JP2003084890A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置及び情報処理方法

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JP2003084890A
JP2003084890A JP2001272750A JP2001272750A JP2003084890A JP 2003084890 A JP2003084890 A JP 2003084890A JP 2001272750 A JP2001272750 A JP 2001272750A JP 2001272750 A JP2001272750 A JP 2001272750A JP 2003084890 A JP2003084890 A JP 2003084890A
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秀典 山地
Kenichi Ono
賢一 小野
Soichi Sato
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Yoshitaka Ubukawa
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    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/048Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI]
    • G06F3/0487Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI] using specific features provided by the input device, e.g. functions controlled by the rotation of a mouse with dual sensing arrangements, or of the nature of the input device, e.g. tap gestures based on pressure sensed by a digitiser
    • G06F3/0489Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI] using specific features provided by the input device, e.g. functions controlled by the rotation of a mouse with dual sensing arrangements, or of the nature of the input device, e.g. tap gestures based on pressure sensed by a digitiser using dedicated keyboard keys or combinations thereof

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホットキーに関する既存のユーザ・インター
フェースを残存させつつ、操作性に優れた新たなユーザ
・インターフェースを提供する。 【解決手段】 情報処理装置は、最下層にハードウェア
としてのキーボード1を備え、このキーボード1の上層
にハードウェアとしての組み込みコントローラ11を備
え、さらにこの組み込みコントローラ11の上層にバス
を介してソフトウェアとしてのオペレーティング・シス
テム20及びアプリケーション・プログラム30を備え
る階層構造からなる。情報処理装置においては、Fnキ
ーを用いたホットキーに対する入力操作があった場合に
は、キーの押下又はリリースに応じた通知が、組み込み
コントローラ11におけるキーボードコントローラ11
aとは論理的に異なるSPIC11bを介して上位のシ
ステムであるユーティリティに供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の特定キーと
予め設定されている付加キーとを組み合わせて押下する
ことによって特定の処理を実行する情報処理装置及び情
報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ等のよう
な情報処理装置が広く普及しているが、これらの情報処
理装置は、ユーザの機能高度化への要求の多様化に応じ
て、様々な機能が搭載されるに至っている。そのため、
情報処理装置においては、機能の多様化にともない、例
えばキーボードやマウス等の入力操作装置を用いた操作
方法も多様化している。
【0003】このような入力操作装置を用いた操作方法
の中で、特定の組み合わせのキーを押下した際に、特定
の処理を実行する機能としてホットキー(Hotkey)があ
る。このホットキーとしては、例えば、キーボード上
で"Fn"と表記されたFnキーを押下しながら、所定の
英数字キーやキーボード上で"F1,F2,・・・"と表
記されたファンクションキーといった他のキーを同時に
押下するものがある。
【0004】Fnキーは、例えばノートブック型のパー
ソナルコンピュータといったキーボードの設置面積に制
限がある情報処理装置に実装されるものである。すなわ
ち、Fnキーは、例えばデスクトップ型のパーソナルコ
ンピュータには通常実装されているキー、例えば画面の
スクロールアップやスクロールダウンを行うためのキー
といった特定の機能を実現するためのキーを実装できな
い場合に、所定の他のキーとの同時押下によって同一の
機能を実現するための代替キーとして用いられるもので
ある。
【0005】このFnキーと他のキーとを同時押下して
実現するホットキーにおいては、例えば、他のキーとし
て、キーボード上で"F4"と表記されたファンクション
キーが押下された場合には、ハードウェアにおけるスピ
ーカの音量制御を行うことができ、また、キーボード上
で"F5"と表記されたファンクションキーが押下された
場合には、表示装置における輝度制御を行うことができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
上述したパーソナルコンピュータ等のような情報処理装
置をはじめとする各種情報技術関連機器について、いわ
ゆるバリアフリー若しくはユニバーサルデザインの観点
から、例えば身体の不自由な人等であっても容易に利用
可能とすることを目的として設計することが求められて
いる。
【0007】このような観点を鑑みた場合、上述したホ
ットキーは、複数のキーを同時に押下することが必須と
なることから、例えば手指を失った人や隻腕の人といっ
た身体の不自由な人にとっては操作が困難であり、ま
た、健常者であっても手が小さい人等にとっては操作が
困難であり、ユーザ・インターフェースとして好ましい
ものとはいえなかった。
【0008】また、ホットキーは、複数のキーを同時に
押下する必要があり、概念的に理解しにくいのみなら
ず、押下するキーの種類が多様化することによる煩雑さ
を招来するといった問題もあった。
【0009】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、多くの人が利用可能であるように、ホッ
トキーに関する既存のユーザ・インターフェースを残存
させつつ、操作性に優れた新たなユーザ・インターフェ
ースを併有させ、ユーザに対して高い利便を提供するこ
とができる情報処理装置及び情報処理方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる情報処理装置は、オペレーティング・シ
ステムによっては認知されない所定の特定キーと、予め
設定されている付加キーとを組み合わせて押下すること
によって特定の処理を実行する情報処理装置であって、
特定キー及び付加キーを含む複数のキーが配列されてな
るキー入力手段と、特定キーが押下されていないが当該
特定キーが継続的に押下されている状態と同一の状態で
あるロック状態と、特定キーが押下されていない状態と
同一の状態であるアンロック状態とを設けた特定キーロ
ック機構を処理するファームウェアを動作させ、キー入
力手段に対して与えられる入力操作を監視して制御する
組み込み制御手段と、少なくとも特定キーロック機構の
状態を提示するユーザ・インターフェースを含む各種情
報の表示及びキー入力手段に対する制御を行うソフトウ
ェアであるユーティリティを動作させる制御手段とを備
え、組み込み制御手段には、キー入力手段に対する特定
キー以外のキーである通常キーの押下又はリリースに応
じた情報を上位のシステムへと通知する機能を有する第
1の入出力ポートと、ユーティリティと通信を行う第1
の入出力ポートとは論理的に異なる第2の入出力ポート
とが実装され、組み込み制御手段は、ファームウェアを
動作させ、特定キーの押下又はリリースに応じた情報
を、第2の入出力ポートを介して、制御手段が動作させ
るユーティリティへと通知し、制御手段は、ユーティリ
ティを動作させ、第2の入出力ポートを介して、組み込
み制御手段が動作させるファームウェアの状態を取得す
るとともに、ファームウェアに対して、特定キーロック
機構が有効な状態であるイネーブル状態と、特定キーロ
ック機構が無効な状態であるディセーブル状態とのいず
れかの状態を設定することを特徴としている。
【0011】このような本発明にかかる情報処理装置
は、組み込み制御手段によってファームウェアを動作さ
せ、特定キーの押下又はリリースに応じた情報を、第2
の入出力ポートを介して、ユーティリティへと通知する
一方、制御手段によってユーティリティを動作させ、第
2の入出力ポートを介して、ファームウェアの状態を取
得するとともに、ファームウェアに対して、イネーブル
状態とディセーブル状態とのいずれかの状態を設定す
る。
【0012】また、この本発明にかかる情報処理装置
は、各種情報を表示する表示手段を備え、制御手段は、
ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構をイネ
ーブル状態又はディセーブル状態のいずれかの状態に設
定するための設定用ユーザ・インターフェースを表示手
段に表示することを特徴としている。
【0013】このような本発明にかかる情報処理装置
は、制御手段によってユーティリティを動作させ、特定
キーロック機構をイネーブル状態又はディセーブル状態
のいずれかの状態に設定するための設定用ユーザ・イン
ターフェースを表示手段に表示する。
【0014】さらに、この本発明にかかる情報処理装置
は、各種情報を表示する表示手段を備え、制御手段は、
特定キーロック機構がイネーブル状態である場合には、
ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構がイネ
ーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インター
フェースを表示手段に表示することを特徴としている。
【0015】このような本発明にかかる情報処理装置
は、特定キーロック機構がイネーブル状態である場合に
は、制御手段によってユーティリティを動作させ、特定
キーロック機構がイネーブル状態である旨を示す状態提
示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示する。
【0016】さらにまた、この本発明にかかる情報処理
装置においては、制御手段は、特定キーロック機構がデ
ィセーブル状態である場合には、ユーティリティを動作
させ、状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段
に表示しない、又は特定キーロック機構がディセーブル
状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェー
スを表示手段に表示することを特徴としている。
【0017】このような本発明にかかる情報処理装置
は、特定キーロック機構がディセーブル状態である場合
には、制御手段によってユーティリティを動作させ、状
態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示し
ない、又は特定キーロック機構がディセーブル状態であ
る旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースを表示
手段に表示する。
【0018】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる情報処理方法は、オペレーティング・システムによ
っては認知されない所定の特定キーと、予め設定されて
いる付加キーとを組み合わせて押下することによって特
定の処理を実行する情報処理方法であって、特定キーが
押下されていないが当該特定キーが継続的に押下されて
いる状態と同一の状態であるロック状態と、特定キーが
押下されていない状態と同一の状態であるアンロック状
態とを設けた特定キーロック機構を処理するファームウ
ェアを動作させ、特定キー及び付加キーを含む複数のキ
ーが配列されてなるキー入力手段に対して与えられる入
力操作を監視し、キー入力手段に対する特定キー以外の
キーである通常キーの押下又はリリースに応じた情報を
上位のシステムへと通知する機能を有する第1の入出力
ポートとは論理的に異なる入出力ポートであって、少な
くとも特定キーロック機構の状態を提示するユーザ・イ
ンターフェースを含む各種情報の表示及びキー入力手段
に対する制御を行うソフトウェアであるユーティリティ
と通信を行う第2の入出力ポートを介して、特定キーの
押下又はリリースに応じた情報をユーティリティへと通
知し、ユーティリティを動作させ、第2の入出力ポート
を介して、ファームウェアの状態を取得するとともに、
ファームウェアに対して、特定キーロック機構が有効な
状態であるイネーブル状態と、特定キーロック機構が無
効な状態であるディセーブル状態とのいずれかの状態を
設定することを特徴としている。
【0019】このような本発明にかかる情報処理方法
は、ファームウェアを動作させ、特定キーの押下又はリ
リースに応じた情報を、第2の入出力ポートを介して、
ユーティリティへと通知する一方、ユーティリティを動
作させ、第2の入出力ポートを介して、ファームウェア
の状態を取得するとともに、ファームウェアに対して、
イネーブル状態とディセーブル状態とのいずれかの状態
を設定する。
【0020】また、この本発明にかかる情報処理方法
は、ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構を
イネーブル状態又はディセーブル状態のいずれかの状態
に設定するための設定用ユーザ・インターフェースを、
各種情報を表示する表示手段に表示することを特徴とし
ている。
【0021】このような本発明にかかる情報処理方法
は、ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構を
イネーブル状態又はディセーブル状態のいずれかの状態
に設定するための設定用ユーザ・インターフェースを表
示手段に表示する。
【0022】さらに、この本発明にかかる情報処理方法
は、特定キーロック機構がイネーブル状態である場合に
は、ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構が
イネーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・イン
ターフェースを、各種情報を表示する表示手段に表示す
ることを特徴としている。
【0023】このような本発明にかかる情報処理方法
は、特定キーロック機構がイネーブル状態である場合に
は、ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構が
イネーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・イン
ターフェースを表示手段に表示する。
【0024】さらにまた、この本発明にかかる情報処理
方法は、特定キーロック機構がディセーブル状態である
場合には、ユーティリティを動作させ、状態提示用ユー
ザ・インターフェースを表示手段に表示しない、又は特
定キーロック機構がディセーブル状態である旨を示す状
態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示す
ることを特徴としている。
【0025】このような本発明にかかる情報処理方法
は、特定キーロック機構がディセーブル状態である場合
には、ユーティリティを動作させ、状態提示用ユーザ・
インターフェースを表示手段に表示しない、又は特定キ
ーロック機構がディセーブル状態である旨を示す状態提
示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0027】この実施の形態は、パーソナルコンピュー
タとしての情報処理装置である。この情報処理装置は、
図1に示すような複数のキーが配列されてなるキー入力
手段であるキーボード1を備えるものであり、所定の特
定キーと任意の付加キーとを組み合わせて押下した際
に、特定の処理を実行する機能であるホットキー(Hotk
ey)をユーザ・インターフェースとして提供するもので
ある。
【0028】特に、この情報処理装置は、キーボード上
で"Fn"と表記されたFnキーを特定キーとして用いた
ホットキーを提供するものであって、通常であれば、こ
のFnキーを押下しながら、付加キーとして設定されて
いる所定の英数字キーやキーボード上で"F1,F2,
・・・"と表記されたファンクションキーといった他の
キーを付加キーとして同時に押下することによってのみ
ホットキーを実現ところ、このユーザ・インターフェー
スを残存させつつ、複数のキーを同時に押下することを
要さず単体のキーを順次押下することによっても同様の
ホットキーを実現するユーザ・インターフェースを提供
するものである。
【0029】具体的には、この情報処理装置において
は、実際にはFnキーが押下されていないがFnキーが
継続的に押下されている状態と同一の状態、及びFnキ
ーが押下されていない状態と同一の状態を提供し、Fn
キーが継続的に押下されている状態と同一の状態時に、
特定キーであるFnキーと任意の付加キーとを同時に押
下するのではなく、付加キーのみを押下することによ
り、通常のホットキーと同一の機能を実現するものであ
る。
【0030】なお、以下では、実際にはFnキーが押下
されていないがFnキーが継続的に押下されている状態
と同一の状態を、"ロック(Locked)状態"と称するとと
もに、Fnキーが押下されていない状態と同一の状態
を"アンロック(Unlocked)状態"と称し、これらのロッ
ク状態又はアンロック状態を設けた機構をFnキーロッ
ク機構と称するものとする。また、以下では、Fnキー
ロック機構が有効な状態を"イネーブル(Enable)状態"
と称するとともに、Fnキーロック機構が無効な状態
を"ディセーブル(Disable)状態"と称するものとす
る。
【0031】ここで、Fnキーは、実装される装置が例
えばノートブック型のパーソナルコンピュータ等であっ
て、キーボードの設置面積に制限があることに起因し
て、例えばデスクトップ型のパーソナルコンピュータに
は通常実装されているキーを実装できない場合に設けら
れるものである。そのため、Fnキーは、PC/AT
(Personal Computer/Advanced Technology)互換機の
仕様において定義されたものではなく、また、オペレー
ティング・システム(Operating System)も認知しない
ものである。
【0032】そこで、情報処理装置は、キーをハンドル
するために通常用いられる基本入出力システム(Basic
Input/Output System;以下、BIOSという。)にお
けるキーボードコントローラに対するキーボードドライ
バによっては認知できないFnキーに関する情報を、キ
ーボードコントローラとは異なる入出力ポートを介して
下位のBIOSから上位のシステムに対して通知すると
ともに、上位のシステムから下位のBIOSに対して上
述したイネーブル状態とディセーブル状態とのいずれか
の状態を設定することができるようにしたものである。
【0033】すなわち、情報処理装置は、Fnキーロッ
ク機構をBIOSによって処理し、キーボードコントロ
ーラとは異なる入出力ポートを介して、BIOSと上位
のシステムとの間で情報の受け渡しを行うことにより、
上位のシステムによってFnキーロック機構を処理する
BIOSの状態を取得することを可能とするとともに、
通常であれば上位のシステムからキーボードコントロー
ラを介して下位のBIOSに対する設定変更等の制御を
行うことはできないところを、上位のシステムから下位
のBIOSに対するFnキーロック機構の状態の設定を
行うことを可能としたものである。そのため、情報処理
装置は、既存の同時押下によるホットキーを残存させつ
つ、単体のキー操作によるホットキーをも実現するユー
ザ・インターフェースを提示することができるものであ
る。
【0034】なお、以下では、Fnキーを用いたホット
キーを使用するために設定されている付加キーとしての
単体のキーとして、キーボード上で"ESC"と表記され
たエスケープキー、キーボード上で"F3"と表記された
ファンクションキー、キーボード上で"F4"と表記され
たファンクションキー、キーボード上で"F5"と表記さ
れたファンクションキー、及びキーボード上で"F12"
と表記されたファンクションキーが設定されているもの
とする。
【0035】具体的には、Fnキーとエスケープキーと
を用いたホットキーは、作業状態を後述するRAM(Ra
ndom Access Memory)等のメモリに保存してスタンバイ
状態にするサスペンド(Suspend)機能を実現するもの
であり、Fnキーとキーボード上で"F3"と表記された
ファンクションキーとを用いたホットキーは、ハードウ
ェアにおけるスピーカから出力される音声を消音するミ
ューティング(Muting)機能を実現するものであり、F
nキーとキーボード上で"F4"と表記されたファンクシ
ョンキーとを用いたホットキーは、ハードウェアにおけ
るスピーカの音量制御を行うボリューム(Volume)機能
を実現するものであり、Fnキーとキーボード上で"F
5"と表記されたファンクションキーとを用いたホット
キーは、後述する表示部における輝度制御を行うブライ
トネス(Brightness)機能を実現するものであり、Fn
キーとキーボード上で"F12"と表記されたファンクシ
ョンキーとを用いたホットキーは、作業状態を後述する
HDD(Hard Disk Drive)に保存して休止状態にする
ハイバネーション(Hibernation)機能を実現するもの
であるものとする。
【0036】以下、このような情報処理装置の構成につ
いて説明する。
【0037】情報処理装置においては、Fnキーを用い
たホットキーを実現するにあたって関連のあるソフトウ
ェアの構成として、図2に概略を示すように、少なくと
もFnキーロック機構の状態を提示するグラフィカル・
ユーザ・インターフェースを含む各種情報を表示する後
述する表示部やキーボード1等の入力操作部に対する制
御用のソフトウェアであるユーティリティ(Utility)
と、Fnキーロック機構を処理するファームウェアであ
るキーボードBIOSとを備える。
【0038】ユーティリティは、通常、ハードウェアに
おける後述するHDDに格納されたプログラムである。
ユーティリティは、アプリケーション・プログラムに組
み込まれて上位のシステムを構成するものであり、後述
するCPU(Central Processing Unit)上で動作する
ものである。また、キーボードBIOSは、ハードウェ
アにおける後述するROM(Read Only Memory)に格納
されたプログラムである。キーボードBIOSは、ハー
ドウェアであるキーボード1と上位のシステムとの間で
のデータの入出力の管理や仲介を行うものであり、後述
する組み込みコントローラ上で動作するものである。
【0039】なお、ユーティリティは、例えばいわゆる
コンパクトディスク(Compact Disc)等の所定の記録媒
体やインターネット等の伝送媒体によっても提供され得
るものである。また、キーボードBIOSは、情報処理
装置のハードウェアを構成するマザーボードに設置され
たROMを交換することによっても提供され得るもので
ある。
【0040】情報処理装置においては、Fnキー以外の
通常のキーに関する情報については、オペレーティング
・システムに通常組み込まれているキーボードドライバ
を介して、キーボードBIOSから上位のシステムへと
通知される。一方、情報処理装置においては、上述した
ように、オペレーティング・システムによってFnキー
が通常のキーとしては認知されないことから、Fnキー
に関する情報については、通常のキーに関する情報とは
別経路を用いてキーボードBIOSとユーティリティと
の間で授受が行われることになる。
【0041】このようなソフトウェア構成からなる情報
処理装置におけるハードウェアの構成は、図3に示すよ
うになる。すなわち、同図に示す情報処理装置10は、
上述したキーボード1の他に、このキーボード1に対し
てユーザによって与えられる入力操作を監視して制御す
る組み込み制御手段である組み込みコントローラ11
と、各部を統括して制御する制御手段であるCPU12
と、各種プログラムを含む情報を格納する読み取り専用
のROM13と、ワークエリアとして機能するRAM1
4と、各種プログラムやデータ等の記録及び/又は再生
を行うHDD15と、各種情報を表示する表示手段であ
る表示部16とを備え、これらの組み込みコントローラ
11、CPU12、ROM13、RAM14、HDD1
5、及び表示部16がバスを介して接続されて構成され
る。
【0042】なお、情報処理装置10は、図示しない
が、必要に応じて、キーボード1以外の例えばマウスや
いわゆるジョグダイヤルといったユーザ・インターフェ
ースを備えてもよく、さらに、外部との通信を行うため
の通信部や着脱自在とされる記録媒体に対する各種情報
の記録及び/又は再生を行うドライブ等を備えてもよ
い。
【0043】キーボード1は、先に図1に示したような
キー配列からなるものであり、例えば、最下段に特定キ
ーとしてのFnキーが配設されるとともに、最上段に付
加キーの一例としてのエスケープキーや複数のファンク
ションキーが配設されて構成される。キーボード1にお
いては、各キーに対してスキャンコードと称される識別
番号が割り当てられている。なお、キーボード1におい
ては、同一のキーに対するユーザの入力操作、すなわ
ち、キーの押下動作及び解放(リリース)動作に対し
て、それぞれ、個別にスキャンコードが割り当てられて
いる。キーボード1に対するキーの押下動作及びリリー
ス動作は、組み込みコントローラ11によって定期的に
監視される。
【0044】組み込みコントローラ11は、先に図2に
示したキーボードBIOSを動作させるものであり、情
報処理装置10の電源管理や、後述する第1の入出力ポ
ートであるキーボードコントローラ及び第2の入出力ポ
ートであるプログラマブル入出力コントロールデバイス
(Programmable Input/Output Control Device;以下、
SPICという。)の機能を有するものである。組み込
みコントローラ11は、キーボード1に対するキーの押
下動作及びリリース動作を定期的に監視しており、キー
ボード1上の任意のキーが押下されると、押下されたキ
ーのスキャンコードを認識し、任意のキーが押下された
旨をバスを介して割り込みによってCPU12上で動作
する上位のシステムへと通知する。そして、組み込みコ
ントローラ11は、キーボード1に対して、押下された
キーに関する情報を問い合わせ、この情報を取得する。
また、組み込みコントローラ11は、キーボード1上の
任意のキーが押下された情報のみならず、押下されたキ
ーが離された、すなわち、リリースされた情報をも取得
する。すなわち、組み込みコントローラ11は、押下さ
れた任意のキーがリリースされると、リリースされたキ
ーのスキャンコードを認識し、任意のキーがリリースさ
れた旨をバスを介して割り込みによってCPU12上で
動作する上位のシステムへと通知する。そして、組み込
みコントローラ11は、キーボード1に対して、リリー
スされたキーに関する情報を問い合わせ、この情報を取
得する。
【0045】CPU12は、バスを介して組み込みコン
トローラ11、ROM13、RAM14、HDD15、
及び表示部16と接続している。特に、CPU12は、
先に図2に示したユーティリティを動作させるものであ
り、ROM13又はHDD15等に記録されているオペ
レーティング・システムや各種アプリケーション・プロ
グラムを実行する。CPU12は、バスを介して組み込
みコントローラ11から任意のキーが押下又はリリース
された旨を示す情報を受け取ると、押下又はリリースさ
れたキーに応じた処理を行う。特に、CPU12は、ホ
ットキーが押下又はリリースされた場合には、ユーティ
リティを動作させ、後述するように、所定のグラフィカ
ル・ユーザ・インターフェースを表示部16に表示させ
る。
【0046】ROM13は、各種プログラムを含む情報
を格納している。特に、ROM13は、上述したキーボ
ードBIOSを格納している。このROM13に格納さ
れているキーボードBIOSは、組み込みコントローラ
11の制御のもとに読み出されて実行される。
【0047】RAM14は、CPU12が各種プログラ
ムを実行する際のワークエリアとして機能し、CPU1
2の制御のもとに、各種データを一時記憶する。
【0048】HDD15は、CPU12の制御のもと
に、ハードディスクに対して各種プログラムやデータ等
の記録及び/又は再生を行う。特に、ハードディスク
は、上述したユーティリティをはじめとする各種プログ
ラムを記録しており、CPU12の制御のもとに、これ
らのソフトウェアが読み出される。
【0049】表示部16は、例えば、LCD(Liquid C
rystal Display)からなり、CPU12の制御のもと
に、HDD15に記録されているデータ等の各種情報を
表示する。特に、表示部16は、CPU12の制御のも
とに、Fnキーを用いたホットキーに関するグラフィカ
ル・ユーザ・インターフェースとしての所定のダイアロ
グやタスクトレイアイコン等を表示する。
【0050】このような情報処理装置10におけるハー
ドウェア及びソフトウェアの階層構造は、図4に示すよ
うになる。すなわち、情報処理装置10は、最下層にハ
ードウェアとしてのキーボード1を備え、このキーボー
ド1の上層にハードウェアとしての組み込みコントロー
ラ11を備え、さらにこの組み込みコントローラ11の
上層にバスを介してソフトウェアとしてのオペレーティ
ング・システム20を備え、このオペレーティング・シ
ステム20の上層にソフトウェアとしてのアプリケーシ
ョン・プログラム30を備える。
【0051】組み込みコントローラ11には、上述した
ように、キーボードコントローラ11aと、SPIC1
1bとが実装される。キーボードコントローラ11a
は、キーボード1に対するキーの押下動作及びリリース
動作を定期的に監視し、キーの押下又はリリースに応じ
た情報を上位のシステムへと通知する機能を有するもの
である。また、SPIC11bは、ユーティリティと通
信を行う機能を有するものであり、ユーティリティとの
間で、キーテーブルに存在しないキーに関する情報の授
受を行う機能を有するものである。なお、Fnキーは、
概念的には、押下されることにより、キーボード1にお
ける各キーを、特定の処理を実行するスイッチとして作
用させるキーマッピングを切り替えるスイッチとしての
役割を果たすものであって、キーテーブルには存在しな
いキーを代替的に生成するものであることから、上述し
たように、オペレーティング・システムには通常のキー
としては認知されないものである。これらのキーボード
コントローラ11a及びSPIC11bは、物理的な構
成については同一又は別個を問わないが、論理的には互
いに異なる入出力ポートとして構成される。
【0052】これらのキーボードコントローラ11a及
びSPIC11bが実装された組み込みコントローラ1
1とシステムとの間の情報の授受は、バスを介して行わ
れる。特に、組み込みコントローラ11においては、キ
ーボードコントローラ11aからの情報は、バスを介し
てオペレーティング・システム20におけるキーボード
ドライバ及びスタブドライバに対して通知され、SPI
C11bからの情報は、バスを介してオペレーティング
・システム20における"****PI.sys"及び"
***Util.DLL"に対して通知される。また、
組み込みコントローラ11においては、オペレーティン
グ・システム20における"****PI.sys"から
の情報は、バスを介してSPIC11bに対して通知さ
れる。
【0053】オペレーティング・システム20には、組
み込みコントローラ11に実装されたキーボードコント
ローラ11aに対するドライバであるキーボードドライ
バと、例えば"kbdjpn.DLL"といったキーボー
ドコントローラ11aに対するサブルーチンであるスタ
ブドライバ(Stub driver)と、組み込みコントローラ
11に実装されたSPIC11bに対するデバイスドラ
イバである"****PI.sys"と、この"****
PI.sys"から供給されたメッセージを後述するホ
ットキーサーバ30bに通知する"***Util.D
LL"とが組み込まれている。オペレーティング・シス
テム20においては、いわゆるカーネルモードレイヤ
(Kernel mode layer)にキーボードドライバ及び"**
**PI.sys"が組み込まれ、いわゆるユーザモー
ドレイヤ(User mode layer)にスタブドライバ及び"*
**Util.DLL"が組み込まれている。これらの
キーボードドライバ、スタブドライバ、"****P
I.sys"、及び"***Util.DLL"のうち、
キーボードドライバ及びスタブドライバは、通常のオペ
レーティング・システムには必ず組み込まれているもの
である一方、"****PI.sys"及び"***Ut
il.DLL"は、Fnキーロック機構をともなうホッ
トキーを実現するために設けられるものである。
【0054】オペレーティング・システム20において
は、組み込みコントローラ11におけるキーボードコン
トローラ11aから通知された情報は、キーボードドラ
イバ及びスタブドライバを介して、アプリケーション・
プログラム30におけるアプリケーション30aに対し
て通知され、組み込みコントローラ11におけるSPI
C11bから通知された情報は、"****PI.sy
s"及び"***Util.DLL"を介して、アプリケ
ーション・プログラム30におけるホットキーサーバ3
0bに対して通知される。また、オペレーティング・シ
ステム20においては、アプリケーション・プログラム
30におけるホットキーサーバ30bからの情報は、"
***Util.DLL"及び"****PI.sys"
を介して、組み込みコントローラ11におけるSPIC
11bに対して通知される。
【0055】アプリケーション・プログラム30には、
例えばテキストファイルを作成するためのいわゆるノー
トパッドといったアプリケーション30aと、Fnキー
を用いたホットキーに関するグラフィカル・ユーザ・イ
ンターフェースを提示するユーティリティとしてのホッ
トキーサーバ30bとが含まれる。アプリケーション・
プログラム30においては、オペレーティング・システ
ム20におけるキーボードドライバ及びスタブドライバ
から通知された情報は、アプリケーション30aに対し
て通知され、"****PI.sys"及び"***Ut
il.DLL"から通知された情報は、ホットキーサー
バ30bに対して通知される。また、アプリケーション
・プログラム30においては、ホットキーサーバ30b
からの情報は、"***Util.DLL"及び"***
*PI.sys"に対して通知される。
【0056】このような階層構造を呈する情報処理装置
10においては、英数字キー等の通常のキーに対する入
力操作があった場合には、図5中破線矢印で示すよう
に、キーの押下又はリリースに応じた通知が、組み込み
コントローラ11におけるキーボードコントローラ11
aを介して、オペレーティング・システム20に供給さ
れ、さらに、オペレーティング・システム20における
キーボードドライバ及びスタブドライバを介して、アプ
リケーション30aに供給される。例えば、情報処理装
置10においては、キーボード上で"A"と表記された英
数字キーが押下された場合には、キーが押下された旨を
示す通知が、組み込みコントローラ11におけるキーボ
ードコントローラ11aを介して、オペレーティング・
システム20に供給される。これと同時に、情報処理装
置10においては、キーボード上で"Caps Loc
k"と表記された大文字と小文字とを切り替えるための
キーが押下されているか否かを示す通知が、組み込みコ
ントローラ11におけるキーボードコントローラ11a
を介して、オペレーティング・システム20に供給され
る。情報処理装置10においては、キーボード上で"A"
と表記された英数字キーが押下された旨を示す通知と、
キーボード上で"Caps Lock"と表記された大文
字と小文字とを切り替えるためのキーが押下されている
か否かを示す通知とが、オペレーティング・システム2
0におけるスタブドライバに供給されると、このスタブ
ドライバによって大文字と小文字との間での変換が行わ
れる。そして、情報処理装置10においては、最終的
に"A"又は"a"のいずれかを示す情報が、アプリケーシ
ョン・プログラム30における所定のアプリケーション
30aに通知される。
【0057】また、情報処理装置10においては、Fn
キーを用いたホットキーに対する入力操作があった場合
には、図6中破線矢印で示すように、キーの押下又はリ
リースに応じた通知が、組み込みコントローラ11にお
けるSPIC11bを介して、オペレーティング・シス
テム20に供給され、さらに、オペレーティング・シス
テム20における"****PI.sys"及び"***
Util.DLL"を介して、ホットキーサーバ30b
に供給される。
【0058】さて、以下では、以上のような構成からな
る情報処理装置10におけるFnキーを用いたホットキ
ーに関する具体的な処理について説明する。
【0059】情報処理装置10においては、上述したよ
うに、組み込みコントローラ10が動作させるキーボー
ドBIOSによってFnキーロック機構をともなうホッ
トキーの処理を行う。具体的には、情報処理装置10に
おいては、組み込みコントローラ11により、図7乃至
図9に示す一連の定期処理を行う。
【0060】まず、組み込みコントローラ11は、Fn
キーが押下されると、図7に示す定期処理を行う。
【0061】すなわち、組み込みコントローラ11は、
同図に示すように、Fnキーが押下されると、ステップ
S1において、Fnキー以外に任意のキーが押下された
か否かを判別する。具体的には、組み込みコントローラ
11は、上述したように、キーボード1に対するキーの
押下動作を定期的に監視しており、任意のキーが押下さ
れたか否かを判別する。
【0062】ここで、Fnキー以外に任意のキーが押下
されたものと判別した場合には、組み込みコントローラ
11は、ステップS2へと処理を移行し、Fnキーと任
意のキーが同時に押下されたことによるホットキーの処
理を行い、SPIC11bを介して、ユーティリティに
その旨を通知し、この定期処理を終了する。
【0063】一方、Fnキー以外に任意のキーが押下さ
れていないものと判別した場合には、組み込みコントロ
ーラ11は、ステップS3において、Fnキーがリリー
スされたか否かを判別する。具体的には、組み込みコン
トローラ11は、上述したように、キーボード1に対す
るキーのリリース動作を定期的に監視しており、Fnキ
ーがリリースされたか否かを判別する。
【0064】ここで、Fnキーがリリースされていない
ものと判別した場合、すなわち、Fnキーが押下され続
けているものと判別した場合には、組み込みコントロー
ラ11は、ステップS1へと処理を移行し、このステッ
プS1以降の処理を繰り返す。
【0065】一方、Fnキーがリリースされたものと判
別した場合には、組み込みコントローラ11は、ステッ
プS4において、任意のキーが押下されているか否かを
判別する。
【0066】ここで、任意のキーが押下されているもの
と判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ホ
ットキーの処理ではなく、キーボードコントローラ11
aを介した通常のキー入力操作処理を行うべく、この定
期処理を終了する。
【0067】一方、任意のキーが押下されていないもの
と判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ス
テップS5において、SPIC11bを介して、Fnキ
ー単体が押下された旨をユーティリティへと通知し、こ
の定期処理を終了する。
【0068】このように、組み込みコントローラ11
は、Fnキーが押下されると、その後の状況、すなわ
ち、他のキーの押下及び/又はFnキーのリリースに応
じて、ホットキーの処理やユーティリティに対する通知
を含む一連の定期処理を行うことができる。
【0069】また、組み込みコントローラ11は、図8
に示す定期処理を行うことにより、上述したロック状態
とアンロック状態との間で状態を切り替える。
【0070】すなわち、組み込みコントローラ11は、
同図に示すように、任意のキーが押下及びリリースされ
ると、ステップS11において、図7に示した定期処理
を用いて、押下及びリリースされたキーがFnキー単体
であるか否かを判別する。
【0071】ここで、押下及びリリースされたキーがF
nキー単体であるものと判別した場合には、組み込みコ
ントローラ11は、ステップS12において、現在の状
態がロック状態であるか否かを判別する。
【0072】そして、現在の状態がロック状態であるも
のと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、
ステップS13において、アンロック状態に遷移し、こ
の定期処理を終了する。すなわち、組み込みコントロー
ラ11は、ロック状態時に、Fnキー単体が押下及びリ
リースされると、アンロック状態に遷移する。
【0073】一方、現在の状態がロック状態でないもの
と判別した場合、すなわち、アンロック状態であるもの
と判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ス
テップS14において、ロック状態に遷移し、この定期
処理を終了する。すなわち、組み込みコントローラ11
は、アンロック状態時に、Fnキー単体が押下及びリリ
ースされると、ロック状態に遷移する。
【0074】また、ステップS11にて押下されたキー
がFnキー単体でないものと判別した場合には、組み込
みコントローラ11は、ステップS15において、現在
の状態がロック状態であるか否かを判別する。
【0075】ここで、現在の状態がロック状態であるも
のと判別した場合には、組み込みコントローラ11は、
ステップS16において、Fnキーが同時に押下されて
いるものとしての処理、すなわち、この定期処理の開始
時に押下された任意のキーとFnキーとが同時に押下さ
れたことによるホットキーの処理を行う。
【0076】そして、組み込みコントローラ11は、ス
テップS17において、アンロック状態に遷移し、この
定期処理を終了する。
【0077】一方、現在の状態がロック状態でないもの
と判別した場合、すなわち、アンロック状態であるもの
と判別した場合には、組み込みコントローラ11は、ス
テップS18において、Fnキーが同時に押下されてい
ないものとしての処理、すなわち、キーボードコントロ
ーラ11aを介した通常のキー入力操作処理を行うべ
く、この定期処理を終了する。
【0078】このように、組み込みコントローラ11
は、Fnキーを含む任意のキーが押下及びリリースされ
ると、この定期処理を行うことによってロック状態とア
ンロック状態との間での状態遷移を行うことができる。
【0079】さらに、組み込みコントローラ11は、図
9に示す定期処理を行うことにより、ロック状態とアン
ロック状態との間での状態遷移があった旨をユーティリ
ティへと通知する。
【0080】すなわち、組み込みコントローラ11は、
同図に示すように、ステップS21において、ロック状
態とアンロック状態との間での状態遷移があったか否か
を判別する。
【0081】ここで、ロック状態とアンロック状態との
間での状態遷移がなかったものと判別した場合には、組
み込みコントローラ11は、そのままこの定期処理を終
了する。
【0082】一方、ロック状態とアンロック状態との間
での状態遷移があったものと判別した場合には、組み込
みコントローラ11は、ステップS22において、状態
遷移前の状態がロック状態であったか否かを判別する。
【0083】ここで、状態遷移前の状態がロック状態で
あったものと判別した場合には、組み込みコントローラ
11は、ステップS23において、アンロック状態に遷
移した旨を、SPIC11bを介して、ユーティリティ
へと通知し、この定期処理を終了する。
【0084】一方、状態遷移前の状態がロック状態でな
かったものと判別した場合、すなわち、アンロック状態
であったものと判別した場合には、組み込みコントロー
ラ11は、ステップS24において、ロック状態に遷移
した旨を、SPIC11bを介して、ユーティリティへ
と通知し、この定期処理を終了する。
【0085】このように、組み込みコントローラ11
は、この定期処理を行うことによってロック状態とアン
ロック状態との間での状態遷移があった旨をユーティリ
ティへと通知することができる。
【0086】情報処理装置10は、組み込みコントロー
ラ11によって図7乃至図9に示す定期処理を行うこと
により、Fnキーロック機構を実現することができる。
【0087】このような定期処理を行う組み込みコント
ローラ11は、ユーティリティからの設定により、図1
0に示すように、ホットキーの処理として、Fnキーロ
ック機構をイネーブル状態とディセーブル状態との間で
状態遷移させる。
【0088】より具体的には、情報処理装置10におい
ては、図11及び図14に示す一連の処理を行うことに
より、組み込みコントローラ11によってFnキーロッ
ク機構をイネーブル状態とディセーブル状態との間で状
態遷移させる。このとき、情報処理装置10において
は、ユーザによる所定の操作をトリガとして、ユーティ
リティからの設定が行われる。ここでは、説明の便宜
上、ユーザによってFnキーが5回連続的に押下及びリ
リースされた場合に、ユーティリティからの設定が行わ
れるものとする。なお、これらの図11及び図14にお
いては、情報処理装置10におけるキーボード1、組み
込みコントローラ11及びユーティリティを含む上位の
システムのそれぞれの処理内容を示すとともに、これら
のキーボード1、組み込みコントローラ11及びユーテ
ィリティを含む上位のシステムの間で行われる情報の受
け渡しのタイミングを併せて示している。また、これら
の図11及び図14におけるキーボード1は、実際には
ユーザ自体を指し示すこともある。
【0089】まず、Fnキーロック機構をディセーブル
状態からイネーブル状態へと状態遷移させる場合につい
て説明する。ここで、情報処理装置10においては、組
み込みコントローラ11上で動作するキーボードBIO
SがFnキーロック機構に対応しているものであるか否
かの検出、及びFnキーロック機構がディセーブル状態
であるか否かの検出がユーティリティによって事前に行
われているものとする。
【0090】情報処理装置10においては、図11に示
すように、ステップS51において、ユーザがキーボー
ド1におけるFnキー単体を押下及びリリースすると、
押下及びリリースされた旨を示す情報がキーボード1に
対する入力操作を監視している組み込みコントローラ1
1によって取得される。
【0091】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS52において、組み込みコントローラ11から
ユーティリティに対して、Fnキー単体が押下及びリリ
ースされた旨を示す情報が通知される。すなわち、情報
処理装置10においては、組み込みコントローラ11に
よって先に図7に示した定期処理が行われることによ
り、Fnキー単体が押下及びリリースされた旨を示す情
報がユーティリティに対して通知される。このとき、情
報処理装置10においては、上述したキーボードコント
ローラ11aではなくSPIC11bを介して、Fnキ
ー単体が押下及びリリースされた旨を示す情報が通知さ
れる。
【0092】そして、情報処理装置10においては、こ
れらのステップS51及びステップS52が所定時間内
に5回連続的に行われると、ステップS53において、
ユーティリティによってFnキー単体が5回連続的に押
下及びリリースされた旨が取得される。
【0093】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS54において、ユーザに対してイネーブル状態
へと設定する旨を確認するために、ユーティリティの制
御のもとに、例えば図12に示すような設定用ユーザ・
インターフェースである所定の設定ダイアログ40が表
示部16に表示される。この設定ダイアログ40は、ユ
ーザの操作が容易となるように、例えば、Fnキーロッ
ク機構を有効又は無効にする場合のそれぞれに対応した
ラジオボタン(Radio button)と、これらのラジオボタ
ンの選択に対する決定又はキャンセルを行うためのOK
ボタン及びキャンセルボタンとから構成されるものであ
る。
【0094】そして、情報処理装置10においては、ス
テップS55において、ユーザがFnキーロック機構を
有効にする、すなわち、イネーブル状態に設定するため
の入力操作を行う。すなわち、情報処理装置10におい
ては、ユーザが、例えばキーボード上で"Tab"と表記
されたタブキーを押下及びリリースして、設定ダイアロ
グ40における選択すべきラジオボタンを選択(フォー
カス)して所定のキーを押下及びリリースすることによ
り、Fnキーロック機構をイネーブル状態にするための
ラジオボタンを選択し、さらに、タブキーを押下及びリ
リースしてOKボタンをフォーカスし、キーボード上
で"Enter"と表記されたエンターキーを押下及びリ
リースすることにより、Fnキーロック機構をイネーブ
ル状態に設定するための入力操作を行うことができる。
なお、情報処理装置10においては、マウス等のポイン
ティングデバイスやジョグダイヤル等を用いて、同様の
入力操作を行うこともできる。情報処理装置10におい
ては、この入力操作の内容を示す情報がユーティリティ
へと通知される。
【0095】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS56において、キーボード1から通知された入
力操作の内容を示す情報がユーティリティによって受信
されると、ステップS57において、ユーティリティか
ら組み込みコントローラ11に対して、Fnキーロック
機構をディセーブル状態からイネーブル状態へと状態遷
移させる旨の状態遷移指示が通知される。このとき、情
報処理装置10においては、キーボードコントローラ1
1aではなくSPIC11bを介して、状態遷移指示が
通知される。
【0096】これに応じて、情報処理装置10において
は、ステップS58において、ユーティリティから通知
された状態遷移指示が組み込みコントローラ11によっ
て受信されると、ステップS59において、組み込みコ
ントローラ11によってFnキーロック機構をイネーブ
ル状態に遷移させるとともに、アンロック状態に遷移さ
せる。すなわち、情報処理装置10においては、イネー
ブル状態に遷移させた段階では、Fnキーをロック状態
とせず、アンロック状態とする。
【0097】そして、情報処理装置10においては、F
nキーロック機構がイネーブル状態である旨をユーザに
対して理解容易に報知すべく、ユーティリティの制御の
もとに、例えば図13に示すように、表示部16に表示
されるタスクトレイの中に、イネーブル状態である旨を
示す状態提示用ユーザ・インターフェースである所定の
タスクトレイアイコン50が表示され、一連の処理が終
了する。なお、情報処理装置10においては、Fnキー
がロック状態であるかアンロック状態であるかに応じ
て、ユーティリティによってFnキーロック機構を処理
するキーボードBIOSの状態を示すタスクトレイアイ
コン50の点灯色を変化させたり、点滅動作を行わせた
りするといったように、タスクトレイアイコン50の表
示形態を変化させる。そのため、ここでは、Fnキーが
アンロック状態である旨を示すタスクトレイアイコン5
0が表示されることになる。
【0098】このように、情報処理装置10は、Fnキ
ーロック機構を処理するキーボードBIOSを制御する
ことができる所定のグラフィカル・ユーザ・インターフ
ェースを介してユーザによって入力操作が行われ、この
入力操作に応じて、SPIC11bを介してユーティリ
ティから組み込みコントローラ11に対して状態遷移指
示が与えられることにより、Fnキーロック機構をディ
セーブル状態からイネーブル状態へと遷移させることが
できる。
【0099】つぎに、Fnキーロック機構をイネーブル
状態からディセーブル状態へと遷移させる場合について
説明する。ここで、情報処理装置10においては、組み
込みコントローラ11によってFnキーロック機構がイ
ネーブル状態に事前に設定されているとともに、Fnキ
ーロック機構がイネーブル状態であるか否かの検出がユ
ーティリティによって事前に行われているものとする。
【0100】まず、情報処理装置10においては、図1
4に示すように、ステップS61において、ユーザがキ
ーボード1におけるFnキー単体を押下及びリリースす
ると、押下及びリリースされた旨を示す情報がキーボー
ド1に対する入力操作を監視している組み込みコントロ
ーラ11によって取得される。
【0101】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS62において、組み込みコントローラ11から
ユーティリティに対して、Fnキー単体が押下及びリリ
ースされた旨を示す情報が通知される。すなわち、情報
処理装置10においては、組み込みコントローラ11に
よって先に図7に示した定期処理が行われることによ
り、Fnキー単体が押下及びリリースされた旨を示す情
報がユーティリティに対して通知される。このとき、情
報処理装置10においては、キーボードコントローラ1
1aではなくSPIC11bを介して、Fnキー単体が
押下及びリリースされた旨を示す情報が通知される。
【0102】そして、情報処理装置10においては、こ
れらのステップS61及びステップS62が所定時間内
に5回連続的に行われると、ステップS63において、
ユーティリティによってFnキー単体が5回連続的に押
下及びリリースされた旨が取得される。
【0103】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS64において、ユーザに対してディセーブル状
態へと設定する旨を確認するために、ユーティリティの
制御のもとに、例えば先に図12に示したような所定の
設定ダイアログ40が表示部16に表示される。
【0104】そして、情報処理装置10においては、ス
テップS65において、ユーザがFnキーロック機構を
無効にする、すなわち、ディセーブル状態に設定するた
めの入力操作を行う。すなわち、情報処理装置10にお
いては、上述したように、ユーザが、例えばタブキーを
押下及びリリースして、設定ダイアログ40における選
択すべきラジオボタンをフォーカスして所定のキーを押
下及びリリースすることにより、Fnキーロック機構を
ディセーブル状態にするためのラジオボタンを選択し、
さらに、タブキーを押下及びリリースしてOKボタンを
フォーカスしてエンターキーを押下及びリリースするこ
とにより、Fnキーロック機構をディセーブル状態に設
定するための入力操作を行うことができる。勿論、情報
処理装置10においては、上述したように、マウス等の
ポインティングデバイスやジョグダイヤル等を用いて、
同様の入力操作を行うこともできる。情報処理装置10
においては、この入力操作の内容を示す情報がユーティ
リティへと通知される。
【0105】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS66において、キーボード1から通知された入
力操作の内容を示す情報がユーティリティによって受信
されると、ステップS67において、ユーティリティか
ら組み込みコントローラ11に対して、Fnキーロック
機構をイネーブル状態からディセーブル状態へと状態遷
移させる旨の状態遷移指示が通知される。このとき、情
報処理装置10においては、キーボードコントローラ1
1aではなくSPIC11bを介して、状態遷移指示が
通知される。
【0106】これに応じて、情報処理装置10において
は、ステップS68において、ユーティリティから通知
された状態遷移指示が組み込みコントローラ11によっ
て受信されると、ステップS69において、組み込みコ
ントローラ11によってFnキーロック機構をディセー
ブル状態に遷移させる。なお、このとき、情報処理装置
10においては、状態遷移前の状態がロック状態であっ
たかアンロック状態であったかに拘泥せずに、アンロッ
ク状態とすることはいうまでもない。
【0107】そして、情報処理装置10においては、F
nキーロック機構がディセーブル状態である旨をユーザ
に対して報知すべく、ユーティリティの制御のもとに、
例えば先に図13に示したような表示部16に表示され
ていた所定のタスクトレイアイコン50が非表示とさ
れ、一連の処理が終了する。
【0108】このように、情報処理装置10は、所定の
グラフィカル・ユーザ・インターフェースを介してユー
ザによって入力操作が行われ、この入力操作に応じて、
SPIC11bを介してユーティリティから組み込みコ
ントローラ11に対して状態遷移指示が与えられること
により、Fnキーロック機構をイネーブル状態からディ
セーブル状態へと遷移させることができる。
【0109】情報処理装置10は、これらの一連の処理
を経ることにより、ユーティリティからの設定により、
ホットキーの処理として、Fnキーロック機構をイネー
ブル状態とディセーブル状態との間で状態遷移させるこ
とができる。
【0110】このような状態遷移を行う情報処理装置1
0は、Fnキーロック機構がイネーブル状態になった場
合には、図15に示すように、Fnキー単体が1回押下
及びリリースされることにより、組み込みコントローラ
11によってロック状態又はアンロック状態に切り替わ
る。具体的には、情報処理装置10は、アンロック状態
時に、Fnキーと付加キーとしての任意のキーとの同時
押下によるホットキーが使用された場合には、アンロッ
ク状態を保持する。一方、情報処理装置10は、ロック
状態時に、Fnキーと付加キーとしての任意のキーとの
同時押下によるホットキーが使用された場合、Fnキー
を用いたホットキーを使用するために設定されている付
加キーとしての任意の単体のキーが1回押下及びリリー
スされた場合、又はFnキーを用いたホットキーを使用
するために設定されていない任意の単体のキーが1回押
下及びリリースされた場合には、アンロック状態に遷移
する。
【0111】より具体的には、情報処理装置10におい
ては、ロック状態時又はアンロック状態時において各種
キーが押下及びリリースされた場合には、押下及びリリ
ースされたキーに応じて、図16乃至図24に示す一連
の各種処理を行う。なお、これらの図16乃至図24に
おいては、情報処理装置10におけるキーボード1、組
み込みコントローラ11及びユーティリティを含む上位
のシステムのそれぞれの処理内容を示すとともに、これ
らのキーボード1、組み込みコントローラ11及びユー
ティリティを含む上位のシステムの間で行われる情報の
受け渡しのタイミングを併せて示している。また、これ
らの図16乃至図24におけるキーボード1は、実際に
はユーザ自体を指し示すこともある。
【0112】まず、Fnキーロック機構がイネーブル状
態時であり且つアンロック状態時に、Fnキーと所望の
付加キーとが順次押下されることによるホットキーの処
理を行う場合について説明する。すなわち、ここでは、
Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つアン
ロック状態時に、ロック状態に遷移させ、Fnキーを用
いたホットキーを使用するために設定されている付加キ
ーとしての任意の単体のキーが押下及びリリースされる
ことによってFnキーを用いたホットキーの処理を行う
場合について説明する。ここで、情報処理装置10にお
いては、組み込みコントローラ11によってFnキーロ
ック機構がイネーブル状態且つアンロック状態に事前に
設定されているとともに、Fnキーロック機構がイネー
ブル状態であるか否かの検出がユーティリティによって
事前に行われており、Fnキーがアンロック状態である
旨を示すタスクトレイアイコン50が表示部16に表示
されているものとする。
【0113】情報処理装置10においては、図16に示
すように、ステップS71において、ユーザがキーボー
ド1におけるFnキー単体を1回押下及びリリースする
と、押下及びリリースされた旨を示す情報がキーボード
1に対する入力操作を監視している組み込みコントロー
ラ11によって取得される。
【0114】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS72において、組み込みコントローラ11から
ユーティリティに対して、Fnキー単体が押下及びリリ
ースされた旨を示す情報が通知される。すなわち、情報
処理装置10においては、組み込みコントローラ11に
よって先に図7に示した定期処理が行われることによ
り、Fnキー単体が押下及びリリースされた旨を示す情
報がユーティリティに対して通知される。このとき、情
報処理装置10においては、キーボードコントローラ1
1aではなくSPIC11bを介して、Fnキー単体が
押下及びリリースされた旨を示す情報が通知される。
【0115】そして、情報処理装置10においては、ス
テップS73において、ユーティリティによってFnキ
ー単体が1回押下及びリリースされた旨が取得される。
【0116】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS74において、組み込みコントローラ11によ
ってFnキーロック機構をロック状態に遷移させ、ステ
ップS75において、組み込みコントローラ11からユ
ーティリティに対して、Fnキーロック機構をアンロッ
ク状態からロック状態へと遷移させた旨を示す情報が通
知される。すなわち、情報処理装置10においては、組
み込みコントローラ11によって先に図8及び図9に示
した定期処理が行われることにより、Fnキーロック機
構をアンロック状態からロック状態へと遷移させた旨を
示す情報がユーティリティに対して通知される。このと
き、情報処理装置10においては、キーボードコントロ
ーラ11aではなくSPIC11bを介して、Fnキー
ロック機構をアンロック状態からロック状態へと遷移さ
せた旨を示す情報が通知される。
【0117】そして、情報処理装置10においては、ス
テップS76において、組み込みコントローラ11から
通知されたFnキーロック機構がアンロック状態からロ
ック状態へと遷移した旨を示す情報がユーティリティに
よって受信されると、ステップS77において、Fnキ
ーロック機構がロック状態に遷移した旨をユーザに対し
て報知すべく、ユーティリティの制御のもとに、表示部
16に予め表示されていたタスクトレイアイコン50
が、Fnキーがロック状態である旨を示すものに変更表
示される。
【0118】続いて、情報処理装置10においては、図
17に示すように、ステップS78において、Fnキー
を用いたホットキーを使用するために設定されているキ
ーボード1における所望の付加キー単体をユーザが押下
すると、押下された旨を示す情報がキーボード1に対す
る入力操作を監視している組み込みコントローラ11に
よって取得される。例えば、情報処理装置10において
は、ホットキーを用いて表示部16における輝度制御を
行う場合には、ユーザによって付加キーとしてのキーボ
ード上で"F5"と表記されたファンクションキーが押下
される。
【0119】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS79において、組み込みコントローラ11から
ユーティリティに対して、押下された付加キーに応じた
スキャンコードを示すイベントメッセージではなく、付
加キーに応じたホットキーを示すイベントメッセージが
送信される。例えば、情報処理装置10においては、キ
ーボード上で"F5"と表記されたファンクションキーが
ステップS78にて押下された場合には、表示部16に
おける輝度制御を行う旨のイベントメッセージが、組み
込みコントローラ11からユーティリティに対して送信
される。このとき、情報処理装置10においては、キー
ボードコントローラ11aではなくSPIC11bを介
して、イベントメッセージが送信される。
【0120】これに応じて、情報処理装置10において
は、ステップS80において、組み込みコントローラ1
1から送信されたイベントメッセージがユーティリティ
によって受信されると、ステップS81において、ユー
ザに対してFnキーと付加キーとを用いたホットキーの
機能を提供すべく、ユーティリティの制御のもとに、グ
ラフィカル・ユーザ・インターフェースとして所定のア
プリケーション・ウィンドウが表示部16に表示され
る。例えば、情報処理装置10においては、表示部16
における輝度制御を行う旨のイベントメッセージがユー
ティリティによって受信された場合には、表示部16に
おける輝度制御を行うためのアプリケーションが起動さ
れて所定のウィンドウが表示部16に表示され、ユーザ
が輝度設定を行う環境が提供される。
【0121】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS82において、押下されている付加キー単体を
ユーザがリリースすると、ステップS83において、組
み込みコントローラ11によってFnキーロック機構を
アンロック状態に遷移させ、ステップS84において、
組み込みコントローラ11からユーティリティに対し
て、Fnキーロック機構をロック状態からアンロック状
態へと遷移させた旨を示す情報が通知される。すなわ
ち、情報処理装置10においては、組み込みコントロー
ラ11によって先に図8及び図9に示した定期処理が行
われることにより、Fnキーロック機構をロック状態か
らアンロック状態へと遷移させた旨を示す情報がユーテ
ィリティに対して通知される。このとき、情報処理装置
10においては、キーボードコントローラ11aではな
くSPIC11bを介して、Fnキーロック機構をロッ
ク状態からアンロック状態へと遷移させた旨を示す情報
が通知される。
【0122】そして、情報処理装置10においては、ス
テップS85において、組み込みコントローラ11から
通知されたFnキーロック機構がロック状態からアンロ
ック状態へと遷移した旨を示す情報がユーティリティに
よって受信されると、ステップS86において、Fnキ
ーロック機構がアンロック状態に遷移した旨をユーザに
対して報知すべく、ユーティリティの制御のもとに、表
示部16に表示されていたタスクトレイアイコン50
が、Fnキーがアンロック状態である旨を示すものに変
更表示され、一連の処理が終了する。
【0123】このように、情報処理装置10は、Fnキ
ーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック
状態時に、ユーザによってFnキー単体が押下及びリリ
ースされることによってロック状態に遷移させ、この状
態において所望の付加キー単体が押下及びリリースされ
ることにより、付加キーに応じた所望のホットキーをユ
ーザに対して提供することができる。すなわち、情報処
理装置10は、Fnキーと付加キーとを同時に押下及び
リリースするのではなく、順次押下することにより、所
望のホットキーを実現することができる。
【0124】つぎに、Fnキーロック機構がイネーブル
状態時であり且つアンロック状態時に、ロック状態に遷
移させ、Fnキーを用いたホットキーを使用するために
設定されていない任意の単体のキーが押下及びリリース
された場合について説明する。ここで、情報処理装置1
0においては、組み込みコントローラ11によってFn
キーロック機構がイネーブル状態且つアンロック状態に
事前に設定されているとともに、Fnキーロック機構が
イネーブル状態であるか否かの検出がユーティリティに
よって事前に行われており、Fnキーがアンロック状態
である旨を示すタスクトレイアイコン50が表示部16
に表示されているものとする。
【0125】まず、情報処理装置10においては、図1
8に示すように、ステップS91において、ユーザがキ
ーボード1におけるFnキー単体を1回押下及びリリー
スすると、押下及びリリースされた旨を示す情報がキー
ボード1に対する入力操作を監視している組み込みコン
トローラ11によって取得される。
【0126】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS92において、組み込みコントローラ11から
ユーティリティに対して、Fnキー単体が押下及びリリ
ースされた旨を示す情報が通知される。すなわち、情報
処理装置10においては、組み込みコントローラ11に
よって先に図7に示した定期処理が行われることによ
り、Fnキー単体が押下及びリリースされた旨を示す情
報がユーティリティに対して通知される。このとき、情
報処理装置10においては、キーボードコントローラ1
1aではなくSPIC11bを介して、Fnキー単体が
押下及びリリースされた旨を示す情報が通知される。
【0127】そして、情報処理装置10においては、ス
テップS93において、ユーティリティによってFnキ
ー単体が1回押下及びリリースされた旨が取得される。
【0128】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS94において、組み込みコントローラ11によ
ってFnキーロック機構をロック状態に遷移させ、ステ
ップS95において、組み込みコントローラ11からユ
ーティリティに対して、Fnキーロック機構をアンロッ
ク状態からロック状態へと遷移させた旨を示す情報が通
知される。すなわち、情報処理装置10においては、組
み込みコントローラ11によって先に図8及び図9に示
した定期処理が行われることにより、Fnキーロック機
構をアンロック状態からロック状態へと遷移させた旨を
示す情報がユーティリティに対して通知される。このと
き、情報処理装置10においては、キーボードコントロ
ーラ11aではなくSPIC11bを介して、Fnキー
ロック機構をアンロック状態からロック状態へと遷移さ
せた旨を示す情報が通知される。
【0129】そして、情報処理装置10においては、ス
テップS96において、組み込みコントローラ11から
通知されたFnキーロック機構がアンロック状態からロ
ック状態へと遷移した旨を示す情報がユーティリティに
よって受信されると、ステップS97において、Fnキ
ーロック機構がロック状態に遷移した旨をユーザに対し
て報知すべく、ユーティリティの制御のもとに、表示部
16に予め表示されていたタスクトレイアイコン50
が、Fnキーがロック状態である旨を示すものに変更表
示される。
【0130】続いて、情報処理装置10においては、図
19に示すように、ステップS98において、例えばキ
ーボード上で"F9"と表記されたファンクションキーと
いったように、Fnキーを用いたホットキーを使用する
ために設定されていないキーボード1における所望のキ
ー単体をユーザが押下すると、押下された旨を示す情報
がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込
みコントローラ11によって取得される。
【0131】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS99において、組み込みコントローラ11から
ユーティリティではない既存の上位のシステムに対し
て、押下されたキーに応じたスキャンコードを示すイベ
ントメッセージが送信される。例えば、情報処理装置1
0においては、キーボード上で"F9"と表記されたファ
ンクションキーがステップS98にて押下された場合に
は、このファンクションキーが押下された旨のイベント
メッセージが、組み込みコントローラ11から上位のシ
ステムに対して送信される。このとき、情報処理装置1
0においては、キーボードコントローラ11aを介し
て、イベントメッセージが送信される。すなわち、情報
処理装置10においては、Fnキーを用いたホットキー
を使用するために設定されていないキーはSPIC11
bによって認知されないことから、通常のキー入力操作
と同様の経路、すなわち、キーボードコントローラ11
aを介して、キーに割り当てられているスキャンコード
のイベントメッセージが送信される。これに応じて、情
報処理装置10においては、ステップS100におい
て、組み込みコントローラ11から送信されたイベント
メッセージが上位のシステムによって受信される。
【0132】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS101において、押下されているキー単体をユ
ーザがリリースすると、ステップS102において、組
み込みコントローラ11によってFnキーロック機構を
アンロック状態に遷移させ、ステップS103におい
て、組み込みコントローラ11からユーティリティに対
して、Fnキーロック機構をロック状態からアンロック
状態へと遷移させた旨を示す情報が通知される。すなわ
ち、情報処理装置10においては、組み込みコントロー
ラ11によって先に図8及び図9に示した定期処理が行
われることにより、Fnキーロック機構をロック状態か
らアンロック状態へと遷移させた旨を示す情報がユーテ
ィリティに対して通知される。このとき、情報処理装置
10においては、キーボードコントローラ11aではな
くSPIC11bを介して、Fnキーロック機構をロッ
ク状態からアンロック状態へと遷移させた旨を示す情報
が通知される。
【0133】そして、情報処理装置10においては、ス
テップS104において、組み込みコントローラ11か
ら通知されたFnキーロック機構がロック状態からアン
ロック状態へと遷移した旨を示す情報がユーティリティ
によって受信されると、ステップS105において、F
nキーロック機構がアンロック状態に遷移した旨をユー
ザに対して報知すべく、ユーティリティの制御のもと
に、表示部16に表示されていたタスクトレイアイコン
50が、Fnキーがアンロック状態である旨を示すもの
に変更表示され、一連の処理が終了する。
【0134】このように、情報処理装置10は、Fnキ
ーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック
状態時に、ユーザによってFnキー単体が押下及びリリ
ースされることによってロック状態に遷移させ、この状
態において付加キーではない任意のキーが押下及びリリ
ースされた場合には、アンロック状態に再度遷移させ
る。すなわち、情報処理装置10は、ロック状態時に、
Fnキーを用いたホットキーを使用するために設定され
ていない任意の単体のキーが押下及びリリースされた場
合であっても、何らの不具合を生じさせることがなく、
適切な処理を行うことができる。
【0135】つぎに、Fnキーロック機構がイネーブル
状態時であり且つアンロック状態時に、Fnキーと所望
の付加キーとが同時押下されることによる既存のホット
キーの処理を行う場合について説明する。すなわち、こ
こでは、Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり
且つアンロック状態時に、Fnキーとホットキーを使用
するために設定されている付加キーとしての任意の単体
のキーとが同時押下されることによってFnキーを用い
たホットキーの処理を行う場合について説明する。ここ
で、情報処理装置10においては、組み込みコントロー
ラ11によってFnキーロック機構がイネーブル状態且
つアンロック状態に事前に設定されているとともに、F
nキーロック機構がイネーブル状態であるか否かの検出
がユーティリティによって事前に行われており、Fnキ
ーがアンロック状態である旨を示すタスクトレイアイコ
ン50が表示部16に表示されているものとする。
【0136】まず、情報処理装置10においては、図2
0に示すように、ステップS111において、ユーザが
キーボード1におけるFnキー単体を押下し続けると、
押下されている旨を示す情報がキーボード1に対する入
力操作を監視している組み込みコントローラ11によっ
て取得される。
【0137】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS112において、組み込みコントローラ11か
らユーティリティに対して、Fnキー単体が押下されて
いる旨を示す情報が通知されるのではなく、非通知とさ
れる。すなわち、情報処理装置10においては、押下さ
れたFnキーがリリースされた場合には、上述したよう
に、組み込みコントローラ11からユーティリティに対
して、Fnキー単体が押下されている旨を示す情報が通
知されるが、Fnキーがリリースされていないことか
ら、この情報が通知されることはない。
【0138】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS113において、Fnキーを押下した状態を保
持したまま、Fnキーを用いたホットキーを使用するた
めに設定されているキーボード1における所望の付加キ
ー単体をユーザが押下すると、押下された旨を示す情報
がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込
みコントローラ11によって取得される。例えば、情報
処理装置10においては、上述したように、ホットキー
を用いて表示部16における輝度制御を行う場合には、
ユーザによって付加キーとしてのキーボード上で"F5"
と表記されたファンクションキーがFnキーとともに押
下される。
【0139】そして、情報処理装置10においては、ス
テップS114において、組み込みコントローラ11か
らユーティリティに対して、Fnキーと付加キーとが同
時に押下された旨を示す情報が通知される。このとき、
情報処理装置10においては、キーボードコントローラ
11aではなくSPIC11bを介して、Fnキーと付
加キーとが同時に押下された旨を示す情報が通知され
る。
【0140】これに応じて、情報処理装置10において
は、ステップS115において、組み込みコントローラ
11から通知されたFnキーと付加キーとが同時に押下
された旨を示す情報がユーティリティによって受信され
ると、ステップS116において、ユーザに対してFn
キーと付加キーとを用いたホットキーの機能を提供すべ
く、ユーティリティの制御のもとに、グラフィカル・ユ
ーザ・インターフェースとして所定のアプリケーション
・ウィンドウが表示部16に表示される。例えば、情報
処理装置10においては、Fnキーとキーボード上で"
F5"と表記されたファンクションキーとが同時に押下
された旨を示す情報がユーティリティによって受信され
た場合には、上述したように、表示部16における輝度
制御を行うためのアプリケーションが起動されて所定の
ウィンドウが表示部16に表示され、ユーザが輝度設定
を行う環境が提供される。
【0141】そして、情報処理装置10においては、ス
テップS117において、組み込みコントローラ11に
よってFnキーロック機構を状態遷移させずに、イネー
ブル状態且つアンロック状態のまま保持させ、一連の処
理が終了する。このとき、情報処理装置10において
は、組み込みコントローラ11からユーティリティに対
して、Fnキーロック機構を状態遷移させずにイネーブ
ル状態且つアンロック状態のまま保持させる旨を示す情
報が通知されることを要しない。
【0142】このように、情報処理装置10は、Fnキ
ーロック機構がイネーブル状態時であり且つアンロック
状態時に、ユーザによってFnキーと所望の付加キーと
が同時押下されることにより、付加キーに応じた所望の
ホットキーをユーザに対して提供することができる。す
なわち、情報処理装置10は、Fnキーと付加キーとを
順次に押下及びリリースするのみならず、既存の操作で
ある同時押下によっても、同一のホットキーを実現する
ことができ、既存の操作に慣熟しているユーザであって
も違和感なくホットキーを享受することができる。
【0143】つぎに、Fnキーロック機構がイネーブル
状態時であり且つロック状態時に、Fnキーと所望の付
加キーとが同時押下されることによる既存のホットキー
の処理を行う場合について説明する。すなわち、ここで
は、Fnキーロック機構がイネーブル状態時であり且つ
ロック状態時に、Fnキーとホットキーを使用するため
に設定されている付加キーとしての任意の単体のキーと
が同時押下されることによってFnキーを用いたホット
キーの処理を行う場合について説明する。ここで、情報
処理装置10においては、組み込みコントローラ11に
よってFnキーロック機構がイネーブル状態且つロック
状態に事前に設定されているとともに、Fnキーロック
機構がイネーブル状態であるか否かの検出がユーティリ
ティによって事前に行われており、Fnキーがロック状
態である旨を示すタスクトレイアイコン50が表示部1
6に表示されているものとする。
【0144】まず、情報処理装置10においては、図2
1に示すように、ステップS121において、ユーザが
キーボード1におけるFnキー単体を押下し続けると、
押下されている旨を示す情報がキーボード1に対する入
力操作を監視している組み込みコントローラ11によっ
て取得される。
【0145】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS122において、組み込みコントローラ11か
らユーティリティに対して、Fnキー単体が押下されて
いる旨を示す情報が通知されるのではなく、上述したよ
うに、非通知とされる。
【0146】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS123において、Fnキーを押下した状態を保
持したまま、Fnキーを用いたホットキーを使用するた
めに設定されているキーボード1における所望の付加キ
ー単体をユーザが押下すると、押下された旨を示す情報
がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込
みコントローラ11によって取得される。例えば、情報
処理装置10においては、上述したように、ホットキー
を用いて表示部16における輝度制御を行う場合には、
ユーザによって付加キーとしてのキーボード上で"F5"
と表記されたファンクションキーがFnキーとともに押
下される。
【0147】そして、情報処理装置10においては、ス
テップS124において、組み込みコントローラ11か
らユーティリティに対して、Fnキーと付加キーとが同
時に押下された旨を示す情報が通知される。このとき、
情報処理装置10においては、キーボードコントローラ
11aではなくSPIC11bを介して、Fnキーと付
加キーとが同時に押下された旨を示す情報が通知され
る。
【0148】これに応じて、情報処理装置10において
は、ステップS125において、組み込みコントローラ
11から通知されたFnキーと付加キーとが同時に押下
された旨を示す情報がユーティリティによって受信され
ると、ステップS126において、ユーザに対してFn
キーと付加キーとを用いたホットキーの機能を提供すべ
く、ユーティリティの制御のもとに、グラフィカル・ユ
ーザ・インターフェースとして所定のアプリケーション
・ウィンドウが表示部16に表示される。例えば、情報
処理装置10においては、Fnキーとキーボード上で"
F5"と表記されたファンクションキーとが同時に押下
された旨を示す情報がユーティリティによって受信され
た場合には、上述したように、表示部16における輝度
制御を行うためのアプリケーションが起動されて所定の
ウィンドウが表示部16に表示され、ユーザが輝度設定
を行う環境が提供される。
【0149】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS127において、組み込みコントローラ11に
よってFnキーロック機構をイネーブル状態且つアンロ
ック状態に遷移させ、ステップS128において、組み
込みコントローラ11からユーティリティに対して、F
nキーロック機構をロック状態からアンロック状態へと
遷移させた旨を示す情報が通知される。すなわち、情報
処理装置10においては、組み込みコントローラ11に
よって先に図8及び図9に示した定期処理が行われるこ
とにより、Fnキーロック機構をロック状態からアンロ
ック状態へと遷移させた旨を示す情報がユーティリティ
に対して通知される。このとき、情報処理装置10にお
いては、キーボードコントローラ11aではなくSPI
C11bを介して、Fnキーロック機構をロック状態か
らアンロック状態へと遷移させた旨を示す情報が通知さ
れる。
【0150】そして、情報処理装置10においては、ス
テップS129において、組み込みコントローラ11か
ら通知されたFnキーロック機構がロック状態からアン
ロック状態へと遷移した旨を示す情報がユーティリティ
によって受信されると、ステップS130において、F
nキーロック機構がアンロック状態に遷移した旨をユー
ザに対して報知すべく、ユーティリティの制御のもと
に、表示部16に表示されていたタスクトレイアイコン
50が、Fnキーがアンロック状態である旨を示すもの
に変更表示され、一連の処理が終了する。
【0151】このように、情報処理装置10は、Fnキ
ーロック機構がイネーブル状態時であり且つロック状態
時に、ユーザによってFnキーと所望の付加キーとが同
時押下されることにより、付加キーに応じた所望のホッ
トキーをユーザに対して提供することができる。すなわ
ち、情報処理装置10は、ロック状態時であっても、F
nキーと付加キーとを順次に押下及びリリースするのみ
ならず、既存の操作である同時押下による同一のホット
キーを実現することができ、既存の操作に慣熟している
ユーザであっても違和感なくホットキーを享受すること
ができる。
【0152】つぎに、Fnキーロック機構がディセーブ
ル状態時に、Fnキーと所望の付加キーとが同時押下さ
れることによる既存のホットキーの処理を行う場合につ
いて説明する。すなわち、ここでは、Fnキーロック機
構がディセーブル状態に、Fnキーとホットキーを使用
するために設定されている付加キーとしての任意の単体
のキーとが同時押下されることによってFnキーを用い
たホットキーの処理を行う場合について説明する。より
換言すれば、この処理は、既存の同時押下によるホット
キーと全く同一のユーザ・インターフェースを提供する
ものである。なお、情報処理装置10においては、ディ
セーブル状態時には、必ずアンロック状態であることは
いうまでもない。ここで、情報処理装置10において
は、組み込みコントローラ11によってFnキーロック
機構がディセーブル状態に事前に設定されているととも
に、Fnキーロック機構がディセーブル状態であるか否
かの検出がユーティリティによって事前に行われてお
り、タスクトレイアイコン50は表示部16に表示され
ていないものとする。
【0153】まず、情報処理装置10においては、図2
2に示すように、ステップS131において、ユーザが
キーボード1におけるFnキー単体を押下し続けると、
押下されている旨を示す情報がキーボード1に対する入
力操作を監視している組み込みコントローラ11によっ
て取得される。
【0154】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS132において、組み込みコントローラ11か
らユーティリティに対して、Fnキー単体が押下されて
いる旨を示す情報が通知されるのではなく、上述したよ
うに、非通知とされる。
【0155】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS133において、Fnキーを押下した状態を保
持したまま、Fnキーを用いたホットキーを使用するた
めに設定されているキーボード1における所望の付加キ
ー単体をユーザが押下すると、押下された旨を示す情報
がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込
みコントローラ11によって取得される。例えば、情報
処理装置10においては、上述したように、ホットキー
を用いて表示部16における輝度制御を行う場合には、
ユーザによって付加キーとしてのキーボード上で"F5"
と表記されたファンクションキーがFnキーとともに押
下される。
【0156】そして、情報処理装置10においては、ス
テップS134において、組み込みコントローラ11か
らユーティリティに対して、Fnキーと付加キーとが同
時に押下された旨を示す情報が通知される。このとき、
情報処理装置10においては、キーボードコントローラ
11aではなくSPIC11bを介して、Fnキーと付
加キーとが同時に押下された旨を示す情報が通知され
る。
【0157】これに応じて、情報処理装置10において
は、ステップS135において、組み込みコントローラ
11から通知されたFnキーと付加キーとが同時に押下
された旨を示す情報がオペレーティング・システム20
における上述した"****PI.sys"によって受信
されると、ステップS136において、この情報が上述
した"***Util.DLL"に対して通知される。
【0158】さらに、情報処理装置10においては、ス
テップS137において、Fnキーと付加キーとが同時
に押下された旨を示す情報が"***Util.DLL"
によって受信されると、ステップS138において、こ
の情報が"***Util.DLL"によってFnキーと
付加キーとを用いたホットキーの内容を示す情報へと変
換され、この変換された情報がアプリケーション・プロ
グラム30におけるユーティリティとしての上述したホ
ットキーサーバ30bに対して通知される。
【0159】そして、情報処理装置10においては、ス
テップS139において、ホットキーの内容を示す情報
がホットキーサーバ30bによって受信されると、ステ
ップS140において、ユーザに対してFnキーと付加
キーとを用いたホットキーの機能を提供すべく、ホット
キーサーバ30bの制御のもとに、グラフィカル・ユー
ザ・インターフェースとして所定のアプリケーション・
ウィンドウが表示部16に表示され、一連の処理が終了
する。例えば、情報処理装置10においては、Fnキー
とキーボード上で"F5"と表記されたファンクションキ
ーとが同時に押下された旨を示す情報がユーティリティ
によって受信された場合には、上述したように、表示部
16における輝度制御を行うためのアプリケーションが
起動されて所定のウィンドウが表示部16に表示され、
ユーザが輝度設定を行う環境が提供される。
【0160】このように、情報処理装置10は、Fnキ
ーロック機構がディセーブル状態時に、ユーザによって
Fnキーと所望の付加キーとが同時押下されることによ
り、付加キーに応じた所望のホットキーをユーザに対し
て提供することができる。すなわち、情報処理装置10
は、Fnキーロック機構がディセーブル状態時である場
合には、既存のホットキーの処理を行うことができ、何
らの不具合を生じさせることがなく、適切な処理を行う
ことができる。
【0161】以上のように、情報処理装置10において
は、Fnキーロック機構がイネーブル状態時又はディセ
ーブル状態時のいずれであっても、Fnキーを用いたホ
ットキーの処理を行うことができる。
【0162】なお、情報処理装置10は、Fnキーロッ
ク機構がイネーブル状態時又はディセーブル状態時であ
り且つアンロック状態時に、Fnキーではない通常のキ
ーが押下及びリリースされた場合には、図23及び図2
4に示す一連の処理を行う。ここで、情報処理装置10
においては、組み込みコントローラ11によってFnキ
ーロック機構がイネーブル状態又はディセーブル状態の
いずれかの状態に事前に設定されているとともに、Fn
キーロック機構がイネーブル状態又はディセーブル状態
のいずれであるかの検出がユーティリティによって事前
に行われているものとする。
【0163】まず、情報処理装置10においては、図2
3に示すように、ステップS141において、ユーザが
キーボード1におけるFnキー以外の任意のキーを押下
すると、押下された旨を示す情報がキーボード1に対す
る入力操作を監視している組み込みコントローラ11に
よって取得される。ここでは、説明の便宜上、キーボー
ド上で"A"と表記された英数字キーが押下されたものと
する。
【0164】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS142において、組み込みコントローラ11か
ら上位のシステムに対して、キーボード上で"A"と表記
された英数字キーが押下された旨を示す情報が通知され
る。このとき、情報処理装置10においては、通常通り
キーボードコントローラ11aを介して、キーが押下さ
れた旨を示す情報が通知される。
【0165】これに応じて、情報処理装置10において
は、ステップS143において、組み込みコントローラ
11から通知されたキーボード上で"A"と表記された英
数字キーが押下された旨を示す情報がオペレーティング
・システム20における上述したキーボードドライバに
よって受信されると、ステップS144において、この
情報が上述した"kbdjpn.DLL"等のスタブドラ
イバに対して通知される。
【0166】さらに、情報処理装置10においては、ス
テップS145において、キーボード上で"A"と表記さ
れた英数字キーが押下された旨を示す情報がスタブドラ
イバによって受信されると、ステップS146におい
て、キーボード上で"A"と表記された英数字キーが押下
された旨を示す情報がスタブドライバによって変換さ
れ、例えば"A"が押下された旨を示す情報又は"a"が押
下された旨を示す情報といったように、最終的にアプリ
ケーション・プログラム30へと通知するキーの内容を
ともなうキー押下情報である"WM_KEYDOWN"が
アプリケーション・プログラム30における上述した所
定のアプリケーション30aに対して通知される。
【0167】続いて、情報処理装置10においては、図
24に示すように、ステップS147において、押下さ
れていたキーボード上で"A"と表記された英数字キーを
ユーザがリリースすると、リリースされた旨を示す情報
がキーボード1に対する入力操作を監視している組み込
みコントローラ11によって取得される。
【0168】続いて、情報処理装置10においては、ス
テップS148において、組み込みコントローラ11か
ら上位のシステムに対して、押下されていたキーボード
上で"A"と表記された英数字キーがリリースされた旨を
示す情報が通知される。このとき、情報処理装置10に
おいては、通常通りキーボードコントローラ11aを介
して、キーがリリースされた旨を示す情報が通知され
る。
【0169】これに応じて、情報処理装置10において
は、ステップS149において、組み込みコントローラ
11から通知されたキーボード上で"A"と表記された英
数字キーがリリースされた旨を示す情報がキーボードド
ライバによって受信されると、ステップS150におい
て、この情報が"kbdjpn.DLL"等のスタブドラ
イバに対して通知される。
【0170】さらに、情報処理装置10においては、ス
テップS151において、キーボード上で"A"と表記さ
れた英数字キーがリリースされた旨を示す情報がスタブ
ドライバによって受信されると、ステップS152にお
いて、キーボード上で"A"と表記された英数字キーがリ
リースされた旨を示す情報がスタブドライバによって変
換され、例えば"A"がリリースされた旨を示す情報又
は"a"がリリースされた旨を示す情報といったように、
最終的にアプリケーション・プログラム30へと通知す
るキーの内容をともなうキーリリース情報である"WM
_KEYUP"が所定のアプリケーション30aに対し
て通知される。
【0171】このように、情報処理装置10において
は、Fnキーロック機構がイネーブル状態時又はディセ
ーブル状態時であり且つアンロック状態時に、Fnキー
ではない通常のキーが押下された場合には、キーボード
コントローラ11aを介した通常の処理が行われる。
【0172】また、情報処理装置10は、電源状態を変
化させた場合にも、組み込みコントローラ11によって
Fnキーロック機構の状態を遷移させることができる。
【0173】すなわち、情報処理装置10においては、
図25に示すように、電源状態を動作状態からスタンバ
イ状態に変化させた場合には、Fnキーロック機構のイ
ネーブル状態又はディセーブル状態の遷移については電
源状態遷移前の状態を保持させるとともに、アンロック
状態へと遷移させる。また、情報処理装置10において
は、電源状態を動作状態から休止状態に変化させた場合
には、Fnキーロック機構をディセーブル状態且つアン
ロック状態へと遷移させる。さらに、情報処理装置10
においては、電源状態をスタンバイ状態から動作状態に
変化させた場合には、Fnキーロック機構のイネーブル
状態又はディセーブル状態の遷移については電源状態遷
移前の状態を保持させるとともに、アンロック状態へと
遷移させる。さらにまた、情報処理装置10において
は、電源状態を休止状態から動作状態に変化させた場合
には、Fnキーロック機構をディセーブル状態且つアン
ロック状態へと遷移させる。
【0174】このように、情報処理装置10は、例えば
ホットキーの処理を行うことによって電源状態を変化さ
せた場合にも、状態変化に応じて、Fnキーロック機構
の状態を遷移させることができる。
【0175】なお、情報処理装置10は、キーボードB
IOS及びユーティリティの両者に対して、以下のよう
な動作を行わせることにより、たとえキーボードBIO
S及び/又はユーティリティがFnキーロック機構に対
応していない場合であっても、バックワードコンパチビ
リティを保つことができる。ここで、Fnキーロック機
構に対応したキーボードBIOS及びユーティリティ
を、それぞれ、新キーボードBIOS及び新ユーティリ
ティと便宜上称し、Fnキーロック機構に対応していな
いキーボードBIOS及びユーティリティを、それぞ
れ、旧キーボードBIOS及び旧ユーティリティと便宜
上称する。
【0176】具体的には、情報処理装置10において
は、図26に示すように、新キーボードBIOS及び新
ユーティリティの組み合わせの場合には、ユーティリテ
ィは、Fnキーロック機構に対応したものであるか否か
をキーボードBIOSに対して問い合わせ、これに応じ
て、キーボードBIOSは、Fnキーロック機構に対応
したものである旨をユーティリティに対して通知する。
これにより、ユーティリティは、キーボードBIOSが
Fnキーロック機構に対応したものである旨を確認す
る。そして、キーボードBIOSは、ユーティリティか
ら通信要求があったときに、新キーボードBIOSとし
て動作する。この場合、情報処理装置10は、Fnキー
ロック機構に対応したものとして動作する。
【0177】また、情報処理装置10においては、同図
に示すように、新キーボードBIOS及び旧ユーティリ
ティの組み合わせの場合には、ユーティリティは、既存
の動作を行い、Fnキーロック機構に関する動作を行う
ことはないのに応じて、キーボードBIOSも、ユーテ
ィリティから通信要求がされないことから旧キーボード
BIOSとして既存の動作を行う。この場合、情報処理
装置10は、Fnキーロック機構に対応しないものとし
て動作する。
【0178】さらに、情報処理装置10においては、同
図に示すように、旧キーボードBIOS及び新ユーティ
リティの組み合わせの場合には、ユーティリティは、F
nキーロック機構に対応したものであるか否かをキーボ
ードBIOSに対して問い合わせるが、キーボードBI
OSは、この問い合わせに対して返信することができな
い。これにより、ユーティリティは、キーボードBIO
SがFnキーロック機構に対応していないものである旨
を確認する。この場合、情報処理装置10は、Fnキー
ロック機構に対応しないものとして動作する。
【0179】そして、情報処理装置10においては、同
図に示すように、旧キーボードBIOS及び旧ユーティ
リティの組み合わせの場合には、ユーティリティは、既
存の動作を行い、Fnキーロック機構に関する動作を行
うことはなく、キーボードBIOSも、既存の動作を行
い、Fnキーロック機構に関する動作を行うことはな
い。この場合、情報処理装置10は、Fnキーロック機
構に対応しないものとして動作する。
【0180】このように、情報処理装置10は、キーボ
ードBIOS及びユーティリティの両者がいかなる組み
合わせであっても、バックワードコンパチビリティを保
つことができる。
【0181】以上説明したように、情報処理装置10
は、Fnキーロック機構を組み込みコントローラ11上
で動作するキーボードBIOSによって処理し、Fnキ
ーロック機構が有効な状態であるイネーブル状態又はF
nキーロック機構が無効な状態であるディセーブル状態
を設けるとともに、イネーブル状態時に切り替え可能な
ロック状態又はアンロック状態を設け、キーボードコン
トローラ11aとは異なる入出力ポートであるSPIC
11bを介して、キーボードBIOSとユーティリティ
との間で情報の受け渡しを行うことにより、ユーティリ
ティによってキーボードBIOSの状態を取得すること
ができるとともに、ユーティリティからキーボードBI
OSに対するFnキーロック機構の状態遷移の設定を行
うことができる。これにより、情報処理装置10は、既
存の複数のキーの同時押下によるホットキーは勿論のこ
と、複数のキーの順次押下によるホットキーをも実現す
ることができる。したがって、情報処理装置10におい
ては、例えば身体の不自由な人といった同時押下が困難
であるユーザであっても、容易な操作のもとにホットキ
ーを享受することができる。
【0182】特に、情報処理装置10は、ユーティリテ
ィからキーボードBIOSの制御を行うことができるこ
とから、ユーザが所望するときにFnキーロック機構に
関する設定を行うことができる。
【0183】また、情報処理装置10は、Fnキーロッ
ク機構についてディセーブル状態を設けたことにより、
ホットキーを使用するユーザに対して既存の複数のキー
の同時押下によるユーザ・インターフェースを提供する
ことができる。
【0184】さらに、情報処理装置10は、既存の複数
のキーの同時押下によるユーザ・インターフェースとF
nキーロック機構とを共存させることにより、Fnキー
ロック機構をイネーブル状態に設定した状態であって
も、既存の操作に慣熟しているユーザが違和感なく操作
することができる。
【0185】さらにまた、情報処理装置10は、ユーテ
ィリティの制御のもとに、上述した設定ダイアログ40
やタスクトレイアイコン50等のグラフィカル・ユーザ
・インターフェースを表示部16に表示できることか
ら、Fnキーロック機構の状態をユーザに対してわかり
やすく提示することができる。
【0186】また、情報処理装置10は、ソフトウェア
によってFnキーロック機構を制御することから、例え
ばいわゆるPPK(Programmable Power Key)ボタンと
いった特別なハードウェアを搭載する必要がなく、ま
た、ユーザに対してFnキーロック機構の状態を報知す
るために、タスクトレイアイコン50を表示部16に表
示することができることから、例えば報知用のLED
(Light Emitting Diode)といったハードウェアを搭載
する必要もなく、規模の削減を図ることもできる。
【0187】このように、情報処理装置10は、キーボ
ード1の設置面積に制限があるような場合であっても、
様々なユーザに対する要求に十分応えられる操作性に優
れたユーザ・インターフェースを提供することができ、
高い利便を提供することができるものである。
【0188】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではない。例えば、上述した実施の形態で
は、ユーザによってFnキーが5回連続的に押下及びリ
リースされた場合に、Fnキーロック機構のイネーブル
状態又はディセーブル状態のいずれかの状態への設定を
行うための設定ダイアログ40が表示部16に表示さ
れ、ユーティリティからの設定が行われるものとして説
明したが、本発明は、Fnキーのいかなる回数の押下及
びリリースをトリガとしてもよく、Fnキー以外の他の
キーの押下及びリリースをトリガとしてもよい。
【0189】また、上述した実施の形態では、Fnキー
ロック機構がイネーブル状態になった場合にFnキー単
体が1回押下及びリリースされることにより、ロック状
態又はアンロック状態の間での状態遷移が行われるもの
として説明したが、本発明は、Fnキーのいかなる回数
の押下及びリリースをトリガとしてもよく、Fnキー以
外の他のキーの押下及びリリースをトリガとしてもよ
い。
【0190】さらに、上述した実施の形態では、任意の
キーを押下及びリリースした場合には、基本的にFnキ
ーロック機構がアンロック状態に遷移するものとして説
明したが、本発明は、ユーザが何らかの意図的な手法に
よってロック状態からアンロック状態へと遷移させない
限り、任意のキーを何度押下及びリリースしたとしても
ロック状態を保持するようにしてもよい。
【0191】さらにまた、上述した実施の形態では、タ
スクトレイアイコン50を表示部16に表示することに
より、ユーザに対してFnキーロック機構の状態を報知
するものとして説明したが、本発明は、タスクトレイア
イコン50を表示部16に表示する代わりに、報知用の
LEDを設けるようにしてもよい。例えば、情報処理装
置においては、Fnキーロック機構がディセーブル状態
時には、LEDを消灯させ、Fnキーロック機構がイネ
ーブル状態時であり且つアンロック状態時には、緑色の
LEDを点灯させ、Fnキーロック機構がイネーブル状
態時であり且つロック状態時には、橙色のLEDを点灯
させるといったように、各状態に応じて、点灯色を変化
させたり、点滅動作を行わせたりするようにしてもよ
い。
【0192】また、上述した実施の形態では、Fnキー
ロック機構がディセーブル状態である場合には、タスク
トレイアイコン50を非表示とするものとして説明した
が、本発明は、Fnキーロック機構がディセーブル状態
である旨を示すタスクトレイアイコン50を表示部16
に表示するようにしてもよい。
【0193】さらに、本発明は、ユーティリティによっ
てFnキーロック機構の各状態、すなわち、イネーブル
状態、ディセーブル状態、ロック状態、及びアンロック
状態を設定及び管理するようにしてもよい。
【0194】さらにまた、上述した実施の形態では、F
nキーロック機構をソフトウェアによって処理するもの
として説明したが、本発明は、例えばホットキーに応じ
たPPKボタンを設け、ハードウェア的に処理するよう
にしてもよい。例えば、情報処理装置においては、図2
7に示すように、組み込みコントローラに実装されたキ
ーボードコントローラやACPI(Advanced Configura
tion and Power Interface)用の組み込みコントローラ
とは異なるポートとして、いわゆるGPIO(General
Purpose Input/Output port)を用い、このGPIOを
介して、PPKボタンを制御するチップセットにおける
サウスブリッジと組み込みコントローラとをハードウェ
ア的に直接接続することにより、ハードウェア的にFn
キーロック機構を処理するようにしてもよい。
【0195】また、上述した実施の形態では、付加キー
として、エスケープキー、及びキーボード上で"F
3","F4","F5","F12"と表記されたファンク
ションキーを設け、これらの付加キーのそれぞれに対し
て割り当てた特定の処理として、サスペンド機能、ミュ
ーティング機能、ボリューム機能、ブライトネス機能、
及びハイバネーション機能があるものとして説明した
が、本発明は、これらのキー以外のキーを付加キーとし
て用いてもよく、各付加キーに割り当てられる特定の処
理としても、上述したものに限定されないことは勿論で
ある。
【0196】さらに、上述した実施の形態では、Fnキ
ーを用いたホットキーについて説明したが、本発明は、
Fnキー以外の所定のキーを特定キーとして用いたホッ
トキーについても適用できるものである。
【0197】さらにまた、上述した実施の形態では、同
時押下によるホットキーを使用する際には、Fnキーの
押下時に、押下された旨を示す情報がユーティリティへ
と通知される一方、同時押下によらないホットキーを使
用する際には、キーの押下及びリリース時に、押下及び
リリースされた旨を示す情報がユーティリティへと通知
されるものとして説明したが、押下及びリリースと表記
した箇所については、押下のみであってもよく、本発明
は、これに限定されないことは勿論である。
【0198】このように、本発明は、その趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0199】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる情報処理装置は、オペレーティング・システムによ
っては認知されない所定の特定キーと、予め設定されて
いる付加キーとを組み合わせて押下することによって特
定の処理を実行する情報処理装置であって、特定キー及
び付加キーを含む複数のキーが配列されてなるキー入力
手段と、特定キーが押下されていないが当該特定キーが
継続的に押下されている状態と同一の状態であるロック
状態と、特定キーが押下されていない状態と同一の状態
であるアンロック状態とを設けた特定キーロック機構を
処理するファームウェアを動作させ、キー入力手段に対
して与えられる入力操作を監視して制御する組み込み制
御手段と、少なくとも特定キーロック機構の状態を提示
するユーザ・インターフェースを含む各種情報の表示及
びキー入力手段に対する制御を行うソフトウェアである
ユーティリティを動作させる制御手段とを備え、組み込
み制御手段には、キー入力手段に対する特定キー以外の
キーである通常キーの押下又はリリースに応じた情報を
上位のシステムへと通知する機能を有する第1の入出力
ポートと、ユーティリティと通信を行う第1の入出力ポ
ートとは論理的に異なる第2の入出力ポートとが実装さ
れ、組み込み制御手段は、ファームウェアを動作させ、
特定キーの押下又はリリースに応じた情報を、第2の入
出力ポートを介して、制御手段が動作させるユーティリ
ティへと通知し、制御手段は、ユーティリティを動作さ
せ、第2の入出力ポートを介して、組み込み制御手段が
動作させるファームウェアの状態を取得するとともに、
ファームウェアに対して、特定キーロック機構が有効な
状態であるイネーブル状態と、特定キーロック機構が無
効な状態であるディセーブル状態とのいずれかの状態を
設定する。
【0200】したがって、本発明にかかる情報処理装置
は、組み込み制御手段によってファームウェアを動作さ
せ、特定キーの押下又はリリースに応じた情報を、第2
の入出力ポートを介して、ユーティリティへと通知する
一方、制御手段によってユーティリティを動作させ、第
2の入出力ポートを介して、ファームウェアの状態を取
得するとともに、ファームウェアに対して、イネーブル
状態とディセーブル状態とのいずれかの状態を設定する
ことにより、既存の複数のキーの同時押下によって特定
の処理を実行するのは勿論のこと、複数のキーの順次押
下によっても同様にユーザが所望するときに特定の処理
を実行することができることから、例えば身体の不自由
な人といった同時押下が困難であるユーザであっても、
容易な操作のもとに特定の処理を実行する機能を享受す
ることができ、また、既存の複数のキーの同時押下によ
るユーザ・インターフェースと特定キーロック機構とを
共存させることができることから、既存の操作に慣熟し
ているユーザであっても違和感なく操作することがで
き、様々なユーザに対する要求に十分応えられる操作性
に優れたユーザ・インターフェースを提供することがで
きる。
【0201】また、この本発明にかかる情報処理装置
は、各種情報を表示する表示手段を備え、制御手段は、
ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構をイネ
ーブル状態又はディセーブル状態のいずれかの状態に設
定するための設定用ユーザ・インターフェースを表示手
段に表示する。
【0202】したがって、本発明にかかる情報処理装置
は、制御手段によってユーティリティを動作させ、特定
キーロック機構をイネーブル状態又はディセーブル状態
のいずれかの状態に設定するための設定用ユーザ・イン
ターフェースを表示手段に表示することにより、容易な
操作のもとに、ユーザによって特定キーロック機構の状
態を設定することができる。
【0203】さらに、この本発明にかかる情報処理装置
は、各種情報を表示する表示手段を備え、制御手段は、
特定キーロック機構がイネーブル状態である場合には、
ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構がイネ
ーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インター
フェースを表示手段に表示する。
【0204】さらにまた、この本発明にかかる情報処理
装置においては、制御手段は、特定キーロック機構がデ
ィセーブル状態である場合には、ユーティリティを動作
させ、状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段
に表示しない、又は特定キーロック機構がディセーブル
状態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェー
スを表示手段に表示する。
【0205】したがって、本発明にかかる情報処理装置
は、特定キーロック機構がイネーブル状態である場合に
は、制御手段によってユーティリティを動作させ、特定
キーロック機構がイネーブル状態である旨を示す状態提
示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示すると
ともに、特定キーロック機構がディセーブル状態である
場合には、制御手段によってユーティリティを動作さ
せ、状態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に
表示しない、又は特定キーロック機構がディセーブル状
態である旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェース
を表示手段に表示することにより、特定キーロック機構
の状態をユーザに対してわかりやすく提示することがで
きる。
【0206】また、本発明にかかる情報処理方法は、オ
ペレーティング・システムによっては認知されない所定
の特定キーと、予め設定されている付加キーとを組み合
わせて押下することによって特定の処理を実行する情報
処理方法であって、特定キーが押下されていないが当該
特定キーが継続的に押下されている状態と同一の状態で
あるロック状態と、特定キーが押下されていない状態と
同一の状態であるアンロック状態とを設けた特定キーロ
ック機構を処理するファームウェアを動作させ、特定キ
ー及び付加キーを含む複数のキーが配列されてなるキー
入力手段に対して与えられる入力操作を監視し、キー入
力手段に対する特定キー以外のキーである通常キーの押
下又はリリースに応じた情報を上位のシステムへと通知
する機能を有する第1の入出力ポートとは論理的に異な
る入出力ポートであって、少なくとも特定キーロック機
構の状態を提示するユーザ・インターフェースを含む各
種情報の表示及びキー入力手段に対する制御を行うソフ
トウェアであるユーティリティと通信を行う第2の入出
力ポートを介して、特定キーの押下又はリリースに応じ
た情報をユーティリティへと通知し、ユーティリティを
動作させ、第2の入出力ポートを介して、ファームウェ
アの状態を取得するとともに、ファームウェアに対し
て、特定キーロック機構が有効な状態であるイネーブル
状態と、特定キーロック機構が無効な状態であるディセ
ーブル状態とのいずれかの状態を設定する。
【0207】したがって、本発明にかかる情報処理方法
は、ファームウェアを動作させ、特定キーの押下又はリ
リースに応じた情報を、第2の入出力ポートを介して、
ユーティリティへと通知する一方、ユーティリティを動
作させ、第2の入出力ポートを介して、ファームウェア
の状態を取得するとともに、ファームウェアに対して、
イネーブル状態とディセーブル状態とのいずれかの状態
を設定することにより、既存の複数のキーの同時押下に
よって特定の処理を実行するのは勿論のこと、複数のキ
ーの順次押下によっても同様にユーザが所望するときに
特定の処理を実行することが可能となることから、例え
ば身体の不自由な人といった同時押下が困難であるユー
ザであっても、容易な操作のもとに特定の処理を実行す
る機能を享受することが可能となり、また、既存の複数
のキーの同時押下によるユーザ・インターフェースと特
定キーロック機構とを共存させることが可能となること
から、既存の操作に慣熟しているユーザであっても違和
感なく操作することが可能となり、様々なユーザに対す
る要求に十分応えられる操作性に優れたユーザ・インタ
ーフェースを提供することが可能となる。
【0208】また、この本発明にかかる情報処理方法
は、ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構を
イネーブル状態又はディセーブル状態のいずれかの状態
に設定するための設定用ユーザ・インターフェースを、
各種情報を表示する表示手段に表示する。
【0209】したがって、本発明にかかる情報処理方法
は、ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構を
イネーブル状態又はディセーブル状態のいずれかの状態
に設定するための設定用ユーザ・インターフェースを表
示手段に表示することにより、容易な操作のもとに、ユ
ーザによって特定キーロック機構の状態を設定すること
が可能となる。
【0210】さらに、この本発明にかかる情報処理方法
は、特定キーロック機構がイネーブル状態である場合に
は、ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構が
イネーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・イン
ターフェースを、各種情報を表示する表示手段に表示す
る。
【0211】さらにまた、この本発明にかかる情報処理
方法は、特定キーロック機構がディセーブル状態である
場合には、ユーティリティを動作させ、状態提示用ユー
ザ・インターフェースを表示手段に表示しない、又は特
定キーロック機構がディセーブル状態である旨を示す状
態提示用ユーザ・インターフェースを表示手段に表示す
る。
【0212】したがって、本発明にかかる情報処理方法
は、特定キーロック機構がイネーブル状態である場合に
は、ユーティリティを動作させ、特定キーロック機構が
イネーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・イン
ターフェースを表示手段に表示するとともに、特定キー
ロック機構がディセーブル状態である場合には、ユーテ
ィリティを動作させ、状態提示用ユーザ・インターフェ
ースを表示手段に表示しない、又は特定キーロック機構
がディセーブル状態である旨を示す状態提示用ユーザ・
インターフェースを表示手段に表示することにより、特
定キーロック機構の状態をユーザに対してわかりやすく
提示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す情報処理装置が
備えるキーボードの平面図である。
【図2】同情報処理装置におけるソフトウェアの構成を
説明するブロック図である。
【図3】同情報処理装置におけるハードウェアの構成を
説明するブロック図である。
【図4】同情報処理装置におけるハードウェア及びソフ
トウェアの階層構造を説明する階層図である。
【図5】同情報処理装置におけるハードウェア及びソフ
トウェアの階層構造を説明する階層図であって、通常の
キーに対する入力操作があった場合における情報の伝達
経路を説明する図である。
【図6】同情報処理装置におけるハードウェア及びソフ
トウェアの階層構造を説明する階層図であって、Fnキ
ーを用いたホットキーに対する入力操作があった場合に
おける情報の伝達経路を説明する図である。
【図7】Fnキーが押下された場合に同情報処理装置が
備える組み込みコントローラによって行われるホットキ
ーの処理やユーティリティに対する通知を含む一連の定
期処理を説明するフローチャートである。
【図8】任意のキーが押下された場合に同組み込みコン
トローラによってFnキーロック機構をロック状態とア
ンロック状態との間で状態を切り替える一連の定期処理
を説明するフローチャートである。
【図9】同組み込みコントローラによってFnキーロッ
ク機構におけるロック状態とアンロック状態との間での
状態遷移があった旨をユーティリティへと通知する一連
の定期処理を説明するフローチャートである。
【図10】Fnキーロック機構におけるイネーブル状態
とディセーブル状態との間での状態遷移の様子を説明す
る図である。
【図11】Fnキーロック機構をディセーブル状態から
イネーブル状態へと遷移させる際の一連の処理を説明す
るフローチャートである。
【図12】Fnキーロック機構のイネーブル状態又はデ
ィセーブル状態の間での状態遷移を行うために同情報処
理装置が備える表示部に表示される設定ダイアログの一
例を説明する図である。
【図13】ユーザに対してFnキーロック機構の状態を
報知するために同表示部に表示されるタスクトレイアイ
コンの一例を説明する図である。
【図14】Fnキーロック機構をイネーブル状態からデ
ィセーブル状態へと遷移させる際の一連の処理を説明す
るフローチャートである。
【図15】Fnキーロック機構がイネーブル状態時にお
けるロック状態とアンロック状態との間での状態遷移の
様子を説明する図である。
【図16】Fnキーロック機構がイネーブル状態時であ
り且つアンロック状態時に、Fnキーと所望の付加キー
とが順次押下されることによるホットキーの処理を行う
際の一連の処理を説明するフローチャートであって、F
nキーロック機構がロック状態に遷移するまでの工程を
説明する図である。
【図17】Fnキーロック機構がイネーブル状態時であ
り且つアンロック状態時に、Fnキーと所望の付加キー
とが順次押下されることによるホットキーの処理を行う
際の一連の処理を説明するフローチャートであって、図
16に示す処理以降の工程を説明する図である。
【図18】Fnキーロック機構がイネーブル状態時であ
り且つアンロック状態時に、ロック状態に遷移させ、F
nキーを用いたホットキーを使用するために設定されて
いない任意の単体のキーが押下された際の一連の処理を
説明するフローチャートであって、Fnキーロック機構
がロック状態に遷移するまでの工程を説明する図であ
る。
【図19】Fnキーロック機構がイネーブル状態時であ
り且つアンロック状態時に、ロック状態に遷移させ、F
nキーを用いたホットキーを使用するために設定されて
いない任意の単体のキーが押下された際の一連の処理を
説明するフローチャートであって、図18に示す処理以
降の工程を説明する図である。
【図20】Fnキーロック機構がイネーブル状態時であ
り且つアンロック状態時に、Fnキーと所望の付加キー
とが同時押下されることによる既存のホットキーの処理
を行う際の一連の処理を説明するフローチャートであ
る。
【図21】Fnキーロック機構がイネーブル状態時であ
り且つロック状態時に、Fnキーと所望の付加キーとが
同時押下されることによる既存のホットキーの処理を行
う際の一連の処理を説明するフローチャートである。
【図22】Fnキーロック機構がディセーブル状態時
に、Fnキーと所望の付加キーとが同時押下されること
による既存のホットキーの処理を行う際の一連の処理を
説明するフローチャートである。
【図23】Fnキーロック機構がイネーブル状態時又は
ディセーブル状態時であり且つアンロック状態時に、F
nキーではない通常のキーが押下された際の一連の処理
を説明するフローチャートであって、キーが押下されて
からリリースされるまでの工程を説明する図である。
【図24】Fnキーロック機構がイネーブル状態時又は
ディセーブル状態時であり且つアンロック状態時に、F
nキーではない通常のキーが押下された際の一連の処理
を説明するフローチャートであって、図23に示す処理
以降の工程を説明する図である。
【図25】電源状態を変化させた場合におけるFnキー
ロック機構の状態遷移の内容を説明する図である。
【図26】同情報処理装置におけるバックワードコンパ
チビリティを説明する図である。
【図27】ハードウェア的にFnキーロック機構を処理
する情報処理装置におけるハードウェアの構成を説明す
るブロック図である。
【符号の説明】
1 キーボード、 10 情報処理装置、 11 組み
込みコントローラ、11a キーボードコントローラ、
11b SPIC、 12 CPU、 13 RO
M、 14 RAM、 15 HDD、 16 表示
部、 20 オペレーティング・システム、 30 ア
プリケーション・プログラム、 30aアプリケーショ
ン、 30b ホットキーサーバ、 40 設定ダイア
ログ、50 タスクトレイアイコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 壮一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 生川 善崇 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B020 CC06 CC12 DD04 FF15 FF17 5E501 AA03 BA05 BA11 EA05 EA10 EA11 FA03 FA04

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オペレーティング・システムによっては
    認知されない所定の特定キーと、予め設定されている付
    加キーとを組み合わせて押下することによって特定の処
    理を実行する情報処理装置であって、 上記特定キー及び上記付加キーを含む複数のキーが配列
    されてなるキー入力手段と、 上記特定キーが押下されていないが当該特定キーが継続
    的に押下されている状態と同一の状態であるロック状態
    と、上記特定キーが押下されていない状態と同一の状態
    であるアンロック状態とを設けた特定キーロック機構を
    処理するファームウェアを動作させ、上記キー入力手段
    に対して与えられる入力操作を監視して制御する組み込
    み制御手段と、 少なくとも上記特定キーロック機構の状態を提示するユ
    ーザ・インターフェースを含む各種情報の表示及び上記
    キー入力手段に対する制御を行うソフトウェアであるユ
    ーティリティを動作させる制御手段とを備え、 上記組み込み制御手段には、上記キー入力手段に対する
    上記特定キー以外のキーである通常キーの押下又はリリ
    ースに応じた情報を上位のシステムへと通知する機能を
    有する第1の入出力ポートと、上記ユーティリティと通
    信を行う上記第1の入出力ポートとは論理的に異なる第
    2の入出力ポートとが実装され、 上記組み込み制御手段は、上記ファームウェアを動作さ
    せ、上記特定キーの押下又はリリースに応じた情報を、
    上記第2の入出力ポートを介して、上記制御手段が動作
    させる上記ユーティリティへと通知し、 上記制御手段は、上記ユーティリティを動作させ、上記
    第2の入出力ポートを介して、上記組み込み制御手段が
    動作させる上記ファームウェアの状態を取得するととも
    に、上記ファームウェアに対して、上記特定キーロック
    機構が有効な状態であるイネーブル状態と、上記特定キ
    ーロック機構が無効な状態であるディセーブル状態との
    いずれかの状態を設定することを特徴とする情報処理装
    置。
  2. 【請求項2】 各種情報を表示する表示手段を備え、 上記制御手段は、上記ユーティリティを動作させ、上記
    特定キーロック機構を上記イネーブル状態又は上記ディ
    セーブル状態のいずれかの状態に設定するための設定用
    ユーザ・インターフェースを上記表示手段に表示するこ
    とを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記特定キーロック機
    構を上記イネーブル状態又は上記ディセーブル状態のい
    ずれかの状態に設定するために、上記設定用ユーザ・イ
    ンターフェースに対する入力操作が行われた場合には、
    上記ユーティリティを動作させ、上記特定キーロック機
    構の状態を遷移させる旨の状態遷移指示を、上記第2の
    入出力ポートを介して、上記組み込み制御手段が動作さ
    せる上記ファームウェアに対して通知することを特徴と
    する請求項2記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 上記組み込み制御手段は、上記ファーム
    ウェアを動作させ、上記状態遷移指示に応じて、上記特
    定キーロック機構を上記イネーブル状態又は上記ディセ
    ーブル状態のいずれかの状態に遷移させることを特徴と
    する請求項3記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 各種情報を表示する表示手段を備え、 上記制御手段は、上記特定キーロック機構が上記イネー
    ブル状態である場合には、上記ユーティリティを動作さ
    せ、上記特定キーロック機構が上記イネーブル状態であ
    る旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースを上記
    表示手段に表示することを特徴とする請求項1記載の情
    報処理装置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、上記特定キーロック機
    構が上記ディセーブル状態である場合には、上記ユーテ
    ィリティを動作させ、上記状態提示用ユーザ・インター
    フェースを上記表示手段に表示しない、又は上記特定キ
    ーロック機構が上記ディセーブル状態である旨を示す上
    記状態提示用ユーザ・インターフェースを上記表示手段
    に表示することを特徴とする請求項5記載の情報処理装
    置。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は、上記ユーティリティを
    動作させ、上記特定キーが上記ロック状態であるか上記
    アンロック状態であるかに応じて、上記状態提示用ユー
    ザ・インターフェースの表示形態を変化させることを特
    徴とする請求項5記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 上記組み込み制御手段は、上記ファーム
    ウェアを動作させ、上記特定キーロック機構を上記ロッ
    ク状態又は上記アンロック状態のいずれかの状態に遷移
    させた場合には、上記第2の入出力ポートを介して、上
    記特定キーロック機構を状態遷移させた旨を示す情報を
    上記制御手段が動作させる上記ユーティリティに対して
    通知することを特徴とする請求項1記載の情報処理装
    置。
  9. 【請求項9】 上記組み込み制御手段は、上記特定キー
    ロック機構が上記イネーブル状態且つ上記ロック状態で
    ある場合に、上記付加キー単体が押下されたことを取得
    した場合には、上記ファームウェアを動作させ、上記特
    定キーと上記付加キーとを組み合わせて押下することに
    よって実行される上記特定の処理を示すイベントメッセ
    ージを、上記第2の入出力ポートを介して、上記制御手
    段が動作させる上記ユーティリティに対して送信するこ
    とを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 上記制御手段は、上記ユーティリティ
    を動作させ、上記イベントメッセージに応じて、上記特
    定キーと上記付加キーとを組み合わせて押下することに
    よって実行される上記特定の処理を実行することを特徴
    とする請求項9記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 上記組み込み制御手段は、上記特定キ
    ーロック機構が上記イネーブル状態又は上記ディセーブ
    ル状態のいずれかの状態である場合に、上記特定キーが
    押下された状態が保持されたまま、上記付加キー単体が
    押下されたことを取得した場合には、上記ファームウェ
    アを動作させ、上記特定キーと上記付加キーとが同時に
    押下された旨を示す情報を、上記第2の入出力ポートを
    介して、上記制御手段が動作させる上記ユーティリティ
    に対して通知することを特徴とする請求項1記載の情報
    処理装置。
  12. 【請求項12】 上記制御手段は、上記ユーティリティ
    を動作させ、上記特定キーと上記付加キーとが同時に押
    下された旨を示す情報に応じて、上記特定キーと上記付
    加キーとを組み合わせて押下することによって実行され
    る上記特定の処理を実行することを特徴とする請求項1
    1記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】 上記組み込み制御手段は、上記特定キ
    ーロック機構が上記イネーブル状態又は上記ディセーブ
    ル状態のいずれかの状態である場合に、上記付加キーと
    して設定されていないキー単体が押下されたことを取得
    した場合には、上記ファームウェアを動作させ、押下さ
    れた上記キーに応じたスキャンコードを示すイベントメ
    ッセージを、上記第1の入出力ポートを介して、上記上
    位のシステムに対して送信することを特徴とする請求項
    1記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 上記組み込み制御手段は、上記ファー
    ムウェアを動作させ、電源状態の変化に応じて、上記特
    定キーロック機構の状態を遷移させることを特徴とする
    請求項1記載の情報処理装置。
  15. 【請求項15】 上記組み込み制御手段は、上記電源状
    態を動作状態からスタンバイ状態に変化させた場合に
    は、上記ファームウェアを動作させ、上記特定キーロッ
    ク機構の上記イネーブル状態又は上記ディセーブル状態
    の遷移については電源状態遷移前の状態を保持させると
    ともに、上記アンロック状態へと遷移させることを特徴
    とする請求項14記載の情報処理装置。
  16. 【請求項16】 上記組み込み制御手段は、上記電源状
    態を動作状態から休止状態に変化させた場合には、上記
    ファームウェアを動作させ、上記特定キーロック機構を
    上記ディセーブル状態且つ上記アンロック状態へと遷移
    させることを特徴とする請求項14記載の情報処理装
    置。
  17. 【請求項17】 上記組み込み制御手段は、上記電源状
    態をスタンバイ状態から動作状態に変化させた場合に
    は、上記ファームウェアを動作させ、上記特定キーロッ
    ク機構の上記イネーブル状態又は上記ディセーブル状態
    の遷移については電源状態遷移前の状態を保持させると
    ともに、上記アンロック状態へと遷移させることを特徴
    とする請求項14記載の情報処理装置。
  18. 【請求項18】 上記組み込み制御手段は、上記電源状
    態を休止状態から動作状態に変化させた場合には、上記
    ファームウェアを動作させ、上記特定キーロック機構を
    上記ディセーブル状態且つ上記アンロック状態へと遷移
    させることを特徴とする請求項14記載の情報処理装
    置。
  19. 【請求項19】 上記特定キーは、上記キー入力手段に
    おける上記付加キーを、上記特定の処理を実行するスイ
    ッチとして作用させ、キーテーブルには存在しないキー
    を代替的に生成する切り替えスイッチとしての役割を果
    たすものであることを特徴とする請求項1記載の情報処
    理装置。
  20. 【請求項20】 上記第2の入出力ポートは、上記組み
    込み制御手段と上記ユーティリティとの間で、上記キー
    テーブルに存在しないキーに関する情報の授受を行う機
    能を有するものであることを特徴とする請求項19記載
    の情報処理装置。
  21. 【請求項21】 上記特定キーは、上記キー入力手段上
    でFnと表記されたFnキーであることを特徴とする請
    求項1記載の情報処理装置。
  22. 【請求項22】 オペレーティング・システムによって
    は認知されない所定の特定キーと、予め設定されている
    付加キーとを組み合わせて押下することによって特定の
    処理を実行する情報処理方法であって、 上記特定キーが押下されていないが当該特定キーが継続
    的に押下されている状態と同一の状態であるロック状態
    と、上記特定キーが押下されていない状態と同一の状態
    であるアンロック状態とを設けた特定キーロック機構を
    処理するファームウェアを動作させ、上記特定キー及び
    上記付加キーを含む複数のキーが配列されてなるキー入
    力手段に対して与えられる入力操作を監視し、 上記キー入力手段に対する上記特定キー以外のキーであ
    る通常キーの押下又はリリースに応じた情報を上位のシ
    ステムへと通知する機能を有する第1の入出力ポートと
    は論理的に異なる入出力ポートであって、少なくとも上
    記特定キーロック機構の状態を提示するユーザ・インタ
    ーフェースを含む各種情報の表示及び上記キー入力手段
    に対する制御を行うソフトウェアであるユーティリティ
    と通信を行う第2の入出力ポートを介して、上記特定キ
    ーの押下又はリリースに応じた情報を上記ユーティリテ
    ィへと通知し、 上記ユーティリティを動作させ、上記第2の入出力ポー
    トを介して、上記ファームウェアの状態を取得するとと
    もに、上記ファームウェアに対して、上記特定キーロッ
    ク機構が有効な状態であるイネーブル状態と、上記特定
    キーロック機構が無効な状態であるディセーブル状態と
    のいずれかの状態を設定することを特徴とする情報処理
    方法。
  23. 【請求項23】 上記ユーティリティを動作させ、上記
    特定キーロック機構を上記イネーブル状態又は上記ディ
    セーブル状態のいずれかの状態に設定するための設定用
    ユーザ・インターフェースを、各種情報を表示する表示
    手段に表示することを特徴とする請求項22記載の情報
    処理方法。
  24. 【請求項24】 上記特定キーロック機構を上記イネー
    ブル状態又は上記ディセーブル状態のいずれかの状態に
    設定するために、上記設定用ユーザ・インターフェース
    に対する入力操作が行われた場合には、上記ユーティリ
    ティを動作させ、上記特定キーロック機構の状態を遷移
    させる旨の状態遷移指示を、上記第2の入出力ポートを
    介して、上記ファームウェアに対して通知することを特
    徴とする請求項23記載の情報処理方法。
  25. 【請求項25】 上記ファームウェアを動作させ、上記
    状態遷移指示に応じて、上記特定キーロック機構を上記
    イネーブル状態又は上記ディセーブル状態のいずれかの
    状態に遷移させることを特徴とする請求項24記載の情
    報処理方法。
  26. 【請求項26】 上記特定キーロック機構が上記イネー
    ブル状態である場合には、上記ユーティリティを動作さ
    せ、上記特定キーロック機構が上記イネーブル状態であ
    る旨を示す状態提示用ユーザ・インターフェースを、各
    種情報を表示する表示手段に表示することを特徴とする
    請求項22記載の情報処理方法。
  27. 【請求項27】 上記特定キーロック機構が上記ディセ
    ーブル状態である場合には、上記ユーティリティを動作
    させ、上記状態提示用ユーザ・インターフェースを上記
    表示手段に表示しない、又は上記特定キーロック機構が
    上記ディセーブル状態である旨を示す上記状態提示用ユ
    ーザ・インターフェースを上記表示手段に表示すること
    を特徴とする請求項26記載の情報処理方法。
  28. 【請求項28】 上記ユーティリティを動作させ、上記
    特定キーが上記ロック状態であるか上記アンロック状態
    であるかに応じて、上記状態提示用ユーザ・インターフ
    ェースの表示形態を変化させることを特徴とする請求項
    26記載の情報処理方法。
  29. 【請求項29】 上記ファームウェアを動作させ、上記
    特定キーロック機構を上記ロック状態又は上記アンロッ
    ク状態のいずれかの状態に遷移させた場合には、上記第
    2の入出力ポートを介して、上記特定キーロック機構を
    状態遷移させた旨を示す情報を上記ユーティリティに対
    して通知することを特徴とする請求項22記載の情報処
    理方法。
  30. 【請求項30】 上記特定キーロック機構が上記イネー
    ブル状態且つ上記ロック状態である場合に、上記付加キ
    ー単体が押下されたことを取得した場合には、上記ファ
    ームウェアを動作させ、上記特定キーと上記付加キーと
    を組み合わせて押下することによって実行される上記特
    定の処理を示すイベントメッセージを、上記第2の入出
    力ポートを介して、上記ユーティリティに対して送信す
    ることを特徴とする請求項22記載の情報処理方法。
  31. 【請求項31】 上記ユーティリティを動作させ、上記
    イベントメッセージに応じて、上記特定キーと上記付加
    キーとを組み合わせて押下することによって実行される
    上記特定の処理を実行することを特徴とする請求項30
    記載の情報処理方法。
  32. 【請求項32】 上記特定キーロック機構が上記イネー
    ブル状態又は上記ディセーブル状態のいずれかの状態で
    ある場合に、上記特定キーが押下された状態が保持され
    たまま、上記付加キー単体が押下されたことを取得した
    場合には、上記ファームウェアを動作させ、上記特定キ
    ーと上記付加キーとが同時に押下された旨を示す情報
    を、上記第2の入出力ポートを介して、上記ユーティリ
    ティに対して通知することを特徴とする請求項22記載
    の情報処理方法。
  33. 【請求項33】 上記ユーティリティを動作させ、上記
    特定キーと上記付加キーとが同時に押下された旨を示す
    情報に応じて、上記特定キーと上記付加キーとを組み合
    わせて押下することによって実行される上記特定の処理
    を実行することを特徴とする請求項32記載の情報処理
    方法。
  34. 【請求項34】 上記特定キーロック機構が上記イネー
    ブル状態又は上記ディセーブル状態のいずれかの状態で
    ある場合に、上記付加キーとして設定されていないキー
    単体が押下されたことを取得した場合には、上記ファー
    ムウェアを動作させ、押下された上記キーに応じたスキ
    ャンコードを示すイベントメッセージを、上記第1の入
    出力ポートを介して、上記上位のシステムに対して送信
    することを特徴とする請求項22記載の情報処理方法。
  35. 【請求項35】 上記ファームウェアを動作させ、電源
    状態の変化に応じて、上記特定キーロック機構の状態を
    遷移させることを特徴とする請求項22記載の情報処理
    方法。
  36. 【請求項36】 上記電源状態を動作状態からスタンバ
    イ状態に変化させた場合には、上記ファームウェアを動
    作させ、上記特定キーロック機構の上記イネーブル状態
    又は上記ディセーブル状態の遷移については電源状態遷
    移前の状態を保持させるとともに、上記アンロック状態
    へと遷移させることを特徴とする請求項35記載の情報
    処理方法。
  37. 【請求項37】 上記電源状態を動作状態から休止状態
    に変化させた場合には、上記ファームウェアを動作さ
    せ、上記特定キーロック機構を上記ディセーブル状態且
    つ上記アンロック状態へと遷移させることを特徴とする
    請求項35記載の情報処理方法。
  38. 【請求項38】 上記電源状態をスタンバイ状態から動
    作状態に変化させた場合には、上記ファームウェアを動
    作させ、上記特定キーロック機構の上記イネーブル状態
    又は上記ディセーブル状態の遷移については電源状態遷
    移前の状態を保持させるとともに、上記アンロック状態
    へと遷移させることを特徴とする請求項35記載の情報
    処理方法。
  39. 【請求項39】 上記電源状態を休止状態から動作状態
    に変化させた場合には、上記ファームウェアを動作さ
    せ、上記特定キーロック機構を上記ディセーブル状態且
    つ上記アンロック状態へと遷移させることを特徴とする
    請求項35記載の情報処理方法。
  40. 【請求項40】 上記特定キーは、上記キー入力手段に
    おける上記付加キーを、上記特定の処理を実現するスイ
    ッチとして作用させ、キーテーブルには存在しないキー
    を代替的に生成する切り替えスイッチとしての役割を果
    たすものであることを特徴とする請求項22記載の情報
    処理方法。
  41. 【請求項41】 上記第2の入出力ポートは、上記ユー
    ティリティとの間で、上記キーテーブルに存在しないキ
    ーに関する情報の授受を行う機能を有するものであるこ
    とを特徴とする請求項40記載の情報処理方法。
  42. 【請求項42】 上記特定キーは、上記キー入力手段上
    でFnと表記されたFnキーであることを特徴とする請
    求項22記載の情報処理方法。
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