JP2003088311A - 穀物の処理機及びその組合せ装置並びに穀物の処理方法 - Google Patents

穀物の処理機及びその組合せ装置並びに穀物の処理方法

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JP2003088311A
JP2003088311A JP2001324245A JP2001324245A JP2003088311A JP 2003088311 A JP2003088311 A JP 2003088311A JP 2001324245 A JP2001324245 A JP 2001324245A JP 2001324245 A JP2001324245 A JP 2001324245A JP 2003088311 A JP2003088311 A JP 2003088311A
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Yukinori Asano
幸紀 浅野
Masashige Asano
正成 浅野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単純な設備構成で、適切な温度でむらなく穀物
の洗浄、吸水、蒸しが出来、廃水もほとんど出ない穀物
の処理機及びその組合せ装置並びに穀物の処理方法を提
供する。 【解決手段】水蒸気供給室5と減圧室6とに仕切状物4
により仕切った部屋7と、水蒸気供給室5に接続する水
蒸気供給源8と、減圧室6に接続する気体吸引源9と、
減圧室6の減圧度合を調整する圧力調整弁10とを含
み、水蒸気供給室5及び減圧室6の温度情報に基づい
て、圧力調整弁10により減圧室6の減圧度合を調整し
て、洗浄、吸水、蒸し等の穀物の処理内容に適合した水
蒸気の量及び温度となるようにし、仕切状物4上の穀物
2に水蒸気を通過させて、穀物の処理内容を実現するよ
うにした。従って、上記課題を達成出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀物の洗浄、吸水
及び蒸しの工程を容易にし、特に、長期にわたり保存で
き、水を付加して再加熱することにより風味のある米飯
を極めて短時間かつ容易に得ることのできる、穀物の処
理機及びその組合せ装置並びに穀物の処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の穀物の処理方法、例えば、貯蔵米
の製造方法は、(1)特公昭52−37055号の貯蔵
飯の製造方法、(2)特公昭52−14300号の冷蔵
用米飯の製造方法などがある。
【0003】これらの製造方法は、いずれも生米を洗米
したあと一定時間水に浸漬して吸水させ、これに水を適
量加えて所定時間加熱して生米中の米澱粉を充分にアル
ファー(α)化させて急速に冷却し、更に一旦凍結させ
てから0°C〜10°Cで一定時間放置して貯蔵飯を得
るものである。これらは、一度生米を普通に炊き上げ、
その状態のものを冷却凍結するから、貯蔵飯であって貯
蔵米ではない。したがって、これらの貯蔵飯は、米の澱
粉分子が水分子と結合してそれらを媒介にして互いに連
なった状態、すなわち、アルファー化状態から再び米の
澱粉分子同士が寄り集まり束を作り、新しい澱粉分子の
配列が生まれ、水分子が離れていわゆる離しょう現象が
生ずる。このような澱粉分子の配列の変化を一般に老化
と称している。
【0004】この老化した貯蔵飯は、上述のように新し
い澱粉分子の配列となっており、この再配列による澱粉
分子は再加熱しても容易に炊きたてのようなアルファー
化状態の澱粉分子の配列に戻り難いとされている。この
ため、上記の貯蔵飯は、一旦冷飯となったものを蒸気を
当てたりして水を補給しながら再加熱しても、炊きたて
のご飯のような味を得ることが出来ないのと、同様に味
が著しく低下する結果となる。
【0005】上記事情から、本出願人は生米のベーター
澱粉をアルファー化し冷却しても、離しょう現象が生じ
ないで、澱粉分子と水分子とが結合してそれらを媒介に
して互いに連なっている状態を維持しているが、水分子
の含有量が最低値となっているアルファー化処理米を得
ることが出来る貯蔵米の製造方法を提供している(特開
平7−31391号公報、特開平7−31540号公報
参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の貯蔵米の製
造方法は、洗浄に大量の水を必要とし、しかもそれらが
全て廃水となりその処理が大きな負担となる。一方、浸
漬も大きなタンクが2基必要となり、そのスペース確保
と設備費が馬鹿にならず、水も大量に使用し捨てること
になる。
【0007】また、上記の本出願人による貯蔵米の製造
方法は、長期にわたり保存でき、水を付加して再加熱す
ることにより、炊きたてのご飯と同じ風味のある貯蔵米
を容易に得ることができる点で、きわめて優れている。
しかしながら、本出願人の貯蔵米の製造方法は、いずれ
もタンク内に入った米に対して水蒸気を単に吹き込んで
蒸すものであるため、タンク内に入った米に水蒸気がま
んべんなく行き渡るようにして、蒸しむらが生じないよ
うにする必要がある。この蒸しむらは、タンク内の米を
極端に少なくして水蒸気をまんべんなく行き渡せるか、
あるいは水蒸気圧を上げることで対応している。その結
果、タンク内の米を極端に少なくすることは生産性の極
端な低下を招くから、通常この水蒸気圧は米を純粋に蒸
すという観点よりも高くせざるを得ず、水蒸気圧が高い
ことは温度も高いことを意味し、それは貯蔵米の製造行
為としてはやむを得ない。しかし、貯蔵米の味の観点か
らは不必要な水蒸気圧となるし、エネルギー消費の観点
からも望ましくない。更に、洗浄及び浸漬に関しても上
記と同じ状況にあり、利用度の高い貯蔵米を得るため
に、全体として設備内容が若干複雑となっている点は否
めない。なお、洗浄に関して、本出願人は特開平7−3
1388号公報において、水をほとんど使用することが
無く、廃水が事実上出ない、米の洗浄方法及びその装置
を公開している。この公報例は、廃水が出ない点で優れ
ているが、装置的には吸水及び蒸し機と別構成の装置と
なるから、全体として更に設備内容が複雑化することに
なる。
【0008】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたもので、純粋に穀物を洗浄、吸水、蒸すのに適切
な水蒸気圧、すなわち、適切な温度でむらが生じないで
洗浄、吸水、蒸すことが出来、最終的に味を良く出来
る、設備構成を単純且つ小型化する、洗浄、吸水、
蒸すの各工程で廃水が出ないようにする、穀物の処理機
及びその組合せ装置並びに穀物の処理方法を提供するこ
とを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、請求項1記載の発明にかかる穀物の処理機は、穀物
が通過しない程度の孔を有し穀物を載置可能な仕切状物
と、該仕切状物により仕切って、いずれか一方を水蒸気
供給室としいずれか他方を減圧室としてなる部屋と、該
部屋の水蒸気供給室に接続する水蒸気供給源と、前記部
屋の減圧室に接続する気体吸引源と、前記減圧室の減圧
度合を調整する圧力調整弁と、を含んでなり、前記水蒸
気供給室及び前記減圧室の温度情報に基づいて、前記圧
力調整弁により前記減圧室の減圧度合を調整して、洗
浄、吸水、蒸しの穀物の処理内容に適合した水蒸気の量
及び温度となるようにし、前記仕切状物に載置している
穀物に水蒸気を通過させて、前記穀物の処理内容を実現
するようにしたことを特徴とするものである。したがっ
て、この特徴によれば、水蒸気を穀物に供給するのに際
して、水蒸気供給室及び減圧室の温度情報に基づいて、
圧力調整弁により減圧室の減圧度合を調整して、穀物に
付着している物を除去洗浄するのに適合し水蒸気の量及
び温度となるようにし、その減圧により仕切状物に載置
している穀物間の空間をまんべんなく水蒸気を通過させ
て、穀物の付着物を均一に除去洗浄する、同様に、圧力
調整弁により減圧室の減圧度合を調整して、穀物に水蒸
気をまんべんなく通して均一に吸水させる、更に同様に
して圧力調整弁により前記減圧室の減圧度合を調整し
て、穀物に水蒸気をまんべんなく通して均一に蒸し、穀
物の澱粉の少なくとも一部をアルファー化すると共に穀
物の水分を設定した重量%にするから、穀物の洗浄、吸
水、蒸しの処理内容を単独で乃至順次組み合わせで実現
する。
【0010】請求項2記載の発明にかかる穀物の処理機
は、前記仕切状物が、前記部屋に設けた入口から出口に
移動可能に設置し、その載置している穀物を前記入口か
ら前記出口に移動させることを特徴とするものである。
したがって、この特徴によれば、部屋内の仕切状物が入
口から出口に移動するから、載置している穀物の水蒸気
が通る経路も常に変わり、水蒸気が穀物間の空間をなお
一層まんべんなく通り減圧室に抜けて、穀物の持つ特性
に応じて穀物をなお一層均一に洗浄、吸水、蒸しの処理
をすることが出来る。
【0011】請求項3記載の発明にかかる穀物の処理機
は、前記仕切状物が、前記部屋に設けた入口から出口に
かけて、穀物を両側から挟み込んだ状態で設けてなり、
前記入口及び出口の少なくとも一方に穀物の攪拌送出機
を設けて、前記攪拌送出機により前記仕切状物間内の穀
物を攪拌すると共に前記出口から送出させることを特徴
とするものである。したがって、この特徴によれば、攪
拌送出機により仕切状物間内の穀物を攪拌すると共に出
口から送出させるから、穀物の水蒸気が通る経路も常に
変わり、水蒸気が穀物間の空間をなお一層まんべんなく
通り減圧室に抜けて、穀物の持つ特性に応じて穀物をな
お一層均一に洗浄、吸水、蒸しの処理をすることが出来
る。
【0012】請求項4記載の発明にかかる穀物の処理機
組合せ装置は、穀物の入口及び出口を具備した部屋と、
穀物が通過しない程度の孔を有して穀物を載置可能とし
且つ前記入口と前記出口との間に穀物を移動可能に架け
て、載置した穀物を前記入口から前記出口に移動させる
と共に前記部屋を仕切りいずれか一方を水蒸気供給室と
しいずれか他方を減圧室とする仕切状物と、前記部屋の
水蒸気供給室に接続する水蒸気供給源と、前記部屋の減
圧室に接続する気体吸引源と、前記減圧室の減圧度合を
調整する圧力調整弁と、を含んで1の穀物処理ユニット
を構成してなり、前記1の穀物処理ユニットを洗浄、吸
水、蒸しの穀物の処理内容に合わせて複数設置し、前記
各穀物処理ユニットの前記各水蒸気供給室及び前記各減
圧室の温度情報に基づいて、前記各圧力調整弁により前
記各減圧室の減圧度合を調整して、前記穀物の処理内容
に適合した水蒸気の量及び温度となるようにし、前記各
仕切状物に載置している穀物に水蒸気を通過させ、更に
前記仕切状物により穀物を移動させて順次前記各穀物処
理ユニットを通過させ、前記穀物の処理内容を順次実現
するようにしたことを特徴とするものである。したがっ
て、この特徴によれば、上記した1の穀物処理ユニット
の組み合わせと、各穀物処理ユニットにおける圧力調整
弁による減圧室の減圧度合の調整と、仕切状物を作動さ
せることで、穀物の洗浄、吸水、蒸しの組み合わせ処理
内容を単独で乃至順次組み合わせで実現できる。
【0013】請求項5記載の発明にかかる穀物の処理機
組合せ装置は、穀物の入口及び出口を具備した部屋と、
穀物が通過しない程度の孔を有して穀物を両側から挟み
込んだ状態で前記入口と前記出口との間を穀物が移動可
能に架けて前記部屋を仕切り、いずれか一方を水蒸気供
給室としいずれか他方を減圧室とする仕切状物組品と、
前記入口及び出口の少なくとも一方に設けた穀物の攪拌
送出機と、前記部屋の水蒸気供給室に接続する水蒸気供
給源と、前記部屋の減圧室に接続する気体吸引源と、前
記減圧室の減圧度合を調整する圧力調整弁と、を含んで
1の穀物処理ユニットを構成してなり、前記1の穀物処
理ユニットを洗浄、吸水、蒸しの穀物の処理内容に合わ
せて複数設置し、前記各穀物処理ユニットの前記各水蒸
気供給室及び前記各減圧室の温度情報に基づいて、前記
各圧力調整弁により前記各減圧室の減圧度合を調整し
て、前記穀物の処理内容に適合した水蒸気の量及び温度
となるようにし、前記各仕切状物組品内の穀物に水蒸気
を通過させ、更に前記攪拌送出機により穀物を送出する
と共に攪拌して順次前記各穀物処理ユニットを通過さ
せ、前記穀物の処理内容を順次実現するようにしたこと
を特徴とするものである。したがって、この特徴によれ
ば、上記した1の穀物処理ユニットの組み合わせと、各
穀物処理ユニットにおける圧力調整弁による減圧室の減
圧度合の調整と、攪拌送出機を作動させることで、穀物
の洗浄、吸水、蒸しの組み合わせ処理内容を単独で乃至
順次組み合わせで実現できる。
【0014】請求項6記載の発明にかかる穀物の処理機
組合せ装置は、前記部屋に添加物散布機を設け、穀物に
添加物を散布することを特徴とするものである。したが
って、この特徴によれば、添加物散布機により添加物を
移動中の穀物にかけるから、添加物を穀物に均一に分散
し、付着あるいは吸着させ、更に攪拌送出機があれば添
加物を穀物になお一層分散し、付着あるいは吸着させ
る。
【0015】請求項7記載の発明にかかる穀物の処理機
は、前記気体吸引源が、高圧ポンプ、ノズル及び水循環
タンクを閉回路に接続してなるジェットポンプであり、
吸引エアーを前記水循環タンク内に回収するようにした
ことを特徴とするものである。したがって、この特徴に
よれば、ジェットポンプにより吸引した吸引エアーは水
循環タンク内の循環水に回収して閉回路外に出ず、水循
環タンク内で濃縮して高濃度の廃水として閉回路外に出
せる。
【0016】請求項8記載の発明にかかる穀物の処理方
法は、穀物が通過しない程度の孔を有し穀物を載置可能
な仕切状物により室内を分け、いずれか一方を水蒸気供
給室とし、いずれか他方を減圧室として、水蒸気を穀物
に供給する際、前記水蒸気供給室及び前記減圧室の温度
情報に基づいて、前記減圧室の減圧度合を調整し、前記
水蒸気供給室からの水蒸気を穀物に水を吸わせるのに適
合させて、この調整水蒸気を前記仕切状物に載置してい
る穀物に通過させ穀物に吸水させることを特徴とするも
のである。したがって、この特徴によれば、水蒸気供給
室及び減圧室の温度情報に基づく減圧室の減圧度合の調
整だけで、穀物に水を吸わせるのに適合した水蒸気の量
及び温度に調整出来、その減圧により水蒸気供給室の水
蒸気が穀物間の空間をまんべんなく通り減圧室に抜け
て、穀物の持つ特性に応じた温度で穀物に均一に吸水さ
せる。
【0017】請求項9記載の発明にかかる穀物の処理方
法は、穀物が通過しない程度の孔を有し穀物を載置可能
な仕切状物により室内を分け、いずれか一方を水蒸気供
給室とし、いずれか他方を減圧室として、水蒸気を穀物
に供給する際、前記水蒸気供給室及び前記減圧室の温度
情報に基づいて、前記減圧室の減圧度合を調整し、前記
水蒸気供給室からの水蒸気を穀物に付着している物を除
去するのに適合させて、この調整水蒸気を前記仕切状物
に載置している穀物に通過させ穀物の付着物を除去する
洗浄工程と、前記水蒸気供給室及び前記減圧室の温度情
報に基づいて、前記減圧室の減圧度合を調整し、前記水
蒸気供給室からの水蒸気を穀物に水を吸わせるのに適合
させて、この調整水蒸気を前記仕切状物に載置している
穀物に通過させ穀物に水を吸わせる吸水工程と、前記水
蒸気供給室及び前記減圧室の温度情報に基づいて、前記
減圧室の減圧度合を調整し、前記水蒸気供給室からの水
蒸気を穀物を蒸すのに適合させ、この調整水蒸気を前記
仕切状物に載置している穀物に通過させて穀物を蒸し、
該穀物の澱粉の少なくとも一部をアルファー化すると共
に穀物の水分を設定した重量%にする蒸し工程と、を含
むことを特徴とするものである。したがって、この特徴
によれば、水蒸気供給室及び減圧室の温度情報に基づく
減圧室の減圧度合の調整だけで、穀物の洗浄工程、吸水
工程、蒸し工程にそれぞれ適合した水蒸気の量及び温度
に調整出来、その減圧により水蒸気供給室の水蒸気が穀
物間の空間をまんべんなく通り減圧室に抜けて、各工程
において穀物の持つ特性に応じた温度で穀物を均一に洗
浄、吸水、蒸す。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。図1は本発明の実施形態を示
す穀物の処理機のフローシート図である。図において、
1は穀物の処理機を示し、該穀物の処理機1は、穀物2
が通過しない程度の孔3を有し穀物2を載置可能な仕切
状物4と、該仕切状物4により仕切って、いずれか一方
を水蒸気供給室5としいずれか他方を減圧室6としてな
る部屋7と、この部屋7の水蒸気供給室5に接続する水
蒸気供給源8と、部屋7の減圧室6に接続する気体吸引
源9と、減圧室6の減圧度合を調整する圧力調整弁10
と、を含んでなり、水蒸気供給室5及び減圧室6の温度
情報に基づいて、圧力調整弁10により減圧室6の減圧
度合を調整して、洗浄、吸水、蒸しの穀物の処理内容に
適合した水蒸気の量及び温度となるようにし、仕切状物
4に載置している穀物2に水蒸気を通過させて、上記し
た穀物の処理内容を実現するようにしたものである
【0019】前記穀物2は、特に限定が無く、例示すれ
ば、粳米、餅米等の米、大麦、小麦、ライ麦等の麦、大
豆、小豆、空豆等の豆、粟、稗、トウモロコシ等である
が、主に米及び豆が主たる対象物となる。
【0020】前記仕切状物4は、部屋7にこれを仕切っ
た状態で取り付けられ、穀物2が通過しない程度の大き
さの孔3が開けられていること以外、特に限定がない。
無論、穀物2が食品であるから、仕切状物4の材質とし
てさびやすかったり、臭いや味が穀物2に移るようなも
のであってはならない。この仕切状物4は、ネット、パ
ンチングメタル、スリットの開いた平板、図2、3に示
すような短冊状平板11の長辺の片方を湾曲させ、一の
短冊状平板11の湾曲12側と次の短冊状平板11の非
湾曲13側とを合わせて繋げ、以下同じように順次短冊
状平板11を繋げていって大きな短冊繋ぎ平板14とし
たもの等が使用される。特に、図2、3の短冊繋ぎ平板
14は、短冊状平板11の湾曲12側と非湾曲13側と
の合わせ目が程良いスリット状の孔3になり、孔3同士
の干渉が無くなり都合がよい。
【0021】前記部屋7は、直方体の気密性の高い箱で
あり、図1の実施形態では中間高さで仕切状物4により
仕切られ、下部が水蒸気供給室5となり、上部が減圧室
6となっている。水蒸気供給室5は水蒸気供給源8に接
続し、減圧室6は気体吸引源9に接続し、減圧室6と気
体吸引源9との接続配管15に圧力調整弁10を取り付
けている。そして、水蒸気供給室5及び減圧室6には温
度センサ20及び21が取り付けられている。これらの
温度センサ20及び21による温度情報により、後述の
システムコントロールユニット30(図5参照)に予め
記憶させてあるプログラムの減圧室6の減圧度合になる
ように、圧力調整弁10の圧力設定を行い、且つその修
正も行い、穀物の処理内容に適合した水蒸気の量及び温
度を保持するようにする。なお、これらの温度センサ2
0及び21は、水蒸気供給室5及び減圧室6内の温度状
況を正確に捉えるために、一か所だけでなく複数か所設
置されるのが良い。
【0022】前記水蒸気供給源8は、部屋7の水蒸気供
給室5に水蒸気を送り、仕切状物4上の穀物2に水蒸気
を送って、穀物2の処理内容に適合した処理を行うため
の原動力となるものである。この水蒸気供給源8は、水
蒸気供給室5内に0.10kg/cm〜1.5kg/
cmの水蒸気を供給することが出来るものであれば、
特に限定がなく、通常、低圧ボイラーが採用される。な
お、水蒸気供給室5と水蒸気供給源8との接続配管16
に蒸気圧調整弁17が取り付けられている。
【0023】前記気体吸引源9は、部屋7の減圧室6を
減圧して水蒸気供給室5内の水蒸気を仕切状物4上の穀
物2を通して減圧室6に引き込んで、その過程で穀物2
の処理内容に適合した処理を行うためのものである。こ
の気体吸引源9は、絶対圧力1mmHgから759mm
Hgの範囲の任意圧力で、水蒸気供給室5内にある0.
10kg/cm〜1.5kg/cmの水蒸気を、仕
切状物4上の穀物2を通して減圧室6に引き込むことが
出来るものであれば、特に限定がない。しかし、この気
体吸引源9は、高い吸引圧力(真空圧)よりも、吸引風
量が多いものが適し、更に、吸引と共に水や異物が混じ
ることになるので、往復タイプの真空ポンプやルーツタ
イプの真空ポンプは適さず、液封式のナッシュポンプや
図4に示すようなジェットポンプ22が適合する。この
ジェットポンプ22は、高圧ポンプ23、ノズル24及
び水循環タンク25を閉回路に接続してなるものであ
り、したがって、水循環タンク25内の水を高圧ポンプ
23によりノズル24に送り、ノズル24から吸引筒2
6に水を噴射すると、吸引筒26内に強力な吸引力を生
じ、しかも吸引筒26内に吸引された水蒸気や異物は吸
引筒26に充満している水シャワー27により包まれ、
水循環タンク25内の循環水に回収して閉回路外に出
ず、水循環タンク25内で濃縮して高濃度廃水として、
バルブ28を開ければ閉回路外に出すことが出来て都合
が良い。
【0024】前記圧力調整弁10は、減圧室6と気体吸
引源9との接続配管15に取り付けられ、後述のシステ
ムコントロールユニット30に予め記憶させてあるプロ
グラムの減圧室6の減圧度合に基づいて、圧力調整を行
い減圧室6内の減圧度合を実現するものであり、水蒸気
供給室5及び減圧室6に取り付けられた温度センサ20
及び21の温度情報により、常時上記した減圧度合にな
るように圧力設定を行い、且つその修正も行い、減圧室
6の減圧度合を一定に保持して、穀物2の処理内容に適
合した水蒸気の量及び温度に保持するものである。な
お、この圧力調整弁10は、接続配管15に取り付けら
れているが、減圧室6あるいは気体吸引源9に直接取り
付けられていても良い。
【0025】この穀物の処理装置1は、図5に示すよう
に、システムコントロールユニット30を中心として、
これに水蒸気供給源8、ジェットポンプ22(気体吸引
源9)、圧力調整弁10及び蒸気圧調整弁17並びに温
度センサ20、21を電気的に接続している。そして、
この穀物の処理装置1により、穀物に付着している物を
除去洗浄する場合、すなわち、穀物を洗浄する工程は、
予めシステムコントロールユニット30に記憶させてあ
るプログラムの穀物洗浄における減圧室6の減圧度合及
び温度センサ20、21の温度情報に基づいて、圧力調
整弁10及び水蒸気圧調整弁17が作動して、その減圧
度合を減圧室6内で実現し、穀物に付着している物を除
去洗浄するのに適合した水蒸気の量及び温度にする。こ
の状況で、前記仕切状物4に載置している穀物2に上記
の調整水蒸気を図1の矢線で示すように、吹き付けるこ
とになるから、すなわち、減圧室6内の減圧により、下
部の水蒸気供給室5の水蒸気を穀物2を通過させるか
ら、水蒸気が穀物2間の空間をまんべんなく通り減圧室
6に抜けて、穀物2の持つ特性に応じた温度で穀物2の
付着物を除去洗浄することが出来る。更に、温度センサ
20、21の温度情報により、穀物に付着している物を
除去するのに適合した水蒸気の量及び温度になっている
かどうかもチェックして、もし、適合していなければ、
圧力調整弁10を修正作動させて、場合により蒸気圧調
整弁17も修正作動させて、適合させるようにする。
【0026】また、この穀物の処理装置1が、穀物に吸
水させる工程は、予めシステムコントロールユニット3
0に記憶させてあるプログラムの穀物の吸水における減
圧室6の減圧度合及び温度センサ20、21の温度情報
に基づいて、圧力調整弁10及び蒸気圧調整弁17が作
動して、その減圧度合を減圧室6内で実現し、穀物2に
吸水させるのに適合した水蒸気の量及び温度にする。こ
の状況で、前記仕切状物4に載置している穀物2に上記
の調整水蒸気を吹き上げることになるから、すなわち、
減圧室6内の減圧により、水蒸気供給室5の水蒸気を穀
物2を通過させるから、水蒸気が穀物2間の空間をまん
べんなく通り減圧室6に抜けて、穀物2の持つ特性に応
じた温度にし、水蒸気から吸水させることが出来る。も
し水分が不足する場合には部屋7の減圧室7に水散布ノ
ズル18を設置して散水してやれば良い。更に、温度セ
ンサ20、21の温度情報により、穀物に吸水させるの
に適合した水蒸気の量及び温度になっているかどうかを
チェックして、もし、適合していなければ、圧力調整弁
10を修正作動させて、場合により蒸気圧調整弁17も
修正作動させて、適合させるようにする。
【0027】また、この穀物の処理装置1が、穀物を蒸
す工程は、予めシステムコントロールユニット30に記
憶させてあるプログラムの穀物の蒸しにおける減圧室6
の減圧度合及び温度センサ20、21の温度情報に基づ
いて、圧力調整弁10び蒸気圧調整弁17が作動して、
その減圧度合を減圧室6内で実現し、穀物2を蒸すのに
適合した水蒸気の量及び温度にする。この状況で、前記
仕切状物4に載置している穀物2に上記の調整水蒸気を
吹き上げることになるから、すなわち、減圧室6内の減
圧により、水蒸気供給室5の水蒸気を穀物2を通過させ
るから、水蒸気が穀物2間の空間をまんべんなく通り減
圧室6に抜けて、穀物2の持つ特性に応じた温度で穀物
2を蒸すことが出来る。更に、温度センサ20、21の
温度情報により、穀物を蒸すのに適合した水蒸気の量及
び温度になっているかどうかをチェックして、もし、適
合していなければ、圧力調整弁10を修正作動させて、
場合により蒸気圧調整弁17も修正作動させて、適合さ
せるようにする。
【0028】そして、穀物が米である場合は、仕切状物
4に載置している米の量、すなわち、厚みにもよるが5
0〜200mm程度であれば、従来のように、水蒸気圧
を高く、例えば、1.2kg/cm以上に設定しなく
ても仕切状物4に載置している米に水蒸気が行き渡るか
ら、部屋7の減圧室6内に収容された米に対して、0.
10kg/cm〜1.5kg/cmの範囲の圧力の
水蒸気を水蒸気供給室5に供給しておき、必要に応じた
減圧室6の減圧度合として、水蒸気供給室5内の水蒸気
を減圧室6に取り込めばよい。したがって、温度調整が
容易であり、米の持つ特性に応じた温度で米を均一に蒸
して、その米の持つ最も良い味を引き出した貯蔵米を製
造することが出来る。
【0029】なお、水蒸気の圧力は米の種類により設定
される。一般的に、うるち米は100°Cが良く、もち
米は105〜110°Cが良いから、これにより水蒸気
の圧力を決める。しかしながら、通常タンク等に投入さ
れた米は層状をなし、それに水蒸気を通すためにはその
分上乗せした圧力としなければ、蒸しむらが生じてしま
う。したがって、ゲージ圧で約1kg/cmの水蒸気
となり、温度は約120°Cとなり、うるち米では高す
ぎる結果となる。本発明では、減圧室6を設けてあるか
ら、水蒸気圧を下げやすく、0.5kg/cm以下と
しても、蒸しむらが生じない。したがって、圧力調整弁
10により、0.1kg/cm〜1.5kg/cm
の範囲内で水蒸気圧を自由に設定して、米の種類に応じ
た対応がし易くなり、味の良い貯蔵米を製造出来るよう
になっている。また、米の部屋7の減圧室6内における
滞留時間は、米の種類、米に事前にどの程度の水が吸水
されているか、水蒸気圧、澱粉のアルファー化度がどの
程度要求されているか、により大きく異なる。したがっ
て、これらの条件を踏まえ、部屋7の減圧室6内におけ
る米の滞留時間が設定される。そして,貯蔵米として
は、水分値が20重量%〜50重量%の範囲で、アルフ
ァー化度は50%〜98%の範囲まで蒸される。
【0030】上記したように、穀物の処理装置1は、穀
物の洗浄工程、穀物の吸水工程、穀物の蒸し工程を単独
で運転しても良いし、二つ以上の工程の組み合わせ、洗
浄工程+吸水工程、吸水工程+蒸し工程でも良いし、更
に、洗浄工程+吸水工程+蒸し工程をすべて組み合わ
せ、例えば、生米から一気に貯蔵米としても良い。これ
らは、前記システムコントロールユニット30に各工程
のプログラムを順次繋げて行けば、容易に実行すること
が出来る。したがって、穀物の処理装置1における部屋
7の減圧室6内の仕切状物4に載置している米は、洗浄
工程のみの無洗米、洗浄工程+吸水工程の吸水米、洗浄
工程+吸水工程+蒸し工程の貯蔵米、あるいは精米直後
の米に吸水工程のみを施して得られた吸水米など、これ
らの3工程の範囲内であれば、どのような工程でもこれ
らを経た処理米とすることが出来る。なお、精米直後の
米は、その表面が強制的に削り取られた直後であるか
ら、ケロイド状態になっており、その米に水を吸わせる
のに適合した水蒸気を当てて温度を上げてやれば、ケロ
イド状態の穀物表面から水蒸気の水分や散水した水分を
すばやく吸収するから、このような場合には洗浄工程を
省略することが可能である。
【0031】図6は本発明の他の実施形態を示す穀物の
処理機であり、この穀物の処理機1aと図1〜5に示す
実施形態との相違点は、仕切状物4が移動する点、すな
わち、仕切状物コンベアー4aが部屋7に設けられてこ
れを仕切り、この仕切状物コンベアー4aにより、穀物
2を部屋7に設けられた入口31から出口32に移動出
来るようにした点にある。したがって、仕切状物コンベ
アー4aの仕切状物33上に載置した穀物2に、上記の
洗浄工程、吸水工程、蒸し工程の少なくとも1つの工程
を施した後、仕切状物コンベアー4aを作動させて、部
屋7の出口32から穀物2を排出しても良いし、これら
の工程のうち1つの工程を連続的に穀物2に施すために
仕切状物コンベアー4aを連続運転としても良い。な
お、連続運転の場合は、部屋7内の仕切状物コンベアー
4aが入口31から出口32に移動するから、載置して
いる穀物2の水蒸気が通る経路も常に変わり、水蒸気が
穀物2間の空間をなお一層まんべんなく通り減圧室6に
抜けて、穀物2の持つ特性に応じた温度で穀物2をなお
一層均一に処理することが出来る。その他の構成及び作
用は、図1〜5に示す実施形態と同様なので、図面に符
号を付してその説明を省略する。
【0032】図7は本発明の他の実施形態を示す穀物の
処理機であり、この穀物の処理機1bと図6に示す実施
形態との相違点は、仕切状物コンベアー4bが部屋7を
仕切り、この部屋7の上部を水蒸気供給室5aとし、下
部を減圧室6とせずに、仕切状物コンベアー4bの仕切
状物33の下面を減圧箱34の集合体である減圧室6a
に概ね封止状態を保持しながらスライドさせるように設
けた点にある。したがって、この穀物の処理装置1b
は、減圧室6aの減圧状態を保持し易く、仕切状物コン
ベアー4b上に載置した穀物2を、効率良く洗浄、吸
水、蒸しの処理をすることが出来るようにしたものであ
る。その他の構成及び作用は、図6に示す実施形態と同
様なので、図面に符号を付してその説明を省略する。
【0033】図8は本発明の他の実施形態を示す穀物の
処理機であり、この穀物の処理機1cと図6に示す実施
形態との相違点は、仕切状物コンベアー4bの代わり
に、部屋7aの上部に設けた入口31aから下部に設け
た出口32aにかけて、穀物2を両側から挟み込んでシ
ュート形状の仕切状物組品4cを傾斜させて設け、入口
31a及び出口32aの少なくとも一方に、図8の場合
では出口32aの方に攪拌送出機35を設けて、この攪
拌送出機35によりあるいは穀物2の自重により、仕切
状物組品4c内の穀物2を入口31aから出口32aに
移動させる点にある。この仕切状物組品4cは、図9に
示すように、図2,3の短冊繋ぎ平板14を組み合わせ
たものが良い。そして、仕切状物組品4c内の穀物2
に、上記の洗浄工程、吸水工程、蒸し工程の少なくとも
1つの工程を施した後、攪拌送出機35によりあるいは
穀物2の自重により、部屋7aの減圧室6bから穀物2
を排出しても良いし、これらの工程のうち1つの工程を
連続的に穀物2に施すために連続運転としても良い。な
お、連続運転の場合は、仕切状物組品4c内の穀物2を
入口31aから出口32aに常時移動させるから、穀物
2の水蒸気が通る経路も常に変わり、水蒸気が穀物2間
の空間をなお一層まんべんなく通り減圧室6aに抜け
て、穀物2を効率良く洗浄、吸水、蒸しの処理をするこ
とが出来る。その他の構成及び作用は、図6に示す実施
形態と同様なので、図面に符号を付してその説明を省略
する。
【0034】図10は本発明の他の実施形態を示す穀物
の処理機組合せ装置であり、この穀物の処理機組合せ装
置1dは、図6に示す穀物の処理機1aを8段重ねにし
た構造のものである。すなわち、この穀物の処理装置1
dは、穀物の処理機1aの出口32に攪拌送出機35を
設けて1の穀物処理ユニット40を構成し、上段と下段
との穀物処理ユニット40の間を繋ぎ且つ攪拌送出機3
5を覆うカバー41を上下段の穀物処理ユニット40間
にそれぞれ取り付け、更に、攪拌送出機35の設置位置
に移動して来た穀物2に対して散布する添加物散布機4
2をカバー41内にそれぞれ設け、水蒸気供給源8及び
気体吸引源9に各水蒸気圧調整弁17……及び各圧力調
整弁10……を経由して一括して接続してなるものであ
る。この穀物の処理装置1dは、図11に示すように、
システムコントロールユニット30aを中心として、こ
れに水蒸気供給源8、ジェットポンプ22(気体吸引源
9)、仕切状物コンベアー4a……、攪拌送出機35…
…、添加物散布機42……、圧力調整弁10……及び蒸
気圧調整弁17……並びに温度センサ20……、21…
…を電気的に接続している。なお、1の穀物処理ユニッ
ト40の組み合わせは任意であるから、各穀物処理ユニ
ット40における圧力調整弁10及び蒸気圧調整弁17
による減圧室6の減圧度合の調整と、仕切状物コンベア
ー4a、攪拌送出機35及び添加物散布機42等を作動
させることで、穀物の洗浄、吸水、蒸しの処理内容を単
独で乃至順次組み合わせて、どのような形態でも実現で
きる。
【0035】そして、上から1段目の穀物処理処理ユニ
ット40の圧力調整弁10及び水蒸気圧調整弁17を、
システムコントロールユニット30aに予め記憶させて
あるプログラムに基づいて、穀物洗浄における減圧室6
の減圧度合に調整し、穀物洗浄に適合した水蒸気の量及
び温度となるようにしている。更に、上から2〜4段目
の穀物処理ユニット40の圧力調整弁10及び水蒸気圧
調整弁17を、システムコントロールユニット30aに
予め記憶させてあるプログラムに基づいて、穀物吸水に
おける減圧室6の減圧度合に調整し、穀物吸水に適合し
た水蒸気の量及び温度となるようにしている。上から5
〜8段目の穀物処理ユニット40の圧力調整弁10及び
水蒸気圧調整弁17を、システムコントロールユニット
30aに予め記憶させてあるプログラムに基づいて、穀
物蒸しにおける減圧室6の減圧度合に調整し、穀物蒸し
に適合した水蒸気の量及び温度となるようにしている。
したがって、上から1段目の穀物処理ユニット40の仕
切状物コンベアー4a上に供給された穀物、例えば、米
は1段目の穀物処理ユニット40で洗浄され、攪拌送出
機35で2段目の穀物処理ユニット40に送られると共
に、添加物散布機42で水乃至添加物含有水が散布さ
れ、同じ操作が3、4段目の穀物処理ユニット40でも
繰り返されて吸水操作が施され、更に、5〜8段目の穀
物処理ユニット40で蒸されて蒸し米となる。
【0036】上記のようにして得られた蒸し米は、直ち
に所定量に計量されて貯蔵袋に投入されると共に脱酸素
剤も投入され、真空冷却包装機に蒸し米及び脱酸素剤の
入った貯蔵袋が開封状態のままセットされ、同時に無菌
エアーが吹き付けられ、排出直後の98°Cぐらいある
蒸し米が直ちに80°C〜70°Cに低下させられ、更
に真空冷却されてた後貯蔵袋が封をされて、蒸し米入り
貯蔵袋は、搬送コンベアーに落とされ、熟成ヤードにて
1日から2日間放置されて熟成される。その後、貯蔵袋
内の蒸し米は塊になっているから、ほぐし機にて塊をほ
ぐし単粒化して、さらさら状態にし新米のような感じに
して見栄えを良くし、製品ヤード内に最終製品として保
管し、更に出荷される。
【0037】図12は本発明の他の実施形態を示す穀物
の処理機組合せ装置であり、この穀物の処理機組合せ装
置1eは、図8に示す穀物の処理機1cを8段重ねにし
た構造のものである。すなわち、この穀物の処理機組合
せ装置1eは、穀物の処理機1cの出口31に穀物2の
攪拌送出機35を設けて1の穀物処理ユニット40aを
構成し、上段と下段との穀物処理ユニット40aの間を
繋ぎ且つ攪拌送出機35を覆うカバー41aを上下段の
穀物処理ユニット40a間にそれぞれ取り付け、更に、
攪拌送出機35の設置位置に移動して来た穀物2に対し
て散布する添加物散布機42をカバー41a内にそれぞ
れ設け、水蒸気供給源8及び気体吸引源9に各水蒸気圧
調整弁17及び各圧力調整弁10を経由して一括して接
続してなるものである。この穀物の処理機組合せ装置1
eは、図13に示すように、システムコントロールユニ
ット30bを中心として、これに水蒸気供給源8、ジェ
ットポンプ22(気体吸引源9)、攪拌送出機35…
…、添加物散布機42……、圧力調整弁10……及び蒸
気圧調整弁17……並びに温度センサ20……、21…
…を電気的に接続している。なお、1の穀物処理ユニッ
ト40aの組み合わせは任意であるから、各穀物処理ユ
ニット40aにおける圧力調整弁10及び蒸気圧調整弁
17による減圧室6の減圧度合の調整と、攪拌送出機3
5及び添加物散布機42等を作動させることで、穀物の
洗浄、吸水、蒸しの処理内容を単独で乃至順次組み合わ
せて、どのような形態でも実現できる。なお、その他の
構成、作用は図10、11の実施形態とほぼ同様なの
で、図に符号を付してその説明を省略する。
【0038】次に、本発明の米に吸水させる穀物の処理
方法を実施例により実証する。 <実施例1>新潟県産コシヒカリ約2kgをランダムに
5か所から約10gづつ採取する。残りの米を図1に示
す減圧室に入れて、約50mm厚みとなるように均し、
上方から0.25kg/cmの蒸気を供給し且つ下方
から真空ポンプにて5分間吸引し、ざるに上げ10回上
下に振り水切りをした後、ランダムに5か所から約10
gづつ採取する。そして、採取した米の全てにつき水分
を測定し、無吸水米、吸水米の水分値の平均を算定す
る。 <実施例2>新潟県産コシヒカリ約4kgをランダムに
5か所から約10gづつ採取する。残りの米を図1に示
す減圧室に入れて、約100mm厚みとなるように均
し、実施例1と同様にして米に吸水させ水分を測定し、
無吸水米、吸水米の水分値の平均を算定する。 <実施例3>0.50kg/cmの蒸気を供給するこ
と以外、実施例1と同様に米に吸水させ水分を測定し、
無吸水米、吸水米の水分値の平均を算定する。 <実施例4>0.50kg/cmの蒸気を供給するこ
と以外、実施例2と同様に米に吸水させ水分を測定し、
無吸水米、吸水米の水分値の平均を算定する。
【0039】<比較例1>新潟県産コシヒカリ約2kg
をランダムに5か所から約10gづつ採取する。残りの
米を約50mm厚みとなるような容器に入れ、約2kg
の常温(18℃)の水を入れて浸漬し、10分後、20
分後、30分後、60分後とランダムに5か所から約1
0gづつ採取する。そして、採取した米の全てにつき水
分を測定し、無浸漬、10分後、20分後、30分後、
60分後の各々の平均を算定する。 <比較例2>新潟県産コシヒカリ約4kgをランダムに
5か所から約10gづつ採取する。残りの米を約100
mm厚みとなるような容器に入れ、約4kgの常温(1
8℃)の水を入れて浸漬し、比較例1と同様に水分を測
定し、各々の平均を算定する。以上の結果を表1に示
す。
【0040】
【表1】
【0041】表1によれば、実施例1〜4は大量の水を
使用することなく、米に蒸気を5分間通すだけで水分2
4〜26%となった。これに対して、比較例1、2は大
量の水を使用して、30分以上浸漬しないと、水分24
%以上にならなかった。なお、実施例及び比較例とも
は、米についてのみ述べたが、他の穀物であっても同様
に使用できることは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明にかかる穀物の処理機によれば、水蒸気を穀物に供給
するのに際して、水蒸気供給室及び減圧室の温度情報に
基づいて、圧力調整弁により減圧室の減圧度合を調整し
て、穀物に付着している物を除去洗浄するのに適合し水
蒸気の量及び温度となるようにし、その減圧により仕切
状物に載置している穀物間の空間をまんべんなく水蒸気
を通過させて、穀物の付着物を均一に除去洗浄する、同
様に、圧力調整弁により減圧室の減圧度合を調整して、
穀物に水蒸気をまんべんなく通して均一に吸水させる、
更に同様にして圧力調整弁により前記減圧室の減圧度合
を調整して、穀物に水蒸気をまんべんなく通して均一に
蒸し、穀物の澱粉の少なくとも一部をアルファー化する
と共に穀物の水分を設定した重量%にするから、穀物の
洗浄、吸水、蒸しの処理内容を単独で乃至順次組み合わ
せで実現する。したがって、単純な装置構成で、穀物の
持つ特性に応じて、その穀物を理想的な状態で均一に洗
浄、吸水、蒸すことが出来るから、廃水の大幅な削減、
時間の大幅な短縮、設置スペースの大幅な削減、エネル
ギーの削減、そしてなによりも、穀物をむらなく蒸すこ
とが出来、味が良く且つ蒸しむらも生じていない貯蔵穀
物(貯蔵米)を得ることが出来る効果がある。
【0043】請求項2記載の発明にかかる穀物の処理機
によれば、部屋内の仕切状物が入口から出口に移動する
から、載置している穀物の水蒸気が通る経路も常に変わ
り、水蒸気が穀物間の空間をなお一層まんべんなく通り
減圧室に抜けて、穀物の持つ特性に応じて穀物をなお一
層均一に洗浄、吸水、蒸しの処理をすることが出来る。
したがって、上記した効果をなお一層顕著にする効果が
ある。
【0044】請求項3記載の発明にかかる穀物の処理機
によれば、攪拌送出機により仕切状物間内の穀物を攪拌
すると共に出口から送出させるから、穀物の水蒸気が通
る経路も常に変わり、水蒸気が穀物間の空間をなお一層
まんべんなく通り減圧室に抜けて、穀物の持つ特性に応
じて穀物をなお一層均一に洗浄、吸水、蒸しの処理をす
ることが出来る。したがって、攪拌送出機により仕切状
物間内の穀物を入口から出口に移動させても、上記した
効果をなお一層顕著にする効果がある。
【0045】請求項4記載の発明にかかる穀物の処理機
組合せ装置によれば、上記した1の穀物処理ユニットの
組み合わせと、各穀物処理ユニットにおける圧力調整弁
による減圧室の減圧度合の調整と、仕切状物を作動させ
ることで、穀物の洗浄、吸水、蒸しの組み合わせ処理内
容を単独で乃至順次組み合わせで実現できる。したがっ
て、単純な装置構成の1の穀物処理ユニットの組み合わ
せで、穀物の持つ特性に応じた温度で、その穀物を理想
的な状態で、しかも連続的に均一に洗浄、吸水、蒸すこ
とが出来るから、廃水の大幅な削減、時間の大幅な短
縮、設置スペースの大幅な削減、エネルギーの削減、そ
してなによりも、穀物をむらなく蒸すことが出来、味が
良くかつ蒸しむらも生じていない貯蔵穀物(貯蔵米)を
得ることが出来る効果に加えて、大量の穀物を短時間で
連続的に処理して貯蔵穀物(貯蔵米)を得ることが出来
る。
【0046】請求項5記載の発明にかかる穀物の処理機
組合せ装置によれば、上記した1の穀物処理ユニットの
組み合わせと、各穀物処理ユニットにおける圧力調整弁
による減圧室の減圧度合の調整と、攪拌送出機を作動さ
せることで、穀物の洗浄、吸水、蒸しの組み合わせ処理
内容を単独で乃至順次組み合わせで実現できる。したが
って、このような1の穀物処理ユニットの組み合わせに
よっても、請求項4記載の発明と同様の効果を得ること
が出来る。
【0047】請求項6記載の発明にかかる穀物の処理機
組合せ装置によれば、添加物散布機により添加物を移動
中の穀物にかけるから、添加物を穀物に均一に分散し、
付着あるいは吸着させ、更に攪拌送出機があれば添加物
を穀物になお一層分散し、付着あるいは吸着させる。し
たがって、吸水と共に、それ以外にも味や臭い、各種ミ
ネラル、各種ビタミン、各種エキスを、特別な工程を経
ずして米に吸収させることが出来る効果がある。
【0048】請求項7記載の発明にかかる穀物の処理機
によれば、ジェットポンプにより吸引した吸引エアーは
水循環タンク内の循環水に回収して閉回路外に出ず、水
循環タンク内で濃縮して高濃度の廃水として閉回路外に
出せる。したがって、空気吸引源が小型化出来、更に、
装置全体から出る廃水が一か所に集中し、しかも高濃度
廃水で取り出せるから、その処理が単純容易となる。
【0049】請求項8記載の発明にかかる穀物の処理方
法によれば、水蒸気供給室及び減圧室の温度情報に基づ
く減圧室の減圧度合の調整だけで、穀物に水を吸わせる
のに適合した水蒸気の量及び温度に調整出来、その減圧
により水蒸気供給室の水蒸気が穀物間の空間をまんべん
なく通り減圧室に抜けて、穀物の持つ特性に応じた温度
で穀物に均一に吸水させる。したがって、穀物の持つ特
性に応じた温度で、その穀物にむらなく吸水させること
が出来るから、吸水操作の時間が大きく短縮出来、しか
も大きな浸漬タンクなども必要なくなるから、スペース
を狭くでき、浸漬工程終了後の大量の廃水も無くなり、
その処理も必要なくなる効果がある。
【0050】請求項9記載の発明にかかる穀物の処理方
法によれば、水蒸気供給室及び減圧室の温度情報に基づ
く減圧室の減圧度合の調整だけで、穀物の洗浄工程、吸
水工程、蒸し工程にそれぞれ適合した水蒸気の量及び温
度に調整出来、その減圧により水蒸気供給室の水蒸気が
穀物間の空間をまんべんなく通り減圧室に抜けて、各工
程において穀物の持つ特性に応じた温度で穀物を均一に
洗浄、吸水、蒸す。したがって、単純な操作の組み合わ
せで、穀物の持つ特性に応じた温度で、その穀物を理想
的な状態で均一に洗浄、吸水、蒸すことが出来、廃水の
大幅な削減、時間の大幅な短縮、設置スペースの大幅な
削減、エネルギーの削減、そしてなによりも、穀物をむ
らなく蒸すことが出来るから、味が良くかつ蒸しむらも
生じていない貯蔵穀物(貯蔵米)を得ることが出来る効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す穀物の処理機のフロー
シート図。
【図2】本発明の実施形態を示す穀物の処理機の仕切状
物の断面図。
【図3】本発明の実施形態を示す穀物の処理機の仕切状
物の平面図。
【図4】本発明の実施形態を示す穀物の処理機のジェッ
トポンプのフローシート図。
【図5】本発明の実施形態を示す穀物の処理機おける制
御構成図。
【図6】本発明の他の実施形態を示す穀物の処理機のフ
ローシート図。
【図7】本発明の他の実施形態を示す穀物の処理機のフ
ローシート図。
【図8】本発明の他の実施形態を示す穀物の処理機のフ
ローシート図。
【図9】本発明の他の実施形態を示す穀物の処理機の仕
切状物組品の断面図。
【図10】本発明の他の実施形態を示す穀物の処理機組
合せ装置のフローシート図。
【図11】本発明の他の実施形態を示す穀物の処理機組
合せ装置における制御構成図。
【図12】本発明の他の実施形態を示す穀物の処理機組
合せ装置のフローシート図。
【図13】本発明の他の実施形態を示す穀物の処理機組
合せ装置における制御構成図。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c 穀物の処理機 1d、1e 穀物の処理機組合せ装置 2 穀物 3 孔 4、33 仕切状物 4a、4b 仕切状物コンベアー 4c 仕切状物組品 5、5a 水蒸気供給室 6、6a、6b 減圧室 7、7a 部屋 8 水蒸気供給源 9 気体吸引源 10 圧力調整弁 11 短冊状平板 12 湾曲 13 非湾曲 14 短冊繋ぎ平板 15、16 接続配管 17 蒸気圧調整弁 20、21 温度センサ 22 ジェットポンプ 23 高圧ポンプ 24 ノズル 25 水循環タンク 26 吸引筒 27 水シャワー 28 バルブ 30、30a、30b システムコントロールユニ
ット 31、31a 入口 32、32a 出口 34 減圧箱 35 攪拌送出機 40、40a 穀物処理ユニット 41、41a カバー 42 添加物散布機

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】穀物が通過しない程度の孔を有し穀物を載
    置可能な仕切状物と、該仕切状物により仕切って、いず
    れか一方を水蒸気供給室としいずれか他方を減圧室とし
    てなる部屋と、該部屋の水蒸気供給室に接続する水蒸気
    供給源と、前記部屋の減圧室に接続する気体吸引源と、
    前記減圧室の減圧度合を調整する圧力調整弁と、を含ん
    でなり、前記水蒸気供給室及び前記減圧室の温度情報に
    基づいて、前記圧力調整弁により前記減圧室の減圧度合
    を調整して、洗浄、吸水、蒸しの穀物の処理内容に適合
    した水蒸気の量及び温度となるようにし、前記仕切状物
    に載置している穀物に水蒸気を通過させて、前記穀物の
    処理内容を実現するようにしたことを特徴とする穀物の
    処理機。
  2. 【請求項2】前記仕切状物は、前記部屋に設けた入口か
    ら出口に移動可能に設置し、その載置している穀物を前
    記入口から前記出口に移動させる請求項1記載の穀物の
    処理機。
  3. 【請求項3】前記仕切状物は、前記部屋に設けた入口か
    ら出口にかけて、穀物を両側から挟み込んだ状態で設け
    てなり、前記入口及び出口の少なくとも一方に穀物の攪
    拌送出機を設けて、前記攪拌送出機により前記仕切状物
    間内の穀物を攪拌すると共に前記出口から送出させる請
    求項1記載の穀物の処理機。
  4. 【請求項4】穀物の入口及び出口を具備した部屋と、穀
    物が通過しない程度の孔を有して穀物を載置可能とし且
    つ前記入口と前記出口との間に穀物を移動可能に架け
    て、載置した穀物を前記入口から前記出口に移動させる
    と共に前記部屋を仕切りいずれか一方を水蒸気供給室と
    しいずれか他方を減圧室とする仕切状物と、前記部屋の
    水蒸気供給室に接続する水蒸気供給源と、前記部屋の減
    圧室に接続する気体吸引源と、前記減圧室の減圧度合を
    調整する圧力調整弁と、を含んで1の穀物処理ユニット
    を構成してなり、前記1の穀物処理ユニットを洗浄、吸
    水、蒸しの穀物の処理内容に合わせて複数設置し、前記
    各穀物処理ユニットの前記各水蒸気供給室及び前記各減
    圧室の温度情報に基づいて、前記各圧力調整弁により前
    記各減圧室の減圧度合を調整して、前記穀物の処理内容
    に適合した水蒸気の量及び温度となるようにし、前記各
    仕切状物に載置している穀物に水蒸気を通過させ、更に
    前記仕切状物により穀物を移動させて順次前記各穀物処
    理ユニットを通過させ、前記穀物の処理内容を順次実現
    するようにしたことを特徴とする穀物の処理機組合せ装
    置。
  5. 【請求項5】穀物の入口及び出口を具備した部屋と、穀
    物が通過しない程度の孔を有して穀物を両側から挟み込
    んだ状態で前記入口と前記出口との間を穀物が移動可能
    に架けて前記部屋を仕切り、いずれか一方を水蒸気供給
    室としいずれか他方を減圧室とする仕切状物組品と、前
    記入口及び出口の少なくとも一方に設けた穀物の攪拌送
    出機と、前記部屋の水蒸気供給室に接続する水蒸気供給
    源と、前記部屋の減圧室に接続する気体吸引源と、前記
    減圧室の減圧度合を調整する圧力調整弁と、を含んで1
    の穀物処理ユニットを構成してなり、前記1の穀物処理
    ユニットを洗浄、吸水、蒸しの穀物の処理内容に合わせ
    て複数設置し、前記各穀物処理ユニットの前記各水蒸気
    供給室及び前記各減圧室の温度情報に基づいて、前記各
    圧力調整弁により前記各減圧室の減圧度合を調整して、
    前記穀物の処理内容に適合した水蒸気の量及び温度とな
    るようにし、前記各仕切状物組品内の穀物に水蒸気を通
    過させ、更に前記攪拌送出機により穀物を送出すると共
    に攪拌して順次前記各穀物処理ユニットを通過させ、前
    記穀物の処理内容を順次実現するようにしたことを特徴
    とする穀物の処理機組合せ装置。
  6. 【請求項6】前記部屋に添加物散布機を設け、穀物に添
    加物を散布する請求項4又は5記載の穀物の処理機組合
    せ装置。
  7. 【請求項7】前記気体吸引源は、高圧ポンプ、ノズル及
    び水循環タンクを閉回路に接続してなるジェットポンプ
    であり、吸引エアーを前記水循環タンク内に回収するよ
    うにした請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の穀物
    の処理機。
  8. 【請求項8】穀物が通過しない程度の孔を有し穀物を載
    置可能な仕切状物により室内を分け、いずれか一方を水
    蒸気供給室とし、いずれか他方を減圧室として、水蒸気
    を穀物に供給する際、前記水蒸気供給室及び前記減圧室
    の温度情報に基づいて、前記減圧室の減圧度合を調整
    し、前記水蒸気供給室からの水蒸気を穀物に水を吸わせ
    るのに適合させて、この調整水蒸気を前記仕切状物に載
    置している穀物に通過させ穀物に吸水させることを特徴
    とする穀物の処理方法。
  9. 【請求項9】穀物が通過しない程度の孔を有し穀物を載
    置可能な仕切状物により室内を分け、いずれか一方を水
    蒸気供給室とし、いずれか他方を減圧室として、水蒸気
    を穀物に供給する際、前記水蒸気供給室及び前記減圧室
    の温度情報に基づいて、前記減圧室の減圧度合を調整
    し、前記水蒸気供給室からの水蒸気を穀物に付着してい
    る物を除去するのに適合させて、この調整水蒸気を前記
    仕切状物に載置している穀物に通過させ穀物の付着物を
    除去する洗浄工程と、前記水蒸気供給室及び前記減圧室
    の温度情報に基づいて、前記減圧室の減圧度合を調整
    し、前記水蒸気供給室からの水蒸気を穀物に水を吸わせ
    るのに適合させて、この調整水蒸気を前記仕切状物に載
    置している穀物に通過させ穀物に水を吸わせる吸水工程
    と、前記水蒸気供給室及び前記減圧室の温度情報に基づ
    いて、前記減圧室の減圧度合を調整し、前記水蒸気供給
    室からの水蒸気を穀物を蒸すのに適合させ、この調整水
    蒸気を前記仕切状物に載置している穀物に通過させて穀
    物を蒸し、該穀物の澱粉の少なくとも一部をアルファー
    化すると共に穀物の水分を設定した重量%にする蒸し工
    程と、を含むことを特徴とする穀物の処理方法。
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