JP2003089985A - 立毛調皮革様シート状物およびその製造方法 - Google Patents

立毛調皮革様シート状物およびその製造方法

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JP2003089985A JP2002171172A JP2002171172A JP2003089985A JP 2003089985 A JP2003089985 A JP 2003089985A JP 2002171172 A JP2002171172 A JP 2002171172A JP 2002171172 A JP2002171172 A JP 2002171172A JP 2003089985 A JP2003089985 A JP 2003089985A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】柔軟な風合いと高い強力および耐久性を有し、
特に薄地分野での優れた該諸特性を有する立毛調皮革様
シート状物とその製造方法を提供すること。 【解決手段】0.5dtex以下の極細繊維不織布とポ
リウレタンからなる立毛調皮革様シート状物において、
本文中に規定の強制劣化処理を施した後に、本文中に規
定の耐破れ性保持率が50%以上である立毛調皮革様シ
ート状物であり、0.5dtex以下の極細繊維不織布
と、ポリカーボネート系ポリウレタンからなる立毛調皮
革様シート状物を作成するにあたり、(1)極細繊維また
は極細繊維発生型繊維からなる一次繊維絡合不織布を2
枚以上重ねた状態で接合する工程、(2)該接合した不織
布にバインダーとして、ポリカーボネート系ポリウレタ
ンを付与する工程、(3)該不織布をその後に厚み方向に
2枚にスライスする工程、を含む皮革様シート状物の製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柔軟な風合いと高
い強力および耐久性を有する立毛調皮革様シート状物と
その製造方法に関し、特に、薄地分野で良好な特性を発
揮できる立毛調皮革様シート状物とその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】合成繊維からなるシート状物に高分子弾
性体を含浸して得られる立毛調皮革様シート状物は、天
然皮革にない均一性、染色堅牢性、風合いの柔軟性を有
しており、衣料や家具、シート用途にその使用が広がっ
てきた。特に主として繊度0.5dtex以下の極細繊
維とポリウレタンからなる立毛調皮革様シート状物は、
品位、表面タッチ、風合いに優れており、衣料のみなら
ず椅子張りやカーシート等に広く用いられている。
【0003】しかしながら、かかる皮革様シート状物
は、長期に使用した場合、毛足が部分的に長くなった
り、もつれたり、あるいは毛玉が発生して外観が変化す
るという問題点、あるいは破れたりするといった問題点
がある。
【0004】かかる問題の原因の1つはポリウレタンの
劣化であり、かかるポリウレタンの劣化という問題点に
対して、高耐久性のポリウレタンを用いることにより解
決せんとする試みがいくつか行われてきた。
【0005】例えば、耐加水分解性に関してはポリエー
テル系ジオールを用いたポリウレタン(以下、ポリエー
テル系ポリウレタンという)を用いることが検討され、
該ポリウレタンは耐加水分解性においては優れているも
のの、耐光性が悪いという問題がある。
【0006】また、ポリエステルジオールを用いたポリ
ウレタン(以下、ポリエステル系ポリウレタンという)
は耐光性において優れるものの、耐加水分解性が悪いと
いう問題がある。
【0007】また、ポリカーボネートジオールを用いた
ポリウレタン(以下、ポリカーボネート系ポリウレタン
という)は、比較的良好な耐光性、耐加水分解性を有し
ているが、物性的に硬く、柔軟な風合いの製品となし難
いという問題点があった。
【0008】また、シート状物中のポリウレタンの付着
量を少なくし、柔軟化を試みても、長期間使用している
とやはりポリウレタンの劣化は避けられず、ポリウレタ
ンが劣化するとポリウレタンが少ない分、余計に耐破れ
性が不足したものとなり、結果として十分な耐久性は得
られない。
【0009】特に、軽衣料に好適な柔軟な皮革様シート
状物を得ようとすると、かかる柔軟性と耐久性をバラン
スさせて両立することは、一層困難となり、実質上それ
らを十分満足するものは得られていないのが実状であ
る。
【0010】以上述べたように、これまでのような単に
ポリウレタンの耐久性を改善するという技術発想だけで
は、柔軟性、強力、耐久性のいずれにも優れた立毛調皮
革様シート状物、特に薄地でもこれらの特性全てに優れ
た立毛調皮革様シート状物を得ることはできなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を解決すべく、柔軟な風合いと高い
強力および耐久性を有する立毛調皮革様シート状物とそ
の製造方法を提供せんとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記手段によ
り目的を達成するものである。
【0013】すなわち、本発明の立毛調皮革様シート状
物は、0.5dtex以下の極細繊維不織布とポリウレ
タンからなる立毛調皮革様シート状物において、ポリウ
レタンを構成するジオール相当成分がポリカーボネート
ジオール部分を30重量%以上90重量%以下含んでな
るポリカーボネート系ポリウレタンであって、かつ本文
中に規定する強制劣化処理を施した前後の、本文中に規
定する耐破れ性保持率が50%以上であることを特徴と
する立毛調皮革様シート状物である。
【0014】また、上記本発明の立毛調皮革様シート状
物において、好ましくは、該立毛調皮革様シート状物に
おいて、強制劣化処理後の耐破れ性が70回以上である
ものである立毛調皮革様シート状物である。
【0015】あるいはまた、上記本発明の立毛調皮革様
シート状物において、好ましくは、ポリウレタンが、ポ
リウレタンを構成するジオール相当成分がポリカーボネ
ートジオール部分を30重量%以上90重量%以下含
み、残りの部分が次の群から選ばれたものである立毛調
皮革様シート状物である。
【0016】群:ポリネオペチルアジぺートジオール、
ポリカプロラクトンジオール、ポリ2,5−ジエチルペ
ンタンアジペート、ポリテトラメチレンエーテルグリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール。
【0017】また、これら皮革様シート状物は、次の本
発明の立毛調皮革様シートの製造方法により製造するこ
とができるものである。
【0018】すなわち、本発明の立毛調皮革様シート状
物の製造方法は、0.5dtex以下の極細繊維不織布
と、ポリカーボネート系ポリウレタンからなる立毛調皮
革様シート状物を作成するにあたり、(1)極細繊維また
は極細繊維発生型繊維からなる一次繊維絡合不織布を2
枚以上重ねた状態で接合する工程、(2)該接合した不織
布にバインダーとして、ポリカーボネート系ポリウレタ
ンを付与する工程、(3)該不織布をその後に厚み方向に
2枚にスライスする工程、を含むことを特徴とする皮革
様シート状物の製造方法である。
【0019】また、かかる本発明の方法において、好ま
しくは、用いられるポリカーボネート系ポリウレタン
が、ポリウレタンを構成するジオール相当成分がポリカ
ーボネートジオール部分を30重量%以上90重量%以
下含んでなるポリカーボネート系ポリウレタンからなる
ことを特徴とする上記記載の本発明の皮革様シート状物
の製造方法である。
【0020】また、あるいは好ましくは、不織布にポリ
ウレタン溶液を含浸した後、カチオン性界面活性剤を含
む水溶液中に浸漬し、ポリウレタンを湿式凝固せしめる
ことを特徴とする上記本発明に係る皮革様シート状物の
製造方法である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき更に詳述す
る。
【0022】本発明にかかる立毛調皮革様シート状物
は、0.5dtex以下の極細繊維不織布とポリウレタ
ンからなる立毛調皮革様シート状物であり、かつ、本文
中にて後述する規定による強制劣化処理を施した前後
の、本文中にて後述する規定によるの耐破れ性保持率が
50%以上であることを特徴とするものである。
【0023】すなわち、本発明の立毛調皮革様シート状
物は、該耐破れ性保持率が50%以上、好ましくは70
%以上、最も好ましくは80%以上であることを特徴と
する。
【0024】本発明における、強制劣化処理とは、温度
70℃、相対湿度95%に調節した恒温恒室湿槽の中に
皮革様シート状物を5週間放置することをいう。
【0025】また、本発明の耐破れ性は以下のようにし
て測定する。
【0026】まず、測定には、図1に示す如き装置を用
いる。
【0027】1はシート状物おさえである。2は回転ロ
ールであり、図1の状態では手前側からみて反時計方向
に電動で回転する。直径は30mmである。3は爪状部
品であり、図3に示す如き形状をしている。該爪状部品
の形状は厚さが1mm、先端部の曲率半径は7.5mm
であり、材質はSUS(ステンレス鋼)304を用い
る。4はガイドロールであり、ほとんど抵抗なく回転す
るフリーロールとなっている。
【0028】かかる装置を用いて下記の如き手順で耐破
れ性を測定する。以下、図2を用いて説明すると、評価
すべきサンプルを幅10cm、長さ50cmにカット
し、シートおさえ1に長さ方向の片方の端部を固定す
る。次に評価すべきサンプルの固定されていない方の端
に重量800gのおもり7を取り付け、ガイドロール4
の上側を通して下にたらす。
【0029】各部分の相対的な位置関係は以下の通りで
ある。ガイドロールとシートおさえの間の距離(図2中
A)は290mmであり、シートおさえと回転ロールの
中心軸との水平方向の距離(図2中B)は140mm、
高さ方向の距離(図2中C)は35mmである。
【0030】このようにして人工皮革に一定の張力をか
けた状態で、、爪状部品の先端部分が皮革様シート状物
の表面と摩擦するようにし、回転ロールを1回転/秒野
速度で回転させ、人工皮革が破れるまでの回数を耐破れ
性とする。皮革様シート状物が、織物または編物(以
下、織・編物という)と不織布とが絡合一体化した構造
の場合および/または少なくとも片側の表面に、織・編
物を張り合わせた構造の場合は、表面が削られて該織・
編物が露出した時点で破れたものと判定する。
【0031】また、強制劣化前と強制劣化後のサンプル
の耐破れ性を、それぞれRb、Raとしたとき、Ra/
Rb×100を耐破れ性保持率とする。
【0032】従来、繊維とポリウレタンからなる皮革様
シート状物の耐久性の評価方法として、一般的には破断
強力や、表面の耐摩耗性、さらにはポリウレタンの分子
量測定等が用いられてきた。しかしながら、実際の使用
においては、繊維の絡合状態の変化やポリウレタンの劣
化等が複雑に関係しており、そのような評価方法では良
好な値であっても、実際に使用してみると、予想よりも
短期間で表面に毛玉が発生したり、立毛が極端に長くな
ったり、ひどい場合には破れてしまう場合があった。
【0033】本発明者らは、実際の使用における劣化の
要因を考察し、長期耐久性の評価手段として本発明のよ
うな耐破れ性および強制劣化処理とを組合わせた手段が
妥当なる結論に到達し、かかる特性を満足せしめれば、
長期間使用しても毛玉が発生したり破れたりしない立毛
調皮革様シート状物が得られることを見いだした。
【0034】すなわち、かかる強力、耐久性、柔軟性に
優れた立毛調皮革様シート状物は、強力が高く、加水分
解等の劣化の起こりにくいポリウレタンを用いれば良い
が、このような理想的なポリウレタンは現実的には存在
せず、ポリウレタン面からだけでの改善では目的を達成
できないのが現状であった。
【0035】本発明は、鋭意検討の結果、特別の製法に
よる耐久性に優れた不織布を用い、これと特別なポリウ
レタンとを組み合わせることにより初めて所期の目的が
達成できるとという知見を得たものである。
【0036】本発明の立毛調皮革様シート状物は、極細
繊維が一つの前提となる。極細繊維の繊度は、柔軟性、
品位の点から0.5dtex以下であることが必要であ
るが、発色性や繊維のさばけやすさの点から、ポリエス
テル系繊維の場合は0.005〜0.5dtexの範囲
のものが好ましく、ポリアミド系繊維の場合は0.00
1〜0.1dtexの範囲のものが好ましく、特に、繊
度0.01〜0.3dtexのポリエステル系極細繊維
が、耐久性の点でより好ましい。
【0037】なお、本発明の効果が損なわれない範囲で
あれば、上記の極細繊維を混合して用いることもできる
し、あるいは、本発明の効果が損なわれない範囲で0.
5dtexよりも太い繊維が混在してもかまわない。ま
た、該極細繊維の断面形状としては、通常の丸断面でも
よいし、三角や十字型の異型断面のものを使用すること
もできる。ここで用いられる極細繊維の素材としては、
特に限定されることはなく、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレ
フタレート等に代表されるポリエステル、ナイロン6、
ナイロン6,6等に代表される従来からあるポリアミド
等を使用することができる。
【0038】かかる極細繊維を得る方法としては、目的
の極細繊維を直接得る方法と、いったん太い多成分系繊
維(以下、極細繊維発生型繊維という)を作成し、その
後、その繊維を処理し極細繊維を発現せしめる方法とが
有る。後者の場合、繊維形態としては、ポリマー同士が
張り合わされたような状態のサイドバイサイド型複合繊
維や、ポリマー中に別のポリマーが島状に存在する海島
型複合繊維、ポリマーがアロイ状に混合されているブレ
ンド型繊維やそれらを組み合わせたものを好ましく用い
ることができる。係る繊維から極細繊維を発生させるに
はこれら成分の1成分を除去したり異種成分間を剥離さ
せるなどにより行われる。
【0039】かかる極細繊維発生型繊維から少なくとも
1種類のポリマーを除去して極細繊維を形成する場合、
除去されるポリマーの種類としては、ポリエチレンやポ
リスチレン等のポリオレフィン、ナトリウムスルホイソ
フタル酸やポリエチレングリコール等を共重合してアル
カリ溶解性を高めた共重合ポリエステル等を用いること
ができるが本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明を達成するものならいずれも使用可能である。
【0040】また、ポリマー相互を物理的もしくは化学
的手段により剥離させる方法としては特に制限はなく、
極細繊維発生型繊維を物理的に揉んだり叩解する方法や
熱および/または薬品で少なくとも1種類の成分を収縮
または膨潤せしめる方法などを採用することができる。
【0041】本発明の立毛調皮革様シート状物を得るた
めの代表的製造方法は、次いで、(1)極細繊維または極
細繊維発生型繊維からなる一次繊維絡合不織布を2枚以
上重ねた状態で接合する工程、(2)該接合した不織布に
バインダーとして、ポリカーボネート系ポリウレタンを
付与する工程、(3)該不織布をその後に厚み方向に2枚
にスライスする工程、を含むことを特徴とするものであ
る。
【0042】以下、かかる方法について、より具体的に
説明する。
【0043】一次繊維絡合不織布を形成する方法として
は、極細繊維発生型繊維を用い、カードやクロスラッパ
ー、ランダムウエバーを用いる方法や抄紙法等の方法を
適宜採用し、ウエッブを形成する。かくして得たウエッ
ブをニードルパンチやウォータージェットパンチ等の繊
維絡合手段により繊維を絡合させ一次繊維絡合不織布を
形成する。次いで、この一次繊維絡合不織布を少なくと
も二枚重ねて接合処理する。
【0044】本発明で注意すべき点は、この一次繊維絡
合不織布の繊維絡合度合いと接合時の接合力とのバラン
ス化にある。一次繊維絡合不織布の絡合度は高い方が、
最終製品品位が上がり、強度も高くなるため好ましい。
【0045】しかし、この絡合を上げすぎると、この不
織布を重ね接合しようとしたときに、不織布中の繊維の
移動が制限され不織布間の十分な接合が得られない。こ
のため、この接合不織布にポリウレタンを含浸するなど
の後に行われる加工工程中に、不織布層間の剥離が生
じ、大きなトラブルとなる場合がある。また、不織布の
絡合が低すぎると、不織布の接合強力は上げられるもの
の、最終製品品質が低下し、2枚の不織布を接合する意
味がなくなる。
【0046】従って、この際、使用する不織布は、これ
ら総合的バランスを考慮して選択すべきである。また、
一次繊維絡合不織布もしくは接合時に他の織物、編物、
不織布と一体化せしめることはシート状物の加工時の伸
びを適度に抑えるため好ましい。一次繊維絡合不織布を
接合するに当たっては、該不織布を2枚以上重ね合わせ
た後、ウォータージェットパンチやニードルパンチ手段
により接合する。この接合は、強すぎるとスライス後の
強力低下が大きく、弱すぎると加工工程中で不織布が剥
離してしまい加工ができなくなるため、接合条件は不織
布の性状、例えば密度や目付を参考に、ニードルパンチ
であればニードル形状やパンチ本数、パンチの深度等、
ウォータージェットパンチであれば水流噴射孔の形状、
サイズ、水流圧力等を適宜調節することが有効である。
係る手段により接合の度合いを適正にする必要がある。
【0047】なお、ここでは代表的に2枚の不織布を接
合する場合を示したが、接合枚数を増やしてもより良好
な結果が得られる場合があり、本発明はかかる手段も排
除するものではない。
【0048】本発明のごとく、かくして得られた接合不
織布を用いた場合、いったん薄い不織布を形成した後
で、それらを接合するため、不織布内で垂直配向した繊
維は殆どが各の薄い不織布内に止まり、不織布間にまた
がり配向する繊維は極めて少なくなる。このため不織布
間層の近傍をスライスしても、垂直配向繊維の切断はほ
とんど起こらず、従来構造不織布のごとくスライスによ
る繊維長の極端な低下は起こらず製品の強力改善が図れ
る。しかし、本発明は、単に係る構造の不織布を用いる
だけで達成されるものでない。すなわち、確かにこの不
織布を用いると、初期の特性は良好な製品は得られるも
のの、十分な耐久性を有するものは得られない。従っ
て、本発明の目的とする、所期の及び十分な耐久性を有
する製品を得るためには、係る特別な構造の不織布と以
下の特別なポリウレタンとの組み合わせが必要なのであ
る。
【0049】本発明に用いるポリウレタンは、ポリウレ
タン形成に用いられるポリマージオールとして、ポリカ
ーボネートジオールを30重量%以上90重量%以下、
好ましくは50重量%以上90重量%以下含んでなるも
のを用いることを大きな特徴とする。ポリカーボネート
ジオールが30重量%未満であると、耐久性が不十分な
ので好ましくなく、90重量%を越えると柔軟性が低下
するので好ましくない。
【0050】本発明でいうポリカーボネートジオールと
は、ジオール骨格がカーボネート結合を介して連結され
て高分子鎖を形成し、その両末端に水酸基を有するもの
である。該ジオール骨格は、原料として用いるグリコー
ルにより決定されるが、その種類は特に制限されること
はなく、例えば、1,6−ヘキサンジオール、1,5−
ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチ
ル−1,5−ペンタンジオールを用いることができる。
【0051】また、これらのグリコール群から選ばれた
少なくとも2種以上のグリコールを原料として用いた共
重合ポリカーボネートジオールは、特に柔軟性と外観に
優れた皮革様シート状物を得ることができるので好まし
い。また、特に柔軟性に優れた皮革様シート状物を得る
場合は、ポリカーボネートジオールあるいは共重合ポリ
カーボネートジオールに、エステルやエーテルなどの他
の化学結合を導入することも可能である。この結合導入
方法としては、ポリカーボネートジオールを重合する際
にエーテル結合やエステル結合を有する化合物を混合し
て共重合せしめる方法や、ポリカーボネートジオールと
それ以外のポリマージオールをそれぞれ単独で重合した
のちに混合して、ポリウレタンの重合に用いる方法を採
用することができる。
【0052】ポリカーボネートジオールに混合するポリ
マージオールとしては、ポリテトラメチレンエーテルグ
リコール、ポリネオペンチルアジペートジオール、ポリ
カプロラクトンジオール、ポリ2,5−ジエチルペンタ
ンアジペートの群中から選ばれた一つもしくは複数のも
のが、風合いと耐久性のバランスがとれるために好まし
い。
【0053】これらポリマージオールの分子量は、特に
限定されることはなく、目標とする皮革様シート状物の
特性に合わせて適宜選択することができるが、分子量が
500未満の場合は、物性は向上するが風合いが硬くな
り、3000より大きいと、風合いは柔らかくなるが物
性が低下する傾向があるため、500以上3000以下
が好ましい。
【0054】本発明におけるポリウレタンを製造する方
法としては、特に制限されることはなく、常法のごとく
まず、ポリマージオールとジイソシアネートを反応せし
めてプレポリマーを形成した後、鎖伸長剤と反応させる
方法を用いることができるし、全ての原料を一度に混合
して反応させる方法を用いることもできる。
【0055】このときのポリマージオールとジイソシア
ネートの比率は特に制限されることはなく、柔軟性を重
視する場合はポリマージオールを多くし、耐久性を重視
する場合はジイソシアネートを多くすればよいが、好ま
しくは両者のモル比が1:1.5〜1:5となるように
反応条件を調整するのがよい。
【0056】複数のポリマージオール、ジイソシアネー
トを用いる場合は、それらを別々に反応させてあらかじ
め複数のプレポリマーを作成してから混合し鎖伸長剤と
反応させてブロック共重合体に近い構造としてもよい
し、ポリマージオールを混合した状態のもの用いてプレ
ポリマーを作成し、鎖伸長剤と反応せしめてランダム共
重合体に近い構造としてもかまわない。さらに、反応の
触媒として有機スズ化合物、有機チタン化合物、3級ア
ミン等を加えることもできる。
【0057】かかるポリマージオールと組み合わせるジ
イソシアネートとしては、特に限定されるものではない
が、例えば、耐熱性を重視する場合は、4,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネ
ートを使用することができるし、NOxや光による黄変
を抑えたい場合は、イソホロンジイソシアネートや4,
4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,
6−ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂環族ジイソ
シアネート、脂肪族ジイソシアネートを用いることがで
きる。さらに目的に応じてこれらのジイソシアネートを
複数組合わせて用いることもできる。
【0058】また、上記ポリマージオール、ジイソシア
ネートと反応させる鎖伸張剤も特に制限されることはな
く、活性水素を2個以上有する低分子化合物を用いるこ
とができ、例えば、エチレングリコール、プロピレング
リコール、1,6−ヘキサンジオール、等の脂肪族ジオ
ール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール
等のポリアルキレングリコール、エチレンジアミン、イ
ソホロンジアミン等の脂肪族ジアミンあるいは脂環族ジ
アミン、メチレンビスアニリン等の芳香族ジアミンを単
独あるいは混合して使用することができる。
【0059】特に、ジイソシアネートとして4,4′−
ジフェニルメタンジイソシアネート、鎖伸長剤として炭
素数2〜8の脂肪族ジオール、特にエチレングリコール
を用いた場合は、耐久性、柔軟性に際立って優れたポリ
ウレタンを得ることができるので好ましい。
【0060】かくして得たポリウレタン中にポリウレタ
ンの溶解性を妨げない範囲で他の溶媒や水を添加するこ
とや、ポリウレタンの凝固構造を調節する目的で高級ア
ルコールや界面活性剤等の凝固調節剤を添加することも
できる。さらには必要に応じて顔料、紫外線吸収剤、酸
化防止剤を添加することもできる。係る手段を組み合わ
せることにより目的とする効果が一層増幅される。
【0061】本発明では、かくして得たポリウレタンを
接合不織布に含浸した後、ポリウレタンを固化する。一
般的には、親水性溶媒であるジメチルスルホキサイド、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどの溶
媒に溶解したポリウレタン溶液を不織布に含浸後、水ま
たは有機溶媒水溶液中に浸漬してポリウレタンを凝固せ
しめる方法が好ましい。しかし、ポリウレタンをエマル
ジョン化し含浸した後固化させても良い。
【0062】ポリウレタン含浸に当たり、ポリウレタン
の付与量は目標とする皮革様シート状物の柔軟性や耐久
性より適宜調整する必要があり、一律的には決め難い
が、目安としてはシート状物中、15重量%以上65重
量%以下、より好ましくは、25%以上55%以下であ
る。15重量%に満たない場合は、たとえ初期の物性が
良好であっても、長期の使用により品位、物性の低下が
起こるので好ましくない場合がある。一方、ポリウレタ
ンの含有量が65%を越えると、風合いが硬く芯のある
ものになるだけでなく、後の立毛形成工程における立毛
形成性が低下し、ポリウレタンが立毛間にあばた状に残
り、上面(表面)から見た場合、見苦しく品位が低下し
たものとなる場合がある。
【0063】本発明では、ポリウレタン付与後のシート
を厚さ方向のほぼ中央部で水平に半裁し二枚のシートを
得る。そして、各シートを立毛形成処理する。立毛方法
としては、目的とする皮革様の外観が得られるものであ
れば特に制限はなく、公知の起毛処理や研削処理を採用
することができる。特に、研削処理を採用すれば、立毛
長を調節しながらシート状物の表面からポリウレタンを
除去することによって良好な品位を得やすいので好まし
い。かかる研削処理においては、表面に砥粒を有する研
磨材を回転させながらポリウレタンを含む繊維シート状
物を押し付けて繊維シート状物表面からポリウレタンを
除去すると同時に繊維を適当な長さにカットして立毛を
形成する。かかる研磨材としてはサンドペーパーや、表
面に砥粒を有するロールを使用することができる。かか
る研削処理は、必要に応じて複数回繰り返して施すこと
も可能である。立毛処理後のシートは必要に応じ染色・
仕上げ処理を施し目的とする製品となす。かかる染色・
仕上げ処理の方法も、特に制限はなく、従来から知られ
ている方法を採用することができる。
【0064】なお、今まで代表例につき説明したが、本
発明ではポリウレタン付与と立毛形成処理の順番は、シ
ート状物の種類によって適宜選択することができる。
【0065】例えば、織物のごとき立毛の形成し難いも
のは、まず立毛を形成した後、ポリビニルアルコールを
付与し、さらに、ポリウレタン付与、また、必要に応じ
て再度、立毛形成処理を施すプロセスを採用すること
は、良好な立毛を得るのに好ましい手段である。
【0066】
【実施例】以下、本発明を具体的に実施例を用いて説明
する。
【0067】なお、実施例の中で用いられる混合比率
は、特にことわらない限り全て重量比率である。
【0068】また、実施例の中で用いる略号の意味は、
以下の通りである。
【0069】 EG :エチレングリコール DMF :N,N’−ジメチルホルムアミド MDI :4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート PCL :ポリカプロラクトンジオール PHC :ポリヘキサメチレンカーボネートジオール PTMG :ポリテトラメチレンエーテルグリコール また、実施例における評価方法は、以下の通りである。 (1)耐破れ性テスト:明細書中に記載した方法により
測定した。 (2)強制劣化処理:恒温恒室湿槽(タバイエスペック
社製EY−101)を用い、明細書中に記載した方法で
処理した。 実施例1 ポリマージオールとして、分子量2000のPHCと、
分子量2000のPTMGの、50:50の混合物、ジ
イソシアネートとしてMDI、鎖伸長剤としてEGを用
い、常法によりポリウレタンを得て固形分が12重量%
になるようにDMFで希釈し、さらに添加剤としてベン
ゾフェノン系紫外線吸収剤を1.5重量%加えてポリウ
レタン含浸液を調製した。
【0070】別途、海島型複合糸用口金を用いて海島複
合繊維を作成した。複合条件は以下の通りである。
【0071】 海成分 :ポリスチレン 島成分 :ポリエチレンテレフタレート 海島比率:海30%、島70% 該海島複合繊維を3.1倍に延伸し、さらに捲縮を付与
した後、カットし原綿を得た。該原綿をクロスラッパー
を用いてウェブとし、さらにパンチ密度2000本/c
2 でニードルパンチを施し、目付250g/m2 の短
繊維不織布を得た。該短繊維不織布を2枚重ね合わせた
状態でさらに300本/cm2 のパンチ密度で接合し
た。
【0072】該不織布をポリビニルアルコール10%水
溶液に含浸した後、搾液、乾燥した。その後、トリクロ
ロエチレンにて海成分を抽出し、0.08dtexの極
細繊維からなる、繊維シート状物を得た。
【0073】該繊維シート状物を上述のポリウレタン含
浸液に浸漬し、絞りロールにてポリウレタン含浸液の付
き量を調節した後、DMF水溶液中でポリウレタンを凝
固せしめた。しかる後、85℃の熱水でDMFとポリビ
ニルアルコールを除去し、乾燥した後、該シートを厚さ
方向に2枚にスライスした後、表面をバフィングし、さ
らに分散染料にて染色を施し皮革様シート状物を得た。
【0074】得られたシート状物は、柔軟な風合いを有
し、耐破れ性は強制劣化処理前が132回、強制劣化処
理後は108回であり、強制劣化処理後の耐破れ性保持
率は82%であった。 比較例1 目付250g/m2 の短繊維不織布を300本/cm2
のパンチ密度で接合して得られた不織布の代わりに、実
施例1と同様の方法で2枚の不織布を接合せずに、最初
からパンチ密度2300本/cm2 、目付500g/m
2 の不織布を作成し、それを用いる以外は実施例1と同
様の方法で皮革様シート状物を作成した。
【0075】得られたシート状物は、柔軟な風合いは有
しているものの、耐破れ性は強制劣化処理前が115
回、強制劣化処理後は48回であり、強制劣化処理後の
耐破れ性保持率は42%であった。 実施例2 ポリウレタンを製造するにあたり、ポリマージオールと
して、分子量2000のPHCと、分子量2000のP
CLの80:20の混合物を用いた以外は実施例1と同
様の方法で皮革様シート状物を得た。
【0076】得られたシート状物は、柔軟な風合いを有
し、耐破れ性は強制劣化処理前が152回、強制劣化処
理後は133回であり、強制劣化処理後の耐破れ性保持
率は88%であった。 比較例2 ポリウレタンを製造するにあたり、ポリマージオールと
して、分子量2000のPCLを用いた以外は実施例1
と同様の方法で皮革様シート状物を得た。
【0077】得られたシート状物は、柔軟な風合いは有
しているものの、耐破れ性は強制劣化処理前が140
回、強制劣化処理後の強制劣化処理後は49回であり、
耐破れ性保持率は35%であった。 比較例3 ポリウレタンを製造するにあたり、ポリマージオールと
して、分子量2000のPHCを単独で用いた以外は実
施例1と同様の方法で皮革様シート状物を得た。
【0078】得られたシート状物は、耐破れ性は強制劣
化処理前が171回、強制劣化処理後は160回であ
り、強制劣化処理後の耐破れ性保持率は94%であった
が、極めて硬い風合いであり、実用に適さないものであ
った。 比較例4 ポリウレタンを製造するにあたり、ポリマージオールと
して、分子量2000のPHCと、分子量2000のP
TMGの20:80の混合物を用いた以外は実施例1と
同様の方法で皮革様シート状物を得た。
【0079】得られたシート状物は、柔軟な風合いを有
し、耐破れ性は強制劣化処理前が93回、強制劣化処理
後は37回であり、強制劣化処理後の耐破れ性保持率は
40%であった。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、柔軟な風合いと高い強
力および耐久性を有し、特に薄地用途に好適な立毛調皮
革様シート状物とその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、耐破れ性の試験方法を説明する図であ
り、該試験装置の概略斜視図である。
【図2】図2は、耐破れ性の試験方法を説明する図であ
り、該試験装置の側面図である。
【図3】図3は、耐破れ性の試験を行う装置に用いられ
る爪状部品を示す概略図である。
【符号の説明】
1:シート状物おさえ 2:回転ロール 3:爪状部品 4:ガイドロール 5:架台 6:皮革様シート状物 7:重量800gのおもり
フロントページの続き Fターム(参考) 4F055 AA02 BA12 CA15 CA18 DA07 EA04 EA12 EA14 EA24 EA34 FA20 GA06 HA04 HA11 HA22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0.5dtex以下の極細繊維不織布とポ
    リウレタンからなる立毛調皮革様シート状物において、
    ポリウレタンを構成するジオール相当成分がポリカーボ
    ネートジオール部分を30重量%以上90重量%以下含
    んでなるポリカーボネート系ポリウレタンであって、か
    つ本文中に規定する強制劣化処理を施した前後の、本文
    中に規定する耐破れ性保持率が50%以上であることを
    特徴とする立毛調皮革様シート状物。
  2. 【請求項2】更に強制劣化処理後の耐破れ性が、70回
    以上であることを特徴とする、請求項1記載の立毛調皮
    革様シート状物。
  3. 【請求項3】ポリウレタンが、ポリウレタンを構成する
    ジオール相当成分がポリカーボネートジオール部分を3
    0重量%以上90重量%以下含み、残りの部分が次の群
    から選ばれたものであることを特徴とする特許請求項1
    または2記載の立毛調皮革様シート状物。 群:ポリネオペチルアジぺートジオール、ポリカプロラ
    クトンジオール、ポリ2,5−ジエチルペンタンアジペ
    ート、ポリテトラメチレンエーテルグリコール。
  4. 【請求項4】0.5dtex以下の極細繊維不織布と、
    ポリカーボネート系ポリウレタンからなる立毛調皮革様
    シート状物を作成するにあたり、(1)極細繊維または極
    細繊維発生型繊維からなる一次繊維絡合不織布を2枚以
    上重ねた状態で接合する工程、(2)該接合した不織布に
    バインダーとして、ポリカーボネート系ポリウレタンを
    付与する工程、(3)該不織布をその後に厚み方向に2枚
    にスライスする工程、を含むことを特徴とする皮革様シ
    ート状物の製造方法。
  5. 【請求項5】用いるポリカーボネート系ポリウレタン
    が、ポリウレタンを構成するジオール相当成分がポリカ
    ーボネートジオール部分を30重量%以上90重量%以
    下含んでなるポリカーボネート系ポリウレタンなること
    を特徴とする請求項4記載の皮革様シート状物の製造方
    法。
  6. 【請求項6】不織布にポリウレタン溶液を含浸した後、
    カチオン性界面活性剤を含む水溶液中に浸漬し、ポリウ
    レタンを湿式凝固せしめることを特徴とする請求項4ま
    たは5記載の皮革様シート状物の製造方法。
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