JP2003084599A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003084599A
JP2003084599A JP2001279584A JP2001279584A JP2003084599A JP 2003084599 A JP2003084599 A JP 2003084599A JP 2001279584 A JP2001279584 A JP 2001279584A JP 2001279584 A JP2001279584 A JP 2001279584A JP 2003084599 A JP2003084599 A JP 2003084599A
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JP2001279584A
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English (en)
Inventor
Sadao Okano
貞夫 岡野
Yoshio Kanazawa
祥雄 金澤
Yutaka Nogami
豊 野上
Yasuo Sakaguchi
泰生 坂口
Takuo Matsumura
拓夫 松村
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基材に受像層を受像層をコーティングした記録
媒体に、長期にわたり安定して、色ムラや光沢ムラのな
い高画質の画像を形成する.。 【解決手段】受像層を有する記録媒体に画像を形成する
画像形成装置において、記録媒体を、所定の転写位置を
経由して搬送する搬送手段と、フルオロカーボンシロキ
サンを主成分とするゴム層を形成してなる定着ベルトを
有し、記録媒体上に転写されたトナー像を加熱及び加圧
した後に冷却して固化し定着ベルトから剥離するベルト
定着器とを備え、搬送手段は、記録媒体の受像層と接触
する接触部材を有するものであって、接触部材のうちの
少なくとも1つの接触部材の、記録媒体に接触する面を
形成する部分が、ソックスレー抽出により算出されたポ
リジメチルシロキサンの抽出量の質量百分率が0.4%
以下のものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置に関し、より詳細には、表面に受像層を有す
る記録媒体上に高画質のカラー画像を得る画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のフルカラー複写機やプリンターの
普及に伴い、より高画質、高光沢のカラー画像が求めら
れている。このようなニーズに対して、例えば特開昭6
4−35452号公報、特開平5−216322号公報
には、熱可塑性樹脂からなる透明樹脂層を設けた記録媒
体に、熱可塑性樹脂からなるカラートナーを転写し、加
熱、溶融することによりカラー画像を形成する画像形成
方法が開示されている。
【0003】それらの画像形成方法においては、望まし
い定着方法として、ベルト定着器が提案されている。
【0004】ベルト定着器は、未定着トナー像を担持し
た記録媒体を耐熱フィルムからなる定着ベルトで押圧加
熱し、その記録媒体を定着ベルトに密着させたままの状
態で冷却してトナー像を固化させ、トナー像が定着した
記録媒体を定着ベルトから剥離するという構成を取って
いる。その結果、トナー像は記録媒体の透明樹脂層に埋
め込んだ状態で定着させた記録媒体表面上の透明樹脂層
とトナー像とは、共にベルト表面形状にならって凝固
し、記録媒体全面が平滑な面となるので、光沢性に優れ
たカラー画像を得る事ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−216322号公報などに開示されているベルト定
着器では、シリコーンゴムや離型性の高いフッ素樹脂及
びそれらの積層構造物を定着ベルトとして用いている
が、それらの定着ベルトは、以下のような問題を抱えて
いる。
【0006】まず、シリコーンゴム等からなる弾性体を
用いる定着ベルトは、繰り返し使用するうちに、トナー
や、透明樹脂層の一部が定着ベルト表面に付着するの
で、光沢ムラや色ムラが発生する。そこで、トナーや透
明樹脂層に離型剤としてワックス成分を含有させると、
トナーや透明樹脂層の一部がベルトに付着するのを抑制
する効果はあるものの、定着後にベルトからトナー像を
剥離するときにベルト表面にワックス成分が転移(オフ
セット)してしまうので、その後に定着した記録媒体の
画像にそのオフセットしたワックス成分に応じた模様が
転移しゴーストが生じるという問題がある。
【0007】次に、フッ素樹脂からなる離型層を設けた
定着ベルトは、トナーやワックス成分の定着ベルトへの
オフセットは発生しにくくなるが、その離型層の平滑性
が低いので、光沢性に富む画像が得にくくなる。そこ
で、離型層をバフ研磨などにより平滑化処理すると、初
期には光沢性に富む画像を得ることができるが、繰り返
し使用しているうちに用紙エッジ等の外的要因によりベ
ルト表面にキズが生じるので、高光沢な画像を安定して
得ることができないという問題がある。
【0008】これらの問題の解決策として、特許公報第
2903972号には、フルオロカーボンシロキサンゴ
ムを使用した定着ベルトが提案されている。このフルオ
ロカーボンシロキサンゴムを使用した定着ベルトは、ト
ナーやワックスに対する離型性に優れ、かつ平滑性も高
いので、特に基材に受像層をコーティングした記録媒体
を用い、その受像層にトナーを埋め込み、高平滑で高光
沢な画像を得るのに適している。
【0009】しかしながら、この提案されている定着ベ
ルトも、初期には充分な離型性が得られるが、繰り返し
使用していくにつれて離型性が変化し、トナーや受像層
の樹脂成分がオフセットしたり、ワックスがオフセット
等するので、高光沢でムラのない初期状態の高画質を維
持しつつ、所望の寿命を確保するのは困難である。
【0010】本発明は、上記事情に鑑み、基材に受像層
を受像層をコーティングした記録媒体に、長期にわたり
安定して、色ムラや光沢ムラのない高画質の画像を形成
することができる画像形成装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の画像形成装置は、像担持体上に形成したトナー像
を、基材と該基材に被覆された受像層とを有する記録媒
体の該受像層に転写および定着させることにより該記録
媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成
装置において、上記記録媒体を、該記録媒体上にトナー
像の転写を受ける所定の転写位置を経由して搬送する搬
送手段と、表面に一般式
【0012】
【化2】
【0013】(式中、R10は、非置換又は置換の一価
炭化水素基、xは1以上の整数、a,eはそれぞれ0又
は1、b,dはそれぞれ1〜4の整数、cは0〜8の整
数である。)で表されるフルオロカーボンシロキサンを
主成分とするゴム層を形成してなる循環移動する定着ベ
ルトを有し、上記記録媒体上に転写されたトナー像を加
熱及び加圧した後に冷却して該トナー像を固化し該記録
媒体上に定着した該トナー像を該定着ベルトから剥離す
るベルト定着器とを備え、上記搬送手段は、上記録媒体
の受像層と接触する接触部材を有するものであって、該
接触部材のうちの少なくとも1つの接触部材の、上記記
録媒体に接触する面を形成する部分が、ソックスレー抽
出により算出されたポリジメチルシロキサンの抽出量の
質量百分率が0.4%以下のものであることを特徴とす
る。
【0014】ここで、上記記録媒体を積層した状態に収
納するトレイを備え、上記接触部材は、上記トレイに収
納された記録媒体のうちの最上に積層された記録媒体に
接触して該最上に積層された記録媒体を該トレイから取
り出す取出ロールと、上記取り出しロールによって上記
トレイから取り出された、該取出ロールに接触している
状態の記録媒体を挟んで、上記転写位置に向けて送り出
す一対の送出ロールとを有するものであって、該一対の
送出ロールのうちの少なくとも一方の送出ロールの表面
が、ソックスレー抽出により算出されたポリジメチルシ
ロキサンの抽出量の質量百分率が0.4%以下のもので
あることが好ましい。
【0015】また、上記記録媒体を積層した状態に収納
するトレイを備え、上記接触部材は、上記トレイに収納
された記録媒体のうちの最上に積層された記録媒体に接
触して該最上に積層された記録媒体を該トレイから取り
出す取出ロールと、上記取り出しロールによって上記ト
レイから取り出された、該取出ロールに接触している状
態の記録媒体を挟んで、上記転写位置に向けて送り出す
一対の送出ロールとを有するものであって、該一対の送
出ロールのうちの少なくとも一方の送出ロールは、表面
がパッドで被覆されたものであって、該パッドが、ソッ
クスレー抽出により算出されたポリジメチルシロキサン
の抽出量の質量百分率が0.4%以下のものであること
が好ましい。
【0016】さらに、上記記録媒体の上記受像層は熱可
塑性の透明樹脂層であって、上記ベルト定着器は、該記
録媒体上に、上記透明樹脂層に埋め込んだ状態の定着ト
ナー像からなる画像を形成するものであってもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て説明する。
【0018】先ずはじめに、本発明者等はベルト定着器
を用いて、受像層を有する記録媒体に画像を形成する画
像形成装置において、定着ベルトを繰り返し使用してい
くにつれて離型性が変化し、トナーや、記録媒体の受像
層の樹脂成分がオフセットしたり、トナーが含有するワ
ックスがオフセット等する、原因物質の発生場所を特定
するため、定着ベルト表面に付着する付着物の分析等を
行った。その結果、用紙トレイ等に収納している用紙を
引き出して所定の位置に搬送する際に給紙ロール等と用
紙とが摩擦し、給紙ロール等から、用紙に付着した原因
物質が、定着ベルトに転移し、その転移した原因物質に
よってオフセットが発生しており、その原因物質を用い
る部材と用紙とが接触する個所に対して対策を講ずる必
要があるとの知見を得た。
【0019】図1は、本発明の実施形態を示す画像形成
装置の概略構成図である。
【0020】図1に示す画像形成装置は、本体部100
と、ベルト定着器と給紙ロール等からなる増設ユニット
200とにより構成されている。
【0021】本体部100は、図示しない画像読取部で
読み取った画像データもしくは外部から入力された画像
データのレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)
色を、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、
ブラック(K)色に色変換等する画像処理部10と、矢
印A方向に回転する、トナー像を形成する感光体20
と、その感光体20を均一に帯電させる帯電器21と、
画像処理部10から出力されるYMCK色の画像データ
に基いて変調された露光光を、帯電したその感光体20
に照射することによりYMCK毎の静電潜像を形成する
露光装置22と、YMCK各色のトナーボックス25か
ら供給された各色トナーを収容するとともに、感光体2
0上のYMCK毎の静電潜像を、それら各色トナーで現
像して、感光体20上にYMCK各色毎のトナー像を形
成する現像器23とを備えている。また、感光体20と
接触してニップ部を形成し、支持ロール31に架け渡さ
れて矢印B方向に循環移動する中間転写ベルト30を備
え、感光体20上に形成されたYMCK各色毎のトナー
像は、ニップ部において中間転写ベルト30を介して感
光体20と対向する1次転写ロール32により中間転写
ベルト30上に順次多重転写される。一方、画像を形成
する用紙Pを収納する用紙トレイ40と、用紙トレイ4
0に収納された用紙Pを、トナー像の転写を受ける所定
の転写位置を経由して搬送する搬送手段を備えており、
搬送手段は、用紙Pの受像層と接触する接触部材50を
有する。
【0022】接触部材50は、本実施形態においては、
取出ロール51、送出ロール52、搬送ロール53、レ
ジストロール54、用紙搬送ベルト55、および排紙ロ
ール57等のロール類、もしくは搬送路切換器56、あ
るいはロール類や搬送路切換器表面に被覆されたパッド
等が該当する。
【0023】ここでは、送出ロール52、および、送出
ロール52の一方に被覆されたパッドは、ソックスレー
抽出で算出したポリジメチルシロキサンの抽出量が質量
百分率で0.4%以下である部材が用いられている。
【0024】用紙トレイ40に積層された用紙Pのうち
の最上層に積層された用紙Pに接触してその最上層に積
層された用紙Pを取出ロール51が取り出し、取出ロー
ル51と接触している状態の用紙Pをリタードロールと
フィードロールからなる一対の送出ロール52に挟まれ
て1枚づつに制限されて送り出された用紙Pは、搬送ロ
ール53を経て、2次転写ロール33に挟まれ、中間転
写ベルト30と重ね合わされる。そして、中間転写ベル
ト30上に多重転写されたYMCK色トナー像は、2次
転写ロール33により用紙上に転写される。YMCK色
トナー像を転写された用紙Pは、用紙搬送ベルト55に
載せられて、用紙上のYMCK色トナー像を加熱および
加圧して用紙上に1次定着させる定着器40に運ばれ
る。
【0025】普通紙の場合には、ここまでで画像形成動
作は終了するので、搬送路切換器56が排紙ロール57
側に切り換えられ、定着の終了した用紙Pは排紙ロール
57を経由して増設ユニット200の排出部201に排
出される。
【0026】これに対して、高光沢な画像を得る場合に
は、表面に熱可塑性樹脂をコートして受像層としたコー
ト紙が用紙トレイ40か、または不図示の専用の用紙ト
レイに装填される。そして、上述の普通紙と同様の工程
を経てコート紙表面の樹脂層にYMCK色トナー像を2
次転写し、1次定着した後は、搬送路切換器56が搬送
ロール53側に切り換えられるので、1次定着が終了し
たコート紙は、搬送ロール53を経由して増設ユニット
200内の後述するベルト定着器210で2次定着に付
される。ベルト定着器210では、1次定着が終了した
コート紙が再度加熱、加圧された後、冷却され、YMC
K色トナー像が用紙の樹脂層に埋め込んだ状態の高光沢
の高画質画像が形成されたコート紙がベルトから剥離さ
れる。ベルトから剥離され高画質画像が形成されたコー
ト紙は、排紙ロール57により増設ユニット200のト
レイ220に排出される。
【0027】一般に、画像形成装置においては、用紙ト
レイ40から用紙を転写位置や定着位置に搬送するた
め、接触部材50が設けられている。この接触部材50
には、用紙トレイ40から用紙を取り出す取出ロール5
1、取り出された用紙を一枚づつ摩擦分離するフィード
ロールとリタードロールからなる一対の送出ロール5
2、摩擦分離された用紙を一枚づつ搬送する一対の搬送
ロール53、搬送された用紙を一旦停止させ、用紙を転
写位置へ搬送するタイミングを調整する一対のレジスト
ロール54などがある。これらの接触部材50は、一般
にシリコーンゴムが広く使用されているので、接触部材
50を用いて表面に受像層を被覆したコート紙を用紙ト
レイ40から繰り返し搬送すると、用紙表面の受像層に
付着したシリコーン等の汚染物質が、定着ベルトに転移
し、そのベルト表面には汚染物質が付着堆積する。特
に、コート紙表面の受像層は定着ベルトで加熱・加圧さ
れて定着ベルトと密着するため、コート紙表面の受像層
に付着している汚染物質が定着ベルト表面に強固に付着
する。定着ベルト表面に汚染物質が強固に付着すると、
定着ベルト表面の離型性が低下し、トナーや受像層の樹
脂がオフセットしたり、トナーや受像層に含有させたワ
ックス成分がオフセットするようになるため、その定着
ベルトにより加熱および加圧され、冷却されて受像層内
にトナー像が定着された画像には光沢ムラや色ムラとい
った画像劣化が生じる。
【0028】しかし、本実施形態においては、送出ロー
ル52、および送出ロール52のうちリタードロール表
面に被覆されたパッドには、ソックスレー抽出で算出し
たポリジメチルシロキサンの抽出量が質量百分率で0.
4%以下の部材が用いられているので、コート紙表面に
シリコーン等の汚染物質が付着し、それがベルト定着器
に転移することはきわめて少ないので、長期間使用して
も定着ベルト表面の離型性が低下することによる画像の
光沢ムラや色ムラ等はほとんど生じない。
【0029】ここで、ソックスレー抽出で算出したポリ
ジメチルシロキサンの抽出量が質量百分率で0.4%以
下の部材を用いるのは、送出ロール52、および送出ロ
ール52のうちリタードロール表面に被覆されたパッド
に限定する必要はなく、用紙P、特に、受像層を有する
コート紙と接触する接触部材のうち、そのコート紙と接
触する面を形成する部分に用いることが好ましい。
【0030】本実施形態の画像形成装置では、増設ユニ
ット200のモード切替えにより、普通紙へ画像をプリ
ントしたり、コート紙へ高光沢、高画質の画像をプリン
トしたりすることができるように構成されているが、こ
の構成に限る必要はなく、コート紙への高光沢、高画質
の画像を1次定着のみでプリントすることが可能なよう
に構成することもできる。また、画像形成装置は、必ず
しも感光体が1つのものに限る必要もなく、タンデム式
のものであっても適用することができる。
【0031】図2は、ベルト定着器の概略構成図であ
る。
【0032】図2において、ベルト定着器210は、駆
動源により駆動されて回転する定着ロール211と、剥
離ロール213と、定着ロール211および剥離ロール
213に架け渡されて矢印C方向に循環移動する定着ベ
ルト215と、その定着ベルト215を挟んで定着ロー
ル211を加圧してニップ部214を形成し駆動源によ
り駆動されて回転する加圧ロール212と、定着ベルト
215が循環移動する矢印C方向の定着ロール211下
流側で、かつ剥離ロール213の上流側において定着ベ
ルトを冷却する冷却器216とを備えている。トナー像
を担持する用紙Pがニップ部に搬送されてくると、トナ
ー像を定着ベルト215側に向けてニップ部214で挟
み、トナー像を加熱して溶融させ、溶融状態のトナー像
を加圧して用紙に定着させ、トナー像を冷却器216で
冷却して固化し、用紙に定着したトナー像を剥離ロール
213から剥離する。
【0033】定着ロール211は、加熱用のハロゲンラ
ンプ211aを内蔵し、金属芯金211b上にシリコー
ンゴムなどの弾性体層211cが形成され、ベルト内周
面との摩耗を考慮し、弾性体層211cにはさらに、P
FAなどのフッ素樹脂で離型層をチュービングまたはコ
ーティングするのが望ましい。金属芯金211bは、熱
伝導性や強度など、目的に応じてアルミあるいはSUS
などが用いられる。なお、金属芯金211bと離型層の
間の弾性体層は必ずしも設ける必要はない。
【0034】加圧ロール212は、加熱用ハロゲンラン
プ212aを内蔵し、金属芯金212b上に弾性体層2
12c及び離型層212dを有する。
【0035】剥離ロール213は、金属であることが望
ましく、また用紙を定着ベルト215から剥離させるこ
とを考慮すると円筒状部材であることが望ましいが、定
着ベルト215の走行性を妨げなければ回転体である必
要はなく、固定部材であってもよい。
【0036】冷却器216は、ヒートシンクと呼ばれ、
内部に熱伝導性の良い金属のフィンを立てた構成を持つ
箱状部材216aを有する。この箱状部材216aと定
着ベルト215との密着性を高めるため、定着ベルト2
15が箱状部材216aと接触する面の反対側の面から
押圧する補助部材を設けてもよい。また、ヒートシンク
に替えて、水などを流動させて熱交換を行なうヒートパ
イプ方式の冷却器を用いてもよい。
【0037】図3は、定着ベルトの断面を示す概略断面
図である。
【0038】図3に示す定着ベルト215は、ベース層
215aとフルオロカーボンシロキサンゴムからなる表
面層215bとにより構成されている。なお、ベース層
215aと表面層215bとの間に接着層215cを設
けることができる。
【0039】ベース層215aは、耐熱性及び機械的強
度が要求され、ニッケル、アルミニウム、ステンレス等
の金属シートや、PET、PBT、ポリエステル、ポリ
イミド、ポリイミドアミド等の樹脂フィルムを用いるこ
とができる。なお、樹脂中に、カーボンブラックなどの
導電性粉体などを添加分散することにより体積抵抗率を
制御することもできる。ベース層215aの厚みは、3
0〜200μmの範囲が好ましく、より好ましくは40
〜150μmの範囲、さらに好ましくは50〜130μ
mの範囲が適している。ベース層215aの厚みが30
μmより薄いと、加熱冷却時の寸法安定性や、強度が不
足する。一方、ベース層215aの厚みが200μmを
越えると、定着ベルト215の比熱が増大して熱移動量
が低下し、定着速度やサイクルタイムが低下する。
【0040】接着層215cとしては、シリコーンゴム
の接着に通常使用されるプライマー類などを適用するこ
とができる。プライマー類としては、例えば、アミノシ
ラン系カップリング剤、クロロシラン系カップリング
剤、クロロメチルシラン系カップリング剤、シアノシラ
ン系カップリング剤、チタン酸エステル系カップリング
剤などが挙げられる。プライマー類は、これらに限定さ
れるものではないが、これらの中では、アミノシラン系
カップリング剤及びチタン酸エステル系カップリング剤
が好ましい。
【0041】表面層215bは、耐熱性、トナーや透明
樹脂との離型性と安定性等が要求され、シリコーンゴ
ム、フッ素ゴム、フッ素系樹脂などを用いることもでき
るが、特に、安定性の観点から、フルオロカーボンシロ
キサンゴムで構成することが好ましい。フルオロカーボ
ンシロキサンゴム層を形成するフルオロカーボンシロキ
サンゴムは、主鎖にパーフルオロアルキルエーテル基及
び/又はパーフルオロアルキル基を有するものが好まし
い。また特に、このフルオロカーボンシロキサンゴムと
しては、(A)一般式(1)であらわすフルオロカーボ
ンシロキサンを主成分とし、脂肪族不飽和基を有するフ
ルオロカーボンポリマー、(B)1分子中に2個以上の
≡SiH基を含有し、上記フルオロカーボンシロキサン
ゴム組成物中の脂肪族不飽和基量に対して上記≡SiH
基の含有量が1〜4倍モル量であるオルガノポリシロキ
サン及び/又はフルオロカーボンシロキサン、(C)充
填剤、(D)有効量の触媒を含有するフルオロカーボン
シロキサンゴム組成物の硬化物であることが好ましい。
【0042】
【化3】
【0043】定着ベルトに用いるフルオロカーボンシロ
キサンゴム組成物においては、耐溶剤性を向上させると
いう本発明の目的を損なわない範囲において、種々の配
合剤を添加することができる。例えば、ジフェニルシラ
ンジオール、低重合度の分子鎖末端水酸基封鎖ジメチル
ポリシロキサン、ヘキサメチルジシラザン等の分散剤、
酸化第一鉄、酸化第二鉄、酸化セリウム、オクチル酸鉄
等の耐熱性向上剤、顔料等の着色剤等を必要に応じて配
合することができる。
【0044】本実施形態の定着ベルト1215は、耐熱
性樹脂製及び金属製の無端状ベルトのベース層215a
の表面をフルオロカーボンシロキサンゴム前駆体で塗布
し、硬化することによって得られるが、必要に応じてm
−キシレンヘキサフロライド、ベンゾトリフロライド等
の溶剤で希釈して適当な粘度の塗工液とし、それを塗布
することもできる。
【0045】表面層215aの厚さは、1〜3000μ
mの範囲が好ましく、より好ましくは5〜300μmの
範囲、さらに好ましくは10〜100μmの範囲が適し
ている。1μmより薄いと、弾性が不足してゴム層を加
える効果がなくなり、転写性に問題が生じたり、耐久性
が不足したりする。3000μmを越えると、中間転写
体の比熱が増大して熱移動量が低下し、定着速度やサイ
クルタイムの低下につながる。
【0046】図4は、本実施形態で用いる、基材とその
基材に被覆した受像層とを有する記録媒体(コート紙)
の断面図である。
【0047】図4に示すコート紙217は、基材217
aと、基材217aに被覆した熱可塑性樹脂からなる受
像層217bにより構成されている。印画紙写真と同等
の質感を得るために、基材217aの厚さは150〜2
00μmの範囲が好ましい。また、受像層217bの厚
さは5〜50μmの範囲が好ましく、より好ましくは1
0〜30μmの範囲が適している。
【0048】受像層217bが薄すぎると、定着時にト
ナーを受像層217bに十分に埋め込んだ状態とするこ
とが困難なため、レリーフ感が目立つことになるためで
ある。一方、50μmより厚くすると、定着した後に基
材217aと受像層217bとの応力ひずみ(曲げひず
み)で受像層217bが割れやすくなるためである。な
お、受像層217bには、離型剤としてワックスを添加
しても良い。
【0049】以下に、本実施形態の画像形成装置の接触
部材である、取出ロール、送出ロール、搬送ロール、レ
ジストロール、用紙搬送ベルト、および排紙ロール等の
ロール類、もしくは搬送路切換器、あるいはロール類や
搬送路切換器に被覆されたパッド等に用いる材料の実施
例について説明する。なお、本実施形態の画像形成装置
のフィードロールとリタードロールに装着し、その一部
を剥ぎ取って、ソックスレー抽出によりポリジメチルシ
ロキサンを抽出しているが、フィードロール、リタード
ロール以外の接触部材に装着した場合も同様の結果を得
ることができる。 (実施例1)第1の実施例は、下記ゴム組成物を混練し
てシリコーンゴムコンパウンドを調整した。 ビニル基含有ジオルガノポリシロキサン生ゴム 100重量部 架橋剤 0.8重量部 (2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン) ヒュームドシリカ 20重量部 分散剤 2重量部 このゴムコンパウンドを円筒状のキャビテイを有する金
型内に充填し、トラスファー成形法により、温度150
℃、圧力20MPaの条件下で20分間硬化させた。更
に200℃で4時間2次加硫した。形成されたゴム表面
を研削盤で研磨した後、シャフトに圧入して給紙ロール
を作成した。この給紙ロールは、図1で説明した本実施
形態の画像形成装置の用紙トレイから引出した用紙を、
転写位置に送り出す、フィードロールとリタードロール
として装着した。なお、その用紙トレイには、坪量17
0g/m2、厚さが150μmの基材の表面及び裏面
に、TiO2、ZnO等の白色顔料を分散した塗工層を
塗布、乾燥し、厚さ15μmのコート層を設け、さらに
表面に平均分子量1200のポリエステル樹脂およびカ
ルナバワックスからなる塗布液を塗布、乾燥して厚さ1
5μmの透明樹脂層を設けた記録媒体が収納され、その
記録媒体を用いて画像を形成した。
【0050】フィードロールとリタードロールとして装
着したシリコーンゴムから、試料として一部を機械的に
引き剥がし、秤量した後、100mlのn−へキサンで
8時間ソックスレー抽出を行った。抽出後、抽出液を乾
燥固化して、抽出液中のポリジメチルシロキサンを得
た。抽出残渣と抽出物を、約1Pa、50℃で5時間減
圧乾燥させた後、秤量して抽出物の重量を算出したとこ
ろ、質量百分率は0.40%であった。 (実施例2)第2の実施例は、シリコーンゴムの2次加
硫条件を200℃で8時間にした以外は、第1の実施例
と同様の方法で作成した。この時のソックスレー抽出に
より抽出されたポリジメチルシロキサンの抽出量は、質
量百分率が0.26%であった。 (実施例3)第3の実施例は、シリコーンゴムの2次加
硫条件を200℃で12時間にした以外は、第1の実施
例と同様の方法で作成した。この時のソックスレー抽出
により抽出されたポリジメチルシロキサンの抽出量は、
質量百分率が0.14%であった。 (比較例)上述した各実施例に対する比較例は、シリコ
ーンゴムの2次加硫条件を150℃で0.5時間にした
以外は、第1の実施例と同様の方法で給紙ロールを作成
した。この時のソックスレー抽出により抽出されたポリ
ジメチルシロキサンの抽出量は、質量百分率が0.84
%であった。 (実施例4)第4の実施例は、ウレタンプレポリマー1
00重量部に対し、アミン系硬化剤および可塑剤を下記
割合で混合して、給紙ロール用のウレタン系組成物を得
た。この組成物を80℃に予熱された成形金型に注入し
た後、120℃で約1時間加熱硬化した。その後、表面
を研磨加工して、シャフトに注入し、ウレタンゴムの給
紙ロールを作成し、図1で説明した本実施形態の画像形
成装置の用紙トレイから引出した用紙を、転写位置に送
り出す、フィードロールとリタードロールとして装着し
た。 ウレタンプレポリマー 100重量部 硬化剤(メチレン−ビス−0−クロロアニリン) 0.8重量部 可塑剤(ジオクチルセバケート) 2重量部 (実施例5)第5の実施例は、EPDMゴムコンパウン
ドを成形し、第4の実施例と同様にEPDMゴムの給紙
ロールを作成し、図1で説明した本実施形態の画像形成
装置の用紙トレイから引出した用紙を、転写位置に送り
出す、フィードロールとリタードロールとして装着し
た。
【0051】次に、本発明の画像形成装置の効果を確認
するため、上述した各実施例および比較例の給紙ロール
を画像形成装置に組み込んで行なった試験の結果につい
て説明する。
【0052】図5は、効果を確認するため、5万枚画像
形成後にコート紙に形成された画像の光沢度の測定結果
を表す図である。
【0053】図5の縦軸は、光沢度(%)、横軸は、ソ
ックスレー抽出法によるシロキサン抽出量を質量百分率
であらわしている。
【0054】本確認試験においては、画像形成装置のベ
ルト定着器は、周長164mmφ×幅320mm×厚さ
80μmの、カーボンブラックを添加して体積抵抗率を
10 12Ω・cmに調整したポリイミド製のベース層に、
フルオロカーボンシロキサンゴムSIFEL610(信
越化学工業社製)をドクターブレードでコーテイングし
た後、120℃で1時間加熱処理し、厚さ35μmの表
面層を有する定着ベルトを装着したものを使用した。記
録媒体としては、坪量170g/m2、厚さ150μm
の基材の表面及び裏面に、TiO2、ZnO等の白色顔
料を分散した塗工層を塗布、乾燥させて、厚さ15μm
のコート層を設け、さらに表面に平均分子量1200の
ポリエステル樹脂およびカルナバワックスからなる塗布
液を塗布、乾燥して厚さ15μmの透明樹脂層を設けた
コート紙を使用し、トナーは、ワックス成分が添加され
たスチレンアクリル樹脂等からなるものを使用した。ま
た、光沢度はMicro−Gloss カタログNo.
4512(BYK−Gardner GmbH社製)を
使用し、入射角/受光角ともに20°で測定した。
【0055】先ずはじめに、第1の実施例の材料(シロ
キサン抽出量0.40%)を送出ロールに用いた、初期
状態の画像形成装置により、4色のカラートナー画像を
形成したところ、非常に平滑で高光沢な画像が得られ、
光沢度を測定したところ95%であった。そこで、光沢
度95%を本画像形成装置の初期値(図中の点線)とし
た。
【0056】次ぎに、第1の実施例の材料(シロキサン
抽出量0.40%)、第2の実施例の材料(シロキサン
抽出量0.26%)、第3の実施例の材料(シロキサン
抽出量0.4%)、比較例の材料(シロキサン抽出量
0.84%)、および第4の実施例および第5の実施例
の材料を送出ロールに用いて、5万枚繰り返しプリント
を行った後の光沢度を測定し、光沢度の測定値と、ソッ
クスレー抽出で抽出された各材料のポリジメチルシロキ
サンの抽出量との関係を図中にプロットした。
【0057】図中の■を結ぶ実線は、第1の実施例から
第5の実施例および比較例の材料をそれぞれ送出ロール
に用いた画像形成装置において、5万枚繰り返しプリン
トを行った後の光沢度の測定値と、ソックスレー抽出で
抽出された各材料のポリジメチルシロキサンの抽出量と
の関係を示したものである。
【0058】第4、第5の実施例では、ポリジメチルシ
ロキサンを含まないゴム材料を用いているので、ポリジ
メチルシロキサンの抽出量はほぼ0で、光沢度は、画像
形成装置初期時の光沢度とほとんど変化が見られなかっ
た。
【0059】一方、第1の実施例から第3の実施例の材
料については、抽出されたシロキサンの量が多くなる
程、繰り返しプリント後の、光沢度の変化が大きくなっ
ている。そして、シロキサン抽出量0.84%の比較例
の場合には、3000枚時点で給紙ロール位置にあたる
部分のベルトが、目視で白く濁っているのが観察され、
5万枚後の画像にも大きな光沢ムラがみられた。なお、
この傾向は、繰り返しプリントする枚数を5万枚以上行
った場合においてもほとんど変わらない。
【0060】したがって、抽出されるシロキサンの量が
少ないほど、繰り返しプリント後の光沢度の変化が少な
くなり、ポリジメチルシロキサンを含まないゴム材料を
用いるか、加硫条件などでポリジメチルシロキサン抽出
量を少なくしたゴム材料を接触部材に用いればよいこと
がわかる。
【0061】
【発明の効果】本発明の画像形成装置によれば、色調が
豊富で、色再現性に優れ、銀塩写真に近い表面性、光沢
性に優れたカラー画像を長期にわたって得られるという
効果がある。このような効果は、特に、記録媒体として
基材上に熱可塑性の透明樹脂層を形成したコート紙を用
い、その透明樹脂にトナーを埋め込んだ状態で定着させ
る定着方式において最も顕著に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す画像形成装置の概略構
成図である。
【図2】ベルト定着器の概略構成図である。
【図3】定着ベルトの断面を示す概略断面図である。
【図4】本実施形態で用いる、基材とその基材に被覆し
た受像層とを有する記録媒体(コート紙)の断面図であ
る。
【図5】効果を確認するため、5万枚画像形成後にコー
ト紙に形成された画像の光沢度の測定結果を表す図であ
る。
【符号の説明】
10 画像処理部 20 感光体 21 帯電器 22 露光装置 23 現像器 25 トナーボックス 30 中間転写ベルト 31 支持ロール 32 1次転写ロール 33 2次転写ロール 40 用紙トレイ 50 接触部材 51 取出ロール 52 送出ロール 53 搬送ロール 54 レジストロール 55 用紙搬送ベルト 56 搬送路切換器 57 排紙ロール 100 本体部 200 増設ユニット 201 排出部 210 ベルト定着器 211 定着ロール 211a、212a ハロゲンランプ 211b,212b 金属芯金 211c,212c 弾性体層 212 加圧ロール 212d 離型層 213 剥離ロール 215 定着ベルト 215a ベース層 215b 表面層 215c 接着層 216 冷却器 216a 箱状部材 217 コート紙 217a 基材 217b 受像層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野上 豊 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 坂口 泰生 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 松村 拓夫 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2H033 AA09 AA10 AA11 AA26 AA45 BA10 BA12 BA29 BB03 BB04 BB12 BB14 BB18 BB30 3F049 AA01 CA01 CA11 DA12 LA02 LA06 LB01 3F343 FA01 FB02 FB05 FC03 GA01 GB01 GC01 GD01 HA14 JA11 KB03 KB05 KB06 LA04 LA16 LB08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上に形成したトナー像を、基材と
    該基材に被覆された受像層とを有する記録媒体の該受像
    層に転写および定着させることにより該記録媒体上に定
    着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置におい
    て、 前記記録媒体を、該記録媒体上にトナー像の転写を受け
    る所定の転写位置を経由して搬送する搬送手段と、 表面に一般式 【化1】 (式中、R10は、非置換又は置換の一価炭化水素基、
    xは1以上の整数、a,eはそれぞれ0又は1、b,d
    はそれぞれ1〜4の整数、cは0〜8の整数である。)
    で表されるフルオロカーボンシロキサンを主成分とする
    ゴム層を形成してなる循環移動する定着ベルトを有し、
    前記記録媒体上に転写されたトナー像を加熱及び加圧し
    た後に冷却して該トナー像を固化し該記録媒体上に定着
    した該トナー像を該定着ベルトから剥離するベルト定着
    器とを備え、 前記搬送手段は、前記録媒体の受像層と接触する接触部
    材を有するものであって、該接触部材のうちの少なくと
    も1つの接触部材の、前記記録媒体に接触する面を形成
    する部分が、ソックスレー抽出により算出されたポリジ
    メチルシロキサンの抽出量の質量百分率が0.4%以下
    のものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記記録媒体を積層した状態に収納するト
    レイを備え、 前記接触部材は、前記トレイに収納された記録媒体のう
    ちの最上に積層された記録媒体に接触して該最上に積層
    された記録媒体を該トレイから取り出す取出ロールと、
    前記取り出しロールによって前記トレイから取り出され
    た、該取出ロールに接触している状態の記録媒体を挟ん
    で、前記転写位置に向けて送り出す一対の送出ロールと
    を有するものであって、該一対の送出ロールのうちの少
    なくとも一方の送出ロールの表面が、ソックスレー抽出
    により算出されたポリジメチルシロキサンの抽出量の質
    量百分率が0.4%以下のものであることを特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記記録媒体を積層した状態に収納するト
    レイを備え、 前記接触部材は、前記トレイに収納された記録媒体のう
    ちの最上に積層された記録媒体に接触して該最上に積層
    された記録媒体を該トレイから取り出す取出ロールと、
    前記取り出しロールによって前記トレイから取り出され
    た、該取出ロールに接触している状態の記録媒体を挟ん
    で、前記転写位置に向けて送り出す一対の送出ロールと
    を有するものであって、該一対の送出ロールのうちの少
    なくとも一方の送出ロールは、表面がパッドで被覆され
    たものであって、該パッドが、ソックスレー抽出により
    算出されたポリジメチルシロキサンの抽出量の質量百分
    率が0.4%以下のものであることを特徴とする請求項
    1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記記録媒体の前記受像層は熱可塑性の透
    明樹脂層であって、前記ベルト定着器は、該記録媒体上
    に、前記透明樹脂層に埋め込んだ状態の定着トナー像か
    らなる画像を形成するものであることを特徴とする請求
    項1記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007161433A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US7500743B2 (en) 2003-11-19 2009-03-10 Fujifilm Corporation Ink jet recording method and ink jet image
US7720423B2 (en) 2005-06-01 2010-05-18 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus including a cooler and a siloxane-modified polyimide belt therefor
JP2010237676A (ja) * 2004-02-19 2010-10-21 Fujifilm Corp 表面処理材料及び表面処理方法

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