JP2003087860A - 移動体通信における個人認証方法、移動体通信における個人認証システム及び個人認証装置 - Google Patents

移動体通信における個人認証方法、移動体通信における個人認証システム及び個人認証装置

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JP2003087860A
JP2003087860A JP2001273062A JP2001273062A JP2003087860A JP 2003087860 A JP2003087860 A JP 2003087860A JP 2001273062 A JP2001273062 A JP 2001273062A JP 2001273062 A JP2001273062 A JP 2001273062A JP 2003087860 A JP2003087860 A JP 2003087860A
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management center
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JP2001273062A
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Yoshitoshi Murata
嘉利 村田
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Original Assignee
NTT Docomo Tokai Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】移動体通信において、ユーザの利便性が高く、
他人による成りすましを確実に排除することができる個
人認証を実現する。 【解決手段】携帯電話1が移動体通信網2を介して管理
センタ3の管理サーバ4に接続されている。管理センタ
3が提供するサービスは管理サーバ4から携帯電話1に
配信される。サービスの配信を許可するために、管理セ
ンタ3の管理サーバ4から携帯電話1に対して所定の文
章情報が送信され、該文章情報に従い携帯電話1のユー
ザが発する音声により個人認証が行われる。個人認証の
都度、管理センタ3の管理サーバ4が送信する文章情報
の内容が変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信におけ
る個人認証方法、移動体通信における個人認証システム
及び個人認識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル移動体通信システムにお
ける携帯端末としての携帯電話、PHS(Personal Han
dyphone System)の普及は、拡大の一途をたどってい
る。これら携帯電話やPHSは相手の携帯電話やPHS
との通話のみならず、これら携帯電話やPHSを介して
各種のサービスセンタのコンピュータ(サーバ)へアク
セスし各種情報の授受、モバイルバンキング、チケット
予約といった利用の仕方が益々増大している。
【0003】一般に、携帯電話を使って利用者が携帯電
話網を介して事前に登録(契約)したサービスセンタの
コンピュータ(サーバ)にアクセスする際、該コンピュ
ータ(サーバ)は携帯電話に対してユーザ名とパスワー
ドの入力を要求する。そして、携帯電話から送信された
ユーザ名とパスワードをコンピュータ(サーバ)が認証
することによって、携帯電話は該コンピュータ(サー
バ)との接続が許可(ログイン)される。接続が許可さ
れると、携帯電話とコンピュータ(サーバ)との間でサ
ービスを享受するためのプログラムに従ってデータの授
受が行われ、ユーザは目的のサービスを取得することに
なる。
【0004】しかしながら、上記のように、ユーザ名と
パスワードによる個人認証では、ユーザ名とパスワード
が他人に知られると誰でもログインすることが可能とな
る。つまり、他人が携帯電話のユーザに成りすましてサ
ービスを享受できるため、セキュリティの確保が問題と
なっている。
【0005】また、別の個人認証としては、ワンタイム
パスワードによる個人認証やユーザの指紋による個人認
証が知られている。ワンタイムパスワードの個人認証で
は、毎回変化する1回限りの動的パスワードを使用する
ため、セキュリティを確保することができるが、パスワ
ードの入力が煩雑となるといった問題がある。一方、指
紋による個人認証では、他人が携帯電話のユーザに成り
すますことは不可能であり、セキュリティを確保でき
る。しかし、指紋の照合に際してその指紋検出部が手垢
等により汚れると認識率が低下するといった問題が生じ
る。
【0006】さらに、別の個人認証として、ユーザの声
紋(音声の特徴データ)による個人認証が実用化されて
いる。具体的には、サービスの利用登録(契約)時にお
いて、ユーザの音声の特徴データを抽出してサーバのデ
ータベースに登録する。その後、サーバにログインする
際には、ユーザはサーバ側から指示される所定の文章や
言葉(例えば、氏名)に従い発声し、サーバはその音声
をデータベースの特徴データと照合する。これにより、
個人認証が行われて携帯電話とサーバとの接続が許可さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、声紋
(音声の特徴データ)を用いる場合、ユーザが所定の言
葉(例えば、氏名等)を発声することにより、個人認証
を容易に行うことができる。ところが、ログインの際に
サーバ側から指示される所定の言葉(例えば、氏名)が
他人によってテープ等に録音された場合、その録音した
音声を用いることにより誰でもサーバにログインするこ
とが可能とってしまう。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、ユーザの利便性が高
く、他人による成りすましを確実に防止することができ
る移動体通信における個人認証方法、移動体通信におけ
る個人認証システム及び個人認識装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、携帯端末が移動体通信網を介して管理センタのサー
バに接続され、前記管理センタが提供するサービスを前
記管理センタのサーバから前記携帯端末に配信するよう
にした移動体通信システムに適用され、前記サービスの
配信を許可するために、前記管理センタのサーバから前
記携帯端末に対して所定の文章情報を送信し、該文章情
報に従い前記携帯端末のユーザが発する音声により個人
認証を行う個人認証方法であって、前記個人認証の都
度、前記管理センタのサーバが送信する前記文章情報の
内容を異ならせるようにした。
【0010】請求項2に記載の発明は、携帯端末が移動
体通信網を介して管理センタのサーバに接続され、前記
管理センタが提供するサービスを前記管理センタのサー
バから前記携帯端末に配信するようにした移動体通信シ
ステムに適用され、前記サービスの配信を許可するため
に、前記管理センタのサーバから前記携帯端末に対して
所定の文章情報を送信し、該文章情報に従い前記携帯端
末のユーザが発する音声により個人認証を行う個人認証
方法であって、前記個人認証を行う度に異なるユーザの
音声データが得られる文章情報を生成するようにしたこ
とを特徴とする移動体通信における個人認証方法。
【0011】請求項3に記載の発明は、携帯端末が移動
体通信網を介して管理センタのサーバに接続され、前記
管理センタが提供するサービスを前記管理センタのサー
バから前記携帯端末に配信するようにした移動体通信に
おける個人認証システムであって、前記携帯端末のユー
ザに関する識別データと音声データとを記憶する記憶手
段と、個人認証を行うための文章情報を生成し該文章情
報を前記携帯端末に送信する文章生成手段と、前記文章
情報に従い前記携帯端末のユーザが発した声の音声デー
タを取り込み、該音声データを前記記憶手段に記憶した
ユーザの特徴データと照合する照合手段とを備え、前記
文章生成手段は、前記個人認証の都度、前記文章情報の
内容を異ならせるようにした。
【0012】請求項4に記載の発明は、携帯端末が移動
体通信網を介して接続され、前記携帯端末に対してサー
ビスの配信を許可するために個人認証を行う個人認証装
置であって、前記携帯端末のユーザに関する識別データ
と音声データとを記憶する記憶手段と、個人認証を行う
ための文章情報を生成し該文章情報を前記携帯端末に送
信する文章生成手段と、前記文章情報に従い前記携帯端
末のユーザが発した声の音声データを取り込み、該音声
データを前記記憶手段に記憶したユーザの特徴データと
照合する照合手段とを備え、前記文章生成手段は、前記
個人認証の都度、前記文章情報の内容を異ならせるよう
にした。
【0013】(作用)請求項1〜4に記載の発明によれ
ば、個人認証の度に携帯端末のユーザによって読み上げ
られる文章の内容が変更されるので、従来のようにテー
プ等に録音したユーザの音声による個人認証が不可能と
なる。従って、携帯端末がユーザ以外の他人により無断
使用されてサービスが提供されること(他人による成り
すまし)を確実に回避できる。また、携帯端末のユーザ
本人であれば、文章の内容に従って発声することにより
個人認証が容易に行われ、サービスを享受することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面に従って説明する。図1は、携帯電話1による
通信システムの構成図である。携帯端末としての携帯電
話1は、移動体通信網としての携帯電話網2を介してサ
ービス管理センタ3が保有する管理サーバ4と接続され
ている。サービス管理センタ3の管理サーバ4はインタ
ーネット5を介して各種のコンテンツを提供するサイト
(コンテンツプロバイダ)6のコンテンツサーバ7と接
続されるようになっている。そして、携帯電話1は事前
に管理センタ3に登録することによって同管理センタ3
が保有するサービスを享受することができるようになっ
ている。
【0015】図2は、携帯電話1の電気的構成を示すブ
ロック図である。携帯電話1は、操作部11、表示部1
2、無線部13、アンテナ14、スピーカ(受話器)1
5、マイク(送話器)16、DA変換器17、AD変換
器18及び制御回路部19を備えている。
【0016】操作部11は、ダイヤルボタン及び各種機
能ボタンから構成されていて、各ボタンの操作に基づく
ボタン信号は制御回路部19に出力される。操作部11
は、電話をかけたり、電話を聞いたりする際に操作され
る。又、操作部11は、電話番号を登録したり、登録し
た電話番号を消去したりする際に操作される。さらに、
操作部11は、携帯電話網2を介してサービス管理セン
タ3の管理サーバ4と接続し、各種サービスを享受する
際に操作される。
【0017】表示部12は、LCD等のデバイスからな
り、制御回路部19からの制御信号に基づいてその画面
上に電話番号、テキスト、ホームページ等各種情報を表
示する。
【0018】スピーカ15はDA変換器17に接続され
ている。DA変換器17は制御回路部19が生成した着
信音や音声のデジタル信号をアナログ信号に変換する。
スピーカ15はそのアナログ信号に基づいて着信音、通
話相手の音声、管理センタ3の管理サーバ4が音声合成
で生成した音声を出力する。
【0019】マイク16は使用者の音声を集音した音声
信号をAD変換器18に出力する。AD変換器18はそ
の音声信号をデジタル信号に変換して制御回路部19に
出力する。
【0020】無線部13は、制御回路部19からの送信
信号をアンテナ14を介して出力し、携帯電話網2を介
してサービス管理センタ3の管理サーバ4に送信した
り、携帯電話網2を介して他の携帯電話1に送信したり
する。又、無線部13は、携帯電話網2を介してアンテ
ナ14が受信したサービス管理センタ3からの送信信号
又は他の携帯電話1からの送信信号を制御回路部19に
出力する。
【0021】図3は、制御回路部19の電気的構成を示
すブロック図である。制御回路部19は、CPU21、
ROM22、RAM23、入出力インタフェース24、
無線コントローラ25及びDSP(Digital Signal Pro
cessor)26を備えている。そして、CPU21、RO
M22、RAM23、入出力インタフェース24、無線
コントローラ25及びDSP26は、バス27を介して
互いに接続されている。
【0022】ROM22は、本体プログラム、各種アプ
リケーションプログラムを格納している。ちなみに、本
実施形態では、各種のアプリケーションプログラムとし
て、携帯電話1の送受話音声信号に符号化処理/複合処
理を実行するためのプログラムや、前記無線部13がア
ンテナ14を介して受信したサービス管理センタ3から
のテキストデータを信号処理して表示部12にその内容
を表示させるためのプログラム等を含む。
【0023】RAM23は、メール、ボイスメッセー
ジ、着信履歴等を一時記憶する。無線コントローラ25
は、CPU21からの制御信号に基づいて前記無線部1
3を動作制御する。入出力インタフェース24は操作部
11及び表示部12との接続のためのインタフェースで
ある。
【0024】DSP26は、DA変換器17及びAD変
換器18と接続されている。DSP26は、プログラム
記憶用のRAM26aを備え、前記ROM22に格納し
た各種の信号処理プログラムがCPU21の制御に従っ
て記憶される。DSP26は、このRAM26aに記憶
されたプログラムに従って各種の信号処理を実行する。
【0025】具体的に、DSP26は、信号処理プログ
ラムに基づいて、携帯電話1の送受話音声信号に符号化
処理/複合処理を行う。つまり、他の携帯電話との間で
会話をする際、及び、管理サーバ4からの音声合成で作
成された音声信号を受信する際に、DSP26は、信号
処理プログラムを使って信号処理を行う。又、DSP2
6は、信号処理プログラム(テキスト表示プログラム)
に基づいて、管理サーバ4からのテキストデータを表示
部12に表示するための表示データを生成し入出力イン
タフェース24を介して表示部12に出力する。
【0026】図1に示すように、サービス管理センタ3
の管理サーバ4は、同管理サーバ4が各携帯電話1に対
してサービスを提供するため各種プログラムを記憶した
プログラムデータベース4aと、特定話者認識のための
特定話者音声データベース4b等を備えている。
【0027】プログラムデータベース4aに記憶された
各種プログラムとしては、特定話者登録プログラム、認
証プログラム、サービス提供プログラム等がある。特定
話者登録プログラムは、各携帯電話1から送信された音
声の送話信号から特定話者認識のための特徴信号を抽出
し特定話者音声データベース4bに記憶するプログラム
である。認証プログラムは、携帯電話1から送信された
音声の話者が予め管理サーバ4に登録した話者かどうか
を認識(特定話者認識)して認証するプログラムであ
る。サービス提供プログラムは、携帯電話1のユーザに
対して各種サービスを提供するプログラムである。
【0028】特定話者音声データベース4bには、各携
帯電話1のユーザが登録した特定話者認識のための音声
データと該携帯電話1の識別番号(識別データ)が記憶
される。本実施形態では、特定話者音声データベース4
bが記憶手段に相当する。
【0029】そして、管理サーバ4は、これらプログラ
ムに従って各携帯電話1と交信して各携帯電話1に対し
て各種のサービスを提供することになる。次に、携帯電
話1を使用してサービス管理センタ3からサービスの提
供を受ける場合の処理フローを説明する。
【0030】まず、ユーザ登録について図4を用いて説
明する。ユーザが操作部11のダイヤルボタンを操作し
て携帯電話1からサービス管理センタ3に電話をかける
と、携帯電話1のCPU21はそのダイヤルボタン操作
に基づいてサービス管理センタ3を呼び出す信号を生成
し無線コントローラ25、アンテナ14、携帯電話網2
を介してサービス管理センタ3に送信する(ステップS
11)。サービス管理センタ3の管理サーバ4は、この
呼び出し信号に応答して該携帯電話1と接続し特定話者
登録プログラムに従って動作する。
【0031】管理サーバ4は、該呼び出し信号に基づい
て送信される携帯電話1の識別番号を受け取り、該識別
番号が特定話者音声データベース4bに既に登録された
識別番号かどうかチェックする。そして、ユーザ登録が
されておらず特定話者音声データベース4bに登録され
ていない識別番号の場合は、管理サーバ4は携帯電話1
に対してサービス管理センタ3に音声で登録して欲しい
旨のメッセージを送信する(ステップS12)。この音
声で登録して欲しい旨のメッセージは、例えば、「サー
ビス管理センタを利用するにはユーザ登録の手続きが必
要となります。この手続きは、あなたの声を登録するこ
とにより行いますので、次の文章を読み上げて下さ
い。」である。このとき、管理サーバ4は、該メッセー
ジをテキストデータにして携帯電話1に送信するととも
に、該メッセージを音声合成しその音声信号を携帯電話
1に送信する。
【0032】管理サーバ4からのテキストデータ及び音
声信号を携帯電話1の無線コントローラ25がアンテナ
14を介して受信すると、CPU21は該テキストデー
タ及び音声信号をDSP26に転送させる。DSP26
は、テキストデータを信号処理して表示データを生成す
る。表示データは入出力インタフェース24を介して表
示部12に出力され、該表示部12にメッセージが表示
される(ステップS13)。つまり、表示部12には、
「サービス管理センタを利用するにはユーザ登録の手続
きが必要となります。この手続きは、あなたの声を登録
することにより行いますので、次の文章を読み上げて下
さい。」の内容が表示される。又、DSP26は、音声
信号を複合処理して受話信号を生成しDA変換器17を
介してスピーカ15からメッセージを出力する(ステッ
プS13)。
【0033】その後、管理サーバ4は、読み上げ文章に
関するテキストデータを携帯電話1に送信する(ステッ
プS14)。CPU21は、前記と同様に管理サーバ4
からのテキストデータを受信し、該テキストデータをD
SP26に転送させる。DSP26は、テキストデータ
を信号処理して表示データを生成する。そして、表示デ
ータは入出力インタフェース24を介して表示部12に
出力され、該表示部12には、前記メッセージに続いて
音声登録のための読み上げ文章が表示される(ステップ
S15)。本実施形態において、音声登録のための読み
上げ文章には少なくとも「1〜9」の数字を含むように
する。なおここで、読み上げ文章を複数に分割し、分割
した文章を順次表示するようにしてもよい。
【0034】そして、これらメッセージをユーザが見て
聞いて、表示部12に表示された文章をマイク16に向
かって読み上げる(ステップS16)。文章を読み上げ
ると、その音声がマイク16にてアナログ音声信号に変
換されAD変換器18を介してDSP26に出力され
る。DSP26は、AD変換器18をデジタル変換され
たデジタル音声信号を符号化処理して送話音声信号を生
成し該送話音声信号を無線コントローラ25及びアンテ
ナ14を介して管理サーバ4に送信する。
【0035】管理サーバ4は、受信した携帯電話1から
の送話音声信号に基づいてユーザが発声した音声を分析
し特定話者認識のための音声データを生成し特定話者音
声データベース4bに格納する。このとき、格納される
該ユーザの特定話者認識のための音声データ(特徴デー
タ)は該ユーザがかけてきた携帯電話1の識別番号(識
別データ)と共にデータベースに登録される(ステップ
S17)。そして、ユーザの特定話者認識のための音声
データが格納されると、管理サーバ4へのユーザ登録が
完了する。その後、携帯電話1へは、登録完了の旨のメ
ッセージを送信する。
【0036】次に、既にユーザ登録が済んだ後であっ
て、サービス管理センタ3からのサービスの提供を受け
る場合の処理フローについて図5に従って説明する。ま
ず、ユーザが操作部11のダイヤルボタンを操作して携
帯電話1からサービス管理センタ3に電話をかける(ス
テップS21)。携帯電話1は、前記と同様に、そのダ
イヤルボタン操作に基づいてサービス管理センタ3を呼
び出す信号を生成し携帯電話網2を介してサービス管理
センタ3に送信する。サービス管理センタ3の管理サー
バ4は、この呼び出し信号に応答して該携帯電話1と接
続し特定話者登録プログラムに従って動作する。
【0037】管理サーバ4は、該呼び出し信号に続いて
送信される携帯電話1の識別番号を受け取り、該識別番
号が特定話者音声データベース4bに既に登録された識
別番号かどうかチェックする(ステップS22)。既に
ユーザ登録がなされ、特定話者音声データベース4bに
識別番号が登録されているので、管理サーバ4は認証プ
ログラムを実行する。つまり、管理サーバ4は携帯電話
1に対して認証のために音声入力して欲しい旨のメッセ
ージ(文章情報)をテキストデータ及び音声信号にして
送信する(ステップS23;文章生成手段)。ここで、
認証のためのメッセージは、例えば、「現在の日時『○
月×日、△時□分』を発声して下さい」であり、管理サ
ーバ4は、内蔵の時計機能を用い、その時々の日時を参
照してメッセージを生成する。
【0038】本実施形態では、認証のためのメッセージ
をその都度切り替えるようにしている。具体的には、前
回の認証のために生成したメッセージは、例えば、「1
時間後の時間『△時□分』を発声して下さい」であり、
次回のメッセージは、例えば、「明日の日付『○月×
日』を発声して下さい」である。つまり、認証のための
メッセージは、携帯電話1の話者が予測できないように
携帯電話1が管理センタ3にアクセス(ログイン)する
度に異なる。
【0039】管理サーバ4からのテキストデータ及び音
声信号を携帯電話1の無線コントローラ25がアンテナ
14を介して受信すると、CPU21はそのテキストデ
ータ及び音声信号をDSP26に転送する。DSP26
は、テキストデータを信号処理して表示データを生成す
る。表示データは入出力インタフェース24を介して表
示部12に出力され、該表示部12にメッセージが表示
される(ステップS24)。つまり、表示部12に「現
在の日時『○月×日、△時□分』を発声して下さい」の
内容が表示される。又、DSP26は、音声信号を複合
処理して受話信号を生成しDA変換器17を介してスピ
ーカ15からメッセージを出力する(ステップS2
4)。
【0040】このメッセージをユーザが見て聞いて、こ
れに応答すべく現在の日時をマイク16に向かって発声
する(ステップS25)。現在の日時を発声すると、そ
の音声がマイク16にてアナログ音声信号に変換されA
D変換器18を介してDSP26に出力される。DSP
26は、信号処理プログラムに基づいて、AD変換器1
8をデジタル変換された音声信号を符号化処理して送話
音声信号を生成し該送話音声信号を無線コントローラ2
5及びアンテナ14を介して管理サーバ4に送信する。
【0041】管理サーバ4は、受信した携帯電話1から
の送話音声信号に基づいてユーザが発声した音声を分析
し特定話者認識のための音声データを生成する。そし
て、管理サーバ4は、その音声データに基づいてメッセ
ージ(現在の日時『○月×日、△時□分』)が正しく読
み上げられたことを判定した後、前記特定話者音声デー
タベース4bに格納した該携帯電話1の識別番号とリン
クした音声データとで照合処理を行う(ステップS2
6;照合手段)。照合の結果、かけてきたユーザの音声
が登録している音声と一致しない時、管理サーバ4は該
携帯電話1との間で行われている通話を切って終了す
る。なお、メッセージ(現在の日時『○月×日、△時□
分』)が正しくない場合には、メッセージの再発声を促
すようにし、所定回数(例えば3回)正しくないメッセ
ージが読み上げられた時、管理サーバ4は該携帯電話1
との間で行われている通話を切って終了する。
【0042】一方、照合の結果、かけてきたユーザの音
声が登録している音声と一致、即ち認証したとき、管理
サーバ4はユーザ登録を行った本人であるとしてログイ
ンする(ステップS27)。つまり、ログインすると、
管理サーバ4は認証プログラムを終了してサービス提供
プログラムを実行する。また、ログインすると、管理サ
ーバ4はログインした旨の通知信号を携帯電話1に送信
するとともに、提供する複数個のサービスとその複数個
のサービスのうちの受けたいサービスを選択して欲しい
旨のメッセージをテキストデータにして携帯電話1に送
信する(ステップS27)。
【0043】携帯電話1のCPU21は、ログインした
旨の通知信号を受信すると管理サーバ4とのアクセスが
許可されて該管理サーバ4に対して各種サービスを受け
るための処理モード(サービス処理モード)に切り替わ
る。つまり、ユーザは、携帯電話1を使用して管理サー
バ4に対して各種サービスを受ける操作が可能になる。
【0044】そして、管理サーバ4からのテキストデー
タを携帯電話1の無線コントローラ25がアンテナ14
を介して受信すると、CPU21はそのテキストデータ
をDSP26に転送する。DSP26は、テキストデー
タを信号処理して表示データを生成する。表示データは
入出力インタフェース24を介して表示部12に出力さ
れ、該表示部12にメッセージが表示される(ステップ
S28)。
【0045】そして、ユーザは、表示部12のメッセー
ジに基づいて操作部11のボタンを操作することによ
り、受けたいサービスを選択する(ステップS29)。
管理サーバ4は、携帯電話のボタン信号を受信すること
により選択されたサービスを認識する。ここで、例え
ば、選択されたサービスが「コンサートチケットの予
約」である場合、管理サーバ4は、インターネット5を
介して各種コンサートチケットの予約販売するサイト
(コンテンツプロバイダ)6のコンテンツサーバ7にア
クセスする(ステップS30)。尚、管理サーバ4に
は、このコンサートチケットの予約販売等の各種サービ
スを提供するサイト(コンテンツプロバイダ)6が予め
URL(Uniform Resource Locator)と共に登録されて
いて、そのURLに基づいてアクセスされる。
【0046】コンテンツサーバ7にアクセスされると、
コンテンツサーバ7から管理サーバ4にホームページデ
ータが送信される(ステップS31)。そのホームペー
ジデータは携帯電話1に送信される(ステップS3
2)。つまり、管理サーバ4は、携帯電話網を管理する
ゲートウェイサーバとしての機能を果たすことになる。
【0047】以後、ユーザによって携帯電話1の操作部
11における各種ボタンが操作され管理サーバ4を介し
てコンテンツサーバ7との間で各種データの授受が行わ
れる。つまり、携帯電話1のユーザは、目的のコンサー
トチケットの予約を行うことができる。
【0048】以上詳述したように本実施の形態は、以下
の特徴を有する。 (1)個人認証を行う際に、管理サーバ4から携帯電話
1に送信されるメッセージの内容がその都度切り替えら
れ、携帯電話1のユーザによって読み上げられる文章の
内容が変更される。この場合、従来のようにテープ等に
録音したユーザの音声による個人認証が不可能となる。
従って、携帯電話1がユーザ以外の他人により無断使用
されてサービスが提供されること(他人による成りすま
し)を確実に防止できる。また、携帯端末のユーザ本人
であれば、メッセージに従って発声することにより個人
認証が容易に行われ、管理サーバ4からのサービスを享
受することができる。
【0049】(2)図4の処理により、携帯電話1を用
いたユーザ登録(特定話者音声データベース4bへのユ
ーザの音声データの登録)を行うことができ、実用上好
ましいものとなる。
【0050】(3)個人認証のためのメッセージとして
数字を含むようにしたので、異なるメッセージを容易に
生成することができ、実用上好ましいものとなる。な
お、上記以外に次の形態にて具体化できる。
【0051】・上記実施形態では、認証のためのメッセ
ージとしては、現在の日時等、数字を含むものであった
が、これに限定するものではない。例えば、日常会話で
用いる言葉等をメッセージとして用いてもよい。また、
照合の精度を向上させるために、比較的長い文章のメッ
セージとしてもよい。要は、認証のためのメッセージ
は、管理サーバ4のデータベース4bに登録された音声
データにより照合が可能なものであって、その内容を個
人認証の度に変更するものであればよい。
【0052】・上記実施形態では、認証のために管理サ
ーバ4から指示するメッセージの内容をユーザがそのま
ま読み上げる、いわゆるエコーバックするものであった
が、これに限定されるものではない。具体的には、質問
形式のメッセージ、例えば、「今日の月日及び現在の時
刻をお答え下さい」とし、それに応答するユーザの音声
データに基づいて個人認証を行うようにしてもよい。つ
まり、管理サーバ4にて生成されるメッセージは、ユー
ザの返答が予測できるものであって、かつ、個人認証の
度に、異なるユーザの音声データが得られるものであれ
ばよい。メッセージが「今日の月日及び現在の時刻をお
答え下さい」である場合、月日、時刻が異なれば、個人
認証のためのユーザの応答(音声データ)が異なるた
め、テープ等に録音したユーザの音声による個人認証が
不可能となる。
【0053】・上記実施形態では、図4の処理により携
帯電話1を用いたユーザ登録(特定話者音声データベー
ス4bへの音声データの登録)を行うものであったが、
これに限定されるものではない。例えば、携帯電話1の
加入登録時において、ユーザに所定の文章を読ませその
際のユーザの音声データをデータベース4bに登録する
ようにしてもよい。この場合、パソコン等の携帯電話1
以外の端末によりユーザ登録を行うことができる。
【0054】・上記実施形態では、携帯端末として携帯
電話1に具体化したが、PHS(Personal Handyphone
System)やPDA(Personal Digital Assistant)にて
具体化してもよい。
【0055】・前記実施形態では、サービス管理センタ
3はチケット等の予約サービスを提供するものであった
が、モバイルバンキング等、その他サービスを提供する
管理センタに応用してもよい。
【0056】上記実施形態から把握できる技術思想につ
いて、以下にその効果とともに記載する。 (イ)携帯端末が移動体通信網を介して管理センタのサ
ーバに接続され、前記管理センタが提供するサービスを
前記管理センタのサーバから前記携帯端末に配信するよ
うにした移動体通信における個人認証システムであっ
て、前記携帯端末のユーザに関する識別データと音声デ
ータとを記憶する記憶手段と、個人認証を行うための文
章情報を生成し該文章情報を前記携帯端末に送信する文
章生成手段と、前記文章情報に従い前記携帯端末のユー
ザが発した声の音声データを取り込み、該音声データを
前記記憶手段に記憶したユーザの特徴データと照合する
照合手段とを備え、前記文章生成手段は、前記個人認証
を行う度に異なるユーザの音声データが得られる文章情
報を生成することを特徴とする移動体通信における個人
認証システム。
【0057】(ロ)携帯端末が移動体通信網を介して接
続され、前記携帯端末に対してサービスの配信を許可す
るために個人認証を行う個人認証装置であって、前記携
帯端末のユーザに関する識別データと音声データとを記
憶する記憶手段と、個人認証を行うための文章情報を生
成し該文章情報を前記携帯端末に送信する文章生成手段
と、前記文章情報に従い前記携帯端末のユーザが発した
声の音声データを取り込み、該音声データを前記記憶手
段に記憶したユーザの特徴データと照合する照合手段と
を備え、前記文章生成手段は、前記個人認証を行う度に
異なるユーザの音声データが得られる文章情報を生成す
ることを特徴とする個人認証装置。
【0058】上記の(イ)及び(ロ)のようにすれば、
個人認証の度に携帯端末のユーザによって読み上げられ
る文章の内容が変更されるので、従来のようにテープ等
に録音したユーザの音声による個人認証が不可能とな
る。
【0059】(ハ)前記文章情報に応答してユーザが正
しく発声したか否かを判定する手段を備えることを特徴
とする請求項3に記載の移動体通信における個人認証シ
ステム。
【0060】(ニ)前記文章情報に応答してユーザが正
しく発声したか否かを判定する手段を備えることを特徴
とする請求項4に記載の個人認証装置。上記の(ハ)及
び(ニ)では、文章情報に応答してユーザが正しく発声
したか否かが判定されるので、異なる文章情報に基づき
個人認証を行う上で実用上好ましいものとなる。
【0061】(ホ)請求項3に記載の移動体通信におけ
る個人認証システムにおいて、前記サービスの配信のた
めのユーザ登録が済んでいるか否かを判定する手段と、
その判定の結果、未登録であれば、ユーザ登録のための
文章情報を前記携帯端末に送信する手段と、該文章情報
に従い前記携帯端末のユーザが発した声の音声データを
取り込んで前記記憶手段に記憶させる手段とを備えるこ
とを特徴とする移動体通信における個人認証システム。
【0062】(ヘ)請求項4に記載の個人認証装置にお
いて、前記サービスの配信のためのユーザ登録が済んで
いるか否かを判定する手段と、その判定の結果、未登録
であれば、ユーザ登録のための文章情報を前記携帯端末
に送信する手段と、該文章情報に従い前記携帯端末のユ
ーザが発した声の音声データを取り込んで前記記憶手段
に記憶させる手段とを備えることを特徴とする個人認証
装置。
【0063】上記の(ホ)及び(ヘ)のようにすれば、
ユーザの音声データが記憶手段に記憶され、サービスの
配信のためのユーザ登録を行うことができ、実用上好ま
しいものとなる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
移動体通信において、ユーザの利便性が高く、他人によ
る成りすましを確実に防止できる個人認証を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における移動体通信システムの構
成図。
【図2】 携帯電話の電気的構成を示すブロック図。
【図3】 制御回路部の電気的構成を示すブロック図。
【図4】 通信システムの処理動作を説明するための説
明図。
【図5】 通信システムの処理動作を説明するための説
明図。
【符号の説明】
1 携帯電話 2 携帯電話網 3 サービス管理センタ 4 管理サーバ 4b 特定話者音声データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 9/32 G10L 3/00 551S

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯端末が移動体通信網を介して管理セ
    ンタのサーバに接続され、前記管理センタが提供するサ
    ービスを前記管理センタのサーバから前記携帯端末に配
    信するようにした移動体通信システムに適用され、 前記サービスの配信を許可するために、前記管理センタ
    のサーバから前記携帯端末に対して所定の文章情報を送
    信し、該文章情報に従い前記携帯端末のユーザが発する
    音声により個人認証を行う個人認証方法であって、 前記個人認証の都度、前記管理センタのサーバが送信す
    る前記文章情報の内容を異ならせるようにしたことを特
    徴とする移動体通信における個人認証方法。
  2. 【請求項2】 携帯端末が移動体通信網を介して管理セ
    ンタのサーバに接続され、前記管理センタが提供するサ
    ービスを前記管理センタのサーバから前記携帯端末に配
    信するようにした移動体通信システムに適用され、 前記サービスの配信を許可するために、前記管理センタ
    のサーバから前記携帯端末に対して所定の文章情報を送
    信し、該文章情報に従い前記携帯端末のユーザが発する
    音声により個人認証を行う個人認証方法であって、 前記個人認証を行う度に異なるユーザの音声データが得
    られる文章情報を生成するようにしたことを特徴とする
    移動体通信における個人認証方法。
  3. 【請求項3】 携帯端末が移動体通信網を介して管理セ
    ンタのサーバに接続され、前記管理センタが提供するサ
    ービスを前記管理センタのサーバから前記携帯端末に配
    信するようにした移動体通信における個人認証システム
    であって、 前記携帯端末のユーザに関する識別データと音声データ
    とを記憶する記憶手段と、 個人認証を行うための文章情報を生成し該文章情報を前
    記携帯端末に送信する文章生成手段と、 前記文章情報に従い前記携帯端末のユーザが発した声の
    音声データを取り込み、該音声データを前記記憶手段に
    記憶したユーザの特徴データと照合する照合手段とを備
    え、 前記文章生成手段は、前記個人認証の都度、前記文章情
    報の内容を異ならせるようにしたことを特徴とする移動
    体通信における個人認証システム。
  4. 【請求項4】 携帯端末が移動体通信網を介して接続さ
    れ、前記携帯端末に対してサービスの配信を許可するた
    めに個人認証を行う個人認証装置であって、 前記携帯端末のユーザに関する識別データと音声データ
    とを記憶する記憶手段と、 個人認証を行うための文章情報を生成し該文章情報を前
    記携帯端末に送信する文章生成手段と、 前記文章情報に従い前記携帯端末のユーザが発した声の
    音声データを取り込み、該音声データを前記記憶手段に
    記憶したユーザの特徴データと照合する照合手段とを備
    え、 前記文章生成手段は、前記個人認証の都度、前記文章情
    報の内容を異ならせるようにしたことを特徴とする個人
    認証装置。
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