Rmaxで0.3μm以上0.8μm以下となるように
研磨されたものを使用することが好ましい。
得た粗さ曲線からRtの1/2以上の高さをもった斜面
が送り方向の5山以内に存在し、かつRtの1/3未満
の高さをもった斜面が3山以上連続しない支持体を得
る。支持体の切削表面の粗さ曲線を図1に示す。図中、
F(μm)は切削ピッチ、H(μm)は斜面の高さ、f
(μm)は粗さ表面の山の間隔(隣り合う山と山の間
隔)、X(μm)は粗さ曲線の送り方向の長さを示す。
切削ピッチFは、切削時、支持体1回転あたりにバイト
が軸方向に送られる距離である。粗さ曲線の送り方向の
長さXにはFの数送り分が含まれていなくてはならず、
少なくとも2F以上、好ましくは3F以上、最も好適に
は5F以上の長さを有するものがよい。また、粗さ曲線
の送り方向の倍率は1万倍以上が望ましい。
として0.4μm以上、好ましくは0.5μm以上、最
大値として1.2μm以下、好ましくは1.0μm以
下、最も好適には0.8μm以下であることが望まし
い。また、切削ピッチは最小値として好ましくは100
μm以上、更に好ましくは150μm以上、最大値とし
て好ましくは600μm以下、更に好ましくは450μ
m以下の範囲で設定される。
さ、及び切削ピッチにより左右され、画像解像度がxd
piであるとき、原則としてf≦2.54×104/3x
であり、かつ最大値として20μm以下、好ましくは1
5μm以下、更に好ましくは10μm以下であることが
望ましい。該バイトをさらに研磨加工し、例えば、切削
バイトの粒径が2μm〜15μmを用い、バイト切削面
の研磨仕上げ粗さをRmaxで0.4μm〜0.8μm
とする。このような条件で加工された切削表面の粗さ曲
線ではfは約5μm〜15μmの間に入る。fが大きく
なりすぎると表面の乱反射効果(光散乱性)が薄れ、濃
度ムラの原因となることがあるため、20μm以下に抑
えることが好ましく、更に好ましくは15μm以下、最
も好適には10μm以下とすることが望ましい。
表面が凹凸形状を粗さ計にて測定した粗さ曲線におい
て、Rtの1/2以上の高さの斜面が送り方向の5山以
内に存在し、かつRtの1/3未満の高さの斜面が3山
以上連続しないことを特徴とする。すなわち、Rtの1
/2以上の高さの斜面は、送り方向の5山以内に一つ以
上存在すればよいが、好ましくは、二つ以上存在すれば
よい。また、Rtの1/3未満の高さの斜面は3山以上
連続しなければよいが、好ましくは、2山以上連続しな
ければよい。このような波形にすることにより切削ピッ
チに影響されずに軸方向、周方向に均一な光散乱性を持
った感光体が得られ、結果として切削ピッチに影響され
ずに濃度ムラを防ぐことが可能となる。
光体用支持体として用いられるものであれば特に限定さ
れるものではないが具体的には、アルミニウムあるいは
アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の金
属材料が使用される。好ましくはアルミニウムあるいは
アルミニウム合金からなる支持体がよい。支持体の形状
は、通常の電子写真感光体に用いられる形状であれば特
に限定されるものではないが、好ましくは円筒状の形状
がよい。非導電体を使用するときは、導電性粉体の配合
による導電化、あるいは、金属蒸着による表面導電化が
行われるのが一般的である。
場合について製法を述べれば、アルミニウムあるいはA
1050、A3003、A6063等のアルミニウム合
金をポートホール法、マンドレル法等により円筒状に加
工した後、所定の肉厚、長さ、外径寸法の円筒とするた
め、引き抜き加工、切削加工等による処理加工が行なわ
れる。
工した後、そのまま感光層を形成しても良いが、陽極酸
化被膜または下引き層、あるいはこれらを併用した層を
形成してもよい。陽極酸化被膜は、支持体表面に陽極酸
化処理により形成される。陽極酸化処理を施す前に、
酸、アルカリ、有機溶剤、界面活性剤、エマルジョン、
電解などの各種脱脂洗浄方法により脱脂処理されること
が好ましい。陽極酸化被膜は通常の方法、例えば、クロ
ム酸、硫酸、シュウ酸、ホウ酸、スルファミン酸などの
酸性浴中で、陽極酸化処理することにより形成される
が、硫酸中での陽極酸化処理が最も良好な結果を与え
る。硫酸中での陽極酸化処理の場合、硫酸濃度は100
〜300g/l、溶存アルミニウム濃度は2〜15g/
l、液温は15〜30℃、電解電圧は10〜20V、電
流密度は0.5〜2A/dm2の範囲内に設定されるの
が好ましいが、これに限られるものではない。このよう
にして形成された陽極酸化被膜の膜厚としては、通常は
20μm以下であり、好ましくは10μm以下、更に好
ましくは7μm以下である。
なわれる。封孔処理液としては、ニッケルイオンを含む
液(例えば酢酸ニッケルを含む液、フッ化ニッケルを含
む液)等、常法の封孔処理液が使用できる。封孔処理さ
れた支持体上には感光層が形成される。
ル、カゼイン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウレタ
ン、ポリイミド、ポリアミド等の有機層を用いることが
できる。なかでも、支持体との接着性に優れ、電荷発生
層塗布液に用いられる溶媒に対する溶解性の小さなポリ
アミド樹脂が好ましい。下引き層中には、特にレーザー
露光における干渉縞を防ぐ目的で、アルミナ、チタニア
等の金属酸化物微粒子やレーザー光を吸収することがで
きる有機または無機の色素を含有させることが効果的で
ある。下引き層の膜厚は通常0.1〜10μm、好まし
くは0.2〜5μmである。
を含有する電荷発生層と電荷輸送層をこの順に積層した
もの、逆に積層したもの、または電荷輸送媒体中に電荷
発生物質粒子を分散したいわゆる単層型などいずれも用
いることができるが、電荷発生層および電荷輸送層を有
する積層型感光層が好ましい。感光層が単層構造の場合
には、感光材料が結着材料に分散してなる公知のものが
使用される。例えば、色素増感されたZnO感光層、C
dS感光層、電荷発生物質を電荷輸送物質に分散させた
感光層が挙げられる。感光層が積層構造の場合には、支
持体、好ましくは陽極酸化被膜または下引き層の上に電
荷発生層、電荷輸送層の順で各層が設けられる。
とを含む。電荷発生物質としては、電子写真感光体に用
いられる物質であれば特に限定されるものではなく、具
体的にはセレン及びその合金、ヒ素−セレン、硫化カド
ミウム、酸化亜鉛、その他の無機光導電体、フタロシア
ニン、アゾ、キナクリドン、多環キノン、ペリレン、イ
ンジゴ、ベンズイミダゾールなどの有機顔料を使用する
ことができる。特に銅、塩化インジウム、塩化カリウ
ム、スズ、オキシチタニウム、亜鉛、バナジウムなどの
金属、またはその酸化物や塩化物の配位したフタロシア
ニン類、無金属フタロシアニン類、または、モノアゾ、
ビスアゾ、トリスアゾ、ポリアゾ類などのアゾ顔料が好
ましい。これらのうち特にアゾ顔料又はフタロシアニン
類がより好ましく、特定結晶系を有するオキシチタニウ
ムフタロシアニンが特に好ましい。これは、オキシチタ
ニウムフタロシアニンが通常の顔料より熱による結晶変
換が起きやすいためである。
ンは、CuKα線によるX線回折においてブラッグ角
(2θ±0.2゜)27.3゜に最大回折ピークを示す
ものがあげられる。この結晶型オキシチタニウムフタロ
シアニンは、一般にはY型あるいはD型と呼ばれている
ものであり、例えば特開昭62−67094号公報の第
2図(同公報ではII型と称されている)、特開平2−
8256号公報の第1図、特開昭64−82045号公
報の第1図、電子写真学会誌第92巻(1990年発
行)第3号第250〜258頁(同刊行物ではY型と称
されている)に示されたものである。この結晶型オキシ
チタニウムフタロシアニンは、27.3°に最大回折ピ
ークを示すことが特徴であるが、これ以外に通常7.4
゜、9.7゜、24.2゜にピークを示す。
性および測定法により変化する場合もあるが、粉末結晶
のX線回折を行う場合に通常用いられるブラッグ−ブレ
ンターノの集中法による測定では、上記の結晶型オキシ
チタニウムフタロシアニンは27.3°に最大回折ピー
クを有する。また、薄膜光学系(一般に薄膜法或いは平
行法とも呼ばれる)により測定された場合には、試料の
状態によっては27.3°が最大回折ピークとならない
場合があるが、これは結晶粉末が特定の方向に配向して
いるためと考えられる。
程で用いられるものであれば特に限定されるものではな
く種々の溶媒を用いてよい。例えば、ジエチルエーテ
ル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,2−
ジメトキシエタン等のエーテル類;アセトン、メチルエ
チルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等の
エステル類;メタノール、エタノール、プロパノール等
のアルコール類を単独あるいは2種以上混合して使用す
ることができる。
分散液中に有効量の電荷発生物質が含まれる限りいかな
る量でもよく、通常は分散時の分散液中の電荷発生物質
の濃度にして3〜20wt%、より好ましくは4〜20
wt%程度が好ましい。
されるものであれば特に限定されるものではないが、具
体的には、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセター
ル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、
ポリエステルカーボネート、ポリスルホン、ポリイミ
ド、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル等のビ
ニル重合体、及びその共重合体、フェノキシ、エポキ
シ、シリコーン樹脂等またこれらの部分的架橋硬化物等
を単独あるいは2種以上用いることができる。
ては例えば、電荷発生物質を分散処理工程に結着樹脂を
粉末のまま或いはそのポリマー溶液を加え同時に分散す
る方法、分散処理工程で得られた分散液を結着樹脂のポ
リマー溶液中に混合する方法、或いは逆に分散液中にポ
リマー溶液を混合する方法等のいずれかの方法を用いて
もかまわない。
のに適した液物性にするために、種々の溶剤を用いて希
釈してもかまわない。このような溶剤としては、例えば
前記分散媒として例示した溶媒を使用することができ
る。電荷発生物質と結着樹脂との割合は特に制限はない
が一般には樹脂100重量部に対して電荷発生物質が5
〜500重量部の範囲より使用される。また必要に応じ
て電荷輸送物質を含むことができる。電荷輸送物質とし
ては例えば、2,4,7−トリニトロフルオレノン、テ
トラシアノキシジメタンなどの電子求引性物質、カルバ
ゾール、インドール、イミダゾール、オキサゾール、ピ
ラゾール、オキサジアゾール、ピラゾリン、チアジアゾ
ールなどの複素環化合物、アニリン誘導体、ヒドラゾン
化合物、芳香族アミン誘導体、スチルベン誘導体、或い
はこれらの化合物からなる基を主鎖もしくは側鎖に有す
る重合体などの電子供与性物質が挙げられる。電荷輸送
物質と結着樹脂との割合は結着樹脂100重量に対して
電荷輸送物質が5〜500重量部の範囲により使用され
る。
支持体上に電荷発生層を形成させ、その上に電荷輸送層
を積層させて感光層を形成する、或いは支持体上に電荷
輸送層を形成しその上に前記分散液を用いて電荷発生層
を形成し感光層を形成する、或いは支持体上に前記分散
液を用いて電荷発生層を形成させ感光層とする、のいず
れかの構造で感光層を形成することが出来る。電荷発生
層の膜厚は電荷輸送層と積層させて感光層を形成する場
合0.1〜10μmの範囲が好適であり電荷輸送層の膜
厚は10〜40μmが好適である。電荷発生層のみの単
層構造で感光層を形成する場合の電荷発生層の膜厚は5
〜40μmの範囲が好適である。
る電荷輸送物質としては、前記電荷輸送物質として例示
した材料を使用することが出来る。これらの電荷輸送物
質とともに必要に応じて結着樹脂が配合される。結着樹
脂としては、例えば前記結着樹脂として例示した結着樹
脂を使用することが出来る。感光層には、必要に応じて
電子写真感光体に用いられる酸化防止剤、増感剤等の各
種添加剤を含んでいてもよい。
めの塗布操作は、従来公知の塗布方法に従う。例えば、
浸漬塗布法、スプレー塗布法、スピンナーコーティング
法、ブレードコーティング法等を採用して行うことがで
きる。
ノクロプリンター、複写機、カラープリンター、カラー
複写機、ファクシミリなどがあげられる。特に、本発明
の支持体、及び電子写真感光体は、濃度ムラの生じない
高画質の画像を提供できることから、高解像度の画像形
成装置に適している。特に、600dpi以上の解像度
の画像を得られる画像形成装置に利用することができ
る。また、本発明の支持体を用いた感光体を使用する画
像形成装置においては、通常、従来公知の波長域を有す
るレーザー光等の光源を利用することで本発明の効果を
得ることが出来るが、380nm〜600nmに波長域
を有する光源を利用する該画像形成装置においても、本
発明の奏する効果は達成されると考えられる。
器、現像器、定着器、除電器、クリーナー)、電子写真
感光体、光学ユニット(露光器)、ホッパー、スタッカ
ー、記録媒体(用紙)を搬送する搬送路、定着ユニット
等が設けられている。ホッパーは、記録媒体(用紙)を
搬送路に提供するものである。スタッカーは、記録済み
の媒体(印刷済み用紙)を積み重ねて保存するものであ
る。搬送路は、記録媒体(用紙)を搬送するものであ
る。定着ユニットは、電子写真感光体から記録媒体(用
紙)に転写された画像を定着するものである。
れた静電潜像に現像剤を与えて現像を行うものである。
電子写真感光体は、得ようとする画像に応じた静電潜像
を作成後、現像ユニットで現像された画像を記録媒体
(用紙)に転写するものである。光学ユニットは、各画
像データ(情報)により変調されたレーザー光で電子写
真感光体上を走査して静電潜像を形成するものである。
トロン、スコロトロン等の帯電器を用いて電子写真感光
体表面略均一に帯電する。上位コンピューターは、画
像、文字等の情報に基づき印刷指令を送る。上位コンピ
ューターからの印刷指令時に、印刷準備が整っていれ
ば、データ要求を行い、各データーが送られてくると、
画像形成装置の光学ユニットで各データに対応して変調
されたレーザー光で電子写真感光体上を走査する。これ
により、レーザー光が照射された電子写真感光体上の部
分は、電荷が除去され、電子写真感光体上に静電潜像が
形成される。その後、現像ユニットで電子写真感光体に
形成された静電潜像にトナー等の現像剤を与えて、電子
写真感光体上に可視像を形成する。次に、記録媒体(用
紙)をこの可視像に重ね、記録媒体(用紙)の裏から帯
電器で現像剤とは逆の電荷を記録媒体(用紙)に与え、
静電力により可視像を記録媒体(用紙)に転写する。転
写された可視像は、熱又は圧力により、記録媒体(用
紙)に融着されて永久像とする。
荷は光により除電される。また、転写されずに残った残
留トナー等の現像剤は、クリーナーにより除去する。こ
のようなプロセスを繰り返すことにより連続的に画像形
成を行う。また、フルカラー印刷を行う場合には、上述
した画像形成プロセスを各色毎に行いカラー画像を得
る。
ずつ搬送路に送られ、ベルト状の搬送手段で記録媒体
(用紙)が搬送される間に電子写真感光体に形成された
可視像を順次記録媒体(用紙)に転写していき、定着ユ
ニットで用紙に転写された像を定着し、最後にスタッカ
ーで印刷済みの記録媒体(用紙)を積み重ねて保管す
る。
印刷を行う場合には、電子写真感光体上に付着したトナ
ー等の現像剤を、一旦一つの中間転写ベルトに転写し、
中間転写ベルト状で各色のトナーを合わせ、カラー可視
像とした後、転写手段を用いて記録媒体(用紙)にカラ
ー画像を形成するものであってもよい。
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 [電荷発生層塗布液]本発明の実施例に用いる電荷発生層
塗布液を以下のように調製した。オキシチタニウムフタ
ロシアニン10重量部に1,2−ジメトキシエタン14
0重量部を加え分散溶液とし、サンドグラインドミルで
1時間、分散処理を行った。この際、粒径0.8mm程
度のガラスビーズをサンドグラインドミル内に入れて分
散処理を行った。次にホモジナイザー(特殊機化工工業
株式会社製、T.K.ホモミクサー O型)にポリビニ
ルブチラール(電気化学工業(株)製、商品名デンカブ
チラール#6000C)70重量部の7%エチレングリ
コールジメチルエーテル溶液を入れた。更に、この分散
溶液をホモジナイザーに入れ、分散混合処理を施した。
その後、分散液を取り出し、超音波分散処理を施し、電
荷発生層塗布液を調製した。
る電荷輸送層塗布液を以下のように調製した。次に示す
ヒドラゾン化合物56重量部と
ノバレックス7030A)100重量部をテトラヒドロ
フラン100重量部に混合攪拌して溶解させ、電荷輸送
層塗布液を調製した。
ヤモンドバイト(GE:1800シリーズ、粒径7μ
m)を研磨粗さ狙いでRmax0.4μm〜0.7μm
に仕上げ、切削ピッチ350μmでアルミニウム管を切
削し、Rtで0.6μm相当の表面を持つφ100mm
×L350mmの支持体を得た。該支持体を粗さ計(サ
ーフコム:(株)ミツトヨ社製)にて粗さ測定し、得た
粗さ曲線からRtの1/2以上の高さをもった斜面が送
り方向の5山以内に存在し、かつRtの1/3未満の高
さをもった斜面が3山以上連続しない支持体を得た。該
支持体に陽極酸化処理にて陽極酸化被膜(アルマイト)
6μmを生成させ、上記の電荷発生層用塗布液と電荷輸
送層用塗布液とを順次に塗布し乾燥させ、電子写真感光
体を作製した。
こと以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を得
た。
こと以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を得
た。
上の高さをもった斜面が送り方向の5山以内に存在し、
かつRtの1/3未満の高さをもった斜面が3山以上連
続すること以外、実施例1と同様にして電子写真感光体
を得た。
上の高さをもった斜面が送り方向の5山以内に存在せ
ず、かつRtの1/3未満の高さをもった斜面が3山以
上連続すること以外、実施例1と同様にして電子写真感
光体を得た。
以外、実施例1と同様にして電子写真感光体を得た。
以外、実施例1と同様にして電子写真感光体を得た。
タル複写機(CF9001:ミノルタ(株)製)にて濃
度ムラの評価を行った。濃度ムラの評価については以下
のランク付けに従って評価した。 ○: 濃度ムラの発生なし △: 弱いレベルの濃度ムラが発生している。 ×: 実用上問題のある濃度ムラが発生している。
ッチに影響されずに防止できる。
Claims (7)
- 【請求項1】表面に切削加工により凹凸が形成される電
子写真感光体用支持体であって、該支持体表面の凹凸形
状を粗さ計にて測定した粗さ曲線において、Rtの1/
2以上の高さの斜面が送り方向の5山以内に存在し、か
つRtの1/3未満の高さの斜面が3山以上連続しない
ことを特徴とする電子写真感光体用支持体。 - 【請求項2】Rtが0.4μm〜1.2μmであること
を特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体用支持
体。 - 【請求項3】粒径が0.2μm〜15μm、バイト切削
面の研磨仕上げ粗さがRmaxで0.3μm〜0.8μ
mである切削バイトを用いて切削することを特徴とする
請求項1〜2のいずれかに記載の電子写真感光体用支持
体。 - 【請求項4】解像度xdpiの画像形成装置に使用され
る電子写真感光体用支持体において、支持体の粗さ曲線
の山の間隔f(μm)が、f≦2.54×104/3xで
あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
電子写真感光体用支持体。 - 【請求項5】解像度が600dpi以上の画像形成装置
に使用されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
に記載の電子写真感光体用支持体。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の電子写真
感光体用支持体を用いて製造された電子写真感光体。 - 【請求項7】請求項6に記載の電子写真感光体を用いて
製造された画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001284284A JP2003091085A (ja) | 2001-07-12 | 2001-09-19 | 電子写真感光体用支持体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-211904 | 2001-07-12 | ||
JP2001211904 | 2001-07-12 | ||
JP2001284284A JP2003091085A (ja) | 2001-07-12 | 2001-09-19 | 電子写真感光体用支持体 |
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