JP2001184397A - 情報整理システム及び方法 - Google Patents

情報整理システム及び方法

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JP2001184397A
JP2001184397A JP36743599A JP36743599A JP2001184397A JP 2001184397 A JP2001184397 A JP 2001184397A JP 36743599 A JP36743599 A JP 36743599A JP 36743599 A JP36743599 A JP 36743599A JP 2001184397 A JP2001184397 A JP 2001184397A
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Yuji Ishikawa
裕治 石川
Yoshitaka Kuwata
喜隆 桑田
Hisamichi Otani
尚通 大谷
Shuzo Nakamura
修三 中村
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NTT Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 災害やイベント警備等の現場で収集された情
報を効率的に整理して、現場活動に関わる全ての者が現
場状況を十分に且つリアルタイムに把握できるようにす
る。 【解決手段】 現場の各種情報処理装置33〜39に、
時計及び移動体オブジェクトIDを内蔵し、活動記録D
B43に記録される現場情報には、時刻及び移動体オブ
ジェクトIDを付加する。表示・入力装置39には主要
項目登録インターフェース41を用意し、所望の主要項
目の登録ボタンを押すだけで、その主要項目(出来事)
の発生、その発生時刻、及びその発生位置が自動的に活
動記録DB43に記録される。レポート生成部27は、
活動記録DB43に情報が記録され次第、各種項目に対
して適切な音声・画像データ、及び地理情報を関連付け
て、各種項目の発生及びそれに関連した情報を、時系列
的に及び地図上にアイコンで表示されるように処理し、
それを、レポート記録DB55に保存すると共に現場の
各移動体オブジェクト29a、29b、29cに配信す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】収集された情報を整理するための技
術に関し、特に、例えば消防、警察、軍、企業などの部
隊が或る程度の広さの地域に展開して部隊活動を実施す
る場合に現場で収集された種々の情報を整理するための
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば災害地域で消防隊や救助隊などが
活動するとき、個々の部隊の隊長としては、担当地域の
各所の災害状況、個々の隊員の展開場所と活動状況、及
び他部隊の展開状況などの情報を、リアルタイムで正確
に把握することができれば、効果的な部隊指揮を実施す
ることが容易になる。個々の隊員としても、他の隊員の
配置や活動状況、他の場所の災害状況などの情報を的確
に知ることができれば、自己の任務を最も効果的に遂行
することが容易になる。複数部隊を統御する本部として
は、それら複数部隊についての上述した各種の情報が必
要である。
【0003】このような活動現場では時々刻々と状況が
変化するが、それに機敏に対応できるように、個々の部
隊の隊長や隊員、及び上記本部とが密に情報を共有する
必要がある。その方法としては、トランシーバー等を使
って音声で情報をやりとりするのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、音声による情
報のやりとりだけでは、現場の時々刻々と変化する状況
を整理しきれず、情報共有を密にすることは難しい。
【0005】そこで、近年の情報端末や無線通信の発達
により、情報共有の方法として、現場で活動している側
にビデオカメラやノートパソコン等の情報処理装置を持
たせ、その情報処理装置を通じて現場の状況に関する情
報を収集することが考えられている。この方法により、
現場状況に関する情報をより多く逐次に収集することが
可能になる。
【0006】しかし、単に現場で入力された情報を収集
するだけでは、大量の情報が蓄積されていくだけであ
り、現場の状況を十分に整理することはできない。例え
ば、活動現場で重要な情報だけを一覧したいようなとき
があってもそれができない。また、後日に報告書を作成
したり事例検索したりするときには、必要な情報を探し
出すのに苦労してしまう。
【0007】従って、本発明の目的は、災害やイベント
警備等の現場で収集された情報を整理して、現場活動に
関わる全ての者が現場状況を十分に且つリアルタイムに
把握できるようにすることにある。
【0008】また、本発明の別の目的は、現場で収集さ
れた情報から必要な情報を容易に探せるようにすること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
う情報整理システムは、現場情報を収集する携帯用の端
末装置と、端末装置に通信可能で、端末装置で収集され
た現場情報を受けて保存し、保存した現場情報を、その
現場情報の属性によって分類して整理するデータ整理装
置とを備える。
【0010】好適な実施形態では、属性が、現場情報が
収集された時刻、収集した者又は収集した端末装置、収
集場所、現場で関連するイベントのいずれかを含む。
【0011】本発明の第2の側面に従う情報整理システ
ムは、音声で情報を入力するための音声入力装置、所望
のものを撮影するための画像撮影装置、現在位置を検出
するための位置検出装置、又は種々のイベントを記録す
るための情報記録装置のいずれかの装置を含む携帯用の
端末装置と、端末装置で入力された音声のデータ、撮影
された画像のデータ、検出された位置のデータ、及び入
力されたイベントのデータが保存されるデータベース
と、そのデータベースに保存されているデータを整理す
るデータ整理装置とを備える。端末装置は、時計と、こ
の端末装置が備えられる物体を識別するための情報とを
有しており、取得されたデータに、その取得された時
刻、及び物体の識別情報を付加してデータベースに保存
する。データ整理装置は、データベースに保存された音
声データ及び画像データに付加されている時刻及び物体
の識別情報と、データベースに保存されたイベントのデ
ータに付加されている時刻及び物体の識別情報とを参照
して、イベントデータに最も関連する音声データ又は画
像データをそのイベントデータに関連付ける。
【0012】好適な実施形態では、地図のデータ、及び
その地図上に表される建物に関連するデータが保存され
ている地理情報データベースが用意され、イベントデー
タには、イベントの発生位置のデータが付加されてい
る。データ整理装置は、地理情報データベースを検索し
て、イベントデータの発生位置データを含むイベント発
生位置周辺の地図、又は建物に関連するデータを取得
し、それをイベントデータに関連付ける。
【0013】好適な実施形態では、イベントと、そのイ
ベントが発生したと決定される条件とが記録されたルー
ルが複数用意されており、その条件には、決定されるイ
ベントに係る物体、その物体に関わる位置、及びその物
体に関わる時刻が含まれている。データ整理装置は、ル
ールの条件と、データベース内に保存された位置デー
タ、その位置データに付加されている時刻、及びその位
置データに付加されている物体の識別情報とを照らし合
わせ、ルールの条件に該当する位置データがあれば、そ
のルールに示されたイベントが発生したと自動的に決定
し、その決定したイベントのデータを、その位置データ
が示す位置、その位置データに付加されている時刻、及
び物体の識別情報を付加してデータベースに保存する。
【0014】好適な実施形態では、音声データ又は画像
データには、入力開始時刻と入力終了時刻とが付加され
ている。データ整理装置は、関連付けをする時は、音声
データ又は画像データを、イベントデータに付加された
時刻を含む特定のデータ幅で部分的に切り出して関連付
けをする。
【0015】好適な実施形態では、データ整理装置が、
関連付けをしたイベントデータを取得された時刻順に並
び替えた時系列イベントリストを作成し、特定の者が所
持する、時系列イベントリストを表示できる情報表示装
置に配信する。
【0016】好適な実施形態では、データ整理装置が、
関連付けされたイベントデータの発生位置に基づいて、
イベント発生位置周辺地図上に、イベントデータ、イベ
ントデータに関連付けられた音声データ、画像データ、
又は建物関連データを関連付けて配置して情報レポート
用地図を作成し、その地図を、特定の者が所持する、情
報レポート用地図を表示できる情報表示装置に配信す
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、現場活動として、火災現場
における消火活動を例に、本発明の実施の形態を、図面
により詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施形態に係る火災現
場における消火活動のイメージの一例を示す。
【0019】図に示すように、消火活動に参加する、消
防隊員1、消防隊長3、消防車両7、及びヘリコプター
5には、GPSやビデオカメラ等の情報処理装置が備え
付けられている。
【0020】例えば、消防隊員1は、ビデオカメラ9と
現場周辺地図が表示されているペン入力(又は音声入
力、視線入力)情報端末11を持ち又はハーネスや防護
服に組み込んだ形で身体に装着し、同様に身体装着又は
ヘルメット装着のビデオカメラ9で燃えている家屋15
を撮影し、現場周辺地図上に出火地点等の情報をペンで
情報端末11に入力する。ビデオカメラ9で撮影されて
いる画像17、及びペン入力(又は音声入力、視線入
力)された情報19は、無線LAN13を通じて消防隊
長3のもとに設置されている無線通信装置21に配信さ
れる。無線通信装置21からは、配信されて来たビデオ
撮影画像17及びペン入力(又は音声入力、視線入力)
情報19や、消防隊長5が音声入力した現場状況の情報
が、消火活動を指揮する本部へ送信される。また、消防
車両3にはGPSが備え付けられており、消防車両3か
らは火災現場の位置情報が上記指揮本部へ送信される。
更に、ヘリコプター5にはビデオカメラ23が取付けら
れており、ヘリコプター5からは、上空から撮影した火
災現場及びその周辺の状況が上記指揮本部に伝送され
る。指揮本部に送られた各々の情報は、次に詳述するシ
ステムによって自動的に整理される。
【0021】図2は、上記消火活動に導入される現場状
況報告システムの全体構成を示すブロック図である。
【0022】このシステムには、現場活動収集部25
と、レポート生成部27と、各種データベース(DB)
43、53、55とが設置される。DB43は、現場で
収集された現場状況の情報が記録されるDB(以下、活
動記録DB)であり、DB53は、地理情報(電子地図
データ、住所、建物情報等)や消防活動における部隊構
成など、活動以前から静的に決まっている情報が記録さ
れているDB(以下、静的情報DB)であり、DB55
は、後述する方法で生成された、現場活動におけるレポ
ートが記録されるDB(以下、レポート記録DB)であ
る。活動記録DB43に対しては、活動記録DB43に
記録されたデータが改竄されていないことを保証する認
証局45を設置することができる。
【0023】このシステムは、現場活動収集部25と、
レポート生成部27の2つに大別される。まず、この2
つの概略について説明する。
【0024】現場活動収集部25は、GPS、ビデオカ
メラ等の各種情報処理装置を装備した移動体オブジェク
ト29a、29b、29c、…と、インターネットや無
線LAN等の通信ネットワーク31から構成される。
【0025】移動体オブジェクト29a、29b、29
c、…は、上記消火活動においては消防隊員1、消防隊
長3、消防車両7、及びヘリコプター5が該当し、GP
S等の位置取得装置33、ビデオカメラ等の画像取得装
置35、トランシーバー等の音声取得装置37、又はペ
ン入力インタフェースを搭載した情報端末(例えばモバ
イルパソコンやPDA)等の表示・入力装置39のいず
れかを備えている(1つの移動体オブジェクト29a
(例えば消防隊員)がこれら全ての装置を装備しても良
い)。表示・入力装置39には、主要項目登録インター
フェース41が設けられており、消火活動における主要
な項目(出火地点、負傷者発見等)とそれに係る位置情
報・時刻情報については単純な操作で登録できるように
なっている。具体的には、各主要項目に対して主要項目
登録ボタンが用意され、そのボタンを押せば、その主要
項目の情報は勿論、それに係る位置情報及び時刻情報を
簡単に登録できる(ボタンは、機械式のものでもタッチ
パネル式のものでもよい)。例えば、主要項目登録ボタ
ンとして「負傷者発見」登録ボタンが用意されていれ
ば、負傷者を発見した時はそのボタンを押すことで、ボ
タンを押した時の時刻及び記録者の場所(位置)が、発
見した時刻、及び発見した位置として、負傷者を発見し
た旨が自動的に登録される。なお、位置の登録は、記録
者が位置取得装置33を装備していればその装置33に
依って自動的に登録することができるが、記録者自身
が、表示・入力装置39に表示される現場地図画面上
に、負傷者がいた位置をペンでタッチして登録すること
もできる。
【0026】各種情報処理装置33〜39によって収集
されたデータ(情報)は、通信ネットワーク31を通じ
て、活動記録DB43に随時に記録される。
【0027】以上が、現場活動収集部25の概略であ
る。次に、レポート生成部27の概略について説明す
る。
【0028】レポート生成部27は、活動記録DB43
にデータが記録され次第、活動記録DB43に蓄積され
たデータから主要項目を抜き出して、状況が端的に把握
できるようなレポートをリアルタイムに生成し、そのレ
ポートを特定の場所(活動現場や現場活動指揮本部な
ど)に配信する。このレポート生成部27には、抽出ル
ールDB57と、主要項目選択機構47と、関連情報抽
出機構49と、レポート生成機構51が備えられてい
る。
【0029】抽出ルールDB57には、活動記録DB4
3からどのデータを抽出するかのルール(以下、抽出ル
ール)が記録されている。
【0030】主要項目選択機構47は、抽出ルールDB
57から抽出ルールを取得し、そのルールに従って活動
記録DB43から主要項目を抽出して、それを関連情報
抽出機構49に送る。また、主要項目選択機構47は、
抽出ルールに基づく項目が活動記録DB43に記録され
ていなければその項目を活動記録DB43に追加登録し
たり、現場活動収集部25で主要項目登録インターフェ
ース41により登録された項目は、自動的に主要項目と
して活動記録DB43から抽出する。
【0031】関連情報抽出機構49は、主要項目選択機
構47から受けた又は活動記録DB43から取得した主
要項目に対し、活動記録DB43及び静的情報DB53
を検索して、その主要項目に係る位置・時刻に関連する
地図データ、映像データ等の各種データを集めて関連付
ける。また、関連情報抽出機構49は、その集めたデー
タが、映像データや音声データ等の時間的に連続してい
るデータであれば、その主要項目に係る時刻に記録され
た部分を含む適切なデータ幅で切り出す。例えば、関連
情報抽出機構49は、主要項目として「負傷者発見」が
抽出されている場合は、負傷者発見位置の住所やその周
辺の地図データを静的DB53から取得したり、負傷者
発見位置の近くで撮影され、活動記録DB43に記録さ
れた映像のデータを負傷者発見時刻を含む時間中に記録
された適切なデータ幅で切り出したりするなどして、そ
れを主要項目のデータに関連付ける(付加する)。関連
情報抽出機構49は、関連付けを終えた主要項目のデー
タをレポート生成機構51に送る。
【0032】レポート生成機構51は、関連情報抽出機
構49から受けた又は活動記録DB43から取得した主
要項目のリストを、各主要項目に係る位置及び時刻に基
づいて、現場活動のレポートとして、「主要項目地図」
及び「主要項目時系列リスト」を作成する。レポート生
成機構51は、作成した「主要項目地図」及び「主要項
目時系列リスト」を、通信ネットワーク31を通じて現
場の移動体オブジェクト29a、29b、29c…に配
信して情報処理装置の画面に表示させたり、後日のレポ
ート作成時に利用できるようレポート記録DB55に保
存したりする。レポート生成機構51は、画面表示の際
には、主要項目からそれに関連する現場状況情報を簡単
に参照できるように、主要項目の付近にそれに関連する
情報を表示するか、或いは関連情報を表示させるための
ボタン等を表示する。
【0033】以上が、レポート生成部27の概略であ
る。次に、上述した各構成要素についてより詳細に説明
する。
【0034】移動体オブジェクト29a、29b、29
c、…が備える各種情報処理装置33〜39には、時計
及び移動体オブジェクトのIDが内蔵されており、デー
タを発信する時は、そのデータに時刻情報及び移動体オ
ブジェクトIDを付加して発信する。移動体オブジェク
トIDは、現場活動に参加するもの(消防隊長、消防隊
員A、B、…、消防車A、B、…等)を示すデータであ
り、活動記録DB43において、記録者として登録され
る。
【0035】図3は、移動体オブジェクト29a、29
b、29c、…に備えられる情報処理装置の一例を示す
ブロック図である。
【0036】この図に示す装置は、消火活動においては
典型的に消防隊員が装備する。すなわち、消防隊員は、
消火活動の妨げにならないようウェアラブルパソコン5
9を装備する。このウェアラブルパソコン59には、前
述したように時計73及び移動体オブジェクトIDが内
蔵されており、十分に充電されたバッテリー61が搭載
されている。また、このウェアラブルパソコン59に
は、GPSアンテナ65を持つGPS装置63と、CC
Dカメラ67を接続できるキャプチャカード69と(C
CDカメラ67の代わりにデジタルスチルカメラを接続
しても良い)、ペン入力可能なタッチパネル式のディス
プレイ71も搭載されている。
【0037】このウェアラブルパソコン59は、GPS
装置63で検出した現在位置(緯度・経度・高度デー
タ)や、CCDカメラ67で撮影した動画映像(又はデ
ジタルスチルカメラで撮影した静止画像)を取込むこと
ができ、取込んだ位置データ及び映像データを、無線L
AN13を通じて現場本部等に設置されている無線通信
装置に送信する(その位置データ及び映像データは、無
線通信装置から通信ネットワーク31を通じて活動記録
DB43に記録される)。
【0038】また、このウェアラブルパソコン59は、
ディスプレイ71に、主要項目登録インターフェースを
搭載している。主要項目登録インタフェースは、前述し
たように、各主要項目に対して主要項目登録ボタンが用
意されていて、そのボタンを押すだけで、その主要項目
と、それに係る位置及び時刻を簡単に登録できるという
ものである。
【0039】例えば、消火活動における主要項目の登録
ボタンとして、「本部」、「出火点」、及び「負傷者発
見」が用意される。消火活動では、隊員自身が主要項目
の発生位置にいてその位置で主要項目を登録する場合
と、隊員が他の人間から主要項目の報告を受けてそれを
登録する場合とが考えられる。そこで、ウェアラブルパ
ソコン59は、主要項目の発生位置でそれを登録するた
めの「主要項目発生位置」ボタンと、報告を受けて主要
項目を登録するための「主要項目報告受け」ボタンとを
表示する。隊員は、例えば自身が負傷者を発見した時は
「主要項目発生位置」ボタンを押し、負傷者発見の報告
を受けた時は「主要項目報告受け」ボタンを押す。
【0040】ウェアラブルパソコン59は、「主要項目
発生位置」ボタンが押されたら、ディスプレイ71上
に、「本部」、「出火点」、及び「負傷者発見」の各主
要項目の登録ボタンのみを表示する。隊員は、負傷者を
発見したので「負傷者発見」ボタンを押す。ウェアラブ
ルパソコン59は、そのボタンが押されたら、その時に
内蔵する時計73が示す時刻と、GPS装置63が検出
する現在位置(緯度・経度・高度)を取得して、「負傷
者発見」という項目名称、取得した時刻、取得した現在
位置、及び内蔵している移動体オブジェクトIDのデー
タを、無線LAN13を通じて送出する。
【0041】それに対して、「主要項目報告受け」ボタ
ンが押されたら、ウェアラブルパソコン59は、図4に
示すように、「本部」、「出火点」、及び「負傷者発
見」の各主要項目の登録ボタン77だけでなく、現場周
辺の地図画像75を一緒にディスプレイ71上に表示す
る(現場周辺地図は、後述するレポート生成部27から
送信されて来たものである)。隊員は、負傷者を発見し
たので「負傷者発見」ボタンを押し、報告された負傷者
発見位置を地図画像75をペン79でタッチして入力す
る。ウェアラブルパソコン59は、そのタッチされた箇
所に「負傷者発見」のアイコン81を表示すると共に、
タッチされた地図位置の緯度・経度・高度を算出し(但
し高度はその地点の標高とする)、「負傷者発見」とい
う項目名称、タッチされた時刻、タッチされた地図の位
置(緯度・経度・高度)、及び内蔵している移動体オブ
ジェクトIDのデータを、無線LAN13を通じて送出
する。
【0042】ウェアラブルパソコン59から送出された
データは、通信ネットワーク31を通じて活動記録DB
43に記録される。活動記録DB43には、項目リスト
保存領域、音声・画像データ保存領域、及び位置データ
保存領域の、少なくとも3つの保存領域が設けられてい
る。
【0043】項目リスト保存領域には、図5に示すよう
に、主要項目登録インタフェースを介して登録されて送
信されて来た項目(データ)がリスト形式で保存され
る。各項目(データ)には、「時刻」、「位置」、「項
目名」、「記録者」、「関連データ」、及び「地理情
報」が記録される。「時刻」、「位置」、「項目名」、
及び「記録者(移動体オブジェトID)」は、前述した
ように、送信されて来るデータに含まれている情報であ
る。「関連データ」及び「地理情報」は、上述した関連
情報抽出機構49によって書込まれるデータであり、後
述するが、「関連データ」として、この項目における
「時刻」又は「位置」に関連する画像データや音声デー
タが、「地理情報」として、建物情報(例えば住所)や
住民情報(例えば世帯数や世帯主名)が記録される。
【0044】音声・画像データ保存領域には、ビデオカ
メラやデジタルカメラ等の画像取得装置によって撮影さ
れた動画又は静止画像のデータや、トランシーバや携帯
電話等の音声取得装置によって取得された音声データ
が、例えば図6に示すようにリスト形式で保存される。
このリストによれば、各データに対して、「記録開始」
と「記録終了」の時刻、「記録者」、及び「データI
D」が記録される。「記録開始」と「記録終了」の時
刻、及び「記録者(移動体オブジェクトID)」は、送
信されて来るデータに含まれている。「データID」
は、送信されて来た音声又は画像データを識別するため
のものであり、例えば保存された順に従って、音声A、
画像A、音声B、音声C、画像B、…のように記録され
る。
【0045】前述したが、各音声データや各画像データ
は、指定した時刻の部分(データ幅)で切り出すことが
可能である。例えば、図6において、音声データAは
9:43〜10:43の間にかけて記録されたものであ
るが、10:00〜10:20の間に記録されたデータ
だけが必要である場合は、その時刻に該当する部分だけ
を切り出すことができる。
【0046】位置データ保存領域には、GPS等の位置
取得装置によって取得されて送信されて来た緯度・経度
・高度データが保存される。送信されて来るデータに
は、位置取得装置に内蔵されている時計及び移動体オブ
ジェクトIDにより、時刻及び移動体オブジェクトID
が含まれており、この位置データ保存領域には、各移動
体オブジェクトIDの位置(緯度・経度・高度)が時系
列的に保存される。
【0047】このような3つの保存領域が設けられてい
る活動記録DB43に対し、レポート生成部25は、活
動記録DB43を常時監視し、活動記録DB43に位置
データ又は主要項目が保存され次第、主要項目選択機構
47を起動する。
【0048】図7は、主要項目選択機構47の動作フロ
ーを示す。
【0049】主要項目選択機構47は、起動したら、ま
ず抽出ルールDB57にアクセスして抽出ルールを取出
す(ステップS1)。抽出ルールは、条件部と結論部と
から構成され、その例としては以下のようなものが挙げ
られる。
【0050】ルール(A): 条件部:移動体オブジェクトIDが消防車Aであり、移
動開始時刻がtであり、その時刻tにおける位置(x
4,y4,z4)が所轄の消防署位置と一致していれ
ば、 結論部:「項目名」が消防車出動に該当。
【0051】ルール(B): 条件部:移動体オブジェクトIDが救急車Aであり、移
動の記録が30分以上無く、負傷者位置と救急車Aとの
間の距離が500m未満であれば、 結論部:「項目名」が救急車到着に該当。
【0052】主要項目選択機構47は、例えばルール
(A)を取出した後、活動記録DB43の位置データ保
存領域83にアクセスし、各位置データとルール(A)
の条件部とを照らし合わせてマッチする位置データを探
す。すなわち、ルール(A)の条件部にある「時刻」・
「位置」・「記録者」を全て満たす位置データを探す
(S2)。マッチする位置データがあったら、主要項目
選択機構47は、ルール(A)の結論部の「項目名(消
防車出動)」と、検索した位置データの「位置」・「時
刻」・「記録者」とを組み合わせる(S3)。そして、
図8に示すように、その組み合わせたデータPを、時系
列的に並ぶよう、項目リスト保存領域81の項目リスト
に追加登録する(S4)。その後、主要項目選択機構4
7は、まだ処理してない抽出ルールがあれば(S5でY
es)、再度ステップS1の動作を行い、全ての抽出ル
ールの処理が終わっていれば(S5でNo)、この動作
フローを終える。
【0053】このようにして活動記録DB43に項目リ
ストが追加登録されたら、関連情報抽出機構49が起動
する。関連情報抽出機構49は、次のような処理動作を
実行する。
【0054】図9は、関連情報抽出機構49の動作フロ
ーを示す。
【0055】関連情報抽出機構49は、活動記録DB4
3の項目リスト保存領域81から特定の項目A(例えば
直前に主要項目選択機構47に追加登録された項目)を
取出し(ステップS6)、その項目Aの「時刻」をT、
「位置」をWとする(S7)。次に、位置データ保存領
域83を検索し、時刻Tに位置Wの近くに存在していた
移動体オブジェクトを全て抽出して列挙し、その移動体
オブジェクトのリストLを作成する(S8)。次に、図
6に示したデータが保存されている画像・音声データ保
存領域85を検索し、「記録者(移動体オブジェク
ト)」がリストLに含まれている画像データ及び音声デ
ータを取り出す(S9)。次に、取出したデータのう
ち、時刻Tに近い部分(例えば時刻Tを含む30分間記
録された分のデータ幅)だけを切り出してそれを項目A
の「関連データ」の欄(図5参照)に登録し、その切り
出したデータ自体を、活動記録DB43の他の保存領域
に関連データ・地理情報保存領域87を設けてその保存
領域87に保存する(S10)。そして、静的情報DB
53を検索して、位置Wに関連する地理情報(住所、建
物情報、住民情報など)を取得し、それを項目Aの「地
理情報」の欄(図5参照)に登録すると共に、その取得
したデータを関連データ・地理情報保存領域87に保存
する(S11)。関連情報抽出機構49は、項目リスト
保存領域81にまだ処理していない(つまり関連データ
及び地理情報を登録していない)項目があれば(S12
でYes)、再度ステップS6の動作を行い、全ての項
目が処理されていれば(S12でNo)、この動作フロ
ーを終える。
【0056】なお、図9において、関連情報抽出機構4
9は、特定の時間長で連続的に撮影された画像(動画)
データを時刻Tに近い部分で切り出して項目リストに登
録しているが、時刻Tの時点の画像を抽出して登録す
る、つまり静止画データとして登録することも勿論可能
である。
【0057】また、図9のステップS8に示したよう
に、移動体オブジェクトのリストLの作成は位置データ
に基づいて行なわれる。故に、図2に示した各情報処理
装置33〜39によって収集された全ての情報には、時
刻データ及び移動体オブジェクトIDだけでなく、位置
データも付加するようにすると良い。そうすれば、各項
目に対してより多くの情報を関連付けることができるよ
うになる。
【0058】以上、このようにして活動記録DB43の
項目リストに関連データ等が登録されたら、レポート生
成機構51が起動する。レポート生成機構51は、現場
活動のレポートとして、「主要項目時系列リスト」及び
「主要項目地図」を作成する。
【0059】図10は、「主要項目時系列リスト」の一
例を示す。
【0060】この「主要項目時系列リスト」91は、活
動記録DB43に保存されている項目リストが、HTM
L(HyperText Markup Language)形式にされたもので
ある。このリスト91の「関連データ」の欄には、画像
データが登録されていればそれを示すビデオカメラのア
イコン93a、93bが、音声データが登録されていれ
ばそれを示すメガホンのアイコン95a、95bが設け
られる。また、このリスト91の「地理情報」の欄にも
同様に、地理情報が登録されていればそれを示すアイコ
ン97a、97bが設けられる。各アイコン93a、9
3b、95a、95b、97a、97bに対して、対応
する画像データ、音声データ、又は地理情報をHTML
のハイパーリンクとして指定しておく。そうすること
で、ユーザは、所望のアイコンを、マウスやペン等のポ
インティングデバイスでクリックする(或いはタッチパ
ネル画面であれば指で触れる)ことで、所望の項目の関
連データや地理情報を知ることができる。例えば、ユー
ザは、「関連データ」欄のビデオカメラアイコン93a
をクリックすれば、この「主要項目時系列リスト」91
の表示画面上に別のウィンドウ99を開いて、その別の
ウィンドウ99で燃えている家屋の撮影画像を見ること
ができる。また、ユーザは、「地理情報」のアイコン9
7aをクリックすれば、この「主要項目時系列リスト」
91の表示画面上にまた別のウィンドウ101を開い
て、そのウィンドウ101で、出火した建物の情報(住
所、構造)及び住民情報(世帯数、世帯主名)を知るこ
とができる。
【0061】図11は、「主要項目地図」の一例を示
す。
【0062】この「主要項目地図」103は、アイコン
説明ウィンドウ107と地図表示ウィンドウ105とで
構成されている。
【0063】アイコン説明ウィンドウ107には、各項
目又はデータ種類とそれに該当するアイコンが一覧表示
されている。例えば、「本部」を示すアイコン111
と、「出火点」を示すアイコン113と、「負傷者」を
示すアイコン115と、「画像」データがあることを示
すアイコン117と、「音声」データがあることを示す
アイコン119と、「地理情報」があることを示すアイ
コン121が表示されている。なお、「画像」のアイコ
ン117、「音声」のアイコン119、及び「地理情
報」のアイコン121は、図10に示した「主要項目時
系列リスト」91で使用されたものとそれぞれ同じであ
る。
【0064】地図表示ウィンドウ105には、災害発生
点周辺の地図(例えば住宅地図)が表示されている。そ
の地図上には、上記項目リストの「位置」、「項目
名」、「関連データ」、及び「地理情報」に基づいて、
各種項目のアイコンが該当箇所に表示されている(つま
り、画像、音声、又は地理情報の存在がユーザに報知さ
れている)。ユーザは、所望のアイコンを、マウスやペ
ン等のポインティングデバイスでクリックする(或いは
タッチパネル画面であれば指で触れる)ことで、画像、
音声、又は地理情報を知ることができる。
【0065】例えば、この地図表示ウィンドウ105に
よれば、アイコン105A及び107Aの表示位置か
ら、家屋123で火災が発生し、その家屋123に負傷
者がいたことがわかる。また、アイコン117A及び1
21Aの表示位置から、この家屋123に対して、火災
状況が撮影されたことと、地理情報が用意されているこ
とがわかる。ユーザは、この図に示すように、アイコン
117Aをクリックすれば、この「主要項目地図」10
3の表示画面上に別のウィンドウ125を開いて、その
別のウィンドウ125で、燃えている家屋123の撮影
画像を見ることができる。また、ユーザは、アイコン1
21Aをクリックすれば、この「主要項目地図」103
の表示画面上にまた別のウィンドウ127を開いて、そ
のまた別のウィンドウ127で、家屋123の建物情報
(住所、構造)や住民情報(世帯数、世帯主名)を知る
ことができる。
【0066】なお、アイコンを指定して画像データや地
理情報を閲覧したり音声データを再生したりする機能を
実現するには、クリッカブルマップと呼ばれる方法が利
用可能である。クリッカブルマップは表示画像の一部の
領域(本実施形態では、例えば「画像」、「音声」、及
び「地理情報」のアイコンの表示位置)にハイパーリン
クを張る方法であり、多くのWWWブラウザで利用可能
な機能である。
【0067】レポート生成機構51は、上述した「主要
項目時系列リスト」91及び「主要項目地図」103
を、次に示す動作フローに従って作成する。
【0068】図12は、レポート生成機構51の動作フ
ローを示す。
【0069】まず、レポート生成機構51は、「主要項
目時系列リスト」を作成する。
【0070】レポート生成機構51は、活動記録DB4
3の項目リスト保存領域81から項目リストを取得し、
そのリストをHTMLフォーマットの表として作成する
(S13、つまり取得した項目リストをHTML形式に
変換したHTML項目リストにする)。次に、各項目又
はデータ種類とそれに該当するアイコン(例えば図11
に示したアイコン111〜121)の関係が記録されて
いるアイコンデータ109を参照し、HTML項目リス
トの「関連データ」欄に登録されている音声・画像デー
タ、及び「地理情報」欄に登録されている地理情報を、
該当するアイコンに置き換える(S14)。次に、関連
データ・地理情報保存領域87にアクセスして、各アイ
コンに置き換えられた音声・画像データ、及び地理情報
に該当するデータを検索し、各該当データと各アイコン
との間にハイパーリンクを張る(S15)。それを終え
たら、レポート生成機構51は、そのハイパーリンクが
張られたHTML項目リストを「主要項目時系列リス
ト」として、レポート記録DB55に保存したり、現場
活動収集部25の通信ネットワーク31を通じて現場の
各移動体オブジェクト29a、29b、29cに配信し
たりする(S16)。
【0071】次に、レポート生成機構51は、「主要項
目地図」を作成する。
【0072】レポート生成機構51は、災害発生点(出
火点)の緯度・経度・高度データを含む地図データ(例
えば住宅地図のデータ)を静的情報DBから取得し、そ
の地図をその緯度・経度・高度データを含む特定の範囲
で切り出す(S17)。次に、項目リスト保存領域81
内の項目リスト及びアイコンデータ109を参照し、図
11に示したように、項目リストの各項目の「位置」、
「項目名」、「関連データ」、及び「地理情報」に基づ
いて、該当するアイコンを上記切り出した地図上の適宜
位置に表示(配置)する(S18)。次に、関連データ
・地理情報保存領域87にアクセスして、アイコン表示
された音声・画像データ、及び地理情報に該当するデー
タを検索し、各該当データとアイコンが配置された画像
領域(アイコン配置位置)との間にハイパーリンクを張
る(S19)。それを終えたら、レポート生成機構51
は、そのハイパーリンクが張られた地図を、図11に示
したアイコン説明ウィンドウ107を付加して「主要項
目地図」として、レポート記録DB55に保存したり、
現場活動収集部25の通信ネットワーク31を通じて現
場の各移動体オブジェクト29a、29b、29cに配
信したりする(S20)。
【0073】上述した主要項目選択機構47、関連情報
抽出機構49、及びレポート生成機構51を有するレポ
ート生成部27は、現場で収集された情報が新たに活動
記録DB43に記録され次第起動して、逐次に上記「主
要項目時系列リスト」及び「主要項目地図」を作成し、
レポート記録DB55に更新又は追加的に記録し、且
つ、現場の各移動体オブジェクト29a、29b、29
cに配信する。移動体オブジェクト29a、29b、2
9cの表示・入力装置39に表示されている「主要項目
地図」(又は「主要項目時系列リスト」)は、最新のも
のが来たら随時書き換えられて表示される。また、表示
・入力装置39に過去の所望の時刻が入力されたら、現
在表示されている「主要項目地図」に代えて(又は現在
表示されている「主要項目地図」と共に)、その入力さ
れた時刻における「主要項目地図」が表示される。更
に、「主要項目地図」上に表示されている各アイコンに
マウスカーソルを重ねる等してアイコンを指定すると、
そのアイコンに係る情報がいつの時刻に取得されたもの
なのかが表示される。
【0074】以上、上述した実施形態によれば、現場で
収集されて活動記録DB43に記録される音声、画像、
又は主要項目データには、時刻、位置(緯度・経度・高
度)、及び移動体オブジェクトID(記録者)が含まれ
ている。それにより、項目リストに挙がっている各種項
目(出来事)に対して、適切な音声・画像データ、及び
地理情報を関連付けることができるので、別々の装置で
収集された情報を主要項目毎にまとめてユーザに提供す
ることができる。
【0075】また、上述した実施形態によれば、特定の
項目(出来事)名とその項目が発生するための条件とが
与えられた抽出ルールが用意されており、その抽出ルー
ルを用いることで、自動的に新たにその項目の発生、そ
の発生時刻、及びその発生位置が追加登録される。これ
により、現場状況に関するより多くの情報を登録するこ
とができる。
【0076】また、上述した実施形態によれば、主要項
目登録インターフェース41により、所望の主要項目の
登録ボタンを押すだけで、その主要項目(出来事)の発
生、その発生時刻、及びその発生位置が自動的に活動記
録DB43に登録される。そのため、現場活動する上
で、現場状況の情報を収集(入力)することが活動の邪
魔になることはない。
【0077】また、上述した実施形態によれば、現場で
収集された情報が活動記録DB43に記録され次第、つ
まりリアルタイムに、現場状況の各種情報が整理され、
見やすい形でまとめられたレポートが作成されて、現場
活動に関わる全ての者に配信される。このため、現場で
活動する者とその活動を指揮する者は、密に且つ容易に
情報共有をすることができ、現場状況を十分に且つリア
ルタイムに把握することができる。
【0078】また、上述した実施形態によれば、現場活
動における各種項目(出来事)は時系列的に及び地理的
に表され、その項目に関連した情報はアイコンによって
表示される。関連情報は、アイコンをクリックするとい
う簡単な操作で確認することができる。それにより、ユ
ーザは、必要な情報を簡単に探し出して知ることができ
る。
【0079】更に、上述した実施形態によれば、現場で
収集された現場状況の各種情報が、自動的に整理されて
現場活動に関わる全ての者に配信される。このため、現
場状況を把握したり、報告書を作成したりするためのユ
ーザの手間を減らすことができる。
【0080】以上、本発明の好適な実施形態を説明した
が、これは本発明の説明のための例示であって、本発明
の範囲をこの実施例にのみ限定する趣旨ではない。本発
明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る火災現場における消
火活動のイメージの一例を示す図。
【図2】消火活動に導入される現場状況報告システムの
全体構成を示すブロック図。
【図3】移動体オブジェクト29a、29b、29c、
…に備えられる情報処理装置の一例を示すブロック図。
【図4】報告を受けて主要項目を登録する場合のディス
プレイ71の表示画面(主要項目登録インターフェー
ス)を示す図。
【図5】項目リストの一例を示す図。
【図6】音声・画像データ保存領域に保存されるデータ
の一例を示す図。
【図7】主要項目選択機構47の動作を示すフローチャ
ート。
【図8】主要項目選択機構47によって新たな項目が追
加登録されたときの項目リストを示す図。
【図9】関連情報抽出機構49の動作を示すフローチャ
ート。
【図10】「主要項目時系列リスト」の一例を示す図。
【図11】「主要項目地図」の一例を示す図。
【図12】レポート生成機構51の動作を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
25 現場活動収集部 27 レポート生成部 29a、29b、29c 移動体オブジェクト 31 通信ネットワーク 33 位置取得装置 35 画像取得装置 37 音声取得装置 39 表示・入力装置 41 主要項目登録インターフェース 43 活動記録データベース 47 主要項目選択機構 49 関連情報抽出機構 51 レポート生成機構 53 静的情報データベース 55 レポート記録データベース 57 抽出ルールデータベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/18 G06F 15/21 Z (72)発明者 大谷 尚通 東京都江東区豊洲三丁目3番3号 株式会 社エヌ・ティ・ティ・データ内 (72)発明者 中村 修三 東京都江東区豊洲三丁目3番3号 株式会 社エヌ・ティ・ティ・データ内 Fターム(参考) 5B049 CC02 CC31 DD01 DD03 EE05 EE07 FF03 FF04 FF06 GG03 GG06 GG07 GG09 5B069 AA18 BB16 DB20 DD20 LA05 5C054 AA02 CA04 CC03 DA07 EA01 EA03 EA07 FA00 GA01 GB05 GB11 5C056 AA01 BA01 EA01 KA01 KA05 KA11 KA20 5E501 AA04 AB30 AC20 AC25 BA05 BA12 CB05 CB14 CB15 CB20 FA04 FA05 FA23

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現場情報を収集する携帯用の端末装置
    と、 前記端末装置に通信可能で、前記端末装置で収集
    された現場情報を受けて保存し、保存した現場情報を、
    その現場情報の属性によって分類して整理するデータ整
    理装置とを備える情報整理システム。
  2. 【請求項2】 前記属性が、現場情報が収集された時
    刻、収集した者又は収集した端末装置、収集場所、現場
    で関連するイベントのいずれかを含む請求項1記載の情
    報整理システム。
  3. 【請求項3】 現場情報を収集する携帯用の端末装置に
    通信可能で、前記端末装置で収集された現場情報を受け
    て保存し、保存した現場情報を、その現場情報の属性に
    よって分類して整理するデータ整理装置。
  4. 【請求項4】 現場情報を収集するステップと、 前記収集された現場情報を保存するステップと、 前記保存した現場情報を、その現場情報の属性によって
    分類して整理するステップとを有する情報整理方法。
  5. 【請求項5】 現場情報を収集する携帯用の端末装置で
    収集された現場情報を受けるステップと、 前記受けた現場情報を保存するステップと、 前記保存した現場情報を、その現場情報の属性によって
    分類して整理するステップとをコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な
    記録媒体。
  6. 【請求項6】 音声で情報を入力するための音声入力装
    置、所望のものを撮影するための画像撮影装置、現在位
    置を検出するための位置検出装置、又は種々のイベント
    を記録するための情報記録装置のいずれかの装置を含む
    携帯用の端末装置と、 前記端末装置で入力された音声のデータ、撮影された画
    像のデータ、検出された位置のデータ、及び入力された
    イベントのデータが保存されるデータベースと、 前記データベースに保存されているデータを整理するデ
    ータ整理装置とを備え、 前記端末装置が、 時計と、この端末装置が備えられる物体を識別するため
    の情報とを有しており、 前記取得されたデータに、その取得された時刻、及び前
    記物体の識別情報を付加して前記データベースに保存
    し、 前記データ整理装置が、 前記データベースに保存された音声データ及び画像デー
    タに付加されている時刻及び物体の識別情報と、前記デ
    ータベースに保存された前記イベントのデータに付加さ
    れている時刻及び物体の識別情報とを参照して、前記イ
    ベントデータに最も関連する音声データ又は画像データ
    をそのイベントデータに関連付ける、 情報整理システム。
  7. 【請求項7】 地図のデータ、及びその地図上に表され
    る建物に関連するデータが保存されている地理情報デー
    タベースが用意され、 前記イベントデータには、前記イベントの発生位置のデ
    ータが付加されており、 前記データ整理装置が、前記地理情報データベースを検
    索して、前記イベントデータの発生位置データを含むイ
    ベント発生位置周辺の地図、又は建物に関連するデータ
    を取得し、それを前記イベントデータに関連付ける、 請求項6記載の情報整理システム。
  8. 【請求項8】 イベントと、そのイベントが発生したと
    決定される条件とが記録されたルールが複数用意されて
    おり、 前記条件には、前記決定されるイベントに係る物体、そ
    の物体に関わる位置、及びその物体に関わる時刻が含ま
    れており、 前記データ整理装置が、前記ルールの条件と、前記デー
    タベース内に保存された位置データ、その位置データに
    付加されている時刻、及びその位置データに付加されて
    いる物体の識別情報とを照らし合わせ、前記ルールの条
    件に該当する位置データがあれば、そのルールに示され
    たイベントが発生したと自動的に決定し、その決定した
    イベントのデータを、その位置データが示す位置、その
    位置データに付加されている時刻、及び物体の識別情報
    を付加して前記データベースに保存する、 請求項6記載の情報整理システム。
  9. 【請求項9】 前記音声データ又は画像データには、入
    力開始時刻と入力終了時刻とが付加されており、 前記データ整理装置が、前記関連付けをする時は、前記
    音声データ又は前記画像データを、前記イベントデータ
    に付加された時刻を含む特定のデータ幅で部分的に切り
    出して前記関連付けをする、 請求項6記載の情報整理システム。
  10. 【請求項10】 前記データ整理装置が、前記関連付け
    をしたイベントデータを前記取得された時刻順に並び替
    えた時系列イベントリストを作成し、特定の者が所持す
    る、前記時系列イベントリストを表示できる情報表示装
    置に配信する請求項6記載の情報整理システム。
  11. 【請求項11】 前記データ整理装置が、前記関連付け
    されたイベントデータの発生位置に基づいて、前記イベ
    ント発生位置周辺地図上に、イベントデータ、イベント
    データに関連付けられた音声データ、画像データ、又は
    建物関連データを関連付けて配置して情報レポート用地
    図を作成し、その地図を、特定の者が所持する、前記情
    報レポート用地図を表示できる情報表示装置に配信する
    請求項7記載の情報整理システム。
  12. 【請求項12】 前記時系列イベントリスト、及び前記
    情報レポート用地図に関連付けられたイベントデータ、
    音声データ、画像データ、及び建物関連データが、アイ
    コンで表示される請求項10及び11記載の情報整理シ
    ステム。
  13. 【請求項13】 現場情報を収集する携帯用の端末装置
    と、前記端末装置に通信可能で、前記端末装置で収集さ
    れた現場情報を受けて保存し、保存した現場情報を、そ
    の現場情報の属性によって分類して整理するデータ整理
    装置とを備える情報整理システムで使用される前記端末
    装置において、 前記現場に関連するイベントが発生した旨を記録するた
    めのボタン又はアイコンであるイベント記録用インター
    フェースを備え、前記ボタン又はアイコンが操作された
    ら、自動的に、そのボタン又はアイコンに係るイベント
    の情報を、前記操作された時刻、この端末装置が備えら
    れる物体の識別情報を付加して発信する端末装置。
  14. 【請求項14】 位置を検出する手段を更に備えてい
    て、前記ボタン又はアイコンが操作されたら、自動的
    に、前記検出した位置のデータも前記イベントの情報に
    付加して発信する請求項13記載の端末装置。
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