JP4193577B2 - ドライブレコーダの車両状態データ書込・読取システム、ドライブレコーダおよび車両状態データ読取機 - Google Patents

ドライブレコーダの車両状態データ書込・読取システム、ドライブレコーダおよび車両状態データ読取機 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の状態に関する車両状態データを書込可能なドライブレコーダと、前記ドライブレコーダに記憶されている車両状態データを読取可能な車両状態データ読取機とを備えたドライブレコーダの車両状態データ書込・読取システム、前記車両状態データ書込・読取システム内で用いられるドライブレコーダおよび車両状態データ読取機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両事故が発生したときの事故原因の究明に役立てることを目的として、車両の状態に関する車両状態データを記憶するドライブレコーダが供されており、そのうち、車両状態データのセキュリティを適切に確保するために、車両状態データを暗号化して記憶するものがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−362435号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した特許文献1に記載されているものでは、車両状態データを暗号化するための暗号化情報がドライブレコーダ自体に記憶されているので、例えば暗号化技術の進歩に伴って暗号化情報を最新のものに更新する必要がある場合や、暗号化情報のデータ容量の増大に伴って暗号化情報を記憶させておくメモリを大容量のものに取替える必要がある場合などには、車両からドライブレコーダを取外したりする必要がある。しかしながら、ドライブレコーダが衝撃を受け難くするために強固なケースに収容された状態で車両に搭載されていることを考慮すると、その作業が煩雑であるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両状態データを暗号化して記憶することにより、車両状態データのセキュリティを適切に確保することができると共に、暗号化情報を更新したりする作業を容易に行うことができるドライブレコーダの車両状態データ書込・読取システム、ドライブレコーダおよび車両状態データ読取機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載したドライブレコーダの車両状態データ書込・読取システムによれば、ドライブレコーダは、車両の状態に関する車両状態データをドライブレコーダとは別体に設けられた暗号化情報記憶手段に記憶されている暗号化情報に基づいて暗号化して書込み、車両状態データ読取機は、ドライブレコーダに記憶されている暗号化された車両状態データを読取り、読取られた暗号化された車両状態データを復号化情報に基づいて復号化して元々の(暗号化される以前の)車両状態データを生成する。
【0007】
これにより、暗号化および復号化の技術を適用することにより、車両の状態に関する車両状態データが暗号化情報に基づいて暗号化されてドライブレコーダに書込まれるように構成したので、仮に車両事故が発生したとしても、ドライブレコーダに記憶されている車両状態データが復号化情報より復号化されない限りは正常に読取られることがなく、ドライブレコーダに記憶されている車両状態データのセキュリティを適切に確保することができる。また、ドライブレコーダに記憶されている暗号化された車両状態データが復号化情報に基づいて復号化されて元々の車両状態データが生成されるように構成したので、暗号化された車両状態データが例えば警察官などにより復号化情報に基づいて正規の手順で復号化されることにより、事故原因を適切に究明することができる。
【0008】
しかも、車両状態データを暗号化するための暗号化情報を、ドライブレコーダ自体に記憶させるのではなく、ドライブレコーダとは別体の暗号化情報記憶手段に記憶させるように構成したので、例えば暗号化技術の進歩に伴って暗号化情報を最新のものに更新する必要がある場合や、暗号化情報のデータ容量の増大に伴って暗号化情報を記憶させておくメモリを大容量のものに取替える必要がある場合などに、車両からドライブレコーダを取外したりする必要がなく、暗号化情報を更新したりする作業を容易に行うことができる。また、暗号化情報記憶手段を車両のナンバープレートに取付可能な電子ナンバープレートにより構成したので、例えば車両ナンバーを交付するときに車検証情報などを電子ナンバープレートに記憶させると同時に、暗号化情報をも電子ナンバープレートに記憶させることができ、利便性を高めることができる。また、2年毎に実施される法定車検の際に必然的に車検証情報が更新されることを考慮すると、車検証情報を更新すると同時に、暗号化情報を最新のものに更新したり、暗号化情報を記憶させておくメモリを大容量のものに取替えることにより、暗号化情報を更新したりする作業を効率良く行うことができる。
【0009】
請求項2に記載したドライブレコーダの車両状態データ書込・読取システムによれば、ドライブレコーダは、車両の状態に関する車両状態データをドライブレコーダとは別体に設けられた暗号化情報記憶手段に記憶されている暗号化情報に基づいて暗号化して書込み、車両状態データ読取機は、ドライブレコーダに記憶されている暗号化された車両状態データを読取り、読取られた暗号化された車両状態データを復号化情報に基づいて復号化して元々の(暗号化される以前の)車両状態データを生成する。
これにより、暗号化および復号化の技術を適用することにより、車両の状態に関する車両状態データが暗号化情報に基づいて暗号化されてドライブレコーダに書込まれるように構成したので、仮に車両事故が発生したとしても、ドライブレコーダに記憶されている車両状態データが復号化情報より復号化されない限りは正常に読取られることがなく、ドライブレコーダに記憶されている車両状態データのセキュリティを適切に確保することができる。また、ドライブレコーダに記憶されている暗号化された車両状態データが復号化情報に基づいて復号化されて元々の車両状態データが生成されるように構成したので、暗号化された車両状態データが例えば警察官などにより復号化情報に基づいて正規の手順で復号化されることにより、事故原因を適切に究明することができる。
しかも、車両状態データを暗号化するための暗号化情報を、ドライブレコーダ自体に記憶させるのではなく、ドライブレコーダとは別体の暗号化情報記憶手段に記憶させるように構成したので、例えば暗号化技術の進歩に伴って暗号化情報を最新のものに更新する必要がある場合や、暗号化情報のデータ容量の増大に伴って暗号化情報を記憶させておくメモリを大容量のものに取替える必要がある場合などに、車両からドライブレコーダを取外したりする必要がなく、暗号化情報を更新したりする作業を容易に行うことができる。また、ドライブレコーダに記憶されている暗号化された車両状態データが車両状態データ読取機により読取られると、それ以後の車両状態データが同一の暗号化情報に基づいて暗号化されてドライブレコーダに書込まれるのではなく、それ以後の車両状態データが別の新規な暗号化情報に基づいて暗号化されてドライブレコーダに書込まれるように構成したので、ドライブレコーダに記憶されている暗号化された車両状態データが車両状態データ読取機により一旦読取られた以後であっても、それ以後にドライブレコーダに記憶される車両状態データのセキュリティを適切に確保することができる。
【0011】
請求項に記載したドライブレコーダの車両状態データ書込・読取システムによれば、車両状態データが公開鍵に基づいて暗号化されてドライブレコーダに書込まれると共に、ドライブレコーダに記憶されている暗号化された車両状態データが秘密鍵に基づいて復号化されて元々の車両状態データが生成されるように構成したので、公開鍵と秘密鍵とが対であることから、仮に公開鍵が第三者により読取られたとしても、秘密鍵が第三者により読取られない限りはドライブレコーダに記憶されている車両状態データが第三者により読取られることがなく、ドライブレコーダに記憶されている車両状態データのセキュリティを適切に確保することができる。また、車両が売買されることに伴って車両の所有者が変更されると、ナンバープレートと共に電子ナンバープレートも取替えられることになるので、前所有者の車両状態データが消去されずにドライブレコーダに記憶されていたとしても、公開鍵と秘密鍵とが変更されることにより、前所有者の車両状態データが読取られることがなくなり、前所有者のプライバシーを適切に保護することができる。
【0012】
請求項に記載したドライブレコーダによれば、車両状態データが車両状態データ取得手段により取得されると、車両状態データ書込手段は、取得された車両状態データを車両のナンバープレートに取付可能な電子ナンバープレートから暗号化情報取得手段により取得された暗号化情報に基づいて暗号化して車両状態データ記憶手段に書込む。これにより、上記した請求項1に記載したものと同様にして、仮に車両事故が発生したとしても、ドライブレコーダに記憶されている車両状態データが復号化情報より復号化されない限りは正常に読取られることがなく、ドライブレコーダに記憶されている車両状態データのセキュリティを適切に確保することができると共に、暗号化情報を更新したりする作業を容易に行うことができる。
【0013】
請求項に記載した車両状態データ読取機によれば、車両のナンバープレートに取付可能な電子ナンバープレートに記憶されている暗号化情報に基づいて暗号化されてドライブレコーダに記憶されている車両の状態に関する車両状態データが車両状態データ読取手段により読取られると、車両状態データ復号手段は、読取られた暗号化された車両状態データを復号化情報取得手段により取得された復号化情報に基づいて復号化して元々の車両状態データを生成する。これにより、上記した請求項1に記載したものと同様にして、暗号化された車両状態データが例えば警察官などにより復号化情報に基づいて正規の手順で復号化されることにより、事故原因を適切に究明することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について、図面を参照して説明する。尚、本実施例では、特定の鍵管理者(例えば警察官や警察から委託された団体の担当者など)がセンター端末にて公開鍵および秘密鍵を管理するものとして説明する。また、ドライブレコーダと車両状態データ読取機とが所定の接続ケーブルを通じて接続されることにより、ドライブレコーダから当該ドライブレコーダに記憶されている暗号化された車両状態データが車両状態データ読取機に転送されるものとして説明する。
【0015】
まず、図1は、システムの全体構成を概略的に示している。センター端末1は、管理センターに設置されているもので、制御部2、通信部3、入力部4、表示部5および公開鍵・秘密鍵データベース6を備えて構成されている。制御部2は、CPU、RAMおよびROMなどから構成されており、CPUが制御プログラムを実行することにより、センター端末1の動作全般を制御する。
【0016】
公開鍵・秘密鍵データベース6は、図2に示すように、車両毎に車両ナンバー(登録ナンバー)、公開鍵および秘密鍵を一単位とする個別の公開鍵・秘密鍵データをデータベース化して記憶可能になっている。この場合、制御部2は、特定の鍵管理者が入力部4を操作したことにより、車両ナンバー、公開鍵および秘密鍵が一単位として入力されると、入力された車両ナンバー、公開鍵および秘密鍵を一単位として表示部5に表示させると共に、入力された車両ナンバー、公開鍵および秘密鍵を一単位として公開鍵・秘密鍵データベース6に記憶させる。
【0017】
通信部3は、車両状態データ読取機7から車両ナンバーが例えば携帯電話網などからなるネットワークを通じて受信されると、公開鍵・秘密鍵データベース6に記憶されている秘密鍵のうち当該受信された車両ナンバーに対応する秘密鍵をネットワークを通じて車両状態データ読取機7に送信する。
【0018】
電子ナンバープレート8(本発明でいう暗号化情報記憶手段)は、車両のナンバープレート上の所定位置に取付けられるもので、制御部9、公開鍵記憶部10および公開鍵出力部11を備えて構成されている。制御部9は、CPU、RAMおよびROMなどから構成されており、CPUが制御プログラムを実行することにより、電子ナンバープレート8の動作全般を制御する。公開鍵記憶部10は、センター端末1の公開鍵・秘密鍵データベース6に記憶されている公開鍵が記憶可能になっている。この場合、制御部9は、特定の鍵管理者が例えば専用の書込装置などを操作したことにより、センター端末1の公開鍵・秘密鍵データベース6に記憶されている公開鍵を公開鍵記憶部10に記憶させる。公開鍵出力部11は、公開鍵記憶部10に記憶されている公開鍵をドライブレコーダ12に出力する。
【0019】
ドライブレコーダ12は、衝撃を受け難くするために例えば座席下部などに強固なケースに収容された状態で車両に搭載されているもので、制御部13(本発明でいう車両状態データ書込手段)、公開鍵入力部14(本発明でいう暗号化情報取得手段)、公開鍵記憶部15、車両状態データ入力部16(本発明でいう車両状態データ取得手段)、車両状態データ送信部17および車両状態データベース18(本発明でいう車両状態データ記憶手段)を備えて構成されている。
【0020】
制御部13は、CPU、RAMおよびROMなどから構成されており、CPUが制御プログラムを実行することにより、ドライブレコーダ12の動作全般を制御する。公開鍵入力部14は、電子ナンバープレート8の公開鍵出力部11から公開鍵を入力する。公開鍵記憶部15は、電子ナンバープレート8の公開鍵出力部11から公開鍵入力部14に入力された公開鍵を記憶する。車両状態データ入力部16は、車両に搭載されている各種の車両センサや各種のECUなどから車両の状態に関する車両状態データを車載LAN(図示せず)などを通じて入力する。尚、ここでいう車両状態データとは、例えば車速を表す車速データ、操舵角を表す操舵角データ、加速度を表す加速度データ、ブレーキのオンオフを表すブレーキデータおよびアクセルの開度を表すアクセルデータなどである。
【0021】
車両状態データ送信部17は、所定の接続ケーブル(図示せず)の一端側が接続されると共に、所定の接続ケーブルの他端側が上記した車両状態データ読取機7の車両状態データ受信部19(本発明でいう車両状態データ読取手段)に接続され、ドライブレコーダ12と車両状態データ読取機7とが所定の接続ケーブルを通じて電気的に接続されていると、車両状態データベース18に記憶されている車両状態データを車両状態データ読取機7の車両状態データ受信部19に送信する。尚、このように構成されたドライブレコーダ12は、車両事故が発生したことに伴って電源系統が破損されたとしても、バックアップ電源(図示せず)が駆動して動作電源を確保することにより、それ以降の動作を継続可能に構成されている。
【0022】
車両状態データ読取機7は、携帯可能に構成されていると共に、車両事故の事故原因を究明する例えば警察官などが管理するもので、制御部20(本発明でいう車両状態データ復号手段)、通信部21(本発明でいう復号化情報取得手段)、秘密鍵記憶部22、入力部23、車両状態データ出力部24および車両状態データ受信部19を備えて構成されている。制御部20は、CPU、RAMおよびROMなどから構成されており、CPUが制御プログラムを実行することにより、車両状態データ読取機7の動作全般を制御する。
【0023】
通信部21は、例えば警察官などが入力部23を操作したことにより、車両ナンバーが入力されると、入力された車両ナンバーをネットワークを通じてセンター端末1に送信する。秘密鍵記憶部22は、センター端末1から秘密鍵がネットワークを通じて通信部21に受信されると、受信された秘密鍵を記憶する。車両状態データ出力部24は、ドライブレコーダ12から暗号化された車両状態データが車両状態データ受信部19に受信され、暗号化された車両状態データが秘密鍵記憶部22に記憶されている秘密鍵に基づいて復号化されて元々の(暗号化される以前の)車両状態データが生成されると、生成された元々の車両状態データを出力する。
【0024】
次に、上記した構成の作用について、図3および図4を参照して説明する。ここで、図3は、ドライブレコーダ12の制御部13が行う処理をフローチャートとして示しており、図4は、車両状態データ読取機7の制御部20が行う処理をフローチャートとして示している。
【0025】
ドライブレコーダ12において、制御部13は、車両に搭載されている各種の車両センサや各種のECUなどから車両状態データが車載LANなどを通じて車両状態データ入力部16に入力されたか否かを監視していると共に(ステップS1)、車両状態データ読取機7から読取コマンドが車両状態データ送信部17に受信されたか否かを監視している(ステップS2)。
【0026】
ここで、制御部13は、各種の車両センサや各種のECUなどから車両状態データが車載LANなどを通じて車両状態データ入力部16に入力された旨を検出すると(ステップS1にて「YES」)、電子ナンバープレート8から入力されて公開鍵記憶部15に記憶されている公開鍵を読出し(ステップS3)、入力された車両状態データを当該読出された公開鍵に基づいて暗号化し(ステップS4)、暗号化された車両状態データを車両状態データベース18に記憶させる(ステップS5)。そして、制御部13は、ステップS1,S2に戻り、上記した処理を繰返して行う。これにより、ドライブレコーダ12は、最新の車両状態データを車両状態データベース18に記憶することが可能となる。
【0027】
さて、ここで、車両事故が発生したと仮定する。車両事故が発生すると、車両状態データ読取機7を管理する例えば警察官などは、センター端末1を発信先として発信すると共に、事故車両の車両ナンバーをセンター端末1に通知する。車両状態データ読取機7において、制御部20は、センター端末1の電話番号が入力部23にて入力されると共に、事故車両の車両ナンバーが入力部23にて入力されると(ステップT1にて「YES」)、通信部21によりセンター端末1に発信させ、通信部21から事故車両の車両ナンバーをネットワークを通じてセンター端末1に送信させ(ステップT2)、センター端末1から秘密鍵がネットワークを通じて受信される旨を待機する(ステップT3)。
【0028】
これを受けて、センター端末1は、車両状態データ読取機7から事故車両の車両ナンバーがネットワークを通じて受信されると、公開鍵・秘密鍵データベース6を検索し、受信された事故車両の車両ナンバーに対応する秘密鍵を通信部3からネットワークを通じて車両状態データ読取機7に送信する。そして、車両状態データ読取機7において、制御部20は、センター端末1から秘密鍵がネットワークを通じて通信部21に受信された旨を検出すると(ステップT3にて「YES」)、受信された秘密鍵を秘密鍵記憶部22に記憶させる(ステップT4)。
【0029】
次いで、例えば警察官などは、車両状態データ読取機7とドライブレコーダ12とを所定の接続ケーブルを通じて接続し、ドライブレコーダ12に記憶されている車両状態データを読取るために必要な所定の読取コマンドを入力する。車両状態データ読取機7において、制御部20は、読取コマンドが入力部23にて入力されると(ステップT5にて「YES」)、入力された読取コマンドを車両状態データ受信部19からドライブレコーダ12に送信させ(ステップT6)、ドライブレコーダ12から暗号化された車両状態データが受信される旨を待機する(ステップT7)。
【0030】
ドライブレコーダ12において、制御部13は、車両状態データ読取機7から読取コマンドが車両状態データ送信部17に受信された旨を検出すると(ステップS2にて「YES」)、車両状態データベース18から当該車両状態データベース18に記憶されている暗号化された車両状態データを読出し(ステップS6)、読出された暗号化された車両状態データを車両状態データ送信部17から車両状態データ読取機7に送信させる(ステップS7)。
【0031】
車両状態データ読取機7において、制御部20は、ドライブレコーダ12から暗号化された車両状態データが車両状態データ受信部19に受信された旨を検出すると(ステップT7にて「YES」)、秘密鍵記憶部22に記憶されている秘密鍵を読出し(ステップT8)、受信された暗号化された車両状態データを当該読出された秘密鍵に基づいて復号化して元々の車両状態データを生成する(ステップT9)。そして、制御部20は、生成された元々の車両状態データを車両状態データ出力部24から出力させる(ステップT10)。
【0032】
以上に説明した一連の処理により、ドライブレコーダ12において、車両状態データが公開鍵により暗号化されて記憶されることになり、車両状態データ読取機7において、ドライブレコーダ12から読取られた暗号化された車両状態データが秘密鍵により復号化されて元々の車両状態データが生成されることになる。ところで、ドライブレコーダ12において、記憶されている暗号化された車両状態データが車両状態データ読取機7により一旦読取られた以後では、それ以後の車両状態データが同一の公開鍵に基づいて暗号化されて書込まれるのではなく、それ以後の車両状態データが別の新規な公開鍵に基づいて暗号化されて書込まれるように構成しても良い。
【0033】
以上に説明したように本実施例によれば、車両の状態に関する車両状態データが公開鍵に基づいて暗号化されてドライブレコーダ12に書込まれるように構成したので、仮に車両事故が発生したとしても、ドライブレコーダ12に記憶されている車両状態データが復号化情報より復号化されない限りは正常に読取られることがなく、ドライブレコーダ12に記憶されている車両状態データが例えば事故当事者や保険会社の担当者などにより悪意を持って改ざんされたりすることがなく、ドライブレコーダ12に記憶されている車両状態データのセキュリティを適切に確保することができる。また、暗号化された車両状態データが例えば警察官などにより秘密鍵に基づいて正規の手順で復号化されることにより、事故原因を適切に究明することができる。
【0034】
しかも、車両状態データを暗号化するための公開鍵をドライブレコーダ12自体に記憶させるのではなく、ドライブレコーダ12とは別体の電子ナンバープレート8に記憶させるように構成したので、例えば暗号化技術の進歩に伴って公開鍵を最新のものに更新する必要がある場合や、公開鍵のデータ容量の増大に伴って公開鍵を記憶させておくメモリを大容量のものに取替える必要がある場合などに、車両からドライブレコーダ12を取外したりする必要がなく、公開鍵を更新したりする作業を容易に行うことができる。また、例えば車両ナンバーを交付するときに車検証情報などを電子ナンバープレート8に記憶させると同時に、公開鍵をも電子ナンバープレート8に記憶させることができ、利便性を高めることができる。また、2年毎に実施される法定車検の際に必然的に車検証情報が更新されることを考慮すると、車検証情報を更新すると同時に、公開鍵を最新のものに更新したり、公開鍵を記憶させておくメモリを大容量のものに取替えることにより、公開鍵を更新したりする作業を効率良く行うことができる。
【0035】
また、車両状態データが車両状態データ読取機7により読取られると、それ以後の車両状態データが同一の公開鍵に基づいて暗号化されてドライブレコーダ12に書込まれるのではなく、それ以後の車両状態データが別の新規な公開鍵に基づいて暗号化されてドライブレコーダ12に書込まれるように構成したので、ドライブレコーダ12に記憶されている暗号化された車両状態データが車両状態データ読取機7により一旦読取られた以後であっても、それ以後にドライブレコーダ12に記憶される車両状態データのセキュリティを適切に確保することができる。
【0036】
また、公開鍵と秘密鍵とが対であることから、仮に公開鍵が第三者により読取られたとしても、秘密鍵が第三者により読取られない限りはドライブレコーダ12に記憶されている車両状態データが第三者により読取られることがなく、これによっても、ドライブレコーダ12に記憶されている車両状態データのセキュリティを適切に確保することができる。
【0037】
さらに、車両が売買されることに伴って車両の所有者が変更されると、ナンバープレートと共に電子ナンバープレート8も取替えられることになるので、前所有者の車両状態データが消去されずにドライブレコーダ12に記憶されていたとしても、公開鍵と秘密鍵とが変更されることにより、前所有者の車両状態データが読取られることがなくなり、前所有者のプライバシーを適切に保護することができる。
【0038】
本発明は、上記した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のように変形または拡張することができる。
車両状態データ読取機とドライブレコーダとの双方に例えばBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信機能を搭載することにより、車両状態データ読取機から車両状態データが近距離無線通信によりドライブレコーダに転送される構成であっても良い。
【0039】
車両状態データ読取機が事故車両の車両ナンバーが入力されたときにセンター端末に自動発信する構成であっても良い。
車両状態データが暗号化されるときに用いられる公開鍵が電子ナンバープレート以外の他の記憶装置に記憶される構成であっても良い。
暗号化・復号化の方法は、互いに異なる公開鍵と秘密鍵とを用いる公開鍵方式(RSA、ElGamal暗号、楕円曲線暗号など)に限らず、暗号化および復号化の際に同一の秘密鍵を用いる秘密鍵方式(DES、FEAL、MISTYなど)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を概略的に示す図
【図2】 公開鍵・秘密鍵データの一例を示す図
【図3】 ドライブレコーダが行う処理を示すフローチャート
【図4】 車両状態データ読取機が行う処理を示すフローチャート
【符号の説明】
図面中、7は車両状態データ読取機、8は電子ナンバープレート(暗号化情報記憶手段)、12はドライブレコーダ、13は制御部(車両状態データ書込手段)、14は公開鍵入力部(暗号化情報取得手段)、16は車両状態データ入力部(車両状態データ取得手段)、18は車両状態データベース(車両状態データ記憶手段)、19は車両状態データ受信部(車両状態データ読取手段)、20は制御部(車両状態データ復号手段)、21は通信部(復号化情報取得手段)である。

Claims (5)

  1. 車両の状態に関する車両状態データを書込可能なドライブレコーダ(12)と、前記ドライブレコーダ(12)に記憶されている車両状態データを読取可能な車両状態データ読取機(7)とを備えたドライブレコーダ(12)の車両状態データ書込・読取システムであって、
    前記ドライブレコーダ(12)とは別体に設けられ、暗号化情報を記憶する暗号化情報記憶手段(8)を備え、
    前記ドライブレコーダ(12)は、車両状態データを前記暗号化情報記憶手段(8)に記憶されている暗号化情報に基づいて暗号化して書込むように構成され、
    前記車両状態データ読取機(7)は、前記ドライブレコーダ(12)に記憶されている暗号化された車両状態データを読取り、読取られた暗号化された車両状態データを復号化情報に基づいて復号化して元々の車両状態データを生成するように構成され
    前記暗号化情報記憶手段(8)は、車両のナンバープレートに取付可能な電子ナンバープレート(8)により構成されていることを特徴とするドライブレコーダ(12)の車両状態データ書込・読取システム。
  2. 車両の状態に関する車両状態データを書込可能なドライブレコーダ(12)と、前記ドライブレコーダ(12)に記憶されている車両状態データを読取可能な車両状態データ読取機(7)とを備えたドライブレコーダ(12)の車両状態データ書込・読取システムであって、
    前記ドライブレコーダ(12)とは別体に設けられ、暗号化情報を記憶する暗号化情報記憶手段(8)を備え、
    前記ドライブレコーダ(12)は、車両状態データを前記暗号化情報記憶手段(8)に記憶されている暗号化情報に基づいて暗号化して書込むように構成され、記憶されている暗号化された車両状態データが前記車両状態データ読取機(7)により読取られた後には、それ以後の車両状態データを別の新規な暗号化情報に基づいて暗号化して書込むように構成され、
    前記車両状態データ読取機(7)は、前記ドライブレコーダ(12)に記憶されている暗号化された車両状態データを読取り、読取られた暗号化された車両状態データを復号化情報に基づいて復号化して元々の車両状態データを生成するように構成されていることを特徴とするドライブレコーダ(12)の車両状態データ書込・読取システム。
  3. 請求項1または2に記載したドライブレコーダ(12)の車両状態データ書込・読取システムにおいて、
    前記ドライブレコーダ(12)は、暗号化情報として公開鍵を採用し、車両状態データを公開鍵に基づいて暗号化して書込むように構成され
    前記車両状態データ読取機(7)は、復号化情報として秘密鍵を採用し、読取られた暗号化された車両状態データを秘密鍵に基づいて復号化して元々の車両状態データを生成するように構成されていることを特徴とするドライブレコーダ(12)の車両状態データ書込・読取システム。
  4. 車両の状態に関する車両状態データを取得する車両状態データ取得手段(16)と、
    車両状態データを記憶可能な車両状態データ記憶手段(18)と、
    車両のナンバープレートに取付可能な電子ナンバープレート(8)から当該電子ナンバープレート(8)に記憶されている暗号化情報を取得する暗号化情報取得手段(14)と、
    前記車両状態データ取得手段(16)により取得された車両状態データを前記暗号化情報取得手段(14)により取得された暗号化情報に基づいて暗号化して前記車両状態データ記憶手段(18)に書込む車両状態データ書込手段(13)とを備えたことを特徴とするドライブレコーダ(12)
  5. 車両のナンバープレートに取付可能な電子ナンバープレート(8)に記憶されている暗号化情報に基づいて暗号化されてドライブレコーダ(12)に記憶され ている車両の状態に関する車両状態データを読取可能な車両状態データ読取手段(19)と、
    復号化情報を取得する復号化情報取得手段(21)と、
    前記車両状態データ読取手段(19)により読取られた暗号化された車両状態データを前記復号化情報取得手段(21)により取得された復号化情報に基づいて復号化して元々の車両状態データを生成する車両状態データ復号手段(20)とを備えたことを特徴とする車両状態データ読取機(7)
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