JP2003088257A - 人工降雨方法及び装置 - Google Patents

人工降雨方法及び装置

Info

Publication number
JP2003088257A
JP2003088257A JP2001285118A JP2001285118A JP2003088257A JP 2003088257 A JP2003088257 A JP 2003088257A JP 2001285118 A JP2001285118 A JP 2001285118A JP 2001285118 A JP2001285118 A JP 2001285118A JP 2003088257 A JP2003088257 A JP 2003088257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jet
artificial rainfall
duct
artificial
injection mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001285118A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Hayashi
裕 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001285118A priority Critical patent/JP2003088257A/ja
Publication of JP2003088257A publication Critical patent/JP2003088257A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jet Pumps And Other Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジェットエンジンやダクト等の簡便構造の構
成要素を用いてジェット気流を上方側に向けて噴射し上
昇気流を生じさせて人工降雨を確実に発生させる人工降
雨方法及び装置を提供する。 【解決手段】 人工降雨装置1は航空用ジェットエンジ
ン2と、これに連結して開口部6を上方側に向けて配置
するダクト3と、これ等をコントロールする制御装置4
及び航空用ジェットエンジン2に燃料を供給する燃料タ
ンク5等とからなる。航空用ジェットエンジン2からの
ジェット流をダクト3によりジェット気流として上方向
に打ち上げ、地上側の湿った空気を高所に上昇気流によ
り運んで低温で高相対湿度の空気層を形成して人工降雨
を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、渇水又は雨不足時
等において人工降雨を発生させる簡便で安価な方法及び
装置に係り、特に、ジェット気流で地上の湿った空気を
上方側に移動し、高相対湿度の空気層を形成する人工降
雨方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の地球環境の変化に基因するため
が、長期間自然降雨が発生しない場合が世界的規模で起
きている。雨不足が生ずると、水力発電に直接影響を与
えると共に農地国家においては農業生産に大きな影響を
与え、国民生活に大きな支障を果たすことになる。その
ため、人工的に降雨させる各種の装置や試みが世界的規
模において色々行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】人工降雨方法としては
例えば雷を人工的に発生させるものや、各種電気放電現
象を発生させたり航空用機やジェット機等を用いて上方
側の気象状態を変化させて人工雲等を発生せしめる等の
各種の方法が採用されている。しかしながら、これ等の
従来の人工降雨方法は大規模なものが殆どであり、設備
コストも高く、かつ大掛りであり、任意の場所において
手軽に降雨をさせ得るものはなかった。
【0004】本発明は、以上の事情に鑑みて発明された
ものであり、比較的簡便で安価な方法により任意の場所
において確実に人工降雨を発生させることができ、水不
足を完全に解消し得る人工降雨方法及び装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、請求項1の人工降雨方法は、人工的に
雨を降らせる方法であって、ジェット気流を上方に向け
て噴射し、上昇気流を生じせしめ、地上側の湿気をおび
た空気を断熱膨張により温度を下げ、その結果として1
00%(飽和状態)又はそれ以上の相対湿度(過飽和状
態)の高湿度の空気層を上方側に形成して人工雨を生じ
させることを特徴とする。この方法によれば、例えば、
地上側の空気の湿度が80%程度であった場合、この空
気をジェット気流として噴射し、上流気流とし上方側に
移動させることができ、上方側において低温になった空
気の相対湿度を100%又は以上にすることができる。
相対湿度が100%又はそれ以上になった空気層は人工
雨の発生源となり、人工雨を生じさせることができる。
【0006】また、本発明の請求項2の人工降雨方法
は、前記ジェット気流内に雨滴促成物質を混入せしめる
ことを特徴とする。雨滴促成物質を入れることにより、
上方側の空気層内に降雨の核を形成することができ、人
工降雨の発生を促進することができる。
【0007】また、本発明の請求項3の人工降雨方法
は、前記雨滴促成物質が沃化銀であることを特徴とす
る。雨滴促成物質として沃化銀を用いることにより、確
実に降雨核を形成することができる。
【0008】また、本発明の請求項4の人工降雨方法
は、前記ジェット気流は上方側に向かって垂直に及び/
又は傾斜して噴出されることを特徴とする。ジェット気
流を垂直に上方側に向けて上げることにより、より高い
位置に集中的に高湿度の空気層を形成することができ、
集中的な人工降雨を得ることができる。
【0009】また、本発明の請求項5の人工降雨方法
は、前記ジェット気流が複数同時に噴射されることを特
徴とする。ジェット気流を複数同時に噴射させることに
より、各種の形態の空気層を形成でき、かつ広範囲に空
気層を形成することができ多量の人工降雨を得ることが
できる。
【0010】また、本発明の請求項6の人工降雨方法
は、傾斜して噴射されたジェット気流が互いに接線方向
に沿って噴射されることを特徴とする。これにより例え
ば、竜巻状の気流を発生させることができる。これによ
り、比較的広範囲にわたり人工降雨を発生させることが
できる。
【0011】また、本発明の請求項7の人工降雨装置
は、人工的に雨を降らせるための装置であって、該装置
は、ジェット気流を排出するジェット気流噴射機構部
と、該ジェット気流噴射機構部に一端側を連結し、他端
側を上方側に向けて開口するダクトと、該ダクト及び前
記ジェット気流噴射機構部の作動状態や方向性等をコン
トロールする制御装置と、前記ジェット気流噴射機構部
に燃料を供給する燃料供給部とを設けることを特徴とす
る。ジェット気流噴射機構部からのジェット空気硫をダ
クトにより上方側に誘導することができ、上昇気流を生
じさせることができる。制御装置により、ジェット気流
噴射機構部やダクトの方向性等をコントロールすること
により自動的に任意の形態の空気層を上方側に形成する
ことができる。
【0012】また、本発明の請求項8の人工降雨装置
は、前記ジェット気流噴射機構部が航空用ジェットエン
ジンであることを特徴とする。航空用ジェットエンジン
は典型的に中型ジェット機エンジンとして世界的によく
出回っており、整備技術も確立しており、比較的手軽に
利用でき、信頼性の向上も図れる。また、比較的安価に
入手することも可能である。
【0013】また、請求項9の人工降雨装置は、前記ダ
クトは、ジェット気流を垂直方向及び/又は傾斜方向に
噴射すべく噴射方向可変構造に形成されることを特徴と
する。ダクトの形状をダクトの開口部から噴射されるジ
ェット気流を垂直方向や傾斜方向に噴射する噴射方向可
変構造にすることにより、各種形態の上昇気流を形成で
き、各種形態の空気層を形成することができる。
【0014】また、請求項10の人工降雨装置は、前記
ダクト内には、内部のジェット気流を案内するガイドベ
ーンが配列されることを特徴とする。これにより、ジェ
ット気流をダクトの曲面に沿って出口側に円滑に、かつ
効果的に誘導することができる。
【0015】また、請求項11の人工降雨装置は、前記
ダクトの前記開口部側には、デイフューザが配設される
ことを特徴とする。デイフューザをダクトの開口部側に
配置することにより周辺部の空気を効果的に巻き込んで
太い上昇気流を形成させることができる。
【0016】また、請求項12の人工降雨装置は、前記
ジェット気流噴射機構部及び燃料供給部が、移動可能装
置上に搭載されることを特徴とする。移動可能装置にジ
ェット気流噴射機構部や燃料供給部を搭載することによ
り、これ等を任意の場所に移動し、配置することができ
る。これにより、所望の場所に人工降雨を発生させるこ
とができる。
【0017】また、本発明の請求項13の人工降雨装置
は、前記ジェット気流噴射機構部が複数配置されること
を特徴とする。ジェット気流噴射機構部を複数配置し、
かつこれを移動可能にすることにより、任意の所望の場
所に、比較的多量の人工降雨を簡便に発生させることが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の人工降雨装置の実
施の形態を図面を参照して詳述する。図1及び図2は人
工降雨装置の一つの実施の形態の概要構造を示す図であ
る。人工降雨装置1は大別してジェット気流を噴射する
ジェット気流噴射機構部の1つである航空用ジェットエ
ンジン2と、この航空用ジェットエンジン2にその一端
側を連結し他端側に上方側に向かって開口する開口部6
を有するエルボ状のダクト3と、航空用ジェットエンジ
ン2の始動,停止や噴流出力等の調節を行うと共にダク
ト3のジェット噴出方向をコントロールする制御機構部
を有する制御装置4と、航空用ジェットエンジン2に燃
料を供給する燃料供給部の1つである燃料タンク5等と
からなる。
【0019】なお、本実施の形態の人工降雨装置1では
雨滴促成物質の1つである沃化銀を供給する沃化銀噴出
装置7がダクト3側に設けられると共にダクト3の開口
部6側には開口部6から噴射されるジェット気流が周囲
の空気を巻き込んで太い上昇気流をジェット形成するた
めのデイフューザ10が設けられている。
【0020】航空用ジェットエンジン2としては中型ジ
ェット機用エンジンが一例として採用される。この中型
ジェット機用エンジンは典型的なジェットエンジンであ
り世界的にも広く出回っており、整備技術も確立してい
るため信頼性が高く、かつ比較的安価に入手可能であ
る。
【0021】ダクト3は本実施の形態では3つのエルボ
片3a,3b,3cからなり、これ等はダクトからのジ
ェット気流の噴射方向を可変にするための噴射方向可変
装置の1つである回転ヒンジ8や油圧シリンダ9により
連結される。即ち、エルボ片3aとエルボ片3bは回転
ヒンジ8aにより上下左右方向の連結角度を可変可能に
すべく連結され、エルボ片3bとエルボ片3cは回転ヒ
ンジ8bにより上下左右方向の連結角度を可変可能にす
べく連結される。また、油圧シリンダ9としてはエルボ
片3a,3b,3cの夫々に連結されるダクト曲がり角
可変用油圧シリンダ9aや図2に示すようにダクト左右
全体角可変用油圧シリンダ9b等とからなる。
【0022】図3に示すようにダクト3内にはガイドベ
ーン30がダクト3の曲率に沿って多数個配設される。
前記のように、ダクト3はエルボ片3a,3b,3cか
らなるため夫々の内部にガイドベーン30a,30b,
30cが配列される。このようなガイドベーン30を配
置することによりダクト3内のジェット気流はダクト3
の曲率に沿って方向づけられ、開口部6から円滑に、か
つ整然と噴射される。
【0023】制御装置4は、前記のように航空用ジェッ
トエンジン2とダクト3の傾斜形態等をコントロールす
るものであり、温度計(吸入空気温度,排気温度,エン
ジン潤滑油温度,燃料温度)圧力計(吸入空気圧力,燃
焼室圧力,背圧,燃料,潤滑油)、エンジン回転計等が
設置されると共に前記の各油圧シリンダ9をコントロー
ルするコントロールレバ11等が設けられている。
【0024】また、燃料タンク5側にはジェットエンジ
ン燃料を貯蔵する注入口付の貯蔵タンクや濾過装置、ブ
リーザ、燃料計センサ(図略)が夫々設けられている。
【0025】以上の構造の人工降雨装置1により、航空
用ジェットエンジン2を作動することによりジェット噴
射流がダクト3内に入り、沃化銀噴出装置7からの沃化
銀を混入したジェット気流がダクト3の開口部6から上
方側に向けて噴射される。なお、前記のようにデイフュ
ーザ10は周囲の空気を効果的にこのジェット気流に巻
き込んで極力太くジェット気流を形成する。また、制御
装置4の作動によりジェット気流の性状やその噴射方向
がコントロールされる。以上により、雲の発生している
場所等をねらってジェット気流を発生させることにより
人工降雨を確実に発生させることができる。また、沃化
銀の混入により降雨核ができ、より確実に人工降雨を発
生させることができる。
【0026】ダクト3から噴射されたジェット気流は上
方側への噴出作用により地上側の湿った空気(例えば、
80%相対湿度の空気)を上昇気流として上方側の高い
位置に運ぶ。この空気は上方に上るに従って低温とな
り、相対湿度が次第に高くなり100%(飽和状態)又
はそれ以上のもの(過飽和状態)になり、高湿度の空気
層を形成する。この空気層は雨雲と同一の性状を有する
ため人工降雨の基になる。以上により、ジェット気流を
噴射することにより人工降雨を形成することができる。
また、制御装置4のコントロールにより人工降雨量を任
意に調節することができる。
【0027】図4は前記の人工降雨装置1を移動可能装
置の1つであるトラック12上に搭載したものである。
なお、制御装置4はトラック12の運転室内に設置さ
れ、燃料タンク5はトラック12のシャシ13側に配置
される。勿論、これに限定するものではない。また、シ
ャシ13の後部には折り畳み自在のグリル部14を有す
る防護棚15が設けられ、運転中の人工降雨装置1の航
空用ジェットエンジン2の吸入口に人間や異物が吸い込
まれるのを防止する。以上により、人工降雨装置1を任
意の場所に移動することができる。
【0028】図5は大型タンクローリ車16を示す。こ
の大型タンクローリ車16には航空用ジェットエンジン
2に燃料を供給するための燃料タンク17が搭載されて
いる。以上により、燃料タンク17を任意の場所に運ぶ
ことができる。
【0029】図6は複数台(図示では3台)の人工降雨
装置1を搭載したトラック12の群を示す。このトラッ
ク12の群には人工降雨装置1の航空用ジェットエンジ
ン2に燃料を供給するための1台の大型タンクローリ車
16がトラック12の群が近接して配置される。以上の
構成により、トラック12上の複数台の人工降雨装置1
からジェット気流を上方に向かって噴射することができ
る。
【0030】図7(a),(b)は図6に示した3台の
人工降雨装置から垂直方向に向かって噴射されたジェッ
ト気流の状態例を示す。図示のようにジェット気流は夫
々3本とも垂直方向に打ち上げられ垂直方向の上昇気流
を形成し人工降雨用の空気層が垂直上方位置に形成され
る。
【0031】図8(a),(b)は3台の人工降雨装置
1から傾斜方向に向かって夫々ジェット気流が噴射され
た一例を示す。本実施の形態では竜巻流を生じさせるよ
うに、互いに接線方向に沿ってジェット気流を噴射す
る。即ち、竜巻流を生じさせるにはダクト3の傾斜角を
適宜コントロールすることにより容易に形成することが
できる。竜巻流を発生させることにより降雨し易い空気
層を比較的容易に、かつ広範囲に形成することができ
る。
【0032】図8(c)は人工降雨装置1のジェット気
流を風下や山側に向けて噴射した実施の形態を示す。こ
れにより上昇気流を効果的に発生させることができる。
【0033】沃化銀をジェット気流に混入させることに
より空気層内に降雨核が生成される。この降雨核の形成
により人工降雨の発生がより確実に行われる。
【0034】前記のように、ダクト3を傾斜させる手段
としては回転ヒンジ8や油圧シリンダ9が適用される
が、例えば、ダクト3を例えば、30度の曲がり角度を
有する3本のエルボ片3a,3b,3cから形成するこ
とにより上方方向に対して例えば、±6度の角度変位が
可能にすると共に左右方向に対し±10度の角度変位が
容易に行われる。これにより、傾斜方向がある角度範囲
において可変的に大きく変化し前記の竜巻状のジェット
気流等を容易に形成することができる。
【0035】以上の説明において、ジェット気流噴射機
構部として航空用ジェットエンジン2を用いたがこれに
限定するものではない。また、ダクト3の形状やその噴
射方向可変構造も前記のものに限定するものではない。
また、雨滴促成物質も沃化銀に限定するものではない。
また、制御装置4や燃料タンク5や移動可能装置につい
ても前記のものに限定するものではない。
【0036】
【発明の効果】1)本発明の請求項1の人工降雨方法に
よれば、ジェット気流を上方に向けて噴射するだけの簡
便で安価な方法により人工降雨の基となる空気層を確実
に形成し人工雨を適宜発生させることができる。 2)本発明の請求項2,3の人工降雨方法によれば、沃
化銀のような雨滴促成物質を入れることにより、降雨核
ができ、人工降雨をより確実に発生させることができ
る。 3)本発明の請求項4,6の人工降雨方法によれば、ジ
ェット気流の噴射方向を傾斜させることができ、竜巻流
のような特殊な形状のジェット気流を生じさせ広範囲に
人工降雨を生じさせることができる。 4)本発明の請求項5の人工降雨方法によれば、ジェッ
ト気流を複数同時に生じさせることができるため、広範
囲にわたり人工降雨を発生させることができる。 5)
本発明の請求項7の人工降雨装置によれば、ジェットエ
ンジンとダクトと、これ等の制御装置及び燃料タンク等
の比較的簡便,安価構造の装置により、人工降雨を確実
に発生させることができるため、任意の場所において手
軽に人工雨を発生させることができる。 6)本発明の請求項8の人工降雨装置によれば、ジェッ
ト気流噴射機構部としてジェットエンジンとして典型的
な航空用ジェットエンジンが用いられ、信頼性向上の実
施の容易化、コスト低減等の効果が上げられる。 7)本発明の請求項9の人工降雨装置によれば、ダクト
を傾斜自在構造にすることによりジェット気流を傾斜さ
せて噴射でき、各種形状のジェット気流を発生せしめ確
実な人工降雨を形成することができる。 8)本発明の請求項10の人工降雨装置によれば、ガイ
ドベーンを配列することによりダクト内のジェット気流
をダクトの局面に沿って誘導することができる。 9)
本発明の請求項11の人工降雨装置によれば、ディフュ
ーザを用いることにより周囲の空気を効果的に巻き込ん
で太いジェット気流を形成することができる。 10)本発明の請求項12の人工降雨装置によれば、人
工降雨装置を任意の場所に移動することができ、任意の
場所において人工降雨を発生させることができる。 11)本発明の請求項13の人工降雨装置によれば、人
工降雨装置を複数配置でき、任意の場所において多量の
人工降雨を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工降雨装置の概要構造を示す構成
図。
【図2】図1のA矢視の正面図。
【図3】本発明のダクト内に配置されるガイドベーンを
示す模式的断面図。
【図4】トラック上に搭載される人工降雨装置を示す側
面図。
【図5】燃料タンクを搭載した大型タンクローリ車を示
す側面図。
【図6】トラック上に搭載された複数台の人工降雨装置
と1台の大型タンクローリ車上に搭載された燃料タンク
を示す模式図。
【図7】複数台の人工降雨装置から垂直方向に噴射され
たジェット気流を示す平面図(図7(a))及び鳥瞰図
(図7(b))。
【図8】複数台の人工降雨装置から傾斜方向に噴射され
竜巻状ジェット気流等や風下や山側に向かうジェット気
流を生じさせる状態を示す平面図(図8(a))、鳥瞰
図(図8(b),図8(c))。
【符号の説明】
1 人工降雨装置 2 航空用ジェットエンジン 3 ダクト 3a エルボ片 3b エルボ片 3c エルボ片 4 制御装置 5 燃料タンク 6 開口部 7 沃化銀噴出装置 8 回転ヒンジ 8a 回転ヒンジ 8b 回転ヒンジ 9 油圧シリンダ 9a ダクト曲がり角可変用油圧シリンダ 9b ダクト左右全体角可変油圧シリンダ 10 デイフューザ 11 コントロールレバ 12 トラック 13 シャシ 14 グリル部 15 防護棚 16 大型タンクローリ車 17 燃料タンク
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月5日(2001.10.
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】近年の地球環境の変化に基因するため
、長期間自然降雨が発生しない場合が世界的規模で起
きている。雨不足が生ずると、水力発電に直接影響を与
えると共に農地国家においては農業生産に大きな影響を
与え、国民生活に大きな支障を果たすことになる。その
ため、人工的に降雨させる各種の装置や試みが世界的規
模において色々行われている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】人工降雨方法としては
例えば雷を人工的に発生させるものや、各種電気放電現
象を発生させたり航空機やジェット機等を用いて上方側
の気象状態を変化させて人工雲等を発生せしめる等の各
種の方法が採用されている。しかしながら、これ等の従
来の人工降雨方法は大規模なものが殆どであり、設備コ
ストも高く、かつ大掛りであり、任意の場所において手
軽に降雨をさせ得るものはなかった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、本発明の請求項7の人工降雨装置
は、人工的に雨を降らせるための装置であって、該装置
は、ジェット気流を排出するジェット気流噴射機構部
と、該ジェット気流噴射機構部に一端側を連結し、他端
側を上方側に向けて開口するダクトと、該ダクト及び前
記ジェット気流噴射機構部の作動状態や方向性等をコン
トロールする制御装置と、前記ジェット気流噴射機構部
に燃料を供給する燃料供給部とを設けることを特徴とす
る。ジェット気流噴射機構部からのジェット空気をダ
クトにより上方側に誘導することができ、上昇気流を生
じさせることができる。制御装置により、ジェット気流
噴射機構部やダクトの方向性等をコントロールすること
により自動的に任意の形態の空気層を上方側に形成する
ことができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】図6は複数台(図示では3台)の人工降雨
装置1を搭載したトラック12の群を示す。このトラッ
ク12の群には人工降雨装置1の航空用ジェットエンジ
ン2に燃料を供給するための1台の大型タンクローリ車
16がトラック12の群近接して配置される。以上の
構成により、トラック12上の複数台の人工降雨装置1
からジェット気流を上方に向かって噴射することができ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工的に雨を降らせる方法であって、ジ
    ェット気流を上方に向けて噴射し、上昇気流を生じせし
    め、地上側の湿気をおびた空気を100%又はそれ以上
    の相対湿度の高湿度の空気層を上方側に形成して人工雨
    を生じさせることを特徴とする人工降雨方法。
  2. 【請求項2】 前記ジェット気流内に雨滴促成物質を混
    入せしめることを特徴とする請求項1に記載の人工降雨
    方法。
  3. 【請求項3】 前記雨滴促成物質が沃化銀であることを
    特徴とする請求項2に記載の人工降雨方法。
  4. 【請求項4】 前記ジェット気流は上方側に向かって垂
    直に及び/又は傾斜して噴出されることを特徴とする請
    求項1及び3のいずれかに記載の人工降雨方法。
  5. 【請求項5】 前記ジェット気流が複数同時に噴射され
    ることを特徴とする請求項1及び4のいずれかに記載の
    人工降雨方法。
  6. 【請求項6】 傾斜して噴射されたジェット気流は互い
    に接線方向に沿って噴射されることを特徴とする請求項
    4に記載の人工降雨方法。
  7. 【請求項7】 人工的に雨を降らせるための装置であっ
    て、該装置は、ジェット気流を排出するジェット気流噴
    射機構部と、該ジェット気流噴射機構部に一端側を連結
    し、他端側を上方側に向けて開口するダクトと、該ダク
    ト及び前記ジェット気流噴射機構部の作動状態や方向性
    等をコントロールする制御装置と、前記ジェット気流噴
    射機構部に燃料を供給する燃料供給部とを設けることを
    特徴とする人工降雨装置。
  8. 【請求項8】 前記ジェット気流噴射機構部が航空用ジ
    ェットエンジンであることを特徴とする請求項7に記載
    の人工降雨装置。
  9. 【請求項9】 前記ダクトは、ジェット気流を垂直方向
    及び/又は傾斜方向に噴射すべく噴射方向可変構造に形
    成されることを特徴とする請求項7に記載の人工降雨装
    置。
  10. 【請求項10】 前記ダクト内には、内部のジェット気
    流を案内するガイドベーンが配列されることを特徴とす
    る請求項7に記載の人工降雨装置。
  11. 【請求項11】 前記ダクトの前記開口部側には、デイ
    フューザが配設されることを特徴とする請求項7に記載
    の人工降雨装置。
  12. 【請求項12】 前記ジェット気流噴射機構部及び燃料
    供給部が、移動可能装置上に搭載されることを特徴とす
    る請求項7に記載の人工降雨装置。
  13. 【請求項13】 前記ジェット気流噴射機構部が複数配
    置されることを特徴とする請求項7乃至12のいずれか
    に記載の人工降雨装置。
JP2001285118A 2001-09-19 2001-09-19 人工降雨方法及び装置 Pending JP2003088257A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001285118A JP2003088257A (ja) 2001-09-19 2001-09-19 人工降雨方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001285118A JP2003088257A (ja) 2001-09-19 2001-09-19 人工降雨方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003088257A true JP2003088257A (ja) 2003-03-25

Family

ID=19108326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001285118A Pending JP2003088257A (ja) 2001-09-19 2001-09-19 人工降雨方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003088257A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100679713B1 (ko) 2005-12-15 2007-02-15 대한민국 기상조절 실험용 연소탄 점화장치
JP2011024548A (ja) * 2009-06-28 2011-02-10 Fujiwara Sangyo Kk 人工降雨等発生方法
US8439278B2 (en) 2008-03-19 2013-05-14 Hideyo Murakami Apparatus for producing a mass of water vapor, apparatus for producing, moving and climbing a mass of water vapor, and method of causing artificial stimulation of rain
CN108230859A (zh) * 2018-02-02 2018-06-29 中国地质大学(武汉) 一种用于滑坡模型试验的降雨模拟装置
RU2738479C1 (ru) * 2020-07-14 2020-12-14 Общество с ограниченной ответственностью Научно-производственный центр "Антиград" (ООО НПЦ "Антиград") Способ и устройство создания искусственных облаков и осадков
RU2803352C1 (ru) * 2022-11-24 2023-09-12 Общество С Ограниченной Ответственностью Научно-Производственный Центр "Антиград" Способ создания искусственных облаков и осадков

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100679713B1 (ko) 2005-12-15 2007-02-15 대한민국 기상조절 실험용 연소탄 점화장치
US8439278B2 (en) 2008-03-19 2013-05-14 Hideyo Murakami Apparatus for producing a mass of water vapor, apparatus for producing, moving and climbing a mass of water vapor, and method of causing artificial stimulation of rain
JP2011024548A (ja) * 2009-06-28 2011-02-10 Fujiwara Sangyo Kk 人工降雨等発生方法
CN108230859A (zh) * 2018-02-02 2018-06-29 中国地质大学(武汉) 一种用于滑坡模型试验的降雨模拟装置
CN108230859B (zh) * 2018-02-02 2024-05-14 中国地质大学(武汉) 一种用于滑坡模型试验的降雨模拟装置
RU2738479C1 (ru) * 2020-07-14 2020-12-14 Общество с ограниченной ответственностью Научно-производственный центр "Антиград" (ООО НПЦ "Антиград") Способ и устройство создания искусственных облаков и осадков
WO2022015204A1 (ru) * 2020-07-14 2022-01-20 Общество С Ограниченной Ответственностью Научно-Производственный Центр "Антиград" Способ и устройство создания искусственных облаков и осадков
RU2803352C1 (ru) * 2022-11-24 2023-09-12 Общество С Ограниченной Ответственностью Научно-Производственный Центр "Антиград" Способ создания искусственных облаков и осадков

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102582843B (zh) 地面结冰条件模拟系统
CN104648692B (zh) 吹风淋雨系统及降雨模拟方法
US3329377A (en) Protection for aircraft engines against snow, ice and airborne particles
EP2098714A2 (en) High bypass-ratio turbofan jet engine
US20050223694A1 (en) Ducted air power plant
CN109279030B (zh) 排放器驱动的防冰系统
CN107991055A (zh) 戈壁综合环境风洞模拟装置
JP5281044B2 (ja) 噴霧システム、噴霧システムを備えるエンジンの動力増大システム、及び空気を加湿する方法
KR101696723B1 (ko) 압력 제어를 통한 풍력 터빈 향상 시스템
JP2012506823A (ja) 胴体内に部分的に埋め込まれたエンジンを有する航空機
CN103149009B (zh) 超声速隔离段风洞试验装置
JP2008038905A (ja) スロート部を擬似的に変化させるバイパスターボ機械
CN102781773B (zh) 用于减小由喷气引擎上喷气‑外挂架相互作用而产生的噪音的装置
CN108138582B (zh) 用于涡轮发动机叶片的防结冰系统
JP2012508668A (ja) ダクトなしのプロペラを備えた航空機エンジンの空気取入口
CN104088704B (zh) 一种具有与防冰壁面共形的航空发动机热气防冰腔装置
US6763651B2 (en) Active system for wide area suppression of engine vortex
US20110215191A1 (en) Vortex left platform
JP2003088257A (ja) 人工降雨方法及び装置
CN102524223A (zh) 远射程风送式喷雾装置
JP3084832U (ja) 人工降雨装置
JPS6014174B2 (ja) ガスタ−ビン機関の破片吸入制限方法及び破片吸入制限装置
CN2597682Y (zh) 涡扇助推冲压发动机
CN108915891A (zh) 一种基于三维内转进气道的燃料提前喷注设计方法
US3231195A (en) Fog dispersal