JP2003089609A - 水系における微生物の生育抑制及び殺微生物方法 - Google Patents

水系における微生物の生育抑制及び殺微生物方法

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JP2003089609A
JP2003089609A JP2001283330A JP2001283330A JP2003089609A JP 2003089609 A JP2003089609 A JP 2003089609A JP 2001283330 A JP2001283330 A JP 2001283330A JP 2001283330 A JP2001283330 A JP 2001283330A JP 2003089609 A JP2003089609 A JP 2003089609A
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slime
water
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Yasuhiro Nobata
靖浩 野畑
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Hakuto Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 各種工業用工程水、冷却水、洗浄水などの水
系において、水中に浮遊した微生物及び固体表面へのス
ライム付着を引き起こすスライム形成微生物、さらにス
ライムに囲まれた微生物に対して、スライムの付着を抑
制するための微生物の生育抑制及び殺微生物方法の提
供。 【解決手段】 (A)一般式(1) 〔式中、R及びRは互いに同一であっても異なって
いてもよく、少なくとも一方は塩素原子又は臭素原子で
あり、他方は塩素原子、臭素原子、水素原子のいずれか
を表わし、R及びRは互いに同一であっても異なっ
ていてもよく、それぞれ水素原子または炭素数1〜12
のアルキル基。〕で表されるハロゲン化ヒダントイン類
と、(B)一般式(2) 〔式中、Rは直鎖又は分岐の炭素数8〜24のアルキ
ル基、アルケニル基を表わし、X、Yはそれぞれ独立に
H、Na、K、NH〕で表されるα−置換−コハク酸
類およびその酸無水物類、とを組み合わせて用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種工業用工程
水、冷却水、洗浄水などの水系における微生物障害及び
スライム障害を防止する微生物の生育抑制及び殺微生物
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工程水、製品処理水、冷却水系、洗浄
水、温調用水等各種工業用水系では微生物に由来する障
害が煩雑に発生する。特に微生物が分泌した粘性物質が
水中の土砂、鉄錆、その他の有機物等と混合してスライ
ムと呼ばれる泥状物を生成し、運転上あるいは製品の品
質上多くの障害を招くことがある。
【0003】近年、冷却水系においては、用水の使用量
を低減するために水の循環再利用が盛んになってきた。
冷却水の循環系では、水を冷水塔で一部気化させること
により冷却させているため、冷却水系の溶解分は濃縮さ
れ、増加する。その結果、水中微生物の活動に好都合な
状況となり、スライムの形成が増大することとなる。ス
ライムの付着は、水系内のストレーナーの通水不良、熱
交換器の熱伝導の低下、配管流量の減少及び配管閉塞、
金属腐食などの弊害をもたらす。
【0004】また、紙パルプ製造業では大量の水を使用
し排水していたが、排水処理費の増大対策と周辺環境の
保全意識の高まりにより、紙パルプ製造工程水の再使用
化が進められている。製紙工程では、多種多様な薬品、
例えばデンプン、サイズ剤、歩留向上剤、紙力剤、ラッ
テクス樹脂等を使用するために用水の循環再使用は、工
程水中の使用薬品の濃縮を招き、微生物の生育に好まし
い環境となっている。
【0005】微生物により形成されたスライムが、抄紙
工程内の壁面に付着し、ある程度成長した後、壁面から
剥がれてパルプスラリー中に混ざり成紙中に抄き込まれ
ると、紙力が低下してプレス工程、乾燥工程で紙切れを
起こしたり、成紙の着色、斑点、目玉等の発生となり、
製品価値を著しく低下させることとなる。
【0006】近年、酸性抄紙から中性抄紙、弱アルカリ
抄紙への移行が進み、微生物に好都合な生育条件とな
り、従来の殺微生物剤では十分、満足できる効果が期待
できなくなってきた。
【0007】従来用いられている殺微生物剤は、多くの
場合、水系中の微生物の静菌数を指標にして開発されて
きた。しかし、実際の水系では、微生物は自身が分泌し
た粘質性物質を基にしたスライムを作りその中に生息し
ているものが多い。このような場合、殺微生物剤により
水系中の微生物数が減少しても、スライムに囲まれて生
育している微生物には十分な殺菌効果を発揮しておら
ず、スライム内の微生物が増加してスライム障害が発生
することが多々生じている〔参照:「微生物の生態1
6」学会出版センター、37頁;「Combating
biocide−tolerant populat
ions in caoting systems」T
APPI JOURNAL may、p32(200
1)〕。そのために、殺微生物剤は水中に浮遊している
微生物に対してのみならず、スライムに囲まれて生育す
る微生物対しても作用する必要がある。
【0008】このような考えに基づき、固体面に形成し
たスライムを防除するのにグルカナーゼを利用して微生
物の分泌した多糖類を分解することにより殺微生物力を
補う方法(特開平3−193号公報)、1,2−ジブロ
モ−2,4−ジシアノブタンと、1,4−ビスブロモア
セトキシ−2−ブテン、1,3−ビスブロモアセトキシ
プロパン、2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオン
アミドを併用し相乗効果により壁面のスライム内の微生
物に対して殺微生物効果を発揮させる方法(特開平11
−302105)、2−(p−ヒドロオキシフェニル)
グリオキシヒドロキシモイルクロライドとメチレンビス
シアネートを併用し相乗効果により壁面のスライム内の
微生物に対して殺微生物効果を発揮させる方法(特開平
10−113669)、2,2−ジブロモ−3−ニトリ
ロプロピオンアミドと2−ブロモ−2−ニトロ−1,3
−プロパンジオール、1,4−ビスブロモアセトキシ−
2−エタン、1,3−ビスブロモアセトキシプロパン、
1,4−ビスブロモアセトキシ−2−ブテンを併用し相
乗効果により壁面のスライム内の微生物に対して殺微生
物効果を発揮させる方法(特開平11−32251
0)、2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミ
ドと2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールと3,
3,4,4−テトラクロロテトラヒドロキシチオフェン
−1,1−ジオキシドを併用し相乗効果により壁面のス
ライムに対しての効果を発揮させる方法(特開平11−
335207)等が提案された。
【0009】しかし、これらの方法は従来から使用され
ていた殺微生物剤を組み合わせたものが多く、スライム
に囲まれた微生物に対しての効果は依然不充分であっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、各種
工業用工程水、冷却水、洗浄水などの水系において、水
中に浮遊した微生物及び固体表面へのスライム付着を引
き起こすスライム形成微生物、さらにスライムに囲まれ
た微生物に対して、スライムの付着を抑制するための微
生物の生育抑制及び殺微生物方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、殺微生物剤
により水系中の微生物数が減少しても、スライム内で生
育している微生物には十分な殺菌効果を発揮できないた
めにスライム内の微生物が増加してスライム障害が発生
することが多々生じていること、そして、殺微生物剤は
水中に浮遊している微生物に対してのみならず、スライ
ムに囲まれて生育する微生物対しても作用する必要があ
ることを考慮して、水中に浮遊した微生物や固体面に付
着してスライムを形成し生育する微生物に対して、効果
的な生育抑制および殺菌方法を鋭意検討を重ねた。
【0012】その結果、スライムを形成する微生物の増
加とスライム付着量が相関することが知られているスラ
イム付着センサーを用い、特定のハロゲン化ヒダントイ
ン類と特定のα−置換−コハク酸類およびその酸無水物
類を組合せて同時に使用することにより、水中浮遊微生
物やスライムに囲まれた微生物に対しても優れた微生物
生育抑制効果及び殺菌効果を示し、スライム付着を抑制
することを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、請求項1に係る発明は、(A)
一般式(1)〔式中、R及びRは互いに同一であっ
ても異なっていてもよく、少なくとも一方は塩素原子ま
たは臭素原子であり、他方は塩素原子、臭素原子、水素
原子のいずれかを表わし、R 及びRは互いに同一で
あっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子または
炭素数1〜12のアルキル基を表す〕で表されるハロゲ
ン化ヒダントイン類と、
【0014】
【化3】
【0015】(B)一般式(2)〔式中、Rは直鎖又
は分岐の炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基を
表わし、X、Yはそれぞれ独立にH、Na、K、NH
を表す〕で表されるα−置換−コハク酸類およびその酸
無水物類、とを組み合わせて用いることを特徴とする水
系における微生物の生育抑制及び殺微生物方法である。
【0016】
【化4】
【0017】請求項2に係る発明は、請求項1記載の水
系における微生物の生育抑制及び殺微生物方法におい
て、ハロゲン化ヒダントイン類が、ブロモクロロジメチ
ルヒダントイン、ジブロモジメチルヒダントイン、ジク
ロロジメチルヒダントインの中の1種以上であることを
特徴とする。
【0018】請求項3に係る発明は、請求項1又は2何
れか記載の水系における微生物の生育抑制及び殺微生物
方法において、コハク酸類およびその酸無水物類が、炭
素数10〜24のアルケニルコハク酸及びそのナトリウ
ム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、酸無水物の1種以
上であることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、各種工業用工程水、冷
却水、洗浄水などの水系において、特定の(A)ハロゲ
ン化ヒダントイン類と特定の(B)α−置換−コハク酸
類およびその酸無水物類を組合せて同時に使用すること
で、水中に浮遊した微生物及び固体表面へのスライム付
着を引き起こすスライム形成微生物、さらにスライムに
囲まれた微生物に作用して、スライムの発生および付着
を防止する水系の微生物の生育抑制及び殺微生物方法で
ある。
【0020】本発明のA成分は、下記一般式(1)で表
されるハロゲン化ヒダントイン類であり、一般式(1)
において、R及びRは互いに同一であっても異なっ
ていてもよく、少なくとも一方は塩素原子または臭素原
子であり、他方は塩素原子、臭素原子、水素原子のいず
れかを表わす。また、R及びRは互いに同一であっ
ても異なっていてもよく、それぞれ水素原子または炭素
数1〜12のアルキル基を表す。具体的には、ジクロル
ジメチルヒダントイン、ブロムクロルジメチルヒダント
イン、ジブロムジメチルヒダントインがあり、これらを
2種以上混合して用いてもよい。
【0021】
【化5】
【0022】本発明のハロゲン化ヒダントイン類の水系
への添加方法は、特に限定されるものではなく、現場で
固体のハロゲン化ヒダントイン類を水に溶解して添加す
る方法、水や有機溶媒に溶解した液状品で添加する方
法、あるいはスラリーの状態で添加する方法等の何れで
も良い。
【0023】現場で固体のハロゲン化ヒダントイン類を
水に溶解して添加する方法では、通常、粉体、顆粒、錠
剤の形態にしたハロゲン化ヒダントイン類を容器内に詰
め、水を容器内に通水し、容器内に滞留している間にハ
ロゲン化ヒダントイン類の一定濃度範囲の水溶液が調製
され、容器外に出て、添加される。
【0024】水や有機溶媒に溶解した液状品で添加する
方法、あるいはスラリーの状態で添加する方法では、通
常、20〜60重量%(以下、「重量%」を「%」とす
る)濃度で調製され、薬品注入ポンプを用いて添加され
る。
【0025】本発明のハロゲン化ヒダントイン類の水系
への添加は、スライム障害の発生状況により考慮して決
定されるもので一律に決めることはできないが、通常、
スライム障害が発生している工程、箇所およびその上流
の工程、箇所に添加される。
【0026】本発明のB成分のα−置換−コハク酸類お
よびその酸無水物類(以下、「本発明のコハク酸類」と
する)は、下記一般式(2)で表されるα位に置換基を
持つコハク酸類およびその酸無水物類である。
【0027】
【化6】
【0028】一般式(2)において、Rは、直鎖ある
いは分岐の炭素数が8〜24のアルキル基及びアルケニ
ル基である。直鎖あるいは分岐のアルキル基としては、
オクチル基、デシル基、ドデシル基、ステアリル基、ベ
ヘニル基、2−エチルヘキシル基、1−ペンチル−2−
ウンデシル基、1−へキシル−2−デシル基、1−へキ
シル−2−ドデシル基、1−ヘプチル−2−ウンデシル
基、1−オクチル−2−デシル基、イソステアリル基等
があり、直鎖あるいは分岐のアルケニル基としては、不
飽和結合が分子鎖内部にある1−メチル−2−ヘプテニ
ル基、1−エチル−2−オクテニル基、1−ブチル−2
−オクテニル基、1−ブチル−2−デセニル基、1−ペ
ンチル−2−ウンデセニル基、1−へキシル−2−デセ
ニル基、1−へキシル−2−ドデセニル基、1−ヘプチ
ル−2−ウンデセニル基、1−オクチル−2−デセニル
基、1−オクチル−2−ドデセニル基、1−オクチル−
2−テトラドデセニル基、1−デシル−2−テトラドデ
セニル基等がある。好ましくは、炭素数12〜20のア
ルケニル基であり、例えば1−ブチル−2−オクテニル
基、1−ブチル−2−デセニル基、1−ペンチル−2−
ウンデセニル基、1−へキシル−2−デセニル基、1−
へキシル−2−ドデセニル基、1−ヘプチル−2−ウン
デセニル基、1−オクチル−2−デセニル基、1−オク
チル−2−ドデセニル基等がある。より好ましくは、炭
素数14〜18のアルケニル基であり、例えば1−ブチ
ル−2−デセニル基、1−ペンチル−2−ウンデセニル
基、1−へキシル−2−デセニル基、1−へキシル−2
−ドデセニル基、1−ヘプチル−2−ウンデセニル基、
1−オクチル−2−デセニル基等がある。これらの置換
基を持つα−置換−コハク酸類およびその酸無水物類の
中から選ばれた1種以上が使用される。
【0029】一般式(2)において、X、Yはそれぞれ
独立に水素、ナトリウム、カリウム、アンモニウムであ
り、これらの中から選ばれた1種以上が使用される。
【0030】本発明のコハク酸類の製造は、特に限定さ
れたものではなく、通常の方法で行われる。例えば、無
水コハク酸の製造の場合、窒素雰囲気下、オレフィン類
とマレイン酸類を1:1.5〜2のモル比でオートクレ
ーブに入れ、無触媒で攪拌下、両者の融点以上、例えば
180℃〜250℃に加熱して数時間、付加反応させ
る。次いで未反応のオレフィン類と無水マレイン酸類を
蒸留して、本発明の無水コハク酸類が除去して得られ
る。また、中性サイズ剤として、工業的に市販されてい
るアルケニル無水コハク酸(ASA)を用いることもで
きる。
【0031】本発明のコハク酸類の使用形態は、通常、
界面活性剤を用いて乳化・分散液を調製して使用する方
法や高分子系分散剤を用いて懸濁液を調製して使用する
方法、あるいは水溶性有機溶剤に溶解して使用する方法
がある。界面活性剤を用いて乳化・分散液を調製して使
用する方法では、界面活性剤としてポリオキシエチレン
アルキルエーテルスルホコハク酸エステル塩類などのア
ニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル
等の非イオン性界面活性剤、テトラアルキルアンモニウ
ムクロライド等のカチオン性界面活性剤等を適宜組み合
わせ、ホモミキサー、ホモジナイザー等の乳化装置を用
いて乳化・分散液を調製する。界面活性剤の添加量は、
通常、コハク酸類に対して0.5〜20%、好ましくは
1〜10%である。
【0032】高分子系分散剤を用いて懸濁液を調製して
使用する方法では、カゼイン、レシチン、ポリビニルア
ルコール、カチオン化澱粉、(メタ)アクリル酸エステ
ル系共重合体、カチオン性ポリ(メタ)アクリルアミド
重合体、ポリアミノポリアミド─エピクロルヒドリン樹
脂などの高分子系分散剤等を適宜組み合わせ、ホモミキ
サー、ホモジナイザー等の乳化装置を用いて懸濁液を調
製する。高分子系分散剤の添加量は、通常、コハク酸類
に対して30〜500%、好ましくは100〜300%
である。
【0033】本発明のコハク酸類の乳化分散液および懸
濁液の平均粒径は、使用するα−置換−コハク酸類及び
その酸無水物類により異なり一律に決められるものでは
ないが、通常、平均粒子径約0.1〜0.3μmを目安
に調製される。また、その固形分は、通常、20〜60
%である。
【0034】水溶性有機溶剤に溶解して使用する方法で
は、使用する親水性有機溶剤としてメチルセロソルブ、
エチルセロソルブ、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテルなどのグリコールエーテル類、エチレングリコー
ル、プロピレングリコールなどのグリコール類、エタノ
ール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール類、
メチルアセテート、エチルアセテート、3−メトキシブ
チルアセテート、プロピレンカーボネートなどのエステ
ル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドな
どのアミド類などを適宜組み合わせて、使用される。
【0035】本発明のハロゲン化ヒダントイン類の添加
量は、水中の菌数、水質、温度、水系の運転条件などに
依り異なるが、一般的には、系内の保有水量に対して水
中の有効ハロゲン(塩素、臭素)濃度が0.01〜10
mg/L、好ましくは0.1〜5.0mg/L、より好
ましくは0.2〜2.0mg/Lとなるような添加量で
ある。水中の有効ハロゲン(塩素、臭素)濃度が0.0
1mg/Lよりも少なくなるハロゲン化ヒダントイン類
の添加量では、その効果が十分得られないことがあり、
水中の有効ハロゲン(塩素、臭素)濃度が10mg/L
を越えるハロゲン化ヒダントイン類の添加量では、殺菌
効果及び生育抑制効果は充分高いが、ハロゲン化ヒダン
トイン類の添加量の割には得られる効果の向上が小さ
く、不経済となることや腐食を発生させることもある。
【0036】本発明のコハク酸類の添加量は、系内の保
有水量に対して0.1〜300mg/L、好ましくは
0.5〜200mg/L、1〜100mg/Lである。
アルケニルコハク酸類の添加量が0.1mg/L未満で
は殺菌効果及び生育抑制効果が少なく、200mg/L
を越える添加量ではそれなりの効果はあるが、添加量の
割に効果の向上がなく、経済的ではないうえに汚れの原
因となることがある。
【0037】本発明のハロゲン化ヒダントイン類とコハ
ク酸類の添加方法は、それぞれ別々に水系に添加しても
よいが、予め所定の割合で混合しておき添加することも
できる。予め混合する場合には、水や親水性有機溶剤も
しくはその混合物中に分散させて用いるのがよい。親水
性有機溶剤としては、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、ジエチレングリコールモノメチルエーテルなどの
グリコールエーテル類、エチレングリコール、プロピレ
ングリコールなどのグリコール類、エタノール、プロパ
ノール、ブタノールなどのアルコール類、メチルアセテ
ート、エチルアセテート、3−メトキシブチルアセテー
ト、プロピレンカーボネートなどのエステル類、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類
などが好ましく選ばれる。
【0038】本発明のハロゲン化ヒダントイン類とコハ
ク酸類の併用による微生物の生育抑制効果および殺微生
物効果は、以下のように推定される。
【0039】本発明のコハク酸類は、水中に添加される
とコハク酸類は親水性のジカルボン酸陰イオン部分と炭
化水素鎖の疎水性部分を持ち、疎水性表面と親水性表面
の両方に親和性を有する。また、該コハク酸類の酸無水
物は、水中に添加されると比較的速やかに加水分解さ
れ、同様にジカルボン酸陰イオン部分と炭化水素鎖の疎
水性部分になる。一般に疎水性表面には汚れが付着し易
く、スライムが発生しやすいことが知られており、本発
明のコハク酸類は、その疎水性の炭化水素鎖部分が疎水
性表面に吸着する一方、親水性のジカルボン酸部分は、
殺菌作用を有するハロゲン化ヒダントイン中のN基と結
びつき、疎水性表面の微生物の生育抑制作用および殺微
生物作用を発揮し、スライム抑制をもたらすと推定され
る。この様な効果は、全く予想し得なかった。
【0040】本発明の微生物の生育抑制及び殺微生物方
法において、本発明の方法の実施及び本発明の効果に支
障がない範囲で、その他の殺微生物剤、腐食防止剤、ス
ケール抑制剤等を加えることには何ら制限を加えるもの
ではない。
【0041】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 [A成分化合物] ・A−1:ブロムクロルジメチルヒダントイン(関東化
学(株)製) ・A−2:ジクロルジメチルヒダントイン(関東化学
(株)製) ・A−3:ジブロムジメチルヒダントイン(関東化学
(株)製) [B成分化合物] ・B−1:アルケニル(炭素数12以上〜20以下)無
水コハク酸「コロパールZ−100S(100%)」
〔商品名、星光化学工業(株)製〕 ・B−2:ヘキサデセニル無水コハク酸 炭素数16のα−オレフィン「ダイアレン16」〔商品
名、三菱化成工業(株)製〕1000gと無水マレイン
酸〔三菱化成工業(株)製〕656g(α−オレフィン
に対してモル比で1.5)をオートクレーブに入れ、攪
拌下、215℃に加熱しで8時間反応させた。減圧蒸留
により反応液から未反応オレフィン及び無水マレイン酸
を除去し、ヘキサデセニル無水コハク酸1408gを得
た。 ・B−3:ヘキサデシルコハク酸ナトリウム [その他] ・C−1:カチオン化デンプン「ケート15」(商品
名、王子コーンスターチ(株)) [試験に用いたスラムを形成する微生物] (細菌) 微生物−1:シュードモナス エルギノーサ (Pse
udomonas aeruginosa :IFO−
12689) 微生物−2:キサントモナスカンペストリス(Xant
hmonas campestris:IFO−135
51 ) 微生物−3:アルカリゲネス レイタス B−l6(A
lcallgeneslatus B−l6:FERM
BP−2015) (カビ) 微生物−4:コレトトリウム フラガリエ(Colle
totrichum fragriae :FERM
P−12625) (酵母) 微生物−5:リポマイセス・スタアケイ(Lipomy
ces starkeyi :IAM−4753) [試験に用いた試薬] グルコース〔関東化学社製試薬〕 イーストエキストラクト〔極東製薬工業株式会社製、試
薬〕 ペプトン〔極東製薬工業株式会社製,試薬〕 [培地組成] (前培地(平板培地))グルコース1.0g、ペプトン
5.0g、イーストエキストラクト2.5g、寒天18
gを蒸留水に溶解し、全量を1L(pH:6.8)とし
て調製した。 (スライム形成培地)グルコース1.0g、ペプトン
1.0g、イーストエキストラクト1.0g、蒸留水に
溶解し、全量を1L(pH:6.8)として調製した。 〔アルケニル無水コハク酸の分散液の調製〕500mL
容器に水94.5gを入れ、カチオン性デンプン(C−
1)5gを入れて約60℃に加熱して、攪拌下、溶解さ
せた。TKホモミキサー(特殊機化(株)製)を約7,
000rpmで撹拌しながら、アルケニル無水コハク酸
(B−1)5gとポリオキシエチレンドデシルエーテル
(HLB13)0.2gの均一混合物を入れ、3分間撹
拌して乳化させ、アルケニル無水コハク酸の5%分散液
を調製し、直ちにスライム付着試験に使用した。同様の
方法でヘキサデセニル無水コハク酸(B−2)の5%分
散液も調製した。 〔スライム付着試験方法〕図1参照。
【0042】試験に用いる菌株を予め平板培地にて対数
増殖期になるように25℃にて1〜4日間培養を行なっ
て試験用菌株とした。
【0043】300mlの三角フラスコ7にスライム形
成培地9を100mL、マグネティックスターラーバー
10を入れ、オートクレーブで121℃、15分間、滅
菌し、冷却した。0.2μのメンブランフイルター1
(および2)を取り付けた送気管4と排気管5及び水晶
振動子電極接続端子を付けたゴム栓6に水晶振動子電極
8を接続し、水晶振動子電極8の金電極部分がスライム
形成培地内に完全に浸漬するように300mL三角フラ
スコにつけた。300mL三角フラスコを所定の温度に
設定した恒温槽11に浸け、マグネチックスターラー1
2を攪拌させながら、所定量の空気を0.2μのメンブ
ランフイルター1を通して送気管4からスライム形成培
地9に送り込み、所定期間での水晶振動子電極8へのス
ライム付着試験を行った。 〔スライム付着量測定方法〕図2参照。
【0044】水晶振動子の共振周波数は、振動する水晶
振動子表面にかかる荷重に比例して変化する〔(田口
寛他)アグリカルチャル アンド バイオロジカル ケ
ミストリー(Agricultural and Bi
ological Chemistry)、55巻(1
991年)、5号、1239〜1245頁〕。これを利
用して、薄い円盤状(厚さ:0.2mm、直径:9m
m)の水晶振動子の表裏面を金メッキで覆って金電極と
し、この金電極面からリード線を出して水晶振動子電極
を作り、これを発信器−周波数カウンター4に接続する
ことにより、水晶振動子電極の振動周波数を測定した。
【0045】容器に供試液3を入れ、マグネチックスタ
ーラ7とマグネット6で緩く撹拌しながら水晶振動子電
極1を供試液3に完全に浸漬した。所定時間後に水晶振
動子電極を供試液3から取り出し、スライムの付着した
水晶振動子電極2をパーソナルコンピュータ5に接続し
た発信器−周波数カウンタ4に接続し、水晶振動子電極
表面のスライム付着量に応じた水晶振動子電極の周波数
変化量が測定され、周波数変化量からスライム付着量を
算出した。この水晶振動子電極の場合、1ngの重量変
化で約1Hzの周波数変化がある(測定下限は10n
g)。 (水晶振動子電極の仕様) ・形式:RWHC−49/Uベース(スリットサポート
型) ・共振周波数帯:9MHz帯(ATカット) ・電極面:電極表面積は0.3925mm、金蒸着。 (発信器−周波数カウンタの仕様) ・ユニバーサルカウンターSC−7202(岩崎通信工
業(株)製) [スライム付着抑制試験1]シュードモナス エルギノ
ーサ、キサントモナスカンペストリス、アルカリゲネス
レイタス B−l6、コレトトリウム フラガリエ、
リポマイセス・スタアケイの各菌株をそれぞれの平板培
地にて対数増殖期になるように25℃にて1〜4日間培
養を行ない、試験用菌株とした。
【0046】1500mlの三角フラスコにスライム形
成培地500mL、マグネット攪拌子を入れ、オートク
レーブにて121℃、15分間で滅菌し、冷却した。水
晶振動子電極の金電極部分が、1500mL三角フラス
コ内のスライム形成培地内に完全に浸漬するようににつ
け、マグネチックスターラーを攪拌させた。次いでスラ
イム形成培地内の有効ハロゲン(塩素、臭素)濃度が1
mg/L量になるように予めブロモクロロジメチルヒダ
ントイン(A−1)の添加量を確認し、0.1%ブロモ
クロロジメチルヒダントイン(A−1)水溶液を1.2
5g添加し、同時にアルケニルコハク酸無水物(B−
1)の5%分散液0.5g量を加え、10秒間、攪拌し
た後、一度、撹拌を止めて水晶振動子電極をスライム形
成培地から取り出して、水晶振動子に付着したスライム
形成培地を取り除き、余分の水分を濾紙で吸収して取り
除き、水晶振動子電極の周波数測定を行った。次いで、
対数増殖期にあるそれぞれの菌株をl白金耳入れ、30
℃にて攪拌を一定期間継続し、1時間おきに水晶振動子
電極の周波数を測定した。水晶振動子電極の周波数の測
定時は、攪拌を止め、測定終了後、再び水晶振動子電極
をフラスコ内のスライム形成培地に浸漬させ、攪拌して
培養を継続した。水晶振動子電極の周波数が、初発より
1kHz(単位面積当たりの付着量は約0.3g/dm
)低下した時をスライム発生時と判断し、要した時間
をスライム抑制時間とした。本試験では、スライム付着
抑制時間が長いほど、ハロゲン化ヒダントイン類とコハ
ク酸類を併用した生育抑制・殺微生物効果が高いことを
示し、好ましい。
【0047】同様にして、表1記載のA成分化合物とB
成分化合物とからなる殺微生物剤にてスライム付着抑制
試験を行なった。その結果を表1に示した。
【0048】
【表1】
【0049】比較例1〜3では、供試する菌株により効
果の度合いは異なるが、A成分化合物であるハロゲン化
ヒダントイン類がいずれも微生物の生育抑制・殺微生物
効果を発揮して、スライム抑制時間が長くなっている。
しかし、B成分化合物のコハク酸類の単独添加では、微
生物の生育抑制・殺微生物効果が無いためにスライム抑
制時間は変化しない。
【0050】本発明のハロゲン化ヒダントイン類とコハ
ク酸類の併用は、何れの菌株においても、A成分化合物
単独及びB成分化合物単独に比べて微生物の生育抑制・
殺微生物効果が高くなった結果、より一層スライム抑制
時間が長くなったことがわかる。
【0051】図3は、シュードモナス エルギノーサに
対して、ブロモクロロジメチルヒダントイン(A−1)
とアルケニルコハク酸無水物(B−1)をそれぞれ単
独、および組合せた場合の水晶振動子周波数の変化を示
した。スライム付着抑制時間は、ブロモクロロジメチル
ヒダントイン(A−1)単独では約42時間、アルケニ
ルコハク酸無水物(B−1)単独では約20時間である
が、本発明のブロモクロロジメチルヒダントイン(A−
1)とアルケニルコハク酸無水物(B−1)の併用では
約76時間と大きくスライム抑制時間が延び、ブロモク
ロロジメチルヒダントイン(A−1)とアルケニルコハ
ク酸無水物(B−1)の併用により、微生物の生育抑制
・殺微生物効果がそれぞれ単独よりも高くなったことが
わかる。 [実施例2]シュードモナス エルギノーサ、コレトト
リウム フラガリエ、リポマイセス・スタアケイの各菌
株をそれぞれの平板培地にて対数増殖期になるように2
5℃にて1〜4日間培養を行なった。1000mlの三
角フラスコにスライム形成培地300mLと、マグネッ
ト攪拌子を入れた後、121℃、15分間にて滅菌を行
った。培地が冷却した後、水晶振動子を入れマグネチッ
クスターラーにて攪拌を開始した。予め有効ハロゲン
(塩素、臭素)濃度として0.1〜0.2mg/L、
0.5〜0.6mg/L、0.9〜1.1mg/L、
1.7〜2.0mg/L量となるような0.1%ブロモ
クロロジメチルヒダントイン(A−1)水溶液の添加量
を確認し、各0.4mg/L、1.2mg/L、2.3
mg/L、4.4mg/Lとして添加した。同時に5%
コハク酸類(B−1及びB−2)の所定量を添加した。
添加後、攪拌を一度止め、周波数を測定した。そしてさ
らに対数増殖期にあるそれぞれの菌株をl白金耳入れ3
0℃にて攪拌を一定期間継続した。周波数の測定は1時
間おきに攪拌を止め行ない、測定後は再度攪拌し培養を
継続した。周波数が初発より1kHz(単位面積当たり
の付着量は約0.3g/dm)低下するまでの時間で
比較した。結果を表2に示した。
【0052】
【表2】
【0053】ハロゲン化ヒダントイン類の添加及び添加
量の増加によりスライム抑制時間は長くなり、コハク酸
類の単独添加では添加量を増加してもスライム抑制時間
は無添加と同程度で変化しない。一方、本発明の方法に
より、何れの菌株においても、ハロゲン化ヒダントイン
類単独及びコハク酸類単独に比べて、スライム抑制時間
が長くなり、本発明のハロゲン化ヒダントイン類とコハ
ク酸類の併用によりスライム発生を抑制する効果が大き
くなることがわかる。 [実施例3]300mlの三角フラスコにスライム形成
培地100mLとマグネット攪拌子を入れ、121℃に
て15分間滅菌を行った。培地を冷却した後、水晶振動
子を入れマグネチックスターラーにて攪拌を開始した。
有効ハロゲン(塩素、臭素)濃度が1mg/Lとなるよ
うに0.1%ハロゲン化ヒダントイン類(A−1〜A−
3)水溶液の添加量を予め確認し0.5g添加した後、
同時に5%アルケニル無水コハク酸(B−1)分散液
0.2gを入れ、攪拌を一度止めて周波数を測定した。
この中に実機製紙工程より入手した2種類の白水(p
H:5.5およびpH:7.8)および実機冷水塔循環
水(pH:8.2)の3種類の水を1mlずつ入れ、3
0℃にて攪拌を一定期間継続した。1時間おきに攪拌を
止め周波数測定を行い、測定後は再度攪拌し培養を継続
した。周波数が初発より1kHz(単位面積当たりの付
着量は約0.3g/dm)低下するまでの時間で比較
した。2種の白水及び冷水塔循環水の菌数は表3の通り
であった。結果を表4に示した。
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】多くの微生物が混在している実働の工場で
採取した各種工程水においても、ハロゲン化ヒダントイ
ン類とコハク酸類を同時に作用することにより、それぞ
れ単独よりも微生物の生育抑制・殺微生物効果が高くな
り、スライム抑制時間の増加となって示された。
【0057】
【発明の効果】本発明の水系における微生物の生育抑制
及び殺微生物方法により、各種工業用工程水、冷却水、
洗浄水などの水中に浮遊する微生物や壁面に付着したス
ライム中の微生物対しても発育の生育抑制効果及び殺微
生物効果を発揮し、広範囲に渡りスライムの発生及び付
着を抑制する。これは、工業用水系の長期安定運転とと
もに、関連する工程のスライム障害の防止に大きく寄与
し、工程の安定化、さらには製品の品質の安定化に寄与
するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】スライム付着試験装置の概略図である。 1:0.2μメンブレンフィルター 2:0.2μメンブレンフィルター 3:空気 4:送気管 5:排気管 6:ゴム栓 7:300mL三角フラスコ 8:水晶振動子電極 9:スライム形成培地 10:マグネティックスターラーバー 11:恒温槽 12:マグネティックスターラ
【図2】スライム付着量測定装置と測定方法を示す概略
図である。 1:供試液に浸漬した水晶振動子電極 2:供試液から取り出したスライムの付着した水晶振動
子電極 3:(スライム付着試験用)供試液 4:発信器−周波数カウンタ 5:パーソナルコンピュータ 6:マグネティックスターラバー 7:マグネティックスターラ
【図3】シュードモナス エルギノーサに対するスライ
ム付着試験における周波数の経時変化を示したチャート
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 C02F 1/50 532H 532K 540 540B D21H 17/07 D21H 17/07 17/15 17/15 21/04 21/04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(1)〔式中、R及びR
    は互いに同一であっても異なっていてもよく、少なく
    とも一方は塩素原子または臭素原子であり、他方は塩素
    原子、臭素原子、水素原子のいずれかを表わし、R
    びRは互いに同一であっても異なっていてもよく、そ
    れぞれ水素原子または炭素数1〜12のアルキル基を表
    す〕で表されるハロゲン化ヒダントイン類と、 【化1】 (B)一般式(2)〔式中、Rは直鎖又は分岐の炭素
    数8〜24のアルキル基、アルケニル基を表わし、X、
    Yはそれぞれ独立にH、Na、K、NHを表す〕で表
    されるα−置換−コハク酸類およびその酸無水物類、と
    を組み合わせて用いることを特徴とする水系における微
    生物の生育抑制及び殺微生物方法。 【化2】
  2. 【請求項2】 ハロゲン化ヒダントイン類が、ブロモク
    ロロジメチルヒダントイン、ジブロモジメチルヒダント
    イン、ジクロロジメチルヒダントインの中の1種以上で
    ある請求項1記載の水系における微生物の生育抑制及び
    殺微生物方法。
  3. 【請求項3】 α−置換−コハク酸類およびその酸無水
    物類が、炭素数10〜24のアルケニルコハク酸及びそ
    のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、酸無水
    物の1種以上であることを特徴とする請求項1又は2の
    いずれか記載の水系における微生物の生育抑制及び殺微
    生物方法。
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