JP2003090367A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP2003090367A
JP2003090367A JP2001282144A JP2001282144A JP2003090367A JP 2003090367 A JP2003090367 A JP 2003090367A JP 2001282144 A JP2001282144 A JP 2001282144A JP 2001282144 A JP2001282144 A JP 2001282144A JP 2003090367 A JP2003090367 A JP 2003090367A
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vent hole
disc brake
hole
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Masatoshi Kano
真年 狩野
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Aisin Takaoka Co Ltd
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Aisin Takaoka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ベントホール部における淀み部分の減少に貢献
でき、ディスク部の冷却性を高めて制動性を高めるのに
貢献できるディスクブレーキを提供する。 【解決手段】ディスクブレーキは、摩擦材が摺動する摩
擦面を有するリング形状をなすディスク部と、ディスク
部の内周側と外周側とを連通する貫通孔6を備えると共
にディスク部の周方向に並設された多数個のベントホー
ル部5とを有する。ベントホール部5の貫通孔6を形成
する内壁面の少なくとも一部には、貫通孔6内をヘリカ
ル状に流れる空気流を生成する案内溝8が設けられてい
る。この案内溝8により、貫通孔6内における淀み部分
の減少に貢献することができ、ディスク部の冷却性を高
めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両や産業装置等の
ブレーキ系に使用されるディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】車両等のブレーキ系に使用されるディス
クブレーキ100は、図9に示すように、摩擦材が摺動
する摩擦面110a,110bを有するリング形状をな
すディスク部110と、ディスク部110の内周側と外
周側とを連通すると共に周方向に並設された多数のベン
トホール部500とを有する。ベントホール部500は
放射状に沿って形成されたフィン510で形成されてい
る。このディスクブレーキ100は回転駆動系に連結さ
れており、回転駆動系と共に回転している。回転駆動系
を制動させる際には、ディスクブレーキ100のディス
ク部110の摩擦面110a,110bに図略の摩擦材
を圧接して摺動させることにより、ディスクブレーキ1
00を制動させ、ディスクブレーキ100に連結された
回転駆動系を制動させ、回転駆動系の速度を減速させ
る。このようにディスクブレーキ100を制動させる際
に、摩擦材との摩擦に起因してディスク部110の温度
が上昇する。このようにディスク部110の温度が上昇
することは、ディスク部110の過熱を誘発し、制動性
に影響を与える。
【0003】上記したディスクブレーキ100において
は、多数個のベントホール部500が形成されているた
め、ディスクブレーキ100が回転すると、空気流がベ
ントホール部500の貫通孔600を内周側から外周側
に流れる。このため、ディスクブレーキ100のディス
ク部110の冷却性を高めることができる。これにより
ディスクブレーキ100のディスク部110の温度上昇
を抑え、ディスク部110の過熱を抑え、ディスクブレ
ーキ100の制動性を良好に確保することができる。上
記したディスクブレーキ100において、空気流がベン
トホール部500の貫通孔600を内周側から外周側に
流れる理由としては、ディスク部110の内周側の半径
よりもディスク部110の外周側の半径が大きいため、
ディスク部110の内周側の周速よりもディスク部11
0の外周側の周速が速くなり、ディスク部110の内周
側よりもディスク部110の外周側の圧力が低下するた
め等と推察することができる。
【0004】ところで、上記したディスクブレーキ10
0によれば、図10に示すように、ベントホール部50
0を形成するフィン510が放射状に配置されているた
め、空気流がフィン510に接触する頻度が低い淀み部
分が生じることがある。このように空気流がフィン51
0に接触する頻度が低い淀み部分が生じる場合には、そ
の部分はディスクブレーキ100の冷却にあまり寄与し
ておらず、従ってディスクブレーキ100の冷却性の向
上には限界があった。そこで、上記した淀み部分を減少
させるべく、図11に示すようにフィン510Bを反ら
せたディスクブレーキ100Bが近年提供されている。
このものによれば、反らせたフィン510Bに沿って空
気流を流すことができ、ベントホール部500Bにおけ
る淀み部分の減少に貢献することができ、ディスクブレ
ーキ100Bの冷却性の向上を図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしフィン510B
を反らせたディスクブレーキ100Bといえども、ベン
トホール部500Bにおける淀み部分の減少効果には限
界があり、ディスクブレーキ100Bの冷却能の向上に
は限界があった。
【0006】本発明は上記した実情に鑑みてなされたも
のであり、ベントホール部における淀み部分の減少に貢
献することができ、ディスク部の冷却性を高めて制動性
を高めるのに貢献することができるディスクブレーキを
提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスクブ
レーキは、摩擦材が摺動する摩擦面を有するリング形状
をなすディスク部と、前記ディスク部の内周側と外周側
とを連通する貫通孔を備えると共にディスク部の周方向
に並設された多数個のベントホール部とを有するディス
クブレーキにおいて、前記ベントホール部の前記貫通孔
を形成する内壁面の少なくとも一部には、貫通孔内をヘ
リカル状に流れる空気流を生成するヘリカル空気流案内
手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0008】本発明に係るディスクブレーキによれば、
従来と同様にディスクブレーキの回転の際に、空気流が
ディスク部の内周側から外周側にかけてベントホール部
の貫通孔内を流れる。この空気流によってディスクブレ
ーキのディスク部は冷却され、ディスク部の過熱は抑え
られ、良好なる制動性が確保される。本発明に係るディ
スクブレーキによれば、貫通孔内をヘリカル状に流れる
空気流を生成するヘリカル空気流案内手段が設けられて
いるため、空気流はヘリカル状に流れることもできる。
このためベントホール部の貫通孔の内壁面において淀み
部分が生じる場合であっても、ヘリカル状に流れる空気
流が淀み部分を減少または消失させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係るディスクブレーキに
よれば、次の実施形態の少なくとも一つを採用すること
ができる。
【0010】・ベントホール部の貫通孔は、ディスク部
の内周側で開口する内側開口と、ディスク部の外周側で
開口する外側開口と、内側開口及び外側開口を連通する
連通孔とを有する実施形態を採用することができる。連
通孔は直状に延設されていても良いし、曲走されていて
も良い。
【0011】・ベントホール部の貫通孔としては、ディ
スク部の中心から半径方向外方に延設された仮想線に沿
って設けられている実施形態を採用することができる。
例えば、ベントホール部の貫通孔としては、ディスク部
の中心から半径方向外方に放射状に延設されていても良
い。また、ベントホール部の貫通孔としては、ディスク
部の中心から半径方向外方に延設された仮想線に対して
傾斜して設けられている実施形態を採用することもでき
る。
【0012】・ベントホール部の貫通孔としては、貫通
孔の貫通方向に延びる孔中心線に対して直角方向に沿っ
た断面において、円弧をもつ形状をなしている実施形態
を採用することができる。従ってベントホール部の貫通
孔の横断面としては、真円、楕円または長円、またはこ
れらに近似した形状とすることができる。
【0013】・ヘリカル空気流案内手段は、貫通孔の貫
通方向にのびる孔中心線に対してヘリカル状に沿った案
内溝で構成されている実施形態を採用することができ
る。ヘリカル状とは螺旋状という意味である。凹状の案
内溝によりベントホール部の冷却表面積を増加させるこ
とができ、ベントホール部の冷却能を向上させることが
できる。ディスクブレーキの回転の際に、空気流がディ
スク部の内周側から外周側にかけてベントホール部の貫
通孔内を流れる。このとき、空気流はヘリカル状に沿っ
た案内溝に沿っても流れることができる。このためベン
トホール部の貫通孔の内壁面において淀み部分が生じる
場合であっても、ヘリカル状に流れる空気流が淀み部分
を減少または消失させることができる。
【0014】・ヘリカル空気流案内手段として機能でき
る案内溝は、貫通孔を形成する内壁面に設けられ貫通孔
の貫通方向に沿った孔中心線に対してヘリカル状に沿っ
た溝である。案内溝としては、1個の貫通孔あたり、互
いに独立して複数個並走して設けられている実施形態を
採用することができる。この場合、案内溝としては、2
本並走されていても良いし、3本並走されていても良
く、それ以上並走されていても良い。1個の貫通孔あた
り、2本の案内溝を形成する場合には、貫通孔の周方向
において1/2周相当、位相をずらして並走させること
ができる。また1個の貫通孔あたり、3本の案内溝を形
成する場合には、貫通孔の周方向において1/3周相
当、位相をずらして並走させることができる。
【0015】上記のように複数個の案内溝を互いに並走
させれば、ベントホール部における冷却表面積を一層増
加させることができる。更に案内溝における空気流を貫
通孔の全域に巡らせるのに貢献することができる。な
お、案内溝の横断面は、半円形状でも、半楕円形状でも
良く、場合によっては三角形状でも、四角形状でも良
く、特に限定されるものではない。
【0016】・ディスク部の内周側から外周側に向かう
につれて時計回り方向に巻回する向きを正方向とする
と、案内溝のヘリカル方向は正方向に設定されている実
施形態を採用することができる。時計回り方向とは、針
式時計において時間の経過につれて針が回る方向を意味
する。
【0017】・ディスク部の内周側から外周側に向かう
につれて時計回り方向と反対方向に巻回する向きを負方
向とすると、案内溝のヘリカル方向は負方向に設定され
ている実施形態を採用することができる。
【0018】・ディスク部の内周側から外周側に向かう
につれて時計回り方向に巻回する向きを正方向とし、デ
ィスク部の内周側から外周側に向かうにつれて時計回り
方向と反対方向に巻回する向きを負方向とすると、正方
向の案内溝をもつベントホール部と、負方向の案内溝を
もつベントホール部との双方が、ディスクブレーキに形
成されている実施形態を採用することができる。この場
合には、1個のディスクブレーキに、正方向の案内溝を
もつベントホール部と、負方向の案内溝をもつベントホ
ール部との双方が設けられているため、ディスクブレー
キの回転方向が異なる場合であっても、支障無く使用す
ることができる。
【0019】・ディスク部の内周側から外周側に向かう
につれて時計回り方向に巻回する向きを正方向とし、デ
ィスク部の内周側から外周側に向かうにつれて時計回り
方向と反対方向に巻回する向きを負方向とすると、正方
向の案内溝をもつベントホール部と、負方向の案内溝を
もつベントホール部との双方が設けられており、且つ、
正方向の案内溝をもつベントホール部の数をNAとし、
負方向の案内溝をもつベントホール部の数をNBとした
とき、NA/NB=0.8〜1.2の範囲内に設定され
ている実施形態を採用することができる。NA/NB=
0.9〜1.1の範囲内、殊に0.95〜1.05の範
囲内とすることができる。理想的にはNA/NB=1と
することが好ましい。上記した場合には、NAとNBと
の数が同じまたは近似しているため、ディスクブレーキ
の回転方向が異なる場合であっても、支障無く使用する
ことができる。
【0020】・ディスク部の内周側から外周側に向かう
につれて時計回り方向に巻回する向きを正方向とし、デ
ィスク部の内周側から外周側に向かうにつれて時計回り
方向と反対方向に巻回する向きを負方向とすると、互い
に隣設するベントホール部では、前記案内溝のヘリカル
方向は互いに逆方向に設定されている実施形態を採用す
ることができる。この場合には、正方向の案内溝をもつ
ベントホール部と、負方向の案内溝をもつベントホール
部との双方が設けられているため、ディスクブレーキの
回転方向が異なる場合であっても、支障無く使用するこ
とができる。
【0021】・ディスク部の内周側から外周側に向かう
につれて時計回り方向に巻回する向きを正方向とし、デ
ィスク部の内周側から外周側に向かうにつれて時計回り
方向と反対方向に巻回する向きを負方向とすると、案内
溝のヘリカル方向が正方向に設定された複数個のベント
ホール部からなる第1群と、案内溝のヘリカル方向が負
方向に設定された複数個のベントホール部からなる第2
群とがディスク部の周方向において交互に配置されてい
る実施形態を採用することができる。この場合には、正
方向の案内溝をもつベントホール部と、負方向の案内溝
をもつベントホール部との双方が設けられているため、
ディスクブレーキの回転方向が異なる場合であっても、
支障無く使用することができる。
【0022】・ヘリカル空気流案内手段として機能する
案内溝をベントホール部の貫通孔に形成する手段として
は、特に限定されるものではなく、切削加工または鋳造
に基づいて形成する実施形態を採用することができる。
従って案内溝は、切削加工面で形成したり、鋳造面で形
成したりすることができる。
【0023】・ディスクブレーキの材質としては、一般
的には金属系であり、鉄系合金、アルミニウム系合金、
チタン系合金等で形成することができる。鉄系合金の場
合には、一般的には、鋳鉄系、炭素鋼系、合金鋼系を例
示することができる。鋳鉄系としては、球状黒鉛鋳鉄、
片状黒鉛鋳鉄またはバーミキュラー鋳鉄などで形成する
ことができる。鋳鉄つまり鋳物である場合には、案内溝
を鋳造で形成することができる。
【0024】
【実施例】(第1実施例)本発明を具体化した第1実施
例について図1〜図5を参照しつつ具体的に説明する。
本実施例に係るディスクブレーキ1は車両のブレーキ装
置に搭載されるものであり、球状黒鉛鋳鉄、片状黒鉛鋳
鉄またはバーミキュラー鋳鉄などの鋳鉄で形成されてい
る。図1及び図2に示すように、ディスクブレーキ1
は、互いに背向する平坦な摩擦面10,10を有するリ
ング形状をなすディスク部11と、ディスクブレーキ1
の中央域に設けられたハット部13とを備えている。ハ
ット部13は回転駆動系に連結される。図1及び図2に
示すように、上記したブレーキ装置は、ディスクブレー
キ1と共にキャリパ2を備えている。図2に示すよう
に、キャリパ2は、流体圧室である油圧室20を有する
ボディ21と、油圧室20に摺動可能に保持された可動
体であるピストン22と、ピストン22の先端部22m
に第1取付具23を介して保持された第1摩擦材24
と、ボディ21の先端部21mに第2取付具25を介し
て保持された第2摩擦材26とを有する。制動の際に、
流体圧である油圧がキャリパ2の油圧室20に送給され
ると、ピストン22が矢印W1方向に移動し、ピストン
22に取り付けられた第1摩擦材24が矢印W1方向に
移動してディスク部11に近づくと共に、油圧室20の
圧力の反力でボディ21の先端部21mの第2摩擦材2
6が矢印W2方向にディスク部11に向けて移動する。
これによりディスク部11を挟持するように、ディスク
部11の一方の摩擦面10に第1摩擦材24が圧着する
と共に、ディスク部11の他方の摩擦面10に第2摩擦
材26が圧着し、ディスク部11の回転が制動され、ひ
いてはディスクブレーキ1の回転が制動される。
【0025】さて図3に示すように、ディスクブレーキ
1のディスク部11は、ディスク部11の周方向(矢印
A1方向,矢印A2方向)に並設された多数個のベント
ホール部5を有する、各ベントホール部5は、ディスク
部11の内周側と外周側とを放射方向に沿って連通する
貫通孔6をそれぞれ備えている。図4に示すように、ベ
ントホール部5の貫通孔6は、ディスク部11の内周側
で開口する内側開口6aと、ディスク部11の外周側で
開口する外側開口6bと、内側開口6a及び外側開口6
bを連通する連通孔6cとを有する。図5はディスクブ
レーキ1のディスク部11から2個の貫通孔6付近を抽
出した図である。従って図5では貫通孔6の輪郭線は実
線で記載されている。ディスク部11に形成されている
残りの貫通孔6についても、図5と同様の構造である。
図5においてディスクブレーキ1の回転方向を矢印A方
向として示す。図5に示すように、貫通孔6は、ディス
ク部11の中心から半径方向外方に延設された仮想線、
つまり、貫通孔6の貫通方向に延びる孔中心線Xに沿っ
て設けられている。ベントホール部5の貫通孔6は、孔
中心線Xに対して直角方向に沿った断面において、円弧
をもつ形状をなしている。従ってベントホール部5の貫
通孔6の横断面としては、真円または楕円形状、また
は、これに近似した形状とされている。各ベントホール
部5の貫通孔6を形成する内壁面のほぼ全域にわたり、
案内溝8が設けられている。案内溝8は、貫通孔6の貫
通方向にのびる孔中心線Xに対してヘリカル状、つまり
螺旋状に沿って形成されている。この案内溝8は、貫通
孔6内をヘリカル状に流れる空気流を生成できるヘリカ
ル空気流案内手段として機能することができる。
【0026】本実施例によれば、図5に示すように、案
内溝8は、1個の貫通孔6あたり、互いに独立して平行
に並走して設けられている第1案内溝81と第2案内溝
82とで形成されている。第1案内溝81と第2案内溝
82は貫通孔6の周方向における位相を1/2周相当ぶ
ん異ならせて並走されている。このように複数個の第1
案内溝81及び第2案内溝82を貫通孔6の内壁面にお
いて互いに並走させれば、ベントホール部5における冷
却表面積を増加させることができ、ひいてはベントホー
ル部5における冷却能を向上させることができる。な
お、第1案内溝8及び第2案内溝8の横断面は、ほぼ半
円形状とされている。図5に示すように、ディスク部1
1の内周側から外周側に向かうにつれて、つまり内側開
口6aから外側開口6bに向かうにつれて、時計回り方
向(矢印C1方向)に巻回する向きを正方向とすると、
第1案内溝81及び第2案内溝82のヘリカル方向は共
に正方向に設定されている。なお案内溝8(第1案内溝
81及び第2案内溝82)をベントホール部5の貫通孔
6に形成するにあたり、切削加工または鋳造に基づいて
形成することができる。従って案内溝8(第1案内溝8
1及び第2案内溝82)は、切削加工面で形成したり、
鋳造面で形成したりすることができる。
【0027】以上説明したように本実施例によれば、デ
ィスクブレーキ1の回転の際に、ベントホール部5の貫
通孔6に、空気流がディスク部11の内周側から外周側
にかけて、即ち、内側開口6aから外側開口6bにかけ
て、ベントホール部5の貫通孔6内を流れる。このとき
ベントホール部5の貫通孔6を形成する内壁面には、貫
通孔6内をヘリカル状に沿って流れる空気流を生成でき
る案内溝8が貫通孔6の径外方向において形成されてい
る。このため空気流は貫通孔6を流れる際に、ヘリカル
状に沿った案内溝8に沿っても流れることができる。こ
のため仮にベントホール部5の貫通孔6の内壁面におい
て淀み部分が生じる場合であっても、ヘリカル状に流れ
る空気流が淀み部分を減少または消失させることができ
る。殊に本実施例においては案内溝8は互いに並走する
第1案内溝81及び第2案内溝82で構成されているた
め、ヘリカル状に流れる空気流が貫通孔6内において広
い面積で流れ易くなり、淀み部分の減少または消失化に
一層貢献できる。
【0028】更に本実施例によれば、ベントホール部5
の貫通孔6を形成する内壁面には、貫通孔6内をヘリカ
ル状に流れる空気流を生成できる凹状の案内溝8が形成
されているため、ベントホール部5の冷却表面積を増加
させることができ、ベントホール部5の冷却能を向上さ
せることができる。殊に本実施例においては案内溝8は
互いに並走する凹状の第1案内溝81及び第2案内溝8
2で構成されているため、ベントホール部5の冷却表面
積を一層増加させることができ、ベントホール部5の冷
却能を一層向上させることができる。
【0029】(第2実施例)本発明を具体化した第2実
施例について図6を参照して説明する。第2実施例は第
1実施例と基本的には同様の構成であり、基本的には同
様の作用効果を奏する。以下、第1実施例と異なる部分
を中心として説明する。図6はディスクブレーキ1のデ
ィスク部11からベントホール部5の2個の貫通孔6付
近を抽出した図である。従って図6では貫通孔6の輪郭
線は実線で記載されている。ディスク部11に形成され
ている残りの貫通孔6についても、図6と同様の構造で
ある。図6においてディスクブレーキ1の回転方向を矢
印A方向として示す。図6に示すように、ベントホール
部5の貫通孔6は、ディスク部11の中心から半径方向
外方に延設された仮想線、つまり、貫通孔6の貫通方向
に延びる孔中心線Xに沿って設けられている。
【0030】図6に示すように、ベントホール部5の貫
通孔6は、ディスク部11の内周側で開口する内側開口
6aと、ディスク部11の外周側で開口する外側開口6
bと、内側開口6a及び外側開口6bを連通する連通孔
6cとを有する。ベントホール部5の貫通孔6は、孔中
心線Xに対して直角方向に沿った断面において、円弧を
もつ形状をなしている。従ってベントホール部5の貫通
孔6の横断面としては、真円または楕円形状、または、
これに近似した形状とされている。そして図6に示すよ
うに各ベントホール部5の貫通孔6を形成する内壁面の
ほぼ全域にわたり、案内溝8が貫通孔6の径外方向にお
いて設けられている。案内溝8は、1個の貫通孔6あた
り、互いに独立して平行に並走して設けられている第1
案内溝81と第2案内溝82とで形成されている。第1
案内溝81と第2案内溝82は貫通孔6の周方向におけ
る位相を1/2周相当ぶん異ならせて並走されている。
このように複数個の凹状の第1案内溝81及び第2案内
溝82を貫通孔6の内壁面において互いに並走させれ
ば、ベントホール部5における冷却表面積を増加させる
ことができ、ひいてはベントホール部5における冷却能
を向上させることができる。なお、第1案内溝81及び
第2案内溝82の横断面は、ほぼ半円形状とされてい
る。そして、ディスク部11の内周側から外周側に向か
うにつれて、即ち、内側開口6aから外側開口6bに向
かうつれて、時計回り方向と反対方向(矢印C2方向)
に巻回する向きを負方向とする。この場合、図6に示す
ように、案内溝8を構成する第1案内溝81及び第2案
内溝82のヘリカル方向は、共に負方向に設定されてい
る。
【0031】本実施例においても、ディスクブレーキ1
の回転の際に、空気流がディスク部11の内周側から外
周側にかけて、即ち、内側開口6aから外側開口6bに
かけて、ベントホール部5の貫通孔6内を流れる。この
とき、空気流は貫通孔6内を流れる際にヘリカル状の案
内溝8に沿っても流れることができる。このため第1実
施例の場合と同様に、ベントホール部5の貫通孔6の内
壁面において淀み部分が生じる場合であっても、ヘリカ
ル状に沿って流れる空気流が淀み部分を減少または消失
させることができる。殊に本実施例においては案内溝8
は互いに並走する第1案内溝81及び第2案内溝82で
構成されているため、ヘリカル状に沿って流れる空気流
が貫通孔6内において広い面積で流れ易くなり、淀み部
分の減少または消失化に一層貢献できる。
【0032】更にベントホール部5の貫通孔6を形成す
る内壁面には、貫通孔6内をヘリカル状に沿って流れる
空気流を生成できる凹状の案内溝8が形成されているた
め、ベントホール部5の冷却表面積を増加させることが
でき、ベントホール部5の冷却能を向上させることがで
きる。殊に本実施例においては案内溝8は互いに並走す
る凹状の第1案内溝81及び第2案内溝82で構成され
ているため、ベントホール部5の冷却表面積を一層増加
させることができ、ベントホール部5の冷却能を一層向
上させることができる。
【0033】(第3実施例)本発明を具体化した第3実
施例について図7を参照して説明する。第3実施例は第
1実施例と基本的には同様の構成であり、基本的には同
様の作用効果を奏する。以下、第1実施例と異なる部分
を中心として説明する。ディスク部11の内周側から外
周側に向かうにつれて、即ち、内側開口6aから外側開
口6bに向かうにつれて、時計回り方向に巻回する向き
を正方向とし、ディスク部11の内周側から外周側に向
かうにつれて時計回り方向と反対方向に巻回する向きを
負方向とする。本実施例によれば、正方向の案内溝8を
もつベントホール部5Aと、負方向の案内溝8をもつベ
ントホール部5Bとの双方が設けられている。換言すれ
ば、互いに隣設するベントホール部5では、案内溝8の
ヘリカル方向は互いに逆方向に設定されている。即ち、
一のベントホール部5(5A)では、案内溝8のヘリカ
ル方向は正方向に設定されている。そして、一のベント
ホール部5(5A)に隣設する他のベントホール部5
(5B)では、案内溝8のヘリカル方向は負方向に設定
されている。
【0034】本実施例においても、ディスクブレーキ1
の回転の際に、空気流がディスク部11の内周側から外
周側にかけて、即ち、内側開口6aから外側開口6bに
かけて、ベントホール部5の貫通孔6内を流れる。この
とき、空気流はヘリカル状に沿った案内溝8に沿っても
流れることができる。このため第1実施例の場合と同様
に、ベントホール部5の貫通孔6の内壁面において淀み
部分が生じる場合であっても、ヘリカル状に沿って流れ
る空気流が淀み部分を減少または消失させることができ
る。
【0035】更に本実施例によれば、互いに隣設するベ
ントホール部5では、案内溝8のヘリカル方向は互いに
逆方向に設定されている。したがって、ディスクブレー
キ1がこれの回転中心回りで一方向(A1方向)に回転
する場合であっても、他方向(A2方向)に回転する場
合であっても、支障無く使用することができる。即ちデ
ィスクブレーキ1を車両の左車輪用及び右車輪用に共用
することができる。
【0036】殊に本実施例によれば、正方向の案内溝8
をもつベントホール部5Aの数をNAとし、負方向の案
内溝8をもつベントホール部5Bの数をNBとしたと
き、NA/NB=0.8〜1.2の範囲内に設定されて
いる。殊に、NA/NB=0.9〜1.1の範囲内、
0.95〜1.05の範囲内に設定されている。上記し
たようにNAとNBとの数が同じまたは近似しているた
め、ディスクブレーキ1の回転方向(矢印A1,A2方
向)が異なる場合であっても、支障無く使用することが
できる。従ってディスクブレーキ1を車両の左車輪用及
び右車輪用に共用することができる。
【0037】(第4実施例)本発明を具体化した第4実
施例について図8を参照して説明する。本発明の第4実
施例は第1実施例と基本的には同様の構成であり、基本
的には同様の作用効果を奏する。以下、第1実施例と異
なる部分を中心として説明する。本実施例においても、
ディスク部11の内周側から外周側に向かうにつれて、
即ち、内側開口6aから外側開口6bに向かうにつれ
て、時計回り方向に巻回する向きを正方向とする。ま
た、ディスク部11の内周側から外周側に向かうにつれ
て時計回り方向と反対方向に巻回する向きを負方向とす
る。本実施例によれば、ディスク部11の周方向におい
て、案内溝8のヘリカル方向が正方向に設定された2個
のベントホール部5からなる第1群91と、案内溝8の
ヘリカル方向が負方向に設定された2個のベントホール
部5からなる第2群92とが交互に配置されている。即
ち、第1群91に係るベントホール部5では、案内溝8
のヘリカル方向は正方向に設定されている。そして、第
1群91に隣設する第2群92に係るベントホール部5
では、案内溝8のヘリカル方向は負方向に設定されてい
る。ここで一つの第1群91を構成するベントホール部
5と、一つの第2群92を構成するベントホール部5と
は同数個とされている。
【0038】本実施例においても、ディスクブレーキ1
の回転の際に、空気流がディスク部11の内周側から外
周側にかけてベントホール部5の貫通孔6内を流れる。
このとき、空気流はヘリカル状に沿った案内溝8に沿っ
ても流れることができる。このため第1実施例の場合と
同様に、仮に、ベントホール部5の貫通孔6の内壁面に
おいて淀み部分が生じる場合であっても、ヘリカル状に
沿って流れる空気流が淀み部分を減少または消失させる
ことができる。
【0039】更に本実施例によれば、案内溝8のヘリカ
ル方向が正方向に設定された複数個のベントホール部5
からなる第1群91と、案内溝8のヘリカル方向が負方
向に設定された複数個のベントホール部5からなる第2
群92とがディスク部11の周方向において交互に配置
されている。したがって、ディスクブレーキがこれの回
転中心回りで一方向(A1方向)に回転する場合であっ
ても、他方向(A2方向)に回転する場合であっても、
支障無く使用することができる。殊に本実施例において
も、1個のディスクブレーキ1において、正方向の案内
溝8をもつベントホール部5Aの数をNAとし、負方向
の案内溝8をもつベントホール部5Bの数をNBとした
とき、NA/NB=0.8〜1.2の範囲内に設定され
ている。殊に、NA/NB=0.9〜1.1の範囲内、
0.95〜1.05の範囲内に設定されている。上記し
たようにNAとNBとの数が同じまたは近似しているた
め、ディスクブレーキの回転方向(矢印A1,A2方
向)が異なる場合であっても、支障無く使用することが
できる。従って本実施例に係るディスクブレーキ1を車
両の左車輪用及び右車輪用に共用することができる。
【0040】(他の例)上記した各実施例では、ヘリカ
ル空気流案内手段として凹状の案内溝8を採用したが、
凸状の案内突起を採用するようにしても良い。この場合
にもベントホール部5の貫通孔6における冷却表面積を
増加させることができる。上記した各実施例によれば、
ベントホール部5の貫通孔6を形成する内壁面のほぼ全
域には、案内溝8が設けられているが、これに限らず、
場合によっては、貫通孔6内をヘリカル状に沿って流れ
る空気流を生成できる限り、ベントホール部5の貫通孔
6を形成する内壁面のうち内側開口6aの側のみに、案
内溝8が設けられていても良い。ベントホール部5の貫
通孔6を形成する内壁面のうちのうち外側開口6bの側
のみに、案内溝8が設けられていても良い。上記した図
8に示す第4実施例では、第1群91は2個のベントホ
ール部5からなると共に、第2群92は2個のベントホ
ール部5からなるが、これに限らず、第1群91は3個
のベントホール部5からなると共に、第2群92は3個
のベントホール部5からなる構成としても良い。上記し
た実施例に係るディスクブレーキ1は車両のブレーキ系
に装備されるが、これに限らず、工作機械等の他の産業
装置のブレーキ系に装備されるディスクブレーキ1に適
用することもできる。その他、本発明は上記した実施例
のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
内で適宜変更して実施できるものである。
【0041】(付記)上記した記載から次の技術的思想
も把握できる。 [付記項1]請求項2〜請求項4のいずれか一項におい
て、ディスク部の内周側から外周側に向かうにつれて時
計回り方向に巻回する向きを正方向とし、ディスク部の
内周側から外周側に向かうにつれて時計回り方向と反対
方向に巻回する向きを負方向とすると、正方向の案内溝
または案内突起をもつベントホール部と、負方向の案内
溝または案内突起をもつベントホール部との双方が設け
られていることを特徴とするディスクブレーキ。この場
合、ディスクブレーキの回転方向が異なる場合であって
も、支障無く使用することができ、車両のブレーキ系に
適用した場合には、ディスクブレーキを車両の左車輪用
及び右車輪用に共用することができる。正方向の案内溝
または案内突起をもつベントホール部の数をNAとし、
負方向の案内溝をもつベントホール部の数をNBとした
とき、NA/NB=0.8〜1.2の範囲内に設定する
ことができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るディス
クブレーキによれば、ディスクブレーキの回転の際に
は、空気流がディスク部の内周側から外周側にかけてベ
ントホール部の貫通孔内を流れる。このとき、空気流は
ヘリカル状にも流れることができ、ベントホール部の貫
通孔の内壁面における淀み部分を減少させたり、無くし
たりすることができ、冷却性を向上させることができ
る。
【0043】本発明に係るディスクブレーキによれば、
ヘリカル空気流案内手段が、貫通孔を形成する内壁面に
形成されたヘリカル状の案内溝で構成されている場合に
は、ベントホール部の貫通孔における冷却表面積を増加
させることができ、ベントホール部の冷却性を更に向上
させることができる。
【0044】また、1個のディスクブレーキに、正方向
の案内溝をもつベントホール部と、負方向の案内溝をも
つベントホール部との双方が設けられている場合には、
ディスクブレーキの回転方向が異なる場合であっても、
支障無く使用することができる。故に、車両のブレーキ
系に適用した場合には、ディスクブレーキを車両の左車
輪用及び右車輪用に共用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係り、キャリパ及びディスクブレ
ーキを有するブレーキ装置の斜視図である。
【図2】第1実施例に係り、キャリパによりディスクブ
レーキに制動をかける構造を示すブレーキ装置の部分断
面図である。
【図3】第1実施例に係り、ハット部を断面にして示す
ディスクブレーキの平面図である。
【図4】第1実施例に係り、ディスクブレーキのベント
ホール部の断面図である。
【図5】第1実施例に係り、ベントホール部の貫通孔に
ヘリカル状の案内溝が形成されている状態を模式的に示
す斜視図である。
【図6】第2実施例に係り、ベントホール部の貫通孔に
ヘリカル状の案内溝が形成されている状態を模式的に示
す斜視図である。
【図7】第3実施例に係り、ベントホール部の貫通孔に
ヘリカル状の案内溝が形成されている状態を示すディス
クブレーキの平面図である。
【図8】第4実施例に係り、ベントホール部の貫通孔に
ヘリカル状の案内溝が形成されている状態を示すディス
クブレーキの平面図である。
【図9】従来例に係り、ベントホール部を破断して示す
ディスクブレーキの斜視図である。
【図10】従来例に係り、ベントホール部の貫通孔にお
いて淀み部分が生じる状態を示す構成図である。
【図11】他の従来例に係り、ベントホール部を破断し
て示すディスクブレーキの斜視図である。
【符号の説明】
図中、1はディスクブレーキ、11はディスク部、13
はハット部、5はベントホール部、6は貫通孔、8は案
内溝(ヘリカル空気流案内手段)、81は第1案内溝
(ヘリカル空気流案内手段)、82は第2案内溝(ヘリ
カル空気流案内手段)を示す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】摩擦材が摺動する摩擦面を有するリング形
    状をなすディスク部と、前記ディスク部の内周側と外周
    側とを連通する貫通孔を備えると共に前記ディスク部の
    周方向に並設された多数個のベントホール部とを有する
    ディスクブレーキにおいて、 前記ベントホール部の前記貫通孔を形成する内壁面の少
    なくとも一部には、 前記貫通孔内をヘリカル状に流れる空気流を生成するヘ
    リカル空気流案内手段が設けられていることを特徴とす
    るディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記ヘリカル空気流案
    内手段は、前記貫通孔の貫通方向にのびる孔中心線に対
    してヘリカル状に沿った案内溝で構成されていることを
    特徴とするディスクブレーキ。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、前記ベ
    ントホール部の前記貫通孔は、前記貫通孔の貫通方向に
    延びる孔中心線に対して直角方向に沿った断面におい
    て、円弧をもつ形状をなしていることを特徴とするディ
    スクブレーキ。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3において、前記案
    内溝は、1個の前記貫通孔あたり、位相をずらしてヘリ
    カル状に複数個並走されていることを特徴とするディス
    クブレーキ。
  5. 【請求項5】請求項2〜請求項4のいずれか一項におい
    て、前記ディスク部の内周側から外周側に向かうにつれ
    て時計回り方向に巻回する向きを正方向とすると、前記
    案内溝の前記ヘリカル方向は正方向に設定されているこ
    とを特徴とするディスクブレーキ。
  6. 【請求項6】請求項2〜請求項4のいずれか一項におい
    て、前記ディスク部の内周側から外周側に向かうにつれ
    て時計回り方向と反対方向に巻回する向きを負方向とす
    ると、前記案内溝の前記ヘリカル方向は負方向に設定さ
    れていることを特徴とするディスクブレーキ。
  7. 【請求項7】請求項2〜請求項4のいずれか一項におい
    て、前記ディスク部の内周側から外周側に向かうにつれ
    て時計回り方向に巻回する向きを正方向とし、前記ディ
    スク部の内周側から外周側に向かうにつれて前記時計回
    り方向と反対方向に巻回する向きを負方向とすると、 前記正方向の前記案内溝をもつ前記ベントホール部と、
    前記負方向の前記案内溝をもつ前記ベントホール部との
    双方が設けられていることを特徴とするディスクブレー
    キ。
  8. 【請求項8】請求項2〜請求項4のいずれか一項におい
    て、前記ディスク部の内周側から外周側に向かうにつれ
    て時計回り方向に巻回する向きを正方向とし、前記ディ
    スク部の内周側から外周側に向かうにつれて前記時計回
    り方向と反対方向に巻回する向きを負方向とすると、 前記正方向の前記案内溝をもつ前記ベントホール部と、
    前記負方向の前記案内溝をもつ前記ベントホール部との
    双方が設けられており、且つ、 前記正方向の前記案内溝をもつ前記ベントホール部の数
    をNAとし、前記負方向の前記案内溝をもつ前記ベント
    ホール部の数をNBとしたとき、NA/NB=0.8〜
    1.2の範囲内に設定されていることを特徴とするディ
    スクブレーキ。
  9. 【請求項9】請求項2〜請求項4のいずれか一項におい
    て、前記ディスク部の内周側から外周側に向かうにつれ
    て時計回り方向に巻回する向きを正方向とし、前記ディ
    スク部の内周側から外周側に向かうにつれて前記時計回
    り方向と反対方向に巻回する向きを負方向とすると、 互いに隣設する前記ベントホール部では、前記案内溝の
    前記ヘリカル方向は互いに逆方向に設定されていること
    を特徴とするディスクブレーキ。
  10. 【請求項10】請求項2〜請求項4のいずれか一項にお
    いて、前記ディスク部の内周側から外周側に向かうにつ
    れて前記時計回り方向に巻回する向きを正方向とし、前
    記ディスク部の内周側から外周側に向かうにつれて前記
    時計回り方向と反対方向に巻回する向きを負方向とする
    と、 前記ディスク部の周方向において、前記案内溝の前記ヘ
    リカル方向が正方向に設定された複数個の前記ベントホ
    ール部からなる第1群と、前記案内溝の前記ヘリカル方
    向が負方向に設定された複数個のベントホール部からな
    る第2群とが前記ディスク部の周方向において交互に配
    置されていることを特徴とするディスクブレーキ。
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