JP2003087435A - 災害情報収集システム、防災センターおよび災害用システム - Google Patents

災害情報収集システム、防災センターおよび災害用システム

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JP2003087435A
JP2003087435A JP2001275424A JP2001275424A JP2003087435A JP 2003087435 A JP2003087435 A JP 2003087435A JP 2001275424 A JP2001275424 A JP 2001275424A JP 2001275424 A JP2001275424 A JP 2001275424A JP 2003087435 A JP2003087435 A JP 2003087435A
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disaster
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telephone device
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Hideyuki Izumi
秀幸 和泉
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Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防災センターにおいて、信頼性の高い映像情
報を選ぶことができ、通信が不可能な場合でも対応する
ことができる災害情報収集システムを得る。 【解決手段】 災害時情報収集用公衆電話装置1に、識
別カード読み取り手段2によって読み取られた情報提供
者の識別情報、および映像機器インタフェース手段3に
よって入手された映像情報を一緒に一時蓄積する映像情
報一時記録手段4と、当該災害時情報収集用公衆電話装
置1および防災センター11間の通信状況を監視すると
共に、通信可能な場合に映像情報一時記録手段4に蓄積
された情報提供者の識別情報および映像情報を防災セン
ター11に送信する通信制御手段5とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、災害時に公衆電
話を利用した災害情報収集システム、防災センターおよ
び災害用システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】災害発生時には、様々なライフラインが
停止する可能性がある。その中でも、正確な情報の伝達
手段としての通信手段は、重要なライフラインの1つで
ある。携帯電話等の通信手段も、災害発生時に、システ
ムの利用停止や、アクセス制限が掛かる可能性がある。
このため、災害時に利用できる、構造的に頑強で、高速
かつ複数の情報端末への潜在的な要求がある。このよう
な情報端末の候補の1つとして、公衆電話がある。現在
の公衆電話は、特開平6−261153号公報に示され
た装置ように、ICカードを利用し、標準的な赤外線無
線通信機能を備える等、高度な情報端末となってきてい
る。災害発生時における、公衆電話等を利用した防災シ
ステムとしては、特開昭63−62098号公報や特開
平9−312694号公報がある。これらは、災害発生
時に安否確認のための情報を、公衆電話等を用いて収集
できる。一方で、災害時には、安否の確認だけでなく、
現在の被災地の状況を正確に知ることも重要になる。こ
のうち、映像情報は、現在の正確な状況を知る上で有効
な手段の1つである。現在、多くの人がホームビデオや
デジタルカメラ等の映像機器を所持している。これらの
機器を通じて撮影された被災地の情報を収集できれば、
警察や消防、自衛隊等の公共の情報収集手段を補間する
ことができる。災害の映像情報を収集する場合には、情
報提供者が映像を撮影した場所を正確に知ることが重要
になる。このように、緊急時における通報者の位置情報
を知るための装置として特開平6−98044号公報と
特開平7−30678号公報がある。特開平6−980
44号公報に示された装置では、発信元の装置に記録さ
れた文字や画像情報を発信することで、受信側で膨大な
位置情報を持たなくても、発信元の位置を容易に特定す
ることができる。また、特開平7−30678号公報に
示された装置では、発信元の公衆電話等の装置と同じ画
面を、受信側でも同時に参照することにより、正確な位
置の伝達が行える他、発信元の装置の住所情報等も同時
に受信側へ伝えることができる。
【0003】災害時には、安否の確認、現在の被災地の
情報収集の他、広域避難場所や病院等の重要な地点との
非常用の連絡システムを確保することが重要である。広
域避難場所や病院の箇所は多いため、それぞれに災害専
用の通信設備を設けることは無駄が多い。また、災害時
にしか使用しないため、メンテナンスの不備や、装置利
用の熟練度が十分でなく、災害時に十分活用できないケ
ースがあるなどの課題がある。このような課題に対処す
るため、通常時には公衆電話機として活用している端末
を、災害時に専用の通信設備に切り替えて利用すること
が考えられる。但し、このような公衆電話システムに対
する従来例は存在しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の防災システムは
以上のように構成されているので、特開平6−9804
4号公報と特開平7−30678号公報では、緊急時に
発信元の正確な位置情報を伝える機能は有しているが、
災害時の情報収集手段としても活用するには、次の課題
がある。まず、災害時の情報収集では、多くの映像情報
が収集されてくる可能性が高い。また、パニック状況に
陥っている可能性もあり、間違った情報が送られてくる
可能性もある。このため収集した情報から、信頼度が高
いものを選ぶことが困難となる課題がある。次に、撮影
時間と通報時間が必ずしも一致しないことがある。緊急
通報は、基本的に緊急事態発生時の情報である。一方
で、情報提供の場合には、必ずしも緊急情報だけではな
い。危機的な状況を脱して、少し余裕ができた時点で実
行される可能性も高い。このため、通報時間からだけで
は撮影時間を判断することができない課題がある。ま
た、災害時のシステムのため、通信が一時的に不通にな
っていたり、他の通信を優先させるために、利用を制限
されている状況では、情報を伝送することができない課
題がある。さらに、情報を提供するホームビデオやデジ
タルカメラ等の映像機器から公衆電話へ、簡単で効率良
く情報を送ることができない課題ある。さらに、災害情
報では、通勤や通学の途中で収集した情報等、緊急情報
と比較して、公衆電話からより離れた地域の情報を提供
される可能性が高い。このため、災害用の端末として、
情報の提供にも併用する場合には、非難経路の途中で公
衆電話を利用することも想定され、公衆電話周辺だけで
なく、想定される非難先の地域の地図情報も表示できる
ことが望ましいが、これができない課題がある。
【0005】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、防災センターにおいて、信頼性の
高い映像情報を選ぶことができ、通信が不可能な場合で
も対応することができる災害情報収集システムおよび防
災センターを得ることを目的とする。また、この発明
は、通常時には公衆電話機として活用している端末を、
災害時に災害専用端末として利用することができる災害
用システムを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る災害情報
収集システムは、災害時情報収集用公衆電話装置に、識
別カードから情報提供者の識別情報を読み取ると共に、
当該災害時情報収集用公衆電話装置を災害用の情報収集
モードに切り替える識別カード読み取り手段と、映像情
報を入手する映像機器インタフェース手段と、識別カー
ド読み取り手段によって読み取られた情報提供者の識別
情報、および映像機器インタフェース手段によって入手
された映像情報を一緒に一時蓄積する映像情報一時記録
手段と、当該災害時情報収集用公衆電話装置および防災
センター間の通信状況を監視すると共に、通信可能な場
合に映像情報一時記録手段に蓄積された情報提供者の識
別情報および映像情報を防災センターに送信する通信制
御手段とを備えたものある。
【0007】この発明に係る防災センターは、災害時情
報収集用公衆電話装置から受信される情報提供者の識別
情報および映像情報をデータベース化して蓄積する災害
情報蓄積手段と、災害情報蓄積手段に蓄積された情報提
供者の識別情報および映像情報から、必要な条件を満た
した情報を検索して提示する災害情報検索手段とを備え
たものである。
【0008】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、現在の時刻を入手す
る現在時刻入手手段と、映像を撮影した日時を入力する
撮影日時入力手段と、映像を撮影した位置を入力する撮
影場所入力手段とを備え、映像情報一時記録手段は、現
在時刻入手手段によって入手された現在の時刻、撮影日
時入力手段によって入力された映像を撮影した日時、撮
影場所入力手段によって入力された映像を撮影した位置
を、情報提供者の識別情報および映像情報と一緒に一時
蓄積するようにしたものである。
【0009】この発明に係る災害情報収集システムは、
映像機器インタフェース手段を、情報提供者の所持する
デジタルカメラやビデオ等の映像機器を接続して映像情
報を入手する標準的なインタフェースとするようにした
ものである。
【0010】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、メモリスティックや
コンパクトフラッシュカードやSDカード等の映像情報
を記録するメディアから映像情報を読み取る映像メディ
ア読み取り手段を備えたものである。
【0011】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、情報提供者の所持す
るデジタルカメラやビデオ等の映像機器が記録した撮影
日時に関する情報を、映像機器インタフェース手段を経
由してその映像機器から入手する自動撮影時刻読み取り
手段を備えたものである。
【0012】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、情報提供者の所持す
るデジタルカメラやビデオ等の映像機器が保持する現在
時刻と、現在時刻入手手段に入力された現在の時刻とを
比較してその差分を算出し、この差分に応じて、自動撮
影時刻読み取り手段により入手された撮影日時に関する
情報を補正する自動撮影時刻補正手段を備えたものであ
る。
【0013】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、公衆電話のプッシュ
ボタンや音声入力等を利用して、情報提供者の識別情報
が入力されると共に、当該災害時情報収集用公衆電話装
置を災害用の情報収集モードに切り替える撮影者入力手
段を備えたものである。
【0014】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、カメラや指紋・網膜
照合や音声入力等により、情報提供者の識別を補助する
撮影者識別補助手段を備えたものである。
【0015】この発明に係る災害情報収集システムは、
防災センターに、情報提供者に関する情報を保持し、か
つ、災害時情報収集用公衆電話装置の識別カード読み取
り手段または撮影者入力手段を経由して入力された情報
提供者の識別情報と、撮影者識別補助手段により入手さ
れた補助情報を使って、収集した各情報への信頼度設定
を行う情報確度判定手段を備えたものである。
【0016】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、情報提供者に関する
情報を更新する識別カード情報更新手段を備えたもので
ある。
【0017】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、複数の送信先候補と
なる防災センターおよびその優先度を保持し、通信制御
手段によって監視された通信状況およびその優先度に応
じて送信先の防災センターを選択し、その通信制御手段
に指示する送信先センタ選択手段を備えたものである。
【0018】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、防災センターへの送
信が不可能な場合に、他の災害時情報収集用公衆電話装
置にその防災センターへの通信状況を確認し、送信可能
な場合に他の災害時情報収集用公衆電話装置経由でその
防災センターに情報を送信する災害公衆電話間通信手段
を備えたものである。
【0019】この発明に係る災害情報収集システムは、
防災センターに、災害時情報収集用公衆電話装置との通
信状況に応じて、災害時情報収集用公衆電話装置にその
災害時情報収集用公衆電話装置から当該防災センターへ
の情報の送信を制御する情報送信制御手段を備えたもの
である。
【0020】この発明に係る災害情報収集システムは、
防災センターに、災害時情報収集用公衆電話装置との通
信状況を把握し、災害時情報収集用公衆電話装置に適切
な送信経路を指示する情報送信路制御手段を備えたもの
である。
【0021】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、映像情報一時記録手
段に蓄積される情報量を監視して、蓄積容量を超える情
報の蓄積要求があった時にこれを検知する情報量監視手
段と、情報量監視手段によって容量オーバーが検知され
た時に、映像情報一時記録手段の情報を優先度に基づい
て削除する収集情報消去手段とを備えたものである。
【0022】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、映像情報一時記録手
段に蓄積される情報量を監視して、蓄積容量を超える情
報の蓄積要求があった時にこれを検知する情報量監視手
段と、情報量監視手段によって容量オーバーが検知され
た時に、災害公衆電話間通信手段を経由して他の災害時
情報収集用公衆電話装置にその容量オーバーであふれた
情報を送信し、他の災害時情報収集用公衆電話装置から
情報が受信された時には、自装置内の映像情報一時記録
手段に一時的にその情報を記録するあふれデータ転送手
段とを備えたものである。
【0023】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、当該災害時情報収集
用公衆電話装置に蓄積されている情報を直接取り出すこ
とを可能にする収集情報抜き取り手段を備えたものであ
る。
【0024】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、他の災害時情報収集
用公衆電話装置の映像情報一時記録手段に蓄積されてい
る情報を自装置に送信するように通知すると共に、他の
災害時情報収集用公衆電話装置から自装置の映像情報一
時記録手段に蓄積された情報の送信要求された時に、そ
の自装置の映像情報一時記録手段に蓄積された情報を要
求元の災害時情報収集用公衆電話装置に送信する収集情
報回収手段を備えたものである。
【0025】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、映像以外の災害情報
を入力する災害情報入力手段を備えたものである。
【0026】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、緊急情報を入力する
緊急情報入力手段を備えたものである。
【0027】この発明に係る災害情報収集システムは、
防災センターに、災害情報の送信先の災害時情報収集用
公衆電話装置を選択する公報送付先選択手段と、公報送
付先選択手段によって選択された送信先の災害時情報収
集用公衆電話装置に災害情報を送信する公報送付手段と
を備え、災害時情報収集用公衆電話装置に、公報送付手
段から受信された災害情報を通知する公報通知手段を備
えたものである。
【0028】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、防災センターに災害
情報を要求する災害情報要求手段を備え、防災センター
に、災害情報を管理・格納する災害情報管理手段と、災
害情報要求手段からの要求に応じて、災害情報管理手段
を検索して、その検索した災害情報を災害時情報収集用
公衆電話装置に送信する災害情報検索送付手段とを備え
たものである。
【0029】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、周辺の地図情報を格
納する地図情報蓄積手段と、地図情報蓄積手段に格納さ
れた地図情報から選択して地図情報表示手段に表示させ
る表示地図選択手段と、地図情報表示手段に表示された
地図上で被撮影地域を入力する被撮影地域入力手段とを
備えたものである。
【0030】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、表示された地図上で
撮影場所とその撮影場所からの撮影方向を入力する撮影
場所・方向入力手段を備えたものである。
【0031】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、表示された地図上で
撮影した範囲を入力する撮影範囲入力手段を備えたもの
である。
【0032】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、GPS等で測位した
撮影位置の情報を、撮影機器経由または手動入力等によ
り入力する計測位置情報入力手段を備えたものである。
【0033】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、地図情報蓄積手段に
保存されていない地図情報が指定された時に、防災セン
ターに対象地域の地図情報を要求する地図情報入手手段
を備え、防災センターに、広範囲の地図データを保持す
ると共に、地図情報入手手段から要求された対象地域の
地図情報を取り出して、要求元の災害時情報収集用公衆
電話装置に送信する地図データベースを備えたものであ
る。
【0034】この発明に係る災害情報収集システムは、
防災センターに、立ち入り禁止地域や火山灰の降灰等の
危険情報を送信する危険情報送付手段を備え、災害時情
報収集用公衆電話装置に、防災センターから危険情報を
受け取って地図上に表示する情報と表示の選択項目を作
成する表示情報作成手段と、表示情報作成手段によって
作成された選択項目から地図上に表示する情報の選択入
力を行う表示情報制御手段と、表示情報制御手段によっ
て選択された情報を地図に上書する地図上書き手段とを
備えたものである。
【0035】この発明に係る災害情報収集システムは、
防災センターに、水道や電気等の復旧状況と工事予定等
の復旧情報を送信する復旧情報送付手段を備え、災害時
情報収集用公衆電話装置に、防災センターから復旧情報
を受け取って地図上に表示する情報と表示の選択項目を
作成する表示情報作成手段と、表示情報作成手段によっ
て作成された選択項目から地図上に表示する情報の選択
入力を行う表示情報制御手段と、表示情報制御手段によ
って選択された情報を地図に上書する地図上書き手段と
を備えたものである。
【0036】この発明に係る災害情報収集システムは、
防災センターに、配給の場所や時間等の配給情報を送信
する配給情報送付手段を備え、災害時情報収集用公衆電
話装置に、防災センターから配給情報を受け取って地図
上に表示する情報と表示の選択項目を作成する表示情報
作成手段と、表示情報作成手段によって作成された選択
項目から地図上に表示する情報の選択入力を行う表示情
報制御手段と、表示情報制御手段によって選択された情
報を地図に上書する地図上書き手段とを備えたものであ
る。
【0037】この発明に係る災害情報収集システムは、
防災センターに、各避難所や病院の位置と、そこで受け
入れ可能な人数等の避難所情報を送信する避難所情報送
付手段を備え、災害時情報収集用公衆電話装置に、防災
センターから避難所情報を受け取って地図上に表示する
情報と表示の選択項目を作成する表示情報作成手段と、
表示情報作成手段によって作成された選択項目から地図
上に表示する情報の選択入力を行う表示情報制御手段
と、表示情報制御手段によって選択された情報を地図に
上書する地図上書き手段とを備えたものである。
【0038】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、安否情報の入力や取
得要求を行う安否情報操作手段と、防災センターから受
信された安否情報を表示する安否情報表示手段とを備
え、防災センターに、安否情報操作手段からの安否情報
を蓄積する安否情報蓄積手段と、安否情報操作手段から
取得要求された安否情報を安否情報蓄積手段から検索
し、その結果を安否情報表示手段に送信する安否情報検
索・送付手段とを備えたものである。
【0039】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、外部の機器と接続す
る外部出力インタフェース手段と、外部出力インタフェ
ース手段を経由して当該災害時情報収集用公衆電話装置
内部で保持または表示している情報を外部の機器に出力
する外部出力情報書き込み手段とを備えたものである。
【0040】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、映像メディア読み取
り手段を経由して外部の機器に当該災害時情報収集用公
衆電話装置内部で保持または表示している情報を記録メ
ディアに書き込む外部出力情報書き込み手段とを備えた
ものである。
【0041】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、情報をプリントアウ
トするプリントアウト手段と、プリントアウト手段を経
由して外部の機器に当該災害時情報収集用公衆電話装置
内部で保持または表示している情報をプリントアウトす
る外部出力情報書き込み手段とを備えたものである。
【0042】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、公務用の識別カード
が識別カード読み取り手段に挿入された時には、公務専
用の入力モードになり、公務用の情報入力を行う公務用
情報入力手段と、公務用情報入力手段によって入力され
た公務用の情報入力を一時的に記憶する公務用情報記録
手段と、公務用情報記録手段に記憶された情報を公務用
の連絡先に送信する公務用通信制御手段とを備えたもの
である。
【0043】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、他の災害時情報収集
用公衆電話装置の公務用情報記録手段に記録された情報
を自装置に送信するように通知すると共に、他の災害時
情報収集用公衆電話装置から自装置の公務用情報記録手
段に記録された情報の送信を要求された時に要求元の災
害時情報収集用公衆電話装置に記録された情報を送信す
る公務用情報収集手段と、公務用情報記録手段に記録さ
れた情報を直接取り出す公務用情報出力手段とを備えた
ものである。
【0044】この発明に係る災害情報収集システムは、
災害時情報収集用公衆電話装置に、緊急情報入力手段に
よって入力された緊急情報を公務用情報記録手段に記録
すると共に、記録された緊急情報を出力する公務用緊急
情報出力手段を備えたものである。
【0045】この発明に係る災害用システムは、災害時
情報収集用公衆電話装置に、災害専用端末機能付公衆電
話装置に、災害モード切換カードを読み取って、公衆電
話を災害端末モードに切り替える切り替えカード読み取
り手段と、災害端末モード時に、避難場所での必要な物
資の要請や避難者の情報を防災センターに連絡する避難
所情報送付手段とを備えたものである。
【0046】この発明に係る災害用システムは、防災セ
ンターに、避難所情報送付手段からの要求を受け付け管
理する避難所情報管理手段を備えたものである。
【0047】この発明に係る災害用システムは、災害専
用端末機能付公衆電話装置に、公衆電話のプッシュボタ
ンや音声入力等を利用して公衆電話を災害端末モードに
切り替える端末切り替え入力手段を備えたものである。
【0048】この発明に係る災害用システムは、防災セ
ンターに、災害端末モードとなった避難所の災害専用端
末機能付公衆電話装置に災害状況、避難指示、近隣地域
の医療・在庫情報等の情報を送信する避難所公報送付手
段を備え、災害専用端末機能付公衆電話装置に、避難所
公報送付手段から受信された情報を画面表示や音声で通
知する避難所公報通知手段を備えたものである。
【0049】この発明に係る災害用システムは、災害専
用端末機能付公衆電話装置に、避難所での援助物資の在
庫管理を行い、その物資の在庫状況を防災センターに送
信する場所在庫管理手段を備え、防災センターに、場所
在庫管理手段からの物資の在庫状況を収集して管理する
広域在庫管理手段を備えたものである。
【0050】この発明に係る災害用システムは、災害専
用端末機能付公衆電話装置に、災害端末モードとなった
各避難所の災害専用端末機能付公衆電話装置間で相互に
情報交換を行う相互連携手段を備えたものである。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による災
害情報収集システムを示す構成図であり、図において、
1は災害時情報収集用公衆電話装置、2は識別カード読
み取り手段、3は映像機器インタフェース手段、4は映
像情報一時記録手段、5は通信制御手段、6は現在時刻
入手手段、7は撮影日時入力手段、8は撮影場所入力手
段、9は災害情報蓄積手段、10は災害情報検索手段、
11は防災センター、12は公衆電話インタフェースで
ある。図2はこの発明の実施の形態1による災害情報収
集システムの概要を示す説明図、図3はこの発明の実施
の形態1による災害情報収集システムの災害時情報収集
用公衆電話装置の実現イメージを示す説明図である。
【0052】次に動作について説明する。このシステム
では、事前に情報提供者を識別するための「識別カー
ド」が配布されている。この「識別カード」には、少な
くとも、1.個人を識別するための情報(ID情報)
と、2.このカードの種類が識別カードであることを証
明するための情報、3.情報提供地域を予測するための
情報が記載されている。また、「付加的な識別情報」と
して、個人の信頼度を判定するための情報がある。この
「付加的な識別情報」とは、年齢や性別や住所等の基本
的な個人情報の他、防災訓練を受けている、地域の防災
責任者である、通勤経路や勤務先等、提供された映像情
報に対する信頼度を判定するための判断材料となる情報
である。この「付加的な識別情報」については、「識別
カード」に直接記録しても良いし、「識別カード」には
ID情報だけを記録しておき、防災センター側に個人情
報を記録したDBを設けて、これを参照しても良い。個
人の情報を防災センター側で管理する実現法では、カー
ドの不正な読み取りによる個人情報の流出を抑止できる
効果がある。「識別カード」の実現方法としては、IC
カードや磁気カードを利用することが考えられる。特
に、ICカードは記憶容量が大きく、変造が困難である
こと、既存のICカード式公衆電話の設備を流用できる
点等から、有力な候補である。
【0053】このシステムでの各手段について説明す
る。まず、識別カード読み取り手段2の動作を説明す
る。識別カード読み取り手段2では、カードが挿入され
た時に、その情報を読み取る。挿入されたカードが「識
別カード」だと判断した場合には、災害時情報収集用公
衆電話装置1を災害用の情報収集モードへ切り替える。
また、情報提供者を識別するための情報と、情報提供地
域を予測するための情報を読み取る。なお、災害時情報
収集用公衆電話装置1は、災害用の情報収集モードへ切
り替える前は、通常の公衆電話(通常モード)として動
作している。「識別カード」から入手する情報提供者を
識別するための情報は、「識別カード」に記録された情
報に依存する。上述のように、個人を識別するための情
報(ID情報)と情報提供地域を予測するための情報に
ついては、「識別カード」から入手する。一方で、「付
加的な識別情報」については、カードから直接入手する
方法と、ID情報から防災センターで記録した情報を参
照する方法がある。システムとしては、どちらかの実装
方法も選択可能である。このため、識別カード読み取り
手段2では、採用された方法に対応して、どちらの方法
に対応した実装がなされる。識別カード読み取り手段2
の実装方法の一例として、「識別カード」をICカード
とする場合には、識別カード読み取り手段2を、既存の
ICカード式公衆電話のICカード読み取り設備を機能
拡張して実現することが考えられる。
【0054】次に、映像機器インタフェース手段3の動
作を説明する。映像機器インタフェース手段3は、情報
提供者が所持するデジタルカメラやビデオ等の映像を記
録できる機器を、災害時情報収集用公衆電話装置1に接
続して映像情報を入手する手段である。映像機器インタ
フェース手段3の実装方法としては、標準的な有線また
は無線のインタフェースを災害時情報収集用公衆電話装
置1に備えることが考えられる。映像専用の回線ではな
いが、例えば既存の公衆電話では、有線インタフェース
としてアナログやデジタル電話線用のジャックや、無線
インタフェースとして赤外線通信機能を有している。映
像機器インタフェース手段3では、上記のインタフェー
スの他、有線インタフェースとしてUSB(Unive
rsal Serial Bus)やビデオ入力端子、
無線インタフェースとして「Bluetooth」等
の、パソコンやビデオ等の家電機器とデジタルカメラや
ビデオ等の機器間を繋ぐ標準的なインタフェースが、実
装方法の候補となる。なお、一般に有線インタフェース
は無線インタフェースに比べて転送速度が早い利点があ
る。一方で、無線インタフェースでは、接続ケーブルが
不要になる利点がある。映像機器インタフェース手段3
では、これらの実装方法の候補から、いくつかを選択し
て実装することになる。ここでは、通信速度や普及率を
考慮にいれて、できるだけ多くの機器が接続できるイン
タフェースを採用することが望まれる。また、標準的な
インタフェースは、時代とともに変化していく傾向があ
る。このため、映像機器インタフェース手段3では、こ
れらの変化に対応して、採用するインタフェースを変更
できる構造であることが望まれる。
【0055】現在時刻入手手段6は、現在時刻を取得す
る手段である。より正確な時刻を取得するため、電波時
計等で実装することが考えられる。
【0056】撮影日時入力手段7は、映像を撮影した日
時を入力する手段であり、撮影場所入力手段8は、映像
を撮影した位置(場所)を入力する手段である。公衆電
話には、基本的に、電話を掛けるためのプッシュボタン
と、音声の入出力手段(受話器)がある。また、最新の
ICカード式公衆電話では、各種機能を選択するための
ボタンや、液晶表示画面、スピーカー等を既に備えてい
る。撮影日時入力手段7と撮影場所入力手段8の実装で
は、これら既存の入出力設備を使って、実装することが
考えられる。例えば、液晶表示画面と電話を掛けるため
のプッシュボタンを使ってインタラクティブに情報を入
力したり、目の不自由な方向けに、音声の入出力手段を
使ってインタラクティブに情報を入力することが考えら
れる。これらは、識別カード読み取り手段2が災害用の
情報収集モードへ切り替えを指示した時に、既存の入出
力設備を、災害用の入出力設備に切り替えることで、利
用可能になると考えられる。撮影場所入力手段8では、
映像を撮影した位置(場所)の入力を支援するため、識
別カード読み取り手段2が読み取った「情報提供地域を
予測するための情報」を利用する。ここで「情報提供地
域を予測するための情報」とは、情報提供者の居住地域
や、勤務(就学)地域や、通勤(通学)経路等である。
撮影場所入力手段8では、映像を撮影した地域を指定す
る時に、災害時情報収集用公衆電話装置1が設置されて
いる地域、情報提供者の居住地域、勤務(就学)地域、
通勤(通学)経路に含まれる地域等をリストアップして
提示し、そこから選択して指定できる。また、撮影場所
入力手段8では、上記以外の任意の地域を指定する機能
も有している。撮影場所入力手段8では、映像情報一時
記録手段4で記録される「撮影位置」の情報の中に、具
体的な撮影地域の情報に加えて、最終的に選択された映
像の撮影地域が、「情報提供地域を予測するための情
報」のどのカテゴリに相当するか(例:居住地域の情報
を提供)を含めておく。
【0057】映像情報一時記録手段4は、映像機器イン
タフェース手段3経由で入力された映像情報を、識別カ
ード読み取り手段2が読み取った情報提供者の識別情報
と、現在時刻入手手段6の現在時刻と、撮影日時入力手
段7へ入力された撮影日時と、撮影場所入力手段8へ入
力された撮影位置とを、1組のデータとして一時蓄積し
ておく手段である。映像情報一時記録手段4は、ハード
ディスクのような記憶デバイスと、他の手段からの入力
を1組のデータとして管理し、記憶デバイスへ格納する
機構で実装することが考えられる。また、容量が大きく
なる映像データを圧縮して記憶できる機能を付加する
と、より効果的な実装となる。
【0058】通信制御手段5は、映像情報一時記録手段
4へ記録した映像と、映像に対応する情報提供者や撮影
時刻・場所等の情報を防災センター11へ送信する手段
である。また、撮影の災害時の通信状況により情報蓄積
と情報の送信を制御する手段である。通信制御手段5に
は、情報送付先の防災センター11を設定されている。
通信制御手段5は映像情報一時記録手段4を監視してい
て、映像情報一時記録手段4への情報の一時記憶が完了
した段階で、防災センター11への情報送信を試みる。
ここで、防災センター11への情報送信が可能な場合
は、通信制御手段5は、映像情報一時記録手段4へ記録
した映像と、映像に対応する情報提供者や撮影時刻・場
所等の情報を防災センター11へ送信する。一方で、災
害により通信路に障害が発生した場合等、防災センター
11への情報送信が不可能な場合には、通信制御手段5
は、送信を行わず、映像情報一時記録手段4へ情報を蓄
えたまま待機する。送信待機中に、通信制御手段5は、
通信路を監視しており、その復旧を確認した時点で、映
像情報一時記録手段4へ蓄えていた情報を防災センター
11へ送信する。この実施の形態1では、防災センター
11への情報送信が不可能で、通信制御手段5が映像情
報一時記録手段4へ情報を蓄えたまま待機している状態
であっても、災害時情報収集用公衆電話装置1の各手段
を利用して、新たな情報提供者からの映像情報を、映像
情報一時記録手段4へ格納できる。この場合には、通信
路の復旧を確認した時点で、映像情報一時記録手段4へ
蓄えていた複数の提供者からの情報を、防災センター1
1へ送信する。
【0059】災害時情報収集用公衆電話装置1は、上記
識別カード読み取り手段2と、映像機器インタフェース
手段3と、映像情報一時記録手段4と、現在時刻入手手
段6と、撮影日時入力手段7と、撮影場所入力手段8
と、通信制御手段5とに加えて、公衆電話インタフェー
ス12から構成される。公衆電話インタフェース12
は、公衆電話の基本的な入出力手段である。この公衆電
話インタフェース12としては、話を掛けるためのプッ
シュボタンと、音声の入出力手段(受話器)の他、最新
のICカード式公衆電話が既に備えている、データ通信
等の機能を選択するためのボタンや、液晶表示画面、ス
ピーカー等で実装することが考えられる。また、液晶表
示画面をタッチパネルに機能拡張して実装することで、
撮影日時入力手段7や撮影場所入力手段8での、データ
入力を効率化することも考えられる。災害時情報収集用
公衆電話装置1の実装方法の一例として、図3に示すイ
メージのものが考えられる。図3の例では、通常回線の
他に、災害用の情報収集モードでのみ利用できる予備回
線を備えている。この時、通信制御手段5では、通常回
線を使って防災センター11への情報送信が行えない場
合に、予備回線経由での送信を試みる。ここで、予備回
線が使用可能な場合には、通信制御手段5は、予備回線
経由で防災センター11へ情報を送信する。一方で、予
備回線も同時に使用不可能な場合には送信を待機する。
送信待機中は、通常回線と予備回線の両方を監視し、復
旧した回線を選択して、防災センター11へ情報を送信
する。図3の例では、電気が供給停止に対応するための
自家発電設備や廻りからの落下物からの衝撃に対抗する
ための頑健な構造物に格納して設置するようにしてい
る。災害時には、一時的に電気の供給が停止することが
十分に考えられ、災害用の設備としては、自家発電設備
等、これに対処する手段を備えることで、より確実に利
用できる利点がある。また、頑健な構造物に格納するこ
とで、電話機の設備を保護すると共に、操作中の情報提
供者の安全を向上させる利点がある。また、公衆電話
は、電話会社が設置する施設のため、災害時に利用する
災害時情報収集用公衆電話装置1と、防災センター11
の間の回線を、通信速度が高速で信頼性が高いような回
線や、緊急時には優先的に接続される回線として実現す
ることも可能であり、このような実現を採用すること
で、より確実に利用できる利点がある。
【0060】防災センター11側の手段について説明す
る。災害情報蓄積手段9は、各災害時情報収集用公衆電
話装置1の通信制御手段5から送られてくる災害の映像
とその映像に対応する情報提供者や撮影の時刻・場所等
の情報を、データベース化して蓄積する手段である。
「識別カード」にはID情報を格納し、対応する「付加
的な識別情報」は防災センター11側で管理する実装を
選択する場合には、この災害情報蓄積手段9に、「付加
的な識別情報」の管理を行わせても良い。災害情報検索
手段10は、災害情報蓄積手段9が蓄積した情報から、
必要な条件を満たした災害情報の映像を検索して提示す
る。ここでは、映像に対応する情報提供者や撮影の時刻
・場所等をキーとして映像を検索し、対応するデータを
提示(表示)する。
【0061】情報提供者が災害時情報収集用公衆電話装
置1を使って災害情報の映像を登録してから、防災セン
ター11でその情報を参照するまでの流れの一例を示
す。ここでは、情報提供者A、情報提供者B、情報提供
者C、情報提供者Dがそれぞれ、時刻T5での地域A、
時刻T15での地域A、時刻T10での地域A、時刻T
20での地域Bの映像情報を登録したと仮定する。ま
た、情報提供者A、情報提供者B、情報提供者C、情報
提供者Dの順で情報が提供され、情報提供者A、情報提
供者Bが情報登録時には、回線が不通であったが、その
後回復し、情報提供者C、情報提供者Dの情報登録時に
は回線は復旧していたと仮定する。
【0062】最初に、情報提供者Aが、時刻T5での地
域Aの映像情報を災害時情報収集用公衆電話装置1を使
って登録する。情報提供者Aは、まず、「識別カード」
を挿入して、災害用の情報収集モードへの切り替える。
次に、映像機器インタフェース手段3経由で映像情報を
入力する。ここでは、公衆電話インタフェース12とし
て、ダイヤルのプッシュボタン、情報収集モード時に利
用するために拡張されたボタン、液晶画面が実現されて
いると仮定する。また、情報収集モード時には、公衆電
話インタフェース12をインタフェースと利用して、撮
影日時入力手段7と、撮影場所入力手段8が実現されて
いると仮定する。情報提供者Aは、映像情報を入力した
後で、液晶画面の指示に従って、撮影時刻と撮影場所の
情報を入力し、映像情報の登録作業を完了する。ここ
で、入力された情報は、映像情報一時記録手段4によっ
て一時的に記録される。情報を記録する時には現在時刻
入手手段6経由で、現在の時刻を入手し、その情報も記
録される。但し、この時は通信が不通のため、通信制御
手段5は情報の送信を行わず、災害時情報収集用公衆電
話装置1内で蓄積されている。2番目に、情報提供者B
が、時刻T15での地域Aの映像情報を災害時情報収集
用公衆電話装置1を使って登録する。ここでは、情報提
供者Aと同じ手順で登録作業が行われる。この時も通信
が不通のため、通信制御手段5は情報の送信を行わず、
映像情報一時記録手段4に、情報提供者Aと情報提供者
Bの2人分の情報が蓄積される。情報提供者Bの登録作
業が完了してしばらくたった後、災害時情報収集用公衆
電話装置1と防災センター11の通信が回復する。ここ
で、通信制御手段5は、映像情報一時記録手段4に蓄積
されている情報提供者Aと情報提供者Bの2人分の情報
を、防災センター11へ送付する。防災センター11で
は、災害情報蓄積手段9が送付された情報をDBに格納
する。3番目に、情報提供者Cが時刻T10での地域A
の映像情報を災害時情報収集用公衆電話装置1を使って
登録する。この時の情報提供者Cは、情報提供者A、情
報提供者Bと同じ手順で登録作業を行う。但し、災害時
情報収集用公衆電話装置1内部では、通信が復旧してい
るため、通信制御手段5は、映像情報一時記録手段4に
蓄積された情報提供者Cの情報を、すぐに防災センター
11へ送付する。防災センター11では、先ほどと同様
に災害情報蓄積手段9が送付された情報をDBに格納す
る。4番目に、情報提供者Cが時刻T20での地域Bの
映像情報を災害時情報収集用公衆電話装置1を使って登
録する。ここでは、情報提供者Cと同じ手順で登録作業
が行われ、また、災害時情報収集用公衆電話装置1と防
災センター11も同様の手順で動作する。
【0063】情報提供者Dの登録作業が完了してしばら
くたった後、防災センター11で、地域Aの最新の映像
が必要になったと仮定する。この時、災害情報検索手段
10に、地域Aと最新の撮影時刻を条件に、対応する映
像の検索が指示される。災害情報検索手段10は、災害
情報蓄積手段9に記録された情報提供者A〜情報提供者
Dの情報を検索する。まず、地域Aに該当する情報提供
者A〜情報提供者Cの情報が選択される。次に、撮影時
刻から情報提供者Bの映像情報が選択される。登録順序
は、情報提供者A、情報提供者B、情報提供者Cの順だ
が、撮影時刻は、時刻T5、時刻T15、時刻T10
で、提供者Bの映像情報が最新のためである。また、情
報提供者Dの登録作業が完了してしばらくたった後、防
災センター11で、地域Aの映像が必要になった別のケ
ースを考える。ここでは、時刻T7以後に撮影されたデ
ータで、一定の資格を有した情報提供者の映像が指定さ
れたと仮定する。また、情報提供者のうち、情報提供者
Cは、以前に災害訓練の講習を受け、災害対策時の情報
提供者としての特別の資格を持っているが、他の3人は
特に資格は有さない一般の情報提供者だと仮定する。こ
の時、災害情報検索手段10は、地域と時刻の条件か
ら、情報提供者Bと情報提供者Cの情報をまず選択す
る。次に、情報提供者の条件から情報提供者Cの情報を
最終的に選択する。
【0064】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、既存の公衆電話システムを機能拡張して利用するこ
とで、災害時に、効率良く映像情報を収集できるシステ
ムを得られる効果がある。収集した映像を活用すること
で、被災地の詳細な状況をより正確に判断できる利点が
ある。本システムでは、標準的なインタフェース経由で
情報を入力できるため、一般に普及した情報機器からの
映像情報を効率良く収集できるシステムを得られる効果
がある。一般に普及した機器からの災害情報をも収集す
ることで、警察や消防、自衛隊等の公共の情報収集手段
を補間できる利点がある。また、この標準的なインタフ
ェースとして、無線インタフェースを採用することが可
能であり、接続ケーブル等がなくても情報を効率良く収
集できるシステムを得られる効果がある。災害時には、
ケーブル等が取り出せない、または、紛失する等の状況
が考えられ、接続ケーブルが不要で、本体のみでも情報
収集できることに、利点がある。本システムでは、収集
した情報を一時的に記憶し、また、公衆電話と防災セン
ター間の通信路の状況を監視する。通信可能な時には防
災センターへそのまま一時記憶した情報を送信するが、
通信が不通の間は、収集した情報を公衆電話に蓄積して
おき、通信が復旧した時にまとめて送信することができ
る。これにより、通信が不通の間も情報の蓄積を行える
利点がある。また、本システムでは、公衆電話と防災セ
ンター間の通信路を繋ないだ状態のままにせず、一時記
憶した情報を一括送信することができる。災害時には、
電話等の通進路にアクセスが集中することや、通進路が
物理的に破壊されることなどにより、通進路を十分に利
用できない状況が考えられる。本システムのように、通
信回線を占有せずに、必要な情報だけを、一括送信する
ことで、災害時に通進路を効率良く利用できる利点があ
る。本システムでは、「識別カード」を利用して、情報
提供者の情報を容易に入手できる。映像情報と、映像を
提供した発信者に関する情報を容易に結びつけて取り扱
うことができる利点がある。本システムでは、映像情報
と共に、その映像を撮影した時刻情報を入力し、両者を
結び付けて取り扱うことができる。これにより、映像が
撮影された時間(撮影された順番)と映像情報が提供さ
れた時間(入力の順番)が一致しない場合でも、映像が
撮影された時間を基準に、最新の情報を選択可能な災害
用の公衆電話システムを得られる利点がある。本システ
ムでは、映像情報と共に、その映像を撮影した場所を入
力し、両者を結び付けて取り扱うことができる。災害時
には、地形の変化や、ランドマークとなる建物の損壊等
により、映像情報から撮影された場所を抽出すること
が、通常の時よりも困難になる。本システムでは、映像
が撮影された場所の情報を、別途入力するため、撮影場
所の特定が容易になり、目的の場所の映像情報を効率良
く参照できる利点がある。また、本システムでは、「識
別カード」の「情報提供地域を予測するための情報」か
ら、情報提供者が映像情報を提供する確率が高い地域を
リストアップして、映像が撮影された場所を登録でき
る。このため、映像を撮影した場所の特定を容易に、か
つ、効率良く行える利点がある。公衆電話には、単独事
業として採算性が低い側面がある。公衆電話を多機能化
し、災害用に公共施設に準じた社会インフラとして公衆
電話を設置し、整備することで、事業としての採算性を
改善できる利点がある。また、災害用に専用の設備を構
築せずに、既存の公衆電話を利用することで、災害対策
にかかる経費を軽減できる利点もある。
【0065】上記実施の形態1では、データベースの検
索条件として、「地域Aの最新の映像」と「地域Aの時
刻T7以後に撮影されたデータで一定の資格を有した情
報提供者の映像」が指定されたで説明したが、データベ
ースの検索条件には、任意の条件を設定可能であり、上
記実施の形態1と同様の効果を奏する。例えば、情報提
供者の居住地域からの情報を優先する等の条件も、指定
することが可能である。
【0066】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2による災害情報収集システムを示す構成図であり、
図において、13は災害時情報収集用公衆電話装置1に
設けられた、映像メディア読み取り手段である。その他
の構成は、図1と同一である。図5はこの発明の実施の
形態2による災害情報収集システムの概要を示す説明図
である。
【0067】次に動作について説明する。映像メディア
読み取り手段13は、メモリスティックやコンパクトフ
ラッシュカードやSDカード等の映像情報を記録するメ
ディアを読み取る手段である。情報提供者が所持するデ
ジタルカメラやビデオ等の中には、パソコン等への接続
インタフェースだけでなく、メモリスティックやコンパ
クトフラッシュカードやSDカード等の映像情報を記録
するメディアを内蔵することができるものがある。これ
らの装置では、この記録メディアを通じて、パソコンや
プリンタ、ビデオレコーダ等と映像データを交換でき
る。この実施の形態2では、映像メディア読み取り手段
13が、挿入された記録メディアから、メディア中に記
録されている災害情報を撮影した映像を取り出すことが
できる。ここで取り出された映像は、実施の形態1の映
像機器インタフェース手段3経由での入手する映像デー
タと同様に、映像情報一時記録手段4に一時的に記憶さ
れる。その後は、実施の形態1と同様に、通信制御手段
5の制御の基に、防災センター11へ映像情報として送
信される。
【0068】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、標準的なインタフェース経由だけでなく、一般に普
及した情報機器が利用している記憶メディアを介した映
像情報の収集が可能な災害用の公衆電話システムを得ら
れる利点がある。標準的なインタフェース経由に加え
て、記憶メディアを介した映像情報の収集も可能とする
ことで、より広範囲の人からの情報収集が可能になる利
点がある。
【0069】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3による災害情報収集システムを示す構成図であり、
図において、14は災害時情報収集用公衆電話装置1に
設けられた、自動撮影時刻読み取り手段である。その他
の構成は、図1と同一である。
【0070】次に動作について説明する。自動撮影時刻
読み取り手段14は、デジタルカメラやビデオ等の映像
を記録できる機器が記録した撮影日時に関する情報を、
映像機器インタフェース手段3経由で映像機器から直接
入手する手段である。この実施の形態3では、自動撮影
時刻読み取り手段14がデジタルカメラやビデオ等の映
像を記録できる機器が記録した撮影日時に関する情報
を、映像機器インタフェース手段3経由で直接入手す
る。このため、撮影日時入力手段7では、自動撮影時刻
読み取り手段14が入手した情報を基に、情報提供者に
撮影時刻を入力する手段を提供する。例えば、自動的に
収集した時刻が正しいか否かを選択する入力を要求する
ことや、自動的に入手した複数の撮影時刻から選択する
入力を要求することや、または自動設定を回避して手動
設定を選択する入力手段を提供することが考えられる。
情報提供者は、撮影日時入力手段7を通じて、自動撮影
時刻読み取り手段14が映像機器から入手した情報を利
用して、撮影の日時情報を設定できる。なお、撮影の日
時情報を設定以外の部分は、実施の形態1と同様であ
る。
【0071】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、映像を撮影した機器側で保持する時刻情報を利用し
て、撮影の日時を設定できる利点がある。情報提供の操
作時には、災害直による混乱の影響で、撮影日時の入力
のミスなどを招きやすい。映像を撮影した機器側で記録
した日時を利用することで、この入力ミスを削減を期待
できる利点がある。ビデオやカメラ等の映像機器では、
通常の使用時においても、記念の映像を撮影するため
に、映像情報と一緒に日時を記録することがあり、その
映像機器の時刻設定を正しく行っていることが期待でき
る。このため、映像機器での時刻情報を利用すること
で、より正確な時刻情報を収集することが期待できる利
点がある。
【0072】上記実施の形態3では、実施の形態1のシ
ステムへ自動撮影時刻読み取り手段14を加えた例で説
明したが、実施の形態2のシステムに自動撮影時刻読み
取り手段14を加えて災害時情報収集用公衆電話装置1
を構成しても、上記実施の形態3と同様の効果を奏す
る。実施の形態2のシステムに加えた場合、自動撮影時
刻読み取り手段14は、映像メディア読み取り手段13
経由で、映像情報の属性データとして記録メディアに格
納されている撮影日時の情報を自動的に入手する。その
他の動作は、上記実施の形態3と同様である。
【0073】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4による災害情報収集システムを示す構成図であり、
図において、15は災害時情報収集用公衆電話装置1に
設けられた、自動撮影時刻補正手段である。その他の構
成は、図6と同一である。
【0074】次に動作について説明する。自動撮影時刻
補正手段15は、デジタルカメラやビデオ等の映像を撮
影できる機器が保持する現在時刻の情報と、現在時刻入
手手段6から公衆電話の現在時刻の情報とを比較し、そ
の誤差を算出し、算出した誤差情報を基に、自動撮影時
刻読み取り手段14が入手した撮影日時に関する情報を
補正する手段である。この実施の形態4で、自動撮影時
刻補正手段15は、映像機器インタフェース手段3経由
でデジタルカメラやビデオ等の映像を撮影できる機器が
保持する現在時刻を入手する。次に、現在時刻入手手段
6から公衆電話の現在時刻を入手し、映像機器の現在時
刻との差分を算出する。その後、算出した差分を基に、
自動撮影時刻読み取り手段14が入手した撮影日時に関
する情報を補正する。ここでは、撮影日時入力手段7で
撮影時刻を入力する手段を提供する時に、補正した時刻
がどの程度かも提示することができる。なお、撮影の日
時情報を補正する以外の部分は、実施の形態3と同様に
動作する。
【0075】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、映像機器の現在時刻と、公衆電話側で保持する基準
となる時刻を比較し、その差分を基に、映像機器が記録
した撮影時刻の情報を補正することができる。このた
め、より正確な撮影時刻の設定が期待できる利点があ
る。本システムでは、映像機器の現在時刻と公衆電話側
の時刻ずれ(補正量)も、映像情報の提供者に示すこと
ができる。このため、情報提供者が補正量の大きさを見
て、映像機器が設定した撮影時刻を選択するか否かの判
断が可能であり、間違った撮影時刻が設定されることを
抑止する確率を向上できる利点もある。
【0076】上記実施の形態4では、映像機器インタフ
ェース手段3経由でデジタルカメラやビデオ等の映像を
撮影できる機器が保持する現在時刻を入手する例で説明
したが、記録メディアに映像機器が保持する現在時刻を
格納させて、それを映像メディア読み取り手段13経由
で読み出しすようにしても、上記実施の形態4と同様の
効果を奏する。また、自動撮影時刻読み取り手段14が
入手する撮影日時に関する情報についても、映像機器イ
ンタフェース手段3経由で映像機器から直接入力した時
刻情報でも、映像メディア読み取り手段13経由で記憶
メディア経由で入力した時刻情報でも、同じように扱う
ことができ、上記実施の形態4と同様の効果を奏する。
【0077】実施の形態5.図8はこの発明の実施の形
態5による災害情報収集システムを示す構成図であり、
図において、16は災害時情報収集用公衆電話装置1に
設けられた、撮影者入力手段である。その他の構成は、
図1と同一である。
【0078】次に動作について説明する。撮影者入力手
段16は、識別カードを使わなくても、公衆電話のプッ
シュボタンや音声入力等を利用して、災害用の情報収集
モードへの切り替えと情報提供者を識別する情報を入力
する手段である。この実施の形態5では、最初に情報提
供者を識別する時に、識別カード読み取り手段2が「識
別カード」から情報提供者の情報を読み取る代わりに、
情報提供者自身が手動で撮影者入力手段16を用いて、
公衆電話を災害用の情報収集モードへ切り替える操作を
行い、個人を識別するための情報を入力する。これ以外
の部分は、実施の形態1と同様に動作する。撮影者入力
手段16の実装方法としては、公衆電話インタフェース
12を利用して実装可能と考えられる。公衆電話の電話
番号入力用のプッシュボタンや各種機能を選択するため
のボタンの他、受話器からの音声入力等を利用して実装
可能と考えられる。また、液晶画面等を利用して、イン
タラクティブな入力手段としても良い。例えば、情報収
集モードへ切り替える操作では、110番通報等の緊急
通信を選択するのと同様な専用の切り替えボタンを設け
ても良い。また、個人を識別するための情報では、個人
用のID番号と識別情報のペアを入力するような手段が
適当と考えられる。個人用のID番号では、情報提供専
用のID番号の他、連絡先の電話番号等を利用すること
が考えられる。また、識別情報には生年月日や予め設定
したパスワードを利用しても良い。なお、撮影者入力手
段16では、個人用のID番号と識別情報のペアを入力
されたとしても、この時点でユーザの認証は行わない。
ID番号と識別情報のペアは、映像情報と一緒に防災セ
ンター11へ送られ、防災センター11側で認証を行
い、映像情報を選択するときの判断材料とする。
【0079】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、「識別カード」を保持していない状況でも情報収集
用に公衆電話を利用できる利点がある。
【0080】実施の形態6.図9はこの発明の実施の形
態6による災害情報収集システムを示す構成図であり、
図において、17は災害時情報収集用公衆電話装置1に
設けられた、撮影者識別補助手段である。その他の構成
は、図1と同一である。
【0081】次に動作について説明する。撮影者識別補
助手段17は、カメラや指紋・網膜照合や音声入力によ
り、情報提供者の識別を補助する手段である。この実施
の形態6では、撮影者識別補助手段17を用いて、ユー
ザの識別を補助する情報を入手し、この識別補助情報も
入力された映像情報の関連情報として一緒に映像情報一
時記録手段4へ蓄積される。また、その後で、映像に対
する関連情報として、映像情報と一緒に防災センター1
1へ送付される。防災センター11では、情報提供者を
識別する補助的な情報として、この識別補助情報をも利
用できる。これ以外の部分は、実施の形態1と同様に動
作する。
【0082】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、ユーザの識別を補助する情報を入手することがで
き、この識別補助情報も利用して映像情報の提供者を評
価できる。これにより、情報提供者が、事前に配布した
識別カードを所持する本人かの認定が必要な場合に、よ
り正確に認定を行える利点がある。また、情報提供時の
状況を把握することができ、提供された情報に対する評
価を支援する情報を得られる利点がある。
【0083】上記実施の形態6では、実施の形態1のシ
ステムへ撮影者識別補助手段17を加えた例で説明した
が、他の実施例の装置に適用しても、上記実施の形態6
と同様の効果を奏する。例えば、実施の形態5の装置に
撮影者識別補助手段17を加えて構成することで、ユー
ザの入力だけでなく、カメラ等の情報を加えて、情報提
供者の確認を行える利点がある。
【0084】実施の形態7.図10はこの発明の実施の
形態7による災害情報収集システムを示す構成図であ
り、図において、18は防災センター11に設けられ
た、情報確度判定手段である。その他の構成は、図1と
同一である。
【0085】次に動作について説明する。情報確度判定
手段18は、情報提供者に関する情報を保持しておき、
かつ、識別カード読み取り手段2または撮影者入力手段
16経由で入力された識別情報と、撮影者識別補助手段
17で入手した補助情報を使って、収集した各情報への
信頼度設定を行う手段である。この実施の形態7では、
災害情報蓄積手段9に記録された映像情報とそれに対応
した情報提供者に関する識別情報および「付加的な識別
情報」から、情報確度判定手段18が各映像情報に対す
る信頼度を設定する。ここで算出された信頼度は、災害
情報検索手段10が利用対象の映像を選択する時に利用
する。なお、情報確度判定手段18には、任意の信頼度
算出式を設定可能とする。これ以外の部分は、実施の形
態1と同様に動作する。
【0086】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、ユーザの識別情報および「付加的な識別情報」か
ら、映像情報の信頼度を算出し、その信頼度を基に収集
した映像情報を選択できる利点がある。ユーザの識別情
報および「付加的な識別情報」には、様々な要素がある
ため、これに対して適切な検索式を設定することは難し
い。このため、状況に応じて算出式を選択し、そこで算
出された信頼度を基に映像を評価して選択できると便利
である。
【0087】上記実施の形態7では、実施の形態1のシ
ステムへ情報確度判定手段18を加えた例で説明した
が、他の実施の形態の装置に適用しても、上記実施の形
態7と同様の効果を奏する。例えば、実施の形態5の装
置に撮影者識別補助手段17を加えて構成することで、
ユーザの識別を補助する画像や指紋認証情報をも考慮し
て信頼度を算出できるようになり、信頼度計算の精度向
上が期待できる効果がある。
【0088】実施の形態8.図11はこの発明の実施の
形態8による災害情報収集システムを示す構成図であ
り、図において、19は災害時情報収集用公衆電話装置
1に設けられた、識別カード情報更新手段である。その
他の構成は、図1と同一である。
【0089】次に動作について説明する。識別カード情
報更新手段19は、情報提供者に関する情報を更新する
手段である。ここで、情報提供者に関する情報とは、
「付加的な識別情報」や撮影者入力手段16で利用する
時のパスワード等である。この実施の形態8では、情報
提供者は識別カード情報更新手段19を使って、「付加
的な識別情報」や撮影者入力手段16で利用する時のパ
スワード等を更新できる。この情報更新は、災害情報よ
りも優先度の低い情報して、映像情報一時記録手段4に
蓄えれ、また、送信時の優先度も下げられるが、最終的
には、通信制御手段5によって防災センター11へ送ら
れ、防災センター11での管理情報を更新する。また、
「付加的な識別情報」が「識別カード」に記録され、か
つ、「識別カード」上の情報を識別カード読み取り手段
2で更新可能な場合には、更新情報を「識別カード」に
上書きする。この更新操作は、災害時以外でも、識別カ
ード情報更新手段19を使って、利用することができ
る。これ以外の部分は、実施の形態1と同様に動作す
る。識別カード情報更新手段19の実装方法としては、
公衆電話の電話番号入力用のプッシュボタン等、公衆電
話インタフェース12を利用して実装可能と考えられ
る。
【0090】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、「付加的な識別情報」や手動で提供者情報を利用す
る時のパスワード等を更新できる公衆電話を利用した災
害情報収集システムを得られる利点がある。ユーザ自身
が、情報更新を行えるインタフェースを備えることで、
全ての情報を、防災センター11で把握して、管理・更
新する必要がなくなる利点がある。
【0091】実施の形態9.図12はこの発明の実施の
形態9による災害情報収集システムを示す構成図であ
り、図において、20は災害時情報収集用公衆電話装置
1に設けられた、送信先センタ選択手段である。その他
の構成は、図1と同一である。図13はこの発明の実施
の形態9による災害情報収集システムの概要を示す説明
図である。
【0092】次に動作について説明する。送信先センタ
選択手段20は、複数の送信先候補となる防災センター
11を保持していて、優先度と通信回線の状況から防災
センター11を選択する手段である。この実施の形態9
では、送信先センタ選択手段20が複数の送信先候補と
なる防災センター11のリストを保持している。このリ
ストには、送信先候補への接続方法と、選択の条件(優
先度等)が設定されている。通信制御手段5が情報の送
信を行う場合には、送信先センタ選択手段20に送信先
を問い合わせる。この時、送信先センタ選択手段20
は、まず、送信先候補の防災センター11への通進路の
状況を入手する。次に、送信先センタ選択手段20は、
その通進路の状況を基に、設定されている選択の条件に
最も適した防災センター11を選択し、選択した防災セ
ンター11への情報の送信を通信制御手段5に指示す
る。ここで、通進路の状況には、通信が可能/不可能の
他、その程度の帯域が確保できるかや、最小の応答速度
はその程度かといった情報も含まれる。リストに記載さ
れている送信先候補の防災センター11への選択の条件
には、単純に優先順位に従って接続可能な防災センター
11を選択するといった条件の他、通進路の状況と組み
合わせた複雑な条件等、任意の条件を設定可能である。
また、選択の条件として、複数の防災センター11への
情報の送信を選択することも可能である。これ以外の部
分は、実施の形態1と同様に動作する。
【0093】図13の例の送信先センタ選択手段20で
は、3箇所の送信先候補の防災センター11があり、単
純に優先順位に従って接続可能な防災センター11を選
択するといった条件が課せられている。ここでは、最優
先の防災センター11−1が通信不可能であり、次の優
先度の防災センター11−2が通信可能なため、防災セ
ンター11−2が送信先に選択されている。
【0094】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、情報送付先の候補である複数の防災センターから、
通進路の状況を判断して、映像情報の送付先を決定する
ことができる利点がある。これにより、災害時の不安定
な通進路の状況に対応して、適切な防災センターへ情報
を送信できる利点がある。また、防災センター側が被害
を受けて通信不能となった状況でも、運用が可能な防災
センターを見つけて情報を送信できる利点がある。
【0095】実施の形態10.図14はこの発明の実施
の形態10による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、21は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、災害公衆電話間通信手段である。そ
の他の構成は、図1と同一である。図15はこの発明の
実施の形態10による災害情報収集システムの概要を示
す説明図である。
【0096】次に動作について説明する。災害公衆電話
間通信手段21は、複数の災害時情報収集用公衆電話装
置1間で通信を行い、防災センター11への接続状況を
確認し、収集した映像を互いに送付する手段である。こ
の実施の形態10では、各災害時情報収集用公衆電話装
置1の災害公衆電話間通信手段21では、通信制御手段
5を通じて、自装置が防災センター11へ情報を送信可
能か否かを把握している。また、通信制御手段5では、
防災センター11へ情報を送信不可能な時に、災害公衆
電話間通信手段21に、他の災害時情報収集用公衆電話
装置1経由での送信が可能か問い合わせる。この時、災
害公衆電話間通信手段21は、お互いにデータ送信が可
能な範囲にある各災害時情報収集用公衆電話装置1の災
害公衆電話間通信手段21に対して、防災センター11
への送信の可否を問い合わせる。ここで、送信可能な災
害時情報収集用公衆電話装置1が見つからなければ、そ
の旨を災害公衆電話間通信手段21に通知する。災害公
衆電話間通信手段21では、実施の形態1と同様に送信
待ちの状態になる。但し、直接防災センター11への送
信が可能かの監視を行うだけではなく、災害公衆電話間
通信手段21に、他の災害時情報収集用公衆電話装置1
経由での送信が可能かの問い合わせも同時に行う。一方
で、災害公衆電話間通信手段21が、防災センター11
へ送信可能な災害時情報収集用公衆電話装置1を見つけ
た場合には、次のように動作する。まず、送信元の災害
時情報収集用公衆電話装置1の災害公衆電話間通信手段
21が、自装置内の映像情報一時記録手段4に記録され
たデータを読み出し、送信先の災害時情報収集用公衆電
話装置1の災害公衆電話間通信手段21へ送付する。次
に、送信先の災害時情報収集用公衆電話装置1の災害公
衆電話間通信手段21が、自装置内の映像情報一時記録
手段4に、受け取ったデータを記録する。最後に、送信
先の災害時情報収集用公衆電話装置1の通信制御手段5
が、自装置内で記録された映像情報と同様の手順で、映
像情報一時記録手段4に記録されているデータを防災セ
ンター11へ送信する。これ以外の部分は、実施の形態
1と同様に動作する。
【0097】図15の例では、防災センター11へ直接
データを送信できない状態の災害時情報収集用公衆電話
装置1−1が、防災センター11へデータを送信可能な
災害時情報収集用公衆電話装置1−3経由で情報を防災
センター11へ送信している。
【0098】以上のように、この実施の形態10によれ
ば、直接防災センター11へ情報を送付できないケース
でも、他の公衆電話を経由して、防災センター11へ収
集した情報を送付できる利点がある。大規模な災害発生
時には、特に通信路の混乱が予測される。複数の通信路
を活用して、防災センター11へ情報を送付できること
で、より確実に情報を収集することが可能なり、また、
システム全体としての耐性が高くなる利点がある。
【0099】上記実施の形態10の図15の例では、経
由する災害時情報収集用公衆電話装置1が1個だけの例
で説明したが、お互いにデータ送信が可能な範囲にある
2個以上もの災害時情報収集用公衆電話装置1を経由し
て、防災センター11へ情報を送信することも可能であ
り、上記実施の形態10と同様の効果を奏する。また、
図15の例では、経由可能な災害時情報収集用公衆電話
装置1が1通りの例で説明したが、経由可能な複数の経
路がある場合にも、その中の1つを選んで、防災センタ
ー11へ情報を送信することも可能であり、上記実施の
形態10と同様の効果を奏する。
【0100】実施の形態11.図16はこの発明の実施
の形態11による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、22は防災センター11に設けられ
た、情報送信制御手段である。その他の構成は、図1と
同一である。図17はこの発明の実施の形態11による
災害情報収集システムの概要を示す説明図である。
【0101】次に動作について説明する。情報送信制御
手段22は、通信回線の状況により、各災害時情報収集
用公衆電話装置1からの映像情報の送信を制御する手段
である。この実施の形態11では、情報送信制御手段2
2は、各災害時情報収集用公衆電話装置1への通信路の
状況を把握している。情報送信制御手段22では、例え
ば、通信路が混んでいる時に、各災害時情報収集用公衆
電話装置1の通信制御手段5に、情報の送信を抑制する
ように指示する。指示を受けた通信制御手段5では、送
信が不可能と判断して、データを蓄積したまま待ち状態
になる。やがて、情報送信制御手段22が通信路の混雑
が緩和したと判断した時に、各災害時情報収集用公衆電
話装置1の通信制御手段5に、情報の送信が可能になっ
たことを伝える。指示を受けた通信制御手段5では、通
信が復旧したと判断して、蓄積したデータを防災センタ
ー11へ送信する。
【0102】この情報送信制御手段22での通信制御を
利用して、防災センター11では、通信路が混雑してい
る時に、災害時情報収集用公衆電話装置1を1個ずつ選
択して順番にデータを送信させることができる。ここで
は、選択されない他の災害時情報収集用公衆電話装置1
は送信不可能にし、対象の災害時情報収集用公衆電話装
置1だけを送信可能にする操作を、順番に行っていく。
また、情報送信制御手段22での通信制御を利用して、
通信が混合っている時に、防災センター11側で特に情
報を欲しい地域の災害時情報収集用公衆電話装置1を選
択して送信可能とし、他の地域の災害時情報収集用公衆
電話装置1からの情報送信を抑制させることも可能にな
る。
【0103】図17の例では、情報提供を希望する災害
時情報収集用公衆電話装置1−1から災害時情報収集用
公衆電話装置1−3には情報の送信を許可しているが、
その他の地域にある災害時情報収集用公衆電話装置1−
4から災害時情報収集用公衆電話装置1−6には情報の
送信を抑制するように指示している。
【0104】以上のように、この実施の形態11によれ
ば、防災センター11で各公衆電話からの情報送信を抑
制することができる効果がある。これにより、通信路が
混雑している時に、情報の送信を抑制して、他の緊急通
信等を優先させることができ、災害時に通信路を有効に
制御できる利点がある。また、公衆電話からのデータ送
信を、順番に行うように制御することも可能になり、限
られた通信リソースを有効に利用して、情報を収集でき
る利点がある。さらに、情報が欲しい地域の公衆電話か
らのデータ送信を優先して受け付けるような制御も可能
になり、情報が必要と判断した地域からの情報提供を、
優先して取り扱うことができる利点がある。
【0105】上記実施の形態11では、選択して送信可
能とする災害時情報収集用公衆電話装置1を1個選択し
て、順番に送信させる例で説明したが、ここで選択して
送信可能とする災害時情報収集用公衆電話装置1の個数
は、任意の個数とすることが可能であり、上記実施の形
態11と同様の効果を奏する。ここで、選択して送信可
能とする災害時情報収集用公衆電話装置1の個数は、通
信路の状況や、受け入れ側の防災センター11側の負荷
状況等で決定される。
【0106】実施の形態12.図18はこの発明の実施
の形態12による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、23は防災センター11に設けられ
た、情報送信路制御手段である。その他の構成は、図1
4と同一である。図19はこの発明の実施の形態12に
よる災害情報収集システムの概要を示す説明図である。
【0107】次に動作について説明する。情報送信路制
御手段23は、通信回線の状況により、各災害時情報収
集用公衆電話装置1へ、映像情報の送信経路を指示する
手段である。この実施の形態12では、情報送信路制御
手段23は、各災害時情報収集用公衆電話装置1と防災
センター11の間と、各災害時情報収集用公衆電話装置
1の間の通信路の状況を把握している。情報送信路制御
手段23では、通信路の混雑および通信可能/不可能と
いった状況から、まず、各災害時情報収集用公衆電話装
置1から防災センター11へ情報を送る経路を決定す
る。次に、情報送信路制御手段23は、防災センター1
1へ直接情報を送信させる災害時情報収集用公衆電話装
置1の通信制御手段5に情報を送信するように連絡す
る。ここで、指示を受けた通信制御手段5は、実施の形
態1と同様の手順で、防災センター11へ情報を送る。
その後、情報送信路制御手段23では、他の災害時情報
収集用公衆電話装置1経由で情報を送信させる災害時情
報収集用公衆電話装置1への指示を開始する。ここで
は、まず、最終的に防災センター11へ情報を送る災害
時情報収集用公衆電話装置1の災害公衆電話間通信手段
21に、送信経路情報を送付する。次に、送信経路情報
を受け取った災害公衆電話間通信手段21では、送信経
路情報から、自分に情報を送るように指示された災害時
情報収集用公衆電話装置1の災害公衆電話間通信手段2
1に、送信経路情報を送付する。これを送信経路情報の
終点まで繰り返す。なお、この実施の形態12の経路情
報では、防災センター11を先頭に、順次中継点となる
災害時情報収集用公衆電話装置1が指定されている。自
分が直接防災センター11へ情報を送れない災害時情報
収集用公衆電話装置1では、災害公衆電話間通信手段2
1が受け取った送信経路情報に従って、経路上自分の前
に指定された(経路上防災センター11に近い)災害時
情報収集用公衆電話装置1へ、映像情報を送付する。こ
こでの映像情報の送付方法は、実施の形態10と同様で
ある。なお、情報の入力方法等、上記以外の部分は、基
本的に実施の形態1と同様である。
【0108】図19の例では、災害時情報収集用公衆電
話装置1−1は、災害時情報収集用公衆電話装置1−3
と、災害時情報収集用公衆電話装置1−4を経由する通
信経路を指示されている。
【0109】以上のように、この実施の形態12によれ
ば、防災センター11で通信路の状況を判断して、情報
の送信経路を指示できる。これにより、災害発生時の通
信路全体の使用状況を判断して、適切な通信経路を設定
しながら、情報の伝達を行える利点がある。また、途中
で連絡不能となった通信路や公衆電話を迂回して情報を
送信させることが可能になり、システムの耐性を強化で
きる利点がある。
【0110】実施の形態13.図20はこの発明の実施
の形態13による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、24は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、情報量監視手段、25は収集情報消
去手段である。その他の構成は、図1と同一である。
【0111】次に動作について説明する。情報量監視手
段24は、映像情報一時記録手段4に蓄積される情報の
量を監視して、蓄積容量を超える情報の蓄積要求があっ
た時に、これを検知する手段である。収集情報消去手段
25は、情報量監視手段24が容量オーバーを検知した
時に、映像情報一時記録手段4の情報を削除する手段で
ある。この実施の形態13では、情報量監視手段24
が、映像情報一時記録手段4に蓄積される情報の量を監
視している。ここで、情報量監視手段24は、蓄積容量
を超える情報の蓄積要求があった時にこれを検知して、
収集情報消去手段25に通知する。収集情報消去手段2
5は、情報量監視手段24が容量オーバーを検知した時
に、映像情報一時記録手段4の情報を削除する。収集情
報消去手段25には、予め情報削除の基準が指定されて
いる。例えば、撮影時刻の古いものから削除するといっ
た条件が考えられる。また、撮影地域が同じで、撮影時
刻の古いものを優先して削除する、撮影者の情報から削
除の優先度を決定する、記憶容量の大きいものから削除
する、これらの条件を重み付けして組み合わせる等が考
えられる。但し、この情報削除の基準には、任意の基準
を指定可能である。なお、情報の入力方法等、上記以外
の部分は、基本的に実施の形態1と同様である。
【0112】以上のように、この実施の形態13によれ
ば、公衆電話での情報蓄積が限界に達した時に、指定さ
れた優先度に従って蓄積した情報を削除できる。指定さ
れた優先度に従って情報を削除できるため、情報蓄積が
限界に達した時にも、より重要な情報を残して、情報の
削除を行える利点がある。これにより、限られた情報蓄
積容量を有効に利用した防災システムを得られる利点が
ある。
【0113】実施の形態14.図21はこの発明の実施
の形態14による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、26は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、あふれデータ転送手段である。その
他の構成は、災害公衆電話間通信手段21を加えた以外
は図20と同一である。図22はこの発明の実施の形態
14による災害情報収集システムの概要を示す説明図で
ある。
【0114】次に動作について説明する。あふれデータ
転送手段26は、情報量監視手段24が容量オーバーを
検知した時に、災害公衆電話間通信手段21経由で他の
災害時情報収集用公衆電話装置1へ容量オーバーであふ
れた蓄積データを送付する手段である。また、あふれデ
ータ転送手段26は、他の災害時情報収集用公衆電話装
置1からあふれた蓄積データが送付された時には、自装
置内の映像情報一時記録手段4に、そのデータを一時的
に記録する手段である。この実施の形態14で、あふれ
データ転送手段26は、情報量監視手段24が容量オー
バーを検知した時に、まず、「あふれ蓄積データ」とし
て他の災害時情報収集用公衆電話装置1へ送付する映像
情報(情報提供者の情報等を含めた)を、映像情報一時
記録手段4から抜き出す。ここで「あふれ蓄積データ」
として抜き出す情報の選択条件は、実施の形態13の収
集情報消去手段25での削除される情報の選択条件と同
様である。映像情報一時記録手段4では、この抜き出し
が完了した直後に、新しいデータを蓄積する。次に、あ
ふれデータ転送手段26は、災害公衆電話間通信手段2
1に、抜き出した「あふれ蓄積データ」を他の災害時情
報収集用公衆電話装置1へ送信するように指示する。こ
こで、指示を受けた災害公衆電話間通信手段21は、ま
ず、他の災害時情報収集用公衆電話装置1の災害公衆電
話間通信手段21に対して、データの受け入れが可能か
否かを問い合わせる。問い合わせを受けた側の災害公衆
電話間通信手段21は、自分の装置内の映像情報一時記
録手段4に問い合わせて、データの受け入れが可能か否
かを回答する。次に、「あふれ蓄積データ」の送信指示
を受けた災害公衆電話間通信手段21は、受け入れが可
能な災害時情報収集用公衆電話装置1から「あふれ蓄積
データ」の送信先を設定する。この送信先の設定後に、
容量オーバーが検知された災害時情報収集用公衆電話装
置1の災害公衆電話間通信手段21から、送信先に設定
された災害時情報収集用公衆電話装置1の災害公衆電話
間通信手段21へ「あふれ蓄積データ」が送付される。
「あふれ蓄積データ」を送付された災害時情報収集用公
衆電話装置1の災害公衆電話間通信手段21では、「あ
ふれ蓄積データ」を自装置内の映像情報一時記録手段4
に記録する。なお、情報の入力方法等、上記以外の部分
は、基本的に実施の形態13と同様である。
【0115】図22は、データの容量オーバーが検知さ
れた災害時情報収集用公衆電話装置1−1から災害時情
報収集用公衆電話装置1−3へ「あふれ蓄積データ」が
送付された例である。
【0116】以上のように、この実施の形態14によれ
ば、公衆電話での情報蓄積が限界に達した時に、蓄積容
量に余裕のある他の公衆電話へ情報を送付することがで
きる。これにより、限られた蓄積容量を有効に利用しな
がら、かつ、データの消失を防ぐことができる利点があ
る。
【0117】図22の例では、「あふれ蓄積データ」の
送信先を1個の公衆電話とする例で説明したが、複数の
映像情報がある場合には、これを各映像情報単位で、複
数の公衆電話へ分散して送信することも可能であり、上
記実施の形態14と同様の効果を奏する。
【0118】実施の形態15.図23はこの発明の実施
の形態15による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、27は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、収集情報抜き取り手段である。その
他の構成は、図1と同一である。図24はこの発明の実
施の形態15による災害情報収集システムの概要を示す
説明図である。
【0119】次に動作について説明する。収集情報抜き
取り手段27は、災害時情報収集用公衆電話装置1に記
録されている情報を直接取り出す手段である。この実施
の形態15では、収集情報抜き取り手段27を通じて、
映像情報一時記録手段4に記録された情報を、直接取り
出すことができる。なお、情報の入力方法等、上記以外
の部分は、基本的に実施の形態1と同様である。収集情
報抜き取り手段27の実装方法としては、映像機器イン
タフェース手段3と共通のインタフェースを共有するこ
とが考えられる。この場合、情報収集員が専用の「識別
カード」を投入した時に、共通のインタフェースから、
情報収集員が保持する記録装置にデータを吸い上げるこ
とが考えられる。また、勝手にデータを吸い上げること
を防ぐため、専用のインタフェース設備を別途設けても
良い。この他、実施の形態2の映像メディア読み取り手
段13を付加して、記憶メディア経由で入手することも
考えられる。さらに、収集情報抜き取り手段27の実装
方法としては、映像情報一時記録手段4が情報を記録し
ている装置を物理的に切り離して収集することも考えら
れる。例えば、映像情報一時記録手段4が情報を記録し
ている装置をフラッシュメモリカードのような小型で比
較的記憶容量の大きい媒体を利用して実現しておく。通
信の復旧が見込めない場合には、情報収集員が災害時情
報収集用公衆電話装置1の特殊な扉を開いて、情報が記
録されている媒体を物理的に取り出す。また、災害時情
報収集用公衆電話装置1が運用を継続できる状態であれ
ば、新しい記録媒体をセットして、情報収集を継続させ
ることもできる。
【0120】以上のように、この実施の形態15によれ
ば、通信の復旧の見込みがない時でも、提供された映像
情報を回収できる利点がある。また、回収する地点が、
公衆電話に限られるため、災害時の交通事情が悪い状況
でも、情報の収集を効率良く行える利点がある。
【0121】実施の形態16.図25はこの発明の実施
の形態16による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、28は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、収集情報回収手段である。その他の
構成は、図23と同一である。図26はこの発明の実施
の形態16による災害情報収集システムの概要を示す説
明図である。
【0122】次に動作について説明する。収集情報回収
手段28は、他の災害時情報収集用公衆電話装置1の映
像情報一時記録手段4に蓄積されている情報を自分に送
付するように通知する手段である。また、他の災害時情
報収集用公衆電話装置1から自身の映像情報一時記録手
段4に蓄積された情報の送付を要求された時に、要求元
の公衆電話へ蓄積情報を送付する手段である。この実施
の形態16では、収集情報抜き取り手段27を通じて、
映像情報一時記録手段4に記録された情報を、直接取り
出す前に、収集情報回収手段28が他の通信可能な災害
時情報収集用公衆電話装置1へ、蓄積されている情報を
自分に送付するように通知する。ここで、通知を受けた
側の災害時情報収集用公衆電話装置1の収集情報回収手
段28では、自身の映像情報一時記録手段4に蓄積され
た情報の送付を要求された時に、要求元の公衆電話へ蓄
積情報を送付する。他の災害時情報収集用公衆電話装置
1の収集情報回収手段28から情報を送付された収集情
報回収手段28では、送付されてきた情報を自信の映像
情報一時記録手段4へ記録する。なお、上記以外の部分
は、基本的に実施の形態15と同様である。図26で
は、災害時情報収集用公衆電話装置1−1からの指示
で、災害時情報収集用公衆電話装置1−2および災害時
情報収集用公衆電話装置1−4の蓄積情報が災害時情報
収集用公衆電話装置1−1へ送付された例である。
【0123】以上のように、この実施の形態16によれ
ば、通信の復旧の見込みがない時でも、通信が可能な範
囲の公衆電話間で、蓄積したデータを集め、その集めた
映像情報を直接回収できる利点がある。このため、回収
する公衆電話の個数を削減でき、回収作業を効率化でき
る利点がある。
【0124】実施の形態17.図27はこの発明の実施
の形態17による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、29は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、災害情報入力手段である。その他の
構成は、図1と同一である。
【0125】次に動作について説明する。災害情報入力
手段29は、タッチパネルやボタン操作や音声等の公衆
電話の入力を使って、映像以外の災害情報を入力する手
段である。災害情報入力手段29の実装方法としては、
公衆電話インタフェース12を利用して、公衆電話のダ
イヤル用のプッシュボタンや、受話器からの音声入力、
液晶画面表示を組み合わせたインタラクティブな入力手
段が考えられる。このような入力手段を利用して、例え
ば、建物の倒壊や、河川の氾濫、道路の遮断等の災害情
報を入力する。ここで、入力された情報は、映像情報と
同様に、映像情報一時記録手段4に記録される。なお、
情報提供者の識別や、時刻や災害地域の指定、防災セン
ター11への情報の送信、防災センター11での収集し
た情報の利用等は、基本的に実施の形態1と同様の手順
で行われる。
【0126】以上のように、この実施の形態17によれ
ば、映像以外の災害情報を収集できる利点がある。これ
により、より多くの災害情報を収集できる利点がある。
【0127】実施の形態18.図28はこの発明の実施
の形態18による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、30は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、緊急情報入力手段である。その他の
構成は、図1と同一である。図29はこの発明の実施の
形態18による災害情報収集システムの概要を示す説明
図である。
【0128】次に動作について説明する。緊急情報入力
手段30は、タッチパネルやボタン操作や音声等の公衆
電話の入力を使って、緊急情報を入力できる手段であ
る。緊急情報入力手段30の実装方法としては、公衆電
話インタフェース12を利用して、公衆電話のダイヤル
用のプッシュボタンや、受話器からの音声入力、液晶画
面表示を組み合わせたインタラクティブな入力手段が考
えられる。このような入力手段を利用して、災害情報に
加えて消防や救助の要請等を入力する。この実施の形態
18では、入力された情報を、映像情報と同様に映像情
報一時記録手段4に記録される。但し、特に優先度の高
い情報として、できるだけ早く防災センター11へ送信
するように処理される。なお、情報提供者の識別や、時
刻や災害地域の指定、防災センター11への情報の送
信、防災センター11での収集した情報の利用等は、基
本的に実施の形態1と同様の手順で行われる。防災セン
ター11では、集まった救急情報をまとめて、消防等の
救助活動を行っている組織へ、救助の指示や情報の提供
を行うことができる。
【0129】以上のように、この実施の形態18によれ
ば、災害情報に加えて緊急情報をも収集できる利点があ
る。本システムでは、通信が不通の状態であっても要求
を蓄えておき、通信が復旧次第その情報を通信すること
ができる。このため、通信が不通の状態での利用が困難
な、既存の緊急システム(救急や消防等)を補間できる
利点がある。また、多くの緊急要求が同時に発生するよ
うな状況でも、公衆電話で要求を一旦蓄えた後で、防災
情報のデータベースへ収集することができる。このた
め、通信回線を占有して利用する既存の緊急システムと
比べて、通信路の利用効率が良い利点がある。本システ
ムでは、防災センタに集まった救急情報をまとめて、消
防等の救助活動を行っている組織へ、救助の指示や情報
の提供を行うことができる利点がある。1件1件への対
応でなく、救急情報をまとめて対応するため、救助が必
要な箇所やより救助を行える確率が高い地域へ、救助隊
等を向かわせることができ、災害時の救急活動を効率良
く行える利点がある。本システムでは、実施の形態9か
ら実施の形態12のような通信路の制御手段を組み合わ
せて実現することも可能である。ここでは、緊急情報を
災害情報よりも優先して送信するような通信路の制御も
可能であり、緊急要求をより迅速に送付できる利点があ
る。さらに、本システムでは、緊急情報を映像と共に入
力することが可能である。このため、防災センター11
では、映像情報と緊急情報を組み合わせて優先度を決定
し、救助車両等をより適切に配車することができる利点
がある。
【0130】実施の形態19.図30はこの発明の実施
の形態19による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、31は防災センター11に設けられ
た、公報送付手段、32は公報送付先選択手段である。
33は災害時情報収集用公衆電話装置1に設けられた、
公報通知手段である。その他の構成は、図1と同一であ
る。
【0131】次に動作について説明する。公報送付手段
31は、防災センター11から広く通知させる災害情報
を各災害時情報収集用公衆電話装置1へ送付する手段で
ある。公報送付先選択手段32は、各災害時情報収集用
公衆電話装置1の配置場所から災害情報を送付する先を
選択する手段である。公報通知手段33は、公報送付手
段31から指示された情報を画面表示または音声等で通
知する手段である。この実施の形態19では、防災セン
ター11で広く通知させる災害情報がある場合に、ま
ず、この災害情報を配布する地域を決定する。この地域
の決定に従って、公報送付先選択手段32に、各災害時
情報収集用公衆電話装置1の配置場所から災害情報を送
付する先を選択させる。次に、防災センター11では、
公報送付手段31へ、公報送付先選択手段32が選択し
た各災害時情報収集用公衆電話装置1へ目的の災害情報
を送付するように指示する。公報送付手段31は指示に
従って対象の各災害時情報収集用公衆電話装置1へ目的
の災害情報を送付する。公報通知手段33は、公報送付
手段31から送付された情報を画面表示または音声等で
通知する手段である。公報通知手段33の実装方法とし
ては、公衆電話インタフェース12を利用して、公衆電
話の液晶モニタやスピーカ経由で通知したり、受話器か
ら音声で通知することが考えられる。
【0132】以上のように、この実施の形態19によれ
ば、災害情報の収集に加えて、防災センター11から広
く通知させたい災害情報を公衆電話へ送付し、その災害
情報を公衆電話を通じて通知できる利点がある。また、
災害情報を通知する公衆電話を、地域別に選択すること
ができる。このため、より地域に密着した詳細な災害に
関する情報を送付できる利点がある。
【0133】実施の形態20.図31はこの発明の実施
の形態20による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、34は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、災害情報要求手段である。35は防
災センター11に設けられた、災害情報検索送付手段、
36は災害情報管理手段である。その他の構成は、図3
0と同一である。
【0134】次に動作について説明する。災害情報要求
手段34は、防災センター11へ災害情報を要求する手
段である。災害情報検索送付手段35は、災害情報要求
手段34からの要求を受けて災害情報管理手段36を検
索し、結果を災害時情報収集用公衆電話装置1へ送付す
る手段である。災害情報管理手段36は、災害情報を管
理・格納する手段である。
【0135】この実施の形態20では、災害情報を入手
したい操作者が、災害時情報収集用公衆電話装置1の災
害情報要求手段34を通じて、要求を入力する。なお、
災害情報要求手段34の実装方法としては、公衆電話イ
ンタフェース12を利用して、公衆電話のダイヤル用の
プッシュボタンや、受話器からの音声入力、液晶画面表
示を組み合わせたインタラクティブな入力手段が考えら
れる。この実施の形態20の防災センター11では、災
害情報要求手段34からの要求を災害情報検索送付手段
35が受け付ける。災害情報検索送付手段35では、災
害情報要求手段34からの要求を受けると、まず、災害
情報を管理・格納している災害情報管理手段36を検索
する。次に、検索の結果を、要求元の災害時情報収集用
公衆電話装置1へ送付する。検索結果を受け取った、災
害時情報収集用公衆電話装置1では、公報通知手段33
が、実施の形態19と同様に、公衆電話の各種インタフ
ェースを通じて検索結果を通知する。
【0136】以上のように、この実施の形態20によれ
ば、災害情報の収集に加えて、公衆電話を使って、防災
センター11へ災害情報を要求し、その結果を受け取れ
る利点がある。
【0137】実施の形態21.図32はこの発明の実施
の形態21による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、37は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、地図情報蓄積手段、38は地図情報
表示手段、39は表示地図選択手段、40は被撮影地域
入力手段である。その他の構成は、図31と同一であ
る。
【0138】次に動作について説明する。地図情報蓄積
手段37は、周辺の地図情報を格納しておく手段であ
る。地図情報表示手段38は、表示地図選択手段39に
指示された地図情報を地図情報蓄積手段37から取り出
して表示する手段である。表示地図選択手段39は、識
別カード読み取り手段2等が入手した情報提供者情報か
ら表示する対象の地図の候補を示すと共に、選択された
地図情報の表示を地図情報表示手段38に指示する手段
である。被撮影地域入力手段40は、表示した地図上で
被撮影地域を入力する手段である。
【0139】この実施の形態21では、表示地図選択手
段39が、識別カード読み取り手段2が読み取った情報
提供地域を予測するための情報から、公衆電話周辺の地
図、居住地周辺の地図、勤務地周辺の地図、通勤経路の
地図等、表示対象の地図の候補を示す。情報提供者は、
この候補の中から対象の地図を選択する。また、候補中
に目的の地図がない場合には、広域地図等から目的の地
図を検索して選択する。表示地図選択手段39は、ここ
で選択された地図の表示を地図情報表示手段38に指示
する。地図情報表示手段38では、表示地図選択手段3
9に指示された地図を、周辺の地図情報を格納している
地図情報蓄積手段37から取り出して表示する。選択さ
れた地図が表示された後で、情報提供者は、被撮影地域
入力手段40を使って、表示した地図上で被撮影地域を
入力する。この実施の形態21の災害時情報収集用公衆
電話装置1では、地図を表示する画面を持っている。こ
の地図表示画面および表示地図選択手段39、地図情報
表示手段38、被撮影地域入力手段40の実装方法とし
ては、公衆電話インタフェース12を利用して、公衆電
話のダイヤル用のプッシュボタンや、受話器からの音声
入力、液晶画面表示を組み合わせたインタラクティブな
入力手段が考えられる。ここでは、地図を表示するた
め、高解象度の地図表示画面が実奏されることが望まし
い。また、地図上での地域指定を容易に行うために、タ
ッチパネルのように、地図表示画面上に直接位置を指定
できるインタフェースにすると使い易いシステムを得る
ことができる。なお、この実施の形態21では、上記の
撮影地域の入力方法が実施の形態1と異なるが、他は実
施の形態1と同様である。
【0140】以上のように、この実施の形態21によれ
ば、映像情報の撮影地域を地図を利用して入力できる利
点がある。この地図を利用した入力では、情報提供者の
識別情報から、公衆電話の周辺以外の複数の地図の候補
を示して、撮影地域を入力することができる。災害の映
像情報の提供では、撮影された映像が公衆電話の周辺と
は限らない。本システムでは、情報提供者の情報から、
公衆電話の周辺以外の関連する複数の候補地域の地図を
選択して、映像情報の撮影地域を地図を入力できる利点
がある。これにより、災害の映像情報の提供に適した地
図情報を表示できる利点がある。
【0141】実施の形態22.図33はこの発明の実施
の形態22による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、41は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、撮影場所・方向入力手段である。そ
の他の構成は、図32と同一である。
【0142】次に動作について説明する。撮影場所・方
向入力手段41は、表示された地図を利用して、地図上
で撮影場所と方向を入力する手段である。この実施の形
態22で、表示地図選択手段39で表示対象の地図を選
択し、地図情報表示手段38が選択された地図を表示す
るまでの手順は実施の形態21と同様である。地図の表
示後、この実施の形態22では、情報提供者が、撮影場
所・方向入力手段41を使って地図上で撮影場所と方向
を入力する。なお、撮影場所と方向を入力後の動作は、
他は実施の形態21と同様である。撮影場所・方向入力
手段41の実装方法としては、実施の形態21の被撮影
地域入力手段40と同様に、公衆電話インタフェース1
2を利用して、公衆電話のダイヤル用のプッシュボタン
や、受話器からの音声入力、液晶画面表示を組み合わせ
たインタラクティブな入力手段が考えられる。
【0143】以上のように、この実施の形態22によれ
ば、映像情報の撮影場所と、そこからの撮影方向を入力
できる。映像情報から被害状況を判断する時に、映像が
撮影された場所と撮影方向が分かると、画像からの情報
解析で有利になる。本システムでは、災害の映像情報
に、撮影場所とそこからの撮影方向の情報を付加して、
情報収集が行える利点がある。
【0144】実施の形態23.図34はこの発明の実施
の形態23による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、42は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、撮影範囲入力手段である。その他の
構成は、図33と同一である。
【0145】次に動作について説明する。撮影範囲入力
手段42は、表示された地図を利用して、地図上で撮影
した範囲を入力する手段である。この実施の形態23
で、表示地図選択手段39で表示対象の地図を選択し、
地図情報表示手段38が表示した地図上で、撮影場所・
方向入力手段41を使って地図上で撮影場所と方向を入
力するまでの手順は実施の形態22と同様である。この
実施の形態23では、情報提供者が、撮影場所と方向を
入力後に、撮影範囲入力手段42を使って、地図上で撮
影した範囲を入力する。なお、撮影した範囲を入力後の
動作は、他は実施の形態22と同様である。撮影範囲入
力手段42の実装方法としては、実施の形態22の撮影
場所・方向入力手段41と同様に、公衆電話インタフェ
ース12を利用して、公衆電話のダイヤル用のプッシュ
ボタンや、受話器からの音声入力、液晶画面表示を組み
合わせたインタラクティブな入力手段が考えられる。
【0146】以上のように、この実施の形態23によれ
ば、映像情報の撮影場所と、そこからの撮影方向に加え
て、撮影した範囲を入力できる。このため、撮影された
映像の範囲を明確に知ることができる利点がある。
【0147】実施の形態24.図35はこの発明の実施
の形態24による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、43は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、計測位置情報入力手段である。その
他の構成は、図32と同一である。
【0148】次に動作について説明する。計測位置情報
入力手段43は、GPS等で測位した撮影位置の情報
を、撮影機器経由または手動入力等により入力する手段
である。この実施の形態24では、計測位置情報入力手
段43を通じて、映像機器が付属のGPS等で得た撮影
位置の測位情報を得る。また、携帯型のGPS装置等で
得た撮影位置の測位情報を情報提供が計測位置情報入力
手段43を通じて入力できる。この実施の形態24で
は、表示地図選択手段39は、計測位置情報入力手段4
3が得た測位情報から表示対象の地図の候補を示す。ま
た、撮影場所や地域を選択する時に、入力された位置を
基準点として、地図上に明示することもできる。上記以
外の動作は、実施の形態21と同様である。
【0149】以上のように、この実施の形態24によれ
ば、GPS等の測位情報を基に、表示対象の地図を選択
できる利点がある。災害発生直後には、地形の変動や、
ランドマークとなる建物の倒壊等により、地図から場所
を特定することが困難な状況が考えられる。GPS装置
等の測位情報を基に、表示対象の地図や撮影場所を指定
できるようにすることで、映像が撮影された場所をより
正確に把握できる利点がある。
【0150】実施の形態25.図36はこの発明の実施
の形態25による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、44は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、地図情報入手手段である。45は防
災センター11に設けられた、地図データベースであ
る。その他の構成は、図32と同一である。
【0151】次に動作について説明する。地図情報入手
手段44は、地図情報蓄積手段37に保存されていない
地図情報が指定された時に、防災センター11に対象地
域の地図情報を要求する手段である。地図データベース
45は、地図情報入手手段44から要求された対象地域
の地図情報を取り出して、要求元の災害時情報収集用公
衆電話装置1へ送付する手段である。この実施の形態2
5では、地図情報表示手段38は、選択された地図情報
の表示を行う時に、地図情報蓄積手段37に保存されて
いない場合に、地図情報入手手段44に対象の地図デー
タの入手を指示する。指示を受けた地図情報入手手段4
4では、防災センター11の地図データベース45へ地
図データの送付を依頼する。依頼を受けた地図データベ
ース45では、要求された対象地域の地図情報を取り出
して、要求元の災害時情報収集用公衆電話装置1の地図
情報入手手段44へ送付する。送付された地図情報を受
け取った地図情報入手手段44は、地図情報を地図情報
表示手段38へ引き渡す。地図情報表示手段38は、こ
の地図情報を表示する。なお、地図情報入手手段44で
は、送付された地図情報を地図情報表示手段38へ引き
渡すと同時に、この地図情報を地図情報蓄積手段37に
追加保存することもできる。上記以外の動作は、実施の
形態21と同様である。
【0152】以上のように、この実施の形態25によれ
ば、公衆電話内に記録されていない地図データが指定さ
れた場合でも、防災センターから目的の地図を入手し、
表示できる利点がある。災害情報に対する地図表示で
は、表示範囲が公衆電話の周辺に限らず広範囲となる可
能性もあるため、広域の地図情報の表示にも対応できる
本システムは、有利である。
【0153】実施の形態26.図37はこの発明の実施
の形態26による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、46は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、地図上書き手段、47は表示情報制
御手段、48は表示情報作成手段である。49は防災セ
ンター11に設けられた、危険情報送付手段、50は復
旧情報送付手段、51は配給情報送付手段、52は避難
所情報送付手段である。その他の構成は、図32と同一
である。
【0154】次に動作について説明する。地図上書き手
段46は、表示情報作成手段48が作成した情報の中か
ら表示情報制御手段47で選択された情報を地図に上書
して表示する。表示情報制御手段47は、表示情報作成
手段48が作成した選択項目から、地図上に表示する情
報の選択入力を行う手段である。表示情報作成手段48
は、防災センター11から情報を受け取って地図上に表
示する情報と表示の選択項目を作成する手段である。危
険情報送付手段49は、立ち入り禁止地域や火山灰の降
灰等の危険情報を、災害時情報収集用公衆電話装置1へ
送付する手段である。復旧情報送付手段50は、水道や
電気等の復旧状況と工事予定等の復旧情報を災害時情報
収集用公衆電話装置1へ送付する手段である。配給情報
送付手段51は、配給の場所や時間等の配給情報を災害
時情報収集用公衆電話装置1へ送付する手段である。避
難所情報送付手段52は、各非難所や病院位置と、そこ
で受け入れ可能な人数等の避難所情報を災害時情報収集
用公衆電話装置1へ送付する手段である。
【0155】この実施の形態26では、防災センター1
1から、各災害時情報収集用公衆電話装置1へ危険情
報、復旧情報、配給情報、避難所情報を送付する。立ち
入り禁止、ガス洩れ、火山灰(降灰)予測等の危険情報
は、危険情報送付手段49が、水道・電気の復旧状況と
工事予定等の復旧情報は、復旧情報送付手段50が、配
給の場所や時間等の配給情報は、配給情報送付手段51
が、各避難所や病院の位置と受け入れ可能な人数等の避
難所情報は、避難所情報送付手段52が、それぞれ送付
する。災害時情報収集用公衆電話装置1では、危険情報
や、復旧情報や、配給情報や、避難所情報を、表示情報
作成手段48が受け取る。表示情報作成手段48では、
受け取った情報から、「地図上に表示する情報」と、
「表示の選択項目」を作成する。「地図上に表示する情
報」の作成では、受け取った情報から地図上に表示する
アイコン化した情報への変換等を行う。表示情報制御手
段47は、表示情報作成手段48が作成した「表示の選
択項目」から、災害時情報収集用公衆電話装置1の操作
者は、地図上に表示する情報の選択を行える。表示情報
制御手段47の実装方法としては、実施の形態22の撮
影場所・方向入力手段41と同様に、公衆電話インタフ
ェース12を利用して、公衆電話のダイヤル用のプッシ
ュボタンや、受話器からの音声入力、液晶画面表示を組
み合わせたインタラクティブな入力手段が考えられる。
表示情報制御手段47で表示対象の情報が指定された
後、地図上書き手段46は、表示情報作成手段48が作
成してから表示情報制御手段47で選択された情報を地
図に上書して表示する。
【0156】以上のように、この実施の形態26によれ
ば、防災センター11から、立ち入り禁止、ガス洩れ、
火山灰(降灰)予測等の危険情報と、水道・電気の復旧
状況と工事予定等の復旧情報と、配給の場所や時間等の
配給情報と、各避難所や病院の位置と受け入れ可能な人
数等の避難所情報を送付し、こられの災害に関する情報
を、公衆電話側では、地図上に表示できる災害用の公衆
電話システムを得られる利点がある。立ち入り禁止、ガ
ス洩れ等の危険情報を通知する場合に、詳細な住所(町
名と番地)を音声や文字で通知すると、分かり難い時が
ある。地図上に、場所を示すことで、その場所をより正
確に把握でき、間違いを減少できる利点がある。また、
その地域に不慣れな人にとっては、町名と番地で伝えら
れても理解できないケースが多い。これを地図上で場所
を示すことで、その地域に不慣れな人でも危険場所の把
握が容易になる利点がある。これは、復旧情報情報で、
水道・電気の復旧/復旧中/停電中等の地域を表示する
場合や、工事予定の場所を示す時にも、同じ利点があ
る。また、配給情報で配給の場所を示す時にも、同じ利
点がある。さらに、各避難所や病院の位置を示す時も同
じ利点がある。火山灰(降灰)予測等の危険な災害情報
を通知する時には、災害の危険地域が、住所や地域名等
の行政上の区分と必ずしも一致するとは限らない。本シ
ステムでは、地図上への危険表示により、本当に危険な
地域を地図上への表示することで、危険な場所を明確に
示すことができる利点がある。
【0157】上記実施の形態26では、実施の形態21
の装置へ各手段を付加する例で説明したが、例えば、実
施の形態19の公報送付先選択手段32をも追加して、
危険情報、復旧情報、配給情報、避難所情報を送付する
先の災害時情報収集用公衆電話装置1を限定して、情報
を送付することも可能であり、上記実施の形態26と同
様の効果を奏する。
【0158】実施の形態27.図38はこの発明の実施
の形態27による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、53は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、安否情報操作手段、54は安否情報
表示手段である。55は防災センター11に設けられ
た、安否情報検索・送付手段、56は安否情報蓄積手段
である。その他の構成は、図1と同一である。図39は
この発明の実施の形態27による災害情報収集システム
の概要を示す説明図である。
【0159】次に動作について説明する。安否情報操作
手段53は、安否情報の入力や取得要求を行う手段であ
る。安否情報表示手段54は、防災センター11から送
付された安否情報を通知する手段である。安否情報検索
・送付手段55は、安否情報操作手段53から取得要求
された安否情報を安否情報蓄積手段56から検索し、そ
の結果を安否情報表示手段54へ送付する手段である。
安否情報蓄積手段56は、安否情報操作手段53からの
安否情報を蓄積する手段である。
【0160】まず、安否情報の入力を説明する。ここで
は、まず、安否情報操作手段53で、各人の安否情報を
入力する。この時、各人を特定するのに、「識別カー
ド」を利用できる。安否情報操作手段53で入力された
安否情報は、実施の形態1の映像情報と同様の手順で、
防災センター11へ送付される。防災センター11で
は、各災害時情報収集用公衆電話装置1から送付された
安否情報を安否情報蓄積手段56で管理(記録・更新)
している。次に、安否情報の出力を説明する。ここで
は、まず、安否情報操作手段53で、対象者の安否情報
を要求する。この時、各人の特定および、安否確認の対
象者を指定する条件として、「識別カード」を利用でき
る。安否情報操作手段53で入力された安否情報の要求
は、実施の形態20の災害情報要求手段34と同様の手
順で、防災センター11へ送付される。防災センター1
1では、安否情報の獲得要求を、安否情報検索・送付手
段55が受け取る。安否情報検索・送付手段55は、安
否情報の獲得要求を受け取ると、対象の安否情報を安否
情報蓄積手段56から検索し、その結果を獲得要求元の
災害時情報収集用公衆電話装置1の安否情報表示手段5
4へ送付する。この時、「識別カード」の情報等から、
情報検索対象者の特定や、情報を提供の可否の判定を行
うことができる。安否情報を送付された安否情報表示手
段54は、その情報を液晶画面へ表示または音声で通知
する。安否情報操作手段53の実装方法としては、公衆
電話インタフェース12を利用して、公衆電話のダイヤ
ル用のプッシュボタンや、受話器からの音声入力、液晶
画面表示を組み合わせたインタラクティブな入力手段が
考えられる。安否情報表示手段54の実装方法として
は、公衆電話インタフェース12の1種である公衆電話
の液晶画面やスピーカ、受話器を利用した通知手段が考
えられる。
【0161】以上のように、この実施の形態27によれ
ば、映像情報の収集に加えて、安否確認をも行える災害
用の公衆電話システムを得られる利点がある。
【0162】実施の形態28.図40はこの発明の実施
の形態28による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、57は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、外部出力情報書き込み手段、58は
外部出力インタフェース手段、59はプリントアウト手
段である。その他の構成は、図30と同一である。図4
1はこの発明の実施の形態28による災害情報収集シス
テムの概要を示す説明図である。
【0163】次に動作について説明する。外部出力情報
書き込み手段57は、外部出力インタフェース手段58
経由で外部機器へ、または映像メディア読み取り手段1
3経由で記憶メディアへ、またはプリントアウト手段5
9経由でプリントアウトにより、災害時情報収集用公衆
電話装置1内部で保持または表示している情報を出力す
る手段である。外部出力インタフェース手段58は、外
部の機器と接続するための手段である。プリントアウト
手段59は、情報をプリントアウトする手段である。
【0164】防災センターから送付された災害関連の情
報を通知するところまでは、実施の形態19、実施の形
態20、実施の形態26と同様である。この実施の形態
28では、その後で、取得した災害関連の情報を、外部
出力情報書き込み手段57が外部出力インタフェース手
段58経由で外部機器へ、または映像メディア読み取り
手段13経由で記憶メディアへ、またはプリントアウト
手段59経由でプリントアウトにより取り出すことがで
きる。外部出力インタフェース手段58の実装方法とし
ては、映像機器インタフェース手段3と共通のインタフ
ェースを共有することが考えられる。但し、この時接続
する外部機器には、映像関連の装置に限定されず、携帯
端末や携帯電話等の、小型の情報機器も考えられる。
【0165】以上のように、この実施の形態28によれ
ば、映像情報の収集に加えて、防災センター11からの
災害情報を入手し、入手した情報を取り出して利用でき
る災害用の公衆電話システムを得られる利点がある。
【0166】実施の形態29.図42はこの発明の実施
の形態29による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、60は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、公務用通信制御手段、61は公務用
情報入力手段、62は公務用情報記録手段である。その
他の構成は、図1と同一である。
【0167】次に動作について説明する。公務用通信制
御手段60は、公務用の連絡先への通信を行う手段であ
る。公務用情報入力手段61は、公務用の情報入力を行
う手段である。公務用情報記録手段62は、公務用情報
入力手段61へ入力された公務用の情報入力を一時的に
記憶する手段である。
【0168】この実施の形態29では、識別カード読み
取り手段2が察官や消防局員専用の「識別カード」を読
み取った時に、公務専用の入力モードになる。このモー
ドでは、撮影日時入力手段7と撮影場所入力手段8では
なく、公務用情報入力手段61が公衆電話への入力手段
となる。なお、公務用情報入力手段61の実装法は、実
施の形態1の撮影日時入力手段7と撮影場所入力手段8
に同様である。公務用情報入力手段61へ入力された情
報は、公務用情報記録手段62へ一時的に記録される。
この時、入力された情報と共に、「識別カード」による
個人を特定する情報と、現在時刻入手手段6による現在
時刻も同様に記録される。なお、公務用情報入力手段6
1も映像情報一時記録手段4と同様な情報の一時記憶手
段であるため、両者を同一の装置上に実装することも可
能である。但し、蓄積される情報の性質や、機密保持の
観点から、物理的にも異なった装置上に実装することも
考えられる。公務用通信制御手段60は、実施の形態1
の通信制御手段5と同様の手順で、一時記憶された情報
を送信する手段である。但し、送信対象のデータが、公
務用情報入力手段61に記録された公務用の情報である
こと、情報の送信先の設定が通信制御手段5と異なる。
公務用情報入力手段61では、情報の送信先として、公
務用の連絡先が設定されている。この連絡先の設定に
は、消防や警察のセンターへ直接連絡する方法と、公衆
電話からの連絡先は防災センター11としておき、防災
センター11から消防や警察のセンターへ通知する方法
がある。
【0169】以上のように、この実施の形態29によれ
ば、映像情報の収集に加えて、警察官や消防局員等が、
公務での通信を補間する装置として公衆電話を利用する
災害用の公衆電話システムを得られる利点がある。本シ
ステムでは、映像情報と同様に、公務用の情報について
も、公衆電話内に一時的に記録し、通信の状況を判断し
て情報送信を行える。通信が不通時にも情報を蓄えてお
いて、復旧時に自動的に情報を送信する方法は、災害時
の公務用の情報通信を補間する機能としても有効であ
る。
【0170】実施の形態30.図43はこの発明の実施
の形態30による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、63は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、公務用情報収集手段、64は公務用
情報出力手段である。その他の構成は、図42と同一で
ある。
【0171】次に動作について説明する。公務用情報収
集手段63は、他の災害時情報収集用公衆電話装置1の
公務用情報記録手段62に記録されている情報を自分に
送付するように通知する手段である。また、他の災害時
情報収集用公衆電話装置1から自身の公務用情報記録手
段62に蓄積された情報の送付を要求された時に、要求
元へ蓄積情報を送付する手段である。公務用情報出力手
段64は、公務用情報記録手段62に蓄積された情報を
直接取り出すことを可能にする手段である。
【0172】この実施の形態30では、察官や消防局員
専用の「識別カード」を読み取り、公務専用の入力モー
ドとなった後、公務用情報入力手段61から情報採取の
指示が入力されたとする。情報採取の指示が入力される
と、公務用情報収集手段63は、実施の形態16の収集
情報回収手段28と同様の手順で、通信可能な災害時情
報収集用公衆電話装置1から情報を収集する。ここで
は、収集する情報が公務用情報記録手段62に記録され
ている「公務用の情報」に変わるが、その手順は基本的
に同じである。情報の収集が完了後、収集した情報を公
務用情報出力手段64経由で取り出すことができる。公
務用情報出力手段64は、実施の形態15の収集情報抜
き取り手段27と同様の手順で、情報を取り出すことが
できる。ここでは、取り出す情報が収集する情報が公務
用情報記録手段62に記録されている「公務用の情報」
に変わる。また、記憶メディア経由で入手する場合に
は、映像情報を記録するメディアと、公務用の情報を記
録するメディアを別々にしておくことが望ましい。
【0173】以上のように、この実施の形態30によれ
ば、通信可能な公衆電話から「公務用の情報」を集め
て、集めた「公務用の情報」を取り出すことができる。
これにより、公衆電話に蓄積されている「公務用の情
報」を効率良く回収できる利点がある。
【0174】実施の形態31.図44はこの発明の実施
の形態31による災害情報収集システムを示す構成図で
あり、図において、65は災害時情報収集用公衆電話装
置1に設けられた、公務用緊急情報出力手段である。そ
の他の構成は、緊急情報入力手段30を加えたこと以外
は図42と同一である。
【0175】次に動作について説明する。公務用緊急情
報出力手段65は、公務用情報記録手段62に蓄積され
た緊急情報を出力する手段である。緊急情報入力手段3
0は、入力された情報を公務用情報記録手段62に蓄積
する。
【0176】この実施の形態31で、緊急情報入力手段
30は、基本的に実施の形態18と同様の手順で動作す
る。但し、緊急情報の蓄積先が、映像情報一時記録手段
4から公務用情報記録手段62になる。この実施の形態
31では、実施の形態30と同様の手順で、公務用情報
記録手段62に蓄えられた情報を取り出す。但し、取り
出す情報が、緊急情報であることと、情報の取り出しを
公務用緊急情報出力手段65で行うことが異なる。
【0177】以上のように、この実施の形態31によれ
ば、警察官や消防局員専用が、公衆電話に蓄えられた緊
急情報を取り出すことが可能になる利点がある。これに
より、公衆電話に蓄えられた緊急情報を使って、警察官
や消防局員が、直接緊急情報を知ることができる利点が
ある。通信の普及が困難な状況においても、公衆電話に
蓄えられた緊急情報から、救助活動等を実行できる利点
がある。
【0178】実施の形態32.図45はこの発明の実施
の形態32による災害用システムを示す構成図であり、
図において、66は災害時情報収集用公衆電話装置1に
代えて設けられた災害専用端末機能付公衆電話装置、6
7は災害専用端末機能付公衆電話装置66に設けられ
た、切り替えカード読み取り手段、68は端末切り替え
入力手段、69は避難所情報送付手段、71は避難所公
報通知手段、73は場所在庫管理手段である。70は防
災センター11に設けられた、避難所情報管理手段、7
2は避難所公報送付手段、74は広域在庫管理手段であ
る。その他の構成は、図1と同一である。図46はこの
発明の実施の形態32による災害用システムの概要を示
す説明図である。
【0179】次に動作について説明する。切り替えカー
ド読み取り手段67は、災害モード切換カードを読み取
って公衆電話を災害端末モードに切り換える手段であ
る。端末切り替え入力手段68は、公衆電話のプッシュ
ボタンや音声入力等を利用して公衆電話を災害端末モー
ドに切り換える操作を行う手段である。避難所情報送付
手段69は、各避難場所や病院等で必要な物資の要請や
避難者の情報を防災センター11へ連絡する手段であ
る。避難所公報通知手段71は、避難所公報送付手段7
2から送付された情報を画面表示や音声で通知する手段
である。場所在庫管理手段73は、各避難場所や病院で
の援助物資や薬品の在庫管理を行う手段である。避難所
情報管理手段70は、避難所情報送付手段69からの要
求を受け付ける手段である。避難所公報送付手段72
は、災害端末モードとなった各避難所の災害専用端末機
能付公衆電話装置66へ災害状況、避難指示、近隣地域
の医療・在庫情報等の情報を送付する手段である。広域
在庫管理手段74は、各場所在庫管理手段73からの物
資の在庫状況を収集して管理する手段である。
【0180】この実施の形態32では、事前に、各広域
避難場所や病院へ「災害モード切換カード」が配布され
ている。「災害モード切換カード」は、1.端末が対象
とする施設(広域避難場所や病院)を識別情報と、2.
このカードの種類が災害モード切換カードであることを
証明するための情報が記録されている。なお、読み取り
装置を共有するため、「災害モード切換カード」は、
「識別カード」と同じ種類のカード(例、ICカード)
とすることが望ましい。
【0181】この実施の形態32では、災害時情報収集
用公衆電話装置1と区別するため、公衆電話装置を災害
専用端末機能付公衆電話装置66とする。この実施の形
態32では、まず、切り替えカード読み取り手段67
が、災害モード切換カードを読み取って災害専用端末機
能付公衆電話装置66を災害端末モードに切り換える。
「災害モード切換カード」が「識別カード」と同じ種類
のカードの場合には、識別カード読み取り手段2と同じ
装置に、切り替えカード読み取り手段67を実装でき
る。また、災害端末モードへの切り替えは、端末切り替
え入力手段68でも行える。端末切り替え入力手段68
は、実施の形態5の撮影者入力手段16が災害用の情報
収集モードへ切り替えるのと同様に、公衆電話のプッシ
ュボタンや音声入力等を利用して災害端末モードへの切
り替える。
【0182】災害端末モードに切替え後、災害専用端末
機能付公衆電話装置66で避難所情報送付手段69と、
避難所公報通知手段71と、場所在庫管理手段73とを
利用することができるようになる。避難所情報送付手段
69では、実施の形態17の災害情報入力手段29や実
施の形態20の災害情報要求手段34と同様の方法で、
各避難場所や病院等で必要な物資の要請や避難者の情報
を防災センター11へ連絡する手段である。但し、避難
所情報送付手段69では、直接に防災センター11と通
信できると共に、映像情報一時記録手段4を利用して、
実施の形態1の通信制御手段5と同様の手順で、通信が
不通時等には情報を一時蓄積しておいてから、通信復旧
時に情報を送信することもできる。災害専用端末機能付
公衆電話装置66は、実施の形態19の公報通知手段3
3と同様の方法で、防災センター11から情報を画面表
示や音声で通知する手段である。避難所公報通知手段7
1は、避難所公報送付手段72から送付された情報を画
面表示や音声で通知する手段である。場所在庫管理手段
73は、各避難場所や病院での援助物資や薬品の在庫情
報を管理している。防災センター11から配給予定の情
報を受け取って、情報を更新することができる。また、
各避難場所で援助物資や薬品を利用した時や、配給物資
を受け取った時に、その情報を更新する入力を行うこと
ができる。さらに、災害専用端末機能付公衆電話装置6
6側で在庫情報の更新入力があった場合には、その情報
を防災センター11へ送信することができる。この情報
送信では、避難所情報送付手段69と同様に、直接に防
災センター11と通信できると共に、映像情報一時記録
手段4を利用して一時情報を蓄積してから送ることも可
能である。
【0183】この実施の形態32の防災センター11側
では、避難所情報管理手段70と、避難所公報送付手段
72と、広域在庫管理手段74とを設ける。避難所情報
管理手段70は、避難所情報送付手段69からの要求を
受け付け、各広域被難所や病院からの情報を管理する。
避難所公報送付手段72は、災害端末モードとなった各
避難所の災害専用端末機能付公衆電話装置66へ、防災
センター11側からの災害情報(災害状況、避難指示、
近隣地域の医療・在庫情報等)を送付する。広域在庫管
理手段74は、各広域被難所や病院での在庫情報を管理
している。ここでは、各場所在庫管理手段73からの在
庫の更新情報を受け取ると、各広域被難所や病院での在
庫情報を更新する。また、物資の配給等が決定すると、
その情報を、各避難所の災害専用端末機能付公衆電話装
置66へ連絡する。
【0184】以上のように、この実施の形態32によれ
ば、通常時には公衆電話機として活用している端末を、
災害時に専用の通信設備に切り替えて利用できるような
公衆電話を利用した災害情報収集システムを得られる効
果がある。このため、各広域避難場所や病院に、災害専
用の設備を設けることなく、安価に災害時利用できる専
用の通信設備を得られる利点がある。災害時だけでな
く、通常は公衆電話として利用するため、装置の利用頻
度を増やすことができる。普段使っている端末を利用す
ることで、装置利用の熟練度が向上でき、不慣れな端末
で操作に支障をきたす問題を改善できる効果がある。ま
た、通常は公衆電話として利用するため、定期的なメン
テナンスを行える利点がある。単独事業として採算性が
低い側面がある公衆電話を、災害時の専用通信設備とし
ても利用することで、事業としての採算性を改善できる
利点もある。
【0185】実施の形態33.図47はこの発明の実施
の形態33による災害用システムを示す構成図であり、
図において、75は災害専用端末機能付公衆電話装置6
6に設けられた、相互連携手段である。その他の構成
は、図45と同一である。図48はこの発明の実施の形
態33による災害用システムの概要を示す説明図であ
る。
【0186】次に動作について説明する。相互連携手段
75は、災害端末モードとなった各避難所の災害専用端
末機能付公衆電話装置66間で相互に情報交換を行う手
段である。この実施の形態33では、相互連携手段75
は、災害端末モードとなった各避難所の災害専用端末機
能付公衆電話装置66間で相互に情報交換を行う。例え
ば、避難所情報送付手段69間で、各避難所にどの程度
の人数を受け入れているかといった情報を交換し、受け
入れ可能な人数を大きく上回った避難所から、余裕のあ
る避難所を見つけてそちらに人数を分散させたり、各病
院の治療可能な病状や患者の受け入れ可能数から、怪我
人を搬送する先の病院を決定したりできる。また、場所
在庫管理手段73間で、在庫情報を交換し、在庫が不足
している物品を余裕のある避難所や病院から回してもら
うように、依頼したりできる。
【0187】以上のように、この実施の形態33によれ
ば、災害専用端末機能付公衆電話装置66間で相互に情
報交換を行うことが可能であり、防災センター11を仲
介せずに、物資や情報のやりとりが可能になる利点があ
る。災害時には、防災センター11との通信が復旧不能
に陥ったり、防災センター11が被害を受けて使用不能
になることも考えられる。このため、災害専用端末機能
付公衆電話装置66間で、物資や情報のやりとりを可能
にすることは、システム全体の耐性を向上できる利点が
ある。
【0188】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、災害
時情報収集用公衆電話装置に、識別カードから情報提供
者の識別情報を読み取ると共に、当該災害時情報収集用
公衆電話装置を災害用の情報収集モードに切り替える識
別カード読み取り手段と、映像情報を入手する映像機器
インタフェース手段と、識別カード読み取り手段によっ
て読み取られた情報提供者の識別情報、および映像機器
インタフェース手段によって入手された映像情報を一緒
に一時蓄積する映像情報一時記録手段と、当該災害時情
報収集用公衆電話装置および防災センター間の通信状況
を監視すると共に、通信可能な場合に映像情報一時記録
手段に蓄積された情報提供者の識別情報および映像情報
を防災センターに送信する通信制御手段とを備えるよう
に構成したので、既存の公衆電話を災害時情報収集用公
衆電話装置として用いることにより、災害対策に掛かる
費用を軽減することができる。また、識別カードから情
報提供者の識別情報を容易に読み取ることができると共
に、映像情報とその映像情報を提供した情報提供者を容
易に結び付けて取り扱うことができる。その結果、防災
センターでは、映像情報を提供した情報提供者から信頼
度の高い映像情報を選ぶことができる。さらに、通信状
況を監視し、通信可能な場合に情報を送信することによ
り、通信が不可能な間にも情報の蓄積を行うことができ
る効果がある。
【0189】この発明によれば、防災センターに、災害
時情報収集用公衆電話装置から受信される情報提供者の
識別情報および映像情報をデータベース化して蓄積する
災害情報蓄積手段と、災害情報蓄積手段に蓄積された情
報提供者の識別情報および映像情報から、必要な条件を
満たした情報を検索して提示する災害情報検索手段とを
備えるように構成したので、防災センターでは、情報提
供者の識別情報に応じて信頼度の高い映像情報を選ぶこ
とができる効果がある。
【0190】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、現在の時刻を入手する現在時刻入手手段
と、映像を撮影した日時を入力する撮影日時入力手段
と、映像を撮影した位置を入力する撮影場所入力手段と
を備え、映像情報一時記録手段は、現在時刻入手手段に
よって入手された現在の時刻、撮影日時入力手段によっ
て入力された映像を撮影した日時、撮影場所入力手段に
よって入力された映像を撮影した位置を、情報提供者の
識別情報および映像情報と一緒に一時蓄積するように構
成したので、防災センターでは、現在の時刻により映像
情報が提供された時間を認識できると共に、映像を撮影
した日時により映像情報を選ぶことができ、さらに、映
像を撮影した位置により目的の場所の映像情報を効率良
く選ぶことができる効果がある。
【0191】この発明によれば、映像機器インタフェー
ス手段を、情報提供者の所持するデジタルカメラやビデ
オ等の映像機器を接続して映像情報を入手する標準的な
インタフェースとするように構成したので、標準的なイ
ンタフェース経由で映像情報を入手できるため、一般に
普及した映像機器からの映像情報を効率良く収集するこ
とができる効果がある。
【0192】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、メモリスティックやコンパクトフラッシュ
カードやSDカード等の映像情報を記録するメディアか
ら映像情報を読み取る映像メディア読み取り手段を備え
るように構成したので、映像情報を記録するメディアか
らも映像情報の収集を可能にすることにより、より広範
囲の人からの情報収集が可能になる効果がある。
【0193】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、情報提供者の所持するデジタルカメラやビ
デオ等の映像機器が記録した撮影日時に関する情報を、
映像機器インタフェース手段を経由してその映像機器か
ら入手する自動撮影時刻読み取り手段を備えるように構
成したので、撮影日時の入力ミス等を無くし、より正確
な撮影日時に関する情報を収集することができる効果が
ある。
【0194】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、情報提供者の所持するデジタルカメラやビ
デオ等の映像機器が保持する現在時刻と、現在時刻入手
手段に入力された現在の時刻とを比較してその差分を算
出し、この差分に応じて、自動撮影時刻読み取り手段に
より入手された撮影日時に関する情報を補正する自動撮
影時刻補正手段を備えるように構成したので、より正確
な撮影日時に関する情報を収集することができる効果が
ある。
【0195】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、公衆電話のプッシュボタンや音声入力等を
利用して、情報提供者の識別情報が入力されると共に、
当該災害時情報収集用公衆電話装置を災害用の情報収集
モードに切り替える撮影者入力手段を備えるように構成
したので、識別カードを所持していない状況でも情報収
集用に公衆電話を利用することができる効果がある。
【0196】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、カメラや指紋・網膜照合や音声入力等によ
り、情報提供者の識別を補助する撮影者識別補助手段を
備えるように構成したので、識別カードを所持する情報
提供者の認定を、より正確に行える効果がある。
【0197】この発明によれば、防災センターに、情報
提供者に関する情報を保持し、かつ、災害時情報収集用
公衆電話装置の識別カード読み取り手段または撮影者入
力手段を経由して入力された情報提供者の識別情報と、
撮影者識別補助手段により入手された補助情報を使っ
て、収集した各情報への信頼度設定を行う情報確度判定
手段を備えるように構成したので、映像情報の信頼度を
算出し、その信頼度を基に収集した映像情報を選択する
ことができる効果がある。
【0198】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、情報提供者に関する情報を更新する識別カ
ード情報更新手段を備えるように構成したので、情報提
供者に関する情報を更新することができる効果がある。
【0199】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、複数の送信先候補となる防災センターおよ
びその優先度を保持し、通信制御手段によって監視され
た通信状況およびその優先度に応じて送信先の防災セン
ターを選択し、その通信制御手段に指示する送信先セン
タ選択手段を備えるように構成したので、複数の送信先
候補となる防災センターの中からその優先度および通信
状況に応じて送信先の防災センターを選択することがで
きる効果がある。
【0200】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、防災センターへの送信が不可能な場合に、
他の災害時情報収集用公衆電話装置にその防災センター
への通信状況を確認し、送信可能な場合に他の災害時情
報収集用公衆電話装置経由でその防災センターに情報を
送信する災害公衆電話間通信手段を備えるように構成し
たので、直接に防災センターに情報を送信することがで
きない場合でも、他の災害時情報収集用公衆電話装置経
由で防災センターに情報を送信することができる効果が
ある。
【0201】この発明によれば、防災センターに、災害
時情報収集用公衆電話装置との通信状況に応じて、災害
時情報収集用公衆電話装置にその災害時情報収集用公衆
電話装置から当該防災センターへの情報の送信を制御す
る情報送信制御手段を備えるように構成したので、防災
センターで災害時情報収集用公衆電話装置からの情報を
抑制することができる効果がある。
【0202】この発明によれば、防災センターに、災害
時情報収集用公衆電話装置との通信状況を把握し、災害
時情報収集用公衆電話装置に適切な送信経路を指示する
情報送信路制御手段を備えるように構成したので、災害
発生時の通信状況を把握し、適切な送信経路を指示しな
がら情報の伝達を行うことができる効果がある。
【0203】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、映像情報一時記録手段に蓄積される情報量
を監視して、蓄積容量を超える情報の蓄積要求があった
時にこれを検知する情報量監視手段と、情報量監視手段
によって容量オーバーが検知された時に、映像情報一時
記録手段の情報を優先度に基づいて削除する収集情報消
去手段とを備えるように構成したので、情報の蓄積が限
界に達した時に、指定された優先度に基づいて情報を削
除することができ、より重要な情報を残して削除するこ
とができる効果がある。
【0204】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、映像情報一時記録手段に蓄積される情報量
を監視して、蓄積容量を超える情報の蓄積要求があった
時にこれを検知する情報量監視手段と、情報量監視手段
によって容量オーバーが検知された時に、災害公衆電話
間通信手段を経由して他の災害時情報収集用公衆電話装
置にその容量オーバーであふれた情報を送信し、他の災
害時情報収集用公衆電話装置から情報が受信された時に
は、自装置内の映像情報一時記録手段に一時的にその情
報を記録するあふれデータ転送手段とを備えるように構
成したので、情報の蓄積が限界に達した時に、その容量
オーバーであふれた情報を他の災害時情報収集用公衆電
話装置経由で防災センターに送信することができる効果
がある。
【0205】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、当該災害時情報収集用公衆電話装置に蓄積
されている情報を直接取り出すことを可能にする収集情
報抜き取り手段を備えるように構成したので、提供され
た情報を回収することができる効果がある。
【0206】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、他の災害時情報収集用公衆電話装置の映像
情報一時記録手段に蓄積されている情報を自装置に送信
するように通知すると共に、他の災害時情報収集用公衆
電話装置から自装置の映像情報一時記録手段に蓄積され
た情報の送信要求された時に、その自装置の映像情報一
時記録手段に蓄積された情報を要求元の災害時情報収集
用公衆電話装置に送信する収集情報回収手段を備えるよ
うに構成したので、通信が可能な範囲での災害時情報収
集用公衆電話装置間で蓄積した情報を収集し、その収集
した情報を回収することができる効果がある。
【0207】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、映像以外の災害情報を入力する災害情報入
力手段を備えるように構成したので、映像以外の災害情
報を蓄積することができる効果がある。
【0208】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、緊急情報を入力する緊急情報入力手段を備
えるように構成したので、緊急情報を蓄積し、災害セン
ターに送信することができ、既存の緊急システムを補間
できる効果がある。
【0209】この発明によれば、防災センターに、災害
情報の送信先の災害時情報収集用公衆電話装置を選択す
る公報送付先選択手段と、公報送付先選択手段によって
選択された送信先の災害時情報収集用公衆電話装置に災
害情報を送信する公報送付手段とを備え、災害時情報収
集用公衆電話装置に、公報送付手段から受信された災害
情報を通知する公報通知手段を備えるように構成したの
で、防災センターから広く通知したい災害情報を災害時
情報収集用公衆電話装置に送信し、その災害時情報収集
用公衆電話装置からその災害情報を通知することができ
る効果がある。
【0210】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、防災センターに災害情報を要求する災害情
報要求手段を備え、防災センターに、災害情報を管理・
格納する災害情報管理手段と、災害情報要求手段からの
要求に応じて、災害情報管理手段を検索して、その検索
した災害情報を災害時情報収集用公衆電話装置に送信す
る災害情報検索送付手段とを備えるように構成したの
で、防災センターに災害情報を要求し、その結果を受け
取ることができる効果がある。
【0211】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、周辺の地図情報を格納する地図情報蓄積手
段と、地図情報蓄積手段に格納された地図情報から選択
して地図情報表示手段に表示させる表示地図選択手段
と、地図情報表示手段に表示された地図上で被撮影地域
を入力する被撮影地域入力手段とを備えるように構成し
たので、映像情報の被撮影地域を地図を利用して入力す
ることができる効果がある。
【0212】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、表示された地図上で撮影場所とその撮影場
所からの撮影方向を入力する撮影場所・方向入力手段を
備えるように構成したので、地図上で撮影場所と、その
撮影場所からの撮影方向を入力することができる効果が
ある。
【0213】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、表示された地図上で撮影した範囲を入力す
る撮影範囲入力手段を備えるように構成したので、地図
上で撮影した範囲を入力することができる効果がある。
【0214】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、GPS等で測位した撮影位置の情報を、撮
影機器経由または手動入力等により入力する計測位置情
報入力手段を備えるように構成したので、撮影位置の情
報により、表示対象の地図を選択することができる効果
がある。
【0215】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、地図情報蓄積手段に保存されていない地図
情報が指定された時に、防災センターに対象地域の地図
情報を要求する地図情報入手手段を備え、防災センター
に、広範囲の地図データを保持すると共に、地図情報入
手手段から要求された対象地域の地図情報を取り出し
て、要求元の災害時情報収集用公衆電話装置に送信する
地図データベースを備えるように構成したので、災害時
情報収集用公衆電話装置内に保存されていない地図情報
が指定された時でも、防災センターから目的の地図を入
手して、表示することができる効果がある。
【0216】この発明によれば、防災センターに、立ち
入り禁止地域や火山灰の降灰等の危険情報を送信する危
険情報送付手段を備え、災害時情報収集用公衆電話装置
に、防災センターから危険情報を受け取って地図上に表
示する情報と表示の選択項目を作成する表示情報作成手
段と、表示情報作成手段によって作成された選択項目か
ら地図上に表示する情報の選択入力を行う表示情報制御
手段と、表示情報制御手段によって選択された情報を地
図に上書する地図上書き手段とを備えるように構成した
ので、危険情報を地図に上書きして表示することができ
る効果がある。
【0217】この発明によれば、防災センターに、水道
や電気等の復旧状況と工事予定等の復旧情報を送信する
復旧情報送付手段を備え、災害時情報収集用公衆電話装
置に、防災センターから復旧情報を受け取って地図上に
表示する情報と表示の選択項目を作成する表示情報作成
手段と、表示情報作成手段によって作成された選択項目
から地図上に表示する情報の選択入力を行う表示情報制
御手段と、表示情報制御手段によって選択された情報を
地図に上書する地図上書き手段とを備えるように構成し
たので、復旧情報を地図に上書きして表示することがで
きる効果がある。
【0218】この発明によれば、防災センターに、配給
の場所や時間等の配給情報を送信する配給情報送付手段
を備え、災害時情報収集用公衆電話装置に、防災センタ
ーから配給情報を受け取って地図上に表示する情報と表
示の選択項目を作成する表示情報作成手段と、表示情報
作成手段によって作成された選択項目から地図上に表示
する情報の選択入力を行う表示情報制御手段と、表示情
報制御手段によって選択された情報を地図に上書する地
図上書き手段とを備えるように構成したので、配給情報
を地図に上書きして表示することができる効果がある。
【0219】この発明によれば、防災センターに、各避
難所や病院の位置と、そこで受け入れ可能な人数等の避
難所情報を送信する避難所情報送付手段を備え、災害時
情報収集用公衆電話装置に、防災センターから避難所情
報を受け取って地図上に表示する情報と表示の選択項目
を作成する表示情報作成手段と、表示情報作成手段によ
って作成された選択項目から地図上に表示する情報の選
択入力を行う表示情報制御手段と、表示情報制御手段に
よって選択された情報を地図に上書する地図上書き手段
とを備えるように構成したので、避難所情報を地図に上
書きして表示することができる効果がある。
【0220】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、安否情報の入力や取得要求を行う安否情報
操作手段と、防災センターから受信された安否情報を表
示する安否情報表示手段とを備え、防災センターに、安
否情報操作手段からの安否情報を蓄積する安否情報蓄積
手段と、安否情報操作手段から取得要求された安否情報
を安否情報蓄積手段から検索し、その結果を安否情報表
示手段に送信する安否情報検索・送付手段とを備えるよ
うに構成したので、安否確認を行うことができる効果が
ある。
【0221】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、外部の機器と接続する外部出力インタフェ
ース手段と、外部出力インタフェース手段を経由して当
該災害時情報収集用公衆電話装置内部で保持または表示
している情報を外部の機器に出力する外部出力情報書き
込み手段とを備えるように構成したので、映像情報の収
集に加えて、防災センターからの災害情報を入手し、入
手した情報を取り出して利用することができる効果があ
る。
【0222】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、映像メディア読み取り手段を経由して外部
の機器に当該災害時情報収集用公衆電話装置内部で保持
または表示している情報を記録メディアに書き込む外部
出力情報書き込み手段とを備えるように構成したので、
映像情報の収集に加えて、防災センターからの災害情報
を入手し、入手した情報を取り出して利用することがで
きる効果がある。
【0223】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、情報をプリントアウトするプリントアウト
手段と、プリントアウト手段を経由して外部の機器に当
該災害時情報収集用公衆電話装置内部で保持または表示
している情報をプリントアウトする外部出力情報書き込
み手段とを備えるように構成したので、映像情報の収集
に加えて、防災センターからの災害情報を入手し、入手
した情報を取り出して利用することができる効果があ
る。
【0224】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、公務用の識別カードが識別カード読み取り
手段に挿入された時には、公務専用の入力モードにな
り、公務用の情報入力を行う公務用情報入力手段と、公
務用情報入力手段によって入力された公務用の情報入力
を一時的に記憶する公務用情報記録手段と、公務用情報
記録手段に記憶された情報を公務用の連絡先に送信する
公務用通信制御手段とを備えるように構成したので、警
察官や消防局員等が、公務での通信を補間することがで
きる効果がある。
【0225】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、他の災害時情報収集用公衆電話装置の公務
用情報記録手段に記録された情報を自装置に送信するよ
うに通知すると共に、他の災害時情報収集用公衆電話装
置から自装置の公務用情報記録手段に記録された情報の
送信を要求された時に要求元の災害時情報収集用公衆電
話装置に記録された情報を送信する公務用情報収集手段
と、公務用情報記録手段に記録された情報を直接取り出
す公務用情報出力手段とを備えるように構成したので、
公務用の情報を収集して取り出すことができる効果があ
る。
【0226】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、緊急情報入力手段によって入力された緊急
情報を公務用情報記録手段に記録すると共に、記録され
た緊急情報を出力する公務用緊急情報出力手段を備える
ように構成したので、警察官や消防局員等が、緊急情報
を取り出すことができる効果がある。
【0227】この発明によれば、災害時情報収集用公衆
電話装置に、災害専用端末機能付公衆電話装置に、災害
モード切換カードを読み取って、公衆電話を災害端末モ
ードに切り替える切り替えカード読み取り手段と、災害
端末モード時に、避難場所での必要な物資の要請や避難
者の情報を防災センターに連絡する避難所情報送付手段
とを備えるように構成したので、通常時には公衆電話を
利用している端末を、災害時には災害専用端末として利
用することができる。また、防災センターに直接に避難
場所での必要な物資の要請や避難者の情報を連絡するこ
とができる効果がある。
【0228】この発明によれば、防災センターに、避難
所情報送付手段からの要求を受け付け管理する避難所情
報管理手段を備えるように構成したので、防災センター
において、避難場所での必要な物資の要請や避難者の情
報を管理することができる効果がある。
【0229】この発明によれば、災害専用端末機能付公
衆電話装置に、公衆電話のプッシュボタンや音声入力等
を利用して公衆電話を災害端末モードに切り替える端末
切り替え入力手段を備えるように構成したので、災害モ
ード切換カードを所持していない状況でも、手動操作に
より公衆電話を災害端末モードに切り替えることができ
る効果がある。
【0230】この発明によれば、防災センターに、災害
端末モードとなった避難所の災害専用端末機能付公衆電
話装置に災害状況、避難指示、近隣地域の医療・在庫情
報等の情報を送信する避難所公報送付手段を備え、災害
専用端末機能付公衆電話装置に、避難所公報送付手段か
ら受信された情報を画面表示や音声で通知する避難所公
報通知手段を備えるように構成したので、災害専用端末
機能付公衆電話装置において、防災センターから受信さ
れた災害状況、避難指示、近隣地域の医療・在庫情報等
の情報を通知することができる効果がある。
【0231】この発明によれば、災害専用端末機能付公
衆電話装置に、避難所での援助物資の在庫管理を行い、
その物資の在庫状況を防災センターに送信する場所在庫
管理手段を備え、防災センターに、場所在庫管理手段か
らの物資の在庫状況を収集して管理する広域在庫管理手
段を備えるように構成したので、防災センターにおい
て、災害専用端末機能付公衆電話装置から受信される物
資の在庫状況を収集して管理することができる効果があ
る。
【0232】この発明によれば、災害専用端末機能付公
衆電話装置に、災害端末モードとなった各避難所の災害
専用端末機能付公衆電話装置間で相互に情報交換を行う
相互連携手段を備えるように構成したので、防災センタ
ーを介することなく、各避難所の災害専用端末機能付公
衆電話装置間で相互に情報交換を行うことができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による災害情報収集
システムを示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による災害情報収集
システムの概要を示す説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による災害情報収集
システムの災害時情報収集用公衆電話装置の実現イメー
ジを示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による災害情報収集
システムを示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による災害情報収集
システムの概要を示す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による災害情報収集
システムを示す構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態4による災害情報収集
システムを示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態5による災害情報収集
システムを示す構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態6による災害情報収集
システムを示す構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態7による災害情報収
集システムを示す構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態8による災害情報収
集システムを示す構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態9による災害情報収
集システムを示す構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態9による災害情報収
集システムの概要を示す説明図である。
【図14】 この発明の実施の形態10による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態10による災害情報
収集システムの概要を示す説明図である。
【図16】 この発明の実施の形態11による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図17】 この発明の実施の形態11による災害情報
収集システムの概要を示す説明図である。
【図18】 この発明の実施の形態12による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図19】 この発明の実施の形態12による災害情報
収集システムの概要を示す説明図である。
【図20】 この発明の実施の形態13による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図21】 この発明の実施の形態14による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図22】 この発明の実施の形態14による災害情報
収集システムの概要を示す説明図である。
【図23】 この発明の実施の形態15による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図24】 この発明の実施の形態15による災害情報
収集システムの概要を示す説明図である。
【図25】 この発明の実施の形態16による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図26】 この発明の実施の形態16による災害情報
収集システムの概要を示す説明図である。
【図27】 この発明の実施の形態17による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図28】 この発明の実施の形態18による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図29】 この発明の実施の形態18による災害情報
収集システムの概要を示す説明図である。
【図30】 この発明の実施の形態19による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図31】 この発明の実施の形態20による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図32】 この発明の実施の形態21による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図33】 この発明の実施の形態22による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図34】 この発明の実施の形態23による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図35】 この発明の実施の形態24による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図36】 この発明の実施の形態25による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図37】 この発明の実施の形態26による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図38】 この発明の実施の形態27による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図39】 この発明の実施の形態27による災害情報
収集システムの概要を示す説明図である。
【図40】 この発明の実施の形態28による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図41】 この発明の実施の形態28による災害情報
収集システムの概要を示す説明図である。
【図42】 この発明の実施の形態29による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図43】 この発明の実施の形態30による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図44】 この発明の実施の形態31による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図45】 この発明の実施の形態32による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図46】 この発明の実施の形態32による災害情報
収集システムの概要を示す説明図である。
【図47】 この発明の実施の形態33による災害情報
収集システムを示す構成図である。
【図48】 この発明の実施の形態33による災害情報
収集システムの概要を示す説明図である。
【符号の説明】
1,1−1〜1−6 災害時情報収集用公衆電話装置、
2 識別カード読み取り手段、3 映像機器インタフェ
ース手段、4,4−1〜4−3 映像情報一時記録手
段、5 通信制御手段、6 現在時刻入手手段、7 撮
影日時入力手段、8 撮影場所入力手段、9 災害情報
蓄積手段、10 災害情報検索手段、11,11−1〜
11−3 防災センター、12 公衆電話インタフェー
ス、13映像メディア読み取り手段、14 自動撮影時
刻読み取り手段、15 自動撮影時刻補正手段、16
撮影者入力手段、17 撮影者識別補助手段、18 情
報確度判定手段、19 識別カード情報更新手段、20
送信先センタ選択手段、21 災害公衆電話間通信手
段、22 情報送信制御手段、23 情報送信路制御手
段、24 情報量監視手段、25 収集情報消去手段、
26 あふれデータ転送手段、27 収集情報抜き取り
手段、28 収集情報回収手段、29 災害情報入力手
段、30 緊急情報入力手段、31 公報送付手段、3
2 公報送付先選択手段、33 公報通知手段、34
災害情報要求手段、35 災害情報検索送付手段、36
災害情報管理手段、37 地図情報蓄積手段、38
地図情報表示手段、39 表示地図選択手段、40 被
撮影地域入力手段、41 撮影場所・方向入力手段、4
2 撮影範囲入力手段、43 計測位置情報入力手段、
44 地図情報入手手段、45 地図データベース、4
6 地図上書き手段、47 表示情報制御手段、48
表示情報作成手段、49 危険情報送付手段、50 復
旧情報送付手段、51 配給情報送付手段、52 避難
所情報送付手段、53 安否情報操作手段、54 安否
情報表示手段、55 安否情報検索・送付手段、56
安否情報蓄積手段、57 外部出力情報書き込み手段、
58 外部出力インタフェース手段、59 プリントア
ウト手段、60 公務用通信制御手段、61 公務用情
報入力手段、62 公務用情報記録手段、63 公務用
情報収集手段、64 公務用情報出力手段、65 公務
用緊急情報出力手段、66,66−1〜66−3 災害
専用端末機能付公衆電話装置、67 切り替えカード読
み取り手段、68 端末切り替え入力手段、69 避難
所情報送付手段、70避難所情報管理手段、71 避難
所公報通知手段、72 避難所公報送付手段、73 場
所在庫管理手段、74 広域在庫管理手段、75 相互
連携手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C054 AA05 CA04 CC03 CD04 CE12 CG08 CH02 DA07 DA09 FA09 GA04 GA05 GB02 GB05 GD03 HA18 5C087 AA03 AA09 AA22 AA37 BB12 BB46 BB75 BB76 CC34 CC52 DD02 DD03 EE05 EE18 FF01 FF02 FF11 FF20 FF23 GG07 GG18 GG24 GG30 GG51 GG54 GG66 GG70 GG82 GG83 5K101 KK14 MM07 NN06 NN18 PP03

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 災害情報を収集し、その収集した災害情
    報を防災センターに送信する災害時情報収集用公衆電話
    装置を備えた災害情報収集システムにおいて、上記災害
    時情報収集用公衆電話装置は、識別カードから情報提供
    者の識別情報を読み取ると共に、当該災害時情報収集用
    公衆電話装置を災害用の情報収集モードに切り替える識
    別カード読み取り手段と、映像情報を入手する映像機器
    インタフェース手段と、上記識別カード読み取り手段に
    よって読み取られた情報提供者の識別情報、および上記
    映像機器インタフェース手段によって入手された映像情
    報を一緒に一時蓄積する映像情報一時記録手段と、当該
    災害時情報収集用公衆電話装置および上記防災センター
    間の通信状況を監視すると共に、通信可能な場合に上記
    映像情報一時記録手段に蓄積された情報提供者の識別情
    報および映像情報を防災センターに送信する通信制御手
    段とを備えたことを特徴とする災害情報収集システム。
  2. 【請求項2】 災害時情報収集用公衆電話装置から災害
    情報を受信する防災センターにおいて、災害時情報収集
    用公衆電話装置から受信される情報提供者の識別情報お
    よび映像情報をデータベース化して蓄積する災害情報蓄
    積手段と、上記災害情報蓄積手段に蓄積された情報提供
    者の識別情報および映像情報から、必要な条件を満たし
    た情報を検索して提示する災害情報検索手段とを備えた
    ことを特徴とする防災センター。
  3. 【請求項3】 災害時情報収集用公衆電話装置は、現在
    の時刻を入手する現在時刻入手手段と、映像を撮影した
    日時を入力する撮影日時入力手段と、映像を撮影した位
    置を入力する撮影場所入力手段とを備え、映像情報一時
    記録手段は、上記現在時刻入手手段によって入手された
    現在の時刻、上記撮影日時入力手段によって入力された
    映像を撮影した日時、上記撮影場所入力手段によって入
    力された映像を撮影した位置を、情報提供者の識別情報
    および映像情報と一緒に一時蓄積することを特徴とする
    請求項1記載の災害情報収集システム。
  4. 【請求項4】 映像機器インタフェース手段は、情報提
    供者の所持するデジタルカメラやビデオ等の映像機器を
    接続して映像情報を入手する標準的なインタフェースで
    あることを特徴とする請求項1記載の災害情報収集シス
    テム。
  5. 【請求項5】 災害時情報収集用公衆電話装置は、メモ
    リスティックやコンパクトフラッシュ(登録商標)カー
    ドやSDカード等の映像情報を記録するメディアから映
    像情報を読み取る映像メディア読み取り手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の災害情報収集システム。
  6. 【請求項6】 災害時情報収集用公衆電話装置は、情報
    提供者の所持するデジタルカメラやビデオ等の映像機器
    が記録した撮影日時に関する情報を、映像機器インタフ
    ェース手段を経由してその映像機器から入手する自動撮
    影時刻読み取り手段を備えたことを特徴とする請求項3
    記載の災害情報収集システム。
  7. 【請求項7】 災害時情報収集用公衆電話装置は、情報
    提供者の所持するデジタルカメラやビデオ等の映像機器
    が保持する現在時刻と、現在時刻入手手段に入力された
    現在の時刻とを比較してその差分を算出し、この差分に
    応じて、自動撮影時刻読み取り手段により入手された撮
    影日時に関する情報を補正する自動撮影時刻補正手段を
    備えたことを特徴とする請求項6記載の災害情報収集シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 災害時情報収集用公衆電話装置は、公衆
    電話のプッシュボタンや音声入力等を利用して、情報提
    供者の識別情報が入力されると共に、当該災害時情報収
    集用公衆電話装置を災害用の情報収集モードに切り替え
    る撮影者入力手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の災害情報収集システム。
  9. 【請求項9】 災害時情報収集用公衆電話装置は、カメ
    ラや指紋・網膜照合や音声入力等により、情報提供者の
    識別を補助する撮影者識別補助手段を備えたことを特徴
    とする請求項8記載の災害情報収集システム。
  10. 【請求項10】 防災センターは、情報提供者に関する
    情報を保持し、かつ、災害時情報収集用公衆電話装置の
    識別カード読み取り手段または撮影者入力手段を経由し
    て入力された情報提供者の識別情報と、撮影者識別補助
    手段により入手された補助情報を使って、収集した各情
    報への信頼度設定を行う情報確度判定手段を備えたこと
    を特徴とする請求項9記載の災害情報収集システム。
  11. 【請求項11】 災害時情報収集用公衆電話装置は、情
    報提供者に関する情報を更新する識別カード情報更新手
    段を備えたことを特徴とする請求項1記載の災害情報収
    集システム。
  12. 【請求項12】 災害時情報収集用公衆電話装置は、複
    数の送信先候補となる防災センターおよびその優先度を
    保持し、通信制御手段によって監視された通信状況およ
    びその優先度に応じて送信先の防災センターを選択し、
    その通信制御手段に指示する送信先センタ選択手段を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の災害情報収集シス
    テム。
  13. 【請求項13】 災害時情報収集用公衆電話装置は、防
    災センターへの送信が不可能な場合に、他の災害時情報
    収集用公衆電話装置にその防災センターへの通信状況を
    確認し、送信可能な場合に他の災害時情報収集用公衆電
    話装置経由でその防災センターに情報を送信する災害公
    衆電話間通信手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の災害情報収集システム。
  14. 【請求項14】 防災センターは、災害時情報収集用公
    衆電話装置との通信状況に応じて、災害時情報収集用公
    衆電話装置にその災害時情報収集用公衆電話装置から当
    該防災センターへの情報の送信を制御する情報送信制御
    手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の災害情報
    収集システム。
  15. 【請求項15】 防災センターは、災害時情報収集用公
    衆電話装置との通信状況を把握し、災害時情報収集用公
    衆電話装置に適切な送信経路を指示する情報送信路制御
    手段を備えたことを特徴とする請求項13記載の災害情
    報収集システム。
  16. 【請求項16】 災害時情報収集用公衆電話装置は、映
    像情報一時記録手段に蓄積される情報量を監視して、蓄
    積容量を超える情報の蓄積要求があった時にこれを検知
    する情報量監視手段と、上記情報量監視手段によって容
    量オーバーが検知された時に、上記映像情報一時記録手
    段の情報を優先度に基づいて削除する収集情報消去手段
    とを備えたことを特徴とする請求項1記載の災害情報収
    集システム。
  17. 【請求項17】 災害時情報収集用公衆電話装置は、映
    像情報一時記録手段に蓄積される情報量を監視して、蓄
    積容量を超える情報の蓄積要求があった時にこれを検知
    する情報量監視手段と、上記情報量監視手段によって容
    量オーバーが検知された時に、災害公衆電話間通信手段
    を経由して他の災害時情報収集用公衆電話装置にその容
    量オーバーであふれた情報を送信し、他の災害時情報収
    集用公衆電話装置から情報が受信された時には、自装置
    内の映像情報一時記録手段に一時的にその情報を記録す
    るあふれデータ転送手段とを備えたことを特徴とする請
    求項13記載の災害情報収集システム。
  18. 【請求項18】 災害時情報収集用公衆電話装置は、当
    該災害時情報収集用公衆電話装置に蓄積されている情報
    を直接取り出すことを可能にする収集情報抜き取り手段
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の災害情報収集
    システム。
  19. 【請求項19】 災害時情報収集用公衆電話装置は、他
    の災害時情報収集用公衆電話装置の映像情報一時記録手
    段に蓄積されている情報を自装置に送信するように通知
    すると共に、他の災害時情報収集用公衆電話装置から自
    装置の映像情報一時記録手段に蓄積された情報の送信要
    求された時に、その自装置の映像情報一時記録手段に蓄
    積された情報を要求元の災害時情報収集用公衆電話装置
    に送信する収集情報回収手段を備えたことを特徴とする
    請求項18記載の災害情報収集システム。
  20. 【請求項20】 災害時情報収集用公衆電話装置は、映
    像以外の災害情報を入力する災害情報入力手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の災害情報収集システ
    ム。
  21. 【請求項21】 災害時情報収集用公衆電話装置は、緊
    急情報を入力する緊急情報入力手段を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の災害情報収集システム。
  22. 【請求項22】 防災センターは、災害情報の送信先の
    災害時情報収集用公衆電話装置を選択する公報送付先選
    択手段と、上記公報送付先選択手段によって選択された
    送信先の災害時情報収集用公衆電話装置に災害情報を送
    信する公報送付手段とを備え、災害時情報収集用公衆電
    話装置は、上記公報送付手段から受信された災害情報を
    通知する公報通知手段を備えたことを特徴とする請求項
    1記載の災害情報収集システム。
  23. 【請求項23】 災害時情報収集用公衆電話装置は、防
    災センターに災害情報を要求する災害情報要求手段を備
    え、防災センターは、災害情報を管理・格納する災害情
    報管理手段と、上記災害情報要求手段からの要求に応じ
    て、上記災害情報管理手段を検索して、その検索した災
    害情報を上記災害時情報収集用公衆電話装置に送信する
    災害情報検索送付手段とを備えたことを特徴とする請求
    項22記載の災害情報収集システム。
  24. 【請求項24】 災害時情報収集用公衆電話装置は、周
    辺の地図情報を格納する地図情報蓄積手段と、上記地図
    情報蓄積手段に格納された地図情報から選択して地図情
    報表示手段に表示させる表示地図選択手段と、上記地図
    情報表示手段に表示された地図上で被撮影地域を入力す
    る被撮影地域入力手段とを備えたことを特徴とする請求
    項1記載の災害情報収集システム。
  25. 【請求項25】 災害時情報収集用公衆電話装置は、表
    示された地図上で撮影場所とその撮影場所からの撮影方
    向を入力する撮影場所・方向入力手段を備えたことを特
    徴とする請求項24記載の災害情報収集システム。
  26. 【請求項26】 災害時情報収集用公衆電話装置は、表
    示された地図上で撮影した範囲を入力する撮影範囲入力
    手段を備えたことを特徴とする請求項24記載の災害情
    報収集システム。
  27. 【請求項27】 災害時情報収集用公衆電話装置は、G
    PS等で測位した撮影位置の情報を、撮影機器経由また
    は手動入力等により入力する計測位置情報入力手段を備
    えたことを特徴とする請求項24記載の災害情報収集シ
    ステム。
  28. 【請求項28】 災害時情報収集用公衆電話装置は、地
    図情報蓄積手段に保存されていない地図情報が指定され
    た時に、防災センターに対象地域の地図情報を要求する
    地図情報入手手段を備え、防災センターは、広範囲の地
    図データを保持すると共に、上記地図情報入手手段から
    要求された対象地域の地図情報を取り出して、要求元の
    上記災害時情報収集用公衆電話装置に送信する地図デー
    タベースを備えたことを特徴とする請求項24記載の災
    害情報収集システム。
  29. 【請求項29】 防災センターは、立ち入り禁止地域や
    火山灰の降灰等の危険情報を送信する危険情報送付手段
    を備え、災害時情報収集用公衆電話装置は、上記防災セ
    ンターから危険情報を受け取って地図上に表示する情報
    と表示の選択項目を作成する表示情報作成手段と、上記
    表示情報作成手段によって作成された選択項目から地図
    上に表示する情報の選択入力を行う表示情報制御手段
    と、上記表示情報制御手段によって選択された情報を地
    図に上書する地図上書き手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項24から請求項28のうちのいずれか1項記載
    の災害情報収集システム。
  30. 【請求項30】 防災センターは、水道や電気等の復旧
    状況と工事予定等の復旧情報を送信する復旧情報送付手
    段を備え、災害時情報収集用公衆電話装置は、上記防災
    センターから復旧情報を受け取って地図上に表示する情
    報と表示の選択項目を作成する表示情報作成手段と、上
    記表示情報作成手段によって作成された選択項目から地
    図上に表示する情報の選択入力を行う表示情報制御手段
    と、上記表示情報制御手段によって選択された情報を地
    図に上書する地図上書き手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項24から請求項28のうちのいずれか1項記載
    の災害情報収集システム。
  31. 【請求項31】 防災センターは、配給の場所や時間等
    の配給情報を送信する配給情報送付手段を備え、災害時
    情報収集用公衆電話装置は、上記防災センターから配給
    情報を受け取って地図上に表示する情報と表示の選択項
    目を作成する表示情報作成手段と、上記表示情報作成手
    段によって作成された選択項目から地図上に表示する情
    報の選択入力を行う表示情報制御手段と、上記表示情報
    制御手段によって選択された情報を地図に上書する地図
    上書き手段とを備えたことを特徴とする請求項24から
    請求項28のうちのいずれか1項記載の災害情報収集シ
    ステム。
  32. 【請求項32】 防災センターは、各避難所や病院の位
    置と、そこで受け入れ可能な人数等の避難所情報を送信
    する避難所情報送付手段を備え、災害時情報収集用公衆
    電話装置は、上記防災センターから避難所情報を受け取
    って地図上に表示する情報と表示の選択項目を作成する
    表示情報作成手段と、上記表示情報作成手段によって作
    成された選択項目から地図上に表示する情報の選択入力
    を行う表示情報制御手段と、上記表示情報制御手段によ
    って選択された情報を地図に上書する地図上書き手段と
    を備えたことを特徴とする請求項24から請求項28の
    うちのいずれか1項記載の災害情報収集システム。
  33. 【請求項33】 災害時情報収集用公衆電話装置は、安
    否情報の入力や取得要求を行う安否情報操作手段と、防
    災センターから受信された安否情報を表示する安否情報
    表示手段とを備え、防災センターは、上記安否情報操作
    手段からの安否情報を蓄積する安否情報蓄積手段と、上
    記安否情報操作手段から取得要求された安否情報を上記
    安否情報蓄積手段から検索し、その結果を上記安否情報
    表示手段に送信する安否情報検索・送付手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の災害情報収集システ
    ム。
  34. 【請求項34】 災害時情報収集用公衆電話装置は、外
    部の機器と接続する外部出力インタフェース手段と、上
    記外部出力インタフェース手段を経由して当該災害時情
    報収集用公衆電話装置内部で保持または表示している情
    報を外部の機器に出力する外部出力情報書き込み手段と
    を備えたことを特徴とする請求項22、請求項23、請
    求項29から請求項32のうちのいずれか1項記載の災
    害情報収集システム。
  35. 【請求項35】 災害時情報収集用公衆電話装置は、請
    求項5記載の映像メディア読み取り手段と、上記映像メ
    ディア読み取り手段を経由して外部の機器に当該災害時
    情報収集用公衆電話装置内部で保持または表示している
    情報を記録メディアに書き込む外部出力情報書き込み手
    段とを備えたことを特徴とする請求項22、請求項2
    3、請求項29から請求項32のうちのいずれか1項記
    載の災害情報収集システム。
  36. 【請求項36】 災害時情報収集用公衆電話装置は、情
    報をプリントアウトするプリントアウト手段と、上記プ
    リントアウト手段を経由して外部の機器に当該災害時情
    報収集用公衆電話装置内部で保持または表示している情
    報をプリントアウトする外部出力情報書き込み手段とを
    備えたことを特徴とする請求項22、請求項23、請求
    項29から請求項32のうちのいずれか1項記載の災害
    情報収集システム。
  37. 【請求項37】 災害時情報収集用公衆電話装置は、公
    務用の識別カードが識別カード読み取り手段に挿入され
    た時には、公務専用の入力モードになり、公務用の情報
    入力を行う公務用情報入力手段と、上記公務用情報入力
    手段によって入力された公務用の情報入力を一時的に記
    憶する公務用情報記録手段と、上記公務用情報記録手段
    に記憶された情報を公務用の連絡先に送信する公務用通
    信制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    災害情報収集システム。
  38. 【請求項38】 災害時情報収集用公衆電話装置は、他
    の災害時情報収集用公衆電話装置の公務用情報記録手段
    に記録された情報を自装置に送信するように通知すると
    共に、他の災害時情報収集用公衆電話装置から自装置の
    公務用情報記録手段に記録された情報の送信を要求され
    た時に要求元の災害時情報収集用公衆電話装置に記録さ
    れた情報を送信する公務用情報収集手段と、上記公務用
    情報記録手段に記録された情報を直接取り出す公務用情
    報出力手段とを備えたことを特徴とする請求項37記載
    の災害情報収集システム。
  39. 【請求項39】 災害時情報収集用公衆電話装置は、緊
    急情報入力手段によって入力された緊急情報を公務用情
    報記録手段に記録すると共に、記録された緊急情報を出
    力する公務用緊急情報出力手段を備えたことを特徴とす
    る請求項37または請求項38記載の災害情報収集シス
    テム。
  40. 【請求項40】 公衆電話を利用して災害発生時に防災
    センターとの間で情報を伝送する災害専用端末機能付公
    衆電話装置を備えた災害用システムにおいて、上記災害
    専用端末機能付公衆電話装置は、災害モード切換カード
    を読み取って、公衆電話を災害端末モードに切り替える
    切り替えカード読み取り手段と、災害端末モード時に、
    避難場所での必要な物資の要請や避難者の情報を上記防
    災センターに連絡する避難所情報送付手段とを備えたこ
    とを特徴とする災害用システム。
  41. 【請求項41】 防災センターは、避難所情報送付手段
    からの要求を受け付け管理する避難所情報管理手段を備
    えたことを特徴とする請求項40記載の災害用システ
    ム。
  42. 【請求項42】 災害専用端末機能付公衆電話装置は、
    公衆電話のプッシュボタンや音声入力等を利用して公衆
    電話を災害端末モードに切り替える端末切り替え入力手
    段を備えたことを特徴とする請求項40記載の災害用シ
    ステム。
  43. 【請求項43】 防災センターは、災害端末モードとな
    った避難所の災害専用端末機能付公衆電話装置に災害状
    況、避難指示、近隣地域の医療・在庫情報等の情報を送
    信する避難所公報送付手段を備え、災害専用端末機能付
    公衆電話装置は、上記避難所公報送付手段から受信され
    た情報を画面表示や音声で通知する避難所公報通知手段
    を備えたことを特徴とする請求項41記載の災害用シス
    テム。
  44. 【請求項44】 災害専用端末機能付公衆電話装置は、
    避難所での援助物資の在庫管理を行い、その物資の在庫
    状況を防災センターに送信する場所在庫管理手段を備
    え、防災センターは、上記場所在庫管理手段からの物資
    の在庫状況を収集して管理する広域在庫管理手段を備え
    たことを特徴とする請求項41記載の災害用システム。
  45. 【請求項45】 災害専用端末機能付公衆電話装置は、
    災害端末モードとなった各避難所の災害専用端末機能付
    公衆電話装置間で相互に情報交換を行う相互連携手段を
    備えたことを特徴とする請求項41記載の災害用システ
    ム。
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