JP2003089941A - 多重組織の織物並びにその製造方法 - Google Patents

多重組織の織物並びにその製造方法

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JP2003089941A
JP2003089941A JP2001281045A JP2001281045A JP2003089941A JP 2003089941 A JP2003089941 A JP 2003089941A JP 2001281045 A JP2001281045 A JP 2001281045A JP 2001281045 A JP2001281045 A JP 2001281045A JP 2003089941 A JP2003089941 A JP 2003089941A
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wefts
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Shigehisa Konishi
恵久 小西
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KONISHI KEI SHOTEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の多重組織の織物と比較して、
(1)織成コストをダウンし、(2)白生地を染める場
合には、染料だまりによる染め斑が発生せず、(3)ハ
ツリ(地の部分と文様の部分との境の線のギザギザ)が
細かくなり、(4)基本組織とこれから誘導される従来
よりも多様な組織とが一つの織物(反物)の中に織り出
されて変化に富んだ文様が可能となる、ような多重組織
の織物を提供する。 【解決手段】 図1によって表される組織を基本組織と
し、これを図2〜図12によって表される誘導組織と共
に一つの織物(反物)の中に織り出すことによって、上
記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は織物に係るものであ
り、詳しくは多重組織の織物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の多重組織の織物は、例えば図14
の組織図によって表されるような緯二重組織とか、図1
5の組織図によって表されるような緯三重組織とかを基
本組織として用いるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の多重組織の織物
は、0002に記すような組織を用いた結果、織物単位
長当たりの緯の数(打ち込み数)を多くする必要が生
じ、織成コストが高くついた。又、経と緯との組織点の
関係で、文様部分若しくは地の部分又はこれらの境界部
分において部分的に組織がゆるみ、染色の際このゆるみ
の部分に染料がたまることによって、染め斑が生じると
言う重大な欠点があった。
【0004】本発明は、従来の多重組織の織物のボリュ
ーム感を失うことなく、然も織物に張り(腰)を持たせ
た上に、織成コストも低く、染め斑も生じにくい多重組
織の織物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、8本の経に対し24本の緯で一
完全組織となる織物を裏返して織物の裏を上から見た場
合、A からHまでのアルファベット順に並んだ8本の
経が1から24までの順番の緯に対して、図1に示す如
く、経A は緯6、10、11、18、23よりも上
に、経Bは緯3、8、15、19、20よりも上に、経
Cは緯4、5、12、17、24よりも上に、経Dは緯
2、9、13、14、21よりも上に、経Eは緯6、1
1、18、22、23よりも上に、経Fは緯3、7、
8、15、20よりも上に、経Gは緯5、12、16、
17、24よりも上に、経Hは緯1、2、9、14、2
1よりも上にあり、且つそれぞれの経は上記以外の緯よ
りは下にあるような組織点を有する多重組織(図1)の
織物を提供する。
【0006】又、本発明は、8本の経に対し24本の緯
で一完全組織となる織物を裏返して織物の裏を上から見
た場合、A からHまでのアルファベット順に並んだ8
本の経が1から24までの順番の緯に対して、経が緯よ
りも上にある組織点を0005の記載に更に追加し、図
2に示す如く、経A は緯2、3、6、8、9、10、
11、14、15、18、20、21、23よりも上
に、経Bは緯3、5、6、8、11、12、15、1
7、18、19、20、23、24よりも上に、経Cは
緯2、3、4、5、8、9、12、14、15、17、
20、21、24よりも上に、経Dは緯2、5、6、
9、11、12、13、14、17、18、21、2
3、24よりも上に、経Eは緯2、3、6、8、9、1
1、14、15、18、20、21、22、23よりも
上に、経Fは緯3、5、6、7、8、11、12、1
5、17、18、20、23、24よりも上に、経Gは
緯2、3、5、8、9、12、14、15、16、1
7、20、21、24よりも上に、経Hは緯1、2、
5、6、9、11、12、14、17、18、21、2
3、24よりも上にあり、且つそれぞれの経は上記以外
の緯よりは下にあるような多重組織(図2)の織物をも
提供するものである。
【0007】又、本発明は、0005に記載する多重組
織(図1)の織物と0006に記載する多重組織(図
2)の織物とが混在して一つの織物を形成する多重組織
の織物を提供する。
【0008】又本発明は、8本の経に対し24本の緯で
一完全組織となる織物を裏返して織物の裏を上から見た
場合、A からHまでのアルファベット順に並んだ8本
の経が1から24までの順番の緯に対して、経が緯より
も上にある組織点を0005の記載に更に追加し、図3
に示す如く、経A は緯4、6、10、11、16、1
8、22、23よりも上に、経Bは緯1、3、7、8、
13、15、19、20よりも上に、経Cは緯4、5、
10、12、16、17、22、24よりも上に、経D
は緯1、2、7、9、13、14、19、21よりも上
に、経Eは緯4、6、10、11、16、18、22、
23よりも上に、経Fは緯1、3、7、8、13、1
5、19、20よりも上に、経Gは緯4、5、10、1
2、16、17、22、24よりも上に、経Hは緯1、
2、7、9、13、14、19、21よりも上にあり、
且つそれぞれの経は上記以外の緯よりは下にあるような
多重組織(図3)の織物と、0005に記載する多重組
織の織物とが、片方は地の部分に用いられ他方は文様部
分に用いられる多重組織の織物を提供する。
【0009】 8本の経に対し24本の緯で一完全組織
となる織物を裏返して織物の裏を上から見た場合、A
からHまでのアルファベット順に並んだ8本の経が1か
ら24までの順番の緯に対して、経が緯よりも上にある
組織点を0005の記載に更に追加し、図4に示す如
く、経A は緯5、6、10、11、12、17、1
8、23、24よりも上に、経Bは緯2、3、8、9、
14、15、19、20、21よりも上に、経Cは緯
4、5、6、11、12、17、18、23、24より
も上に、経Dは緯2、3、8、9、13、14、15、
20、21よりも上に、経Eは緯5、6、11、12、
17、18、22、23、24よりも上に、経Fは緯
2、3、7、8、9、14、15、20、21よりも上
に、経Gは緯5、6、11、12、16、17、18、
23、24よりも上に、経Hは緯1、2、3、8、9、
14、15、20、21よりも上にあり、且つそれぞれ
の経は上記以外の緯よりは下にあるような多重組織(図
4)の織物及び、
【0010】A からHまでのアルファベット順に並ん
だ8本の経が1から24までの順番の緯に対して、経が
緯よりも上にある組織点を請求項1に更に追加し、図5
に示す如く、経A は緯2、6、8、10、11、1
4、18、20、23よりも上に、経Bは緯3、5、
8、11、15、17、19、20、23よりも上に、
経Cは緯2、4、5、8、12、14、17、20、2
4よりも上に、経Dは緯2、5、9、11、13、1
4、17、21、23よりも上に、経Eは緯2、6、
8、11、14、18、20、22、23よりも上に、
経Fは緯3、5、7、8、11、15、17、20、2
3よりも上に、経Gは緯2、5、8、12、14、1
6、17、20、24よりも上に、経Hは緯1、2、
5、9、11、14、17、21、23よりも上にあ
り、且つそれぞれの経は上記以外の緯よりは下にあるよ
うな多重組織(図5)の織物及び、
【0011】A からHまでのアルファベット順に並ん
だ8本の経が1から24までの順番の緯に対して、経が
緯よりも上にある組織点を請求項1に更に追加し、図6
に示す如く、経A は緯3、6、9、10、11、1
5、18、21、23よりも上に、経Bは緯3、6、
8、12、15、18、19、20、24よりも上に、
経Cは緯3、4、5、9、12、15、17、21、2
4よりも上に、経Dは緯2、6、9、12、13、1
4、18、21、24よりも上に、経Eは緯3、6、
9、11、15、18、21、22、23よりも上に、
経Fは緯3、6、7、8、12、15、18、20、2
4よりも上に、経Gは緯3、5、9、12、15、1
6、17、21、24よりも上に、経Hは緯1、2、
6、9、12、14、18、21、24よりも上にあ
り、且つそれぞれの経は上記以外の緯よりは下にあるよ
うな多重組織(図6)の織物及び、
【0012】A からHまでのアルファベット順に並ん
だ8本の経が1から24までの順番の緯に対して、経が
緯よりも上にある組織点を請求項1に更に追加し、図7
に示す如く、経A は緯2、3、5、6、8、9、1
0、11、12、14、15、17、18、20、2
1、23、24よりも上に、経Bは緯2、3、5、6、
8、9、11、12、14、15、17、18、19、
20、21、23、24よりも上に、経Cは緯2、3、
4、5、6、8、9、11、12、14、15、17、
18、20、21、23、24よりも上に、経Dは緯
2、3、5、6、8、9、11、12、13、14、1
5、17、18、20、21、23、24よりも上に、
経Eは緯2、3、5、6、8、9、11、12、14、
15、17、18、20、21、22、23、24より
も上に、経Fは緯2、3、5、6、7、8、9、11、
12、14、15、17、18、20、21、23、2
4よりも上に、経Gは緯2、3、5、6、8、9、1
1、12、14、15、16、17、18、20、2
1、23、24よりも上に、経Hは緯1、2、3、5、
6、8、9、11、12、14、15、17、18、2
0、21、23、24よりも上にあり、且つそれぞれの
経は上記以外の緯よりは下にあるような多重組織の織物
であって、尚かつ緯2、3、5、6、8、9、11、1
2、14、15、17、18、20、21、23、24
の口では紋針を 乃至 本に1本の割合で落とすこと
により緯にとじをかけた多重組織(図7)の織物及び、
【0013】A からHまでのアルファベット順に並ん
だ8本の経が1から24までの順番の緯に対して、経が
緯よりも上にある組織点を請求項1に更に追加し、図8
に示す如く、経A は緯2、5、6、8、10、11、
14、17、18、20、23よりも上に、経Bは緯
2、3、5、8、11、14、15、17、19、2
0、23よりも上に、経Cは緯2、4、5、8、11、
12、14、17、20、23、24よりも上に、経D
は緯2、5、8、9、11、13、14、17、20、
21、23よりも上に、経Eは緯2、5、6、8、1
1、14、17、18、20、22、23よりも上に、
経Fは緯2、3、5、7、8、11、14、15、1
7、20、23よりも上に、経Gは緯2、5、8、1
1、12、14、16、17、20、23、24よりも
上に、経Hは緯1、2、5、8、9、11、14、1
7、20、21、23よりも上にあり、且つそれぞれの
経は上記以外の緯よりは下にあるような多重組織の織物
であって、尚かつ緯2、5、8、11、14、17、2
0、23の口では紋針を4乃至12本に1本の割合で落
とすことにより緯にとじをかけた多重組織(図8)の織
物及び、
【0014】A からHまでのアルファベット順に並ん
だ8本の経が1から24までの順番の緯に対して、経が
緯よりも上にある組織点を請求項1に更に追加し、図9
に示す如く、経A は緯3、6、9、10、11、1
2、15、18、21、23、24よりも上に、経Bは
緯3、6、8、9、12、15、18、19、20、2
1、24よりも上に、経Cは緯3、4、5、6、9、1
2、15、17、18、21、24よりも上に、経Dは
緯2、3、6、9、12、13、14、15、18、2
1、24よりも上に、経Eは緯3、6、9、11、1
2、15、18、21、22、23、24よりも上に、
経Fは緯3、6、7、8、9、12、15、18、2
0、21、24よりも上に、経Gは緯3、5、6、9、
12、15、16、17、18、21、24よりも上
に、経Hは緯1、2、3、6、9、12、14、15、
18、21、24よりも上にあり、且つそれぞれの経は
上記以外の緯よりは下にあるような多重組織の織物であ
って、尚かつ緯3、6、9、12、15、18、21、
24の口では紋針を4乃至12本に1本の割合で落とす
ことにより緯にとじをかけた多重組織(図9)の織物及
び、
【0015】A からHまでのアルファベット順に並ん
だ8本の経が1から24までの順番の緯に対して、経が
緯よりも上にある組織点を請求項1に更に追加し、図1
0に示す如く、経A は緯1、4、6、7、10、1
1、13、16、18、19、22、23よりも上に、
経Bは緯1、3、4、7、8、10、13、15、1
6、19、20、22よりも上に、経Cは緯1、4、
5、7、10、12、13、16、17、19、22、
24よりも上に、経Dは緯1、2、4、7、9、10、
13、14、16、19、21、22よりも上に、経E
は緯1、4、6、7、10、11、13、16、18,
19、22、23よりも上に、経Fは緯1、3、4、
7、8、10、13、15、16、19、20、22よ
りも上に、経Gは緯1、4、5、7、10、12、1
3、16、17、19、22、24よりも上に、経Hは
緯1、2、4、7、9、10、13、14、16、1
9、21、22よりも上にあり、且つそれぞれの経は上
記以外の緯よりは下にあるような多重組織の織物であっ
て、尚かつ緯1、4、7、10、13、16、19、2
2の口では紋針を4乃至12本に1本の割合で落とすこ
とにより緯にとじをかけた多重組織(図10)の織物及
び、
【0016】A からHまでのアルファベット順に並ん
だ8本の経が1から24までの順番の緯に対して、経が
緯よりも上にある組織点を請求項1に更に追加し、図1
1に示す如く、経A は緯1、4、5、6、7、10、
11、13、16、17、18、19、22、23より
も上に、経Bは緯1、2、3、4、7、8、10、1
3、14、15、16、19、20、22よりも上に、
経Cは緯1、4、5、7、10、11、12、13、1
6、17、19、22、23、24よりも上に、経Dは
緯1、2、4、7、8、9、10、13、14、16、
19、20、21、22よりも上に、経Eは緯1、4、
5、6、7、10、11、13、16、17、18、1
9、22、23よりも上に、経Fは緯1、2、3、4、
7、8、10、13、14、15、16、19、20、
22よりも上に、経Gは緯1、4、5、7、10、1
1、12、13、16、17、19、22、23、24
よりも上に、経Hは緯1、2、4、7、8、9、10、
13、14、16、19、20、21、22よりも上に
あり、且つそれぞれの経は上記以外の緯よりは下にある
ような多重組織の織物であって、尚かつ緯1、4、7、
10、13、16、19、22の口では紋針を4乃至1
2本に1本の割合で落とすことにより緯にとじをかけた
多重組織(図11)の織物及び、
【0017】A からHまでのアルファベット順に並ん
だ8本の経が1から24までの順番の緯に対して、経が
緯よりも上にある組織点を請求項1に更に追加し、図1
2に示す如く、経A は緯1、4、6、7、10、1
1、12、13、16、18、19、22、23、24
よりも上に、経Bは緯1、3、4、7、8、9、10、
13、15、16、19、20、21、22よりも上
に、経Cは緯1、4、5、6、7、10、12、13、
16、17、18、19、22、24よりも上に、経D
は緯1、2、3、4、7、9、10、13、14、1
5、16、19、21、22よりも上に、経Eは緯1、
4、6、7、10、11、12、13、16、18、1
9、22、23、24よりも上に、経Fは緯1、3、
4、7、8、9、10、13、15、16、19、2
0、21、22よりも上に、経Gは緯1、4、5、6、
7、10、12、13、16、17、18、19、2
2、24よりも上に、経Hは緯1、2、3、4、7、
9、10、13、14、15、16、19、21、22
よりも上にあり、且つそれぞれの経は上記以外の緯より
は下にあるような多重組織の織物であって、尚かつ緯
1、4、7、10、13、16、19、22の口では紋
針を4乃至12本に1本の割合で落とすことにより緯に
とじをかけた多重組織(図12)の織物及び、
【0018】0006に記載する多重組織の織物のう
ち、少なくとも一つを文様部分に用いた0005又は0
008に記載の多重組織の織物を提供する。
【0019】ジャカードを用いて織物を織る場合には、
開口を軽くするために、経と緯との交わりにおいて経の
出方が織物全体として多い方の面を下側とし、より少な
く出る方の面を上側として織機上で織成する。このこと
を考慮して織りの設計をした場合に、織機上では織物の
表が下側となって織成される場合を裏織りと称する。嘗
ては和装向け表用白生地の全国シェア60%を誇った丹
後地方(京都府)で織られる絹織物の殆どはこの裏織り
の状態で織成される。
【0020】0005〜0006及び0008〜001
7に記載される状態を示す図1〜図12ではこの裏織り
における下側つまり織物の表から見て経が緯の上にある
状態を白い四角で表している。これに対し図14及び図
15において示す組織図は通常の組織図どおり織物の表
から見て経が緯の上にある状態を黒い四角で表してい
る。つまり実際の織物では同じ状態のことが、本発明を
示す図1〜図12では白で、通常の組織図タイプの図1
4〜図15では黒で表されている。これは本発明に係る
織物の組織を下記の機拵えとの関係において説明するに
当たって図1〜図12の方では白くする必要上、このよ
うになったものである。
【0021】ジャカードと経とを連絡させて紋織りを可
能ならしめるものが機拵え(西陣では単に機とも言う)
である。従来の糸把通し(順通し)の機拵えでは織物の
組織は制限されないが、ジャカードの口数(丹後では9
00口が多い)と経数(同じく3700本前後が多い)
との関係から、織物の幅方向に同じ文様が通常は4個繰
り返されることとなり、一つ一つの文様が小さくなる。
本発明においては棒刀装置を有する、松葉式飛通しの機
拵えを用いる。この機拵えは、反物の幅いっぱいに、繰
り返しのない一つの大きな文様を織り出すことが可能と
なるが、通常は糸把通し(順通し)の機拵えと比較して
織物の組織が制限される。しかし本発明によればこの制
限から解放され一つの織物(反物)の中に更に多種類の
組織を用いることが可能となり織物の高級化に寄与す
る。、
【0022】0021に記載する機拵えを用いて織り出
すところの図1〜図12に示す組織の中で用いられる記
号は、図13でも説明するところであるが、黒い四角は
地緯の口において経を棒刀で引き上げる組織点を、小さ
い黒丸は絵緯の口において経を棒刀で引き上げる組織点
を、×は地緯及び絵緯の口において経を紋針で引き上げ
る組織点を示す。しかしながら、敢えて変わった生地風
を好むならば、明細書の他の記載及び図面の記載に拘わ
らず、地緯と絵緯とを入れ替えて織成することも又本発
明の範囲に属する。
【0023】丹後地方で織られる絹織物の経の糸使いは
無撚りの生糸を使う平経(ひらだて)の時代から、撚り
をかけた生糸を使う諸経(もろだて)や駒経(こまだ
て)を多用する時代になった。又、緯の糸使いは、太古
のあしぎぬには無撚りの平糸を用いたが、江戸時代以降
丹後ちりめんの生命であるS撚り(右撚り)とZ撚り
(左撚り)の強撚糸を使い分けた時代から、これらの強
撚糸をそのままで又は強撚糸を合糸して撚り戻した強撚
諸糸を地緯とし、甘撚りの片撚り糸又は諸糸を絵緯とし
て用いる緯二重又は緯三重の織物の多用化時代を迎えて
いる。これらの経や緯の糸使いや織物組織の変化の趨勢
は、時代の織物高級化の要請に応えるためのものであ
る。
【0024】本発明はこのような時代の趨勢を先取り
し、組織と糸使いの両面において更に高級化の先端を行
こうとするもので、特に組織の面で新機軸を打ち出すも
のである。即ち開口に際し、ジャカードで引き上げる棒
刀の組み合わせを従来にない組み合わせで引き上げるこ
とにより本発明に係る多重組織の織物を得る。この織物
の組織については既に0005〜0022において述べ
たところであるが、製造方法については0025以下に
おいて詳しく述べる。糸使いの面では、絵緯は白生地の
場合は太さ・撚り数に変化を付けた二種類の絵緯、先染
織物の場合は二色の又は及び太さ・撚り数に変化を付け
た二種類の絵緯、を用いれば、組織の多様化と相まって
文様の上がり方を更に細かく変化させることが出来る。
地緯についても絵緯と同様である。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態及び本発明に
係る織物の製造方法を実施例にもとづき図面を参照して
説明する。
【0026】図1に示す組織は請求項1に対応するもの
であって、地緯の口も絵緯の口も、開口時には棒刀を引
き上げるのみである。地緯の組織点を黒い四角で、絵緯
の組織点を小さい黒丸で示す。地緯の口の組織は八枚繻
子であるが、これに対する絵緯1及び絵緯2の口はそれ
ぞれ1/3の斜文であって、これらの三つの組織のずれ
方は従来にない新規なものである。そしてこれらは全体
として新しい組織を形作る。この組織によって織り上げ
られた織物は0003に記載する課題を全て解決した。
【0027】図1で示す組織は本発明に係る織物の基本
組織であり地緯の口も絵緯の口も全て棒刀のみを引き上
げることによって組織される。緯の順番は図1に示すよ
うに地緯1、絵緯1、絵緯2、地緯2、絵緯1、絵緯2
の繰り返しである。このことは図2〜図12においても
同様である。そして図2〜図12においては棒刀上げの
組織点に更に針上げの組織点が加わる。
【0028】地緯は地緯1、地緯2の二丁のうち、通常
一丁はS撚り、他方はZ撚りを用いるが、どちらか片方
の撚りを二丁とも用いてもよい。又太さや撚り数が同じ
でもよいし、異なってもよい。絵緯1、絵緯2の二丁の
絵緯は、白生地の場合一丁ずつ、太さや撚り数が異なっ
てもよいし、同じでもよく、先染織物の場合には更に一
丁ずつ絵緯の色を変えてもよい。
【0029】図2に示す組織は請求項2に対応するもの
であって、図1における絵緯1及び絵緯2の口におい
て、更に棒刀上げの経の両隣の経を紋針で引き上げる
(いわゆる針上げする)ことにより完成される。このこ
とは図16を用いて説明するとわかりやすい。図16は
松葉式飛通しの説明図である。例えば緯3(絵緯2)の
口では経Bと経Fとを引き上げるためには棒刀2と棒刀
14とを引き上げる。更に同時に針1を引き上げること
により、経Bの両隣の経A 及び経C、並びに経Fの両
隣の経E及び経Gが引き上げられる。他の絵緯の口に於
いても同様である。この棒刀上げと針上げとの関係は、
地緯の口・絵緯の口を問わず以下に説明する図に於いて
も多用される。
【0030】図3に示す組織は請求項4の織物に用いら
れるもので、図1における地緯の口において、更に棒刀
上げの経に連なる紋針を引き上げることにより完成され
る。0029と同様に図16を用いて説明すると、例え
ば緯4(地緯2)の口では、棒刀3で上げる経Cに連な
る紋針1を引き上げることにより経A 、経C、経E、
経Gが引き上げられる。他の地緯の口に於いても同様で
ある。この棒刀上げと針上げとの関係は、地緯の口・絵
緯の口を問わず以下に説明する図に於いても多用され
る。
【0031】図4に示す組織は、図1における絵緯1及
び絵緯2の口において、更に棒刀上げの経に連なる紋針
を引き上げることにより完成される。
【0032】図5に示す組織は、図1における絵緯1の
口において、更に棒刀上げの経の両隣の経を紋針で引き
上げることにより完成される。
【0033】図6に示す組織は、図1における絵緯2の
口において、更に棒刀上げの経の両隣の経を紋針で引き
上げることにより完成される。
【0034】図7に示す組織は、図1における絵緯1及
び絵緯2の口において織物の文様の中のすべての経を紋
針で引き上げることにより完成される。但しこの組織は
織物の幅いっぱいに用いると絵緯と経とはトジがなく織
物幅いっぱいに絵緯が浮いてしまう。しかしこの組織を
用いる文様は極狭い範囲であるから織物幅いっぱいに絵
緯が浮いてしまうようなことはない。もし文様の幅が経
の糸数にして、ほぼ40本以上になるようであれば紋針
12本に1本乃至24本に1本程度の割合で紋針を落と
す(引き上げない)ことによりトジを入れる。
【0035】図8に示す組織は、図1における絵緯1の
口において織物の文様の中のすべての経を紋針で引き上
げることにより完成される。0034の但し書き以降の
記載は、ここにおいても同様である。
【0036】図9に示す組織は、図1における絵緯2の
口において織物の文様の中のすべての経を紋針で引き上
げることにより完成される。0034の但し書き以降の
記載は、ここにおいても同様である。
【0037】図10に示す組織は、図1における地緯の
口において織物の文様の中のすべての経を紋針で引き上
げることにより完成される。0034の但し書き以降の
記載は、ここにおいても同様である。
【0038】図11に示す組織は、図10における絵緯
1の口において棒刀上げの経に連なる紋針を引き上げる
ことにより完成される。0034の但し書き以降の記載
は、ここにおいても同様である
【0039】図12に示す組織は、図10における絵緯
2の口において棒刀上げの経に連なる紋針を引き上げる
ことにより完成される。0034の但し書き以降の記載
は、ここにおいても同様である
【0040】図13においては、図1〜図12において
用いられる組織点を説明している。図1〜図12におい
ては、白い四角の部分が、織物の表側に経が出ている組
織点を示している。
【0041】図14は従来の緯二重織物の組織図を、図
15は従来の緯三重織物の組織図をそれぞれ示す。図1
4及び図15においては、黒い四角の部分が、織物の表
側に経が出ている組織点を示している。
【0042】図16においては松葉式飛通しの機拵えを
示す。この機拵えは織物の幅方向いっぱいに一つの文様
を織り出すことが可能で、且つ本発明のように複雑な組
織の織物を織るのに適している。この機拵えを用いて、
本発明に係る各組織の織物を製造(織成)する方法につ
いては、既に述べたところである。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に述べるような効果を奏する。
【0044】図1によって表される本発明に係る基本組
織が全く新規で且つ非常に優れているために、本発明に
おいては既に説明したように従来よりも更に多くの有用
な組織を簡単に誘導することが出来る。そしてこれらの
多くの組織を一つの織物の中に織り込むことが可能とな
ったので文様の変化が多彩となった。
【0045】又絵緯1と絵緯2とを同口ではなく、異な
る口に入れることによって生地がしっかりする上、ハツ
リ(地の部分と文様の部分との境の線のギザギザ)も細
かくなる。従って先染織物の場合、絵緯がカラー糸(色
糸)となるから、文様のハツリが細かくなると、文様の
組織の多様化と相まって、織物でありながら染め物のよ
うな友禅調の製品となり、商品価値も格段に上昇した。
【0046】又本発明に係る基本組織を用いれば多重織
物のボリューム感を失うことなく張り(腰)のある織物
が得られる。従って打ち込み数(織物単位長当たりの緯
の数)が少なくて済むので織成コストをダウン出来る。
又白生地を染める場合には、染料だまりによる染め斑が
発生せず、難物の発生率が極度に低下した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る織物の基本組織を示す図である。
【図2】図1からの誘導組織を示す図である。
【図3】図1からの誘導組織を示す図である。
【図4】図1からの誘導組織を示す図である。
【図5】図1からの誘導組織を示す図である。
【図6】図1からの誘導組織を示す図である。
【図7】図1からの誘導組織を示す図である。
【図8】図1からの誘導組織を示す図である。
【図9】図1からの誘導組織を示す図である。
【図10】図1からの誘導組織を示す図である。
【図11】図10からの誘導組織を示す図である。
【図12】図10からの誘導組織を示す図である。
【図13】図1〜図12及び図14、図15における組
織点の説明である。
【図14】従来からの緯二重織物の組織図である。
【図15】従来からの緯三重織物の組織図である。
【図16】松葉式飛通しの機拵えの概略図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 8本の経に対し24本の緯で一完全組織
    となる織物を裏返して織物の裏を上から見た場合、A
    からHまでのアルファベット順に並んだ8本の経が1か
    ら24までの順番の緯に対して、経A は緯6、10、
    11、18、23よりも上に、経Bは緯3、8、15、
    19、20よりも上に、経Cは緯4、5、12、17、
    24よりも上に、経Dは緯2、9、13、14、21よ
    りも上に、経Eは緯6、11、18、22、23よりも
    上に、経Fは緯3、7、8、15、20よりも上に、経
    Gは緯5、12、16、17、24よりも上に、経Hは
    緯1、2、9、14、21よりも上にあり、且つそれぞ
    れの経は上記以外の緯よりは下にあるような組織点を有
    する多重組織の織物。
  2. 【請求項2】 8本の経に対し24本の緯で一完全組織
    となる織物を裏返して織物の裏を上から見た場合、A
    からHまでのアルファベット順に並んだ8本の経が1か
    ら24までの順番の緯に対して、経が緯よりも上にある
    組織点を請求項1に更に追加し、経A は緯2、3、
    6、8、9、10、11、14、15、18、20、2
    1、23よりも上に、経Bは緯3、5、6、8、11、
    12、15、17、18、19、20、23、24より
    も上に、経Cは緯2、3、4、5、8、9、12、1
    4、15、17、20、21、24よりも上に、経Dは
    緯2、5、6、9、11、12、13、14、17、1
    8、21、23、24よりも上に、経Eは緯2、3、
    6、8、9、11、14、15、18、20、21、2
    2、23よりも上に、経Fは緯3、5、6、7、8、1
    1、12、15、17、18、20、23、24よりも
    上に、経Gは緯2、3、5、8、9、12、14、1
    5、16、17、20、21、24よりも上に、経Hは
    緯1、2、5、6、9、11、12、14、17、1
    8、21、23、24よりも上にあり、且つそれぞれの
    経は上記以外の緯よりは下にあるような多重組織の織
    物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載する織物と請求項2に記
    載する織物とが混在して一つの織物を形成する多重組織
    の織物。
  4. 【請求項4】 8本の経に対し24本の緯で一完全組
    織となる織物を裏返して織物の裏を上から見た場合、A
    からHまでのアルファベット順に並んだ8本の経が1
    から24までの順番の緯に対して、経が緯よりも上にあ
    る組織点を請求項1に更に追加し、経A は緯4、6、
    10、11、16、18、22、23よりも上に、経B
    は緯1、3、7、8、13、15、19、20よりも上
    に、経Cは緯4、5、10、12、16、17、22、
    24よりも上に、経Dは緯1、2、7、9、13、1
    4、19、21よりも上に、経Eは緯4、6、10、1
    1、16、18、22、23よりも上に、経Fは緯1、
    3、7、8、13、15、19、20よりも上に、経G
    は緯4、5、10、12、16、17、22、24より
    も上に、経Hは緯1、2、7、9、13、14、19、
    21よりも上にあり、且つそれぞれの経は上記以外の緯
    よりは下にあるような多重組織の織物と、請求項1に記
    載する多重組織の織物とが、片方は地の部分に用いられ
    他方は文様部分に用いられる多重組織の織物。
  5. 【請求項5】 8本の経に対し24本の緯で一完全組
    織となる織物を裏返して織物の裏を上から見た場合、A
    からHまでのアルファベット順に並んだ8本の経が1
    から24までの順番の緯に対して、経が緯よりも上にあ
    る組織点を請求項1に更に追加し、経A は緯5、6、
    10、11、12、17、18、23、24よりも上
    に、経Bは緯2、3、8、9、14、15、19、2
    0、21よりも上に、経Cは緯4、5、6、11、1
    2、17、18、23、24よりも上に、経Dは緯2、
    3、8、9、13、14、15、20、21よりも上
    に、経Eは緯5、6、11、12、17、18、22、
    23、24よりも上に、経Fは緯2、3、7、8、9、
    14、15、20、21よりも上に、経Gは緯5、6、
    11、12、16、17、18、23、24よりも上
    に、経Hは緯1、2、3、8、9、14、15、20、
    21よりも上にあり、且つそれぞれの経は上記以外の緯
    よりは下にあるような多重組織の織物及び、 A からHまでのアルファベット順に並んだ8本の経が
    1から24までの順番の緯に対して、経が緯よりも上に
    ある組織点を請求項1に更に追加し、経Aは緯2、6、
    8、10、11、14、18、20、23よりも上に、
    経Bは緯3、5、8、11、15、17、19、20、
    23よりも上に、経Cは緯2、4、5、8、12、1
    4、17、20、24よりも上に、経Dは緯2、5、
    9、11、13、14、17、21、23よりも上に、
    経Eは緯2、6、8、11、14、18、20、22、
    23よりも上に、経Fは緯3、5、7、8、11、1
    5、17、20、23よりも上に、経Gは緯2、5、
    8、12、14、16、17、20、24よりも上に、
    経Hは緯1、2、5、9、11、14、17、21、2
    3よりも上にあり、且つそれぞれの経は上記以外の緯よ
    りは下にあるような多重組織の織物及び、 AからHまでのアルファベット順に並んだ8本の経が1
    から24までの順番の緯に対して、経が緯よりも上にあ
    る組織点を請求項1に更に追加し、経Aは緯3、6、
    9、10、11、15、18、21、23よりも上に、
    経Bは緯3、6、8、12、15、18、19、20、
    24よりも上に、経Cは緯3、4、5、9、12、1
    5、17、21、24よりも上に、経Dは緯2、6、
    9、12、13、14、18、21、24よりも上に、
    経Eは緯3、6、9、11、15、18、21、22、
    23よりも上に、経Fは緯3、6、7、8、12、1
    5、18、20、24よりも上に、経Gは緯3、5、
    9、12、15、16、17、21、24よりも上に、
    経Hは緯1、2、6、9、12、14、18、21、2
    4よりも上にあり、且つそれぞれの経は上記以外の緯よ
    りは下にあるような多重組織の織物及び、 AからHまでのアルファベット順に並んだ8本の経が1
    から24までの順番の緯に対して、経が緯よりも上にあ
    る組織点を請求項1に更に追加し、経Aは緯2、3、
    5、6、8、9、10、11、12、14、15、1
    7、18、20、21、23、24よりも上に、経Bは
    緯2、3、5、6、8、9、11、12、14、15、
    17、18、19、20、21、23、24よりも上
    に、経Cは緯2、3、4、5、6、8、9、11、1
    2、14、15、17、18、20、21、23、24
    よりも上に、経Dは緯2、3、5、6、8、9、11、
    12、13、14、15、17、18、20、21、2
    3、24よりも上に、経Eは緯2、3、5、6、8、
    9、11、12、14、15、17、18、20、2
    1、22、23、24よりも上に、経Fは緯2、3、
    5、6、7、8、9、11、12、14、15、17、
    18、20、21、23、24よりも上に、経Gは緯
    2、3、5、6、8、9、11、12、14、15、1
    6、17、18、20、21、23、24よりも上に、
    経Hは緯1、2、3、5、6、8、9、11、12、1
    4、15、17、18、20、21、23、24よりも
    上にあり、且つそれぞれの経は上記以外の緯よりは下に
    あるような多重組織の織物であって、尚かつ緯2、3、
    5、6、8、9、11、12、14、15、17、1
    8、20、21、23、24の口では紋針を 乃至
    本に1本の割合で落とすことにより緯にとじをかけた多
    重組織の織物及び、 AからHまでのアルファベット順に並んだ8本の経が1
    から24までの順番の緯に対して、経が緯よりも上にあ
    る組織点を請求項1に更に追加し、経A は緯2、5、
    6、8、10、11、14、17、18、20、23よ
    りも上に、経Bは緯2、3、5、8、11、14、1
    5、17、19、20、23よりも上に、経Cは緯2、
    4、5、8、11、12、14、17、20、23、2
    4よりも上に、経Dは緯2、5、8、9、11、13、
    14、17、20、21、23よりも上に、経Eは緯
    2、5、6、8、11、14、17、18、20、2
    2、23よりも上に、経Fは緯2、3、5、7、8、1
    1、14、15、17、20、23よりも上に、経Gは
    緯2、5、8、11、12、14、16、17、20、
    23、24よりも上に、経Hは緯1、2、5、8、9、
    11、14、17、20、21、23よりも上にあり、
    且つそれぞれの経は上記以外の緯よりは下にあるような
    多重組織の織物であって、尚かつ緯2、5、8、11、
    14、17、20、23の口では紋針を4乃至12本に
    1本の割合で落とすことにより緯にとじをかけた多重組
    織の織物及び、 AからHまでのアルファベット順に並んだ8本の経が1
    から24までの順番の緯に対して、経が緯よりも上にあ
    る組織点を請求項1に更に追加し、経A は緯3、6、
    9、10、11、12、15、18、21、23、24
    よりも上に、経Bは緯3、6、8、9、12、15、1
    8、19、20、21、24よりも上に、経Cは緯3、
    4、5、6、9、12、15、17、18、21、24
    よりも上に、経Dは緯2、3、6、9、12、13、1
    4、15、18、21、24よりも上に、経Eは緯3、
    6、9、11、12、15、18、21、22、23、
    24よりも上に、経Fは緯3、6、7、8、9、12、
    15、18、20、21、24よりも上に、経Gは緯
    3、5、6、9、12、15、16、17、18、2
    1、24よりも上に、経Hは緯1、2、3、6、9、1
    2、14、15、18、21、24よりも上にあり、且
    つそれぞれの経は上記以外の緯よりは下にあるような多
    重組織の織物であって、尚かつ緯3、6、9、12、1
    5、18、21、24の口では紋針を4乃至12本に1
    本の割合で落とすことにより緯にとじをかけた多重組織
    の織物及び、 AからHまでのアルファベット順に並んだ8本の経が1
    から24までの順番の緯に対して、経が緯よりも上にあ
    る組織点を請求項1に更に追加し、経A は緯1、4、
    6、7、10、11、13、16、18、19、22、
    23よりも上に、経Bは緯1、3、4、7、8、10、
    13、15、16、19、20、22よりも上に、経C
    は緯1、4、5、7、10、12、13、16、17、
    19、22、24よりも上に、経Dは緯1、2、4、
    7、9、10、13、14、16、19、21、22よ
    りも上に、経Eは緯1、4、6、7、10、11、1
    3、16、18,19、22、23よりも上に、経Fは
    緯1、3、4、7、8、10、13、15、16、1
    9、20、22よりも上に、経Gは緯1、4、5、7、
    10、12、13、16、17、19、22、24より
    も上に、経Hは緯1、2、4、7、9、10、13、1
    4、16、19、21、22よりも上にあり、且つそれ
    ぞれの経は上記以外の緯よりは下にあるような多重組織
    の織物であって、尚かつ緯1、4、7、10、13、1
    6、19、22の口では紋針を4乃至12本に1本の割
    合で落とすことにより緯にとじをかけた多重組織の織物
    及び、 AからHまでのアルファベット順に並んだ8本の経が1
    から24までの順番の緯に対して、経が緯よりも上にあ
    る組織点を請求項1に更に追加し、経Aは緯1、4、
    5、6、7、10、11、13、16、17、18、1
    9、22、23よりも上に、経Bは緯1、2、3、4、
    7、8、10、13、14、15、16、19、20、
    22よりも上に、経Cは緯1、4、5、7、10、1
    1、12、13、16、17、19、22、23、24
    よりも上に、経Dは緯1、2、4、7、8、9、10、
    13、14、16、19、20、21、22よりも上
    に、経Eは緯1、4、5、6、7、10、11、13、
    16、17、18、19、22、23よりも上に、経F
    は緯1、2、3、4、7、8、10、13、14、1
    5、16、19、20、22よりも上に、経Gは緯1、
    4、5、7、10、11、12、13、16、17、1
    9、22、23、24よりも上に、経Hは緯1、2、
    4、7、8、9、10、13、14、16、19、2
    0、21、22よりも上にあり、且つそれぞれの経は上
    記以外の緯よりは下にあるような多重組織の織物であっ
    て、尚かつ緯1、4、7、10、13、16、19、2
    2の口では紋針を4乃至12本に1本の割合で落とすこ
    とにより緯にとじをかけた多重組織の織物及び、 AからHまでのアルファベット順に並んだ8本の経が1
    から24までの順番の緯に対して、経が緯よりも上にあ
    る組織点を請求項1に更に追加し、経Aは緯1、4、
    6、7、10、11、12、13、16、18、19、
    22、23、24よりも上に、経Bは緯1、3、4、
    7、8、9、10、13、15、16、19、20、2
    1、22よりも上に、経Cは緯1、4、5、6、7、1
    0、12、13、16、17、18、19、22、24
    よりも上に、経Dは緯1、2、3、4、7、9、10、
    13、14、15、16、19、21、22よりも上
    に、経Eは緯1、4、6、7、10、11、12、1
    3、16、18、19、22、23、24よりも上に、
    経Fは緯1、3、4、7、8、9、10、13、15、
    16、19、20、21、22よりも上に、経Gは緯
    1、4、5、6、7、10、12、13、16、17、
    18、19、22、24よりも上に、経Hは緯1、2、
    3、4、7、9、10、13、14、15、16、1
    9、21、22よりも上にあり、且つそれぞれの経は上
    記以外の緯よりは下にあるような多重組織の織物であっ
    て、尚かつ緯1、4、7、10、13、16、19、2
    2の口では紋針を4乃至12本に1本の割合で落とすこ
    とにより緯にとじをかけた多重組織の織物及び、 請求項2に記載する多重組織の織物のうち、少なくとも
    一つを文様部分に用いた請求項1又は4に記載の多重組
    織の織物。
  6. 【請求項6】棒刀装置を有する、松葉式飛通しの機拵え
    を用いて請求項1、2、3、4又は5に記載する多重組
    織の織物を製造する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114775140A (zh) * 2022-05-18 2022-07-22 浙江理工大学 一种多纬组合提花织物织造方法

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CN114775140A (zh) * 2022-05-18 2022-07-22 浙江理工大学 一种多纬组合提花织物织造方法

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