JP2003088132A - 電気集塵用電源 - Google Patents

電気集塵用電源

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JP2003088132A JP2001274086A JP2001274086A JP2003088132A JP 2003088132 A JP2003088132 A JP 2003088132A JP 2001274086 A JP2001274086 A JP 2001274086A JP 2001274086 A JP2001274086 A JP 2001274086A JP 2003088132 A JP2003088132 A JP 2003088132A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータ化された電気集塵機電源の間欠荷
電による充電の定電流制御を可能とし、休止区間を完全
な休止とせず、コロナ放電の開始程度の電圧まで荷電
し、集塵効率を向上させることが可能な電気集塵機電源
装置を提供する。 【解決手段】 本発明の電気集塵用電源は、交流電源を
整流して運転するインバータ5の出力電圧を、高電圧ト
ランス9と整流器10とを通して直流高電圧に変換し、放
電電極11と集塵電極12とに荷電する電気集塵用電源であ
り、荷電電流Iが定電流になるように制御する定電流制
御回路16と、荷電電流Iを検出し、検出されたこの荷電
電流Iを検出電圧VIとして出力する抵抗器R1と、放
電電極11と集塵電極12との間の荷電電圧を検出し、検出
された荷電電圧を検出電圧VSとして出力する抵抗器R
2,R3とを有し、定電流制御回路16が、検出電圧DIを基
準電圧VPまたは基準電圧VBに対応するように、高周波イ
ンバータ5を制御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コロナ放電により
塵埃を帯電させて、吸着補集を行う電気集塵装置に用い
られる高周波インバータを用いた電気集塵用電源装置に
係わるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、工場の排煙ガスなどに含有される
塵埃,微生物あるいは煙の粒子などの空気中浮遊物を帯
電して、吸着させることにより除去することで、排煙ガ
スなどを清浄化する電気集塵機が使用されている。この
とき、電気集塵装置は、放電電極と集塵電極との間でコ
ロナ放電を発生させ、このコロナ放電により上述した空
気中浮遊物をイオン化し、このイオン化された空気中浮
遊物を集塵電極に吸着補集させることで除去を行う。こ
のコロナ放電を起こさせる電圧を供給するために、高周
波インバータを用いた電気集塵用電源が用いられる。上
記電気集塵用電源は、商用の交流電源を整流した直流電
圧で運転される高周波インバータの高周波出力電圧を、
高電圧トランスと整流器とを通すことにより、直流の高
電圧に変換し、この直流の高電圧を放電電極と集塵電極
とに供給する。
【0003】従来、この種の高周波インバータを用いた
電気集塵用電源の制御は、旧来のサイリスタを使用した
電気集塵用電源の制御と、基本的に同一の定電流制御に
より行われる。電気集塵装置は、荷電電圧が火花放電直
前の電圧に制御するのが最も集塵効率が上がるが、反
面、火花放電が発生し易くなる。そして一旦、火花放電
が発生すると、放電電極と集塵電極との間で短絡が起こ
り、コロナ放電が起こらなくなる。したがって、電気集
塵装置は、火花放電の発生直後から、放電電極と集塵電
極との間の電圧(荷電電圧)がコロナ放電を起こす電圧
に上昇するまで、集塵性能が大幅に低下する。このた
め、集塵電源においては、集塵効率を上げるために、火
花放電が発生する直前の電圧でできるだけ長く運転し、
火花放電が発生したときは火花放電を速やかに消弧し、
その後、できるだけ高速に荷電電圧を立ち上げる、つま
り、放電電極と集塵用電源との間に形成される静電容量
を高速に充電する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電気集塵用電源では、サイリスタにて昇圧変圧器の1次
測電圧を制御する電源を使用した間欠荷電制御におい
て、主回路のスイッチング時間を、商用電源の交流周波
数に同期させ、すなわち、50Hzまたは60Hzと
し、間欠荷電の周期が1/f(f=商用周波数)単位の
時間において、荷電と休止とが繰り返されている。この
ため、従来の電気集塵用電源装置においては、サイリス
タの位相制御を用いた定電流制御、すなわち、点弧後に
商用電源の電圧が反転するまで、ターンオフできないサ
イリスタのような素子を用いることでは、間欠荷電によ
る充電電流の定電流制御が実現不可能であった。
【0005】このため、従来の電気集塵用電源において
は、間欠荷電における電流検出の時定数を、間欠荷電の
周期より充分大きくして、荷電電流を荷電時間と休止時
間との全区間の平均として検出して、間欠荷電を制御し
ていた。このため、従来の電気集塵用電源においては、
長い期間における荷電電圧の検出は可能であるが、異常
放電による電圧の低下後の立ち上げ制御,及び荷電開始
時における突入電流の制御が、検出値が平均化されたも
のしか得られないためにフィードバック制御が行えず、
安定して集塵効率を向上させる制御が行えないという欠
点がある。
【0006】また、この従来の電気集塵用電源において
は、瞬時的な過電流、特に荷電時間になった直後の突入
充電電流に対してフィードバック制御ができなくなるた
め、間欠荷電時にサイリスタに供給される交流波形の位
相角を制限するなどの対策を行っている。このため、従
来の電気集塵用電源装置には、上述の位相角を制限する
ための回路が必要となり、かつこの回路による交流波形
の位相角の煩雑な制御を行わなければならないという問
題がある。
【0007】さらに、従来の電気集塵用電源装置には、
電気集塵機毎に特性が異なることにより、現場毎の、サ
イリスタに入力される点弧信号の位相角の調整が必要な
場合が生じるという欠点がある。加えて、従来の電気集
塵用電源装置には、上述したように、電流検出の時間を
間欠荷電の周期より充分大きくすることによる応答性の
遅さから、荷電時間と休止時間とを別個に制御すること
が困難であり、休止期間にコロナ放電の開始程度の電圧
まで荷電する動作を行わせることが行えないという問題
がある。
【0008】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、インバータ化された電源本来の高速制御性を生か
した間欠荷電制御方式の電気集塵機電源により、間欠荷
電による充電の定電流制御を実現可能とし、休止区間を
完全な休止とせず、コロナ放電の開始程度の電圧まで荷
電し、集塵効率を向上させることが可能な電気集塵用電
源装置を提供することを特徴とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明の電気集塵用電
源は、交流電源を整流した直流電圧で運転する高周波イ
ンバータ部の高周波出力電圧を、高電圧トランス(高電
圧トランス9)と高電圧整流器(整流回路(全波整流ダ
イオード)10)とを通して直流高電圧に変換し、直流
高電圧出力端子を介して、この直流高電圧を放電電極と
集塵電極との間の容量に荷電する電気集塵用電源装置で
あって、前記直流高電圧出力端子を流れる荷電電流が定
電流になるように制御する定電流制御部(第1の実施形
態における定電流制御部16,第2の実施形態における
CPU・47)と、前記直流高電圧出力端子において前
記荷電電流を検出し、検出されたこの荷電電流を検出電
流として出力する電流検出回路(抵抗器R1)と、前記
直流高電圧出力端子において放電電極と集塵電極との間
の荷電電圧を検出し、検出された荷電電圧を検出電圧V
Sとして出力する電圧検出回路(抵抗器R2,R3)と
を具備し、前記定電流制御部が前記検出電圧VSに応じ
て、前記検出電流が第1の設定値(PEAK荷電区間に
おける荷電電流Iの設定値)または、この第1の設定値
より小さい第2の設定値(BASE荷電区間における荷
電電電流Iの設定値)のいずれかの電流値となるよう
に、前記高周波インバータ部を定電流制御することを特
徴とする。
【0010】本願発明の電気集塵用電源は、前記直流高
電圧出力端子を流れる荷電電流を検出して電流検出信号
(第1の実施形態における検出電圧VI,第2の実施形
態における電圧データDI)を得ると共に、荷電期間
(PEAK荷電区間)と荷電抑制期間(BASE荷電区
間)との間で切り替わる毎に前記第1の電流基準値(第
1の実施形態における基準電圧VP,第2の実施形態に
おける基準電圧データDP)と第2の電流基準値(第1
の実施形態における基準電圧VB,第2の実施形態にお
ける基準電圧データDB)との間で切替えを行い、前記
荷電期間において前記電流検出信号と前記第1の電流基
準値とを比較し、前記電流検出信号が前記第1の電流基
準値と等しくなるように前記荷電電流を定電流制御し、
一方、前記荷電抑制期間において前記電流検出信号と前
記第2の電流基準値とを比較し、前記電流検出信号が前
記第2の電流基準値と等しくなるように前記荷電電流を
定電流制御することを特徴とする請求項1に記載の電気
集塵用電源。
【0011】本願発明の電気集塵用電源は、電気集塵部
を流れる荷電電流を検出する荷電電流検出手段と、第1
の電流基準値を出力する第1の電流基準手段(第1の実
施形態における基準電圧発生器7,第2の実施形態にお
けるROM・49)と、第1の電流基準値よりも低い第
2の電流基準値を出力する第2の電流基準手段(第1の
実施形態における基準電圧発生器8,第2の実施形態に
おけるROM・49)と、前記荷電電流検出手段からの
電流検出信号を、前記第1の電流基準値または第2の電
流基準値のいずれかとを比較する比較回路(第1の実施
形態における比較器22,第2の実施形態におけるCP
U・47)と、前記電気集塵部に印加される荷電電圧の
大きさにより前記切替え信号を発生する切替え信号発生
回路(第1の実施形態におけるタイマ20,21、第2
の実施形態におけるCPU・47,RAM・48)と、
この切替え信号を受けて、前記比較回路に電流基準値を
供給する電流基準手段(第1の実施形態における比較器
22,第2の実施形態におけるCPU・47)を、前記
第1の電流基準手段と第2の電流基準手段とで交互に切
り替える切替え手段(第1の実施形態におけるスイッチ
17,第2の実施形態におけるCPU・47)とを有
し、前記切替え信号が前記第1の電流基準手段を選択す
る期間において、前記直流高電圧出力端子を流れる出力
電流が第1の電流値になるように前記高周波インバータ
部を駆動し、前記切替え信号が前記第2の電流基準手段
を選択する期間において、前記電気集塵部を流れる出力
電流が第1の電流値よりも小さい第2の電流値になるよ
うに、前記荷電電流を定電流制御することを特徴とする
請求項1または請求項2のいずれかに記載の電気集塵用
電源。
【0012】本発明の電気集塵用電源は、前記切換手段
が前記荷電期間及び前記休止期間各々の時間制御をタイ
マ(第1の実施形態におけるタイマ20,21、第2の
実施形態におけるCPU・47,RAM・48)により
行うことを特徴とする。本発明の電気集塵用電源は、前
記切替え信号発生回路が、検出電圧VSと下限値から上
昇して検出電圧VSに対応した値となる基準電圧VKと
を比較する比較回路と、前記荷電期間を設定する手段
と、前記荷電抑制期間を設定する手段とを備えたことを
特徴とする。
【0013】本発明の電気集塵用電源は、前記手段がタ
イマであることを特徴とする。本発明の電気集塵用電源
は、前記切換手段が前記荷電時間の長さを、前記切換信
号に基づき調整することを特徴とする。本発明の電気集
塵用電源は、インバータ化した電気集塵用電源の高速制
御性を生かした間欠荷電制御において荷電時間と抑制時
間(PEAK荷電時間とBASE荷電時間とに対応)を、それぞれ
の電流設定レベルを設けて、この電流設定レベルを切替
えて定電流制御することにより、瞬時的な過電流、特に
荷電時間になった直後の突入充電電流を制御可能とし、
安定したピーク電圧を確保できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 <第1の実施形態>第1の実施形態による集塵用電源装
置は、間欠的に荷電電圧を供給することにより集塵効率
を向上させる間欠荷電制御において、荷電期間(PEA
K荷電期間)及び荷電抑制期間(BASE荷電期間)毎
に、各々異なる荷電電流の設定値(第1及び第2の設定
値)を設けて、この設定値を切り替えて、放電電極11
と集塵電極との間へ荷電を行う定電流の制御を行う。ま
た、第1の実施形態による集塵用電源装置は、従来の集
塵用電源装置が上記荷電抑制期間の間に荷電を行わない
のに比べ、荷電抑制期間にもBASE荷電として荷電を
継続させ、荷電電圧のピーク値と平均荷電電圧の値との
積が大きくし、電気集塵機の集塵効率を向上させてい
る。
【0015】すなわち、第1の実施形態による集塵用電
源装置は、大きい荷電電流(第1の設定値)を与える荷
電期間を逆電離を起こさない時間として設定するPEA
K荷電時間設定用タイマと、少ない荷電電流(第2の設
定値)を与え、電圧が特定のレベルまで低下するのに必
要な時間を計時するBASE荷電時間設定用タイマとを
設け、PEAK荷電時間において第1の設定値に基づき
荷電における定電流制御を行い、BASE荷電時間にお
いて第2の設定値に基づき荷電における定電流制御を行
う。ここで、上記第2の設定値は、上記第1の設定値に
比較して低い荷電電流、すなわちコロナ放電が開始され
る電圧程度に、放電電極と集塵電極との間を荷電する電
流値に設定されている。
【0016】図1は本発明の第1の実施形態による集塵
用電源の構成を示すブロック図である。この図におい
て、整流器1は、商用電源を整流し、直流電圧を発生す
る。チョークコイル2及びコンデンサ3は、低周波フィ
ルタ4を構成し、特定の周波数以上の高周波電流を阻止
する。フィルタ回路4は、生成した直流電圧を高周波イ
ンバータ部(以下、インバータという)5に供給する。
インバータ5は、4個のIGBT(絶縁ゲート型バイポ
ーラトランジスタ)・5A〜5Dと、このIGBTを保
護する4個の逆並列ダイオード6A〜6Dで構成されて
いる。また、インバータ5は、所定の周波数の駆動パル
スにより、IGBT・5A〜5Dが駆動され、交流電流
を生成し、この交流電流を共振インダクタ12を介して
高電圧トランス9の1次巻線に供給する。
【0017】ここで、高電圧トランス9の2次側の鎖線
で示すコンデンサ13は、高電圧トランス9のストレイ
キャパシタンスを示し、このストレイキャパシタンスと
コンデンサ14のキャパシタンスとが必要な共振キャパ
シタンスを与える。この共振コンデンサ13と14は、
高電圧トランス9の1次側の共振インダクタ12との共
振作用により、インバータ回路5を並列共振モードで動
作させる。このとき、共振コンデンサ13の両端の電
圧、すなわち高電圧トランス9の2次側巻線間の電圧
は、インバータ回路5におけるIGBT5A〜5Dのス
イッチング周波数をfとし、共振コンデンサ13と共振
インダクタ12とから決まる共振周波数Fとし、「n・
f≦F≦m・f」の範囲内で共振させると、等価的に整
流器1の出力する電圧より高い電圧を得ることができ
る。ここで、「n」と「m」との数値は、出力電圧を測
定しつつ、希望する電圧が得られる数値範囲に調整する
ことにより決定される。また、高電圧トランス9の2次
巻線には、整流回路(高電圧全波整流回路)10が接続
されている。整流回路10は、高電圧トランス9の2次
巻線に発生する交流高電圧を直流高電圧(以下、整流電
圧とする)に変換して放電電極11へ供給する。これに
より、放電電極11と接地された集塵電極12との間に
は、上記整流電圧に相当するの電圧差が発生する。ここ
で、放電電極11と集塵電極12とによる静電容量の容
量値は、例えば、0.01μF以上であり、数kHz以
上の変換周波数のインバータ5を用いれば十分なフィル
タ効果が見込める。
【0018】電流検出抵抗R1は、整流回路10及び高
電圧トランス9の2次巻線に対して直列に設けられてお
り、放電電極荷電電流測定系を構成しており、放電電極
11へ供給される荷電電流に対応する測定電圧VIを出
力する。電圧検出抵抗R2,R3は、放電電極11と接
地点との間において直列に設けられ、荷電電圧測定系を
構成し、接続点Sから分圧した検出電圧VSを出力す
る。以下、簡単のため、放電電極11における荷電電圧
がピーク電圧であるときの検出電圧VSをピーク電圧と
し、BASE荷電区間における検出電圧VSを、コロナ
放電が開始される程度の電圧として説明する。
【0019】制御回路31は、上記測定電圧VI及び検
出電圧VSの数値に基づき、インバータ回路5を駆動
し、荷電電流を2段階で定電流制御を行う。また、制御
回路31は、駆動回路19,火花追従制御回路32,定
電圧制御回路33,短絡検出トリップ制御回路34、定
電流制御回路16,比較器22,PEAK荷電時間設定
用タイマ20,BASE荷電時間設定用タイマ21など
を有している。ここで、短絡検出トリップ制御回路34
は、検出電圧VSの数値を検出して、一定時間以上に渡
って短絡状態が継続した場合、トリップして接続した放
電電極11と集塵電極12とを切り離す制御を行う。
【0020】駆動回路19は、上記火花追従制御回路3
2,定電圧制御回路33,定電流制御回路16各々から
出力される制御信号により、インバータ5のIGBT・
5A〜5Dのオン時問を決定する駆動パルス幅の変調を
行う。火花追従制御回路32は、通常に運転されている
場合に、火花放電が頻繁に起こることを検出すると、荷
電電圧を予め決められた電圧ΔVだけ下げ、火花放電が
起こらない荷電電圧となるよう、駆動回路19から出力
される駆動パルス幅を制御する。
【0021】また、定電圧制御回路33は、電気集塵機
の空気の排出口に設けられた光センサにより、排出口か
ら排出される排気の透過率を測定し、透過率の変化が飽
和する荷電電圧となるよう、駆動回路19から出力され
る駆動パルス幅を制御する。さらに、駆動回路19は、
定電流制御回路16から入力される制御信号Cが「L」
レベルの場合、駆動パルス幅を広げてインバータ5の出
力を上昇させ、制御信号Cが「H」レベルの場合、駆動
パルス幅を狭めてインバータ5の高電圧トランス9の一
次側巻線へ出力する電圧を低下させる制御を行う。この
とき、インバータ5の各IGBTのスイッチング速度
は、20kHz程度に設定されており、定電流制御の精
度を高いものとしている。
【0022】定電流制御回路16は、スイッチ(切換
器)17を通して与えられる基準電圧((−)端子に入
力)と、上記検出電圧VI((+)端子に入力)とを比
較し、この検出電圧VIが基準電圧より高い場合、
「H」レベルの制御信号Cを出力し、一方、検出電圧V
Iが基準電圧より低い場合、「L」レベルの制御信号C
を出力する比較回路18を備える。スイッチ17は、タ
イマ20の出力する制御信号Pのレベルに応じて、基準
電圧発生器7の発生する基準電圧VP,及び基準電圧発
生器8の発生する基準電圧VBのいずれを、比較回路1
8の(−)端子へ供給するかを設定する。例えば、スイ
ッチ17は、タイマ20の出力が「H」レベルのとき、
定電流制御回路16の(−)端子に上記基準電圧VPを
供給し、タイマ20の出力が「L」レベルのとき、定電
流制御回路16の(−)端子に上記基準電圧VBを供給
する。
【0023】タイマ20は、PEAK荷電時間を設定す
るタイマであり、カウントアップすると、制御信号Pを
「H」レベルから「L」レベルに遷移させ、タイマ21
の計時した時間をリセットする。タイマ21は、BAS
E荷電時間を設定するタイマであり、制御信号Pが
「L」レベルとなることにより計時動作をスタートさせ
る。また、タイマ21は、計時動作がスタートすると、
制御信号Qを「L」レベルから「H」レベルに遷移さ
せ、タイマ20の計時した時間をリセットする。一方、
タイマ21は、カウントアップすると、制御信号Qを
「H」レベルから「L」レベルへ遷移させる。
【0024】さらに、タイマ20は、ダイオード24を
介して、「L」レベルの制御信号Qが入力され、かつ、
ダイオード23を介して、「L」レベルの制御信号Rが
入力されると、計時動作を開始する。したがって、PE
AK荷電時間設定用タイマ20とBASE荷電時間設定
用タイマ21とにおいて、PEAK荷電時間設定用タイ
マ20がタイムアップすると、BASE荷電時間設定用
タイマ21の動作開始をセットし、このBASE荷電時
間設定用タイマ21がタイムアップすると、PEAK荷
電時間設定用タイマ20の動作開始をセットすることに
より、PEAK荷電時間とBASE荷電時間とが、図2
に示すように交互に繰り返される。
【0025】比較器22は、コンパレータであり、PE
AK荷電時間設定用タイマ20のカウント動作を停止さ
せる、「H」レベルの制御信号Rを出力する。ここで、
比較器22は、検出電圧VS((−)端子に入力)と基
準電圧VK((+)端子に入力)との比較を行い、検出
電圧VSが基準電圧VKより小さくなると、制御信号R
を「H」レベルとして出力し、一方、検出電圧VSが基
準電圧より大きくなると、制御信号Rを「L」レベルと
して出力する。
【0026】ピーク電圧ホールド用コンデンサ28は、
検出電圧VSにおいて、正常に動作しているときの荷電
電圧のピーク電圧における電荷をダイオード30を介し
て蓄積、すなわちピーク電圧の電圧値を記憶している。
抵抗27と可変抵抗器26とは、高抵抗値の抵抗器であ
って、直列に接続されており、ダイオード30のカソー
ドと接地点との間で、ピーク電圧ホールド用コンデンサ
28と並列に設けられている。また、抵抗27と可変抵
抗器26とは、設上記ピーク電圧を分圧し、この分圧さ
れた電圧を基準電圧VKとして、比較器22の(+)端
子へ供給する。ここで、可変抵抗器26の抵抗値を調整
して、ピーク電圧ホールド用コンデンサ28に蓄積され
ている電圧の80〜90%の電圧値の基準電圧VKが、
比較器22の(+)端子へ供給されるようにする。
【0027】トランジスタ29は、npn型のバイポー
ラトランジスタであり、ダイオード30のカソードと接
地点との間に、ピーク電圧ホールド用コンデンサ28と
並列に設けられている。また、トランジスタ29は、制
御信号Qまたは制御信号Rのいずれかでも「H」レベル
となることにより、ピーク電圧ホールド用コンデンサ2
8に蓄積されている電荷を接地点に放電させる。すなわ
ち、トランジスタ29は、制御信号Qまたは制御信号R
のいずれかでも「H」レベルとなることにより、ピーク
電圧ホールド用コンデンサ28が記憶しているピーク電
圧をリセットする。したがって、ピーク電圧ホールド用
コンデンサ28の電圧は、荷電抑制期間ではトランジス
タ29のオンによりゼロ電圧に近い下限値にリセットさ
れ、荷電期間に入ると、その下限値から検出電圧VSの
値に応じて充電され、基準電圧VKも当然に検出電圧V
Sの値に比例した値となる。このことは重要である。負
荷電圧が大きく変化したとき、例えば逆電離現象が発生
した場合は、荷電電圧、つまり検出電圧VSは通常の1
/3−1/4に低下する。また、電極間にスパークが発
生した場合には荷電電圧はほぼゼロになる。このような
場合、基準電圧VKが固定の値としたときには、検出電
圧VSが基準電圧VKよりも小さくなってしまうので、
荷電期間になると直ぐに荷電抑制期間となってしまい、
運転を一旦停止させなくてはならなくなる。この発明で
は、基準電圧VKは検出電圧VSの値に比例した値にな
るので、いかなる負荷変動があっても、検出電圧VSが
基準電圧VKよりも低下するのは、荷電期間から荷電抑
制期間に切り替わるときであり、このとき比較回路22
の出力信号レベルが変化するだけであるので、前述のよ
うな問題は生じない。
【0028】次に、第1の実施形態による集塵用電源の
動作例を、図1ないし図3を用いて説明する。図2と図
3は、図1の集塵用電源の動作例を示すタイミングチャ
ートである。ここで、図3(a)は、荷電電圧、すなわ
ち検出電圧VS(実線で示されている)及び基準電圧V
K(破線で示されている)の時刻変化を示しており、横
軸が時刻、縦軸が荷電電圧の電圧値を示している。ま
た、図3(b)は、比較器22が出力する制御信号Rの
電圧レベルを示しており、横軸が時刻、縦軸が電圧レベ
ルを示している。図3(c)は、タイマ20の出力する
制御信号Pの電圧レベルを示しており、横軸が時刻、縦
軸が電圧レベルを示している。図3(d)は、荷電電流
値に対応した検出電圧VIの電圧レベルを示しており、
横軸が時刻、縦軸が電圧レベルを示している。図3
(e)は、定電流制御回路16から出力される制御信号
Cの電圧レベルを示しており、横軸が時刻、縦軸が電圧
レベルを示している。
【0029】以下、図3の各時刻に従い、本発明の第1
の実施形態の動作例の説明を行う。 1)時刻t0〜t1(PEAK荷電時間) PEAK荷電区間において、タイマ20は、制御信号P
を「H」レベルで出力しており、スイッチ17を通して
基準電圧VPを出力させている。これにより、定電流制
御回路16は、基準電圧VPに対応して電流Iを定電流
制御しているため、電流Iは放電電極11の荷電電圧を
ピーク電圧とする電流値となっている。このとき、PE
AK荷電区間開始時点からピーク電圧ホールド用コンデ
ンサ28に充電される電荷が検出電圧VSによって徐々
に増加し、ピーク電圧の電圧値に達する。ここで、ピー
ク電圧ホールド用コンデンサ28にピーク電圧が記憶さ
れた時点において、基準電圧VKの電圧値は上記ピーク
電圧の80〜90%の電圧値となっている。
【0030】そして、タイマ20は、電気集塵装置の負
荷状態が正常であれば、PEAK荷電時間TPをカウン
トアップして、時刻t1に制御信号Pを「H」レベルか
ら「L」レベルへ遷移させ、スイッチ17を通して出力
される基準電圧を基準電圧VPからそれよりも低い基準
電圧VBへ切り替える。また、タイマ20は、タイマ2
1の計時動作を開始させ、荷電状態を、PEAK荷電区
間からBASE荷電区間へ移行させる。すなわち、定電
流制御回路16は、入力される基準電圧が基準電圧VB
となり、低くなることにより、BASE荷電区間におい
てはPEAK荷電区間に比べて、放電電極11へ供給す
る荷電電流Iを減少させて、定電流制御を行う。
【0031】2)時刻t1〜t2(BASE荷電区間) 次に、タイマ21は制御信号Qを「L」レベルから
「H」レベルとして、タイマ20をリセットするととも
に、トランジスタ29をオン状態として、ピーク電圧ホ
ールド用コンデンサ28に蓄積されている電荷を放電さ
せる。そして、BASE荷電区間においては、タイマ2
0が、制御信号Pを「L」レベルで出力しており、スイ
ッチ17を通して基準電圧VBを出力させている。これ
により、定電流制御回路16は、基準電圧VBに応じて
電流Iを定電流制御しているため、電流Iは放電電極1
1の荷電電圧をコロナ放電を開始する程度の電圧とする
電流値となっている。また、このとき、基準電圧VK
は、検出電圧VS、すなわち、ほぼコロナ放電を開始す
る程度の電圧の80〜90%の電圧となっている。
【0032】そして、タイマ20は、BASE荷電時間
TBをカウントアップして、時刻t2に制御信号Pを
「L」レベルから「H」レベルへ遷移させ、スイッチ1
7を通して出力される基準電圧を基準電圧VBから基準
電圧VPへ切り替える。また、タイマ21は、制御信号
Qを「H」レベルから「L」レベルへ遷移させ(このと
き制御信号Rは「L」レベル)、タイマ20の計時動作
を開始させ、荷電状態を、PEAK荷電区間からBAS
E荷電区間へ移行させる。すなわち、定電流制御回路1
6は、入力される基準電圧が基準電圧VPとなり高くな
ることにより、PEAK荷電区間においてBASE荷電
区間に比較して、放電電極11へ供給する荷電電流Iを
増加させて、定電流制御を行う。
【0033】3)時刻t2〜t3(PEAK荷電区間) 基本的な動作は、時刻t0〜t1におけるPEAK荷電区
間と同様である。しかしながら、時刻t3において、タ
イマ20がタイムアップする以前に、検出電圧VSの電
圧値が逆電離の発生により低下したとする。このため、
タイマ20の計時時間TPSは、PEAK時間TPに比較
して短くなる。一方、タイマ21において、計時する時
間、すなわちBASE時間TBは常に一定の値である。
そして、比較器22は、検出電圧VSの電圧値が基準電
圧VKより低くなると、制御信号Rを「L」レベルから
「H」レベルへ遷移させ、ダイオード23を介してタイ
マ20へ「H」レベルの制御信号Rを出力することとな
る。これにより、タイマ20はリセットされ、計時動作
を終了し、制御信号Pを「H」レベルから「L」レベル
へ遷移させる。
【0034】そして、タイマ21は、計時動作を開始
し、制御信号Qを「L」レベルから「H」レベルへ遷移
させる。したがって、逆電離などによるスパークが発生
すると、瞬時に荷電状態がPEAK荷電区間からBAS
E荷電区間へ移行する。また、このとき、リセット用の
トランジスタ29は、「H」レベルの制御信号Rにより
オン状態となり、ピーク電圧ホールド用コンデンサ28
に蓄積された電荷を放電させる。これにより、比較器2
2は、制御信号Rを「H」レベルから「L」レベルへ遷
移させる。以下、時刻t3〜t4と時刻t5〜t6とのBA
SE荷電区間は、時刻t1〜t2のBASE荷電区間にお
ける説明と同様のため、再度の説明を省略する。同様
に、時刻t4〜時刻t5のPEAK荷電区間は、時刻t2
〜t3のPEAK荷電区間における説明と同様のため、
再度の説明を省略する。
【0035】上述したように、本願発明の第1の実施形
態による集塵用電源は、制御回路31内部にPEAK荷
電時間設定用タイマ20と、BASE荷電時間設定用タ
イマ21が設けられ、このPEAK荷電時間設定用タイ
マ20がタイムアップすると、BASE荷電時間設定用
タイマ21をセットさせ、このタイマ21がタイムアッ
プするとタイマ20をセットすることにより、荷電状態
がPEAK荷電区間とBASE荷電区間とが交互に繰り
返されるが、PEAK荷電区間で逆電離などによるスパ
ークが発生すると、そのPEAK荷電を終了させて、B
ASE荷電に移行し、荷電電圧を低下させると同時に電
流を低い値に抑制すように定電流制御を行う。これによ
り、荷電時間設定用タイマ20が「H」レベルのとき
は、この出力に接続されたスイッチ17が基準電圧VP
を選択し、PEAK荷電時間設定用タイマ20が「L」
レベルのときは、基準電圧VBが選択され、定電流制御
回路16に入力される基準電圧は、上記基準電圧VPと
上記基準電圧VBとのいずれかに繰り返し切り替えられ
ることとなる。したがって、本願発明の第1の実施形態
による集塵用電源は、駆動回路19がインバータ5の各
IGBTのスイッチングを20kHzと高速で行うた
め、PEAK荷電区間とBASE荷電区間との時間間
隔、すなわち間欠荷電の周期を、従来のサイリスタを用
いたインバータに比較して短くすることが可能となって
おり、スパーク又は逆電離の発生で、検出電圧VSが低
下すると、瞬時にPEAK荷電をBASE荷電に切り替
え、(PEAK荷電区間とBASE荷電区間とに対応し
て設定された基準電圧データに基づき、)荷電電圧、電
流を低下させるので、スパーク又は逆電離をより速やか
に消滅させることができる。
【0036】また、本願発明の第1の実施形態による集
塵用電源は、上述したように、インバータ5の各IGB
Tスイッチング速度を、20kHz程度に高周波化させ
たことにより、定電流制御特性の高速化が可能となり、
間欠荷電の周期を短くすることができ、BASE荷電期
間からPEAK荷電期間に移行直後の突入充電電流も、
高速な定電流制御により制御可能とし、かつ、BASE
荷電期間において、荷電電流設定をPEAK荷電期間の
数%まで減少させることにより、コロナ始発電圧近傍に
荷電電圧を維持することが可能である。
【0037】さらに、本願発明の第1の実施形態による
集塵用電源は、ダイオード30を通してピーク電圧ホー
ルド用コンデンサ28を、検出電圧VSにより充電し、
この充電電圧は可変抵抗器26と抵抗器27にて分圧さ
れ、測定電圧におけるピーク電圧に比較して10〜20%減
衰させ、基準電圧VKとして比較器22の(+)端子へ
出力させ、比較器22が基準電圧VKより検出電圧VS
の低いことを検知すると、制御信号Rを「H」レベルと
し、ダイオード23を介してPEAK荷電時間設定用タ
イマ20をリセットし、BASE荷電区間に移行するた
め、PEAK荷電区間中に逆電離現象等により荷電電圧
が低下した場合、不用なコロナ電力(電流I)の注入を
制限して、逆電離現象の進行を防止でき、かつ、PEA
K荷電時間中に火花放電が発生した場合にも比較器22
の(−)端子に接続された検出電圧VS、すなわち荷電
電圧が急激に低下するので同様に、荷電状態をPEAK
荷電区間からBASE荷電区間に移行させ、火花の頻発
を防止することが可能となる。
【0038】<第2の実施形態>第2の実施形態による
集塵用電源は、第1の実施形態の図1の構成において、
制御回路31がCPU(中央処理装置)やマイクロコン
ピュータなどを用いて、ソフトウエア処理にて構成され
た以外、同様の構成である。図4の第2の実施形態の構
成において、図1の第1の実施形態の構成と同様なもの
には同一の符号を付し、再度の説明を省略する。制御回
路21は、駆動回路19,I/O回路46,CPU・4
7,RAM(Randum Access Memory)・48,ROM
(Read Only Memory)・49,A/D・50,及び図示
しないが火花追従制御,定電圧制御,短絡検出トリップ
制御などのソフトウェアを記憶したROMから構成され
ている。
【0039】CPU・47は、ROM・49に記憶され
ているプログラム及び所定のデータに基づき、制御回路
21の各回路の制御を行う。ROM・49には、上記プ
ログラムの他に、基準電圧データDP(第1の実施形態
の基準電圧VPに対応),基準電圧データDB(第1の
実施形態の基準電圧VBに対応),PEAK荷電区間の
PEAK時間TP,BASE荷電区間のBASE時間TB
等が記憶されている。A/D・50は、A/Dコンバー
タであり、荷電電圧に対応する検出電圧VS、及び出力
電流に対応する検出電圧VIを、各々デジタルデータに
変換して、それぞれ電圧データDS,電圧データDIと
して出力する。RAM・48は、計算結果の一時記憶の
データを格納する。I/O回路46は、CPU・47の
制御により、駆動回路19に対して制御信号C(第1の
実施形態の定電流制御回路16の出力する制御信号Cと
同様)を出力する。ここで、制御信号Cの論理レベルに
よる駆動回路19の動作は、第1の実施形態と同様であ
る。
【0040】また、CPU・47は、A/D・50が所
定の期間毎において、A/D変換する電圧データDSに
0.8〜0.9を乗算して、基準電圧データDKとして格
納する。このとき、CPU・47は、PEAK荷電区間
において、電圧データDSが最も高い電圧、すなわちピ
ーク電圧のときの電圧値に基づいた基準電圧データDS
を保持する。さらに、CPU・47は、RAM・48に
設けられた計時時間を記憶させるタイマ格納部に、PE
AK荷電区間及びBASE荷電区間において計時する毎
に、順次、この計時した時間を時刻データとして格納す
る。
【0041】また、CPU・47は、PEAK荷電区間
において、上記時刻データとPEAK荷電区間のPEA
K時間TPとを比較し、時刻データがPEAK時間を超
えると、荷電状態をPEAK荷電区間からBASE荷電
区間へ移行させ、上記タイマ格納部の時刻データをリセ
ットする。一方、CPU・47は、BASE荷電区間に
おいて、上記時刻データとBASE荷電区間のBASE
時間TBとを比較し、時刻データがBASE時間を超え
ると、荷電状態をBASE荷電区間からPEAK荷電区
間へ移行させ、タイマ格納部の時刻データをリセットす
る。
【0042】ここで、CPU・47は、PEAK荷電区
間において、電圧データDIと基準電圧VPとを比較
し、電圧データDIが基準電圧データDPより大きい場
合、制御信号Cを「H」レベルとして出力し、電圧デー
タDIが基準電圧データDPより小さい場合、制御信号
Cを「L」レベルとして出力する。また、CPU・47
は、BASE荷電区間において、電圧データDIと基準
電圧VBとを比較し、電圧データDIが基準電圧データ
DBより大きい場合、制御信号Cを「H」レベルとして
出力し、電圧データDIが基準電圧データDBより小さ
い場合、制御信号Cを「L」レベルとして出力する。さ
らに、CPU・47は、PEAK荷電区間において、基
準データDKと電圧データDSとを比較し、この電圧デ
ータDSが基準データDKより小さくなると、強制的
に、PEAK荷電区間からBASE荷電区間へ、荷電状
態を移行させる。
【0043】次に、第2の実施形態による集塵用電源の
動作例を、図4及び図5を用いて説明する。図5は、図
4の集塵用電源の動作例を示すフローチャートである。
ステップS1において、CPU・47は、PEAK荷電
区間の開始時点で、RAM・48の基準電圧データDK
をリセット(0Vとする)し、処理をステップS2へ進
める。次に、ステップS2において、CPU・47は、
計時処理を開始し、タイマ記憶部に時刻データを書き込
むとともに、より高い基準電圧データDK(ピーク電圧
の時点の)を、上書きして記憶させる。また、CPU・
47は、電圧データDIと比較する基準電圧データをD
Pに設定し、処理をステップS3へ進める。これによ
り、CPU・47は、BASE荷電区間において、電圧
データDIと電圧データDBとを比較し、駆動回路19
を制御する駆動信号Cを、対応する論理レベル(「H」
レベルまたは「L」レベル)で出力する。
【0044】そして、ステップS3において、CPU・
47は、電圧データDSと基準電圧データDKとを比較
し、電圧データDSが基準電圧DKより大きいことを検
出した場合、処理をステップS4へ進め、電圧データD
Sが基準電圧DKより小さいことを検出した場合、処理
をステップS5へ進める。次に、ステップS4におい
て、CPU・47は、上記時刻データがPEAK時間T
Pに達したか否かの判定を行う。このとき、CPU・4
7は、時刻データがPEAK時間に達したことを検出し
た場合、処理をステップS5へ進め、一方、時刻データ
がPEAK時間に達していないことを検出した場合、処
理をステップS3へ戻す。
【0045】次に、ステップS5において、CPU・4
7は、タイマ記憶部をリセットして、新たに時刻の計時
処理を開始し、時刻データをタイマ記憶部に書き込む。
また、CPU・47は、電圧データDIと比較する基準
電圧データをDBに設定し、処理をステップS6へ進め
る。これにより、CPU・47は、BASE荷電区間に
おいて、電圧データDIと電圧データDBとを比較し、
駆動回路19を制御する駆動信号Cを、対応する論理レ
ベルで出力する。そして、ステップS6において、CP
U・47は、上記時刻データとBASE時間TBとの比
較を行う。このとき、CPU・47は、時刻データがB
ASE時間TBに達したことを検出した場合、処理をス
テップS1へ進め、時刻データがBASE時間TBに達
していないことを検出した場合、ステップS6の処理を
繰り返す。
【0046】上述したように、本願発明の第2の実施形
態による集塵用電源は、CPU・47がPEAK荷電区
間において、時刻データと、PEAK時間TPとを比較
し、時刻データがPEAK時間TPを越える(タイムア
ップ)すると、荷電状態をPEAK荷電区間からBAS
E荷電区間に移行し、BASE荷電区間において、時刻
データとBASE時間TBとを比較し、時刻データがB
ASE時間TBを越える(タイムアップ)すると、荷電
状態をBASE荷電区間からPEAL荷電区間に移行す
るため、荷電状態としてPEAK荷電区間とBASE荷
電区間とが交互に繰り返される。これにより、PEAK
荷電区間のときは、電圧データDIと比較する基準電圧
データとして基準電圧データDPが選択され、BASE
荷電区間のときは、電圧データDIと比較する基準電圧
データとして基準電圧データDBが選択され、荷電状態
により、電圧データDIと比較する基準電圧データは、
上記基準電圧データDPと上記基準電圧データDBとの
いずれかに繰り返し切り替えられることとなる。したが
って、本願発明の第2の実施形態による集塵用電源は、
駆動回路19がインバータ5の各IGBTのスイッチン
グを20kHzと高速で行うため、PEAK荷電区間と
BASE荷電区間との時間間隔、すなわち間欠荷電の周
期を、従来のサイリスタを用いたインバータに比較して
短くすることが可能となっており、PEAK荷電区間と
BASE荷電区間とに対応して設定された基準電圧デー
タに基づき、放電電極11に供給される電流Iの定電流
制御の精度を向上させ、荷電電圧の制御を高速に行うこ
とができる。
【0047】また、本願発明の第2の実施形態による集
塵用電源は、上述したように、インバータ5の各IGB
Tスイッチング速度を、20kHz程度に高周波化させ
たことにより、定電流制御特性の高速化が可能となり、
間欠荷電の周期を短くすることができ、BASE荷電期
間からPEAK荷電期間に移行直後の突入充電電流も、
高速な定電流制御により制御可能とし、かつ、BASE
荷電期間において、荷電電流設定をPEAK荷電期間の
数%まで減少させることにより、コロナ始発電圧近傍に
荷電電圧を維持することが可能である。
【0048】本願発明の第2の実施形態による集塵用電
源は、CPU・47が電圧データDSに対して、0.8
〜0.9を乗算して、基準電圧データDKとして、測定
電圧におけるピーク電圧に比較して10〜20%減衰させ、
この基準電圧データDKと電圧データDSとを比較し
て、基準電圧データDKより電圧データDSの低いこと
を検知すると、強制的にPEAK荷電区間からBASE
荷電区間に移行させるため、PEAK荷電区間中に逆電
離現象等により荷電電圧が低下した場合、不用なコロナ
電力(電流I)の注入を制限して、逆電離現象の進行を
防止でき、かつ、PEAK荷電時間中に火花放電が発生
した場合にも比較器22の(−)端子に接続された検出
電圧VS、すなわち荷電電圧が急激に低下するので同様
に、荷電状態をPEAK荷電区間からBASE荷電区間
に移行させ、火花放電の頻発を防止することが可能とな
る。
【0049】以上、本発明の一実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、インバ
ータ5の制御を駆動パルス幅制御で説明したが、インバ
ータ5の前にIGBTなどのスイッチング素子からなる
降圧チョッパ回路を接続し、その降圧チョッパ回路の出
力電圧を制御して、又はインバータの周波数制御を行っ
て荷電電圧を制御しても良い。なお、スイッチ17は機
械的な切替えスイッチとして示したが、FETのような
制御可能な半導体素子を複数個並列接続したものと、こ
れらをタイマ20からの制御信号Pに基づいて選択して
オンさせる駆動回路とからなっても良い。また、基準電
圧VKは、実施例では各BASE荷電期間の直ぐ前のP
EAK荷電期間のピーク電圧としたが、例えばPEAK
荷電期間のピーク電圧程度の電圧値とBASE荷電期間
のBASE荷電電圧との中間程度の電圧値、つまり適当
な固定の直流電圧であっても良い。さらにまた、BAS
E荷電電圧は、一例としてコロナ放電開始電圧よりも幾
分大きい電圧として説明したが、コロナ放電開始電圧よ
りも幾分大きい電圧からゼロVの間の任意の電圧であれ
ば良い。
【0050】
【発明の効果】本発明の集塵用電源装置によれば、間欠
荷電のPEAK荷電区間およびBASE荷電区間の荷電
電流(荷電電流I)をそれぞれ別のパラメータとして制
御可能となり、PEAK荷電およびBASE荷電の安定
した荷電制御が可能となる。また、本発明の集塵用電源
によれば、間欠荷電時の逆電離現象を荷電電圧の低下を
捕らえて検出し、PEAK荷電区間の時間幅を制限し、
無効な荷電電流による逆電離現象を防止して集塵効率を
上げることができる。本発明では高周波インバータ回路
を用いているので、PEAK荷電用の電源とBASE荷
電用の電源の双方を必要とせず、PEAK荷電電圧を出
力し得る電源だけがあれば、高周波インバータ回路を周
期的に交互に高周波でパルス幅制御することにより、P
EAK荷電電圧とBASE荷電電圧の双方を出力するこ
とができ、更に一層、電気集塵用電源の小型化が可能
で、経済性に優れたものを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態による集塵用電源の
構成例を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す第1の実施形態における集塵用電
源の動作例を説明するタイミングチャートである。
【図3】 図1に示す第1の実施形態における集塵用電
源の動作例を説明するタイミングチャートである。
【図4】 本発明の第2の実施形態による集塵用電源の
構成例を示すブロック図である。
【図5】 図4に示す第2の実施形態における集塵用電
源の動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 整流器 2 チョークコイル 3,11,50,56 コンデンサ 4 フィルタ回路 5 インバータ回路 5A,5B,5C,5D IGBT 6A,6B,6C,6D ダイオード 7、8 基準電圧発生手段 9 高電圧トランス 10 全波整流ダイオード(整流回路) 11 放電電極 12 共振インダクタ 13 共振コンデンサ 14 集塵電極 16 定電流制御回路 17 スイッチ 18 駆動回路 20 PEAK荷電時間設定用タイマ 21 BASE荷電時間設定用タイマ 22 比較器 26 可変抵抗器 27 抵抗器 28 ピーク電圧ホールド用コンデンサ 29 トランジスタ 30 ダイオード 31 定電流制御回路 32 火花追従制御回路 33 定電圧制御回路 34 短絡検出トリップ制御回路 46 I/O回路 47 CPU 48 RAM 49 ROM 50 A/D R1,R2,R3 検出抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H007 AA00 BB00 CA01 CB05 CB09 CC09 DA05 DB01 DC02 DC05 EA08 FA03 FA14 FA18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流した直流電圧で運転する
    高周波インバータ部の高周波出力電圧を、高電圧トラン
    スと高電圧整流器とを通して直流高電圧に変換し、直流
    高電圧出力端子を介して、この直流高電圧を放電電極と
    集塵電極との間の容量に荷電する電気集塵用電源装置で
    あって、 前記直流高電圧出力端子を流れる荷電電流が定電流にな
    るように制御する定電流制御部と、 前記直流高電圧出力端子において前記荷電電流を検出
    し、検出されたこの荷電電流を検出電流として出力する
    電流検出回路と、 前記直流高電圧出力端子において放電電極と集塵電極と
    の間の荷電電圧を検出し、検出された荷電電圧を検出電
    圧VSとして出力する電圧検出回路とを具備し、 前記定電流制御部が前記検出電圧VSに応じて、前記検
    出電流が第1の設定値または、この第1の設定値より小
    さい第2の設定値のいずれかの電流値となるように、前
    記高周波インバータ部を定電流制御することを特徴とす
    る電気集塵用電源。
  2. 【請求項2】 前記直流高電圧出力端子を流れる荷電電
    流を検出して電流検出信号を得ると共に、荷電期間と荷
    電抑制期間との間で切り替わる毎に前記第1の電流基準
    値と第2の電流基準値との間で切替えを行い、前記荷電
    期間において前記電流検出信号と前記第1の電流基準値
    とを比較し、前記電流検出信号が前記第1の電流基準値
    と等しくなるように前記荷電電流を定電流制御し、一
    方、前記荷電抑制期間において前記電流検出信号と前記
    第2の電流基準値とを比較し、前記電流検出信号が前記
    第2の電流基準値と等しくなるように前記荷電電流を定
    電流制御することを特徴とする請求項1に記載の電気集
    塵用電源。
  3. 【請求項3】 電気集塵部を流れる荷電電流を検出する
    荷電電流検出手段と、 第1の電流基準値を出力する第1の電流基準手段と、 第1の電流基準値よりも低い第2の電流基準値を出力す
    る第2の電流基準手段と、 前記荷電電流検出手段からの電流検出信号を、前記第1
    の電流基準値または第2の電流基準値のいずれかとを比
    較する比較回路と、 前記電気集塵部に印加される荷電電圧の大きさにより前
    記切替え信号を発生する切替え信号発生回路と、 この切替え信号を受けて、前記比較回路に電流基準値を
    供給する電流基準手段を、前記第1の電流基準手段と第
    2の電流基準手段とで交互に切り替える切替え手段とを
    有し、 前記切替え信号が前記第1の電流基準手段を選択する期
    間において、前記直流高電圧出力端子を流れる出力電流
    が第1の電流値になるように前記高周波インバータ部を
    駆動し、前記切替え信号が前記第2の電流基準手段を選
    択する期間において、前記電気集塵部を流れる出力電流
    が第1の電流値よりも小さい第2の電流値になるよう
    に、前記荷電電流を定電流制御することを特徴とする請
    求項1または請求項2のいずれかに記載の電気集塵用電
    源。
  4. 【請求項4】 前記切替え信号発生回路は、前記検出電
    圧VSと、下限値から上昇してこの検出電圧VSに対応
    した値となる基準電圧VKとを比較する比較回路と、前
    記荷電期間を設定する手段と、前記荷電抑制期間を設定
    する手段とを備えたことを特報とする請求項3に記載の
    電気集塵用電源。
  5. 【請求項5】 前記手段がタイマであることを特徴とす
    る請求項4に記載の電気集塵用電源
  6. 【請求項6】 前記切換手段が前記荷電時間の長さを、
    前記切換信号に基づき調整することを特徴とする請求項
    1から請求項3のいずれかに記載の電気集塵用電源。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101075783B (zh) * 2007-06-01 2010-05-26 武汉大学 Esp用三相中频直流高压电源
CN103744032A (zh) * 2014-01-24 2014-04-23 镇江天力变压器有限公司 电除尘器高频电源测试系统
CN105939785A (zh) * 2014-01-29 2016-09-14 三菱日立电力系统环保株式会社 电集尘装置、电集尘装置的带电控制程序以及电集尘装置的带电控制方法

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