JP2003089151A - 一軸配向ポリエステルフィルム、並びにこれを用いた表面保護フィルムおよび離型フィルム - Google Patents

一軸配向ポリエステルフィルム、並びにこれを用いた表面保護フィルムおよび離型フィルム

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JP2003089151A JP2001282391A JP2001282391A JP2003089151A JP 2003089151 A JP2003089151 A JP 2003089151A JP 2001282391 A JP2001282391 A JP 2001282391A JP 2001282391 A JP2001282391 A JP 2001282391A JP 2003089151 A JP2003089151 A JP 2003089151A
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靖 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型液晶表示装置の構成部材などに貼り付け
て使用することが可能であり、検査時に剥離を必要とせ
ず、検査性が良好で、かつ耐引き裂き性に優れ、低コス
トである表面保護フィルムおよび離型フィルムの基材と
して有用な一軸配向ポリエステルフィルムを提供するこ
と。 【解決手段】 フィルムの主配向方向の屈折率Ny、該
主配向方向に直角な方向の屈折率Nx、およびフィルム
厚さ方向の屈折率Nzの平均の値(Nave)が1.580
〜1.610の範囲であり、(Ny−Nx)が0.05
0以上であり、かつマイクロ波透過型分子配向計で測定
した配向主軸の最大歪みが7度以内である、一軸配向ポ
リエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂板などの
表面保護に用いられる一軸配向ポリエステルフィルムに
関する。特に、液晶表示装置の構成部材である偏光板や
位相差板の表面に粘着剤などを介して粘着することによ
り、偏光板または位相差板の表面を保護する表面保護フ
ィルムや離型フィルムなどに好適に用いられる一軸配向
ポリエステルフィルムに関する。本発明は、さらに、該
一軸配向ポリエステルフィルムを用いた表面保護フィル
ムおよび離型フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、典型的にはバックライ
ト側から、偏光板、液晶セル、偏光板を順次積層するこ
とにより作製される。更には、表示モードや視野角改善
などのために、位相差板などの各種補償板がこの間に挿
入される。この偏光板や位相差板の積層は、通常は粘着
剤層付きの偏光板または粘着剤層付きの位相差板を対象
物に貼り合わせることにより行われる。
【0003】上記の偏光板は、偏光膜をトリアセチルセ
ルロースフィルムでサンドイッチした構成であり、通
常、該偏光板の片面のトリアセチルセルロースフィルム
上には貼り合わせ用の粘着剤層が設けられ、その表面に
は通常、離型フィルムが設けられている。トリアセチル
セルロースは耐擦傷性や耐湿性が劣るため、その保護を
目的として、さらに取扱中および液晶表示装置の作製工
程中の損傷やほこりの付着を防ぐ目的で、偏光板の粘着
剤層非形成面側には表面保護フィルムが設けられてい
る。
【0004】上記位相差板などの各種補償板の片面にも
上記偏光板と同様に、貼り合わせ用の粘着剤層が設けら
れ、離型フィルムが付与される。さらに、取扱中および
液晶表示装置の作製工程中の損傷やほこりの付着を防ぐ
目的で、粘着剤層非形成面側には表面保護フィルムが設
けられる。実際に上記偏光板、位相差板などを液晶セル
に貼り合わせる際には、上記表面保護フィルムおよび離
型フィルムは剥離除去される。
【0005】上記表面保護フィルムとしては、従来、ポ
リエチレンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フ
ィルムなどの熱圧着タイプのフィルム、あるいは粘着剤
層付きのポリエステルフィルムのような感圧接着タイプ
のフィルムが使用されている。上記離型フィルムとして
は、従来では、ポリエステル、ポリプロピレンなどの二
軸延伸されたフィルムの少なくとも片面にシリコーンな
どの離型剤が塗布されたフィルムが使用されている。
【0006】作製された液晶表示装置の各種構成部材
は、表示能力、色相、コントラストなどの評価、あるい
は異物、キズの検品のために、適時に検査を行うのが通
例である。検査の方法としては、検光子を用いて検査対
象の保護フィルムを有する偏光板とクロスニコルを形成
することにより行われる検査が挙げられる。このような
検査では、偏光板上のキズおよび異物などは、その部分
を光が透過するため、輝点として検出される。従来より
表面保護フィルムおよび離型フィルムとしては薄くて丈
夫な二軸延伸フィルムが用いられている。しかし、この
ような二軸延伸フィルムはその延伸、熱処理工程で発生
するボーイング現象により主配向の方向がバラつくため
に、クロスニコルを用いた検査の際にコントラストや明
るさがバラついたり、あるいはフィルムの有するレター
デーションに起因する干渉による着色が観察され、異物
の確認が困難になるという傾向があった。これを改善す
る方法として特開平04−30120号公報には、保護
フィルムとしてポリカーボネート、ポリアリレートなど
の光等方性材料でなる基材フィルムを用いる試みがなさ
れている。さらに、特開平6−148431号公報に
は、ポリエステル、ポリプロピレンなどでなる無配向フ
ィルム基材を用いた離型フィルムが提案されている。し
かしながら、このようなフィルムは流延法により製膜さ
れ、ほとんど配向しておらず非晶質に近い状態のフィル
ムであるため、耐薬品性、耐擦傷性などの点で十分とは
いえず、かつ、基材フィルム自体が高価であるためほと
んど使われていないのが現状である。
【0007】特開平08−294988号公報および特
開平09−314782号公報には光学異方性が改善さ
れた二軸延伸フィルムが開示されている。しかしこのよ
うな二軸延伸フィルムも、近年のTFT方式やSTN方
式における偏光板、位相差板の更なる大型化、および生
産性向上に伴う更なる加工原反の広幅化により、幅方向
での光学特性の安定ということにおいては十分満足しう
るものではない。特に大型複合偏光板を検品するにあた
っては、全体を見わたした際に複合偏光板の周辺部分は
斜め方向から見ることになる。そのためこのような周辺
部分は着色された状態で観察されることとなり、この部
分の異物の確認が容易ではないという問題があった。
【0008】このような問題を改善するために特開20
00−94565号公報、特開2000−180628
号公報、および特開2000−206327号公報には
一軸配向フィルムが開示されている。これらのフィルム
は、前述の偏光板などの大型化に伴う幅方向の光学特性
においては比較的良好である。しかし、このように一方
向に強く配向したフィルムは、その配向方向に沿って非
常に裂けやすい。そのため、フィルムの生産工程におい
て、工程内の張力変動により破断が発生し、それによる
歩留りの低下が問題となっている。さらに、離型処理お
よび粘着加工処理工程においてもフィルムの破断による
歩留りの低下、ならびに離型剤、粘着剤の飛散による生
産機材の汚染などの問題が大きいため、実用化には至っ
ていないのが現状である。また、このような一軸配向フ
ィルムを離型フィルムとして使用する場合、フィルム断
裁時の切れ味が悪いと、この離型フィルムを貼付した偏
光板などを液晶基板に組み込む際に離型フィルムを剥が
すときに、フィルムの切れ目部分からフィルムが裂け
て、粘着層上にフィルムの一部が残るという問題が生じ
る。
【0009】上記一軸配向フィルムを製造する際に、未
延伸シートをテンター方式の延伸機を用いて延伸および
熱処理する通常の方法においては、主配向方向(幅方
向)における主軸の歪が大きく、光学的に満足できる一
軸配向ポリエステルを得ること困難であった。それは、
熱処理工程内において生じる熱収縮応力によるフィルム
の変形の異方性に起因する。すなわち、フィルムの端部
がクリップにより把持されているため、熱処理時に生じ
る熱収縮応力によるフィルムの変形は、フィルムの中央
部で大きく、端部で小さくなり、結果として幅方向の特
性に分布ができることになる。熱処理工程前のフィルム
面上に横方向に沿って直線を描いておくと、熱処理工程
から出たフィルムの面上の直線は、下流に向かってフィ
ルムのセンター部分が遅れる弓形となる。この現象は、
ボーイング現象と称され、フィルムの等方性および幅方
向の均一性を乱す原因となっている。これは、ボーイン
グ現象によって、幅方向におけるポリエステル高分子の
主鎖軸の配向度および配向角度に分布が生じるためであ
る。一軸延伸ポリエステルフィルムは、長手方向に延伸
されていないため、その方向における収縮応力は長手方
向にも延伸される二軸延伸ポリエステルフィルムよりも
小さい。しかし、テンターによる一軸方向のみの延伸に
おいても、その延伸方向と垂直方向に延伸応力が生じ、
これがボーイングを発生させる要因となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の課
題を解決するものであり、その目的は、大型液晶表示装
置の構成部材などに貼り付けて使用することが可能であ
り、検査時に剥離を必要とせず、検査性が良好で、かつ
耐引き裂き性に優れ、低コストである表面保護フィルム
および離型フィルムのための基材として有用な一軸配向
ポリエステルフィルムを提供することにある。本発明の
他の目的は、そのような一軸配向ポリエステルフィルム
を用いた表面保護フィルムおよび離型フィルムを提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の一軸配向ポリエ
ステルフィルムは、フィルムの主配向方向の屈折率N
y、該主配向方向に直角な方向の屈折率Nx、およびフィ
ルム厚さ方向の屈折率Nzの平均の値(Nave)が1.5
80〜1.610の範囲であり、(Ny−Nx)が0.
050以上であり、かつマイクロ波透過型分子配向計で
測定した配向主軸の最大歪みが7度以内である。
【0012】好適な実施態様においては、上記主配向方
向の屈折率Nyの最大値と最小値との差は、0.007
以下である。
【0013】好適な実施態様においては、上記フィルム
のへイズは7.0〜20.0%である。
【0014】本発明の表面保護フィルムは、上記一軸配
向ポリエステルフィルムでなる基材および粘着剤層を有
する。
【0015】好適な実施態様においては、上記表面保護
フィルムは、液晶表示装置の偏光板または位相差板の表
面に貼付される。
【0016】本発明の離型フィルムは、上記一軸配向ポ
リエステルフィルムでなる基材および離型層を有する。
【0017】好適な実施態様においては、上記離型フィ
ルムは、液晶表示装置の偏光板または位相差板の表面に
貼付される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一軸配向ポリエステルフ
ィルムにおいては、フィルムの主配向方向の屈折率N
y、該主配向方向に直角な方向の屈折率Nx、およびフィ
ルム厚さ方向の屈折率Nzの平均の値(以下、Naveとも
いう)が1.580〜1.610の範囲にある。Nave
は好ましくは1.585〜1.605、更に好ましくは
1.590〜1.600の範囲にある。
【0019】Naveが1.580より小さい場合には、
離型処理または粘着処理加工時における加熱によりフィ
ルムが大きく伸縮し、平面性が悪化し、シワが発生する
ため好ましくない。Naveが1.610よりも大きい場
合には、結晶化度が高くなりフィルムの主配向方向に垂
直な方向の破断伸度が低下して、フィルム製造工程、お
よび離型層または粘着層を設ける加工工程においてフィ
ルムの破断などの問題が生じる。
【0020】本発明の一軸配向ポリエステルフィルムに
おいては、上記NyとNxとの差(Ny−Nx)が0.0
50以上である。この値は好ましくは0.070以上、
より好ましくは0.090以上である。(Ny−Nx)
が0.050より小さいときには、レターデーション値
も低くなる傾向にあり、クロスニコル検品時にフィルム
端部が着色し、検品に支障をきたすことがある
【0021】本発明の一軸配向ポリエステルフィルムに
おいては、マイクロ波透過型分子配向計で測定した配向
主軸の最大歪みが7度以下、好ましくは5度以下、さら
に好ましくは4度以下である。配向主軸の歪みが7度よ
り大きい場合には、該フィルムを基材として用いた表面
保護フィルムを貼付した偏光板などの検査において、検
光子を用いて検査対象の保護偏光板とクロスニコルを形
成した際に明暗の差が大きくなり、検品に支障をきた
す。
【0022】さらに、本発明の一軸配向ポリエステルフ
ィルムにおいては、主配向方向の屈折率Nyの最大値と
最小値との差は好ましくは0.007以下、さらに好ま
しくは0.005以下、より好ましくは0.004以下
の範囲である。主配向方向の屈折率Nyの最大値と最小
値との差が0.007より大きい場合、該フィルムを基
材として用いた表面保護フィルムを貼付した偏光板など
の検品において、フィルム幅方向における明暗の差が大
きくなり検品に支障をきたすことがある。
【0023】本発明の一軸配向ポリエステルフィルムの
ヘイズは好ましくは7.0〜20.0%の範囲、さらに
好ましくは9.0〜18.0%の範囲、より好ましくは
10.0〜16.0%の範囲である。ヘイズが7.0%
未満の場合、クロスニコルを用いた検査時のコントラス
トが高くなり、全く真っ黒の状態になる。そのため、フ
ィルム中の微小な異物、キズなどが光点となって検出さ
れ、かえって検品効率を落としてしまう結果となり得
る。逆にヘイズ値が20.0%より大きい場合は、透明
性が悪いため、透過光による検品の精度が悪くなる傾向
にある。
【0024】本発明の一軸配向ポリエステルフィルムを
105℃で30分保持したときの延伸方向および垂直方
向における熱収縮率は、好ましくは3.0%以下、より
好ましくは2.0%以下である。上記熱収縮率の値が
3.0%より大きい場合には、離型層または粘着層を設
けるための加工時における加熱によりフィルムが大きく
収縮する。そのため平面性が悪化し、シワ、カールなど
が発生しやすくなる。
【0025】本発明の一軸配向ポリエステルフィルムの
原料となるポリエステルは、芳香族ジカルボン酸または
そのエステルとジオールとを重縮合させて得ることので
きる結晶性ポリエステルである。上記芳香族ジカルボン
酸としては、代表的には、テレフタル酸、イソフタル
酸、およびナフタレン−2,6−ジカルボン酸が挙げら
れ、ジオールとしては、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、テトラメチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコールなどが挙げられる。
【0026】上記のポリエステルは、芳香族ジカルボン
酸とジオールとを直接重縮合させて得られる。その他、
芳香族ジカルボン酸ジアルキルエステルとジオールとを
エステル交換反応させた後に重縮合させる方法、あるい
は芳香族ジカルボン酸のジグリコールエステルを重縮合
させる方法などによっても得られ得る。
【0027】このようなポリエステルの具体例として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,
6−ナフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレー
ト、ポリテトラメチレン−2,6−ナフタレートなどが
挙げられる。上記のポリエステルは、第3成分を含有し
た共重合体であってもよい。かかる共重合体ポリエステ
ルのジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、フタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、セバシン酸、ア
ジピン酸、テレフタル酸などが挙げられ、グリコール成
分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブタンジオール、1,4−
シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール
などが挙げられる。これらのジカルボン酸成分およびグ
リコール成分は、2種以上が併用されてもよい。
【0028】上記のような本発明のポリエステルフィル
ムの原料として用いることができるポリエステル材料の
中でも、特にポリエチレンテレフタレートは、不純物が
少なく透明性、機械的性質、表面平滑性、耐溶剤性、耐
スクラッチ性、非透湿性、コストなどの総合性能から最
も好適に用いられる。
【0029】本発明のポリエステルフィルム中には本発
明の効果が損なわれない範囲で各種の添加剤が配合され
得る。例えば酸化防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫
外線吸収剤、顔料、染料、有機または無機の微粒子、充
填剤、帯電防止剤、核剤などが用いられる。
【0030】上記有機または無機の微粒子は、ポリエス
テルフィルムに易滑性を付与するために配合される。こ
の微粒子は、易滑性を付与するだけでなく、微粒子を含
有させたポリエステル材料を成膜して延伸した後に発生
する該微粒子周辺の微小な配向ムラを利用して、クロス
ニコル状態下でのコントラストを調整する意味において
も重要な役割を果たす。
【0031】添加される無機粒子としては、シリカ、コ
ロイダルシリカ、アルミナ、アルミゾル、カオリン、タ
ルク、マイカ、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなど
が代表的な材料として挙げられる。有機粒子としてはア
クリル系、スチレン系、オレフィン系、イミド系粒子な
どを用いることができる。添加される粒子の平均粒径が
0.01μm以上、10μm以下であることが好まし
く、より好ましくは0.05μm以上、8μm以下、最
も好ましくは0.1μm以上、3μm以下である。ポリ
エステルフィルム中の粒子の含有量は、0.01重量%
以上、5重量%以下であるのが好ましく、より好ましく
は0.05重量%以上、1重量%以下である。
【0032】本発明の一軸配向ポリエステルフィルムの
製造方法は特に限定されず、当該分野で通常用いられる
方法を用いることができる。例えば、押出法が好適に用
いられ得る。押出法においては、ポリエステル材料およ
び必要に応じて上記添加剤を押出機に仕込み、これを押
出口金から溶融押出し、冷却ロールで冷却固化して未延
伸シートを得る。この場合、シート平面性を向上させる
目的で、シートと回転冷却ドラムとの密着性を高めるた
めに静電印加密着法または液体塗布密着法を用いるのが
好ましい。
【0033】次に上記の未延伸シートをテンター方式の
延伸機によりテンターレールの幅を漸時広げることによ
り横方向に延伸し、一軸配向ポリエステルフィルムを得
る。使用されるテンターの一例の概略図を図8に示す。
上記工程は、例えばテンターの予熱ゾーン21、延伸ゾ
ーン22、および熱固定ゾーン23を経て行なわれ、最
終的に幅Wのフィルムが調製される。まず、前述の方法
で得られた上記未延伸シートの両端部をクリップで把持
し予熱ゾーン21へ導く。予熱ゾーン21は所定の予熱
温度に設定された1または2以上のゾーンよりなる。予
熱ゾーン21の温度は用いられるポリエステル材料のガ
ラス転移温度以上かつ130℃以下にするのが好まし
い。
【0034】予熱後、引き続いてポリエステルフィルム
は延伸ゾーン22にて延伸される。延伸ゾーン22は、
所定の延伸比となるように温度および延伸条件を設定し
た1または2以上のゾーンよりなる。延伸ゾーン22に
おけるポリエステルフィルムの延伸速度は1500〜4
000%/分の範囲であり、延伸倍率は2.0〜6.0
倍が好ましく、特に3.0〜5.0倍が好ましい。延伸
ゾーン22におけるテンターレールとフィルム中心部の
走行方向のなす角度φ(図8参照)は、10°<φ<2
5°であることが好ましく、より好ましくは12<φ<
20°である。角度φが10°より小さい場合にはテン
ターの延伸ゾーン22の長さを長くとる必要があり、そ
のためテンター内の雰囲気温度やフィルム温度を長時間
にわたり安定して制御することが困難である。それと同
時に、省エネルギー化の面においてもテンターの延伸ゾ
ーン22が長いことは好ましくない。角度φが25°よ
り大きい場合には、延伸方向におけるフィルムの配向が
極端に高くなるため、延伸方向に非常に裂け易いフィル
ムとなる。
【0035】延伸ゾーン22の温度は(Tg+70)〜
(Tg+10)℃の範囲であり、好ましくは(Tg+6
5)〜(Tg+25)℃の範囲である。ここでTgは用
いられるポリエステル材料のガラス転移温度である。延
伸温度が(Tg+10)℃より低い場合は、厚みムラが
大きくなる傾向があり、そのため幅方向でのNyのバラ
つきの原因となる。延伸温度が(Tg+70)℃より高
い場合は、結晶化が進み、得られる一軸配向ポリエステ
ルフィルムが延伸方向に裂けやすくなる。
【0036】延伸後、続いてポリエステルフィルムは熱
固定ゾーン23にて熱固定される。熱固定ゾーン23
は、所定の緩和率となるように熱固定温度および緩和条
件を設定した1または2以上のゾーンよりなる。熱固定
ゾーンの温度は、(Tg+130)〜(Tg+30)℃
の範囲であり、好ましくは(Tg+120)〜(Tg+
40)℃の範囲である。熱固定ゾーン23の温度が(T
g+30)℃より低い場合は、得られる一軸配向ポリエ
ステルフィルムの熱収縮率が高くなり、加工時のシワ、
カールの原因となる。熱固定ゾーン23の温度が(Tg
+130)℃より高い場合は、結晶化が進み、得られる
フィルムが延伸方向に裂けやすくなり歩留りが低下す
る。
【0037】熱固定ゾーンにおける延伸方向の弛緩量
は、横延伸条件により異なるが1〜10%程度であり、
弛緩処理後のフィルムの105℃における熱収縮率が3
%以下、好ましくは2%以下となるように、弛緩量およ
び熱固定温度を設定することが好ましい。熱固定ゾーン
の温度と延伸ゾーンの温度との差は20〜60℃である
ことが好ましく、さらに好ましくは25〜50℃であ
る。延伸ゾーンの温度と熱固定ゾーンの温度の差が20
℃より小さくなるとほとんど熱固定の意味をなさない。
温度差が60℃より大きくなると、ボーイングによる主
配向方向の歪みが大きくなり、その結果、クロスニコル
を形成する検品においてコントラストや明るさがバラつ
き、安定した検品が行えない。
【0038】さらに、本発明の一軸延伸ポリエステルフ
ィルムの製造工程において、上記延伸工程と熱固定工程
との間に冷却工程を設けて、ガラス転移温度以下にフィ
ルムを一旦冷却してから熱固定を行うこともできる。こ
の方法は、ボーイング量をさらに低減することができる
ため好ましい。冷却工程の長さは下記[1]式を満足す
る長さであることが好ましい。
【0039】(L/W)≧ 1.0 (1) ここでLは冷却工程の長さであり、これは工程の温度が
冷却工程の前工程(すなわち延伸工程)の温度より実質
的に低くなるところから、該冷却工程の温度より実質的
に高い次工程(すなわち熱固定工程)の温度に到達する
ところまでの工程の距離を意味する。Wはフィルム幅で
あり、これはテンター出口でのテンターのクリップ間距
離を意味する。上記式(1)において冷却工程の長さL
とフィルム幅Wとは同じ単位で表される。横延伸を行う
テンターと熱固定を行うテンターとは切り離されていて
もよい。この場合、フィルムを大気中で走行させること
によってフィルムは冷却されるので、この大気中の走行
距離を冷却工程の長さLとすることができる。この場合
も冷却工程Lの長さとフィルム幅Wとの比が上記式
(1)を満足することが好ましい。
【0040】本発明の一軸配向ポリエステルフィルムは
上記のような製造方法によって好適に製造され得るが、
当該分野で通常用いられるその他の方法で製造されても
よい。いかなる方法によって製造された一軸配向ポリエ
ステルフィルムであっても、上述の所定の物性値が規定
の範囲内であるものは、本発明の範囲内である。
【0041】本発明の一軸配向ポリエステルフィルムに
は、当該フィルム上に形成される粘着剤層、離型層、帯
電防止層などの層との接着性、耐水性、耐薬品性などを
改良するために、当該分野で通常用いられる方法で表面
処理が施されてもよい。このような表面処理としては、
例えば、コロナ放電処理(空気中、窒素中、炭酸ガス中
など)や易接着処理が挙げられる。易接着処理の方法と
しては通常用いられる各種の方法を利用することがで
き、例えば、フィルム製造工程中、あるいは一軸または
二軸延伸後のフィルムに当該分野で通常用いられる各種
易接着剤を塗布する方法などが好適である。
【0042】本発明の一軸配向ポリエステルフィルム
は、表面保護フィルムまたは離型フィルム用に使用され
得る。この表面保護フィルムまたは離型フィルムは、主
として、液晶表示装置における偏光板または位相差板な
どの光学用部材の表面に貼着して使用される。
【0043】本発明の表面保護フィルムは、上記の本発
明の一軸配向ポリエステルフィルムの片面に粘着剤層を
形成してなるフィルムである。
【0044】上記粘着剤層は光学用部材に対して粘着性
を有する層であり、次の層(フィルム)が挙げられる:
ポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリアミド系など
の感熱接着樹脂からなる層;アクリル系、ポリエステル
系、ウレタン系、ポリエーテル系、ゴム系などの感圧接
着樹脂からなる層;飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂、ポリブタジエンポリオール、ポリオレフィン
ポリオール、官能基含有アクリル共重合体などの官能基
を有する樹脂に硬化剤を配合して製膜し、部分架橋また
は不完全架橋させて得られるフィルム;ポリ塩化ビニル
に可塑剤を例えば20重量%以上配合した軟質ポリ塩化
ビニルフィルム;飽和ポリエステル樹脂フィルム;アク
リル系共重合体フィルム;ブチルゴム、ウレタンゴム、
ブタジエン系ゴム(ポリブタジエンゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロッ
ク共重合体など)、スチレン−イソプレン−スチレンゴ
ムなどの合成ゴムを製膜して得られたフィルム;低分子
量ポリエチレン、アタクチックポリプロピレン、塩素化
ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を製膜して
得られたフィルム;エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体などのエチレン系共重合体を製膜して得
られたフィルムなど。
【0045】本発明の離型フィルムは、上記の本発明の
一軸配向ポリエステルフィルムの片面に離型層を形成し
てなるフィルムである。当該離型層は、シリコーン樹脂
およびフッ素樹脂の中から選ばれた1種以上を主成分と
して含有することが好ましい。
【0046】上記シリコーン樹脂としては、一般に離型
剤に利用されているシリコーン樹脂を用いることがで
き、「シリコーン材料ハンドブック」(東レダウコーニ
ング編、1993.8)などに記載の当該分野で一般に
使用されるシリコーン樹脂の中から選んで使用すること
ができる。一般的には、熱硬化型または電離放射線硬化
型のシリコーン樹脂(樹脂および樹脂組成物を包含して
言う)が用いられる。熱硬化型シリコーン樹脂として
は、例えば縮合反応型および付加反応型のシリコーン樹
脂、電離放射線硬化型シリコーン樹脂としては、紫外線
もしくは電子線硬化型のシリコーン樹脂などを用いるこ
とができる。これらを、基材であるフィルム上に塗布
し、乾燥または硬化させることにより離型層が形成され
る。
【0047】上記縮合反応型のシリコーン樹脂として
は、例えば、末端にOH基を持つポリジメチルシロキサ
ンと末端が水素であるポリジメチルシロキサン(ハイド
ロジェンシラン)を有機錫触媒(例えば、有機錫アシレ
ート触媒)を用いて縮合反応させることにより、三次元
架橋構造を形成し得る組成物が挙げられる。
【0048】付加反応型のシリコーン樹脂としては、例
えば、末端にビニル基を導入したポリジメチルシロキサ
ンとハイドロジェンシランを白金触媒を用いて反応さる
ことにより、三次元架橋構造を形成し得る組成物が挙げ
られる。
【0049】紫外線硬化型あるいは電子線硬化型のシリ
コーン樹脂としては、例えば最も基本的なタイプとし
て、通常のシリコーンゴム架橋と同様にラジカル反応に
より架橋し硬化する樹脂、アクリル基の導入により光硬
化する樹脂、紫外線でオニウム塩を分解して強酸を発生
させ、これによりエポキシ環が開裂して架橋する樹脂組
成物、ビニルシロキサンへのチオールの付加反応で架橋
する樹脂組成物などが挙げられる。電子線は紫外線より
もエネルギーが強いため、紫外線硬化の場合のように開
始剤を用いなくてもラジカルによる架橋反応が起こる。
【0050】上記硬化型シリコーン樹脂は、その硬化後
の重合度が50〜20万程度、特に1000〜10万程
度であることが好ましく、これらの具体例としては、次
の樹脂が挙げられる:信越化学工業(株)製のKS−7
18、KS−774、KS−775、KS−778、K
S−779H、KS−830、KS−835、KS−8
37、KS−838、KS−839、KS−841、K
S−843、KS−847、KS−847H、X−62
−2418、X−62−2422、X−62−212
5、X−62−2492、X−62−2494、X−6
2−5048、X−62−470、X−62−236
6、X−62−630、X−92−140、X−92−
128、KS−723A・B、KS−705F、KS−
708A、KS−883、KS−709、KS−71
9;東芝シリコン(株)製のTPR−6701、TPR
−6702、TPR−6703、TPR−3704、T
PR−6705、TPR−6721、TPR−672
2、TPR−6700、XSR−7029、YSR−3
022、YR−3286;ダウコーニング(株)製のD
K−Q3−202、DK−Q3−203、DK−Q3−
204、DK−Q3−205、DK−Q3−210、D
K−Q3−240、DK−Q3−3003、DK−Q3
−3057、SFXF−2560;東レ・ダウコ一ニン
グ・シリコーン(株)製のSD−7226、SD−72
29、SD−7320、BY−24−900、BY−2
4−171、BY−24−312、BY−24−37
4、SRX−375、SYL−OFF23、SRX−2
44、SEX−290;アイ・シー・アイ・ジャパン
(株)製のSILCOLEASE425など。さらに、
特開昭47−34447号公報、特公昭52−4091
8号公報などに記載のシリコーン樹脂も用いることがで
きる。これらの硬化型シリコーン樹脂は、1種を単独で
用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0051】フッ素樹脂としては、一般に離型剤に利用
されているフッ素樹脂を用いることができる。このよう
なフッ素樹脂としては、例えばフッ素含有ビニル重合性
単量体からなる重合体(オリゴマーを含む)またはその
共重合体、フッ素含有ビニル重合性単量体とフッ素原子
を含有しないビニル重合性単量体との共重合体、また
は、これらの混合物であって、フッ素原子を5〜80モ
ル%有する樹脂が挙げられる。
【0052】上記フッ素含有ビニル重合性単量体からな
る重合体としては、次の重合体が挙げられる:ポリ[2
−(パーフルオロノネニルオキシ)エチルメタクリレー
ト]、ポリ[2−(パーフルオロノネニルオキシ)エチ
ルアクリレート]、ポリ[2−(パーフルオロノネニル
オキシベンゾイルオキシ)エチルメタクリレート]、ポ
リ[2−(パーフルオロノネニルオキシベンゾイルオキ
シ)エチルアクリレート]、ポリ[2,2,2−トリフ
ルオロエチルメタクリレート]、ポリ[2,2,2−ト
リフルオロエチルアクリレート]、ポリ[2,2,3,
3,3−ペンタフルオロプロピルメタクリレート]、ポ
リ[2,2,3,3,8−ペンタフルオロプロピルアク
リレート]、ポリ[1−メチル−2,2,3,3,4,
4−ヘキサフルオロブチルメタクリレート]、ポリ〔1
−メチル−2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブ
チルアクリレート]、ポリ[パーフルオロヘプチルエチ
ルメタクリレート]、ポリ[パーフルオロヘプチルエチ
ルアクリレート]、ポリ[パーフルオロヘプチルビニル
エーテル]、ポリ[α,β,β−トリフルオロスチレ
ン]、ポリフッ化ビニリデン、ポリヘキサフルオロプロ
ピレン、ポリテトラフルオロエチレンなど。
【0053】上記フッ素含有ビニル重合性単量体と共重
合し得る、フッ素原子を含有しないビニル重合性単量体
としては、炭化水素系ビニル重合性単量体、炭化水素系
非共役ジビニル重合性単量体、官能基含有ビニル重合性
単量体などが挙げられる。これらのうち炭化水素系ビニ
ル重合性単量体としては、次の化合物が挙げられるがこ
れらに限定されない:アクリル酸メチル、アクリル酸プ
ロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソアミル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、ア
クリル酸オクタデシル、アクリル酸ラウリル、アクリル
酸N、N−ジエチルアミノエチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸イソアミル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸オクタデシ
ル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸N,N−ジエ
チルアミノエチル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビ
ニル、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、塩化ビニル、臭化ビニル、塩化ビニリデン、ヘプ
タン酸アリル、酢酸アリル、カプリン酸アリル、カプロ
ン酸アリル、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケト
ン、1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタジ
エン、2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン、イソプ
レンなど。炭化水素系非共役ジビニル重合性単量体とし
ては、次の化合物が挙げられるがこれらに限定されな
い:エチレングリコールジアクリレート、エチレングリ
コールジメタクリレート、プロピレングリコールジアク
リレート、プロピレングリコールジメタクリレート、ジ
エチレグリコールジアクリレート、ジエチレングリコー
ルジメタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリ
レート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ジ
ビニルベンゼン、ビニルアクリレート、ジブロモネオペ
ンチルグリコールジメタクリレートなど。官能基含有ビ
ニル重合性単量体としては、次の化合物が挙げられる
が、これらに限定されない:アクリル酸、メタクリル
酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロー
ルアクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミ
ド、ダイアセトンアクリルアミド、メチロールダイアセ
トンアクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシ
プロピルアクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピルメタクリレートなど。
【0054】離型層には、上記シリコーン樹脂やフッ素
樹脂以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、当該分
野で通常使用される添加剤が含有されていてもよい。そ
れには例えば、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、帯電防
止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、磁化剤、染料などが
ある。
【0055】上記離型層の厚みは、特に限定されない
が、0.05〜5μmの範囲が好ましい。塗膜の厚みが
この範囲より薄くなると、離型性能が低下し、満足すべ
き性能が得られない場合がある。逆に、塗膜の厚みがこ
の範囲より厚くなると、キュアリングに時間がかかり生
産性が低下する場合がある。
【0056】さらに本発明の表面保護フィルムまたは離
型フィルムには、静電気の発生を抑制する目的で帯電防
止層を設けることが好ましい。この帯電防止層は、基材
フィルムに帯電防止樹脂組成物を塗布することによって
形成され得る。この帯電防止樹脂組成物に含まれる帯電
防止剤としては、例えば次のような物質が挙げられる:
第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、脂肪族アミン
塩などのカチオン性基を有する各種のカチオン性帯電防
止剤;スルホン酸塩基、硫酸エステル塩基、リン酸エス
テル塩基、ホスホン酸塩基などのアニオン性基を有する
アニオン系帯電防止剤;アミノ酸系、アミノ硫酸エステ
ル系などの両性帯電防止剤;アミノアルコール系、グリ
セリン系、ポリエチレングリコール系などのノニオン性
の帯電防止剤などの各種界面活性剤型帯電防止剤。上記
のような帯電防止剤を高分子量化した高分子型帯電防止
剤も用いられる。第3級アミノ基や第4級アンモニウム
基を有し、電離放射線により重合可能なモノマーやオリ
ゴマー(例えば、N,N−ジアルキルアミノアルキル
(メタ)アクリレートモノマー)ならびにそれらの第4
級化合物などの重合性帯電防止剤も使用できる。
【0057】上記帯電防止樹脂組成物は帯電防止剤の他
に、帯電防止層の塗膜の強度、基材フィルムへの密着
性、耐水性、耐溶剤性、ブロッキング性などの向上のた
めにバインダーを含有することが好ましい。バインダー
としては、熱可塑性樹脂および/または熱硬化性樹脂の
ような高分子化合物が好ましい。熱可塑性樹脂として
は、熱可塑性ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリビ
ニル系樹脂などが、熱硬化性樹脂としては、熱硬化性ア
クリル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂などが挙げられる。さらに上記帯電防止樹脂組成物
は、次のような化合物から選択される少なくとも1種の
架橋剤を含有することが特に好ましい:メチロール化あ
るいはアルキロール化したメラミン系化合物、尿素系化
合物、グリオキザール系化合物、アクリルアミド系化合
物、エポキシ化合物、ポリイソシアネートなど。
【0058】上記帯電防止層は基材フィルム表面に形成
され、粘着剤層または離型層は、その反対面上に形成さ
れる。あるいは、当該帯電防止層上に粘着剤層または離
型層が形成される。好適には、帯電防止層と、粘着剤層
または離型層とは反対面に設けられる。帯電防止層の上
に、例えば離型層を積層すると、帯電防止剤により雛型
剤の塗布液がはじかれることがあるためである。粘着剤
層または離型層を帯電防止層と反対面に設ける場合に
は、該反対側の表面についても上記表面固有抵抗値を示
すような帯電防止剤を選択して帯電防止層を形成するこ
とが好ましい。
【0059】帯電防止層の表面固有抵抗値は、使用する
目的に応じ任意に設定することができる。例えば、帯電
防止層の表面固有抵抗値が1×1011Ω/□以下にす
ることが好ましい。表面固有抵抗値が1×1011Ω/
□であれば、通常、ほこりは付着しない。
【0060】粘着剤層、離型層、および帯電防止層を、
各々、基材フィルムである上記一軸配向ポリエステルフ
ィルム表面に形成させる方法としては、特に限定されな
いが、コーティング法が好ましく用いられる。コーティ
ング法としては、例えば、エアドクタコート法、ナイフ
コート法、ロッドコート法、正回転ロールコート法、リ
バースロールコート法、グラビアコート法、キスコート
法、ビードコート法、スリットオリフェスコート法、キ
ャストコート法などが用いられる。異なる層同士を積層
する場合も同様である。
【0061】上記一軸配向ポリエステルフィルムの表面
に離型層を形成する場合には、例えば、上記方法によ
り、シリコーン樹脂あるいはフッ素樹脂を塗布した後、
これを乾燥し、硬化させることにより離型層が形成され
る。樹脂の硬化は、加熱、電離放射線照射などによりな
される。乾燥および硬化は、それぞれ個別にまたは同時
に行うことができる。同時に行う場合には、80℃以上
の温度で行うことが好ましい。乾燥および硬化の条件と
しては、80℃以上で10秒以上が好ましい。乾燥温度
が80℃未満または硬化時間が10秒未満では塗膜の硬
化が不完全であり、塗膜が脱落しやすくなる傾向にあ
る。
【0062】このように、基材フィルム上に粘着剤層あ
るいは離型層が形成され、本発明の表面保護フィルムあ
るいは離型フィルムが得られる。粘着剤層を有していな
い一軸配向ポリエステルフィルムも、被接着面に粘着剤
層を形成しておき、この表面に該フィルムを付与するこ
とにより表面保護フィルムとすることが可能である。
【0063】本発明の表面保護フィルムの層構成の例を
示す模式図を図1〜図3に、本発明の離型フィルムの層
構成の例を示す模式図を図4〜図6にそれぞれ示す。
【0064】図1に示すように、本発明の表面保護フィ
ルム101は、一軸配向ポリエステルフィルムでなる基
材1の一方の面に粘着剤層2を有する。他の態様におい
ては、本発明の表面保護フィルム102は、図2に示す
ように、基材1の一方の面に粘着剤層2、そして他方の
面に帯電防止層3を有する。さらに他の態様において
は、図3に示すように、本発明の表面保護フィルム10
3は、基材1上に帯電防止層3および粘着剤層2が順次
積層された構成である。
【0065】図4に示すように、本発明の離型フィルム
201は、一軸配向ポリエステルフィルムでなる基材1
の一方の面に離型層4を有する。他の態様においては、
図5に示すように、離型フィルム202は、基材1の一
方の面に離型層4、そして他方の面に帯電防止層3を有
する。さらに他の態様においては、図6に示すように、
本発明の離型フィルム203は、基材1上に帯電防止層
3および離型層4が順次積層された構成である。
【0066】本発明の表面保護フィルムおよび離型フィ
ルムは、光学用部材、例えば液晶表示装置の偏光板また
は位相差板の表面に貼付される。図7に本発明の表面保
護フィルムおよび離型フィルムが光学用部材である偏光
板300に貼付された状態を模式図で示す。偏光板30
0は偏光膜11の両面にトリアセチルセルロース(TA
C)フィルム12を積層し、さらにTACフィルム12
のうちの一方の上に貼り合わせ用の粘着剤層13が積層
された構成である。この偏光板300の粘着剤層非形成
面側には、本発明の表面保護フィルム101がその粘着
剤層2をTACフィルム12に接するように貼付されて
いる。偏光板300の粘着剤層形成面側には本発明の離
型フィルム201がその離型層14を偏光板の粘着剤層
13に接するように貼付されている。
【0067】本発明の一軸配向ポリエステルフィルム
は、上述のように、該フィルムの主配向方向の屈折率N
y、該主配向方向に直角な方向の屈折率Nx、およびフィ
ルム厚さ方向の屈折率Nzの平均の値(Nave)が特定の
関係にある。このような一軸配向ポリエステルフィルム
は、合成樹脂板などの基材表面の保護、あるいは粘着剤
層表面の離型フィルムとして好適に用いられる。特に、
液晶表示装置の構成部材である偏光板や位相差板の表面
に適用され、表面保護フィルムや離型フィルムとして好
適に用いられる。この表面保護フィルムや離型フィルム
は検査時に剥離を必要とせず、検査性が良好である。フ
ィルムは耐引き裂き性に優れ、低コストであり、特に大
型液晶表示装置の構成部材などに貼り付けて好適に使用
される。
【0068】
【実施例】次に実施例をあげて本説明をさらに説明す
る。但し、本発明は、その要旨を逸脱しない限り以下の
実施例に限定されない。以下の実施例および比較例にお
けるフィルムの物性の評価方法は以下の通りである。
【0069】<105℃におけるフィルムの熱収縮率>
下記のように、長尺状のフィルムから延伸方向(横方
向)の熱収縮率を測定するためのサンプル(サンプル
1)およびそれと垂直方向(長手方向)の熱収縮率を測
定するためのサンプル(サンプル2)を切り出す。これ
らのサンプルは長辺200mm、短辺10mmの短冊状
である。まず、図9に示すように、フィルムの全幅(延
伸方向の端から端まで)の中央部を基準とし、長辺(図
9においてaで示す)が延伸方向と平行、短辺(図9に
おいてbで示す)が垂直となるように、200mmの間
隔(サンプル同士の短辺間の距離)で複数個のサンプル
1を切り出す。次に、長辺が延伸方向と垂直、短辺が平
行となるように、200mmの間隔(サンプルの中央部
から中央部までの距離)で複数個のサンプル2を切り出
す。切り出した各々のサンプルの長手方向に沿って15
0mmの間隔となるような位置の2箇所に印をつける。
このサンプルフィルムの長手方向に5gの張力をかけ
て、該印間の間隔(長さ)Aを測定する。続いて、この
サンプルを105℃の雰囲気中のオーブンに無荷重で3
0分間放置し、サンプルをオーブンから取り出し室温ま
で冷却する。次に、再び5gの張力を長手方向にかけて
該印間の間隔(長さ)Bを測定する。以下の式より熱収
縮率を算出し、サンプル1についての平均値、およびサ
ンプル2についての平均値を求める。各実施例および比
較例の結果を示す表1においては、延伸方向(サンプル
1)の熱収縮率を「熱収縮率TD」、それと垂直方向
(サンプル2)の熱収縮率を「熱収縮率MD」として示
す。
【0070】105℃における熱収縮率(%)=[(熱
処理前の長さA−熱処理後の長さB)/熱処理前の長さ
A]×100(%)
【0071】<ヘイズ>JIS K 7136に準拠
し、サンプルフィルムを延伸方向に5等分して、その各
々の箇所で日本電色工業株式会社製濁度計(NDH−3
00A)を用いてサンプリングおよび測定を行ない、平
均値を求める。
【0072】<配向主軸の歪み>ロール状のフィルムか
ら、長手方向に500mm、幅方向には全幅の長方形の
フィルムを切り出す。このフィルムの幅方向における中
央部を基準とし、幅方向に300mm間隔の位置で10
0mm四方の正方形のフィルムを複数個切り出す(図1
0参照)。この正方形のフィルムの辺は各々、長手方向
および幅方向に平行になるようにする。切り出したサン
プルフィルムについて各々の分子配向方向(配向主軸)
をマイクロ波透過型分子配向計で測定する。フィルムの
幅方向を0°とし、該分子配向角が、該幅方向を基準と
して45°より小さい時は0°からの差、45°より大
きい時は90°からの差を求める。絶対値が最も大きい
分子配向角を最大値とし、これを配向主軸の最大歪みと
する。マイクロ波透過型分子配向計は、神崎製紙(株)
製の分子配向計(MOA−2001A)を用いる。
【0073】<フィルム各方向の屈折率(Nx、Ny、
Nz)の測定>以下に示すように、長尺状のフィルムか
ら、長辺40mm、短辺20mmの短冊状のサンプルを
複数個切り出す。フィルム全幅(延伸(横)方向の端か
ら端まで)の中央部を基準とし、短辺が延伸方向(横方
向)に平行であり、サンプル間の距離(短冊状のサンプ
ルの中央部から中央部まで)が100mm間隔となるよ
うに、延伸方向に沿ってサンプルを複数個を切り出す
(図11参照)。このサンプルの、主配向方向の屈折率
Ny、フィルム面上で該主配向方向と垂直な方向の屈折
率Nx、フィルム厚み方向の屈折率Nzを測定する。測
定は(株)アタゴ製アッベ屈折計4Tを用いて、接眼レ
ンズに偏光板を取り付け、偏光板の向きおよびフィルム
の向きをそれぞれ調整することによって行なう。中間液
としてはジヨードメタンを用いる。上記複数個のサンプ
ルについて、各方向の屈折率の値を平均した値を平均屈
折率とする。さらに、Nyについては測定値の最大値と
最小値との差を求める。
【0074】<製膜性>フィルムを連続運転によって製
造したときに、1日(24時間)あたり発生した破断の
頻度により、下記のように3段階で評価する。 ◎:破断0回/日 ○:破断1〜2回/日 ×:破断3回以上/日
【0075】<加工特性>基材フィルムの表面にアクリ
ル系粘着剤を20μmとなるように塗布することによ
り、粘着加工処理を行なう。これとは別に基材フィルム
表面に紫外線硬化型シリコーン樹脂(エポキシ環の開
環、架橋により硬化する)を塗布し、80℃にて30秒
間加熱した後、UV照射を行なうことにより、離型処理
を行なう(離型層の厚み0.1μm)。粘着加工処理時
あるいは離型処理時の平面性の乱れおよびカールの発生
を次の基準に従って評価する。
【0076】<平面性の乱れ>粘着加工または離型加工
後1日以内の製品(幅1mの長尺状)から長手方向にサ
ンプルを2m切り出し、平面性検反台の上に離型面ある
いは粘着面が上側となるように置く。転がし棒を用い、
検反台に上記サンプルを密着させる。3分間放置後、平
面性の悪い部分が検反台表面から浮き上がるので、この
部分について下記のように評価する。
【0077】フィルムの幅方向の両端部におけるワカメ
状欠点については、浮き上がり高さが3mm以上となる
箇所が3箇所以下の場合を◎、3〜5箇所の場合を○、
6箇所以上の場合を×とする。フィルム全体において観
察される膨らみ状の永久変形した欠点(熱による縦シワ
など)については、上記ワカメ状欠点以外の部分で、浮
き上がり高さが3mm以上となる箇所が3箇所以下の場
合を◎、3〜5箇所の場合を○、6箇所以上の場合を×
とする。
【0078】平面性の乱れの総合評価は、ワカメ状欠点
および膨らみ状欠点が共に◎の場合を◎、一方の評価が
○でありもう一方の評価が○もしくは◎の場合を○、一
方もしくは両方の評価が×の場合を×とする。
【0079】<カールの発生>粘着加工または離型加工
後1日以内の製品の幅方向における中央部において、幅
方向および長手方向にそれぞれ幅10mm×長さ100
mmとなるようにサンプルを切り出す。このサンプルを
離型面または粘着面が上となるように平面台の上に置
き、サンプル端部の浮き上がり高さを測定する。浮き上
がり高さが1mm未満の場合を◎、1〜3mmとなる場
合を○、3mmより大きい場合を×とする。
【0080】<加工特性の総合評価>粘着加工時あるい
は離型加工時における平面性の乱れおよびカールの発生
についての評価がすべて◎の場合を◎、1つでも×があ
る場合を×、それ以外の場合を○とする。離型加工のみ
を行なっている場合については、該加工時について上記
評価を行なう。
【0081】<検品性>基材フィルムに必要に応じて粘
着加工処理、離型加工処理、帯電防止処理などを施した
後、これを偏光板や位相差板の表面保護フィルムまたは
離型フィルムとして用い、クロスニコル法によって検品
する。検品の結果を、該フィルムに起因する過誤による
不良品の発生率によって、3段階で評価する。ここで過
誤による不良品の発生とは、着色による検品不可、明暗
差(コントラスト差)による検品不可を意味する。保護
フィルムまたは離型フィルム用の原反の加工は幅130
0mm以上で行い、その後15インチサイズに断裁して
から検品を実施する。検品は、原反の端部、中央部と偏
りがないように全幅を均等に分けて実施する。 ◎:1%未満 ○:1%〜2% ×:3%以上
【0082】(実施例1)平均粒径2.5μmのシリカ
粒子を0.15重量%添加した極限粘度0.65dl/
gのポリエチレンテレフタレートペレットを常法により
乾燥して押出機に供給した。このポリエチレンテレフタ
レート材料を290℃で溶融してフィルム形成ダイを通
してシート状に押出し、静電印加密着法を用いて、水冷
却した回転急冷ドラム上に密着させて急冷し、厚さ約1
60μmの未延伸フィルムを作製した。この未延伸フィ
ルムをテンター延伸機に導き、予熱ゾーンにて95℃で
約6秒間予熱した後、延伸ゾーンにて、120℃、延伸
倍率4.0倍、延伸速度3800%/分で幅方向に延伸
した。このときのテンターレールとフィルム中心部の走
行方向のなす角度φは15.0°であった。その後、フ
ィルムをL/W≧1.0となるように設定した冷却ゾー
ンを通して50℃まで冷却し、次に熱固定ゾーンにて、
フィルムを160℃で熱処理し、その後、幅方向に3.
0%の弛緩処理を行った。フィルム温度をTg以下に冷
却した後にクリップから外した。耳部をカットした後に
通常のようにフィルムを巻き取り、幅約4000mm、
厚み約40μmの一軸配向ポリエチレンテレフタレート
フィルムを得た。
【0083】得られたフィルムの、105℃、30分に
おけるフィルム長手方向(MD)の熱収縮率は1.3
%、フィルム幅方向(TD)の熱収縮率は1.0%、フ
ィルム各方向の屈折率Nx、Ny、Nzの平均値(Nave)
は1.595、(Ny−Nx)は0.095、フィルム
全幅における配向主軸の最大歪みは3°、主配向方向の
屈折率Nyの最大値と最小値との差は0.004、フィ
ルムへイズは13.3%であった。製膜性は◎であっ
た。
【0084】上記のようにして得られた厚み40μmの
一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に
接着剤層(接着剤としてアクリル系感圧性粘着剤を使用
し、20μmの層厚みとした)を設けて、表面保護フィ
ルムを得た。これとは別に、一軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルムの片面に、上記「加工特性」の評価
の項に記載された条件により離型層を設け、離型用フィ
ルムを得た。フィルムに粘着剤層あるいは離型層を設け
た際の加工特性は◎であった。
【0085】上記表面保護フィルムを偏光板の一方の面
に貼付し、そして離型フィルムを偏光板の他方の面にア
クリル系粘着剤を用いて貼付した。用いた偏光板は、厚
み20μmのヨウ素染色されたポリビニルアルコール
(PVA)フィルムを偏光膜として用い、これを厚み8
0μmのTACフィルムで挟んでなる構成の直線偏光板
である。この直線偏光板の吸収軸に対し、一軸配向ポリ
エステルフィルムの主軸方向が垂直もしくは平行になる
ように上記表面保護フィルムおよび離型フィルムを貼り
付けた。得られた保護フィルムおよび離型フィルムを貼
着した偏光板をクロスニコル法によって検品したとこ
ろ、検品性は◎であった。以上のように、この一軸延伸
ポリエステルフィルムは偏光板の表面保護フィルムおよ
び離型フィルム用の基材として好適であった。
【0086】(実施例2)平均粒径2.5μmのシリカ
粒子を0.15重量%添加した極限粘度0.65dl/
gのポリエチレンテレフタレートペレットを常法により
乾燥して押出機に供給した。このポリエチレンテレフタ
レート材料を290℃で溶融してフィルム形成ダイを通
してシート状に押出し、静電印加密着法を用いて、水冷
却した回転急冷ドラム上に密着させ急冷し、厚さ約16
0μmの未延伸フィルムを作製した。この未延伸フィル
ムをテンター延伸機に導き、予熱ゾーンにて95℃で約
6秒間予熱した後、延伸ゾーンにて、90℃、延伸倍率
4.0倍、延伸速度3400%/分で幅方向に延伸し
た。このときのテンターレールとフィルム中心部の走行
方向のなす角度φは13.0°であった。続いて熱固定
ゾーンにて、フィルムを150℃で熱処理し、その後、
幅方向に2.0%の弛緩処理を行った。フィルム温度を
Tg以下まで冷却した後にクリップから外した。耳部を
カットした後に通常のようにフィルムを巻き取り、幅約
4000mm、厚み約40μmの一軸配向ポリエチレン
テレフタレートフィルムを得た。
【0087】得られたフィルムの、105℃、30分に
おけるフィルム長手方向(MD)の熱収縮率は1.4
%、フィルム幅方向(TD)の熱収縮率は1.2%、フ
ィルム各方向の屈折率Nx、Ny、Nzの平均値(Nave)
は1.584、(Ny−Nx)は0.105、フィルム
全幅における配向主軸の最大歪みは6°、主配向方向の
屈折率Nyの最大値と最小値との差は0.008、フィ
ルムへイズは13.5%であった。製膜性は◎であっ
た。
【0088】この一軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルムの片面に上記「加工特性」の評価の項に記載さ
れた条件により離型層を設け、離型用フィルムを得た。
実施例1に用いたのと同様の偏光板の両面に接着層を設
け、その一方の面に、上記一軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルムを表面保護フィルムとして貼着し、他
方の面に上記離型フィルムをアクリル系粘着剤を用いて
貼付した。これらのフィルムは、偏光板の吸収軸に対
し、一軸配向ポリエステルフィルムの主軸方向が垂直も
しくは平行になるように貼付された。このようにして、
保護フィルムおよび離型フィルムが貼着された偏光板を
得た。離型フィルム調製時の加工特性は◎であった。検
品性は、若干コントラストの差があるものの○であっ
た。以上のように、この一軸延伸ポリエステルフィルム
は偏光板の表面保護フィルムおよび離型フィルム用の基
材として好適であった。
【0089】(実施例3)実施例1における平均粒径
2.5μmのシリカ粒子を平均粒径0.6μmの炭酸カ
ルシウムにかえ、0.10重量%添加したこと以外は同
様の方法で幅約4000mm、厚み約40μmの一軸配
向ポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。
【0090】得られたフィルムの、105℃、30分に
おけるフィルム長手方向(MD)の熱収縮率は1.4
%、フィルム幅方向(TD)の熱収縮率は1.0%、フ
ィルム各方向の屈折率Nx、Ny、Nzの平均値(Nave)
は1.595、(Ny−Nx)は0.095、フィルム
全幅における配向主軸の最大歪みは3°、主配向方向の
屈折率Nyの最大値と最小値との差は0.004、フィ
ルムへイズは4.8%であった。製膜性は◎であった。
【0091】実施例2と同様に偏光板の両面に接着層を
設け、上記の一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを用いた保護フィルムおよび離型フィルムを貼着
し、保護フィルムおよび離型フィルムが貼着された偏光
板を得た。離型フィルム調製時の加工特性は◎であっ
た。検品性は、コントラストが高すぎて過剰検品となる
ものが若干増加したものの○であった。以上のように、
この一軸延伸ポリエステルフィルムは、偏光板の表面保
護フィルムおよび離型用フィルム用の基材として好適で
あった。
【0092】(比較例1)平均粒径2.5μmのシリカ
粒子を0.15重量%添加した極限粘度0.65dl/
gのポリエチレンテレフタレートのペレットを常法によ
り乾燥して押出機に供給した。このポリエチレンフタレ
ート材料を290℃で溶融してフィルム形成ダイを通し
てシート状に押出し、静電印加密着法を用いて、水冷却
した回転急冷ドラム上に密着させ急冷し、厚さ約160
μmの未延伸フィルムを作製した。この未延伸フィルム
をテンター延伸機に導き、予熱ゾーンにて95℃で約6
秒間予熱した後、延伸ゾーンにて、150℃、延伸倍率
4.0倍、延伸速度3800%/分で幅方向に延伸し
た。このときのテンターレールとフィルム中心部の走行
方向のなす角度φは15.0°であった。引き続き、熱
固定ゾーンにて、フィルムを205℃で熱処理し、その
後、幅方向に3.0%弛緩処理を行た。フィルム温度を
Tg以下まで冷却した後にクリップから外した。耳部を
カットした後に通常のようにフィルムを巻き取り、幅約
4000mm、厚み約40μmの一軸配向ポリエチレン
テレフタレートフィルムを得た。
【0093】得られたフィルムの、105℃、30分に
おけるフィルム長手方向(MD)の熱収縮率は1.0
%、フィルム幅方向(TD)の熱収縮率は0.4%、フ
ィルム各方向の屈折率Nx、Ny、Nzの平均値(Nave)
は1.615、(Ny−Nx)は0.110、フィルム
全幅における配向主軸の最大歪みは7°、主配向方向の
屈折率Nyの最大値と最小値との差は0.004、フィ
ルムへイズは13.7%であった。このフィルムの製膜
性は×であった。
【0094】実施例2と同様に偏光板の両面に接着層を
設け、上記の一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを用いた保護フィルムおよび離型フィルムを貼着
し、保護フィルムおよび離型フィルムが貼着された偏光
板を得た。離型フィルム調製時の加工特性は◎であっ
た。検品性は若干コントラストの差があるものの○であ
った。
【0095】(比較例2)平均粒径2.5μmの粒子を
0.15重量%添加した極限粘度0.65dl/gのポ
リエチレンテレフタレートのペレットを常法により乾燥
して押出機に供給した。このポリエチレンテレフタレー
ト材料を290℃で溶融してフィルム形成ダイを通して
シート状に押出し、静電印加密着法を用いて、水冷却し
た回転急冷ドラム上に密着させ急冷した。このフィルム
をテンター延伸機に導き、予熱ゾーンにて95℃で約6
秒間予熱した後、100℃、延伸倍率4.0倍、延伸速
度1790%/分で幅方向に延伸した。このときのテン
ターレールとフィルム中心部の走行方向のなす角度φは
7.0°であった。続いて熱固定ゾーンにて、フィルム
を110℃で熱処理し、その後、幅方向に2.0%弛緩
処理を行った。フィルム温度をTg以下まで冷却した後
にクリップから外した。耳部をカットした後に通常のよ
うにフィルムを巻き取り、幅約4000mm、厚み約4
0μmの一軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム
を得た。
【0096】得られたフィルムの、105℃、30分に
おけるフィルム長手方向(MD)の熱収縮率は4.8
%、フィルム幅方向(TD)の熱収縮率は4.0%、フ
ィルム各方向の屈折率Nx、Ny、Nzの平均値(Nave)
は1.570、(Ny−Nx)は0.081、フィルム
全幅における配向主軸の最大歪みは4°、主配向方向の
屈折率Nyの最大値と最小値との差は0.007、フィ
ルムへイズは13.4%であった。このフィルムの製膜
性は◎であった。
【0097】実施例2と同様に偏光板の両面に接着層を
設け、上記の一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを用いた保護フィルムおよび離型フィルムを貼着
し、保護フィルムおよび離型フィルムが貼着された偏光
板を得た。フィルムの加工特性は、離型フィルムの収縮
によるカール、シワなどを生じたため×であった。検品
性は○であった。このようにこの一軸延伸ポリエステル
フィルムは偏光板の表面保護フィルムおよび離型フィル
ム用の基材としては好適ではなかった。
【0098】(比較例3)平均粒径2.5μmのシリカ
粒子を0.03重量%添加したポリエチレンテレフタレ
ートを押出し機に仕込み、水冷却した回転急冷ドラム上
にフィルム形成ダイを通して押出して、未延伸フィルム
を作製した。この未延伸フィルムを長手方向に90℃で
3.2倍延伸した後、幅方向に100℃で4.0倍、延
伸速度3800%/分で延伸した。このときのテンター
レールとフィルム中心部の走行方向のなす角度φは1
5.0°であった。その後、220℃で熱固定して、厚
み40μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを得た。
【0099】この二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルムの105℃、30分におけるフィルム長手方向
(MD)の熱収縮率は0.8%、フィルム幅方向(T
D)の熱収縮率は0.2%、フィルム各方向の屈折率N
x、Ny、Nzの平均値(Nave)は1.615、(Ny−N
x)は0.039、フィルム全幅における配向主軸の最
大歪みは27°、主配向方向の屈折率Nyの最大値と最
小値との差は0.003、フィルムへイズは4.2%で
あった。このフィルムの製膜性は◎であった。
【0100】実施例2と同様に偏光板の両面に接着層を
設け、上記の一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを用いた保護フィルムおよび離型フィルムを貼着
し、保護フィルムおよび離型フィルムが貼着された偏光
板を得た。離型フィルム調製時の加工特性は◎であっ
た。検品性は着色を生じて検査に過誤が生じたため×で
あった。以上のようにこの二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルムは、偏光板の表面保護フィルムおよび
離型フィルム用の基材1としては好適ではなかった。
【0101】
【表1】
【0102】表1から、本願発明の一軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムは、製膜性、加工特性、およ
び検品性に優れることがわかる。
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、このように、合成樹脂
板などの表面保護あるいは粘着剤層表面の離型フィルム
の基材として好適に用いられ得る一軸配向ポリエステル
フィルムが提供される。この一軸配向ポリエステルフィ
ルムは、特に、液晶表示装置の構成部材である偏光板や
位相差板の表面に適用され、表面保護フィルムや離型フ
ィルムとして好適に用いられる。この表面保護フィルム
や離型フィルムは検査時に剥離を必要とせず、検査性が
良好である。フィルムは耐引き裂き性に優れ、低コスト
であり、特に大型液晶表示装置の構成部材などに貼り付
けて好適に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面保護フィルムの一例を示す模式断
面図である。
【図2】本発明の表面保護フィルムの一例を示す模式断
面図である。
【図3】本発明の表面保護フィルムの一例を示す模式断
面図である。
【図4】本発明の離型フィルムの一例を示す模式断面図
である。
【図5】本発明の離型フィルムの一例を示す模式断面図
である。
【図6】本発明の離型フィルムの一例を示す模式断面図
である。
【図7】本発明の表面保護フィルムおよび離型フィルム
を偏光板表面に貼付した状態を示す模式断面図である。
【図8】本発明の一軸配向ポリエステルフィルムの製造
に用いられるテンターを示す概略図である。
【図9】実施例および比較例において、長尺状のフィル
ムからのサンプルフィルムの切り出しを示す概略図であ
る。
【図10】実施例および比較例において、長尺状のフィ
ルムからのサンプルフィルムの切り出しを示す概略図で
ある。
【図11】実施例および比較例において、長尺状のフィ
ルムからのサンプルフィルムの切り出しを示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1 一軸配向ポリエステルフィルム 2 粘着剤層 3 帯電防止層 4 離型層 11 偏光膜 12 トリアセチルセルロース(TAC)フィルム 13 粘着剤層 21 予熱ゾーン 22 延伸ゾーン 23 熱固定ゾーン 101、102、103 表面保護フィルム 201、202、203 離型フィルム 300 偏光板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 7/04 C08J 7/04 E 4F210 G02B 5/30 G02B 5/30 G02F 1/1335 G02F 1/1335 510 510 1/13363 1/13363 // C08L 67:00 C08L 67:00 (72)発明者 佐々木 靖 福井県敦賀市東洋町10番24号 東洋紡績株 式会社フィルム開発研究所敦賀フィルムセ ンター内 (72)発明者 黒岩 晴信 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA06 BB23 BB54 BB63 BC22 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FA41Z FB02 FB04 FC08 FC09 GA16 GA17 LA12 4F006 AA35 AB05 AB13 AB17 AB24 AB35 AB37 AB38 AB39 BA01 BA11 BA12 DA04 4F071 AA44 AF30 AF30Y AF31 AF31Y AF35 AF35Y AH04 AH06 AH12 AH16 BA01 BA09 BB06 BB07 BC01 4F100 AK41A AR00B BA02 EJ37A GB41 JA20A JK03 JL02 JL13B JL14B JN18A JN30A 4F210 AA24 AG01 AH73 QC01 QC03 QG01 QG18 QW05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムの主配向方向の屈折率Ny、該
    主配向方向に直角な方向の屈折率Nx、およびフィルム
    厚さ方向の屈折率Nzの平均の値(Nave)が1.580
    〜1.610の範囲であり、(Ny−Nx)が0.05
    0以上であり、かつマイクロ波透過型分子配向計で測定
    した配向主軸の最大歪みが7度以内である、一軸配向ポ
    リエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 該主配向方向の屈折率Nyの最大値と最
    小値との差が0.007以下である、請求項1に記載の
    一軸配向ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 へイズが7.0〜20.0%である、請
    求項1または2に記載の一軸配向ポリエステルフィル
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の一軸
    配向ポリエステルフィルムでなる基材および粘着剤層を
    有する表面保護フィルム。
  5. 【請求項5】 液晶表示装置の偏光板または位相差板の
    表面に貼付される、請求項4に記載の表面保護フィル
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項1から3のいずれかに記載の一軸
    配向ポリエステルフィルムでなる基材および離型層を有
    する離型フィルム。
  7. 【請求項7】 液晶表示装置の偏光板または位相差板の
    表面に貼付される、請求項6に記載の離型フィルム。
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