JP2003090691A - フィンチューブ型熱交換器およびこれを用いた冷凍サイクル - Google Patents

フィンチューブ型熱交換器およびこれを用いた冷凍サイクル

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JP2003090691A JP2001283314A JP2001283314A JP2003090691A JP 2003090691 A JP2003090691 A JP 2003090691A JP 2001283314 A JP2001283314 A JP 2001283314A JP 2001283314 A JP2001283314 A JP 2001283314A JP 2003090691 A JP2003090691 A JP 2003090691A
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heat transfer
slit
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Akira Ishibashi
晃 石橋
Masahiro Nakayama
雅弘 中山
Kunihiko Kaga
邦彦 加賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に製作できる熱交換能力の大きなフィン
チュ−ブ型熱交換器、特に室外機用熱交換器が得られな
い。 【解決手段】 多数平行に配置され、その間を気体が流
動する板状フィン1とこの各板状フィン1へ直角に挿入さ
れ、内部を作動流体が通過し、気体通過方向に対して直
角方向の段方向へ複数設けられるとともに気体通過方向
の列方向に設けられた伝熱管2で構成され、伝熱管2の
段方向の投影部に板状フィン1面上に設けられ、気体の
流れに対向して開口部を有する切り起し第1のスリット
3が配置されている場合、前記板状フィン1における伝
熱管2とスリット3端部の段方向距離δs、伝熱管外径D
の関係は0.1<δs/D<0.25の範囲とするフィンチューブ
型熱交換器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷媒と気体等の
流体間での熱交換を行うためのフィンチューブ型熱交換
器、及びそれを用いた空調冷凍装置等の冷凍サイクルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のフィンチュ−ブ型熱交換器につい
て図28〜32を用いて説明する。空調機には、室内に
配置されるユニットと室外に配置されるユニットがあ
り、それぞれのユニット内に熱交換器を備えている。図
28は、室内機用熱交換器を示す要部断面図である。こ
の熱交換器は、プレートフィンチューブ型と一般に呼ば
れるもので、一定間隔で配置され、その間を気体(空
気)が流れる板状フィン1と、この各板状フィン1へ直
角に挿入され、内部に冷媒が流れる伝熱管2からなり、
伝熱管2の段方向(気体の通過する方向に対し直角方向
で、図28の矢印の方向)に隣接するもの同士の間の板
状フィン面には、切起しスリットであるスリット3およ
びその外側にスリット4が設けられている。スリット3
及び4は、図30に示すように、板状フィン1から切り
起こされ、それぞれ、脚部3a、4a及び切起し部3
b、4bからなり、スリット3及び4の切起し部3b、
4bの側端部が風向に対向するように位置しており、前
記側端部において空気流の速度境界層および温度境界層
を更新する効果を期待でき、伝熱促進が行われ熱交換能
力が増大するとされている。また、スリット3、4の両
端に形成され、板状フィン面が切り起こされた脚部3
a、4aが気体通過方向に対して角度をなして設置され
ている。このようにすることにより、伝熱管2に沿った
流れを形成し、スリットのない場合の、伝熱管2下流で
発生する死水域(伝熱管後流部に生じる速度欠損領域)
による伝熱低下を防ぐ効果があると考えられている。
【0003】図29は室外機用熱交換器を示す要部断面
図である。図28の室内機用熱交換器と図29の室外機
用熱交換器とを比較すると、一般に室外機用熱交換器の
方がフィン幅L(列ピッチ)と伝熱管の外径Dの比L/D
が大きいという特徴がある。室外機用熱交換器は、冷媒
温度と空気温度の差が小さいため、フィン面積で熱交換
量を確保する必要があり、必然的にフィン幅(列ピッ
チ)を大きくする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上に述べた室内機用熱
交換器と室外機用熱交換器とのスリットの効果を比較し
たとき、室内機用熱交換器は室外機用熱交換器と比べ、
フィン幅L(列ピッチ)と伝熱管径Dとの比が小さいた
め、伝熱管2から、スリット4の熱遮断作用による板状
フィン1端面のフィン前縁部1aまでの熱の回り込み距
離が小さく、フィン効率はスリット無しのフラットフィ
ン並に保たれる。
【0005】しかし、室外機用熱交換器の場合はフィン
幅が大きく、フィン幅L(列ピッチ)と伝熱管の管径D
の比L/Dが大きいため、スリット4の長さを必要以上に
長くしたとき、スリット4の熱遮断作用により、伝熱管
2から板状フィン1端面のフィン前縁部1aまでの熱の
回り込み距離が大きく、図28及び図29において、|
Tw3−Tf3|<|Tw4−Tf4|となり伝熱性能が大幅に
低下するという問題点があった。即ち、フィンチュ−ブ
型熱交換器のフィン幅が大きな室外機用熱交換器のスリ
ット4の長さについては、熱交換に関して望ましい長さ
となっていなかった。なお、Tw3及びTf3は、それ
ぞれ室内機用熱交換器の伝熱管2の表面温度及びフィン
前縁部1aの温度、またTw4及びTf4は、それぞれ
室外機用熱交換器の伝熱管2の表面温度及びフィン前縁
部1aの温度である。
【0006】また、図31及び32は板状フィン1間の
空気速度分布をに示す図であるが、図に示すように、平
行に配置される板状フィン1間の距離であるフィンピッ
チ(Fp=1.3)と伝熱管2の管径(D=9.52)との比Fp/D
=0.137が比較的小さい場合、板状フィン1間の通過空
気の速度分布はフィン前縁部1aから比較的近い場所で
凸となる。そのため、図31に示すスリット4、3がフ
ィンピッチの半分の高さで切り起される場合、前縁部1
aに近いスリット4、3は最大速度とぶつかり、大きな
前縁効果が得られ、空気側熱伝達率は高い。
【0007】一方、図32に示すように、スリット4、
3がフィンピッチの1/3以下で切り起される場合、速度
分布の低い部分と前縁部1aより近いスリット4、3が
ぶつかるため、十分に前縁効果が得られず、空気側熱伝
達率は低くなるという問題点があった。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、切り起しスリットを有する
フィンチュ−ブ型熱交換器に関し、製作が容易で、室外
機用熱交換器としても有効な熱交換能力の大きなフィン
チュ−ブ型熱交換器を提供すること及び熱交換能力の大
きなフィンチュ−ブ型熱交換器を使う冷凍サイクルを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
のフィンチューブ型熱交換器は、所定の間隔で平行に配
置され、その間を気体が通過する複数の板状フィンと、
この板状フィンへ直角に挿入され、気体通過方向に対し
て直角方向の段方向へ複数設けられ、内部を作動流体が
通過する伝熱管と、板状フィン面上に、気体の流れに対
向する切り起しスリットとを備えるフィンチュ−ブ型熱
交換器であって、板状フィン面上で、伝熱管の段方向の
隣接伝熱管の間の伝熱管投影部に、気体の流れに対向す
る開口部を有する切り起しスリットである第1のスリッ
トを配置し、板状フィンにおける伝熱管と前記第1のス
リットの端部との段方向距離をδsとし、伝熱管の外径
をDとしたとき、0.1<δs/D<0.25としたものである。
【0010】また、請求項2のフィンチューブ型熱交換
器は、請求項1のフィンチューブ型熱交換器において、
板状フィンのフィン幅をLとしたとき、4>L/D>2
としたものである。
【0011】また、請求項3のフィンチューブ型熱交換
器は、所定の間隔で平行に配置され、その間を気体が通
過する複数の板状フィンと、この板状フィンへ直角に挿
入され、気体通過方向に対して直角方向の段方向へ複数
設けられ、内部を作動流体が通過する伝熱管とを備える
フィンチュ−ブ型熱交換器であって、板状フィン面上
で、段方向の隣接伝熱管の間に、気体の流れに対向する
開口部を有する切り起しスリットを配置し、板状フィン
のフィンピッチをFp、伝熱管の外径をD及び切り起し
スリットのスリット高さをhとしたとき、0.5>Fp
/D>0.15、かつ、Fp/2>h>Fp/3とした
ものである。
【0012】また、請求項4のフィンチューブ型熱交換
器は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のフィンチ
ューブ型熱交換器において、板状フィン面上で、段方向
の隣接伝熱管の間で、伝熱管投影部を除いた板状フィン
の両側端側に第2のスリットを配置し、該スリットを段
方向に2分割以上としたものである。
【0013】また、請求項5のフィンチューブ型熱交換
器は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のフィンチ
ューブ型熱交換器において、第1のスリットを段方向の
隣接伝熱管を結ぶ中心線上を除いて設置したものであ
る。
【0014】また、請求項6のフィンチューブ型熱交換
器は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のフィンチ
ューブ型熱交換器において、切り起しスリットの脚部を
空気流れが伝熱管の下流側に向かうように配向して形成
したものである。
【0015】また、請求項7の冷凍サイクルは、圧縮
機、熱交換器及び絞り装置等を配管接続した冷凍サイク
ルにおいて、熱交換器に、前記請求項1から請求項6に
記載のいずれかのフィンチューブ型熱交換器を使用した
ものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1によるフィンチュ−ブ型熱交換器を示す要部
断面図である。フィンチュ−ブ型熱交換器は、板状フィ
ン1と前記板状フィン1に対して垂直に挿入された伝熱
管2より構成されており、図で矢印で示す段方向に隣接
する伝熱管2の間の板状フィン1面に設けられた切り起
しスリットである第1のスリット3及び第2のスリット
4を有している。それぞれの切り起しスリットは、従来
技術で説明した図30に示すように、板状フィン1面の
開口部、脚部3a、4a及び切り起し部3b、4bから
なり、切り起し部3b、4bの側端部が通風方向と対向
して、前縁効果をもたらす。
【0017】この実施の形態では、段ピッチDp間に、
切り起しスリットを4個備えており、図1中の斜線部、
即ち、段方向の隣接伝熱管2の間の伝熱管投影部5に第
1のスリット3が2個配置されている。また、段方向の
隣接伝熱管2の間の伝熱管投影部を除いた板状フィン1
の両側端側に第2のスリット4が1個づつ配置されてい
る。これらの切り起しスリットは、いずれもフィン幅方
向及び段方向共に対称に配置されている。なお、図1の
フィンチュ−ブ型熱交換器のパラメータは次のようにな
る。伝熱管径D=10mm、段ピッチDp=25mm、フィン幅L=
22mm、第1のスリット3の長さLs1=11.4mm、第2のス
リット4の長さLs2=15.4mmである。
【0018】図2〜図7は、図1のフィンチュ−ブ型熱
交換器においてスリット長さ等を変化させて測定した実
測結果である。図2は、フィン幅Lと伝熱管2の管径Dの
比L/D=1.5の場合の第2のスリット4の長さLs2と伝熱
管2の管径Dの比Ls2/Dと通風抵抗ΔPの関係を示してい
る。図より、Ls2/Dは大きいほど、通風抵抗ΔPは大き
くなる。
【0019】図3は、同じく実測結果であり、フィン幅
Lと伝熱管の管径Dの比L/D=2.5の場合の第2のスリッ
ト4の長さLs2と伝熱管の管径Dの比Ls2/Dと通風抵抗
ΔPの関係を示している。図より、Ls2/Dは大きいほ
ど、通風抵抗ΔPは大きくなる。
【0020】図4は、フィン幅Lと伝熱管の管径Dの比L/
D=1.5の場合の第2のスリット4の長さLs2と伝熱管の
管径Dの比Ls2/Dと熱伝達率α0の関係を示している。
図より、Ls2/Dが大きいほど、熱伝達率α0は大きくな
る結果が得られた。これは、フィン幅L(列ピッチ)と
伝熱管2の管径の比L/Dが小さいため、伝熱管2とスリ
ット4の距離が小さい。したがって、スリット4の長さ
Ls2を長くても、フィン効率が低下せず、スリット4の
前縁効果がそのまま得られるためである。
【0021】図5は、フィン幅Lと伝熱管径Dの比L/D=
2.5の場合のスリット4の長さLs2と伝熱管の管径Dの
比Ls2/Dと熱伝達率α0の関係を示している。Ls2/D<
1.5のとき、Ls2/Dが大きいほうが熱伝達率α0は大き
くなるが、Ls2/D>1.5のとき、Ls2/Dを大きくすると
熱伝達率α0はほぼ一定となる結果が得られた。これ
は、フィン幅L(列ピッチ)と伝熱管2の管径の比L/D
が大きいため、伝熱管2と第2のスリット4の距離が大
きい。したがって、第2のスリット4の長さLs2を必要
以上に長くしたとき、第2のスリット4の熱遮断作用に
より、フィン効率が低下し、切り起しスリットの前縁効
果を打ち消すためである。
【0022】また、図6及び図7に、それぞれ測定結果
を示すように、伝熱管2と第1のスリット3の脚部3a
の端部の段方向距離δsは小さいほど、熱伝達率αo及び
通風抵抗ΔPは大きくなる。これは、図8で示すように
δsを小さくすることによって、第1のスリット3をバ
イパスして流れる(図の気流6)割合が少なくなり、第
2のスリット4を通過する(図の気流7)風量が大きく
なり、スリット4の前縁効果が十分得られるためであ
る。
【0023】また、本実施の形態における熱交換器を空
調冷凍装置に使用した場合の送風機駆動力低減を図るた
め、送風機駆動力を熱交換器の性能評価項目に追加す
る。送風駆動力Pf[W]は次式にて定義される。 Pf=ΔP×Q ここで、Qは熱交換器を通過する空気流量[kg/s]であ
り、伝熱管長手方向の長さをW[m]、段数をDnとすると、
熱交換器の前面風速Uf[m/s]とは以下の関係がある。 Uf = Q/ρ/(W×Dp×Dn)
【0024】以下、δsをパラメータとし、ΔPを計算
し、送風機駆動力Pf一定の条件で空気流量Qを決定し
て、この時の熱交換器の熱交換能力Eを計算した。な
お、スリット形状、配置は一定とする。また、熱交換能
力は単位温度当たりの熱交換量E[W/K]で評価し、次式に
よる。 E=Q×H×ε ε=1−exp(−T) T=Ao×K/(Q×H) K=1/(1/αo+Ao/Ai/αi+Ac/Ai/αc) αo=1/(Ao/(Ap+η×Af) ここで、H[W/(kg・K)]は空気比熱、εは温度効率、K
[W/(m2K)]は熱通過率、αc[W/(m2K)]はフィ
ン-伝熱管部の接触部熱伝達率、Ao[m2]は熱交換器の空
気側全伝熱面積、Ap[m2]は熱交換器の空気側パイプ伝熱
面積、Af[m2]は熱交換器の空気側フィン伝熱面積、Ai[m
2]は熱交換器の冷媒側伝熱面積、Ac[m2]はフィン-伝熱
管部の接触部面積であり、熱交換器の形状に依存するパ
ラメータ、段ピッチDp、フィン幅L、フィン前縁から伝
熱管2の前縁までの距離L1、フィンピッチFp、フィン厚
さFt、フィン-伝熱管部接触熱伝達率αcが決まれば算出
できる値である。
【0025】以下、形状パラメーターと熱交換能力Eと
の関係を図9から図12に示す。なお、これらの図にお
いて熱交換能力E[W/K]は、段数が1段で、伝熱管長手
方向の長さWが単位長さのときの値である。図9はL/D=
1.5のとき通常運転時(フィン温度が0℃以上)、送風機
駆動力ΔP×Q(Qは風量)一定とした場合に、Ls2/D
をパラメータとしたとき、第2のフィンの熱交換能力E
を算出した結果である。Ls2/Dが大きい方が、熱交換能
力Eは大きい。これは、Ls2が大きくなることによる通
風抵抗ΔPの増加に伴う風量低下によるEへの寄与度よ
り、熱伝達率αoの増加による熱通過率の増加によるEへ
の寄与度が大きいためである。図10は、L/D=2.5のと
き通常運転時(フィン温度が0℃以上)、送風機駆動力
ΔP×Q(Qは風量)一定とした場合に、Ls2/Dをパラ
メータとしたとき、第2のフィンの熱交換能力Eを算出
した結果である。Ls2/D<1.2ではLs2/Dは大きい方が
熱交換能力Eは大きい。これは、Ls2/Dが大きくなるこ
とによる通風抵抗ΔPの増加に伴う風量低下によるEへ
の寄与度より、熱伝達率αoの増加による熱通過率の増
加によるEへの寄与度が大きいためである。一方、Ls2/
D>1.2では、Ls2/Dは大きい方が熱交換能力Eは小さ
い。これは、Ls2/Dが大きくなることによる通風抵抗Δ
Pの増加に伴う風量低下によるEへの寄与度が熱伝達率
αoの増加による熱通過率の増加によるEへの寄与度より
大きいためである。
【0026】図11は、通常運転時(フィン温度が0℃
以上)、送風機駆動力ΔP×Q(Qは風量)一定とした
場合に、δsをパラメータとしたときの第1のフィンの
熱交換能力Eを算出した結果である。δsは小さい方が熱
交換能力Eは大きい。これは、δsが小さくなることによ
る通風抵抗ΔPの増加に伴う風量低下によるEへの寄与
度より、熱伝達率αoの増加による熱通過率の増加によ
るEへの寄与度が大きいためである。また、0≦δs/D<
0.25の範囲であればEは2%以内の変化量となり十分高い
性能を持ちうる熱交換器となる。
【0027】また、熱交換器が蒸発器として用いられ、
フィン温度が0℃以下となる、着霜運転時の性能は図1
2のようになる。これは、スリットの脚部3aを伝熱管
2に近づけすぎると、図13に示すように、切り起しス
リットが着霜8により閉塞してしまっているため、空気
流がスリットを避け、バイパスして流れ、縮流するた
め、通風抵抗ΔPが大きくなり、送風機入力が増加する
ためである。したがって、0.1<δs/D<0.25の範囲であ
れば、熱交換能力Eが通常運転時、着霜運転時ともに十
分大きな熱交換能力を持った熱交換器となる。
【0028】図14(a)は、Ls2/D=1.2(図10で
熱交換能力が最も大きい)および0.1<δs/D<0.25のと
きの第1のスリット3と第2のスリット4の熱交換能力
Eに対する寄与度を示している。これも前記のように、
数値解析により、スリット長さと伝熱管径を変化させた
場合の熱伝達率、通風抵抗を算出し、熱交換能力を算出
している。L/D<2のときは、第1のスリット3と第2
のスリット4の熱交換能力Eに対する寄与度はほぼ等し
い。L/D≧2のときは第2のスリット4の寄与度は小さ
くなり、第1のスリット3の寄与度が支配的になる。図
14(b)は、通常運転時(フィン温度が0℃以上)、
送風機駆動力ΔP×Q一定とした場合に、L/Dをパラ
メ−タとしたときの熱交換能力Eを算出した結果であ
る。L/Dが大きくなる(フィン幅の増加)とともに熱
交換能力Eが大きくなるが、L/Dが4より大きくなる
と、熱交換能力Eはほぼ変わらなくなる。これは、空気
温度が熱交換器出口において板状フィン1の温度とほぼ
同一となり、フィン幅をこれ以上大きくしても、熱交換
量が変化しないことによる。図14(a)、(b)よ
り、第1のスリット3を0.1<δs/D<0.25とし、板状フ
ィン1のフィン幅を4>L/D>2とすることにより、
フィンチュ−ブ型熱交換器の熱交換能力Eは、第1のス
リット3に支配されるようになり、第1のスリット3を
0.1<δs/D<0.25とすることで、熱交換能力Eが大きく
でき、さらにフィン幅を4>L/D>2とし板状フィン
のフィン幅を大きくすることにより、熱交換能力が大き
くなり、室外機用熱交換器としても有効な熱交換能力の
大きなフィンチュ−ブ型熱交換器を提供できる。しか
も、従来設けられていた第1のスリット3の外側の第2
のスリット4の配置、スリット長さ等形状パラメ−タに
特別に配慮する必要がなくなり、製作も容易となる。
【0029】また、図15のように、フィンチュ−ブ型
熱交換器を製造する際、板状フィン1と板状フィン1の
間隔を保持するためフィンカラー9を立てるが、フィン
カラー9を成形するための冶具を第2のスリット4とフ
ィンカラー9の間に挿入しなければならない。その場
合、δs/D>0.1であれば、フィンカラー9を成形可能で
ある。
【0030】また、熱交換器の要部断面図である図16
のように、伝熱管2の気流下流側には死水域(斜線で示
す)が生じる。死水域では熱伝達率が非常に小さい。こ
のため、伝熱管2の気流下流側に空気流れが向かうよう
に、切り起しスリットの脚部3a、4aを配向して形成
することによって、死水域を減少させ、熱伝達率を向上
させることも可能である。
【0031】図17のように、熱交換器が配置されたと
き、段方向の隣接伝熱管2の間の中心軸上に、第1のス
リット3を配置しないことにより、熱交換器を蒸発器と
して用いた時、凝縮水11(ドレイン水11)はスリッ
トを通過する割合が非常に小さくなる。そのとき、熱交
換器を凝縮器として用いたときの通風抵抗ΔPconと蒸
発器として用いた時の通風抵抗ΔPevaの比ΔPeva/Δ
Pconは、中心軸上に、第1のスリット3を配置した同
様の従来品と比べ小さくなり空調機に導入した場合、蒸
発機として用いた時の送風機駆動力Pfが減り、ユニット
性能向上が期待できる。
【0032】図18は、本発明の実施の形態1による熱
交換器の要部断面図で、板状フィン間の切り起しスリッ
トを示す図で、図18(a)は熱交換器の要部断面図であ
り、図18(b)は図18(a)のA-A断面から切り起しフィ
ン3、4及び伝熱管2を見た図である。図19は、フィ
ンピッチFp(=2.0)と伝熱管2の管径D(=9.52)の比
がFp/D=0.2、切り起しスリットの高さhをフィンピッ
チの半分としたときのフィン間の速度分布を示してい
る。フィンピッチFpは従来例に比べて大きいため、フィ
ン前縁部1aから近い距離では未だ発達した流れとなっ
ておらず、最大速度領域が大きい。そこで、前縁部1a
に近い第1、第2のスリット3、4は最大速度領域に衝
突する。
【0033】図20は、フィンピッチFpと伝熱管2の管
径Dの比が同じくFp/D=0.2、切り起こしスリットの高さ
hがフィンピッチFpの1/3のときの速度分布を示してい
る。前述したとおり、フィン前縁部1aから近い距離で
は未だ発達した流れとなっておらず、最大速度領域が大
きいため、スリット高さhが1/3のときでも空気流れ方向
に対し、フィン前縁部1aから近い第1、第2スリット
3、4は最大速度領域と衝突する。このため、空気流れ
方向に対し、フィン前縁部1aから近いスリットは十分
前縁効果が得られる。フィン前縁部1aから近いスリッ
トは、最も熱流束が大きく、伝熱性能の寄与が大きいた
め、スリット高さhがフィンピッチFpの1/3の場合でも
スリット高さがフィンピッチの1/2と比較して、熱伝達
率αoはほぼ同等の値となる。図21および図22はス
リット高さhに対する熱伝達率αo及び通風抵抗ΔPの関
係を示したものである。熱伝達率αo及び通風抵抗ΔPは
フィンピッチFpに対し、Fp/3≦h≦Fp/2のとき、ほぼ一
定となる。したがって、熱交換能力EはFp/3≦h≦Fp/2の
とき、ほぼ一定となりうる。
【0034】図23(a)は、フィンピッチFpと伝熱管
径Dの比Fp/Dに対する、スリット高さh=Fp/3のときの
切り起しスリットの熱交換能力Eとスリット高さh=Fp
/2のときの切り起しスリットの熱交換能力Eの比を示し
たものである。Fp/D>0.15のとき、スリットの高さh=
Fp/3のときの熱交換能力Eとスリットの高さh=Fp/2の
ときの熱交換能力Eの比は2%以下となり、スリットの
高さhがFp/3≦h≦Fp/2では、ほぼ性能は同一となる。F
p/Dとスリットの熱交換能力Eとの関係は、図23
(b)に示すように、フィンピッチFpが大きくなるとと
もに、スリットの熱交換能力Eは減少するが、0.5以
上となると、熱交換能力Eはほとんど変化しない。これ
は、フィンピッチFpが大きくなると、熱交換能力Eは伝
熱管2の熱伝達が支配的となり、板状フィン1のスリッ
トの熱交換量が小さくなるためである。なお、図23
(b)は高さがFp/2のスリットの例であるが、高さがFp
/3のスリットにおいてもFp/Dと熱交換能力Eの関係はほ
ぼ同様である。
【0035】図18から図23(a)、(b)より、フ
ィンピッチを0.5>Fp/D>0.15としたとき、切り起しス
リットのスリット高さhがFp/3≦h≦Fp/2の範囲では、
切り起しスリットは空気流れの最大速度領域と衝突する
ことができ、ほぼ同一の性能が得られる。従って、形状
パラメ−タに融通性を持たせることができ、切り起しス
リットの製作が容易となる。
【0036】実施の形態2.図24は本発明の実施の形
態2による熱交換器を示す要部断面図である。図24で
は、第2のスリット4を3分割している。その他の構成
は、実施の形態1と同様である。図1のように第2のス
リットの分割の無いフィンパターンでは、図25に示す
ように、空気流れに対しフィン前縁部1aのフィン温度
Tf1と伝熱管温度Tw1は第2のスリット4の熱遮断作用に
より熱の回り込み距離が大きい、一方、図24のフィン
パターンの場合、図26に示すように、分割スリットの
スリットの無い部分から熱が通過できるため、熱の回り
込み距離が小さく、図25及び図26において、|Tw1
−Tf1|>|Tw2−Tf2|となり伝熱性能が向上する。
また、図24の第2のスリットを3分割したフィンパタ
ーンの場合、スリットの無い部分があるため、図1のフ
ィンパターンと比べ曲げ強度が大きくなる。さらに、第
2のスリット4を2分割した場合、および4分割以上し
た場合も同様の効果を奏することは言うまでもない。
【0037】実施の形態3.図27は実施形態3を示す図
で、空調冷凍装置の冷凍サイクルである冷凍回路図であ
る。図に示す冷媒回路は、圧縮機21、室外機用熱交換
器22、絞り装置23、室内機用熱交換器24、送風機
25、送風機用モータ26、四方弁27により構成され
ている。上述の実施の形態1及び2に記載のフィンチュ
−ブ型熱交換器を室外機熱交換器22または室内機用熱
交換器24、もしくは両方に用いることにより、エネル
ギ効率の高い空調冷凍装置を実現することができる。こ
こで、エネルギ効率は、次式で構成されるものである。 暖房エネルギ効率=室内機用熱交換器(凝縮器)能力/
全入力 冷房エネルギ効率=室内機用熱交換器(蒸発器)能力/
全入力
【0038】なお、上述の実施の形態1、実施の形態2
及び実施の形態3で述べたフィンチュ−ブ型熱交換器及
びそれを用いた空調冷凍装置については、HCFC(R
22)、HFC(R116、R125、R134a、R
14、R143a、R152a、R227ea、R2
3、R236ea、R236fa、R245ca、R2
45fa、R32、R41、RC318)、これら冷媒
の数種の混合冷媒(R407A、R407B、R407
C、R407D、R407E、R410A、R410
B、R404A、R507A、R508A、R508B
など)、HC(ブタン、イソブタン、エタン、プロパ
ン、プロピレンなどや、これら冷媒の数種混合冷媒)、
自然冷媒(空気、炭酸ガス、アンモニアなどや、これら
冷媒の数種の混合冷媒)、またこれら冷媒の数種の混合
冷媒など、どんな種類の冷媒を用いても、その効果を達
成することができる。
【0039】また、作動流体として、空気と冷媒の例を
示したが、他の気体、液体、気液混合流体を用いても、
同様の効果を奏する。
【0040】また、伝熱管2と板状フィン1は異なった
材料を用いていることが多いが、伝熱管2と板状フィン
1に銅、アルミニウムなど、同じ材料を用いることで、
板状フィン1と伝熱管2のロウ付けが可能となり、両者
の接触熱伝達率が飛躍的に向上し、熱交換能力が大幅に
向上する。また、リサイクル性も向上させることができ
る。
【0041】なお、上述の実施の形態1、実施の形態2
及び実施の形態3で述べたフィンチュ−ブ型熱交換器及
びそれを用いた空調冷凍装置については、鉱油系、アル
キルベンゼン油系、エステル油系、エーテル油系、フッ
素油系など、冷媒と油が溶ける溶けないにかかわらず、
どんな冷凍機油についても、その効果を達成することが
できる。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1に係るフィンチューブ
型熱交換器は、所定の間隔で平行に配置され、その間を
気体が通過する複数の板状フィンと、この板状フィンへ
直角に挿入され、気体通過方向に対して直角方向の段方
向へ複数設けられ、内部を作動流体が通過する伝熱管
と、板状フィン面上に、気体の流れに対向する切り起し
スリットとを備えるフィンチュ−ブ型熱交換器であっ
て、板状フィン面上で、伝熱管の段方向の隣接伝熱管の
間の伝熱管投影部に、気体の流れに対向する開口部を有
する切り起しスリットである第1のスリットを配置し、
板状フィンにおける伝熱管と第1のスリットの端部との
段方向距離をδsとし、伝熱管の外径をDとしたとき、0.
1<δs/D<0.25としたので、通常運転時(フィン温度が
0℃以上)及び着霜運転時共に熱交換能力の大きなフィ
ンチュ−ブ型熱交換器を提供できる。
【0043】また、請求項2のフィンチューブ型熱交換
器は、請求項1のフィンチューブ型熱交換器において、
板状フィンのフィン幅をLとしたとき、4>L/D>2
としたので、フィン幅を4>L/D>2としたフィンチ
ュ−ブ型熱交換器では、切り起しスリットのうち、伝熱
管投影部に設けた第1のスリットが熱交換器の熱交換能
力への寄与度が支配的となる。従って、第1のスリット
を0.1<δs/D<0.25とすることにより、熱交換能力を大
きくでき、さらにフィン幅を4>L/D>2とし板状フ
ィンのフィン幅を大きくすることにより、熱交換能力が
大きくなり、室外機用熱交換器としても有効な熱交換能
力の大きなフィンチュ−ブ型熱交換器を提供できる。し
かも、従来設けられていた第1のスリットの外側のスリ
ットの配置、スリット長さ等特別に配慮する必要がなく
なる。
【0044】また、請求項3のフィンチューブ型熱交換
器は、所定の間隔で平行に配置され、その間を気体が通
過する複数の板状フィンと、この板状フィンへ直角に挿
入され、気体通過方向に対して直角方向の段方向へ複数
設けられ、内部を作動流体が通過する伝熱管とを備える
フィンチュ−ブ型熱交換器であって、板状フィン面上
で、段方向の隣接伝熱管の間に、気体の流れに対向する
開口部を有する切り起しスリットを配置し、板状フィン
のフィンピッチをFp、伝熱管の外径をD及び前記切り
起しスリットのスリット高さをhとしたとき、0.5>
Fp/D>0.15、かつ、Fp/2>h>Fp/3と
したので、フィンピッチをFpを0.5>Fp/D>
0.15と大きくすることにより、板状フィン間の空気
流れの最大速度領域の幅を大きくでき、切り起しスリッ
トのスリット高さhをFp/2>h>Fp/3の範囲と
しても、切り起しスリットは、確実に空気流れの最大速
度領域と衝突することができ、同等な前縁効果が得られ
る。切り起しスリットのスリット高さhをFp/2>h
>Fp/3とでき、フィンチュ−ブ型熱交換器が容易に
製作できる。
【0045】また、請求項4のフィンチューブ型熱交換
器は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のフィンチ
ューブ型熱交換器において、板状フィン面上で、段方向
の隣接伝熱管の間で、伝熱管投影部を除いた板状フィン
の両側端側に第2のスリットを配置し、該スリットを段
方向に2分割以上としたので、第2のスリットによる熱
遮断作用が緩和され、板状フィンの伝熱性能が向上す
る。
【0046】また、請求項5のフィンチューブ型熱交換
器は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のフィンチ
ューブ型熱交換器において、第1のスリットを段方向の
隣接伝熱管を結ぶ中心線上を除いて設置したので、中心
線上に第1のスリットがある場合、熱交換器を重力方向
に設置し、蒸発器として使用した時に、伝熱管で凝縮し
たドレン水が伝熱管から流れ、直下のスリットにたま
り、通風抵抗が増加するが、伝熱管の直下にスリットが
なく、通風抵抗の増加が防止できる。
【0047】また、請求項6のフィンチューブ型熱交換
器は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のフィンチ
ューブ型熱交換器において、切り起しスリットの脚部を
空気流れが伝熱管の下流側に向かうように配向して形成
したので、伝熱管の気流下流側の死水域が減少できる。
【0048】また、請求項7の冷凍サイクルは、圧縮
機、熱交換器及び絞り装置等を配管接続した冷凍サイク
ルにおいて、熱交換器に、前記請求項1から請求項6に
記載のいずれかのフィンチューブ型熱交換器を使用した
ので、前記それぞれの優れた特性を有する熱交換器を備
えた冷凍サイクルが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の熱交換器の要部断
面図。
【図2】 この発明の実施の形態1のスリット長さと伝
熱管径の比と通風抵抗の関係を示す特性図。
【図3】 この発明の実施の形態1のスリット長さと伝
熱管径の比と通風抵抗の関係を示す特性図。
【図4】 この発明の実施の形態1のスリット長さと伝
熱管径の比と熱伝達率の関係を示す特性図。
【図5】 この発明の実施の形態1のスリット長さと伝
熱管径の比と熱伝達率の関係を示す特性図。
【図6】 この発明の実施の形態1の伝熱管とスリット
脚部の距離と熱伝達率の関係を示す特性図。
【図7】 この発明の実施の形態1の伝熱管とスリット
脚部の距離と通風抵抗の関係を示す特性図。
【図8】 この発明の実施の形態1の板状フィン上の空
気流れを示す説明図。
【図9】 この発明の実施の形態1のスリット長さと伝
熱管径の比と熱交換能力との関係を示す特性図。
【図10】 この発明の実施の形態1のスリット長さと
伝熱管径の比と熱交換能力との関係を示す別の特性図。
【図11】 この発明の実施の形態1の伝熱管とスリッ
ト脚部の距離と熱交換能力との関係を示す特性図。
【図12】 この発明の実施の形態1の伝熱管とスリッ
ト脚部の距離と熱交換能力との関係を示す別の特性図。
【図13】 この発明の実施の形態1の着霜時における
空気流れの説明図。
【図14】 この発明の実施の形態1の第1のスリット
3と第2のスリット4の熱交換能力に対する寄与度を示
す特性図及びフィン幅に対する熱交換能力特性図。
【図15】 この発明の実施の実施の形態1のフィンカ
ラーを示す部分断面図。
【図16】 この発明の実施の実施の形態1の伝熱管の
気流下流側の死水域を示す説明図。
【図17】 この発明の実施の実施の形態1の板状フィ
ン上の凝縮水流れを示す説明図。
【図18】 この発明の実施の実施の形態1の熱交換器
の板状フィン間の切り起しスリットを示す要部断面図。
【図19】 この発明の実施の実施の形態1の板状フィ
ン内の切り起しスリット位置と気流の速度分布を示す説
明図。
【図20】 この発明の実施の実施の形態1の板状フィ
ン内の切り起しスリット位置と気流速度分布を示す説明
図。
【図21】 この発明の実施の実施の形態1のスリット
高さと熱伝達率の関係を示す特性図。
【図22】 この発明の実施の実施の形態1のスリット
高さと通風抵抗の関係を示す特性図。
【図23】 この発明の実施の実施の形態1のフィンピ
ッチとスリット高さがFp/2とスリット高さがFp/3のス
リットの熱交換能力比との関係を示す特性図及びフィン
ピッチとスリット高さがFp/2のスリットの熱交換能力
の関係を示す特性図。
【図24】 この発明の実施の形態2の板状フィン形状
を示す要部断面図。
【図25】 この発明の実施の実施の形態2の板状フィ
ン上の温度分布を示す説明図。
【図26】 この発明の実施の実施の形態2の別の板状
フィン上の温度分布を示す説明図。
【図27】 この発明の実施の実施の形態3の冷凍空調
装置の構成を示す冷媒回路図。
【図28】 従来の室内機用熱交換器を示す要部断面
図。
【図29】 従来の室外機用熱交換器を示す要部断面
図。
【図30】 従来熱交換器のスリット形状を示す外観
図。
【図31】 従来熱交換器の板状フィン内のスリット位
置と気流の速度分布を示す説明図。
【図32】 従来熱交換器の板状フィン内の別のスリッ
ト位置と気流の速度分布を示す説明図。
【符号の説明】
1 板状フィン、2 伝熱管、3 第1のスリット、4
第2のスリット、5伝熱管投影部、21 圧縮機、2
2 熱交換器(室外機用熱交換器)、23 絞り装置、
24 熱交換器(室内機用熱交換器)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加賀 邦彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3L103 AA01 AA36 DD08 DD33

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔で平行に配置され、その間を
    気体が通過する複数の板状フィンと、この板状フィンへ
    直角に挿入され、気体通過方向に対して直角方向の段方
    向へ複数設けられ、内部を作動流体が通過する伝熱管
    と、前記板状フィン面に設けられ、気体の流れに対向す
    る切り起しスリットとを備えるフィンチュ−ブ型熱交換
    器であって、 前記板状フィン面上で、前記伝熱管の段方向の隣接伝熱
    管の間の伝熱管投影部に、気体の流れに対向する切り起
    しスリットである第1のスリットを配置し、前記板状フ
    ィンにおける前記伝熱管と前記第1のスリットの端部と
    の段方向距離をδsとし、前記伝熱管の外径をDとしたと
    き、0.1<δs/D<0.25であることを特徴とする
    フィンチューブ型熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記板状フィンのフィン幅をLとしたと
    き、4>L/D>2とすることを特徴とする請求項1記
    載のフィンチューブ型熱交換器。
  3. 【請求項3】 所定の間隔で平行に配置され、その間を
    気体が通過する複数の板状フィンと、この板状フィンへ
    直角に挿入され、気体通過方向に対して直角方向の段方
    向へ複数設けられ、内部を作動流体が通過する伝熱管と
    を備えるフィンチュ−ブ型熱交換器であって、 前記板状フィン面上の段方向の隣接伝熱管の間に、気体
    の流れに対向する開口部を有する切り起しスリットを配
    置し、前記板状フィンのフィンピッチをFp、前記伝熱
    管の外径をD及び前記切り起しスリットのスリット高さ
    をhとしたとき、0.5>Fp/D>0.15、かつ、
    Fp/2>h>Fp/3としたことを特徴とするフィン
    チューブ型熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記板状フィン面上で、前記段方向の隣
    接伝熱管の間で、前記伝熱管投影部を除いた板状フィン
    の両側端側に第2のスリットを配置し、該スリットを前
    記段方向に2分割以上としたことを特徴とする請求項1
    〜請求項3のいずれかに記載のフィンチューブ型熱交換
    器。
  5. 【請求項5】 前記第1のスリットを前記段方向の隣接
    伝熱管を結ぶ中心線上を除いて設置したことを特徴とす
    る請求項1〜請求項3のいずれかに記載のフィンチュー
    ブ型熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記切り起しスリットの脚部を空気流れ
    が前記伝熱管の下流側に向かうように配向して形成した
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    のフィンチューブ型熱交換器。
  7. 【請求項7】 圧縮機、熱交換器及び絞り装置等を配管
    接続した冷凍サイクルにおいて、前記熱交換器に、前記
    請求項1から請求項6に記載のいずれかのフィンチュー
    ブ型熱交換器を使用したことを特徴とする冷凍サイク
    ル。
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