JP2003090663A - ダクト及びこれを備えたコンテナ用冷凍装置 - Google Patents

ダクト及びこれを備えたコンテナ用冷凍装置

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JP2003090663A
JP2003090663A JP2001283793A JP2001283793A JP2003090663A JP 2003090663 A JP2003090663 A JP 2003090663A JP 2001283793 A JP2001283793 A JP 2001283793A JP 2001283793 A JP2001283793 A JP 2001283793A JP 2003090663 A JP2003090663 A JP 2003090663A
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duct
container
diffuser
air
evaporator fan
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JP2001283793A
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Katsumi Hachisuga
勝巳 蜂須賀
Tetsuo Tominaga
哲雄 冨永
Takeshi Eguchi
剛 江口
Hajime Izumi
元 泉
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファンまたはエバポレータファンから吹き出
される風量の増大と能力の向上を図り、また、エバポレ
ータファンの消費電力の低減することが可能なダクト及
びこれを備えたコンテナ用冷凍装置を提供すること。 【解決手段】 エバポレータファン33をディフューザ
22の内部に設け、コンテナ内に外気を導入するダクト
21の吐き出し側開口部21bを、ディフューザ22の
吸い込み口22aとほぼ同一平面上に配置した。そし
て、このダクト21の胴体部21dをディフューザ22
の外側壁面近傍に設置して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気をファン等で
導入する際に好適なダクト及びこれを備えたコンテナ用
冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコンテナ用冷凍装置とし
て、例えば図3〜図5に示すように構成されたものが知
られている。図3はコンテナ用冷凍装置を備えたコンテ
ナの全体図である。また、図4は従来のコンテナ用冷凍
装置の構成を説明する正面図であり、図5はコンテナ用
冷凍装置の内部構造を説明する断面図である。図3にお
いて、符号1はコンテナを示し、端壁1aにコンテナ用
冷凍装置2が備えられている。
【0003】図4において、コンテナ用冷凍装置2の壁
面には凹所であるコンデンサセクションS1が形成さ
れ、ほぼ中央部にコンデンサ4を備える。コンデンサ4
の上方には、コンデンサファン用モータ(図示せず)に
よって回転駆動するコンデンサファン6が設けられ、こ
の近傍にコントロールボックス10等が据え付けられて
いる。一方、コンデンサセクションS1内のコンデンサ
4よりも下方には、コンプレッサ3、アキュムレータ
5、レシーバ7等の機器が設けられている。さらに、ダ
クト10の外気導入口10aと排気口10cとが隣接し
て形成されている。ダクト10は鎖線で示されるよう
に、外気導入口10aからコンテナ用冷凍装置2の縁に
沿って上方まで形成され、図5に示されるエバポレータ
ファン13の近傍に向かって90度折れ曲がって通じて
いる。
【0004】図5において、符号12はエバポレータを
示し、この上方にはエバポレータファン13とエバポレ
ータファン13を回転駆動するエバポレータファン用モ
ータ14が据え付けられている。エバポレータファン1
3は、エバポレータファン用モータ14よりも下方に位
置して配置され、回転することによって上方から下方に
流れる空気の流動を発生する。そして、ダクト10の外
気導入口10aと反対側に位置する吐き出し側開口部1
0bがエバポレータファン13を部分的に覆うように設
置されている。エバポレータ12等の機器が据え付けら
れる空間は、エバポレータセクションS2をいうもので
あり、コンテナ1内の空気が吸い込まれる吸込通風路の
役目を担っている。また、エバポレータ12の下方に
は、ドレンパン15が設けられ、エバポレータから滴下
するドレンの排水機能等を担っている。
【0005】一般的にコンテナ用冷凍装置2は、直方体
形状からなるコンテナ1の一方の端壁1aに組み付けら
れている。(図3参照) そして、このコンテナ1は、図示しない他方の端壁に設
けられた扉から積荷等をコンテナ1内に収納し、コンテ
ナ用冷凍装置2を運転することによって、このコンテナ
1内の温度を−30℃〜+25℃程度の範囲で任意に設
定された温度に維持しながら、船舶、トラック、鉄道車
両等に積載されて運搬されるようになされている。
【0006】コンテナ用冷凍装置2の動作について説明
する。コンプレッサ3から圧縮されたガス冷媒は、ここ
から吐出されて図示されない配管を流動してコンデンサ
4に入る。コンデンサファン用モータ(図示せず)によ
って回転駆動するコンデンサファン6の排気作用によ
り、外気がコンデンサ4に形成されたフィンの間を流過
し、この際にガス冷媒と外気との熱交換がなされてガス
冷媒は凝縮液化する。凝縮液化して得られた液冷媒は電
子膨張弁8にて減圧膨張され、気液二相の冷媒となる。
この冷媒はエバポレータ12(図5参照)に入り、ここ
でコンテナ1内から吸い込んだ空気を冷却する。これに
よって、エバポレータ12内の冷媒は蒸発気化する。そ
して、蒸発気化した冷媒(すなわちガス冷媒)は、アキ
ュムレータ5を経てコンプレッサ3に戻る。
【0007】コンテナ1内の空気は、図5に示すように
エバポレータファン用モータ14によって回転駆動する
エバポレータファン13の吸引作用によってエバポレー
タセクションS2(吸込通風路)内に入り、エバポレー
タ12を通過する過程で冷却される。そして冷却された
空気は、吹出通風路16からコンテナ1の下面に配した
吹出室17に入り、多数の隙間から吹き出される。コン
テナ1内に吹き出された空気は、積荷等の隙間を通過し
て積荷等を冷却した後、再びエバポレータセクションS
2に入り、上記説明した経路を再び循環することにな
る。
【0008】コンテナ1内に、例えば生鮮品、野菜、植
物等(以下「生鮮品等」という。)の積荷を搭載してい
る場合、コンテナ用冷凍装置2は0℃よりも高い温度帯
で冷蔵運転を行う。無論、これらの積荷は冷蔵で輸送す
る必要があり、凍結しないように設定された温度で輸送
される。さらに、これら積荷である生鮮品等は呼吸をす
るため、一定量以上の空気、つまりは酸素が必要な場合
がある。よって、密閉されたコンテナ1内に外気を導入
して換気する必要がある。
【0009】外気を導入する手段として、従来よりダク
ト10が用いられている。外気を取り込む外気導入口1
0aは、コンテナ用冷凍装置2の壁面に設けられ、ここ
からダクト10内に外気が取り込まれる。ダクト10内
の空気は、吐き出し側開口部10bがエバポレータファ
ン13に近接していることによる吸引作用によって、ダ
クト10の吐き出し側開口部10b側へ流動する。そし
て、ダクト10から吐き出された空気は、エバポレータ
ファン13の送風作用によってエバポレータ12に向け
て吹き出される。ダクト10の吐き出し側開口部10b
はエバポレータファン13に対して部分的に覆い被さっ
ており、これによって吸引作用が働き、ダクト10内の
空気が吐き出し側開口部10b側へ流動することにな
る。
【0010】エバポレータファン13は、ダクト10内
の空気を吸い込んで吹き出すと共に、エバポレータセク
ションS2内の空気を同時に吸い込む。これによって外
気とコンテナ1内の空気とが混合されてエバポレータ1
2に吹き出される。そして、冷却されてコンテナ1内を
循環した空気は、排気口10cからコンテナ1の外へ排
気される。ダクト10によってコンテナ用冷凍装置2内
のエバポレータセクションS2に流入した外気が、コン
テナ1内の空気と混合されてコンテナ1内に吹き出され
ることにより、コンテナ1内の換気が行われ、生鮮品等
の鮮度劣化が抑えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記従来のコン
テナ用冷凍装置2においては、コンテナ1内の換気風量
を確保するために、ダクト10の吐き出し側開口部10
bをエバポレータファン13に部分的に覆い被さるよう
に近接させて配置していた。これは上述したように、ダ
クト10の吐き出し側開口部10bを可能な限りエバポ
レータファン13に近接させて吸引力を得る必要がある
からである。近年、コンテナ用冷凍装置2の換気に必要
とされる外気導入量は1時間あたり180m3である。
この外気導入量を確保することは、コンテナ1の容積を
優先して薄くコンパクトに構成されたコンテナ用冷凍装
置2にとって非常に困難である。従って、ダクト10に
多くの外気を効率よく取り込んでコンテナ1内を換気す
ることが望まれている。
【0012】しかしながら、ダクト10の吐き出し側開
口部10bをエバポレータファン13に近接させること
は、エバポレータファン13への吸入抵抗を増大させる
ものである。なぜなら、ダクト10の壁面が空気の流れ
を阻害する位置に設けられるからである。吸入抵抗の増
加によって、エバポレータファン13に必要とされる回
転駆動力が増大し、消費電力が大きくなる。そして、こ
れに追従するようにエバポレータファン用モータ14か
らの発熱が生じるため、冷却効率に悪影響を与えてい
る。
【0013】さらに、ダクト10がエバポレータファン
13の吸い込み側の障害となっていることで、エバポレ
ータファン13から吹き出される風量の低下が生じる。
そして、エバポレータファン13の風量低下によってエ
バポレータを流過する空気量は減少し、コンテナ用冷凍
装置2の冷却能力が低下するという悪影響をさらにもた
らしている。
【0014】上記の問題を回避するために、例えばダク
ト10の吐き出し側開口部10bをエバポレータファン
13から離すことによって吸入抵抗の減少を図ることが
できる。しかし、ダクト10の吐き出し側開口部10b
に働く吸引力が低下し、ダクト10内の空気、つまりは
外気をコンテナ1内に導入して換気することが困難とな
る。これによって、コンテナ1内の積荷に必要とされる
外気の導入量が確保できなくなり、積荷である生鮮品等
の鮮度は低下し、コンテナ用冷凍装置の信頼性を低下さ
せる要因となってしまう恐れがある。従って、ダクト1
0の吐き出し側開口部10bを、上記の影響が少ない範
囲までエバポレータファン13から離した状態で設置
し、且つ換気風量を確保できるダクト10を形成するこ
とは困難とされていた。
【0015】本発明は上記事情に鑑みて成されたもので
あり、ファンまたはエバポレータファンから吹き出され
る風量の増大と冷却能力の向上を図り、また、エバポレ
ータファンの消費電力を低減してコンテナ内の換気を行
うことが可能なダクト及びこれを備えたコンテナ用冷凍
装置を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用する。請求項1に記載の
発明は、ファン近傍に吸込通風路を介して開口部を有す
るダクトであって、前記ファンは、ディフューザの内部
に設けられて前記ダクト内の流体の流通方向と異なる方
向に流体を吹き出し、前記ディフューザの吸い込み側に
前記ダクトの前記開口部が隣接して、なお且つ前記ダク
トの胴体部が前記ディフューザの外側壁面近傍に設置さ
れていることを特徴とする。
【0017】ディフューザは、断面積がゆるやかに広く
なる広がり管であって、流れを減速して動圧の大部分を
静圧に変えるものとして用いられるものである。ファン
がディフューザの内部に位置することにより、ファンの
回転によってディフューザ内には流体の流れが発生す
る。ディフューザから吹き出された流体は、ディフュー
ザの壁面に沿って下流側に流動するため、ディフューザ
の外側壁面には流体の流れが少ないよどみ域が生じる。
このよどみ域は流体の流通過程において不要な空間であ
り、このよどみ域にダクトの胴体部が設置されることに
なる。なお、ここでいうダクトの胴体部とは、ダクトの
両端部の間をいうものである。
【0018】ディフューザ内にファンがあるため、ディ
フューザの吸い込み側には大きな吸引力が働き、この周
囲である吸込通風路の流体をより多く吸い込んで下流側
に吹き出す作用が発生する。ディフューザの外側壁面近
傍に設置されたダクトの胴体部は、吸い込み口の周囲ま
で形成され、開口部が吸い込み口の周囲である吹出通風
路に開口して形成される。このダクトの開口部にはファ
ンによる上述した吸引力が働き、ダクト内の流体がディ
フューザの吸い込み口に導かれる。吸い込み口から吸引
される流体は、ダクト内の流体はもちろんのこと、吸い
込み口の周囲の吸込通風路を流通する流体を含むもので
あり、それぞれの流体が混合されてディフューザから吹
き出されることになる。
【0019】請求項2に記載の発明は、コンテナと一体
に設けられ、コンテナ内を換気するために外気を導入す
るダクトと、該ダクト内の空気を流通させてなお且つエ
バポレータに対して空気を吹き付けるエバポレータファ
ンとを備えたコンテナ用冷凍装置において、前記エバポ
レータファンは、ディフューザの内部に備えられて前記
エバポレータの上方に設置され、エバポレータファンの
下方から上方に空気を流通させる前記ダクトの吐き出し
側開口部が、前記ディフューザの吸い込み口とほぼ同等
な高さに設置されて、なお且つ前記ダクトの胴体部が前
記ディフューザの外側壁面近傍に設置されていることを
特徴とする。
【0020】ダクトは、一端部がコンテナ用冷凍装置の
外側とつながっており、外気を導入可能に形成される。
また、ダクトの他端部には吐き出し側開口部が形成さ
れ、エバポレータファンを内部に備えたディフューザの
吸い込み口近傍につながるように形成される。エバポレ
ータファンは、コンテナ内の空気を吸い込むと同時にダ
クト内の空気を吸い込み、ダクト内が負圧状態になるこ
とによってダクトの一端部から外気を取り込み、ダクト
の他端部である吐き出し側開口部に流動させる。ダクト
内の空気は、吐き出し側開口部から出てディフューザの
吸い込み口に流れ、エバポレータファンの回転によって
ディフューザ内に取り込まれてエバポレータに吹き出さ
れる。ディフューザに吸い込まれる空気は、上述したダ
クト内の空気はもちろんのこと、吸い込み口の周囲の空
気を同時に吸い込むので、ダクトから導入される外気と
コンテナ内の空気とが混合されてエバポレータに向かっ
て吹き出される。
【0021】請求項3に記載のコンテナ用冷凍装置は、
請求項2記載のコンテナ用冷凍装置において、前記ディ
フューザの前記吸い込み口と、前記ダクトの前記吐き出
し側開口部とは、略同一平面上に設けられていることを
特徴とする。
【0022】ディフューザの吸い込み口と、ダクトの吐
き出し側開口部とがほぼ同一平面上に設けられるので、
ダクト内の空気は一旦この平面上に吐き出され、周囲の
空気と混合される。そして、混合された空気がエバポレ
ータファンによってディフューザ内に吸い込み口から吸
い込まれてエバポレータに吹き出される。ダクトの吐き
出し側開口部は、ディフューザの吸い込み口の近くに配
置することが望ましく、ダクトの胴体部は吐き出し側開
口部に向けてディフューザの外側壁面近傍を通過するよ
うに形成することが望ましい。
【0023】請求項4に記載のコンテナ用冷凍装置は、
請求項2または請求項3記載のコンテナ用冷凍装置にお
いて、前記エバポレータファンは、これを駆動するエバ
ポレータファン用モータと接続され、前記エバポレータ
ファン用モータは、前記ディフューザの内壁部に板状の
支持部材によって支持されていることを特徴とする。
【0024】エバポレータファンは、これを回転駆動す
るエバポレータファン用モータと接続されている。この
エバポレータファン用モータの本体は、ディフューザの
内部にエバポレータファンと共に収容され、エバポレー
タファン用モータがディフューザ内に形成された複数の
支持部材によって支持される。この支持部材はエバポレ
ータファン用モータを支持すると共に、ディフューザ内
の空気の流れにおける整流効果を促すことになる。よっ
て、板状の支持部材をさらに加工して(板状の)羽根形
状にする。また、エバポレータファン用モータをエバポ
レータファンよりも下側となるように配置して、エバポ
レータファンをディフューザの吸い込み口に配置するこ
とが望ましい。
【0025】請求項5に記載のコンテナ用冷凍装置は、
請求項2〜請求項4のいずれかに記載のコンテナ用冷凍
装置において、前記ダクトには、ダクト内の空気を流動
させるファンが備えられていることを特徴とする。
【0026】ダクト内の空気は、エバポレータファンに
おける吸引作用によって流動し、さらに、ダクトに設け
られたファンによって外気をさらに取り込む作用が生じ
る。ファンはダクト内の空洞部分に面するように設置さ
れ、外気を取り込む側の端部に設置することが望まし
い。しかし、途中にファンを構成したダクトとしてもよ
く、外気をより多く導入することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は本実施形態のコン
テナ用冷凍装置20の構成を説明する正面図である。ま
た、図2は図1におけるコンテナ用冷凍装置20の向か
って左上側の内部構造を説明する図であって、(a)は
上側から見た概略構成図、(b)は図1の背面側から見
た概略構成図である。図1において、コンテナ用冷凍装
置20の壁面には凹所であるコンデンサセクションS1
が形成され、ほぼ中央部にコンデンサ24を備える。ま
た、コンデンサセクションS1の上方には点検口29が
設けられている。
【0028】コンデンサ24の上方には、コンデンサフ
ァン用モータ(図示せず)によって回転駆動するコンデ
ンサファン26が設けられ、向かって左側にコントロー
ルボックス30、向かって右側にインバータボックス2
8が据え付けられている。さらに、コントロールボック
ス30に隣接するように換気口Vが設けられ、一方が外
気を導入する外気導入口21a、他方が換気した空気を
排気する排気口21cを示している。外気導入口21a
はダクト21と連通しており、排気口21cは図示され
ないダクトに連通している。なお、ここでいう外気導入
口に連通するダクト21は、部分的に排気口21に連通
するダクトと一体とされている。一方、コンデンサセク
ションS1内のコンデンサ4よりも下方には、コンプレ
ッサ23、アキュムレータ25、レシーバ27等の機器
が設けられている。
【0029】ダクト21は鎖線および一部断面で示され
るように、外気導入口10aからコンテナ用冷凍装置2
の縁に沿って上方まで形成されている。そして、ダクト
21の胴体部21dが後述するディフューザ22に向け
て途中から斜め方向に形成され、ディフューザ22の外
側壁面に隣接するような位置に設置されている。
【0030】図2を用いてダクト21の上側部分につい
て説明する。図2(a)、(b)において、符号21は
コンテナ用冷凍装置20の壁面に沿って形成されたダク
トを示し、一端部に吐き出し側開口部21bが形成され
ている。22は広がり管であるディフューザを示し、内
部にエバポレータファン33と、これを回転駆動するエ
バポレータファン用モータ34等が収容されている。エ
バポレータファン用モータ34は、板状の4つの各支持
部材35によってディフューザ22の内側壁部に固定さ
れている。エバポレータファン33はエバポレータファ
ン用モータ34の上側となるように配置され、エバポレ
ータファン33の回転によって上方から下方に流れる空
気の流動を導いている。このエバポレータファン33と
エバポレータファン用モータ34との配置は、従来の配
置と比較して上下反対向きとなっている。
【0031】上述したダクト21の吐き出し側開口部2
1bは、ディフューザ22の近傍に配置されており、吐
き出し側開口部21bとディフューザ22の吸い込み口
22aとが同一平面である壁部W上に設けられている。
壁部Wは、ディフューザ22の吸い込み口22aとダク
ト21の吐き出し側開口部21bとを除いて密閉された
空間S3の下面を形成している。そして、空間S3の上
方はコンテナ内と連通するように開口しており(図示せ
ず)、コンテナ内の空気が流入可能な空間とされてい
る。
【0032】ディフューザ22の下方には、エバポレー
タ32が設置され、ディフューザ22の吹き出し口22
bから吹き出されてエバポレータ32に空気が吹き付け
られることになる。そして、エバポレータ32を流下し
て冷却された空気はコンテナ内を循環して、再びコンテ
ナ用冷凍装置20に戻る。外気を導入した分の空気は図
示されないダクトを流動して排気口21cからコンテナ
外に排気される。
【0033】コンテナ内に外気を導入する動作について
説明する。エバポレータファン33の回転によって、デ
ィフューザ22の吸い込み口22aには空間S3の空気
を吸引する作用が生じる。これによって、空間S3が通
常に比べて負圧となり、この上方の開口部(図示せず)
からコンテナ内の空気が吸い込まれる。これと同時に、
ダクト21の吐き出し側開口部21bにも吸引力が作用
し、ダクト21内の空気をディフューザ22の吸い込み
口22a側へ導く。
【0034】コンテナ内の空気と、ダクト21内の空
気、換言するならば外気とが混合されて吸い込み口22
aから吸い込まれ、さらにエバポレータファン33の吹
き出し作用によって混合された空気がエバポレータ32
に向けて吹き出される。ディフューザ22には、エバポ
レータファン用モータ34を支持する板状の各支持部材
35が設けられ、この各支持部材35によって吹き出さ
れる空気の整流がなされることになる。エバポレータ3
2を流過した空気は、吹出通風路16、吹出室17(図
5参照)を通過してコンテナ内に吹き出される経路を辿
ることになる。
【0035】ダクト21に作用するエバポレータファン
33の吸引作用についてさらに説明する。ダクト21の
吐き出し側開口部21bは、上述したようにディフュー
ザ22の吸い込み口22aにできる限り近接して設けら
れている。ダクト21の胴体部21dは、吐き出し側開
口部21bに向かうように斜めに形成されるが、この胴
体部21dが設置される部分は、空気の流動が少ないよ
どみ域である。ディフューザ22によって、空気は吹き
出し口22bから下方へと吹き出されるため、ディフュ
ーザ22の壁面の外側は空気の流れがほとんどない領域
である。そのため、このよどみ域にダクト21の胴体部
21dを設置することで、空間を有効に活用することが
でき、且つよどみ域の削減にもつながる。
【0036】このように、本実施形態のコンテナ用冷凍
装置20によれば、エバポレータファン33にダクト2
1の吐き出し側開口部21bを覆い被せることなく設け
ることができ、このダクト21の設置によってコンテナ
内の換気に必要とされる外気導入量を確保することがで
きる。なお、本実施形態のコンテナ用例等装置20にお
いては、1時間あたり180m3の外気導入量が確保す
ることができた。そしてまた、エバポレータファン33
近傍の空気の流れにおける吸入抵抗が減少するので、エ
バポレータファン用モータ34の消費電力を抑えること
ができる。換言すると、従来エバポレータファンに近接
していたダクト10(図5参照)の抵抗がなくなるの
で、ダクト10によるエバポレータファン用モータ34
(図5においては符号14)の消費電力の影響がほとん
どなくなる。
【0037】また、エバポレータファン33の吸入抵抗
が低減されるので、吹き出される風量の増大が図られ、
より多くの空気がエバポレータ32によって冷却される
高性能なコンテナ用冷凍装置20が実現することとな
る。さらに、ダクト21の胴体部21dが空気のよどみ
域に斜めに設置されているので、ダクト21内の空気の
流動抵抗が減少して、且つダクトが占有するスペースの
削減がなされる。よって、構造のコンパクト化を図るこ
とも可能となる。
【0038】本実施形態の変形例として以下の構成とし
てもよい。ダクト21はコンテナ用冷凍装置20の一構
成要素として用いられているが、これに限定されるもの
ではなく、流体を導くダクトの形状・構成として単独に
構成してもよい。これによれば、ダクトによる流体の送
風手段において汎用性が期待できる。
【0039】なお、本実施形態に示した構成は、本発明
における一実施形態を示したものであり、これに限定さ
れるものではない。
【0040】
【発明の効果】以上説明した本発明のダクト及びこれを
備えたコンテナ用冷凍装置においては以下の効果を奏す
る。請求項1記載の発明は、ファンがディフューザの内
部に設けられ、ダクトの胴体部が、ディフューザの外側
壁面近傍に設置されている構成としたので、ダクトを効
率的に設置でき、ダクト内の流体をより多く吸引してフ
ァンの吸入抵抗を低減することができる。また、ファン
の吸入抵抗の低減によってファンの風量を増大させるこ
とが可能となる。
【0041】請求項2記載の発明は、エバポレータファ
ンがディフューザの内部に設けられ、ダクトの吐き出し
側開口部がディフューザの吸い込み口近傍に位置するよ
うに設置されているので、コンテナ内の換気に必要とさ
れる外気を吸入することができ、さらにエバポレータフ
ァン近傍における吸入抵抗が減少されて、コンテナ内に
吹き出す風量の増大とエバポレータファンの消費電力の
低減が実現される。よって、換気を必要とする積荷の鮮
度を維持して冷蔵運転に最適なコンテナ用冷凍装置を提
供することができる。
【0042】請求項3記載の発明は、ディフューザの吸
い込み口とダクトの吐き出し側開口部とが略同一平面上
に設けられているので、空気のよどみ域を削減してダク
ト、ディフューザ、エバポレータファン等を効率的に配
置することができ、エバポレータファン付近のコンパク
ト化を図ることができる。
【0043】請求項4記載の発明は、エバポレータファ
ン用モータがディフューザ内に形成された板状の支持部
材によって支持されているので、構造の簡略化を図ると
共に、エバポレータに向けて安定した空気の流れを導く
ことができる。
【0044】請求項5記載の発明は、ダクトが、ダクト
内の空気を流動させるファンを備えているので、外気を
より多く導入することが可能であり、コンテナ内の換気
能力がさらに必要とされる場合でも迅速に対応すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態におけるコンテナ用冷凍
装置の構成を説明する正面図である。
【図2】 図1におけるコンテナ用冷凍装置の内部構造
を説明する部分拡大図であり、図2(a)は上側から見
た概略構成図、図2(b)は図1の背面側から見た概略
構成図である。
【図3】 コンテナ用冷凍装置を備えたコンテナの全体
図である。
【図4】 従来のコンテナ用冷凍装置の全体構成を説明
する正面図である。
【図5】 従来のコンテナ用冷凍装置の内部構造を説明
する断面図である。
【符号の説明】
20 コンテナ用冷凍装置 21 ダクト 21a 外気導入口 21b 吐き出し側開口部 22 ディフューザ 35 支持部材 V 換気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江口 剛 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 泉 元 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファン近傍に吸込通風路を介して開口部
    を有するダクトであって、 前記ファンは、ディフューザの内部に設けられて前記ダ
    クト内の流体の流通方向と異なる方向に流体を吹き出
    し、 前記ディフューザの吸い込み側に前記ダクトの前記開口
    部が隣接して、 なお且つ前記ダクトの胴体部が前記ディフューザの外側
    壁面近傍に設置されていることを特徴とするダクト。
  2. 【請求項2】 コンテナと一体に設けられ、コンテナ内
    を換気するために外気を導入するダクトと、該ダクト内
    の空気を流通させてなお且つエバポレータに対して空気
    を吹き付けるエバポレータファンとを備えたコンテナ用
    冷凍装置において、 前記エバポレータファンは、ディフューザの内部に備え
    られて前記エバポレータの上方に設置され、 エバポレータファンの下方から上方に空気を流通させる
    前記ダクトの吐き出し側開口部が、前記ディフューザの
    吸い込み口とほぼ同等な高さに設置されて、 なお且つ前記ダクトの胴体部が前記ディフューザの外側
    壁面近傍に設置されていることを特徴とするコンテナ用
    冷凍装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のコンテナ用冷凍装置にお
    いて、 前記ディフューザの前記吸い込み口と、前記ダクトの前
    記吐き出し側開口部とは、略同一平面上に設けられてい
    ることを特徴とするコンテナ用冷凍装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3記載のコンテナ
    用冷凍装置において、 前記エバポレータファンは、これを駆動するエバポレー
    タファン用モータと接続され、 前記エバポレータファン用モータは、前記ディフューザ
    の内壁部に板状の支持部材によって支持されていること
    を特徴とするコンテナ用冷凍装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜請求項4のいずれかに記載の
    コンテナ用冷凍装置において、 前記ダクトには、ダクト内の空気を流動させるファンが
    備えられていることを特徴とするコンテナ用冷凍装置。
JP2001283793A 2001-09-18 2001-09-18 ダクト及びこれを備えたコンテナ用冷凍装置 Withdrawn JP2003090663A (ja)

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