JP2003087026A - 車両用アンテナ装置 - Google Patents

車両用アンテナ装置

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JP2003087026A
JP2003087026A JP2001273718A JP2001273718A JP2003087026A JP 2003087026 A JP2003087026 A JP 2003087026A JP 2001273718 A JP2001273718 A JP 2001273718A JP 2001273718 A JP2001273718 A JP 2001273718A JP 2003087026 A JP2003087026 A JP 2003087026A
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antenna
antenna element
defogger
vehicle
rear gate
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JP2001273718A
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English (en)
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Tatsuaki Taniguchi
龍昭 谷口
Kazuo Shigeta
一生 重田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非金属材質からなるリアゲートにおいて見栄
えの良さと良好な受信特性とを両立可能な車両用アンテ
ナ装置の提供。 【解決手段】 樹脂製のリアゲート1の内部には、FM
アンテナ8が設けられており、所定の給電点から給電さ
れる。デフォッガ3には、垂直方向に延びる導体(デフ
ォッガアンテナ9)が配線されており、そのデフォッガ
3の上方には、ガラスアンテナ10Aが配設されてい
る。FMアンテナ8、ガラスアンテナ10A、並びにデ
フォッガアンテナ9は、容量結合によって互いに電気的
に接続されることにより、垂直偏波方式のFM波の受信
に好適な1つのアンテナとして機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウィンドウに配設
されるアンテナ素子を含む車両用アンテナ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、代表的な車両である自動車の
分野においては、フロントウィンドウ等のウィンドウの
表面にプリント方式またはシール方式で配設され、車両
外の電波(信号波)を受信する、所謂ガラスアンテナが
提案されている。
【0003】このようなガラスアンテナの一例として、
本願出願人による先行する特開平8−84011号に
は、リアウインドウに設けられたデフォッガよりも上方
の領域に、FM波及びAM波受信用のアンテナ素子を設
ける技術が提案されている。
【0004】図9及び図10は、本願出願人が従来より
提案している車両用アンテナ装置の構成を例示する図で
ある。
【0005】図9及び図10において、金属製のリアゲ
ート101は、その上方において、ヒンジ103L,1
03Rによって回動可能に軸支されており、リアウィン
ドウ102には、デフォッガ104が延設されている。
そして、リアウィンドウ102において、デフォッガ1
04よりも上方の領域には、図9の構成例ではFM波及
びAM波受信用のアンテナ素子105、図10の構成例
ではFM波受信用のアンテナ素子106とAM波受信用
のアンテナ素子107が配設されている。
【0006】そして、図9及び図10に例示する車両用
アンテナ装置において、デフォッガ104には、車両上
下方向に延びる導体(デフォッガアンテナ108)が設
けられており、アンテナ素子105(図9)またはアン
テナ素子106(図10)と、デフォッガ104とが容
量結合によって電気的に結合することにより、係る導体
は、垂直偏波方式のFM波の受信特性(利得)を大きく
改善するアンテナ素子として機能する。このデフォッガ
アンテナ108による受信特性の改善は、アンテナ素子
105またはアンテナ素子106と、デフォッガ104
とを物理的に結合することによっても享受できる。
【0007】また、上記従来例に提案されたところの、
デフォッガ上方領域に配設されたアンテナ素子(ガラス
アンテナ)の受信特性は、係るデフォッガが設けられた
リアウィンドウを固定するリアゲートの本体の構成部材
が、図9及び図10に例示したように、一般的な金属製
であることを前提として、基本的な設計がなされてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】係る状況に対して、近
年においては、リアゲートの軽量化を図るべく、樹脂製
のリアゲート構造を実現する技術が、例えば特開平6−
340221号に提案されている。また、特開2001
−102826号には、リアゲートの上縁部に延設され
た樹脂製のリアスポイラーの内部に、周波数帯の異なる
複数のアンテナ素子を設ける技術が提案されている。そ
こで、これらの技術を組み合わせれば、従来はガラスア
ンテナとして存在していたFM波及びAM波受信用のア
ンテナ素子を、樹脂製のリアゲートの内部に配設するこ
とが可能となるため、リアゲート全体の見栄えを良くす
ることができる。しかしながら、従来はデフォッガの縦
方向の配線をもアンテナとして機能してきたところ、見
栄えを優先する場合には、リアゲートの内部のアンテナ
素子と、デフォッガの縦方向の配線とを分離可能となる
ため、垂直偏波の受信特性が不足することになる。
【0009】また、デフォッガは、その動作中に電気的
なノイズを出しているが、そのノイズは、従来は金属製
のリアゲート構造によってシールドされていたところ、
樹脂製のリアゲート構造の場合には、デフォッガの周囲
に電気的な遮蔽物が存在しないことになるので、デフォ
ッガが雑音源として機能することになる。そして、この
場合、デフォッガに印加される電圧は、リアゲートに設
けられるアンテナ素子の受信電波の信号レベルと比較し
てかなり大きなものであるため、デフォッガから発生す
るノイズにより、アンテナ素子の受信特性は悪化する。
特に、AM波の受信特性は、その電波の特性に起因し
て、FM波の受信特性と比較して大きく悪化することに
なる。
【0010】そこで本発明は、非金属材質からなるリア
ゲートにおいて見栄えの良さと良好な受信特性とを両立
可能な車両用アンテナ装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る車両用アンテナ装置は、以下の構成を
特徴とする。
【0012】即ち、リアウィンドウに配設されたアンテ
ナ素子を含む車両用アンテナ装置であって、リアウィン
ドウ(2)とは別材質の非金属材質(例えば樹脂製)か
らなるリアゲート(1,1A,1B)内部において該リ
アウィンドウの上方または下方に配設されると共に、給
電点から給電される第1アンテナ素子(8,8A,8
B,8C,8D,8E,8F)と、前記第1アンテナ素
子と結合(例えば、容量結合)した状態で、前記リアウ
ィンドウに配設された第2アンテナ素子(10A,10
B)とを備えることを特徴とする。
【0013】また、例えば、前記第2アンテナ素子は、
前記リアウィンドウに形成されたデフォッガ(3)の領
域よりも上方に配設されている場合には、前記第2アン
テナ素子と結合(例えば、容量結合)した状態で、前記
デフォッガの領域内に形成された第3アンテナ素子
(9)を更に備えると良い。
【0014】好適な実施形態において、前記第1及び第
2アンテナ素子、或いは第1乃至第3アンテナ素子によ
って受信する電波は、垂直偏波方式の電波(例えばFM
波)であると良い。
【0015】また、好適な他の実施形態において、前記
リアゲートは、横開きタイプのリアゲート(1A,1
B)であって、前記第1アンテナ素子(8A,8B,8
C,8D,8E,8F)は、少なくとも、略垂直方向に
延びる垂直アンテナ素子と、その垂直アンテナ素子に接
続され、且つ前記リアゲートを横開き可能に軸支するヒ
ンジ(4RU,4LU)側に向かって略水平方向に延び
る水平アンテナ素子とを含むと良く、この場合、好まし
くは、前記給電点を、前記水平アンテナ素子の前記ヒン
ジ側の端部に設ける(図3乃至図6)と良い。
【0016】
【発明の効果】上記の本発明によれば、非金属材質から
なるリアゲートにおいて見栄えの良さと良好な受信特性
とを両立可能な車両用アンテナ装置の提供が実現する。
【0017】即ち、請求項1の発明によれば、例えば樹
脂製のリアゲート(請求項8)の内部に、第1アンテナ
素子が内蔵され、リアウインドウには第2アンテナ素子
だけが露出する構成となるため、見栄えの良さと、例え
ば垂直偏波方式の電波(請求項5)の良好な受信特性と
を両立することができる。
【0018】また、請求項2の発明によれば、第1アン
テナ素子と、第2アンテナ素子とを別体に構成できるの
で、組み立てを容易にすることができる。
【0019】また、請求項3の発明によれば、第1乃至
第3アンテナ素子が1つのアンテナとして機能すること
により、より良好な受信特性を実現することができる。
【0020】また、請求項4の発明によれば、第2アン
テナ素子と、第3アンテナ素子とを別体に構成できるの
で、組み立てを容易にすることができる。
【0021】また、請求項6の発明によれば、横開きタ
イプのリアゲートにおいて、第1アンテナ素子による水
平偏波方式の電波受信特性の向上を図ることができる。
【0022】また、請求項7の発明によれば、横開きタ
イプのリアゲートにおいて、水平偏波方式の電波受信特
性の向上と、給電点への給電ラインの簡素化を図ること
ができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用アンテ
ナ装置の実施形態を、代表的な車両である自動車に適用
した実施形態として、図面を参照して詳細に説明する。
【0024】[第1の実施形態]図1は、本発明の第1
の実施形態における車両用アンテナ装置の構成を示す図
である。また、図7は、本発明の第1の実施形態におけ
る車両用アンテナ装置のリアゲートへの配設状態を示す
斜視図である。
【0025】図1及び図7において、1は、非金属材質
の一例としてFRP(ガラス繊維強化プラスチック)等
の樹脂材料からなるリアゲートであり、1aは、リアゲ
ート1の樹脂製アウターパネルである。
【0026】本実施形態では、上記の如く樹脂製のリア
ゲート1を例に説明するが、この構成に限られるもので
はない、即ち、非金属材質であれば、電圧に対する高抵
抗材質、絶縁材質乃至略絶縁材質、不導体、或いは非導
電材質乃至弱導電材質を採用することも可能であり、上
記の樹脂材料の他に、例えば、グラスファイバー、カー
ボンファイバー等の素材を採用することもできる(後述
する他の実施形態においても同様である)。
【0027】リアゲート1には、ガラス製(他の材料で
あっても良い)のリアウィンドウ2が取り付けられてお
り、そのリアウィンドウ2には、電装品の一例としての
デフォッガ3が形成されている。リアゲート1は、その
上方においてヒンジ4L,4Rにより、車両20のボデ
ィに対して回動可能に軸支されている。
【0028】デフォッガ3には、その左側に正電位側の
給電端子が設けられ、右側には負電位側の給電端子が設
けられており、リアゲート1の内部には、それら両電極
への給電ライン5Uがヒンジ4Lに向かって延設されて
いる。
【0029】本実施形態において、負電位側の給電端子
への給電ラインの布線ルートは、リアウィンドウ2の下
方を通ってヒンジ4Lまで延設される構成であるが、こ
の構成に限られるものではなく、車両20のボディに対
する閉止を実現するためにリアゲート1の下方に設けら
れた金属製のキャッチャー12に接続しても良い(後述
する他の実施形態においても同様である)。
【0030】リアゲート1の内部において、リアウィン
ドウ2の上方には、AM(振幅変調: Amplitude Modul
ation )波を受信するためのAMアンテナ7と、FM
(周波数変調: Frequency Modulation )波を受信する
ためのFMアンテナ8とが配設されており、それらのア
ンテナ素子への給電ライン6Uがヒンジ4Rに向かって
延設されている。
【0031】本実施形態において、AMアンテナ7は、
ループ形状のアンテナ素子であって、リアゲート1の垂
直方向に延びる中心線を基準として、デフォッガ3の負
電位端子側にオフセットした位置に設けられている。即
ち、AMアンテナ7は、リアゲート1(またはデフォッ
ガ3)の垂直方向に延びる中心線を基準として、デフォ
ッガ3の負電位端子側の領域内に配設されている。これ
により、デフォッガ3が発生するノイズの影響を受け易
いAMアンテナ7を、デフォッガ3の主なノイズの発生
源となる正電位端子及びその端子への給電ラインから離
れた位置に配設することができるので、AM波の受信特
性の劣化をより効果的に防止することができる。
【0032】一方、FMアンテナ8は、リアゲート1の
垂直方向に延びる中心線付近に設けられているが、従来
例として図10に示したFMアンテナ106と同様に、
正電位端子側にオフセットした位置に配設しても良い
(後述する他の実施形態においても同様である)。
【0033】また、リアウィンドウ2のデフォッガ3の
上方には、工の字状のアンテナ素子(ガラスアンテナ)
10Aが配設されており、本実施形態において、ガラス
アンテナ10AとFMアンテナ8とは、物理的な結合を
要しない容量結合によって電気的な結合状態を採る。こ
れにより、リアゲート1の組み立てを容易にすることが
できる。ここで、ガラスアンテナ10Aは、プリント方
式またはシール方式の何れの方式であっても良い。
【0034】また、デフォッガ3の領域内には、垂直方
向に延びる導体(デフォッガアンテナ9)が配線されて
おり、この導体は、その上方に位置するガラスアンテナ
10Aとの容量結合によって電気的な結合状態を採る。
これにより、リアゲート1の組み立てを容易にすること
ができ、デフォッガアンテナ9は、FMアンテナ8及び
ガラスアンテナ10Aと共に、垂直偏波方式のFM波を
受信して好適な1つ(1組)のアンテナとして機能す
る。
【0035】尚、上述した本実施形態では、FMアンテ
ナ8とガラスアンテナ10A、ガラスアンテナ10Aと
デフォッガアンテナ9がそれぞれ容量結合によって電気
的に結合する構成としたが、これらの結合箇所は、何れ
か一方または両方共に、物理的な結合をなす構成として
も良い(後述する他の実施形態においても同様であ
る)。
【0036】また、容量結合の構造には、図8に例示す
るように、ガラスアンテナ10Aとデフォッガ3(デフ
ォッガアンテナ9)とがリアウィンドウ2上において所
定距離だけ離れた状態で配設される構造や、リアゲート
1に内蔵されるFMアンテナの下方の端部を延長した構
造として、絶縁部材11を挟んで、そのFMアンテナ
(8F)とガラスアンテナ10Aとを固定する構造等が
挙げられる。また、後者の場合、絶縁部材11に導電性
の部材を採用すれば、物理的な結合構造も実現すること
ができる。
【0037】尚、上述した本実施形態では、リアウィン
ドウ2の上方にAMアンテナ7とFMアンテナ8とを配
置し、負電位側の給電端子への給電ラインの布線ルート
を、リアウィンドウ2の下方を通る構成としたが、係る
構成を逆にすることにより、AMアンテナ7とFMアン
テナ8とをリアウィンドウ2の下方に配置し、負電位側
の給電端子への給電ラインの布線ルートを、リアウィン
ドウ2の上方にする構成を実現しても良い(後述する他
の実施形態においても同様である)。但し、この場合、
ガラスアンテナ10Aの位置は、リアウィンドウ2の下
方が好ましい。
【0038】上述した本実施形態によれば、リアウイン
ドウ2において、デフォッガ3の上方には、ガラスアン
テナ10Aが存在するだけであるので、見栄えの良さを
向上することができ、且つFMアンテナ8、ガラスアン
テナ10A、並びにデフォッガアンテナ9が1つのアン
テナとして機能することにより、より良好な受信特性を
実現することができる。
【0039】尚、リアウィンドウ2にデフォッガ3が配
設されていない場合には、FMアンテナ8とガラスアン
テナ10Aとだけにより、垂直偏波方式のFM波を受信
するアンテナを実現することができ、この場合、リアウ
ィンドウ2には、ガラスアンテナ10Aだけが露出する
構成となるので、見栄えの良さと、良好な受信特性とを
実現することができる。
【0040】[第2の実施形態]次に、上述した第1の
実施形態に係る車両用アンテナ装置を基本とする第2の
実施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実
施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、
本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0041】図2は、本発明の第2の実施形態における
車両用アンテナ装置の構成を示す図であり、第1の実施
形態にて上述した車両用アンテナ装置の構成(図1)に
おけるガラスアンテナ10Aの代わりに、リアウィンド
ウ2には、矩形状のガラスアンテナ10Bが配設されて
いる。ガラスアンテナ10Bには、プリント方式または
シール方式のロの字状の導体、或いは、シール方式の矩
形状の導体板を採用することができる。
【0042】このようなガラスアンテナ10Bを採用す
る本実施形態によっても、第1の実施形態と同様に、非
金属材質からなるリアゲートにおいて見栄えの良さと良
好な受信特性とを実現することができる。
【0043】[第3の実施形態]次に、上述した第1の
実施形態に係る車両用アンテナ装置を基本とする第3の
実施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実
施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、
本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0044】図3は、本発明の第3の実施形態における
車両用アンテナ装置の構成を示す図である。
【0045】同図において、樹脂製のリアゲート1A
は、横開き式のリアゲートであって、リアゲート1Aの
右側面においてヒンジ4RU,4RDによって、車両2
0のボディに対して回動可能に軸支されている。
【0046】また、リアゲート1Aには、FMアンテナ
8Aが内蔵されており、FMアンテナ8AとAMアンテ
ナ7との給電ライン6Rは、上側のヒンジ4RUに向か
って延設されている。
【0047】そして、デフォッガ3の正電位端子及び負
電位端子へのそれぞれの給電ライン5Rのうち、ヒンジ
4RU,4RD側とは反対側の正電位端子への給電ライ
ンの布線ルートは、リアウィンドウ2の下方を通って、
下側のヒンジ4RDに向かって延設されている。
【0048】このような本実施形態によれば、第1の実
施形態と同様に、非金属材質からなるリアゲートにおい
て見栄えの良さを実現できるのに加えて、本実施形態で
は、リアウィンドウ2を間に挟んで、上方にアンテナ素
子、下方に給電ラインの布線ルートが配されるので、当
該布線ルートの近傍にアンテナ素子を配設した場合と比
較して、受信特性の劣化を防止することができる。
【0049】特に、デフォッガ3が発生するノイズの影
響を受け易いAMアンテナ7を、デフォッガ3の主なノ
イズの発生源となる正電位端子及びその端子への給電ラ
インから、第1の実施形態と比較して更に離れた位置に
配設することができるので、AM波の受信特性の劣化を
より効果的に防止することができる。
【0050】また、FMアンテナ8Aは、略水平方向に
延びる水平アンテナ素子を含むので、垂直偏波方式のF
M波だけではなく、水平偏波方式のFM波を効率良く受
信することができる。
【0051】[第4の実施形態]次に、上述した第3の
実施形態に係る車両用アンテナ装置を基本とする第4の
実施形態を説明する。以下の説明においては、第3の実
施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、
本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0052】図4は、本発明の第4の実施形態における
車両用アンテナ装置の構成を示す図であり、第3の実施
形態にて上述した車両用アンテナ装置の構成(図3)に
おけるAMアンテナ7及びFMアンテナ8Aの代わり
に、リアウィンドウ2には、第3の実施形態の場合とは
給電点の位置がそれぞれ異なるAMアンテナ7A及びF
Mアンテナ8Bが配設されている。
【0053】このような本実施形態によれば、第1の実
施形態と同様に、非金属材質からなるリアゲートにおい
て見栄えの良さを実現できるのに加えて、上述した第3
の実施形態と同様な効果を享受することができる。
【0054】更に、本実施形態において、AMアンテナ
7A及びFMアンテナ8Bの給電点は、図4に示すよう
に、ヒンジ4RU,4RD側の端部に設けられているの
で、リアゲート1Aの内部におけるアンテナ給電ライン
6Rの簡素化を図ることができる。
【0055】[第5の実施形態]次に、上述した第3の
実施形態に係る車両用アンテナ装置を基本とする第5の
実施形態を説明する。以下の説明においては、第3の実
施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、
本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0056】図5は、本発明の第5の実施形態における
車両用アンテナ装置の構成を示す図である。
【0057】本実施形態において、樹脂製のリアゲート
1Bは、同図に示すように、横開き式のリアゲートであ
って、リアゲート1Bの左側面においてヒンジ4LU,
4LDによって、車両20のボディに対して回動可能に
軸支されている。
【0058】また、リアゲート1Bには、第3の実施形
態にて上述した車両用アンテナ装置の構成(図3)にお
けるFMアンテナ8Aの代わりに、FMアンテナ8Eが
内蔵されており、FMアンテナ8EとAMアンテナ7と
の給電ライン6Lは、上側のヒンジ4LUに向かって延
設されている。
【0059】そして、デフォッガ3の正電位端子及び負
電位端子へのそれぞれの給電ライン5Lのうち、ヒンジ
4LU,4LD側とは反対側の負電位端子への給電ライ
ンの布線ルートは、リアウィンドウ2の下方を通って、
下側のヒンジ4LDに向かって延設されている。
【0060】このような本実施形態によれば、第1の実
施形態と同様に、非金属材質からなるリアゲートにおい
て見栄えの良さを実現できるのに加えて、リアウィンド
ウ2を間に挟んで、上方にアンテナ素子、下方に給電ラ
インの布線ルートが配されるので、当該布線ルートの近
傍にアンテナ素子を配設した場合と比較して、受信特性
の劣化を防止することができる。特に、デフォッガ3が
発生するノイズの影響を受け易いAMアンテナ7を、デ
フォッガ3の主なノイズの発生源となる正電位端子及び
その端子への給電ラインから離れた位置に配設すること
ができるので、AM波の受信特性の劣化をより効果的に
防止することができる。
【0061】<第1乃至第5の実施形態の変形例>上述
した各実施形態に対応する図面に示されたFMアンテナ
の形状は、それぞれ一例であって、少なくとも、略垂直
方向に延びる垂直アンテナ素子と、その垂直アンテナ素
子に接続され、略水平方向に延びる水平アンテナ素子と
を含めば良く、図6に例示するFMアンテナ8C,8D
のような形状(係る形状の左右を反転した形状も含む)
も採用することができる。この場合、水平アンテナ素子
が、FMアンテナ8A,8B,8D,8Eの如く略水平
方向に延びる構造を採用すれば、水平偏波方式のFM波
を効率良く受信することができる。特に、係る水平アン
テナ素子の構造は、横開き式のリアゲートを採用する場
合に採用し、水平アンテナ素子のヒンジ側の端部に給電
点を設けることにより、給電ラインの簡素化を図ること
ができる。
【0062】以上説明した各実施形態によれば、非金属
材質からなるリアゲートにおいて見栄えの良さと良好な
受信特性とを両立可能な車両用アンテナ装置の提供を実
現することができる。
【0063】尚、上述した各実施形態では、電波の受信
特性に悪影響を及ぼす電装品の一例として、リアウィン
ドウ2上のデフォッガ3を挙げて説明したが、これに限
られるものではなく、上述した各実施形態による効果
は、非金属材質からなるリアゲートの内部に実装される
ところの、電動機を含むリアウィンドウ昇降モジュー
ル、ライセンスプレート照明用のランプ等の電装品の場
合であっても同様に享受できる。
【0064】また、上述した各実施形態において、アン
テナ全体として十分な利得を得られるのであれば、図1
乃至図5、図7及び図8に示したアンテナ構造におい
て、デフォッガ3の領域内に設けられたデフォッガアン
テナ9は、省略することができる。更に、この場合、図
1、図3乃至図5、図7及び図8に示す工の字状のガラ
スアンテナ10Aにおいては、下側の水平方向アンテナ
素子を省略した構造(即ち、T字状のガラスアンテナ素
子)を採用しても良い。
【0065】また、上述した各実施形態では、リアゲー
ト1の内部に設けられたアンテナ素子と、リアウィンド
ウ2に設けられたガラスアンテナ素子とからなるアンテ
ナ構造を説明したが、係る構造に限られるものではな
く、上述した各実施形態に係るアンテナ構造は、リアゲ
ート一体型のスポイラーの内部に設けられたアンテナ素
子と、リアウィンドウに設けられたガラスアンテナ素子
とからなるアンテナ構造にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における車両用アンテ
ナ装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態における車両用アンテ
ナ装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施形態における車両用アンテ
ナ装置の構成を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施形態における車両用アンテ
ナ装置の構成を示す図である。
【図5】本発明の第5の実施形態における車両用アンテ
ナ装置の構成を示す図である。
【図6】第1乃至第5の実施形態の変形例においてFM
アンテナとして採用可能な形状パターンを例示する図で
ある。
【図7】本発明の第1の実施形態における車両用アンテ
ナ装置のリアゲートへの配設状態を示す斜視図である。
【図8】リアウィンドウ2の上方において、ガラスアン
テナ10Aによる容量結合を介して、複数部材によるF
Mアンテナが形成された状態を例示する図である。
【図9】本願出願人が従来より提案している車両用アン
テナ装置の構成を例示する図である。
【図10】本願出願人が従来より提案している車両用ア
ンテナ装置の構成を例示する図である。
【符号の説明】
1,1A,1B:樹脂製リアゲート, 1a:リアゲートアウター, 2,102:リアウィンドウ, 3,104:デフォッガ, 4L,4R,4RU,4RD,4LU,4LD,103
L,103R:ヒンジ, 5U,5R,5L:デフォッガ給電ライン, 6U,6R,6L:アンテナ給電ライン, 7,7A,107:AMアンテナ, 8,8A,8B,8C,8D,8E,8F,106:F
Mアンテナ, 9,108:デフォッガアンテナ, 10A,10B:ガラスアンテナ, 11:絶縁部材, 12:キャッチャー, 20:車両, 101:金属製リアゲート, 105:AM/FMアンテナ,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D020 BA13 BC07 BD05 5J046 AA04 AA12 AB17 LA05 LA07 LA20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リアウィンドウに配設されたアンテナ素
    子を含む車両用アンテナ装置であって、 リアウィンドウとは別材質の非金属材質からなるリアゲ
    ート内部において該リアウィンドウの上方または下方に
    配設されると共に、給電点から給電される第1アンテナ
    素子と、 前記第1アンテナ素子と結合した状態で、前記リアウィ
    ンドウに配設された第2アンテナ素子と、を備えること
    を特徴とする車両用アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1アンテナ素子と前記第2アンテ
    ナ素子とは、容量結合によって電気的に結合しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記第2アンテナ素子は、前記リアウィ
    ンドウに形成されたデフォッガの領域よりも上方に配設
    されており、 前記第2アンテナ素子と結合した状態で、前記デフォッ
    ガの領域内に形成された第3アンテナ素子を更に備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用
    アンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記第2アンテナ素子と前記第3アンテ
    ナ素子とは、容量結合によって電気的に結合しているこ
    とを特徴とする請求項3記載の車両用アンテナ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2アンテナ素子によって
    受信する電波は、垂直偏波方式の電波であることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の車両用アンテナ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記リアゲートは、横開きタイプのリア
    ゲートであって、 前記第1アンテナ素子は、少なくとも、略垂直方向に延
    びる垂直アンテナ素子と、その垂直アンテナ素子に接続
    され、且つ前記リアゲートを横開き可能に軸支するヒン
    ジ側に向かって略水平方向に延びる水平アンテナ素子と
    を含むことを特徴とする請求項1記載の車両用アンテナ
    装置。
  7. 【請求項7】 前記給電点は、前記水平アンテナ素子の
    前記ヒンジ側の端部に設けられていることを特徴とする
    請求項6記載の車両用アンテナ装置。
  8. 【請求項8】 前記非金属材質からなるリアゲートは、
    樹脂製のリアゲートであることを特徴とする請求項1乃
    至請求項7の何れかに記載の車両用アンテナ装置。
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