JP2003087697A - タイムシフト装置 - Google Patents

タイムシフト装置

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JP2003087697A
JP2003087697A JP2001274712A JP2001274712A JP2003087697A JP 2003087697 A JP2003087697 A JP 2003087697A JP 2001274712 A JP2001274712 A JP 2001274712A JP 2001274712 A JP2001274712 A JP 2001274712A JP 2003087697 A JP2003087697 A JP 2003087697A
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signal
unit
time
video
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JP2001274712A
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English (en)
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Hideyuki Okose
秀之 大古瀬
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 安価で高画質なタイムシフト装置を提供す
る。 【解決手段】 タイムシフト装置は、時刻情報を生成す
る時刻情報生成部16と、任意に定められた遅延時間及
び前記時刻情報に基づいて、バッファ部を制御するバッ
ファ制御部17と、映像信号を入力する入力部11と、
前記映像信号を任意の直交変換とフィールド又はフレー
ム間予測とを組み合わせて圧縮符号化し、映像符号化信
号を出力するハイブリッド符号化部12と、前記映像符
号化信号を格納し、前記遅延時間を経過した後に、格納
していた前記映像符号化信号を出力する前記バッファ部
と、前記バッファ部が出力した前記映像符号化信号を前
記直交変換とフィールド又はフレーム間予測とを組み合
わせて伸長復号化するハイブリッド復号化部14と、前
記伸長復号化された映像信号を出力する出力部15と、
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力した映像信号
又は映像符号化信号を含む信号を任意の時間遅延させて
出力するタイムシフト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル放送が実現して、利用者は例え
ば100チャンネル以上のテレビ番組の中から所望の番
組を任意に選択して見ることが出来るようになった。複
数のチャンネルを利用して同一番組を色々な時間帯に放
送することにより、利用者は所望の番組をある程度任意
の時間に見ることが出来るようになった。ホテル等で実
用化されているオンデマンド方式の放送によれば、利用
者は任意の時間に任意の番組を見ることが出来る。
【0003】しかし、広域放送においては、放送チャン
ネル数が数百チャンネルになったとしても、そのチャン
ネル数は当該放送番組を見る利用者の数に比べれば微々
たるチャンネル数である故に、数十万人の利用者の1人
1人が任意の時間に任意の番組を見ることは出来ない。
オンデマンド方式のサービスを広い地域の利用者に提供
しようとすれば、伝送チャンネル数及びサービスコスト
の制約を受ける。タイムシフト装置は、個々の家庭に設
置され、受信した映像信号又は映像符号化信号を含む信
号(例えば放送番組)を時間遅延させて出力する装置で
ある。利用者は、その生活時間又は日程等に合わせて、
その日の放送番組を任意に遅延できる装置である。放送
チャンネル数による制約を受けることもなく、既存の放
送システムを代える必要がないので、経済性も確保しや
すい。それぞれの利用者が、遅延時間をある範囲内で任
意に設定出来るタイムシフト装置は、その有用性が注目
されている。例えば21時に帰宅予定で18時から放送
されるテレビ番組を見たい場合に、利用者はタイムシフ
ト装置のタイムシフト量(遅延時間)を3時間に設定す
る。これにより、21時に帰宅した利用者は、18時か
ら放送されたテレビ番組を見ることが出来る。
【0004】特開平7−250305号公報に従来例の
タイムシフト装置が記載されている。図11を用いて、
従来例のタイムシフト装置を説明する。図11は従来例
のタイムシフト装置を含むタイムシフトテレビジョン装
置(特開平7−250305号公報)の構成を示す(図
11は本発明との比較の便宜のため、本質的でない部分
を一部修正している。)。図11において、1101は
映像信号を受信するアンテナ、1102はアンテナ11
01が受信した映像符号化信号を復調し且つ復号化して
ベースバンド信号に変換するチューナ、1103はタイ
ムシフト装置、1104はチューナ1102からの映像
信号と伸長回路1113(タイムシフト装置1103)
からの映像信号とを切り替える選択回路、1105は選
択回路1104が出力する映像信号を表示する表示装置
である。
【0005】タイムシフト装置1103は、ベースバン
ドの映像信号をディジタル化し情報量を圧縮符号化する
圧縮回路1111と、圧縮した映像符号化信号を格納し
且つ一定の遅延時間が経過後に圧縮した映像符号化信号
を出力する記憶装置1112と、記憶装置1112が出
力した圧縮映像信号を復号化する伸長回路1113とを
有する。タイムシフト装置1103は、圧縮された映像
符号化信号(情報量が少ない。)を格納して所定の信号
遅延を実現している。それ故に、小さな記憶装置を用い
て、遅延時間を広い範囲で可変出来るタイムシフト装置
を実現できた。
【0006】図11のタイムシフトテレビジョン装置
は、タイムシフトモードとリアルタイムモードとを有す
る。リアルタイムモードにおいては、選択回路1106
はチューナ1102からの映像信号を選択して出力し、
タイムシフトモードにおいては伸長回路1113(タイ
ムシフト装置1103)からの映像信号を選択して出力
する。タイムシフトモードにおいては、チューナ110
2が出力する映像信号は圧縮回路1111に伝送され
る。圧縮回路1111は映像信号を符号化して映像符号
化信号に変換し、その情報量を圧縮する。圧縮された映
像符号化信号は、記憶装置1112に伝送されて記憶さ
れる。記憶装置1112は、圧縮された映像符号化信号
を利用者が設定した任意の時間だけ遅延させて出力す
る。伸長回路1113は、遅延して出力された映像符号
化信号を入力して復号化し、元の映像信号に伸長する。
伸長された映像信号は、選択回路1104を経て、表示
装置1105に表示される。
【0007】従来例のタイムシフト装置1103の記憶
装置1112の詳細な構成については、特開平7−25
0305号公報に記載されていない。一般に従来例のタ
イムシフト装置は、特定の記憶領域から情報(例えば映
像符号化信号)を書き込み開始した時刻と、その特定の
記憶領域から情報を読み出し開始した時刻とを管理し
て、所定の遅延時間だけ遅延させた情報を出力した。従
来例のタイムシフト装置の記憶装置は、例えば記憶領域
の先頭部分から情報を書き込み始めた時刻を時刻記憶領
域に格納し、その時刻から所定の時間だけ遅延させて、
記憶領域の先頭部分から情報を読み出し始めることによ
り、一定の遅延時間を管理した。記憶装置に格納する映
像信号及び音声信号のフレームレートと、再生し、復号
化して出力する遅延された映像信号及び音声信号のフレ
ームレートとは一致している故に、上記の方法により出
力する映像信号及び音声信号の遅延時間は一定に保たれ
る。
【0008】しかし、映像信号及び音声信号を圧縮して
符号化データ(例えばフィールド又はフレーム間予測を
行う符号化データ)に変換して記憶すると、データの情
報量とデータの実放送時間との比例関係が失われる。従
って、特定の時刻に放送されて符号化された映像信号及
び音声信号にランダムにアクセスしようとしても、アク
セスできなかった。そのため、一旦タイムシフトモード
をスタートさせた後、遅延時間を変更しようと思っても
出来なかった。利用者は、一定の遅延時間(最初に利用
者が設定した遅延時間)のタイムシフトモード又はリア
ルタイムモードを選択することしか出来なかった。
【0009】例えば21時に帰宅予定で18時から放送
されるテレビ番組を見たい場合に、利用者は3時間のタ
イムシフト量(遅延時間)を設定する。しかし、予定よ
り早く20時に帰宅したとすれば、利用者は、18時か
ら放送されるテレビ番組が出力されるまで1時間待つ
か、リアルタイムモードに変更するしかなかった。利用
者は、直ぐに18時から放送されたテレビ番組を見るこ
とを希望する。この場合、遅延時間を3時間から2時間
に変更する必要がある。従来のタイムシフト装置は、タ
イムシフトモードを開始後、遅延時間を変更することが
出来なかった。符号化された映像信号と符号化された音
声信号とがそれぞれ別個の記憶領域に記憶されている場
合は、符号化された映像信号とをどの符号化された音声
信号と対応付けて、同時に出力すべきかが分からなかっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、遅延時間をいつでも任意に変更できるタイム
シフト装置を提供することを目的とする。本発明は、映
像信号と音声信号とを別個の領域に格納して、任意の時
間遅延させた映像信号と音声信号とを正しく同期させて
出力することが出来るタイムシフト装置を提供すること
を目的とする。
【0011】タイムシフト装置の記憶装置の規模を一定
以下に抑えようとすれば、映像信号を圧縮して記憶装置
に格納することが好ましい。しかし、例えばMPEG2
規格(ISO/IEC13818−2規格)に準拠した
映像信号の圧縮・伸長処理をハードウエアで実現しよう
とすれば、大規模なLSIを必要とし、タイムシフト装
置が高価になる。例えばPC(パーソナルコンピュー
タ)を用いたタイムシフト装置であって、映像信号をソ
フトウエアにより圧縮・伸張処理を行うタイムシフト装
置を実現できれば、ほとんどコストアップすることな
く、PCでタイムシフト装置という新たな機能を実現出
来る。しかし、例えばPC上でソフトウエアにより映像
信号をMPEG2規格に従って圧縮・伸張処理する従来
例のタイムシフト装置は、CPUのリソースに比較して
その処理量が過大である故に、低画質でしかタイムシフ
ト機能を実現できなかった。本発明は、ソフトウェアで
圧縮・伸張処理を行うことにより、安価で高画質な(例
えばVHS並みの画質、又はそれ以上の画質)タイムシ
フト装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は下記の構成を有する。第1の発明は、時刻
情報を生成する時刻情報生成部と、任意に定められた遅
延時間及び前記時刻情報に基づいて、バッファ部を制御
するバッファ制御部と、映像信号を入力する入力部と、
前記映像信号を任意の直交変換とフィールド又はフレー
ム間予測とを組み合わせて圧縮符号化し、映像符号化信
号を出力するハイブリッド符号化部と、前記映像符号化
信号を格納し、前記遅延時間を経過した後に、格納して
いた前記映像符号化信号を出力する前記バッファ部と、
前記バッファ部が出力した前記映像符号化信号を前記直
交変換とフィールド又はフレーム間予測とを組み合わせ
て伸長復号化するハイブリッド復号化部と、前記伸長復
号化された映像信号を出力する出力部と、を有すること
を特徴とするタイムシフト装置である。
【0013】第2の発明は、時刻情報を生成する時刻情
報生成部と、任意に定められた遅延時間及び前記時刻情
報に基づいて、バッファ部を制御するバッファ制御部
と、映像信号を入力する入力部と、前記映像信号を任意
の直交変換とフィールド又はフレーム間予測とを組み合
わせて圧縮符号化し、映像符号化信号を出力するハイブ
リッド符号化部と、前記映像符号化信号のうち、一部の
映像符号化信号のみを可変長符号化する可変長符号化部
と、可変長符号化された前記映像符号化信号を含む前記
映像符号化信号を格納し、前記遅延時間を経過した後
に、格納していた前記映像符号化信号を出力する前記バ
ッファ部と、前記バッファ部が出力した前記映像符号化
信号のうち、前記一部の映像符号化信号のみを可変長復
号化する可変長復号化部と、可変長復号化された前記映
像符号化信号を含む前記映像符号化信号を、前記直交変
換とフィールド又はフレーム間予測とを組み合わせて伸
長復号化するハイブリッド復号化部と、前記ハイブリッ
ド復号化部が伸長復号化した映像信号を出力する出力部
と、を有することを特徴とするタイムシフト装置であ
る。
【0014】第3の発明は、前記入力部が入力した音声
信号を圧縮符号化し、音声符号化信号を出力する音声符
号化部と、前記バッファ部が出力した前記音声符号化信
号を伸長復号化し、音声信号を出力する音声復号化部
と、を更に有し、前記時刻情報生成部はタイムコード信
号生成部であり、前記入力部は音声信号を更に入力し、
前記バッファ部は、前記タイムコード信号生成部が出力
したタイムコード信号を前記映像符号化信号に対応させ
て格納し、前記音声符号化部が出力した前記音声符号化
信号と前記タイムコード信号生成部が出力したタイムコ
ード信号とを対応させて格納し、前記遅延時間を経過し
た後に、格納していた前記映像符号化信号及び前記タイ
ムコード信号を対応させて出力し、格納していた前記音
声符号化信号及び前記タイムコード信号を対応させて出
力し、前記バッファ制御部は、任意に定められた遅延時
間、前記タイムコード信号生成部が出力した前記タイム
コード信号、前記バッファ部が出力した前記映像符号化
信号に対応づけられた前記タイムコード信号、及び前記
バッファ部が出力した前記音声符号化信号に対応づけら
れた前記タイムコード信号に基づいて、前記バッファ部
を制御し、前記出力部は、前記音声復号化部が出力した
音声信号を出力する、ことを特徴とする第1の発明又は
第2の発明のタイムシフト装置である。
【0015】第4の発明は、時刻情報を生成する時刻情
報生成部と、任意に定められた遅延時間及び前記時刻情
報に基づいて、前記バッファ部を制御するバッファ制御
部と、任意の直交変換とフィールド又はフレーム間予測
とを組み合わせて圧縮符号化し、更に可変長符号化した
映像符号化信号を入力する入力部と、前記映像符号化信
号の少なくとも一部を可変長復号化する可変長復号化部
と、少なくとも一部を可変長復号化された前記映像符号
化信号を格納し、前記遅延時間を経過した後に、格納し
ていた前記映像符号化信号を出力する前記バッファ部
と、前記バッファ部が出力した前記映像符号化信号のう
ち、可変長復号化された前記映像符号化信号を可変長符
号化する可変長符号化部と、前記可変長符号化された映
像符号化信号を含む前記映像符号化信号を出力する出力
部と、を有することを特徴とするタイムシフト装置であ
る。
【0016】第5の発明は、前記時刻情報生成部はタイ
ムコード信号生成部であり、前記入力部は音声符号化信
号を更に入力し、前記バッファ部は、前記タイムコード
信号生成部が出力したタイムコード信号を前記映像信号
に対応させて格納し、前記音声符号化信号と前記タイム
コード信号生成部が出力したタイムコード信号とを対応
させて格納し、前記遅延時間を経過した後に、格納して
いた前記映像符号化信号及び前記タイムコード信号を対
応させて出力し、格納していた前記音声符号化信号及び
前記タイムコード信号を対応させて出力し、前記バッフ
ァ制御部は、任意に定められた遅延時間、前記タイムコ
ード信号生成部が出力した前記タイムコード信号、前記
バッファ部が出力した前記映像符号化信号に対応づけら
れた前記タイムコード信号、及び前記バッファ部が出力
した前記音声符号化信号に対応づけられた前記タイムコ
ード信号に基づいて、前記バッファ部を制御し、前記出
力部は、前記バッファ部が出力した音声符号化信号を更
に出力する、ことを特徴とする第4の発明のタイムシフ
ト装置である。
【0017】第6の発明は、前記時刻情報生成部はタイ
ムコード信号生成部であり、前記バッファ部は、前記タ
イムコード信号生成部が出力したタイムコード信号を前
記映像符号化信号に対応させて格納し、前記遅延時間を
経過した後に、格納していた前記映像符号化信号及び前
記タイムコード信号を対応させて出力し、前記バッファ
制御部は、任意に定められた遅延時間、前記タイムコー
ド信号生成部が出力した前記タイムコード信号、及び前
記バッファ部が出力した前記タイムコード信号に基づい
て、前記バッファ部を制御する、ことを特徴とする第1
の発明、第2の発明又は第4の発明のタイムシフト装置
である。
【0018】本発明は、遅延時間をいつでも任意に変更
できるタイムシフト装置を実現出来るという作用を有す
る。本発明は、映像信号と音声信号とを別個の領域に格
納して、任意の時間遅延させた映像信号と音声信号とを
正しく同期させて出力することが出来るタイムシフト装
置を実現出来るという作用を有する。
【0019】本発明のタイムシフト装置は全てのデータ
の可変長符号化と可変長復号化処理を行わない。PCの
圧縮・伸長処理の負担が軽くなり、PCは浮いたリソー
スを画質改善用に振り分けることが可能となる。本発明
は、ソフトウェアで圧縮・伸張処理を行うことにより、
安価で高画質なタイムシフト装置を実現出来るという作
用を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施をするための最
良の形態を具体的に示した実施例について、図面ととも
に記載する。
【0021】《実施例1》図1、図9を用いて実施例1
のタイムシフト装置を説明する。図1は、本発明の実施
例1のタイムシフト装置の構成を示すブロック図であ
る。実施例1のタイムシフト装置はPCであり、ハイブ
リッド符号化部12、ハイブリッド復号化部14、タイ
ムコード信号生成部16及びバッファ制御部17の機能
は、PCに実装されたプログラムが実行する。バッファ
部13は、PCが内蔵するハードディスク装置である。
実施例1のタイムシフト装置は、ベースバンドの映像信
号を入力し、タイムシフトして出力する。図1におい
て、11は入力部、12はハイブリッド符号化部、13
はバッファ部、14はハイブリッド復号化部、15は出
力部、16はタイムコード信号生成部、17はバッファ
制御部である。
【0022】入力部11は、映像信号101を入力し、
ハイブリッド符号化部12に伝送する。映像信号101
は、任意のベースバンド映像信号(デジタル信号でも良
く、アナログ信号でも良い。)であって良いが、実施例
においては4:2:0のカラーフォマットのコンポーネ
ント映像信号(ベースバンド信号)である。4:2:0
のカラーフォーマットとは、輝度信号:色差信号のサン
プリングレート比率が4:2であり、色差信号であるR
−Y信号とB−Y信号とを1水平区間毎に交互に伝送す
るフォーマットである。
【0023】ハイブリッド符号化部12は、入力映像信
号101を8×8画素のブロックに分割し、これをDC
T(Descrete Cosine Transform)演算し、その結果を
量子化して量子化DCT係数を生成する。フィールド又
はフレーム間予測を行うときには、ブロックを組み合わ
せて輝度4ブロック(16×16画素)と色差2ブロッ
クの6ブロックをまとめたマクロブロックを単位として
動き検出を行い、動きベクトルを求める。また、量子化
DCT係数と動きベクトルに付随して、どのマクロブロ
ックかを示すマクロブロックアドレス、動き補償の方法
を示すマクロブロックタイプ、マクロブロック内のどの
ブロックが符号化されたかを示すマクロブロックパター
ンを生成する。これら5つの情報のまとまりを映像符号
化信号105と呼ぶ。
【0024】タイムコード信号生成部16は、実際の時
刻を表示するタイムコード信号103を生成し、バッフ
ァ制御部17及びバッファ部13に伝送する。タイムコ
ード信号103は、例えば23時間59分59秒29フ
レームを最大値として表示する(画像の表示周期が30
フレーム/秒の場合)、32ビットの信号(各桁の数字
が4ビットで表示される。)である。好ましくは、タイ
ムコード信号生成部16は、入力する映像信号の表示周
期に適した時刻を表示する。例えば30フレーム/秒の
映像信号であれば、フレームの桁の数字が33ms毎に
インクリメントされ(最大値は29フレーム)、25フ
レーム/秒の映像信号であれば、フレームの桁の数字が
40ms毎にインクリメントされる(最大値は24フレ
ーム)。バッファ部13は、量子化DCT係数、動きベ
クトル、マクロブロックアドレス、マクロブロックタイ
プ及びマクロブロックパターンの5つの情報を有する映
像符号化信号105と、タイムコード信号生成部16が
出力したタイムコード信号103とを対応させて格納す
る。
【0025】図9は、実施例1のタイムシフト装置のバ
ッファ部13の内部構成を示す。図9の全体は、バッフ
ァ部13の全格納領域を模式的に示す。実施例1のバッ
ファ部13は、ピクチャ符号化信号902とタイムコー
ド信号901とを対応させて格納している。実施例1に
おいてピクチャ符号化信号902は、ピクチャを単位と
する、量子化DCT係数、動きベクトル、マクロブロッ
クアドレス、マクロブロックタイプとマクロブロックパ
ターンからなる5つの情報のまとまりを意味する。
【0026】ピクチャ符号化信号902に対応づけられ
たタイムコード信号901は、バッファ部13が当該ピ
クチャ符号化信号902を格納した時刻を表示する。実
施例1のバッファ部13はピクチャを単位とする映像符
号化信号をタイムコード信号に対応させて格納してい
る。
【0027】バッファ制御部17は、利用者が操作部
(図示していない。例えばキーボードである。)を通じ
て入力した遅延時間(タイムシフト量)と、タイムコー
ド信号生成部16が出力するタイムコード信号103
と、バッファ部13から読み出されたタイムコード信号
104とを入力し、これらの情報に基づいてバッファ部
13を制御する。例えば利用者が21時に帰宅予定で1
8時から放送されるテレビ番組を見たい場合に、利用者
は操作部を通じて3時間の遅延時間を設定する。バッフ
ァ部13は、入力される映像符号化信号105とタイム
コード信号103とを対応させて格納する。
【0028】又、バッファ部13はタイムコード信号1
03より3時間(遅延時間)前のタイムコード信号10
4に対応付けられた映像符号化信号106を出力する。
映像符号化信号106とバッファ部13に書き込まれた
映像符号化信号105とは、時間差(遅延時間)を有す
る以外は同一の信号である。バッファ制御部17は、バ
ッファ部13へのデータの書き込みと読み出しの際に、
読み出しのポインタが書き込みのポインタを超えないよ
うに制御する。又、バッファ部13がリングバッファの
場合、書き込みポインタが読み出しポインタを超えた場
合、読み出しポインタを書き込みポインタに一致させる
ように制御する。
【0029】ハイブリッド復号化部14は、映像符号化
信号106を入力し、量子化DCT係数を逆量子化し、
IDCT(Inverse Descrete Cosine Transform)変換
し、マクロブロックアドレス、マクロブロックタイプ、
マクロブロックパターンと動きベクトルを用いて動き補
償を行い、映像符号化信号を映像信号(ベースバンド信
号)に復号化する。出力部15は、復号化された映像信
号(ベースバンド信号)102を入力して、出力する。
利用者は、3時間遅れて映像信号を見ることが出来る。
【0030】利用者が、予定より早く20時に帰宅した
とする。利用者は、直ぐに18時から放送されたテレビ
番組を見るために、遅延時間を3時間から2時間に変更
する。バッファ制御部17はバッファ部13を制御し
て、バッファ部13はタイムコード信号103より2時
間(遅延時間)前のタイムコード信号104に対応付け
られた映像符号化信号106を検索し、その映像符号化
信号106を出力する。なお、いったん所定の遅延時間
の映像符号化信号を検出し、出力し始めた後は、出力部
15は、入力映像信号101と同じ所定のレートで映像
信号102を出力し続ける故に、バッファ制御部17が
特別な時刻合わせをしなくても、入力映像信号101と
出力映像信号102との差(遅延時間)は、所定の値に
保たれる。
【0031】例えば利用者が、18時から19時まで放
送された番組を見た後、次に19時30分から放送され
た番組を見ようと思えば、利用者は操作部を通じて遅延
時間を30分減らして1時間30分に設定する。バッフ
ァ制御部17はバッファ部13を制御して、バッファ部
13はタイムコード信号103より1時間30分(遅延
時間)前のタイムコード信号104に対応付けられた映
像符号化信号106を検索し、その映像符号化信号10
6を出力する。これにより、利用者は直ぐに19時30
分から放送された番組を見ることが出来る。
【0032】利用者が番組の途中で他の用事を処理する
場合は、利用者はタイムシフト装置の操作部に設置され
たPAUSEボタンを押す。これに従ってバッファ制御
部17はバッファ部13を制御して、バッファ部13は
映像符号化信号106の出力を停止する。利用者が他の
用事を終えて、PAUSEボタンを再び押す。これに従
ってバッファ制御部17はバッファ部13を制御して、
バッファ部13は停止した所から映像符号化信号106
の出力を再開する。バッファ制御部17は、再び出力し
始めた映像符号化信号106に対応付けられたタイムコ
ード信号104と再開時のタイムコード信号103との
差を演算し(例えばタイムシフト装置が5分間PAUS
E状態であったならば、遅延時間は1時間35分にな
る。)、演算結果(例えば1時間35分)を新たな遅延
時間として自動的に設定する。
【0033】コマーシャルカットを希望する利用者が、
放送番組のコマーシャル番組の開始時点で、操作部に設
置されたFFボタンを押す。FFボタンを押している時
間に応じてバッファ制御部17はバッファ部13を制御
して、バッファ部13は遅延時間を少しずつ短くする
(映像符号化信号106の出力タイミングを早める)。
実施例においては、FFボタンを押している時間に比例
して遅延時間を短くする。バッファ制御部17は、利用
者の指がFFボタンから離れた時点での遅延時間を新た
な遅延時間として自動的に設定する。これにより、例え
ば3分間のコマーシャルカットを実現出来る。
【0034】同様に、利用者が操作部に設置されたRE
Wボタンを押すことにより、REWボタンを押している
時間に応じてバッファ制御部17はバッファ部13を制
御して、バッファ部13は遅延時間を少しずつ長くする
(映像符号化信号106の出力タイミングを遅くす
る)。実施例においては、REWボタンを押している時
間に比例して遅延時間を長くする。バッファ制御部17
は、利用者の指がREWボタンから離れた時点での遅延
時間を新たな遅延時間として自動的に設定する。
【0035】ハイブリッド符号化部12及びハイブリッ
ド復号化部14は、DCT変換に代えて、他の任意の直
交変換を実行しても良い。直交変換とは、実質的に時間
軸及び周波数軸の情報を失うことなく(実質的な可逆性
を有する)信号変換を意味し、例えばサブバンド符号化
等である。
【0036】《実施例2》図2、図9を用いて実施例2
のタイムシフト装置を説明する。図2は、本発明の実施
例2のタイムシフト装置の構成を示すブロック図であ
る。実施例2のタイムシフト装置はPCであり、ハイブ
リッド符号化部12、部分的可変長符号化部21、部分
的可変長復号化部22、ハイブリッド復号化部14、タ
イムコード信号生成部16及びバッファ制御部17の機
能は、PCに実装されたプログラムが実行する。バッフ
ァ部13は、PCが内蔵するハードディスク装置であ
る。実施例2のタイムシフト装置は、ベースバンドの映
像信号を入力し、タイムシフトして出力する。図2にお
いて、11は入力部、12はハイブリッド符号化部、2
1は部分的可変長符号化部、13はバッファ部、22は
部分的可変長復号化部、14はハイブリッド復号化部、
15は出力部、16はタイムコード信号生成部、17は
バッファ制御部である。
【0037】実施例2のタイムシフト装置は、部分的可
変長符号化部21及び部分的可変長復号化部22を有す
る点において、実施例1のタイムシフト装置と異なる。
それ以外の点において、実施例2のタイムシフト装置は
実施例1のタイムシフト装置と同一である。図2におい
て、図1のブロックと同一のブロックには同一の符号を
付している。実施例2のタイムシフト装置が実施例1の
タイムシフト装置と異なる点を説明し、両者が同一であ
る点については説明を省略する。映像信号101は、入
力部11に入力された後、ハイブリッド符号化部12で
フィールド又はフレーム間予測をして量子化DCT係数
に変換される。ハイブリッド符号化部12は、量子化D
CT係数、動きベクトル、量子化DCT係数と動きベク
トルに付随して、どのマクロブロックかを示すマクロブ
ロックアドレス、動き補償の方法を示すマクロブロック
タイプ、マクロブロック内のどのブロックが符号化され
たかを示すマクロブロックパターンを生成する(映像符
号化信号105)。
【0038】部分的可変長符号化部21は、ハイブリッ
ド符号化部12で生成された量子化DCT係数に対して
のみ可変長符号化を行う。可変長符号化とは、データの
値により変換後のデータ長が変化する符号化を意味し、
例えばランレングス符号化、エントロピー符号化(例え
ばハフマン符号化である。)等、又はこれらの組み合わ
せを含む。部分的可変長符号化部21で生成された可変
長符号化された量子化DCT係数、動きベクトル、マク
ロブロックアドレス、マクロブロックタイプ及びマクロ
ブロックパターンの5つの情報のまとまりを映像符号化
信号205と呼ぶ。バッファ部13は、映像符号化信号
205と、タイムコード信号生成部16が出力したタイ
ムコード信号103とを対応させて格納する。
【0039】図9は、実施例2のタイムシフト装置のバ
ッファ部13の内部構成を示す。図9の全体は、バッフ
ァ部13の全格納領域を模式的に示す。実施例2のバッ
ファ部13は、ピクチャ符号化信号902とタイムコー
ド信号901とを対応させて格納している。実施例2に
おいてピクチャ符号化信号902は、ピクチャを単位と
する、可変長符号化された量子化DCT係数、動きベク
トル、マクロブロックアドレス、マクロブロックタイプ
とマクロブロックパターンからなる5つの情報のまとま
りを意味する。
【0040】ピクチャ符号化信号902に対応づけられ
たタイムコード信号901は、バッファ部が当該ピクチ
ャ符号化信号902を格納した時刻を表示する。実施例
2のバッファ部13はピクチャを単位とする映像符号化
信号をタイムコード信号に対応させて格納している。
【0041】バッファ制御部17は、実施例1と同様
に、利用者が操作部(図示していない。例えばキーボー
ドである。)を通じて入力した遅延時間(タイムシフト
量)と、タイムコード信号生成部16が出力するタイム
コード信号103と、バッファ部13から読み出された
タイムコード信号104とを入力し、これらの情報に基
づいてバッファ部13を制御する。バッファ部13は、
入力される映像符号化信号205とタイムコード信号1
03とを対応させて格納し、所定の遅延時間だけ遅延し
た映像符号化信号206とタイムコード信号104とを
出力する。映像符号化信号206とバッファ部13に書
き込まれた映像符号化信号205とは、時間差(遅延時
間)を有する以外は同一の信号である。
【0042】部分的可変長復号化部22は、バッファ部
13が出力した映像符号化信号206を入力し、その内
の可変長符号化された量子化DCT係数を可変長復号化
し、量子化DCT係数を生成する。部分的可変長復号化
部22は、量子化DCT係数、動きベクトル、マクロブ
ロックアドレス、マクロブロックタイプ及びマクロブロ
ックパターンの5つの情報を有する映像符号化信号10
6を出力する。映像符号化信号106とハイブリッド符
号化部12が生成した映像符号化信号105とは、時間
差(遅延時間)を有する以外は同一の信号である。
【0043】ハイブリッド復号化部14は、映像符号化
信号106を入力し、量子化DCT係数を逆量子化し、
IDCT(Inverse Descrete Cosine Transform)変換
し、マクロブロックアドレス、マクロブロックタイプ、
マクロブロックパターンと動きベクトルを用いて動き補
償を行い、映像符号化信号を映像信号(ベースバンド信
号)に復号化する。出力部15は、復号化された映像信
号(ベースバンド信号)102を入力して、出力する。
利用者は、所定の遅延時間だけ遅延された映像信号を見
ることが出来る。
【0044】実施例2のタイムシフト装置においては、
実施例1のタイムシフト装置より可変長符号化及び可変
長復号化をする分だけPCの処理量が多いが、バッファ
部に格納する映像符号化信号の単位時間当たりの情報量
は実施例1のタイムシフト装置より大幅に小さくなる故
に、バッファ部の記憶容量を一定とすると、実施例2の
タイムシフト装置は、実施例1のタイムシフト装置より
はるかに長い最大遅延時間を実現出来る。PCは、量子
化DC係数のみを可変長符号化し、可変長復号化する。
例えばMPEG2規格に従って全ての情報を可変長符号
化し、可変長復号化することに較べて、PCの処理負担
は小さい。
【0045】《実施例3》図3、図10を用いて実施例
3のタイムシフト装置を説明する。図3は、本発明の実
施例3のタイムシフト装置の構成を示すブロック図であ
る。実施例3のタイムシフト装置はPCであり、ハイブ
リッド符号化部12、ハイブリッド復号化部14、オー
ディオ符号化部32、オーディオ復号化部34、タイム
コード信号生成部16及びバッファ制御部17の機能
は、PCに実装されたプログラムが実行する。バッファ
部33は、PCが内蔵するハードディスク装置である。
実施例3のタイムシフト装置は、同期したベースバンド
の映像信号及び音声信号を入力し、タイムシフトして出
力する。
【0046】図3において、31は入力部、12はハイ
ブリッド符号化部、33はバッファ部、14はハイブリ
ッド復号化部、32はオーディオ符号化部、34はオー
ディオ復号化部、35は出力部、16はタイムコード信
号生成部、17はバッファ制御部である。実施例3のタ
イムシフト装置は、同期した映像信号及び音声信号(例
えば通常のテレビ番組)を入力し、所定の時間遅延させ
て映像信号及び音声信号を同期させて出力する点におい
て、実施例1のタイムシフト装置と異なる。それ以外の
点において、実施例3のタイムシフト装置は実施例1の
タイムシフト装置と同一である。図3において、図1の
ブロックと同一のブロックには同一の符号を付してい
る。実施例3のタイムシフト装置が実施例1のタイムシ
フト装置と異なる点を説明し、両者が同一である点につ
いては説明を省略する。
【0047】入力部31は、同期したベースバンドの映
像信号101及び音声信号301を入力する。実施例1
と同様にハイブリッド符号化部12は、入力した映像信
号101をフィールド又はフレーム間予測をして量子化
DCT係数に変換する。ハイブリッド符号化部12は、
量子化DCT係数、動きベクトル、マクロブロックアド
レス、マクロブロックタイプ、マクロブロックパターン
を生成する(映像符号化信号105)。バッファ部33
は、映像符号化信号105と、タイムコード信号生成部
16が出力したタイムコード信号103とを対応させて
格納する。
【0048】オーディオ符号化部32は、ベースバンド
の音声信号を入力し、音声符号化信号305に変換して
出力する。実施例3のオーディオ符号化部32は音声信
号をMPEG方式(ISO/IEC13818−3規
格)で符号化するが、これに代えて他の任意の符号化方
式を用いても良い。バッファ部33は、音声符号化信号
305と、タイムコード信号生成部16が出力したタイ
ムコード信号103とを対応させて格納する。
【0049】図10は、実施例3のタイムシフト装置の
バッファ部33の内部構成を示す。図10の全体は、バ
ッファ部33の全格納領域を模式的に示す。実施例3の
バッファ部33は、ピクチャ符号化信号902とタイム
コード信号901とを対応させて格納し、オーディオ符
号化信号1002とタイムコード信号1001とを対応
させて格納している。実施例3においてピクチャ符号化
信号902は、ピクチャを単位とする、量子化DCT係
数、動きベクトル、マクロブロックアドレス、マクロブ
ロックタイプとマクロブロックパターンからなる5つの
情報のまとまりを意味する。実施例3においてオーディ
オ符号化信号1002は、フレームを単位とする音声符
号化信号である。
【0050】ピクチャ符号化信号902に対応づけられ
たタイムコード信号901は、バッファ部33が当該ピ
クチャ符号化信号902を格納した時刻を表示する。オ
ーディオ符号化信号1002に対応づけられたタイムコ
ード信号1001は、バッファ部33が当該オーディオ
符号化信号1002を格納した時刻を表示する。実施例
3のバッファ部33はピクチャを単位とする映像符号化
信号をタイムコード信号に対応させて格納しており、フ
レームを単位とするオーディオ符号化信号をタイムコー
ド信号に対応させて格納している。
【0051】バッファ部33は、映像符号化信号105
と音声符号化信号305とを別個の領域に格納してい
る。映像符号化信号105と音声符号化信号305とを
多重化することなく格納する故、バッファ部33に映像
符号化信号105と音声符号化信号305とを書き込む
前の多重化処理、及びバッファ部33から映像符号化信
号106と音声符号化信号306とを読み出した後の分
離処理が不要である。
【0052】バッファ制御部17は、実施例1と同様
に、利用者が操作部(図示していない。例えばキーボー
ドである。)を通じて入力した遅延時間(タイムシフト
量)と、タイムコード信号生成部16が出力するタイム
コード信号103と、バッファ部33から読み出された
タイムコード信号104とを入力し、これらの情報に基
づいてバッファ部33を制御する。
【0053】バッファ部33は、入力される映像符号化
信号105とタイムコード信号103とを対応させて格
納し、所定の遅延時間だけ遅延した映像符号化信号10
6とタイムコード信号104とを出力する。映像符号化
信号106とバッファ部33に書き込まれた映像符号化
信号105とは、時間差(遅延時間)を有する以外は同
一の信号である。バッファ部33は、入力される音声符
号化信号305とタイムコード信号103とを対応させ
て格納し、所定の遅延時間だけ遅延した音声符号化信号
306とタイムコード信号104とを出力する。音声符
号化信号306とバッファ部33に書き込まれた音声符
号化信号305とは、時間差(遅延時間)を有する以外
は同一の信号である。
【0054】それぞれ対応付けられたタイムコード信号
が同一時刻になるように、バッファ部33は映像符号化
信号106及び音声符号化信号306を出力する。これ
により、所定時間遅延して出力される映像符号化信号1
06と音声符号化信号306とは相互に同期する。但
し、ハイブリッド復号化部14の復号化処理時間と、オ
ーディオ復号化部34の復号化処理時間とは同一である
とする。ハイブリッド復号化部14の復号化処理時間
と、オーディオ復号化部34の復号化処理時間とが異な
る場合には、両者の処理時間差を考慮して、バッファ部
33は映像符号化信号106及び音声符号化信号306
を出力する。
【0055】ハイブリッド復号化部14は、映像符号化
信号106を入力し、量子化DCT係数を逆量子化し、
IDCT(Inverse Descrete Cosine Transform)変換
し、マクロブロックアドレス、マクロブロックタイプ、
マクロブロックパターンと動きベクトルを用いて動き補
償を行い、映像符号化信号を映像信号(ベースバンド信
号)に復号化する。オーディオ復号化部34は、音声符
号化信号306を入力し、ベースバンドの音声信号に復
号化する。出力部35は、復号化された映像信号(ベー
スバンド信号)102及び復号化された音声信号(ベー
スバンド信号)302を入力して、それぞれ出力する。
利用者は、所定の遅延時間だけ遅延された映像信号及び
音声信号を視聴することが出来る。所定の遅延時間だけ
遅延された映像信号及び音声信号は、相互に同期してい
る。
【0056】《実施例4》図4、図10を用いて実施例
4のタイムシフト装置を説明する。図4は、本発明の実
施例4のタイムシフト装置の構成を示すブロック図であ
る。実施例4のタイムシフト装置はPCであり、ハイブ
リッド符号化部12、部分的可変長符号化部21、部分
的可変長復号化部22、ハイブリッド復号化部14、オ
ーディオ符号化部32、オーディオ復号化部34、タイ
ムコード信号生成部16及びバッファ制御部17の機能
は、PCに実装されたプログラムが実行する。バッファ
部33は、PCが内蔵するハードディスク装置である。
実施例4のタイムシフト装置は、ベースバンドの映像信
号及び音声信号を入力し、タイムシフトして出力する。
【0057】図4において、31は入力部、12はハイ
ブリッド符号化部、21は部分的可変長符号化部、33
はバッファ部、22は部分的可変長復号化部、14はハ
イブリッド復号化部、オーディオ符号化部32、オーデ
ィオ復号化部34、35は出力部、16はタイムコード
信号生成部、17はバッファ制御部である。実施例4の
タイムシフト装置は、部分的可変長符号化部21及び部
分的可変長復号化部22を有する点において、実施例3
のタイムシフト装置と異なる。それ以外の点において、
実施例4のタイムシフト装置は実施例3のタイムシフト
装置と同一である。図4において、図2、3のブロック
と同一のブロックには同一の符号を付している。実施例
4のタイムシフト装置が実施例3のタイムシフト装置と
異なる点を説明し、両者が同一である点については説明
を省略する。
【0058】入力部31は、映像信号101及び音声信
号301を入力する。ハイブリッド符号化部12は映像
信号101を入力し、フィールド又はフレーム間予測を
して量子化DCT係数に変換する。ハイブリッド符号化
部12は、量子化DCT係数、動きベクトル、マクロブ
ロックアドレス、マクロブロックタイプ、マクロブロッ
クパターンを生成する(映像符号化信号105)。
【0059】部分的可変長符号化部21は、ハイブリッ
ド符号化部12で生成された量子化DCT係数に対して
のみ可変長符号化を行い、映像符号化信号205(可変
長符号化された量子化DCT係数、動きベクトル、マク
ロブロックアドレス、マクロブロックタイプ及びマクロ
ブロックパターンの5つの情報のまとまり)を出力す
る。バッファ部33は、映像符号化信号205と、タイ
ムコード信号生成部16が出力したタイムコード信号1
03とを対応させて格納する。
【0060】オーディオ符号化部32は、ベースバンド
の音声信号を入力し、音声符号化信号305に変換して
出力する。実施例4のオーディオ符号化部32は音声信
号をMPEG方式(ISO/IEC13818−3規
格)で符号化するが、これに代えて他の任意の符号化方
式を用いても良い。バッファ部33は、音声符号化信号
305と、タイムコード信号生成部16が出力したタイ
ムコード信号103とを対応させて格納する。
【0061】図10は、実施例4のタイムシフト装置の
バッファ部33の内部構成を示す。図10の全体は、バ
ッファ部33の全格納領域を模式的に示す。実施例4の
バッファ部33は、ピクチャ符号化信号902とタイム
コード信号901とを対応させて格納し、オーディオ符
号化信号1002とタイムコード信号1001とを対応
させて格納している。実施例4においてピクチャ符号化
信号902は、ピクチャを単位とする、可変長符号化さ
れた量子化DCT係数、動きベクトル、マクロブロック
アドレス、マクロブロックタイプとマクロブロックパタ
ーンからなる5つの情報のまとまりを意味する。実施例
4においてオーディオ符号化信号1002は、フレーム
を単位とする音声符号化信号である。
【0062】ピクチャ符号化信号902に対応づけられ
たタイムコード信号901は、バッファ部33が当該ピ
クチャ符号化信号902を格納した時刻を表示する。オ
ーディオ符号化信号1002に対応づけられたタイムコ
ード信号1001は、バッファ部33が当該オーディオ
符号化信号1002を格納した時刻を表示する。実施例
4のバッファ部33はピクチャを単位とする映像符号化
信号をタイムコード信号に対応させて格納しており、フ
レームを単位とするオーディオ符号化信号をタイムコー
ド信号に対応させて格納している。
【0063】バッファ部33は、映像符号化信号205
と音声符号化信号305とを別個の領域に格納してい
る。映像符号化信号205と音声符号化信号305とを
多重化することなく格納する故、バッファ部33に映像
符号化信号205と音声符号化信号305とを書き込む
前の多重化処理、及びバッファ部33から映像符号化信
号206と音声符号化信号306とを読み出した後の分
離処理が不要である。
【0064】バッファ制御部17は、実施例3と同様
に、利用者が操作部(図示していない。例えばキーボー
ドである。)を通じて入力した遅延時間(タイムシフト
量)と、タイムコード信号生成部16が出力するタイム
コード信号103と、バッファ部33から読み出された
タイムコード信号104とを入力し、これらの情報に基
づいてバッファ部33を制御する。
【0065】バッファ部33は、入力される映像符号化
信号205とタイムコード信号103とを対応させて格
納し、所定の遅延時間だけ遅延した映像符号化信号20
6とタイムコード信号104とを出力する。映像符号化
信号206とバッファ部33に書き込まれた映像符号化
信号205とは、時間差(遅延時間)を有する以外は同
一の信号である。バッファ部33は、入力される音声符
号化信号305とタイムコード信号103とを対応させ
て格納し、所定の遅延時間だけ遅延した音声符号化信号
306とタイムコード信号104とを出力する。音声符
号化信号306とバッファ部33に書き込まれた音声符
号化信号305とは、時間差(遅延時間)を有する以外
は同一の信号である。
【0066】それぞれ対応付けられたタイムコード信号
が同一時刻になるように、バッファ部33は映像符号化
信号206及び音声符号化信号306を出力する。これ
により、所定時間遅延して出力される映像符号化信号2
06と音声符号化信号306とは相互に同期する。但
し、部分的可変長復号化部22及びハイブリッド復号化
部14の復号化処理時間と、オーディオ復号化部34の
復号化処理時間とは同一であるとする。部分的可変長復
号化部22及びハイブリッド復号化部14の復号化処理
時間と、オーディオ復号化部34の復号化処理時間とが
異なる場合には、両者の処理時間差を考慮して、バッフ
ァ部33は映像符号化信号206及び音声符号化信号3
06を出力する。
【0067】部分的可変長復号化部22は、バッファ部
33が出力した映像符号化信号206を入力し、その内
の可変長符号化された量子化DCT係数を可変長復号化
し、量子化DCT係数を生成する。部分的可変長復号化
部22は、量子化DCT係数、動きベクトル、マクロブ
ロックアドレス、マクロブロックタイプ及びマクロブロ
ックパターンの5つの情報を有する映像符号化信号10
6を出力する。映像符号化信号106とハイブリッド符
号化部12が生成した映像符号化信号105とは、時間
差(遅延時間)を有する以外は同一の信号である。
【0068】ハイブリッド復号化部14は、映像符号化
信号106を入力し、量子化DCT係数を逆量子化し、
IDCT(Inverse Descrete Cosine Transform)変換
し、マクロブロックアドレス、マクロブロックタイプ、
マクロブロックパターンと動きベクトルを用いて動き補
償を行い、映像符号化信号を映像信号(ベースバンド信
号)に復号化する。
【0069】オーディオ復号化部34は、音声符号化信
号306を入力し、ベースバンドの音声信号に復号化す
る。出力部35は、復号化された映像信号(ベースバン
ド信号)102及び復号化された音声信号(ベースバン
ド信号)302を入力して、それぞれ出力する。利用者
は、所定の遅延時間だけ遅延された映像信号及び音声信
号を視聴することが出来る。所定の遅延時間だけ遅延さ
れた映像信号及び音声信号は、相互に同期している。
【0070】《実施例5》図5、図9を用いて実施例5
のタイムシフト装置を説明する。図5は、本発明の実施
例5のタイムシフト装置の構成を示すブロック図であ
る。実施例5のタイムシフト装置はPCであり、可変長
復号化部52、可変長符号化部54、タイムコード信号
生成部16及びバッファ制御部17の機能は、PCに実
装されたプログラムが実行する。バッファ部13は、P
Cが内蔵するハードディスク装置である。実施例5のタ
イムシフト装置は、MPEG2規格に従って圧縮符号化
された圧縮映像信号501を入力し、タイムシフトして
出力する。
【0071】図5において、51は入力部、52は可変
長復号化部、13はバッファ部、54は可変長符号化
部、55は出力部、16はタイムコード信号生成部、1
7はバッファ制御部である。実施例5のタイムシフト装
置は、圧縮符号化された圧縮映像信号501を入力し、
タイムシフトして出力する点において、実施例1のタイ
ムシフト装置と異なる。それ以外の点において、実施例
5のタイムシフト装置は実施例1のタイムシフト装置と
同一である。図5において、図1のブロックと同一のブ
ロックには同一の符号を付している。実施例5のタイム
シフト装置が実施例1のタイムシフト装置と異なる点を
説明し、両者が同一である点については説明を省略す
る。
【0072】入力部51は、MPEG2規格に従って圧
縮符号化された圧縮映像信号を入力する。圧縮映像信号
は、例えば4:2:0のカラーフォーマットを有する。
可変長復号化部52は、圧縮映像信号を可変長復号化
し、映像符号化信号105(量子化DCT係数、動きベ
クトル、マクロブロックアドレス、マクロブロックタイ
プとマクロブロックパターンを有する。)を生成する。
MPEG2方式は、映像信号をDCT変換して量子化し
た後、生成された量子化DCT係数等を可変長符号化す
る方式である故に、可変長復号化部52が出力する映像
符号化信号105は、実施例1のハイブリッド符号化部
12が出力する映像符号化信号105と同一である。バ
ッファ部13は、映像符号化信号105と、タイムコー
ド信号生成部16が出力したタイムコード信号103と
を対応させて格納する。図9は、実施例5のタイムシフ
ト装置のバッファ部13の内部構成を示す。図9につい
ては、実施例1で説明した。
【0073】バッファ制御部17は、実施例1と同様
に、利用者が操作部(図示していない。例えばキーボー
ドである。)を通じて入力した遅延時間(タイムシフト
量)と、タイムコード信号生成部16が出力するタイム
コード信号103と、バッファ部13から読み出された
タイムコード信号104とを入力し、これらの情報に基
づいてバッファ部13を制御する。バッファ部13は、
入力される映像符号化信号105とタイムコード信号1
03とを対応させて格納し、所定の遅延時間だけ遅延し
た映像符号化信号106とタイムコード信号104とを
出力する。映像符号化信号106とバッファ部13に書
き込まれた映像符号化信号105とは、時間差(遅延時
間)を有する以外は同一の信号である。
【0074】可変長符号化部54は、バッファ部13が
出力した映像符号化信号106を入力し、可変長符号化
して出力する。可変長符号化された映像符号化信号は、
MPEG2規格に準じた圧縮映像信号である。出力部5
5は、圧縮映像信号502を出力する。利用者は、所定
の遅延時間だけ遅延された映像信号を見ることが出来
る。
【0075】《実施例6》図6、図9を用いて実施例6
のタイムシフト装置を説明する。図6は、本発明の実施
例6のタイムシフト装置の構成を示すブロック図であ
る。実施例6のタイムシフト装置はPCであり、部分的
可変長復号化部62、部分的可変長符号化部64、タイ
ムコード信号生成部16及びバッファ制御部17の機能
は、PCに実装されたプログラムが実行する。バッファ
部13は、PCが内蔵するハードディスク装置である。
実施例6のタイムシフト装置は、MPEG2規格に従っ
て圧縮符号化された圧縮映像信号501を入力し、タイ
ムシフトして出力する。
【0076】図6において、51は入力部、62は部分
的可変長復号化部、13はバッファ部、64は部分的可
変長符号化部、55は出力部、16はタイムコード信号
生成部、17はバッファ制御部である。実施例6のタイ
ムシフト装置は、圧縮映像信号501を入力し、タイム
シフトして出力する点において、実施例2のタイムシフ
ト装置と異なる。それ以外の点において、実施例6のタ
イムシフト装置は実施例2のタイムシフト装置と同一で
ある。図6において、図2のブロックと同一のブロック
には同一の符号を付している。実施例6のタイムシフト
装置が実施例2のタイムシフト装置と異なる点を説明
し、両者が同一である点については説明を省略する。
【0077】入力部51は、MPEG2規格に従って圧
縮符号化された圧縮映像信号を入力する。圧縮映像信号
は、例えば4:2:0のカラーフォーマットを有する。
部分的可変長復号化部62は、圧縮映像信号501を入
力し、動きベクトル、マクロブロックアドレス、マクロ
ブロックタイプ及びマクロブロックパターンについては
可変長復号化し、量子化DCT係数に対しては可変長復
号化しない。部分的可変長復号化部62は、映像符号化
信号205(可変長符号化された量子化DCT係数、動
きベクトル、マクロブロックアドレス、マクロブロック
タイプとマクロブロックパターンを有する。)を出力す
る。
【0078】MPEG2方式は、映像信号をDCT変換
して量子化した後、生成された量子化DCT係数等を可
変長符号化する方式である故に、部分的可変長復号化部
62が出力する映像符号化信号205は、実施例2の部
分的可変長符号化部21が出力する映像符号化信号20
5と同一である。バッファ部13は、映像符号化信号2
05と、タイムコード信号生成部16が出力したタイム
コード信号103とを対応させて格納する。図9は、実
施例6のタイムシフト装置のバッファ部13の内部構成
を示す。図9については、実施例2で説明した。
【0079】バッファ制御部17は、実施例2と同様
に、利用者が操作部(図示していない。例えばキーボー
ドである。)を通じて入力した遅延時間(タイムシフト
量)と、タイムコード信号生成部16が出力するタイム
コード信号103と、バッファ部13から読み出された
タイムコード信号104とを入力し、これらの情報に基
づいてバッファ部13を制御する。バッファ部13は、
入力される映像符号化信号205とタイムコード信号1
03とを対応させて格納し、所定の遅延時間だけ遅延し
た映像符号化信号206とタイムコード信号104とを
出力する。映像符号化信号206とバッファ部13に書
き込まれた映像符号化信号205とは、時間差(遅延時
間)を有する以外は同一の信号である。
【0080】部分的可変長符号化部64は、バッファ部
13が出力した映像符号化信号206を入力し、動きベ
クトル、マクロブロックアドレス、マクロブロックタイ
プ及びマクロブロックパターンを可変長符号化し、既に
可変長符号化された量子化DCT係数とあわせて、MP
EG2規格に準拠した圧縮映像信号502を生成する。
出力部55は、圧縮映像信号502を出力する。利用者
は、所定の遅延時間だけ遅延された映像信号を見ること
が出来る。
【0081】《実施例7》図7、図10を用いて実施例
7のタイムシフト装置を説明する。図7は、本発明の実
施例7のタイムシフト装置の構成を示すブロック図であ
る。実施例7のタイムシフト装置はPCであり、デマル
チプレクス部72、可変長復号化部52、可変長符号化
部54、マルチプレクス部74、タイムコード信号生成
部16及びバッファ制御部17の機能は、PCに実装さ
れたプログラムが実行する。バッファ部33は、PCが
内蔵するハードディスク装置である。実施例7のタイム
シフト装置は、圧縮符号化された圧縮映像信号及び圧縮
音声信号を多重化した圧縮ストリーム701を入力し、
タイムシフトして出力する。多重化された圧縮映像信号
はMPEG2規格に従って圧縮符号化されており、多重
化された圧縮音声信号はMPEG規格に従って圧縮符号
化されている。
【0082】図7において、71は入力部、72はデマ
ルチプレクス部、52は可変長復号化部、33はバッフ
ァ部、54は可変長符号化部、74はマルチプレクス
部、75は出力部、16はタイムコード信号生成部、1
7はバッファ制御部である。実施例7のタイムシフト装
置は、圧縮ストリーム701を入力し、タイムシフトし
て出力する点において、実施例3のタイムシフト装置と
異なる。それ以外の点において、実施例7のタイムシフ
ト装置は実施例3のタイムシフト装置と同一である。図
7において、図3のブロックと同一のブロックには同一
の符号を付している。実施例7のタイムシフト装置が実
施例3のタイムシフト装置と異なる点を説明し、両者が
同一である点については説明を省略する。
【0083】入力部71は、圧縮ストリーム701をデ
マルチプレクス部72に伝送する。デマルチプレクス部
72は、圧縮ストリーム701をMPEG2規格に従っ
て圧縮符号化された映像符号化信号703と、MPEG
規格に従って圧縮符号化された圧縮音声信号305とに
分離する。圧縮映像信号は、例えば4:2:0のカラー
フォーマットを有する。デマルチプレクス部72が出力
した映像符号化信号703は、実施例5、6の入力信号
である圧縮映像信号501と同一である。
【0084】可変長復号化部52は、映像符号化信号7
03を可変長復号化して、映像符号化信号105(量子
化DCT係数、動きベクトル、マクロブロックアドレ
ス、マクロブロックタイプとマクロブロックパターンを
有する。)を出力する。可変長復号化部52が出力する
映像符号化信号105は、実施例3のハイブリッド符号
化部12が出力する映像符号化信号105と同一であ
る。デマルチプレクス部72が出力した音声符号化信号
305は、実施例3のオーディオ符号化部32が出力す
る音声符号化信号305と同一である。バッファ部33
は、映像符号化信号105とタイムコード信号生成部1
6が出力したタイムコード信号103とを対応させて格
納し、音声符号化信号305とタイムコード信号生成部
16が出力したタイムコード信号103とを対応させて
格納する。図10は、実施例7のタイムシフト装置のバ
ッファ部33の内部構成を示す。図10については、実
施例3で説明した。
【0085】バッファ制御部17は、実施例1、3と同
様に、利用者が操作部(図示していない。例えばキーボ
ードである。)を通じて入力した遅延時間(タイムシフ
ト量)と、タイムコード信号生成部16が出力するタイ
ムコード信号103と、バッファ部33から読み出され
たタイムコード信号104とを入力し、これらの情報に
基づいてバッファ部33を制御する。バッファ部33
は、入力される映像符号化信号105とタイムコード信
号103とを対応させて格納し、所定の遅延時間だけ遅
延した映像符号化信号106とタイムコード信号104
とを出力する。映像符号化信号106とバッファ部33
に書き込まれた映像符号化信号105とは、時間差(遅
延時間)を有する以外は同一の信号である。
【0086】バッファ部33は、入力される音声符号化
信号305とタイムコード信号103とを対応させて格
納し、所定の遅延時間だけ遅延した音声符号化信号30
6とタイムコード信号104とを出力する。音声符号化
信号306とバッファ部33に書き込まれた音声符号化
信号305とは、時間差(遅延時間)を有する以外は同
一の信号である。バッファ制御部17は、バッファ部3
3が出力する映像符号化信号106に対応付けられたタ
イムコード信号104と、音声符号化信号306に対応
付けられたタイムコード信号104とが、同一の値にな
る様に制御する。これにより、映像符号化信号106と
音声符号化信号306とは同期する。
【0087】可変長符号化部54は、バッファ部33が
出力した映像符号化信号106を入力して可変長符号化
し、MPEG2規格に準拠した圧縮映像信号を生成す
る。マルチプレクス部74は、可変長符号化部54が出
力した圧縮映像信号と、バッファ部33が出力した音声
符号化信号306(圧縮音声信号)とを多重化して、圧
縮ストリームを出力する。出力部75は、圧縮ストリー
ム702を出力する。利用者は、所定の遅延時間だけ遅
延された圧縮ストリームを得ることが出来る。
【0088】他の実施例においては、デマルチプレクス
部及びマルチプレクス部がタイムシフト装置以外に配置
され、タイムシフト装置の入力部71が同期した圧縮映
像信号及び圧縮音声信号を入力し、タイムシフト装置の
出力部75が同期した圧縮映像信号及び圧縮音声信号を
出力する。当該他の実施例は、実施例7と同様の効果を
有する。
【0089】《実施例8》図8、図10を用いて実施例
8のタイムシフト装置を説明する。図8は、本発明の実
施例8のタイムシフト装置の構成を示すブロック図であ
る。実施例8のタイムシフト装置はPCであり、デマル
チプレクス部72、部分的可変長復号化部62、部分的
可変長符号化部64、マルチプレクス部74、タイムコ
ード信号生成部16及びバッファ制御部17の機能は、
PCに実装されたプログラムが実行する。バッファ部3
3は、PCが内蔵するハードディスク装置である。実施
例8のタイムシフト装置は、圧縮符号化された圧縮映像
信号及び圧縮音声信号を多重化した圧縮ストリーム70
1を入力し、タイムシフトして出力する。多重化された
圧縮映像信号はMPEG2規格に従って圧縮符号化され
ており、多重化された圧縮音声信号はMPEG規格に従
って圧縮符号化されている。
【0090】図8において、71は入力部、72はデマ
ルチプレクス部、62は部分的可変長復号化部、33は
バッファ部、64は部分的可変長符号化部、74はマル
チプレクス部、75は出力部、16はタイムコード信号
生成部、17はバッファ制御部である。実施例8のタイ
ムシフト装置は、圧縮ストリーム701を入力し、タイ
ムシフトして出力する点において、実施例4のタイムシ
フト装置と異なる。それ以外の点において、実施例8の
タイムシフト装置は実施例4のタイムシフト装置と同一
である。図8において、図4のブロックと同一のブロッ
クには同一の符号を付している。実施例8のタイムシフ
ト装置が実施例4のタイムシフト装置と異なる点を説明
し、両者が同一である点については説明を省略する。
【0091】入力部71は、圧縮ストリーム701をデ
マルチプレクス部72に伝送する。デマルチプレクス部
72は、圧縮ストリーム701をMPEG2規格に従っ
て圧縮符号化された映像符号化信号703と、MPEG
規格に従って圧縮符号化された圧縮音声信号305とに
分離する。圧縮映像信号は、例えば4:2:0のカラー
フォーマットを有する。デマルチプレクス部72が出力
した映像符号化信号703は、実施例5、6の入力信号
である圧縮映像信号501と同一である。
【0092】部分的可変長復号化部62は、圧縮映像信
号501を入力し、動きベクトル、マクロブロックアド
レス、マクロブロックタイプ及びマクロブロックパター
ンについては可変長復号化し、量子化DCT係数に対し
ては可変長復号化しない。部分的可変長復号化部62
は、映像符号化信号205(可変長符号化された量子化
DCT係数、動きベクトル、マクロブロックアドレス、
マクロブロックタイプとマクロブロックパターンを有す
る。)を出力する。部分的可変長復号化部62が出力す
る映像符号化信号205は、実施例4の部分的可変長符
号化部21が出力する映像符号化信号205と同一であ
る。デマルチプレクス部72が出力した音声符号化信号
305は、実施例4のオーディオ符号化部32が出力す
る音声符号化信号305と同一である。
【0093】バッファ部33は、映像符号化信号205
とタイムコード信号生成部16が出力したタイムコード
信号103とを対応させて格納し、音声符号化信号30
5とタイムコード信号生成部16が出力したタイムコー
ド信号103とを対応させて格納する。図10は、実施
例8のタイムシフト装置のバッファ部33の内部構成を
示す。図10については、実施例4で説明した。
【0094】バッファ制御部17は、実施例4と同様
に、利用者が操作部(図示していない。例えばキーボー
ドである。)を通じて入力した遅延時間(タイムシフト
量)と、タイムコード信号生成部16が出力するタイム
コード信号103と、バッファ部33から読み出された
タイムコード信号104とを入力し、これらの情報に基
づいてバッファ部33を制御する。バッファ部33は、
入力される映像符号化信号205とタイムコード信号1
03とを対応させて格納し、所定の遅延時間だけ遅延し
た映像符号化信号206とタイムコード信号104とを
出力する。映像符号化信号206とバッファ部33に書
き込まれた映像符号化信号205とは、時間差(遅延時
間)を有する以外は同一の信号である。
【0095】バッファ部33は、入力される音声符号化
信号305とタイムコード信号103とを対応させて格
納し、所定の遅延時間だけ遅延した音声符号化信号30
6とタイムコード信号104とを出力する。音声符号化
信号306とバッファ部33に書き込まれた音声符号化
信号305とは、時間差(遅延時間)を有する以外は同
一の信号である。バッファ制御部17は、バッファ部3
3が出力する映像符号化信号206に対応付けられたタ
イムコード信号104と、音声符号化信号306に対応
付けられたタイムコード信号104とが、同一の値にな
る様に制御する。これにより、映像符号化信号206と
音声符号化信号306とは同期する。
【0096】部分的可変長符号化部64は、バッファ部
33が出力した映像符号化信号206を入力し、動きベ
クトル、マクロブロックアドレス、マクロブロックタイ
プ及びマクロブロックパターンを可変長符号化し、既に
可変長符号化された量子化DCT係数とあわせて、MP
EG2規格に準拠した圧縮映像信号を生成する。マルチ
プレクス部74は、部分的可変長符号化部64が出力し
た圧縮映像信号と、バッファ部33が出力した音声符号
化信号306(圧縮音声信号)とを多重化して、圧縮ス
トリームを出力する。出力部75は、圧縮ストリーム7
02を出力する。利用者は、所定の遅延時間だけ遅延さ
れた圧縮ストリームを得ることが出来る。
【0097】他の実施例においては、デマルチプレクス
部及びマルチプレクス部がタイムシフト装置以外に配置
され、タイムシフト装置の入力部71が同期した圧縮映
像信号及び圧縮音声信号を入力し、タイムシフト装置の
出力部75が同期した圧縮映像信号及び圧縮音声信号を
出力する。当該他の実施例は、実施例8と同様の効果を
有する。
【0098】実施例においては、タイムコード信号生成
部16が出力したタイムコード信号103はバッファ部
13、33に書き込まる映像符号化信号105、205
に直接対応付けられ、映像符号化信号106、206と
共にバッファ部13、33から読み出されたタイムコー
ド信号104は直接バッファ制御部17に入力された。
他の実施例においては、タイムコード信号生成部16が
出力したタイムコード信号103は、映像信号等がバッ
ファ部13、33に書き込まれる前に処理される任意の
ブロック(例えば入力部、ハイブリッド符号化部12、
オーディオ符号化部32、可変長復号化部52、デマル
チプレクス部72、又は部分的可変長復号部62)の入
力信号と対応付けられる。
【0099】他の実施例においては、バッファ部13、
33から読み出されたタイムコード信号104は、バッ
ファ部13、33から読み出された後の映像信号等が処
理される任意のブロック(例えばハイブリッド復号化部
14、部分的可変長復号化部22、オーディオ復号化部
34、可変長符号化部54、部分的可変長符号化部6
4、マルチプレクス部74、出力部)の出力信号と対応
付けられる。例えば、他の実施例においては、ピクチャ
符号化信号902に対応づけられたタイムコード信号9
01は、入力部31が当該ピクチャを入力した時刻を表
示し、オーディオ符号化信号1002に対応づけられた
タイムコード信号1001は、入力部31が当該音声信
号を入力した時刻を表示する。バッファ制御部17は、
出力部が出力する映像信号に対応するタイムコード信号
と音声信号に対応するタイムコード信号とが同一の値と
なり、且つタイムコード信号103に対して所定の遅延
時間を有するようにバッファ部を制御する。信号処理
(ハイブリッド符号化部12等のブロックが実行する処
理)がソフトウエアで処理され、その処理時間を無視で
きない場合にも、当該他の実施例のタイムシフト装置
は、正確な遅延時間で入力信号をタイムシフトして出力
する。
【0100】なお、実施例5〜8の説明では、MPEG
2規格に従った圧縮映像信号を遅延させる場合を説明し
たが、任意の直行変換とフィールド又はフレーム間予測
符号化と可変長符号化とを組み合わせた符号化方式、又
は直交変換と可変長符号化とを組み合わせた符号化方式
で符号化された映像信号を、実施例と同様のタイムシフ
ト装置でタイムシフトすることが出来る。そのような符
号化方式とは、例えばH.261、H.263、JPE
G、ウェーブレット等である。また、マルチプレクス部
74は、出力する圧縮ストリーム702を記録するメデ
ィアによって、その多重化方式をプログラムストリーム
形式、トランスポートストリーム形式等に合わせること
が可能である。
【0101】上記実施例のバッファ部13、33はピク
チャを単位とする映像符号化信号をタイムコード信号に
対応させて格納している。他の実施例においては、バッ
ファ部は、シーケンス毎の映像信号とタイムコード信号
901とを対応させて格納している。例えばMPEG2
規格に類似した形式で、各シーケンスの先頭部分にSH
C(Sequence Header Code)を付与し、各SHCにタイ
ムコード信号を対応付ける。他の実施例においては、バ
ッファ部は、グループオブピクチャーズ毎の映像信号と
タイムコード信号901とを対応させて格納している。
又は各グループオブピクチャーズの先頭部分にGSC
(Group Start Code)を付与し、各GSCにタイムコー
ド信号を対応付ける。
【0102】バッファ部がシーケンス毎の映像信号又は
グループオブピクチャーズ毎の映像信号とタイムコード
信号とを対応させて格納することにより、遅延時間の最
小変更単位が実施例より大きくなるが、実施例よりも少
ない数のタイムコード信号をバッファ部に記録すること
により、任意に遅延時間を変更できるタイムシフト装置
を実現出来る。
【0103】例えば入力信号がMPEG2規格に準じた
圧縮映像信号であれば、タイムコード信号生成部は、圧
縮映像信号501のシーケンス層のFRC(Frame Rate
Code)の情報を入力し、そのフレームレートに従って
タイムコード信号のインクリメント周期及び桁上がり進
数を決定することも出来る。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、遅延時間をいつでも任
意に変更できるタイムシフト装置を実現出来るという有
利な効果が得られる。本発明によれば、映像信号と音声
信号とを別個の領域に格納して、任意の時間遅延させた
映像信号と音声信号とを正しく同期させて出力するタイ
ムシフト装置を実現出来るという有利な効果が得られ
る。
【0105】本発明により、可変長符号化及び可変長復
号化を行わず又は一部のデータについてのみ可変長符号
化及び可変長復号化を行う故に、PCで構成されその主
要な機能をソフトウエアで実行するタイムシフト装置の
演算量を削減できる。これにより、ソフトウェアで圧縮
・伸張処理を行う、安価で高画質な(例えばVHS並み
の画質、又はそれ以上の画質)タイムシフト装置を実現
出来るという有利な効果が得られる。本発明によれば、
処理能力の低いCPUで実用的なタイムシフト装置を実
現し、処理能力の高いCPUでは従来より高画質なタイ
ムシフト装置を実現出来る。タイムシフト装置が出力す
る圧縮ストリームを記録メディアに記録する場合を考え
ると、本発明によれば、記録するメディアに応じて任意
の方式で多重化された圧縮ストリームを出力するタイム
シフト装置を実現できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のタイムシフト装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例2のタイムシフト装置の構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の実施例3のタイムシフト装置の構成を
示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例4のタイムシフト装置の構成を
示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例5のタイムシフト装置の構成を
示すブロック図である。
【図6】本発明の実施例6のタイムシフト装置の構成を
示すブロック図である。
【図7】本発明の実施例7のタイムシフト装置の構成を
示すブロック図である。
【図8】本発明の実施例8のタイムシフト装置の構成を
示すブロック図である。
【図9】本発明の実施例1、2、5、6のタイムシフト
装置のバッファ部の内部構成を示す図である。
【図10】本発明の実施例3、4、7、8のタイムシフ
ト装置のバッファ部の内部構成を示す図である。
【図11】従来例のタイムシフト装置を含むタイムシフ
トテレビジョン装置の構成を示すブロック図である。
【符号化の説明】
11、31、51、71 入力部 12 ハイブリッド符号化部 13、33 バッファ制御部 14 ハイブリッド復号化部 15、35、55、75 出力部 16 タイムコード信号生成部 17 バッファ制御部 101 入力映像信号 102 出力映像信号 103、901、1001 タイムコード信号 104 再生タイムコード信号 105、106、205、206、703 映像符
号化信号 21、64 部分的可変長符号化部 22、62 部分的可変長復号化部 32 オーディオ符号化部 34 オーディオ復号化部 301 入力音声信号 302 出力音声信号 305、306 音声符号化信号 501 入力圧縮映像信号 502 出力圧縮映像信号 52 可変長復号化部 54 可変長符号化部 72 デマルチプレクス部 74 マルチプレクス部 701 入力圧縮ストリーム 702 出力圧縮ストリーム 902 ピクチャ符号化信号 1002 オーディオ符号化信号 1101 アンテナ部 1102 チューナ 1103 タイムシフト装置 1104 選択回路 1105 表示装置 1111 圧縮回路 1112 記憶装置 1113 伸長回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/32 H04N 5/92 H Fターム(参考) 5C052 AA01 AB02 AC10 CC11 DD10 EE10 5C053 FA23 GA11 GB22 GB26 GB30 HA26 JA22 KA04 KA05 KA24 LA05 LA15 5C059 KK06 MA03 MA05 MA23 ME01 RC04 RC32 RE03 SS02 SS30 UA02 UA05 UA34 UA38 5J064 AA01 BA09 BA16 BB03 BC01 BC02 BC24 BD01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時刻情報を生成する時刻情報生成部と、 任意に定められた遅延時間及び前記時刻情報に基づい
    て、バッファ部を制御するバッファ制御部と、 映像信号を入力する入力部と、 前記映像信号を任意の直交変換とフィールド又はフレー
    ム間予測とを組み合わせて圧縮符号化し、映像符号化信
    号を出力するハイブリッド符号化部と、 前記映像符号化信号を格納し、前記遅延時間を経過した
    後に、格納していた前記映像符号化信号を出力する前記
    バッファ部と、 前記バッファ部が出力した前記映像符号化信号を前記直
    交変換とフィールド又はフレーム間予測とを組み合わせ
    て伸長復号化するハイブリッド復号化部と、 前記伸長復号化された映像信号を出力する出力部と、 を有することを特徴とするタイムシフト装置。
  2. 【請求項2】 時刻情報を生成する時刻情報生成部と、 任意に定められた遅延時間及び前記時刻情報に基づい
    て、バッファ部を制御するバッファ制御部と、 映像信号を入力する入力部と、 前記映像信号を任意の直交変換とフィールド又はフレー
    ム間予測とを組み合わせて圧縮符号化し、映像符号化信
    号を出力するハイブリッド符号化部と、 前記映像符号化信号のうち、一部の映像符号化信号のみ
    を可変長符号化する可変長符号化部と、 可変長符号化された前記映像符号化信号を含む前記映像
    符号化信号を格納し、前記遅延時間を経過した後に、格
    納していた前記映像符号化信号を出力する前記バッファ
    部と、 前記バッファ部が出力した前記映像符号化信号のうち、
    前記一部の映像符号化信号のみを可変長復号化する可変
    長復号化部と、 可変長復号化された前記映像符号化信号を含む前記映像
    符号化信号を、前記直交変換とフィールド又はフレーム
    間予測とを組み合わせて伸長復号化するハイブリッド復
    号化部と、 前記ハイブリッド復号化部が伸長復号化した映像信号を
    出力する出力部と、 を有することを特徴とするタイムシフト装置。
  3. 【請求項3】 前記入力部が入力した音声信号を圧縮符
    号化し、音声符号化信号を出力する音声符号化部と、 前記バッファ部が出力した前記音声符号化信号を伸長復
    号化し、音声信号を出力する音声復号化部と、 を更に有し、 前記時刻情報生成部はタイムコード信号生成部であり、 前記入力部は音声信号を更に入力し、 前記バッファ部は、前記タイムコード信号生成部が出力
    したタイムコード信号を前記映像符号化信号に対応させ
    て格納し、前記音声符号化部が出力した前記音声符号化
    信号と前記タイムコード信号生成部が出力したタイムコ
    ード信号とを対応させて格納し、前記遅延時間を経過し
    た後に、格納していた前記映像符号化信号及び前記タイ
    ムコード信号を対応させて出力し、格納していた前記音
    声符号化信号及び前記タイムコード信号を対応させて出
    力し、 前記バッファ制御部は、任意に定められた遅延時間、前
    記タイムコード信号生成部が出力した前記タイムコード
    信号、前記バッファ部が出力した前記映像符号化信号に
    対応づけられた前記タイムコード信号、及び前記バッフ
    ァ部が出力した前記音声符号化信号に対応づけられた前
    記タイムコード信号に基づいて、前記バッファ部を制御
    し、 前記出力部は、前記音声復号化部が出力した音声信号を
    出力する、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のタイム
    シフト装置。
  4. 【請求項4】 時刻情報を生成する時刻情報生成部と、 任意に定められた遅延時間及び前記時刻情報に基づい
    て、前記バッファ部を制御するバッファ制御部と、 任意の直交変換とフィールド又はフレーム間予測とを組
    み合わせて圧縮符号化し、更に可変長符号化した映像符
    号化信号を入力する入力部と、 前記映像符号化信号の少なくとも一部を可変長復号化す
    る可変長復号化部と、 少なくとも一部を可変長復号化された前記映像符号化信
    号を格納し、前記遅延時間を経過した後に、格納してい
    た前記映像符号化信号を出力する前記バッファ部と、 前記バッファ部が出力した前記映像符号化信号のうち、
    可変長復号化された前記映像符号化信号を可変長符号化
    する可変長符号化部と、 前記可変長符号化された映像符号化信号を含む前記映像
    符号化信号を出力する出力部と、 を有することを特徴とするタイムシフト装置。
  5. 【請求項5】 前記時刻情報生成部はタイムコード信号
    生成部であり、 前記入力部は音声符号化信号を更に入力し、 前記バッファ部は、前記タイムコード信号生成部が出力
    したタイムコード信号を前記映像信号に対応させて格納
    し、前記音声符号化信号と前記タイムコード信号生成部
    が出力したタイムコード信号とを対応させて格納し、前
    記遅延時間を経過した後に、格納していた前記映像符号
    化信号及び前記タイムコード信号を対応させて出力し、
    格納していた前記音声符号化信号及び前記タイムコード
    信号を対応させて出力し、 前記バッファ制御部は、任意に定められた遅延時間、前
    記タイムコード信号生成部が出力した前記タイムコード
    信号、前記バッファ部が出力した前記映像符号化信号に
    対応づけられた前記タイムコード信号、及び前記バッフ
    ァ部が出力した前記音声符号化信号に対応づけられた前
    記タイムコード信号に基づいて、前記バッファ部を制御
    し、 前記出力部は、前記バッファ部が出力した音声符号化信
    号を更に出力する、 ことを特徴とする請求項4に記載のタイムシフト装置。
  6. 【請求項6】 前記時刻情報生成部はタイムコード信号
    生成部であり、 前記バッファ部は、前記タイムコード信号生成部が出力
    したタイムコード信号を前記映像符号化信号に対応させ
    て格納し、前記遅延時間を経過した後に、格納していた
    前記映像符号化信号及び前記タイムコード信号を対応さ
    せて出力し、 前記バッファ制御部は、任意に定められた遅延時間、前
    記タイムコード信号生成部が出力した前記タイムコード
    信号、及び前記バッファ部が出力した前記タイムコード
    信号に基づいて、前記バッファ部を制御する、 ことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項4に記
    載のタイムシフト装置。
  7. 【請求項7】 前記可変長符号化部は直交変換係数のみ
    を可変長符号化し、前記可変長復号化部は直交変換係数
    のみを可変長復号化することを特徴とする請求項2、請
    求項4又は請求項5に記載のタイムシフト装置。
  8. 【請求項8】 前記タイムコード信号は、前記映像符号
    化信号のシーケンス毎、グループオブピクチャーズ毎又
    はピクチャ毎に対応付けられていることを特徴とする請
    求項3、請求項5又は請求項6に記載のタイムシフト装
    置。
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