JP2003087234A - 車両履歴情報管理システム、履歴情報記憶装置及び履歴情報管理装置 - Google Patents

車両履歴情報管理システム、履歴情報記憶装置及び履歴情報管理装置

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JP2003087234A
JP2003087234A JP2001274312A JP2001274312A JP2003087234A JP 2003087234 A JP2003087234 A JP 2003087234A JP 2001274312 A JP2001274312 A JP 2001274312A JP 2001274312 A JP2001274312 A JP 2001274312A JP 2003087234 A JP2003087234 A JP 2003087234A
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vehicle
storage device
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Inventor
Masahiro Tokunaga
昌弘 徳永
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両における種々の動作履歴に関する履歴情
報を暗号化して送信することにより情報の改竄等を防止
することができる車両履歴情報管理システム、該システ
ムに用いる履歴情報記憶装置及び履歴情報管理装置の提
供。 【解決手段】 ドライブレコーダ1は、暗号化に用いる
暗号化鍵を要求する要求情報及び自身のID情報を要求
し、データ解析装置5から受信する。受信した暗号化鍵
を用いて履歴情報を暗号化して履歴情報記憶領域16a
に記憶し、事故検知信号が入力された場合、車外通信回
線N2を介してデータ解析装置5へ、暗号化された履歴
情報及びID情報を送信する。データ解析装置5は、I
D情報に基づいて認証すると共に復号化鍵を取得し、該
復号化鍵を用いて前記履歴情報を復号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の走行状況又
は車載機器の駆動状況等、車両の動作履歴に関する履歴
情報を集信して管理する車両履歴情報管理システム、特
に、動作履歴情報の送信にて暗号化通信を利用すること
により情報の改竄等を防止することができるシステム、
及び該システムに用いる履歴情報記憶装置、履歴情報管
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年における自動車の保有台数の増加に
伴い、自動車が関係する車両事故及び人身事故等を未然
に防止するための方策が、従来に比して益々必要となっ
てきている。事故を未然に防止する方策を練る前提とし
て重要なことは、事故の発生要因の実態を明確に究明す
ること、及び、事故は未発生であるが、ニアミスなどに
よりハンドル,ブレーキ等にて危険な操作等が行われた
場合のニアミスの発生要因の実態を明確に究明すること
である。そして、前記事故等の発生要因を究明する際に
必要となる情報を得るため、従来、ドライブレコーダが
提案され、実用に共されている。
【0003】前記ドライブレコーダは、事故が発生した
時点を基準にし、前数十秒、又は前後数十秒などの所定
期間における車両に関する各種データ(履歴情報)を取
得し、記録することができる。取得する各種データとし
ては、時刻,車速,衝撃の大きさ(即ち、加速度),ハ
ンドルの操作角(即ち、車両の向き),アクセルペダル
の踏み込み量,ブレーキの操作,方向指示器の操作,ラ
イトのオン/オフなど、様々なものがあり、車両に車外
映像を映すためのCCDカメラ等が搭載されている場合
には、該CCDカメラにて撮影された映像を記録するも
のも提案されている。また、前記各種データは、事故発
生における責任の所在を明確にする上でも重要なデータ
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ドライ
ブレコーダにて記録される各種データは、利用目的の性
質上、正確なデータであることが絶対必要であり、例え
ば事故が発生した後に、記録されたデータが改竄された
場合は、事故の発生要因を究明することが困難となり、
係るデータ改竄を防止しなければならない。しかしなが
ら従来のドライブレコーダでは、データ改竄等を防止す
るための機能が備わっておらず、記録されたデータの信
憑性が問題となる。
【0005】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであり、通信回線を利用し、履歴情報を記録
する履歴情報記憶装置(ドライブレコーダ)と、履歴情
報を集信して管理する履歴情報管理装置とを備え、前記
履歴情報記憶装置は、履歴情報を暗号化し、暗号化され
た履歴情報を、通信回線を介して履歴情報管理装置へ送
信することにより、例えば事故が発生した場合に、記憶
された履歴情報が改竄されるなどの不正行為が行われる
可能性を低減させることができる車両履歴情報管理シス
テム、該システムに用いる履歴情報記憶装置及び履歴情
報管理装置を提供することを目的とする。
【0006】また、履歴情報管理装置は、履歴情報の復
号化に用いる復号化鍵を記憶し、暗号化に用いる暗号化
鍵を通信回線を介して履歴情報記憶装置へ送信すること
により、暗号化鍵及び復号化鍵を適宜変更することがで
き、履歴情報が改竄される可能性をより低減することが
可能である車両履歴情報管理システム、該システムに用
いる履歴情報記憶装置及び履歴情報管理装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】また、履歴情報記憶装置は、自身に固有に
付されたID等の識別情報、及び暗号化鍵を要求する要
求情報を履歴情報管理装置へ送信し、履歴情報管理装置
は、識別情報及び復号化鍵を関連付けて記憶すると共
に、前記復号化鍵に対応する暗号化鍵を履歴情報記憶装
置へ送信する。履歴情報記憶装置は、受信した暗号化鍵
を用いて暗号化した履歴情報及び識別情報を送信し、該
履歴情報及び識別情報を受信した履歴情報管理装置は、
識別情報に基づいて関連付けられている復号化鍵を取得
し、該復号化鍵を用いて前記履歴情報を復号化する。こ
れにより本発明では、正当な履歴情報記憶装置になりす
まして他の装置から不正なデータが送信されるのを防止
することができる車両履歴情報管理システム、該システ
ムに用いる履歴情報記憶装置及び履歴情報管理装置を提
供することを目的とする。
【0008】また、履歴情報管理装置は、識別情報に基
づいて履歴情報記憶装置を認証することにより、あるデ
ータが履歴情報管理装置へ送信された場合に、該データ
が履歴情報記憶装置から送信されたものであるか否かを
判別することができ、不正なアクセス及びデータを排除
し、集信する履歴情報の信憑性を向上させることができ
る車両履歴情報管理システム、該システムに用いる履歴
情報記憶装置及び履歴情報管理装置を提供することを目
的とする。
【0009】更に、履歴情報記憶装置は、事故の発生を
示す事故検知信号を受け付けた場合に、暗号化された履
歴情報を履歴情報管理装置へ送信することにより、事故
発生後、履歴情報記憶装置に記憶された履歴情報が改竄
される時間的余裕を与えることがなく、直ちに履歴情報
を履歴情報管理装置へ送信することができ、履歴情報の
信憑性を向上させることができる車両履歴情報管理シス
テム、該システムに用いる履歴情報記憶装置及び履歴情
報管理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る車両履歴
情報管理システムは、車両の動作履歴に関する履歴情報
を記憶する履歴情報記憶装置と、通信回線を利用し、履
歴情報を受信して管理する履歴情報管理装置とを備える
車両履歴情報管理システムにおいて、前記履歴情報記憶
装置は、履歴情報を暗号化する手段と、暗号化した履歴
情報を、前記通信回線を介して前記履歴情報管理装置へ
送信する手段とを備え、前記履歴情報管理装置は、暗号
化された履歴情報を受信する手段と、受信した履歴情報
を復号化する手段とを備えることを特徴とする。
【0011】第2発明に係る車両履歴情報管理システム
は、第1発明に係る車両履歴情報管理システムにおい
て、前記履歴情報管理装置は、履歴情報の復号化に用い
る復号化鍵を記憶する手段と、履歴情報の暗号化に用い
る暗号化鍵を、前記通信回線を介して前記履歴情報記憶
装置へ送信する手段とを備え、前記履歴情報記憶装置
は、暗号化鍵を受信する手段を備えることを特徴とす
る。
【0012】第3発明に係る車両履歴情報管理システム
は、第2発明に係る車両履歴情報管理システムにおい
て、前記履歴情報記憶装置は、該履歴情報記憶装置に固
有の識別情報、及び前記暗号化鍵を要求する要求情報
を、前記通信回線を介して前記履歴情報管理装置へ送信
する手段を備え、前記履歴情報管理装置は、前記識別情
報及び要求情報を受信する手段と、受信した識別情報及
び復号化鍵を関連付けて記憶する手段と、前記復号化鍵
に対応する暗号化鍵を前記履歴情報記憶装置へ送信する
手段とを備え、前記履歴情報記憶装置は更に、前記暗号
化鍵を受信する手段と、受信した暗号化鍵を用いて暗号
化された履歴情報、及び前記識別情報を、前記履歴情報
管理装置へ送信する手段とを備え、前記履歴情報管理装
置は更に、暗号化された履歴情報及び識別情報を受信す
る手段と、受信した識別情報に関連付けられた復号化鍵
を取得する手段と、取得した復号化鍵を用いて前記履歴
情報を復号化する手段とを備えることを特徴とする。
【0013】第4発明に係る車両履歴情報管理システム
は、第3発明に係る車両履歴情報管理システムにおい
て、前記履歴情報管理装置は、識別情報に基づいて履歴
情報記憶装置の認証を行う手段を備えることを特徴とす
る。
【0014】第5発明に係る車両履歴情報管理システム
は、第1発明乃至第4発明の何れかに係る車両履歴情報
管理システムにおいて、前記履歴情報記憶装置は、前記
車両に係わる事故の発生を示す事故検知信号を受け付け
る手段と、前記事故検知信号を受け付けた場合に、暗号
化された履歴情報を、履歴情報管理装置へ送信する手段
とを備えることを特徴とする。
【0015】第6発明に係る履歴情報記憶装置は、車両
の動作履歴に関する履歴情報を記憶する履歴情報記憶装
置において、前記履歴情報を暗号化する手段と、他の装
置との間にて通信可能に接続する手段と、暗号化した履
歴情報を他の装置へ送信する手段とを備えることを特徴
とする。
【0016】第7発明に係る履歴情報記憶装置は、第6
発明に係る履歴情報記憶装置において、履歴情報の暗号
化に用いる暗号化鍵を、他の装置から受信する手段を備
えることを特徴とする。
【0017】第8発明に係る履歴情報記憶装置は、第7
発明に係る履歴情報記憶装置において、履歴情報記憶装
置に固有の識別情報、及び前記暗号化鍵を要求する要求
情報を他の装置へ送信する手段と、受信した暗号化鍵を
用いて暗号化した履歴情報、及び前記識別情報を、他の
装置へ送信する手段とを備えることを特徴とする。
【0018】第9発明に係る履歴情報記憶装置は、第6
発明乃至第8発明の何れかに係る履歴情報記憶装置にお
いて、前記車両に係わる事故の発生を示す事故検知信号
を受け付ける手段と、前記事故検知信号を受け付けた場
合に、暗号化された履歴情報を他の装置へ送信する手段
とを備えることを特徴とする。
【0019】第10発明に係る履歴情報管理装置は、通
信回線を利用し、車両の動作履歴に関する履歴情報を受
信して管理する履歴情報管理装置において、暗号化され
た履歴情報を受信する手段と、受信した履歴情報を復号
化する手段とを備えることを特徴とする。
【0020】第11発明に係る履歴情報管理装置は、第
10発明に係る履歴情報管理装置において、履歴情報の
復号化に用いる復号化鍵を記憶する手段と、前記履歴情
報を暗号化するのに用いる暗号化鍵を、前記通信回線を
介して他の装置へ送信する手段を備えることを特徴とす
る。
【0021】第12発明に係る履歴情報管理装置は、第
11発明に係る履歴情報管理装置において、他の装置に
固有の識別情報、及び前記暗号化鍵を要求する要求情報
を、前記通信回線を介して受信する手段と、受信した識
別情報及び復号化鍵を関連付けて記憶する手段と、前記
復号化鍵に対応する暗号化鍵を前記通信回線を介して前
記他の装置へ送信する手段と、履歴情報及び識別情報を
受信する手段と、受信した識別情報に関連付けられた復
号化鍵を取得する手段と、取得した復号化鍵を用いて前
記履歴情報を復号化する手段とを備えることを特徴とす
る。
【0022】第13発明に係る履歴情報管理装置は、第
12発明に係る履歴情報管理装置において、前記識別情
報に基づいて、該特定情報に係る前記他の装置の認証を
行う手段を備えることを特徴とする。
【0023】第1発明,第6発明,及び第10発明によ
る場合は、車両に搭載すべきドライブレコーダ等の履歴
情報記憶装置と、第三者機関等が備える履歴情報管理装
置との間にて履歴情報を暗号化して送受信することによ
り、例えば車両が係わる事故が生じた場合に、記憶され
た履歴情報が改竄されるなどの不正行為が行われる可能
性を低減させることが可能である車両履歴情報管理シス
テム、該システムに用いる履歴情報記憶装置及び履歴情
報管理装置を実現することができる。
【0024】第2発明,第7発明,及び第11発明によ
る場合は、復号化鍵は履歴情報管理装置にて記憶し、該
復号化鍵と対を成す暗号化鍵は、履歴情報管理装置から
履歴情報記憶装置へ送信することにより、履歴情報の暗
号通信にて用いる暗号化鍵及び復号化鍵を適宜変更する
ことができ、履歴情報が改竄される可能性をより低減す
ることが可能である車両履歴情報管理システム、該シス
テムに用いる履歴情報記憶装置及び履歴情報管理装置を
実現することができる。
【0025】第3発明,第8発明,及び第12発明によ
る場合は、履歴情報記憶装置に固有に付された識別情
報、例えば履歴情報記憶装置が備えるICチップのメモ
リ内に予め記憶されたID情報を、暗号化鍵を要求する
要求情報と併せて履歴情報管理装置へ送信し、履歴情報
管理装置は、識別情報と復号化鍵を関連付けて記憶する
と共に、前記復号化鍵に対応する暗号化鍵を履歴情報記
憶装置へ送信する。履歴情報記憶装置は、受信した暗号
化鍵を用いて暗号化した履歴情報及び識別情報を送信
し、履歴情報管理装置は、受信した識別情報に基づいて
復号化鍵を取得し、該復号化鍵を用いて受信した履歴情
報を復号化する。従って、他の装置から不正なデータを
送信する、所謂、履歴情報記憶装置へのなりすましを防
止することができる車両履歴情報管理システム、該シス
テムに用いる履歴情報記憶装置及び履歴情報管理装置を
実現することができる。
【0026】第4発明及び第13発明による場合は、暗
号化通信を行う際に行うネゴシエーション時に、履歴情
報記憶装置から得た識別情報をデータベース等にて管理
しておくなどし、履歴情報管理装置は、暗号化された履
歴情報及び識別情報を履歴情報記憶装置から受信した場
合、前記データベース等を参照し、受信した識別情報に
基づき送信元である履歴情報記憶装置の認証を行うこと
により、あるデータが履歴情報管理装置へ送信された場
合に、該データが正当な履歴情報記憶装置から送信され
たものであるか否かを判別することができ、不正なアク
セス及びデータを排除し、集信する履歴情報の信憑性を
向上させることができる車両履歴情報管理システム、該
システムに用いる履歴情報記憶装置及び履歴情報管理装
置を実現することができる。
【0027】第5発明及び第9発明による場合は、履歴
情報記憶装置は、事故検知信号を受け付けた場合に、例
えば、事故検知信号をトリガとし、暗号化された履歴情
報を履歴情報管理装置へ送信することにより、事故発生
後、履歴情報記憶装置に記憶された履歴情報が改竄され
る時間的余裕を与えることなく、直ちに履歴情報を送信
することができ、履歴情報管理装置へ集信される履歴情
報の信憑性を向上させることができる車両履歴情報管理
システム、該システムに用いる履歴情報記憶装置及び履
歴情報管理装置を実現することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る車
両履歴情報管理システムの本実施の形態における構成を
示す模式図である。図中Cは車両であり、該車両Cに
は、エンジンの動作を制御するエンジンECU(EC
U:Electronic Control Unit)41,急ブレーキ等によ
りタイヤがロックされるのを防ぐABS(Antilock Bra
ke System )の制御装置であるABSECU42,ステ
アリングの舵角を検出する舵角センサ43,タイヤの空
気圧の減圧を検出するDWS(Deflation Wheel Senso
r)44,時刻と位置を得るためのGPS(Global Posi
tioning System )装置45,CCDカメラ等のカメラ
46,及び無線機能付きIDカードであるドライバライ
センスから発信される電波を受信してドライバに関する
情報を管理するドライバIDシステムに用いるドライバ
ID装置47の他、スピードメータ,ブレーキセンサ等
の各種車載機器が備えられており、該車載機器は、車内
LAN等からなる車内通信回線N1に接続され、更に、
該車内通信回線N1を介して本発明に係る履歴情報記憶
装置の機能を備えるドライブレコーダ1に接続されてい
る。
【0029】また、車両Cは事故検知装置48を備えて
おり、車両Cに関する事故が発生した場合は、事故が発
生した旨を示す事故検知信号がドライブレコーダ1へ入
力される。なお、事故検知装置48は、エアバッグが展
開する際の展開信号,車載機器へ通電されている電流の
うち、大電流をモニタリングする大電流ショートモニタ
から得られる大電流ショートが発生した旨のショート信
号,車両Cに取り付けられたマイクから得られる事故発
生時の衝撃音信号,又は事故発生時にドライバがマニュ
アルでスイッチを操作することにより得られる信号等を
得ることにより、事故の発生を検知する。また、事故検
知装置48は車内通信回線N1を介さず別個の回線によ
りドライブレコーダ1に接続しているが、前述した他の
車載機器と同様に、車内通信回線N1を介してドライブ
レコーダ1に接続するようにしてもよい。
【0030】また、ドライブレコーダ1は、データを送
受信する際の通信プロトコル変換及びデータ中のノイズ
除去等を行う接続装置2を介し、有線又は Bluetooth等
の無線により携帯電話3に接続されている。更に該携帯
電話3は、インターネット等の車外通信回線N2を介し
て本発明に係る履歴情報管理装置の機能を備え、データ
解析センタ50に設置されたデータ解析装置5に接続さ
れている。
【0031】なお、車両C及びデータ解析センタ50間
の通信においては前記携帯電話3による通信に換え、衛
星通信,DSRC(Dedicated Short Range Communicat
ion:専用挟域通信)等の路車間通信を利用してもよ
い。また、前記データ解析センタ50は、車両の製造に
携わる企業,車両の販売を行うディーラ,及び車両事故
の当事者などのように車両事故等に関して因果関係が存
在する可能性を有する機関ではなく、車両事故等に関し
て公平な立場を有する第三者機関であることが望まし
い。
【0032】次に、前記ドライブレコーダ1の構成につ
いて、図2に示すブロック図を用いて説明する。ドライ
ブレコーダ1はCPU10を備え、該CPU10は、R
AM11,ROM12,第1通信インタフェース13,
第2通信インタフェース14,第3通信インタフェース
15,及びハードディスク(HD)16等の動作を制御
する。
【0033】RAM11は、CPU10が行う演算処理
により発生する一時的なデータを記憶する他、通信モデ
ムである前記第1通信インタフェース13,第2通信イ
ンタフェース14,第3通信インタフェース15を介し
て送受信されるデータを一時的に記憶する。ROM12
は、マスクROM又はPROMで構成されており、コン
ピュータを本発明に係るドライブレコーダ1として機能
させるために必要な各種コンピュータプログラムが格納
されており、また、夫々のドライブレコーダ1に固有で
あり識別可能なID情報(識別情報)が記憶されてい
る。
【0034】第1通信インタフェース13は、車内通信
回線N1を介して前述した各種車載機器から送信されて
くる動作履歴等に関する履歴情報などのデータを受信す
る際に、データの変調/復調などを行うハードウェアで
ある。第2通信インタフェース14は、事故検知装置4
8に接続されており、車両事故が発生した場合に事故検
知信号が入力される。第3通信インタフェース15は、
接続装置2及び携帯電話3を介し、インターネット等の
車外通信回線N2に接続され、ドライブレコーダ1は、
第3通信インタフェース15を介してデータ解析装置5
との間でデータの送受信が可能になっている。これらの
通信インタフェースを介してドライブレコーダ1が受信
したデータは、一時的にRAM11に記憶された後、C
PU10にて処理され、また、HD16に格納される。
【0035】HD16は、前記第1通信インタフェース
13を介して受信する、各種車載機器に関する履歴情報
を記憶するための履歴情報記憶領域16a,前記第3通
信インタフェース15を介してデータ解析装置5との間
にて暗号通信を行う際に、送信データを暗号化するため
の暗号化鍵を記憶するための暗号化鍵記憶領域16b,
及び前記暗号通信をドライブレコーダ1にて実行するた
めのコンピュータプログラムが格納された暗号通信プロ
グラム記憶領域16c等の記憶領域を有している。な
お、履歴情報記憶領域16aには、数十秒間〜数分間の
暗号化された履歴情報が記憶可能であり、順次上書きさ
れるが、外部記録媒体としてメモリースティック,コン
パクトフラッシュ(登録商標)等のメモリカードにより
大容量の履歴情報を記録するようにしてもよい。
【0036】次に、データ解析装置5の構成について、
図3に示すブロック図を用いて説明する。データ解析装
置5はCPU50を備え、該CPU50は、RAM5
1,ROM52,通信インタフェース53,及びハード
ディスク(HD)54等の動作を制御する。
【0037】RAM51は、CPU50が行う演算処理
により発生する一時的なデータを記憶する他、通信モデ
ムである通信インタフェース53を介して送受信される
データを一時的に記憶する。ROM52は、マスクRO
M又はPROMで構成されており、コンピュータを本発
明に係るデータ解析装置5として機能させるために必要
な各種コンピュータプログラムが格納されている。
【0038】通信インタフェース53は、インターネッ
ト等の車外通信回線N2に接続され、車両Cが備える携
帯電話3及び接続装置2を介し、ドライブレコーダ1と
の間でデータの送受信が可能になっている。
【0039】HD54は、ドライブレコーダ1との間で
暗号通信を行うためのコンピュータプログラムが格納さ
れた暗号通信プログラム記憶領域54a,暗号通信を行
う際に相手方であるドライブレコーダ1の認証を行うた
めのコンピュータプログラムが格納された認証プログラ
ム記憶領域54b,ドライブレコーダ1から送信されて
くる該ドライブレコーダ1のID情報に基づき、認証を
行う際に参照すべく多数のID情報が記憶されているI
D情報記憶領域54c,ID情報と、暗号通信に用いる
復号化鍵とを関連付けて記憶している鍵情報記憶領域5
4d,及び暗号通信により受信した車両Cの各種車載機
器に関する履歴情報を記憶する履歴情報記憶領域54e
等の記憶領域を有している。
【0040】なお、履歴情報記憶領域54eにて履歴情
報を記憶する他、これと共に外部記録媒体としてメモリ
ースティック,コンパクトフラッシュ等のメモリカード
に履歴情報を記録するようにしてもよい。また、データ
解析装置5に液晶ディスプレイを接続して画面上に履歴
情報を出力できるようにし、またプリンタを接続するこ
とにより紙面上に履歴情報を出力できるようにしてもよ
い。
【0041】次に、上述した構成をなす車両履歴情報管
理システムにおける暗号化鍵を取得する際の動作の流れ
について、図4に示すフローチャートを用いて説明す
る。なお以下の説明では、鍵の受け渡しの利便性が高い
という特徴を有するRSA(考案者の Rivest,Shamir,A
dlemanの三人の頭文字を取ったもの)等の公開鍵暗号方
式を用いる場合について説明する。初めに、ドライブレ
コーダ1から、履歴情報の暗号化に用いる暗号化鍵を要
求する旨の要求情報、及び自身のID情報を、車外通信
回線N2を介してデータ解析装置5へ送信する(S
1)。送信する時期としては、車両Cにドライブレコー
ダ1が搭載され、IGキーがオンとなって前記ドライブ
レコーダ1に最初に通電されたときに自動的に送信する
ようプログラムされているか、または、ドライバが手動
で行えるようにしてもよい。
【0042】前記要求情報及びID情報を受信したデー
タ解析装置5は(S2)、暗号化鍵(即ち、公開鍵)及
び復号化鍵(即ち、秘密鍵)を生成し(S3)、また受
信したID情報を、HD54に有するID情報記憶領域
54cに記憶しておく(S4)。次に、受信したID情
報と生成した復号化鍵とを関連付けた鍵情報を、鍵情報
記憶領域54dに記憶しておき(S5)、前記復号化鍵
に対応する暗号化鍵をドライブレコーダ1へ送信する
(S6)。暗号化鍵を受信したドライブレコーダ1は
(S7)、HD16が有する暗号化鍵記憶領域16bに
記憶し(S8)、本実施における暗号化鍵を取得する際
の動作を終了する。なお、暗号化鍵及び復号化鍵は、予
め複数を生成しておき、ステップ2にて要求情報を受信
した場合、予め生成された復号化鍵のうちの一つをID
情報と関連付けて、ステップ5にて鍵情報を記憶しても
よい。
【0043】次に、車両履歴情報管理システムにおい
て、取得した暗号化鍵を用いて暗号化された履歴情報を
データ解析装置5へ送信する際の動作の流れについて図
5に示すフローチャートを用いて説明する。初めに、ド
ライブレコーダ1は車内通信回線N1を介して前記エン
ジンECU41,ABSECU42,舵角センサ43等
の各種車載機器から逐次履歴情報を受信する(S1
0)。受信した履歴情報は一時的にRAM11に記憶さ
れ、暗号通信プログラム記憶領域16cに記憶されてい
るプログラムに従って暗号化され(S11)、HD16
の履歴情報記憶領域16aに順次上書きされる(S1
2)。
【0044】そして車両Cに係わる車両事故が発生し、
事故検知装置48にて事故が検知された場合、即ち、エ
アバッグの展開信号等の事故検知信号が事故検知装置4
8から出力され、第2通信インタフェース14を介して
ドライブレコーダ1へ入力された場合(S13:Y)、
履歴情報記憶領域16aへの履歴情報の上書きを中止し
て(S14)事故発生直前における各種車載機器の動作
履歴に関する情報を保持すると共に、ドライブレコーダ
1が有するID情報,及び履歴情報記憶領域16aに記
憶されている履歴情報を、車外通信回線N2を介してデ
ータ解析装置5へ送信する(S15)。また、事故検知
信号の入力がない場合は(S13:N)、ステップ10
乃至ステップ12の動作、即ち履歴情報の受信,暗号
化,及び上書きを継続して行う。
【0045】なお、受信した履歴情報は、そのまま履歴
情報記憶領域16aにて記憶し、事故を検知してデータ
解析装置5へ送信する間際に暗号化してもよい。但しこ
の場合、履歴情報記憶領域16aに記憶されている履歴
情報が改竄される虞があるため、上記ステップ10乃至
ステップ12の如く、事故検知以前に履歴情報を受信し
た直後に暗号化して記憶しておくことが望ましい。ま
た、ステップ14での事故検知後上書きを中止するタイ
ミングは、事故検知信号が入力された直後としてもよい
し、また、事故検知信号が入力されてから所定期間後と
してもよい。
【0046】車外通信回線N2を介してID情報,及び
暗号化された履歴情報を受信したデータ解析装置5は
(S16)、受信したID情報に基づいて送信元の認証
を行う(S17)。即ち、HD54内の認証プログラム
記憶領域54bに記憶されているプログラムに従い、受
信したID情報と、ID情報記憶領域54cに記憶され
ている情報とを照合し、受信したID情報が正当なもの
として記憶されていれば認証可能と判断し、記憶されて
いなければ不正な情報であり認証不可と判断できる。
【0047】ステップ17での認証の結果、認証不可と
判断した場合(S18:Y)、データ解析装置5は車外
通信回線N2を介してエラー情報を送信し(S19)、
ドライブレコーダ1は前記エラー情報を受信して(S2
0)本システムの動作を終了する。なお、ドライブレコ
ーダ1がエラー情報を受信した場合、前述した如く、そ
の時点でシステムの動作を終了してもよいし、ステップ
15以降の動作を所定回数繰り返して行うようにしても
よい。また、最終的に認証できなかった場合、暗号化さ
れた履歴情報は、ドライブレコーダ1にてメモリカード
等の外部記録媒体に記録し、後に回収して保存データを
読み出せるようにしておくことが望ましい。
【0048】ステップ17での認証の結果、認証可能と
判断した場合(S18:N)、受信したID情報に基づ
いて鍵情報記憶領域54dを参照し、履歴情報を復号化
するための復号化鍵を取得する(S21)。更に、取得
した復号化鍵を用いて前記履歴情報を復号化し(S2
2)、HD54内の履歴情報記憶領域54e又は他の記
憶媒体に記憶して(S23)本システムの動作を終了す
る。
【0049】このようにしてデータ解析装置5が受信し
た履歴情報に基づき、各種車載機器の事故前後における
動作履歴を把握することができる。例えば、舵角センサ
43の動作履歴に基づき、ドライバが居眠り運転をして
いたか否かを推測することができ、エンジンECU41
の動作履歴からアクセルの踏む込み量を得て急発進など
の無謀運転をしていなかったかを推測することができ、
また、カメラ46にて撮影された映像により事故発生直
前の周辺状況を確認することができ、事故,ニアミス等
の発生要因の実態を明確に究明する助けとなる。
【0050】なお、図4及び図5を用いた説明では、前
述した如く、RSA等の公開鍵暗号方式を用いた場合に
ついて説明している。この場合、ステップ17に示すよ
うにドライブレコーダ1に固有のID情報を用いて認証
を行うが、暗号化鍵は即ち公開鍵であり公開されている
ので、不正なデータが前記暗号化鍵により暗号化され、
正当な履歴情報になりすましてデータ解析装置5へ送信
される可能性が若干存在する。従って、上述した履歴情
報の暗号化及び復号化に加え、ドライブレコーダ1へ予
め秘密鍵となる暗号化鍵を付与しておき、データ解析装
置5では前記秘密鍵に対応する公開鍵となる復号化鍵を
保存しておく。そして、ドライブレコーダ1は、ステッ
プ11にて暗号化を行う前、或いは後に、前記秘密鍵を
用いて履歴情報を更に暗号化しておくことより、実質的
にデータが改竄される可能性はほぼなくなる。
【0051】即ちこれは電子署名を利用しており、デー
タ解析装置5が暗号化された履歴情報を受信し、該履歴
情報が公開鍵たる復号化鍵を用いて復号化することがで
きた場合、前記公開鍵に対応する秘密鍵を有するドライ
ブレコーダ1のみによって暗号化された履歴情報であ
り、他の何者にも改竄されていない履歴情報であること
が保障されるためである。なお、前記秘密鍵に関する情
報は、第三者に漏洩することが全くないようにドライブ
レコーダ1へ送信する必要があり、これを実現する方法
としては周知の技術として、使用するアプリケーション
等に係わらず全ての通信を自動的に暗号化するIPse
c(IP Security Protocol)にて用いられる鍵交換プロ
トコルであるIKE(Internet Key Exchange )などを
利用することが考えられる。
【0052】また、ドライブレコーダ1及びデータ解析
装置5の間での通信における暗号方式として、公開鍵暗
号方式に換えてDES(Data Encryption Standard)等
の共通鍵暗号方式を用いてもよいことは言うまでもな
く、この場合の通信プロトコルとしては、利便性及び安
全性から前記IPsecを利用するのが望ましい。
【0053】更に、図4にて説明した如く、暗号化鍵を
データ解析装置5から受信することにより取得するので
はなく、ドライブレコーダ1の製造時等に予め付与して
おいた場合であっても、図5にて説明した如き暗号化さ
れた履歴情報を送信することができる。但し、製造時等
に予め暗号化鍵を付与する場合には、車両事故等に利害
関係を有する可能性がある製造業者によって暗号化鍵が
付与されることになり、また、必要に応じて暗号化鍵を
変更することができない場合が生じるため、望ましく
は、図4にて説明した如くに事故等に関して公平な立場
を有する第三者機関から暗号化鍵を付与するようにする
方がよい。
【0054】上述した如く、本実施に係る車両履歴情報
管理システムによれば、ドライブレコーダ1及びデータ
解析装置5の間にて暗号を用いた通信を行うため、ドラ
イブレコーダ1にて記憶されるデータが改竄されて送信
されるなどの不正行為の発生を防止することができる。
【0055】また、ドライブレコーダ1にて暗号化に用
いる暗号化鍵は、データ解析装置5からドライブレコー
ダ1へ送信され、これに対応する復号化鍵はデータ解析
装置5にて記憶しておくため、所定期間毎など必要に応
じて暗号化鍵及び復号化鍵を変更することができ、デー
タ改竄等の不正行為の発生をより効果的に防止すること
ができる。
【0056】また、ドライブレコーダ1は、暗号化鍵を
要求する際にID情報を併せて送信し、データ解析装置
5は、前記ID情報を復号化鍵と関連付けて記憶すると
共に、これに対応する暗号化鍵をドライブレコーダ1へ
送信するため、他の装置からなりすまして不正なデータ
を送信することを防止することができる。
【0057】また、データ解析装置5は、暗号化された
履歴情報及びID情報を受信した場合に、ID情報に基
づいて送信元の認証を行うため、送信元が正当なドライ
ブレコーダ1であるか否かを判別することができ、不正
なアクセス及びデータを排除して、集信する履歴情報の
信憑性を向上させることができる。
【0058】更に、ドライブレコーダ1は、事故検知装
置48から事故検知信号が入力された場合、即ち事故検
知信号をトリガとするなどして暗号化された履歴情報を
データ解析装置5へ送信するため、例えば事故発生後、
直ちに履歴情報を送信することが可能であり、データを
改竄される時間的余裕を与えることがない。
【0059】
【発明の効果】第1発明,第6発明,及び第10発明に
よれば、例えば車両が係わる事故が生じた場合に、記憶
された履歴情報が改竄されるなどの不正行為が行われる
可能性を低減させることが可能である車両履歴情報管理
システム、該システムに用いる履歴情報記憶装置及び履
歴情報管理装置を実現することができる。
【0060】第2発明,第7発明,及び第11発明によ
れば、履歴情報の暗号通信にて用いる暗号化鍵及び復号
化鍵を適宜変更することができ、履歴情報が改竄される
可能性をより低減することが可能である車両履歴情報管
理システム、該システムに用いる履歴情報記憶装置及び
履歴情報管理装置を実現することができる。即ち、履歴
情報記憶装置へ暗号化鍵を付与するに当たり、例えば車
両事故等に利害関係を有する虞のある製造業者等によっ
て製造時に暗号化鍵が付与された場合は、履歴情報の改
竄等の疑義が生じる可能性があるが、本発明では通信回
線を介して履歴情報管理装置から暗号化鍵を送信するた
め、事故等に利害関係を有しない公平な立場の第三者機
関が履歴情報管理装置を備えることにより、この問題を
回避することができる。
【0061】第3発明,第8発明,及び第12発明によ
れば、他の装置から不正なデータを送信する、所謂、履
歴情報記憶装置へのなりすましを防止することができる
車両履歴情報管理システム、該システムに用いる履歴情
報記憶装置及び履歴情報管理装置を実現することができ
る。
【0062】第4発明及び第13発明によれば、あるデ
ータが履歴情報管理装置へ送信された場合に、該データ
が正当な履歴情報記憶装置から送信されたものであるか
否かを判別することができ、不正なアクセス及びデータ
を排除し、受信する履歴情報の信憑性を向上させること
ができる車両履歴情報管理システム、該システムに用い
る履歴情報記憶装置及び履歴情報管理装置を実現するこ
とができる。
【0063】第5発明及び第9発明によれば、事故発生
後、履歴情報記憶装置に記憶された履歴情報が改竄され
る時間的余裕を与えることなく、直ちに履歴情報を送信
することができ、履歴情報管理装置へ集信される履歴情
報の信憑性を向上させることができる車両履歴情報管理
システム、該システムに用いる履歴情報記憶装置及び履
歴情報管理装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両履歴情報管理システムの本実
施の形態における構成を示す模式図である。
【図2】ドライブレコーダの構成を示すブロック図であ
る。
【図3】データ解析装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】車両履歴情報管理システムにおける暗号化鍵を
取得する際の動作の流れを説明するためのフローチャー
トである。
【図5】車両履歴情報管理システムにおいて、取得した
暗号化鍵を用いて暗号化された履歴情報をデータ解析装
置へ送信する際の動作の流れを説明するためのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 ドライブレコーダ(履歴情報記憶装置) 2 接続装置 3 携帯電話 5 データ解析装置(履歴情報管理装置) 48 事故検知装置 C 車両 N1 車内通信回線 N2 車外通信回線

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の動作履歴に関する履歴情報を記憶
    する履歴情報記憶装置と、通信回線を利用し、履歴情報
    を受信して管理する履歴情報管理装置とを備える車両履
    歴情報管理システムにおいて、 前記履歴情報記憶装置は、履歴情報を暗号化する手段
    と、暗号化した履歴情報を、前記通信回線を介して前記
    履歴情報管理装置へ送信する手段とを備え、 前記履歴情報管理装置は、暗号化された履歴情報を受信
    する手段と、受信した履歴情報を復号化する手段とを備
    えることを特徴とする車両履歴情報管理システム。
  2. 【請求項2】 前記履歴情報管理装置は、履歴情報の復
    号化に用いる復号化鍵を記憶する手段と、履歴情報の暗
    号化に用いる暗号化鍵を、前記通信回線を介して前記履
    歴情報記憶装置へ送信する手段とを備え、 前記履歴情報記憶装置は、暗号化鍵を受信する手段を備
    えることを特徴とする請求項1に記載の車両履歴情報管
    理システム。
  3. 【請求項3】 前記履歴情報記憶装置は、該履歴情報記
    憶装置に固有の識別情報、及び前記暗号化鍵を要求する
    要求情報を、前記通信回線を介して前記履歴情報管理装
    置へ送信する手段を備え、 前記履歴情報管理装置は、前記識別情報及び要求情報を
    受信する手段と、受信した識別情報及び復号化鍵を関連
    付けて記憶する手段と、前記復号化鍵に対応する暗号化
    鍵を前記履歴情報記憶装置へ送信する手段とを備え、 前記履歴情報記憶装置は更に、前記暗号化鍵を受信する
    手段と、受信した暗号化鍵を用いて暗号化された履歴情
    報、及び前記識別情報を、前記履歴情報管理装置へ送信
    する手段とを備え、 前記履歴情報管理装置は更に、暗号化された履歴情報及
    び識別情報を受信する手段と、受信した識別情報に関連
    付けられた復号化鍵を取得する手段と、取得した復号化
    鍵を用いて前記履歴情報を復号化する手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の車両履歴情報管理シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記履歴情報管理装置は、識別情報に基
    づいて履歴情報記憶装置の認証を行う手段を備えること
    を特徴とする請求項3に記載の車両履歴情報管理システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記履歴情報記憶装置は、前記車両に係
    わる事故の発生を示す事故検知信号を受け付ける手段
    と、前記事故検知信号を受け付けた場合に、暗号化され
    た履歴情報を、履歴情報管理装置へ送信する手段とを備
    えることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の
    車両履歴情報管理システム。
  6. 【請求項6】 車両の動作履歴に関する履歴情報を記憶
    する履歴情報記憶装置において、 前記履歴情報を暗号化する手段と、他の装置との間にて
    通信可能に接続する手段と、暗号化した履歴情報を他の
    装置へ送信する手段とを備えることを特徴とする履歴情
    報記憶装置。
  7. 【請求項7】 履歴情報の暗号化に用いる暗号化鍵を、
    他の装置から受信する手段を備えることを特徴とする請
    求項6に記載の履歴情報記憶装置。
  8. 【請求項8】 履歴情報記憶装置に固有の識別情報、及
    び前記暗号化鍵を要求する要求情報を他の装置へ送信す
    る手段と、受信した暗号化鍵を用いて暗号化した履歴情
    報、及び前記識別情報を、他の装置へ送信する手段とを
    備えることを特徴とする請求項7に記載の履歴情報記憶
    装置。
  9. 【請求項9】 前記車両に係わる事故の発生を示す事故
    検知信号を受け付ける手段と、前記事故検知信号を受け
    付けた場合に、暗号化された履歴情報を他の装置へ送信
    する手段とを備えることを特徴とする請求項6乃至8の
    何れかに記載の履歴情報記憶装置。
  10. 【請求項10】 通信回線を利用し、車両の動作履歴に
    関する履歴情報を受信して管理する履歴情報管理装置に
    おいて、 暗号化された履歴情報を受信する手段と、受信した履歴
    情報を復号化する手段とを備えることを特徴とする履歴
    情報管理装置。
  11. 【請求項11】 履歴情報の復号化に用いる復号化鍵を
    記憶する手段と、前記履歴情報を暗号化するのに用いる
    暗号化鍵を、前記通信回線を介して他の装置へ送信する
    手段を備えることを特徴とする請求項10に記載の履歴
    情報管理装置。
  12. 【請求項12】 他の装置に固有の識別情報、及び前記
    暗号化鍵を要求する要求情報を、前記通信回線を介して
    受信する手段と、受信した識別情報及び復号化鍵を関連
    付けて記憶する手段と、前記復号化鍵に対応する暗号化
    鍵を前記通信回線を介して前記他の装置へ送信する手段
    と、履歴情報及び識別情報を受信する手段と、受信した
    識別情報に関連付けられた復号化鍵を取得する手段と、
    取得した復号化鍵を用いて前記履歴情報を復号化する手
    段とを備えることを特徴とする請求項11に記載の履歴
    情報管理装置。
  13. 【請求項13】 前記識別情報に基づいて、該特定情報
    に係る前記他の装置の認証を行う手段を備えることを特
    徴とする請求項12に記載の履歴情報管理装置。
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