JP2003086914A - プリント配線基板積層配置部材、プリント配線基板の積層配置構造及びpcカード - Google Patents

プリント配線基板積層配置部材、プリント配線基板の積層配置構造及びpcカード

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JP2003086914A
JP2003086914A JP2001280803A JP2001280803A JP2003086914A JP 2003086914 A JP2003086914 A JP 2003086914A JP 2001280803 A JP2001280803 A JP 2001280803A JP 2001280803 A JP2001280803 A JP 2001280803A JP 2003086914 A JP2003086914 A JP 2003086914A
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printed wiring
wiring board
card
connector
body portion
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JP2001280803A
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English (en)
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Keiji Jitsukawa
啓司 實川
Osamu Kuwaki
修 桑木
Takashi Nakamura
孝 中村
Takeshi Yagi
毅 八木
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Sony Interactive Entertainment Inc
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Sony Computer Entertainment Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2枚のプリント配線基板をフレームに積層配
置したPCカードを提供する。 【解決手段】 スルーホール53、61が形成された第
1のプリント配線基板43と第2のプリント配線基板4
4を所定高さを隔てて積層配置させるために、ボス60
の外周囲に装着される胴体部63と、この胴体部63の
高さ方向の両端縁に接触片64を設けたプリント配線基
板積層配置部材45を用い、その接触片64を前記スル
ーホール53、61のランド67、68に食い込ませ
て、プリント配線基板43、44同士を積層配置させ
る。接触片64がランド67、68に食い込むことでス
ルーホール53、61同士が電気的に導通すると共に、
プリント配線基板43、44同士が所定高さを隔てて積
層配置されることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2枚のプリント配
線基板を所定の高さを隔てて積層配置するためのプリン
ト配線基板積層配置部材、プリント配線基板の積層配置
構造及びPCカードに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、ノート型のパーソナルコンピュー
タには、拡張性を図るためのPCカードスロットが設け
られている。このPCカードスロットには、例えばJE
IDA(日本電子工業振興協会)Ver.4.2及びPCM
CIA(personal computermemory card internatio
nal association)2.1に準拠したPCカードが挿入
される。
【0003】PCカードの種類は、PCカードスロット
に挿入される部分の厚みによって、タイプI、タイプI
I、タイプIIIの3種類に分類されている。タイプI
のPCカードは、その厚みが3.3mmで、主にメモリ
・カードとして使用される。タイプIIのPCカード
は、5mm以下の厚みで、FAXモデム、LANアダプ
タ、SCSI(Small Computer System Interface)
アダプタとして使用される。タイプIIIのPCカード
は、10.5mm以下の厚みで、主にハードディスク内
蔵カードとして使用される。現在は、タイプIIのPC
カードが主流である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、1枚のPCカードに複数の機能を搭載した、いわ
ばマルチ・ファンクション・カードも流通している。例
えば、この種のPCカードとしては、FAXモデムコネ
クタと電話バススルーコネクタの二つの機能を合わせ持
ったものが提案されている。
【0005】本発明は、このマルチ・ファンクション・
カードにおいて、フレーム内に2枚のプリント配線基板
を所定の高さを有して積層する形で取り付けた、新規な
PCカードを提供しようとするものである。また、本発
明は、2枚のプリント配線基板を積層するためのプリン
ト配線基板積層配置部材及びプリント配線基板の積層配
置構造を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、スルーホール
が形成された2枚のプリント配線基板を所定高さを隔て
て積層配置させるために、支持軸の外周囲に装着される
胴体部と、この胴体部の高さ方向の両端縁に接触片を設
けたプリント配線基板積層配置部材を用い、その接触片
を前記スルーホールのランドに食い込ませて、プリント
配線基板同士を積層配置させる。
【0007】本発明は、単なる円筒形のスリーブではな
く、胴体部の端縁に設けた接触片をランドに食い込ませ
るようにしているため、プリント配線基板同士をがっち
り固定して積層配置することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本実施の形態は、2枚のプリント
配線基板を所定高さを隔ててフレームに取り付けた、3
種類のコネクタを備えてなるマルチ・ファンクション・
カードとしてのPCカードを、エンタテインメントシス
テムを構成するエンタテインメント装置に設けられたP
Cカードスロットに挿入して使用する例である。
【0009】[エンタテインメントシステムの概略構
成]先ず、エンタテインメントシステムの構成について
図1及び図2を参照して説明する。図1は、外付けのハ
ードディスクドライブ装置をPCカードを介してエンタ
テインメント装置に接続した例を示す斜視図、図2はエ
ンタテインメント装置の背面に設けたPCカードスロッ
トにPCカードを挿入する状態を示す斜視図である。
【0010】エンタテインメントシステムは、図1に示
すように、各種のテレビゲームを実行したり電子メール
の作成や編集、Webページの閲覧、映画や音楽の再生
なども行うことのできるエンタテインメント装置1と、
このエンタテインメント装置1に接続される操作端末で
あるコントローラ2と、ゲーム内容、電子メール、We
bページ、映画などを表示すると共に音を出力するテレ
ビジョンモニタ装置3と、外付け用のハードディスクド
ライブ装置4とからなるシステムである。
【0011】[エンタテインメント装置]エンタテイン
メント装置1は、例えばCD−ROM、DVD−ROM
などの光ディスク、ハードディスクドライブ装置4のハ
ードディスクや半導体メモリなどの記録媒体から読み出
すか、若しくは、電話回線、LAN、CATV回線、通
信衛星回線などの各種転送媒体を介してダウンロードさ
れたゲーム、電子メール、Webブラウザ用のアプリケ
ーションプログラムと、コントローラ2を介した操作者
からの指示とに応じて、ゲームを実行したり、電子メー
ルの作成、編集、Webページの閲覧のための各種処理
を実行する他、CDに記録されたオーディオデータやD
VDに記録された映画などのビデオ及びオーディオデー
タを再生(デコード)可能な装置である。
【0012】このエンタテインメント装置1の前面に
は、図1に示すように、コントローラ2に接続されるケ
ーブル5の先端に設けられたコネクタ6が着脱自在とさ
れる二つのコントローラポート7、8と、メモリカード
9が着脱自在とされるメモリカードスロット10、11
と、DVD−ROMやCD−ROMなどの光ディスクが
装填されるディスクトレイ12と、ディスクトレイ12
をオープンまたはクローズさせるオープン/クローズボ
タン13と、電源のオン、スタンバイ、ゲームのリセッ
トを行うためのオン/スタンバイ/リセットボタン14
と、IEEE(Institute of Electrical and Elec
tronics Engineers)1394接続端子15と、二つの
USB(Universal Serial Bus)接続端子16、17
などが設けられている。
【0013】また、エンタテインメント装置1の背面に
は、図2に示すように、電源スイッチ18、音声映像出
力端子(AVマルチ出力端子)19、光デジタル出力端
子20、AC電源入力端子21、PCカードスロット2
2、PCカードスロット22に挿入されたPCカード2
3をエジェクトするエジェクトボタン24などが設けら
れている。なお、PCカードスロット22には、10.
5mm以下の厚みとされるタイプIIIのPCカード2
3が差し込まれる。
【0014】[テレビジョンモニタ装置]テレビジョン
モニタ装置3は、図1に示すように、エンタテインメン
ト装置1の背面に設けられた音声映像出力端子19(図
2参照)にケーブル25を介して接続される。そして、
このテレビジョンモニタ装置3のモニタ画面26には、
前記したゲーム内容、電子メール、Webページ、映画
などが表示される。また、テレビジョンモニタ装置3の
スピーカからは、ゲームなどの音声が出力される。
【0015】[コントローラ]コントローラ2は、図1
に示すように、操作者が両手で握って操作し得る左把持
部27と右把持部28を有したコントローラ本体を有
し、そのコントローラ本体の上面または前面に各種操作
ボタンなどを有している。コントローラ本体の左上面に
は、例えばテレビゲームにおいてゲームキャラクタをモ
ニタ画面26上で上下左右に移動させたり、電子メール
作成画面上で文字入力カーソルを上下左右に移動させた
り、Webページ閲覧中にページスクロールを行った
り、画面上のカーソルを上下左右方向に移動させたりす
る際に、操作者が操作する上下左右方向指示キー29が
設けられている。これら上下左右方向指示キー29は、
例えばコントローラを両手で握ったときに左手の親指で
操作される。
【0016】また、コントローラ本体の右上面には、例
えばアプリケーションプログラムによりそれぞれ異なる
機能が割り付けられる4つの指示ボタン30が設けられ
ている。これら指示ボタン30には、例えばメニューの
表示を指定する機能、選択した項目の取り消し等を指定
する機能、選択した項目の決定などを指定する機能、目
次などの表示/非表示を指定する機能などが割り付けら
れる。
【0017】また、コントローラ本体の上面中央には、
ゲーム開始や電子メール画面の表示開始、映画や音楽の
再生開始、一時停止などを指示するためのスタートボタ
ン31、モニタ画面26上にメニュー表示や操作パネル
を表示させる指示などを行うためのセレクトボタン3
2、操作モードの選択を行うためのモード選択スイッチ
33、選択モード表示をする点灯表示部34、ジョイス
ティック操作を行う左右のアナログ操作部35、36な
どを備えている。
【0018】また、コントローラ本体の前面には、例え
ば左右の人差し指によりそれぞれ押下操作される左右の
押下ボタン37、38が設けられている。
【0019】[ハードディスクドライブ装置]ハードデ
ィスクドライブ装置4は、図1に示すように、エンタテ
インメント装置1の背面に設けられたPCカードスロッ
ト22に挿入されるPCカード23(図2参照)を介し
て、前記エンタテインメント装置1に接続されている。
そして、このハードディスクドライブ装置4は、例えば
矩形体とされた筐体であるケース39内にハードディス
クドライブ(図示は省略する)を内蔵している。そのケ
ース39の一側面には、前記PCカード23と接続する
ための接続ケーブル40が導出されている。そして、こ
の接続ケーブル40の先端には、PCカード23と接続
するためのハードディスク接続用のコネクタ(図示は省
略する)が設けられている。また、接続ケーブル40に
は、ノイズ低減用のコア41、41が取り付けられてい
る。
【0020】ケース39内に内蔵されるハードディスク
ドライブは、ハードディスクのデータ記憶領域に記憶さ
れたゲーム、電子メール、Webブラウザ用のアプリケ
ーションプログラムなどを必要に応じて読み出したり、
または、データなどを所定トラック領域に書き込む役目
をする。そして、このハードディスクドライブには、デ
ータを所望の記録トラック位置に書き込むためのトラッ
キングサーボ機構が設けられている。このトラッキング
サーボ機構により補正を掛けながらデータを所望のトラ
ック位置に書き込むようにしている。なお、ケース39
の底面には、ゴムなどからなるインシュレータ42が取
り付けられている。
【0021】[PCカードの概略構成]次に、PCカー
ド23の構成について図面を参照しながら詳細に説明す
る。本実施の形態のPCカード23は、例えばFAXモ
デム、LAN及びハードディスク接続用の3種類のコネ
クタを持つタイプIIIのPCカードである。図3は、
PCカード23の斜視図、図4は、PCカード23の分
解斜視図、図5は上下カバーをケースに取り付ける状態
を示す分解斜視図である。
【0022】本実施の形態のPCカード23は、図4に
示すように、FAXモデム用の第1のプリント配線基板
43と、LAN及びハードディスク接続用の第2のプリ
ント配線基板44と、これら第1のプリント配線基板4
3と第2のプリント配線基板44を所定高さを隔てて積
層配置させるプリント配線基板積層配置部材45と、F
AXモデムコネクタ69及びLANコネクタ70を一体
化したコネクタハウジング46と、ハードディスク接続
用コネクタ47を覆うコネクターカバー48と、これら
第1のプリント配線基板43、第2のプリント配線基板
44及びコネクタハウジング46が収納されて取り付け
られるフレーム49と、このフレーム49のPCカード
スロット22に挿入される部分を覆って設けられる上カ
バー50と、下カバー51とから構成されている。
【0023】[第1のプリント配線基板]第1のプリン
ト配線基板43は、図4に示すように、PCカードスロ
ット22に挿入される部分とほぼ同じ長さとされた矩形
状の基板で、例えば一次電源回路を構成するFAXモデ
ムカードからなる。この第1のプリント配線基板43の
両面には、それぞれ電子回路パターンが形成されてい
る。また、この第1のプリント配線基板43の前記第2
のプリント配線基板44と対向する面には、図13に示
すように、ICやコンデンサなどの電子部品62が実装
されていると共に、第2のプリント配線基板44と電気
的接続を図るための一方の接続用コネクタ52が設けら
れている。
【0024】また、この第1のプリント配線基板43に
は、PCカードスロット22へ挿入する挿入側に近い一
側縁付近の各コーナー部分にスルーホール53がそれぞ
れ形成されている。また、第1のプリント配線基板43
には、PCカードスロット22へ挿入する挿入側とは反
対側の他側縁付近にこの第1のプリント配線基板43を
フレーム49にネジ止めするための円弧状の取付孔54
が形成されている。さらに、この第1のプリント配線基
板43には、図4及び図10に示すように、後述する上
カバー50と接触して当該上カバー50と前記第1のプ
リント配線基板43とをアースさせる接触片115が設
けられている。かかる接触片115は、バネ性を有した
銅板を略Z字状に折り曲げて形成されており、前記第1
のプリント配線基板43のアースパターンにはんだ接続
されている。
【0025】[第2のプリント配線基板]第2のプリン
ト配線基板44は、図4に示すように、フレーム49と
ほぼ同じ長さの長方形状をなす基板で、例えばLANカ
ードとハードディスク接続用カードを一体化したカード
である。この第2のプリント配線基板44の両面には、
それぞれ電子回路パターンが形成されている。また、こ
の第2のプリント配線基板44の前記第1のプリント配
線基板43と対向する面には、ICやコンデンサなどの
電子部品55が実装されていると共に、第1のプリント
配線基板43に設けられた一方の接続用コネクタ52と
接続される他方の接続用コネクタ56が設けられてい
る。
【0026】そして、この第2のプリント配線基板44
の前記第1のプリント配線基板43との対向面には、こ
れら第1及び第2のプリント配線基板43、44に形成
された回路パターンや電子部品55、62(図10及び
図13参照)間で干渉しないようにするための絶縁シー
ト57が取り付けられている。また、この第2のプリン
ト配線基板44には、PCカードスロット22内のコネ
クタ(図示は省略する)と接続するためのフロントコネ
クタ58が取り付けられている。フロントコネクタ58
は、相手コネクタに設けられる雄端子を挿入させて導通
を図る雌端子をハウジング内に収納している。
【0027】また、第2のプリント配線基板44には、
第1のプリント配線基板43に形成された取付孔54と
対向する位置に、この取付孔54よりも大きな孔として
形成された長孔59が形成されている。さらに、第2の
プリント配線基板44には、図13に示すフレーム49
の四隅に形成された4つの支持軸であるボス60(図1
3参照)に挿入されるスルーホール61が形成されてい
る。
【0028】[プリント配線基板積層配置部材の構成]
プリント配線基板積層配置部材45は、第1のプリント
配線基板43と第2のプリント配線基板44を所定高さ
を隔てて積層配置させるスリーブとして機能する。この
プリント配線基板積層配置部材45は、図10及び図1
1に示すように、胴体部63と、この胴体部63の高さ
方向の両端縁にそれぞれ設けられた接触片64とからな
っている。
【0029】胴体部63は、バネ性を有した導電金属板
を打ち抜いて成形加工することによって、前記フレーム
49の内面に形成されたボス60の外周囲に装着される
円筒状のリングとして形成されている。この胴体部63
には、高さ方向に沿ってスリット65が形成されてい
る。そして、そのスリット65が形成された一端縁63
aから他端縁63bに向けて延在する抜け止め片66a
と、他端縁63bから一端縁63aに向けて延在する二
つの抜け止め片66bとが前記胴体部63に形成されて
いる。これら抜け止め片66a、66bは、第1及び第
2のプリント配線基板43、44に外力が加わったとき
でも、前記ボス60から前記胴体部63が外れないよう
に阻止する役目をする。
【0030】一端縁63aから他端縁63bに向けて延
びる抜け止め片66aは、胴体部63のほぼ中間高さ位
置に形成されており、また、その先端部が他端縁63b
から一端縁63aに向けて延びる他方の抜け止め片66
bの先端部とほぼ同じ位置まで延在している。これに対
して、他端縁63bから一端縁63aに向かって延びる
抜け止め片66b、66bは、高さ方向の両端縁付近に
設けられ、前記一端縁63aから延びる抜け止め片66
aを両側から挟み込むようにして形成されている。これ
ら3つの抜け止め片66a、66b、66bは、いずれ
もボス60の外周囲に沿って湾曲する舌片形状とされて
いる。
【0031】接触片64は、図11に示すように、胴体
部63の高さ方向の両端縁63c、63dから斜め外方
に向けて突出して形成されている。かかる接触片64
は、略長方形状をなす舌片として前記胴体部63と一体
的に形成されており、両端縁63c、63dにそれぞれ
2つずつ設けられている。これら接触片64は、図12
に示すように、第1及び第2のプリント配線基板43、
44に形成されたスルーホール53、61のランド6
7、68(図10も参照)にそれぞれ食い込み、前記第
1のプリント配線基板43と第2のプリント配線基板4
4とを所定高さを隔てて積層配置した状態を保持せしめ
る。
【0032】また、接触片64は、導電性金属板からな
る胴体部63と一体的に形成されていることから、第1
のプリント配線基板43と第2のプリント配線基板44
のスルーホール53、61同士を電気的に導通させる。
通常、ランド67、68の表面には、フラックス層が存
在するが、接触片64がそのフラックス層を突き破って
ランド67、68に食い込むため、上下のスルーホール
53、61は、前記胴体部63を介して導通することに
なる。
【0033】[コネクタハウジングの構成]コネクタハ
ウジング46は、図3及び図4に示すように、FAXモ
デムコネクタ69と、LANコネクタ70とを内蔵する
矩形状のハウジング71を有している。このハウジング
71の前面には、電話ケーブルとLANケーブルの先端
に取り付けられたそれぞれの雄コネクタを挿入係合させ
るFAXモデムコネクタ69とLANコネクタ70とを
臨ませている。一方、ハウジング71の背面には、FA
Xモデムコネクタ69からリード線72を介して接続さ
れたFAXモデム接続コネクタ73と、LANコネクタ
70からリード線74を介して接続されたLAN接続コ
ネクタ75とが引き出されている。
【0034】FAXモデム接続コネクタ73は、FAX
モデムである第1のプリント配線基板43に設けられた
コネクタに接続される。一方のLAN接続コネクタ75
は、LAN及びハードディスク接続用の第2のプリント
配線基板44に設けられたコネクタに接続される。
【0035】また、前記ハウジング71には、前記フレ
ーム49の内面に形成されたボス60(図13参照)を
挿通させる円形孔76を有したハウジング固定部77が
一体化されている。このハウジング固定部77は、前記
ハウジング71の長手方向両端縁付近に、該ハウジング
71から外方に突出して形成されている。
【0036】そして、このように構成されたコネクタハ
ウジング46は、ハウジング固定部77の円形孔76に
フレーム49のボス60を挿通させ、FAXモデムコネ
クタ69とLANコネクタ70とを、前記フレーム49
に形成したコネクタ導出窓78を介して外方に臨ませる
ようにして前記フレーム49に取り付けられる。
【0037】[フレームの構成]フレーム49は、図
4、図5及び図13に示すように、PCカードスロット
22に挿入されるスロット挿入部79と、コネクタハウ
ジング46を収容するハウジング収容部80とを有し、
これらスロット挿入部79及びハウジング収容部80を
一体的にモード成形することで形成されている。
【0038】このフレーム49のスロット挿入部79に
は、第2のプリント配線基板44に取り付けられたフロ
ントコネクタ58を外方に臨ませるための切り欠き部8
1が形成されている。そして、この切り欠き部81の両
側には、後述する上カバー50及び下カバー51を固定
するための係止片挿入孔82が形成されたカバー係止片
挿入部83が形成されている。係止片挿入孔82内に
は、後述する上カバー50及び下カバー51のカバー係
止片101、106を挿入させたときに、これらカバー
係止片101、106同士を重ね合わせて固定させる図
示しない突起が設けられている。
【0039】また、スロット挿入部79には、図5に示
すように、上カバー50を位置決めさせるための位置決
め用突部84が形成されている。この位置決め用突部8
4は、矩形状に突出するスロット挿入部79の両コーナ
ー部分に設けられており、上カバー50を装着させる装
着面79a、前端面79b及び両側面79c、79dよ
りも若干突出している。
【0040】また、スロット挿入部79には、図5及び
図6に示すように、上カバー50及び下カバー51をフ
レーム49に固定させるための複数の突起85、86が
形成されている。これら突起85、86は、PCカード
スロット22への挿入方向における前記スロット挿入部
79の両側端面79f(一方の面は図示を省略する)に
形成されており、その突起の向きを互い違いに異ならせ
ている。上カバー50を固定する突起85は、下カバー
51が装着される側に向かってその肉厚が厚くなった断
面略三角形状の突起として形成されている。これに対し
て、下カバー51を固定する突起86は、上カバー50
が装着される側に向かってその肉厚が厚くなった断面略
三角形状の突起として形成されている。
【0041】また、スロット挿入部79には、図13に
示すように、第1のプリント配線基板43及び第2のプ
リント配線基板44をフレーム49に取り付けるための
2つのボス60が形成されている。かかるボス60は、
軸方向に沿って雌ねじを有しており、前記スロット挿入
部79の先端寄りにおける両コーナー部分にケース内面
79gから上方に向かって突出して設けられている。
【0042】さらに、スロット挿入部79には、図4及
び図5に示すように、第1のプリント配線基板43に設
けた接触片115を挿通させる接触片挿通孔116が形
成されている。このため、接触片115は、前記接触片
挿通孔116を通してその先端部が装着面79aより上
方に突出し、該先端部がスロット挿入部79に装着され
る上カバー50と接触する。
【0043】ハウジング収容部80には、図5に示すよ
うに、PCカード23をPCカードスロット22に差し
込んだときに、当該PCカードスロット22から前記P
Cカード23が抜けないように固定するための固定用ネ
ジ87が設けられている。この固定用ネジ87は、ハウ
ジング収容部80の表面側に設けられたネジ固定部材8
8にネジ部89を挿入支持させて取り付けられている。
そして、この固定用ネジ87は、エンタテインメント装
置1の背面に設けられたPCカード固定用ネジ孔90
(図2参照)に前記ネジ部89を挿入し螺合すること
で、PCカードスロット22から前記PCカード23が
抜け出ないように固定する。
【0044】また、ハウジング収容部80には、図13
に示すように、コネクタハウジング46のFAXモデム
コネクタ69とLANコネクタ70を外部に臨ませるた
めのコネクタ導出窓78が形成されている。また、この
ハウジング収容部80には、コネクタハウジング46及
び第2のプリント配線基板44を位置決め固定するため
の2つのボス60が形成されている。かかるボス60
は、前記コネクタ導出窓78が形成される側の両コーナ
ー部分にハウジング収容部内面80aから上方に向けて
突出して設けられている。さらに、ハウジング収容部8
0には、第1のプリント配線基板43を固定させるため
のボス91がハウジング収容部内面80aから上方に向
けて突出して設けられている。このボス91には、軸方
向に沿って雌ねじが形成されており、第1のプリント配
線基板43に形成された円弧状の取付孔54を介して基
板固定用のネジ92が螺合する。
【0045】[コネクターカバーの構成]コネクターカ
バー48は、図3及び図4に示すように、ハウジング収
容部80とほぼ同じ大きさとされており、ハードディス
ク接続用コネクタ47を覆うようになっている。このコ
ネクターカバー48には、ハードディスク接続用コネク
タ47を外方に臨ませる切り欠き93が形成されてい
る。また、コネクターカバー48には、このコネクター
カバー48をフレーム49に固定するための引っ掛け爪
94がカバー内面48aに上方に向けて突出して設けら
れている。この引っ掛け爪94は、切り欠き93が形成
される側とは反対側の両コーナー部分に設けられてお
り、ハウジング収容部80に形成された引っ掛け部(図
示は省略する)に係止されて、前記コネクターカバー4
8をハウジング収容部80に固定させる。
【0046】また、コネクターカバー48には、切り欠
き93が形成された側の両コーナー部分に、コネクター
カバー48、第2のプリント配線基板44、下カバー5
1を固定するためのボス95が形成されている。このボ
ス95には、フレーム49に形成されたボス60の雌ね
じと螺合する固定用のネジ96が挿通される。
【0047】[上カバーの構成]上カバー50は、フレ
ーム49に取り付けられる第1及び第2のプリント配線
基板43、44に実装される電子部品55、62(図1
0及び図13参照)や配線回路からフレーム49の外部
へと漏洩する電波などを遮蔽するシールドプレートとし
て機能する。この上カバー50は、図4及び図5に示す
ように、スロット挿入部79を覆うカバー本体97と、
フロントコネクタ58を覆うコネクタ被覆部98とを有
し、ステンレス板を折り曲げ成形して形成されている。
そして、この上カバー50は、図4に示すように、例え
ば両面テープ103によってスロット挿入部79に取り
付けられる。
【0048】カバー本体97は、図5に示すように、ス
ロット挿入部79の装着面79aを覆うメインプレート
97aと、スロット挿入部79の前端面79bを覆う前
端プレート97bと、スロット挿入部79の両側面79
c、79dを覆う側面プレート97c、97dと、スロ
ット挿入部79の段差面79eを覆う段差プレート97
e(一方の段差プレートは図示は省略する)と、スロッ
ト挿入部79の両側端面79fを覆う端面プレート97
fとを有している。
【0049】このカバー本体97には、スロット挿入部
79に形成された位置決め用突部84に係合して、上カ
バー50をスロット挿入部79に対して位置決めさせる
ための切欠部111が形成されている。また、このカバ
ー本体97には、図6に示すように、スロット挿入部7
9に設けられた突起85に係合する被係合部であるフッ
ク99が形成されている。かかるフック99は、端面プ
レート97fの下端縁に設けられており、スロット挿入
部79に設けられた突起85を挿通係合させる係合孔1
00を有している。そして、このフック99は、図7に
示すように、前記係合孔100に突起85を挿入係合さ
せることで、上カバー50をスロット挿入部79に固定
させるようになっている。
【0050】コネクタ被覆部98は、図5に示すよう
に、フロントコネクタ58を覆うコネクタ被覆プレート
98aと、カバー係止片挿入部83に形成された係止片
挿入孔82に挿入されるカバー係止片101とを有し、
前記前端プレート97bの下端縁にフロントコネクタ5
8を覆う位置まで延在して設けられている。コネクタ被
覆プレート98aは、フロントコネクタ58のほぼ全体
を覆い、前記フロントコネクタ58をシールドする。カ
バー係止片101は、コネクタ被覆プレート98aの短
辺方向における両端縁に設けられており、前記係止片挿
入孔82に挿入される。
【0051】このカバー係止片101には、図9に示す
ように、後述する下カバー51に形成された係合孔11
4に挿通係合する係止爪102が形成されている。係止
爪102は、カバー係止片101の一部を切り起こすこ
とによってその先端部102aが外側に向かって開いた
形態とされている。この係止爪102は、前記係止片挿
入孔82内において下カバー51に形成された係合孔1
14に挿入係合されて、上カバー50と下カバー51と
を固定する。係止片挿入孔82内で係止爪102が係合
孔114に挿入係合されると、これらの係合を解除する
ことは不可能となる。つまり、上カバー50と下カバー
51とは、確実に固定されることになる。
【0052】[下カバーの構成]下カバー51は、上カ
バー50と同じくシールドプレートとして機能する。こ
の下カバー51は、図4及び図5に示すように、ハード
ディスク接続用コネクタ47、フロントコネクタ58及
び第2のプリント配線基板44のほぼ全体を覆うメイン
プレート104と、スロット挿入部79の両側端面79
fを覆う端面プレート105と、カバー係止片挿入部8
3に形成された係止片挿入孔82に挿入されるカバー係
止片106とを有している。
【0053】メインプレート104には、フレーム49
に形成された4つのボス60と対向する位置に、固定用
のネジ96を挿通させるための取付孔107が形成され
ている。また、このメインプレート104には、第1の
プリント配線基板43をフレーム49に固定する基板固
定用のネジ92と電子(電気)部品の干渉を避けるため
の逃げ孔108が形成されている。また、このメインプ
レート104には、ハードディスク接続用コネクタ47
の下面を覆う櫛歯部109が形成されている。そして、
このメインプレート104の内面には、第2のプリント
配線基板44に形成された回路部とほぼ対応する位置に
絶縁シート110が取り付けられている。
【0054】端面プレート105には、図5及び図6に
示すように、スロット挿入部79に設けられた突起86
に係合する被係合部であるフック112が形成されてい
る。かかるフック112は、端面プレート105の上端
縁に設けられており、スロット挿入部79に設けられた
突起86を挿通係合させる係合孔113を有している。
そして、このフック112は、図8に示すように、前記
係合孔113に突起86を挿入係合させることで、下カ
バー51をスロット挿入部79に固定させるようになっ
ている。
【0055】カバー係止片106は、スロット挿入部7
9に形成された係止片挿入孔82に挿入され、その係止
片挿入孔82内で上カバー50のカバー係止片101と
係合するようになっている。このカバー係止片106に
は、図9に示すように、上カバー50に形成された係止
爪102を挿入係合させるための係合孔114が形成さ
れている。この係合孔114に前記係止爪102を挿入
係合させることで、上カバー50と下カバー51とが離
脱不可能に固定される。
【0056】[PCカードの組立]次に、上述のように
構成されたPCカード23を組み立てる手順について説
明する。先ず、コネクタハウジング46をフレーム49
のハウジング収容部80に組み付ける。すなわち、コネ
クタハウジング46のハウジング固定部77に形成され
た円形孔76を、図13に示すハウジング収容部80の
ボス60に挿通させる。その結果、コネクタハウジング
46の前面に形成されたFAXモデムコネクタ69とL
ANコネクタ70がハウジング収容部80に形成された
コネクタ導出窓78を介して外方に臨んだ状態で、前記
コネクタハウジング46がハウジング収容部80に位置
決めされた状態で組み付けられる。
【0057】次に、図13に示すように、第1のプリン
ト配線基板43をフレーム49に取り付ける。すなわ
ち、スロット挿入部79に設けた2つのボス60にスル
ーホール53を挿通させて、第1のプリント配線基板4
3をケース内面79gに装着させる。次いで、コネクタ
ハウジング46から引き出されたFAXモデム接続コネ
クタ73を第1のプリント配線基板43の所定のコネク
タに接続すると共に、LAN接続コネクタ75を第2の
プリント配線基板44の所定コネクタに接続する。
【0058】次に、第2のプリント配線基板44を第1
のプリント配線基板43の上に積層する形でフレーム4
9に取り付ける。この第2のプリント配線基板44を取
り付けるに際しては、図10に示すように、スロット挿
入部79に設けた2つのボス60にプリント配線基板積
層配置部材45を取り付けた後、それぞれのスルーホー
ル61を各ボス60に挿通させる。また、第1のプリン
ト配線基板43の接続用コネクタ52に第2のプリント
配線基板44の接続用コネクタ56を嵌合させるように
して、前記第2のプリント配線基板44をフレーム49
に取り付ける。
【0059】そして、第2のプリント配線基板44の長
孔59を通して第1のプリント配線基板43に形成され
た円弧状の取付孔54に基板固定用のネジ92を挿通さ
せ、このネジ92を前記ボス91に形成した雌ねじに螺
合する。この結果、第1のプリント配線基板43は、前
記ネジ92によって固定される。
【0060】次に、上カバー50をフレーム49のスロ
ット挿入部79に取り付ける。すなわち、上カバー50
に形成された切欠部111を位置決め用突部84に位置
合わせした状態でスロット挿入部79に装着すると共
に、上カバー50に形成した各フック99を、図6及び
図7に示すスロット挿入部79の両側端面79fに形成
された突起85にそれぞれ引っ掛ける。また、上カバー
50に形成されたカバー係止片101を、図5に示すス
ロット挿入部79の係止片挿入孔82に挿入する。
【0061】次に、下カバー51をフレーム49に取り
付ける。すなわち、下カバー51に形成した各フック1
12を、図6及び図8に示すスロット挿入部79の両側
端面79fに形成された突起86にそれぞれ引っ掛け
る。また、下カバー51に形成されたカバー係止片10
6を、図5に示すスロット挿入部79の係止片挿入孔8
2に挿入する。その結果、係止片挿入孔82内では、図
9に示す上カバー50の係止爪102に下カバー51の
係合孔114が挿入係合される。このため、上カバー5
0と下カバー51とは、離脱不可能に固定されることに
なる。また、係止片挿入孔82内には、上カバー50及
び下カバー51のカバー係止片101、106同士を密
着させる突起が設けられていることから、これら上カバ
ー50と下カバー51の係合状態がより一層確実なもの
となる。
【0062】次に、コネクターカバー48をフレーム4
9のハウジング収容部80に取り付ける。コネクターカ
バー48を取り付けるには、ハウジング収容部80に設
けられた引っ掛け部に引っ掛け爪94を係合させる。そ
して、フレーム49に設けられた4つのボス60の雌ね
じに固定用のネジ96をそれぞれ螺合する。4本のネジ
96のうち、2本のネジ96は、コネクターカバー48
のボス95を挿通させてハウジング収容部80に設けら
れたボス60の雌ねじに螺合する。残りの2本のネジ9
6は、下カバー51の取付孔107を介してスロット挿
入部79に設けられたボス60の雌ねじに螺合する。
【0063】これら、ネジ96による圧力で、前記プリ
ント配線基板積層配置部材45の接触片64が外側に広
がって第1及び第2のプリント配線基板43、44に形
成された各スルーホール53、61のランド67、68
に食い込み、がっちりとスルーホール53、61同士が
接続される。これにより、第1及び第2のプリント配線
基板43、44のスルーホール53、61同士がこのプ
リント配線基板積層配置部材45によって電気的に導通
接続されることになる。また、図12に示すように、接
触片64がランド67、68に食い込むため、この接触
片64がフラックス層を突き破ってランド67、68と
圧接して確実な導通が図られる。
【0064】第2のプリント配線基板44のフレーム4
9への取り付け作業時には、プリント配線基板積層配置
部材45に外力が加わるが、例えこのプリント配線基板
積層配置部材45に外力が加わったとしても抜け止め片
66a、66bがボス60に係合して、当該プリント配
線基板積層配置部材45のボス60からの装着外れが防
止される。つまり、プリント配線基板積層配置部材45
は、ボス60から外れないようになっている。
【0065】以上の手順で組み立てることにより、図3
に示したPCカード23が完成する。このPCカード2
3をPCカードスロット22に取り付けるには、図2に
示すように、フロントコネクタ58を挿入先端としてP
Cカードスロット22に挿入させる。そして、PCカー
ドスロット22の奥に設けられたコネクタに前記フロン
トコネクタ58が接続されたら、ハウジング収容部80
に取り付けた固定用ネジ87をエンタテインメント装置
1の背面に形成されたPCカード固定用ネジ孔90に螺
合する。その結果、PCカード23は、衝撃などによっ
てPCカードスロット22から誤って引き出されてしま
うことがない。
【0066】[本実施の形態のまとめ]このPCカード
23は、フレーム49内に2枚のプリント配線基板4
3、44を所定高さを有して積層する形で取り付けたタ
イプIIIのカードであり、PCカードスロット22か
ら外に出たハウジング収容部80及びコネクターカバー
48内にFAXモデムコネクタ69と、LANコネクタ
70と、ハードディスク接続用コネクタ47の3つのコ
ネクタを備えている。このため、1枚のPCカードでF
AX機能とネットワーク接続とハードディスク接続の3
つの機能を実現することができる。
【0067】また、このPCカード23は、シールドプ
レートとして機能する上カバー50と下カバー51とが
フレーム49の外側に設けられていることから、これま
でのPCカードのようにフレーム内部にシールドプレー
トを設けたものに比べて遙かに高いシールド効果を奏す
る。また、この上カバー50と下カバー51は、フレー
ム49に形成した突起85、86にそれぞれのフック9
9、112を引っ掛けて前記フレーム49に取り付けて
いるので、簡単且つ確実にフレーム49に固定すること
ができる。さらに、この上カバー50と下カバー51
は、係止片挿入孔82内でそれぞれのカバー係止片10
1、106に形成された係合孔114に係止爪102を
挿入係合させているので、この係止片挿入孔82が形成
されたカバー係止片挿入部83を壊さない限り、これら
上カバー50と下カバー51の係合を解除することはで
きない。
【0068】また、第1のプリント配線基板43と第2
のプリント配線基板44を、ランド67、68に食い込
む接触片64を備えたプリント配線基板積層配置部材4
5を使用して所定高さを隔てて積層する形で取り付けて
いるので、第1のプリント配線基板43と第2のプリン
ト配線基板44が確実に固定される。また、ランド6
7、68に接触片64が食い込むため、第1のプリント
配線基板43と第2のプリント配線基板44のスルーホ
ール53、61同士が電気的に導通され、第1及び第2
のプリント配線基板43、44における所望の配線パタ
ーン同士が接続されることになる。
【0069】また、このプリント配線基板積層配置部材
45の胴体部63には、抜け止め片66a、66bが形
成されていることから、第2のプリント配線基板44の
取り付け時に作用する外力がプリント配線基板積層配置
部材45に加わった場合でも、この抜け止め片66a、
66bがボス60に引っ掛かって、前記ボス60からの
プリント配線基板積層配置部材45の装着外れが防止さ
れる。
【0070】また、第1のプリント配線基板43には、
円弧状の取付孔54が形成されていることから、第2の
プリント配線基板44をフレーム49に位置決めした場
合において、この第2のプリント配線基板44に設けた
接続用コネクタ56と第1のプリント配線基板43に設
けた接続用コネクタ52との実装ずれや、各部品加工の
ばらつきにより第1のプリント配線基板43が前記接続
用コネクタ52、56の中心に傾いても(図14中矢印
I方向)、前記円弧状の取付孔54によってそれらが吸
収され、前記基板固定用のネジ92を前記ボス91の雌
ねじに螺合させて、第1のプリント配線基板43を締め
付けることができる。
【0071】[他の実施形態]以上、本発明を適用した
具体的な実施の形態について説明したが、本発明は上述
の実施の形態に制限されることなく種々の変更が可能で
ある。
【0072】例えば、上述の実施の形態では、FAXモ
デムコネクタ69と、LANコネクタ70と、ハードデ
ィスク接続用コネクタ47の3種類のコネクタの例とし
たが、特にこれらコネクタの組み合わせに制限されな
い。つまり、これらの種類のコネクタ以外の組み合わせ
であってもよい。
【0073】また、本実施の形態のPCカードは、ゲー
ムなどを楽しむためのエンタテインメント装置1に設け
られたPCカードスロット22に挿入して使用するた
め、ハウジング収容部80に固定用ネジ87を取り付け
たが、パーソナルコンピュータなどに使用する場合に
は、前記固定用ネジ87が無くてもよい。
【0074】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0075】本発明によれば、2枚のプリント配線基板
を所定高さを隔てて積層配置させたときに、胴体部に設
けた接触片をその積層されるプリント配線基板に形成さ
れたランドに食い込ませるようにしているので、積層さ
れるプリント配線基板のスルーホール同士を導通させる
ことができると共に、これらプリント配線基板を確実に
固定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】外付けのハードディスクドライブ装置をPCカ
ードを介してエンタテインメント装置に接続した例を示
す斜視図である。
【図2】エンタテインメント装置の背面に設けたPCカ
ードスロットにPCカードを挿入する状態を示す斜視図
である。
【図3】PCカードの斜視図である。
【図4】PCカードの分解斜視図である。
【図5】上下カバーをケースに取り付ける状態を示す斜
視図である。
【図6】上下カバーにそれぞれ形成したフックをスロッ
ト挿入部の両側端面に形成した突起に係合させる様子を
示す要部拡大斜視図である。
【図7】上カバーに形成したフックをスロット挿入部の
両側端面に形成した突起に係合させた状態を示す要部拡
大断面図である。
【図8】下カバーに形成したフックをスロット挿入部の
両側端面に形成した突起に係合させた状態を示す要部拡
大断面図である。
【図9】上カバーのカバー係止片に形成した係止爪を下
カバーのカバー係止片に形成した係合孔に挿入係合させ
る状態を示す要部拡大斜視図である。
【図10】第1のプリント配線基板と第2のプリント配
線基板をプリント配線基板積層配置部材を介してフレー
ムに取り付ける状態を示す分解斜視図である。
【図11】プリント配線基板積層配置部材を拡大して示
す斜視図である。
【図12】第1のプリント配線基板と第2のプリント配
線基板をプリント配線基板積層配置部材を介してフレー
ムに固定した状態を示す要部拡大断面図である。
【図13】第1のプリント配線基板をフレームに取り付
ける状態を示す斜視図である。
【図14】第1のプリント配線基板のフレームに対する
取り付け位置がずれていても円弧状とした取付孔でその
ずれを吸収し得ることを示す平面図である。
【符号の説明】
1・・・エンタテインメント装置,4・・・ハードディ
スクドライブ装置,22・・・PCカードスロット,2
3・・・PCカード,43・・・第1のプリント配線基
板,44・・・第2のプリント配線基板,45・・・プ
リント配線基板積層配置部材,46・・・コネクタハウ
ジング,47・・・ハードディスク接続用コネクタ,4
8・・・コネクターカバー,49・・・フレーム,50
・・・上カバー,51・・・下カバー,53・・・スル
ーホール,54・・・取付孔,58・・・フロントコネ
クタ,60・・・ボス,61・・・スルーホール,67
・・・ランド,68・・・ランド,69・・・FAXモ
デムコネクタ,70・・・LANコネクタ,82・・・
係止片挿入孔,85・・・突起,86・・・突起,90
・・・PCカード固定用ネジ孔,91・・・ボス,99
・・・フック,101・・・カバー係止片,102・・
・係止爪,106・・・カバー係止片,114・・・係
合孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑木 修 東京都港区赤坂7丁目1番1号 株式会社 ソニー・コンピュータエンタテインメント 内 (72)発明者 中村 孝 千葉県香取郡小見川町小見川2170 ソニー コンポーネント千葉株式会社内 (72)発明者 八木 毅 千葉県香取郡小見川町小見川2170 ソニー コンポーネント千葉株式会社内 Fターム(参考) 5E344 AA01 AA16 AA22 BB02 BB06 CC05 CD15 DD08 EE06 EE16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持軸の外周囲に装着され、スルーホー
    ルが形成されたプリント配線基板同士を所定高さを隔て
    て積層配置させる胴体部と、 前記胴体部の高さ方向の両端縁にそれぞれ設けられ、前
    記スルーホールのランドに食い込む接触片とを備えたこ
    とを特徴するプリント配線基板積層配置部材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプリント配線基板積層配
    置部材であって、 前記接触片が前記スルーホールのランドに接触して、前
    記スルーホール同士を電気的に導通させたことを特徴と
    するプリント配線基板積層配置部材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のプリント
    配線基板積層配置部材であって、 前記胴体部には、高さ方向に沿ってスリットが形成さ
    れ、そのスリットが形成された一端縁から他端縁又は他
    端縁から一端縁に向けて延在する抜止め片が形成されて
    いることを特徴とするプリント配線基板積層配置部材。
  4. 【請求項4】 スルーホールが形成された2枚のプリン
    ト配線基板と、 支持軸の外周囲に装着され、前記プリント配線基板同士
    を所定高さを隔てて積層配置させる胴体部と、前記胴体
    部の高さ方向の両端縁に設けられ、前記スルーホールの
    ランドに食い込む接触片とを有したプリント配線基板積
    層配置部材とを備え、 前記胴体部の高さ方向における上下位置に、前記プリン
    ト配線基板がそれぞれ配置され、前記接触片が前記ラン
    ドに食い込んで前記2枚のプリント配線基板が積層配置
    されたことを特徴とするプリント配線基板の積層配置構
    造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のプリント配線基板の積層
    配置構造であって、 前記接触片が前記スルーホールのランドに接触して、前
    記スルーホール同士を電気的に導通させたことを特徴と
    するプリント配線基板の積層配置構造。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5に記載のプリント
    配線基板の積層配置構造であって、 前記胴体部には、高さ方向に沿ってスリットが形成され
    ると共に、そのスリットが形成された一端縁から他端縁
    又は他端縁から一端縁に向けて延在する抜止め片が形成
    されており、前記抜止め片が前記支持軸に係合して前記
    胴体部の前記支持軸からの装着外れを防止していること
    を特徴とするプリント配線基板の積層配置構造。
  7. 【請求項7】 PCカードスロットに挿入されて接続さ
    れるフロントコネクタと、 外部機器が接続されるバックコネクタと、 電子部品が実装された2枚のプリント配線基板と、 前記フロントコネクタ、バックコネクタ、2枚のプリン
    ト配線基板を取り付けるフレームとを備えたことを特徴
    とするPCカード。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のPCカードであって、 一方の前記プリント配線基板は、前記フレームにネジ止
    めされる円弧状の取付孔を有していることを特徴とする
    PCカード。
  9. 【請求項9】 請求項7又は請求項8に記載のPCカー
    ドであって、 前記PCカードスロットに挿入される部分の厚みがタイ
    プIIIの規格における厚みであることを特徴とするP
    Cカード。
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